JP2018005202A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 摩擦係合部材とレンズ枠とを固定する作業の作業性向上が図られたレンズ駆動装置を提供する。【解決手段】 レンズ駆動装置1においては、摩擦係合部材50の後端部50bは、レンズ枠体40の周方向においては一対の対面保持部45A、45Bの一端部を閉塞する周方向保持部47により保持され、また、レンズ枠体40の高さ方向においても一対の対面保持部45A、45Bの下端部を閉塞する高さ方向保持部46により保持される。すなわち、摩擦係合部材50の後端部50bを開放端を介してポケット部43のキャビティC内に入れるだけで、摩擦係合部材50とレンズ枠体40とが位置合わせされる。このように摩擦係合部材とレンズ枠体40とを容易に位置合わせすることができるため、上記レンズ駆動装置1においては位置合わせ作業の作業性向上が図られている。【選択図】図8

Description

本発明は、レンズ駆動装置に関する。
従来から、携帯電話などに搭載される撮像装置に用いるレンズ駆動装置の一種として、スムーズインパクト駆動機構(Smooth Impact Drive Mechanism、「SIDM」は登録商標)を採用したレンズ駆動装置が知られている。
スムーズインパクト駆動機構と採用したレンズ駆動装置は、たとえば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたレンズ駆動装置では、圧電素子を含むアクチュエータを備えており、アクチュエータの一方端がベース部材に固定され、他方端の外周に摩擦係合ユニットが摩擦係合されている。特許文献1に開示されたレンズ駆動装置は、アクチュエータに所定の摩擦力で係合した摩擦係合ユニットを、アクチュエータの伸張時と収縮時との速度差を利用して駆動させる。
上記摩擦係合ユニットは、アクチュエータに摩擦係合される摩擦係合部材と、アクチュエータの伸縮方向と平行な光軸を有するレンズが嵌め込まれるレンズ枠体を含み、上記摩擦係合ユニットをアクチュエータの伸縮方向に進退させることで、レンズ枠体も進退する。
特開2015−089183号公報
上述した従来のレンズ駆動装置においては、摩擦係合部材に設けられた嵌挿孔に、レンズ枠体の側面に設けられた突起を嵌挿させることで、摩擦係合部材とレンズ枠体とが位置決めされる。しかしながら、レンズ枠体の側面に設けられている突起を摩擦係合部材の嵌挿孔に嵌挿させる作業は、摩擦係合部材とレンズ枠体との互いの位置や傾きを三次元的に調整する必要があるため、作業性が極めて悪い。
そこで、本発明は、摩擦係合部材とレンズ枠との位置合わせ作業の作業性向上が図られたレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るレンズ駆動装置は、圧電素子を含み、一方向に対して伸縮可能なアクチュエータと、アクチュエータの伸縮方向に関する一方端においてアクチュエータを固定するベース部材と、取り付けられるべきレンズの光軸がアクチュエータの伸縮方向と平行となる向きで取り付けられた管状のレンズ枠体と、レンズ枠体の外周面に沿って延在し、一方端がアクチュエータの伸縮方向に関する他方端の外周に摩擦係合されるとともに、他方端がレンズ枠体の外周面に設けられたポケット部に収容されてレンズ枠体と固定された摩擦係合部材とを備え、ポケット部が、レンズ枠体の半径方向に沿う方向において所定距離だけ離れて互いに対面し、該半径方向に沿う方向において摩擦係合部材の他方端を保持する一対の対面保持部と、一対の対面保持部のレンズ枠体の周方向における一端部を閉塞して、該周方向において摩擦係合部材の他方端を保持する周方向保持部と、一対の対面保持部のレンズ枠体の高さ方向における一端部を閉塞して、該高さ方向において摩擦係合部材の他方端を保持する高さ方向保持部とを有し、一対の対面保持部のレンズ枠体の周方向における他端部、および、一対の対面保持部のレンズ枠体の高さ方向における他端部はいずれも開放された開放端となっており、ポケット部の一対の対面保持部と、周方向保持部と、高さ方向保持部とで画成されたキャビティ内に、摩擦係合部材の他方端が収容される。
