JP2018016347A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容されるとともに、軸方向の先端部に前記内容物の通過孔が形成された収容筒と、前記収容筒に対して前記軸方向に移動可能に前記収容筒内に嵌合された中皿と、前記収容筒内に配設され、前記中皿を前記軸方向の先端側に向けて付勢する第1付勢部材と、前記収容筒内のうち前記軸方向の基端側を向く部分に形成された弁座に、前記軸方向の基端側に離反可能に当接し、前記通過孔と前記収容筒内との連通を遮断する弁体と、前記収容筒が前記軸方向に移動可能に収容されるとともに、前記通過孔に連通して前記内容物を吐出する吐出孔を有するカバー体と、を備え、前記カバー体には、前記収容筒が前記軸方向の先端側に移動したときに、前記通過孔を通して前記弁体を前記軸方向の基端側に向けて押し込む押し込み突起が形成されている。
このように、本態様によれば、中皿が第1付勢部材によって軸方向の先端側に付勢されているので、開弁状態において中皿が軸方向の先端側に自動的に移動する。その結果、開弁状態を維持するだけで、内容物を継続的に吐出することができる。これにより、従来のように内容物を継続的に吐出するために、ピストンを押し込み続ける場合に比べて操作性を向上させることができる。
この構成によれば、収容筒を開弁状態から軸方向の基端側に移動させることで、押し込み突起が弁体から退避する方向(軸方向の先端側)に移動する。すると、弁体が第2付勢部材の付勢力によって軸方向の先端側に移動することで、再び弁座に着座する。これにより、内容物が吐出されるのを停止できるので、一度の吐出動作で全ての内容物が流出するのを防止できる。そのため、例えば同一の収容筒で吐出容器から内容物を繰り返し吐出することができる。
この構成によれば、シリンジ本体に対する収容筒の軸方向の移動を案内した上で、収容筒とカバー体との間のシール性を確保でき、収容筒から流出する内容物がカバー体内に漏れ出るのを抑制できる。
この構成によれば、第1付勢部材の付勢力による収容筒に対する中皿の軸方向の先端側への移動をストッパにより規制することで、第1付勢部材の付勢力によって内容物が加圧されるのを抑制できる。そのため、流通段階や保管段階等において、例えば弁体と弁座との間や中皿と収容筒との間等のシール部分を通して収容筒から内容物が不意に漏れ出ること等を抑制できる。
この構成によれば、カートリッジがカバー体に着脱可能に構成されているため、使用済みのカートリッジを交換するだけで、カバー体を変更することなく、吐出容器を繰り返し使用することができる。
図1、図2に示すように、本実施形態の吐出容器1は、シリンジ形状のものである。吐出容器1は、筒状のシリンジ本体2と、シリンジ本体2に着脱可能に構成された有底筒状のカートリッジ3と、を備えている。なお、シリンジ本体2及びカートリッジ3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う軸方向のうちシリンジ本体2側を先端側、カートリッジ3側を基端側という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
カバー体11は、有頂筒状に形成されている。カバー体11の筒部11aは、軸方向の基端部の内径が先端部の内径に比べて大径に形成されている。筒部11aにおける軸方向の基端部には、径方向の内側に向けて突出するカバー突起15が形成されている。
また、頂壁部11bにおいて、連結筒22に対して径方向の内側であって、押し込み突起23の周囲に位置する部分には、吐出孔24が形成されている。吐出孔24は、頂壁部11bを軸方向に貫通している。吐出孔24は、周方向に間隔をあけて形成されている。なお、吐出孔24の形状や数は適宜変更が可能である。
収容筒31は、軸方向の先端部がシリンジ本体2内に挿入された状態で、シリンジ本体2に対して軸方向に移動可能に構成されている。収容筒31は、軸方向の先端側に位置するものほど小径とされた多段筒状に形成されている。具体的に、収容筒31は、大径部41、中径部42及び小径部43がフランジ部44,45を介して軸方向に連なっている。
