JP2018006418A - レーザ素子ユニット、照射装置及び画像形成装置 - Google Patents

レーザ素子ユニット、照射装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】銅以上の熱伝導率を持つ材料で形成されている第1板と、第1板よりも熱伝導率が低く、かつ第1板よりも比重が小さい材料で形成されている第2板と、を有しない構成と比較して、冷却能力が高く、かつ軽量で取扱いが容易なレーザ素子ユニットを得る。【解決手段】レーザ素子ユニット40は、複数のレーザ素子42と、レーザ素子42に接しており、銅又は銅以上の熱伝導率を持つ材料で形成されている第1板60と、第1板60と接しており、第1板60よりも熱伝導率が低く、かつ第1板60よりも比重が小さい材料で形成されている第2板62と、少なくとも一部が第1板60により形成される冷媒の流路と、第2板62に形成され、流路に冷媒を供給する供給路、及び流路から冷媒を排出する排出路と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ素子ユニット、照射装置及び画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、発光素子が実装された基板の反対面に平板状の放熱部材が接着され、放熱部材に開けられた貫通孔に熱伝導部材が摺動できる状態で配置された構造が開示されている。
下記特許文献2には、1個の放熱装置(クーラ)に対して、LED(発光ダイオード)が実装された基板が複数接合された構造が開示されている。
下記特許文献3には、半導体光源が実装される基板の反対面に放熱用の冷却ジャケットを配置し、冷却ジャケットに複数枚の金属薄板が接合され、その接合面に冷却液を通過させる貫通路が形成された構造が開示されている。
特開2013−171911号公報 特開2008−288456号公報 特開2008−300158号公報
本発明は、レーザ素子と接する部材の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子と接する部材の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高いレーザ素子ユニットを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係るレーザ素子ユニットは、1又は2以上のレーザ素子と、前記レーザ素子と接しており、銅又は銅以上の熱伝導率を持つ材料で形成されている第1板と、前記第1板と接しており、前記第1板よりも熱伝導率が低く、かつ前記第1板よりも比重が小さい材料で形成されている第2板と、少なくとも一部が前記第1板により形成される冷媒の流路と、前記第2板に形成され、前記流路に冷媒を供給する供給路、及び前記流路から冷媒を排出する排出路と、を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ素子ユニットにおいて、前記第1板に前記流路が形成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ素子ユニットにおいて、前記第1板に前記流路の一部が形成されている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレーザ素子ユニットにおいて、前記第2板が、アルミニウム、ステンレス鋼、又はプラスチックで形成されている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレーザ素子ユニットにおいて、複数の前記レーザ素子を備え、少なくとも一部の前記レーザ素子が前記第1板の縁部に配置されている。
請求項6に記載の発明に係る照射装置は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の複数のレーザ素子ユニットを備え、複数の前記レーザ素子ユニットが、記録媒体の幅方向に沿って配置され、記録媒体に向けてレーザ光を照射する。
請求項7に記載の発明に係る画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送部材と、前記記録媒体に液滴を吐出する吐出部と、レーザ光の照射により前記記録媒体に吐出された液滴を乾燥させる請求項6に記載の照射装置と、を有する。
請求項1に記載の発明によれば、レーザ素子と接する部材の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子と接する部材の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高いレーザ素子ユニットが得られる。
