IDH1またはIDH2変異は、多くの固形癌及び血液癌において遺伝的に確認された標的であるが、mt−IDH活性に関連する特定の状態の治療を必要とする患者が利用できる標的療法は現在のところ存在しない。非変異IDH(例えば、野生型)は、イソシトレートのα−ケトグルタレートへの酸化的脱炭酸反応を触媒し、それによりNAD+(NADP+)をNADH(NADPH)に還元する(参照により全体が本明細書に組み込まれる、CianchettaらのWO2013/102431)。ある特定の癌細胞に存在するIDHの変異は、α−ケトグルタレートR(−)−2−ヒドロキシグルタレート(2HG)のNADPH依存性還元を触媒するこの酵素の新たな能力をもたらす。2HGは、野生型IDHによって形成されない。2HGの産生は、癌の形成及び進行に寄与する(参照により全体が本明細書に組み込まれる、Dang,L et al.,Nature,2009,462:739−44)。本発明は、mt−IDH阻害剤、及び細胞における2HGの形成及び進行を低減する予防対策を提供する。
本発明の詳細は、以下の付随の記述に記載されている。本明細書に記載の方法及び材料と同様または同等の方法及び材料が本発明の実施または試験に使用され得るが、例証的な方法及び材料についてこれから説明される。本発明の他の特長、目的、及び利点は、その記述及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、単数形は、別途文脈が明確に指示しない限り、複数形も含む。別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する当業者に一般に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書で引用されるすべての特許及び出版物は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
「任意に置換される」という用語は、所与の化学的部分(例えば、アルキル基)が他の置換基(例えば、ヘテロ原子)に結合し得る(が、結合していなければならないわけではない)ことを意味すると理解される。例えば、任意に置換されるアルキル基は、完全飽和アルキル鎖(すなわち、純炭化水素)であり得る。あるいは、同じ任意に置換されるアルキル基は、水素とは異なる置換基を有し得る。例えば、それは、その鎖に沿った任意の点で、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、または本明細書に記載の任意の他の置換基に結合され得る。したがって、「任意に置換される」という用語は、所与の化学的部分が他の官能基を含有する可能性があるが、必ずしもいずれのさらなる官能基を有するわけではないことを意味する。記載される基の任意の置換に使用される好適な置換基としては、ハロゲン、オキソ、CN、−COOH、−CH2CN、−O−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル、−OC1〜C6アルケニル、−OC1〜C6アルキニル、−C1〜C6アルケニル、−C1〜C6アルキニル、−OH、−OP(O)(OH)2、−OC(O)C1〜C6アルキル、−C(O)C1〜C6アルキル、−OC(O)OC1〜C6アルキル、NH2、NH(C1〜C6アルキル)、N(C1〜C6アルキル)2、−NHC(O)C1〜C6アルキル、
−C(O)NHC1〜C6アルキル、−S(O)2〜C1〜C6アルキル、−S(O)NHC1〜C6アルキル、及びS(O)N(C1〜C6アルキル)2が挙げられるが、これらに限定されない。
別途具体的に定義されない限り、「アリール」という用語は、フェニル、ビフェニル、またはナフチル等の単環式若しくは二環式基を含む、1つまたは2つの芳香環を有する環式芳香族炭化水素基を指す。2つの芳香環を有する(二環式等)場合、アリール基の芳香環は、一点で連結され得る(例えば、ビフェニル)か、または縮合され得る(例えば、ナフチル)。アリール基は、任意の結合点で、1つ以上の置換基、例えば、1〜5つの置換基によって任意に置換され得る。例示の置換基としては、−H、−ハロゲン、−O−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルキル、−OC1〜C6アルケニル、−OC1〜C6アルキニル、−C1〜C6アルケニル、−C1〜C6アルキニル、−OH、−OP(O)(OH)2、−OC(O)C1〜C6アルキル、−C(O)C1〜C6アルキル、−OC(O)OC1〜C6アルキル、NH2、NH(C1〜C6アルキル)、N(C1〜C6アルキル)2、−S(O)2〜C1〜C6アルキル、−S(O)NHC1〜C6アルキル、及びS(O)N(C1〜C6アルキル)2が挙げられるが、これらに限定されない。これらの置換基はそれら自体、任意に置換され得る。さらに、2つの縮合環を含有する場合、本明細書で定義されるアリール基は、完全飽和環と縮合した不飽和または部分飽和環を有し得る。これらのアリール基の例示の環系としては、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフタレニル、及びテトラヒドロベンゾアヌレニルが挙げられる。
別途具体的に定義されない限り、「ヘテロアリール」とは、N、O、若しくはSから選択される1個以上の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子がCである、5〜10個の環原子を有する一価単環式芳香族ラジカル、または多環式芳香族ラジカルを意味する。本明細書で定義されるヘテロアリールは、二環式ヘテロ芳香族基も意味し、この場合、ヘテロ原子は、N、O、またはSから選択される。この芳香族ラジカルは、本明細書に記載の1つ以上の置換基で独立して任意に置換される。例としては、フリル、チエニル、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、インドリル、チオフェン−2−イル、キノリル、ベンゾピラニル、チアゾリル、及びそれらの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、2つの縮合環を含有する場合、本明細書で定義されるアリール基は、完全飽和環と縮合した不飽和または部分飽和環を有し得る。これらのヘテロアリール基の例示の環系としては、インドリニル、インドリノニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾフラン、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾチアジン、及びジヒドロベンゾオキサニルが挙げられる。
「アルコキシ」とは、その鎖に末端「O」を含有する1〜12個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、またはペントキシ基が挙げられるが、これらに限定されない。
「アルケニル」とは、2〜12個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素を指す。「アルケニル」基は、その鎖に少なくとも1つの二重結合を含有する。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、イソ−ブテニル、ペンテニル、またはヘキセニルが挙げられる。
「アルキニル」とは、2〜12個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の不飽和炭化水素を指す。「アルキニル」基は、その鎖に少なくとも1つの三重結合を含有する。アルケニル基の例としては、エチニル、プロパルギル、n−ブチニル、イソ−ブチニル、ペンチニル、またはヘキシニルが挙げられる。
「シクロアルキル」とは、3〜18個の炭素原子を含有する単環式飽和炭素環を意味する。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプタニル、シクロオクタニル、ノルボラニル、ノルボレニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、またはビシクロ[2.2.2]オクテニルが挙げられるが、これらに限定されない。
炭素原子、及び酸素、窒素、または硫黄から選ばれたヘテロ原子を含有する「ヘテロシクリル」または「ヘテロシクロアルキル」単環式環であって、環炭素またはヘテロ原子間で共有される非局在化π電子(芳香性)が存在せず、ヘテロシクリル環としては、オキセタニル、アゼタジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、ピラニル、チオピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサリニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルS−オキシド、チオモルホリニルS−ジオキシド、ピペラジニル、アゼピニル、オキセピニル、ジアゼピニル、トロパニル、及びホモトロパニルが挙げられるが、これらに限定されない。本発明によれば、3〜8員ヘテロシクリルとは、3〜8個の原子を含有する飽和または部分飽和非芳香環構造を指し、ここで、N、O、またはSの群から選択されるヘテロ原子が少なくとも1個存在する。
「溶媒和物」という用語は、溶質及び溶媒によって形成される可変化学量論の複合体を指す。本発明の目的のためのかかる溶媒は、溶質の生物学的活性を妨害しないものであり得る。好適な溶媒の例としては、水、MeOH、EtOH、及びAcOHが挙げられるが、これらに限定されない。水が溶媒分子である溶媒和物は、通常、水和物と称される。水和物としては、化学量論量の水を含有する組成物、ならびに可変量の水を含有する組成物が挙げられる。
「異性体」という用語は、同じ組成及び分子量を有するが、物理的及び/または化学的特性の点で異なる化合物を指す。この構造的差異は、構成(幾何異性体)または偏光平面を回転させる能力(立体異性体)であり得る。立体異性体に関して、式(I)の化合物は、1つ以上の不斉炭素原子を有し得、ラセミ体、ラセミ混合物、及び個別の鏡像異性体またはジアステレオマーとして生じ得る。
本開示は、有効量の開示される化合物と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物も含む。代表的な「薬学的に許容される塩」としては、例えば、水溶性及び水不溶性塩、例えば、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−二硫酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、カルシウム、エデト酸カルシウム、カンシル酸、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、クラブラン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩、エシル酸塩、フィウナル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、マグネシウム、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムカート(mucate)、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1−メテン−ビス−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、エンボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート(suramate)、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、及び吉草酸塩が挙げられる。
