JP6981376B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、レンズ駆動装置に関する。
携帯電話等に搭載される撮像装置に用いられるレンズ駆動装置として、下記特許文献1には、レンズが嵌め込まれるレンズ枠体を光軸方向に圧電アクチュエータで移動させるレンズ駆動装置が開示されている。特許文献1のレンズ駆動装置においては、レンズ枠体の外周に沿うように配置された板バネ部材が、レンズ枠体の外周に配置された圧電アクチュエータをレンズ枠体側に付勢することで、レンズ枠体が圧電アクチュエータに摩擦係合されている。
特許第6024798号公報
上述したレンズ駆動装置では、レンズ枠体の外周を囲む筐体を小さくすることで、小型化を図ることができる。しかしながら、単に筐体を小さくした場合には、板バネ部材が弾性変形した際に筐体に接触して、レンズ駆動装置の機能を阻害し得る。
本発明は、小型化が図ることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るレンズ駆動装置は、下側支持部材と、下側支持部材の上側に位置し、レンズが取り付けられるレンズ枠体と、レンズ枠体の外周においてレンズの光軸方向に沿って延在し、レンズの光軸方向に伸縮可能であり、下端部が下側支持部に固定されたアクチュエータと、レンズ枠体の外周に沿って延在し、アクチュエータの上端部をレンズ枠体側に付勢するように該上端部の外周に摩擦係合される第1の端部と、レンズ枠体に取り付けられる第2の端部とを有する板バネ部材とを備え、下側支持部材が、光軸に直交する方向から見て板バネ部材と重なる領域に切欠部を有する。
上記レンズ駆動装置においては、下側支持部材の切欠部により、板バネ部材が下側支持部材に接触する事態が生じない、または生じにくくなっている。そのため、レンズ駆動装置の機能を阻害することなく下側支持部材を小さくすることができ、レンズ駆動装置の小型化を実現することができる。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、板バネ部材が、第1の端部と第2の端部との間に介在する接続部を有し、切欠部は、光軸に直交する方向から見て板バネ部材の接続部と重なる領域の下側支持部材に設けられている。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、板バネ部材の第1の端部および第2の端部が、光軸に直交する方向から見て下側支持部材と重なっている。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、下側支持部材の上側に重ねられる上側支持部材をさらに備え、上側支持部材が、光軸に直交する方向から見て板バネ部材と重なる領域に上側切欠部を有する。
本発明の他の側面に係るレンズ駆動装置では、アクチュエータが、伸縮方向に沿って延在するとともに上端と下端とを有する圧電素子と、圧電素子の上端に接合され、板バネ部材が外周に摩擦係合される駆動シャフトとを有し、圧電素子の下端が下側支持部材に固定されている。
本発明の様々な態様によれば、小型化が図ることができるレンズ駆動装置が提供される。
一実施形態に係るレンズ駆動装置を示した分解斜視図である。 図1のレンズ駆動部を示した斜視図である。 キャップを除いた状態のレンズ駆動部を示した斜視図である。 図3に示したレンズ駆動部の平面図である。 アクチュエータおよび摩擦係合部材を示した側面図である。 板バネ部材の屈曲部における屈曲量を示した図である。 図1のレンズ駆動部を示した側面図である。 異なる態様のレンズ駆動部を示した側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
レンズ駆動装置1は、図1に示すように、レンズ駆動部2と、レンズ駆動部2を覆うカバー3とを備えており、取り付けられるべきレンズ4の光軸であるレンズ光軸Lを有する。レンズ4は、レンズ単体であってもよく、複数のレンズを含むレンズ鏡筒であってもよい。
