JP6277859B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される電源制御装置に関する。
従来、アイドリングストップ機能を有した車両においては、鉛バッテリとは別に、頻繁な充放電に対する耐久性の高い高性能バッテリを搭載する構成が提案されている(特許文献1)。この種の車両では、オルタネータおよび鉛バッテリと高性能バッテリとの間にスイッチを設け、クランキング時には高性能バッテリからスタータへの放電を回避することで、高性能バッテリの過放電を防止している。高性能バッテリは、SOC(State Of Charge)が低いほど電流の受け入れ性が高いことが知られており、特許文献1には、前記スイッチの開閉を制御して高性能バッテリを優先的に放電させることにより、高性能バッテリのSOCを低下させ、高性能バッテリの充電受入性を向上する技術が開示されている。
特開2012−90404号公報
しかしながら、前記従来の技術では、高性能バッテリのSOCを極端に低い状態に制御すると、その状態で、アイドリングストップ機能による自動停止状態に移行した場合、その後の再始動時に、高性能バッテリによって補機の電圧を維持することができなくなる問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、エンジンと、前記エンジンの回転によって駆動される発電機と、前記エンジンの停止と再始動を行うアイドリングストップ制御部と、を備える車両に搭載される電源制御装置が提供される。この電源制御装置は、回路内の電源として働く第1のバッテリを含み、前記発電機から供給される電力により前記第1のバッテリを充電可能な回路構成を備えた第1の回路と、前記第1のバッテリとは異なる第2のバッテリと、前記第2のバッテリを電源として動作する補機とを含む第2の回路と、前記第1のバッテリと前記第1の回路内の電源ラインとの間の導通と遮断を切り替える第1のスイッチ部と、前記第1の回路の電源ラインと前記第2の回路の電源ラインとの間の導通と遮断とを切り替える第2のスイッチ部と、前記アイドリングストップ制御部の動作と協働して、前記第1のスイッチ部と前記第2のスイッチ部とを制御するスイッチ制御部と、を備える。そして、前記スイッチ制御部は、前記エンジンの運転中に、前記第2のスイッチ部を導通して前記発電機から供給される電力により前記第2のバッテリを充電可能とするとともに、前記第1のバッテリの電圧が所定の閾値以下になったときに、前記第1のスイッチ部を遮断して前記第1のバッテリからの放電を制限し、前記エンジンの停止中に、前記第1および第2のスイッチ部を共に導通して、前記第1のバッテリから前記第2のバッテリへの充電を可能とする。
以上のように構成された本形態の電源制御装置によれば、通常走行中に第1のバッテリの電圧が低下して所定の閾値以下になったときに、スイッチ制御部によって、第1のスイッチ部が遮断されて第1のバッテリからの放電が制限される。このため、第2のバッテリは優先的に放電してSOCが低下することから、第2のバッテリの充電受入性を高い状態とすることができる。一方、アイドリングストップ制御部によるエンジンの停止中には、第1および第2のスイッチ部は共に導通されて、第1のバッテリから第2のバッテリへの充電が可能となる。したがって、通常走行中において、第2のバッテリの充電受入性を高い状態とするために低下させた第2のバッテリのSOCを、アイドリングストップ制御部によるエンジンの停止中に、第1のバッテリから第2のバッテリへ電力が供給されることで回復させることが可能となる。
このために、本形態の電源制御装置は、第2のバッテリのSOCをより低く制御させても、アイドリングストップ制御部による再始動時には、第2バッテリによって補機の電圧が維持されることを期待できる。したがって、本形態の電源制御装置によれば、通常走行中における第2のバッテリの充電受入性を高めることによって充電制御の燃費効果を向上しつつ、アイドリングストップ制御の再始動時に補機保護を第2バッテリによって行うことができる可能性を高める効果を奏する。
(2)前記形態の電源制御装置において、前記スイッチ制御部は、前記エンジンの停止中における、前記第1のスイッチ部および前記第2のスイッチ部の導通を、第1のバッテリの電圧が第2のバッテリの電圧よりも高い場合に限り行う、としてもよい。この形態の電源制御装置によると、第1のバッテリから第2のバッテリへの電力供給のタイミングを適切とすることができる。
