JPH11130959A - ポリアミド系樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド系樹脂組成物

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JPH11130959A
JPH11130959A JP9295152A JP29515297A JPH11130959A JP H11130959 A JPH11130959 A JP H11130959A JP 9295152 A JP9295152 A JP 9295152A JP 29515297 A JP29515297 A JP 29515297A JP H11130959 A JPH11130959 A JP H11130959A
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polyamide resin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定に押出し出来、結晶化温度・ガラス転移
温度が安定しており、自動車部品、オフィス用品等の成
形に有用なポリアミド系樹脂組成物の提供。 【解決手段】 少なくとも2種類以上のポリアミドを混
合してなるポリアミド系樹脂組成物であって、該組成物
中、組成物全体に対してリン含有成分をリン原子濃度で
10〜1000ppm含有し、且つ該リン含有成分中の
亜リン酸イオン濃度(P3)に対する次亜リン酸イオン
濃度(P2)の比(P2/P3)が0.1〜1.0の範
囲にあることを特徴とするポリアミド系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶化温度及び/
又はガラス転移温度が安定しており、高品質の成形品、
例えば自動車部品、オフィス用品等の生産に有用なポリ
アミド系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、その成形性と優れた
機械的性質を有することから特に機械部品、電機部品、
自動車部品などに射出成形を中心に多く利用されてい
る。近年、各種ポリアミドの特徴を活かすために、フィ
ルム成形用途を中心に、2種類以上のポリアミドを混合
して用いることが盛んに行われている。また、成形品の
表面外観に優れたガラス繊維強化ポリアミド樹脂組成物
を得る目的で、複数のポリアミド及び/又はコポリアミ
ドを混合して用いる事が報告されている。
【0003】しかしながら、種類の異なる2種類以上の
ポリアミドを混合して用いる場合には、ポリアミド特有
のアミド交換反応等の影響で溶融時の溶融粘度が安定せ
ず、押出性が安定せず、特に、混合時にリン系化合物が
多量に存在すると溶融粘度の増大を生じ、更に押出性が
低下することも報告されている。また、ペレット化した
後に、加熱溶融し、各種成形に供した場合に、結晶化温
度及び/又はガラス転移温度の不均一性に起因すると考
えられる製品品質の変動が大きい等の問題点が残されて
いる。
【0004】これらの問題を解決する手段として、特開
平7−247422号公報には、2種類以上のポリアミ
ドを混合した後の、ポリアミドの末端基濃度差(末端ア
ミノ基濃度と末端カルボキシル基濃度との差)とリン原
子濃度との関係が特定範囲にある場合に、溶融粘度の上
昇を回避でき、押出性を良好にすることが可能であると
報告されている。しかしながら、この技術を用いること
により、ある程度溶融押出性は良好になるものの、混合
時に用いる押出機の種類によっては押出が安定しない場
合がある。また、得られた組成物ペレットを成形に供し
た際において、製品品質に大きく影響する結晶化温度や
ガラス転移温度等の安定性を含めた成形安定性に関して
は何等示唆されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、リン
含有成分の存在下、種類の異なる2種類以上のポリアミ
ドを混合して用いることにより、特に、更に無機充填剤
を併用して用いることにより、安定に押出でき、且つ最
終製品の品質に大きく影響すると考えられる結晶化温度
及び/又はガラス転移温度が安定したポリアミド系樹脂
組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
対して鋭意検討し、特に、融点及び結晶化温度の異なる
ポリアミドの混合物中に存在するリン含有イオンの状態
が重要であることを見出し、さらに、ポリアミド系樹脂
組成物の混合後のリン原子濃度、及び、次亜リン酸イオ
ンと亜リン酸イオンとの比率が特定範囲にある場合にお
いて、結晶化温度等が安定し、高い品質を有する成形品
を安定して生産が出来ることを見出し、本発明をなすに
至った。
