JP2018017049A - カーテンウォール支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床躯体の上面からの高さ寸法を小さくし易いカーテンウォールの支持装置の構造を実現する。【解決手段】床スラブの屋外側端部に断面L字形のファスナー30を取り付けると共に、カーテンウォール2aを構成する縦枠21aの上端部にブラケット31を取り付ける。このブラケット31を構成する第一ブラケット42と第二ブラケット43のうち、第二ブラケット43をファスナー30に固定し、この第二ブラケット43に設けられた接合軸部68を、縦枠21に固定された第一ブラケット42の接合筒部46の内側に上下方向にのみ移動可能に挿入する。この接合筒部46の内側に上方から調節ボルト44を挿入し、この調節ボルト44の下端面を接合軸部68の上端面に突き当てる。【選択図】図3

Description

本発明は、ビルディング等の建造物の外壁面を構成するカーテンウォールを、躯体に対し支持固定する為のカーテンウォール支持装置の改良に関する。
ビルディングの外壁面を構成するカーテンウォールを、このビルディングの躯体に対し支持固定する為に、躯体に取り付けたファスナーに対し、カーテンウォールに取り付けたブラケットを結合する構造が広く実施されている。図12〜13は、この様なカーテンウォールの支持構造として、特許文献1に記載された従来構造の1例を示している。
図示の例では、ビルディングの床躯体を構成する床スラブ1に対し、カーテンウォール2を支持固定する為に、この床スラブ1の屋外側端部に、1対のボルト3、3により、断面略コ字形のファスナー4を、屋内外方向(図12の左右方向、図13の上下方向)に関する位置調節を可能に固定している。
又、前記カーテンウォール2を構成する方立5に対し、1対の第一ブラケット6、6を、それぞれボルト7、7とナット8、8とを利用して固定している。そして、この様にして前記方立5に固定した前記各第一ブラケット6、6を、前記床スラブ1に固定された前記ファスナー4に対し、それぞれボルト9、9とナット10、10とにより、上下方向(図12の上下方向、図13の表裏方向)及び幅方向(図12の表裏方向、図13の左右方向)に関する位置調節を可能に結合している。
尚、本明細書及び特許請求の範囲に於いて、屋内外方向、上下方向、及び、幅方向とは、カーテンウォールを建造物に取り付けた状態での各方向を言う。
更に、前記各第一ブラケット6、6には、アングル材である第二ブラケット11を、ボルト12とナット13とにより固定している。そして、この第二ブラケット11を上下方向に挿通すると共に、この第二ブラケット11の下面に固定されたナット14に螺合した調節ボルト15の下端面を、前記ファスナー4の上面に突き当てている。
この様な従来構造の場合には、前記カーテンウォール2を、前記床スラブ1に対し、上下方向、屋内外方向、及び、幅方向に関する位置を調節した状態で支持できる。このうちの上下方向に関する位置調節(高さ調節)は、前記床スラブ1に対する前記各第一ブラケット6、6の上下方向に関する取付位置を調節すると共に、前記調節ボルト15のうち、前記第二ブラケット11の下面から突出している部分の長さを調節する事により行える。又、屋内外方向に関する位置調節は、前記床スラブ1に対する前記ファスナー4の屋内外方向に関する取付位置を、幅方向に関する位置調節は、このファスナー4に対する前記各第一ブラケット6、6の幅方向に関する取付位置を、それぞれ調節する事により行える。
ところで、近年、ビルディングの外観に対する要求が多様化しており、ビルディングの外壁面を構成する腰部の上端部の位置を低くして窓部の割合を大きくしたいとの要望がある。ビルディングの外壁面をカーテンウォールにより構成する場合、室内空間(フロア)に対応する部分には窓部を構成するガラスパネルを配置し、上下方向に関して室内空間同士の間部分に存在する、床スラブや梁等の床躯体に対応する部分には腰部を構成する耐火ボード等を設置する事が、従来から行われている。この為、窓部の割合を大きくする為には、腰部を構成する部分の上端部の上下方向の位置を低く抑える(腰部の床面からの高さを抑え、窓部の下端部を床面に近づける)必要がある。
ところが、前述した従来構造の場合には、カーテンウォール2の高さ調節を行う為の調節ボルト15の下端面を、ファスナー4の上面に突き当てている為、床スラブ1の上面からこの調節ボルト15の上端面までの高さ寸法Hが嵩み易い。従って、腰部を構成する部分の上端部の上下方向の位置を高くする必要があり、窓部の割合を大きくする事が難しくなる。
実開昭62−61811号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、カーテンウォールの支持装置に関して、床躯体の上面からの高さ寸法を小さくし易い構造を実現すべく発明したものである。
本発明のカーテンウォール支持装置は、ファスナーと、ブラケットとを備えている。
このうちのファスナーは、建造物の床躯体(例えば床スラブ)に取り付けられる。
前記ブラケットは、カーテンウォール(を構成する縦枠や方立など)に取り付けられるものであり、第一ブラケットと、第二ブラケットと、これら第一ブラケットと第二ブラケットとの上下方向位置を調節する為の調節ボルトとを有している。
