JP2017530218A - 交互繰り返し単位を有するコポリアミド - Google Patents

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Abstract

本発明は、PA XY/XZポリアミドの調製のためのプロセス、より具体的には、交互XY単位及びXZ単位を有するコポリアミド、並びにその製造のためのプロセスに関する。更に、本発明は、前記コポリアミドを含む組成物及び物品に関する。更に、本発明は、前記コポリアミドの製造のためのプロセスの中間生成物であるジアミン及び塩に関する。【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、PA XY/XZポリアミドの調製のためのプロセス、より具体的には、交互XY単位及びXZ単位を有するコポリアミド、並びにその製造のためのプロセスに関する。更に、本発明は、前記コポリアミドを含む組成物及び物品に関する。更に、本発明は、前記コポリアミドの製造のためのプロセスの中間生成物であるジアミン及び塩に関する。
一般的に、半結晶性ポリアミドは、任意選択的に水の存在下で、溶融重合又は溶液重合などの液相重合によって調製される。一般的に、非晶性ポリアミドは、溶融重合によって作製される。液相重合後、得られたポリマー又はそのプレポリマーは溶液から単離されるか、又は溶融物が冷却されて凝固する。より高い分子量を有するポリアミドポリマーを得るために、こうした液相重合後、固相後縮合工程が任意選択的に続くことができる。更に、文献では、ナイロン塩の直接固相重合を伴う固相重合プロセスが記載されている。本明細書では、塩からポリマーへの全重合プロセス中、出発となる塩、中間生成物、及び最終生産物が固相に留まるか、又は本質的に固相に留まり、従って、決して完全には液化しないように重合が実行される。
本明細書でCo−PAとして略記される、例えば、280℃(本発明に関連して高い値として考えられる)を超える、より具体的には300℃を超えるTmなどの融解温度(Tm)を有する半晶性の半芳香族ポリアミドコポリマーは、その高い融解温度特性のために、多くの用途で関心が持たれている。一般的に、こうしたポリアミドは、ジアミン及びジカルボン酸から得られるコポリアミドである。本明細書では、ジカルボン酸は、テレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸であり得、これは、異なる脂肪族ジアミンの混合物と組み合わされる。より一般的に、ジカルボン酸は、例えば、テレフタル酸及びイソフタル酸など、若しくはテレフタル酸及びアジピン酸など、又はテレフタル酸、アジピン酸、及びイソフタル酸などの異なるジカルボン酸の組合せを含む。また、ジアミンは、異なるジアミンの混合物を含むことができる。こうしたポリアミドの場合、溶融重合がその後に続く、溶液重合、溶融重合、又は溶液重合などの多工程プロセスが適用され、それぞれ任意選択的に固相後縮合と組み合わされる。テレフタル酸及びイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸は、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸より著しく反応性でないことが知られている。テレフタル酸に基づく半晶性の半芳香族ポリアミドのより高い融点、及び芳香族ジカルボン酸のより低い反応性のため、より高い反応温度が必要とされる場合があり、これは、望ましくない副反応をもたらす可能性がある。例えば、副反応の1つの種類は、ポリアミドの分岐をもたらすより高い官能性を有する成分をもたらすジアミンの分子間縮合反応であり得、ゲル化をもたらす可能性がある。副反応の前記種類によるゲル化を防止する1つの方法は、一官能性のカルボン酸又はアミンを加えることであり、これは、連鎖停止剤として作用する。一方で、1,4−ジアミノブタン及び1,5−ジアミノペンタンなどの短いジアミンは、内部アミン縮合による環化を受け、一官能性アミンをもたらし、従って、より高いモル質量のポリアミドの蓄積を制限する。従って、溶融半晶性ポリアミドの調製は、より低い溶融半芳香族又は非晶性半芳香族ポリアミドの場合より複雑であるか、又は問題がある。更に、より長い反応時間は、脂肪族ポリアミドと比較して工場操業率(plant capacity utilization)の減少をもたらす。
文献で定義されるように、異なる種類のコポリアミドが存在する。典型的な分類は、ブロックコポリマー、統計的ランダムコポリマー、及び交互コポリマーである。理想的な状況では、これらのポリマーは、以下のランダム度ファクターRを有する:ブロックコポリマーの場合R=0、統計的ランダムコポリマーの場合R=1、及び完全交互コポリマーの場合R=2。
ブロックコポリマーでは、ポリマー鎖は、異なるモノマー又はモノマー組成物からそれぞれなる異なるブロックを含む。異なるブロックは、多くの場合に互いに互換性がない。一般的に、ブロックコポリマーは、それらが形成される別々のポリマーブロックに特徴的である特性を示す。いくつかの特性は、ポリマーに応じて予測不可能である場合がある。例えば、これらのポリマーは、複数の融解温度を有することになり、それぞれのものは、別々のブロックに対応する。ブロックコポリマー又はポリアミドブレンドでは、最も低い溶融ポリアミドブロックの融点を通過する際に、材料の剛性がかなり減少し、また、2つのブロック又は2つのポリアミドが溶融物において混和性である場合に影響が生じる。最も低い溶融材料が材料の大部分を含む場合、特に、例えばいくつかのプラスチックエンジニアリング用途などでブロックコポリアミド又はブレンドの使用を損なう。
コモノマーがランダムでともに重合する場合、ランダムコポリマーが形成される。モノマーの分布は、周知の統計的法則に従う。別々のモノマーから出発することに加えて、ランダムコポリアミドは、ホモポリマーのアミド基転移によって生成されることもできる。モノマーが同時にともに混合される場合、ランダムコポリマーが生成される。それらのコモノマーはともにブレンドされてコポリマーを形成することから、ランダムコポリマーは、他の種類のコポリマーより低い融点を有する傾向がある。吸湿は、ホモポリマーの吸湿に基づいて予想されるより高いという結果を有して結晶化することができる利用可能なセグメントがより少ないため、そのブレンドは、ポリマー構造における規則性の損失をもたらし、結晶化度及び結晶化速度の損失につながる融解温度の減少につながる。ランダムコポリマーのより低い規則性の別の効果は、いくつかの領域が、他のものより低い温度で溶融することになり、全体のポリマーにおいて規定のより少ないより広い融点をもたらす。
(完全)交互繰り返し単位を有するコポリマーは、ポリマー鎖に沿って交互に配列される異なる繰り返し(又は繰り返している)単位からなる。コポリマー単位の前記完全な交互性を実現するために、コポリマー鎖は、2つの異なる繰り返し単位からなる必要がある。コポリマーがポリアミドである場合、コポリマーは、それぞれジアミン及びジカルボン酸、又はそれらの誘導体などのAAタイプのモノマー及びBBタイプのモノマーからなることができる。別の可能性は、ABタイプのモノマー:アミノ酸又はラクタムからなるコポリマーであり得る。コポリマーの繰り返し単位AA及びBBの完全な交互性では、互いに関連する2つの繰り返し単位AA及びBBのモル比は、1:1である。交互繰り返し単位−AA−BB−を有するコポリマーを表す一方法は、AA−BB1−AA−BB2−AA−BB1−AA−BB2−AA−BB1(式中、AAは、ジアミン系構成ブロックであり、且つBB1及びBB2は、2つの異なるジカルボン酸からの構成ブロックである)である。コポリマーにおけるモノマーのモル比は、AA/BB1/BB2であり、0.5/0.25/0.25である。
交互コポリマーの融点は、それらのそれぞれのホモポリマーの融点の平均付近にある場合が多く、典型的には、同一のモノマー組成物を有する対応するランダムコポリマーと比較して、向上した(即ち、より高い)結晶化度及びより高い融点を有する。特に、異なるコモノマーが同型でない場合である(同型のコポリアミドの例は、PA6T/66及びPA6CHDA/66であり得、この場合、CHDAは1,4−トランスシクロヘキサンジカルボン酸である)。
交互コポリマーの製造のためのプロセスの大きい欠点は、一般的に、通常の合成手順において、アミド基転移反応(1つの化合物から別のものへのアミド基の転移)が除外され得ず、従って、モノマーのランダム分布が好ましいことである。更なる欠点は、アミド基転移を回避する典型的な方法が溶媒を使用し、例えば、ジカルボン酸のニトロフェニルエステルなどの活性化モノマーを使用することである。欠点は、
