JP2018014322A - 非水電解質二次電池用正極活物質粒子粉末及びその製造方法、並びに非水電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
以下の式(1)で表される含有水分量の変化率(単位なし)が、0.3以上9.5以下であることを特徴とする。
含有水分量の変化率=|(W2−W1)/W1| ・・・(1)
ここで、
W1:リチウム複合酸化物の含有水分量(ppm)
W2:正極活物質粒子粉末の含有水分量(ppm)
である。
結晶歪の低下率=(S2−S1)/S1 ・・・(2)
ここで、
S1:リチウム複合酸化物の結晶歪(%)
S2:正極活物質粒子粉末の結晶歪(%)
である。
ニッケル化合物と、コバルト化合物と、マンガン化合物、アルミニウム化合物及びマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物(ただし、マンガン化合物及びアルミニウム化合物の少なくとも一方を含む)とを用いて複合化合物前駆体を調製した後、該複合化合物前駆体に、リチウム化合物と、任意にマンガン化合物、アルミニウム化合物及びマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物とを混合して得た混合物を焼成して、Liと、Niと、Coと、Mn、Al及びMgから選ばれた少なくとも1つ(ただし、Mn及びAlの少なくとも一方を含む)とを含有するリチウム複合酸化物を調製する第1ステップと、
前記リチウム複合酸化物に、相対湿度30%以上80%以下の雰囲気において水分暴露処理を施す第2ステップとを少なくとも備えることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る正極活物質粒子粉末の製造方法について説明する。本発明によって製造された該正極活物質粒子粉末は、非水電解質二次電池の正極に用いられる。
第1ステップでは、ニッケル化合物と、コバルト化合物と、マンガン化合物、アルミニウム化合物及びマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物(ただし、マンガン化合物及びアルミニウム化合物の少なくとも一方を含む)とを用いて複合化合物前駆体を調製した後、該複合化合物前駆体に、リチウム化合物と、任意にマンガン化合物、アルミニウム化合物及びマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物とを混合して得た混合物を焼成して、Liと、Niと、Coと、Mn、Al及びMgから選ばれた少なくとも1つ(ただし、Mn及びAlの少なくとも一方を含む)とを含有するリチウム複合酸化物を調製する。
第2ステップでは、前記第1ステップで得られたリチウム複合酸化物に、相対湿度30%以上80%以下の雰囲気において水分暴露処理を施す。
前記のとおり、本実施形態に係る製造方法の第1ステップ及び第2ステップを経て、正極活物質粒子粉末となる水分暴露処理が施されたリチウム複合酸化物を調製することができるが、本実施形態に係る製造方法は、該水分暴露処理が施されたリチウム複合酸化物に加熱処理を施し、正極活物質粒子粉末から水分を乾燥させる第3ステップをさらに備えることが好ましい。
本実施形態に係る正極活物質粒子粉末は、層状岩塩構造を有し、Liと、Niと、Coと、Mn、Al及びMgから選ばれた少なくとも1つ(ただし、Mn及びAlの少なくとも一方を含む)とを含有するリチウム複合酸化物を用いたものであり、前記本実施形態に係る製造方法によって得ることができる。該正極活物質粒子粉末は、例えば、前記組成式:Lia(NipCoqMnrAl1−p−q−rMgu)O2で表される基本組成を有する。そして、該正極活物質粒子粉末は、前記[正極活物質粒子粉末の製造方法]にて記載したとおりの、含有水分量及び結晶歪等を有し、非水電解質二次電池の正極に用いた際に、該非水電解質二次電池の放電容量、充放電効率、及び高温サイクル特性等の特性を向上させるものであり、以下の特徴を有する。
含有水分量の変化率=|(W2−W1)/W1| ・・・(1)
ここで、
W1:リチウム複合酸化物の含有水分量(ppm)
W2:正極活物質粒子粉末の含有水分量(ppm)
である。
結晶歪の低下率=(S2−S1)/S1 ・・・(2)
ここで、
S1:リチウム複合酸化物の結晶歪(%)
S2:正極活物質粒子粉末の結晶歪(%)
である。
本実施形態に係る非水電解質二次電池は、前記のごとき本実施形態に係る正極活物質粒子粉末を正極に用いたものである。該非水電解質二次電池について説明する。
