JP2018003721A - アイドリングストップ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の充電切れを未然に防止可能なアイドリングストップ制御装置を提供する。【解決手段】アイドリングストップ制御装置1は、車両2に搭載されるエンジン5と、車両2に搭載される電気負荷11と、少なくともエンジン5の始動に使用される電力を蓄える第一蓄電池12と、電気負荷11で使用される電力を蓄える第二蓄電装置13と、エンジン5の動力によって発電し、かつ駆動トルクを発生させる電動機7と、予め定められる停止条件が満たされる場合には、エンジン5を自動停止させる制御部15と、を備え、制御部15は、第一蓄電池12の放電電流I1と、第二蓄電装置13の充電率SOCおよび放電電流I2と、電動機7の発電電流I3とのそれぞれが、予め定められる所定時間継続して予め定められる所定条件を満たす場合には、エンジン5の自動停止を抑制する。【選択図】 図1

Description

本発明に係る実施形態はアイドリングストップ制御装置に関する。
鉛蓄電池およびリチウムイオン蓄電池と、これら蓄電池を導通および遮断する接続スイッチと、を備える電源システムが知られている。
この電源システムは、鉛蓄電池およびリチウムイオン蓄電池を効率良く充電するため、オルタネーターによる回生発電時に接続スイッチを導通状態にして両蓄電池を充電する。また、この電源システムは、回生発電中の鉛蓄電池の放電状態を監視し、その放電状態に基づいて接続スイッチを遮断状態にする(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−36557号公報
従来の電源システムのように2つの蓄電池を備えるアイドリングストップ制御装置は、状況に応じていずれか一方の蓄電池、または両方の蓄電池をオルタネーターに接続して蓄電池を充電している。
しかし、従来のアイドリングストップ制御装置は、電気負荷が大きい場合、例えば車載されるエアーコンディショナー、カーナビゲーションシステム、オーディオシステム、スピードメーターなどの計器類、方向指示器や警告灯などのランプ、電動パワーステアリングなどで消費される電力が大きい場合には、オルタネーターの発電量(発電電流)では電気負荷を賄いきれず、ひいては蓄電池を充電できずに蓄電池を放電させて電気負荷を賄う必要が生じてしまう。
そして、従来のアイドリングストップ制御装置は、蓄電池の放電が継続すれば、蓄電池が充電切れ(いわゆるバッテリー上がり)する可能性(リスク)が高まる。
また、アイドリングストップ制御装置は、オルタネーターが電気負荷を賄えていない状況、つまり蓄電池が放電している状況でアイドリングストップを行ってしまうと、オルタネーターによる発電が行われなくなり、蓄電池の電力消費がますます増加し、蓄電池の充電切れリスクがさらに高まってしまう。
そこで、本発明は、蓄電池の充電切れを未然に防止可能なアイドリングストップ制御装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置は、車両に搭載される内燃機関と、前記車両に搭載される電気負荷と、少なくとも前記内燃機関の始動に使用される電力を蓄える第一蓄電池と、前記電気負荷で使用される電力を蓄える第二蓄電装置と、前記内燃機関の動力によって発電し、かつ駆動トルクを発生させる電動機と、予め定められる停止条件が満たされる場合には、前記内燃機関を自動停止させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記第一蓄電池の放電電流と、前記第二蓄電装置の充電率および放電電流と、前記電動機の発電電流とのそれぞれが、予め定められる所定時間継続して予め定められる所定条件を満たす場合には、前記内燃機関の自動停止を抑制する。
本発明によれば、蓄電池の充電切れを未然に防止可能なアイドリングストップ制御装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置のシステム構成図。 本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置の自動停止抑制制御のフローチャート。 本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置の自動停止抑制制御のフローチャート。
以下、本発明に係るアイドリングストップ制御装置の実施形態について図1から図3を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置のシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1は、車両2に搭載されている。