− 複雑になる場合があるジカルボン酸の高価な誘導体化工程(関与する活性化分子及び/又は溶媒を再利用又は破棄すること)、
− アミド交換反応を回避するための、熱放散及び/又は低い重縮合温度の困難な制御などの制約、
− 残留溶媒の乾燥除去又は抽出除去などの更なる反応工程、及び/又は
− プロセスにおける最大許容粘度のための制限されたポリマー濃度による反応器の制限された使用
であり得る。
従って、一般的に、長い手順を使用して交互コポリアミドが得られ、収率は必ずしも満足でなくてもよい。これまで、繰り返し単位が完全に交互し、且つ半芳香族ポリアミドブロックを伴うコポリアミドを適切に調製する方法は、文献に見られ得ない。同様に、繰り返し単位が完全に交互し、且つ6個の炭素を超える、又は8個の炭素を超える、又は9個の炭素を超える、又は10個の炭素を超える、又は12個の炭素を超える脂肪族ジアミン、及び/又は6個の炭素を超える、又は8個の炭素を超える、又は9個の炭素を超える、又は10個の炭素を超える、又は12個の炭素を超える脂肪族ジカルボン酸を含む脂肪族ポリアミドブロックを伴うコポリアミドを適切に調製する方法は、文献で見られ得ない。更に、半芳香族交互AABBタイプコポリアミドの生成を報告した文献はない。
従って、コポリアミドのそれぞれの成分の交互単位を有するコポリアミド、及び前記コポリアミドの製造のためのプロセスを与える必要性が存在する。本発明は、前述の欠点を回避するこうしたコポリアミド、及びその製造プロセスを提供する。本発明は、第1のポリアミドXY(PA XY)及び第2のポリアミドXZ(PA XZ)の交互単位を有するPA XY/XZコポリアミドの製造のためのプロセスを提供し、
a)ジアミンXと、ジカルボン酸又はその誘導体Yとを反応させ、それによりXYXジアミンを生成する工程と、
b)XYXジアミンを、ジカルボン酸Z又はその誘導体と反応させ、それによりその塩XYX,Zを生成する工程(この場合、塩は、a)で得られたXYXジアミンのカチオン及びジカルボン酸Zのアニオンを含むか、又は更にはこれからなる)と、
c)規格ISO 11357−3(2009)に従って、10℃/分の加熱速度でDSCによって測定される、工程b)の後に得られた塩の融点より少なくとも5℃低い温度で、b)で得られた塩XYX,Zを固相重合する工程と
を含み、
PA XYは、C2〜C36ジカルボン酸及びC2〜C36ジアミンから得られた半晶性の半芳香族ポリアミド又は脂肪族ポリアミドであり、且つPA XZは、C2〜C36ジカルボン酸及びC2〜C36ジアミンから得られた半晶性の半芳香族ポリアミド又は脂肪族ポリアミドであり、且つY及びZは、異なるジカルボン酸又はその誘導体である。本発明に関連して、工程c)は、固相重合である。また、固相重合は、「直接」固相重合と表され得る。固相重合という用語は、本明細書では直接固相重合プロセスとして理解され得る。こうしたプロセスでは、一般的に、使用される塩は粉末などの粒状材料であり、且つその目的は、結果として生じるポリマーを粒状材料として得ることである。本明細書で使用される塩材料は、例えば、スプレー乾燥、溶液からの沈殿、又は固体ジカルボン酸との液体ジアミンの反応を伴う乾燥経路プロセスなどによって得られた塩粉末又は粒状材料であり得る。塩は、圧縮された粉末粒子の特定の形状を有することができる。固相重合プロセスは、溶融重合及び直接によって得られたポリアミドプレポリマーの固相後重合を含むプロセスなどの任意の周知の固相重合プロセスであり得る。任意選択的に、塩は、溶融又は固相処理によって得られた処理された形態であり得る。
本発明に関連して、「第1のポリアミドXY及び第2のポリアミドXZの交互単位を有するPA XY/XZコポリアミド」又は「交互XY単位及びXZ単位を有するコポリアミド」という用語は、「PA XY/XZ交互コポリアミド」、「交互コポリアミド」、又は「交互コポリマー」として表され得る。
本発明に関連して、「ジカルボン酸、又はその誘導体」(即ち、Y及び/又はZ)とは、ジカルボン酸のエステル(メチル又はエチル、エチレン、ニトロフェニル又はペンタフルオロフェニルカルボキシロ酸が好ましい)などのジカルボン酸又はその誘導体、酸ハロゲン化物(酸塩化物が好ましい)、無水物、ニトリルと理解される。好ましくは、Zは、ジカルボン酸(メチル又はエチル、エチレン、ニトロフェニル又はペンタフルオロフェニルカルボキシロ酸が好ましい)のエステル、酸ハロゲン化物(酸塩化物が好ましい)である。また、Zは、ジカルボン酸の塩(アンモニウム塩が好ましい)であり得る。
本発明に関連して、工程a)は、少なくとも2:1、好ましくは2:1〜100:1の範囲における、より好ましくは2.1:1〜10:1の範囲における、更により好ましくは2.5:1〜10:1の範囲における比X:Yにおいて、ジアミンXがジカルボン酸又はその誘導体Yと接触し反応する工程である。本発明に関連して、工程b)は、溶液において、即ち、水性又は有機溶媒などの適切な溶媒において有利に実行され得る。本発明に関連して、工程c)では、工程b)で得られた塩の重合が実行される。工程a)は、溶媒として同一のジアミンXにより、又は更なる溶媒を加えることにより実行され得る。有利には、ジアミンXは、プロセスで再使用され得る(再利用される)。有利には、XYXジアミンは、溶媒から沈殿している。別の実施形態では、Yは、XYXの調製中、段階的に加えられ得る。任意選択的に、XYXは、例えば再結晶によって精製される。工程c)は、工程b)の後に得られた塩の融点より少なくとも5℃、好ましくは少なくとも10℃低い温度で実行される。本明細書では、融点は、規格ISO 11357−3(2009)に従って10℃/分の加熱速度でDSCによって測定される
本発明に関連して、範囲(「...〜...の範囲において」又は「...〜...」として表される)は、範囲の下限及び上限を含む。
本発明に関連して理解される厳密な交互又は完全な交互を説明するために、本明細書では以下のものが列挙される。一般的にコポリアミドでは、繰り返し単位の組合せは、すべての確率の合計が1(100%)であり、且つAAのモノマーのモル含有量(本発明に関連してジアミンXとして表される)、及びモノマーBBのモル含有量(本発明に関連してジカルボン酸Y及びZとして表され、従って、BBはY及びZの合計である)が等しいという制限を有する。換言すれば、[AA]=[BB]と考えられ得る。
交互コポリマーの場合、以下に表すものが示され得る:
− AA(本発明に関連してジアミン成分「X」である)、
− BBはジカルボン酸であり、BB1はYであり、且つBB2はZである。
すべてのモノマーのモル合計=1である。
従って、本発明のポリアミドの分類では、完全交互AA−BB1−AA−BB2コポリアミド(本発明に関連してX−Y−X−Zとも表される)、ランダム度Rは、式(I):
Figure 2017530218

(式中、/FBB1は、すべてのBBモノマーのモノマーBB(本発明ではYとしても表される)のモル分率である)を有するDevaux et al.,J.Pol.Sci.:Pol.Phys.20,1875−1880(1982)に従う確率分布から算出され得、これは、式(II):
Figure 2017530218

によって算出される。
BB2は、コポリマーにおけるすべてのBBモノマー単位のモノマーBB(本発明ではZとしても表される)のモル分率である。
Figure 2017530218
換言すれば、本発明に関連して、FBB は、Y及びZジカルボン酸の合計におけるY(F)のモル分率であり、FBB は、Y及びZジカルボン酸の合計におけるZ(F)のモル分率である(合計は、本発明では[Y]+[Z]としても表される)。
「f(BBAABB)」という用語は、トライアド選択(Devaux et al.に引用される前記トライアド形成を示す単位の分数、13C−NMRによって決定される)の分布関数(本発明ではf(YXZ)として表される)である。
数学的に、完全交互コポリアミドの場合、Rは常に2である(FBB1=0.5及びFBB2=0.5、(f(BB−AA−BB)=0.5及びf(BB−AA−BB)=0.5、従ってR=2である。ランダムコポリアミドではR=1、ブロックコポリアミドではR=0である。
従って、本発明に関連して、Rが少なくとも1.5、有利には少なくとも1.6、より有利には少なくとも1.7、最も有利には少なくとも1.8、更に最も有利には少なくとも1.9である場合、PA XY/XZコポリアミドは、XY及びXZの(完全)交互繰り返し単位を有するものと考えられる。
