JP2018004313A - 回転機械におけるクリアランスの計測方法、計測装置および計測システム - Google Patents
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Abstract
【課題】低速回転時であっても回転体とケーシングとの間のクリアランスを高精度に計測し得るクリアランスの計測方法を提供する。【解決手段】動翼3を回転させつつ、基端部が回動可能に支持されている発光部1からシート状のレーザ光Lを動翼3の軸方向における一方側からクリアランスに向けて照射するとともに基端部が回動可能に支持されている受光部2により前記クリアランスを透過したレーザ光Lを動翼3の前記軸方向における他方側で受光し、特定の動翼3が発光部1と受光部2との間を通過する際に受光部2で受光されるレーザ光Lの幅が経時的に一定になるように発光部1の回動位置を調整する第1の工程と、発光部1から照射される予め定められた所定寸法の幅のレーザ光Lが、前記所定寸法の幅の光として受光されるように受光部2の回動位置を調整する第2の工程とを有する。【選択図】 図1
Description
本発明は回転機械におけるクリアランスの計測方法、計測装置および計測システムに関し、高温の駆動流体で駆動されるタービンにおける動翼とケーシングとの間のクリアランス管理に適用して有用なものである。
ガスタービン等、高温の駆動流体で駆動される回転機械においては、その高効率運転を実現するために動翼とケーシングとの間の厳密なクリアランス管理を行うことが肝要である。かかるクリアランス管理に適用される回転機械の動翼とケーシングとの間のクリアランス計測には、レーザ式、静電容量式、超音波式および渦電流式等の非接触の計測方式が知られており、それぞれ固有の非接触式のセンサが用いられている。そして、いずれの場合も、センサが駆動流体の主流通路内に突出しないようにケーシングからはオフセットされて設置されており、ガスタービンのような高温環境で周速が早い動翼とケーシングとの間のクリアランス計測には静電容量型や渦電流型の非接触センサが用いられている。
これらのセンサは運転時のクリアランスを非接触で計測することを目的としたものであるので、初期クリアランスを計測することを目的とするものとしては高価な装置となってしまう。また、センサの出力範囲が限られるため、一般的に運転時より広い初期クリアランスを計測するときには、センサ出力下限近くでの計測となる。このため、信号出力が低く、S/N比が悪いため高精度の計測を行なうことができない。
一方、低速回転域である、例えば起動前のターニング運転中において回転側と固定側との間のクリアランスを計測する技術を開示する公知文献として特許文献1が存在する。特許文献1は、動翼の遠心方向に変位し得るようケーシングに固定された球体を、動翼の先端に点接触させ、このときの球体の変位量に基づきケーシングの内壁面と各動翼の先端とのクリアランスを計測するものである。
ところが、特許文献1に開示するクリアランス計測方法では、動翼の遠心方向に変位する球体を動翼の先端に当接させて所定のクリアランスを計測する。これは、接触式の計測であるため、計測に伴い動翼を損傷するリスクがある。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、ケーシングを開放することなく、またターニング運転等の低速回転時であっても回転体とケーシングとの間のクリアランスを非接触で高精度に計測し得る回転機械におけるクリアランスの計測方法、計測装置および計測システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、次の考察の結果に基づくものである。
図1は発光部と動翼との関係を示す図で、(a)が動翼に対して発光部が一方向に傾斜している場合の様子を示す模式図、(b)は動翼が発光部から照射した光であるレーザ光を切る場合の態様を示す模式図、(c)は動翼の回転による時間の経過に伴い受光部で受光されるレーザ光の幅を示す特性図である。
図1は発光部と動翼との関係を示す図で、(a)が動翼に対して発光部が一方向に傾斜している場合の様子を示す模式図、(b)は動翼が発光部から照射した光であるレーザ光を切る場合の態様を示す模式図、(c)は動翼の回転による時間の経過に伴い受光部で受光されるレーザ光の幅を示す特性図である。
図1(a)に示すように、発光部1は、回転機械であるタービンの動翼3を挟んで一方側、すなわち動翼3の軸方向における一方側(図では左側)に配設されている。そして、所定の幅のシート状のレーザ光Lを、ケーシング4の内周面と動翼3の外周面との間のクリアランスに向けて図中の照射方向X(Xに対して傾斜角θだけ傾斜した方向)に照射する。
ここで、シート状のレーザ光Lとは、一つの平面上を進む光であり、複数の平行光の集まりも含む。したがって、発光部1は、例えば前記タービンの外周側(ケーシング側)から内周側(回転軸側)に向かって所定の長さのライン状に延びた光源の集合体として好適に形成することができる。
一方、受光部2は動翼3を挟んで他方側、すなわち動翼3の軸方向における他方側(図では右側)に配設されている。そして、発光部1が照射したシート状のレーザ光Lを受光する。
