JP2018017421A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井埋込型空気調和機において、調和空気の吹出方向をワイド風向、直進風向、スポット風向のいずれかに切り替え可能とする天井埋込型空気調和機を提供する。【解決手段】天井内に埋設されるケーシング本体内に、仮想四角形の各辺に沿って空気吹出通路64(64A〜64D)が配置されており、各空気吹出通路64は、仮想四角形の各辺に沿って平行に所定間隔をもって配置された一対の長辺壁641、642と、長辺壁の端部同士を連結する一対の短辺壁643、644とを有する細長の直方体状に形成されており、各空気吹出通路64内の各短辺壁643、644側に、空気吹出通路64内を通る調和空気の吹出方向を変更する第1および第2の気流ガイドベーン7a、7bを設ける。【選択図】図10a

Description

本発明は、室内の天井に設置される天井埋込型空気調和機に関し、さらに詳しく言えば、熱交換された調和空気の吹出方向を制御する技術に関するものである。
天井埋込型空気調和機は、箱形のケーシング本体が天井スラブと天井パネルとの間に形成された空間に埋設される。ケーシング本体の底面(室内に向く面)には、四角形状の化粧パネルが取り付けられ、通常はその中央に空気吸込口、その周りに空気吹出口が設けられている。
ケーシング本体の内部には、ターボファンがその中央部分に設けられ、ターボファンを囲むように熱交換器が配置されており、また、熱交換器の下部に沿って露受け皿としてのドレンパンが配置されている(例えば特許文献1参照)。
通常の天井埋込型空気調和機では、空気吹出口が化粧パネルの四辺に沿った4箇所に配置されており、熱交換器を通った調和空気は、主として化粧パネルの各辺から4方向に向けて吹き出され、四隅部(コーナー部)は気流が流れないため、室温に温度ムラが生じやすい。
そこで、特許文献1に記載の天井埋込型空気調和機では、筐体内のドレンパンの全周囲にわたって空気吹出通路を設けるとともに、化粧パネルに、その四辺に沿って配置された空気吹出口のほかに、化粧パネルのコーナー部にも各空気吹出口の隣接する端部間を繋ぐ補助吹出口を設けて、空気吹出口を八角形の環状とし、その各々に風向板を配置することにより、ワイド風向として化粧パネルの四辺および四隅部からほぼ全方向に調和空気を吹き出すようにしている。
特許第4052264号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術によると、空気吹出口を八角形の環状としたうえで、その各々に風向板を配置しているため、必然的に構造が複雑となり、部品点数や組み立て工数が増加し、コスト的に好ましくない、という問題がある。
そこで、本出願人は、より少ない部品・工数で全方向にわたって調和空気を効率的に吹き出すことができるようにした天井埋込型空気調和機を特願2015−070936号(先願発明という)として提案している。
すなわち、この先願発明では、一対の長辺壁と一対の短辺壁とを含む細長い直方体状に形成された空気吹出通路内に、調和空気の吹出空気流の一部を化粧パネルの空気吹出口の短辺側に向かわせる気流ガイドベーンを設けることにより、複雑な構造を用いることなく調和空気の全方向への吹き出しを可能としている。
先願発明によれば、上記したように、ワイド風向として調和空気をほぼ全方向に吹き出すことができるが、気流ガイドベーンが空気吹出口の短辺側に向く角度に固定されているため、空気吹出口から直進する方向に調和空気を強く吹き出すこと(以降、直進風向と記載)ができない。
したがって、暖房運転時は温風の床面への到達性が落ちる、冷房運転時は天井埋込型空気調和機から離れた箇所への冷風の到達性が落ちる、といった問題が発生する恐れがある。また、特許文献1に記載の天井埋込型空気調和機は、複数の空気吹出口から吹き出される調和空気を空調空間の特定場所に向けること(以降、スポット風向と記載)ができない。
したがって、空調空間の特定の場所(例えば、複数のユーザーが偏って存在する箇所)に空調空気を到達させるあるいは到達させないといったことができない。以上のような問題が発生すると、ユーザーが求める快適性を満足できないという問題があった。