有利には、PA XYは、半晶性の半芳香族ポリアミドであり、又はPA XYは、C2〜C36ジカルボン酸、好ましくはC6〜C36ジカルボン酸、より好ましくはC10〜C36ジカルボン酸、及び/又はC2〜C36ジアミン、好ましくはC4〜C36、より好ましくはC12〜C36ジアミン又はC4〜C10ジアミンから得られる(環式又は直鎖型)脂肪族ポリアミドである。また、PA XYは、C2〜C36ジカルボン酸、及び/又はC2〜C36ジアミンから得られる脂肪族ポリアミドであり得、PA410、PA412、PA418、PA436、PA610、PA612、PA618、PA636、PA812、PA818、PA836、PA1012、PA1018、PA1036、PA1212、PA1218、PA1236、PA1812、PA1818、PA1836からなる群から有利に選択されるポリアミドなどである。本発明の実施形態では、Yは、芳香族ジカルボン酸又は環式脂肪族ジカルボン酸であり、好ましくは、テレフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸(BB)及び2,6−ナフタレンジカルボン酸(N)、1,4−トランス−シクロヘキサンジカルボン酸(CHDA)、又はそれらの誘導体である。好ましい実施形態では、PA XYは、半晶性の半芳香族ポリアミドであり、Yは、有利には、テレフタル酸、又はイソフタル酸などのフタル酸、又は4,4’−ビフェニルジカルボン酸、又は2,6−ナフタレンジカルボン酸などの別の芳香族ジカルボン酸からなる群から選択され得る。PA XY単位が、半晶性の半芳香族ポリアミド単位である場合、交互コポリマーが生成される塩は、より高い融点を有し、許容可能な反応速度及び/又はより低い粘着特性並びにより高い交互特性での固相重合の可能性をもたらす。より好ましい実施形態は、有利には、PA4T、PA4I、PA4N、PA4BB、PA4CHDA、PA5T、PA5N、PA5BB、PA5CHDA、PA6T、PA6N、PA6BB、PA6CHDA、PA6I、PA7T、PA8T、PA8I、PA9T、PA9I、PA10T、PA10N、PA10BB、PA10CHDA、PA10I、PA11T、PA11I、PA12T、PA12I、PA14T、PA14I、PA16T、PA16I、PA18T、PA18I、PA24T、PA24I、PA36T、PA36Iである。
有利には、Zは、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼレ酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカンジオン酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、及び例えばPripol 1009などの二量化脂肪酸など、全体で少なくとも6個の炭素原子を含む脂肪族ジカルボン酸である。脂肪族ジカルボン酸は、芳香族ジカルボン酸と比較してより高い反応性の利点を与えることができ、より高い反応速度及び/又はより低い粘着特性並びにより高い交互特性をもたらす。また、ジカルボン酸は、例えばフマル酸などの不飽和物を有することができる。有利には、Zは、6個以上の炭素原子、7個以上の炭素原子、8個以上の炭素原子、9個以上の炭素原子、10個以上の炭素原子、11個以上の炭素原子、12個以上の炭素原子、14個以上の炭素原子、16個以上の炭素原子、18個以上の炭素原子、36個以上の炭素原子を有することができる。PA XZは、上記で定義される直鎖型C6〜C36ジカルボン酸若しくは二量化脂肪酸、又はこれらのジカルボン酸の混合物であるZ、及び直鎖型C2〜C36ジアミン又は二量化ジアミン、又はこれらのジアミンの混合物であるXから得られる脂肪族ポリアミドである。有利には、ポリアミドPA XZは、PA2,6、PA2,8、PA2,9、PA2,10、PA2,12、PA2,14、PA2,16、PA2,18、PA2,T、PA4,19、PA2,20、PA2,36、PA4,6、PA4,8、PA4,9、PA4,10、4,12、PA4,14、PA4,16、PA4,18、PA4,19、PA4,36、PA4,T、PA6,12、PA6,18、PA6,36、PA6,T、PA8,12、PA8,18、PA8,36、PA9,T、PA10,12、PA10,18、PA10,36、PA10,T、PA12,12、PA12,18、PA12,36、PA12,T、PA18,12、PA18,18、PA18,36、PA18,Tからなる群から選択される。本発明に関連して、二量化脂肪酸は、24〜44個の炭素原子の脂肪酸系ジカルボン酸である。こうしたジカルボン酸は、モノマー不飽和脂肪酸の二量化によって得ることができ、二量化脂肪酸と一般的に称される。二量化反応後、こうして得られたオリゴマー混合物は、例えば、蒸留によって更に処理され、高含有量の二量化脂肪酸を有する混合物を生成する。また、周知の反応によって酸性基の1つ又は2つをアミン基と置き換えることによって二量化脂肪酸の誘導体を生成することができる。
より好ましくは、それから誘導される二量化脂肪酸又はジアミンは、32〜44個までの炭素原子を含む。前記範囲において、得られたポリアミドは、より低いレベルの吸湿及びより高い融解温度を有する。最も好ましくは、それから誘導される二量化脂肪酸及び/又はジアミンは、36個の炭素原子を含む。それから誘導される二量化脂肪酸及び/又はジアミンは、通常、混合物として市販されていることから、C原子の量は平均値である。二量化脂肪酸の構造及び特性に関する更なる詳細は、企業Croda(旧UNICHEMA,Emmerich,Germany)の対応する冊子「Pripol C36−Dimer acid」、又は企業COGNIS(Duesseldorf,Germany)「Empol Dimer and Poly−basic Acids」;Technical Bulletin 114C(1997)のパンフレットに見られ得る。典型的には、ジアミンは、ジカルボン酸から製造され、例えば、Priamine(商標)の商用名でCrodaによって製造及び販売されている。それから誘導される二量化脂肪酸及び/又はジアミンの二重結合は、接触水素化によって飽和され得る。それから誘導される二量化脂肪酸及び/又はジアミンは、飽和されることが好ましい。
有利には、Xは、C2〜C18ジアミンからなる群から選択されるジアミンであり得る。Xが、C2〜C12ジアミン(C2ジアミン、C3ジアミン、C4ジアミン、C5ジアミン、C6ジアミン、C7ジアミン、C8ジアミン、C9ジアミン、C10ジアミン、C11ジアミン、C12ジアミンなど)、又はC18ジアミンである場合、より高いランダム度Rを得られる。#がジアミンにおける炭素原子の量である場合、C#ジアミンに言及するとき、本発明に関連してジアミンが#炭素原子を含むことを理解されたい。例えば、C2ジアミンは、エチルジアミンであり、C4ジアミンは、ブチル−ジアミンである。好ましくは、Xジアミンは、α,ω−直鎖型脂肪族ジアミンである。有利には、Xは、直鎖型脂肪族C2ジアミン、直鎖型脂肪族C4ジアミン、直鎖型脂肪族C6ジアミン、直鎖型脂肪族C8ジアミン、直鎖型脂肪族C10ジアミン、直鎖型脂肪族C12ジアミン、直鎖型脂肪族C14ジアミン、直鎖型脂肪族C16ジアミン、直鎖型脂肪族C18ジアミンなど、偶数の数の炭素原子を含む直鎖型脂肪族ジアミンであり得る。より有利には、Xは、1,4−ジアミノブタン、1,5ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,10−デカンジアミン、1,12−ジアミノドデカン、及び1,18−ジアミノオクタデカンからなる群から選択され得る。
有利には、本発明に関連して、Yが上記で言及された芳香族ジカルボン酸であり、且つZがC10〜C36ジカルボン酸、好ましくはC12、C18、又はC36ジカルボン酸である場合、より高いRが得られた。
本発明による特に好ましい実施形態では、PA XY/XZコポリアミドは、
− 第1のポリアミドXY(式中、Yは、テレフタル酸又はイソフタル酸などのフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸又は2,6−ナフタレンジカルボン酸などの別の芳香族ジカルボン酸からなる群から選択されるか、又はYは、環式脂肪族ジカルボン酸である)、及び
