JP2018002246A - 複合キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】複合容器蓋において、上下方向に応力が加わった場合のブリッジ破断が、開栓性を低下させる事なく防止できる。【解決手段】内蓋1と外蓋3からなる複合容器蓋であって、内蓋は、下部環状体5と、下部環状体の上端に破断可能なブリッジ7を介して連結される上部環状体9とからなり、下部環状体の内面には、容器顎部と係合して下部環状体の上昇を規制する係合突起が形成されており、上部環状体の上端面及び外蓋の内面には、互いに係合して両者を開栓方向に一体に回転させ得る第1の係合機構が設けられている複合容器蓋において、下部環状体及び上部環状体には、外蓋の閉栓状態において、上下に対面しての水平面61a,67a同士の係合により上部環状体の下部環状体に対する上昇を規制するが、外蓋の開栓方向への回転によって上部環状体が開栓方向に回転し、これにより、水平面同士の対面係合が解除される構造の第2の係合機構が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、容器口部に装着される内蓋と、該内蓋に装着される外蓋との2ピース構造の複合容器蓋に関するものである。
従来、各種の製品には、製造年月日、製造・販売者名、使用期限などの製品情報を表示したバーコードが広く利用されている。ところで、バーコードは、コード化された情報をリーダーで読取るため、バーコードの印刷面を平面とする必要があり、このため、ボトルやキャップなどの包装材料の分野では、バーコードの印刷面が制限され、また、コード化できる情報量も限られたものとなってしまうという問題がある。
そこで、最近では、ICタグを用いた情報表示の技術が利用されるようになってきた。ICタグとは、RFID(Radio Frequency Identification)とも呼ばれるものであり、所定の情報が記憶されたICチップを無線アンテナとともに樹脂やガラス等の誘電体材料に埋め込んでタグ(荷札)状に形成した超小型の通信端末である。このようなICタグは、無線通信により、ICチップに記憶された製品情報を読取るものであり、例えばICチップのメモリには、数百バイトのデータを記録することができ、多くの製品情報を記録できるという利点がある。また、ICタグは、非接触で記録された情報を読取ることができ、接触による摩耗などの問題もなく、さらには、商品の形態に併せた形状に加工したり、小型化、薄型化なども可能であるという利点がある。
例えば、特許文献1には、頂板にICタグが埋め込まれたキャップが開示されている。
しかしながら、特許文献1のキャップは、キャップが開放された事実を証明するタンパーエビデント(TE)機能を有しておらず、当然、ICタグにもTE機能は持たされていない。従って、容器内の内容物を詰め替えるという不正使用を防止することはできない。
また、このようなICタグを、容器の開封履歴の表示のために使用することも提案されており、例えば、特許文献2には、キャップを開封したとき、ICタグ中のICチップとアンテナとを結ぶリード線が断線することにより、開封を検出する方法が提案されている。
特許文献2では、ICタグが破断されているという事実を外部読み取り装置により検知することにより、開封の事実を認識できるというものであるが、未だ解決すべき課題が残されている。
例えば、特許文献2で提案されている技術では、容器本体或いは容器本体に属する部分(具体的には、開封時にキャップから切り取られるタンパーエビデントバンド)にICタグのICチップを設け、容器本体に螺子締結されるキャップにアンテナ及びリード線が設けられ、キャップを開封する際にリード線が破断される。
しかるに、容器本体にICチップを設けるときには、アンテナ及びICチップとアンテナとを接続するリード線は、容器とは別体のキャップに設けることとなるが、このような構成は実施不可能といってよい。即ち、アンテナ及びICチップがリード線で接続されているICタグをキャップに設け、キャップを容器口部に装着した後に、ICチップの部分のみを容器側に張り付けるという手段が採用されることとなるが、ICチップが垂れ下がっている状態でキャップを容器口部に装着しなければならず、その作業(キャッピング)が極めて困難となるし、キャッピング時にICチップの破損やリード線の破断を生じ易い。さらに、キャップから垂れ下がったICチップの容器への貼り付けも容易ではない。
また、開封時にキャップから切り取られるタンパーエビデントバンド(TEバンド)にICチップが設けられるような場合には、TEバンドへのICチップの装着が困難であると同時に、ICチップとアンテナとを結ぶリード線の破断による開封証明を十分に発揮することができない。即ち、かかる態様では、ICタグの破断は、TEバンドの切り離しを示すものであり、TEバンドの切り離しはキャップの開封履歴を示す。このことから理解されるように、ICタグの破断による開封履歴証明がなくとも、TEバンドの切り離しによりキャップの開封履歴は証明されてしまうからである。
また、特許文献3及び4には、容器口部に装着される内蓋(インナーキャップ)と、該内蓋に被せて使用される外蓋(オーバーキャップ)とからなり、インナーキャップ或いはオーバーキャップにICタグが設けられている複合容器蓋が、本出願人により提案されている。
かかる複合容器蓋は、外蓋を開放するための開封作業に伴ってICタグが破壊され、ICタグのICチップに保存されていた情報が読み取り不能となることにより、開封の事実を知ることができるのであり、外蓋の開封作業も容易に行うことができるという利点がある。
また、このような複合容器蓋は、開封作業は、一旦、外蓋を押し下げて外蓋を開栓方向に回転させることにより行われるため、ICタグが装着されていない場合においても、例えばチャイルドレジスタンス用の蓋としても期待される。
上記構造の複合容器蓋では、タンパーエビデント性(TE性)を持たせるために、内蓋が上部環状体と下部環状体とから構成されており、上部環状体と下部環状体とは開栓に際して破断可能なブリッジによって接続された構造を有している。即ち、上部環状体は、上蓋の開栓方向への回転が伝達される係合機構が設けられており、下部環状体には、容器口部に対しての上昇を規制する係合機構が設けられている。
このような構造では、外蓋を開栓方向に回転させたとき、上部環状体は外蓋と一体に開栓方向に回転して上昇するが、下部環状体の上昇は規制されているため、上部環状体は外蓋と一体に容器口部から取り除かれるが、下部環状体は、上部環状体と切り離されて容器口部に残ることとなる。従って、一般の消費者は、下部環状体が切り離されていることを見て、この容器蓋が、一旦開封されたものであるとの事実を認識することができるわけである。