底壁部32aのうち、内筒61に対して径方向の内側に位置する部分には、軸方向の先端側に延びる第1ガイド柱64が形成されている。第1ガイド柱64は、内筒61よりも軸方向の先端側に突出している。なお、図示の例において、底壁部32aにおける軸方向の基端面には、軸方向の先端側に向けて窪む指当て凹部65が形成されている。
中皿本体71は、有頂筒状に形成されている。中皿本体71は、上述した第1ガイド柱64に軸方向の先端側から外挿されている。なお、未使用のカートリッジ3がシリンジ本体2に装着された状態において、中皿本体71における軸方向の基端縁は、リブ62に軸方向の先端側から近接又は当接している。
まず、カートリッジ3のシリンジ本体2への装着方法について説明する。
図2に示すように、カートリッジ3をシリンジ本体2に装着するには、カートリッジ3における小径部43を軸方向の先端側に向けた状態で、シリンジ本体2における軸方向の基端開口部を通してカートリッジ3をシリンジ本体2内に挿入する。すると、カートリッジ3の吐出突起51がカバー突起15を軸方向の基端側から接触する。この状態で、カートリッジ3を軸方向の先端側にさらに押し込むと、吐出突起51がカバー突起15を軸方向に乗り越える。さらに、収容筒31のうち、中径部42がガイド筒21内に進入するとともに、小径部43がOリング54を介して連結筒22内に嵌合される。これにより、カートリッジ3がシリンジ本体2に装着される。
図1に示すように、吐出容器1を用いて内容物を吐出するには、まずシリンジ本体2(吐出筒12)からキャップ26を取り外す。
ノズル筒102は、取付筒101に対して小径に形成されている。ノズル筒102は、吐出筒12を通してシリンジ本体2内に連通している。ノズル筒102における軸方向の先端開口部は、内容物を吐出するノズル孔102aを構成している。なお、吐出ノズル100の構成は、適宜変更が可能である。例えば、図示の例において、ノズル筒102は、一様な内径で直線状に延在しているが、軸方向の先端側に向かうに従い縮径してもよく、軸方向の途中で屈曲していても構わない。
この構成によれば、カートリッジ3の押し込み動作に伴い、弁体81を開弁状態に移動させることができる。そして、本実施形態では、中皿33が第1付勢部材73によって軸方向の先端側に付勢されているので、開弁状態において中皿33が軸方向の先端側に自動的に移動する。その結果、開弁状態を維持するだけで、内容物を継続的に吐出することができる。これにより、従来のように内容物を継続的に吐出するために、ピストンを押し込み続ける場合に比べて操作性を向上させることができる。
この構成によれば、カートリッジ3を開弁状態から軸方向の基端側に移動させることで、押し込み突起23が弁体81から退避する方向に移動する。すると、弁体81が第2付勢部材82の付勢力によって軸方向の先端側に移動することで、再び弁座面に着座することになる。これにより、内容物が吐出されるのを停止できるので、一度の吐出動作で全ての内容物が流出するのを防止できる。そのため、例えば同一のカートリッジ3で吐出容器1から内容物を繰り返し吐出することができる。
この構成によれば、シリンジ本体2に対するカートリッジ3の軸方向の移動を案内した上で、カートリッジ3とシリンジ本体2との間のシール性を確保でき、カートリッジ3から流出する内容物がシリンジ本体2内に漏れ出るのを抑制できる。
例えば、上述した実施形態では、第2付勢部材82によって弁体81が軸方向の先端側に付勢された構成について説明したが、第2付勢部材82を設けず、使い切りのカートリッジとしても構わない。
上述した実施形態では、カートリッジ3がシリンジ本体2に着脱可能とされた構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、カートリッジ3がシリンジ本体2に対して取り外し不能とされていても構わない。
上述した実施形態では、開弁状態において、カートリッジ3の軸方向の先端側への移動が連結筒22により規制される構成について説明したが、この構成のみに限られない。
上述した実施形態では、吐出筒12に装着された吐出ノズル100を通して内容物を吐出する構成について説明したが、この構成のみに限らず、吐出筒12を通して(吐出ノズル100を取り付けずに)そのまま内容物を吐出しても構わない。
