JP2010266067A - 壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法 - Google Patents

壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建物外壁から突出するボックスなどが不要で簡単に見栄え良く壁貫通部に取り付けることができるとともに、補修や交換作業を簡単に行うことができる壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法を提供することを目的としている。
【解決手段】壁Wを貫通する貫通孔Hに挿通される貫通孔挿通部11を有する継手本体1aと、この貫通孔挿通部11の周面に形成された雄ねじ11aに進退可能に螺合し、貫通孔挿通部11が前記貫通孔に挿通された状態で前記壁を挟んで配置されて壁Wの貫通孔Hの周囲を両側から挟み込む2枚の壁挟着リング2,3と、を備え、一方の壁挟着リング2が、壁Wの貫通孔Hの周囲に当接する部分に、壁挟着リング2の回転方向への力を受けると仮固定解除可能な仮固定用粘着層24を備えている管継手Aを用いるようにした。
【選択図】 図16

Description

本発明は、壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法に関する。
戸建て住宅等では、屋外の壁面に沿って取り付けられた給湯器からの配管が建物外壁を貫通して建物内側に導入され、浴室、洗面室、台所等の水栓へ直接接続される、あるいは、一旦配管ヘッダーに接続され、この配管ヘッダーで分岐されて浴室、洗面室、台所等の水栓へ接続されるようになっている。
この建物外壁貫通部の配管構造としては、図23に示すような配管構造のように給液ボックス200を建物外壁300に取り付けることが行われている(特許文献1)。
すなわち、この配管構造は、建物外壁300に貫通孔310を設けるとともに、この貫通孔310にガイド筒部211を挿入した状態で給液ボックス200を、ビス230を用いて建物外壁300に固定した状態で、給液ボックス200に支持された管継手400を介して建物内側の配管材と、建物外壁300に沿って設けられた給湯器(図示せず)とが接続されるようになっている。
しかし、上記のような配管構造では、給液ボックス200が建物外壁300から大きく突出し、邪魔になるという問題がある。
また、上記配管構造では、配管材を接続するための管継手400を支持固定する作業以外に、給液ボックス200を建物外壁300に固定する作業が必要であるとともに、給液ボックス200がボックス本体210と、カバー220とから構成され、ボックス本体210を建物外壁300にビス230で固定するようになっているため、ビス230の下穴を貫通孔310の周囲に設けなければならない。したがって、施工性の点で問題がある。
しかも、配管の補修や交換の際などに給液ボックス200を一旦取り外さねばならない場合もあるが、給液ボックス200の取り外しの際に、建物外壁300に穿設されたねじ孔を潰してしまって、同じ場所にねじを締め込むことができず、新たにねじ孔を開けねばならない上、新たに下穴を開ける場所がなくて、先のねじ孔を埋め戻すなどの作業が必要になってくるなど面倒である。
特開2000−170222号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、建物外壁から突出するボックスなどが不要で簡単に見栄え良く壁貫通部に取り付けることができるとともに、補修や交換作業を簡単に行うことができる壁貫通部用管継手及びこの壁貫通部用管継手の壁固定方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる壁貫通部用管継手(以下、「本発明の管継手」と記す)は、壁を貫通する貫通孔に挿通される貫通孔挿通部を有する継手本体と、この継手本体の周面に形成されたねじに進退可能に螺合し、前記貫通孔挿通部が前記貫通孔に挿通された状態で前記壁を挟んで配置されて前記壁の貫通孔の周囲を両側から挟み込む2枚の壁挟着リングと、を備え、一方の壁挟着リングが、前記壁の貫通孔の周囲に当接する部分に、壁挟着リングの回転方向への力を受けると仮固定解除可能な仮固定用粘着層を備えていることを特徴している。