請求項2に記載の発明によれば、第1板に流路の全体が形成されていない構成と比較して、レーザ素子の熱が効率よく流路に流れる冷媒に伝わる。
請求項3に記載の発明によれば、第1板に流路の全体が形成されている構成と比較して、軽いレーザ素子ユニットが得られる。
請求項4に記載の発明によれば、第2板が、アルミニウム、ステンレス鋼、及びプラスチック以外の材料で形成されている構成と比較して、安価なレーザ素子ユニットが得られる。
請求項5に記載の発明によれば、レーザ素子が第1板の縁部に配置されていない構成と比較して、第2板でハンドリングすることが促される。
請求項6に記載の発明によれば、レーザ素子ユニットのレーザ素子と接する部材の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子ユニットのレーザ素子と接する部材の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高い照射装置が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、レーザ素子ユニットのレーザ素子と接する部材の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子ユニットのレーザ素子と接する部材の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高い照射装置を備えた画像形成装置が得られる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置に用いられる第1実施形態の照射装置を示す側面図である。 図2に示す照射装置に用いられるレーザ素子ユニットを示す斜視図である。 図3に示すレーザ素子ユニットの分解斜視図である。 第2実施形態のレーザ素子ユニットを示す分解斜視図である。 実施例1、実施例2、比較例1、比較例2のレーザ素子ユニットにおける冷却水の流量とレーザ素子の温度との関係を示すグラフである。
以下に、本発明の画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面において、矢印UPで示す方向を画像形成装置の鉛直方向における上方向とする。また、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲がある場合は、数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
〔第1実施形態〕
(画像形成装置の全体構成)
図1は、本発明の第1実施形態である照射装置を備えた画像形成装置の構成の一例を示す概略構成図である。図1に示されるように、画像形成装置10は、液滴の一例としてのインク滴を吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置とされている。
画像形成装置10は、記録媒体の一例としての連続紙Pを矢印A方向に搬送する搬送部材の一例としての複数の搬送ロール24と、連続紙Pにインク滴を吐出する吐出部の一例としての記録ヘッド12と、インク滴が吐出された連続紙Pにレーザ光を照射する照射装置14と、を備えている。さらに、画像形成装置10は、連続紙Pを供給する給紙ロール20と、連続紙Pを巻き取る巻取ロール22と、を備えている。
給紙ロール20には、長尺状の連続紙Pが巻き付けられている。給紙ロール20から引き出された連続紙Pは、搬送ロール24の回転に伴って矢印A方向に搬送される。搬送ロール24により搬送された連続紙Pは、最終的には巻取ロール22の回転により巻き取られる。給紙ロール20と巻取ロール22との間には、連続紙Pの搬送方向上流側から順に、記録ヘッド12、照射装置14が連続紙Pと対向するように配置されている。なお、以下では、連続紙Pの搬送方向を単に「搬送方向」という場合がある。
記録ヘッド12は、本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したインクジェット記録ヘッド(以下、「記録ヘッド」と略称する)12Y、12M、12C、12Kを備えている。記録ヘッド12Y、12M、12C、12Kは、連続紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向かって記載した順序で配置されている。記録ヘッド12Y、12M、12C、12Kの各々は、複数のノズルから対応する色のインクを吐出して、連続紙P上に対応する色の画像を形成する。なお、YMCK各色を区別する必要がない場合は、「記録ヘッド12」と総称する。
照射装置14は、複数のレーザ素子42(図2参照)を備え、記録ヘッド12によりインク滴が吐出された連続紙Pに対し、複数のレーザ素子42からレーザ光を照射する構成とされている。これにより、連続紙P上に形成された画像のインク滴を乾燥させて、連続紙Pに画像を定着させるようになっている。この照射装置14については、後に説明する。