図1(a)に示すように発光部1が動翼3の先端面(図中の上端面;以下同じ)に直交する基準線Zに対し傾斜角θで傾斜している場合において、動翼3が図1(b)に矢印で示す移動方向Yに移動した場合、動翼3は、その回転に伴い、位置P1,P2,P3,P4で順次レーザ光Lに当接してこのレーザ光Lを遮断する。すなわち、レーザ光Lの遮断位置である位置P1〜P4は、動翼3の回転に伴い発光部1側から受光部2側へ移動する。この結果、図1(c)に示すように、動翼3の回転に伴う経過時間に対し受光部2で受光するレーザ光Lの幅の特性は、動翼3の回転に伴いレーザ光Lを遮断する位置が、位置P1から位置P4へと移動することで、時間の経過とともに直線的またはほぼ直線的に変化して増大する。
一方、図示はしないが、動翼3に対して発光部1が図1(a)とは反対方向、すなわち基準線Zに対して時計方向に傾斜している場合には、受光部2で受光するレーザ光Lの幅は、動翼3の回転に伴いレーザ光Lを遮断する位置が発光部1側から受光部2側へと移動するに伴い直線的に変化して図1に示す場合とは逆に減少する。
このように、発光部1が基準線Zに対して傾斜している場合、換言すればレーザ光Lの照射方向が動翼3の先端面に平行でない場合、受光部2で受光されるレーザ光Lの幅は、動翼3の回転に伴う時間の経過とともに直線的に増減する。そして、このときの直線の傾斜は発光部1の基準線Zに対する傾斜角θに比例して増減する。すなわち、図2に示すように、傾斜角θが大きければ直線l1,l2の傾斜も大きくなる。ここで、図2は、動翼3に対する発光部1の傾斜角θがそれぞれ異なる複数の場合に関し、受光部2で検出されるレーザ光Lの幅を、動翼3の回転に伴う時間の経過とともに示す特性図である。
図2を参照すれば明らかな通り、直線l1,l2の傾斜(傾斜角θ)が小さくなるようにすればレーザ光Lの照射方向を動翼3の先端面に平行な方向により近接させることができる。すなわち、直線l3に示すように、レーザ光Lの幅が、動翼3の回転に伴う時間の経過に係らず一定となるように発光部1の位置を調整すれば、レーザ光Lの照射方向を動翼3の先端面に平行にすることができる。
そこで、発光部1を基端部1Aの中心O1を回動中心として垂直面(XZ平面)で回動して受光部2で受光されるレーザ光Lの幅の時間特性を一定にする。
一方、レーザ光Lを動翼3の先端面に対して平行に照射することができても、図3に示すように、発光部1の長手方向の中心線C1に対して受光部2の長手方向の中心線C2が平行でなければ、正確なクリアランス計測を行うことはできない。すなわち、図3に一点鎖線および二点鎖線で示すように、受光部2の中心線C21,C22が、発光部1の中心線C1と平行な受光部2の中心線C2に対して、傾斜角θ1またはθ2だけ傾いている場合、発光部1から照射した既知の幅W(例えば2mm)のレーザ光Lが幅W1,W2(W1,W2>W)として検出されてしまうからである。
そこで、受光部2においても、図1(a)に示す発光部1と同様に、基端部2Aの中心O2を回動中心として垂直面(XZ平面)を回動可能に形成する。このことにより傾斜角θ1、θ2を変化させて発光部1から既知の幅Wで照射したレーザ光Lが受光部2でもそのまま幅Wとして検出されるように調整する。かかる調整により傾斜角θ1、θ2=0となる回動位置で発光部1に対する受光部2の平行度も所定通りに担保される。以上の調整で発光部1に対する受光部2の平行度の調整が完了する。なお、かかる受光部2の平行度の調整は、周方向で隣接する動翼3間を透過して受光部3で受光されるレーザ光Lに基づき実施するのが望ましい。隣接する動翼3間では、発光部1から照射したレーザ光Lの全てを透過させて受光部2で受光させるように構成することが容易であるからである。
かかる2種類の調整を行なうことで、発光部1からクリアランス5に向けて照射したレーザ光Lは動翼3の先端面に平行なレーザ光Lとなり、発光部1に対する平行度が担保された受光部2で受光される。かかる状態で、発光部1から照射したレーザ光Lを受光部2で検出するとともに、検出したレーザ光Lの幅に基づきケーシングの内周面と動翼3の先端面間のクリアランスの大きさを正確に計測することができる。
上記考察結果に基づく本発明に係る回転機械におけるクリアランスの計測方法は、次の点を特徴とする。
1) 回転機械の回転部である動翼の外周面と固定部であるケーシングの内周面との間のクリアランスの大きさを計測する回転機械におけるクリアランスの計測方法であって、
準備工程と、前記準備工程後に前記クリアランスの大きさを計測する計測工程とを有し、
前記準備工程は、前記動翼を回転させつつ、基端部が回動可能に支持されている発光部から所定幅のシート状の光を前記動翼の軸方向における一方側から前記クリアランスに向けて照射するとともに基端部が回動可能に支持されている受光部により前記クリアランスを透過した前記光を前記動翼の前記軸方向における他方側で受光し、特定の前記動翼が前記発光部と前記受光部との間を通過する際に前記受光部で受光される前記光の幅が経時的に一定になるように前記発光部の回動位置を調整する第1の工程と、
前記発光部から予め定められた所定寸法の幅の光を照射し、前記受光部で前記所定寸法の幅の光として受光されるように前記受光部の回動位置を調整する第2の工程とを有すること。
準備工程と、前記準備工程後に前記クリアランスの大きさを計測する計測工程とを有し、
