JP2018017284A - 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法 - Google Patents

外壁貫通部の止水構造およびその形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018017284A
JP2018017284A JP2016146951A JP2016146951A JP2018017284A JP 2018017284 A JP2018017284 A JP 2018017284A JP 2016146951 A JP2016146951 A JP 2016146951A JP 2016146951 A JP2016146951 A JP 2016146951A JP 2018017284 A JP2018017284 A JP 2018017284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foamed resin
wall
resin ring
horizontal shaft
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016146951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6567474B2 (ja
Inventor
和哉 安東
Kazuya Ando
和哉 安東
和典 桝井
Kazunori Masui
和典 桝井
元喜 輕部
Motoyoshi Karube
元喜 輕部
豊 海老沢
Yutaka Ebisawa
豊 海老沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Sekisui House Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2016146951A priority Critical patent/JP6567474B2/ja
Publication of JP2018017284A publication Critical patent/JP2018017284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6567474B2 publication Critical patent/JP6567474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】 構造が簡易であり作業性にも優れる外壁貫通部の止水構造等を提供する。
【解決手段】 室内側から室外側に向けて、内側フランジ15、発泡樹脂リング23、外側フランジ31の順に、金属エルボ1の水平方向軸部3に配置される。また、内側フランジ15と外側フランジ31は、外壁貫通孔29の周りの壁を両側から挟み込んで外壁27に固定される。発泡樹脂リング23の外周部は、外形が外壁貫通孔の直径より大きい円形に形成される。このため、発泡樹脂リング23が固定された水平方向軸部3を外壁貫通孔29に挿通すると、発泡樹脂リング23の外周が押圧されて、発泡樹脂リング23の外周部が外壁貫通孔29の内面に当接する。
【選択図】図8

Description

本発明は、外壁に設けられる貫通部における外壁貫通部の止水構造およびその形成方法に関するものである。
従来、例えば屋外に設置される給湯器等に接続される配管を屋内に引き込む際には、屋外と屋内を区分けする壁部に配管を挿通させて設置する必要がある。貫通部からの水の浸入を防止する必要があることから、貫通部には壁部貫通部材が設けられる。
このような壁部貫通構造としては、例えば、貫通孔と配管の相対変位に対する耐性と、高水圧に対する止水性能とを両立する配管貫通構造がある(特許文献1)。
特許文献1の壁部貫通構造は、外部と内部を隔てる壁に配管を貫通させる貫通孔を形成するスリーブと、このスリーブの内周面及び配管の外周面に密着して壁の外部と内部を隔離する隔離板と、この隔離板から間隔をおいて設けられるとともに外部から圧力を受けて変形する隔離板を押止する押止体と、を備える。
また、この壁部貫通構造では、支持部材の片面にゲル状体を塗布して固化し、弾性部材がスリーブの内周面及び配管の外周面に密着される。さらに、支持部材と弾性部材が一体化した隔離板がスリーブの内側に設けられる。このようにすることで、壁の外部と内部を隔離するスリーブ内の止水構造が得られる。スリーブ外周面と壁部の貫通孔の内周面との止水は、補修材を用いてスリーブと壁部の界面を埋めたり、拡張部材を埋設部材の終端に内挿させた状態で埋設部材に接合させたりすることにより得られる。
また、建物外壁から突出するボックスなどが不要で見栄えが良く、簡単に外壁貫通部に取り付けることができ、さらに補修や交換作業を簡単に行うことができる外壁貫通構造がある(特許文献2)。
特許文献2の外壁貫通構造は、壁Wを貫通する貫通孔Hに挿通される貫通孔挿通部を有する継手本体と、この貫通孔挿通部の周面に形成された雄ねじに進退可能に螺合し、貫通孔挿通部が貫通孔に挿通された状態で壁を挟んで配置されて壁の貫通孔の周囲を両側から挟み込む2枚の壁挟着リングと、を備える。
壁挟着リングは位置決め突部を有していて、位置決め突部により、外壁貫通部用管継手の位置決めが行われる。また、仮固定用粘着部により仮固定が行われ、位置決めリングを用いて金属リングの仮固定を行うことも可能である。また、外壁貫通構造の止水は、貫通孔挿通部(直管部)と貫通孔との隙間内に注入ガン等からシーリング材(コーキング材)を押出充填することで行われる。
特開2013−204699号公報 特開2010−266067号公報
しかし、特許文献1は、スリーブを有する構造であるため、部品点数が多く、また、スリーブを設置するための作業性が悪い。また、スリーブを用いるため、壁貫通孔の表面に凹凸がある場合には止水性を確保することが困難である。具体的には、特許文献1は、押止体がスリーブ外方に向かうフランジにボルト固定され、さらに支持部材の片面にゲル状体を塗布して固化し、弾性部材をスリーブの内周面及び配管の外周面に密着させ、支持部材と弾性部材を一体化した隔壁板を設けるなど構造が複雑である。