レンズ駆動部2は、図2に示すように、略四角柱状の外形を有し、キャップ(上側支持部材)10と、駆動本体部20とを備えている。キャップ10と駆動本体部20とは、レンズ光軸Lの方向に沿って重ね合わされている。また、キャップ10および駆動本体部20はいずれも、レンズ光軸Lの方向に沿って延びる貫通孔10a、20bをそれぞれ有している。本実施形態では、レンズ4は、駆動本体部20の貫通孔20aに収容されるようにして駆動本体部20に螺合される。たとえば、レンズ4の外周面に雄ネジ部が形成され、駆動本体部20の貫通孔20aの内周面に雌ねじが形成され得る。駆動本体部20の貫通孔20aの直径はレンズ4の直径と同じになるように設計されており、キャップ10の貫通孔10aについてもレンズ4の直径と同程度に設計されている。
以下では、駆動本体部20の構成について、図3〜5を参照しつつより詳しく説明する。
駆動本体部20は、図3に示すように、ベース部材(下側支持部材)30とレンズ枠体40とを備えて構成されている。
ベース部材30は、レンズ光軸Lに対して直交する方向に延在している。ベース部材30は、図4に示すように、平面視において(すなわち、レンズ光軸Lの方向から見て)、略正方形を呈する。そして、ベース部材30の一つの隅部には、後述するアクチュエータ54が取り付けられる取付部31が設けられている。本実施形態では、取付部31は、アクチュエータ54の錘部57を収容して固定する開口部である。また、ベース部材30には、取付部31が設けられた隅部と対角の関係にある隅部に側壁部32が設けられている。側壁部32には、レンズ枠体40の突出部42を収容する切り欠き部33が設けられている。ベース部材30は、たとえば、ガラスや無機材料等で構成されたフィラーを含む樹脂材料(液晶ポリマー等)で構成される。ベース部材30は、たとえば射出成形によって形成することができる。
ベース部材30には、レンズ枠体40の周囲に外周壁部34が設けられている。外周壁部34の高さは、たとえばレンズ枠体40の高さの半分程度となるように設計されている。外周壁部34は、後述する切欠部34aを有し、切欠部34aに対応する部分以外のレンズ枠体40を囲んでいる。本実施形態では、ベース部材30の上側に重ねられるキャップ10に、ベース部材30の外周壁部34に対応する外周壁部12が設けられている。外周壁部12の高さは、たとえばレンズ枠体40の高さの半分程度となるように設計されている。本実施形態では、ベース部材30の高さとキャップ10の高さとはほぼ同一になるように設計されており、それぞれの外周壁部12、34についてもほぼ同一になるように設計されている。キャップ10の外周壁部12とベース部材30の外周壁部34とは互いに接しており、接着材により結合されている。キャップ10の外周壁部12には、ベース部材30の外周壁部34に対応する領域に切欠部(上側切欠部)12aが設けられている。
レンズ枠体40は、ベース部材30同様、レンズ光軸Lに対して直交する方向に延在している。レンズ枠体40は、レンズ光軸Lに関する上側において、ベース部材30に対して平行になるように配置されている。レンズ枠体40は、上述した貫通孔20aに相当する貫通孔40aを有する。レンズ枠体40は、図4に示すように、ベース部材30同様、平面視において略正方形を呈する。レンズ枠体40の外周には、ベース部材30の取付部31が設けられた隅部に対応する部分に、摩擦係合部材50を用いて、アクチュエータ54が取り付けられている。レンズ枠体40は、後述する板バネ部材51の固定端部51bを収容する収容部43を有する。板バネ部材51の固定端部51bは、収容部43において保持および固定されて、板バネ部材51の支点P2を形成する。
レンズ枠体40は、キャップ10とベース部材30との間に収容されている。図1に示したカバー3は、キャップ10とベース部材30との間にレンズ枠体40を収容するように構成されたレンズ駆動部2の全体を、上側から覆っている。カバー3の内側面と、キャップ10およびベース部材30の外周面との間にはわずかな隙間が設けられており、その隙間に供給された接着材により、カバー3とベース部材30とが接着されている。
アクチュエータ54は、スムーズインパクト駆動機構(Smooth Impact Drive Mechanism)を備えた圧電アクチュエータである。アクチュエータ54は、図5に示すように、角柱状の圧電素子55と、圧電素子55の頂面55aに接合された駆動シャフト56と、圧電素子55の底面55bに接合された錘部57とを含む。圧電素子55と、駆動シャフト56および錘部57との接合には、エポキシ接着剤等の接着剤を用いることができる。
