JP2018003066A - 長尺基板の液切装置及びこれを備えた湿式表面処理装置並びに長尺基板の液切方法及びこれを含んだめっき方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係る液切装置を備えた湿式表面処理装置の一具体例として、図1に示す連続式の電気めっき装置を採り上げ、被処理材として透明基材の一方の面のみに金属層を設けた金属化フィルムからなる長尺基板の金属層表面に黒化膜層を電気めっきして導電性基板を作製する場合を例に挙げて説明する。なお、本発明に係る液切装置を備えた湿式表面処理装置は、係る電気めっき装置への適用に限定されるものではなく、無電解めっき装置、酸洗処理装置、防錆処理装置、粗面化処理装置などの湿式処理装置にも適用することができる。また、長尺基板は金属化フィルムに限定されるものではなく、銅張積層板、銅箔などの金属ストリップ等も適用することができる。
上記の電気めっき装置10のロールユニット15〜18には、上記の反転ロールから引上ロールまでの搬送経路に、めっき液の液面上に引き上げられた長尺基板Fを導いてこれを外周面に部分的に巻き付けることで液切りを行う液切装置23、24、25、26がそれぞれ設けられている。これら液切装置23、24、25、26の各々は、長尺基板Fの搬送経路に沿って連続する2個の液切ロール23a、23b、24a、24b、25a、25b、26a、26bを有している。上記4つの液切装置23〜26はいずれも同様の構造を有しているので、以降は特に断らない限り液切装置23について説明する。図2に示すように、液切ロール23a、23bは、それぞれ外周面の全周のうち所定の角度範囲Aa、Abだけに部分的に長尺基板Fが巻き付くように配置されている(この角度範囲Aa、Abは抱き角とも称される)。
P=T/R
次に、上記の電気めっき装置10を用い、金属層が形成されている透明基材からなる長尺基板を浸漬、引き上げることにより作製可能な導電性基板の具体例について図面を参照しながら説明する。この、図3(a)に示す導電性基板50は、透明基材51の片面に金属層52及び黒化層53がこの順に1層ずつ積層されたものであり、図3(b)に示す導電性基板150は、透明基材151の両面に各々金属層152、及び黒化層153がこの順に1層ずつ積層されたものである。これら黒化層53、153を、上記した電気めっき装置10によるめっき処理で成膜することができる。
厚さ100μmのPETフィルム上に、厚さ0.5μmの銅層が形成された金属化フィルムからなる長尺基板を、ロールツーロール方式で搬送しながらディップ式の図1に示す電気めっき装置で1段めっきした。その際、めっき槽にはNi−Znを主成分とする液温40℃の黒化層形成用めっき液を貯留し、電流密度は0.2A/dm2・100secに設定した。また、長尺基板の搬送経路のうち、めっき液面から長尺基板が引き上げられる箇所に、外径20mmのSUSロールの外周面に厚さ2.5mm、硬度50°のゴムをコーティングした液切ロールを設置した。
長尺基板がめっき液の液面上に引き上げられてから液切ロールで液切りされるまでの時間を5秒とし、SUSロールの外周面にコーティングしたゴムの硬度を20°、70°、90°に代えた以外は上記実施例の試料6の3段めっきと同じ条件でめっき処理を行い、試料11〜13の導電性基板を作製した。更に、SUSロールの外周面にゴムをコーティングしないこと以外は同じ条件で試料14の導電性基板を作製した。得られた試料11〜14の導電性基板に対して、上記実施例と同様にして評価を行った。その結果を下記表2に示す。
11 めっき槽
12 巻出ロール
13 巻取ロール
14 前ガイドロール
15、16、17、18 ロールユニット
15a、16a、17a、18a ガイドロール
15b、16b、17b、18b 反転ロール
15c、16c、17c、18c 引上ロール
19a、19b、20a、20b、21a、21b、22a、22b アノード
23、24、25、26 液切装置
23a、23b、24a、24b、25a、25b、26a、26b 液切ロール
50、150 導電性基板
51、151 透明基材
52、152 金属層