本発明において重要な点は、本発明に係る正極活物質粒子粉末は、水分暴露して結晶歪を小さくすることによる効果を得ることと、吸収した水分を乾燥させることにある。よって、このような正極活物質粒子粉末を正極に用いた非水電解質二次電池は、充放電効率が向上し、抵抗が改善されるということである。
正極活物質粒子粉末の組成は、1.0gの試料を25mlの20%塩酸溶液中で加熱溶解させ、冷却後100mlメスフラスコに移し、純水を入れて調整液を作製した。測定にはICAP[Optima8300、(株)パーキンエルマー製]を用い、各元素を定量して決定した。
正極活物質粒子粉末の化合物の相の同定には、XRDを用いた。XRDは、X線回折装置[SmartLab、(株)リガク製]にて、線源はCuKα、加速電圧及び電流はそれぞれ45kV及び200mAとし、2θ/θが15°〜122°の範囲を、スリット2/3、0.02°刻みで1.2°/minステップスキャンを行ってXRD回折を得た。
各化合物の含有水分量(ppm)は、カールフィッシャー法(電量滴定法)に基づき、150℃までに発生した水分量とした。
正極活物質粒子粉末の圧縮密度(g/cm3)は、5gの正極活物質粒子粉末をΦ15mmの金型に入れて、2t/cm2の加圧を行った際の数値とした。
正極活物質粒子粉末の残存リチウム量は、ワルダー法を用いて測定した。具体的には、水100mlに対して、正極活物質粒子粉末20gを添加し、20分間室温下で攪拌した後、固形分を濾別、除去して得られた上澄み液について、0.2Nの塩酸を用いて滴定して求めた。横軸に滴定量(ml)、縦軸に上澄み液のpHをプロットして描いたpH曲線上で、傾の最も大きくなる2つの点を、滴定量の少ない方から第一滴定点及び第二滴定点とし、これらの点での滴定量から、それぞれの量を以下の式を用いて計算し、残存リチウム量とした。後の表2中には、残存リチウム量(ppm)として示す。なお、計算式中の各略号は、以下のとおりである。
T1:第一滴定点までの滴定量(ml)
T2:第二滴定点までの滴定量(ml)
CHCl:滴定に使用した塩酸の濃度(mol/l)
FHCl:滴定に使用した塩酸のファクター
MLiOH:水酸化リチウムの分子量
MLi2CO3:炭酸リチウムの分子量
W:正極活物質粒子粉末の重量(g)
={T2−2×(T2−T1)}×CHCl×FHCl×MLiOH×2×100/(W×1000)
残存炭酸リチウム量(重量%)
=(T2−T1)×CHCl×FHCl×MLi2CO3×2×100/(W×1000)
なお、残存リチウム量は、残存水酸化リチウム量を残存炭酸リチウム量に変換し、元の残存炭酸リチウム量と合算とした数値とした。
電池評価に係るコインセルは、以下のように作製した。まず、後に説明する各実施例、比較例、及び参考例に係る正極活物質粒子粉末としてのリチウム複合酸化物90重量%と、導電剤としてアセチレンブラック3重量%及びグラファイト3重量%と、結着剤としてN−メチルピロリドンに溶解したポリフッ化ビニリデン4重量%とを混合した後、Al金属箔に塗布し、120℃にて乾燥してシートを作製した。このシートを14mmΦに打ち抜いた後、1.5t/cm2で圧着したものを正極とした。負極は、16mmΦに打ち抜いた厚さ500μmの金属リチウムとした。電解液は、1mol/LのLiPF6を溶解したECとDMCとを、EC:DMC=1:2(体積比)で混合した溶液とした。これら正極、負極、及び電解液を用いて、2032型コインセルを作製した。
前記コインセルを用い、25℃の環境下で、電圧3.0Vから4.3V(cc−cv)まで0.1Cレートの電流密度で充電を行い、充電容量を測定した。次いで、同環境下で、電圧4.3Vから3.0V(cc)まで0.1Cレートの電流密度で放電を行い、放電容量(mAh/g)を測定した。充電容量に対する放電容量の割合(放電容量/充電容量)から、充放電効率(%)を求めた。
インピーダンスアナライザー[1252型、ソーラトロン社製]にて正極によるシンメトリックセルを組み立て、インピーダンス測定を行った。インピーダンス測定結果としてCole−Coleプロットを得た。
前記コインセルを用い、60℃の環境下で、電圧3.0Vから4.3V(cc−cv)まで0.5Cレートの電流密度での充電と、電圧4.3Vから3.0V(cc)まで1Cレートの電流密度での放電とを100回繰り返したときの、1回目の放電容量に対する100回目の放電容量の割合(維持率=100回目の放電容量/1回目の放電容量)を求め、高温サイクル特性(%)とした。