【0007】すなわち、本発明は次の通りである。 1)少なくとも2種類以上のポリアミドを混合してなる
ポリアミド系樹脂組成物であって、該組成物中、組成物
全体に対してリン含有成分をリン原子濃度で10〜10
00ppm含有し、且つ該リン含有成分中の亜リン酸イ
オン濃度(P3)に対する次亜リン酸イオン濃度(P
2)の比(P2/P3)が0.1〜1.0の範囲にある
ことを特徴とするポリアミド系樹脂組成物。
【0008】2)さらに無機充填剤を含有することを特
徴とする上記1記載のポリアミド系樹脂組成物。以下、
本発明を詳細に説明する。本発明におけるポリアミドと
しては、酸アミド(−CONH−)結合を繰り返し単位
にもつ高分子化合物で、重合形式により(1)ラクタム
の開環重合によるもの、(2)アミノカルボン酸の重縮
合によるもの、(3)ジアミンと二塩基酸の重縮合によ
るものなどが挙げられる。
【0009】具体例としては、ポリアミド6、ポリアミ
ド66、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド
46、ポリアミド610、ポリアミド612等の脂肪族
ポリアミド、ポリ(メタキシレンアジパミド)、ポリ
(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(ヘキサメ
チレンイソフタルアミド)などの脂肪族−芳香族ポリア
ミド、及びこれらの共重合体、更には、その骨格に2−
メチルペンタメチレンジアミンとアジピン酸又はドデカ
二酸との縮合物を含むナイロン66、ナイロン612、
ポリ(メタキシレンアジパミド)、ポリ(ヘキサメチレ
ンテレフタルアミド)、及びポリ(ヘキサメチレンイソ
フタルアミド)、又はこれらの共重合体が挙げられ、こ
れらを2種類以上選択して用いることができる。
【0010】また、ポリアミドの分子量としては、成形
が可能であれば特に制限されないが、温度25℃、98
重量%硫酸中の濃度1g/デシリットルにおける相対粘
度が1.5〜3.5の範囲、好ましくは2.0〜3.0
の範囲に相当するものが好ましい。本発明のポリアミド
系樹脂組成物中に含まれるリン含有成分の例としては、
次亜リン酸塩としては、例えば、次亜リン酸カリウム、
次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カルシウム、次亜リ
ン酸バナジウム、次亜リン酸マグネシウム、次亜リン酸
マンガン、次亜リン酸ニッケル、次亜リン酸コバルト等
が好適に用いられる。また、フェニルホスホン酸ナトリ
ウム、フェニルホスホン酸カリウム、フェニルホスホン
酸リチウムで代表されるフェニルホスホン酸のアルカリ
金属塩、フェニルホスホン酸マグネシウム、フェニルホ
スホン酸カルシウムで代表されるフェニルホスホン酸の
アルカリ土類金属塩等を併用して用いても良い。
【0011】これらのリン含有成分は、ポリアミドを重
合する際に添加してもよいし、組成物を得る目的で溶融
混練する際に、粉体のまま、あるいは水溶液の形で、更
には予めポリアミドペレット表面に水溶液として噴霧
し、乾燥する形で添加し、利用しても良い。リン含有成
分の濃度としては、ポリアミド系樹脂組成物全体に対し
て、リン含有成分をリン原子濃度で10〜1000pp
m、好ましくは30〜800ppm、更に好ましくは5
0〜500ppmの範囲である。リン含有成分が10p
pm未満の場合には、溶融履歴の違いによって成形時の
結晶化温度が安定せず、高品質な成形品が得られない。
また、1000ppmを超える場合には溶融粘度の上昇
が著しく、又溶融時の履歴によっても溶融粘度が大きく
変動するするため好ましくない。なお、本発明における
リン原子濃度は、試料の燃焼残分を塩酸水溶液にて調製
後ICP法にて測定した。
【0012】本発明においては、また、リン含有成分中
の亜リン酸イオン濃度(P3)に対する次亜リン酸イオ
ン濃度(P2)の比(P2/P3)が0.1〜1.0の
範囲、好ましくは0.3〜0.8の範囲にあることが重
要である。この比が0.1未満の場合には結晶化温度や
ガラス転移温度が安定せず、高品質な成形品が得られな
い。また、1.0を超える場合には溶融成形時の溶融粘
度上昇が著しく、又溶融履歴によっても溶融粘度が大き
く変動するするため好ましくない。なお、本発明におけ
る亜リン酸イオン濃度及び次亜リン酸イオン濃度は、試
料を水に懸濁させ、沸騰状態にて4時間処理した後、試
料をロ別し、残液を用いてキャピラリー電気泳動法を用
いて測定した。
【0013】本発明においては、2種類以上のポリアミ
ドに加えて、更に無機充填剤を配合して用いることがで
きる。無機充填剤の例としては、例えば、ガラス繊維、
ミルドファイバー、ガラスフレーク、ガラスビーズ、チ
タン酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、水