そこで、本発明の課題は、調和空気の吹出方法をワイド風向、直進風向、スポット風向のいずれかに切り替えることで、ユーザーが求める快適性を満足できる天井埋込型空気調和機を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、天井内に埋設されるケーシング本体と、上記ケーシング本体の下面に取り付けられる化粧パネルとを有し、上記ケーシング本体内には、ターボファンと、上記ターボファンの外周を囲むように配置される熱交換器と、上記熱交換器の下端に沿って配置されるドレンパンとを含み、上記ドレンパンには、上記ターボファンに至る空気吸込通路が中央部分に配置されているとともに、上記熱交換器を通った調和空気の空気吹出通路が上記空気吸込通路を囲む仮想四角形の各辺に沿って4箇所に設けられており、上記化粧パネルには、上記空気吸込通路に連通する空気吸込口と、上記空気吹出通路に連通する空気吹出口とが設けられている天井埋込型空気調和機において、
上記各空気吹出通路は、上記仮想四角形の各辺に沿って平行に所定間隔をもって配置された一対の長辺壁と、上記長辺壁の端部同士を連結する一対の短辺壁とを有する細長の直方体状に形成されており、上記各空気吹出通路内の一方の上記短辺壁側に上記空気吹出通路内を通る上記調和空気の吹出方向を変更する第1気流ガイドベーンが回動可能に設けられ、上記各空気吹出通路内の他方の上記短辺壁側に上記空気吹出通路内を通る上記調和空気の吹出方向を変更する第2気流ガイドベーンが回動可能に設けられていることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によると、上記各気流ガイドベーンには、モータによって駆動され上記長辺壁と直交する回転軸を中心として回動する板状の複数枚のガイドフィンが含まれている。
より好ましくは、上記複数枚のガイドフィンは、リンクアームを介して連動するように連結されている。
本発明において、上記第1気流ガイドベーンと上記第2気流ガイドベーンの風下側端部の角度および/または方向が個別に調節可能である。
すなわち、ワイド風向、直進風向、スポット風向のいずれかが選択可能であり、上記ワイド風向時には、上記第1気流ガイドベーンの風下側端部と上記第2気流ガイドベーンの風下側端部が互いに離れる方向に回動し、上記直進風向時には、上記第1気流ガイドベーンと上記第2気流ガイドベーンとがともに上記空気吹出通路の上記長辺壁に沿う長軸と直交する方向に回動し、上記スポット風向時には、上記第1気流ガイドベーンの風下側端部と上記第2気流ガイドベーンの風下側端部がともにいずれか一方の上記短辺壁側に向けて回動する。
また、本発明には、好ましい態様として、化粧パネルのコーナー部には、隣接する空気吹出口の隣接する端部の間にかけて導風通路が形成されており、第1気流ガイドベーンおよび第2気流ガイドベーンにより隣接する空気吹出通路の各々から調和空気の吹出空気流の一部が導風通路に向けて吹き出される態様も含まれる。
本発明によれば、気流ガイドベーンを適宜回動させることにより、調和空気の吹出方向をワイド風向、直進風向、スポット風向とすることができるので、ユーザーが求める快適性を満足できる。
本発明の一実施形態に係る天井埋込型空気調和機を示す外観斜視図。 上記天井埋込型空気調和機の内部構造を示す模式的な断面図。 化粧パネルの底面側から見た状態の分解斜視図。 風向板の(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図、(d)左側面図および(e)中央縦断面図。 上記天井埋込型空気調和機の運転時における風向板が開いた状態を示す正面図。 図5の角部を拡大した斜視図。 化粧パネルを取り外し、本体ケーシングを底面側から見た状態を示す正面図。 空気吹出通路を本体ケーシングを底面側から見た斜視図。 気流ガイドベーンを示す模式的な斜視図。 ワイド吹出時の風向きを示す模式図。 ワイド吹出時における気流ガイドベーンの回動位置を示す模式図。 直進吹出時の風向きを示す模式図。 直進吹出時における気流ガイドベーンの回動位置を示す模式図。 スポット吹出時の風向きを示す模式図。 スポット吹出時における気流ガイドベーンの回動位置を示す模式図。 別の態様によるスポット吹出時の風向きを示す模式図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
