JP2018007519A - モールドモータの製造装置 - Google Patents

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【課題】ステータを樹脂モールドする際に内周側に傾いているコイル線を外周側に押し付ける。【解決手段】コイル14とバスバー16とを含むステータ100を樹脂モールドする製造装置50であって、内周側に傾いているコイル線15を含む上側のコイルエンド17を収容する第1凹部52を有する第1型51と、下側のコイルエンド17を収容する第2凹部57を有する第2型56と、第1中央部55と第2中央部58との間に挟みこまれる円柱状のセンターポスト59と、を有し、第1型51は、サーミスタ取り付け穴形成用の凸部53が第1凹部52の底面に配置され、第1中央部55から凸部53の近傍の第1凹部52の内周面に向かって半径方向に貫通する樹脂注入孔54bを備え、樹脂注入孔54bの軸方向位置が、ティース12のバスバー16側の軸方向端面とバスバー16との間にあることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、樹脂でステータをモールドするモールドモータの製造装置に関する。
ステータコアとコイルとを樹脂でモールドし、モータの小型軽量化や磁気音の低減、あるいは、高湿度や汚染下での絶縁特性(環境特性)を向上させたモールドモータが用いられている(例えば、特許文献1参照)。モールドモータにおいては、コイルやコイルエンドがモールド樹脂から露出しないように樹脂モールドすることが重要で、特許文献1には樹脂をコイルエンドの内周側から外周側に向かって注入することでコイルエンドの内周側が樹脂モールドから露出することを抑制する製造方法が提案されている。
モータにはコイル温度の測定のためにコイルエンド等に温度測定用のサーミスタが取り付けられる。コイル温度を正確に測定するためには、サーミスタをコイルの表面に密着させることが重要である。このため、樹脂モールドする際の樹脂射出口に対向する位置にサーミスタを配置し、樹脂モールドの際の樹脂の射出圧力によってサーミスタをコイル表面に押し付けて固定する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、平角線を複数列かつ複数層に集中巻で巻回することにより、占積率の向上を図ったステータコイルの構造が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開昭61−66555号公報 特開2010−273514号公報 特開2014−17918号公報
ところで、近年、コイルエンドの樹脂モールドに穴を設け、この穴にサーミスタを取り付けてコイルの温度測定を行うことが行われることが多い。この場合、サーミスタ取り付け穴の位置が型に樹脂を注入する樹脂注入孔から離れた位置にある場合、サーミスタ取り付け穴の近傍で樹脂にボイドが発生してしまい、温度の計測誤差が発生してしまうという問題があった。
また、図3、図4に示すように、平角状のコイル線15を2層に集中巻で巻回したコイル14では、コイル14の下側の面は二層のコイル線15が平行で平面状となるので、図5、図6に示すようにインシュレータ18の固定ツメ19によってコイル線15を半径方向に固定し、コイル線15がステータ100の内周側に傾かないようにしている。一方、コイル14の上側の面は内周層のコイル線15と外周層のコイル線15とが交差する渡りが形成されるため表面が平面状にならず凹凸面となる。このため、コイル14の上面は、インシュレータ18によってコイル線15を半径方向に固定することができず、内周側のコイル線15がステータ100の内周側に傾いてしまい、ロータとの隙間が狭くなりコイル14の発熱や損失が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ステータを樹脂モールドする際に、内周側に傾いているコイル線を外周側に押し付けると共に、サーミスタ取り付け穴近傍でのボイドの発生を抑制することを目的とする。
本発明のモールドモータの製造装置は、円環状のヨークと、前記ヨークから内周側に突出するティースと、前記ティースに巻回されてコイルを形成するコイル線と、前記コイル線に接続されて周方向に延びるバスバーと、を含み、前記バスバーの一部とバスバー側の前記コイル線の一部とが内周側に傾いているステータを樹脂モールドするモールドモータの製造装置であって、バスバー側のコイルエンドを収容する円環状の第1凹部を有する円柱状の第1型と、前記バスバーと反対側のコイルエンドを収容する円環状の第2凹部を有する円柱状の第2型と、前記ステータの内周側の円柱状の空間に嵌り込み、前記第1型の前記第1凹部に隣接する第1中央部と前記第2型の前記第2凹部に隣接する第2中央部との間に挟みこまれる円柱状のセンターポストと、を有し、前記第1型は、サーミスタ取り付け穴形成用の凸部が前記第1凹部の底面に配置され、前記第1中央部から前記凸部の近傍の前記第1凹部の内周面に向かって半径方向に貫通する樹脂注入孔を備え、前記樹脂注入孔の軸方向位置が、前記ティースのバスバー側の軸方向端面と前記バスバーとの間にあること、を特徴とする。