酸化マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、リン酸水素
カルシウム、セピオライト、ゾノライト、ホウ酸アルミ
ニウム、炭素繊維、カオリン、ワラストナイト、タル
ク、モンモリロナイト、膨潤性フッ素雲母系鉱物及びマ
イカ等の無機充填剤である。またこれらを2種類以上組
み合わせて用いることもできる。好ましいガラス繊維の
例としては、通常熱可塑性樹脂に使用されているものを
使うことができ、繊維径や長さに特に制限はないが、例
えば、直径が5〜25μのチョップドストランド、ロー
ビング、ミルドファイバーのいずれを使用しても良い。
チョップドストランドを用いる場合には、その長さが
0.1から6mmの範囲で適宜選択して用いることがで
きる。
【0014】無機充填剤は、その表面に通常公知のシラ
ン系カップリング剤を付着させたものを用いても良い。
シランカップリング剤の例としては、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどが利用
できる。
【0015】無機充填剤の配合量としては、ポリアミド
100重量部に対して無機充填剤を30〜200重量部
の範囲、好ましくは50〜150重量部の範囲である。
30重量部より配合量が少ないと無機充填剤の併用効果
が十分発現されず、押出性、及び成形性が安定し得な
い。又、200重量部より多いと樹脂の流動性が悪くな
り、生産性が低下し、更に高品質の成形品を得ることが
困難となる。
【0016】本発明のポリアミド系樹脂組成物を製造す
るには、各成分の混合方法としては通常用いられる混合
機、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラー、リボン
ブレンダー等で混合が行われる。また、その混練方法と
しては、一般に単軸又は2軸の押出機が用いられる。射
出成形条件としては特に限定はないが、例えば、樹脂温
度が250℃から310℃の範囲、金型温度が40℃〜
130℃の範囲で成形する方法が例示できる。
【0017】本発明においては、成形安定性の指標とし
て、英国ROSAND社製ツインキャピラリーレオメー
ターRH7−2型を使用し、温度280℃、せん断速度
1000sec-1における成形前組成物の溶融せん断粘
度(η1)と成形後溶融せん断粘度(η2)を測定し、
その比(η2/η1)を用いる。好ましい範囲としては
この比が0.8〜1.2、更に好ましくは0.9〜1.
1の範囲である。この範囲を外れると成形は不安定とな
り好ましくない。
【0018】本発明のポリアミド系樹脂組成物には、必
要に応じ本発明の目的を損なわない範囲に於いて、通常
のポリアミド樹脂に添加される酸化防止剤、紫外線吸収
剤、熱安定剤、光劣化防止剤、染料、顔料等の着色剤、
可塑剤、滑剤、離型剤、核剤、難燃剤等を添加すること
もできるし、他の熱可塑性樹脂をブレンドしても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
限定されるものではない。なお、評価方法、原料ポリア
ミド等は下記の通りである。 〔硫酸溶液粘度〕JIS K6810に従って、1gの
ポリマーを98%濃度の硫酸100ミリリットルに溶解
し、25℃で測定を行う。
【0020】〔リン原子濃度〕試料の燃焼残分を塩酸水
溶液にて調製後ICP法にて測定した 〔次亜リン酸イオン濃度(P2)及び亜リン酸イオン濃
度(P3)〕予め精秤した試料を約50g及び100c
cの水を加え、沸騰状態で4時間攪拌し、冷却後ろ別
し、ろ液を得る。ろ液及び次亜リン酸イオン標準液、及
び亜リン酸イオン標準液をそれぞれ、ヒューレットパッ
カード社製キャピラリー電気泳動装置HP3Dに供する
ことにより測定した。
【0021】〔結晶化温度(Tc)〕JIS K712
1に従い、試料8mgを精秤し、300℃にて5分間保
持した後、降温速度20℃/分の条件にて50℃まで降
温し、発熱ピーク温度をもって結晶化温度を決定した。 〔ガラス転移温度(Tg)〕JIS K7121に従
い、試料8mgを精秤し、−20℃にて10分間保持し
た後、昇温温度20℃/分の条件にて180℃まで昇温
し、転移前ベースラインと転移後ベースラインとの距離
の1/2の距離にベースラインに平行に引いたラインと
熱量曲線との交点から求めた。
【0022】〔溶融粘度の変化率〕英国ROSAND社
製ツインキャピラリーレオメーターRH7−2型を使用
し、温度280℃、せん断速度1000sec-1におけ
る成形前組成物の溶融せん断粘度(η1)と成形後溶融
せん断粘度(η2)を測定した。表示単位はパスカル・
秒である。その際、オリフィスは、ダイ径1.0mm、
ダイ入口角180度、のもので、L/Dが16及び0.