画像形成装置10には、記録ヘッド12Y、12M、12C、12Kの各色に対応するインクを貯留する複数の容器30Y、30M、30C、30Kが設けられている。容器30Y、30M、30C、30Kの各々は、貯留しているインクを対応する色の記録ヘッド12Y、12M、12C、12Kに供給する。
上記の画像形成装置10では、給紙ロール20から引き出された連続紙P上に、記録ヘッド12によりインク滴が吐出されて画像が形成される。記録ヘッド12により画像が形成された連続紙Pに、照射装置14によりレーザ光が照射され、連続紙P上に形成された画像のインク滴が乾燥される。さらに、画像のインク滴が乾燥された連続紙Pは、巻取ロール22に巻き取られることで、連続紙Pへの画像形成が終了する。
(照射装置の構成)
図2には、本発明の第1実施形態である照射装置14が側面図にて示されている。図3には、照射装置14に設けられるレーザ素子ユニット40が斜視図にて示されている。図2に示されるように、照射装置14は、連続紙Pの幅方向(矢印Bに示す方向)に沿って配置される複数のレーザ素子ユニット40を備えている。連続紙Pの矢印Bに示す幅方向は、連続紙Pの搬送方向(図1に示す矢印A方向)と直交する方向である。本実施形態では、レーザ素子ユニット40は、直方体状とされており、複数のレーザ素子ユニット40の長手方向が、それぞれ連続紙Pの矢印Bに示す幅方向となるように配列されている。
レーザ素子ユニット40は、複数のレーザ素子42が並べて配置されたレーザアレイ44と、レーザアレイ44を冷却する冷却部46と、を備えている(図3参照)。本実施形態では、レーザ素子ユニット40は、照射装置14の上下方向における冷却部46の下面部に、複数のレーザ素子42を備えたレーザアレイ44が設けられている。レーザ素子ユニット40については、後に説明する。
照射装置14は、冷媒の一例としての冷却水を循環させる循環装置47を備えている。循環装置47は、冷却水を供給する供給主管48と、供給主管48から分岐されると共に各々のレーザ素子ユニット40の冷却部46に接続される複数の供給枝管50と、を備えている。また、循環装置47は、冷却水を回収する回収主管52と、回収主管52からそれぞれ分岐されると共に各々のレーザ素子ユニット40の冷却部46に接続される複数の排出枝管54と、を備えている。なお、図示を省略するが、供給主管48における冷却水の流れ方向上流側には、冷却水を流すためのポンプと、冷却水が貯留される貯留タンクが接続されている。また、回収主管52の流れ方向下流側は、貯留タンクに接続されている。また、循環装置47には、冷却水を冷却するための冷却装置(図示省略)が設けられている。
照射装置14では、ポンプ(図示省略)が駆動され、供給主管48から各々の供給枝管50に矢印C方向に冷却水が流れることで、各々の供給枝管50を通じて冷却水が各々のレーザ素子ユニット40の冷却部46に供給されるようになっている。さらに、各々のレーザ素子ユニット40の冷却部46から各々の排出枝管54に矢印D方向に冷却水が流れることで、各々の排出枝管54を通じて冷却水が回収主管52に回収されるようになっている。なお、循環装置47は、本実施形態の構成に限定されるものではなく、変更が可能である。
(レーザ素子ユニットの構成)
図3に示されるように、レーザ素子ユニット40の冷却部46は、複数のレーザ素子42に接する位置に配置された第1板60と、第1板60と接する位置に配置された第2板62と、を備えている。第1板60には、冷却水が流れる流路64が形成されている。流路64は、第1板60における複数のレーザ素子42と接する接触面に沿って形成されており、複数のレーザ素子42との接触面に沿って冷却水が流れるようになっている。
第1板60は、銅又は銅以上の熱伝導率を持つ材料で形成されている。本実施形態では、第1板60は、銅で形成されている。銅の熱伝導率は、398W/(m・K)である。銅の熱伝導率は、レーザフラッシュ法で測定した値である(以下、熱伝導率の測定方法は同じである)。レーザフラッシュ法では、熱拡散率と比熱容量を測定し、別に求めた密度を合わせて熱伝導率を計算する。また、銅の比重は、8.96である。比重は、JIS Z 8807(固体の密度及び比重の測定方法)に基づいて測定した値である(以下、比重の測定方法は同じである)。
複数のレーザ素子42は、第1板60の一方の面に並べて配置されている。複数のレーザ素子42の一部は、第1板60の長手方向と直交する幅方向両側の縁部に配置されている。
