JP2016211668A - シール装置 - Google Patents

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中村 知広
Tomohiro Nakamura
知広 中村
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Abstract

【課題】貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間をシールするシール装置において、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性をばらつきなく安定的に確保する。
【解決手段】外壁10に形成された貫通孔11の内周面11aと、直管部16の外周面16aとの間をシールするシール装置1である。リング状のゴムパッキン2と、ゴムパッキン2の軸方向両端部に配置される第1および第2リングプレート3,4と、ゴムパッキン2を軸方向に貫通して第1および第2リングプレート3,4を連結するボルト5とを備えている。ゴムパッキン2の内周面2bには、直管部16の外周面16aに形成された雄ねじ19に螺合する雌ねじ8が形成されている。ゴムパッキン2の雌ねじ8を直管部16の雄ねじ19に螺合させて、ボルト5を締め付けることにより、ゴムパッキン2が径方向に膨張して貫通孔11の内周面11aおよび直管部16の外周面16aに密着する。
【選択図】図5

Description

本発明は、壁構造物に形成された貫通孔の内周面と、当該貫通孔に挿入された貫通部材の外周面との間をシールするシール装置に関するものである。
従来から、例えば屋内の器具と屋外の器具とを接続するといったように、壁構造物を挟んで内外の器具を接続する場合には、壁構造物に貫通孔を形成し、内外の器具を接続する貫通部材(例えば、配管、継手部材、電線等)を、かかる貫通孔に挿入する手法が広く採用されている。
このような手法では、壁構造物に対する貫通部材の固定と、貫通部材を挿入した後の貫通孔の目隠しとが必要になるところ、例えば、貫通部材の外周面にねじ溝を形成し、当該ねじ溝に進退可能に螺合する2枚のリング部材によって壁構造物を挟み込むことで、貫通部材の固定と貫通孔の目隠しとを同時に行うことが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2010−266067号公報
ところで、上記のような貫通部材のねじ溝に螺合するリング部材を用いる構成(以下、従来構成ともいう)において、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性を確保する方法としては、シリコンシーラントなどの液状からゴム状弾性体に硬化する止水材を用いる方法が一般的である。この方法では、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の空間に液状止水材を充填して硬化させ、硬化したゴム状弾性体が貫通孔の内周面と貫通部材の外周面とに密着することにより、水密性が発揮される。
しかしながら、液状止水材を充填硬化させてゴム状弾性体を形成する作業は、作業者の熟練度に依るところが大きく、作業者によって施工品質にばらつきが生じ易い作業であるため、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性を安定的に確保することが難しいという問題がある。
そこで、例えば、外周面にねじ溝が形成されていない配管において汎用される、図7(a)に示すようなシール装置101を用いることが考えられる。このシール装置101は、図7(a)に示すように、リング状のゴムパッキン102と、このゴムパッキン102の軸方向両端部に設けられた一対のリングプレート103,104と、このゴムパッキン102を軸方向に貫通して一対のリングプレート103,104を連結するボルト105と、を備えている。そうして、このシール装置101では、ボルト105を締め込むことで、一対のリングプレート103,104によってゴムパッキン102が軸方向に圧縮され、これにより、当該ゴムパッキン102が径方向に膨張するようになっている。それ故、このシール装置101を外嵌した貫通部材113を、壁構造物110に形成された貫通孔111に挿入し、ボルト105を締め込めば、径方向に膨張したゴムパッキン102が貫通孔111の内周面と貫通部材113の外周面とに密着することから、これらの間の水密性が確保されることになる。