しかしながら、上記のようにTE性を持たせた複合容器蓋では、開栓に先立って、外蓋に外力が加わったとき(例えば上部から押圧されたとき或いは上方に引っ張られたときなど)、上部環状体と下部環状体とを連結しているブリッジが破断してしまうという不都合を生じることがある。開栓前に、ブリッジが破断して、上部環状体と下部環状体とが切り離されてしまっていると、外蓋を開栓方向に回転させても、上部環状体が空回りするだけで、外蓋を上昇させる下部環状体からの反力が作用せず、結果として、開栓困難となってしまう。
また、外蓋を無理矢理引っ張り上げることにより、取り外しが可能となってしまい、ICタグが上部環状体に取り付けられているような構造の複合容器蓋では、ICタグを破壊せずに取り出すことができてしまうこととなり、各種の情報が記憶されたICタグが流用されてしまうおそれがある。
上述したブリッジ破断の問題を解決するためには、上部環状体と下部環状体とを繋いでいるブリッジの強度を高めればよいのであるが、ブリッジ強度を高めると、開栓性が低下してしまうこととなる。このため、開栓性を低下させることなく、上記のようなブリッジ破断の問題を解決することが必要である。
特開2005−321935号公報 特許4047821号 WO2014/002971 特開2015−168434号公報
従って、本発明の目的は、容器口部に装着される内蓋と、該内蓋に被せて装着される外蓋とを含み、該内蓋が下部環状体と、該下部環状体の上端に破断可能なブリッジを介して連結されている上部環状体とから構成されている構造の複合容器蓋において、外部から上下方向に応力が加わった場合のブリッジ破断が、開栓性を低下させることなく防止されている複合容器蓋を提供することにある。
本発明の他の目的は、ICタグを備えており、外蓋の開封履歴がICタグからの情報読み取りによって証明することができる、しかもICタグの流用を有効に防止することが可能な複合容器蓋を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、既にキャップが装着されている既存の包装容器に容易に装着して使用することもでき、しかも、内容物の詰め替えなどの不正使用を容易に防止することが可能な複合容器蓋を提供することにある。
本発明によれば、容器口部に装着される内蓋と、該内蓋に被せて装着される外蓋とを含む複合容器蓋であって、
前記内蓋は、下部環状体と、該下部環状体の上端に破断可能なブリッジを介して連結されている上部環状体とからなり、前記内蓋の下部環状体の内面には、容器顎部と係合して該下部環状体の上昇を規制する係合突起が形成されており、該内蓋の上部環状体の上端面及び前記外蓋の内面には、互いに係合して両者を開栓方向に一体に回転させ得る第1の係合機構が設けられている構造を有している複合容器蓋において、
前記下部環状体及び前記上部環状体には、閉栓状態において、上下に対面しての水平面同士の係合により該上部環状体の該下部環状体に対する上昇を規制するが、前記外蓋の開栓方向への回転によって該上部環状体が開栓方向に回転し、これにより、該水平面同士の対面係合が解除される構造の第2の係合機構が設けられていることを特徴とする複合容器蓋が提供される。
本発明の複合容器蓋においては、以下の態様が好適である。
(1)前記外蓋の下端には、環状の切り取りバンドが設けられており、前記内蓋の下部環状体の外面には、該切り取りバンドの下端面との当接により該外蓋の降下を規制する周状フランジが設けられており、該切り取りバンドを切り取って該外蓋を降下させることにより、前記第1の係合機構の係合が機能し、該外蓋の開栓方向への回転により、前記内蓋の上部環状体が該外蓋と一体になって開栓方向に回転し得ること。
(2)前記内蓋における下部環状体及び上部環状体が有している筒状側壁は、中心軸線を通る軸方向面で二分され且つ互いにヒンジ連結された割型構造を有していると共に、該上部環状体の筒状側壁の上部には、2分割された筒状側壁の一方に連結された天板を有していること。
(3)前記上部環状体に設けられた天板の上面に、ICタグが載置されており、前記外蓋の内面には、該ICタグを破壊するためのカッターが設けられており、該外蓋の降下により、該カッターによって該ICタグが破壊されること。
(4)前記外蓋の内面及び前記内蓋の下部環状体の外面には、閉栓状態において、それぞれ、互いに係合して該外蓋の回転を規制する回転規制突起が設けられていること。
(5)前記内蓋の下部環状体には、該下部環状体の上端から下方に延びている切欠き部が設けられており、該切欠き部の閉栓方向側の側面下端部分には閉栓方向側に延びている突起受け入れ部が形成されており、該突起受け入れ部に前記第2の係合機構の構成要素である水平面が形成されており、前記上部環状体の下端には、該切欠き部内を下方に延びているストッパー突起が設けられており、該ストッパー突起の下端部分に閉栓方向側に延びている係合凸部が形成されており、該係合凸部の上面が、前記第2の係合機構の構成要素である水平面となっていること。
(6)前記内蓋の下部環状体の上端面と上部環状体の下端面との間には、互いに係合関係にある凹凸が形成されており、該内蓋が開栓方向に旋回したときに互いに面接触する側に位置する該凹凸の側部には、該下部環状体を下方に押し下げるように作用する傾斜面となっており、該傾斜面とは反対側に位置する側の該凹凸の側部のそれぞれに、前記第2の係合機構の構成要素である水平面が形成されていること。
(7)前記下部環状体の外面には、前記外蓋の降下及び開栓方向への回転に際しての誘導路となるカム溝が形成されており、前記外蓋の内面には、該カム溝に沿って降下し且つ開栓方向に誘導されるカムが形成されていること。
本発明の複合容器蓋は、外蓋を開栓方向に回転させることにより、第1の係合機構により、内蓋の上部環状体が開栓方向に一体となって回転し、これに伴い、破断可能なブリッジを介して上部環状体に連結されている下部環状体も開栓方向に一体となって回転するが、下部環状体は容器顎部との係合により、回転に伴う上昇が規制されている。このため、上部環状体のみが外蓋と共に上昇する結果として、上記のブリッジに応力が加わり、該ブリッジが破断し、従って、外蓋が上部環状体と共に容器口部から取り除かれ、下部環状体は切り離されて容器口部側に残ることとなる。つまり、外蓋が一旦容器口部から取り除かれたものでは、必ず、上部環状体と下部環状体とが切り離されており、これを見て、一般の消費者等は、この複合容器蓋の開封履歴を認識することができるのである。
これが、本発明の複合容器蓋が有する基本的構造であり、この容器蓋が示すTE性である。