− 第2のポリアミドXZ(式中、Zは、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼレ酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカンジオン酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、及び例えばPripol 1009などの二量化脂肪酸など、全体で少なくとも6個の炭素原子を含む脂肪族ジカルボン酸からなる群から選択される)
の交互単位を有する。
この特に好ましい実施形態では、Xは、任意のジアミン、好ましくは本明細書で以下に記載される直鎖型C2〜C12ジアミンであり得る。
Yが芳香族又は脂環式ジカルボン酸であり、且つZが全体で少なくとも6個の炭素原子、有利には全体で少なくとも8個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸である場合、ランダム度Rは、Zが芳香族又は脂環式ジカルボン酸であり、且つYが全体で少なくとも6個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸である場合より高く、且つ更に交互繰り返し単位を有するこれらのコポリアミドの調製のためのプロセスは、必要とされる塩の低い融解温度及び高い反応温度のため、調製することがより難しいことが示された。例は、二酸としてテレフタル酸とともにジアミン4−18−4から調製されるPA4T/418、又はテレフタル酸とともにジアミン6−18−6から調製されるPA6T/618であり得る。
本発明によるプロセスでは、単官能モノマー、及び/又は三官能(トリアミン又はトリカルボン酸)、及び/又はアミノ酸などの成分の量は、本発明によるプロセスの工程a)、b)、及びc)の1つ、2つ、又はすべてにおいて加えられ得る。例えば、5重量%までのこうした成分が加えられ得、重量%は、本発明によるプロセスにおけるジアミンX及びジカルボン酸Y及びZの総重量に対する。
驚くべきことに、交互単位を有するPA XY/XZ交互コポリアミドは、本発明のプロセスに従って製造される場合、従来のプロセスによるものに比べて、より高い融点及びより高い結晶化度を有するコポリアミドを得られる(即ち、それぞれのポリマーブロックの完全交互単位を有するコポリアミドを形成することを試みることができ、且つ等しいモノマー組成物を有するコポリアミドを生成するための工程a)〜c)を含まないプロセスと比較して)。
本発明のコポリアミドは、溶液若しくは溶融物で、又は溶液で、又は固相で処理され得る。高い処理温度を回避することによって処理時の融点の減少を制限することから、溶液又は固相で材料を処理することが好ましい。従って、本発明によるPA XY/XZ交互コポリアミドを含むポリアミド組成物は、溶融処理、溶液処理、及び固相処理からなる群から選択されるプロセスにより、更なるポリアミドとともに処理され得る。本発明によれば、別の態様は、本発明によるPA XY/XZ交互コポリアミドと、更なるポリアミド(任意のポリアミド又はコポリアミドなど)、又は添加物などの少なくとも1つの更なる成分とを含むポリアミド組成物に関する。本発明に関連して、本発明による又は本明細書で定義されるプロセスによって得られるPA XY/XZコポリアミドを含むポリアミド組成物は、少なくとも1つの少なくとも1つの更なる成分を加えることによって製造され得る。ポリアミド組成物製造プロセスは、当初のPA XY/XZ交互コポリアミドのR値の低下(R=1.5まで低下するなど)をもたらす場合がある。処理が溶融物で行われる場合、有利には、その条件は、ランダムコポリマーへの実質的なアミド基転移から材料を防止し、これは、反応性末端基[NH2]及び[CO2H]の低い融点及び低い含有量を有するPA XY/XZポリアミドに好ましい(これは、モル質量を増加させることにより、又は単官能モノマーを導入することにより実現され得る)。可能にするためのコポリアミドの融点は、有利には300℃未満、より有利には290℃未満、最も有利には280℃未満であり、且つ好ましくは、[NH2]及び[CO2H]末端基の生成物の含有量は、有利には10000meq/kg未満、より有利には5000meq/kg未満であり得、これは、より高いモル質量材料をもたらすことにより、又は例えばプロセス工程3(好ましくはモノアミン)において単官能モノマーを、又は単官能モノマーによってエンドキャップされる短鎖オリゴマーを加えることにより行われ得る。末端基の含有量は、滴定又はNMR技術によって決定され得、典型的には、meq./kg、即ち、ポリマー1kg当たりの末端基のミリモルで与えられる。溶融処理工程におけるランダム化を回避するために、より高い温度での溶融物における滞留時間は、有利にはできるだけ短く、好ましくは10分未満、より好ましくは5分未満に維持され、且つ温度は、有利にはできるだけ低く、好ましくは370℃未満、より好ましくは330℃未満、最も好ましくは300℃未満に維持される。
本発明によるプロセスは、吸湿を低減又は防止する利点を更に与える。換言すれば、本発明のプロセスによれば、交互繰り返し単位を有する得られたコポリアミドは、同一のモノマー組成物のランダムコポリアミドと比較して、より低い吸湿を有する。
BB 、FBB ,f(BB−AA−BB)及びf(BB−AA−BB)は、NMRの分野で知られている専門家による13C−NMR分光学によって得られたPA XY/XZのジアミドシグナルの中間のCH2基(例えば、X(=AA)の場合、4個又は6個の炭素原子を有し、且つY(=BB1)の場合、テレフタル酸を有する)の積分によって定量化され得、得られた数Rが算出され得る。
本発明の別の態様によれば、本明細書で定義されるプロセスによって得られる交互PA XY/XZコポリアミドは、Devaux et al.,J.Pol.Sci.:Pol.Phys.20,1875−1880(1982)(Devaux et al)による確率分布から算出される、ジアミン13C−NMRにおける中間の2個のC原子の積分比によって決定される少なくとも1.5のRをする。Rは、有利には少なくとも1.5、有利には1.7〜2の範囲、より有利には1.9〜2の範囲にあり、最も有利には、Rは2である。本明細書で定義されるプロセスによって得られるPA XY/XZポリアミドは、コポリアミドに存在する単位におけるモノマーに基づいて2つのホモポリマーPA XY及びPA XZの平均融解温度に類似の融解温度を有し、この場合、融解温度の値は、規格ISO 11357−3(2009)に従って10℃/分の加熱速度でDSCによって決定される。
フラッシュ又は溶融重合によって生成される場合、同一のモノマー組成物(モノマーX、Y、及びZ)のものに対する融点の差異として、ランダム度パラメーターは、本明細書による交互コポリアミドにおいて決定され得る。有利には、本発明による交互コポリアミド(交互XY及びYZ単位を有するPA XY/XZコポリアミドとしても表される)は、少なくとも5℃、有利には少なくとも10℃、より有利には少なくとも15℃、ランダムコポリマーの融点を超える融点、及び少なくとも10J/gを超える融解エンタルピーを有し、但し、Tmは、少なくとも5℃であり、且つ融解エンタルピーは、ランダムコポリマーの融解エンタルピー値より少なくとも5J/g高い(規格ISO 11357−3(2009)に従って10℃/分の加熱速度でDSCによって決定される値)Y=テレフタル酸及びZ=アジピン酸を除く。従って、本発明によるプロセスによって得られる交互XY及びYZ単位を有するPA XY/XZコポリアミドは、有利には、ランダムコポリマーの融点を少なくとも5℃、有利には少なくとも10℃、より有利には少なくとも15℃超える融解温度を有することができる。Y=テレフタル酸及びZ=アジピン酸の場合、Tmは、少なくとも5℃である。本発明によるプロセスによって得られる交互XY及びYZ単位を有するPA XY/XZコポリアミドは、有利には、少なくとも10J/gだけランダムコポリマーの融解エンタルピー値を超える融解エンタルピー(規格ISO 11357−3(2009)に従って10℃/分の加熱速度でDSCによって測定される値)を有することができ、但し、Y=テレフタル酸及びZ=アジピン酸の場合を除き、融解エンタルピーは、ランダムコポリマーの融解エンタルピー値を少なくとも5J/g超える。
有利には、本発明による交互コポリアミドは、コポリアミドに存在する単位におけるモノマーに基づいて1℃〜30℃、有利には1℃〜25℃、より有利には1℃〜20℃、又は15℃〜20℃の、2つのホモポリマーPA XY及びPA XZの融解温度の線形平均未満の融点を有する。更に別の態様によれば、本発明は、本発明によるプロセスによって得られる、有利には少なくとも1.5のRを有する交互PA XY/XZコポリアミドを含む溶融処理ポリアミド組成物に関し、本明細書において列挙される。