図4に示されるように、第2板62には、流路64の流れ方向上流側に接続されると共に流路64に冷却水を供給する供給路66と、流路64の流れ方向下流側に接続されると共に流路64の冷却水が排出される排出路68とが形成されている。供給路66の流れ方向上流側は、循環装置47の供給枝管50(図2参照)の1つと接続されている。排出路68の流れ方向下流側は、循環装置47の排出枝管54(図2参照)の1つと接続されている。
第2板62は、第1板60よりも熱伝導率が低く、かつ第1板60よりも比重が小さい材料で形成されている。第2板62は、例えば、アルミニウム(Al)、ステンレス鋼(SUS)、又はプラスチックなどで形成されている。プラスチックとしては、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂)、PE(ポリエチレン)、エポキシ樹脂などの一般的な材料が用いられる。アルミニウムの熱伝導率は、236W/(m・K)であり、アルミニウムの比重は、2.72である。ステンレス鋼の熱伝導率は、17.7〜20.9W/(m・K)であり、ステンレス鋼の比重は、7.82である。また、プラスチックとして、例えば、PE(ポリエチレン)の熱伝導率は、0.41W/(m・K)である。本実施形態では、第2板62は、ステンレス鋼で形成されている。
図3に示されるように、第1板60と第2板62とは接合されている。本実施形態では、第1板60と第2板62とは共に金属であるので、接合方法としては、例えば、ろう付け、熱拡散接合、共晶接合などが用いられる。また、第1板60と第2板62とが、金属とプラスチックの接合である場合は、第1板60と第2板62とを接着剤により接合する。ここで、熱拡散接合は、接合材を加熱及び加圧して、原子の拡散を利用して接合する方法である。また、共晶接合は、母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で、塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面に生じる電子の拡散を利用した接合方法のうちで、液相拡散接合の一種であり、液化における共晶反応を利用した液相拡散接合方法である。
レーザ素子ユニット40では、冷却部46の第1板60は、複数のレーザ素子42の発した熱を逃がす機能を有している。すなわち、第1板60には、冷却水を流す流路64が形成されており、レーザ素子42の発した熱を冷却水で吸収して外部に流す機能を持っている。第2板62は、作業者又はロボットによる取り扱いをしやすくするためにある程度の大きさを持っており(ハンドリング部としての機能を有しており)、例えば、レーザ素子ユニット40の組立てや、梱包の際に第2板62を把持するようになっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
レーザ素子ユニット40の冷却部46では、第2板62の供給路66を通じて冷却水が第1板60の流路64に供給される。さらに、第1板60の流路64を流れた冷却水は、第2板62の排出路68を通じて排出される。レーザ素子ユニット40の複数のレーザ素子42からレーザ光を連続紙Pに向かって照射すると、複数のレーザ素子42が発熱する。その際、第1板60の流路64を冷却水が流れることで、複数のレーザ素子42の熱が、効率よく流路64に流れる冷却水に伝わる。すなわち、複数のレーザ素子42の熱を冷却水に逃がすことで、レーザ素子42の温度が上がるのが抑えられる。
上記のレーザ素子ユニット40では、レーザ素子と接する冷却部の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子と接する冷却部の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高い。
また、レーザ素子ユニット40では、第1板60に流路64が形成されていることで、第1板に流路の全体が形成されていない構成と比較して、複数のレーザ素子42の熱が効率よく流路64に流れる冷却水に伝わる。
また、レーザ素子ユニット40では、第2板62が、アルミニウム、ステンレス鋼、及びプラスチックで形成されていることで、第2板が、アルミニウム、ステンレス鋼、及びプラスチック以外の材料で形成されている構成と比較して、安価である。また、アルミニウム、ステンレス鋼、又はプラスチックは、単位体積当たりの価格が、銅の単位体積当たりの価格よりも安価である。このため、レーザ素子ユニット40では、冷却部の全体が銅で形成されている構成と比較して、安価である。
また、レーザ素子ユニット40では、レーザ素子が第1板の縁部に配置されていない構成と比較して、第2板62でハンドリングすることが促される。すなわち、レーザ素子42が第1板60の縁部に配置されていても、レーザ素子ユニット40を手などで把持できないことが抑制され、レーザ素子ユニット40の取り扱いが容易となる。