「患者」または「対象」とは、哺乳動物、例えば、ヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、または非ヒト霊長類、例えば、サル、チンパンジー、ヒヒ、または赤毛猿である。
「担体」という用語は、本開示で使用されるとき、担体、賦形剤、及び希釈剤を包含し、対象のある臓器または身体の一部から別の臓器または身体の一部への医薬品の運搬または輸送に関与する材料、組成物、またはビヒクル、例えば、液体若しくは固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、または封入材料を意味する。
「投与する」、「投与すること」、または「投与」という用語は、本開示で使用されるとき、開示される化合物または開示される化合物の薬学的に許容される塩または組成物を対象に直接投与するか、あるいは対象の身体に当量の活性化合物を形成し得るその化合物のプロドラッグ誘導体若しくは類似体またはその化合物の薬学的に許容される塩または組成物を対象に投与するかのいずれかを指す。
本発明の別の実施形態では、式Iの化合物は、鏡像異性体である。いくつかの実施形態では、この化合物は、(S)−鏡像異性体である。他の実施形態では、この化合物は、(R)−鏡像異性体でもあり得る。なお他の実施形態では、式Iの化合物は、(+)または(−)鏡像異性体であり得る。
本発明の別の実施形態では、式Iの化合物は、式Iの構造を形成する原子の同位体を含有する。同位体とは、本明細書において、それらの核に等しい数の陽子を含有するが、異なる数の中性子を含有し、それ故に相対原子質量の点で異なる同じ要素の2つ以上の形態(例えば、H及びD、12C及び13C)の各々を意味する。
それらの混合物を含むすべての異性体型が本発明に包含されることを理解されたい。本化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置またはZ配置であり得る。本化合物が二置換シクロアルキルを含有する場合、シクロアルキル置換基は、シス配置またはトランス配置を有し得る。すべての互変異性体型も包含されるよう意図されている。
本発明の別の態様は、変異イソクエン酸デヒドロゲナーゼの阻害方法を対象とする。この方法は、それを必要とする患者に有効量の式Iの組成物または化合物を投与することを含む。
新形態活性を有する変異IDHタンパク質の例は、変異IDH1及び変異IDH2である。変異IDH1及び変異IDH2に関連する新形態活性は、2−ヒドロキシグルタレート(2−HG新形態活性)、具体的には、R−2−HG(R−2−HG新形態活性)を産生する能力である。2−HG新形態活性、具体的には、R−2−HG新形態活性に関連するIDH1における変異は、残基97、100、及び132での変異、例えば、G97D、R100Q、R132H、R132C、R132S、R132G、R132L、及びR132Vを含む。2−HG新形態活性、具体的には、R−2−HG新形態活性に関連するIDH2における変異は、残基140及び172での変異、例えばR140Q、R140G、R172K、R172M、R172S、R172G、及びR172Wを含む。
本発明の別の態様は、2−ヒドロキシグルタレートの還元方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に有効量の式Iの組成物または化合物を投与することを含む。
mt−IDHを阻害する本発明の化合物または組成物の治療的使用の1つは、神経膠腫、多形性膠芽腫、傍神経節腫、テント上原始神経外胚葉性腫瘍、急性骨髄性白血病(AML)、前立腺癌、甲状腺癌、結腸癌、軟骨肉腫、胆管癌、末梢T細胞リンパ腫、黒色腫、肝内胆管癌(IHCC)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、及び他の固形腫瘍を含むが、これらに限定されない細胞増殖性疾患及び癌に罹患している患者または対象に治療を提供することである。これらの状態に罹患している患者が利用できるこれらの癌及び細胞増殖性疾患の標的治療は、現在のところ存在しない。したがって、これらの状態に選択的な新たな治療薬が必要とされている。
開示される化合物の投与は、治療薬の任意の投与様式で達成することができる。これらの様式としては、全身または局所投与、例えば、経口、経鼻、非経口、経皮、皮下、膣内、口腔、直腸、または局所投与様式が挙げられる。
意図される投与様式に応じて、開示される組成物は、時には単位投薬量で、かつ従来の薬務と一致する、例えば、注入可能物、錠剤、坐薬、丸剤、徐放性カプセル剤、エリキシル剤、チンキ剤、乳剤、シロップ剤、粉末、液体、懸濁液等の固体、半固体、または液体剤形であり得る。同様に、それらは、静脈内(ボーラス及び輸注の両方)、腹腔内、皮下、または筋肉内形態でも投与することができ、すべての使用形態は、製薬技術分野の当業者に周知である。
例証的な薬学的組成物は、本発明の化合物及び薬学的に許容される担体、例えば、a)希釈剤、例えば、精製水、トリグリセリド油、例えば、硬化若しくは部分硬化植物油若しくはそれらの混合物、コーン油、オリーブ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、魚油、例えば、EPA若しくはDHA、またはそれらのエステル若しくはトリグリセリド若しくはそれらの混合物、オメガ−3脂肪酸若しくはその誘導体、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、ナトリウム、サッカリン、グルコース、及び/またはグリシン、b)滑沢剤、例えば、シリカ、滑石、ステアリン酸、そのマグネシウム若しくはカルシウム塩、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、及び/またはポリエチレングリコール、錠剤の場合さらに、c)結合剤、例えば、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、炭酸マグネシウム、天然糖、例えば、グルコース若しくはベータ−ラクトース、コーン甘味料、天然及び合成ガム、例えば、アカシア、トラガカント、若しくはアルギン酸ナトリウム、ワックス及び/またはポリビニルピロリドン、所望される場合、d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、メチルセルロース、ベントナイト、キサンタンガム、アルギン酸若しくはそのナトリウム塩、または発泡性混合物、e)吸収剤、着色剤、風味剤、及び甘味料、f)乳化剤または分散剤、例えば、Tween 80、Labrasol、HPMC、DOSS、Caproyl 909、Labrafac、Labrafil、Peceol、Transcutol、Capmul MCM、Capmul PG−12、Captex 355、Gelucire、Vitamin E TGPS、若しくは他の許容される乳化剤、ならびに/あるいはg)本化合物の吸収を強化する薬剤、例えば、シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−シクロデキストリン、PEG400、PEG200を含む錠剤及びゼラチンカプセル剤である。
液体組成物、具体的には、注入可能な組成物は、例えば、溶解、分散等によって調製され得る。例えば、開示される化合物は、例えば、水、生理食塩水、デキストロース水溶液、グリセロール、エタノール等の薬学的に許容される溶媒中に溶解されるか、またはそれと混合されて、それにより、注入可能な等張溶液または懸濁液を形成する。アルブミン、カイロミクロン粒子、または血清タンパク質等のタンパク質を使用して、開示される化合物を可溶化することができる。
開示される化合物は、担体としてプロピルレングリコール等のポリアルキレングリコールを使用して脂肪乳剤または懸濁液から調製され得る坐薬としても製剤化することができる。
開示される化合物は、小単層ベシクル、大単層ベシクル、及び多層ベシクル等のリポソーム送達系の形態でも投与することができる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンを含有する様々なリン脂質から形成され得る。いくつかの実施形態では、脂質成分の膜は、米国特許第5,262,564号に記載されるように、薬物水溶液で水和されて、その薬物を封入する脂質層を形成する。
開示される化合物は、開示される化合物が結合している個別の担体としてのモノクローナル抗体の使用によっても送達され得る。開示される化合物は、標的可能な薬物担体として可溶性ポリマーとも結合され得る。かかるポリマーとしては、パルミトイル残基で置換されたポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパンアミドフェノール、またはポリエチレンオキシドポリリシンが挙げられ得る。さらに、開示される化合物は、薬物の制御放出を達成するのに有用な生分解性ポリマーのクラス、例えば、ポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーに結合することができる。一実施形態では、開示される化合物は、ポリマー、例えば、ポリカルボン酸ポリマーまたはポリアクリレートに共有結合していない。
注入可能物の非経口投与は、一般に、皮下、筋肉内、または静脈内注入及び輸注に使用される。注入可能物は、液体溶液若しくは懸濁液のいずれかとしての従来の形態で、または注入前に液体中に溶解させるのに好適な固体形態で調製され得る。
本発明の別の態様は、式Iの化合物と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物を対象とする。この薬学的に許容される担体は、賦形剤、希釈剤、または界面活性剤をさらに含み得る。
組成物は、それぞれ、従来の混合、造粒、または被覆方法に従って調製され得、本薬学的組成物は、重量または体積で、約0.1%〜約99%、約5%〜約90%、または約1%〜約20%の開示される化合物を含有し得る。
開示される化合物を利用する投薬量レジメンは、患者の種類、種、年齢、体重、性別、及び医学的状態、治療される状態の重症度、投与経路、患者の腎機能または肝機能、ならびに用いられる特定の開示される化合物を含む様々な要因に従って選択される。当該技術分野における通常の技術を有する医師または獣医であれば、その状態を予防するか、それに対抗するか、その進行を停止させるのに必要な薬物の有効量を容易に決定及び処方することができる。
開示される化合物の有効な投薬量は、示される効果のために使用される場合、その状態の治療の必要に応じて、約0.5mg〜約5000mgの範囲の開示される化合物である。生体内または生体外での使用のための組成物は、約0.5、5、20、50、75、100、150、250、500、750、1000、1250、2500、3500、若しくは5000mg、またはこの用量リストのある量から別の量までの範囲の開示される化合物を含有し得る。一実施形態では、この組成物は、刻み目が付けられ得る錠剤の形態である。
