JP5950719B2 - Icタグを備えて成る複合容器蓋及び包装容器 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、頂板にICタグが埋め込まれたキャップが開示されている。
また、特許文献3には、容器口部に装着されるキャップ本体に連結された上蓋を開封した時、キャップ本体に設けられているアンテナが破断され、これにより、開封の事実を認識できることが開示されている。
従って本発明の目的は、開封しない限りキャップを容器口部から取外すことができず、開封時にICタグのアンテナ回路が確実に破断され通信不可能になるか或いは破断されたことが通信情報として読み取れることで、優れた開封明示機能及び品質保証機能を有する複合容器蓋及び包装容器を提供することである。
前記インナーキャップは、頂板と、該頂板周縁から垂下し且つ内面に容器の口部外面と螺子係合する螺条を備えた筒状壁とから成り、該筒状壁の下端には、破断可能な弱化部を介してタンパーエビデントバンドが形成されており、前記頂板上面には、ICタグが取り付けられており、
前記オーバーキャップは、頂壁パネルと、該頂壁パネル周縁から垂下したスカートから成り、前記頂壁パネル下面には、前記ICタグの一部を破断するためのカッターとなる突起が形成されており、
前記ICタグは、少なくともICチップ及び情報送受信用アンテナを備えた樹脂フィルムから成り、
前記インナーキャップの上面の周縁部には、複数個の切り欠き部が形成されていると共に、前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、前記複数個の切り欠き部に嵌合可能な複数個の凸部が形成されており、
前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、オーバーキャップの閉栓方向且つ下方に垂下する少なくとも1個のスプリングタブが形成されていると共に、前記インナーキャップの頂板上面には、オーバーキャップを閉栓方向に回転させたときに、前記スプリングタブの先端と係合可能な係合部が形成されており、
前記オーバーキャップのスカート下端には、開栓に際してスカートから切り離し可能なストッパーバンドが形成されていると共に、前記インナーキャップの筒状壁外面には、インナーキャップの頂板上面とオーバーキャップの頂壁パネルの下面との間に、前記突起がインナーキャップの頂板に取り付けられたICタグに当接することがない距離の間隔が保持されるように、前記ストッパーバンドと係止可能な位置決め用リブが形成されており、
前記オーバーキャップのスカートの内面には、係止突部が形成されていると共に、前記インナーキャップの筒状壁外面には、上下2段の周方向に延びる突条が形成されており、前記ストッパーバンドの切り離し前は、前記係止突部の係止面が上段突条の下面で係止することによりストッパーバンドの上昇が抑制されており、
前記ストッパーバンドが切り離され、前記オーバーキャップを下方に降下させることにより、前記突起がICタグを破壊すると共に、開栓方向への回転の際に、前記オーバーキャップに形成された複数個の凸部とインナーキャップに形成された複数個の切り欠き部が嵌合して、オーバーキャップによるインナーキャップの開栓方向への回転が可能になると同時に、前記係止突部の係止面が下段突条の下面と係合することによりオーバーキャップの上昇が規制され、オーバーキャップ及びインナーキャップが一体に容器口部から取外し可能となることを特徴とする複合容器蓋が提供される。
1.インナーキャップの筒状壁が、該筒状壁の外側に連結部を介して一体に成形された外側筒状壁を有し、該外側筒状壁の上端に前記複数個の切り欠き部が形成されている共に、外側筒状壁の外面に上下2段の周方向突条及びストッパーバンドを係止する位置決め用リブが形成されており、前記オーバーキャップのストッパーバンド内面に、前記位置決め用リブと係止する係止部が形成され、該ストッパーバンドの下端が少なくとも筒状壁の下端より下方に位置していること、
2.ICタグが、開封検出用アンテナ回路を備えており、前記カッターとなる突起は該開封検出用アンテナ回路を破断可能に設けられていること、