25、の2つのオリフィスを使用した。
【0023】〔成形品表面外観〕東芝機械(株)製IS
−150E射出成形機を用いて、スクリュー回転数15
0rpm、樹脂温度290℃、金型温度95℃にて射出
圧力を変更して種々の充填時間にて、66mm×90m
m、厚さ3mmの平板を成形し、HORIBA製グロス
チェッカーIG−320を用いて60度グロスを測定し
た。
【0024】〔実施例、比較例等に用いた原料ポリアミ
ド〕 a1:ナイロン6(宇部興産(株)製、商標;1022
A、硫酸溶液粘度3.2)。 a2:ポリアミド66(旭化成工業(株)製、商標;レ
オナ1300S、硫酸溶液粘度2.8)。
【0025】 a3:製造例1に従って製造したポリアミド612。 a4:製造例2に従って製造したポリアミド共重合体。 a5:製造例3に従って製造したポリメタキシレンアジ
パミド。 a6:製造例4に従って製造したポリアミド66。
【0026】
【製造例1】ドデカ二酸とヘキサメチレンジアミンの等
モル塩2.4kg、及び純水2.5kgを5Lのオート
クレーブの中に仕込みよく攪拌した。充分N2 置換した
後、攪拌しながら温度を室温から220℃まで約1時間
かけて昇温した。この際、オートクレーブ内の水蒸気に
よる自然圧で内圧は18kg/cm2 −Gになるが、1
8kg/cm2 −G以上の圧力にならないよう水を反応
系外に除去しながらさらに加熱を続けた。さらに2時間
後内温が260℃に到達したら加熱を止め、オートクレ
ーブの排出バルブを閉止し、約8時間かけて室温まで冷
却した。冷却後オートクレーブを開け、約2kgのポリ
マーを取り出し粉砕した。
【0027】得られた粉砕ポリマーを、10Lのエバポ
レーターに入れN2 気流下、200℃で10時間固相重
合した。硫酸溶液粘度は2.3であった。
【0028】
【製造例2】アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等
モル塩2.3kgとε−カプロラクタム0.25kg及
び純水2.5kgを5Lのオートクレーブの中に仕込み
よく攪拌した。充分N2 置換した後、攪拌しながら温度
を室温から220℃まで約1時間かけて昇温した。この
際、オートクレーブ内の水蒸気による自然圧で内圧は1
8kg/cm2 −Gになるが、18kg/cm2 −G以
上の圧力にならないよう水を反応系外に除去しながらさ
らに加熱を続けた。さらに2時間後内温が260℃に到
達したら加熱を止め、オートクレーブの排出バルブを閉
止し、約8時間かけて室温まで冷却した。冷却後オート
クレーブを開け、約2kgのポリマーを取り出し粉砕し
た。
【0029】得られた粉砕ポリマーを、10Lのエバポ
レーターに入れN2 気流下、200℃で10時間固相重
合した。固相重合によって得られた重合物はヘキサメチ
レンアジパミド単位を90.2重量%含み、硫酸溶液粘
度は2.8であった。
【0030】
【製造例3】アジピン酸を1.25kgを5Lのオート
クレーブの中に仕込みよく攪拌した。充分N2 置換した
後、更に少量の窒素気流下に攪拌しながら温度を室温か
ら160℃まで昇温溶解した。これにメタキシレンジア
ミン1.04kgを2時間かけて添加した。この際、温
度を連続的に223℃まで上昇させた。引き続き、メタ
キシレンジアミン116gを40分かけて添加した。こ
の際、更に加熱を続け、243℃まで昇温させた。この
期間中留出する水を反応系外に除去し続けた。さらに内
温を260℃まで昇温し、2時間反応を継続した。
【0031】オートクレーブの排出バルブを閉止し、約
8時間かけて室温まで冷却した。冷却後オートクレーブ
を開け、約2kgのポリマーを取り出した。硫酸溶液粘
度は2.3であった。
【0032】
【製造例4】アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等
モル塩2.4kg、次亜リン酸ナトリウム(1水和塩)
1.6g及び純水2.5kgを5Lのオートクレーブの
中に仕込みよく攪拌した。充分N2 置換した後、攪拌し
ながら温度を室温から220℃まで約1時間かけて昇温
した。この際、オートクレーブ内の水蒸気による自然圧
