JP7264601B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ駆動装置に関する。
携帯電話等に搭載される撮像装置に用いられるレンズ駆動装置として、下記特許文献1には、レンズが嵌め込まれるレンズ枠体を光軸方向に圧電アクチュエータで移動させるレンズ駆動装置が開示されている。特許文献1のレンズ駆動装置においては、レンズ枠体はその外周部において圧電アクチュエータと摩擦係合されて、圧電アクチュエータにより支持されている。
特許第6024798号公報
上述した従来技術に係るレンズ駆動装置では、レンズ枠体は、圧電アクチュエータのみによる支持(片側支持)であるため、圧電アクチュエータが瞬間的に駆動した際、レンズ枠体の自由端側(すなわち、光軸に関して圧電アクチュエータ側とは反対の側)が光軸の向きに揺動することがあり得る。この場合、レンズ駆動装置の駆動が不安定になることが考えられる。
本発明は、駆動の安定が図られたレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るレンズ駆動装置は、圧電素子を含み、一方向に対して伸縮可能なアクチュエータと、アクチュエータの伸縮方向に関する一方端においてアクチュエータを固定するベース部材と、アクチュエータの伸縮方向に関する他方端の外周に摩擦係合された摩擦係合部材を介してアクチュエータの他方端に取り付けられ、かつ、アクチュエータの伸縮方向に対して交差する方向に延在するレンズ枠体と、レンズ枠体に取り付けられるべきレンズの光軸に関してアクチュエータが固定された領域とは反対側の領域のベース部材に設けられ、アクチュエータの伸縮方向に平行な第1の面を有し、該第1の面においてレンズ枠体と摺接する摺接部とを備える。
上記レンズ駆動装置では、レンズ枠体は、光軸に関してアクチュエータが固定された領域とは反対側の領域のベース部材に設けられた摺接部と摺接する。そのため、レンズ枠体の自由端側の揺動が抑制され、レンズ駆動装置の駆動が安定する。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、レンズ枠体と摺接部との間の摩擦力が、アクチュエータとレンズ枠体との間の摩擦力より小さい。この場合、高い駆動効率を得ることができる。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、アクチュエータが、伸縮方向に沿って延在するとともに一方端と他方端とを有する圧電素子と、圧電素子の他方端に接合され、摩擦係合部材が外周に摩擦係合される駆動シャフトとを有し、圧電素子の一方端がベース部材に固定されている。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、光軸の方向から見て、摺接部の第1の面の法線が、光軸と摺接部とを通る直線に対して交差している。この場合、レンズ枠体の光軸回りの回転を抑制することができる。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、レンズ枠体を摺接部に対して付勢して、レンズ枠体と摺接部との間の摩擦力を高める付勢手段をさらに備える。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、付勢手段が、レンズ枠体に設けられた第1の磁性体と、該第1の磁性体との間で吸引または反発の作用を及ぼし合うとともにベース部材に設けられた第2の磁性体とを有する。この場合、付勢手段の第1の磁性体と第2の磁性体との作用により、レンズ枠体が摺接部に対して付勢される。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、ベース部材に設けられ、第1の磁性体と対向する磁気センサをさらに備え、第1の磁性体と磁気センサとを含んで構成された位置センサユニットを有する。この場合、第1の磁性体が付勢手段と位置センサユニットとで共用され、部品点数の削減や省スペース化が図られている。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、第1の磁性体が、第2の磁性体側に向けられた第1の面と、該第1の面と交差し、かつ、磁気センサ側に向けられた第2の面とを有する。
本発明の様々な態様によれば、駆動の安定が図られたレンズ駆動装置が提供される。