が好適である。
前記インナーキャップは、頂板と、該頂板周縁から垂下し且つ内面に前記容器係止部材の外面と螺子係合する螺条を備えた筒状壁とからなり、前記頂板上面には、ICタグが取り付けられており、
前記オーバーキャップは、頂壁パネルと、該頂壁パネル周縁から垂下したスカートから成り、前記頂壁パネル下面には、前記ICタグの一部を破断するためのカッターとなる突起が形成されており、
前記ICタグは、少なくともICチップ及び情報送受信用アンテナを備えた樹脂フィルムから成り、
前記インナーキャップの頂板上面の周縁部には、複数個の切り欠き部が形成されていると共に、前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、前記複数個の切り欠き部に嵌合可能な複数個の凸部が形成されており、
前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、オーバーキャップの閉栓方向且つ下方に垂下する少なくとも1個のスプリングタブが形成されていると共に、前記インナーキャップの頂板上面には、オーバーキャップを閉栓方向に回転させたときに、前記スプリングタブの先端と係合可能な係合部が形成されており、
前記容器係止部材は、円形の天面と該天面の周縁部から垂下する側壁とからなり、該側壁の外面には螺条が形成され、該容器係止部材は天面の中心を通り軸方向に延びる平面により切り離された2部材から形成されており、
前記オーバーキャップのスカート下端には、開栓に際してスカートから切り離し可能なストッパーバンドが形成されていると共に、前記容器係止部材の側壁外面またはインナーキャップの筒状壁外面には、インナーキャップの頂板上面とオーバーキャップの頂壁パネルの下面との間に、前記突起がインナーキャップの頂板に取り付けられたICタグに当接することがない距離の間隔が保持されるように、前記ストッパーバンドと係止可能な位置決め用リブが形成されており、
前記オーバーキャップのスカートの内面には、係止突部が形成されていると共に、前記インナーキャップの筒状壁外面には、上下2段の周方向に延びる突条が形成されており、前記ストッパーバンドの切り離し前は、前記係止突部の係止面が上段突条の下面で係止することによりストッパーバンドの上昇が抑制されており、
前記ストッパーバンドが切り離され、前記オーバーキャップを下方に降下させることにより、前記突起がICタグを破壊すると共に、開栓方向への回転の際に、前記オーバーキャップに形成された複数個の凸部とインナーキャップに形成された複数個の切り欠き部が嵌合して、オーバーキャップによるインナーキャップの開栓方向への回転が可能になると同時に、前記係止突部の係止面が下段の突起の下面と係合することによりオーバーキャップの上昇が規制され、オーバーキャップ及びインナーキャップが一体に容器口部から取外し可能となることを特徴とする包装容器が提供される。
またICタグの破損のおそれなく、複合容器蓋を容器口部に装着することができ、キャッピング性にも優れている。
更にオーバーキャップの回転が確実にインナーキャップに伝達されるため、複合容器蓋全体が一体となってスムーズに回転するため、リシール性にも優れている。
またインナーキャップの筒状壁に外側筒状壁を更に設け、オーバーキャップでインナーキャップ全体を覆うようにすることによって、インナーキャップに外側から触れることが困難であることから、インナーキャップに何らかの操作を加えて、複合容器蓋全体を容器口部からすっぽ抜けさせることを更に有効に防止できる。
更にまた、容器口部に既存のキャップが装着された容器口部の形状に対応した容器係止部材を容器口部に固定することによって、内容物が充填され且つ口部にキャップが装着されている既存の包装容器にも効果的に適用することが可能になり、携帯電話等を用いての開封確認を行うことができ、また、各種キャンペーンや懸賞の応募に極めて効果的に使用できる。
図1乃至図6に示す本発明の包装容器の一例においては、ボトル等の容器の口部(全体として20で示す)に、螺子係合によりインナーキャップ(全体として30で示す)が装着されており、このインナーキャップ30の上に、オーバーキャップ(全体として40で示す)が被せられている。