車両2は、内燃機関としてのエンジン5と、スターター、オルタネーター兼用の電動機7(ISG、Integrated Starter Generator)と、エンジンコントロールユニット8(Engine Control Unit、以下、単にECU8と呼ぶ。)と、を備えている。
また、車両2は、アイドリングストップ制御装置1によってアイドリングストップ(アイドルストップ、停車時エンジン停止、no idling、idle reduction、とも呼ばれる。)を行う。
アイドリングストップ制御装置1は、車両2に搭載されるエンジン5と、車両2に搭載される電気負荷11と、少なくともエンジン5の始動に使用される電力を蓄える第一蓄電池12と、電気負荷11で使用される電力を蓄える第二蓄電装置13と、エンジン5の動力によって発電し、かつ駆動トルクを発生させる電動機7と、予め定められる停止条件が満たされる場合には、エンジン5を自動停止させる制御部15と、を備えている。
エンジン5は、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、および排気行程を有する一連の行程を経て駆動力を発生させるレシプロエンジンであり、圧縮行程および膨張行程の間に点火を行う4サイクルエンジンである。なお、エンジン5は、2サイクルエンジンであっても良い。
電気負荷11には、一般負荷17と、被保護負荷18と、が含まれている。一般負荷17には、例えばエンジン5の冷却水(図示省略)を循環させる電動ポンプ(図示省略)や、冷却水が流通するラジエーター(図示省略)を空気流で冷却するファン(図示省略)が含まれている。被保護負荷18には、例えばエアーコンディショナー(図示省略)や、カーナビゲーションシステム(図示省略)や、オーディオシステム(図示省略)や、スピードメーターなどの計器類(図示省略)や、方向指示器や警告灯などのランプ(図示省略)や、電動パワーステアリング(図示省略)が含まれている。
また、アイドリングストップ制御装置1は、エンジン5を始動させるセルスターター19を備えている。換言すると、アイドリングストップ制御装置1は、スターター、オルタネーター兼用の電動機7に加え、単にエンジン5を始動させるセルスターター19を備えている。
これら電動機7およびセルスターター19は、状況に応じて使い分けられる。例えば、イグニッションON時におけるエンジン5の始動、つまりアイドリングストップ復帰時でないエンジン5の始動は、セルスターター19によって行われる。一方、アイドリングストップ復帰時におけるエンジン5の始動は、電動機7によって行われる。なお、この電動機7およびセルスターター19の使い分けは、一例であってこれに限定されるものではない。
第一蓄電池12は、例えば鉛蓄電池である。第一蓄電池12は、第二蓄電装置13を介して電動機7に電気的に接続されている。
第一蓄電池12と第二蓄電装置13とを接続する電路には、セルスターター19、および一般負荷17が電気的に接続されている。
第二蓄電装置13は、第二蓄電池としてのリチウムイオン蓄電池21と、第一スイッチ22と、第二スイッチ23と、第三スイッチ24と、第四スイッチ25と、を備えている。また、第二蓄電装置13は、第一蓄電池12と電動機7とを電気的に接続する電路20aと、この電路20aから分岐してリチウムイオン蓄電池21に電気的に接続される電路20bと、被保護負荷18を第一蓄電池12、および電動機7に接続する電路20cと、被保護負荷18を電動機7、およびリチウムイオン蓄電池21に接続する電路20dと、を含んでいる。
リチウムイオン蓄電池21は、電気負荷11で使用される電力を蓄えている。リチウムイオン蓄電池21には、電流検出器(図示省略)、電圧検出器(図示省略)、温度検出器(図示省略)が接続されている。電流検出器、電圧検出器、および温度検出器の検出信号は、ECU8へCAN(Controller Area Network、図示省略)を通じて送信されている。
第一スイッチ22は、第一蓄電池12と電動機7とを電気的に接続する電路20aに設けられ、この電路20aを開閉する。第一スイッチ22が閉状態(ON状態)に切り替えられると、第一蓄電池12と電動機7とが電気的に接続される。第一スイッチ22が開状態(OFF状態)に切り替えられると、第一蓄電池12と電動機7との電気的な接続が遮断される。
第二スイッチ23は、電路20aのうち第一スイッチ22よりも電動機7に近い側の部分から分岐してリチウムイオン蓄電池21と電動機7とを電気的に接続する電路20bに設けられ、この電路20bを開閉する。第二スイッチ23が閉状態(ON状態)に切り替えられると、リチウムイオン蓄電池21と電動機7とが電気的に接続される。第二スイッチ23が開状態(OFF状態)に切り替えられると、リチウムイオン蓄電池21と電動機7との電気的な接続が遮断される。