本発明は、ステータを樹脂モールドする際に、内周側に傾いているコイル線を外周側に押し付けると共に、サーミスタ取り付け用穴近傍でのボイドの発生を抑制することができる。
モールドモータのステータを示す斜視図である。 図1に示すステータのステータコアとコイルの断面図である。 図2に示すコイルの斜視図である。 図3に示すコイルの断面図である。 ステータコアにコイルとバスバーを取り付けた状態を示す斜視図である。 図5に示すステータを本発明の実施形態の製造装置に取り付けた状態を示す断面図である。 図5に示すステータを本発明の他の実施形態の製造装置に取り付けた状態を示す断面図である。 図5に示すステータを従来技術の製造装置に取り付けた状態を示す断面図である。
本実施形態のモールドモータの製造装置について説明する前に、本実施形態の製造装置によって製造されるステータ100について説明する。図1に示すように、本実施形態の製造装置で製造されるステータ100は、ステータコア10の軸方向端面から上下方向に突出するコイルエンド17の表面とステータコア10の内周20とを樹脂25でモールドしたものである。上側のコイルエンド17をモールドする樹脂25の表面には、コイルエンド17の温度を検出するサーミスタを挿入するための有底穴30が設けられている。ここで、コイルエンド17は、図5〜図8に示すように、ステータコア10のティース12に巻回されたコイル14のティース12の上下の軸方向端面から上下方向に突出した部分をいう。
図2に示すように、ステータ100は、円環状のヨーク11と、ヨーク11から内周側に突出する複数のティース12と、ティース12に巻回されたコイル14を備えている。ヨーク11とティース12は電磁鋼板を積層したものでステータコア10を構成する。また、隣接するティース12の間にはスロット13が設けられている。コイル14は、平角状のコイル線15を2層、5列に集中巻としたものである。
図3、図4を参照しながらコイル14の構成について説明する。図3に示すように、コイル14は、平角状断面の導体素線に絶縁層が被覆されて成るコイル線15を内周層と外周層との2層に巻回した渦状コイルを5列の奇数列に巻回することで形成されている。
図3、図4に示すように、コイル14は、ステータコア10の径方向に並んで設けられた5列の渦状コイルU1、U2・・・U5を備える。各渦状コイルU1、U2・・・U5は、内周層と外周層との2層に1巻きずつのターン部T1、T2・・・T10を含んでいる。各渦状コイルはターン部T8等の内周層の外側にターン部T10等の外周層が設けられている。ステータ100の径方向に並んで設けられる複数列の渦状コイルU1、U2・・・U5は、総列数は5である。
なお、図3、図4では、T1、T2・・・T10によりターン部を示しており、外周から巻始めの1ターン目がT1でこのターン部T1が2ターン目のターン部T2として内周に巻回され、以下、同様にターン部T10まで巻回されている。そして図3に示すように巻始めのターン部T1に巻始め側端部PSが形成され、巻終りのターン部T10に巻終り側端部PGが形成されている。
図3、図4に示すように、巻始め側端部PSが設けられる1ターン目のターン部T1は、1列目の渦状コイルU1の外周層で巻かれて、その後渦状コイルU1の内周層の2ターン目のターン部T2がターン部T1の内周に沿って巻かれる。この場合、1ターン目のターン部T1は、図4にT1→T2で示す部分で、2ターン目のターン部T2に移行する。以下、T2→T3、T3→T4・・・は同様の意味である。また、図2、図3でコイル14の内部に示した矢印は巻始めから巻き終りに向かう方向を示している。
2ターン目のターン部T2は巻終りで3ターン目のターン部T3の巻始めに、図4にT2→T3で示される渡りで接続される。この場合、1列目の渦状コイルU1と、2列目の渦状コイルU2とが内周層同士で接続され、1回目の渡りが形成される。