本発明の管継手において、仮固定用粘着層は、仮固定が不要になるまで壁挟着リングを粘着固定でき、この仮固定状態で壁挟着リングに回転方向の力が加わった場合に仮固定が解除されればどのようなものでも構わないが、仮固定用粘着層が、壁の貫通孔の周囲に粘着固定される粘着剤層と、この粘着剤層と壁挟着リングとの間に介在し、壁挟着リングに固定された発泡樹脂層とを備える構成とすることが好ましい。すなわち、回転方向の力が加わると、発泡樹脂層がせん断されて壁挟着リングがスムーズに回転する。
発泡樹脂層を構成する材料としては、ポリエチレン発泡体シート、ポリウレタン発泡体シートが挙げられる。発泡形態としては、うまくせん断できれば、特に限定されず、独立気泡発泡体でも、連続気泡発泡体でも構わない。そして、発泡樹脂層を構成する材料としては、例えば、架橋発泡ポリエチレンシートである、積水化学工業社製のソフトロン(発泡倍率10〜30倍、厚み1mm)などの市販品を用いることができる。
また、上記のような仮固定用粘着層を、壁の貫通孔の周囲に粘着固定される粘着剤層と、この粘着剤層と壁挟着リングとの間に介在し、壁挟着リングに固定された発泡樹脂層とを備える構成とする場合、発泡樹脂基材の両面に粘着剤層を備えた市販の両面粘着テープを用いるようにしてもよい。
壁挟着リングは、砲金、真鍮等の銅合金、またはステンレス鋼などの金属材料や、エンジニアリングプラスチックから形成され、貫通孔に入り込んで挟着リングの位置決めをする位置決め突部を備えていることが好ましい。
位置決め突部の形状は、特に限定されないが、貫通孔の内径と略同じ外径をした円盤状をしていることが好ましい。
継手本体の形状は、特に限定されないが、エルボ形状、直管形状などが挙げられる。
また、継手本体には、例えば、架橋ポリエチレン管などが接続される場合、ワンタッチ接続構造を備えていてもよい。
上記貫通孔挿通部は、その外径が貫通孔内径より20mm以上小径であることが好ましい。
すなわち、貫通孔挿通部と、貫通孔との隙間には、シーリング材(コーキング材)が充填されることがあるが、シールング材の充填には、注入ガン等のノズルから隙間内にシールング材を押出充填することが一般的であるが、ノズルを隙間に差し入れるためには、隙間が10mm以上あることが好ましい。
一方、本発明の壁貫通部用管継手の壁固定方法は、上記本発明の管継手を、仮固定用粘着層を備えた一方の壁挟着リングを継手本体に螺合させ、他方の壁挟着リングを継手本体から取り外すとともに、壁挟着リングから挿通端までの長さを、壁の厚さと継手本体の端部に必要な出幅との合計長さに略調整した状態で、壁に穿設された貫通孔に、壁の一方から貫通孔挿通部を挿通する貫通孔挿通部挿通工程と、前記仮固定用粘着層によって貫通孔の周囲に一方の挟着リングを仮固定して、貫通孔挿通部の中心軸と、貫通孔の中心軸とを略一致させた状態に保持する仮固定工程と、壁の他方から貫通孔挿通部周囲の前記貫通孔内にシーリング剤を充填する工程と、シーリング剤充填完了後、他方の壁挟着リングを継手本体の他端から必要長さ締めこんで、壁に当接させて仮挟着する仮挟着工程と、仮挟着完了後、一方の壁挟着リングを仮固定解除しつつ増し締めして本挟着する本挟着工程と、を備えることを特徴としている。
上記本発明の壁貫通部用管継手の壁固定方法において、シーリング剤のバックアップ材を貫通孔挿通部の一部を周囲からリング状に囲んだ状態で貫通孔挿通部をバックアップ材とともに、貫通孔に挿入することが好ましい。
本発明の壁固定方法を用いて管継手が固定される壁の材質は、特に限定されないが、例えば、サイディング、モルタル・塗り壁、タイル、ALC、木材等が挙げられ、これらが積層されていても構わない。
本発明の管継手は、以上のように、壁を貫通する貫通孔に挿通される貫通孔挿通部を有する継手本体と、この継手本体の周面に形成されたねじに進退可能に螺合し、前記貫通孔挿通部が前記貫通孔に挿通された状態で前記壁を挟んで配置されて前記壁の貫通孔の周囲を両側から挟み込む2枚の壁挟着リングと、を備え、一方の壁挟着リングが、前記壁の貫通孔の周囲に当接する部分に、壁挟着リングの回転方向への力を受けると仮固定解除可能な仮固定用粘着層を備えている。