式(I)の化合物は、以下の合成スキームによって部分的に説明される有機合成の技術分野で既知の方法によって調製され得る。以下に記載のスキームにおいて、感受性基または反応性基に対する保護基が一般原則または一般化学に従って必要に応じて用いられることが十分に理解される。保護基は、有機合成の標準方法に従って操作される(T.W.Greene and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Third edition,Wiley,New York 1999)。これらの基は、当業者に容易に明らかな方法を使用して化合物の合成の好都合な段階で除去される。選択プロセス、ならびに反応条件及びそれらの実行順は、式(I)の化合物の調製と一致するものとする。
当業者であれば、立体中心が式(I)の化合物に存在するかを認識するであろう。したがって、本発明は、両方の可能な立体異性体(その合成において特定されない限り)を含み、ラセミ化合物のみならず、個別の鏡像異性体及び/またはジアステレオマーも含む。化合物が単一の鏡像異性体またはジアステレオマーとして所望される場合、これは、立体特異的合成によって、または最終生成物若しくは任意の好都合な中間体の分割によって得ることができる。最終生成物、中間体、または出発物質の分割は、当該技術分野で既知の任意の好適な方法によって影響を及ぼされ得る。例えば、“Stereochemistry of Organic Compounds” by E.L.Eliel,S.H.Wilen,and L.N.Mander(Wiley−lnterscience,1994)を参照されたい。
中間体II、III、IV、及びVを使用して式Iの標的分子を調製する大まかな方法がスキーム1及び2に概説されている。溶媒DMSO若しくはDMF中でN,N−ジイソプロピルエチルアミン、及び/または炭酸カリウム、炭酸セシウム等の塩基を使用して標準の求核置換条件下でハロゲン化アリール(III)を中間体アミン(II)で置換することにより、式Iの化合物が得られる。アルデヒド(IV)のアミン(V)での還元的アミノ化が標準の手順で行われて(AcOH及びNaBH(OAc)3)、式Iの化合物を調製する(式中、R4=R5=H)。このプロセスから得られる鏡像異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体の混合物は、分離性質に応じて、キラル塩技法である順相、逆相、またはキラルカラムを使用するクロマトグラフィーによってそれらの単一成分に分離され得る。
本開示は、以下の実施例及び合成スキームによってさらに例証され、これらは、本開示の範囲または趣旨を本明細書に記載の特定の手順に限定するものと見なされるべきではない。これらの実施例がある特定の実施形態を例証するために提供されており、それにより本開示の範囲への限定が意図されていないことを理解されたい。本開示の趣旨及び/または添付の特許請求の範囲から逸脱することなくそれら自体が当業者に提案し得る様々な他の実施形態、それらの修正、及び等価物を用いる手段がとられても良いことをさらに理解されたい。
表6は、IDH1−R132H、IDH1−R132C、IDH1−MS−HTC116−R132H、及びIDH1−MS−HTC116−R132Cアッセイにおける例証的な式Iの化合物の活性を提供する。
分析方法、材料、及び器具
別途述べられない限り、試薬及び溶媒を商業的供給業者から受け取ったままで使用した。プロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルをBrukerまたはVarian分光計を用いて300MHzで得た。スペクトルをppm(δ)で示し、結合定数Jをヘルツで報告する。テトラメチルシラン(TMS)を内部標準として使用した。Waters ZQ Single Quad質量分析計(イオントラップエレクトロスプレーイオン化(ESI))を使用して質量スペクトルを収集した。標準の溶媒勾配プログラムを使用した254nmまたは223nmでのUV検出(Waters 996 PDA)を用いたXBridgeフェニルまたはC18カラム(5μm、50×4.6mm、150×4.6mm、または250×4.6mm)を使用して、高速液体クロマトグラフ(HPLC)分析を得た(方法1〜4)。
LCMS方法1(ESI、4分間方法):
LCMS方法2(ESI、10分間方法):
LCMS方法3:(APCI、20分間)
LCMS方法4(ESI、2.5分間方法):
以下の実施例及び本明細書の他の箇所で使用される略語は、以下の通りである。
実施例1−−中間体II−1:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩
ステップ1:(R,E)−N−((2,6−ジクロロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
1,2−ジクロロエタン(150mL)中2,6−ジクロロキノリン−3−カルバルデヒド(15.0g、66.37mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(8.85g、73.14mmol)の混合物に、CuSO4(16.0g、100.25mmol)を添加した。結果として生じた混合物を55℃に加熱し、55℃で一晩撹拌した。TLC及びMSが出発物質の完全消失を示した後、混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)パッドを通して濾過した。その後、CeliteパッドをCH2Cl2ですすいだ。濾液を真空内で蒸発乾固させ、SiO2カラムクロマトグラフィー(0〜25%ヘキサン/EtOAc)により精製して、黄色の固体として、表題化合物、(R,E)−N−((2,6−ジクロロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(17.7g、81%収率)を得た。
ステップ2:(R)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
−60℃の無水CH2Cl2(200mL)中(R,E)−N−((2,6−ジクロロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(8.85g、26.88mmol)の溶液に、MeMgBr(ジエチルエーテル中3M溶液、13.5mL、40.54mmol)を滴加した。結果として生じた反応混合物をN2雰囲気下で、約−60〜−50℃で3時間撹拌し、その後、−20℃で一晩撹拌した。TLC及びMSが出発物質の完全消失を示した後、飽和NH4Cl(163mL)を−20℃で添加し、結果として生じた混合物を10分間撹拌した。水相をCH2Cl2(100mL×3)で抽出し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(SiO2:Goldカラム、ヘキサンから100%EtOAcへの勾配)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体として、表題化合物、(R)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.8g、63%収率)を得た。
ステップ3:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−1)
1,4−ジオキサン(41mL)及び1N HCl(41mL)中(R)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(6.6g、19.13mmol)の混合物を一晩還流加熱した。溶媒を真空内で蒸発させ、結果として生じた残渣を熱水中に溶解し、凍結乾燥させた。粗生成物をジエチルエーテルで粉砕して、黄色の固体として、表題化合物II−1(9.0g、鏡像異性体過剰率98.4%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.4(br s,1H),8.32(br s,2H),8.07(s,1H),7.85(d,J=2.2Hz,1H),7.63(dd,J1=8.8Hz,J2=2.5Hz,1H),7.40(d,J=8.8Hz,1H),4.40−4.45(m,1H),1.53(d,J=8.5Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間3.42分間、m/z 223.1[M+H]+。
実施例2−−中間体II−2:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩
ステップ1:ステップ−1:(R)−N−((2,6−ジクロロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
1,2−ジクロロエタン(15mL)中2,6−ジクロロキノリン−3−カルバルデヒド(500mg、2.21mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(295g、2.43mmol)の混合物に、CuSO4(530mg、3.31mmol)を添加した。結果として生じた混合物を、55℃に加熱し、55℃で18時間撹拌した。TLC及びMSが出発物質の完全消失を示したら、反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)パッドを通して濾過した。その後、CeliteパッドをCH2Cl2ですすいだ。濾液を真空内で蒸発乾固させ、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(SiO2、ヘキサンから60%EtOAc/ヘキサン)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体として、表題化合物、(R)−N−((2,6−ジクロロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(510mg、70%収率)を得た。
ステップ2:ステップ−2:(R)−N−((R)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
0℃の無水THF(8mL)中(R)−N−((2,6−ジクロロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(505mg、1.534mmol)の溶液に、MeMgBr(ジエチルエーテル中3M溶液、0.56mL、1.687mmol)を滴加した。混合物をN2雰囲気下で、0℃で3時間撹拌した。TLC及びMSが出発物質の完全消失を示した後、飽和NH4Cl(5mL)を0℃で添加し、結果として生じた混合物を10分間撹拌した。水相をEtOAc(10mL×3)で抽出し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(SiO2、ヘキサンから80%EtOAc/ヘキサン)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物を、淡黄色の固体としてR,R異性体(200mg、38%)、淡黄色の固体としてR,S異性体(93mg、18%収率)を得た。
ステップ3:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−2)