一実施形態に係るレンズ駆動装置を示した分解斜視図である。 図1のレンズ駆動部を示した斜視図である。 キャップを除いた状態のレンズ駆動部を示した斜視図である。 図3に示したレンズ駆動部の平面図である。 アクチュエータおよび摩擦係合部材を示した側面図である。 図4のレンズ駆動部の要部拡大図である。 図4のレンズ駆動部の要部拡大図である。 レンズ枠体の突出部とベース部材の摺接部との位置関係を示した図である。 図4のレンズ駆動部のIX-IX線断面において、レンズ枠体の揺動を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
レンズ駆動装置1は、図1に示すように、レンズ駆動部2と、レンズ駆動部2を覆うカバー3とを備えており、取り付けられるべきレンズ4の光軸であるレンズ光軸Lを有する。レンズ4は、レンズ単体であってもよく、複数のレンズを含むレンズ鏡筒であってもよい。
レンズ駆動部2は、図2に示すように、略四角柱状の外形を有し、キャップ10と、駆動本体部20とを備えている。キャップ10と駆動本体部20とは、レンズ光軸Lの方向に沿って重ね合わされている。また、キャップ10および駆動本体部20はいずれも、レンズ光軸Lの方向に沿って延びる貫通孔10a、20bをそれぞれ有している。本実施形態では、レンズ4は、駆動本体部20の貫通孔20aに収容されるようにして駆動本体部20に螺合される。たとえば、レンズ4の外周面に雄ネジ部が形成され、駆動本体部20の貫通孔20aの内周面に雌ねじが形成され得る。駆動本体部20の貫通孔20aの直径はレンズ4の直径と同じになるように設計されており、キャップ10の貫通孔10aについてもレンズ4の直径と同程度に設計されている。
以下では、駆動本体部20の構成について、図3~5を参照しつつより詳しく説明する。
駆動本体部20は、図3に示すように、ベース部材30とレンズ枠体40とを備えて構成されている。
ベース部材30は、レンズ光軸Lに対して直交する方向に延在している。ベース部材30は、図4に示すように、平面視において(すなわち、レンズ光軸Lの方向から見て)、略正方形を呈する。そして、ベース部材30の一つの隅部には、後述するアクチュエータ54が取り付けられる取付部31が設けられている。本実施形態では、取付部31は、アクチュエータ54の錘部57を収容して固定する窪み部である。また、ベース部材30には、取付部31が設けられた隅部と対角の関係にある隅部に側壁部32(摺接部)が設けられている。側壁部32には、レンズ枠体40の突出部42を収容する切り欠き部33が設けられている。ベース部材30は、たとえば、ガラスや無機材料等で構成されたフィラーを含む樹脂材料(液晶ポリマー等)で構成される。ベース部材30は、たとえば射出成形によって形成することができる。
レンズ枠体40は、ベース部材30同様、レンズ光軸Lに対して直交する方向に延在している。レンズ枠体40は、ベース部材30に対して平行になるように配置されている。レンズ枠体40は、上述した貫通孔20aに相当する貫通孔40aを有する。レンズ枠体40は、図4に示すように、ベース部材30同様、平面視において略正方形を呈する。レンズ枠体40の外周には、ベース部材30の取付部31が設けられた隅部に対応する部分に、摩擦係合部材50を用いて、アクチュエータ54が取り付けられている。
アクチュエータ54は、スムーズインパクト駆動機構(Smooth Impact Drive Mechanism)を備えた圧電アクチュエータである。アクチュエータ54は、図5に示すように、角柱状の圧電素子55と、圧電素子55の頂面55aに接合された駆動シャフト56と、圧電素子55の底面55bに接合された錘部57とを含む。圧電素子55と、駆動シャフト56および錘部57との接合には、エポキシ接着剤等の接着剤を用いることができる。
圧電素子55は、圧電材料で構成されており、圧電材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(いわゆる、PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸タンタル酸カリウム(K(Ta,Nb)O)、チタン酸バリウム(BaTiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等の無機圧電材料を用いることができる。圧電素子55は、上記圧電材料からなる複数の圧電層と複数の電極層とが交互に積層された積層構造にすることができる。圧電素子55の側面には、電極層に接続された一対の電極(図示せず)が設けられており、一対の電極により圧電素子55に電圧を印加することで、その軸線(図5のZ軸線)の向きに伸長または収縮するように調整(圧電セラミックスの分極等)されている。そのため、一対の電極間に印加する電圧を制御することで、圧電素子55の伸縮を制御することができる。圧電素子55は、一方向に伸縮可能な形状であれば、角柱状に限らず、円柱状等であってもよい。