そして、本発明の管継手を用いた本発明の壁固定方法は、仮固定用粘着層を備えた一方の壁挟着リングを継手本体に螺合させ、他方の壁挟着リングを継手本体から取り外すとともに、壁挟着リングから挿通端までの長さを、壁の厚さと継手本体の端部に必要な出幅との合計長さに略調整した状態で、壁に穿設された貫通孔に、壁の一方から貫通孔挿通部を挿通する貫通孔挿通部挿通工程と、前記仮固定用粘着層によって貫通孔の周囲に一方の挟着リングを仮固定して、貫通孔挿通部の中心軸と、貫通孔の中心軸とを略一致させた状態に保持する仮固定工程と、壁の他方から貫通孔挿通部周囲の前記貫通孔内にシーリング剤を充填するシーリング剤充填工程と、シーリング剤充填完了後、他方の壁挟着リングを継手本体の他端から必要長さ締めこんで、壁に当接させて仮挟着する仮挟着工程と、仮挟着完了後、一方の壁挟着リングを仮固定解除しつつ増し締めして本挟着する本挟着工程と、を含むので、2つの挟着リングで貫通孔の周囲を壁の内外から挟みつけるだけで、ビス等を用いることなく固定できる。
しかも、一方の挟着リングを仮固定粘着層によって、貫通孔の周囲に仮固定することによって、人が支えることなく、貫通孔挿通部を挿入した状態に保持することができる。したがって、一人作業が可能となる。
また、粘着層が仮固定された挟着リングを回転させるだけで仮固定解除できるので、増し締めを容易に行える。
そして、管継手が2つの挟着リングによって貫通孔の周囲を両側から挟着することで、管継手を壁に固定できるので、建物外壁から突出するボックスなどが不要で簡単に見栄え良く壁貫通部に取り付けることができる。
また、挟着リングを緩めれば簡単に管継手を取り外せ、補修や交換作業を簡単に行うことができる。また、ビスの打ち直しや下穴を開け直すといった作業も不要である。
本発明の管継手の第1の実施の形態をあらわす正面図である。 図1の管継手の継手本体の正面図である。 図2の継手本体の正面方向から見た断面図である。 図1の管継手の一方の壁挟着リングを図1の右側面方向からみた図である。 図4の壁挟着リングを図1の左側面方向からみた図である。 図4の壁挟着リングを図1の正面方向からみた半断面図である。 図5の挟着リングの粘着層部分の拡大断面図である。 図1の管継手の他方の壁挟着リングを図1の右側面方向からみた図である。 図8の壁挟着リングを図1の正面方向からみた半断面図である。 図1の管継手の壁固定方法の1つの工程を説明する図である。 図1の管継手の壁固定方法の図10の後工程を説明する図である。 図1の管継手の壁固定方法の図11の後工程を説明する図である。 図1の管継手の壁固定方法の図12の後工程を説明する図である。 図1の管継手の壁固定方法の図13の後工程を説明する図である。 図1の管継手の壁固定方法の図14の後工程を説明する図である。 図1の管継手の壁固定方法の図15の後工程を説明する図である。 本発明の管継手の第2の実施の形態をあらわす正面図である。 本発明の管継手の第3の実施の形態をあらわす正面の一部切欠断面図である。 図18の管継手の継手本体の正面図である。 図19のX−X線断面図である。 図18の管継手の施工途中の状態を説明する図である。 図18の管継手の施工完了状態を説明する図である。 従来の配管構造を説明する断面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる継手の第1の実施の形態をあらわしいる。
図1に示すように、この管継手Aは、継手本体1aと、第1壁挟着リング2と、第2壁挟着リング3と、から構成されている。
継手本体1aは、直管部11と、エルボ部12と、ワンタッチ継手部13と、を備え、図1及び図2に示す本体部材10と、ワンタッチ継手部13の外筒部材13aと、図3に示すOリング13Cとから構成されている。
本体部材10は、砲金、真鍮等の銅合金、またはステンレス鋼等の金属材料で形成されていて、貫通孔挿通部となる直管部11と、エルボ部12と、ワンタッチ継手部13のノズル部13bとから構成されている。
直管部11は、外周面が長手方向略全長にわたって雄ねじ11aが形成されていて、その長さは、固定される壁の厚みより長くなっている。
直管部11の先端外壁面には、スパナやモンキーレンチ等の締め付け工具(図示せず)の係止部が係止される2つの平面部11bが直管部11の管軸を中心に対称に設けられている。
また、図3に示すように、直管部11の先端内壁面には、水栓や給湯器との接続配管の雄ねじ筒部(図示せず)が螺合する雌ねじ11cが設けられている。