3ターン目のターン部T3が内周層で巻かれた後、4ターン目のターン部T4がターン部T3の外周に沿って外周層で巻かれて2列目の渦状コイルU2が形成される。4ターン目のターン部T4は巻終りで5ターン目のターン部T5の巻始めに、図4にT4→T5で示される渡りで接続される。この場合、2列目の渦状コイルU2と、3列目の渦状コイルU3とが外周層同士で接続され、2回目の渡りが形成される。以上のように、図3、図4に示すコイル14では、渦状コイルの奇数列から偶数列への渡りは内周層同士で行われ、また、偶数列から奇数列への渡りは外周層同士で行われる。
そして以下同様に巻回と渡りが繰り返される。図4に示すように、各ターン部T1、T2・・・T10の移行部、すなわち渡りは各渦状コイルの上側のコイルエンド17の部分で行われるので、コイル14の上側のコイルエンド17の外表面には渡りによる凹凸が形成されるが、コイル14の周方向の内側面及び外側面、下側のコイルエンドの内表面、外表面は平面状となり、スロット13内でのコイル14の占積率を悪化させることなく、各ターン部T1、T2・・・T10の長さを確保できる。
図3、図4を参照して説明したコイル14は、インシュレータ18に取り付けられた後、図5に示すように、ステータコア10のティース12に挿入される。インシュレータ18は、ティース12の上下の軸方向端面と周方向の両側面とを覆う四角い筒状の筒状部18bと、筒状部18bに接続されヨーク11の内周面を覆うフランジ部18aと、フランジ部18aの下側からステータ100の半径方向内側に向かって伸びて、コイル14の下側のコイルエンド17を半径方向に固定する固定ツメ19とを含んでいる。なお、インシュレータ18をティース12に取り付けてからコイル14をインシュレータ18に取り付けるようにしてもよい。
ティース12に取り付けられたコイル14の上側のコイルエンド17の巻始め側端部PSと巻終り側端部PGには、次のU相、V相、W相のコイル14との間を接続するバスバー16が接続されている。図5に示すように、バスバー16は、巻始め側端部PS、巻終り側端部PGから周方向に延びている。
次に、図6を参照しながら図5に示すような状態に組み立てられたステータ100のコイルエンド17と内周20とを樹脂モールドする製造装置50について説明する。
図6に示すように、製造装置50は、コイル14の上側のバスバー16と上側のコイルエンド17とを収容する円環状の第1凹部52を有する円柱状の第1型51と、コイル14の下側のコイルエンド17(バスバー16と反対側のコイルエンド17)を収容する円環状の第2凹部57を有する円柱状の第2型56と、ステータ100の内周20の側の円柱状の空間に嵌り込み、第1型51の第1凹部52に隣接する第1中央部55と第2型56の第2凹部57に隣接する第2中央部58との間に挟みこまれる円柱状のセンターポスト59と、を有している。
また、第1型51の第1凹部52の底面にはサーミスタ取り付け穴形成用の凸部53が配置されている。第1型51の第1中央部55には、上面から上下方向に延びる樹脂注入開始開口54aと、樹脂注入開始開口54aに連通して第1中央部55の中央から凸部53の近傍の第1凹部52の内周面に向かって半径方向に貫通する樹脂注入孔54bと、が設けられている。
第1型51の外周側の下面と第1中央部55の下面とは同一面となっている。同様に第2型56の外周側の上面と第2中央部58の上面とは同一面となっている。また、センターポスト59の高さは、ティース12の軸方向高さと同一高さで、その外径はステータ100の内周20の内径よりも少し小さい。図5に示すように、ヨーク11の上側の軸方向端面とティース12の上側の軸方向端面とは同一面であり、ヨーク11の下側の軸方向端面とティース12の下側の軸方向端面とは同一面である。
次に、製造装置50にステータ100を組み込む手順について説明する。まず、図6に示すように、円柱状の第2型56の中心軸にステータ100の中心軸を合わせて、下側の第2型56の外周の軸方向上側端面にステータ100のヨーク11の下側の軸方向端面を載置する。次に、第2型56の中心軸にセンターポスト59の中心軸を合わせてセンターポスト59をステータ100の内周20の中に挿入し、その下側端面を第2型56の第2中央部58の上側の端面に合わせる。この状態で、センターポスト59の上側の軸方向端面は、ティース12の上側端面と同一面となっている。次に、第1型51の中心軸をステータ100の中心軸に合わせ、第1凹部52を下側に向けて第1凹部52の外周の軸方向下側端面をヨーク11の上側の軸方向端面に合わせる。すると、第1型51の第1中央部55の軸方向下側端面は、センターポスト59の軸方向上側端面に接する。