駆動シャフト56は、カーボンファイバ等の繊維を含む複合樹脂材料で構成されている。駆動シャフト56は、圧電素子55よりも幅広の円柱状であり、圧電素子55のZ軸線に軸合わせされている。
錘部57は、タングステンやタングステン合金など比重の高い材料から形成されており、駆動シャフト56よりも重くなるように設計されている。駆動シャフト56よりも錘部57を重くすることで、圧電素子55が伸縮したときに、錘部57は変位しにくく、駆動シャフト56のほうを効率よく変位させることができる。錘部57は、矩形平板状であり、圧電素子55のZ軸線に軸合わせされている。アクチュエータ54は、錘部57がベース部材30の取付部31に収容され、固定される。このとき、アクチュエータ54の圧電素子55の軸線Zがレンズ光軸Lと平行になるように設計されている。
アクチュエータ54に摩擦係合される摩擦係合部材50は、バネ部材51およびスライダー52を含んでいる。
バネ部材51は、弾性を有する帯状部材(たとえばステンレス鋼製の帯状部材)であり、レンズ枠体40の外周面に沿って配置されている。バネ部材51の固定端は、レンズ枠体40に固定されている。バネ部材51の自由端である先端部51aは、レンズ光軸Lおよびアクチュエータ54の圧電素子55の軸線Zと直交するように配置される。バネ部材51は、一枚の金属板材を打ち抜き加工および曲げ加工等することで得られる。
スライダー52は、レンズ枠体40の外周面に設けられたスライダー固定部41に固定されている。スライダー固定部41には外周面で直角の角部が画成されており、スライダー52は、その角部に沿うように直角に屈曲された板状部材(たとえばステンレス鋼製の板状部材)である。
そして、バネ部材51の先端部51aとスライダー52とで、アクチュエータ54の駆動シャフト56の部分が挟持されている。このとき、バネ部材51は、アクチュエータ54をスライダー52に向けて付勢しているため、摩擦係合部材50とアクチュエータ54との間に所定の摩擦力が生じており、摩擦係合部材50がアクチュエータ54の駆動シャフト56に摩擦係合する。また、摩擦係合部材50が取り付けられたレンズ枠体40についても、摩擦係合部材50を介して、アクチュエータ54の駆動シャフト56に摩擦係合する。
レンズ駆動装置1においては、アクチュエータ54の伸縮時に伸張時と収縮時との速度差を生じさせることで、アクチュエータ54の駆動シャフト56の外周に摩擦係合された摩擦係合部材50がレンズ枠体40とともに、アクチュエータ54の伸縮方向(すなわち、Z軸線方向)に駆動される。
図6に示すように、レンズ駆動部2には、ベース部材30の取付部31が設けられた隅部および側壁部32が設けられた隅部とは異なる隅部に対応する領域に、回路部60が設けられている。回路部60は、フレキシブル基板61および位置センサユニット62を含んでいる。フレキシブル基板61は、回路部60が設けられた隅部において、レンズ枠体40の外周面を覆うように設けられている。フレキシブル基板61には、たとえば上述したアクチュエータ54への印加電圧を制御するための回路および配線が形成されている。また、フレキシブル基板61には、位置センサユニット62の一部を構成する磁気センサ63が搭載されており、レンズ枠体40の外周面に固定された磁石64(第1の磁性体)と対向している。位置センサユニット62は、磁気センサ63と磁石64とを含んで構成されている。磁石64は、四角柱状の形状を有し、レンズ枠体40の外方を向く第1の面64aおよび第2の面64bを有する。第1の面64aと第2の面64bとは、隣り合う面であって、互いに直交している。磁石64は、第2の面64bにおいて、磁気センサ63と対面している。磁気センサ63は、磁石64からの磁束の変化を検出することで、磁石64およびレンズ枠体40のレンズ光軸Lの方向に関する変位を検出する。