又、前記第一ブラケットは、前記カーテンウォールに固定される第一固定板部と、この第一固定板部の屋内側端部に上下方向に設けられ、屋内側の円周方向1個所に不連続部を有する接合筒部とを有している。
又、前記第二ブラケットは、前記ファスナーの屋外側端部に設けられた屋外側立壁に対しボルトにより固定される第二固定板部と、この第二固定板部の例えば上方部分から屋内側に突出する状態で設けられ、前記屋外側立壁に対し上方から係止される係止鉤部と、前記第二固定板部の例えば下方部分から屋外側に突出する状態で設けられ、前記接合筒部の内側に上下方向にのみ移動可能に挿入される接合軸部とを有している。
更に、前記調節ボルトは、前記接合筒部の内側に上方から挿入され、その挿入量を調節可能な状態で前記第一ブラケットに支持されている。そして、前記調節ボルトの下端面を、前記接合軸部の上端面に当接させて、前記カーテンウォールの重量を、前記第一ブラケット、前記調節ボルト、前記第二ブラケット、及び、前記ファスナーを介して、前記床躯体により支承している。
本発明を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記第一固定板部と前記接合軸部と前記係止鉤部とを、屋内外方向に関する同一仮想線上に配置する事ができる。
或いは、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記第一固定板部を、屋内外方向に対して直交する方向である幅方向に(平行に)配置され、前記カーテンウォールに固定される固定板本体を有するものとする事もできる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記接合筒部の内側への前記調節ボルトの挿入量を最大にした状態(カーテンウォールを床躯体に対して最大限上方に移動させた状態)で、前記接合筒部のうち、前記接合軸部よりも下方に空間を設ける事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記接合筒部の下端部に、前記接合軸部がこの接合筒部の内側から下方に抜け出る事を防止する為の抜け止め部を設ける事ができる。
この場合には、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記接合筒部の下端部に抜け止め用ビス(又はピン)を固定し、この抜け止め用ビスの先端部を、この接合筒部の内側に突出させる事ができる。或いは、前記接合筒部の下端部の円周方向1乃至複数箇所を、径方向内方に向けて塑性変形させる事により、当該塑性変形部分を前記抜け止め部として利用する事もできる。
又、本発明を実施する場合には、例えば請求項7に記載した発明の様に、前記接合筒部の上下方向中間部に切り欠きを形成し、この切り欠きの内側に前記調節ボルトと螺合するナットを回転を阻止した状態で設ける事ができる。
以上の様な構成を有する本発明のカーテンウォール支持装置によれば、床躯体の上面からの高さ寸法を小さくする事ができる。
即ち、本発明の場合には、カーテンウォールの上下方向位置を調節する為の調節ボルトの下端面を、前述した従来構造の場合の様に、床躯体(床スラブ)に固定したファスナーの上面に当接させるのではなく、このファスナーに固定した第二ブラケットのうち、前記調節ボルトと共に第一ブラケットに設けた接合筒部の内側に挿入された接合軸部の上端面に当接させている。ここで、前記接合軸部の上下方向に関する形成位置の自由度は高い為、本発明によれば、前記調節ボルトの上端面までの高さ寸法を小さくする事ができる。
又、本発明の場合には、第一ブラケットを構成する接合筒部に、この第一ブラケットと前記第二ブラケットとを上下方向にのみ相対変位可能に接合する機能と、前記調節ボルトを挿入支持する機能との、2つの機能を併せ持たせる事ができる為、装置全体としての部品点数の低減及び小型化を図る事ができる。
更に、本発明の場合には、前記第一ブラケットに支持された調節ボルトの下端面を、前記ファスナーに固定した第二ブラケットの接合軸部の上端面に突き当てている。この為、地震の発生に基づき建造物に層間変位が発生した場合にも、前記接合軸部が、前記接合筒部の内側から上方に抜け出す事を有効に防止できる。又、本発明の場合には、前記第二ブラケットを構成する係止鉤部をファスナーに係止するだけでなく、同じく第二固定板部をボルトによりこのファスナーに固定している為、地震発生時にも、前記第二ブラケットがこのファスナーから脱落する事を有効に防止できる。
又、請求項2に記載した発明によれば、前記第一固定板部と前記接合軸部と前記係止鉤部とを、屋内外方向に関する同一仮想線上に配置している為、カーテンウォールの重量に基づいて、前記第一固定板部と前記接合軸部と前記係止鉤部とに曲げモーメントが発生する事を防止できる。従って、これら第一固定板部、接合軸部及び係止鉤部の厚さ寸法を、曲げモーメントが作用する場合に比べて小さくする事ができ、装置全体の小型化及び軽量化を図れる。
又、請求項4に記載した発明によれば、前記接合筒部の内側への前記調節ボルトの挿入量を最大にした(カーテンウォールを最大限上方に移動させた)場合にも、この接合筒部のうち前記接合軸部よりも下方に空間(変位代)を設けている。この為、地震の発生に起因して建造物に層間変位が発生した際に、前記接合軸部を前記空間に移動(下方に退避)させる事ができる。つまり、層間変位が発生した場合にも、この層間変位をカーテンウォールを面内回転させる事によって十分に吸収する事ができる{ロッキング方式(機構)による層間変位の吸収を実現できる}。