(3)上記形態の電源制御装置において、前記第1の回路は、前記第1のバッテリの電力により駆動されて前記エンジンを始動させるスタータを含み、前記スイッチ制御部は、前記アイドリングストップ制御部による前記エンジンの再始動時に前記スタータを駆動する際には、第2のスイッチ部を遮断する、としてよい。この形態の電源制御装置によると、スタータによるクランキング時に第2のバッテリからスタータへの放電を回避することができる。
(4)上記形態の電源制御装置において、前記第2の回路に含まれる前記補機は、供給電力の電圧を最低動作電圧以上に維持することが要求される機器である、としてもよい。この形態の電源制御装置によると、第2のバッテリによって前記補機の電圧を最低動作電圧以上に維持する可能性を高めることができる。
(5)上記形態の電源制御装置において、前記第1のバッテリは鉛バッテリであり、前記第2のバッテリは前記鉛バッテリよりも出力密度又はエネルギー密度の高いバッテリである、としてもよい。この形態の電源制御装置によると、高性能な第2バッテリによって電源制御が可能となる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、バッテリーシステム、車両、電源制御方法、バックアップシステムなどの種々の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としての電源制御装置とその周辺を示す説明図である。 電源管理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
A.全体の構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての電源制御装置とその周辺を示す説明図である。本実施形態の電源制御装置100は車両に搭載されるものである。車両は、図示しないエンジン(内燃機関)を駆動源として走行する、いわゆる自動車である。
図1に示すように、電源制御装置100は、オルタネータ(発電機)10と、スタータ20と、第1バッテリとしての鉛バッテリ30と、第2バッテリとしてのリチウムイオンバッテリ40と、第1補機群50と、第2補機群52とを備えている。スタータ20、第1補機群50、鉛バッテリ30、第2補機群52、およびリチウムイオンバッテリ40は、接続線としての電源ライン15によりオルタネータ10に対して並列に電気接続されている。この電源ライン15により、上記の各電気要素について相互の給電経路が形成されている。すなわち、電源ライン15とは、オルタネータ10から各電気要素へ電流を流すための電流経路を言う。
なお、オルタネータ10を除く電気要素20〜52は、2つの回路に区分けすることができる。第1回路C1はスタータ20、第1補機群50、および鉛バッテリ30を含み、第2回路C2は第2補機群52およびリチウムイオンバッテリ40を含む。また、電源制御装置100は、第1スイッチ60と、第2スイッチ62とを備えている。
鉛バッテリ30は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオンバッテリ40は、鉛バッテリ30に比べて充放電のエネルギー効率、出力密度、およびエネルギー密度の高い高性能蓄電池である。リチウムイオンバッテリ40は、複数の単電池を直列に接続してなる組電池により構成される12Vタイプのものである。なお、鉛バッテリ30の蓄電容量は、リチウムイオンバッテリ40の蓄電容量よりも大きく設定されている。
第1スイッチ60は、MOSFETからなる半導体スイッチであり、第1回路C1内の電源ライン15と鉛バッテリ30との間に設けられている。第1スイッチ60は、第1回路C1内の電源ライン15に対する鉛バッテリ30の導通(オン)と遮断(オフ)を切り替える第1のスイッチ部として機能する。
第2スイッチ62は、第1スイッチ60と同様に、MOSFETからなる半導体スイッチにより構成されており、第1回路C1と第2回路C2との間の電源ライン15上に設けられている。第2スイッチ62は、第1回路C1内の電源ライン15と第2回路C2内の電源ライン15との間の導通(オン)と遮断(オフ)を切り替える第2のスイッチ部として機能する。
第1スイッチ60および第2スイッチ62のオン/オフは、コントロールユニット70により制御される。つまり、第1スイッチ60のオン状態(導通状態)とオフ状態(遮断状態)との切り替え、および第2スイッチ62のオン状態(導通状態)とオフ状態(遮断状態)との切り替えは、コントロールユニット70により実施される。