磁石64の第1の面64aは、ベース部材30に固定された磁性体板34(第2の磁性体)と対面している。磁性体板34は、一例として鉄板であり、ベース部材30から立ち上がるように設けられている。磁石64と磁性体板34とは所定距離だけ離間しており、磁石64と磁性体板34との離間距離d1は、磁石64と磁気センサ63との離間距離d2より長くなるように設計されている。磁石64の第1の面64aと磁性体板34との対面方向(すなわち、第1の面64aの法線方向)は、回路部60が設けられた隅部におけるレンズ光軸Lに関する円周方向Cに沿う方向である。磁石64と磁性体板34との間には磁気的な吸引力が生じており、ベース部材30に固定された磁性体板34に対して、レンズ枠体40に設けられた磁石64が近づくように付勢されている。本実施形態では、磁石64および磁性体板34が付勢手段として機能している。
図7に示すように、ベース部材30の側壁部32は切り欠き部33を有する。切り欠き部33は、レンズ光軸Lの方向から見て、レンズ光軸Lに関する半径方向内側に向けて開放されたU字状を呈する。切り欠き部33は、第1の内側面33a、第2の内側面33b、および第3の内側面33cを有する。第1の内側面33aは、レンズ光軸Lに関する半径方向内側に向けられた面である。第2の内側面33bおよび第3の内側面33cは、側壁部32が設けられた隅部におけるレンズ光軸Lに関する円周方向Cに沿う方向において対向する面である。第1の内側面33a、第2の内側面33b、および第3の内側面33cはいずれも、レンズ光軸Lおよびアクチュエータ54のZ軸線に対して平行な面である。
レンズ枠体40の突出部42は、レンズ光軸Lの方向から見て、レンズ光軸Lに関する半径方向外側に向かって延びるU字状を呈する。突出部42は、切り欠き部33の第1の内側面33aに対向する第1の側面42a、切り欠き部33の第2の内側面33bに対向する第2の側面42b、切り欠き部33の第3の内側面33cに対向する第3の側面42cを有する。突出部42の第2の側面42bは切り欠き部33の第2の内側面33bと接しており、突出部42の第3の側面42cは切り欠き部33の第3の内側面33cと接している。
上述したレンズ駆動装置1のレンズ枠体40は、図8に示すように、ベース部材30上において、アクチュエータ54によって片側支持されている。そのため、アクチュエータ54が駆動したとき(具体的には、瞬間的に伸長したタイミングや収縮したタイミング)で、レンズ枠体40の自由端側である突出部42が揺動する状況となり得る。しかしながら、レンズ駆動装置1は、図4に示すように、レンズ光軸Lに関してアクチュエータ54が固定された領域とは反対側の領域のベース部材30に側壁部32が設けられており、突出部42の第2の側面42bと側壁部32の第2の内側面33b(第1の面)とが互いに接することで、レンズ枠体40の突出部42が側壁部32に摺接している。
したがって、レンズ枠体40の自由端側の突出部42の揺動が抑制され、レンズ駆動装置1の駆動が安定する。レンズ駆動装置1の駆動が安定して、レンズ枠体40が移動している際の余計な振動が抑えられることで駆動音の低減が図られる。駆動音は、特に撮像装置により音声付き動画を撮影する際のノイズとなり得る。
レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32とは、駆動時から非駆動時にわたって常に摺接することで、レンズ枠体40の突出部42の揺動を高い確度で抑制することができる。ただし、レンズ枠体40をベース部材30に組み付けて、レンズ枠体40の突出部42を側壁部32の切り欠き部33に収容する際の組み付け性を高めるために、レンズ枠体40の突出部42の寸法は、切り欠き部33の内側寸法よりある程度小さくなるように設計され得る。
この場合、切り欠き部33の部分を微視的に見ると、図9(a)に示すように、切り欠き部33の第2の内側面33bと突出部42の第2の側面42bとの間、および、切り欠き部33の第3の内側面33cと突出部42の第3の側面42cとの間には、微小な隙間G1、G2がそれぞれ生じ得る。このような隙間G1、G2が生じている場合、突出部42と側壁部32とは常には摺接せず、一時的に摺接するまたは全く摺接しないこととなる。