しかしながら、外周面にねじ溝119が形成された貫通部材116にこのシール装置101を適用しても、図7(b)に示すように、径方向に膨張したゴムパッキン102によって、細かく密に形成されたねじ溝119を埋めることは困難である。そうして、この場合には、ゴムパッキン102によって囲まれたねじ溝119が螺旋状の水道(みずみち)を形成するため、この水道を通じて、壁構造物110の外から内へ(または内から外へ)水が浸入するおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間をシールするシール装置において、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性をばらつきなく安定的に確保する技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るシール装置では、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間に配置されるリング状の弾性部材の内周面の形状を、貫通部材の外周面に形成されたねじ溝を埋めるような形状に形成している。
具体的には、本発明は、壁構造物に形成された断面円形の貫通孔の内周面と、当該貫通孔に挿入される貫通部材におけるねじ溝が形成された断面円形の外周面との間をシールするシール装置を対象としている。
そして、このシール装置は、上記貫通孔の内周面と上記貫通部材の外周面との間に挿入されるリング状の弾性部材と、上記弾性部材の軸方向両端部に配置される一対のリングプレートと、上記弾性部材を軸方向に貫通して上記一対のリングプレートを連結する締結部材と、を備え、上記弾性部材の内周面には、上記貫通部材のねじ溝に螺合するねじ溝が形成されており、上記弾性部材のねじ溝を上記貫通部材のねじ溝に螺合させた状態で、上記締結部材を締め付けることにより、上記弾性部材が径方向に膨張して上記貫通孔の内周面および上記貫通部材の外周面に密着することを特徴とするものである。
この構成によれば、弾性部材のねじ溝を貫通部材のねじ溝に螺合させて、シール装置を貫通部材に外嵌した状態で貫通部材を貫通孔に挿入し、締結部材を締め付けると、一対のリングプレートを介して弾性部材が軸方向に圧縮され、これにより、径方向に膨張した弾性部材が貫通孔の内周面および貫通部材の外周面に押し付けられる。このとき、弾性部材の外周側では、貫通孔の内周面と、押し付けられた弾性部材の外周面とが密着することにより、水密性が発揮される。一方、弾性部材の内周側では、弾性部材のねじ溝と貫通部材のねじ溝とが螺合していることで元々密着している上に、弾性部材の内周面が押し付けられることで、弾性部材のねじ溝と貫通部材のねじ溝とがより一層密着することから、高い水密性が発揮される。
しかも、弾性部材のねじ溝を貫通部材のねじ溝に螺合させて締結部材を締め付けるという簡単な作業で、弾性部材を貫通孔の内周面および貫通部材の外周面に密着させることが可能となることから、作業者の熟練度に左右されないので、水密性をばらつきなく安定的に確保することができる。
また、上記シール装置では、上記締結部材は、上記弾性部材に形成されたボルト挿入孔に挿入されるとともに、上記一対のリングプレートの一つに形成された雌ねじ穴に螺合するボルトであり、当該ボルト挿入孔に挿入される部位の一部の外周面に、ねじ溝が形成されていないことが好ましい。
この構成によれば、ボルトにおける弾性部材のボルト挿入孔に挿入される部位の一部に、外周面にねじ溝が形成されていない部位が存することから、ボルトを締め付けることで弾性部材が径方向に膨張した際、ねじ溝が形成されていない部位とボルト挿入孔の孔壁とが密着することになる。これにより、仮にボルトのねじ溝とボルト挿入孔の孔壁との間に水道(みずみち)が形成されても、ねじ溝が形成されていない部位によって水道が遮断されるので、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性を確保することができる。
以上、説明したように本発明に係るシール装置によれば、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性をばらつきなく安定的に確保することができる。
本発明の実施形態に係るシール装置が適用された管継手を模式的に示す図である。 シール装置を模式的に示す図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は分解斜視図である。 図1の部分拡大図である。 ボルトを締め込む状態を模式的に説明する斜視図である。 シール装置の作用を模式的に説明する図である。 シール装置の施工手順を模式的に示す図である。 従来のシール装置を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るシール装置1が適用された管継手12を模式的に示す図である。なお、図1では、図を見易くするために、シール装置1および外壁10を断面図で表している。シール装置1の説明に先立ち、管継手12について簡単に説明する。
−管継手−