1,4−ジオキサン(2mL)及び1NのHCl(1.1mL、1.1mmol)中(R)−N−((R)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(190mg、0.55mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中で30分間、150℃に加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣を熱水中に溶解し、凍結乾燥させ、黄色の固体として表題化合物II−2(148mg、定量的収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.35(br s,1H),8.28(br s,2H),8.05(s,1H),7.86(d,J=2.2Hz,1H),7.63(dd,J1=8.8Hz,J2=2.5Hz,1H),7.40(d,J=8.8Hz,1H),4.40−4.45(m,1H),1.53(d,J=8.5Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間3.40分間、m/z 223.1[M+H]+。
実施例3−−中間体II−1への代替的アプローチ
ステップ1:3−アセチル−6−クロロキノリン−2(1H)−オン
キシレン(10mL)中2−アミノ−5−クロロベンズアルデヒド(0.5g、3.21mmol)及び2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン(0.594g、4.18mmol)の混合物を窒素雰囲気下で、3時間加熱して還流し、その後室温に冷却した。反応混合物を濾過し、キシレンで2回洗浄して、表題化合物、3−アセチル−6−クロロキノリン−2(1H)−オン(330mg、46.3%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.22(br,1H),8.41(s,2H),8.00(s,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H),7.32(dd,J1=8.8Hz,J2=2.5Hz,1H),2.58(s,3H)。LCMS(方法1):m/z 222.94[M+H]+。
ステップ2:((S)−N−((S)−1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(20mL)中テトラエトキシチタン(144mg、0.632mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(38.3mg、0.316mmol)、及び3−アセチル−6−クロロキノリン−2(1H)−オン(70mg、0.316mmol)の混合物を、80℃に一晩加熱し、その後室温に冷却した。この混合物に、NaBH4(59.7mg、1.579mmol)を−50℃で添加した。混合物をその後、一晩室温にゆっくりと加温した。MeOH(2mL)を添加して過剰なNaBH4をクエンチした後、水を添加した。結果として生じた混合物を濾過して固形物を除去し、水相をEtOAcで2回抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、勾配溶離(20%から100%EtOAc/ヘキサン、その後0〜5%MeOH/DCM)による25gSiO2カラムを使用してBiotage(登録商標)クロマトグラフィーシステム上で精製し、(S)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(39mg、38%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.05(br,1H),7.95(s,1H),7.84(s,1H),7.38(d,J=8.8Hz,1H),5.76(d,J=8.06Hz,1H),5.37(m,1H),4.55(m,1H),1.44(d,J=6.82Hz,3H),1.18(s,9H)。LCMS(方法1):保持時間2.22分間;m/z 327.96[M+H]+。
ステップ3:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−1)
MeOH(5mL)中((S)−N−((S)−1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(150mg、0.459mmol)の溶液に、HCl(2mL、8.0mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加した。混合物を、室温で一晩撹拌した。この混合物に6mLのエチルエーテルを添加し、結果として生じた沈殿物を、濾過により収集し、エチルエーテルで洗浄(2回)し、その後乾燥させて、(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(50mg、42%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.4(br s,1H),8.32(br s,2H),8.07(s,1H),7.85(d,J=2.2Hz,1H),7.63(dd,J1=8.8Hz,J2=2.5Hz,1H),7.40(d,J=8.8Hz,1H),4.40−4.45(m,1H),1.53(d,J=8.5Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間1.22分間、m/z 223.1[M+H]+。II−1の鏡像異性体純度(ee%)(>98%)を、キラルHPLC分析により決定した。
実施例4−(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−2)への代替的アプローチ
ステップ1:((R)−N−((R)−1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(20mL)中テトラエトキシチタン(412mg、1.805mmol)(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(131mg、1.083mmol)及び3−アセチル−6−クロロキノリン−2(1H)−オン(160mg、0.722mmol)の混合物を、80℃に一晩加熱し、その後室温に冷却した。この混合物に、NaBH4(137mg、3.61mmol)を−50℃で添加した。混合物をその後、一晩室温にゆっくりと加温した。MeOH(2mL)を添加して過剰なNaBH4をクエンチした後、水を添加した。結果として生じた混合物を濾過して固形物を除去し、水相をEtOAcで2回抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、勾配溶離(20から100%EtOAc/ヘキサン、その後0〜5%MeOH/DCM)による25gSiO2カラムを使用してBiotage(登録商標)クロマトグラフィーシステム上で精製して、((R)−N−((R)−1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(157mg、66%収率)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ ppm 11.31(br,1H),7.35(s,1H),7.07−7.22(m,2H),5.86(d,J=9.3Hz,1H),5.37(m,1H),4.55(m,1H),1.56(d,J=6.94Hz,3H),1.32(s,9H)。LCMS(方法1):保持時間2.20分間、m/z 327.96[M+H]+。
ステップ2:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−2)
MeOH(5mL)中(R)−N−((R)−1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(150mg、0.459mmol)の溶液に、HCl(2mL、8.00mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加した。混合物を、室温で一晩撹拌した。この混合物に6mLのエチルエーテルを添加し、結果として生じた沈殿物を、濾過により収集し、エチルエーテルで洗浄(2回)し、その後乾燥させて、(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(80mg、67%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.32(br s,1H),8.34(br,2H),8.06(s,1H),7.81(s,1H),7.58(d,J=8.82Hz,1H),7.31(d,J=8.83Hz,1H),4.40−4.45(m,1H),1.53(d,J=6.81Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間1.20分間、m/z 223.1[M+H]+。II−2の鏡像異性体純度(ee%)(>98%)を、キラルHPLC分析により決定した。
実施例5−−中間体II−3:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン
ステップ1:N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)アセトアミド
EtOAc(200mL)中4−クロロ−3−フルオロアニリン(10.00g、68.7mmol)及びDIEA(13.2mL、76mmol)の溶液に、Ac2O(7.1mL、75mmol)を滴加した。この溶液を室温で一晩撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、この溶液を水(2×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、白色の固体として生成物を得た。LCMS及び1H NMRは、N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)アセトアミドと一致する(12.39g、66.0mmol、96%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.26(s,1H),7.77(dd,J=12.17,2.20Hz,1H),7.49(dd,J=8.60,8.60Hz,1H),7.30(dd,J=8.79,2.35Hz,1H),2.06(s,3H)。LCMS(方法1): m/z 188[M+H]+。
ステップ2:ステップ−2:2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−カルバルデヒド