そこで、レンズ駆動装置1では、磁石64と磁性体板34との間の磁気的な吸引力により、レンズ枠体40をレンズ光軸Lに関する円周方向Cに付勢している。その付勢力により、図9(b)に示すように、切り欠き部33内において突出部42が円周方向Cに関して偏倚し、切り欠き部33の第2の内側面33bと突出部42の第2の側面42bとが互いに接して隙間G1が消滅する。その結果、レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32とが常に摺接するようになり、レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32との間の摩擦力により、レンズ枠体40の突出部42の揺動がより高い確度で抑制される。
なお、レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32との間の摩擦力は、磁石64と磁性体板34との間の磁気的な吸引力の大きさを変えることで、調整することができる。たとえば、磁石64をより磁力の大きなものに変更したり、磁性体板34を磁石に変更したりすることで、吸引力を高めることができる。また、磁石64と磁性体板34との距離d1を変えることで、吸引力を調整することができる。
ただし、レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32との間の摩擦力は、アクチュエータ54の駆動を阻害せず駆動効率を高めるとの観点から、レンズ枠体40とアクチュエータ54との摩擦係合による摩擦力よりも小さくなるように設計される。
磁石64と磁気センサ63との距離d2については、センサ感度の観点から短く設定され、たとえば磁石64と磁性体板34との距離d1よりも短く設定される。
レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32との摺接は、切り欠き部33の第2の内側面33bと突出部42の第2の側面42bとの間、および、切り欠き部33の第3の内側面33cと突出部42の第3の側面42cとの間のいずれか一方が接していれば足りる。切り欠き部33の第3の内側面33cと突出部42の第3の側面42cとを接するようにするために、第2の磁性体として磁性体板34の代わりに磁石を設け、磁石64との間の反発作用を利用することができる。この場合であっても、レンズ枠体40がレンズ光軸Lに関する円周方向Cに付勢されて、レンズ枠体40の突出部42とベース部材30の側壁部32とが常に摺接するようになる。
また、レンズ駆動装置1では、図7に示すように、レンズ光軸Lの方向から見て、側壁部32の切り欠き部33の第2の内側面33bが円周方向Cに沿う方向を向いており、換言すると、第2の内側面33bの法線が、レンズ光軸Lと側壁部32とを通る直線(図4に示した一点鎖線)に対して交差している。この場合、突出部42の第2の側面42bと側壁部32の第2の内側面33bとが接することで、レンズ光軸L回りのレンズ枠体40の回転が抑制される。本実施形態では、付勢手段を構成する磁石64と磁性体板34との間の磁気的な吸引力により、レンズ枠体40が側壁部32に対して付勢されているため、レンズ光軸L回りのレンズ枠体40の回転がより確実に抑制され得る。
さらに、レンズ駆動装置1では、磁石64が、付勢手段の一部を構成するとともに位置センサユニット62の一部を構成しており、磁石64の共用が図られているため、部品点数の削減や省スペース化が実現されている。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。たとえば、側壁部32(摺接部)の形状は、レンズ枠体40に摺接する第2の内側面33b(第1の面)を有する限りにおいて、適宜に形状変更できる。また、圧電アクチュエータの駆動シャフトや錘部は適宜省略することができ、圧電アクチュエータを圧電素子のみで構成してもよい。さらに、アクチュエータは、上述した圧電アクチュエータに限定されず、磁石とコイルとを含む電磁駆動方式のアクチュエータや、形状記憶合金を用いた駆動方式のアクチュエータであってもよい。この場合、レンズ駆動装置は、一方向に対して伸縮可能なアクチュエータと、アクチュエータの伸縮方向に関する一方端においてアクチュエータを固定するベース部材と、アクチュエータの伸縮方向に関する他方端に取り付けられ、かつ、アクチュエータの伸縮方向に対して交差する方向に延在するレンズ枠体と、レンズ枠体に取り付けられるべきレンズの光軸に関してアクチュエータが固定された領域とは反対側の領域のベース部材に設けられ、アクチュエータの伸縮方向に平行な第1の面を有し、該第1の面においてレンズ枠体と摺接する摺接部とを備えた態様となり得る。このようなレンズ駆動装置では、レンズ枠体は、光軸に関してアクチュエータが固定された領域とは反対側の領域のベース部材に設けられた摺接部と摺接する。そのため、レンズ枠体の自由端側の揺動が抑制され、レンズ枠体の揺動が抑制されて、レンズ駆動装置の駆動が安定する。