上記レンズ駆動装置において、レンズ枠体のポケット部のキャビティ内に収容される摩擦係合部材の他方端は、レンズ枠体の周方向においては一対の対面保持部の一端部を閉塞する周方向保持部により保持され、また、レンズ枠体の高さ方向においても一対の対面保持部の一端部を閉塞する高さ方向保持部により保持される。すなわち、摩擦係合部材の他方端を開放端を介してポケット部のキャビティ内に入れるだけで、摩擦係合部材とレンズ枠体とが位置合わせされる。このように摩擦係合部材とレンズ枠体とを容易に位置合わせすることができるため、上記レンズ駆動装置においては位置合わせ作業の作業性向上が図られている。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、ポケット部が、一対の対面保持部の少なくとも一方に、キャビティ側に突出した第1突部を有する。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、ポケット部が、レンズ枠体の高さ方向における開放端から高さ方向保持部に向けて切り欠かれた第1切欠部を有する。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、摩擦係合部材が、一方端と他方端との間に第2切欠部を有し、レンズ枠体が、高さ方向において摩擦係合部材の第2切欠部と係合する第2突部を有する。
本発明の様々な態様によれば、摩擦係合部材とレンズ枠とを固定する作業の作業性向上が図られる。
一実施形態に係るレンズ駆動装置を示した分解斜視図である。 図1に示したレンズ駆動部の分解斜視図である。 アクチュエータのベース部材への取り付け態様を示した斜視図である。 図3に示したアクチュエータを示した側面図である。 アクチュエータのベース部材への取り付け態様を示した平面図である。 アクチュエータのベース部材への取り付け態様を示した側面図である。 レンズ枠体のポケット部に摩擦係合部材を取り付けた状態を示した斜視図である。 レンズ枠体のポケット部に摩擦係合部材を取り付ける作業の様子を示した図である。 レンズ枠体のポケット部に摩擦係合部材を取り付けた状態を示した平面図である。 図9のX−X線断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
レンズ駆動装置1は、図1に示すように、レンズ駆動部2と、レンズ駆動部2を覆うカバー3とを備えており、取り付けられるべきレンズLの光軸であるレンズ光軸Zを有する。
レンズ駆動部2は、図2に示すように、ベース部材10と、アクチュエータ20と、摩擦係合ユニット30とを有する。
ベース部材10は、底部11、第一側壁部12a、第二側壁部12b、第三側壁部12cおよび第四側壁部12dを有する。底部11は、平面視で矩形状を呈している。底部11の中心部分には、平面視で真円形状の開口11eが形成されている。ベース部材10は、たとえば、ガラスや無機材料等で構成されたフィラーを含む樹脂材料(液晶ポリマー等)で構成される。ベース部材10は、たとえば射出成形によって形成することができる。
ベース部材10の底部11は、第1の角部11a、第2の角部11b、第3の角部11cおよび第4の角部11dを有する。第1の角部11aおよび第2の角部11bは互いに対角に位置し、第3の角部11cおよび第4の角部11dは互いに対角に位置する。
各側壁部12a〜12dは、底部11の第1〜第4の角部11a〜11dからそれぞれ立設されている。各側壁部12a〜12dは、底部11と同一材料で構成されており、底部11と一体的に設けられている。
第二側壁部12bの内側には、後述するレンズ枠体40の第一突出部42に対応する位置に、切欠き部13が形成されている。
第1の角部11aの第一側壁部12aよりも内側には、図3に示すように、アクチュエータ20のベース部材10側の端部を収容するアクチュエータ保持部(保持部)14が設けられている。アクチュエータ保持部14は、平面視で矩形状の窪みである。
第1の角部11aの第一側壁部12aの近傍には、後述する摩擦係合部材50のバネ部52とシャフト受け部54とに挟まれる位置に、ベース部材10に立設された柱部15が設けられている。柱部15は、ベース部材10と同一材料で構成され、ベース部材10と一体的に設けられている。
ここで、アクチュエータ20の構成について、図4を参照しつつ説明する。
アクチュエータ20は、図4に示すように、角柱状の圧電素子22と、圧電素子22の頂面22aに接合された駆動シャフト24と、圧電素子22の底面22bに接合された錘部26とを含む。圧電素子22と、駆動シャフト24および錘部との接合には、エポキシ接着剤等の接着剤を用いることができる。
圧電素子22は、圧電材料で構成されており、圧電材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(いわゆる、PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸タンタル酸カリウム(K(Ta,Nb)O)、チタン酸バリウム(BaTiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等の無機圧電材料を用いることができる。圧電素子22は、上記圧電材料からなる複数の圧電層と複数の電極層とが交互に積層された積層構造にすることができる。