前記準備工程は、前記動翼を回転させつつ、基端部が回動可能に支持されている発光部から所定幅のシート状の光を前記動翼の軸方向における一方側から前記クリアランスに向けて照射するとともに基端部が回動可能に支持されている受光部により前記クリアランスを透過した前記光を前記動翼の前記軸方向における他方側で受光し、特定の前記動翼が前記発光部と前記受光部との間を通過する際に前記受光部で受光される前記光の幅が経時的に一定になるように前記発光部の回動位置を調整する第1の工程と、
前記発光部から予め定められた所定寸法の幅の光を照射し、前記受光部で前記所定寸法の幅の光として受光されるように前記受光部の回動位置を調整する第2の工程とを有すること。
2) 上記1)において、前記第1の工程の前に、前記発光部側の回動部と、前記発光部の前記基端部側の一部とを、前記ケーシングに設けた計測孔内に配設するとともに、前記受光部側の回動部と、前記受光部の前記基端部側の一部とを、前記ケーシングに設けた他方の計測孔内に配設すること。
3) 上記1)または2)において、前記第1の工程では、回転する前記動翼が前記光を遮断して通過する際の経過時間と、前記受光部で検出される前記光の幅との関係に基づく前記幅の変化率に応じて前記発光部を回動することで、前記変化率が所定範囲内となるように前記発光部の回動位置を調整すること。
4) 上記1)〜3)のいずれかにおいて、前記第2の工程における前記所定寸法の幅の光は、前記発光部から照射し、周方向で隣接する前記動翼間の隙間を透過させて前記受光部で受光するようにしたこと。
本発明に係る回転機械におけるクリアランスの計測装置は、次の点を特徴とする。
5) 回転機械の回転部である動翼と固定部であるケーシングの内周面との間のクリアランスを計測する回転機械におけるクリアランスの大きさを計測のための計測装置であって、
所定の幅のシート状の光を、前記クリアランスに向けて照射する発光部と、
前記発光部のケーシング側の端部である基端部を回動可能に支持している発光側の回動部と、
前記光を受光する受光部と、
前記受光部のケーシング側の端部である基端部を回動可能に支持している受光側の回動部と、
前記発光側の回動部の端部を支持するとともに、前記受光側の回動部の端部を支持するフレームとを有すること。
所定の幅のシート状の光を、前記クリアランスに向けて照射する発光部と、
前記発光部のケーシング側の端部である基端部を回動可能に支持している発光側の回動部と、
前記光を受光する受光部と、
前記受光部のケーシング側の端部である基端部を回動可能に支持している受光側の回動部と、
前記発光側の回動部の端部を支持するとともに、前記受光側の回動部の端部を支持するフレームとを有すること。
6) 上記5)において、前記受光部の前記基端部から先端部までの距離を、前記発光部の前記基端部から先端部までの距離よりも大きく形成したこと。
本発明に係る回転機械におけるクリアランスの計測システムは、次の点を特徴とする。
7) 回転機械の回転部である動翼と固定部であるケーシングの内周面との間のクリアランスを計測する回転機械におけるクリアランスの計測システムであって、
上記5)または6)に記載する計測装置と、
前記計測装置に備えた前記発光側の回動部を回動駆動する第1の回動駆動部および前記計測装置に備えた前記受光側の回動部を回動駆動する第2の回動駆動部と、
前記第1および第2の回動駆動部の回動動作、ならびに前記発光部の発光動作および前記受光部の受光動作を制御するとともに、前記受光部から送出されるシート状の光の幅を表す情報の処理を行なう情報処理部を備えたコントローラとを有し、
前記コントローラは、
前記計測装置の発光部から前記光を前記クリアランスに向けて照射させ、特定の前記動翼がその回転に伴い前記発光部と前記受光部との間を通過する際に前記受光部で受光される前記光の幅を表す情報に基づき、前記幅が一定になるように前記第1の回動駆動部を介して前記発光側の回動部の回動駆動を制御する第1の回動制御部、
さらに前記発光部から予め定められた所定寸法の幅の光を照射させ、前記受光部で前記所定寸法の幅の光として受光されるように、前記第2の回動駆動部を介して前記受光側の回動部の回動駆動を制御する第2の回動制御部を有するものであること
上記5)または6)に記載する計測装置と、
前記計測装置に備えた前記発光側の回動部を回動駆動する第1の回動駆動部および前記計測装置に備えた前記受光側の回動部を回動駆動する第2の回動駆動部と、
前記第1および第2の回動駆動部の回動動作、ならびに前記発光部の発光動作および前記受光部の受光動作を制御するとともに、前記受光部から送出されるシート状の光の幅を表す情報の処理を行なう情報処理部を備えたコントローラとを有し、
前記コントローラは、
前記計測装置の発光部から前記光を前記クリアランスに向けて照射させ、特定の前記動翼がその回転に伴い前記発光部と前記受光部との間を通過する際に前記受光部で受光される前記光の幅を表す情報に基づき、前記幅が一定になるように前記第1の回動駆動部を介して前記発光側の回動部の回動駆動を制御する第1の回動制御部、
さらに前記発光部から予め定められた所定寸法の幅の光を照射させ、前記受光部で前記所定寸法の幅の光として受光されるように、前記第2の回動駆動部を介して前記受光側の回動部の回動駆動を制御する第2の回動制御部を有するものであること
8) 上記7)において、前記第1の回動制御部は、回転する前記動翼が前記光を遮断して通過する際の経過時間と、前記受光部で検出される前記光の幅との関係に基づく前記幅の変化率に応じて前記発光部を回動することで、前記変化率が所定範囲内となるように前記発光部の回動位置を調整すること。