更なるポリマー(ポリイミド(PI)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリーレート(PAR)、非晶性ポリアミド、半非晶性ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエステル、及びこれらのブレンド物など)、好ましくは更なるポリアミドは、有利には、本発明によるポリアミド組成物に存在することができる。前記組成物は、PA XY/XZ及び更なるポリアミドのブレンド物であり得る。ポリアミドの前記ブレンド物の利点は、本発明による交互コポリアミド(PA XY/XZ)の存在が、交互コポリアミドを使用することと比較して、高温でより低い吸湿及びより高い剛性を有することである。前記ブレンド物は、添加剤を含むことができる。添加剤は、フィラー状ガラス繊維、鉱物繊維又は炭素繊維、可塑剤、色素、熱伝導性添加剤(本発明で定義されるコポリアミドを含む熱伝導性組成物をもたらす)、元素金属、金属塩、金属酸化物、及びこれらの混合物、難燃性添加剤から選択される粒子の形態における添加剤などのコポリマー熱劣化耐性を向上させるための添加剤などであり得る。
本発明によれば、本発明による交互単位を有するPA XY/XZコポリアミドを含む広範囲の物品が作製され得る。本発明による交互単位を有するPA XY/XZコポリアミドを含むか、又はこれからなるポリアミド組成物で製造される物品は、溶融処理、溶液処理、又は固相処理によって製造され得る。また、本発明による交互単位を有するPA XY/XZコポリアミド又はその塩は、粉末被覆又は3D印刷技術によって処理され得る。これらの技術は、溶融物の滞留時間が低く、アミド基転移を回避又は制限する利点を有する。従って、ポリマーは粒子として与えられ得ることから、工業的な処理が好ましい。本明細書に記載の処理されるPA XY/XZコポリアミドは、有利には、他のポリマー(ポリイミド(PI)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスルホン(PSU)、ポリアリーレート(PAR)、非晶性ポリアミド、半非晶性ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエステル、及びこれらのブレンド物など)、有機若しくは無機色素、又は粉末被覆若しくは3D印刷技術に使用される他の添加剤など、添加される/更なる成分とともに処理され得る。本発明による交互コポリアミドは、添加剤と混合され得、押し出し又は射出成形によって溶融処理されるか、又は例えば溶液流延、ゲル紡糸、及び電界紡糸より処理され得る。また、固相処理によって処理され得、例えば、シート、フィルム、又はロッドなどの丸太形状、又はプレートを形成することができる。本発明の実施形態では、本発明による交互コポリアミドは、最大で50℃、好ましくは最大で20℃の、コポリアミドの融点未満の温度で固相処理によって処理され得、溶媒(溶液処理で使用される)を回避するか、若しくは大きく減少させること、又はアミド基転移(溶融処理における)を回避する利点をもたらす。本発明によるプロセスでは、揮発性可塑剤(例えば、ジオール又は水)などの可塑剤を加えることにより、PA XY/XZの融点は低下され得、固相処理後に可塑剤を取り除く際に、再び融点を上げる利点をもたらす。本発明の好ましい実施形態では、固相処理中、PA XY/XZ交互コポリアミド鎖は、剪断力を加えることによって固相処理によって配向され得る。本発明に関連して、交互コポリアミドXY/XZの前駆体、塩は、「XYX,Z」と表され、この場合、コンマ「,」は、コポリアミドが塩形成工程b)を介して本発明のプロセスに従って調製されたことを表す。固相処理工程は、溶融物における流動がホモポリアミドより高いという利点を有する。固相処理後、形状物品の直接固相重縮合が続くことができ、これは、高い剛性及び低い吸湿を有する高い結晶化度の物品が得られるという利点をもたらす。固相処理は、質量損失が発生する融点未満で第2の吸熱を示す塩で特に良好に作用する。本発明に記載される塩の固相処理の変形形態では、例えば、シート又はフィルムを作製するための固相処理中、剪断力を加えることによって処理が行われる場合があり、塩構造が特定の方向に配向され、且つ形状物品の直接固相重縮合後、ポリアミド物品は、ポリアミド鎖の高い配向により得ることができ、向上した機械的強度を有する物品をもたらすという利点をもたらす。添加剤は、熱伝導性添加剤(本発明で定義されるコポリアミドを含む熱伝導性組成物をもたらす)、元素金属、金属塩、金属酸化物、及びこれらの混合物から選択される粒子の形態における添加剤など、コポリマー熱劣化耐性を向上させるための添加剤、難燃性添加剤などであり得る。
更に別の態様によれば、本発明は、本発明によるプロセスの工程a)によって定義され、且つ/又は得られる式XYXを有するジアミンに関する。従って、式XYXを有するジアミンは、本明細書では、本発明によるコポリアミドの製造のためのプロセスの中間生成物である。一実施形態によれば、ジアミンXYXは、少なくとも9個の炭素原子を有する直鎖型ジアミンX、及び例えばテレフタル酸の低炭素フットプリント及びPET廃棄物の再使用のために、低炭素フットプリントを有するバイオ系含有物を有するものとして表され得るジメチルテレフタル酸又はポリエチレンテレフタレート(PET)などのテレフタル酸又はその誘導体から生成される。また、これは、溶融物でより容易に処理され得るより低い融点を有するポリアミドが生成され得るという利点を有する。更に別の態様によれば、本発明は、本発明によるプロセスの工程b)で定義される式(XYX)Zを有する塩に関し、従って、塩は、カチオンXYX及びアニオンZを含む(又はこれからなる)。これにより、式(XYX)Zを有する塩は、本明細書では、本発明によるコポリアミドの製造のためのプロセスの中間生成物である。
有利には、ジアミンXYXは、以下の通り作成又は生成され得る。XYXジアミンは、使用されるジアミンX以外の溶媒を任意選択的に有する少なくとも2モルのジアミンXの存在下で、(本発明によるプロセスの工程a)において)1モルのジカルボン酸又はその誘導体Yを加熱することによって作成され得る。ジアミンXYXが作成される本発明によるプロセス工程では、X及びYが反応してXYX及び共凝縮物となることを実現するために、温度は、このプロセス工程中に上昇され得る。Xがジアミンであり、且つYがジカルボン酸である場合、共凝縮物は水であり、例えば、Xがジアミンであり、且つYがポリエチレングリコールである場合、エチレングリコールである。好ましくは、共凝縮物は、XYXの調製中に蒸留除去することによって除去される。好ましくは、ジアミンXYXは、溶媒からの反応混合物から沈殿し、この場合、ジアミン及びジカルボン酸又はジカルボン酸誘導体は、いくらかの溶解性を有し、これは、XYXジアミンへのより高い選択性が実現され、且つXYXジアミンが濾過によって収集され得るという利点をもたらす。任意選択的に、ジカルボン酸又はジカルボン酸誘導体は、反応(半バッチ式手順)中、段階的に反応混合物に加えられる。本明細書に記載される前記半バッチ式手順は、XYXジアミンへのより高い選択性が実現されるか、又はより低いジアミンXが使用され得るという利点を有する。XYXジアミンの生成は、バッチ式、半バッチ式、又は連続式であり得る。連続式プロセスの利点は、過剰なジアミンが再利用される必要がないか、又は放棄される必要がないことである。精製は、濾過によって実施される。任意選択的に、濾過された生成物は、再結晶化され、より純粋な生成物が得られるという利点をもたらす。更に、塩(本発明によるプロセスの工程b))を作製するために、好ましくはXYXジアミン及びジカルボン酸又はジカルボン酸誘導体Zを事前に溶解させ、両方の混合物を混ぜ合わせることにより、XYXジアミンは、ジカルボン酸又はジカルボン酸誘導体Zと反応する。形成された塩は、混合中又は混合後に直ちに沈殿するか、又は冷却する際に沈殿する。任意選択的に非溶媒が加えられる。
本発明は、以下の実施例によって例示される。
[実施例]
[材料]
材料、1,4ジアミノブタン(DAB)、ヘキサメチレンジアミエン(HMDA)、ビス(2−エチルヘキシル)テレフタル酸、ジメチルテレフタル酸(DMT)、アジピン酸、セバシン酸、及びカリウムトリフロウロ酢酸をAcrosから得た。水素添加された二量化脂肪酸をCrodaからPripol 1009として得た。1,18−オクタデカン二酸をEmerox(Emerox 118)から得た。DMSO、DMF、ナトリウムエトキシド、アセトン、ヘキサフルオロプロパノール、及びエタノール(96%)をAcrosから得た。すべての化学物質を受け取ったままの状態で使用した。