圧電素子55は、圧電材料で構成されており、圧電材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(いわゆる、PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ニオブ酸タンタル酸カリウム(K(Ta,Nb)O)、チタン酸バリウム(BaTiO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)およびチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等の無機圧電材料を用いることができる。圧電素子55は、上記圧電材料からなる複数の圧電層と複数の電極層とが交互に積層された積層構造にすることができる。圧電素子55の側面には、電極層に接続された一対の電極(図示せず)が設けられており、一対の電極により圧電素子55に電圧を印加することで、その軸線(図5のZ軸線)の向きに伸長または収縮するように調整(圧電セラミックスの分極等)されている。そのため、一対の電極間に印加する電圧を制御することで、圧電素子55の伸縮を制御することができる。圧電素子55は、一方向に伸縮可能な形状であれば、角柱状に限らず、円柱状等であってもよい。
駆動シャフト56は、カーボンファイバ等の繊維を含む複合樹脂材料で構成されている。駆動シャフト56は、圧電素子55よりも幅広の円柱状であり、圧電素子55のZ軸線に軸合わせされている。
錘部57は、タングステンやタングステン合金など比重の高い材料から形成されており、駆動シャフト56よりも重くなるように設計されている。駆動シャフト56よりも錘部57を重くすることで、圧電素子55が伸縮したときに、錘部57は変位しにくく、駆動シャフト56のほうを効率よく変位させることができる。錘部57は、矩形平板状であり、圧電素子55のZ軸線に軸合わせされている。アクチュエータ54は、錘部57がベース部材30の取付部31に収容され、固定される。このとき、アクチュエータ54の圧電素子55の軸線Zがレンズ光軸Lと平行になるように設計されている。アクチュエータ54の錘部57とベース部材30の取付部31とは接着により固定することができる。
アクチュエータ54に摩擦係合される摩擦係合部材50は、板バネ部材51およびスライダー52を含んでいる。
板バネ部材51は、弾性を有する帯状部材(たとえばステンレス鋼製の帯状部材)であり、レンズ枠体40の外周に配置されている。板バネ部材51は、合金板材や金属板材で構成されており、一枚の板材を打ち抜き加工および曲げ加工等することで得られる。板バネ部材51は、一部材で構成されており、複数部材がたとえば溶接等で接合されていない構成となっている。また、板バネ部材51は、レンズ光軸Lの方向や、レンズ光軸Lに対して直交する方向(すなわち、側面方向)から見て、分岐していない構成となっている。
図5に示すように、側面方向から見て、板バネ部材51は、レンズ枠体40の外周に沿って延在しており、レンズ光軸Lに対して略直交している。板バネ部材51は、先端部51a(第1の端部)と固定端部51b(第2の端部)とを有している。
先端部51aは、板バネ部材51の自由端であり、アクチュエータ54の駆動シャフト56に接している。板バネ部材51は、先端部51aにおいて駆動シャフト56をレンズ枠体40側に付勢して、アクチュエータ54と摩擦係合している。先端部51aにおいて、板バネ部材51と駆動シャフト56とが接した箇所が、板バネ部材51の作用点P1となっている。先端部51aは、レンズ光軸Lおよびアクチュエータ54の圧電素子55の軸線Zと直交するように延在しており、先端部51aは均一な幅(すなわち、レンズ光軸L方向の長さ)を有する。
固定端部51bは、レンズ枠体40に固定されている。固定端部51bは、レンズ光軸Lおよびアクチュエータ54の圧電素子55の軸線Zと直交するように延在しており、固定端部51bは均一な幅を有する。先端部51aの幅は、固定端部51bの幅より狭くなっている。このように先端部51aを狭くすることで、駆動シャフト56をZ軸線方向に移動する先端部51aの可動範囲が広くなる。その結果、板バネ部材51およびレンズ枠体40の駆動可能距離(ストローク)の延長が図られる。
先端部51aと固定端部51bとの間には接続部51cが介在しており、接続部51cにより先端部51aと固定端部51bとが接続されている。接続部51cの幅は均一ではなく、固定端部51bから先端部51aに向かって幅が漸次狭くなっている。板バネ部材51は、接続部51cにおいて高さ位置(レンズ光軸Lに関する位置)がシフトしており、先端部51aの中心線の高さ位置は固定端部51bの中心線の高さ位置より高くなっている。