管にセプタムで蓋をし、窒素雰囲気下に置いた。DMF(9.5mL、123mmol)をシリンジにより添加し、その後氷浴上で冷却した。POCl3(37mL、397mmol)をシリンジにより(25分間にわたって)滴加した。赤色の溶液を室温になるまで(20分間にわたって)加温し、その後セプタムを除去し、混合物をN−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)アセトアミド(7.00g、37.3mmol)で処理した。その後、管を封止し、溶液を80℃で一晩撹拌した。溶液を氷上に移し、黄色の沈殿物の形成を生じさせた。沈殿物をブフナー漏斗上で収集し、水(500mL)で洗浄し、その間に沈殿物の大部分が溶解した。濾過ケーキを乾燥させて、427.6mgの表題化合物を淡黄色の固体として得た。LCMS及び1H NMRは、不純2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−カルバルデヒドと一致した(427.6mg、1.752mmol、4.70%収率)。物質は、さらなる精製を行わずに使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.36(s,1H),8.99(s,1H),8.67(d,J=8.21Hz,1H),8.13(d,J=10.26Hz,1H),5.76(s,1H)。LCMS(方法1):m/z 244[M+H]+。
ステップ3:N−((2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−カルバルデヒド(424.4mg、1.739mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(253.8mg、2.094mmol)の混合物を窒素雰囲気下に置いた。その後、THF(4mL)及びチタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)4)(1.00mL、3.41mmol)をシリンジにより添加し、結果として生じた懸濁液を室温で48時間撹拌した。LCMSは、反応がきれいに完了したことを一度示した。反応を飽和水性NH4Cl(2mL)の滴加によりクエンチした。混合物をEtOAc(100mL)で粉砕し、固形物をブフナー漏斗上で収集し、EtOAc(50mL)で洗浄した。濾液をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、574.3mgの表題化合物を黄色の固体として得た。LCMS及び1H NMRは、(E)−N−((2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドと一致する(574.3mg、1.654mmol、95%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 9.13(s,1H),8.87(s,1H),8.67(d,J=8.21Hz,1H),8.11(d,J=10.26Hz,1H),1.25(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 347[M+H]+。
ステップ4:N−(1−(2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
N−((2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(573.6mg、1.652mmol)を、窒素雰囲気下で100mL丸底フラスコ内に定置した。DCM(14mL)を添加し、結果として生じた懸濁液をドライアイス/クロロホルム浴中で(およそ−60℃に)冷却した。その後、臭化メチルマグネシウム(MeMgBr)(エチルエーテル中3M、0.83mL、2.490mmol)を滴加した。反応物を−60℃で数時間、その後−20℃で一晩撹拌した。混合物を氷浴中に定置し、水(7mL)で滴下処理した。混合物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。シリカゲルをこの合わせた抽出物に添加し、試料を減圧下で蒸発させた。試料をBiotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(ヘキサン中0から100%EtOAcで溶離、及びピーク溶離時に定組成溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色がかった固体として226.3mgの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、N−(1−(2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(226.3mg、0.623mmol、25.02%収率)と一致する。1H NMRは、単一ジアステレオマーを示す。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 8.52(s,1H),8.47(d,J=7.92Hz,1H),8.01(d,J=10.26Hz,1H),5.66(d,J=6.16Hz,1H),4.83(q,J=6.60Hz,1H),1.60(d,J=6.74Hz,3H),1.13(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 363[M+H]+。
ステップ5:−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−3)
N−(1−(2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(226.3mg、0.623mmol)の試料を1,4−ジオキサン(3.5mL)及び3.6%HCl(水溶液、3.5mL)と混合し、95℃で一晩撹拌した。物質は加熱に際して素早く溶液の状態となった。LCMSが反応の完了を示したら、溶液を減圧下で蒸発させた。残渣を、MeOH(約10mL)中に溶解し、ヘプタン(約15mL)で処理し、再び減圧下で蒸発させた。その後、結果として生じた残渣をEt2Oで粉砕し、ハーシュ漏斗上で収集し、Et2O(20mL)で洗浄して、179.8mgの表題化合物を黄色の固体として得た。LCMS及び1H NMRは、3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩と一致する(179.8mg、0.649mmol、104%収率)。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 8.02(s,1H),7.92(d,J=7.62Hz,1H),7.23(d,J=9.97Hz,1H),4.53(q,J=6.84Hz,1H),1.68(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1):m/z 241[M+H]+。
実施例6−−中間体II−4:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン(II−4)
ステップ1:2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロ安息香酸
2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(50g、322.6mmol)を700mLのDMF中に溶解し、N−クロロスクシンイミド(41g、305.5mmol)を部分に分けて添加した。反応混合物を、50℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、氷冷水に注いで、固形物を得た。固形物を濾過し、EtOAc中に溶解し、その後飽和NaCl(300mL)を添加した。水層をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na2SO4)、所望の生成物2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロ安息香酸として茶色の固体(42g、69%)へと蒸発させた。
ステップ2:(2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロフェニル)メタノール
2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロ安息香酸(42g、221mmol)を、100mLのTHF及びBH3中に溶解した。THF(712mLのTHF中1M溶液、712mmol)を、1時間にわたって室温で滴加した。反応混合物を、50℃で一晩(18時間)加熱した。混合物室温に冷却し、氷冷水上に注ぎ、飽和NaCl溶液を添加した。水層をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(Na2SO4)、蒸発させ、0〜100%ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として使用してフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、茶色の固体として所望の生成物を得た(17g、45%)。
ステップ3:2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド
1000mLのクロロホルム中(2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロフェニル)メタノール(22g、125.7mmol)の溶液にMnO2(109g、1250mmol)を添加し、反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、EtOAcで洗浄し、蒸発させた。結果として生じた粗生成物を、シリカゲルパッドに通し、0から20%ヘキサン/EtOAcで溶離して、茶色の固体として純粋な生成物を得た(19g、87%)。
ステップ4:3−アセチル−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン
m−キシレン(500mL)中2−アミノ−5−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(14g、173.6mmol)及び2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン(16mL、121mmol)の混合物を、1.5時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。収集した固形物をm−キシレンで洗浄し、乾燥させて、オフホワイトの固体として所望の生成物(9.6g、50%)を得た。
ステップ5:(S)−N−((S)−1−(6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(450mL)中3−アセチル−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン(6.4g、26.7mmol)及び(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(4.85g、40.06mmol)の混合物に、Ti(OEt)4(14mL、66.7mmol)を添加した。結果として生じた混合物を80℃で一晩撹拌した。反応の完了後、反応混合物を−60℃に冷却し、NaBH4(5.1g、134mmol)を部分に分けて添加し、その後室温に一晩加温した。過剰なNaBH4をMeOH(20mL)で、その後水(20mL)及びEtOAc(300mL)でクエンチした。この溶液を、Celiteパッドを通して濾過した。濾液を分液漏斗上にとり、有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/iPrOH 0から20%)により精製して、黄色の固体として表題化合物を得た(4.5g、49%)。