又、請求項5、6に記載した発明によれば、ブラケットを前記カーテンウォールに固定し、このブラケットを前記ファスナーに連結する以前の状態で、このブラケットを構成する第二ブラケットが、第一ブラケットから下方に抜け落ちる事を有効に防止できる。
更に、請求項7に記載した発明によれば、ナットの設置スペースを省略する事ができ、装置全体としての小型化を図れる。又、接合筒部の内側に雌ねじを形成する作業や、ナットの溶接作業を省略する事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、ビルディングの外壁面を屋外側から見た模式図。 同じく図1のA−A断面模式図。 同じく図2のB部に相当する拡大図。 同じく図1のC−C断面図。 同じくブラケットを取り出して示す、正面図(A)及び平面図(B)。 同じく第一ブラケット及び第二ブラケットを取り出して示す分解斜視図。 同じく図5の(A)のD−O−O−D断面図。 同じく第一ブラケットを取り出して示す、正面図(A)、平面図(B)、右側面図(C)、左側面図(D)。 同じく第二ブラケットを取り出して示す、正面図(A)、平面図(B)、右側面図(C)、左側面図(D)。 同じく調節ボルトの挿入量を調節する事でカーテンウォールの高さが調節可能となる事を説明する為の図であり、(A)は最大限下方へ移動した状態を、(B)は最大限上方へ移動した状態を、それぞれ示している。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図7に相当する断面図。 従来構造のカーテンウォールの支持構造を示す縦断面図。 同じく横断面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜10は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例では、ビルディングの外壁面を構成する為に、複数のカーテンウォール2a、2aを、上下左右に並べた状態で、ビルディングの床躯体に支持固定している。これら各カーテンウォール2aは、ユニット化されたもの(ユニタイズドカーテンウォール)で、それぞれが1階分の高さ寸法を有しており、矩形状の支持枠18の内側に後述する複数枚のパネルを組み込む事により構成されている。
前記支持枠18は、それぞれがアルミニウム合金の押し出し型材製である、上枠19及び下枠20の水平方向両端部と、左右の縦枠21a、21bの上下方向両端部とを、タッピングねじにより結合固定する事により構成されている。又、前記支持枠18の上下方向中間部には、やはりアルミニウム合金の押し出し型材製である無目22を、前記両縦枠21a、21bに架け渡す様にして設けている。
そして、前記各カーテンウォール2aの上部に位置する、前記両縦枠21a、21bと前記上枠19と前記無目22とにより四辺を囲まれた部分に、屋内側から順に、石膏ボード等の耐火ボード23と化粧パネル24(又はガラスパネル、スパンドレル等)とをそれぞれ組み込んで、腰部25を構成している。これに対し、前記各カーテンウォール2aの中間部乃至下部に位置する、前記両縦枠21a、21bと前記無目22と前記下枠20とにより四辺を囲まれた部分には、1対のガラスパネル26、26をそれぞれ組み込んで、窓部27を構成している。
本例の場合、上述の様な構成を有するカーテンウォール2aの上端部の幅方向2個所位置を、それぞれ支持装置28a、28bを利用して、梁29によって支持された床スラブ1aに支持固定している。これにより、前記腰部25を、この床スラブ1aの屋外側に配置し、前記窓部27を、室内空間に対応する部分の屋外側に配置している。尚、前記床スラブ1aの下方には、図示しない吊り下げ天井等が設置される。
上述した様に、本例の場合には、2個の支持装置28a、28bを利用して、前記各カーテンウォール2aを前記床スラブ1aに対し支持固定するが、これら2個の支持装置28a、28bは、幅方向に関して対称となる構成を有しており(図4参照)、基本的な構成及びその機能は同じである。この為、共通する部分に就いては、一方の支持装置28aを例に説明し、相違点に就いてのみ、それぞれの支持装置28a、28bを対象に説明する。
前記支持装置28aは、前記カーテンウォール2aの上端部の幅方向2個所位置を、それぞれ前記床スラブ1aに対して支持固定するものであり、この床スラブ1aに取り付けられるファスナー30と、前記カーテンウォール2aを構成する縦枠21a(21b)に取り付けられるブラケット31とを備えている。
尚、本例の場合、図4に示した様に、幅方向に隣り合う1対のカーテンウォール2a、2aを支持固定する支持装置28a、28b同士の間で、ファスナー30を共通利用している。つまり、幅方向片側のカーテンウォール2aを構成する縦枠21aを支持固定する為のファスナー30と、幅方向他側のカーテンウォール2aを構成する縦枠21bを支持固定する為のファスナー30とで、共通部品を使用している。