外側保持部201は、収容筒31の大径部41のうち、摺動筒72よりも軸方向の基端側に位置する部分の外周面に沿って周方向に延在している。
また、本実施形態によれば、第1付勢部材73や底筒部32を収容筒31に組み付ける前に内容物を小径部43側から充填することができる。すなわち、内容物の充填後、ストッパ200で中皿33の移動を規制しておくことで、その後第1付勢部材73や底筒部32を組み付ける際に第1付勢部材73の付勢力により中皿33が軸方向の先端側に移動するのを規制できる。その結果、第1付勢部材73が組み付けられた状態で内容物を充填する場合に比べて収容空間C内への充填圧を低くすることができ、充填性を向上させることができる。
ストッパ本体301は、大径部41に形成された挿通孔305,306を通して収容筒31内に進入している。挿通孔305,306は、大径部41のうち、容器軸Oを間に挟んで対向する位置に、大径部41を径方向で貫通するようにそれぞれ形成されている。但し、挿通孔305,306は、少なくとも一方の挿通孔が大径部41を貫通していれば構わない。
特に、上述した構成によれば、ストッパ本体301が中皿33と第1付勢部材73とを軸方向に離間させているので、ストッパ300が装着された状態において、第1付勢部材73の付勢力が中皿33に作用することがない。そのため、小径部43側から内容物を充填する場合に、第1付勢部材73の組付前後に関わらず、充填性を向上させることができる。
また、本発明に係る吐出容器1において、収容空間C内に収容される内容物としては、比較的高粘度(クリーム状やゲル状、ペースト状等)のものが好適に用いられる。このような内容物としては、化粧品や接着剤、歯科用セメント等が挙げられる。但し、収容空間C内に収容される内容物は、適宜選択することができる。
3…カートリッジ
11…カバー体
22…連結筒
23…押し込み突起
24…吐出孔
33…中皿
43a…通過孔
55…弁座
73…第1付勢部材
81…弁体
82…第2付勢部材
200,300…ストッパ
Claims (5)
- 内容物が収容されるとともに、軸方向の先端部に前記内容物の通過孔が形成された収容筒と、
前記収容筒に対して前記軸方向に移動可能に前記収容筒内に嵌合された中皿と、
前記収容筒内に配設され、前記中皿を前記軸方向の先端側に向けて付勢する第1付勢部材と、
前記収容筒内のうち前記軸方向の基端側を向く部分に形成された弁座に、前記軸方向の基端側に離反可能に当接し、前記通過孔と前記収容筒内との連通を遮断する弁体と、
前記収容筒が前記軸方向に移動可能に収容されるとともに、前記通過孔に連通して前記内容物を吐出する吐出孔を有するカバー体と、を備え、
前記カバー体には、前記収容筒が前記軸方向の先端側に移動したときに、前記通過孔を通して前記弁体を前記軸方向の基端側に向けて押し込む押し込み突起が形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 前記収容筒内には、前記弁体を前記弁座に向けて付勢する第2付勢部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
- 前記カバー体には、前記収容筒が前記カバー体に収容された状態において、前記収容筒における前記軸方向の先端部が軸方向に移動可能に密に嵌合された連結筒が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吐出容器。
- 前記収容筒には、前記第1付勢部材の付勢力による前記収容筒に対する前記中皿の前記軸方向の先端側への移動を規制するストッパが取り外し可能に装着されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吐出容器。
- 前記収容筒、前記中皿、前記第1付勢部材及び前記弁体は、前記カバー体に着脱可能なカートリッジを構成していることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の吐出容器。
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