JP2018012593A - 岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの製造方法 - Google Patents

岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シーブに掛け回されるロープの劣化を抑制して、ロープの寿命を長寿命化できる岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの製造方法を提供する。【解決手段】ロープRの繰り出しおよび巻き取りを行なうドラムDと、海陸方向xに延在するブーム3およびガーダ4と、このブーム3およびガーダ4に設置されて海陸方向xを直角に横断する走行方向yを回転軸方向とするシーブSと、ブーム3およびガーダ4に沿って横行するトロリ5と、シーブSに案内されるロープRよりトロリ5の下方に懸吊される吊具6とを備える岸壁クレーン1であり、ドラムDの回転軸方向を上下方向に設定して、このドラムDを縦置き状態で配置する。【選択図】図2

Description

本発明はシーブを設置されたブームおよびガーダとロープを巻装されたドラムとを備える岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの製造方法に関するものであり、詳しくはシーブに掛け回されるロープの劣化を抑制して、ロープの寿命を長寿命化できる岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの製造方法に関するものである。
石炭や鉄鉱石等のバラ荷をバラ積み船から荷役する際に使用される岸壁クレーンが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。バラ荷を荷役する岸壁クレーンはアンローダと呼ばれることもある。
文献1は、四つのドラムからそれぞれ繰り出されたロープをグラブバケットに連結して、四つのドラムを相互に関連させた状態で回転させることにより、グラブバケットの上下移動、トロリの横行およびグラブバケットの開閉を行なう岸壁クレーンを提案する。
文献1に記載の岸壁クレーンは、岸壁クレーンの走行方向に直交する横行方向(海陸方向ということもある)に延在するブームを備えていて、このブームの海側端部と陸側端部とにはそれぞれシーブが設置されている。ドラムは走行方向を回転軸方向とする横置き状態で配置されている。そのためドラムにおけるロープの繰り出し位置がロープの繰り出し量に応じて走行方向に移動する。そのため平面視において、ドラムとシーブとの間に張設されるロープと、ブームの延在する方向である横行方向とのなす角(以下、フリートアングルということがある)が変化する。
ドラムにおけるロープの繰り出し位置が走行方向に変化するので、シーブに対するフリートアングルの最大値が比較的大きくなり易い。シーブに対するフリートアングルが大きくなると、シーブの縁部にロープが接触して摩耗し易くなるのでロープの長寿命化を実現することが困難であった。
ドラムをその回転軸方向に延長して大型化すると、シーブに対するフリートアングルの最大値が大きくなりシーブからロープが外れてしまう恐れがあった。そのためドラムを回転軸方向に大型化することができなかった。またフリートアングルを所定の範囲内に収めるために、ドラムに対してシーブを設置する位置が制限されていた。例えばドラムに対してシーブを横行方向に接近させたり、走行方向に離間させたりするとフリートアングルが大きくなり過ぎることがあるので、所定の範囲外にシーブを設置することができなかった。
国際公開第98/06657号
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はシーブに掛け回されるロープの劣化を抑制して、ロープの寿命を長寿命化できる岸壁クレーンおよび岸壁クレーンの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明の岸壁クレーンは、ロープの繰り出しおよび巻き取りを行なうドラムと、海陸方向に延在するブームおよびガーダと、前記ブームまたは前記ガーダの少なくとも一方に設置されて前記海陸方向を直角に横断する走行方向を回転軸方向とするシーブとを備える岸壁クレーンにおいて、前記ドラムの回転軸が上下方向に設定されて、前記ドラムが縦置き状態で配置された構成であることを特徴とする。