このような構造の複合容器蓋において、本発明では、内蓋の下部環状体と上部環状体との間に、互いに対面する水平面同士の係合を利用した第2の係合機構が設けられている。
この第2の係合機構においては、閉栓状態において、上下に対面しての係合により該上部環状体の該下部環状体に対する上昇を規制するが、前記外蓋の開栓方向への回転によって該上部環状体が開栓方向に回転した状態において、該水平面同士の対面係合が解除されて該上部環状体の該下部環状体に対する上昇が可能となっている。このことから理解されるように、閉栓状態においては、上部環状体及び下部環状体に設けられている水平面同士が互いに対面しており、この状態で下部環状体の上昇は、これら水平面同士の係合により規制されている。即ち、外蓋が無理矢理上方に引っ張られた場合、水平面同士の係合により、下部環状体と上部環状体とを繋いでいるブリッジへの応力集中が緩和され、これにより、ブリッジ破断を有効に防止することができ、さらには、外蓋を無理矢理容器口部から取り外すという不正も有効に防止することができる。
しかも、上記の第2の係合手段では、互いに対面している水平面での係合を利用しており、上下方向(容器軸方向)の力に対しては抵抗を示すが、周方向(回転方向)に対しての抵抗力は示さない。即ち、外蓋を回転させて開栓を行うと、外蓋の回転に伴い、上部環状体が周方向に移動するため、水平面同士の係合が解除され、この結果、開栓力を増大させることなく(開栓性を低下させず)、有効に開栓を行うことが可能となる。
このように、第2の係合機構を採用した本発明の複合容器蓋では、開栓性を低下させることなく、TE性が向上している。
このような本発明の複合容器蓋では、上部環状体に設けられている天板にICタグを装着し、外蓋を開栓する際に該ICタグが破壊されるような構造とすることにより、ICタグの流用も有効に防止することができる。
さらに、本発明の複合容器蓋では、下部環状体と上部環状体とからなる内蓋を、中心軸線を通る軸方向面で二分割された割型構造とすることにより、容器口部に既にキャップが装着されている既存の包装容器であっても、容易に装着することができる。
本発明の複合容器蓋の最適態様について、外蓋を側断面とした内蓋正面図。 図1の複合容器蓋において、外蓋を側断面とした内蓋右側面図。 図1の複合容器蓋における全体構成の側断面を、既にキャップが装着された包装容器の口部と共に示す図。 図1の複合容器蓋における外蓋の上面(a)、半断面側面(b)及び底面(c)を示す図。 図1の複合容器蓋における開栓に際しての内蓋の形態変化のプロセスを示す図。 図1の複合容器蓋の内蓋における割型構造を示す斜視図。 図1とは異なる態様の第2の係合機構を用いた複合容器蓋における内蓋の側面を示す図及び要部(下部環状体と上部環状体との連結部分)を拡大して示す図。 図7の第2の係合機構が採用されている複合容器蓋の閉栓状態の概略側断面を、内蓋と外蓋との係合関係を示す平断面と共に示す図。 図7の複合容器蓋において、外蓋を押し下げて開栓方向に旋回したときの概略側断面を内蓋と外蓋との係合関係を示す平断面と共に示す図。 図7の複合容器蓋において、閉栓状態から開栓状態に至るまでの外蓋のカムと内蓋のカム溝との位置関係の変化を示す図。
本発明の複合容器蓋は、先に述べたように、内蓋を構成する下部環状体と上部環状体との間に、水平面同士の係合を利用した第2の係合機構を設けた点に重要な特徴を有するものであるが、この第2の係合機構には、大きく分けて2つの態様がある。一つは、下部環状体の上端に大きな切欠きを設け、上部環状体には、その下端に、該切欠きに入り込んでいるストッパー突起を設け、この切欠き及びストッパー突起に、上記のような水平面を形成したものであり、もう一つの態様は、下部環状体の上端面及び上部環状体の下端面に、互いに係合関係にある傾斜突起及び傾斜凹部を設け、これら傾斜突起及び傾斜凹部の側部に、上記のような水平面を設けた態様である。
以下、これらの態様に分けて、本発明を説明する。
第1の態様の第2係合機構が設けられている本発明の複合容器蓋の構造を示す図1〜図4を参照して、この複合容器蓋は、容器口部80(図3参照)に装着される内蓋1と、内蓋1に被せられている外蓋3とからなっている。
内蓋1は、所謂開封履歴明示バンド(TEバンド)としても機能する下部環状体5と、破断可能なブリッジ7を介して、下部環状体5に連結されている上部環状体9とから構成されている。
下部環状体5は、図3に示されているように、その内面に容器口部80の顎部81と係合する係合突起11を有しており、これにより、下部環状体5(内蓋1)の上昇が規制され、容器口部80からのすっぽ抜けが防止されるようになっている。
尚、図3の例では、容器口部80には、既にキャップ83が装着されており、この内蓋1は、キャップ83の上から被せた状態で容器口部80に装着されている。従って、この係合突起11は、内蓋1を装着する容器口部80の形態に応じて、容器口部80に装着されているキャップ83の下端に係合するものであってもよい。
また、この下部環状体5の下端には、周状フランジ13が形成されており、この周状フランジ13からは、筒状の把持部15が下方に延びている。周状フランジ13は、その上面に外蓋3の下端面が当接し、外蓋3の降下が規制されるようになっている。また、筒状の把持部15については後述するが、この部分を手でつかんで、外蓋3の開栓が行われる。このため、把持部15の外面は、図示されていないが、握り易く且つ滑りにくいように、凹凸面となっている。
さらに、下部環状体5の外面の上方部分には、軸方向に延びている細長い軸方向リブ17が周方向に一定の間隔を置いて複数形成されている。この軸方向リブ17は、閉栓状態での外蓋3の回転を阻止するためのものである。
また、上記の軸方向リブ17と共に、周方向に延びている周方向リブ19が、下部環状体5の上方部分に複数形成されている。この周方向リブ19は、外蓋3の上昇を規制するためのものであり、図2に示されているように、一部の軸方向リブ17の上端に一体に連なっており、全体としてT字型の突起が形成されている。
破断可能なブリッジ7を介して上記の下部環状体5の上端に連結されている上部環状体9の外面には、上方に第1の周状突起21が設けられ、第1の周状突起21とは間隔を置いて、その下方に第2の周状突起23が形成されている。
第1の周状突起21は、初期状態での外蓋3の位置を安定に保持し、外蓋3が上方にすっぽ抜けないようにするためのものである。
また、第2の周状突起23は、外蓋3を開栓する際、外蓋3と上部環状体9との係合関係を安定に保持し、外蓋3から上部環状体9が離脱してしまう不都合を回避するために設けられているものである。