容器口部20の外面には、上方に螺条21が形成され、その下方に顎部23が形成されている。このような容器口部20の外面は、タイプの異なる他の包装容器でも基本的には同じである。尚、図4乃至図6に示す容器口部への適用例においては、容器口部先端には、容器開口を覆うようにシール部材22が施され、容器内部の密封性を保持しているが、インナーキャップ30の頂板31の下面周縁部分に、インナーリングを設けることによって、容器口部の内周面や外周面に密着し、容器内部の密封性を保持することもできる。
また、上記の筒状壁32の下端には、インナーキャップの開封履歴を示すためのタンパーエビデントバンド34が、破断可能な弱化部35を介して筒状壁32と一体に設けられている。すなわち、このタンパーエビデントバンド34は、図4に示されているように、容器口部20の外面の顎部23の下側にまで延びており、その内面には、顎部23の下側の面と係合する係合突起(或いはフラップ片)34aが形成されている。
また、頂板31の上面の周縁部分には、ICタグ10が取り付けられた頂板31を取り囲むように、筒状壁32が上方に延びており、この筒状壁32の上端には切り欠き部36,36・・・が等間隔に複数個形成されている。また頂板31に取り付けられたICタグ10の位置よりも外側の位置には、後述するオーバーキャップのスプリングタブの先端を係合可能な係合部37,37・・・が形成されている。
更に、インナーキャップ30の筒状壁32の外面下方には、図4に示すように、後述するオーバーキャップに形成されるストッパーバンドを係止可能な周方向に延びる位置決め用リブ38が外方に突出して形成されている。これによりインナーキャップの頂板31に設けられたICタグの上面とオーバーキャップの頂壁パネルの下面との間に、ICタグ破壊のためにオーバーキャップに形成されるカッターとなる突起が、ICタグに当接することがない距離の間隔が保持される。
またスカート42の下端には、弱化部43を介してストッパーバンド44がスカート42と一体に成形されており、このストッパーバンド44には、弱化部43を破断するための摘み部45が形成されている。尚、このストッパーバンド44には、弱化部43に連続する縦方向弱化部45aが摘み部45の付け根近傍に形成されている。
またオーバーキャップ40の頂壁パネル41の下面周縁部には、オーバーキャップ40を降下させると、前述したインナーキャップ30の切り欠き部36,36・・・に嵌合可能な凸部48,48・・・が形成されている。この凸部48,48・・・が、インナーキャップ30の切り欠き部36,36・・・に嵌合することにより、オーバーキャップ40の回転によってインナーキャップ30をオーバーキャップと共に回転させることが可能となる。
また、スカート42の外面には、オーバーキャップ40の回転を容易にするためのローレット49が形成されている。
図4に示すようにオーバーキャップに形成される突起46が、インナーキャップ30の頂板31に設けられたICタグ10に当接することがないように、オーバーキャップ40の頂壁パネル41の下面とインナーキャップの頂板とが間隔を有している状態においては、オーバーキャップがスプリングタブ47によって上方に付勢され、係止突部50がインナーキャップ30の上段突条39aと係合しているのであり、図6に示すように突起46が、ICタグ10のアンテナ回路を破断しているオーバーキャップの降下位置においては、係止突部50がインナーキャップ30の下段突条39bと係合しているのである。
またこの係止突部50は、上面に係止面及び下面に下方に行くに従ってオーバーキャップの内径が増加するテーパ面を有することにより、オーバーキャップ40の上方への移動を規制すると共に、オーバーキャップの降下を容易にすることが可能となる。
また図4に示すように、閉栓状態では、インナーキャップの頂板上面とオーバーキャップの頂壁パネルの下面との間に、突起46がICタグに当接することがない間隔が保持されるように、ストッパーバンド44の下端と位置決め用リブ38の係止により、オーバーキャップ40のインナーキャップ30に対する下限位置が制御され、スプリングタブ47による弾性力と、オーバーキャップ40の係止突部50とインナーキャップ30の上段突条39aの係合によって、オーバーキャップ40とインナーキャップ30のがたつきを防止すると共にオーバーキャップ40の上方への移動を規制する。