圧電素子22には、対向する一対の側面22c、22dそれぞれから底面22bまで延びる一対の電極23A、23Bが設けられている。電極23A、23Bは、Agのスパッタリング等により設けることができる。圧電素子22は、一対の電極23A、23Bにより電圧が印加されると、その軸線(図4のZ軸線)の向きに伸長または収縮するように調整(圧電セラミックスの分極等)されている。そのため、一対の電極23A、23B間に印加する電圧を制御することで、圧電素子22の伸縮を制御することができる。
圧電素子22は、一方向に伸縮可能な形状であれば、角柱状に限らず、円柱状等であってもよい。
駆動シャフト24は、カーボンファイバ等の繊維を含む複合樹脂材料で構成されている。駆動シャフト24は、圧電素子22よりも幅広の円柱状であり、圧電素子22のZ軸線に軸合わせされている。
錘部26は、タングステンやタングステン合金など比重の高い材料から形成されており、駆動シャフト24よりも重くなるように設計されている。駆動シャフト24よりも錘部26を重くすることで、圧電素子22が伸縮したときに、錘部26は変位しにくく、駆動シャフト24のほうを効率よく変位させることができる。錘部26は、矩形平板状であり、圧電素子22のZ軸線に軸合わせされている。錘部26には、圧電素子22側の端面26aから、一の側面26bまでそれぞれ延びる一対の電極27A、27Bが設けられている。一対の電極27A、27Bのうち、電極27Aが圧電素子22に設けられた一方の電極23Aと電気的に接続され、電極27Bが圧電素子22に設けられた他方の電極23Bと電気的に接続されている。
図3に戻って、ベース部材10のアクチュエータ保持部14は、上述したアクチュエータ20の錘部26全体を収容できる形状および寸法に設計されている。アクチュエータ保持部14の深さは、アクチュエータ20の錘部26が脱離しにくいように、アクチュエータ20の錘部26の高さより深く設計される。アクチュエータ20がベース部材10のアクチュエータ保持部14に配置されたときに、アクチュエータ20の軸線Zが、レンズ駆動装置1のレンズ光軸Zと平行になるように設計されている。
ベース部材10には、図3に示すように、アクチュエータ保持部14の内側面から外部に引き出された一対の端子電極16A、16Bが設けられている。一対の端子電極16A、16Bはいずれも、一の内側面14aに設けられており、アクチュエータ保持部14の深さ方向の全長に亘って延びている。また、一対の端子電極16A、16Bは、一の内側面14aであって、錘部26の側面26bに設けられた一対の電極27A、27Bに対応する位置に設けられている。そのため、アクチュエータ20の錘部26が、アクチュエータ保持部14に収容されると、端子電極16A、16Bと錘部26の電極27A、27Bとが直接接して、互いに電気的に接続される。
一対の端子電極16A、16Bは、ベース部材10に設けられた切り欠き部18を介して、レンズ駆動装置1の外部の制御回路に接続される一対の外部端子電極17A、17Bまで引き出されている。そのため、一対の外部端子電極17A、17B間に入力された電圧信号は、アクチュエータ保持部14の端子電極16A、16Bを介して、アクチュエータ20の電極23A、23B間に入力されて、アクチュエータ20が伸縮する。
摩擦係合ユニット30は、レンズ枠体40と、上述したアクチュエータ20に摩擦係合される摩擦係合部材50とを含む。
レンズ枠体40は、円管状の部材であり、レンズ光軸Zの方向に配向されている。レンズ枠体40は、ベース部材10の底部11上に、第一側壁部12a、第二側壁部12b、第三側壁部12cおよび第四側壁部12dに囲まれるように配置される。レンズ枠体40はその中央に開口41を有し、開口41にはレンズ光軸Zの向きにレンズLが取り付けられ得る。レンズLは、複数のレンズで構成されたレンズユニットであってもよく、単一のレンズであってもよい。レンズ枠体40の開口41は、底部11の開口11eとほぼ同じ寸法である。
レンズ枠体40の外周面40aには、上述したベース部材10の第二側壁部12bの切り欠き13に嵌り込む第一突出部42が設けられている。第一突出部42の形状および寸法は、切欠き部13の形状および寸法とほぼ同じであるが、切り欠き部13のほうがわずかに大きく、第一突出部42を切り欠き部13に嵌め込むことができる。レンズ枠体40の第一突出部42と第二側壁部12bの切り欠き13との嵌合により、レンズ枠体40のレンズ光軸Z周りの回転が抑制されている。
また、レンズ枠体40の外周面40aには、後述する摩擦係合部材50の後端部50bを収容して摩擦係合部材50を位置決め固定するポケット部43が設けられている。
さらに、レンズ枠体40の外周面40aには、ベース部材10の第一側壁部12aに近接する位置に、摩擦係合部材50の先端部50aが当接して位置決めされる第二突出部44が設けられている。