また、特許文献2のように、シーリング材を用いると、シーリング材が硬化するまでの間は作業を行うことができず、作業性が悪い。また、シーリング材を充填した後は、作業のやり直しが困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、構造が簡易であり挿入性等の作業性と止水性に優れる外壁貫通部の止水構造等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、外壁貫通孔に平行に挿入される水平方向軸部と、前記水平方向軸部に垂直な壁面方向軸部と、前記水平方向軸部と前記壁面方向軸部を繋ぐ連結部と、両端に設けられる接続部と、を有する断面中空のL字状の金属エルボと、前記金属エルボの前記水平方向軸部が挿通され、中心に孔を有する金属製の内側フランジおよび外側フランジと、前記金属エルボの前記水平方向軸部が挿通される発泡樹脂リングと、を具備し、前記発泡樹脂リングは中心に挿通孔を有し、前記発泡樹脂リングが前記外側フランジに当接した状態で前記水平方向軸部に挿通固定され、前記発泡樹脂リングの外周部が前記外壁貫通孔の内面に当接し、前記発泡樹脂リングの内周部が前記金属エルボの前記水平方向軸部の外周に当接されて、室内側から室外側に向けて、前記内側フランジ、前記発泡樹脂リング、前記外側フランジの順に、前記金属エルボの前記水平方向軸部に配置され、前記内側フランジと前記外側フランジは、前記外壁貫通孔の周りの壁を両側から挟み込んで外壁に固定されることを特徴とする外壁貫通部の止水構造である。
前記内側フランジおよび前記外側フランジの中心の孔に形成されるネジ部と、前記金属エルボの前記水平方向軸部に形成されたネジ部とを相互に螺合させることにより、前記内側フランジおよび前記外側フランジが前記金属エルボの前記水平方向軸部へ固定されてもよい。
前記内側フランジには凸部が形成され、前記凸部が前記外壁貫通孔に挿入され、前記外壁貫通孔に対する前記水平方向軸部の位置決めがなされてもよい。
前記水平方向軸部は金属リングに挿通され、前記金属リングが前記外壁貫通孔に挿入され、前記外壁貫通孔に対する前記水平方向軸部の位置決めがなされてもよい。
前記発泡樹脂リングの外周部は、外径が前記外壁貫通孔の直径より大きい円形に形成され、前記発泡樹脂リングの内周部の内径は、前記金属エルボの前記水平方向軸部の最小径より小さい寸法に形成されており、前記発泡樹脂リングの外周部が圧縮されて、前記発泡樹脂リングの外周部が前記外壁貫通孔の内面に当接し、前記発泡樹脂リングの内周部が拡開されて、前記発泡樹脂リングの内周部が前記金属エルボの前記水平方向軸部の外周に当接してもよい。
前記金属エルボの前記水平方向軸部の外形が、互いに平行な直線部を一部に有する長円形に形成され、前記発泡樹脂リングの内周部が、前記水平方向軸部の長円形の平行部の幅より小さい略正方形に形成されてもよい。さらに、前記内周部の略正方形のコーナにRが形成されていてもよい。
前記水平方向軸部の長径方向が鉛直方向と一致し、長円形の短径方向が水平方向と一致し、前記水平方向軸部が挿通される前記発泡樹脂リングの略正方形の内周部の相互に対向する2辺が、それぞれ前記水平方向軸部の長径方向または短径方向のいずれかと一致するように配置されてもよい。
前記発泡樹脂リングは、前記外側フランジのみに当接して配置されるか、前記発泡樹脂リングは、前記内側フランジと前記外側フランジに当接して配置されてもよい。
前記発泡樹脂リングは、水膨張性を有する発泡樹脂リングであってもよい。
前記発泡樹脂リングは、1枚の発泡樹脂リングまたは複数枚が積層された発泡樹脂リングであってもよい。
前記発泡樹脂リングは、JIS K7312に準じたC硬度が25未満であるウレタン発泡樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂、ニトリルブタジエンゴム発泡体、またはクロロプレンゴム発泡体であってもよい。
前記内側フランジおよび前記外側フランジは砲金、真鍮などの銅合金、またはステンレス鋼のいずれかから構成されてもよい。
第1の発明によれば、スリーブを用いずに外壁貫通部の止水構造を得ることができる。このため、部品点数が少なく、スリーブの設置作業が不要であるため、作業性も良好である。特に、発泡樹脂リングによって止水性を確保するため、従来のようなシーリング材が不要である。このため、シーリング材の硬化時間の待ち時間が不要である。また、設置作業のやり直しも容易である。
また、内側フランジおよび外側フランジと、金属エルボとの固定がネジ部同士の螺合によって行われれば、固定が容易である。
また、内側フランジに凸部を形成し、凸部を外壁貫通孔に挿入すれば、水平方向軸部の位置決めを行うことができる。
同様に、水平方向軸部に金属リングを設け、金属リングを外壁貫通孔に挿入することで、水平方向軸部の位置決めを行うことができる。
また、発泡樹脂リングの外径が外壁貫通孔の孔径よりも大きければ、発泡樹脂リングを確実に外壁貫通孔の内周面に密着させることができる。また、発泡樹脂リングの内径が水平方向軸部の外径よりも小さければ、発泡樹脂リングを水平方向軸部に密着させることができる。
また、水平方向軸部の外形が、互いに平行な直線部を一部に有する長円形に形成されれば、発泡樹脂リングを水平方向軸部に取り付けた際、発泡樹脂リングの周方向で圧縮量を変えることができる。このため、発泡樹脂リングの一部に圧縮量の少ない部位が形成することができる。このようにすることで、発泡樹脂リングを圧縮しながら外壁貫通孔に挿入する際に、発泡樹脂リングの外周側の圧縮変形による押圧力(弾性反発力)を緩和する弾性変形の少ない部分が発泡樹脂リングの内周側の一部に形成される。このため、発泡樹脂リングの円周方向の一部の挿入抵抗が樹脂発泡リングの外周側、内周側ともに減少する押圧力の逃げ部が形成され、発泡樹脂リングの外壁貫通孔への挿入性が向上する。
また、発泡樹脂リングの内周部が、水平方向軸部の長円形の平行部の幅より小さい略正方形に形成され、さらに略正方形の各辺のコーナは適度なR形状に形成されていることが望ましい。発泡樹脂リングの内周部が、略正方形に形成されていることから、発泡樹脂リングの孔の直線部と水平方向軸部の直線部とをより確実に密着させることができるため、この部位での止水性が向上する。また、発泡樹脂リングの孔の形状が正方形であれば、平行部が一対形成されるため、発泡樹脂リングの平行部と水平方向軸部の平行部とを合わせやすく、さらに発泡樹脂リングの内周部の略正方形のコーナ部を滑らかなRで形成することで、発泡樹脂リングが金属エルボの水平軸部に挿入されて、拡開される時に樹脂発泡リングの内周部のコーナに応力集中して亀裂が発生することを防止できる。