上記の目的を達成する本発明の岸壁クレーンの製造方法は、ロープの繰り出しおよび巻き取りを行なうドラムと、海陸方向に延在するブームおよびガーダと、このブームおよびガーダに設置されて前記海陸方向を直角に横断する走行方向を回転軸方向とするシーブとを備える岸壁クレーンの製造方法において、前記ドラムの回転軸方向を上下方向に設定して、このドラムを縦置き状態で配置することを特徴とする。
本発明によれば、ドラムが縦置き状態であるため、ドラムから繰り出されるロープの繰り出し位置が上下方向に変化して横行方向を直角に横断する走行方向には変化しない。これによりシーブに対するフリートアングルはほとんど変化しなくなるので、ロープの寿命を長期化するには有利である。
フリートアングルがほとんど変化しないのでその最大値を小さく設定することが可能となる。シーブの設置位置およびドラムの設置位置の自由度を向上するには有利である。
ドラムが、シーブよりも上方に配置された状態でありドラムの上端部がシーブに接近する方向に傾けて配置される構成にすることができる。
走行方向に直交する平面内において、ドラムの周面に対してロープが90度に近づけられた角度で巻き付けられるので、ドラムの周面にロープを整列状態で均一に巻き取ることができる。ロープが不均一に巻き付けられ所定箇所に応力が集中することを抑制することができるので、ロープの寿命を長期化するには有利である。
ブームおよびガーダに沿って横行するトロリと、シーブに案内されるロープによりトロリの下方に懸吊されるグラブバケットとを備えていて、ドラムを、ガーダの陸側端部に配置されるシーブを経由してグラブバケットの支持部に連結される陸側支持ロープを巻装される陸側支持ドラムと、ブームの海側端部に配置されるシーブを経由してグラブバケットの支持部に連結される海側支持ロープを巻装される海側支持ドラムと、ガーダの陸側端部に配置されるシーブを経由してグラブバケットの開閉部に連結される陸側開閉ロープを巻装される陸側開閉ドラムと、ブームの海側端部に配置されるシーブを経由してグラブバケットの開閉部に連結される海側開閉ロープを巻装される海側開閉ドラムとで構成することができる。
走行方向に直交する平面内において、陸側支持ドラムおよび陸側開閉ドラムの回転軸の方向と上下方向とがなす角のそれぞれが、海側支持ドラムおよび海側開閉ドラムの回転軸の方向と上下方向とがなす角のそれぞれよりも大きく設定されている。
本発明の岸壁クレーンを例示する説明図である。 図1の岸壁クレーンのロープの掛け回された状態を例示する説明図である。 図2のアンローダを平面視で例示する説明図である。 4つのドラムの位置関係を平面視で例示する説明図である。 比較例である横置き状態のドラムとシーブとを平面視で例示する説明図である。 縦置き状態のドラムとシーブとを平面視で例示する説明図である。 図2の岸壁クレーンの変形例を例示する説明図である。 図7のドラムとシーブとを側面視で例示する説明図である。
以下、本発明の岸壁クレーンを図に示した実施形態に基づいて説明する。尚、図中では岸壁クレーンのブームが延設される海陸方向(以下、横行方向ということがある)を矢印x、岸壁クレーンの走行方向を矢印y、上下方向を矢印zで示している。
図1に例示するように本発明の岸壁クレーン1は、脚構造体2と、この脚構造体2の上部で支持されて横行方向xに延在するブーム3およびガーダ4と、このブーム3およびガーダ4に沿って横行方向xに横行するトロリ5と、このトロリ5の下方に配置されるグラブバケット6とを備えている。ブーム3とガーダ4とは横行方向xに一直線状に海側から順番に配置されている。