前記化合物の相の同定と同様にして得た正極活物質粒子粉末のXRD回折を用い、Rietveld解析を行って結晶歪(%)を算出した。その後、該正極活物質粒子粉末を高湿槽にて所定の湿度で保存後、再び得たXRD回折を用い、Rietveld解析を行った。なお、Rietveld解析には、例えば、「R.A.Young,ed.,“The Rietvelt Method”,Oxford University Press(1992)」を参考にした。
まず、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及び硫酸マンガンを、各元素の割合(Ni/Co/Mn)がモル比で5.0/2.0/3.0となるように秤量し、これらを水に溶解させて水溶液を得た。この水溶液に沈殿剤として苛性ソーダ溶液とアンモニア溶液との混合物を添加して撹拌混合し、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及び硫酸マンガンを湿式で共沈反応させた。オーバーフローさせることにより反応物を得た後、水洗・乾燥して、複合化合物前駆体を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度40%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度60%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度30%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度80%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度70%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度60%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施した。
実施例6において、水分暴露処理後のリチウム複合酸化物粒子粉末を、温度200℃に設定した焼成炉内に3時間載置し、加熱処理を施したほかは、実施例6と同様にして正極活物質粒子粉末を得た。
実施例6において、水分暴露処理後のリチウム複合酸化物粒子粉末を、温度400℃に設定した焼成炉内に3時間載置し、加熱処理を施したほかは、実施例6と同様にして正極活物質粒子粉末を得た。
まず、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及び硫酸マンガンを、各元素の割合(Ni/Co/Mn)がモル比で1.0/1.0/1.0となるように秤量し、これらを水に溶解させて水溶液を得た。この水溶液に沈殿剤として苛性ソーダ溶液とアンモニア溶液との混合物を添加して撹拌混合し、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及び硫酸マンガンを湿式で共沈反応させた。オーバーフローさせることにより反応物を得た後、水洗・乾燥して、複合化合物前駆体を得た。
参考例2で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度60%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
まず、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及び硫酸マンガンを、各元素の割合(Ni/Co/Mn)がモル比で6.0/2.0/2.0となるように秤量し、これらを水に溶解させて水溶液を得た。この水溶液に沈殿剤として苛性ソーダ溶液とアンモニア溶液との混合物を添加して撹拌混合し、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及び硫酸マンガンを湿式で共沈反応させた。オーバーフローさせることにより反応物を得た後、水洗・乾燥して、複合化合物前駆体を得た。
参考例3で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度60%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
まず、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及びアルミン酸ナトリウムを、各元素の割合(Ni/Co/Al)がモル比で8.0/1.5/0.5となるように秤量し、これらを水に溶解させて水溶液を得た。この水溶液に沈殿剤として苛性ソーダ溶液とアンモニア溶液との混合物を添加して撹拌混合し、硫酸ニッケル、硫酸コバルト、及びアルミン酸ナトリウムを湿式で共沈反応させた。オーバーフローさせることにより反応物を得た後、水洗・乾燥して、複合化合物前駆体を得た。