また、図1及び図2には示されていないが、図3に示されているように、上部環状体9の上端部分は天板25によって閉じられている。この天板25の上面には、ICタグ27がヒートシールにより接合される。
このICタグ27は、例えばオレフィン系樹脂やポリエステルなどのプラスチックフィルム上に、容器内容物等に関する情報が記憶されたICチップと、ICチップからの情報の受信及びICチップへの情報の入力のためのアンテナを搭載したものであり、それ自体公知のものであってよい。
このICタグ27は、外蓋3及び内蓋1を取り外すに先立って破壊されるものであり、この破壊作業をスムーズに行うために、天板25の上面には、同心円状のリング状凹部29が形成されており、このリング状凹部29を跨ぐようにしてICタグ27が固定されている。
また、天板25の周縁部分は、樹脂量低減のため、肉抜きされて環状凹部31が形成されている。
さらに、天板25の外周端面には、適当な間隔で回転伝達突起33が周方向に配列されている。これらの回転伝達突起33は、外蓋3を開栓方向に旋回させたときに、内蓋1を一体に旋回させるための第1の係合機構を構成するものであり、一方側の面(開栓方向とは反対側の面)が直立した三角形状を有している。
このように、内蓋1は、上述した構造の下部環状体5と上部環状体9とから構成されている。
これに対して、内蓋1に被せて固定される外蓋3は、特に図4(a)〜(c)に示されているように、頂板部40と、頂板部40の周縁から降下したスカート壁41とを有しており、スカート壁41の下端には、引き裂き可能なスコア或いは外蓋ブリッジ43等を介して切り取りバンド45が設けられている。図1に示されているように、外蓋3を内蓋1に被せて装着したとき、この切り取りバンド45が、内蓋1(下部環状体5)の周状フランジ13の上面に当接することにより、外蓋3の降下が規制される。
尚、この切り取りバンド45の外面には、切り取りバンド45を切り取るための摘み46が設けられている。
また、外蓋3の頂板部40の内面には、外蓋3を内蓋1に装着した時に、前述した天板25のリング状凹部29に対応する部分に位置する箇所に、下端が鋭利なカッター47が設けられている。この例では、4つのカッター47が周状に対称的に配置されている。
即ち、外蓋3が降下したとき、このカッター47が、リング状凹部29上に位置しているICタグ27を突き破って破壊する。リング状凹部29は、このときのカッター47を受け入れる空間として機能する。
さらに、頂板部40の内面の周縁部分には、上部環状体9の天板25の上端面に設けられている回転伝達突起33と係合し得る案内突起49が、適当な間隔で複数配列されている。即ち、これらの案内突起49は、回転伝達突起33と共に第1の係合機構の構成要素となるものであり、外蓋3を開栓方向に旋回させたときに、内蓋1の上部環状体9に設けられている回転伝達突起33と係合し、内蓋1を外蓋3と一体に旋回させるための部材である。このため、この案内突起49の一方側の面(開栓方向側の面)が直立している三角形状を有しており、この直立した面が、回転伝達突起33の直立面と係合し、回転を伝達することとなる。
なお、図4(c)から理解されるように、この例では、全周にわたって12個(片側半周部分で6個)の案内突起49が配置されており、これと係合する内蓋1の回転伝達突起33も全周に分布している。
一方、外蓋3のスカート壁41の外面には、外蓋3を握って回転させる際の滑り止めとなるローレット50が形成されている。
また、外蓋3の内面には、内蓋1に被せられた外蓋3を保持し、その上下動を規制するための保持係合機構として機能する周状凸部51が設けられている。即ち、この周状凸部51が、前述した内蓋1に設けられている第1の周状突起21及び第2の周状突起23と係合することにより、外蓋3が内蓋1に対して上昇或いは降下することが防止される。
さらに、上記の周状凸部51の下方には、周方向に適当な間隔をおいて軸方向に延びている縦リブ53が複数(図4(c)の例では8個)設けられている。この縦リブ53は、下部環状体5の外面に設けられている軸方向リブ17と係合して外蓋3の内蓋1に対する回転を規制するためのものである。
上述した構造の複合容器蓋において、内蓋1を構成している下部環状体5と上部環状体9との間に水平面同士の係合を利用した第2の係合機構が設けられ、これにより、外蓋3に外力(特に軸方向外力)が作用したときに、下部環状体5と上部環状体9とを繋いでいるブリッジ7の破断を有効に回避することができる。
特に、図1を参照して、下部環状体5の上端面には、下方に矩形状に切り欠かれている切欠き部60が設けられている。この切欠き部60の閉栓方向側の側面下端部分には閉栓方向側に延びている突起受け入れ部61が形成されている。この突起受け入れ部61においては、その上端が、第2の係合機構の構成要素となる一方の水平面61aとなっている。また、この突起受け入れ部61の上部には、外方に張り出している凸部63が設けられており、その下端面が水平面61aに連なっており、これにより、水平面61aの面積を増大させ、係合力を高めるようになっている。
一方、上部環状体9の下端には、下方に延びて上記の切欠き部60内に侵入しているストッパー突起65が設けられている。このストッパー突起65は、図から明らかなように、全体として鍵形形状を有しており、この下端部分には、閉栓方向側に延びている係合凸部67が形成されており、この係合凸部67は、上記の突起受け入れ部61内に入り込んでいる。即ち、この係合凸部67の上端面が、第2の係合機構の構成要素となる他方の水平面67aとなっている。
また、上記のストッパー突起65及び係合凸部67は、若干外方に張り出しており、上記凸部63により拡大された水平面61aに合わせて、水平面67aの面積が増大されたものとなっている(後述する図6参照)。
尚、上記の係合凸部67は、必要により、上部環状体9の開栓方向に移動に際して容易に破断し得る細い連結片69によって切欠き部60の壁面に連結保持されており、これにより、このストッパー突起65のガタツキを有効に防止することができる。
図1及び上記の説明から理解されるように、外蓋3が閉じられている閉栓状態において、上記の水平面61aと水平面67aとが上下に対面しており、このような対面により、外蓋3に上下方向(軸方向)に力が加わったとき、これら水平面61a,67aの対面係合により、上部環状体9が下部環状体5に対して上方に移動しないような抑制力が働き、この結果、下部環状体5と上部環状体9とを繋いでいるブリッジ7への応力集中が緩和され、ブリッジ7の破断が有効に防止されることとなる。
このような第2の係合機構は、複数形成することが望ましく、例えば、表面側及び背面側のそれぞれに第2の係合機構を設けることにより、この機能を十分に発揮させることができる。