第三スイッチ24は、電路20aのうち第一スイッチ22よりも第一蓄電池12に近い側の部分から分岐して被保護負荷18に接続される電路20cに設けられ、この電路20cを開閉する。第三スイッチ24が閉状態(ON状態)、かつ第一スイッチ22が閉状態(ON状態)に切り替えられると、第一蓄電池12および電動機7と被保護負荷18とが電気的に接続される。第三スイッチ24が閉状態(ON状態)、かつ第一スイッチ22が開状態(OFF状態)に切り替えられると、第一蓄電池12と被保護負荷18とが電気的に接続される。第三スイッチ24が開状態(OFF状態)に切り替えられると、第一蓄電池12と被保護負荷18との電気的な接続が遮断され、かつ電動機7と被保護負荷18との電気的な接続が遮断される。
第四スイッチ25は、電路20bのうち第二スイッチ23とリチウムイオン蓄電池21との間から分岐して被保護負荷18に接続される電路20dに設けられ、この電路20dを開閉する。第四スイッチ25が閉状態(ON状態)、かつ第二スイッチ23が閉状態(ON状態)に切り替えられると、リチウムイオン蓄電池21および電動機7と被保護負荷18とが電気的に接続される。第四スイッチ25が閉状態(ON状態)、かつ第二スイッチ23が開状態(OFF状態)に切り替えられると、リチウムイオン蓄電池21と被保護負荷18とが電気的に接続される。第四スイッチ25が開状態(OFF状態)に切り替えられると、リチウムイオン蓄電池21と被保護負荷18との電気的な接続が遮断され、かつ電動機7と被保護負荷18との電気的な接続が遮断される。
第一スイッチ22から第四スイッチ25は、ECU8内の制御部15の指令に応じて開閉状態(スイッチ状態)を切り替える。制御部15は、第一スイッチ22から第四スイッチ25の開閉状態を切り替えることによって、第一蓄電池12およびリチウムイオン蓄電池21のいずれを電動機7に接続するのか(遮断するのか)を選択することが可能であり、また、第一蓄電池12およびリチウムイオン蓄電池21のいずれを電気負荷11(一般負荷17、被保護負荷18)に接続するのか(遮断するのか)を選択することが可能である。
制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOC(State of Charge)、つまりリチウムイオン蓄電池21の充電率SOCについて予め定める充電率下限値(例えば50%)を境に第一スイッチ22から第四スイッチ25の開閉状態を切り替える。
リチウムイオン蓄電池21の充電率SOCが予め定める充電率下限値未満になって、リチウムイオン蓄電池21の充電が必要な場合には、制御部15は、第一スイッチ22、第二スイッチ23、および第四スイッチ25を閉じ、第三スイッチ24を開く。この開閉状態を第一スイッチ状態と呼ぶ。第一スイッチ状態では、電動機7と被保護負荷18との電気的な接続が遮断され、第一蓄電池12と被保護負荷18との電気的な接続が遮断され、電動機7から一般負荷17および第二蓄電装置13へ電力が供給される。被保護負荷18には、第二蓄電装置13から電力が供給される。
また、リチウムイオン蓄電池21の充電率SOCが予め定める充電率下限値以上になって、リチウムイオン蓄電池21の充電が不要な場合には、制御部15は、第一スイッチ22および第三スイッチ24を閉じ、第二スイッチ23および第四スイッチ25を開く。この開閉状態を第二スイッチ状態と呼ぶ。第二スイッチ状態では、電動機7と第二蓄電装置13との電気的な接続が遮断され、第二蓄電装置13と被保護負荷18との電気的な接続が遮断され、電動機7から一般負荷17、被保護負荷18、および第一蓄電池12へ電力が供給される。
電動機7は、エンジン5を始動させるスターターとしての機能に加え、エンジン5の駆動により発電するオルタネーターとしての機能を有している。電動機7は、複数のギヤ(図示省略)や、ベルト(図示省略)またはチェーン(図示省略)などを介してエンジン5のクランクシャフト(図示省略)と動力伝達可能に接続されている。
電動機7は、少なくとも第一蓄電池12および第二蓄電装置13のいずれか一方から供給される電力によって駆動し、エンジン5を始動させる。また、電動機7は、ECU8から指示される発電電圧や発電トルクに応じて発電を行う。
第一蓄電池12、第二蓄電装置13、および電動機7には、電流検出器(図示省略)が設けられている。
具体的には、第一蓄電池12の電流検出器は、第一蓄電池12の充放電電流I1を検出し、ECU8にCANを通じて送信している。