で内圧は18kg/cm2 −Gになるが、18kg/c
2 −G以上の圧力にならないよう水を反応系外に除去
しながらさらに加熱を続けた。さらに2時間後内温が2
60℃に到達したら加熱を止め、オートクレーブの排出
バルブを閉止し、約8時間かけて室温まで冷却した。冷
却後オートクレーブを開け、約2kgのポリマーを取り
出し粉砕した。得られた粉砕ポリマーを、10Lのエバ
ポレーターに入れN2 気流下、200℃で10時間固相
重合した。
【0033】得られたポリマー中のリン原子濃度は22
6ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸イオ
ン濃度との比(P2/P3)は0.05であった。
【0034】
【実施例1】ポリアミドとしてa2を50重量部と、a
5を50重量部、更に次亜リン酸ナトリウム1水和物を
0.1重量部を加えタンブラーにて混合した後、フルフ
ライト型スクリューを設置した日本鋼業(株)製70m
mφ単軸押出機(設定温度290℃、スクリュー回転数
300rpm)にフィードホッパーより供給し、紡口よ
り押し出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペ
レタイズしてポリアミド樹脂組成物を得た。
【0035】得られた組成物中のリン原子濃度は292
ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸イオン
濃度との比(P2/P3)は0.48であった。又、得
られた組成物のガラス転移温度を測定した結果、73℃
にのみ観察され、ナイロン66であるa2のガラス転移
温度57℃及びポリメタキシレンアジパミドであるa5
のガラス転移温度90℃には転移が認められなかった。
【0036】得られた組成物につき前記の評価を行っ
た。成形前の溶融せん断粘度は220パスカル・秒であ
り、成形後の溶融粘度は226パスカル・秒であった。
評価結果を表1に示す。
【0037】
【比較例1】実施例1において、次亜リン酸ナトリウム
1水和物を添加しない以外は実施例1と同様に実施し、
組成物を得た。得られた組成物のガラス転移温度を測定
した結果、59℃及び81℃に2つの転移が観察され
た。得られた組成物につき前記の評価を行った。評価結
果を表1に示す。
【0038】
【比較例2】実施例1において、使用する押出機を東芝
機械(株)製TEM35φ2軸押出機に変更し、次亜リ
ン酸ナトリウム1水和物の配合量を0.5重量部に変更
した以外は、実施例1と同様に実施し、組成物を得た。
押出時に急激な粘度上昇が認められ、しばしば中断せざ
るを得なかった。
【0039】組成物には、リン含有成分がリン原子濃度
で1420ppm含まれており、次亜リン酸イオン濃度
と亜リン酸イオン濃度との比(P2/P3)は1.4で
あった。得られた組成物のガラス転移温度を測定した結
果、73℃にのみ観察された。得られた組成物につき前
記の評価を行った。射出成形時にも溶融粘度の変動が大
きく、安定した成形ができなかった。成形前溶融せん断
粘度と成形後の溶融せん断粘度を測定した結果、それぞ
れ、310、及び477パスカル・秒であった。評価結
果を表1に示す。
【0040】
【比較例3】製造例3において、次亜リン酸ナトリウム
を更に2.0g添加して重合する以外は製造例3と同様
に重合し、リン含有ポリメタキシレンアジパミドを得
た。得られたポリマー中に含まれるリン原子濃度は23
2ppmであり、次亜リン酸イオンは検出されなかっ
た。亜リン酸イオンは48ppmであった。
【0041】このリン含有ポリメタキシレンアジパミド
を用い、次亜リン酸ナトリウム1水和物を添加しない以
外は実施例1と同様に実施し、組成物を得た。得られた
組成物は、リン含有成分をリン原子濃度で115ppm
含み、次亜リン酸イオンはやはり検出されず、亜リン酸
イオン濃度が22ppmであった。ガラス転移温度とし
ては、59℃及び81℃に2つの転移が観察された。
【0042】得られた組成物につき前記の評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0043】