摩擦係合部材50は、図5、6に示すように、ほぼ一定の幅を有する帯状の部材であり、レンズ枠体40の外周面40aに沿って配置されている。摩擦係合部材50は、金属等の十分な弾性を有する材料で構成されている。摩擦係合部材50は、アクチュエータ20に摩擦係合される先端部50aと、レンズ枠体40のポケット部43に固定される固定端である後端部50bとを有する。摩擦係合部材50の先端部50aおよび後端部50bはいずれも、レンズ光軸Zおよびアクチュエータ20の軸線Zに対して直交するように配置される。摩擦係合部材50の先端部50aと後端部50bとの間には高さシフト部50cが設けられており、レンズ枠体40の高さ方向(光軸Z方向に相当)に関して、先端部50aと後端部50bとの高さ位置が異なっている。具体的には、先端部50aの高さ位置が、後端部50bの高さ位置よりも高くなるように、高さシフト部50cが高さ位置をシフトさせている。そのため、摩擦係合部材50は、高さシフト部50cが設けられていない場合よりも、駆動シャフト24のより上端側で摩擦係合することができる。なお、図6に示すように、摩擦係合部材50の先端部50aの上端位置は、摩擦係合部材50の先端部50a近傍のレンズ枠体40の上端位置よりも低く、そのレンズ枠体40の上端位置は、アクチュエータ20の駆動シャフト24の上端位置よりも低い位置関係となっている。摩擦係合部材50は、一枚の金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工等することで得られる。
摩擦係合部材50は、その先端部50aが分岐されており、幅方向における中央部分から摩擦係合部材50の延在方向に沿って直線状に延びるI字状のバネ部52と、幅方向における両端部分からレンズ枠体40の外周面40aに沿って延びるU字状のシャフト受け部(スライダー部)54とが形成されている。
シャフト受け部54の先端54aは、レンズ枠体40の外周面40aと第二突出部44とで画成される略直角の角部に沿って、略直角に屈曲されている。そして、バネ部52の自由端52aと、シャフト受け部54の先端54aとの間において、アクチュエータ20の駆動シャフト24が挟まれて、バネ部52の弾性によってバネ部52からシャフト受け部54の方向に付勢されることで、摩擦係合部材50がアクチュエータ20の駆動シャフト24に摩擦係合される。
以上において説明したとおり、レンズ駆動装置1においては、アクチュエータ20の伸縮時に伸張時と収縮時との速度差を生じさせると、アクチュエータ20の駆動シャフト24の外周に一方端50aが摩擦係合された摩擦係合部材50が、アクチュエータ20の伸縮方向に駆動される。また、摩擦係合部材50の駆動に伴い、摩擦係合部材50の他方端50bに取り付けられたレンズ枠体40も、アクチュエータ20の伸縮方向に駆動される。レンズ枠体40は、取り付けられるべきレンズLの光軸Zがアクチュエータの伸縮方向(Z方向)と平行となる向きで取り付けられているため、レンズの光軸Z方向にレンズLを駆動することができる。
次に、図7〜10を参照しつつ、摩擦係合部材50のレンズ枠体40のポケット部43への取り付けについて説明する。
図7、8に示すように、レンズ枠体40の外周面40aに設けられたポケット部43のキャビティC内に、摩擦係合部材50の後端部50bが収容されている。
ポケット部43のキャビティCは、一対の対面保持部45A、45Bと、高さ方向保持部46と、周方向保持部47とによって画成される空間である。
一対の対面保持部45A、45Bは、レンズ枠体40の周方向に延びた長方形状を有し、レンズ枠体40の半径方向に沿う方向において所定距離だけ離れて互いに対面する部分である。一対の対面保持部45A、45Bは、より詳しくは、キャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容できる程度に、後端部50bの厚さよりわずかに長い距離だけ離れて、互いに平行に対面している。本実施形態では、内側の対面保持部45Bは、レンズ枠体40と一体化されており、レンズ枠体40の外周面40aの一部となっている。ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bが収容された状態では、一対の対面保持部45A、45Bのうちの外側に位置する対面保持部45Aが後端部50bの外側面50dと対面し、内側に位置する対面保持部45Bが後端部50bの内側面50eと対面することで、後端部50bのレンズ枠体40の半径方向に沿う方向への移動が規制され、それにより、レンズ枠体40の半径方向に沿う方向に関して後端部50bが保持される。
高さ方向保持部46は、一対の対面保持部45A、45Bの、レンズ枠体40の高さ方向における端部(具体的には、下側端部)を閉塞する部分であり、一対の対面保持部45A、45B間のレンズ枠体40の周方向全長に亘って延びている。ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bが収容された状態では、高さ方向保持部46が、下方から後端部50bを保持することで、後端部50bの下方への移動が規制され、それにより、レンズ枠体40の高さ方向に関して後端部50bが保持される。