またインナーキャップ30にタンパーエビデントバンド34が形成されていることから、オーバーキャップ40のストッパーバンド44を切り離すことなく、オーバーキャップ40及びインナーキャップ30が図4に示す状態を維持したまま、すなわちICタグのアンテナ回路を破壊することなく、キャップ全体を容器口部から取り除くことができないので、内容物を入れ替えるような、悪質な偽造販売やいたずら等に対処することが可能になる。
例えば、図7乃至10に示す本発明の包装容器の他の態様においては、オーバーキャップがインナーキャップを完全に覆うことができるように変更されている。
尚、この態様においてはオーバーキャップがインナーキャップを完全に覆うことができればよく、筒状壁の肉厚を大きくできれば、外側筒状壁を筒状壁の間に存在する空隙303は必ずしも必要ではないが、使用樹脂量を低減させる観点から肉抜きにより空隙を形成することが好適である。また図10に示すように、筒状壁32と外側側壁302を連結する破断不可能な連結部301は、複数個所(図10では4箇所)で均一に両者を連結しており、図に示す具体例では、連結部301が形成されている箇所に、スプリングバンド47と閉栓方向に係合する係合部37,37・・・が形成されている。
また外側筒状壁302の外面には係止突部50と係合する上下2段の周方向の突条390a、390b、及びストッパーバンド44を係止する位置決め用リブ380が形成されている。
一方、オーバーキャップ40のストッパーバンド44の内面上部には、外側筒状壁302の下端に形成された位置決め用リブ380と係止し、オーバーキャップ40の下降を規制するための係止部440が形成されている。
この態様においては、基本構造は図1乃至6と同様であるが、インナーキャップ30とオーバーキャップ40からなる複合容器蓋が、容器口部20(既存のキャップ100が巻き締められた容器口部)に対応する外面を有する容器係止部材110,110に螺子係合する点が重要な特徴である。この容器係止部材110,110は、円形の天面114と天面114の周縁部から垂下する側壁115とからなり、側壁115の外面にはインナーキャップ30の筒状壁32が螺子係合するように螺条111が形成され、容器係止部材110は天面110の中心を通り軸方向に延びる平面により切り離された2部材から形成されている。
また容器係止部材110,110の下方外面には、図11に示すように、オーバーキャップ40のストッパーバンド44が切り離される前は、ストッパーバンド44の係止部である段差部440と係合する位置決め用リブ112が形成されている。尚、この位置決め用リブ112は、容器係止部材110,110の外面に形成される代わりに筒状壁32の外面に設けることもできる。
この場合、インナーキャップ30及びオーバーキャップ40を前述した方法で除去した後、容器係止部材110,110を取り外し、さらに、キャップ100を常法にしたがって取り外すことにより、容器内容物を取り出すことができる。
これにより、前述した図1乃至6に示した包装容器において、インナーキャップ30が一旦容器口部20から取り外されて容器が開封されると、オーバーキャップ40に設けられているICタグ10中の開封検出用アンテナ回路9が破断するが、ICチップ3やアンテナ5及びリード線7は破壊されていないため、外部読み取り装置によってICチップ3に入力されている情報を読み取ることができ、この情報の中には、開封検出用アンテナ回路が破断されているという情報も含まれる。
従って、インナーキャップ30にオーバーキャップ40が被せられたまま、容器口部20に装着してリシールされていた場合にも、一般の需要者は、例えば携帯電話などを用いてICチップ3の情報を読み取ることにより、開封されたことの事実を正確に読み取り、認識することができる。或いは、アンテナ5やリード線7或いは開封検出用アンテナ回路9等が破断されて、一般需要者がICタグ10の情報を読み取ることができない場合に、開封されたことの事実を正確に認識することができる。このことから、このような包装体は、いたずら防止機能に優れ、また内容物入れ替えなどの不正使用も、開封事実を認識することにより有効に防止することができる。