第2補機群52のそれぞれは、供給電力の電圧を最低動作電圧以上に維持することが要求される負荷であり、第2スイッチ62に対してリチウムイオンバッテリ40の側、すなわち第2回路C2に含まれる。これにより、第2補機群52への電力供給は、主にリチウムイオンバッテリ40が分担することとなる。第2補機群52の具体例としてはナビゲーション装置やオーディオ装置が挙げられる。例えば、ナビゲーション装置では、供給電力の電圧が一定ではなく大きく変動し、閾値である最低動作電圧を下回った場合に、ナビゲーション装置等の作動がリセットする不具合が生じる。
第1補機群50のそれぞれは、第2補機群52のように最低動作電圧が要求される負荷以外の一般的な負荷である。第1補機群50の具体例としてはヘッドライト、フロントウインドシールド等のワイパ、空調装置の送風ファン、リヤウインドシールドのデフロスタ用ヒータ等が挙げられる。第1補機群50は、第2スイッチ62に対して鉛バッテリ30の側、すなわち第1回路C1に含まれる。これにより、第1補機群50への電力供給は、主に鉛バッテリ30が分担することとなる。
スタータ20は、エンジン始動用モータであり、負荷に該当する。スタータ20も、第2スイッチ62に対して鉛バッテリ30の側、すなわち第1回路C1に含まれる。これにより、スタータ20への電力供給も主に鉛バッテリ30が分担することとなる。
オルタネータ10は、エンジンのクランク軸(出力軸)の回転エネルギーにより発電するものである。オルタネータ10の構成等は周知であるため、ここでは図示を省略し、簡単に説明する。オルタネータ10のロータがクランク軸により回転すると、ロータコイルに流れる励磁電流に応じてステータコイルに交流電流が誘起され、整流器により直流電流に変換される。そして、ロータコイルに流れる励磁電流をレギュレータが調整することで、発電された直流電流の電圧を調整電圧となるよう調整する。オルタネータ10のレギュレータに対する制御はコントロールユニット70により実施される。
オルタネータ10で発電した電力は、必要に応じて、スタータ20、第1補機群50、および第2補機群52へ供給されるとともに、鉛バッテリ30、リチウムイオンバッテリ40へも供給される。エンジンの駆動が停止してオルタネータ10で発電が実施されていない場合には、鉛バッテリ30、リチウムイオンバッテリ40からスタータ20、第1補機群50、および第2補機群52へ、電力が必要に応じて供給される。
鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40には、電流センサ64、66がそれぞれ設けられている。各電流センサ64、66により検出された電流値はコントロールユニット70に送られ、コントロールユニット70は各電流値をそれぞれ積算することで、各バッテリ30、40のSOCを算出する。SOCは、満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合である。なお、SOCの算出は、電流センサによって検出されたバッテリ電流に基づいて算出するものに限る必要はなく、バッテリ電解液比重センサ、セル電圧センサ、バッテリ端子電圧センサ等に基づいて求める構成としてもよい。さらに、バッテリに残存している電気量を検出する構成に限る必要もなく、例えば充電可能量等の他のパラメータで蓄電状態(SOC)を取得する構成とすることもできる。
コントロールユニット70は、CPU、ROM、RAM等を備える、いわゆるマイクロコンピュータであり、鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40の充電量を管理(制御)する電源管理を行う。
電源管理は、充電制御を含む。充電制御は、通常走行中に燃料発電によるバッテリへの充電を抑制することで燃料消費量を節約し、減速走行中に回生発電により鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40への充電を行う制御である。すなわち、通常走行中には、オルタネータ10に送る発電電圧指示値を低く調整する一方、減速走行中には、オルタネータ10に送る発電電圧指示値を高くして、車両の回生エネルギーを積極的に回収する。「通常走行」とは、本明細書においては、加速走行および定常走行である。なお、充電制御においては、車両状態情報に基づいて、オルタネータ10によって生成される回生予測量を算出し、回生予測量に基づいてオルタネータ10への発電電圧指示値を算出するようにしている。車両状態情報は、例えば、車両の走行速度(車速)、車両の減速度、ブレーキペダルの踏み込み量などを含むことができる。