先端部51aと接続部51cとの間には屈曲部53が形成されている。図6に示すように、屈曲部53により、先端部51aは接続部51cよりもアクチュエータ54側に近づけられている。屈曲部53における屈曲量は、板バネ部材51の付勢力に影響し、それにより摩擦係合部材50の摩擦力にも影響する。たとえば、図6の二点鎖線で示すように屈曲部53における屈折量が大きい板バネ部材51では、板バネ部材51の付勢力が大きくなり、摩擦係合部材50の摩擦力が大きくなる。そのため、屈曲部53における屈曲量を調整することで、摩擦係合部材50の摩擦力を調整することができる。
スライダー52は、レンズ枠体40の外周面に設けられたスライダー固定部41に固定されている。スライダー固定部41には外周面で直角の角部が画成されており、スライダー52は、その角部に沿うように直角に屈曲された板状部材(たとえばステンレス鋼製の板状部材)である。
そして、板バネ部材51の先端部51aとスライダー52とで、アクチュエータ54の駆動シャフト56の部分が挟持されている。このとき、板バネ部材51は、アクチュエータ54をスライダー52に向けて付勢しているため、摩擦係合部材50とアクチュエータ54との間に所定の摩擦力が生じており、摩擦係合部材50がアクチュエータ54の駆動シャフト56に摩擦係合する。また、摩擦係合部材50が取り付けられたレンズ枠体40についても、摩擦係合部材50を介して、アクチュエータ54の駆動シャフト56に摩擦係合する。
レンズ駆動装置1においては、アクチュエータ54の伸縮時に伸張時と収縮時との速度差を生じさせることで、アクチュエータ54の駆動シャフト56の外周に摩擦係合された摩擦係合部材50がレンズ枠体40とともに、アクチュエータ54の伸縮方向(すなわち、Z軸線方向)に駆動される。
なお、図4に示すように、レンズ駆動部2には、ベース部材30の取付部31が設けられた隅部および側壁部32が設けられた隅部とは異なる隅部に対応する領域に、回路部60が設けられている。回路部60は、フレキシブル基板および位置センサユニットを含んでいる。フレキシブル基板は、回路部60が設けられた隅部を挟む2辺に沿って、レンズ枠体40の外周面を覆うように設けられている。フレキシブル基板には、たとえば上述したアクチュエータ54への印加電圧を制御するための回路および配線が形成されている。磁気センサは、レンズ枠体40に設けられた磁石からの磁束の変化を検出することで、レンズ枠体40のレンズ光軸Lの方向に関する変位を検出する。
ここで、ベース部材30の外周壁部34の切欠部34aおよびキャップ10の外周壁部12の切欠部12aについて、図7を参照しつつ説明する。
ベース部材30には、板バネ部材51が位置する辺に沿って延びる外周壁部34に、切欠部34aが形成されている。切欠部34aは、外周壁部34に沿って延びており、切欠部34aでは外周壁部34の上端部がほぼ均一高さで切り欠かれている。
キャップ10にも、板バネ部材51が位置する辺に沿って延びる外周壁部12に、切欠部12aが形成されている。切欠部12aは、外周壁部12に沿って延びており、切欠部12aでは外周壁部12の下端部がほぼ均一高さで切り欠かれている。本実施形態では、キャップ10の外周壁部12の切欠部12aは、ベース部材30の外周壁部34の切欠部34aと完全に対応する領域に形成されている。
そして、ベース部材30の外周壁部34の切欠部34aとキャップ10の外周壁部12の切欠部12aとにより、逃げ孔70が画成されている。
図7の側面図に示すように、レンズ光軸Lに直交する方向から見て、板バネ部材51の先端部51aおよび接続部51cの一部が逃げ孔70から露出している。換言すると、板バネ部材51は、逃げ孔70の領域では、レンズ光軸Lに直交する方向から見てベース部材30の外周壁部34およびキャップ10の外周壁部12のいずれとも重なっていない。
そのため、板バネ部材51が、先端部51aがレンズ枠体40から離れる向きに弾性変形したときに、板バネ部材51の先端部51aおよび接続部51cが、ベース部材30の外周壁部34およびキャップ10の外周壁部12に接触する事態が生じない、または生じにくくなっている。したがって、板バネ部材51がベース部材30やキャップ10に接触することに伴ってレンズ駆動装置1の機能が阻害される事態が抑制されている。たとえば、板バネ部材51がベース部材30やキャップ10に触れた場合や、板バネ部材51がベース部材30やキャップ10と擦れた場合には、微小粉が生じて、微小粉によりレンズ駆動装置の機能が阻害されることが考えられる。または、板バネ部材51がベース部材30やキャップ10に触れることで、板バネ部材51の弾性変形が阻害され、所望の駆動特性を実現できない事態も起こり得る。