1…レンズ駆動装置、20…駆動本体部、30…ベース部材、31…取付部、32…側壁部、34…磁性体板、40…レンズ枠体、50…摩擦係合部材、54…アクチュエータ、55…圧電素子、56……駆動シャフト、57…錘部、62…位置センサユニット、63…磁気センサ、64…磁石、L…レンズ光軸。

Claims (8)

  1. 圧電素子を含み、一方向に対して伸縮可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータの伸縮方向に関する一方端において前記アクチュエータを固定するベース部材と、
    前記アクチュエータの伸縮方向に関する他方端の外周に摩擦係合された摩擦係合部材を介して前記アクチュエータの他方端に取り付けられ、かつ、前記アクチュエータの伸縮方向に対して交差する方向に延在するレンズ枠体と、
    前記レンズ枠体に取り付けられるべきレンズの光軸に関して前記アクチュエータが固定された領域とは反対側の領域の前記ベース部材に設けられ、前記アクチュエータの伸縮方向に平行であるとともに前記光軸の方向から見て該光軸に関する円周方向に沿う方向に向けられた第1の面および前記光軸に関する半径方向内側に向けられた内側面を有し、該第1の面において前記レンズ枠体と摺接するとともに前記内側面において前記レンズ枠体と離間している摺接部と
    を備え、
    前記摩擦係合部材が、前記レンズ枠体の外周面に沿って配置され、前記アクチュエータの前記他方端の外周に摩擦係合された自由端と前記レンズ枠体に固定された固定端とを有する帯状のバネ部材と、該バネ部材とは別体であり、かつ、前記レンズ枠体の外周面に固定されて前記バネ部材の自由端との間で前記アクチュエータの駆動シャフトを挟持するスライダーとを含み、
    前記バネ部材は前記ベース部材とは接しておらず、かつ、前記バネ部材の固定端が前記摺接部まで至っていない、レンズ駆動装置。
  2. 前記レンズ枠体と前記摺接部との間の摩擦力が、前記アクチュエータと前記レンズ枠体との間の摩擦力より小さい、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記アクチュエータが、
    前記伸縮方向に沿って延在するとともに一方端と他方端とを有する圧電素子と、
    前記圧電素子の前記他方端に接合され、前記摩擦係合部材が外周に摩擦係合される駆動シャフトと
    を有し、
    前記圧電素子の前記一方端が前記ベース部材に固定されている、請求項1または2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記光軸の方向から見て、前記摺接部の前記第1の面の法線が、前記光軸と前記摺接部とを通る直線に対して交差している、請求項1~3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記レンズ枠体を前記摺接部に対して付勢して、前記レンズ枠体と前記摺接部との間の摩擦力を高める付勢手段をさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記付勢手段が、前記レンズ枠体に設けられた第1の磁性体と、該第1の磁性体との間で吸引または反発の作用を及ぼし合うとともに前記ベース部材に設けられた第2の磁性体とを有する、請求項5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記ベース部材に設けられ、前記第1の磁性体と対向する磁気センサをさらに備え、
    前記第1の磁性体と前記磁気センサとを含んで構成された位置センサユニットを有する、請求項6に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記第1の磁性体が、前記第2の磁性体側に向けられた第1の面と、該第1の面と交差し、かつ、前記磁気センサ側に向けられた第2の面とを有する、請求項7に記載のレンズ駆動装置。
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