本発明では、上記のような水平面61a,67aの対面係合により、外蓋3が閉じられている閉栓状態でのブリッジ7の破断を有効に防止できるのであるが、このような対面係合は、周方向に対しては機能せず、従って、このような対面係合を利用した第2の係合機構により、開栓性が損なわれることはない。
即ち、この複合容器蓋において、下部環状体5及び上部環状体9の開栓に際しての形態変化のプロセスを示す図5を参照して、先ず、外蓋3が閉栓されている状態(初期状態)では、図5(a)に示されているように、下部環状体5と上部環状体9は、図1、図2及び図3に示されたものと同じ状態となっている。図5(a)では、外蓋3は省略されているが、外蓋3に設けられている縦リブ53のみが示されている。
即ち、図5(a)の初期状態(閉栓状態)では、外蓋3の周状凸部51と上部環状体9の外面に形成されている第1の周状突起21との係合により、外蓋3が内蓋1からすっぽ抜けないようになっている。また、外蓋3のスカート壁41の内面に設けられている縦リブ53の一部が下部環状体5の外面に形成されている周方向リブ19の下端と係合することによっても、外蓋3の内蓋1からのすっぽ抜けが防止される状態となっている(図1参照)。
また、この初期状態では、複数の縦リブ53の一部が開栓方向側で一部の軸方向リブ17と係合し、且つ複数の縦リブ53の一部が閉栓方向側で一部の軸方向リブ17と係合した状態となっている。従って、初期状態で、外蓋3は内蓋1に対して回転せず、しっかりと安定に保持されたものとなっている。
このような初期状態に保持されている外蓋3から切り取りバンド45を切り取り、外蓋3を下方に押し込むと、カッター47が降下し、これにより、ICタグ27が破壊される。このICタグ27の破断により、ICタグ27に記憶されていた一切の情報が読み取り不可となり、これにより、外蓋3が開封されたことを認識することができる。
このようにしてICタグ27が破壊された状態では、外蓋3が内蓋1に対して降下しているため、外蓋3の周状凸部51は、上部環状体9の外面に形成されている第2の周状突起23との係合することとなり、この状態での外蓋3の内蓋1からのすっぽ抜けが防止されることとなる。
また、この状態では、図5(b)に示されているように、外蓋3の縦リブ53と軸方向リブ17との周方向での係合が解除されており、従って、外蓋3は、下部環状体5に対して回転自由の状態となっている。
ところで、外蓋3の降下によりICタグ27が破壊された図5(b)の状態では、第1の係合機構が機能する状態となっている。即ち、上部環状体9の回転伝達突起33と外蓋3の案内突起49とが開栓方向に噛み合った状態となっており、外蓋3を開栓方向に回転すると、外蓋3と一体に上部環状体9も開栓方向に回転することとなる。
従って、下部環状体5の把持部15を握って外蓋3を開栓方向に回転させることによって、図5(c)に示されているように、上部環状体9が、下部環状体5に対して開栓方向に移動する。即ち、連結片69は容易に破断し、下部環状体5の切欠き部60内に侵入しているストッパー突起65は、切欠き部60の開栓方向側の側面60aに当接するまで移動することとなり、水平面61aと水平面67aとの対面係合は解除される。
さらに、この状態では、上部環状体9が下部環状体5に対して移動するため、これら環状体9,5を繋いでいるブリッジ7が破断し、上部環状体9は、下部環状体5から切り離された状態となっている。
従って、上記の状態で外蓋3を上方に持ち上げることにより、水平面61aと水平面67aとの対面係合が解除されているため、図5(d)に示されているように、上部環状体9は、外蓋3と共に、下部環状体5から取り除かれ、外蓋3と一体的に容器口部80から取り除かれることとなる。上部環状体9の第2の周状突起23が外蓋3の周状凸部51と係合しているためである。
上記のように外蓋3が容器口部80から取り除かれた状態では、ICタグ27が破壊されて情報の読み取りができなくなっていること、上部環状体9が下部環状体5から切り離されていること、及び外蓋3の切り取りバンド45が切り取られている。このため、ICタグ27の流用ができず、その不正使用を防止できるばかりか、一旦、開封されて容器口部80から取り除かれた外蓋3を再度容器口部80(下部環状体5)に被せて装着した場合にも、その開封履歴が明らかとなり、優れたTE性が示される。
上記の説明から理解されるように、水平面61aと水平面67aとの対面係合を利用した第2の係合機構では、これら水平面61a,67aが周方向には係合していないため、外蓋3を開栓方向への回転に伴う上部環状体9と下部環状体5との切り離し(ブリッジ7の破断)のために大きな力が必要となることはなく、開栓性を損なうこともない。
上述した水平面61aと水平面67aとの対面係合を利用した第2の係合機構を備えた複合容器蓋は、以下のようにして製造される。
即ち、各種プラスチック(例えばポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂)を用いての射出成形及びカッティング等の後加工により下部環状体5と上部環状体9とからなる内蓋1を成形し、また、これとは別個に射出成形等により、同様のプラスチックで外蓋3を成形する。この後、内蓋1(上部環状体9の天板25)にICタグ27を装着し、かかる内蓋1を容器口部80(或いはキャップ83が装着されている容器口部80)に装着し、最後に外蓋3を被せて打栓することにより、目的とする複合容器蓋が容器口部80に装着された状態で得られ、そのまま使用に供せられる。
本発明の複合容器蓋は、上述した水平面61aと水平面67aとの対面係合を利用した第2の係合機構によって、外蓋3に上下方向(軸方向)に力が加わった場合にもブリッジ7の破断が有効に防止されているため、上記の打栓時でのブリッジ7の破断は問題とならない。
本発明の複合容器蓋は、内蓋1(天板25)にICタグ27が設けられている場合に最も効果的であるが、ICタグ27を設けていないものにも本発明を適用することもできる。
ICタグ27が設けられていない複合容器蓋の場合には、外蓋3にカッター47を設ける必要は無く、また、上部環状体9の天板25に、ICタグ27の破壊を容易にするためのリング状凹部29を形成する必要もない。
このような態様の複合容器蓋では、ICタグ27の機能を利用することはできないが、外蓋3に軸方向外力が加わった場合のブリッジ7の破断を有効に防止できるという特性は十分に発揮され、例えば、打栓時でのブリッジ7の破断を有効に回避することができる。
かかる態様の複合容器蓋は、特にチャイルドレジスタンスに優れた容器蓋として有効である。