前記ファスナー30は、スチール製のアングル材で断面L字形に構成されており、水平方向に配置された取付板部32と、この取付板部32の屋外側端部から上方に向けて直角に折れ曲がる状態で設けられた屋外側立壁33とを有している。この様な構成を有する前記ファスナー30は、前記床スラブ1aの屋外側端部に固定されたベースプレート(リブプレート)34に対し、ボルト35、35とナット36、36とにより、屋内外方向(図3の左右方向、図4の上下方向)及び幅方向(図3の表裏方向、図4の左右方向)に関する位置調節を可能に固定されている。この為に、前記取付板部32には、幅方向に離隔した状態で、それぞれが屋内外方向に長い1対の第一長孔37、37を形成していると共に、前記ベースプレート34には、幅方向に離隔した状態で、それぞれが幅方向に長い1対の第二長孔38、38を形成している。そして、これら第一、第二両長孔37、38に前記各ボルト35をそれぞれ下方から挿通し、これら各ボルト35の上端部に前記各ナット36を螺合すると共に締め付けている。これにより、前記ファスナー30を、前記ベースプレート34(床スラブ1a)に対し、前記各ボルト35が前記両長孔37、38内を移動できる範囲で、屋内外方向及び幅方向に関する位置調節を可能に固定している。
又、前記屋外側立壁33の上部には、この屋外側立壁33の全幅に亙って、キャンバー39を取り付けている。このキャンバー39は、アルミニウム合金製で、断面略L字形に構成されており、前記屋外側立壁33の上端面及び屋外側側面をそれぞれ覆っている。又、前記キャンバー39のうち、上端面には、屋内外方向中間部が上方に膨らんだ凸面40aが全幅に亙り設けられており、屋外側側面には、上下方向中間部が屋外側に膨らんだ凸面40bが全幅に亙り設けられている。この様な構成を有する前記キャンバー39は、前記屋外側立壁33の上部に対し、取付ビス41により固定されている。
一方、前記カーテンウォール2aを構成する縦枠21a(21b)に取り付けられる前記ブラケット31は、第一ブラケット42と、第二ブラケット43と、これら第一ブラケット42と第二ブラケット43との上下方向位置(カーテンウォール2aの高さ)を調節する為の調節ボルト44とを有している。
前記第一ブラケット42は、アルミニウム合金の押し出し型材製で、断面略刺又状に構成されており、第一固定板部45と、接合筒部46とを有している。この第一固定板部45は、上下方向に長い矩形板状に構成され、屋内外方向に平行に配置されており、屋内外方向中間部の上下方向両端寄り部分には、板厚方向に貫通する通孔47a、47bがそれぞれ形成されている。又、前記第一固定板部45は、屋内側端部に比べて屋外側端部乃至屋内外方向中間部の板厚(幅寸法)が小さくなっている。この為、前記第一固定板部45の幅方向両側面の屋内側部分には、上下方向に亙り段差面48、48が設けられている。そして、本例の場合には、この様な構成を有する前記第一固定板部45を、前記各縦枠21a(21b)の上端部の幅方向側面に重ね合わせ、前記各通孔47a、47bと、これら各縦枠21a(21b)の上端部にそれぞれ形成した図示しない通孔とに、ボルト49a、49bをそれぞれ挿通し、これら各ボルト49a、49bの先端部にナット50a、50bを螺合すると共に締め付けている。これにより、前記第一固定板部45を、前記各縦枠21a(21b)の上端部の幅方向側面に固定している。又、本例の場合、前記段差面48を、前記各縦枠21a(21b)の隅角部に当接させる事で、前記第一固定板部45(第一ブラケット42)の屋内外方向に関する位置決めを図っている。
前記接合筒部46は、断面略C字形(又は略U字形)で、前記第一固定板部45の屋内側端部に上下方向に亙り設けられており、屋内側の円周方向1個所に不連続部51を有している。又、前記接合筒部46の内側(中心)には、上下方向に貫通した上下方向孔52が設けられている。この上下方向孔52(接合筒部46の内面)は、屋外側半部の凹円筒面部53と屋内側半部の矩形孔部54とを連続させて成り、断面非円形状に構成されている。又、このうちの矩形孔部54には、前記不連続部51が連通している。
又、前記接合筒部46の上端寄り部分には、切り欠き55が形成されている。そして、図3及び図5の(A)に示した様に、この切り欠き55の内側に、前記調節ボルト44と螺合可能なナット(緩み止めナット)56を、前記第一ブラケット42に対する相対回転を不能に設置している。具体的には、このナット56の外周面を構成する6平面のうちの1平面を、前記切り欠き55の奥端面に面接触させる事で、前記ナット56の回り止めを図っている。この様な構成を有する本例の場合には、前記ナット56の設置スペースを省略する事ができ、装置全体としての小型化を図れる。又、前記接合筒部46の内側に雌ねじを形成する必要がなく、ナットを溶接する必要もない為、加工コストの低減を図る事もできる。
又、図4に示した様に、前記第一ブラケット42を構成する前記第一固定板部45の中心軸上(第一固定板部45の幅方向中央部を通る仮想線P上)に、前記接合筒部46の上下方向孔52の中心軸が位置する(交差する)様に、前記第一固定板部45と前記接合筒部46との位置関係を規制している。つまり、これら第一固定板部45と接合筒部46とを、屋内外方向に関する同一仮想線P上に位置させている。