また、水平方向軸部の長径方向が鉛直方向と一致し、長円形の短径方向が水平方向と一致し、発泡樹脂リングの略正方形の内周部の相互に対向する2辺が、それぞれ水平方向軸部の長径方向または短径方向のいずれかと一致するように配置することで、発泡樹脂リングの鉛直方向の圧縮による弾性反発力を高めることが可能となり、金属エルボの沈み込みを防止することができる。
また、発泡樹脂リングを外側フランジに当接して配置することで、より確実に止水性を確保することができる。発泡樹脂リングの鉛直方向の挿入抵抗が水平方向より大きいことから発泡樹脂リングを挿入するときに、発泡樹脂リングが傾きにくい。
また、発泡樹脂リングが水膨張性を有すれば、発泡樹脂リングが縮径することで得られる弾性反発力による止水効果に加えて、吸水による発泡樹脂リングの水膨張効果が重畳されることで、止水効果を高めることができることから、より確実に止水性を確保することができる。
また、発泡樹脂リングが、1枚の発泡樹脂リングまたは複数枚が積層された発泡樹脂リングであれば、異なる厚みの外壁にも対応可能である。発泡樹脂リングが壁厚よりも厚い場合でも、発泡樹脂リングを押圧して使用することが可能である。また、発泡樹脂リングが壁厚より薄く、外側フランジに当接して配置される場合であっても、発泡樹脂リングが拡開される時に、発泡樹脂リングの内周側が金属エルボに形成されたねじ部に嵌合して固定されるため、発泡樹脂リングがずれることがない。
また、発泡樹脂リングが、JIS K7312に準じたC硬度が25未満であるウレタン発泡樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂、ニトリルブタジエンゴム発泡体、またはクロロプレンゴム発泡体であれば、外壁貫通孔への挿入性が良好である。
また、内側フランジおよび外側フランジが、砲金、真鍮などの銅合金、またはステンレス鋼のいずれかから構成されれば、耐久性に優れる。
第2の発明は、水平方向軸部と、前記水平方向軸部に垂直な壁面方向軸部と、前記水平方向軸部と前記壁面方向軸部を繋ぐ連結部と、両端に設けられる接続部と、を有する断面中空のL字状の金属エルボの前記水平方向軸部に、内側フランジを当接して固定する第1工程と、内径が前記水平方向軸部の最小外径部より小さい発泡樹脂リングの内径を拡開して、前記発泡樹脂リングを前記水平方向軸部に挿通して固定する第2工程と、前記発泡樹脂リングが前記水平方向軸部に固定された前記金属エルボを、前記発泡樹脂リングの外周を押圧して、外壁貫通孔に挿通する第3工程と、前記発泡樹脂リングを前記外壁貫通孔の内部の所定位置に配置する第4工程と、外側フランジを前記発泡樹脂リングに当接させて固定する第5工程と、を順に行い、前記内側フランジと前記外側フランジで、前記外壁貫通孔の周りの壁を両側から挟み込むことを特徴とする外壁貫通部の止水構造の形成方法である。
前記金属エルボの前記水平方向軸部の外形が、互いに平行な直線部を一部に有する長円形に形成され、前記第2工程において、前記金属エルボの前記水平方向軸部の長円形の長径方向を鉛直方向と一致させ、長円形の短径方向を水平方向と一致させて配置し、前記水平方向軸部が挿通される前記発泡樹脂リングの略正方形の内周部の相互に対向する2辺を、それぞれ前記水平方向軸部の長径方向または短径方向と一致するように配置し、前記発泡樹脂リングの鉛直方向の押圧量を、水平方向の押圧力より大きくすることで、前記金属エルボのしずみ込みを防止してもよい。
第2の発明によれば、容易に止水性に優れた壁部貫通構造を形成することができる。
また、水平方向軸部の外形が、互いに平行な直線部を一部に有する長円形に形成されれば、発泡樹脂リングを水平方向軸部に取り付けた際、発泡樹脂リングの周方向で圧縮量を変えることができる。このため、発泡樹脂リングの一部に圧縮量の少ない部位が形成することができる。このようにすることで、発泡樹脂リングを圧縮しながら外壁貫通孔に挿入する際に、発泡樹脂リングの外周側の圧縮変形による押圧力(弾性反発力)を緩和する弾性変形の少ない部分が発泡樹脂リングの内周側の一部に形成されるため、発泡樹脂リングの挿入抵抗が減少して、発泡樹脂リングの挿入性が向上する。
また、水平方向軸部の長径方向が鉛直方向と一致し、長円形の短径方向が水平方向と一致し、発泡樹脂リングの略正方形の内周部の相互に対向する2辺が、それぞれ水平方向軸部の長径方向または短径方向のいずれかと一致するように配置することで、金属エルボの沈み込みを防止することができる。
本発明によれば、構造が簡易であり作業性にも優れる外壁貫通部の止水構造等を提供することができる。
(a)は金属エルボ1の側面図、(b)は(a)のA−A線断面図。 (a)は金属エルボ1に内側フランジ15を取り付ける前の状態を示す図、(b)は金属エルボ1に内側フランジ15を取り付けた状態を示す図。 (a)は内側フランジ15の側面図、(b)は(a)のB矢視図、(c)は(a)のC矢視図。 (a)は金属エルボ1に発泡樹脂リング23を取り付ける前の状態を示す図、(b)は金属エルボ1に発泡樹脂リング23を取り付けた状態を示す図。 (a)は発泡樹脂リング23の側面図、(b)は発泡樹脂リング23の正面図。 (a)は発泡樹脂リング23の断面図、(b)は図5(b)のF−F線断面図。 (a)は金属エルボ1を外壁貫通孔29に挿入する前の状態を示す図、(b)金属エルボ1を外壁貫通孔29に挿入した状態を示す図。 (a)は金属エルボ1に外側フランジ31を取り付ける前の状態を示す図、(b)は金属エルボ1に外側フランジ31を取り付けた状態を示す図。 (a)、(b)は、厚みの異なる外壁27に金属エルボ1等を固定した状態を示す図。 発泡樹脂リング23を2層配置した状態を示す図。 (a)、(b)は、金属リング35に金属エルボ1に固定した状態を示す図。
以下、本発明にかかる壁部貫通部材について説明する。図1(a)は金属エルボ1を示す側面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。なお、金属エルボ1の形状は、図示した例には限られず、寸法や形態など適宜変更することができる。