また、上述した本発明の複合容器蓋においては、下部環状体5及び上部環状体9からなる内蓋1を、中心軸線を通る軸方向面で二分割された割型構造とすることもできる。
例えば、図1〜4で示されている複合容器蓋における内蓋1を、割型構造とする場合、図6の斜視図に示されているような形態となる。
即ち、図6に示されている内蓋1は、中心軸線を通る軸方向面で半型1a,1bの2つに分割された割型構造を有しており、これらの半型1a,1bは、ヒンジバンド(図示せず)によって互いに旋回可能に連結され、これを閉じることにより前述した形態の内蓋1が形成される構造となっている。
即ち、半型1a,1bのそれぞれに、下部環状体5の半型5a,5b及び上部環状体9a,9bの半型が形成されており、これらの半型5a,5bは、それぞれ、破断可能なブリッジ7で連結されており、第1の複合機構及び第2の複合機構も、半型5a,5bのそれぞれに形成されている。即ち、半型1a,1bを閉じたときに、前述した構造の内蓋1が形成されればよいのである。
尚、このような割型構造を有する内蓋1においては、天板25の少なくともICタグ27を保持している部分は、半型1a,1bの一方に連結された構造を有していることが望ましい。図6の例では、リング状凹部29を含む天板25の中央部分が、一方の半型1a(上部環状体9の半型9a)に連結されている。
このような構造とすることにより、この半型1a,1bを閉じて内蓋1の形態とすることなく、天板25にICタグ27をヒートシール等により固定することができ、ICタグ27の装着作業が容易となる。
図6に示されているような割型構造を有する内蓋1を用いた場合には、この複合容器蓋を容器口部80に装着する作業が極めて容易となる。即ち、容器口部80を取り囲むようにして上記の半型1a,1bを配置し、そのまま、半型1a,1bを閉じることにより、容器口部80に固定された状態で内蓋1が組み立てられる。従って、そのまま、この内蓋1に外蓋3を打栓することにより、容器口部80に装着された使用状態の形態で本発明の複合容器蓋を作製することができる。
また、このような割型構造を有する内蓋1を用いた複合容器蓋は、容器口部80の形態に応じて、例えば、既にキャップ83などが装着された既存の包装容器に容易に適用することができるし、単に内容物が充填された容器の口部がアルミ箔等によってシールされている包装容器にも容易に適用することができる。
上述した本発明の複合容器蓋は、内蓋1を構成する下部環状体5と上部環状体9との間に、水平面同士の係合を利用した第2の係合機構を設けたものであるが、図7には、もう一つの態様の第2の係合機構を示した。
図7には、第2の係合機構が設けられている内蓋1の側面が示されているが、他の部分は、基本的に、図1〜4に示されている構造の複合容器蓋と同一の構造であってよい。
図7に示されている内蓋1は、図6に示されているような割型構造を有しているものであり、図7では、この内蓋1が開いた状態での側面が示されている。
図7を参照して、このタイプの第2の係合機構では、内蓋1の下部環状体5の上端面には、矩形状の傾斜凸部71が周方向に間隔をおいて複数設けられている一方で、内蓋1の上部環状体9の下端面には、上記傾斜凸部71を収容しており、且つ凸部71と同様に傾斜した矩形状の傾斜凹部73が、傾斜凸部71に対応して複数設けられている。これらの傾斜凸部71及び傾斜凹部73は、何れも、全体として下方から上方に向かって開栓方向側に傾斜した形状を有している。
図7から理解されるように、傾斜凸部71及び傾斜凹部73の閉栓方向側の側部は、その全体が傾斜面71a,73aとなっているが、その開栓方向側の側部には、傾斜面71b,73bと共に、傾斜面71b,73bの下端に連なるようにして水平面71x,73xが形成されており、傾斜面71b,73bの上端及び水平面71x,73xの端部は、それぞれ、直立面71y,73yに連なっている。
即ち、上記の傾斜凸部71の開栓方向側の側部に形成されている水平面71xと、傾斜凹部73の開栓方向側の側部に形成されている水平面73xとが、この態様の第2の係合機構の構成要素となるものである。
具体的に説明すると、外蓋3が閉じられた閉栓状態(図5(a)に対応)では、傾斜凸部71の開栓方向側の側部は、傾斜凹部73の開栓方向側の側部に対面しており、従って、傾斜凸部71の水平面71xと傾斜凹部73の水平面73xとは、上下に対面した状態にあり、これら水平面71x,73xの対面係合により、外蓋3に軸方向外力が加わったとき、ブリッジ7に加わる応力が有効に緩和され、閉栓状態でのブリッジ7の破断を有効に防止することが可能となる。
即ち、外蓋3が無理矢理上方に引っ張られると、上部環状体9も引っ張り上げられるため、ブリッジ7に応力が集中してしまうが、上記の第2の係合機構では、下部環状体5の傾斜凸部71の水平面71xが、上部環状体9の傾斜凹部73に形成されている水平面73xと係合し、その上昇を抑制するように作用する。この結果、ブリッジ7への応力集中が緩和され、ブリッジ7の破断を有効に防止することができるわけである。
しかも、上記のような水平面71x,73xの対面係合は、前述した水平面61a,67aの対面係合と同様、周方向には機能しないので、この外蓋3の開栓性が損なわれることはない。
即ち、外蓋3を開栓方向に回転させると、上部環状体9の傾斜凹部73は開栓方向側に移動するため、傾斜凹部73の閉栓方向側の傾斜面73aが、下部環状体5の閉栓方向側の傾斜面71aに当接し、開栓方向側の側部同士が離れ、水平面71x,73xの対面係合が解除されることとなる。従って水平面71x,73xの対面係合が開栓性(上部環状体9の上昇)を損なうことはない。むしろ、この場合には、上部環状体9の傾斜凹部73の傾斜面73aが、下部環状体5の傾斜凸部71の傾斜面71aを押し下げるように働くため、ブリッジ7の破断を促進させ、開栓性を高めることとなり、この状態で外蓋3を引っ張り上げることにより、上部環状体9を下部環状体5から切り離して外蓋3と共に、容易に容器口部80から取り除くことができる。
ところで、上記の形態の第2の係合機構は、開栓性を損なうというよりは開栓性を高めるという点で優れているのであるが、反面、水平面71x,73xの面積を大きく設定し難いため、閉栓時の対面係合力が大きくなく、前述した第2の係合機構と比較すると、閉栓時における軸方向外力によるブリッジ7の破断を防止する機能がやや劣っているため、上記の傾斜凸部71及び傾斜凹部73の個数を多く、例えば2個以上、特に3個以上とすることが好ましい。
また、この態様は、閉栓状態で外蓋3が周方向に空回りし易いので、所謂カム機構を利用した係合機構により外蓋3が内蓋1に装着される構造となっていることが好適である。