又、図3及び図5の(A)に示した様に、前記接合筒部46の下端部には、抜け止め用ビス71を固定している。そして、この抜け止め用ビス71の先端部を、前記接合筒部46の内側に突出させている。尚、図示の例では、前記上下方向孔52の中心を通る位置まで突出させている。又、前記抜け止め用ビス71は、前記第一ブラケット42を前記各縦枠21a(21b)に固定するのに使用するボルト49a、49bと略平行に配置されている。
これに対し、前記第二ブラケット43は、アルミニウム合金の押し出し型材製で、第二固定板部57と、係止鉤部58と、接合部59とを有している。この第二固定板部57は、上下方向に長い矩形板状に構成され、幅方向に平行に配置されており、幅方向及び上下方向中間部には、板厚方向に貫通する通孔60が形成されている。そして、本例の場合には、この様な構成を有する前記第二固定板部57を、前記ファスナー30を構成する屋外側立壁33の屋外側側面に対し前記キャンバー39を介して重ね合わせている。そして、前記第二固定板部57に形成された通孔60と、このキャンバー39及び前記屋外側立壁33にそれぞれ形成された通孔61、62とに、屋外側からボルト63を挿通し、このボルト63の先端部(屋内側端部)にナット64を螺合すると共に締め付けている。これにより、前記第二固定板部57を、前記ファスナー30を構成する屋外側立壁33の屋外側側面に固定している。この状態で、前記第二固定板部57の屋内側側面は、前記キャンバー39の屋外側側面に設けられた曲面40bに当接している。
前記係止鉤部58は、側面視略L字形で、前記第二固定板部57の屋内側側面のうちの上端部から、屋内側に突出する状態で設けられている。又、前記係止鉤部58は、前記第二固定板部57の屋内側側面に連続した基板部65と、この基板部65の屋内側端部の下面から下方に延出した下向鍔部66とを有している。そして、本例の場合には、図3及び図4に示す様に、前記係止鉤部58のうち、前記基板部65を前記屋外側立壁33の上方に位置させると共に、前記下向鍔部66をこの屋外側立壁33の屋内側に進入させる様にして、前記係止鉤部58をこの屋外側立壁33の上部に対し、前記キャンバー39を介して上方から係止している。又、この状態で、前記基板部65の屋内外方向中間部の下面を、前記キャンバー39の上端面に設けられた曲面40aに当接させている。
上述の様に、本例の場合には、前記第二ブラケット43を前記ファスナー30に取り付けた状態で、前記第二固定板部57の屋内側側面及び前記基板部65の下面を、それぞれ前記キャンバー39を構成する曲面40b、40aにそれぞれ当接させている。従って、前記ファスナー30が水平面から上下方向に傾いた状態で取り付けられている場合(水平精度が良好でない場合)にも、前記第二ブラケット43を、前記各曲面40a、40bに点接触させながら、前記ファスナー30(キャンバー39)に対し屋内外方向に揺動させる事で、前記カーテンウォール2aの垂直度を確保できる。
前記接合部59は、前記第二固定板部57の屋外側側面のうちの下端部から、屋外側に突出する状態で設けられており、この第二固定板部57の屋外側側面に連続した基部67と、この基部67の屋外側端部に設けられた接合軸部68とを有している。この基部67の幅方向寸法(厚さ寸法)は、屋内外方向に亙り一定であり、前記第一ブラケット42を構成する不連続部51の開口幅よりも僅かに小さい。又、前記基部67の屋内外方向寸法は、前記接合筒部46のうち前記不連続部51部分に於ける屋内外方向寸法よりも僅かに大きい。
前記接合軸部68は、屋外側半部の半円柱部69と屋内側半部の矩形柱部70とを連続させて成り、断面非円形状に構成されており、前記接合筒部46の内面形状に合致した(僅かに小さい)外面形状を有している。又、前記接合軸部68は、前記基部67よりも大きな幅方向寸法を有しており、その上下方向寸法は、前記接合筒部46の上下方向寸法の凡そ3〜4分の1(切り欠き55よりも下方部分の凡そ2.5〜3分の1)程度である。そして、本例の場合には、この様な接合軸部68を、前記接合筒部46の内側に上下方向に挿入すると共に、前記基部67を、前記不連続部51の内側に位置させている。この状態で、前記接合軸部68は、前記接合筒部46の内側で上下方向にのみ移動可能となる。これにより、前記第一ブラケット42と前記第二ブラケット43とが、上下方向に関する相対変位のみを可能に接合される。従って、本例の場合には、前記第一ブラケット42と前記第二ブラケット43とが、前記接合軸部68を中心として相対回転したり、幅方向及び屋内外方向に相対変位したりする事はない。より具体的には、前記接合筒部46を構成する矩形孔部54の内側に、この矩形孔部54の内面形状に合致した前記接合軸部68を構成する矩形柱部70を挿入しており、これら矩形柱部70の屋内側端面と前記矩形孔部54の屋内側端面とを面接触させられる為、前記第一ブラケット42と前記第二ブラケット43との屋内外方向に関する相対変位を有効に防止できる。又、前記接合筒部46の不連続部51の幅を押し拡げる様な力を発生させずに済む(開き防止を図れる)。
又、図4に示す様に、前記第二ブラケット43を構成する前記係止鉤部58の中心軸上(係止鉤部58の幅方向中央部を通る仮想線P上)に、前記接合軸部68の中心軸が位置する(交差する)様に、前記係止鉤部58と前記接合部59との位置関係を規制している。つまり、これら係止鉤部58と接合部59とを、屋内外方向に関する同一仮想線P上に位置させている。尚、本例の場合、前記一方の支持装置28aは、前記係止鉤部58と前記接合部59とを、前記第二固定板部57の幅方向片端寄り部分に設けているのに対し、他方の支持装置28bは、前記第二固定板部57の幅方向他端寄り部分に設けている。