[分析技術]
1H−NMR及び13CNMRスペクトルを、313Kで作動する5mmの極低音に冷却されたプローブを備えたBruker 500MHzの分光計で取った。13C NMRの場合、CDCl3を含む特別挿入された5mmの管を使用して、H2SO4に試料を溶解した。CHCl3シグナルを7.24ppmで基準として取った。
実施例1a、1b、及び2のXTXジアミン純度を、文献(D.Husken,R.J.Gaymans,Polymer 44(2003)7043−7053,eq.1)に記載されるようにH−NMR分光法から決定した。
eは、アミド結合の次のCH2基に対応するピークの積分を表す。
fは、NH2末端基に連結するCH2基に対応するピークの積分を表す。
例えば、実施例1a、1b、及び2の関連するNMRデータを以下に示す。
Figure 2017530218

XTXジアミン純度は、(2−e/f)100%として定義される。
13CNMRの場合、試料をヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解した。HFIPの共鳴を77ppmで基準として取った。基準ピーク(68.07ppm)としてHFIPを取る場合、1.01ppmが表2のシフト値から減算されなければならない。ランダム度Rを決定するためである。
13C−NMRの積分による決定:]
コポリアミドのランダム度Rは、以下の式から決定され:
Figure 2017530218

(導入部で言及された式)
式中、FBB1は、コポリマーにおけるすべてのBBモノマー(Y+Z)のモノマーBB(又はY)のモル分率である。
Figure 2017530218

BB2は、コポリマーにおけるすべてのBBモノマー単位のモノマーBB(又はZ)のモル分率である。
Figure 2017530218
BB及びBBaの相対モル含有量、[BB]及び[BB]は、代表的なモノマー単位の炭素原子のピーク積分によって表される。
偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXを有するジアミンにおける中間の2個のC原子の場合、コポリアミドPA XY/XZは、13C−NMRスペクトルで4つのピークをもたらすことができる。
f(BBAABB)は、偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの中間のC原子に対応するすべてのピークの積分で割ったコポリマーにおける偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの2個の中間のC原子の積分である。
f(BBAABB)は、偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの中間のC原子に対応するすべてのピークの積分で割ったコポリマーにおける偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの2個の中間のC原子の積分である。
f(BBAABB)は、偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンX((BBAABB)+(BBAABB)+(BBAABB)+(BBAABB))の中間のC原子に対応するすべての4つのピークの積分で割ったコポリマーにおける偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの2個の中間のC原子のポリアミドBB1(又はY)における二酸又は二酸誘導体単位に最も近いC原子に対応するピークの積分である。
f(BBAABB)は、偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの中間のC原子に対応するすべての4つのピークの積分で割ったコポリマーにおける偶数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの2個の中間のC原子のポリアミドBB2(又はZ)における二酸又は二酸誘導体単位に最も近い中間のC原子に対応するピークの積分である。
奇数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの場合、(BBAABB)に対応するピークは(BBAABB)にも対応し、且つ奇数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXにおける中間のC原子に対応することから、3つのピークが存在する。この場合、f(BBAABB)=f(BBAABB)は、奇数の番号を付けられた直鎖型ジアミンX((BBAABB)+(BBAABB)+(BBAABB)+(BBAABB))の中間のC原子に対応するすべての3つのピークの積分で割ったコポリマーにおける奇数の番号を付けられた直鎖型ジアミンXの中間のC原子の積分の0.5倍である。
サイズ排除クロマトグラフィー測定を、TDA302トリプル検出器システムを備えたViscotek GPCMax VE2001溶媒/試料モジュールシステムで実施した。クロマトグラフィー分離の場合、PSSからの3PFG直線型XLカラムを使用した。検出器及びカラムを35℃で動作した。前サイズ排除クロマトグラフィーポリマー(Prior Size Exclusion Chromatography polymer)をヘキサフルオロイソプロパノール/0.1%カリウムトリフロウロ酢酸に溶解し、またこれを0.8ml/分の流速でSECにおける溶出剤として使用した。モル質量を屈折率、差圧粘度(differential viscosity)、及び光散乱シグナルを使用して3重検査法によって決定した。算出では、0.30ml/gのdn/dcを使用した。
DSCを規格ISO 11357−3(2009)に従って10℃/分の加熱速度で測定する。ポリマーの融点のピーク半値幅を、ベースラインからのピーク高さの半分の高さでの℃におけるピークの幅を測定することによって決定する。
[ジアミンXYXの調製]
[実施例1a(EX 1a):ジ−(4−アミノブチル)テレフタルアミド(4T4ジアミン)の調製]
フラスコに30gのビス(2−エチルヘキシル)テレフタル酸、及び80gの1,4−ジアミノブタンを入れ、50℃まで加熱し、その後、ナトリウムエトキシド(4g)を加えた。17時間後に反応混合物を室温まで冷却し、その後、0.7 mLの脱塩水を加えて触媒を急冷した。得られた混合物をアセトン(1L)中で沈殿及び濾過し、固体をアセトンで洗浄した。粗材料(14.6g)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF、600mL)から再結晶化させ、その後、固体をDMF(2×50mL)で2回洗浄し、アセトン(2×100mL)で2回洗浄し、50℃で50ミリバールの真空において少量の窒素流によって乾燥させ、純粋な固体の白色物4T4を得た。ビス(2−エチルヘキシル)テレフタル酸の変換は、H−NMRにより95%であった。ジアミンは、20K/分で記録した203℃でDSC融解ピークを有した。
[実施例1b(EX 1b):ジ−(4−アミノブチル)テレフタルアミド(4T4ジアミン)の調製]
ジメチルテレフタル酸(DMT)(195g、1.0モル)及びDAB(880g、10モル)の混合物を、窒素注入口及び還流冷却器を有する3リットルの撹拌式丸底フラスコ内で95℃まで加熱した。形成したメタノールを蒸留によって除去した。8時間後、95℃で濃い懸濁液を濾過した。次いで、フィルターのケーキを85℃で500mlのトルエンで撹拌した。生成物を濾過によって収集し、毎回60mlの熱トルエン(85℃)で3回洗浄した。最後に、生成物を毎回150mlのエタノール(96%)で2回洗浄し、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。毎回5リットルのn−ブチルアセテートを100gの生成物に加え、10分間にわたり大気圧で還流し、室温までゆっくり冷却し、濾過することにより、生成物を3つの分量で再結晶化させた。収集した生成物を、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。4T4ジアミンの全収率は228gであった。
[実施例2(EX 2):ジ−(6−アミノヘキシル)テレフタルアミド(6T6ジアミン)の調製]