ステップ6:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン.HCl,(II−4)
MeOH(80mL)中(S)−N−((S)−1−(6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.5g、10.1mmol)の混合物に、3NメタノールHCl(80mL、121mmol)を添加した。結果として生じた混合物を、室温で一晩撹拌した。混合物にジエチルエーテル(60mL)を添加し、結果として生じた固形物を濾過し、乾燥させて、黄色の固体として所望の生成物II−4(2.1g、75%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.40(br s,1H),8.24(br s,2H),8.07−8.05(m,2H),7.32(d,J=10.4Hz,1H),4.5−4.15(m,1H),1.53(d,J=6.8Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間3.47分間、m/z 241.1[M+H]+。
実施例7−−中間体II−5:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン
ステップ1:6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド
2,6−ジクロロ−7−フルオロキノリン−3−カルバルデヒド(2.56g、10.49mmol)を、濃縮HCl(12M、100mL)中で一晩還流加熱し、その間に材料は溶液の状態になるようには見えなかった。混合物を冷却し、その後水(750mL)中に注いだ。スラリーをブフナー漏斗上で濾過し、水(750mL)で洗浄し、乾燥させて、赤色がかった茶色の固体として不純6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(2.1991g、9.75mmol、93%収率)を得た。物質は、そのままで使用に好適であった。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.41(s,1H),10.20(s,1H),8.49(s,1H),8.28(d,J=7.92Hz,1H),7.25(d,J=10.26Hz,1H)。LCMS:m/z +226[M+H]+。
ステップ2:(R,E)−N−((6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(2.20g、9.75mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.42g、11.72mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で50mL丸底フラスコ内に定置した。THF(20mL)及びチタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)4)(5.8mL、19.79mmol)をシリンジにより添加し、結果として生じた懸濁液を室温で1日間撹拌し、その間に混合物の色が濃くなった。反応混合物を、飽和水性NH4Clの滴加によりクエンチし、沈殿を生じさせた。混合物をEtOAc(400mL)で粉砕し、ブフナー漏斗上で濾過した。その後、濾過ケーキを300mLのEtOAc中で15分間超音波処理した。混合物をブフナー漏斗上で濾過し、2つの濾過からの濾液を合わせた。合わせた濾液溶液をブライン(200mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、オレンジ色の固体として(R,E)−N−((6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.22g、9.79mmol、100%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.40(br s,1H),8.75(br s,1H),8.65(s,1H),8.27(d,J=8.21Hz,1H),7.25(d,J=10.26Hz,1H),1.20(s,9H)。LCMS:m/z 329[M+H]+。
ステップ3:(R)−N−((R)−1−(6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
(R,E)−N−((6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.22g、9.79mmol)を、窒素雰囲気下で500mL丸底フラスコ内に定置した。DCM(100mL)を添加し、結果として生じた懸濁液をドライアイス/クロロホルム浴上で(およそ−60℃に)冷却した。臭化メチルマグネシウム(MeMgBr)(エーテル中3M、10mL、30.0mmol)を滴加した。反応混合物を−60℃で数時間撹拌し、その後室温に一晩加温し、赤色の溶液を生じさせた。この溶液をその後、氷浴上で冷却し、水(40mL)で滴下処理し、減圧下で濃縮した。結果として生じたスラリーを水(300mL)で希釈し、EtOAcで洗浄した。結果として生じた乳濁液を一晩分離させた。層を分離し、シリカゲルを有機層に添加した。溶媒の大部分を、減圧下で蒸発させた。MeOH及びヘプタンを添加し、混合物を減圧下で乾燥するまで蒸発させた。物質を、(50gシリカゲルカラムを使用、ヘキサン中0から50%EtOAcで溶離、ピーク溶離時に定組成溶離)Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、緑色がかった固体として(R)−N−((R)−1−(6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(774.3mg、2.245mmol、23%収率)を得た。1H NMRは、単一ジアステレオマーを示す。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.03(s,1H),7.98(d,J=7.92Hz,1H),7.89(s,1H),7.22(d,J=10.26Hz,1H),5.67(d,J=7.92Hz,1H),4.41−4.55(m,1H),1.37(d,J=6.74Hz,3H),1.12(s,9H)。LCMS:m/z 345[M+H]+。
ステップ4:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−5)
MeOH(20mL)中(R)−N−((R)−1−(6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(773mg、2.242mmol)の溶液を氷浴上で冷却し、ジオキサン(12mL)中4MのHClで滴下処理し、その間に物質は溶液の状態になった。反応物を25分間撹拌し、その間に沈殿物が生じた。溶媒を減圧下で室温にて蒸発させた。残渣をエチルエーテル(50mL)で粉砕し、その後、固形物をハーシュ漏斗上で収集し、さらなるエチルエーテル(50mL)で洗浄して、黄色の固体として(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(613.5mg、2.214mmol、99%収率)を得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 7.99(s,1H),7.90(d,J=7.62Hz,1H),7.22(d,J=9.67Hz,1H),4.51(q,J=6.64Hz,1H),1.66(d,J=7.04Hz,3H)。LCMS:m/z 241[M+H]+。
実施例8−−中間体II−6:3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン
ステップ1:2,6−ジクロロ−7−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド
管にセプタムで蓋をし、窒素雰囲気下に置いた。DMF(6.4mL、83mmol)をシリンジにより添加し、その後氷浴上で冷却した。POCl3(25mL、268mmol)をシリンジにより(20分間にわたって)滴加した。赤色の溶液を室温になるまで(20分間にわたって)加温し、その後セプタムを除去し、混合物をN−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトアミド(5g、25.05mmol)で処理した。管を封止し、溶液を80℃で一晩撹拌した。その後、溶液を氷上に移し、黄色の沈殿物の形成を生じさせた。沈殿物をブフナー漏斗上で収集し、水(1200mL)で洗浄し、乾燥させて、淡黄色の固体として5.06gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、2,6−ジクロロ−7−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド(5.06g、19.76mmol、79%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.33(s,1H),8.87(s,1H),8.47(s,1H),7.64(s,1H),4.08(s,3H)。LCMS(方法1):m/z 256[M+H]+。
ステップ2:6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド
2,6−ジクロロ−7−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド(5.06g、19.76mmol)を、濃縮HCl(12M、185mL)中で一晩還流加熱した。物質は加熱中に溶液の状態となり、その後、反応の過程中に沈殿した固体の状態となった。混合物を冷却し、その後水(1500mL)中に注ぎ、さらなる沈殿を生じさせた。スラリーをブフナー漏斗上で濾過し、水(1500mL)で洗浄し、乾燥させて、黄色がかった茶色の固体として4.04gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(4.04g、17.00mmol、86%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.22(s,1H),10.16−10.18(m,1H),8.43(s,1H),8.08(s,1H),6.95(s,1H),3.94(s,3H)。LCMS(方法1):m/z 238[M+H]+。