エルボ部12は、上記締め付け工具の係止部が係止される2つの平面部12aがエルボ部12の管軸を中心に対称に設けられている。
ワンタッチ継手部13は、図3に示すように、ノズル部13bに2つのOリング13Cを外嵌させた状態で、外筒部材13aが、ノズル部13bとの間に隙間を形成するように本体部材10に装着されている。
そして、ワンタッチ継手部13は、図示していないが、架橋ポリエチレン管等の給水・給湯用パイプの端部がノズル部13bと外筒部材13aとの隙間に挿入されることによって外筒部材13a内に設けられた締め付けリングが縮径してパイプがワンタッチで接続できるとともに、外筒部材13aに設けられた離脱スリーブ13dをエルボ部12側に押し込むことで、締め付けリングが拡径してパイプを取り外すことができるようになっている。
第1壁挟着リング2は、図1、図4〜図6に示すように、締め付けリング部21と、リング本体部22と、位置決め突部23とからなり、雄ねじ11aに螺合するようになっている雌ねじ孔25を備えた砲金、真鍮等の銅合金、またはステンレス鋼等の金属材料で形成された本体と、仮固定用粘着層(以下、「粘着層」とのみ記す)24とを備えている。
締め付けリング部21は、2つの平面部21aが雌ねじ孔25の中心軸を中心に対称に設けられている。
リング本体部22は、締め付けリング部21と位置決め突部23との間に設けられ、締め付けリング部21と位置決め突部23より大径でフランジ状に突出するように設けられていて、締め付けリング部21側の面の外縁部がR形状に面取りされている。
位置決め突部23は、リング本体部22より小径で、直管部11の外径より20mm以上大きいリング状をしている。
位置決め突部23の中心軸方向の面には、軽量化のために凹部23aが設けられている。
粘着層24は、図7に示すように、発泡樹脂層としての架橋発泡ポリエチレンシート(積水化学工業社製ソフトロン、発泡倍率10〜30倍、厚さ1mm)24bの両面に、アクリル樹脂系粘着剤からなる粘着剤層24a,24cを備えたリング状をした両面粘着テープをリング本体部22の位置決め突部23側の面に沿って粘着固定することによって形成されている。なお、仮固定用の粘着剤層24cには、図示していないが、未使用時に離型シートが添設されている。
第2壁挟着リング3は、図1、図8,9に示すように、上記リング本体部22と同型のリング本体部31と、上記位置決め突部23より厚みが薄い以外は同じである位置決め突部32とを備えるとともに、雄ねじ11aに螺合するようになっている雌ねじ孔33を備え、砲金、真鍮等の銅合金、またはステンレス鋼等の金属材料で形成されている。
また、位置決め突部32の中心軸方向の面には、軽量化のために凹部32aが設けられている。
次に、上記管継手1の建物外壁への固定方法を図10〜図16を用いて詳しく説明する。
(1)図10に示すように、第2壁挟着リング3を取り外した状態で、第1壁挟着リング2を回転させて、第1壁挟着リング2の挟着面(壁対向面)から直管部11の先端までの長さを、建物外壁Wの厚みと、建物外壁Wの外壁面側で他の配管材料(図示せず)や水栓金具(図示せず)と接続するのに必要な建物外壁Wからの直管部11先端の出幅分との合計長さに略合わせる。
(2)図11に示すように、ゴム、ポリエチレン等の発泡体で形成されたテープ状をして一方の面に粘着剤層を備えたバックアップ材(例えば、日東電工社のエプトシーラーテープ)4を第1壁挟着リング2の位置決め突部23に沿わせるように、粘着剤層を内側にしながら直管部11に巻き付けて直管部11の外径と略同じ内径で、貫通孔Hの内径と略同じ外径をしたリング状にして、直管部11に粘着固定する。
(3)図12に示すように、建物外壁Wに貫通孔Hを穿設する。なお、貫通孔Hは、直管部11の外径より20mm以上大きな内径に穿設する。なお、(3)の工程は、上記(1)、(2)の工程に先立って行うようにしても構わない。
(4)図13に示すように、建物外壁Wの建物内側から前述の離型シートを取り除いた状態で、バックアップ材4及び位置決め突部23が貫通孔Hに入り込み、粘着層24が貫通孔Hの周面に密着するまで、直管部11を貫通孔H内に挿通する。
すなわち、この状態で、第1壁挟着リング2が建物外壁Wの建物内側の面に粘着固定されるとともに、継手本体1a及び第1壁挟着リング2は、位置決め突部23の働きによって、直管部11の中心軸と管継手Aの中心軸とが略一致した状態に保持される。