図7と共に図8〜図10を参照して、この内蓋1の下部環状体5の外面には、カム溝100が設けられており、外蓋3のスカート壁41の内面には、周状凸部51よりも下方に位置する部分に、カム103が形成されている。このカム103は、カム溝100内に導入され、カム溝100内を移動するものであり、外蓋3の開栓方向への旋回に伴い、カム103がカム溝100に誘導されて移動することにより、上部環状体9と共に、外蓋3が下部環状体5に対して上方に移動し得る構造とするものである。
上記のカム溝100は、下部環状体5の上端から下方にストレートに延びている旋回制御部100aと、旋回制御部100aの下端から周方向且つ開栓方向に向かって漸次上昇して下部環状体5の上端まで延びている旋回案内部100bとから構成されている。また、旋回制御部100aの上端には、カム溝100(旋回制御部100a)に導入されたカム103の脱落防止用突起105が設けられており、旋回制御部100aの両側には、旋回制御部100aの下端まで誘導する案内リブ106が設けられており、さらに、旋回制御部100aの下端部には、降下したカム103が脱線せずに速やかに旋回案内部100bに誘導されるように脱線防止リブ107が設けられている。
このようなカム溝100は、通常、周方向に複数個所に設けられ、図の例では、2か所に形成されている。
また、上記カム溝100が設けられている下部環状体5の外面において、カム溝100の旋回制御部100aの下端の脱線防止用リブ107の下側には、補助リブ201が設けられており、さらに、旋回案内部100bの下方には、この旋回案内部100bと平行に延びている補助案内部203が設けられている。
一方、外蓋3のスカート壁41の内面には、上記カム103の軸方向下側となる位置に補助カム205が設けられている。
即ち、上記のように外蓋3に設けられているカム103、補助カム205と、内蓋1の下部環状体5の外面に形成されているカム溝100、補助案内部203とが協同して外蓋3の開栓が速やかに行われるようになっている。
具体的に説明すると、外蓋3を内蓋1に被せて打栓により外蓋3を内蓋に装着した状態では、先の例の図3にも示されているように、外蓋3の周状凸部51が上部環状体9の外面に設けられている第1の周状突起21の下側に位置しており、これにより、外蓋3の内蓋1からのすっぽ抜けが防止され、さらに、外蓋3の切り取りバンド45の下端が、下部環状体5の外面に形成されている周状フランジ13の上面に当接することにより、外蓋3の降下が規制され、これにより、外蓋3の装着状態が安定に保持され、例えば、外蓋3(カッター47)の降下によって、ICタグ27が破壊されることを防止している。
図8に示されている外蓋3の装着状態(閉栓状態)では、前述したように、傾斜凸部71及び傾斜凹部73の開栓方向側の側部が対面し且つ水平面71x,73x同士が対面係合している。また、外蓋3に設けられているカム103は、カム溝100の旋回制御部100aの上端部分の脱落防止用突起105の下側に位置し且つ案内リブ106の間に位置していると同時に、補助カム205は、図10(a)に示されているように、補助リブ201の側部に対面しており、これにより、外蓋3の下部環状体5に対しての回転が確実に抑制され、さらには、外蓋3が上方に引っ張られたときのカム溝100からのカム103の脱落が防止されるようになっている。また、このようなカム103と脱落防止用突起105との係合により、外蓋3の内蓋1からのすっぽ抜け防止効果が補強されている。
上記のような外蓋3の装着状態において、切り取りバンド45を切り取り、外蓋3を押し下げると、前述したように、カッター47が降下してICタグ27が破壊され、さらに、外蓋3の周状凸部51は、上部環状体9の外面の第2の周状突起23の下側に位置し、これにより、外蓋3を上昇させることにより、上部環状体9は外蓋3と共に上方に押し上げられる状態となる。このとき、外蓋3に設けられているカム103は、カム溝100の旋回制御部100aを降下し、その下端部(即ち、旋回案内部100bの下端でもある)に位置し、さらに、補助カム205は、補助リブ201の下方に位置することとなる(図9及び図10(b)参照)。
このように、カム103がカム溝33の旋回案内部100bの下端に位置し且つ補助カム205が補助リブ201の下方に位置した時、この旋回案内部100b及び補助案内部203は、何れも傾斜して開栓方向側に向かって上昇しているため、カム103がカム溝100の旋回案内部100bの下端に位置し且つ補助カム205が補助リブ201の下側に位置した状態が一旦保持され、外蓋3の内蓋1に対する回転が抑止されるようになっている。
このように外蓋3が押し込まれた状態では、外蓋3の案内突起49も降下し、内蓋1の回転伝達突起33と係合可能な状態となっている。
従って、下部環状体5の下部にある把持部15を手で持ちながら外蓋3を開栓方向に回転させると、下部環状体5の内面に形成されている係合突起11は容器(或いはキャップ83の下端)と係合し、その上昇が抑制されているため、カム103はカム溝100の旋回案内部100bを通って移動し且つ補助カム205は補助案内部203に沿って移動し、外蓋3は、内蓋1の下部環状体5の外面に沿って上昇する(図10(c)参照)。
一方、外蓋3の周状凸部51は、内蓋1の上部環状体9の外面に設けられている第2の周状突起23(下部環状体5と上部環状体9とを繋いでいる破断可能なブリッジ7よりも上に形成されている)と係合しており、しかも、外蓋3の案内突起49は、開栓に伴い、内蓋1の回転伝達突起33と係合するため、上部環状体9は、外蓋3と共に回転し且つ上昇する。
この結果、カム103が旋回案内部100bに沿って上昇し且つ補助カム205が補助案内部203に沿って上昇していくと、下部環状体5と上部環状体9とを繋いでいる破断可能なブリッジ7に応力が発生し、このブリッジ7は破断し、下部環状体5と上部環状体9とは切り離される。
このようにして、図10(d)に示されているように、カム103がカム溝100の旋回案内部100bの上端に到達し且つ且つ補助カム205が補助案内部203の上端に達すると、図9に示されているように、下部環状体5の上昇が規制されているが、傾斜凸部71及び傾斜凹部73の閉栓方向側の傾斜面71a,73aが対面しており、水平面71x,73x同士の対面係合が解除されているため、カム103は、カム溝100から解放され且つ補助カム205が補助案内部203から離れ、この結果、外蓋3は、下部環状体5から切り離されている上部環状体9と共に容器口部80から取り出される。
上記のようにして外蓋3は容器口部80から取り外され、次いで容器口部80を閉じているキャップ83などを開けて内容物の取り出しが行われることとなる。