このように、製造装置50にステータ100を組み込むと、ステータ100の上側のコイルエンド17は第1凹部52の中に収容され、下側のコイルエンド17は第2凹部57の中に収容され、第1凹部52の下側には、ティース12の上側の軸方向端面と略同一高さの位置に樹脂注入開始開口54aに連通して第1凹部52にモールド用の樹脂を注入する樹脂注入孔54bが開口している。また、センターポスト59の外径はステータ100の内周20の内径よりも少し小さいので、センターポスト59とステータ100の内周20との間には、上側の第1凹部52と下側の第2凹部57とを連通する隙間が形成されている。
図6に示すように、コイル14の下側のコイルエンド17は、インシュレータ18のフランジ部18aから半径方向に延びる固定ツメ19によって半径方向に固定されているが、バスバー16が接続されている上側のコイルエンド17は、渡りにより凹凸があるためコイル線15は半径方向に固定されていない。このため、巻き終わり側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16は、若干内周側に倒れた状態となっている。
次に、第1型51、第2型56をヨーク11の上側の軸方向端面と下側の軸方向端面に圧着させて樹脂が外部に漏れないようにした後、第1型51の樹脂注入開始開口54aから樹脂を注入する。樹脂注入開始開口54aから注入された樹脂は、樹脂注入開始開口54aから樹脂注入孔54bに流入し、第1中央部55の中心部から半径方向に第1凹部52に向かって流れていく。樹脂注入孔54bから半径方向に流出した樹脂は、最初に巻き終わり側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16に当たり、樹脂の流体力でこれらを半径方向外側に押し付けて垂直状態とする。また、硬化前の粘度の低い状態の樹脂は、第1凹部52の底部に配置された凸部53の周囲に流れ込み、図1に示すサーミスタ取り付け用の有底穴30を形成する。樹脂注入孔54bは、凸部53の近傍となる様に配置されているので、硬化前の粘度の低い状態の樹脂によりサーミスタ取り付け用の有底穴30が形成されるので、この部分にボイドの発生することを低減することができる。このように、第1凹部52に流入した樹脂は、内周側に倒れている巻き終わり側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16を外周側に押し付けながら第1凹部52に収容されている上側のコイルエンド17、バスバー16をモールドし、サーミスタ取り付け用の有底穴30を形成する。
また、樹脂注入孔54bから第1凹部52に流入した樹脂は、センターポスト59とステータ100の内周20の間および、図5に示すような隣接するコイル14の周方向の隙間を通って下側の第2凹部57に流入して下側のコイルエンド17をモールドする。
樹脂が硬化した後、ステータ100を製造装置50から取り外すと、図1に示すようにステータコア10の軸方向端面から上下方向に突出するコイルエンド17の表面とステータコア10の内周20とが樹脂25でモールドされ、上側のコイルエンド17をモールドする樹脂25の表面にコイルエンド17の温度を検出するサーミスタを挿入するための有底穴30が設けられたステータ100となる。
以上説明した実施形態では、樹脂注入孔54bは、第1型51の第1凹部52の底面に設けられ、ティース12の上側の軸方向端面と略同一高さに配置されていることとして説明したが、樹脂注入孔54bの軸方向位置はこの位置に限らず、樹脂を第1凹部52に注入した際に、樹脂の流体力で内周側に傾いている巻き終わり側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16を外周側に押し付けることができるような位置であれば、図6に示す範囲Aのように、ティース12のバスバー16の側の軸方向端面とバスバー16の上端面との間に配置されていてもよい。
次に、図7を参照しながら、他の実施形態について説明する。図6を参照して説明した製造装置50と同様の部分には、同様の符号を付して説明は省略する。図7に示す製造装置60は、第1中央部55の樹脂注入開始開口54aの位置を中心からずらして配置したものである。これにより、例えば、中性線等のコイル線15の内周側への倒れが大きくなる部位に先に樹脂を注入し、コイル線15の内周側への倒れが大きい部位の倒れを外周側に押し付けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、以下、図8を参照しながら本発明の実施形態との対比のため従来技術による製造装置70について簡単に説明する。先に図1〜図7を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図8に示すように、従来技術の製造装置70は、上側のコイルエンド17を収容する第1凹部72を有する第1型71と、下側のコイルエンド17を収容する第2凹部76を有する第2型75と第1型71の第1中央部74と第2型75の内面との間に挟まれるセンターポスト79とを含んでいる。