ステップ3:N−((6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(2.00g、8.42mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.22g、10.07mmol)の混合物を窒素雰囲気下に置いた。THF(20mL)及びチタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)4)(5.0mL、17.06mmol)をシリンジにより添加し、結果として生じた懸濁液を室温で一晩撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、反応を飽和水性NH4Cl(10mL)の滴加によりクエンチした。混合物をEtOAc(450mL)で粉砕し、その後、Celite(登録商標)545を通して濾過し、このCelite(登録商標)をさらにEtOAc(200mL)で洗浄した。その後、濾過ケーキをEtOAc(450mL)中で15分間超音波処理し、その後ブフナー漏斗上で濾過した。2つの濾液を合わせ、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色の固体として1.01gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、(E)−N−((6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.01g、2.96mmol、35.2%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.21(s,1H),8.74(s,1H),8.59(s,1H),8.08(s,1H),6.97(s,1H),3.94(s,3H),1.19(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 341[M+H]+。
ステップ4:N−(1−(6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
N−((6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(265mg、0.778mmol)を、窒素雰囲気下で50mL丸底フラスコ内に定置した。DCM(7mL)を添加し、懸濁液をドライアイス/クロロホルム浴上で(およそ−60℃に)冷却した。臭化メチルマグネシウム(MeMgBr)(エーテル中3M、0.80mL、2.40mmol)を滴加した。反応混合物を−60℃で数時間撹拌し、その後、室温に一晩加温し、オレンジ色の溶液を生じさせた。LCMSが反応の完了を示したら、懸濁液を氷浴上で冷却し、水(3mL)で滴下処理した。結果として生じた混合物を水(75mL)で希釈し、EtOAc(75mL+20mL)で抽出した。シリカゲルを添加し、EtOAcを減圧下で蒸発させて、湿った球形の塊を得た。ヘプタン及びMeOHを添加し、混合物を減圧下で蒸発させて、粉末を得た。物質を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(DCM中0から4.2%MeOHで溶離、ピーク溶離時に定組成溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分は、青緑色の脆性発泡体として152.7mgの表題化合物を提供した。LCMS及び1H NMRは、N−(1−(6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(152.7mg、0.428mmol、55%収率)と一致する。LCMS(方法1):m/z 357[M+H]+。
ステップ5:3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン塩酸塩 (II−6)
MeOH(3.8mL)中N−(1−(6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(149.6mg、0.419mmol)の溶液を氷浴上で冷却し、1,4−ジオキサン(2.2mL)中4MのHClで滴下処理した。反応物を25分間撹拌し、その間に少量の沈殿物が生じた。溶媒を減圧下で室温にて蒸発させた。残渣を、10mLのエチルエーテルで粉砕し、その後ハーシュ漏斗上で収集し、さらなるエチルエーテルで洗浄して、薄緑色の固体として115.6mgの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(115.6mg、0.400mmol、95%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 7.95(s,1H),7.77(s,1H),6.97(s,1H),4.51(q,J=6.84Hz,1H),3.98(s,3H),1.68(d,J=7.04Hz,3H)。LCMS(方法1):m/z 253[M+H]+。
実施例9−−中間体II−7:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン
ステップ1:N−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトアミド
CH2Cl2(700mL)中4−クロロ−3−メトキシアニリン(50g、317mmol)及びDIPEA(110mL、635mmol)の溶液に、無水酢酸(36mL、381mmol)を0℃で滴加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。その後、反応を水(250mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層を、CH2Cl2(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、CH2Cl2/MeOHによるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、白色の固体としてN−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトアミド(71g、定量的収率)を得た。
ステップ2:2,6−ジクロロ−7−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド
2Lフラスコ中POCl3(450g、274mL、2.95mol)に、無水DMF(83.5g、89mL、14mol)を滴加した。反応混合物を室温に加温し、20分間撹拌した。その後、N−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アセトアミド(65g、327mmol)を室温で部分に分けて添加し、混合物を90℃に一晩加熱した。その後、反応混合物を室温に冷却し、NaHCO3水溶液中に慎重にクエンチした。得られた沈殿物を濾過し、水(100mL×3)で洗浄し、その後真空炉内乾燥させて、60gの表題化合物(73%)を得た。
ステップ3:6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−カルバルデヒド
MeOH(1L)及びTHF(200mL)中2,6−ジクロロ−7−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド(40g、157mmol)に、NaOMe(16.9g、314mmol)を室温で部分に分けて添加した。反応混合物を3時間還流した。室温に冷却した後、反応をNH4Cl水溶液(200mL)の添加によってクエンチした。混合物を、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EtOAc(3:1)によるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体として所望の生成物(37.89g、96%)を得た。
ステップ4:1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エタノール
−78℃のTHF(1L)中6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−カルバルデヒド(36.74g、151mmol)の溶液に、THF中MeMgCl(3M、75.5mL、226mmol)の溶液を滴加した。反応物を室温で3時間撹拌し、その後NH4Cl水溶液(250mL)でクエンチした。有機層を分離し、水層をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EtOAc(3:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(38.06g、91%)を得た。
ステップ5:1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エタノン
0℃のCH2Cl2(1L)中1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エタノール(36.74g、137.6mmol)に、DMP(70.0g、165.1mmol)部分に分けて添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、その後NaHCO3及びNa2S2O3の水溶液でクエンチした。15分間撹拌した後、両層は透明になった。有機層を分離し、水層をCH2Cl2(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EtOAc(4:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、白色の固体として表題化合物(30.02g、80%)を得た。
ステップ6:(R,E)−N−(1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
室温のTHF/トルエン(100mL/1L)中1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エタノン(30.07g、113.5mmol)に、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(27.5g、227mmol,)及びTi(OiPr)4(97mL、340.5mmol,)を添加した。反応物をDean−Stark装置で還流した。反応物を4時間還流し、300mLの溶媒を除去した後、反応物を室温に冷却した。溶媒を真空下で除去し、200mLのEtOAcを残渣に添加し、その後100mLの飽和NaHCO3水溶液を添加した。10分間撹拌した後、反応混合物を、Celiteパッドに通した。濾液を、EtOAc(200mL×2)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EtOAc(1:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(34.28g、82%)を得た。
ステップ7:(R)−N−((S)−1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
−78℃のTHF(600mL)中(R,E)−N−(1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(34.28g、93.15mmol)に、THF中1M L−Selectride(121mL、121mmol)を滴加した。反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。反応を飽和NH4Cl(300mL)水溶液でクエンチし、その後EtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EtOAc(1:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(29.27g、85%)を得た。
ステップ8:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン塩酸塩塩(II−7).