本発明においては、好適には、さらに、このICタグ10には、開封検出用アンテナ回路9が設けられており、この開封検出用アンテナ回路9もリード線7を介してICチップ3に接続されている。
尚、上記のICチップ3は、一般に、ポリイミド、ビスマレイミド樹脂などの電気絶縁性の硬化樹脂等により、封止されて保護されている。
また、開封検出用アンテナ回路9は、これが切断したときの抵抗変化によりICチップ3での電圧変化などをもたらすものであればよい。
上記のようなアンテナ5や開封検出用アンテナ回路9、及びこれらをICチップ3に接続するリード線7は、通常、アルミニウム、銅、銀、金などの低抵抗金属の薄膜(厚みが5乃至50μm程度)からなる。
また、図14では、樹脂フィルム1は円板形状を有しているが、その取り付け形態や開封検出用アンテナ回路9の破断位置などに応じて適当な形状を有していればよく、円形である必要はない。
またICタグとして開封検出用アンテナ回路を設けた場合には、開封後にも携帯電話などを用いてICチップの情報を読み取ることができるため、懸賞等の各種キャンペーンを提供する場合等に有利に使用できる。
Claims (5)
- 螺子係合により容器の口部に設けられるインナーキャップ、該インナーキャップに被せて設けられるオーバーキャップ、及びICタグからなる複合容器蓋において、
前記インナーキャップは、頂板と、該頂板周縁から垂下し且つ内面に容器の口部外面と螺子係合する螺条を備えた筒状壁とから成り、該筒状壁の下端には、破断可能な弱化部を介してタンパーエビデントバンドが形成されており、前記頂板上面には、ICタグが取り付けられており、
前記オーバーキャップは、頂壁パネルと、該頂壁パネル周縁から垂下したスカートから成り、前記頂壁パネル下面には、前記ICタグの一部を破断するためのカッターとなる突起が形成されており、
前記ICタグは、少なくともICチップ及び情報送受信用アンテナを備えた樹脂フィルムから成り、
前記インナーキャップの上面の周縁部には、複数個の切り欠き部が形成されていると共に、前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、前記複数個の切り欠き部に嵌合可能な複数個の凸部が形成されており、
前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、オーバーキャップの閉栓方向且つ下方に垂下する少なくとも1個のスプリングタブが形成されていると共に、前記インナーキャップの頂板上面には、オーバーキャップを閉栓方向に回転させたときに、前記スプリングタブの先端と係合可能な係合部が形成されており、
前記オーバーキャップのスカート下端には、開栓に際してスカートから切り離し可能なストッパーバンドが形成されていると共に、前記インナーキャップの筒状壁外面には、インナーキャップの頂板上面とオーバーキャップの頂壁パネルの下面との間に、前記突起がインナーキャップの頂板に取り付けられたICタグに当接することがない距離の間隔が保持されるように、前記ストッパーバンドと係止可能な位置決め用リブが形成されており、
前記オーバーキャップのスカートの内面には、係止突部が形成されていると共に、前記インナーキャップの筒状壁外面には、上下2段の周方向に延びる突条が形成されており、前記ストッパーバンドの切り離し前は、前記係止突部の係止面が上段突条の下面で係止することによりストッパーバンドの上昇が抑制されており、