まず、図1および図2を参照して、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、天井スラブと天井パネルTとの間に形成された空間に収納される直方体形状のケーシング本体2と、ケーシング本体2の底面Bに取り付けられる化粧パネル3とを備えている。
ケーシング本体2は、四角形状の天板21と、その各辺から下方に延在する4枚の側板22a〜22dとを有し、室内に面する側の底面Bが開放された箱形容器からなる。ケーシング本体2の内周面には、発泡スチロール等からなる断熱材23が設けられている。
ケーシング本体2の各角部には、吊下金具4が合計4箇所に設けられており、天井から吊り下げられた図示しない吊下ボルトに吊下金具4を係止することで、天井埋込型空気調和機1が天井に吊下固定される。
ケーシング本体2の内部のほぼ中央には、送風機としてのターボファン24が配置されており、ターボファン24の外周には、ターボファン24を囲むように熱交換器25が四角枠状に配置される。
図7を併せて参照して、ケーシング本体2は、4箇所の角部のうち1箇所の角部(この例では側板22aと側板22dの各端部間の角部)が外側から内側に向かって一段凹むように凹部が形成されており、その凹部に熱交換器25の冷媒配管25a、25bの配管引出部Pが設けられている。
熱交換器25の下端には、冷房運転時に熱交換器25で生成される結露水を受け止めるドレンパン6が熱交換器25に沿って設けられている。本実施形態において、ドレンパン6は、発泡スチロール樹脂製であり、露受け部66を有するドレンパン本体61と、熱交換器25を通過した調和空気を化粧パネル3の空気吹出口32に案内する空気吹出通路64とを備えている。ドレンパン本体61の熱交換器25側には、樹脂製のドレンシート62が配置されている。
ドレンパン6は平面視で四角枠状に形成されており、その四角枠内が化粧パネル3の空気吸込口31に連通する空気吸込通路63となっている。空気吸込通路63内には、空気吸込口31から吸い込まれた空気をターボファン24の吸込側へ案内するベルマウス27が設けられている。
図7に示すように、ベルマウス27の空気吸込口31側には、電装品箱28が設けられている。本実施形態において、電装品箱28はL字状に形成され、配管引出部Pに近い角部側に配置されている。
空気吹出通路64は、ケーシング本体2内で化粧パネル3の空気吹出口32に対応して4箇所に設けられている。すなわち、空気吹出通路64には、側板22aに沿って配置される第1空気吹出通路64A、側板22bに沿って配置される第2空気吹出通路64B、側板22cに沿って配置される第3空気吹出通路64C、側板22dに沿って配置される第4空気吹出通路64Dが含まれるが、これら空気吹出通路64A〜64Dを区別する必要がない場合には、総称として空気吹出通路64という。
図7、図8を参照して、空気吹出通路64(64A〜64D)は、ケーシング本体2の各側板22a〜22dに沿って平行で、かつ、所定の間隔もって対向配置された一対の長辺壁641、642と、長辺壁641、642の端部間に形成された一対の短辺壁643、644とによって囲まれる細長い直方体状の長孔であって、ケーシング本体2の上下方向(図7では紙面に対して垂直方向)に貫通している。
空気吹出通路64の流出側の開口部が、化粧パネル3の各空気吹出口32に連通している。ドレンパン6は発泡スチロール樹脂製であるため、空気吹出通路64の中央部分で長辺壁641、642の間には補強用の支柱65が架け渡されている。なお、空気吹出通路64は細長い長孔であることから、長辺壁641、642に沿った軸を長軸X、これと直交する軸を短軸Yとする。
再び図1〜図3を参照して、化粧パネル3は、四角形状の扁平な枠体であって、ケーシング本体2の底面にネジ止めされている。