管継手12は、壁構造物を挟んで屋内の器具と屋外の器具とを接続するものであり、本実施形態では、戸建住宅の外壁10を挟んで屋内の水栓器具(図示せず)と屋外の給湯器(図示せず)とを接続している。この管継手12は、図1に示すように、継手本体13と、第1取付リング14と、第2取付リング15と、を備えている。継手本体13は、直管部(貫通部材)16と、エルボ部17と、ワンタッチ継手部18と、を有している。
継手本体13は、図1に示すように、外壁(壁構造物)10に形成された断面円形の貫通孔11に直管部16が挿入された状態で、第1取付リング14と第2取付リング15とによって外壁10を挟むことで、外壁10に固定されるようになっている。そうして、屋外の給湯器との接続配管(図示せず)が直管部16の先端に接続されるとともに、屋内の水栓器具との接続配管(図示せず)がワンタッチ継手部18に挿入されることで、水栓器具と給湯器とが繋がれるようになっている。
直管部16は、断面円形の外周面を有しているとともに、その長さが、継手本体13が固定される外壁10の厚みより長くなっている。この直管部16の外周面には、その略全長に亘って雄ねじ(ねじ溝)19が形成されている。
第1取付リング14の内周面には、直管部16の雄ねじ19に螺合する雌ねじ(図示せず)が形成されている。これにより、第1取付リング14は、雌ねじと直管部16の雄ねじ19とを螺合させて回転させることで、直管部16の長手方向に進退可能となっている。また、第1取付リング14は、管継手12が固定された状態で外壁10の内面に当接する鍔部14aを有しており、かかる鍔部14aには両面粘着テープ(図示せず)によって仮固定用粘着層20が取り付けられている。
第2取付リング15の内周面には、直管部16の雄ねじ19に螺合する雌ねじ(図示せず)が形成されている。これにより、第2取付リング15は、雌ねじと直管部16の雄ねじ19とを螺合させて回転させることで、直管部16の長手方向に進退可能となっている。また、第2取付リング15は、管継手12が固定された状態で外壁10の外面に当接する鍔部15aを有している。
以上のように構成された管継手12を外壁10に取り付ける際には、先ず、第2取付リング15を継手本体13から取り外した状態で、継手本体13に対して第1取付リング14を回転させて位置合わせをした後、鍔部14aが外壁10の内面に当接するまで、直管部16を外壁10の貫通孔11に挿通する。そうして、鍔部15aが外壁10の外面に当接するまで、第2取付リング15の雌ネジを直管部16の雄ねじ19にねじ込むことで、継手本体13が外壁10に挟着固定される。このように、管継手12は、直管部16に形成された雄ねじ19に進退可能に螺合する第1取付リング14と第2取付リング15とによって外壁10を挟むことで外壁10に固定されることから、第1および第2取付リング14,15の位置を調整することで、戸建住宅における多様な厚さの外壁10に対応可能となっている。
−シール装置−
上記管継手12では、第1および第2取付リング14,15によって継手本体13の固定および貫通孔11の目隠しが行われるが、このままでは、第2取付リング15側から貫通孔11に浸入した雨水等が屋内に漏れ出すおそれや、例えばワンタッチ継手部18が浴槽に接続されている場合に、第1取付リング14側から貫通孔11に浸入した湯水等が屋外に漏れ出すおそれがある。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、外壁10に形成された貫通孔11の内周面11aと、貫通孔11に挿入される直管部16における雄ねじ19が形成された外周面16aとの間を、シール装置1を用いてシールするようにしている。
図2は、シール装置1を模式的に示す図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は分解斜視図である。図3は、図1の部分拡大図である。シール装置1は、図2(b)に示すように、ゴムパッキン2と、一対の金属製の第1および第2リングプレート3,4と、4本のボルト5と、を備えたシンプルな構成となっている。
ゴムパッキン(弾性部材)2は、リング状に形成されていて、外壁10の貫通孔11の内径よりも若干小さい外径を有する一方、管継手12の直管部16を挿入可能な大きさの内径を有している。それ故、ゴムパッキン2は、貫通孔11の内周面11aと直管部16の外周面16aとの間の空間Sに挿入可能となっている。このゴムパッキン2の内周面2bには、直管部16の雄ねじ19と螺合する雌ねじ(ねじ溝)8が形成されている。それ故、ゴムパッキン2は、雌ねじ8と直管部16の雄ねじ19とを螺合させて回転させることで、直管部16の長手方向に進退可能となっている。また、このゴムパッキン2には、軸方向に延びるボルト挿通孔2cが周方向に90°ピッチで4つ形成されている。