379グラムの1,6−ヘキサメチレンジアミン及び78.1グラムのジメチルテレフタル酸を窒素雰囲気下で80℃まで加熱し、6時間にわたり80℃で撹拌した。懸濁液を室温まで冷却し、1LのTHFを加えた。混合物を30分間にわたり撹拌及び濾過した。生成物を1,4−ジオキサンから再結晶化させ、白色の結晶性粉末(41%収率)として6T6ジアミンを得た。
[XYX,Zの塩の調製]
[実施例3(EX3):4T4,6塩の調製]
20mlのエタノール(96%)及び5mlのDMSOを、0.218gの実施例1aの4T4ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。固体が溶解するまで、混合物を還流下で撹拌し加熱した。0.103gのアジピン酸を室温で10mlのエタノール(96%)に溶解した。溶液を混ぜ合わせて混合した後、室温まで冷却させた。クリーム状の白色の沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。
[実施例4(EX 4):4T4,10塩の調製]
20mlのエタノール(96%)及び5mlのDMSOを、0.218gの実施例1aの4T4ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。固体が溶解するまで、混合物を還流下で撹拌し加熱した。0.144gのセバシン酸を室温で10mlのエタノール(96%)に溶解した。溶液を混ぜ合わせて混合した後、室温まで冷却させた。クリーム状の白色の沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。
[実施例5a(EX 5a):4T4,18塩の調製]
45mlのエタノール(96%)及び15mlのDMSOを、0.202gの実施例1aの4T4ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。溶解するまで混合物を還流下で加熱した。0.226gの1,18−オクタデカン二酸を95℃で還流下において10mlのエタノール(96%)に溶解した。溶解したジカルボン酸を4T4ジアミン溶液に加え、混ぜ合わした溶液を還流しながら2時間にわたり混合し、次いで室温まで冷却した。クリーム状の白色の沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。
[実施例5b(EX 5b):4T4,18塩の調製]
8リットルのエタノール(96%)及び8リットルのDMSOを、202gの実施例1bの4T4ジアミンと混合した。混合物を30分の時間にわたり120℃で混合圧力容器において加熱した。混合しながら、256gの1,18−オクタデカン二酸を溶融し、反応器内で溶融物として4T4ジアミン溶液に加えた。混合物を室温まで冷却し、濾過し、エタノールで洗浄し、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。収率:450gの4T418塩。
[実施例6(EX 6):4T4,36塩の調製]
50mlのエタノール(96%)及び5mlのDMSOを、0.206gの実施例1aの4T4ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。混合物を1時間にわたり還流下で加熱撹拌した。0.42gのPripol 1009を室温で4mlのエタノール(96%)に溶解した。この溶液を4T4溶液に加え、次いで撹拌しながら熱から取り除き冷却した。白色の沈殿を濾過及び収集し、50℃で50ミリバール真空において少量の窒素流によって乾燥した。
[実施例7(EX 7):6T6,6塩の調製]
10mlのエタノール(96%)及び8mlのDMSOを、0.237gの6T6ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。混合物を15分間にわたり還流下で撹拌し、加熱した。0.102gのアジピン酸を室温で10mlのエタノール(96%)に溶解した。溶液を混ぜ合わせ、混合後に室温まで冷却した。白色の沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、空気流が通過することによって一定の重量までドラフトにおいて室温で乾燥した。収率は0.265gであった。
[実施例8(EX 8):6T6,10塩の調製]
10mlのエタノール(96%)及び8mlのDMSOを、0.237gの6T6ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。混合物を15分間にわたり還流下で撹拌し、加熱した。0.142gのセバシン酸を室温で10mlのエタノール(96%)に溶解した。溶液を混ぜ合わせ、混合後に室温まで冷却した。白色の沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、空気流が通過することによって一定の重量までドラフトにおいて室温で乾燥した。収率は0.286gであった。
[実施例9(EX 9):6T6,18塩の調製]
10mlのエタノール(96%)及び8mlのDMSOを、0.237gの6T6ジアミンを入れた100mlの丸底フラスコに加えた。混合物を15分間にわたり還流下で撹拌し、加熱した。0.220gの1,18−オクタデカン二酸を80℃で10mlのエタノール(96%)に溶解した。溶液を混ぜ合わせ、混合後に室温まで冷却した。白色の沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、空気流が通過することによって一定の重量までドラフトにおいて室温で乾燥した。収率は0.370gであった。
[交互単位を有するコポリマーへの固相重合]
[実施例10(EX 10):交互PA4T/410コポリマーへの4T4,10塩の重合]
4T4,10塩(8.442mg)をアルミニウムの0.04mlのるつぼに秤量し、0.05mmの孔で穿孔されるアルミニウム蓋で閉じた。試料を10K/分の加熱速度で25℃から120℃までTGA計測器で加熱し、5分間にわたり120℃で維持した。次いで、試料を10K/分で190℃まで加熱し、300分間にわたり190℃で維持した。これを50ml/分で窒素雰囲気下において行った。全プロセスにわたり、8.19%の質量損失を記録し、試料が190℃にある間、6.23%の質量損失が生じた。
[実施例11a(EX 11a):交互PA4T/418コポリマーへの4T4,18塩の重合]
実施例5aの4T4,18塩(7.654mg)をアルミニウムの0.04mlのるつぼに秤量し、0.05mmの孔で穿孔されるアルミニウム蓋で閉じた。試料を10K/分で25℃から120℃までTGA機で加熱し、5分間にわたり120℃で維持した。次いで、試料を10K/分で190℃まで加熱し、300分間にわたり190℃で維持した。これを50ml/分で窒素雰囲気下において行った。全プロセスにわたり、6.62%の質量損失を記録し、試料が190℃にある間、5.81%の質量損失が生じた。
[実施例11b(EX 11b):交互PA4T/418コポリマーへの4T4,18塩の重合]
実施例5bの4T4,18塩(350g)を、2リットルのフラスコを備えたロータリーエバポレーター(rotavap)に秤量し、排出及び窒素での充填によって不活性化した。フラスコを190℃まで油浴で加熱し、6時間にわたりこの温度に維持し、水を蒸留除去させた。次いで、含有物を窒素流下で冷却し、322gのPA4T4,18ポリアミドを得た。309℃の融点を有した。
[実施例12(EX 12):交互PA4T4/36コポリマーへの4T4,36塩の重合]
4T4,36塩(8.442mg)をアルミニウムの0.04mlのるつぼに秤量し、0.05mmの孔で穿孔されるアルミニウム蓋で閉じた。試料を10K/分で25℃から120℃までTGA計測器で加熱し、5分間にわたり120℃で維持した。次いで、試料を10K/分で190℃まで加熱し、300分間にわたり190℃で維持した。これを50ml/分で窒素雰囲気下において行った。全プロセスにわたり、4.15%の質量損失を記録し、試料が190℃にある間、4.01%の質量損失が生じた。
[実施例13(EX 13):PA6T6,6コポリマーへのPA6T6,6塩の重合]
9.85mgの6T6,6塩で出発し、200℃で600分間にわたり反応させ、これを実施例10のように調製した。DSC融点313℃。
[実施例14(EX 14):交互PA6T6/10コポリマーへのPA6T6,10塩の重合]
9.95mgの6T6,10塩で出発し、600分間にわたり反応させ、これを実施例10のように調製した。190℃での観察された質量損失は、6.1重量%であった。DSC融点283℃。