53、153 黒化層
54、154 密着層
F 長尺基板
S 積層長尺基板
Aa、Ab 抱き角
Claims (9)
- ロールツーロールで搬送される長尺基板を処理液の液面下にガイドするガイドロールと、該ガイドされた長尺基板の該液面下での走行方向を下向きから上向きに反転させる反転ロールと、該反転された長尺基板を該処理液の液面上に引き上げる引上ロールとからなるロールユニットに具備される長尺基板の液切装置であって、
該液切装置は、該反転ロールから該引上ロールまでの搬送経路上に設けられており、該液面上に引き上げられた長尺基板を導いて、これを外周面に部分的に巻き付けることで液切りを行う少なくとも1個の液切ロールを備えることを特徴とする長尺基板の液切装置。 - 前記液切ロールの外周面には表面硬度20°以上70°以下の弾性体が被覆されていることを特徴とする、請求項1に記載の長尺基板の液切装置。
- 前記長尺基板の表面側と裏面側とを交互に巻き付けるように、該長尺基板の搬送経路に沿って前記液切ロールが複数個間隔をあけて配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の長尺基板の液切装置。
- 処理液を貯留する処理槽と、長尺基板をロールツーロールで搬送する1対の巻出ロール及び巻取ロールと、該長尺基板の該処理液への浸漬及びその後の引き上げを行う少なくとも1セットのロールユニットとを備える長尺基板の湿式表面処理装置であって、
該ロールユニットが、処理液の液面上、引上ロールの手前に請求項1から3のいずれか1項に記載の長尺基板の液切装置を具備するロールユニットであることを特徴とする長尺基板の湿式表面処理装置。 - めっき液を貯留するめっき槽と、長尺基板をロールツーロールで搬送する1対の巻出ロール及び巻取ロールと、該長尺基板の該めっき液への浸漬及びその後の引き上げを行う少なくとも1セットのロールユニットとを備える長尺基板のめっき装置であって、
該長尺基板が、金属層が形成されている透明基材からなっており、
該ロールユニットが、めっき液の液面上、引上ロールの手前に、請求項1から3のいずれか1項に記載の長尺基板の液切装置を具備するロールユニットであることを特徴とする長尺基板のめっき装置。 - 前記長尺基板は金属層が形成されている透明基材からなる金属化フィルムであり、前記ガイドロールが該金属化フィルムの金属層に接触することで給電を行う給電ロールであり、前記ガイドロールから前記反転ロールまでの搬送経路、及び前記反転ロールから前記引上ロールまでの搬送経路のうちの少なくとも一方において、前記液面下を走行する長尺基板の少なくとも一方の表面の該金属層に対向する位置にアノードが設けられており、該金属化フィルムの少なくとも金属層側が前記液切ロールの外周面に巻き付くことを特徴とする、請求項5に記載の長尺基板のめっき装置。
- ロールツーロール方式で搬送される長尺基板を処理液に浸漬させることで表面処理を行う長尺基板の液切方法であって、
該長尺基板を処理液に浸漬して表面処理を行った後に該処理液の液面上に引き上げられた該長尺基板を、請求項1から3のいずれか1項に記載の長尺基板の液切装置の液切ロールの外周面に部分的に巻き付けることによって、該長尺基板の表面に付着した処理液の液切りを行うことを特徴とする長尺基板の液切方法。 - ロールツーロール方式で搬送される長尺基板をめっき液に浸漬させることでめっき処理を行う長尺基板のめっき方法であって、
該長尺基板をめっき液に浸漬してめっき処理を行った後に、該めっき液の液面上に引き上げられた該長尺基板を、請求項1から3のいずれか1項に記載の長尺基板の液切装置の液切ロールの外周面に部分的に巻き付けることによって、該長尺基板の表面に付着しためっき液の液切りを行うことを特徴とする長尺基板のめっき方法。 - 前記長尺基板が金属化フィルムからなり、前記めっき処理が電気めっき処理であり、該金属化フィルムの少なくとも金属層側を前記長尺基板の液切装置の液切ロールの外周面に巻き付けることを特徴とする、請求項8に記載の長尺基板のめっき方法。
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