第1リングプレート3は、図2(a)および図3に示すように、ゴムパッキン2の軸方向一方端に配置されている。この第1リングプレート3は、ゴムパッキン2の外径よりも若干(例えば2mm程度)小さい外径を有する一方、ゴムパッキン2の内径よりも若干(例えば2mm程度)大きい内径を有している。それ故、仮に貫通孔11の内径や直管部16の外径に寸法誤差があっても、ゴムパッキン2を空間Sに挿入した際に、金属製の第1リングプレート3が貫通孔11や直管部16と干渉しないようになっている。また、この第1リングプレート3には、ゴムパッキン2のボルト挿通孔2cに対応して、周方向に90°ピッチで4つの貫通穴3aが形成されている。
第2リングプレート4は、図2(a)および図3に示すように、ゴムパッキン2の軸方向他方端に配置されている。つまり、本実施形態のシール装置1では、軸方向両端部に設けられた一対のリングプレート3,4によって、ゴムパッキン2が挟まれる構造となっている。この第2リングプレート4は、ゴムパッキン2の外径よりも若干(例えば2mm程度)小さい外径を有する一方、ゴムパッキン2の内径よりも若干(例えば2mm程度)大きい内径を有している。それ故、仮に貫通孔11の内径や直管部16の外径に寸法誤差があっても、ゴムパッキン2を空間Sに挿入した際に、金属製の第2リングプレート4が貫通孔11や直管部16と干渉しないようになっている。また、この第2リングプレート4にも、ゴムパッキン2のボルト挿通孔2cに対応して、周方向に90°ピッチで4つの貫通穴4aが形成されている。もっとも、貫通穴4aは、貫通穴3aとは異なり、ボルト5の雄ねじ7cと螺合する雌ねじ9が形成された雌ねじ穴となっている。
ボルト(締結部材)5は、ゴムパッキン2を軸方向に貫通して第1および第2リングプレート3,4を連結するものである。ボルト5は、貫通穴3aの穴径よりも大きな外径を有する頭部6と、貫通穴3a、ボルト挿通孔2cおよび貫通穴4aに挿通可能な軸部7とを有している。頭部6は、例えば六角レンチ21(図4参照)を嵌めることが可能なレンチ穴6aを有している。軸部7は、外周面に雄ねじ7cが形成された先端部7aと、外周面に凹凸のない基端部7bとで構成されている。
そうして、シール装置1は、図2(a)および図3に示すように、貫通穴3a、ボルト挿通孔2cおよび貫通穴4aの芯が一致するように、第1および第2リングプレート3,4でゴムパッキン2を軸方向に挟み、第1リングプレート3側から貫通穴3a、ボルト挿通孔2cおよび貫通穴4aの順に挿入したボルト5の先端部7aの雄ねじ7cを、貫通穴4aの雌ねじ9に螺合することで、全体としてリング状に形成される。
図4は、ボルト5を締め込む状態を模式的に説明する斜視図であり、図5は、シール装置1の作用を模式的に説明する図である。以上のように構成されたシール装置1は、ゴムパッキン2の雌ねじ8と直管部16の雄ねじ19とを螺合させることで、継手本体13に取り付けられ、直管部16と共に外壁10の貫通孔11に挿入される。そうして、シール装置1を貫通孔11に挿入した状態で、図4に示すように、ボルト5の頭部6のレンチ穴6aに屋外から嵌められた六角レンチ21を用いて、ボルト5を締め込むことで、図5の黒塗り矢印で示すように第1リングプレート3と第2リングプレート4とが接近し、これにより、ゴムパッキン2が軸方向に圧縮されることになる。このように、軸方向に圧縮されたゴムパッキン2は図5の白抜き矢印で示すように径方向に膨張し、膨張したゴムパッキン2の外周面2aおよび内周面2bがそれぞれ貫通孔11の内周面11aおよび直管部16の外周面16aに押し付けられることになる。
このとき、ゴムパッキン2の外周側では、貫通孔11の内周面11aとゴムパッキン2の外周面2aとが密着することにより、水密性が発揮される。一方、ゴムパッキン2の内周側では、ゴムパッキン2の雌ねじ8と直管部16の雄ねじ19とが螺合していることで元々密着している上に、ゴムパッキン2の内周面2bが押し付けられることで、ゴムパッキン2の雌ねじ8と直管部16の雄ねじ19とがより一層密着することから、高い水密性が発揮される。
加えて、ボルト5の基端部7bには外周面に凹凸がないことから、換言すると、ボルト5におけるボルト挿通孔2cに挿入される部位の一部の外周面に雄ねじ7cが形成されていない部位が存することから、ボルト5を締め込むことでゴムパッキン2が径方向に膨張した際、かかる雄ねじ7cが形成されていない部位とボルト挿通孔2cの孔壁とが密着することになる。これにより、仮にボルト5の雄ねじ7cとボルト挿通孔2cの孔壁との間に水道(みずみち)が形成されても、かかる水道が遮断されるので、貫通孔11の内周面11aと直管部16の外周面16aとの間の水密性を確保することができる。
しかも、ゴムパッキン2の雌ねじ8を直管部16の雄ねじ19に螺合させてボルト5を締め込むという簡単な作業で、ゴムパッキン2を貫通孔11の内周面11aおよび直管部16の外周面16aに密着させることが可能となることから、作業者の熟練度に左右されないので、水密性をばらつきなく安定的に確保することができる。