又、本例の場合には、図3に示した様に、前記第二ブラケット43を構成する係止鉤部58を、前記屋外側立壁33の上部に対し係止した状態(ファスナー30に対する第二ブラケット43の上下方向位置を規制した状態)で、前記接合軸部68の上端面が、この屋外側立壁33に固定されたキャンバー39の上端面(更には屋外側立壁33の上端面)よりも十分に下方に位置する様に、各部の寸法を規制している。
前記調節ボルト44は、前記第一ブラケット42を構成する接合筒部46の内側に上方から挿入されている。又、この状態で、前記調節ボルト44のうち、上端(基端)寄り部分には、調節用ナット72が螺合しており、中間部乃至下端(先端)寄り部分には、前記切り欠き55内に設置されたナット56が螺合している。又、前記調節ボルト44の下端面は、前記接合筒部46の内側に挿入された前記接合軸部68の上端面に当接している。この為、使用状態(本例の支持装置28a、28bによりカーテンウォール2aを支持した状態)で、前記各カーテンウォール2aの重量は、前記調節ボルト44を介して前記第二ブラケット43に支承される。この様な調節ボルト44は、前記調節用ナット72を緩めた状態で回転させる事により、前記接合筒部46の内側への挿入量を調節可能となる。そして、この様に挿入量を調節する事で、前記第一ブラケット42と前記第二ブラケット43との上下方向位置(第二ブラケット43に対する第一ブラケット42の上下方向位置)、つまり、前記カーテンウォール2aの高さを調節可能となる。又、前記挿入量を調節した後は、前記調節用ナット72を締め付ける(接合筒部46の上端面に押し付ける)事で、前記調節用ボルト44の回転を阻止し、調節後の挿入量を維持する。
又、本例の場合には、各部の寸法を適正に規制する事により、図10の(B)に示す様に、前記接合筒部46の内側への前記調節ボルト44の挿入量を最大にした(カーテンウォール2aを最大限上方に移動させた)状態に於いても、前記接合軸部68の下面と前記抜け止め用ビス71との間に、所定の上下方向寸法を有する空間73を設けている。
次に、前記各カーテンウォール2aを、本例の支持装置28a(28b)を用いて、前記床スラブ1aに支持固定する手順に就いて説明する。
先ず、ビルディングの建設現場に於いて、前記支持装置28aを構成する前記ファスナー30を、前記床スラブ1aの屋外側端部に固定された前記ベースプレート34に固定しておく。又、前記各カーテンウォール2aを製造する製造工場に於いて、これら各カーテンウォール2aを構成する縦枠21a(21b)に、前記ブラケット31を固定しておく。具体的には、前述した通り、前記第一ブラケット42の第一固定板部45を、前記各縦枠21a(21b)の上端部に前記各ボルト49a、49bと前記各ナット50a、50bとにより固定しておく。
次いで、製造工場から建設現場に搬送した前記各カーテンウォール2aを、前記ビルディングの躯体を構成する前記床スラブ1aに、1階から最上階へと順番に取り付けていく。尚、この取付作業は、タワークレーンを利用して前記各カーテンウォール2aを吊り上げつつ、躯体側にいる作業者によって行う。
具体的には先ず、前記ブラケット31を構成する第二ブラケット43の係止鉤部58を、前記ファスナー30を構成する屋外側立壁33(キャンバー39)の上部に係止させる。これにより、前記各カーテンウォール2aを前記ファスナー30に対して仮止めする。
次いで、前記第二ブラケット43を構成する第二固定板部57を、前記各ボルト63と前記各ナット64とにより、前記ファスナー30の屋外側立壁33の屋外側側面に固定する。
その後、前記調節ボルト44を回動させて、前記第一ブラケット42の接合筒部46の内側へのこの調節ボルト44の挿入量を調節する事により、前記各カーテンウォール2aの高さを調節する。具体的には、測定器等を利用して、例えば前記床スラブ1aの上面からの前記上枠19の高さ位置を測定し、前記調節ボルト44を所定方向に所定量だけ回動させる。例えば、前記各カーテンウォール2aの高さが基準位置よりも高い場合には、図10の(A)に示す様に、前記調節ボルト44を前記接合筒部46への挿入量が少なくなる方向に所定量だけ回動させて、前記各カーテンウォール2aを下方に移動させる。これに対し、前記各カーテンウォール2aの高さが基準位置よりも低い場合には、同図の(B)に示す様に、前記調節ボルト44を前記接合筒部46への挿入量が多くなる方向に所定量だけ回動させて、前記各カーテンウォール2aを上方に移動させる(引き上げる)。
又、前記各カーテンウォール2aの水平方向に関する位置調節を行うには、前記各ボルト35に対して前記各ナット36を緩めた状態で、前記ベースプレート34に対し前記ファスナー30を屋内外方向及び幅方向に移動させる。これにより、前記カーテンウォール2aの屋内外方向及び幅方向に関する位置を調節する。位置調節後は、前記各ナット36を前記各ボルト35に対して緊締する。