【実施例2】ポリアミドとしてa1を40重量部、a2
を27重量部、及びガラス繊維(旭ファイバーグラス
(株)社製、商標;CS03JA416)33重量部を
タンブラーにて混合した。その際、次亜リン酸ナトリウ
ム1水和物を0.03重量部配合し、フルフライト型ス
クリューを設置した日本鋼業(株)製70mmφ単軸押
出機(設定温度280℃、スクリュー回転数300rp
m)にフィードホッパーより供給し、紡口より押し出さ
れた溶融混練物をストランド状で冷却し、ペレタイズし
てポリアミド樹脂組成物を得た。
【0044】得られた組成物中に含まれるリン原子濃度
は95ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸
イオン濃度との比(P2/P3)は0.74であった。
又、結晶化温度を測定した結果199℃であった。得ら
れた組成物につき前記の評価を行った。その評価結果を
表2に示す。
【0045】
【比較例4】実施例2において、使用するポリアミドを
a6を27重量部及びa1を40重量部に変更し、次亜
リン酸ナトリウム1水和物を添加しなかった以外は実施
例2と同様に実施し、組成物を得た。得られた組成物中
に含まれるリン原子濃度は90ppmであり、次亜リン
酸イオン濃度と亜リン酸イオン濃度との比(P2/P
3)は0.04であった。又、結晶化温度を測定した結
果208℃であった。得られた組成物につき前記の評価
を行った。評価結果を表2に示す。
【0046】
【比較例5】実施例2において、次亜リン酸ナトリウム
1水和物を添加しない以外は実施例2と同様に実施し、
組成物を得た。結晶化温度を測定した結果214℃であ
った。得られた組成物につき前記の評価を行った。評価
結果を表2に示す。
【0047】
【実施例3〜5】各成分をそれぞれ、実施例3ではa1
をa3に変更し、配合量をa2を34重量部、a3を3
3重量部に変更し、実施例4ではa2をa4に変更し、
実施例5では無機充填剤としてガラス繊維に変えて焼成
カオリンに変更した以外は、実施例2と同様にして組成
物を得た。その評価結果を表2及び表3に示す。
【0048】
【実施例6】次亜リン酸ナトリウム1水和物を次亜リン
酸アンモニウムに変更した以外は実施例2と同様にし、
組成物を得た。得られた組成物中のリン原子濃度は90
ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸イオン
濃度との比(P2/P3)は0.94であった。又、結
晶化温度を測定した結果198℃であった。得られた組
成物につき前記の評価を行った。その評価結果を表3に
示す。
【0049】
【実施例7】次亜リン酸ナトリウム1水和物に変えてフ
ェニルフォスフォン酸ナトリウム0.02重量部及び次
亜リン酸0.02重量部を用いた以外は実施例2と同様
にし、組成物を得た。得られた組成物中のリン原子濃度
は112ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン
酸イオン濃度との比(P2/P3)は0.51であっ
た。又、結晶化温度を測定した結果198℃であった。
得られた組成物につき前記の評価を行った。その評価結
果を表3に示す。
【0050】
【実施例8】ポリアミドとしてa2を7重量部、a1を
27重量部、a4を33重量部及びガラス繊維(旭ファ
イバーグラス(株)社製、商標;CS03JA416)
を33重量部をタンブラーにて混合した。その際、次亜
リン酸ナトリウム1水和物を0.08重量部配合し、ダ
ルメージ型スクリューを設置した日本鋼業(株)製70
mmφ単軸押出機(設定温度280℃、スクリュー回転
数300rpm)にフィードホッパーより供給し、紡口
より押し出された溶融混練物をストランド状で冷却し、
ペレタイズしてポリアミド樹脂組成物を得た。
【0051】得られた組成物中に含まれるリン原子濃度
は95ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸
イオン濃度との比(P2/P3)は0.52であった。
又、結晶化温度を測定した結果184℃であった。得ら