9) 上記7)または8)において、前記予め定められた所定寸法の幅の光は、固有の周波数または色を有するものとし、
前記コントローラは、前記固有の周波数または色の光を選択して当該光の幅が所定の値となっているか否かを検出すること。
前記コントローラは、前記固有の周波数または色の光を選択して当該光の幅が所定の値となっているか否かを検出すること。
本発明によれば、第1段階として回転機械の動翼を回転させつつ発光部から照射した光が動翼の先端面に平行、すなわちクリアランスに平行になるように調整することができる。また、その後、第2段段階として、発光部に対する受光部の平行度を担保するように受光部の姿勢を調整することができる。すなわち、第1段階および第2段階の2種類の調整で、動翼の外周面とケーシングの内周面との間のクリアランスを非接触計測により高精度に行うことができる。また、計測に際してはケーシングを開放することなく行うこともできるので、所定の計測作業を短時間で合理的に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここで、各実施形態の説明に当たり、図1〜図4は各実施形態の説明にも共用し、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略している。
なお、以下に示す各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
<クリアランスの計測装置>
図4は、本発明の実施形態に係るクリアランスの計測装置をケーシングに装着した状態で示す模式図である。同図に示すように、本実施形態に係る計測装置100は、発光部1、発光側の回動部11、受光部2、受光側の回動部12およびフレーム13からなる。発光部1は、ケーシング4の内周面側から動翼3のラジアル方向に沿い内部側に向かって所定の長さのライン状に延びた光源を有し、前記光源から所定の幅のシート状のレーザ光Lを、クリアランス5に向けて照射する。かかるレーザ光Lとしては幅レーザ光が最適である。ただし、シート状のレーザ光Lは、直線状に並んだ複数の点光源から互いに平行に照射された光の集合をも含む。このように、本発明では、複数の平行光を含み、二次元的な広がりを持つ一つの平面上を進む光をシート状の光(レーザ光Lを含む)という。
図4は、本発明の実施形態に係るクリアランスの計測装置をケーシングに装着した状態で示す模式図である。同図に示すように、本実施形態に係る計測装置100は、発光部1、発光側の回動部11、受光部2、受光側の回動部12およびフレーム13からなる。発光部1は、ケーシング4の内周面側から動翼3のラジアル方向に沿い内部側に向かって所定の長さのライン状に延びた光源を有し、前記光源から所定の幅のシート状のレーザ光Lを、クリアランス5に向けて照射する。かかるレーザ光Lとしては幅レーザ光が最適である。ただし、シート状のレーザ光Lは、直線状に並んだ複数の点光源から互いに平行に照射された光の集合をも含む。このように、本発明では、複数の平行光を含み、二次元的な広がりを持つ一つの平面上を進む光をシート状の光(レーザ光Lを含む)という。
発光部1のケーシング4側の端部である基端部は発光側の回動部11に回動可能に支持してある。この結果、回動部11の回動量を調整することにより発光部1から照射されるレーザ光Lの照射方向を調整し得る。また、受光部2は発光部1から照射されたシート状のレーザ光Lを受光してその幅を表す情報を送出する。かかる構成により図1および図2に基づき説明した発光部1から照射されるレーザ光Lの照射方向がクリアランス5と平行になるように調整することができる。
さらに、受光部2のケーシング4側の端部である基端部は、受光側の回動部12に回動可能に支持してある。この結果、回動部12の回動量を調整することにより発光部1から照射されるレーザ光Lの方向に合わせて受光面の方向を調整し得る。すなわち、回転部12は、図3に示す調整を行なうためのものである。
ここで、本実施形態における受光部2の基端部から先端部までの距離L02は、発光部1の基端部から先端部までの距離L01より長くなっている。すなわち延長部ΔLだけ長くなるように形成してあり、その分受光素子の配設長も長くなっている。このように受光部2の長さを設定することは必須ではないが、図3に二点鎖線で示すように、受光部2が発光部1に対して傾いていても発光部1から照射されたレーザ光Lをすべて受光し得るようにすることができる。
フレーム13は一方の下端部に回動部11を介して発光部1を回動可能に支持するとともに、他方の下端部に回動部12を介して受光部2を回動可能に支持する門型の部材である。
かかる計測装置100は、ケーシング4に設けた計測孔4Aにフレーム13を挿入することにより回動部11とともに発光部1をケーシング4内に挿入する。同時に、ケーシング4に設けた他の計測孔4Bにフレーム13を挿入することにより回動部12とともに受光部2をケーシング4内に挿入する。このようにフレーム13により計測孔4A,4Bを介してケーシング4の内部に挿入することで発光部1と受光部2とを、動翼3を挟んで相対向するように配設することができる。
なお、計測孔4A,4Bは、通常は栓(図示せず)で閉塞してあり、クリアランス計測時に栓を外して上述の如くフレーム13等を挿入する。