第二蓄電装置13の電流検出器は、第二蓄電装置13の充放電電流I2を検出し、ECU8にCANを通じて送信している。なお、第二蓄電装置13の電流検出器は、第一スイッチ22から第四スイッチ25のそれぞれに設けられている。つまり、第二蓄電装置13の充放電電流I2とは、具体的には第一スイッチ22における電流値IS1、第二スイッチ23における電流値IS2、第三スイッチ24における電流値IS3、および第四スイッチ25における電流値IS4から計算によって得られる。ECU8は、第一スイッチ22から第四スイッチ25のそれぞれ箇所で検出される電流値IS1から電流値IS4を組み合わせて充放電電流I2を算出する。また、ECU8は、第一スイッチ22から第四スイッチ25のそれぞれ箇所で検出される電流値IS1から電流値IS4を組み合わせて第一蓄電池12から第二蓄電装置13を通過する充放電電流を算出する。さらに、ECU8は、第一スイッチ22から第四スイッチ25のそれぞれ箇所で検出される電流値IS1から電流値IS4を組み合わせて電動機7から第二蓄電装置13を通過する発電電流を算出する。
また、第二蓄電装置13は、充放電電流I2の他に、リチウムイオン蓄電池21に接続されている電流検出器、電圧検出器、温度検出器を備えている。この電流検出器が検出する充放電電流値、電圧検出器が検出する電圧値、温度検出器が検出する蓄電池温度に基づいてリチウムイオン蓄電池21の充電率SOCが算出される。
電動機7の電流検出器は、電動機7の発電電流I3を検出し、ECU8にCANを通じて送信している。
ECU8は、例えばCPU(図示省略)、RAM(図示省略)、ROM(図示省略)、入出力インターフェースなどを備えるマイクロコンピューターを含んでいる。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用し、ROMに予め記憶されるプログラムに従って演算処理を行う。ROMには、各種制御定数や各種マップなどが予め記憶されている。
ECU8は、燃料噴射タイミングや点火時期を制御することによってエンジン5を運転制御している。また、ECU8は、電動機7の発電制御を行う。発電制御には、電動機7の発電電圧や発電トルクの指示が含まれている。
ECU8には、第一蓄電池12から放電状態通知信号ns1がCANを通じて送信され、第二蓄電装置13から放電状態通知信号ns2がCANを通じて送信され、電動機7から発電状態通知信号ns3がCANを通じて送信されている。放電状態通知信号ns1には充放電電流I1が含まれ、放電状態通知信号ns2には充放電電流I2が含まれ、発電状態通知信号ns3には発電電流I3が含まれている。
放電状態通知信号ns2には、リチウムイオン蓄電池21に接続されている電流検出器、電圧検出器、温度検出器で検出される充放電電流値、電圧値、蓄電池温度が含まれている。ECU8は、これら充放電電流値、電圧値、蓄電池温度に基づいてリチウムイオン蓄電池21の充電率SOCを算出する。
制御部15は、ECU8で実行される演算プログラムである。
制御部15は、予め定められる停止条件が満たされる(成立する)とエンジン5を自動停止させる一方、予め定められる始動条件が満たされる(成立する)とエンジン5を再始動させるアイドリングストップ制御を実行する。停止条件には、例えば車速が予め定める車速以下であること、アクセル(図示省略)の操作量が「0」またはブレーキ(図示省略)が操作されていること、などが含まれている。他方、始動条件には、例えばアクセルが再操作されていること、ブレーキの操作量が「0」になっていることなどが含まれている。
制御部15は、始動条件が満たされた場合には(成立した場合には)、第一蓄電池12および第二蓄電装置13の少なくともいずれかから電動機7に電力を供給してエンジン5を再始動させる再始動制御を実行する。
また、制御部15は、再始動制御を実行した後、第一蓄電池12および第二蓄電装置13の少なくともいずれかから電動機7に電力を供給してエンジン5の回転数を予め定める目標回転数に維持する維持制御を実行する。なお、目標回転数は、例えばアイドル回転数である。
換言すると、制御部15は、再始動制御および維持制御によって電動機7を駆動し、エンジン5の再始動を制御する。これら再始動制御および維持制御は、エンジン5が自動停止中、つまり車両2のアイドリングストップ中に実行される。
ところで、電気負荷11(一般負荷17、被保護負荷18)で消費される電力が過大な場合には、エンジン5によって駆動される電動機7の発電電流I3が電力を賄いきれず、ひいては第一蓄電池12および第二蓄電装置13の少なくともいずれかを放電させて電力を賄わなければならない場合がある。このような状況で、アイドリングストップを実行してしまうと、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が充電切れする可能性がある。