上側の第1型71の第1凹部72の底面には、図1に示すサーミスタ取り付け用の有底穴30を形成するための凸部73が設けられている。下側の第2型75には、樹脂注入開始開口77aと、樹脂注入開始開口77aに連通して半径方向に延びて第2凹部76に貫通する樹脂注入孔77bが配置されている。図1〜図7を参照して説明したと同様、上側の第1凹部72の中に収容されている巻き終わり側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16は内周側に若干傾斜している。
図8に示す製造装置70の樹脂注入開始開口77aから樹脂を注入すると、注入された樹脂は樹脂注入孔77bから下側の第2凹部76の中に流入する。第2凹部76に流入した樹脂は、図5に示すコイル14の間および、図8に示すステータ100の内周20とセンターポスト79との隙間を通って上側の第1凹部72に流入する。図8に示すステータ100の内周20とセンターポスト79との隙間を通って上側の第1凹部72に流入した樹脂は、巻終わり側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16を外周側に押し付けるが、図5に示すコイル14の間を通って第1凹部72に流入した樹脂は逆に巻終り側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16を内周側に押し付ける。このため、巻終り側端部PGのある内周側のコイル線15、バスバー16を十分に外周側に押し付けることが難しかった。また、サーミスタ取り付け用の有底穴30を形成するための凸部73が樹脂注入孔77bから離れた最終充填部となっているので、樹脂の硬化による粘度が増加した樹脂が流入してしまい、ボイドが発生してしまう場合があった。
以上説明したように、図1〜図7を参照して説明した実施形態の製造装置50,60は、図8を参照して説明した従来技術の製造装置70と比較して、ステータ100のコイル14を樹脂モールドする際に、内周側に傾いているコイル線15、バスバー16を外周側に押し付けると共に、サーミスタ取り付け用の有底穴30近傍でのボイドの発生を抑制することができるものである。また、実施形態の製造装置50,60は内周側に傾いているコイル線15、バスバー16を十分に外周側に押し付けることができるので、ロータとの隙間が狭くなることによるコイル14の発熱や損失の増加を抑制することができる。
10 ステータコア、11 ヨーク、12 ティース、13 スロット、14 コイル、15 コイル線、16 バスバー、17 コイルエンド、18 インシュレータ、18a フランジ部、18b 筒状部、19 固定ツメ、20 内周、25 樹脂、30 有底穴、50,60,70 製造装置、51,71 第1型、52,72 第1凹部、53,73 凸部、54a,64a,77a 樹脂注入開始開口、54b,64b,77b 樹脂注入孔、55,75,74 第1中央部、56,75 第2型、57,76 第2凹部、58 第2中央部、59,79 センターポスト、100 ステータ、PG 巻き終わり側端部、PS 巻始め側端部。

Claims (1)

  1. 円環状のヨークと、前記ヨークから内周側に突出するティースと、前記ティースに巻回されてコイルを形成するコイル線と、前記コイル線に接続されて周方向に延びるバスバーと、を含み、前記バスバーの一部とバスバー側の前記コイル線の一部とが内周側に傾いているステータを樹脂モールドするモールドモータの製造装置であって、
    バスバー側のコイルエンドを収容する円環状の第1凹部を有する円柱状の第1型と、前記バスバーと反対側のコイルエンドを収容する円環状の第2凹部を有する円柱状の第2型と、前記ステータの内周側の円柱状の空間に嵌り込み、前記第1型の前記第1凹部に隣接する第1中央部と前記第2型の前記第2凹部に隣接する第2中央部との間に挟みこまれる円柱状のセンターポストと、を有し、
    前記第1型は、サーミスタ取り付け穴形成用の凸部が前記第1凹部の底面に配置され、前記第1中央部から前記凸部の近傍の前記第1凹部の内周面に向かって半径方向に貫通する樹脂注入孔を備え、
    前記樹脂注入孔の軸方向位置が、前記ティースのバスバー側の軸方向端面と前記バスバーとの間にあること、
    を特徴とするモールドモータの製造装置。
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