さらに、照射装置14は、複数のレーザ素子ユニット40を備えており、レーザ素子ユニットのレーザ素子と接する冷却部の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子ユニットのレーザ素子と接する冷却部の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高い照射装置14が得られる。
〔第2実施形態〕
次に、図5を用いて、本発明の第2実施形態の照射装置及びレーザ素子ユニットについて説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5には、第2実施形態のレーザ素子ユニット70が分解斜視図にて示されている。照射装置では、図2に示す第1実施形態の照射装置14のレーザ素子ユニット40に代えて、第2実施形態のレーザ素子ユニット70が用いられている。図5に示されるように、レーザ素子ユニット70の冷却部46は、複数のレーザ素子42に接する位置に配置された第1板72と、第1板72と接する位置における複数のレーザ素子42の反対側に配置された第2板74と、を備えている。第1板72には、冷却水が流れる流路80(第2板74の流路80を参照)の一部が形成されている。本実施形態では、第1板72には、第1板72及び第2板74の厚み方向における流路80のレーザ素子42側の一部が形成されている。
第2板74は、冷却水が流れる流路80の他の部分(レーザ素子42と反対側の部分)が形成された板状の第1部位76と、供給路66及び排出路68が形成された板状の第2部位78と、を備えている。第1部位76と第2部位78とは、第2部位78の材質に応じて、ろう付け、熱拡散接合、共晶接合、又は接着剤などにより接合されている。例えば、第1部位76と第2部位78とが金属同士の接合の場合は、ろう付け、熱拡散接合、共晶接合、又は接着剤などにより接合され、第1部位76と第2部位78とが樹脂同士の接合の場合は、接着剤により接合される。流路80は、第1板72及び第2板74の第1部位76における複数のレーザ素子42と接する接触面に沿って形成されており、複数のレーザ素子42との接触面に沿って冷却水が流れるようになっている。
第1板72は、銅又は銅以上の熱伝導率を持つ材料で形成されている。本実施形態では、第1板72は、銅で形成されている。
第2板74は、第1板72よりも熱伝導率が低く、かつ第1板72よりも比重が小さい材料で形成されている。第2板74は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、又はプラスチックなどで形成されている。本実施形態では、第2板74は、ステンレス鋼で形成されている。
図示を省略するが、レーザ素子ユニット70では、第1板72と第2板74の第1部位76とが接合されている。第1板72における第2板74と反対側の面には、複数のレーザ素子42が並べて配置されたレーザアレイ44が設けられている。
レーザ素子ユニット70の冷却部46では、第2板74の第2部位78に形成された供給路66を通じて冷却水が第1部位76及び第1板72に形成された流路80に供給される。そして、第1部位76及び第1板72に形成された流路80を冷却水が流れ、さらに冷却水は、第2板74の第2部位78に形成された排出路68を通じて排出される。
上記のレーザ素子ユニット70では、レーザ素子と接する部材の全体が銅で形成されている構成と比較して軽く、レーザ素子と接する部材の全体が銅以外の材料で形成されている構成と比較して冷却能力が高い。
また、第1板72に流路80の一部(レーザ素子42側の部分)が形成されていることで、第1板に流路の全体が形成されている構成と比較して、軽いレーザ素子ユニット70が得られる。
なお、第1及び第2実施形態では、連続紙Pに画像を形成する画像形成装置10が用いられているが、本発明の画像形成装置は、連続紙Pに限定するものではない。例えば、枚葉紙を順次搬送して画像を形成する画像形成装置にも、本発明を適用することができる。
また、第1及び第2実施形態では、レーザ素子ユニットが複数のレーザ素子42を備えているが、本発明はこれに限定されず、レーザ素子42の数は変更可能である。本発明では、1又は2以上のレーザ素子42を備えたレーザ素子ユニットが適用可能である。
また、第1及び第2実施形態において、第1板と第2板とを備えた冷却部の外形形状は、変更可能である。また、第1又は第2実施形態において、流路64、80の形状は、これらの実施形態に限定されるものではなく、変更が可能である。
また、第1及び第2実施形態において、画像形成装置10の構成は変更してもよく、例えば、各色の記録ヘッド12Y、12M、12C、12Kごとに照射装置14を設けてもよい。
さらに、第1及び第2実施形態では、冷媒として冷却水が用いられているが、本発明は冷却水に限定されるものではなく、変更が可能である。