そこで、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1は、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が充電切れする可能性がある場合には、エンジン5の自動停止を抑制する。このエンジン5の自動停止を抑制する制御を自動停止抑制制御と呼ぶ。制御部15は、アイドリングストップ制御、および自動停止抑制制御を並列に実行している。
自動停止抑制制御について詳細に説明する。
図2および図3は、本発明の実施形態に係るアイドリングストップ制御装置の自動停止抑制制御のフローチャートである。
図2および図3に示すように、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1の制御部15は、第一蓄電池12の放電電流I1と、第二蓄電装置13の充電率SOCおよび放電電流I2と、電動機7の発電電流I3とのそれぞれが、予め定められる所定時間継続して予め定められる所定条件を満たす場合には、エンジン5の自動停止を抑制する。
なお、放電電流I1は、充放電電流I1の放電側を正にとって表される電流値である。放電電流I2は、充放電電流I2の放電側を正にとって表される電流値である。
具体的には、制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOCが予め定められる第一所定値以上の場合には(ステップS1 Yes)、リチウムイオン蓄電池21の充電が不要であると判断し、第二蓄電装置13の第一スイッチ22から第四スイッチ25を第二スイッチ状態に切り替えて電動機7と第一蓄電池12とを電気的に接続する(ステップS2)。
次いで、制御部15は、ステップS1の成立を前提に、電動機7の発電電流I3が予め定められる第二所定値以上であり(ステップS3 Yes)、かつ第一蓄電池12の放電電流I1が予め定められる第三所定値以上である(ステップS3 Yes)状態が、予め定められる所定時間継続すると(ステップS4 Yes)、エンジン5の自動停止を抑制し(ステップS5)、自動停止抑制制御を繰り返す。所定時間は、例えば30秒である。
換言すると、制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値以上であり(ステップS1 Yes)、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり(ステップS3 Yes)、第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上である(ステップS3 Yes)状態が、所定時間継続すると(ステップS4 Yes)、エンジン5の自動停止を抑制し(ステップS5)、自動停止抑制制御を繰り返す。
つまり、制御部15は、ステップS1、ステップS3、およびステップS4が成立する場合には、第一蓄電池12および第二蓄電装置13の充電切れを防止するために、アイドリングストップを抑制して電動機7の発電を継続させ、第一蓄電池12および第二蓄電装置13の充電率の低下を抑制する。
なお、制御部15は、電動機7の発電電流I3が第二所定値未満、または第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値未満の場合には(ステップS3 No)、エンジン5の自動停止を抑制することなく(ステップS5を迂回)、自動停止抑制制御を繰り返す。
また、制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値以上であり(ステップS1 Yes)、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり(ステップS3 Yes)、第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上であっても(ステップS3 Yes)、所定時間内にこれらの条件が満たされなく(不成立)なった場合には(ステップS4 No)、エンジン5の自動停止を抑制することなく(ステップS5を迂回)、自動停止抑制制御を繰り返す。
さらに、ステップS3の条件は、電動機7の発電電流I3によることなく、第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上であり、かつ第二蓄電装置13の放電電流I2が予め定められる第四所定値以上である場合には、ステップS4の判断に進むよう、変更しても良い(図3に示すステップS3’)。