金属エルボ1は、略L字状の断面中空の部材である。金属エルボ1は、後述する外壁貫通孔に平行に挿入される水平方向軸部3と、水平方向軸部3に垂直な壁面方向軸部5と、水平方向軸部3と壁面方向軸部5を繋ぐ連結部7とを有する。また、金属エルボ1の両端には、接続部9a、9bが設けられる。すなわち、壁面方向軸部5の端部には接続部9aが設けられ、水平方向軸部3の端部には、接続部9bが設けられる。例えば、屋外に配置される給湯器と接続部9bとがステンレス製のフレキシブル管と接続され、屋内側に配置される架橋ポリエチレン管が接続部9aに接続される。
水平方向軸部3の外周面には、前述した接続部9bを除く略全長にわたって、ネジ部11が設けられる。ネジ部11は、後述する内外のフランジ部材と螺合する部位である。
金属エルボ1の水平方向軸部3の外形は、互いに平行な直線部13を一部に有する形状に形成される。すなわち、水平方向軸部3の軸方向に垂直な断面において、略円形の外形の一部が切り取られて、一対の直線部13が形成される。直線部13は、少なくとも水平方向軸部3のネジ部11の形成範囲の全長にわたって形成される。
なお、本発明では、円形の一部が、互いに平行な直線部13で切り取られた形状を、「長円形」と称する。また、水平方向軸部3の直線部13に平行な方向(図1(b)のL方向)を、長円形の「長径方向」とし、これと直交する方向(図1(b)のK方向)を、長円形の「短径方向」とする。
次に、外壁貫通部の止水構造の形成方法について説明する。図2(a)は、金属エルボ1に内側フランジ15を取り付ける前の状態を示す図、図2(b)は金属エルボ1に内側フランジ15を取り付けた状態を示す図である。まず、金属エルボ1に内側フランジ15を固定する。
図3(a)は、内側フランジ15を示す側面図であり、図3(b)は図4(a)のB矢視図、図3(c)は図3(a)のC矢視図である。内側フランジ15は、円板状であって、中央に孔21を有する。孔21には、水平方向軸部3が挿通される。孔21の内面には、ネジ部が形成され、前述した水平方向軸部3のネジ部11と螺合可能である。
内側フランジ15は金属製である。なお、内側フランジ15の材質は問わないが、例えば、砲金、真鍮などの銅合金、またはステンレス鋼のいずれかから構成されることが望ましい。
内側フランジ15の一方の面には、ナット部19が設けられる。ナット部19は、内側フランジ15を水平方向軸部3に固定する際に用いられる。また、内側フランジ15の他方の面には、凸部17が形成される。凸部17は、内側フランジ15の他方の面に突出する外形が円形の部位である。
図2(a)に示すように、まず、内側フランジ15のナット部19の形成面と金属エルボ1とを対向させる。この状態から、内側フランジ15に水平方向軸部3を挿通する(図中矢印D方向)。
なお、図2(b)に示すように、内側フランジ15は、水平方向軸部3の基部側(連結部7側)に配置される。この際、内側フランジ15の孔21のネジ部と水平方向軸部3のネジ部11とを相互に螺合することで、内側フランジ15を金属エルボ1の水平方向軸部3へ当接して固定することができる(第1工程)。
次に、発泡樹脂リング23を金属エルボ1に固定する。図4(a)は、金属エルボ1に発泡樹脂リング23を取り付ける前の状態を示す図、図4(b)は金属エルボ1に発泡樹脂リング23を取り付けた状態を示す図である。また、図5(a)は、発泡樹脂リング23の側面図、図5(b)は発泡樹脂リング23の正面図である。
発泡樹脂リング23は中心に挿通孔25を有する。発泡樹脂リング23の挿通孔25には、金属エルボ1の水平方向軸部3が挿通される(図4(a)の矢印E)。
なお、発泡樹脂リング23は、JIS K7312に準じたC硬度が25未満であるウレタン発泡樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂、ニトリルブタジエンゴム発泡体、またはクロロプレンゴム発泡体であることが望ましい。ゴム硬度が高すぎると、金属エルボ1の水平方向軸部3への取り付け製や、後述する外壁貫通孔への挿入性が悪くなる。なお、特に望ましくは、発泡樹脂リング23のJIS K7312に準じたC硬度は7である。
また、発泡樹脂リング23は、水膨張性を有する発泡樹脂リングであってもよい。例えば、吸水性ポリマーを混入した軟質ウレタンフォームである水膨張性のウレタン発泡体を用いることができる。水膨張性を有すれば、室外から室内へ水が浸入した際に、発泡樹脂リング23が膨潤して体積膨張することで、止水性を高めることができる。なお、このような発泡樹脂リングとしては、例えば、日本発条株式会社製のインシュロンJSスタンダード(商品名)を使用することができる。
図4(b)に示すように、水平方向軸部3に発泡樹脂リング23を完全に取り付けると、発泡樹脂リング23は内側フランジ15の凸部17と当接する。なお、凸部17の外径は発泡樹脂リング23の外径よりも小さい。
図6(a)は、発泡樹脂リング23の断面図であり、図6(b)は、図4(b)のF−F線断面図である。図6(a)に示すように、発泡樹脂リング23の外形は略円形である。また、発泡樹脂リング23の挿通孔25は、略正方形に形成される。ここで、図6(b)に示す様に、略正方形の挿通孔25の内周部の相互に対向する2辺に平行な方向(図中矢印N方向またはM方向)が、それぞれ水平方向軸部3の長径方向または短径方向のいずれかと一致するように配置されることが望ましい。なお、挿通孔25の略正方形の辺の長さは、水平方向軸部3の長円形の平行部の幅よりも小さい。
このように、発泡樹脂リング23の挿通孔25の形状を、水平方向軸部3の長円形の平行部の幅より小さい略正方形に形成することで、発泡樹脂リング23の挿通孔25の平行部と水平方向軸部3の直線部13とを密着させることができる。このため、発泡樹脂リング23と水平方向軸部3との間の止水性が向上する。また、発泡樹脂リング23の挿通孔25の形状が略正方形であるため、平行部が一対形成される。このため、発泡樹脂リング23の挿通孔25の平行部と水平方向軸部3の平行部とを合わせやすい。
ここで、前述した様に、発泡樹脂リング23の内周部は、水平方向軸部3の長円形の平行部の幅より小さい略正方形に形成されている。すなわち、発泡樹脂リング23の内周部の内径は、金属エルボ1の水平方向軸部3の最小外径部(短径)より小さい寸法に形成されている。このため、水平方向軸部3を発泡樹脂リング23の挿通孔25に挿通すると、発泡樹脂リング23の内周部が拡開される。このため、発泡樹脂リング23の内周部を、金属エルボ1の水平方向軸部3の外周に当接させて固定することができる(第2工程)。