脚構造体2には機械室7が配置されている。機械室7は例えば脚構造体2を構成する陸側脚の上部に設置することができる。この機械室7の中にはロープRを巻装され回転軸方向を上下方向zとするドラムDが配置されている。このドラムDから繰り出されたロープRは、ブーム3の海側端部およびガーダ4の陸側端部にそれぞれ配置されるシーブSとトロリ5とを経由してグラブバケット6に連結されている。ブーム3が略水平方向となる作業状態のとき、シーブSはドラムDよりも上下方向zにおいて下方に配置されている。機械室7の配置位置は上記に限らず、ガーダ4の上に配置する構成にしてもよい。
トロリ5の高さ近傍にはトロリ5から独立して横行方向に移動可能な運転室8が配置されている。この運転室8の中には、クレーンオペレータが岸壁クレーン1を操作するためのコントローラが設置されている。
図2および図3に例示するように機械室7には、ロープRをそれぞれ巻装される四つのドラムDが配置されている。四つのドラムDは、陸側支持ドラムD1、海側支持ドラムD2、陸側開閉ドラムD3、海側開閉ドラムD4からなり、その回転軸は上下方向zに設定されている。各ドラムD1〜D4はそれぞれ、ドラムDに駆動力を与えるモータMと、このモータMの駆動力をドラムDに伝達する減速機11とを備えている。この実施形態ではモータMおよび減速機11がドラムDの上方に配置されているが、ドラムDの下方に配置する構成にしてもよい。尚、図中では説明のためトロリ5と機械室7を破線で示している。
それぞれのドラムDは縦置き状態で配置されている。ここで縦置き状態とは垂直面に対するドラムDの回転軸の傾きが45度以下であることをいう。図2に例示するようにこの実施形態では四つのドラムDは、その回転軸が垂直面に対して0度の角度を有する状態で配置されている。つまり各ドラムDの回転軸が上下方向zと平行となる状態でドラムDが配置されている。
陸側支持ドラムD1から繰り出される陸側支持ロープR1は、ガーダ4の陸側端部に配置される第一シーブS1およびトロリ5に配置されるシーブS11を経由して、グラブバケット6の支持部9に連結されている。海側支持ドラムD2から繰り出される海側支持ロープR2は、ブーム3の海側端部に配置される第二シーブS2およびトロリ5に配置されるシーブS21を経由して、グラブバケット6の支持部9に連結されている。
陸側開閉ドラムD3から繰り出される陸側開閉ロープR3は、ガーダ4の陸側端部に配置される第三シーブS3およびトロリ5に配置されるシーブS31を経由して、グラブバケット6の開閉部10に連結されている。海側開閉ドラムD4から繰り出される海側開閉
ロープR4は、ブーム3の海側端部に配置される第四シーブS4およびトロリ5に配置されるシーブS41を経由して、グラブバケット6の開閉部10に連結されている。
シーブSの配置位置およびロープRを掛け回す経路は上記に限定されない。シーブSの数を増減させたり、その配置位置を変更してもよい。
図3に例示するように機械室7に配置される各ドラムDは、陸側支持ドラムD1と海側支持ドラムD2とが横行方向xに互いに向かい合う状態で対向配置され、陸側開閉ドラムD3と海側開閉ドラムD4とが横行方向xに互いに向き合う状態で対向配置されている。
ここで対向配置とは、図4に例示するように陸側支持ドラムD1と海側支持ドラムD2の平面視における回転軸どうしを結ぶ直線L1と、陸側開閉ドラムD3と海側開閉ドラムD4の中心どうしを結ぶ直線L2とが平面視において四つのドラムD1〜D4で囲まれるエリア内で交差しない状態をいう。これに対して支持ドラムD1、D2を結ぶ直線L1と開閉ドラムD3、D4を結ぶ直線L2とが四つのドラムD1〜D4で囲まれるエリア内で交差するドラム配置は以下、対角配置ということがある。四つのドラムの配置位置は図4の構成に限定されず、陸側支持ドラムD1と海側支持ドラムD2とが対角配置され、陸側開閉ドラムD3と海側開閉ドラムD4とが対角配置される構成にしてもよい。
図4では、横行方向xに延びる直線と直線L1のなす角をθ1で示し、横行方向xに延びる直線と直線L2のなす角をθ2で示している。なす角θ1およびθ2が±45度の範囲内になる状態に各ドラムDを配置する、または±5度の範囲内になる状態に各ドラムDを配置することが望ましい。さらに望ましくはなす角θ1およびθ2が0度となる状態に各ドラムDを配置する。つまり図3に例示するように陸側支持ドラムD1と海側支持ドラムD2とを横行方向xに延びる直線上に整列させる状態で配置して、陸側開閉ドラムD3と海側開閉ドラムD4とを横行方向xに延びる直線上に整列させる状態で配置する。