化粧パネル3は、中央に四角形状に開口された空気吸込口31を有し、その空気吸込口31の四辺に沿って長方形状の空気吹出口32が4箇所に配置されている。空気吸込口31には、吸込グリル5が着脱自在に設けられている。
吸込グリル5は、多数の吸込孔51を有する合成樹脂の成形品からなり、その背面には除塵フィルタ52が保持されている。本実施形態において、吸込グリル5は、発泡スチロール製の断熱部材38が取り付けられた吸込グリル枠37を介して化粧パネル3に取り付けられている。
空気吹出口32は、化粧パネル3を上下方向に貫通しており、長方形状に開口されている。各空気吹出口32は、空気吸込口31の四辺を囲むように仮想四角形Q(図5に示す2点鎖線)の各辺に沿って4箇所に配置されている。
各空気吹出口32の端部同士が互いに向き合うコーナー部36(36a〜36d)には、隣接する空気吹出口32から吹き出された空気を、化粧パネル3のコーナー部36へと導く導風通路34が設けられている。導風通路34の各々にはコーナーカバー360が取り付けられる。
導風通路34は、化粧パネル3の表面(底面)から内側に向かって一段凹まされた凹溝であり、図3、図6に示すように、隣接する空気吹出口のうちの一方の空気吹出口32の長手方向の軸線と、他方の空気吹出通路32の長手方向の軸線とが交差するL字状に形成されている。
各空気吹出口32には、風向板33が回動可能に配置されている。図4(a)〜(e)に示すように、各風向板33は、空気吹出口32の形状に合わせて直線状に形成された直線部331と、直線部331の両端に一体的に形成され、導風通路34を覆う傾斜部332、332とを備えている。
直線部331は、表面側(図4(e)では上面側)が緩やかに湾曲した凸曲面であり、裏面側(図4(e)では下面)が、表面に合わせて緩やかに湾曲した凹曲面となるように形成されている。
傾斜部332は、直線部331と同じく、表面側が凸曲面で、裏面側が凹曲面の湾曲面であって、裏面側の凹曲面は、傾斜部332の先端332aに向かって空気が案内されるようになっている。
風向板33の裏面には、風向板33を回動するための回転軸333が設けられている。本実施形態において、回転軸333は、直線部331の左右両端および中央の3箇所に設けられており、風向板33を上下方向に回動させるために同一軸線上に設けられている。
3箇所の回転軸333のうち2箇所は、化粧パネル3に設けられた図示しない軸受部に係止される。残る1つの回転軸333(この例では回転軸333M)は、後述するステッピングモータ35の回転駆動軸に接続される。
各導風通路34には、各風向板33を回動するステッピングモータ35が設けられている。本実施形態において、ステッピングモータ35は、1枚の風向板33に対応して1箇所(合計4箇所)に設けられており、本実施形態では、空気吹出口33の一方の短辺側(空気吹出通路64の短側壁64c側)に隣接して設けられている。
これによれば、運転停止時において、各風向板33は上向き方向に回動し、図1に示すように、空気吹出口32を閉じる。その際、隣接する風向板33の傾斜部332同士が互いに突き合わせられることにより、各導風通路34も一緒に隠される。
また、運転時においては、図5に示すように、各風向板33が運転状況に応じて下向きに回動し、空気吹出口32が化粧パネル3の底面に現れる。各空気吹出口32から吹き出された空気の多くは、風向板33の直線部331の表面に沿って案内され、所定の吹出角度で矢印MFで示すように四辺から室内に向けて吹き出される。
また、空気吹出口32の両側の導風通路34から吹き出された空気は、傾斜部332の内周面に沿って先端部332aに案内され、矢印SFで示すように化粧パネル3の四隅のコーナー部36(36a〜36d)から室内に向けて吹き出される。
このようにして、図5に示すように、化粧パネル3の各辺からの四方向に加え、4箇所のコーナー部36を含めた全方向(全8方向)に向かって調和空気を吹き出すことが可能であるが、本発明では、空気吹出通路64(64A〜64D)内に気流ガイドベーン7を設けて、ユーザーの要望に応じた気流(風向)が得られるようにしている。
図9に示すように、気流ガイドベーン7は、複数枚のガイドフィン71、本実施形態では3枚のガイドフィン71a、71b、71cを備えている。これらガイドフィン71a、71b、71cを区別する必要がない場合には、単にガイドフィン71という。