(5)図13及び図14に示すように、建物外壁Wの屋外側からシーリング剤Sを直管部11と貫通孔Hとの隙間に充填する。
このとき、貫通孔Hが直管部11の外径より20mm以上大きな内径をしているので、直管部11と貫通孔Hの内壁面との間は10mm以上の隙間が確保されている。したがって、シーリング剤Sのポンプノズルがスムーズに動かせ作業性がよい。
(6)図15に示すように、シーリング剤Sが十分充填できれば、リング本体部31が建物外壁Wの屋外側の面に密着するまで第2壁挟着リング3を屋外側から直管部11の雄ねじ11aにねじ込む。
(7)図16に示すように、建物内側から平坦部12aと平坦部12aにスパナ等の締め付け工具(図示せず)を係止させ、継手本体1aが共回りしないように支持固定しながら、平坦部21aと平坦部21aにスパナ等の締め付け工具(図示せず)を係止させて第1壁挟着リング2を増し締めする。
この増し締めの際に、粘着層24の一部を構成するポリエチレン樹脂発泡シート24bがせん断破壊を起こし、締め込みが容易となる。
図17は、本発明の管継手の第2の実施の形態の管継手をあらわしている。
図17に示すように、この管継手Bは、継手本体1bが、ワンタッチ継手部13に代えて雌ねじ14aを有する受口14を備え、直管部11の先端内壁面に雌ねじ11cを設ける代わりに直管部11より小径の雄ねじ15aを有する雄ねじ筒部15が直管部11の先端から延設されていて、この雄ねじ筒部15を介して水栓や給湯器との接続配管と接続するようにした以外は、上記の管継手Aと同様になっている。
図18は、本発明の管継手の第3の実施の形態の管継手をあらわしている。
図18に示すように、この管継手Cは、継手本体1cと、第1壁挟着リング2と、第2壁挟着リング3とを備え、継手本体1cが以下のような構成を備えているとともに、第2壁挟着リング3が位置決め突部32を備えていない以外は、上記第1の実施の形態の管継手Aと同様になっている。なお、変更のない部分については、管継手Aと同様の符号を付している。
すなわち、図18〜図22に示すように、継手本体1cは、周面の一部を継手本体1cの直管部11に管軸に平行に切欠いた形状のほぼ平坦な平面部14を備え、この平面部14に継手本体1cの管軸に対して立体的に直交する7つの目印14a〜14gが刻設されている。
また、平面部14は、直管部11の最も先端側の目印14aに隣接してcの文字が、先端から2番目の目印14bに隣接してa,bの文字が、先端から3番目の目印14cに隣接してdの文字が、先端から4番目の目印14dに隣接してcの文字が、先端から5番目の目印14eに隣接してaの文字が、先端から6番目の目印14fに隣接してdの文字が、先端から7番目の目印14gに隣接してbの文字が、それぞれ刻設されている。
そして、目印14aは、この管継手Cをcグレードの建築物の壁面に取り付ける際、目印14bは、この管継手Cをaグレードまたはbグレードの建築物の壁面に取り付ける際のバックアップ材4、目印14cは、この管継手Cをdグレードの建築物の壁面に取り付ける際のバックアップ材4の適性巻き付け位置をあらわしている。
一方、目印14dは、この管継手Cをcグレードの建築物の壁面に取り付ける際、目印14eは、この管継手Cをaグレードの建築物の壁面に取り付ける際、目印14fは、この管継手Cをdグレードの建築物の壁面に取り付ける際、目印14gは、この管継手Cをbグレードの建築物の壁面に取り付ける際の第1壁挟着リング2の適性ねじ込み位置をあらわしている。
この管継手Cは、上記のように構成されているので、上記管継手A,Bと同様の作用効果を備えているとともに、例えば、ある住宅メーカーのグレードa〜dの4種類のグレードの異なる規格化住宅のいずれにおいても、継手本体1cの建物外壁Wの外壁面からの突出長さをほぼ一定の長さに揃え、かつ、シーリング剤Sも規定された位置まで充填することが作業者によってばらつくことなく容易にかつ迅速に行うことができるという優れた効果を備えている。
すなわち、各種の住宅メーカーでは、グレードによって外壁材の厚みや躯体構造の厚みが異なり、建物外壁Wの全体厚みが異なる。しかし、建物外壁Wの外壁面からの直管部11の突出長さは、いずれの場合においても概ねほぼ一致している。また、建物外壁Wの内部構造によってシーリング剤Sを余り奥までいれても、建物外壁Wの外壁面と内壁面との間の空間に流れ出てしまい無駄である場合がある。さらに、グレードにあった位置を測定しながら作業を行うのは時間がかかるとともに、作業者によってはバラツキが生じるおそれがある。