かかる計測装置100を用いた場合には、計測用孔4A,4Bにフレーム13等を挿入するだけで、ケーシング4を開放することなく、計測の準備が整う。したがって、所定のクリアランス計測を短時間で良好に実施することができる。
<クリアランスの計測方法>
本実施形態に係るクリアランス計測方法では、図4に示すような態様で配設された計測装置100を用いて所定のクリアランス計測を行なう。すなわち、本実施形態においては、回動部11と、発光部1の基端部側の一部の光源とが、計測孔4A内に配設されるとともに、回動部12と、受光部2の基端部側の一部とが、計測孔4B内に配設されている。このように配設することは必須ではないが、かかる配設により所定のクリアランスを計測する際に基準となる線状のレーザ光L11の位置を特定することができるので、所定の計測を容易かつ高精度に行うことができる。さらに詳言すると次の通りである。
本実施形態に係るクリアランス計測方法では、図4に示すような態様で配設された計測装置100を用いて所定のクリアランス計測を行なう。すなわち、本実施形態においては、回動部11と、発光部1の基端部側の一部の光源とが、計測孔4A内に配設されるとともに、回動部12と、受光部2の基端部側の一部とが、計測孔4B内に配設されている。このように配設することは必須ではないが、かかる配設により所定のクリアランスを計測する際に基準となる線状のレーザ光L11の位置を特定することができるので、所定の計測を容易かつ高精度に行うことができる。さらに詳言すると次の通りである。
図5は幅レーザ計測装置の測定原理を概念的に示す模式図である。同図に基づき測定対象200のZ軸方向に関する寸法である幅W0を計測する場合を考える。図5に示すように、幅レーザ計測装置は発光部1と受光部2とを有しており、発光部1から照射したシート状のレーザ光を受光部2で受光するように構成してある。
ここで、発光部1から受光部2に至る光路の途中に測定対象200が置かれている場合、幅W0に相当するレーザ光Lは受光部2では検出されない。すなわち、測定対象200の図中上端に接するレーザ光L11と図中下端に接するレーザ光L12との間隔が測定対象200の測定値である幅W0となる。したがって、所定の計測を行なうためには、シート状のレーザ光Lにおいて計測の基準となる線状のレーザ光L11,L12を特定することが必要となる。
同様に、本実施形態の場合、図4に示すようにケーシング4側のクリアランス計測の基準となる線状のレーザ光L11を得るためには、計測孔4A中で計測孔4Aの壁に遮られているレーザ光の存在が必要になる。発光部1から照射されるレーザ光Lの一部が計測孔4Aで遮られるようにすることで、クリアランス5に最初に臨む線状のレーザ光L11を特定することができる。このレーザ光L11の位置を基準とすることで、容易かつ高精度に所定のクリアランス5の寸法を計測することができる。
本実施形態に係るクリアランスの計測方法は、図4に示す計測装置100を利用することで良好に実施し得る。図6は本発明の実施形態に係る回転機械におけるクリアランスの計測方法を示すフローチャートである。
1) 図6に示すように、まずガスタービンが回転中であるか否かを検出する(ST1参照)。本実施形態では、ガスタービンの動翼3が移動している状態で発光部1から照射されるレーザ光Lの照射方向とクリアランス5との平行度(動翼3の先端面との平行度)を調整するものであるからであり、動翼3の回転(低速回転)が前提となっている。換言すれば、ターニング運転を行なっているか否かを判定する。当該運転を行なっていない場合には、運転が開始されるまで待機する。
2) ST1の判定結果が「YES」の場合には、計測孔4A,4Bを介して計測装置100をガスタービンに装着する(ST2参照)。これにより、ガスタービンの外周側から内周側に伸びる所定の幅を有するシート状のレーザ光Lを、クリアランス5に向けて照射する発光部1を、動翼3の軸方向に関する一方側(図4では左側)に配設するとともに、レーザ光Lを受光する受光部2を、クリアランス5を介して相対向するよう動翼3の軸方向に関する他方側(図4では右側)に配設する。
3) 発光部1からクリアランス5に向けてレーザ光Lを照射して受光部2で受光したレーザ光Lの幅に基づき発光部1の傾斜角θを調整する(ST3参照)。
4) 発光部1から照射するレーザ光Lがクリアランス5を規定する動翼3の外周面およびケーシング4の内周面に平行であるか否かを判定する(ST4参照)。これは、動翼3の回転に伴い経時的に受光部2で検出されるレーザ光Lの幅が一定であるか否かを判定することで実現し得る。具体的には、例えば回転する動翼3がレーザ光Lを遮断して通過する際の経過時間と、受光部2で検出されるレーザ光Lの幅との関係に基づく前記幅の変化率に応じて発光部1を回動することで前記変化率が所定範囲内となるように発光部1の回動位置を調整する。いずれにしても、受光部2で検出するレーザ光Lの幅が最終的に一定になるように発光部1の回動位置を調整することで所望の平行度を担保し得るので、所定の平行度が担保されるまで、ST3およびST4の処理を繰返す。この結果、例えば図2に示すように最初は大きな傾斜を持っていた直線l1の傾斜が徐々に小さくなり、直線l3に示すように傾斜が所定の閾値以下(レーザ光Lの幅が一定)となる。かかる状態でST4の判定結果が「YES」となり、第1の工程が終了する。