本実施形態において、各ガイドフィン71は、ほぼ四角形状の板状として形成されており、そのうちの長辺壁641および長辺壁642にそれぞれ臨む側辺には、長辺壁641、642側に設けられている図示しない軸受け孔に嵌合する回転軸72、72が取り付けられており、各ガイドフィン71は、回転軸72、72を支点として空気吹出通路64内で長軸X方向に沿って左右(図8に示すX方向)に回動可能である。
ガイドフィン71a、71b、71cは、リンクアーム74を介して互いに平行かつ等間隔として連結される。リンクアーム74にはラック歯74aが形成されている。ガイドフィン71a、71b、71cには平板(平らな板)が用いられているが、例えば回動する先端側(風下側)を右側もしくは左側に湾曲させてもよい。
本実施形態によると、気流ガイドベーン7の駆動手段として、ピニオン歯車75aを有するステッピングモータ75が用いられている。ステッピングモータ75は、ピニオン歯車75aがラック歯74aと噛合するように、化粧パネル3の各コーナー部36内に収納される。
このステッピングモータ75の駆動により、ガイドフィン71a、71b、71cは同時に左右方向に回動する。なお、ピニオン−ラック機構に代えて、クランク機構等の回転−直線運動変換機構が用いられてもよい。
この天井埋込型空気調和機1は、ユーザーの操作によってリモコンから発せられる指示信号に基づいて種々の制御を行う制御部(ともに図示しない)を有し、制御部は、リモコンからの運転指示信号にしたがって風向板33を駆動するステッピングモータ35や気流ガイドベーン7を駆動するステッピングモータ75等を制御する。
図7および図8に示すように、本実施形態の天井埋込型空気調和機1における気流ガイドベーン7は、一つの空気吹出口64につき、一方の短辺壁643寄りと他方の短辺壁644寄りの2箇所に配置されており、一方の短辺壁643寄りの気流ガイドベーンを第1気流ガイドベーン7a、他方の短辺壁644寄りの気流ガイドベーンを第2気流ガイドベーン7bとする。
また、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、風向の選択項目として、「ワイド風向」、「直進風向」、「コーナー部からのスポット風向」の3項目を備えている。
ユーザーによりワイド風向が選択されると、制御部は、各ステッピングモータ75を駆動して、図10a、10bに示すように、各空気吹出通路64(64A〜64D)内の第1気流ガイドベーン7a(ガイドフィン71a〜71c)を短辺壁643側に向けて回動させ、これに対して第2気流ガイドベーン7b(ガイドフィン71a〜71c)を短辺壁644側に向けて回動させる。
これにより、各空気吹出通路64を通る調和空気は、各空気吹出通路64の中央部分つまり第1気流ガイドベーン7aと第2気流ガイドベーン7bの存在しない箇所から長軸Xに対してほぼ直交するように吹き出される直進吹出気流と、回動している第1気流ガイドベーン7aと第2気流ガイドベーン7bにより空気吹出通路64の両短辺壁側に向かう側方吹出気流の3方向に振り分けられるため、図10aに示すように、各コーナー部36a〜36dからも必要十分な吹出風量が確保され、ほぼ全方向に調和空気を吹き出すことができる。このとき、風向板33は、導風通路34から吹き出された空気が傾斜部332の内周面に沿って先端部332aに案内されるような角度に開かれる。
次に、ユーザーにより直進風向が選択されると、制御部は、各ステッピングモータ75を駆動して、図11a、11bに示すように、各空気吹出通路64(64A〜64D)内の第1気流ガイドベーン7aと第2気流ガイドベーン7bをともに、それらのガイドフィン71a〜71cを長軸Xに対してほぼ直交する垂直方向とする。
これにより、各空気吹出通路64を通る調和空気の多くは、図11aに示すように、第1気流ガイドベーン7aと第2気流ガイドベーン7bが存在する箇所も含めて長軸Xに対してほぼ直交するように吹き出される直進吹出気流となるため、暖房運転時には床面にまでしっかりと届く暖気流、冷房運転時には冷気落ちすることなく遠くにまで届く冷気流を得ることができる。この直進風向時において、風向板33は、暖房運転時には下吹出となるように回動され、冷房運転時には横吹出となるように回動される。