車両は、コントロールユニット70以外にも、エンジンコントロールユニット200およびアイドリングストップユニット300を備える。エンジンコントロールユニット200はエンジンの運転を制御し、アイドリングストップユニット300はアイドリングストップ制御を行う。アイドリングストップ制御は、所定の自動停止条件(例えば、車速が所定値以下)を満たした場合にエンジンを自動停止させ、エンジンが自動停止された状態で所定の再始動条件を満たした場合にエンジンを自動で再始動させるものである。コントロールユニット70、エンジンコントロールユニット200、およびアイドリングストップユニット300は、電気的に接続されており、互いの間で通信を行うことができる。
B.電源管理ルーチンの構成:
図2は、コントロールユニット70によって実行される電源管理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。この電源管理ルーチンは、キー始動後に実行開始される。なお、キー始動後においては、第1スイッチ60および第2スイッチ62は共にオン状態となっており、オルタネータ10で発電した電力は、鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40へ供給され、鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40は満充電状態となっているものとする。
処理が開始されると、CPUは、充電制御を行いつつ走行する(ステップS110)。充電制御は、前述した、通常走行中に燃料発電によるバッテリへの充電を抑制することで燃料消費量を節約し、減速走行中に回生発電により鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40への充電を行う制御である。なお、この際には、第1および第2スイッチ60、62は共にオン状態となっていることから、オルタネータ10から供給される電力により鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40は充電可能となっている。次いで、CPUは、走行中に鉛バッテリ30のOCV(Open Circuit Voltage)を測定して(ステップS120)、そのOCVが予め定められた所定の閾値V1を下回ったか否かを判定する(ステップS130)。上記OCVは、開回路状態として図示しない電圧センサによって求められる。ここで、OCVが閾値V1を下回っていないと判定されると、CPUは、ステップS110に処理を戻して、充電制御を行いながらの走行を継続する。なお、本実施形態では、OCVと閾値V1の比較を行っていたが、必ずしもOCVである必要はなく、単なる電圧に換えて、電圧が所定の閾値を下回っていないかを判定する構成としてもよい。
ステップS130で、鉛バッテリ30のOCVが閾値V1を下回ったと判定されると、CPUは、ステップS140に処理を移行して、第1スイッチ60をオフ状態に切り替える。これによって、第1回路C1において鉛バッテリ30が切り離される。その後、CPUは、充電制御を行いながらの走行を継続する(ステップS150)が、この際には鉛バッテリ30は切り離されていることから、リチウムイオンバッテリ40のみで充電制御がなされる。通常走行中の充電制御によって、燃料発電によるバッテリへの充電が抑えられてリチウムイオンバッテリ40から第1補機群50および第2補機群52への電力の供給がなされることから、リチウムイオンバッテリ40の放電量が大きくなってリチウムイオンバッテリ40のSOCが大きく低下する。これによって、通常走行中のリチウムイオンバッテリ40の充電受入性は高い状態となる。
その後、CPUは、アイドリングストップユニット300と通信を行って、アイドリングストップ制御によってエンジンが停止状態(この停止状態を、以下「アイドリングストップ状態」と呼ぶ)へ移行したか否かを判定する(ステップS160)。ここで、アイドリングストップ状態へ移行していないと判定されると、CPUは、ステップS150に処理を戻して、充電制御を行う走行状態を継続する。
ステップS160で、アイドリングストップ状態へ移行したと判定されると、CPUは、鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40のOCVをそれぞれ測定する(ステップS170)。その後、CPUは、鉛バッテリ30のOCVとリチウムイオンバッテリ40のOCVとを比較して(ステップS180)、鉛バッテリ30のOCVの方が高いと判定されたときには、第1スイッチ60をオン状態に切り替える(ステップS190)。このとき、第2スイッチ62はオン状態を維持する。これによって、第1回路C1において鉛バッテリ30が接続され、鉛バッテリ30の方がOCVが高いことから、鉛バッテリ30からリチウムイオンバッテリ40へ電力が供給される。アイドリングストップ状態へ移行する前の走行時においては、前述したように、リチウムイオンバッテリ40のSOCが大きく低下する状態となることがあるが、このステップS190の処理によって、鉛バッテリ30からリチウムイオンバッテリ40への給電がなされることから、リチウムイオンバッテリ40のSOCを回復させることができる。