また、前述した様に、水平方向軸部3の外形は、互いに平行な直線部13を一部に有する長円形に形成される。このため、図6(b)に示すように、発泡樹脂リング23を水平方向軸部3に取り付けた際、発泡樹脂リング23の周方向で圧縮量を変えることができる。
より具体的には、水平方向軸部3の長円形の長径方向は、短径方向と比較して径が大きい。このため、発泡樹脂リング23の内周部における長径方向の圧縮量(図中矢印H)は、短径方向の圧縮量(図中矢印G)よりも大きくなる。
このようにすることで、発泡樹脂リング23の内周部の一部に圧縮量の少ない部位が形成される。したがって、発泡樹脂リング23を後述する外壁貫通孔に圧縮しながら挿入する際に、発泡樹脂リング23の外周側の圧縮変形による押圧力を緩和する圧縮変形の少ない部分が発泡樹脂リングの内周側の一部に形成される。このため、発泡樹脂リング23の挿入抵抗が減少して、発泡樹脂リング23の外壁貫通孔への挿入性が向上する。
なお、発泡樹脂リング23の挿通孔25の形状は、略正方形であることに限られない。例えば、円形や水平方向軸部3の外形に応じた形状など、適宜選択することもできる。
また、発泡樹脂リング23は、内周部側からの圧縮量が周方向で異なったとしても、外形にはほとんど影響しない。すなわち、発泡樹脂リング23は、水平方向軸部3が挿通された状態でも、外形が略円形であり、部位による外径もほとんど変化しない。
次に、発泡樹脂リング23が水平方向軸部3に固定された金属エルボ1を、室内側から外壁27に固定する。図7(a)は、金属エルボ1を外壁貫通孔29に挿入する前の状態を示す図、図7(b)金属エルボ1を外壁貫通孔29に挿入した状態を示す図である。
発泡樹脂リング23が固定された水平方向軸部3を、接続部9b側を先端側として、外壁貫通孔29に挿通する(図中矢印I)。この際、発泡樹脂リング23の外周部は、外形が外壁貫通孔の直径より大きい円形に形成される。このため、発泡樹脂リング23が固定された水平方向軸部3を外壁貫通孔29に挿通すると、発泡樹脂リング23の外周が押圧されて、発泡樹脂リング23の外周部が外壁貫通孔29の内面に当接する(第3工程)。
内側フランジ15の外径は、外壁貫通孔29の孔径よりも大きい。したがって、水平方向軸部3を完全に外壁貫通孔29へ挿通すると、内側フランジ15の一方の面が、外壁貫通孔29の周囲の外壁27へ当接する。
また、水平方向軸部3を完全に外壁貫通孔29へ挿通すると、前述した内側フランジ15の凸部17が外壁貫通孔29に挿入される。凸部17の外径は、外壁貫通孔29の孔径よりもわずかに小さい。このため、凸部17が外壁貫通孔29に挿通されることで、外壁貫通孔29に対する水平方向軸部3の位置決め(水平方向軸部3の軸方向に垂直な方向の位置決め)を行うことができる。このようにして、外壁貫通孔29に挿通された発泡樹脂リング23を外壁貫通孔29の内部の所定位置に配置することができる(第4工程)。
ここで、水平方向軸部3の長径方向を鉛直方向と一致させ、長円形の短径方向を水平方向と一致させることが望ましい。前述した様に、発泡樹脂リング23の挿通孔25は略正方形である。また、発泡樹脂リング23の内周部の相互に対向する2辺が、それぞれ水平方向軸部3の長径方向または短径方向のいずれかと一致するように発泡樹脂リング23が配置される。このため、水平方向軸部3の上下方向(鉛直方向)において、発泡樹脂リング23の圧縮量が大きくなる。
このように、発泡樹脂リング23の鉛直方向の押圧量を、水平方向の押圧力より大きくすることで、金属エルボ1が外壁貫通孔29の内部で下方に沈み込むことを防止することができる。
次に、外側フランジ31を水平方向軸部3に取り付ける。図8(a)は金属エルボ1に外側フランジ31を取り付ける前の状態を示す図、図8(b)は金属エルボ1に外側フランジ31を取り付けた状態の外壁貫通部の止水構造を示す図である。
外側フランジ31は、金属製の円板状の部材であり、内部に孔33が形成される。孔33には、水平方向軸部3が挿通される。なお、外側フランジ31の材質は問わないが、例えば、砲金、真鍮などの銅合金、またはステンレス鋼のいずれかから構成されることが望ましい。
外側フランジ31の中心の孔33の内面にはネジ部が形成される。外側フランジ31の中心の孔33に形成されるネジ部と、金属エルボ1の水平方向軸部3に形成されたネジ部11とを相互に螺合させることにより、外側フランジ31が金属エルボ1の水平方向軸部3へ固定される。
この際、外側フランジ31は、発泡樹脂リング23に当接するように固定される(第5工程)。すなわち、発泡樹脂リング23は、外側フランジ31に当接した状態で水平方向軸部3に挿通固定される。このようにすることで、室外側からの水の浸入をより確実に防止することができる。また、図示した例では、発泡樹脂リング23は、外側フランジ31と内側フランジ15の両者に当接する。このようにすることで、外壁貫通孔29の略全厚にわたって、発泡樹脂リング23を配置することができる。
また、外側フランジ31の外径は、外壁貫通孔29の孔径よりも大きい。したがって、外側フランジ31を完全に水平方向軸部3へ螺合させると、外側フランジ31の一方の面が、外壁貫通孔29の周囲の外壁27へ当接する。
すなわち、室内側から室外側に向けて、内側フランジ15、発泡樹脂リング23、外側フランジ31の順に、金属エルボ1の水平方向軸部3に配置される。また、内側フランジ15と外側フランジ31は、外壁貫通孔29の周りの壁を両側から挟み込んで外壁27に固定される。
なお、外側フランジ31を締めこむ際には、直線部13を工具で把持して、外側フランジ31を締めこむことができる。また、さらに、内側フランジ15のナット部19を工具で把持して、内側フランジ15を締め込むこともできる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、従来のようなスリーブを用いることなく、外壁貫通部の止水構造を得ることができる。このため、部品点数が少なく、スリーブの設置作業が不要であるため、作業性も良好である。
特に、発泡樹脂リング23によって止水性を確保するため、従来のようなシーリング材が不要である。このため、シーリング材の硬化までの待ち時間が不要である。また、金属エルボ1の設置のやり直しも容易である。また、発泡樹脂リング23が外側フランジ31に当接して配置されるため、より確実に止水性を確保することができる。