この直進風向時、第1気流ガイドベーン7aと第2気流ガイドベーン7bの風下側(図11bにおいて下端側)を垂直方向よりも互いに近づく方向に回動させて直進吹出気流を絞るようにしてもよい。
次に、ユーザーによりスポット風向が選択された場合を説明する。本実施形態において、スポット風向には、一方の対角位置に存在する第1コーナー部31aと第3コーナー部31cとから調和空気を吹き出させる第1スポット態様と、他方の対角位置に存在する第2コーナー部31bと第4コーナー部31dとから調和空気を吹き出させる第2スポット態様とがある。いずれのスポット態様においても、風向板33は、導風通路34から吹き出された空気が傾斜部332の内周面に沿って先端部332aに案内されるような角度に開かれる。
ユーザーにより第1スポット態様のスポット風向が選択されると、制御部は、図12a、12bに示すように、第1空気吹出通路64Aについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第1コーナー部36a寄りの短辺壁643側に向けて回動させるとともに、第4空気吹出通路64Dについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第1コーナー部36a寄りの短辺壁644側に向けて回動させる。
また、第2空気吹出通路64Bについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第3コーナー部36c寄りの短辺壁644側に向けて回動させ、第3空気吹出通路64Cについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第3コーナー部36c寄りの短辺壁643側に向けて回動させる。なお、図12bにおいて、短辺壁643側に向けて回動しているガイドフィンは実線で示し、短辺壁644側に向けて回動しているガイドフィンは鎖線で示している。
これにより、図12aに示すように、第1空気吹出通路64Aを通る調和空気と第4空気吹出通路64Dを通る調和空気の多くは第1コーナー部36aから吹き出され、これに対して、第2空気吹出通路64Bを通る調和空気と第3空気吹出通路64Cを通る調和空気の多くは 第3コーナー部36cから吹き出される。
次に、ユーザーにより第2スポット態様のスポット風向が選択されると、制御部は、第1空気吹出通路64Aについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第2コーナー部36b寄りの短辺壁644側に向けて回動させるとともに、第2空気吹出通路64Bについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第2コーナー部36b寄りの短辺壁643側に向けて回動させる。
また、第3空気吹出通路64Cについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第4コーナー部36d寄りの短辺壁644側に向けて回動させ、第4空気吹出通路64Dについては、第1気流ガイドベーン7a、第2気流ガイドベーン7bの各ガイドフィン71a〜71cをともに第4コーナー部36d寄りの短辺壁643側に向けて回動させる。
これにより、図12cに示すように、第1空気吹出通路64Aを通る調和空気と第2空気吹出通路64Bを通る調和空気の多くは第2コーナー部36bから吹き出され、これに対して、第3空気吹出通路64Cを通る調和空気と第4空気吹出通路64Dを通る調和空気の多くは第4コーナー部36dから吹き出されることになる。
以上説明したように、本発明によれば、各空気吹出通路64内の一方の短辺壁643側と他方の短辺壁644側とに気流ガイドベーン7a、7bを設け、その各々を適宜回動させることにより、調和空気の吹出方向を、全方向のワイド風向、暖房時には床面にまでしっかりと届く暖気流、冷房時には遠くまで冷気落ちすることなく届く冷気流とする直進風向、特定の場所だけに気流を絞るスポット風向とすることができる。