参考例4で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度60%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度20%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。
参考例1で得られたリチウム複合酸化物粒子粉末を、相対湿度90%、温度30℃に設定した恒温恒湿器内に10分間載置し、水分暴露処理を施して、正極活物質粒子粉末を得た。なお、この正極活物質粒子粉末は、スラリー化の際にゲル化が発生し、非水電解質二次電池の正極とすることができなかった。
Claims (11)
- 層状岩塩構造を有し、Liと、Niと、Coと、Mn、Al及びMgから選ばれた少なくとも1つ(ただし、Mn及びAlの少なくとも一方を含む)とを含有するリチウム複合酸化物を用いてなり、
以下の式(1)で表される含有水分量の変化率(単位なし)が、0.3以上9.5以下であることを特徴とする、正極活物質粒子粉末:
含有水分量の変化率=|(W2−W1)/W1| ・・・(1)
ここで、
W1:リチウム複合酸化物の含有水分量(ppm)
W2:正極活物質粒子粉末の含有水分量(ppm)
である。 - 以下の式(2)で表される結晶歪の低下率(単位なし)が、−0.25以上0未満である、請求項1に記載の正極活物質粒子粉末:
結晶歪の低下率=(S2−S1)/S1 ・・・(2)
ここで、
S1:リチウム複合酸化物の結晶歪(%)
S2:正極活物質粒子粉末の結晶歪(%)
である。 - 前記Ni、Co、Mn、Al、及びMgの他に、P、Ca、Ti、Y、Sn、Bi、Ce、Zr、La、Mo、Sc、Nb、及びWから選ばれた少なくとも1種の金属を含有してなる、請求項1又は2に記載の正極活物質粒子粉末。
- 前記P、Ca、Ti、Y、Sn、Bi、Ce、Zr、La、Mo、Sc、Nb、及びWから選ばれた少なくとも1種の金属が、前記Ni、Co、Mn、Al、及びMgから選ばれた少なくとも1種の一部と置換されてなる、請求項3に記載の正極活物質粒子粉末。
- 前記P、Ca、Ti、Y、Sn、Bi、Ce、Zr、La、Mo、Sc、Nb、及びWから選ばれた少なくとも1種の金属が、前記リチウム複合酸化物の凝集二次粒子の表面及び粒界に被覆されてなる、請求項3に記載の正極活物質粒子粉末。
- 請求項1〜5のいずれか1つに記載の正極活物質粒子粉末の製造方法であって、
ニッケル化合物と、コバルト化合物と、マンガン化合物、アルミニウム化合物及びマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物(ただし、マンガン化合物及びアルミニウム化合物の少なくとも一方を含む)とを用いて複合化合物前駆体を調製した後、該複合化合物前駆体に、リチウム化合物と、任意にマンガン化合物、アルミニウム化合物及びマグネシウム化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物とを混合して得た混合物を焼成して、Liと、Niと、Coと、Mn、Al及びMgから選ばれた少なくとも1つ(ただし、Mn及びAlの少なくとも一方を含む)とを含有するリチウム複合酸化物を調製する第1ステップと、
前記リチウム複合酸化物に、相対湿度30%以上80%以下の雰囲気において水分暴露処理を施す第2ステップと
を少なくとも備えることを特徴とする、正極活物質粒子粉末の製造方法。 - 前記水分暴露処理を施したリチウム複合酸化物に、加熱処理を施す第3ステップをさらに備える、請求項6に記載の正極活物質粒子粉末の製造方法。
- 前記加熱処理を、180℃以上400℃以下で行う、請求項7に記載の正極活物質粒子粉末の製造方法。
- さらにP、Ca、Ti、Y、Sn、Bi、Ce、Zr、La、Mo、Sc、Nb、及びWから選ばれた少なくとも1種の金属の化合物を用いて前記複合化合物前駆体を調製する、請求項6〜8のいずれか1つに記載の正極活物質粒子粉末の製造方法。
- 前記複合化合物前駆体に、さらにP、Ca、Ti、Y、Sn、Bi、Ce、Zr、La、Mo、Sc、Nb、及びWから選ばれた少なくとも1種の金属の化合物を乾式混合する、請求項6〜8のいずれか1つに記載の正極活物質粒子粉末の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1つに記載の正極活物質粒子粉末をその正極に用いてなる、非水電解質二次電池。
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