なお、図2に示す特性(直線l1,l2の傾斜や傾斜方向(右上がりまたは右下がり)))は動翼3の先端面の形状や発光部1の傾斜角θ(図1参照;以下同じ)の方向(基準線Zに対する傾斜方向)により種々変化する。また、動翼3の先端面の形状によっては、厳密に直線的に変化する場合だけでなくほぼ直線状の変化となる場合も考えられる。ただ、いずれにしても所望の平行度を得るためには直線l1,l2の傾斜が小さくなり、動翼3の回転に伴うレーザ光Lの幅が一定になるように回動部11により発光部1の傾斜角θを調整すれば良い。
5) ST3の処理で発光部1の回動位置が所定通りに確定されたので、発光部1に対する受光部2の平行度を所定通りの平行度となるように調整する(ST5参照)。これは図3に基づき説明した調整である。
6) ST5の処理で受光部2の傾斜角θ3,θ4(図3参照;以下同じ)を適宜変更した結果、発光部1が照射した既知の幅Wのレーザ光L1が受光部2で、そのまま幅Wで検出されているか否かを判定する(ST6参照)、すなわち、発光部1から照射したレーザ光Lの幅Wの絶対値が担保されているか否かを判定する。そこで、判定結果が「NO」の場合には、ST5およびST6の処理を繰返し、受光部2で検出する検出幅W´と幅Wとの差が所定の閾値以下となった時点でST6の判定結果を「YES」とする。かかる状態で第2の工程が終了する。
7) ST4の判定処理で発光部1が照射するレーザ光Lと動翼3の先端面との平行度が担保され、同時にST6の判定処理で基準姿勢となっている発光部1と受光部2との平行度が担保されているので、かかる状態で所定のクリアランス計測を行なう(ST7参照)。すなわち、発光部1の光源から照射されるシート状の光Lのうちケーシング4側で最初にクリアランス5に臨む光L11(図4参照;以下同じ)を基準として光L11から動翼3の先端面に遮断されるまでの光Lの幅によりクリアランスの寸法を検出する。かくして、計測工程を実施する。この結果、高精度のクリアランス計測を行うことができる。
このように本実施形態に係るクリアランスの計測方法によれば、高精度のクリアランス計測を行なうことができ、厳しいクリアランス管理が求められる回転機械に適用してきわめて有用なものとなる。特に図4に示す計測装置100を用いた場合には、所定の計測作業を迅速かつ合理的に実施することができる。
特に、本実施形態によれば、ターニング運転等の低速運転(5〜10rpm程度)時のクリアランス計測に適用した場合、測定精度やコストの点で従来技術に対し、顕著な効果を奏するものとなる。
<クリアランスの計測システム>
図7は本発明の実施形態に係るクリアランスの計測システムを示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態に係るクリアランスの計測システムは、回転機械であるタービンの回転部である動翼3の外周面と固定部であるケーシング4の内周面との間のクリアランス5を計測するものである。ここで、動翼3は中心部を回転軸(図示せず)に固定されて回転可能となっているロータディスク(図7には図示せず)の周面に固定されている。これら動翼3、ロータディスクおよび回転軸で当該回転機械の回転体を構成している。
図7は本発明の実施形態に係るクリアランスの計測システムを示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態に係るクリアランスの計測システムは、回転機械であるタービンの回転部である動翼3の外周面と固定部であるケーシング4の内周面との間のクリアランス5を計測するものである。ここで、動翼3は中心部を回転軸(図示せず)に固定されて回転可能となっているロータディスク(図7には図示せず)の周面に固定されている。これら動翼3、ロータディスクおよび回転軸で当該回転機械の回転体を構成している。
また、本実施形態に係る計測システムは、計測装置100、第1および第2の回動駆動部およびコントローラ101を備えている。ここで、計測装置100は、図4に基づき既に説明したので、図4と同一部分には同一番号を付して重複する説明は省略する。第1の回転駆動部は、前記計測装置100の発光側の回動部11を回動駆動する。また、第2の回動駆動部は計測装置100の受光側の回動部12を回動駆動する。本実施形態における第1および第2の回転駆動部(それ自体は図示せず;以下同じ)は、いずれも回動部11、12に一体的に組み込まれている。すなわち、回動部11,12が駆動源を内蔵する回動ステージとして構成してある。ただ、このように構成することは必須ではない。駆動源の回動力を伝達して回動部11,12を回動し得るようになっていれば、回動部11、12から独立して別に設けられていても良い。
コントローラ101は、発光部1の発光動作および受光部2の受光動作の制御、第1および第2の回動駆動部の回動動作の制御を行なうとともに、受光部2から送出されるシート状のレーザ光Lの幅を表す情報に基づき所定の処理を行なう。具体的には、発光指令部101Aは発光部1の発光動作、すなわちレーザ光Lの照射開始および停止を制御する。受光指令部101Bは受光部2でのレーザ光Lの受光動作の開始および停止を制御する。第1の回動制御部101Cは、情報処理部101Eにおける所定の情報処理の結果に基づき回動部11の回動を制御する。第2の回動制御部101Dは、情報処理部101Eにおける所定の情報処理の結果に基づき回動部12の回動を制御する。ここで、本実施形態における第1および第2の回動制御部101C,101Dからの制御指令は、回転ステージとなっている回動部11,12の第1および第2の回転駆動部に供給される。一方、回動部11,12の駆動源が回動部11,12から独立して別に設けられている場合には、それぞれの駆動源に対して第1および第2の回動制御部101C,101Dからの制御指令をそれぞれ供給する。