したがって、この管継手Cの場合、例えば、bグレードの建物であれば、図21に示すように、第1壁挟着リング2を目印14gの位置に位置決め突部23の端面が一致するように配置し、目印14bの位置に第1壁挟着リング2側の端縁が一致するように、規定された幅のバックアップ材4を直管部11の周囲に巻回し接着固定した状態で、直管部11を第1壁挟着リング2が建物外壁Wの内壁面に密着するまで挿入すれば、直管部11の先端が常に一定の長さだけ建物外壁Wの外壁面から突出することとなる。また、図22に示すように、シーリング剤Sを規定された位置まで容易かつ確実に充填できるようになる。
また、図示していないが、aグレードの建物であれば、第1壁挟着リング2を目印14eの位置に位置決め突部23の端面が一致するように配置し、目印14bの位置に第1壁挟着リング2側の端縁が一致するように、規定された幅のバックアップ材4を直管部11の周囲に巻回し接着固定すればよく、cグレードの建物であれば、第1壁挟着リング2を目印14dの位置に位置決め突部23の端面が一致するように配置し、目印14aの位置に第1壁挟着リング2側の端縁が一致するように、規定された幅のバックアップ材4を直管部11の周囲に巻回し接着固定すればよく、dグレードの建物であれば、第1壁挟着リング2を目印14fの位置に位置決め突部23の端面が一致するように配置し、目印14cの位置に第1壁挟着リング2側の端縁が一致するように、規定された幅のバックアップ材4を直管部11の周囲に巻回し接着固定すれば、直管部11の先端が常にbグレードの建物の場合と同じ一定の長さだけ壁から突出することとなる。そして、各グレードの建物にあった位置までシーリング剤Sを充填できる。
なお、図22中、5は水栓である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、継手本体が、直管部とエルボ部とを一体化したものであったが、直管部のみでも構わない。また、直管部のみの場合、貫通孔挿通部の全周にねじを設ける必要はなく、直管部の両端側にねじを設けておけばよい。
上記の実施の形態では、第2壁挟着リングが直接貫通孔の周囲に当接するようになっていたが、第2壁挟着リングの挟着面に沿って、止水パッキンを添設するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、バックアップ材を、貫通孔挿通部を貫通孔に挿入する前に、貫通孔挿通部に外嵌状態で装着し、貫通孔挿通部を貫通孔に挿入と同時に貫通孔内に配置するようにしていたが、シーリング剤充填前にシーリング剤の充填側から貫通孔内に挿入してもよい。
また、上記の実施の形態では、帯状をしたバックアップ材を直管部に巻き付けるようにしていたが、予め直管部の外径と略同じ内径で、貫通孔の内径とほぼ同じ外径をしたリング状あるいは筒状に成形されたバックアップ材を使用しても構わない。
上記第3の実施の形態では、直管部の一部を切欠くことによって平面部を設け、この平面部に目印を刻設するようにしていたが、ねじに直接カラー印刷等でグレード毎に異なる色の標線等を設けるなど、作業者が容易に視認でき、容易に第1挟着リングの位置あわせやバックアップ材の巻回を行うことができれば、他の表示方法でも構わない。
また、上記第3の実施の形態では、目印に沿って付されるグレードの標記がアルファベット一文字であったが、各住宅メーカーの商品名や寸法であってもよい。
A,B,C 管継手
1a,1b,1c 継手本体
11 直管部(貫通孔挿通部)
13 ワンタッチ接続部
14 平面部
14a〜14g 目印
2 第1壁挟着リング
24 仮固定用粘着層
24a,24c 粘着剤層
24b 架橋発泡ポリエチレンシート(発泡樹脂層)
3 第2壁挟着リング
4 バックアップ材
H 貫通孔
S シーリング剤
W 建物外壁

Claims (10)

  1. 壁を貫通する貫通孔に挿通される貫通孔挿通部を有する継手本体と、
    この継手本体の周面に形成されたねじに進退可能に螺合し、前記貫通孔挿通部が前記貫通孔に挿通された状態で前記壁を挟んで配置されて前記壁の貫通孔の周囲を両側から挟み込む2枚の壁挟着リングと、を備え、