実際に、貫通孔11の内周面11aと直管部16の外周面16aとの間を、従来のシリコンシーラント等のコーキング剤を用いてシールした場合と、シール装置1を用いてシールした場合とで、耐水圧性能を比較する実験を行ったところ、コーキング剤を用いた場合には100(mmAq)であった耐水圧性能が、シール装置1を用いた場合には1000(mmAq)以上に向上することが確認された。
−施工手順−
次に、シール装置1の施工手順について図6を参照しながら説明する。
先ず、図6(a)に示すように、第2取付リング15を継手本体13から取り外し、且つ、継手本体13に対する第1取付リング14の位置合わせが完了した状態で、ゴムパッキン2の雌ねじ8と直管部16の雄ねじ19とを螺合させることで、シール装置1を継手本体13に取り付ける。そうして、ゴムパッキン2の雌ねじ8と直管部16の雄ねじ19とが螺合した状態で、シール装置1を継手本体13に対して回転させることで、図6(a)の白抜き矢印で示すように、シール装置1を直管部16の軸方向に進退させて位置合わせを行う。
シール装置1の位置合わせが完了した後、図6(b)に示すように、管継手12の鍔部14aが外壁10の内面に当接するまで、シール装置1を直管部16と共に屋内から外壁10の貫通孔11に挿入する。この状態では、シール装置1および継手本体13は、鍔部14aに取り付けられた仮固定用粘着層20によって外壁10に仮固定される。
次いで、図6(c)に示すように、六角レンチ21をボルト5の頭部6のレンチ穴6aに屋外から嵌め、当該六角レンチ21を用いてボルト5を締め込む。これにより、軸方向に圧縮されたゴムパッキン2が、図6(c)の白抜き矢印で示すように径方向に膨張し、膨張したゴムパッキン2の外周面2aおよび内周面2bがそれぞれ貫通孔11の内周面11aおよび直管部16の外周面16aに押し付けられる。
次いで、図6(d)に示すように、鍔部15aが外壁10の外面に当接するまで、第2取付リング15の雌ねじを直管部16の雄ねじ19にねじ込むことで、シール装置1および管継手12が外壁10に固定される。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、管継手12に本発明を適用したが、壁構造物に形成された断面円形の貫通孔に挿入される断面円形の貫通部材であれば、これに限らず、例えば配管、電線、ケーブル管等に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、第2リングプレート4の貫通穴4aに雌ねじ9を形成したが、これに限らず、例えば第2リングプレート4の貫通穴4aに雌ねじ9を形成することなく第2リングプレート4における貫通穴4aの周縁部にナット(図示せず)を溶接するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、第1リングプレート3と第2リングプレート4とを接続するボルト5を4本としたが、これに限らず、例えば5本以上のボルト5を用いて第1リングプレート3と第2リングプレート4とを接続してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間の水密性をばらつきなく安定的に確保することができるので、貫通孔の内周面と貫通部材の外周面との間をシールするシール装置に適用して極めて有益である。
1 シール装置
2 ゴムパッキン(弾性部材)
2b 内周面
2c ボルト挿通孔
3 第1リングプレート
4 第2リングプレート
4a 貫通穴(雌ねじ穴)
5 ボルト(締結部材)
8 雌ねじ(ねじ溝)
10 外壁(壁構造物)
11 貫通孔
11a 内周面
16 直管部(貫通部材)
16a 外周面
19 雄ねじ(ねじ溝)

Claims (2)

  1. 壁構造物に形成された断面円形の貫通孔の内周面と、当該貫通孔に挿入される貫通部材におけるねじ溝が形成された断面円形の外周面との間をシールするシール装置であって、
    上記貫通孔の内周面と上記貫通部材の外周面との間に挿入されるリング状の弾性部材と、
    上記弾性部材の軸方向両端部に配置される一対のリングプレートと、
    上記弾性部材を軸方向に貫通して上記一対のリングプレートを連結する締結部材と、を備え、
    上記弾性部材の内周面には、上記貫通部材のねじ溝に螺合するねじ溝が形成されており、
    上記弾性部材のねじ溝を上記貫通部材のねじ溝に螺合させた状態で、上記締結部材を締め付けることにより、上記弾性部材が径方向に膨張して上記貫通孔の内周面および上記貫通部材の外周面に密着することを特徴とするシール装置。
  2. 請求項1に記載のシール装置において、
    上記締結部材は、上記弾性部材に形成されたボルト挿入孔に挿入されるとともに、上記一対のリングプレートの一つに形成された雌ねじ穴に螺合するボルトであり、当該ボルト挿入孔に挿入される部位の一部の外周面に、ねじ溝が形成されていないことを特徴とするシール装置。
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