周方向保持部47は、一対の対面保持部45A、45Bの、レンズ枠体40の周方向における端部(具体的には、後端部50bの端面側の端部)を閉塞する部分であり、一対の対面保持部45A、45B間のレンズ枠体40の高さ方向全長に亘って延びている。ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bが収容された状態では、周方向保持部47が端面側から後端部50bを保持することで、後端部50bの周方向への移動が規制され、それにより、レンズ枠体40の周方向に関して後端部50bが保持される。
なお、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容する前または後に、キャビティC内に接着剤を注入して、摩擦係合部材50とポケット部43との固定をより強固にしてもよい。
図8に示すように、キャビティCの上端部、および、後端部50bの端面側とは反対側のキャビティCの端部は、開放された開放端となっている。そのため、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容する際には、これらの開放端を介して収容される。図8には、ポケット部43の上方から、摩擦係合部材50の後端部50bを収容する態様を示している。
ポケット部43は、一対の対面保持部45A、45Bの両方に、レンズ枠体40の高さ方向における開放端から高さ方向保持部46に向けて切り欠かれた切欠部45a(第1切欠部)を有する。一対の対面保持部45A、45Bの各切欠部45aの寸法および形状は、後端部50bの外側面50dおよび内側面50eのそれぞれの把持領域56A、56Bの寸法および形状にほぼ対応している。把持領域56A、56Bは、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容する際に、摩擦係合部材50が把持部材(たとえば、ロボットアーム)により把持される領域である。このように、摩擦係合部材50の把持領域56A、56Bに対応する切欠部45aを設けることで、把持部材が対面保持部45A、45Bに接触することなく、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容することができる。特に、把持部材がロボットアームである場合には、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容する作業を容易に自動化することができる。
摩擦係合部材50が、先端部50aと後端部50bとの間に切欠部58(第2切欠部)を有している。本実施形態では、切欠部58は、2つの切欠部58A、58Bで構成されている。そして、レンズ枠体40には、高さ方向における下方から切欠部58A、58Bと係合する位置に突部48(第2突部)が設けられている。本実施形態では、突部48は、2つの切欠部58A、58Bに係合する2つの突部48A、48Bで構成されている。図7に示すように、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容したときに、切欠部58A、58Bと突部48A、48Bとが係合することで、レンズ枠体40の高さ方向における摩擦係合部材50の位置合わせがより確実になる。また、レンズ枠体40の高さ方向における上方からの切欠部58A、58Bの突部48A、48Bへの係合は、上述したロボットアームによる、ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bを収容する作業にも適合する。
ポケット部43は、図9、10に示すように、一対の対面保持部45A、45Bのうちの外側の対面保持部45Aに、キャビティC側に突出した突部45b(第1突部)を有している。突部45bは、レンズ枠体40の高さ方向に沿って延びる半円柱状の部分である。ポケット部43のキャビティC内に摩擦係合部材50の後端部50bが収容されたときに、突部45bが後端部50bの外側面50dに接する。このとき、突部45bは圧縮されるため、その反力により、後端部50bを付勢する。その結果、後端部50bが一対の対面保持部45A、45B間に強固に嵌め込まれて位置固定される。