    一方の壁挟着リングが、前記壁の貫通孔の周囲に当接する部分に、壁挟着リングの回転方向への力を受けると仮固定解除可能な仮固定用粘着層を備えていることを特徴とする壁貫通部用管継手。
  2. 仮固定用粘着層が、壁の貫通孔の周囲に粘着固定される粘着剤層と、この粘着剤層と壁挟着リングとの間に介在し、壁挟着リングに固定された発泡樹脂層とを備える請求項1に記載の壁貫通部用管継手。
  3. 壁挟着リングが貫通孔に入り込んで挟着リングの位置決めをする位置決め突部を備えている請求項1または請求項2に記載の壁貫通部用管継手。
  4. 継手本体が貫通孔挿通部を有する直管部と、この直管部の一端に連設されたエルボ部とを備える請求項1〜請求項3のいずれかに記載の壁貫通部用管継手。
  5. 建物内側に配置される端部にワンタッチ接続構造を備えている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の壁貫通部用管継手。
  6. 複数の規格化された壁厚の異なる建築物の壁貫通部に使用可能で、壁厚毎に、仮固定用粘着層を備えた一方の壁挟着リングの、最適な継手本体への螺合位置を示す目印が、継手本体の周面に設けられている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の壁貫通部用管継手。
  7. 壁厚毎に、継手本体の周面に巻回された状態で貫通孔内に挿入され、継手本体の周面に沿って貫通孔内に充填されるシーリング剤のバックアップ材の巻回位置を示す目印が継手本体の周面に設けられている請求項6に記載の壁貫通部用管継手。
  8. 継手本体が、継手本体の軸に平行な平面部を、ねじの一部を切り欠くように継手本体の周面に備え、この平面部に目印が刻設されている請求項6または請求項7に記載の壁貫通部用管継手。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の壁貫通部用管継手を、
    仮固定用粘着層を備えた一方の壁挟着リングを継手本体に螺合させ、他方の壁挟着リングを継手本体から取り外すとともに、壁挟着リングから挿通端までの長さを、壁の厚さと継手本体の端部に必要出幅との合計長さに略調整した状態で、
    壁に穿設された貫通孔に、壁の一方から貫通孔挿通部を挿通する貫通孔挿通部挿通工程と、
    前記仮固定用粘着層によって貫通孔の周囲に一方の挟着リングを仮固定して、貫通孔挿通部の中心軸と、貫通孔の中心軸とを略一致させた状態に保持する仮固定工程と、
    壁の他方から貫通孔挿通部周囲の前記貫通孔内にシーリング剤を充填するシーリング剤充填工程と、
    シーリング剤充填完了後、他方の壁挟着リングを継手本体の他端から必要長さ締めこんで、壁に当接させて仮挟着する仮挟着工程と、
    仮挟着完了後、一方の壁挟着リングを仮固定解除しつつ増し締めして本挟着する本挟着工程と、を備えることを特徴とする壁貫通部用管継手の壁固定方法。
  10. シーリング剤のバックアップ材を貫通孔挿通部の一部を周囲からリング状に囲んだ状態で貫通孔挿通部をバックアップ材とともに、貫通孔に挿入する請求項9に記載の壁貫通部用管継手の壁固定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013087828A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Mirai Ind Co Ltd 壁孔への管材設置方法および管保持具
JP2017150623A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 株式会社オンダ製作所 配管システム及び配管システムの施工方法
JP2018017284A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 古河電気工業株式会社 外壁貫通部の止水構造およびその形成方法
JP7499104B2 (ja) 2020-07-30 2024-06-13 株式会社ブリヂストン 壁貫通継手、及び壁貫通継手の固定構造

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