ステップS190の実行後、CPUは、ステップS200に処理を進める。一方、ステップS180で、鉛バッテリ30のOCVがリチウムイオンバッテリ40のOCV以下であると判定されたときには、CPUは、ステップS190を実行することなく、ステップS200に処理を進める。
ステップS200では、CPUは、アイドリングストップユニット300と通信を行って、アイドリングストップ制御によってエンジンの再始動が開始された時か否かを判定する。ここで、エンジンの再始動が開始された時と判定されると、CPUは、第2スイッチ62をオフ状態に切り替える(ステップS210)。これによって、エンジンの再始動時においては、第1回路C1の電源ライン15と第2回路C2の電源ライン15との間が切り離され、第1回路C1に含まれるスタータ20および第1補機群50は鉛バッテリ30に、第2回路C2に含まれる第2補機群52はリチウムイオンバッテリ40に、電力供給が分担される。再始動時においては、スタータ20によるクランキングによって大きな電力が必要となるが、最低動作電圧以上に維持することが要求される第2補機群52は、スタータ20から切り離されていることから、エンジンの再始動時においても最低動作電圧を下回るようなことがない。
その後、CPUは、エンジンの再始動が完了したか否かを判定し(ステップS220)、再始動が完了したと判定されると、CPUは、第2スイッチ62をオン状態に切り替える(ステップS230)。その後、CPUは、ステップS110に処理を戻し、充電制御を行う走行状態に処理を移行する。
さらに、本実施形態の電源制御装置100は、上述した電源管理ルーチン以外に、鉛バッテリ30およびリチウムイオンバッテリ40の各SOCを管理する制御を行っている。このSOC管理制御では、鉛バッテリ30のSOCが鉛バッテリ用の下限値を超えた場合、または、リチウムイオンバッテリ40のSOCがリチウムイオンバッテリ用の下限値を超えた場合に、エンジンの動力を増大してSOCが下限値を上回るように制御する。この電源制御装置100では、前述したように、通常走行中においてリチウムイオンバッテリ40の充電受入性を高い状態とするために、リチウムイオンバッテリ40のSOCを大きく低下させるようにしているが、これに見合うように、上記リチウムイオンバッテリ用の下限値は、従来例と比べて低く設定されている。
C.実施形態効果:
以上説明したように、本実施形態の電源制御装置100によれば、通常走行中には、リチウムイオンバッテリ40のSOCを低く設定し、リチウムイオンバッテリ40の充電受入性を高めることができる。しかも、本実施形態の電源制御装置100によれば、リチウムイオンバッテリのSOCの下限値を低く設定しても、アイドリングストップ制御によるエンジン停止中にリチウムイオンバッテリ40のSOCを回復させることができることから、再始動時には、リチウムイオンバッテリ40からの第2補機群52への供給電圧を最低動作電圧以上に維持することを期待できる。したがって、本実施形態の電源制御装置100によれば、通常走行中における第2のバッテリの充電受入性を高めることによって充電制御の燃費効果を向上しつつ、アイドリングストップ制御の再始動時における第2補機群52の保護をリチウムイオンバッテリ40によって行うことができる可能性を高める効果を奏する。
上記効果は、アイドリングストップ制御によるエンジンの停止中に第2のバッテリのSOCを回復させない場合と比べて顕著なものがある。第2のバッテリのSOCを回復させないと、アイドリングストップ制御の再始動時に第2補機群52に供給される電圧が最低動作電圧を下回る虞があるため、SOC管理制御におけるリチウムイオンバッテリのSOCの下限値を比較的、高めに設定させ得なかったからである。
D.変形例:
・変形例1:
上記実施形態においては、第2バッテリとしてリチウムイオンバッテリを採用したが、他のバッテリ、例えばニッケル水素バッテリを採用する構成としてもよい。要は、第1バッテリとしての鉛バッテリと比べて出力密度又はエネルギー密度の高いバッテリであれば、いずれのバッテリを採用する構成としてもよい。さらに、第1バッテリを鉛バッテリ以外のバッテリとしてもよい。
・変形例2:
上記実施形態においては、第1および第2のスイッチ部としてMOSFETを採用したが、これに限る必要はなく、リレー、アナログスイッチ、半導体スイッチ等の導通/遮断を切り替える他の機器を採用する構成としてもよい。