また、内側フランジ15および外側フランジ31は、金属エルボ1の水平方向軸部3のネジ部11に螺合によって固定することができる。このため、固定作業が容易である。
また、内側フランジ15に凸部17を形成し、凸部17を外壁貫通孔29に挿入することで、外壁貫通孔29の内部における水平方向軸部3の位置決めを行うことができる。
また、発泡樹脂リング23の外径が外壁貫通孔29の孔径よりも大きいため、発泡樹脂リング23を確実に外壁貫通孔29の内周面に密着させることができる。また、発泡樹脂リング23の内径が水平方向軸部3の外径(最小径)よりも小さいため、発泡樹脂リング23を水平方向軸部3に確実に密着させることができる。
また、水平方向軸部3の外形が、互いに平行な直線部13を一部に有する長円形に形成されるため、発泡樹脂リング23を水平方向軸部3に取り付けた際、発泡樹脂リング23の周方向で圧縮量が変化する。このため、発泡樹脂リング23の一部に圧縮量の少ない部位が形成される。このようにすることで、発泡樹脂リング23を外壁貫通孔29に圧縮しながら挿入する際に、発泡樹脂リング23の外周の圧縮変形による押圧力を緩和する変形の少ない部分が発泡樹脂リングの内周側の一部に形成されるため、発泡樹脂リング23の挿入抵抗が減少して、発泡樹脂リング23の外壁貫通孔29への挿入性が向上する。
また、発泡樹脂リング23の挿通孔25の形状が、水平方向軸部3の平行部の幅より小さい略正方形に形成されるため、挿通孔25の直線部と水平方向軸部3の直線部13とを密着させることができる。このため、発泡樹脂リング23の挿通孔25と水平方向軸部3との間の止水性が向上する。また、発泡樹脂リング23の挿通孔25の形状が正方形であるため、平行部が一対形成され、発泡樹脂リング23の平行部と水平方向軸部3の平行部とを合わせやすい。
また、水平方向軸部3の長径方向を鉛直方向と一致させ、発泡樹脂リング23の略正方形の内周部の相互に対向する2辺を、水平方向軸部3の長径方向と一致するように配置することで、金属エルボ1の外壁貫通孔29内での沈み込みを防止することができる。
また、本実施形態では、ネジ部11が水平方向軸部3の略全長にわたって形成されるため、厚みの異なる外壁27に対しても適用が容易である。図9(a)は、厚みの薄い外壁27に金属エルボ1等を固定した状態を示す図である。この場合には、外壁27の厚みに応じた長さの発泡樹脂リング23を用い、外側フランジ31を外壁27(発泡樹脂リング23)に接触するまで締めこむことで、外側フランジ31と内側フランジ15とで、外壁27を挟み込むことができる。
なお、発泡樹脂リング23の長さは、外壁27の厚みよりも短くてもよい。図9(b)は、厚みの厚い外壁27へ金属エルボ1等を固定した状態を示す図である。この場合には、発泡樹脂リング23を外側フランジ31にのみ当接させればよい。このようにすることで、室外側からの水の浸入を防止することができる。
また、発泡樹脂リング23は、1枚のみではなく、複数枚用いてもよい。図10は、複数枚の発泡樹脂リング23を積層させて配置した状態を示す図である。このように、発泡樹脂リング23の長さが短い場合には、複数枚の発泡樹脂リング23を積層させて配置することで、より確実に止水性を確保することができる。
また、この場合、発泡樹脂リング23を複数枚組み合わせた時の発泡樹脂リングの合計の長さが、外壁貫通孔29の厚さより長くても、内側フランジ15と外側フランジ31とで、発泡樹脂リング23を相互に締め付けることで使用することができる。
また、内側フランジ15に凸部17を形成するのではなく、別途金属リングを用いてもよい。図11(a)は、水平方向軸部3が金属リング35に挿通された状態を示す図である。水平方向軸部3に取り付けられた金属リング35は、外壁貫通孔29に挿入される。
金属リング35の外径は、外壁貫通孔29の孔径よりもわずかに小さい。なお、金属リング35の孔は、ネジを形成してもよく、ネジがなくても良い。
すなわち、金属リング35は、外壁貫通孔29の内側フランジ15と外側フランジ31の間に配置され、水平方向軸部3に略直角にねじ固定されているため、外壁貫通孔29に対して金属エルボ1の水平方向軸部3の位置決めを行うことができる。
この場合には、図11(b)に示すように、発泡樹脂リング23と金属リング35とを接触させることができる。このように、発泡樹脂リング23を金属リング35に当接させることで、発泡樹脂リング23の位置決めが容易である。また、発泡樹脂リング23を外壁貫通孔29に挿通する際に、位置ずれなどを起こすことを防止することができる。
以上添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………金属エルボ
3………水平方向軸部
5………壁面方向軸部
7………連結部
9a、9b………接続部
11………ネジ部
13………直線部
15………内側フランジ
17………凸部
19………ナット部
21………孔
23………発泡樹脂リング
25………挿通孔
27………外壁
29………外壁貫通孔
31………外側フランジ
33………孔
35………金属リング

Claims (14)

  1. 外壁貫通孔に平行に挿入される水平方向軸部と、前記水平方向軸部に垂直な壁面方向軸部と、前記水平方向軸部と前記壁面方向軸部を繋ぐ連結部と、両端に設けられる接続部と、を有する断面中空のL字状の金属エルボと、
    前記金属エルボの前記水平方向軸部に挿通される、中心に孔を有する金属製の内側フランジおよび外側フランジと、
    前記金属エルボの前記水平方向軸部に挿通される発泡樹脂リングと、
    を具備し、
    前記発泡樹脂リングは中心に挿通孔を有し、
    前記発泡樹脂リングが前記外側フランジに当接した状態で前記水平方向軸部に挿通固定され、
    前記発泡樹脂リングの外周部が前記外壁貫通孔の内面に当接し、
    前記発泡樹脂リングの内周部が前記金属エルボの前記水平方向軸部の外周に当接されて、
    室内側から室外側に向けて、前記内側フランジ、前記発泡樹脂リング、前記外側フランジの順に、前記金属エルボの前記水平方向軸部に配置され、前記内側フランジと前記外側フランジは、前記外壁貫通孔の周りの壁を両側から挟み込んで外壁に固定されることを特徴とする外壁貫通部の止水構造。
  2. 前記内側フランジおよび前記外側フランジの中心の孔に形成されるネジ部と、前記金属エルボの前記水平方向軸部に形成されたネジ部とを相互に螺合させることにより、前記内側フランジおよび前記外側フランジが前記金属エルボの前記水平方向軸部へ固定されることを特徴とする請求項1に記載の外壁貫通部の止水構造。