れた組成物につき前記の評価を行った。その評価結果を
表4に示す。
【0052】
【実施例9】アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等
モル塩2.4kg、及び純水2.5kgを5Lのオート
クレーブの中に仕込みよく攪拌した。充分N2 置換した
後、攪拌しながら温度を室温から220℃まで約1時間
かけて昇温した。この際、オートクレーブ内の水蒸気に
よる自然圧で内圧は18kg/cm2 −Gになるが、1
8kg/cm2 −G以上の圧力にならないよう水を反応
系外に除去しながらさらに加熱を続けた。さらに2時間
後内温が260℃に到達したら加熱を止め、オートクレ
ーブの排出バルブを閉止し、約8時間かけて室温まで冷
却した。冷却後オートクレーブを開け、約2kgのポリ
マーを取り出し粉砕した。得られた粉砕ポリマーに次亜
リン酸ナトリウム(1水和塩)1.6gを50gの純水
に溶解させた水溶液を噴霧した後、10Lのエバポレー
ターに入れN2 気流下、200℃で10時間固相重合
し、ポリアミドa7を得た。
【0053】得られたa7中に含まれるリン原子濃度は
226ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸
イオン濃度との比(P2/P3)は0.96であった。
a7を27重量部、a2を40重量部、及びガラス繊維
(旭ファイバーグラス(株)社製、商標;CS03JA
416)33重量部をタンブラーにて混合した。フルフ
ライト型スクリューを設置した日本鋼業(株)製70m
mφ単軸押出機(設定温度280℃、スクリュー回転数
300rpm)にフィードホッパーより供給し、紡口よ
り押し出された溶融混練物をストランド状で冷却し、ペ
レタイズしてポリアミド樹脂組成物を得た。
【0054】得られた組成物中に含まれるリン原子濃度
は95ppmであり、次亜リン酸イオン濃度と亜リン酸
イオン濃度との比(P2/P3)は0.54であった。
又、結晶化温度を測定した結果197℃であった。得ら
れた組成物につき前記の評価を行った。その評価結果を
表4に示す。
【0055】
【実施例10、11】各成分をそれぞれ、実施例10で
はa5をa1に変更し、次亜リン酸ナトリウム1水和物
の配合量を0.05重量部に変更し、実施例11ではa
2をa4に変更し、次亜リン酸ナトリウム1水和物を
0.03重量部に変更した以外は実施例1と同様にして
組成物を得た。その評価結果を表4に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【発明の効果】本発明のポリアミド系樹脂組成物は、結
晶化温度やガラス転移温度が均一化されており、高い品
質を有する成形品を安定して生産することがが出来る。
したがって、本発明のポリアミド系樹脂組成物は、例え
ば、アウタードアハンドル、ホイールキャップ、ルーフ
レール、ドアミラーベース、ルームミラーアーム、サン
ルーフデフレクター、ラジエターファン、ベアリングリ
テーナー等の自動車部品、及び机及び椅子の脚、座受
け、肘掛け等の各種オフィス部品、更には、車椅子部
品、ドアハンドル、手摺り、浴室等の握り棒、窓用ノ
ブ、グレーティング材等工業用途及び雑貨用途などに好
適に利用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類以上のポリアミドを混
    合してなるポリアミド系樹脂組成物であって、該組成物
    中、組成物全体に対してリン含有成分をリン原子濃度で
    10〜1000ppm含有し、且つ該リン含有成分中の
    亜リン酸イオン濃度(P3)に対する次亜リン酸イオン
    濃度(P2)の比(P2/P3)が0.1〜1.0の範
    囲にあることを特徴とするポリアミド系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 さらに無機充填剤を含有することを特徴
    とする請求項1記載のポリアミド系樹脂組成物。
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