突部45bの上端は、図10に示すように、斜面を呈するように面取りされている。そのため、摩擦係合部材50の後端部50bをポケット部43のキャビティC内に収容する際に、突部45bに当接しづらくなっており、容易に収容することができる。高さ方向保持部46には、各突部45bの下方において高さ方向保持部46を貫く貫通孔45cが設けられている。このような貫通孔45cにより、キャビティC内の異物(いわゆるコンタミネーション)がキャビティC外に排出されやすくなっている。本実施形態においては、金属製の摩擦係合部材50の後端部50bをポケット部43のキャビティC内に収容した際に、金属より軟らかい材料(たとえば、樹脂)で構成された突部45bが削られて異物が発生し得る。キャビティC内の異物は、摩擦係合部材50がポケット部43の正規の位置に収容することを阻害したり、装置組立後にキャビティC外かつ装置内に飛散したりすることが考えられるため、摩擦係合部材50をポケット部43に収容する際にキャビティC外へ排出されることが好ましい。
以上において説明したとおり、レンズ駆動装置1においては、レンズ枠体40のポケット部43のキャビティC内に収容される摩擦係合部材50の後端部50b(他方端)は、レンズ枠体40の周方向においては一対の対面保持部45A、45Bの一端部(後端部50bの端面側の端部)を閉塞する周方向保持部47により保持され、また、レンズ枠体40の高さ方向においても一対の対面保持部45A、45Bの下端部を閉塞する高さ方向保持部46により保持される。すなわち、摩擦係合部材50の後端部50bを開放端を介してポケット部43のキャビティC内に入れるだけで、摩擦係合部材50とレンズ枠体40とが位置合わせされる。このように摩擦係合部材とレンズ枠体40とを容易に位置合わせすることができるため、上記レンズ駆動装置1においては位置合わせ作業の作業性向上が図られている。
1…レンズ駆動装置、10…ベース部材、14…アクチュエータ保持部、16A、16B…端子電極、20…アクチュエータ、22…圧電素子、24…駆動シャフト、26…錘部、27A、27B…電極、40…レンズ枠体、40a…外周面、43…ポケット部、45A、45B…対面保持部、45a…切欠部、45b…突部、46…高さ方向保持部、47…周方向保持部、48、48A、48B…突部、50…摩擦係合部材、58、58A、58B…切欠部、L…レンズ。

Claims (5)

  1. 圧電素子を含み、一方向に対して伸縮可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータの伸縮方向に関する一方端において前記アクチュエータを固定するベース部材と、
    取り付けられるべきレンズの光軸が前記アクチュエータの伸縮方向と平行となる向きで取り付けられた管状のレンズ枠体と、
    前記レンズ枠体の外周面に沿って延在し、一方端が前記アクチュエータの伸縮方向に関する他方端の外周に摩擦係合されるとともに、他方端が前記レンズ枠体の外周面に設けられたポケット部に収容されて前記レンズ枠体と固定された摩擦係合部材と
    を備え、
    前記ポケット部が、前記レンズ枠体の半径方向に沿う方向において所定距離だけ離れて互いに対面し、該半径方向に沿う方向において前記摩擦係合部材の前記他方端を保持する一対の対面保持部と、前記一対の対面保持部の前記レンズ枠体の周方向における一端部を閉塞して、該周方向において前記摩擦係合部材の前記他方端を保持する周方向保持部と、前記一対の対面保持部の前記レンズ枠体の高さ方向における一端部を閉塞して、該高さ方向において前記摩擦係合部材の前記他方端を保持する高さ方向保持部とを有し、
    前記一対の対面保持部の前記レンズ枠体の周方向における他端部、および、前記一対の対面保持部の前記レンズ枠体の高さ方向における他端部はいずれも開放された開放端となっており、
    前記ポケット部の前記一対の対面保持部と、前記周方向保持部と、前記高さ方向保持部とで画成されたキャビティ内に、前記摩擦係合部材の前記他方端が収容される、レンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ枠体の高さ方向に関して、前記摩擦係合部材の一方端と他方端との高さ位置が異なる、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記ポケット部が、前記一対の対面保持部の少なくとも一方に、前記キャビティ側に突出した第1突部を有する、請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記ポケット部が、前記一対の対面保持部の少なくとも一方に、前記レンズ枠体の高さ方向における開放端から前記高さ方向保持部に向けて切り欠かれた第1切欠部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記摩擦係合部材が、前記一方端と前記他方端との間に第2切欠部を有し、
    前記レンズ枠体が、前記高さ方向において前記摩擦係合部材の前記第2切欠部と係合する第2突部を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。

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