  3. 前記内側フランジには凸部が形成され、前記凸部が前記外壁貫通孔に挿入され、前記外壁貫通孔に対する前記水平方向軸部の位置決めがなされることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  4. 前記水平方向軸部は金属リングに挿通され、前記金属リングが前記外壁貫通孔に挿入され、前記外壁貫通孔に対する前記水平方向軸部の位置決めがなされることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  5. 前記発泡樹脂リングの外周部は、外径が前記外壁貫通孔の直径より大きい円形に形成され、前記発泡樹脂リングの内周部の内径は、前記金属エルボの前記水平方向軸部の最小径より小さい寸法に形成されており、前記発泡樹脂リングの外周部が圧縮されて、前記発泡樹脂リングの外周部が前記外壁貫通孔の内面に当接し、前記発泡樹脂リングの内周部が拡開されて、前記発泡樹脂リングの内周部が前記金属エルボの前記水平方向軸部の外周に当接することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  6. 前記金属エルボの前記水平方向軸部の外形が、互いに平行な直線部を一部に有する長円形に形成され、前記発泡樹脂リングの内周部が、前記水平方向軸部の長円形の平行部の幅より小さい略正方形に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  7. 前記水平方向軸部の長径方向が鉛直方向と一致し、長円形の短径方向が水平方向と一致し、前記水平方向軸部が挿通される前記発泡樹脂リングの略正方形の内周部の相互に対向する2辺が、それぞれ前記水平方向軸部の長径方向または短径方向のいずれかと一致するように配置されることを特徴とする請求項6記載の外壁貫通部の止水構造。
  8. 前記発泡樹脂リングは、前記外側フランジのみに当接して配置されるか、前記発泡樹脂リングは、前記内側フランジと前記外側フランジに当接して配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  9. 前記発泡樹脂リングは、水膨張性を有する発泡樹脂リングであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  10. 前記発泡樹脂リングは、1枚の発泡樹脂リングまたは複数枚が積層された発泡樹脂リングであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  11. 前記発泡樹脂リングは、JIS K7312に準じたC硬度が25未満であるウレタン発泡樹脂、ポリエチレン発泡樹脂、ポリプロピレン発泡樹脂、ニトリルブタジエンゴム発泡、またはクロロプレンゴム発泡であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  12. 前記内側フランジおよび前記外側フランジは銅合金、またはステンレス鋼のいずれかから構成されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の外壁貫通部の止水構造。
  13. 水平方向軸部と、前記水平方向軸部に垂直な壁面方向軸部と、前記水平方向軸部と前記壁面方向軸部を繋ぐ連結部と、両端に設けられる接続部と、を有する断面中空のL字状の金属エルボの前記水平方向軸部に、内側フランジを当接して固定する第1工程と、
    内径が前記水平方向軸部の最小外径部より小さい発泡樹脂リングの内径を拡開して、前記発泡樹脂リングを前記水平方向軸部に挿通して固定する第2工程と、
    前記発泡樹脂リングが前記水平方向軸部に固定された前記金属エルボを、前記発泡樹脂リングの外周を押圧して、外壁貫通孔に挿通する第3工程と、
    前記発泡樹脂リングを前記外壁貫通孔の内部の所定位置に配置する第4工程と、
    外側フランジを前記発泡樹脂リングに当接させて固定する第5工程と、
    を順に行い、前記内側フランジと前記外側フランジで、前記外壁貫通孔の周りの壁を両側から挟み込むことを特徴とする外壁貫通部の止水構造の形成方法。
  14. 前記金属エルボの前記水平方向軸部の外形が、互いに平行な直線部を一部に有する長円形に形成され、
    前記第2工程において、
    前記金属エルボの前記水平方向軸部の長円形の長径方向を鉛直方向と一致させ、長円形の短径方向を水平方向と一致させて配置し、
    前記水平方向軸部が挿通される前記発泡樹脂リングの略正方形の内周部の相互に対向する2辺を、それぞれ前記水平方向軸部の長径方向または短径方向と一致するように配置し、
    前記発泡樹脂リングの鉛直方向の押圧量を、水平方向の押圧力より大きくすることで、前記金属エルボのしずみ込みを防止することを特徴とする請求項13記載の外壁貫通部の止水構造の形成方法。
JP2016146951A 2016-07-27 2016-07-27 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法 Active JP6567474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016146951A JP6567474B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016146951A JP6567474B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018017284A true JP2018017284A (ja) 2018-02-01
JP6567474B2 JP6567474B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=61076108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016146951A Active JP6567474B2 (ja) 2016-07-27 2016-07-27 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6567474B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7499104B2 (ja) 2020-07-30 2024-06-13 株式会社ブリヂストン 壁貫通継手、及び壁貫通継手の固定構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5970994U (ja) * 1982-11-04 1984-05-14 須賀田 月金 パツキン