尚、上記の旋回案内部110bの傾斜角θは、一般に、前述した傾斜凸部71の傾斜角αと同程度としておくことが、開栓に際してのブリッジ破断を一定の回転角度で確実に行う上で好適である。
また、上記の例では、カム103、補助カム205と、カム溝100及び補助案内部203との二重カム構造を採用しており、カムの脱線等を確実に防止する上では、このような二重カム構造を採用することが最適であるが、補助カム205及び補助案内部203を省略した単一カム構造とすることも勿論可能である。
上述した水平面同士の対面係合を利用した第2の係合機構を備えた本発明の複合容器蓋では、外蓋3が装着されている閉栓状態での軸方向外力によるブリッジ7の破断が有効に防止されているばかりか、ブリッジ7の強度を高めているわけではないため、開栓性が損なわれていない。
また、外蓋3が、一旦、容器口部80から取り外されたものでは、外蓋3の切り取りバンド45が切り取られており、また、内蓋1の下部環状体5も切り離されている。このため、一旦、容器口部80から取り外された外蓋3を再び容器口部80に装着した場合には、その外観から、一旦容器口部80が取り外されたという事実を容易に認識することができるし、さらには、ICタグ27の破壊により、情報の読み取りが不可能となっていることからも開封の事実を認識することができる。
しかも、開栓に際しては、一旦切り取りバンド45を切り取る操作と外蓋3を押し込む操作が必要であるため、チャイルドレジスタンス性にも優れている。
さらに、割型構造を採用しているものは、再利用が難しく、内容物の詰め替え防止などの不正使用防止機能が極めて優れている。
さらにまた、再利用に際しては、その外観から開封履歴を容易に認識することができるため、ICタグ27が取り付けられていない場合にも、優れた開封履歴明示機能を有している。
また、ICタグ27に関しては、カッター47により、ICチップに記憶された情報が読み取り不能となる態様で説明したが、このICタグ27に外蓋3の装着に関する情報を示す専用の回路を設けておき、開封に際して、カッター47により、この専用の回路が破壊されるように構成することも可能である。この場合には、上部環状体9が収容されている外蓋3を再利用した場合、外蓋3が一旦取り外されたとの情報を読み取ることができ、これによっても開封履歴を証明し、不正使用防止を図ることができる。
1:内蓋
3:外蓋
5:下部環状体
7:ブリッジ
9:上部環状体
13:周状フランジ
15:把持部
17:軸方向リブ
19:周方向リブ
27:ICタグ
33:回転伝達突起
45:切り取りバンド
47:カッター
49:案内突起
51:周状凸部
53:縦リブ
60:切欠き部
61:突起受け入れ部(61a:水平面)
65:ストッパー突起
67:係合凸部(67a:水平面)
71:傾斜凸部(71x:水平面)
73:傾斜凹部(73x:水平面)
100:カム溝
103:カム
203:補助案内部
205:補助カム

Claims (8)

  1. 容器口部に装着される内蓋と、該内蓋に被せて装着される外蓋とを含む複合容器蓋であって、
    前記内蓋は、下部環状体と、該下部環状体の上端に破断可能なブリッジを介して連結されている上部環状体とからなり、該内蓋の該下部環状体の内面には、容器顎部と係合して該下部環状体の上昇を規制する係合突起が形成されており、該内蓋の該上部環状体の上端面及び該外蓋の内面には、互いに係合して両者を開栓方向に一体に回転させ得る第1の係合機構が設けられている構造を有している複合容器蓋において、
    前記下部環状体及び前記上部環状体には、閉栓状態において、上下に対面しての水平面同士の係合により該上部環状体の該下部環状体に対する上昇を規制するが、前記外蓋の開栓方向への回転によって該上部環状体が開栓方向に回転し、これにより、該水平面同士の対面係合が解除される構造の第2の係合機構が設けられていることを特徴とする複合容器蓋。
  2. 前記外蓋の下端には、環状の切り取りバンドが設けられており、前記内蓋の前記下部環状体の外面には、該切り取りバンドの下端面との当接により該外蓋の降下を規制する周状フランジが設けられており、該切り取りバンドを切り取って該外蓋を降下させることにより、前記第1の係合機構の係合が機能し、該外蓋の開栓方向への回転により、該内蓋の前記上部環状体が該外蓋と一体になって開栓方向に回転し得る請求項1に記載の複合容器蓋。
  3. 前記内蓋における前記下部環状体及び前記上部環状体が有している筒状側壁は、中心軸線を通る軸方向面で二分され且つ互いにヒンジ連結された割型構造を有していると共に、該上部環状体の該筒状側壁の上部には、2分割された該筒状側壁の一方に連結された天板を有している請求項2に記載の複合容器蓋。
  4. 前記上部環状体に設けられた前記天板の上面に、ICタグが載置されており、前記外蓋の内面には、該ICタグを破壊するためのカッターが設けられており、該外蓋の降下により、該カッターによって該ICタグが破壊される請求項3に記載の複合容器蓋。
  5. 前記外蓋の内面及び前記内蓋の前記下部環状体の外面には、閉栓状態において、それぞれ、互いに係合して該外蓋の回転を規制する回転規制突起が設けられている請求項1〜4の何れかに記載の複合容器蓋。
  6. 前記内蓋の前記下部環状体には、該下部環状体の上端から下方に延びている切欠き部が設けられており、該切欠き部の閉栓方向側の側面下端部分には閉栓方向側に延びている突起受け入れ部が形成されており、該突起受け入れ部に前記第2の係合機構の構成要素である水平面が形成されており、前記上部環状体の下端には、該切欠き部内を下方に延びているストッパー突起が設けられており、該ストッパー突起の下端部分に閉栓方向側に延びている係合凸部が形成されており、該係合凸部の上面が、前記第2の係合機構の構成要素である水平面となっている請求項1〜5の何れかに記載の複合容器蓋。
  7. 前記内蓋の前記下部環状体の上端面と上部環状体の下端面との間には、互いに係合関係にある凹凸が形成されており、該内蓋が開栓方向に旋回したときに互いに面接触する側に位置する該凹凸の側部には、該下部環状体を下方に押し下げるように作用する傾斜面が形成されており、該傾斜面とは反対側に位置する側の該凹凸の側部のそれぞれに、前記第2の係合機構の構成要素である水平面が形成されている請求項1〜5の何れかに記載の複合容器蓋。
  8. 前記下部環状体の外面には、前記外蓋の降下及び開栓方向への回転に際しての誘導路となるカム溝が形成されており、該外蓋の内面には、該カム溝に沿って降下し且つ開栓方向に誘導されるカムが形成されている請求項7に記載の複合容器蓋。
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