他方、制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値未満の場合には(ステップS1 No)、リチウムイオン蓄電池21の充電が必要であると判断し、第二蓄電装置13の第一スイッチ22から第四スイッチ25を第一スイッチ状態に切り替えて電動機7とリチウムイオン蓄電池21とを電気的に接続する(ステップS6)。
次いで、制御部15は、ステップS1の不成立を前提に、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり(ステップS7 Yes)、かつ第二蓄電装置13の放電電流I2が予め定められる第四所定値以上である(ステップS7 Yes)状態が、予め定められる所定時間継続すると(ステップS8 Yes)、エンジン5の自動停止を抑制し(ステップS9)、自動停止抑制制御を繰り返す。
換言すると、制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値未満であり(ステップS1 No)、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり(ステップS7 Yes)、第二蓄電装置13の放電電流I2が第四所定値以上である(ステップS7 Yes)状態が、所定時間継続すると(ステップS8 Yes)、エンジン5の自動停止を抑制し(ステップS9)、自動停止抑制制御を繰り返す。
つまり、制御部15は、ステップS1が不成立であり、ステップS3およびステップS4が成立する場合には、第一蓄電池12の充電切れを防止するために、アイドリングストップを抑制して電動機7の発電を継続させ、第一蓄電池12および第二蓄電装置13の充電率の低下を抑制する。
なお、制御部15は、電動機7の発電電流I3が第二所定値未満、または第二蓄電装置13の放電電流I2が第四所定値未満の場合には(ステップS7 No)、エンジン5の自動停止を抑制することなく(ステップS9を迂回)、自動停止抑制制御を繰り返す。
また、制御部15は、制御部15は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値未満であり(ステップS1 No)、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり(ステップS7 Yes)、第二蓄電装置13の放電電流I2が第四所定値以上であっても(ステップS7 Yes)、所定時間内にこれらの条件が満たされなく(不成立)なった場合には(ステップS8 No)、エンジン5の自動停止を抑制することなく(ステップS9を迂回)、自動停止抑制制御を繰り返す。
さらに、例えば、第一所定値は充電率60%、第二所定値は電動機7の最大出力の90%、第三所定値および第四所定値は満充電における放電電流の20%にあらかじめ設定されている。
以上のように、自動停止抑制制御における所定条件は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値以上であり、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり、第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上であること、である。
所定条件は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値以上であり、第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上であり、第二蓄電装置13の放電電流I2が第四所定値以上である、ことであっても良い。
また、所定条件は、第二蓄電装置13の充電率SOCが予め定められる第一所定値未満であり、電動機7の発電電流I3が予め定められる第二所定値以上であり、第二蓄電装置13の放電電流I2が予め定められる第四所定値以上である、ことである。
なお、アイドリングストップ制御装置1は、第一蓄電池12および第二蓄電装置13のいずれかの充電切れが見込まれた場合には、電動機7の発電電圧や発電トルクを高めることで第一蓄電池12および第二蓄電装置13の充電を促進することができる。
また、アイドリングストップ制御装置1は、電動機7の発電電圧や発電トルクの高低を自動停止抑制制御の判断条件に加えても良い。具体的には、アイドリングストップ制御装置1は、電動機7の発電電圧や発電トルクが予め定める閾値以上の場合には、電動機7の発電能力に余裕がなく、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が放電しているものと判断してアイドリングストップを抑制する。