上述したレンズ駆動装置1によれば、機能の低下や劣化を回避しつつベース部材30を小さくすることができ、小型化を実現することができる。特に、図6に示したように板バネ部材51の屈曲部53における屈曲量が大きい場合には、板バネ部材51がベース部材30の外周壁部34やキャップ10の外周壁部12に接触しやすくなるため、逃げ孔70を設けた構成が有効である。
本実施形態では、板バネ部材51は屈曲部53を有するため、接続部51cがベース部材30の外周壁部34やキャップ10の外周壁部12に最も近づく部分である。そのため、逃げ孔70は、少なくとも接続部51cに対応する領域に設けられていればよい。すなわち、図8に示すように、レンズ光軸Lに直交する方向から見て、板バネ部材51の先端部51aおよび固定端部51bが、外周壁部12a、34aと重なっている態様であってもよい。このような態様であっても、板バネ部材51がベース部材30の外周壁部34やキャップ10の外周壁部12に接触する事態が抑制される。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。たとえば、圧電アクチュエータの駆動シャフトや錘部は適宜省略することができ、圧電アクチュエータを圧電素子のみで構成してもよい。また、アクチュエータは、上述した圧電アクチュエータに限定されず、磁石とコイルとを含む電磁駆動方式のアクチュエータや、形状記憶合金を用いた駆動方式のアクチュエータであってもよい。さらに、レンズ駆動装置はキャップを備えない態様であってもよい。
1…レンズ駆動装置、10…キャップ、12…外周壁部、12a…切欠部、20…駆動本体部、30…ベース部材、34…外周壁部、34a…切欠部、40…レンズ枠体、50…摩擦係合部材、51…板バネ部材、51a…先端部、51b…固定端部、51c…接続部、53…屈曲部、54…アクチュエータ、55…圧電素子、56……駆動シャフト、57…錘部、70…逃げ孔、L…レンズ光軸。

Claims (4)

  1. 下側支持部材と、
    前記下側支持部材の上側に位置し、レンズが取り付けられるレンズ枠体と、
    前記レンズ枠体の外周において前記レンズの光軸方向に沿って延在し、前記レンズの光軸方向に伸縮可能であり、下端部が前記下側支持部に固定されたアクチュエータと、
    前記レンズ枠体の外周に沿って延在し、前記アクチュエータの上端部を前記レンズ枠体側に付勢するように該上端部の外周に摩擦係合される第1の端部と、前記レンズ枠体に取り付けられる第2の端部とを有する板バネ部材と
    を備え、
    前記下側支持部材が、前記光軸に直交する方向から見て前記板バネ部材と重なる領域に切欠部を有し、
    前記下側支持部材の上側に重ねられる上側支持部材をさらに備え、
    前記上側支持部材が、前記光軸に直交する方向から見て前記板バネ部材と重なる領域に上側切欠部を有する、レンズ駆動装置。
  2. 前記板バネ部材が、前記第1の端部と前記第2の端部との間に介在する接続部を有し、
    前記切欠部は、前記光軸に直交する方向から見て前記板バネ部材の前記接続部と重なる領域の前記下側支持部材に設けられている、請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記板バネ部材の前記第1の端部および前記第2の端部が、前記光軸に直交する方向から見て前記下側支持部材と重なっている、請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記アクチュエータが、伸縮方向に沿って延在するとともに上端と下端とを有する圧電素子と、前記圧電素子の前記上端に接合され、前記板バネ部材が外周に摩擦係合される駆動シャフトとを有し、
    前記圧電素子の下端が前記下側支持部材に固定されている、請求項1〜のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
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