・変形例3:
上記実施形態においては、車両は駆動源としてエンジンだけを搭載するものであったが、これに換えて、駆動源としてエンジンとモータ(電動機)を搭載するハイブリッド車両としてもよい。
・変形例4:
上記実施形態では、アイドリングストップ制御によるエンジン停止中に、鉛バッテリ30のOCVがリチウムイオンバッテリ40のOCVより大きいときに限り、第2スイッチをオンとしていたが、これに換えて、鉛バッテリ30のOCVがリチウムイオンバッテリ40のOCVより大きいか否かの判定を行わずに、アイドリングストップ状態へ移行したと判定されたときに直ちに第2スイッチをオンさせる構成としてもよい。リチウムイオンバッテリは、SOCに対するOCVを示すOCV−SOC特性が鉛バッテリのOCV−SOC特性と比べて、常に大きいことから、鉛バッテリ30に対してリチウムイオンバッテリ40側からの放電が優先されるためである。
・変形例5:
上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェア(例えば集積回路)で実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…オルタネータ
15…給電線
20…スタータ
30…鉛バッテリ
40…リチウムイオンバッテリ
50…第1補機群
52…第2補機群
60…第1スイッチ
62…第2スイッチ
64…電流センサ
66…電流センサ
70…コントロールユニット
100…電源制御装置
200…エンジンコントロールユニット
300…アイドリングストップユニット
C1…第1回路
C2…第2回路

Claims (5)

  1. エンジンと、前記エンジンの回転によって駆動される発電機と、前記エンジンの停止と再始動を行うアイドリングストップ制御部と、を備える車両に搭載される電源制御装置であって、
    回路内の電源として働く第1のバッテリを含み、前記発電機から供給される電力により前記第1のバッテリを充電可能な回路構成を備えた第1の回路と、
    前記第1のバッテリとは異なる第2のバッテリと、前記第2のバッテリを電源として動作する補機とを含む第2の回路と、
    前記第1のバッテリと前記第1の回路内の電源ラインとの間の導通と遮断を切り替える第1のスイッチ部と、
    前記第1の回路の電源ラインと前記第2の回路の電源ラインとの間の導通と遮断とを切り替える第2のスイッチ部と、
    前記アイドリングストップ制御部の動作と協働して、前記第1のスイッチ部と前記第2のスイッチ部とを制御するスイッチ制御部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、
    前記エンジンの運転中に、前記第2のスイッチ部を導通して前記発電機から供給される電力により前記第2のバッテリを充電可能とするとともに、前記第1のバッテリの電圧が所定の閾値以下になったときに、前記第1のスイッチ部を遮断して前記第1のバッテリからの放電を制限し、
    前記エンジンの停止中に、前記第1および第2のスイッチ部を共に導通して、前記第1のバッテリから前記第2のバッテリへの充電を可能とする、電源制御装置。
  2. 請求項1に記載の電源制御装置であって、
    前記スイッチ制御部は、前記エンジンの停止中における、前記第1のスイッチ部および前記第2のスイッチ部の導通を、第1のバッテリの電圧が第2のバッテリの電圧よりも高い場合に限り行う、電源制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電源制御装置であって、
    前記第1の回路は、前記第1のバッテリの電力により駆動されて前記エンジンを始動させるスタータを含み、
    前記スイッチ制御部は、前記アイドリングストップ制御部による前記エンジンの再始動時に前記スタータを駆動する際には、第2のスイッチ部を遮断する、電源制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電源制御装置であって、
    前記第2の回路に含まれる前記補機は、供給電力の電圧を最低動作電圧以上に維持することが要求される機器である、電源制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電源制御装置であって、
    前記第1のバッテリは鉛バッテリであり、前記第2のバッテリは前記鉛バッテリよりも出力密度又はエネルギー密度の高いバッテリである、電源制御装置。
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