[実施例15(EX 15):交互PA6T6/18コポリマーへのPA6T6,18塩の重合]
6.01mgの6T6,18塩で出発し、200℃で600分間にわたり反応させ、これを実施例10のように調製した。観察された質量損失は、5.6重量%であった。DSC融点252℃。
[比較例]
[比較例1(CE 1):ランダムPA4T/418(50/50モル/モル)]
PA4T/418オリゴマーを2リットルの圧力オートクレーブで調製した。DAB(280g、3.18モル)を490gの水と混合して反応器に入れ、撹拌しながらテレフタル酸(216g、1.3モル)及び1,18オクタデカン二酸(409g、1.3モル)を加えた。反応器を不活性条件(窒素)下で閉じた。含有物を30分で200℃まで加熱した。混合物を加熱することによって圧力を一定に維持しながら、この温度で300mlの水を50分にわたり蒸留除去により除去した。次いで、混合物を加熱することによって圧力を一定に維持しながら、温度を10分で230℃まで増加させ、更なる90mlの水を20分にわたり蒸留除去した。次いで、温度を10分で250℃まで上昇させ、混合物を20分間にわたり反応させた。反応器の含有物を、大気圧で不活性化した容器にフラッシュし、蒸気をフラッシング容器から除いた。生成物を窒素流下及び2:1の重量比での気流下において、260℃で4時間にわたり固定層反応器内で加熱した。生成物は、13C−NMRスペクトルのピーク積分から算出される70J/gの低い融解エンタルピー及び1.0のR値を示した。
[比較例(CE 2):ランダムPA6T/610(50/50モル/モル)]
PA6T/610を2リットルの圧力オートクレーブで調製した。HMDA(217g、2.67モル)及び0.5gのナトリウムヒポホスフィット一水和物を338gの水に溶解し、反応器に入れた。撹拌しながら217gのPTA(1.31モル)、及び267gのセバシン酸(1.31モル)、及び1.7gの安息香酸(0.014モル)を加えた。反応器を閉じ、60分で250℃まで加熱した。水を蒸発させることによって圧力を24バールに維持しながら、混合物を180分間にわたりその温度に維持した。次いで、反応温度を280℃まで上昇させ、水を反応器から除くことによって60分にわたり大気圧まで圧力を解放した。次いで、生成物溶融物を反応器から解放して水浴で冷却した。生成物を90℃で16時間にわたり、50ミリバールで真空オーブン下で乾燥した。生成物は、272℃のDSC融点及び35J/gの融解エンタルピーを有した。
[比較例1(CE 3):ランダムPA4T/46]
PA4T/46オリゴマーを0.008リットルの圧力オートクレーブで、Gaymansら(Journal of Polymer Science,vol.27,no.2,1989,p.423−430)に従って調製した。46塩(DAB及びアジピン酸の等モル量の塩、0.96g、4.1ミリモル)を4T塩(DAB及びテレフタル酸の等モル量の塩、1.04g、4.1ミリモル)と混合して反応器へ入れた。粉末混合物上で0.058gのDAB及び0.1gの水を加えた。反応器を不活性条件(窒素)下で閉じた。含有物を60分で210℃まで加熱し、40分間にわたりその温度で維持した。次いで、閉じた反応器を5分で室温まで冷却した。生成物を粉砕し、粉末を窒素流下及び2:1の重量比での気流下において、260℃で4時間にわたり固定層反応器内で反応させた。生成物は、13C−NMRスペクトルのピーク積分から算出される0.94のR値を示した。
Figure 2017530218
Figure 2017530218
Figure 2017530218
[更なる実験:PA418の調製]
11.46g(0.130モル)のDAB及び39.05g(0.124モル)の1,18−オクタデカン二酸の混合物を含む100mlのガラス反応器(磁気撹拌棒及び還流冷却器を備えた)のセラミック加熱マントルを、窒素雰囲気下で、続いて145℃で105分間、160℃で60分間、180℃で225分間にわたり、続いて250℃で945分間にわたり加熱することによってPA418を調製した。生成物を冷却し粉末に粉砕し、16時間にわたり50ミリバールの真空圧で乾燥した。

Claims (13)

  1. 第1のポリアミドPA XY及び第2のポリアミドPA XZの交互単位XY及びXZを有するPA XY/XZコポリアミドの製造のためのプロセスであって、
    a)ジアミンXと、ジカルボン酸又はその誘導体Yとを反応させ、それによりXYXジアミンを生成する工程と、
    b)前記XYXジアミンを、ジカルボン酸又はその誘導体Zと反応させ、それによりその塩XYX,Zを生成する工程と、
    c)規格ISO 11357−3(2009)に従って、10℃/分の加熱速度でDSCによって測定される、工程b)の後に得られた前記塩XYX,Zの融点より少なくとも5℃低い温度で、b)で得られた前記塩XYX,Zを固相重合する工程と
    を含み、
    ○PA XYは、C2〜C36ジカルボン酸及びC2〜C36ジアミンから得られた半晶性の半芳香族ポリアミド又は脂肪族ポリアミドであり、
    ○PA XZは、C2〜C36ジカルボン酸及びC2〜C36ジアミンから得られた半晶性の半芳香族ポリアミド又は脂肪族ポリアミドであり、且つY及びZは、異なるジカルボン酸又はその誘導体である、プロセス。
  2. Yは、芳香族ジカルボン酸又は環式脂肪族ジカルボン酸である、請求項1に記載のプロセス。
  3. Yは、テレフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、若しくは1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、又はそれらの誘導体である、請求項1に記載のプロセス。
  4. Zは、少なくとも6個の炭素原子を含む脂肪族ジカルボン酸又はその誘導体である、請求項1に記載のプロセス。
  5. Xは、C2〜C18ジアミンからなる群から選択される直鎖型脂肪族ジアミンである、請求項1に記載のプロセス。
  6. Xは、偶数の数の炭素原子を含む直鎖型脂肪族ジアミンである、請求項5に記載のプロセス。
  7. Xは、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカン、及び1,18−ジアミノオクタデカンからなる群から選択される、請求項5又は6に記載のプロセス。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセスによって得られる交互XY及びYZ単位を有するPA XY/XZコポリアミドであって、Devaux et al.,J.Pol.Sci.:Pol.Phys.20,1875−1880(1982)による確率分布から算出される、ジアミン13C−NMRにおける中間のC原子の積分比によって決定される少なくとも1.5のランダム度Rを有する、PA XY/XZコポリアミド。
  9. ランダムコポリマーの融点を少なくとも5℃超える範囲の融解温度を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセスによって得られる交互XY及びYZ単位を有するPA XY/XZコポリアミド。
  10. ポリアミド組成物であって、
    − 請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセスによって得られるか、又は請求項8若しくは9に記載の交互単位XY及びYZを有するPA XY/XZコポリアミドと、
    − 少なくとも1つの更なる成分と
    を含む、ポリアミド組成物。
  11. 前記少なくとも1つの更なる成分の1つは、更なるポリアミドであり、前記組成物は、交互単位XY及びXZ、並びに前記更なるポリアミドを有するPA XY/XZコポリアミドのブレンド物である、請求項10に記載のポリアミド組成物。
  12. 前記PA XY/XZコポリアミドは、溶融処理、溶液処理、又は固相処理からなる群から選択されるプロセスによって更なるポリアミドとともに処理される、請求項10又は11に記載のポリアミド組成物。
  13. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の又は請求項8若しくは9に記載のPA XY/XZコポリアミド、或いは請求項10〜12のいずれか一項に記載のポリアミド組成物を含む物品。
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