シーブSと横置き状態に配置されたドラムDの関係を比較例として図5に示す。図5に例示するようにこの横置き状態のドラムDは、回転軸が走行方向yと平行となる状態に配置されている。ドラムDは、ロープRを巻き付けられる円柱形状の巻き付け部12と、ドラムDの回転軸C1の延長方向(走行方向y)において巻き付け部12の両側に配置されるフランジ部13とを有している。図5ではドラムDの回転軸C1およびシーブSの回転軸C2を一点鎖線で示し、回転軸C1、C2とそれぞれ直交する中心線Lを二点鎖線で示している。この中心線Lは横行方向xと平行となる。ドラムDの回転軸C1とシーブSの回転軸C2は平行となる状態で、ドラムDおよびシーブSが配置されている。平面視において回転軸C1と中心線Lの交点はドラムDの中心を表し、回転軸C2と中心線Lの交点はシーブSの中心を表す。
巻き付け部12とフランジ部13との境界線上であって回転軸C1と交わる点と、シーブSの中心とを破線で結んでいる。この破線と中心線Lとのなす角θ3、θ4がフリートアングルの最大値となる。ドラムDから繰り出されるロープRの繰り出し位置は、ロープRの繰り出し量に応じて走行方向yに移動する。そのためシーブSからドラムDに至るロープRはこのフリートアングルθ3およびθ4の範囲内で、ドラムDの巻き付け部12およびシーブSに対して走行方向yに傾くことになる。つまりドラムDから繰り出されるロープRが、シーブSに対してこの走行方向yに傾く角度の範囲がシーブSのフリートアングルθの範囲となる。
このフリートアングルθが所定の範囲内であれば、ロープRがシーブSから脱落することを防止し、ロープRをドラムDにきれいに巻き付けることができる。フリートアングルθが適切な範囲を超えて大きくなり過ぎると、シーブSからロープRが外れてしまったり
、ロープRがドラムDの所定の位置に巻き付けられず巻装されたロープRどうしの間隔が開いてしまったりする不具合が生じる。このフリートアングルθ3またはθ4の範囲はそれぞれ例えば0度〜4.0度の範囲で決定される。このフリートアングルθ3、θ4の範囲は上記に限らず、ドラムDやシーブSの形状等に応じて予め設定されている。
ドラムDを横置き状態で配置した場合は、海側または陸側のシーブSからドラムDに延びるロープRのフリートアングルθ3およびθ4を所定の範囲に収めるために、ドラムDがその回転軸方向(図5では走行方向y)に比較的短く直径の比較的大きい形状に形成される。
この比較例に対してドラムDを縦置き状態で配置する本発明では、ドラムDからシーブS1〜S4に繰り出されるロープRの繰り出し位置は、ロープRの繰り出し量に応じて上下方向zに移動するのみで水平方向(走行方向y)に移動しない。
図6に例示するようにドラムDを縦置き状態に配置する場合には、シーブSの回転軸C2に対して、ドラムDの回転軸C1は平行ではなく且つ交わらないねじれの位置となる。なお図6ではドラムDを横行方向xおよび走行方向yで形成されるxy平面に平行な面で切断した断面で示している。
図6に例示するようにシーブSから横行方向xに延びる中心線LにドラムDの巻き付け部12の周面が接する位置にドラムDが配置されている。そのためドラムDからシーブSに繰り出されるロープRは、中心線Lに沿って送られ、フリートアングルθの範囲は±0度となる。
ドラムDから繰り出されるロープRの繰り出し位置は、ロープRの繰り出し量に応じて上下方向zと平行となるドラムDの回転軸C1の延長方向に沿って上下移動するのみであり、走行方向yに変化しないのでフリートアングルの最大値を小さくすることができる。フリートアングルθの最大値を小さくできるので、シーブSの溝内でロープRが転がったりねじれたりすることを抑制するとともに、ロープRの劣化を抑制することができる。またロープRがシーブSの外縁部と擦れて劣化する不具合を回避することができる。ロープRの長寿命化を実現するには有利である。