JPH04134986U (ja) * 1991-05-24 1992-12-15 古河電気工業株式会社 建築配管貫通部の防火構造
JP2010084777A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Sekisui Chem Co Ltd 止水構造
JP2010266067A (ja) * 2009-04-16 2010-11-25 Sekisui Chem Co Ltd 壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法
JP2011052044A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Toray Ind Inc ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
JP2015040389A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 フクビ化学工業株式会社 防水スリーブ構造体、及び当該防水スリーブ構造体の取り付け方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5970994U (ja) * 1982-11-04 1984-05-14 須賀田 月金 パツキン
JPH04134986U (ja) * 1991-05-24 1992-12-15 古河電気工業株式会社 建築配管貫通部の防火構造
JP2010084777A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Sekisui Chem Co Ltd 止水構造
JP2010266067A (ja) * 2009-04-16 2010-11-25 Sekisui Chem Co Ltd 壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法
JP2011052044A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Toray Ind Inc ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
JP2015040389A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 フクビ化学工業株式会社 防水スリーブ構造体、及び当該防水スリーブ構造体の取り付け方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7499104B2 (ja) 2020-07-30 2024-06-13 株式会社ブリヂストン 壁貫通継手、及び壁貫通継手の固定構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6567474B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4791428B2 (ja) ダクトの接続構造
US20160258560A1 (en) Joint for high-pressure pipes and joint structure
JP6340292B2 (ja) シール構造及び建屋
JP6567474B2 (ja) 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法
JP5649618B2 (ja) シール構造及びシール構造の形成方法
CA2833734C (en) Tube seal
JP2012026498A (ja) 配管の壁部貫通構造、配管の壁部貫通部材、および壁部への貫通配管固定方法
US9500305B2 (en) Fitting mechanism for use with multilayer composite pipe
JP2019173836A (ja) 二重構造管、及び配管システムの製造方法
JP2010266067A (ja) 壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法
JP6611430B2 (ja) 防水構造
JP2016211668A (ja) シール装置
JP2005279200A (ja) スプリンクラー巻き出し管の接続構造、及び、スプリンクラー巻き出し管
US20210018119A1 (en) Pipe connection joints with flexible function
CN209892935U (zh) 一种rtp管高压密封连接结构
KR102243699B1 (ko) 무용접 플랜지 양 이음쇠 및 그 조립 방법
KR102705244B1 (ko) Cpvc 연결부를 구비한 스프링클러 신축배관
JP5955150B2 (ja) シール構造
JP2005282842A (ja) 配水管用継手装置
JP2019035445A (ja) 管継手
CN221525545U (zh) 一种高压密封金属垫片
CN216715437U (zh) 一种穿楼管封堵装置
JP2007113781A (ja) 管継手
KR102214718B1 (ko) 클램프 결합 방식의 대형 파이프 이음 구조체 및 그 제조 방법
CN221504207U (zh) 管道穿墙密封结构及机械设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190731

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6567474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250