第1の回転制御部101Cは、受光部2からの出力信号に基づきレーザ光Lが、回転する動翼3の間を通過する際に受光されるその幅を検出するとともに、幅を表す情報に基づきその幅が一定になるように回動部11を回動駆動して発光部1の傾斜角θを調整する。具体的には、例えばレーザ光Lの幅の検出処理ごとに任意の回動量で第1の回動制御部101Cを介して回動部11を回動させて動翼3の回転に伴う経時的なレーザ光Lの幅が所定の範囲内に収まるように調整する。または、回転する動翼3がレーザ光Lを遮断して通過する際の経過時間と、情報処理部101Eで検出されるレーザ光Lの幅との関係に基づくレーザ光Lの幅の変化率に応じて第1の回動制御部101Cにより回動部11を介して発光部1を回動することで、前記変化率が所定範囲内となるように発光部1の回動位置を調整する。例えば変化率の正負に応じて回動方向を設定し変化率の大きさに応じて回動量を設定して、発光部1を回動する。すなわち、コントローラ101から発光部1および受光部2を経てコントローラ101に戻るフィードバック制御系を構成することで、経時的なレーザ光Lの幅を良好に一定にすることができる。いずれにしても、情報処理部101Eで検出するレーザ光Lの幅が最終的に一定になるように発光部1の回動位置を調整することで、クリアランス5に対するレーザ光Lの所望の平行度を担保し得る。
さらに第2の回動制御部101Dは、図3に示すように、発光部1から照射される予め定められた所定寸法の幅Wのレーザ光L1が、所定寸法の幅Wのレーザ光L1として受光されるように、回動部12を回動制御する。ここで、予め定められた所定寸法の幅Wのレーザ光L1は、固有の周波数または色を有するものとすることができる。この場合、情報処理部101Eは、固有の周波数または色のレーザ光L1を選択して当該レーザ光L1の幅が所定の値となっているか否かを検出する。このことにより幅Wを特定するためのレーザ光L1を容易かつ確実に特定し、第2の回動制御部101Dにおける上述の如き回動部12の回動制御を実行させる。
かくして、本実施形態に係る計測システムによれば、発光部1から照射されるレーザ光Lの照射方向を動翼3の先端面およびクリアランスと平行にすることができ、さらに発光部1と受光部2との相互間の平行度も担保することができる。そこで、かかる2段階の調整後に行なうクリアランス計測は、高精度なものとなり、厳密なクリアランス管理に資することができる。
<他の実施形態>
上記実施形態ではタービンの動翼とケーシングとの間のクリアランスを計測する場合を例にとって説明したが、これに限るものではない、回転機械の回転部と固定部であるケーシング等のクリアランスを計測する場合に広く適用し得る。また、光はレーザ光Lに限る必要はないが、直進性および非拡散性に優れるレーザ光を用いるのが最適である。さらに、上記実施形態では幅レーザを用いたが、これに限るものではない。多数のレーザ光源を高密度にライン状に並べても同様のものを作製することはできる。
上記実施形態ではタービンの動翼とケーシングとの間のクリアランスを計測する場合を例にとって説明したが、これに限るものではない、回転機械の回転部と固定部であるケーシング等のクリアランスを計測する場合に広く適用し得る。また、光はレーザ光Lに限る必要はないが、直進性および非拡散性に優れるレーザ光を用いるのが最適である。さらに、上記実施形態では幅レーザを用いたが、これに限るものではない。多数のレーザ光源を高密度にライン状に並べても同様のものを作製することはできる。
1 発光部
1A,1B 基端部
2 受光部
3 動翼
4 ケーシング
5 クリアランス
11,12 回動部
13 フレーム
100 計測装置
101 コントローラ
101A 発光指令部
101B 受光指令部
101C 第1の回動制御部
101D 第2の回動制御部
101E 情報処理部
P1〜P4 位置
θ 傾斜角
L,L1 レーザ光
1A,1B 基端部
2 受光部
3 動翼
4 ケーシング
5 クリアランス
11,12 回動部
13 フレーム
100 計測装置
101 コントローラ
101A 発光指令部
101B 受光指令部
101C 第1の回動制御部
101D 第2の回動制御部
101E 情報処理部
P1〜P4 位置
θ 傾斜角
L,L1 レーザ光
Claims (9)
- 回転機械の回転部である動翼の外周面と固定部であるケーシングの内周面との間のクリアランスの大きさを計測する回転機械におけるクリアランスの計測方法であって、
準備工程と、前記準備工程後に前記クリアランスの大きさを計測する計測工程とを有し、
前記準備工程は、前記動翼を回転させつつ、基端部が回動可能に支持されている発光部から所定幅のシート状の光を前記動翼の軸方向における一方側から前記クリアランスに向けて照射するとともに基端部が回動可能に支持されている受光部により前記クリアランスを透過した前記光を前記動翼の前記軸方向における他方側で受光し、特定の前記動翼が前記発光部と前記受光部との間を通過する際に前記受光部で受光される前記光の幅が経時的に一定になるように前記発光部の回動位置を調整する第1の工程と、