以上の様にして、本例の支持装置28a(28b)を利用して前記各カーテンウォール2aを前記床スラブ1aに支持固定した状態で、これら各カーテンウォール2aの重量は、前記第一ブラケット42、前記調節ボルト44、前記第二ブラケット43、及び、前記ファスナー30を介して、前記床スラブ1aにより支承される。又、前記床スラブ1aの屋外側に、前記各カーテンウォール2aの上部に設けられた腰部25が位置し、前記室内空間の屋外側に、これら各カーテンウォール2aの中間部乃至下部に設けられた窓部27が位置する。又、本例の場合には、前記第一ブラケット42の接合筒部46の下端部に、前記抜け止め用ビス71を固定している為、前記各カーテンウォール2aの搬送時や吊り上げ作業時等に、前記第二ブラケット43(接続軸部68)が前記第一ブラケット42(接合筒部46)から下方に抜け落ちる事を有効に防止できる。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記床スラブ1aの上面からの高さ寸法を小さくする事ができる。
即ち、本例の場合には、前記各カーテンウォール2aの上下方向位置を調節する為の調節ボルト44の下端面を、前述した従来構造の場合の様に、床スラブに固定したファスナーの上面に当接させるのではなく、前記ファスナー30に固定した第二ブラケット43のうち、前記調節ボルト44と共に前記接合筒部46の内側に挿入された、前記ファスナー30の上端面(キャンバー39の上端面)よりも十分に下方に位置する前記接合軸部68の上端面に当接させている。この為、本例の場合には、前記床スラブ1aの上面から前記調節ボルト44の上端面までの高さ寸法hを短縮できる(h<H)。この結果、前記腰部25の上端部(上枠19)の上下方向の位置を低くする事ができ、ビルディングの外壁面に占める前記窓部27の割合を大きくする事ができる。
又、本例の場合には、前記第一ブラケット42を構成する接合筒部46に、この第一ブラケット42と前記第二ブラケット43とを上下方向にのみ相対変位可能に接合する機能と、前記調節ボルト44を挿入支持する機能との、2つの機能を併せ持たせている。この為、支持装置28a(28b)全体としての部品点数の低減及び小型化を図る事ができる。
更に本例の場合には、前記調節ボルト44の下端面を、前記接合軸部68の上端面に突き当てている。この為、地震の発生に基づき建造物に層間変位が発生した場合にも、前記接合軸部68が、前記接合筒部46の内側から上方に抜け出す事を有効に防止できる。しかも、本例の場合には、前記図10の(B)に示す様に、前記調節ボルト44の挿入量を最大にした状態に於いても、前記接合軸部68の下面と前記抜け止め用ビス71との間に、所定の上下方向寸法を有する空間(変位代)73を設けている為、層間変位が発生した場合にも、前記接合軸部68が、前記接合筒部46の内側から下方に抜け出す事を有効に防止できる(下方に退避させる事ができる)。つまり、層間変位が発生した場合にも、この層間変位を前記各カーテンウォール2aを面内回転させる事によって十分に吸収する事ができる{ロッキング方式(機構)による層間変位の吸収を実現できる}。又、本例の場合には、前記係止鉤部58を前記ファスナー30に係止するだけでなく、前記第二固定板部57を前記ボルト63によりこのファスナー30に固定している為、地震発生時にも、前記第二ブラケット43がこのファスナー30から脱落する事を有効に防止できる。
又、本例の場合には、前記第一固定板部45と前記接合軸部68と前記係止鉤部58とを、屋内外方向に関する同一仮想線上に配置している。この為、前記各カーテンウォール2aの重量に基づいて、前記第一固定板部45と前記接合軸部68と前記係止鉤部58とに曲げモーメントが発生する事を防止できる。従って、これら第一固定板部45、接合軸部68及び係止鉤部58の厚さ寸法を、曲げモーメントが作用する場合に比べて小さくする事ができ、装置全体の小型化及び軽量化を図れる。
[実施の形態の第2例]
図11は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、カーテンウォール2aに取り付けるブラケット31aを構成する第一ブラケット42aの構造を、前記実施の形態の第1例の構造とは異ならせている。
即ち、本例の場合には、前記第一ブラケット42aを構成する第一固定板部45aを、屋内外方向(図11の左右方向)に配置された持出部74と、屋内外方向に対して直交する方向である幅方向(図11の上下方向)に配置された固定板本体75と、係止部76とから構成している。このうちの持出部74は、矩形平板状に構成されており、その屋内側端部に接合筒部46が設けられている。又、前記持出部74の屋外側端部(固定板本体75よりも屋外側部分)を、前記係止部76としている。この係止部76は、前記カーテンウォール2aを構成する縦枠21a(21b)の幅方向側面に係止(当接)する事で、これら各縦枠21a、21bに対する前記第一ブラケット42aの幅方向に関する位置決めを図るのに利用する。又、前記固定板本体75は、前記持出部74の屋内外方向中間部から幅方向に突出する(直角に折れ曲がる)状態で設けられており、前記各縦枠21a(21b)の屋内側側面に固定される。この為に、前記固定板本体75には、板厚方向に貫通する通孔47cが形成されている。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記第一ブラケット42aの屋内外方向に関する寸法を小さくする事ができる。又、前記カーテンウォール2a(縦枠21a、21b)に取り付けた状態で、前記第一ブラケット42aを外部から目立たなくする事もできる。尚、本例の変形例として、上述した第一ブラケット42aから、持出部74及び係止部76を省略した構造(幅方向に配置された固定板本体75のみを設ける構造)を採用する事もできる。この場合には、固定板本体75の屋内側側面の一部に接合筒部46を直接設ける事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