ドラムDの回転軸C1の軸方向の長さを変化させても、シーブSからドラムDに延びるロープRのフリートアングルθが変化することはない。そのためドラムDを回転軸C1の軸方向に大型化することができる。これによりドラムDに巻装できるロープRの全長が長くなるので、より長いロープRを岸壁クレーン1に搭載することができる。
図5に例示する比較例の場合は脚構造体2の陸側端部に設置されるドラムDから、ガーダ4に配置される陸側シーブS1、S3までの距離をある程度確保しなければ、陸側シーブS1、S3のフリートアングルθ3、θ4を所定の範囲内に収めることが困難であった。
脚構造体2の陸側端部からガーダ4の陸側端部までの距離であるバックリーチが比較的短い岸壁クレーン1の場合は、ドラムDが配置される機械室7を脚構造体2の上に配置することができず、ガーダ4の上の海側に配置しなければならなかった。
しかし図6に例示する本発明ではシーブSをドラムDに接近させてもフリートアングルθの最大値は変化しない。バックリーチが短い岸壁クレーン1であっても脚構造体2の上に機械室7を配置することができる。つまりシーブSの設置位置およびドラムDの設置位置の自由度を向上することができる。
またシーブSとドラムDの相対位置を走行方向yに離間させた場合であっても、フリートアングルθの最大値はそれほど大きくならない。そのため例えば図3に例示するシーブS1およびS3を、走行方向yの間隔を狭めた状態で配置できる。シーブS1およびS3を走行方向yに接近させて配置しても、フリートアングルθが小さいのでロープRの摩耗等の劣化を抑制することができる。一本の柱状部材で構成されるモノボックス構造のブーム3およびガーダ4など、走行方向yの幅の小さいブーム3およびガーダ4を岸壁クレーン1に採用し易くなる。シーブSの設置位置およびドラムDの設置位置の自由度を向上するには有利である。
縦置き状態で配置されるドラムDを回転軸の軸方向に長い形状としても、シーブSのフリートアングルθの範囲が広くなることがないので、細長い形状のドラムDを採用することが可能となる。ドラムDの直径を小さくできるので、減速比の比較的小さい減速機11を採用することができ、減速機11の製造コストを抑制するには有利である。
図7に例示するようにドラムDは、ロープRを繰り出しているシーブSに向けて回転軸を傾けた状態で配置することができる。つまりドラムDの上端部が対応するシーブSに接近する方向に傾いた状態で、ドラムDを配置することができる。このときドラムDの回転軸は、垂直面に対して0度より大きく45度以下となる状態に傾けられる。尚、図7では説明のためモータMおよび減速機11を省略している。
図8に例示するようにドラムDの中心から対応するシーブSに向って延びるロープRが、ドラムDの回転軸C1に対して直角となる状態にドラムDの傾きを設定することが望ましい。ドラムDを傾けて配置する方が、走行方向yに直交する平面内において、ドラムDの巻き付け部12の周面に対するドラムDから繰り出されるロープRのなす角θ5を90度に近づけることができる。巻き付け部12の周面に対するロープRのなす角θ5が90度に近いほど、ドラムDでロープRを巻き取る際に整列状態で均一に巻き取ることができる。ここで整列状態とは、ロープRがドラムDの巻き付け部12において回転軸の方向に隙間なく巻き付けられている状態をいう。
縦置き状態で配置される各ドラムDを、垂直面に対して同じ傾きとなる状態で配置する構成に限らず、ドラムDごとに傾きを変えて配置してもよい。例えば陸側ドラムD1、D3の方が対応するシーブS1、S3までの距離が短いので、垂直面に対する回転軸の傾きを海側ドラムD2、D4より大きく設定する。これによりドラムDの巻き付け部12の周面に対するロープRのなす角θ5を90度に近づけ易くなる。このとき陸側支持ドラムD1と陸側開閉ドラムD3の傾きが異なる大きさであってもよく、海側支持ドラムD2と海側開閉ドラムD4の傾きが異なる大きさであってもよい。この場合、各海側ドラムD2、D4の傾きは、陸側ドラムD1、D3のいずれの傾きよりも小さくなる。