本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1は、第一蓄電池12の放電電流I1と、第二蓄電装置13の充電率SOCおよび放電電流I2と、電動機7の発電電流I3とのそれぞれが、所定時間継続して所定条件を満たす場合には、エンジン5の自動停止を抑制することによって、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が充電切れ(バッテリー上がり)になることを未然に防ぐことができる。
また、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値以上、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上、かつ第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上である場合に、エンジン5の自動停止を抑制することによって、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が充電切れ(バッテリー上がり)になることをより確実、かつ未然に防ぐことができる。
さらに、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値以上であり、第一蓄電池12の放電電流I1が第三所定値以上であり、かつ第二蓄電装置13の放電電流I2が第四所定値以上である場合に、エンジン5の自動停止を抑制することによって、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が充電切れ(バッテリー上がり)になることをより確実、かつ未然に防ぐことができる。
さらにまた、本実施形態に係るアイドリングストップ制御装置1は、第二蓄電装置13の充電率SOCが第一所定値未満であり、電動機7の発電電流I3が第二所定値以上であり、第二蓄電装置13の放電電流I2が第四所定値以上である場合に、エンジン5の自動停止を抑制することによって、第一蓄電池12および第二蓄電装置13が充電切れ(バッテリー上がり)になることをより確実、かつ未然に防ぐことができる。
したがって、本発明に係るアイドリングストップ制御装置1によれば、第一蓄電池12および第二蓄電装置13の充電切れを未然に防止することができる。
1…アイドリングストップ制御装置、2…車両、5…エンジン、7…電動機、8…エンジンコントロールユニット(ECU)、11…電気負荷、12…第一蓄電池、13…第二蓄電装置、15…制御部、17…一般負荷、18…被保護負荷、19…セルスターター、20a、20b、20c、20d…電路、21…リチウムイオン蓄電池、22…第一スイッチ、23…第二スイッチ、24…第三スイッチ、25…第四スイッチ。

Claims (4)

  1. 車両に搭載される内燃機関と、
    前記車両に搭載される電気負荷と、
    少なくとも前記内燃機関の始動に使用される電力を蓄える第一蓄電池と、
    前記電気負荷で使用される電力を蓄える第二蓄電装置と、
    前記内燃機関の動力によって発電し、かつ駆動トルクを発生させる電動機と、
    予め定められる停止条件が満たされる場合には、前記内燃機関を自動停止させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第一蓄電池の放電電流と、前記第二蓄電装置の充電率および放電電流と、前記電動機の発電電流とのそれぞれが、予め定められる所定時間継続して予め定められる所定条件を満たす場合には、前記内燃機関の自動停止を抑制するアイドリングストップ制御装置。
  2. 前記所定条件は、
    前記第二蓄電装置の充電率が予め定められる第一所定値以上であり、
    前記電動機の発電電流が予め定められる第二所定値以上であり、
    前記第一蓄電池の放電電流が予め定められる第三所定値以上である請求項1に記載のアイドリングストップ制御装置。
  3. 前記所定条件は、
    前記第二蓄電装置の充電率が予め定められる第一所定値以上であり、
    前記第一蓄電池の放電電流が予め定められる第三所定値以上であり、
    前記第二蓄電装置の放電電流が予め定められる第四所定値以上である請求項1に記載のアイドリングストップ制御装置。
  4. 前記所定条件は、
    前記第二蓄電装置の充電率が予め定められる第一所定値未満であり、
    前記電動機の発電電流が予め定められる第二所定値以上であり、
    前記第二蓄電装置の放電電流が予め定められる第四所定値以上である請求項1から3のいずれか1項に記載のアイドリングストップ制御装置。
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