次に、レーザ素子ユニットの冷却部を形成する材料を変更し、冷却水の流量とレーザ素子の温度との関係を調べた実験について説明する。
実施例1では、冷却部46として、第2板62と流路64が形成された第1板60とを備えたレーザ素子ユニット40を用いる。第1板60は銅で形成されており、第2板62はステンレス鋼で形成されている(第1実施形態)。
実施例2では、冷却部46として、第2板74と流路80の一部(レーザ素子42側の部分)が形成された第1板72とを備えたレーザ素子ユニット70を用いる。第1板72は銅で形成されており、第2板74はステンレス鋼で形成されている(第2実施形態)。
比較例1では、冷却部の全体が銅で形成されているレーザ素子ユニットを用いる。また、比較例2では、冷却部の全体がステンレス鋼で形成されているレーザ素子ユニットを用いる。
図6には、実施例1、2、及び比較例1、2のレーザ素子ユニットにおける冷却水の流量とレーザ素子の温度との関係が示されている。図6に示されるように、比較例1の冷却部の全体が銅で形成されたレーザ素子ユニットが、最も冷却能力が高い。冷却能力は、比較例1のレーザ素子ユニットの次に、実施例1のレーザ素子ユニット40となり、続いて実施例2のレーザ素子ユニット70となる。比較例2の冷却部の全体がステンレス鋼で形成されたレーザ素子ユニットが最も冷却能力が低い。
質量は、銅に対してステンレス鋼は、10%の軽量化が可能である。また、質量は、銅に対してプラスチックは、70%の軽量化が可能である。
コストは、銅に対してステンレス鋼は、7%のコストダウンが可能である。また、コストは、銅に対してプラスチックは、10%のコストダウンが可能である。
以上により、実施例1のレーザ素子ユニット40、実施例2のレーザ素子ユニット70では、比較例1の冷却部の全体が銅で形成されたレーザ素子ユニットよりも冷却能力は下がるが、比較例2の冷却部の全体がステンレス鋼で形成された軽量で安価なレーザ素子ユニットよりも冷却能力が高い。また、実施例1のレーザ素子ユニット40、実施例2のレーザ素子ユニット70では、比較例2の冷却部の全体がステンレス鋼で形成されたレーザ素子ユニットよりも重く、高価になるが、比較例1の冷却部の全体が銅で形成されたレーザ素子ユニットよりも軽量でコストが低い。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。また、各レーザ素子ユニットに供給する電源、信号の配線図は省略している。
10 画像形成装置
12 記録ヘッド(吐出部の一例)
14 照射装置
24 搬送ロール(搬送部材の一例)
40 レーザ素子ユニット
42 レーザ素子
60 第1板
62 第2板
64 流路
66 供給路
68 排出路
70 レーザ素子ユニット
72 第1板
74 第2板
80 流路
P 連続紙(記録媒体の一例)

Claims (7)

  1. 1又は2以上のレーザ素子と、
    前記レーザ素子と接しており、銅又は銅以上の熱伝導率を持つ材料で形成されている第1板と、
    前記第1板と接しており、前記第1板よりも熱伝導率が低く、かつ前記第1板よりも比重が小さい材料で形成されている第2板と、
    少なくとも一部が前記第1板により形成される冷媒の流路と、
    前記第2板に形成され、前記流路に冷媒を供給する供給路、及び前記流路から冷媒を排出する排出路と、
    を有するレーザ素子ユニット。
  2. 前記第1板に前記流路が形成されている請求項1に記載のレーザ素子ユニット。
  3. 前記第1板に前記流路の一部が形成されている請求項1に記載のレーザ素子ユニット。
  4. 前記第2板が、アルミニウム、ステンレス鋼、又はプラスチックで形成されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレーザ素子ユニット。
  5. 複数の前記レーザ素子を備え、少なくとも一部の前記レーザ素子が前記第1板の縁部に配置されている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレーザ素子ユニット。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の複数のレーザ素子ユニットを備え、
    複数の前記レーザ素子ユニットが、記録媒体の幅方向に沿って配置され、記録媒体に向けてレーザ光を照射する照射装置。
  7. 記録媒体を搬送する搬送部材と、
    前記記録媒体に液滴を吐出する吐出部と、
    レーザ光の照射により前記記録媒体に吐出された液滴を乾燥させる請求項6に記載の照射装置と、
    を有する画像形成装置。
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