ドラムDを配置する位置は前述の構成に限定されない。例えばドラムDをブーム3およびガーダ4の下方に配置する構成や、ガーダ4の陸側端部の下方に陸側ドラムD1、D3を配置してブーム3の海側端部の下方に海側ドラムD2、D4をそれぞれ配置する構成にすることができる。上下方向zにおいてドラムDがシーブSよりも下方に配置される構成の場合は、ドラムDの下端部が対応するシーブSに接近する方向に傾いた状態で配置することが望ましい。
少なくとも一つのドラムDと、このドラムDから繰り出されたロープRが掛け回される少なくとも一つのシーブSを備えたクレーンであれば、本発明の構成を採用することができる。例えば二つの巻上げドラムとトロリ5を横行させるための一つの横行ドラムとを備えるコンテナクレーンのそれぞれのドラムDを縦置き状態に配置することができる。複数
のドラムDのうち一部のドラムDを縦置き状態として、残りのドラムDを横置き状態としてもよい。
1 岸壁クレーン
2 脚構造体
3 ブーム
4 ガーダ
5 トロリ
6 吊具(グラブバケット)
7 機械室
8 運転室
9 支持部
10 開閉部
11 減速機
12 巻き付け部
13 フランジ部
D ドラム
D1 陸側支持ドラム
D2 海側支持ドラム
D3 陸側開閉ドラム
D4 海側開閉ドラム
R ロープ
R1 陸側支持ロープ
R2 海側支持ロープ
R3 陸側開閉ロープ
R4 海側開閉ロープ
S シーブ
S1 第一シーブ
S2 第二シーブ
S3 第三シーブ
S4 第四シーブ
S11、S21、S31、S41 シーブ
m 回転モーメント
θ3、θ4 シーブのフリートアングル
x 横行方向
y 走行方向
z 上下方向

Claims (5)

  1. ロープの繰り出しおよび巻き取りを行なうドラムと、海陸方向に延在するブームおよびガーダと、前記ブームまたは前記ガーダの少なくとも一方に設置されて前記海陸方向を直角に横断する走行方向を回転軸方向とするシーブとを備える岸壁クレーンにおいて、
    前記ドラムの回転軸が上下方向に設定されて、前記ドラムが縦置き状態で配置された構成であることを特徴とする岸壁クレーン。
  2. 前記ドラムが、前記シーブよりも上方に配置された状態であり前記ドラムの上端部が前記シーブに接近する方向に傾けて配置されている請求項1に記載の岸壁クレーン。
  3. 前記ブームおよび前記ガーダに沿って横行するトロリと、前記シーブに案内される前記ロープにより前記トロリの下方に懸吊されるグラブバケットとを備えていて、
    前記ドラムが、
    前記ガーダの陸側端部に配置される前記シーブを経由して前記グラブバケットの支持部に連結される陸側支持ロープを巻装される陸側支持ドラムと、
    前記ブームの海側端部に配置される前記シーブを経由して前記グラブバケットの支持部に連結される海側支持ロープを巻装される海側支持ドラムと、
    前記ガーダの陸側端部に配置される前記シーブを経由して前記グラブバケットの開閉部に連結される陸側開閉ロープを巻装される陸側開閉ドラムと、
    前記ブームの海側端部に配置される前記シーブを経由して前記グラブバケットの開閉部に連結される海側開閉ロープを巻装される海側開閉ドラムとからなる請求項1または2に記載の岸壁クレーン。
  4. 前記走行方向に直交する平面内において、
    前記陸側支持ドラムおよび前記陸側開閉ドラムの前記回転軸の方向と上下方向とのなす角のそれぞれが、前記海側支持ドラムおよび前記海側開閉ドラムの前記回転軸の方向と上下方向とのなす角のそれぞれよりも大きく設定されている請求項3に記載の岸壁クレーン。
  5. ロープの繰り出しおよび巻き取りを行なうドラムと、海陸方向に延在するブームおよびガーダと、このブームおよびガーダに設置されて前記海陸方向を直角に横断する走行方向を回転軸方向とするシーブとを備える岸壁クレーンの製造方法において、
    前記ドラムの回転軸方向を上下方向に設定して、このドラムを縦置き状態で配置することを特徴とする岸壁クレーンの製造方法。
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