1 天井埋込型空気調和機
2 ケーシング本体
21 天板
22a〜22d 側板
23 断熱材
24 ターボファン
25 熱交換器
25a、25b 冷媒配管
27 ベルマウス
28 電装品箱
3 化粧パネル
31 空気吸込口
32 空気吹出口
33 風向板
34 導風通路
35 ステッピングモータ
36(36a〜36d) コーナー部
4 吊下金具
5 吸込グリル
51 吸込孔
52 除塵フィルタ
6 ドレンパン
61 ドレンパン本体
62 ドレンシート
63 空気吸込通路
64 空気吹出通路
641、642 長辺壁
643、644 短辺壁
65 支柱
7 気流ガイドベーン
7a 第1気流ガイドベーン
7b 第2気流ガイドベーン
71(71a、71b、71c) ガイドフィン

Claims (6)

  1. 天井内に埋設されるケーシング本体と、上記ケーシング本体の下面に取り付けられる化粧パネルとを有し、上記ケーシング本体内には、ターボファンと、上記ターボファンの外周を囲むように配置される熱交換器と、上記熱交換器の下端に沿って配置されるドレンパンとを含み、上記ドレンパンには、上記ターボファンに至る空気吸込通路が中央部分に配置されているとともに、上記熱交換器を通った調和空気の空気吹出通路が上記空気吸込通路を囲む仮想四角形の各辺に沿って4箇所に設けられており、上記化粧パネルには、上記空気吸込通路に連通する空気吸込口と、上記空気吹出通路に連通する空気吹出口とが設けられている天井埋込型空気調和機において、
    上記各空気吹出通路は、上記仮想四角形の各辺に沿って平行に所定間隔をもって配置された一対の長辺壁と、上記長辺壁の端部同士を連結する一対の短辺壁とを有する細長の直方体状に形成されており、上記各空気吹出通路内の一方の上記短辺壁側に上記空気吹出通路内を通る上記調和空気の吹出方向を変更する第1気流ガイドベーンが回動可能に設けられ、上記各空気吹出通路内の他方の上記短辺壁側に上記空気吹出通路内を通る上記調和空気の吹出方向を変更する第2気流ガイドベーンが回動可能に設けられていることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  2. 上記各気流ガイドベーンには、モータによって駆動され上記長辺壁と直交する回転軸を中心として回動する板状の複数枚のガイドフィンが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型空気調和機。
  3. 上記複数枚のガイドフィンは、リンクアームを介して連動するように連結されていることを特徴とする請求項2に記載の天井埋込型空気調和機。
  4. 上記第1気流ガイドベーンと上記第2気流ガイドベーンの風下側端部の角度および/または方向が個別に調節可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
  5. ワイド風向、直進風向、スポット風向のいずれかが選択可能であり、上記ワイド風向時には、上記第1気流ガイドベーンの風下側端部と上記第2気流ガイドベーンの風下側端部が互いに離れる方向に回動し、上記直進風向時には、上記第1気流ガイドベーンと上記第2気流ガイドベーンとがともに上記空気吹出通路の上記長辺壁に沿う長軸と直交する垂直方向に回動し、上記スポット風向時には、上記第1気流ガイドベーンの風下側端部と上記第2気流ガイドベーンの風下側端部がともにいずれか一方の上記短辺壁側に向けて回動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
  6. 上記化粧パネルのコーナー部には、隣接する上記空気吹出口の隣接する端部の間にかけて導風通路が形成されており、上記第1気流ガイドベーンおよび第2気流ガイドベーンにより隣接する上記空気吹出通路の各々から上記調和空気の吹出空気流の一部が上記導風通路に向けて吹き出されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
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