前記ストッパーバンドが切り離され、前記オーバーキャップを下方に降下させることにより、前記突起がICタグを破壊すると共に、開栓方向への回転の際に、前記オーバーキャップに形成された複数個の凸部とインナーキャップに形成された複数個の切り欠き部が嵌合して、オーバーキャップによるインナーキャップの開栓方向への回転が可能になると同時に、前記係止突部の係止面が下段突条の下面と係合することによりオーバーキャップの上昇が規制され、オーバーキャップ及びインナーキャップが一体に容器口部から取外し可能となることを特徴とする複合容器蓋。 - 前記インナーキャップの筒状壁が、該筒状壁の外側に連結部を介して一体に成形された外側筒状壁を有し、該外側筒状壁の上端に前記複数個の切り欠き部が形成されている共に、外側筒状壁の外面に上下2段の周方向突条及びストッパーバンドを係止する位置決め用リブが形成されており、前記オーバーキャップのストッパーバンド内面に、前記位置決め用リブと係止する係止部が形成され、該ストッパーバンドの下端が少なくとも筒状壁の下端より下方に位置している請求項1記載の複合容器蓋。
- 前記ICタグが、開封検出用アンテナ回路を備えており、前記カッターとなる突起は該開封検出用アンテナ回路を破断可能に設けられている請求項1または2の何れかに記載の複合容器蓋。
- 口部を備えた容器と、該容器の口部に設けられる外周面に螺子が形成された容器係止部材と、該容器係止部材の螺子と係合するインナーキャップ、該インナーキャップに被せて設けられるオーバーキャップ、及びICタグからなる複合容器蓋とを有する包装容器において、
前記インナーキャップは、頂板と、該頂板周縁から垂下し且つ内面に前記容器係止部材の外面と螺子係合する螺条を備えた筒状壁とからなり、前記頂板上面には、ICタグが取り付けられており、
前記オーバーキャップは、頂壁パネルと、該頂壁パネル周縁から垂下したスカートから成り、前記頂壁パネル下面には、前記ICタグの一部を破断するためのカッターとなる突起が形成されており、
前記ICタグは、少なくともICチップ及び情報送受信用アンテナを備えた樹脂フィルムから成り、
前記インナーキャップの上面の周縁部には、複数個の切り欠き部が形成されていると共に、前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、前記複数個の切り欠き部に嵌合可能な複数個の凸部が形成されており、
前記オーバーキャップの頂壁パネル下面には、オーバーキャップの閉栓方向且つ下方に垂下する少なくとも1個のスプリングタブが形成されていると共に、前記インナーキャップの頂板上面には、オーバーキャップを閉栓方向に回転させたときに、前記スプリングタブの先端と係合可能な係合部が形成されており、
前記容器係止部材は、円形の天面と該天面の周縁部から垂下する側壁とからなり、該側壁の外面には螺条が形成され、該容器係止部材は天面の中心を通り軸方向に延びる平面により切り離された2部材から形成されており、
前記オーバーキャップのスカート下端には、開栓に際してスカートから切り離し可能なストッパーバンドが形成されていると共に、前記容器係止部材の側壁外面またはインナーキャップの筒状壁外面には、インナーキャップの頂板上面とオーバーキャップの頂壁パネルの下面との間に、前記突起がインナーキャップの頂板に取り付けられたICタグに当接することがない距離の間隔が保持されるように、前記ストッパーバンドと係止可能な位置決め用リブが形成されており、
前記オーバーキャップのスカートの内面には、係止突部が形成されていると共に、前記インナーキャップの筒状壁外面には、上下2段の周方向に延びる突条が形成されており、前記ストッパーバンドの切り離し前は、前記係止突部の係止面が上段突条の下面で係止することによりストッパーバンドの上昇が抑制されており、
前記ストッパーバンドが切り離され、前記オーバーキャップを下方に降下させることにより、前記突起がICタグを破壊すると共に、開栓方向への回転の際に、前記オーバーキャップに形成された複数個の凸部とインナーキャップに形成された複数個の切り欠き部が嵌合して、オーバーキャップによるインナーキャップの開栓方向への回転が可能になると同時に、前記係止突部の係止面が下段の突起の下面と係合することによりオーバーキャップの上昇が規制され、オーバーキャップ及びインナーキャップが一体に容器口部から取外し可能となることを特徴とする包装容器。 - 前記ICタグが、開封検出用アンテナ回路を備えており、前記カッターとなる突起は該開封検出用アンテナ回路を破断可能に設けられている請求項4に記載の包装容器。
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