前記発光部から予め定められた所定寸法の幅の光を照射し、前記受光部で前記所定寸法の幅の光として受光されるように前記受光部の回動位置を調整する第2の工程とを有することを特徴とする回転機械におけるクリアランスの計測方法。 - 前記第1の工程の前に、前記発光部側の回動部と、前記発光部の前記基端部側の一部とを、前記ケーシングに設けた計測孔内に配設するとともに、前記受光部側の回動部と、前記受光部の前記基端部側の一部とを、前記ケーシングに設けた他方の計測孔内に配設することを特徴とする請求項1に記載するクリアランスの計測方法。
- 前記第1の工程では、回転する前記動翼が前記光を遮断して通過する際の経過時間と、前記受光部で検出される前記光の幅との関係に基づく前記幅の変化率に応じて前記発光部を回動することで、前記変化率が所定範囲内となるように前記発光部の回動位置を調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載する回転機械におけるクリアランスの計測方法。
- 前記第2の工程における前記所定寸法の幅の光は、前記発光部から照射し、周方向で隣接する前記動翼間の隙間を透過させて前記受光部で受光するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載する回転機械におけるクリアランスの計測方法。
- 回転機械の回転部である動翼の外周面と固定部であるケーシングの内周面との間のクリアランスの大きさを計測する回転機械におけるクリアランスの計測のための計測装置であって、
所定の幅のシート状の光を、前記クリアランスに向けて照射する発光部と、
前記発光部の前記ケーシング側の端部である基端部を回動可能に支持している発光側の回動部と、
前記光を受光する受光部と、
前記受光部の前記ケーシング側の端部である基端部を回動可能に支持している受光側の回動部と、
前記発光側の回動部の端部を支持するとともに、前記受光側の回動部の端部を支持するフレームとを有することを特徴とする回転機械におけるクリアランスの計測装置。 - 前記受光部の前記基端部から先端部までの距離を、前記発光部の前記基端部から先端部までの距離よりも大きく形成したことを特徴とする請求項5に記載するクリアランスの計測装置。
- 回転機械の回転部である動翼の外周面と固定部であるケーシングの内周面との間のクリアランスを計測する回転機械におけるクリアランスの計測システムであって、
請求項5または請求項6に記載する計測装置と、
前記計測装置に備えた前記発光側の回動部を回動駆動する第1の回動駆動部および前記計測装置に備えた前記受光側の回動部を回動駆動する第2の回動駆動部と、
前記第1および第2の回動駆動部の回動動作、ならびに前記発光部の発光動作および前記受光部の受光動作を制御するとともに、前記受光部から送出されるシート状の光の幅を表す情報の処理を行なう情報処理部を備えたコントローラとを有し、
前記コントローラは、
前記計測装置の発光部から前記光を前記クリアランスに向けて照射させ、特定の前記動翼がその回転に伴い前記発光部と前記受光部との間を通過する際に前記受光部で受光される前記光の幅を表す情報に基づき、前記幅が一定になるように前記第1の回動駆動部を介して前記発光側の回動部の回動駆動を制御する第1の回動制御部と、
さらに前記発光部から予め定められた所定寸法の幅の光を照射させ、前記受光部で前記所定寸法の幅の光として受光されるように、前記第2の回動駆動部を介して前記受光側の回動部の回動駆動を制御する第2の回動制御部とを有するものであることを特徴とする回転機械におけるクリアランスの計測システム。 - 前記第1の回動制御部は、
回転する前記動翼が前記光を遮断して通過する際の経過時間と、前記受光部で検出される前記光の幅との関係に基づく前記幅の変化率に応じて前記発光部を回動することで、前記変化率が所定範囲内となるように前記発光部の回動位置を調整することを特徴とする請求項7に記載する回転機械におけるクリアランスの計測システム。 - 前記予め定められた所定寸法の幅の光は、固有の周波数または色を有するものとし、
前記コントローラは、前記固有の周波数または色の光を選択して当該光の幅が所定の値となっているか否かを検出することを特徴とする請求項7または請求項8に記載する回転機械におけるクリアランスの計測システム。
Priority Applications (2)
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JP2016127852A JP2018004313A (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 回転機械におけるクリアランスの計測方法、計測装置および計測システム |
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JP2016127852A JP2018004313A (ja) | 2016-06-28 | 2016-06-28 | 回転機械におけるクリアランスの計測方法、計測装置および計測システム |
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