上述した実施の形態の第1例では、カーテンウォールを支持固定するのに利用する2個の支持装置に関して、第一ブラケットは共通部品を使用しており、第二ブラケットは専用部品を使用しているが、本発明を実施する場合には、第二ブラケットに関しても共通部品を使用する事ができる。又、本発明を実施する場合には、従来構造の場合の様に、カーテンウォールを構成する方立を床躯体に対し支持固定する構造を採用する事もできる。
1、1a 床スラブ
2、2a カーテンウォール
3 ボルト
4 ファスナー
5 方立
6 第一ブラケット
7 ボルト
8 ナット
9 ボルト
10 ナット
11 第二ブラケット
12 ボルト
13 ナット
14 ナット
15 調節ボルト
16 ナット
17 ナット
18 支持枠
19 上枠
20 下枠
21a、21b 縦枠
22 無目
23 耐火ボード
24 化粧パネル
25 腰部
26 ガラスパネル
27 窓部
28a、28b 支持装置
29 梁
30 ファスナ
31 ブラケット
32 取付板部
33 屋外側立壁
34 ベースプレート
35 ボルト
36 ナット
37 第一長孔
38 第二長孔
39 キャンバー
40a、40b 曲面
41 取付ビス
42、42a 第一ブラケット
43 第二ブラケット
44 調節ボルト
45、45a 第一固定板部
46 接合筒部
47a、47b、47c 通孔
48 段差面
49a、49b ボルト
50a、50b ナット
51 不連続部
52 上下方向孔
53 凹円筒面部
54 矩形孔部
55 切り欠き
56 ナット
57 第二固定板部
58 係止鉤部
59 接合部
60 通孔
61 通孔
62 通孔
63 ボルト
64 ナット
65 基板部
66 下向鍔部
67 基部
68 接合軸部
69 半円柱部
70 矩形柱部
71 抜け止め用ビス
72 調節用ナット
73 空間
74 持出部
75 固定板本体
76 係止部

Claims (7)

  1. 建造物の床躯体に取り付けられるファスナーと、
    カーテンウォールに取り付けられるブラケットとを備え、
    このうちのブラケットが、第一ブラケットと、第二ブラケットと、これら第一ブラケットと第二ブラケットとの上下方向位置を調節する為の調節ボルトとを有しており、
    前記第一ブラケットが、前記カーテンウォールに固定される第一固定板部と、この第一固定板部の屋内側端部に上下方向に設けられ、屋内側の円周方向1個所に不連続部を有する接合筒部とを有しており、
    前記第二ブラケットが、前記ファスナーの屋外側端部に設けられた屋外側立壁に対しボルトにより固定される第二固定板部と、この第二固定板部から屋内側に突出する状態で設けられ、前記屋外側立壁に対し上方から係止される係止鉤部と、前記第二固定板部から屋外側に突出する状態で設けられ、前記接合筒部の内側に上下方向にのみ移動可能に挿入される接合軸部とを有しており、
    前記調節ボルトが、前記接合筒部の内側に上方から挿入され、その挿入量を調節可能な状態で前記第一ブラケットに支持されており、その下端面を前記接合軸部の上端面に当接させている
    事を特徴とするカーテンウォール支持装置。
  2. 前記第一固定板部と前記接合軸部と前記係止鉤部とが、屋内外方向に関する同一仮想線上に位置している、請求項1に記載したカーテンウォール支持装置。
  3. 前記第一固定板部が、屋内外方向に対して直交する方向である幅方向に配置され、前記カーテンウォールに固定される固定板本体を有している、請求項1に記載したカーテンウォール支持装置。
  4. 前記接合筒部の内側への前記調節ボルトの挿入量を最大にした状態で、この接合筒部のうち前記接合軸部よりも下方に空間が設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したカーテンウォール支持装置。
  5. 前記接合筒部の下端部に、前記接合軸部がこの接合筒部の内側から下方に抜け出る事を防止する為の抜け止め部が設けられている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したカーテンウォール支持装置。
  6. 前記抜け止め部が、前記接合筒部の下端部に固定された抜け止め用ビスである、請求項5に記載したカーテンウォール支持装置。
  7. 前記接合筒部の上下方向中間部に切り欠きが形成されており、この切り欠きの内側に前記調節ボルトと螺合するナットが回転を阻止された状態で設けられている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したカーテンウォール支持装置。
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