ジオキサン(250mL)中(R)−N−((S)−1−(6−クロロ−2,7−ジメトキシキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(30.35g、82mmol)に、2NのHCl(250mL)を室温で添加した。反応混合物を3時間還流し、室温に冷却し、溶媒を真空下で除去した。得られた粗残渣を真空下で乾燥させて、粗生成物を得て、これを粉砕(CH2Cl2/MeOH/ヘキサン)によりさらに精製して、白色の固体として純粋な表題化合物II−7(17.65g、75%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.18(s,1H),8.24(br,s,3H),7.99(s,1H),7.86(s,1H),7.02(s,1H),4.41(m,1H),3.91(s,3H),1.52(d,J=6.87Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間3.48分間、m/z 253.1[M+H]+。
実施例10−−中間体II−8:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン
表題化合物II−8を、ステップ−6(スキーム−3)において(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを使用することを除き、II−7に関して説明される同一の手順で調製した。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 7.92(s,1H),7.75(s,1H),6.95(s,1H),4.48(q,J=6.84Hz,1H),3.96(s,3H),1.65(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS:m/z 253[M+H]+。
実施例11−−中間体II−9:3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン
ステップ1:ステップ−1:4−クロロ−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)アニリン
THF(250mL)中5−アミノ−2−クロロフェノール(2.00g、13.93mmolピリジン−2−イルメタノール(1.4mL、14.51mmol)、及びトリフェニルホスフィン(4.30g、16.39mmol)の溶液を窒素雰囲気下に置き、DEAD(2.6mL、16.42mmol)で処理した。溶液を室温で一晩撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、溶液をシリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(340gシリカゲルカラムを使用、ヘキサン中0〜100%EtOAc、その後EtOAc中2.3%MeOHで溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄茶色の固体として表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、残留トリフェニルホスフィンオキシドと共に4−クロロ−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)アニリン(2.29g、9.76mmol、70.0%収率)と一致する。粗物質を、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 8.55−8.62(m,1H),7.86(ddd,J=7.77,7.77,1.76Hz,1H),7.52(d,J=7.92Hz,1H),7.35(dd,J=6.89,5.42Hz,1H),7.02(d,J=8.50Hz,1H),6.37(d,J=2.35Hz,1H),6.15(dd,J=8.50,2.35Hz,1H),5.28(s,2H),5.14(s,2H)。LCMS(方法1,):m/z 235[M+H]+。
ステップ2:N−(4−クロロ−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル)アセトアミド
EtOAc(125mL)中4−クロロ−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)アニリン(5.22g、22.24mmol)及びDIEA(4.30mL、24.62mmol)の溶液を、Ac2O(2.30mL、24.38mmol)で処理した。溶液を室温で一晩撹拌し、その後、濃白色の沈殿物が生じた。EtOAc(300mL)を添加し、沈殿物の大部分が溶解するまで混合物を振盪した。その後、有機層を水及びブライン(各々125mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過した。シリカゲルを添加し、混合物を減圧下で蒸発させた。残渣を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(100gシリカゲルカラムを使用、DCM中0から5%MeOHで溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体として3.23gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、N−(4−クロロ−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル)アセトアミド(3.23g、11.67mmol、52.5%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.06(s,1H),8.56−8.62(m,1H),7.87(ddd,J=7.80,7.80,1.80Hz,1H),7.53(d,J=7.62Hz,1H),7.49(d,J=2.05Hz,1H),7.33−7.40(m,2H),7.22(dd,J=8.65,2.20Hz,1H),5.21(s,2H),2.02(s,3H)。LCMS(方法1):m/z 277[M+H]+。
ステップ3:2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド
管にセプタムで蓋をし、窒素雰囲気下に置いた。DMF(2.9mL、37.5mmol)をシリンジにより添加し、その後氷浴上で冷却した。POCl3(11.4mL、122mmol)をシリンジにより(20分間にわたって)滴加した。この溶液を室温になるまで(15分間にわたって)加温し、セプタムを除去した。混合物を、N−(4−クロロ−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル)アセトアミド(3.16g、11.42mmol)で処理した。管を再び封止し、溶液を80℃で一晩撹拌した。その後、溶液を氷上に移し、黄色の沈殿物の形成を生じさせた。沈殿物をブフナー漏斗上で収集し、水(500mL)で洗浄し、乾燥させて、淡黄色の固体として2.88gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド(2.88g、8.64mmol、76%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.34(s,1H),8.89(s,1H),8.66(br d,J=4.10Hz,1H),8.52(s,1H),7.92−8.01(m,1H),7.75(s,1H),7.69(br d,J=7.62Hz,1H),7.41−7.50(m,1H),5.55(s,2H)。LCMS(方法1):m/z 333[M+H]+。
ステップ4:6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒドIV−3
濃縮HCl(81mL)中2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド(2.88g、8.64mmol)の溶液を、還流(浴温度100℃)で1日間撹拌し、その間に溶液はオレンジ色になった。溶液を水(900mL)で希釈し、黄色の沈殿物の形成を生じさせた。沈殿物をブフナー漏斗上で収集し、水(750mL)で洗浄し、真空下にて60℃で乾燥させ、黄色の固体として2.27gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒドIV−3(2.27g、7.21mmol、83%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.20(s,1H),10.16−10.19(m,1H),8.60−8.64(m,1H),8.44(s,1H),8.14(s,1H),7.90(ddd,J=7.60,7.60,1.80Hz,1H),7.57(d,J=7.62Hz,1H),7.36−7.43(m,1H),7.05(s,1H),5.37(s,2H)。LCMS(方法1):m/z 315[M+H]+。
ステップ5:(E)−N−((6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(2.27g、7.21mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.05g、8.66mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で25mL丸底フラスコ内に定置した。THF(9mL)及びチタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)4)(4.3mL、14.68mmol)をシリンジにより添加し、懸濁液を室温で1日間撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、物質をEtOAc(400mL)で粉砕し、その後Celite(登録商標)545を通して濾過し、濾過ケーキをEtOAc(100mL)で洗浄した。濾過ケーキをEtOAc(400mL)中で15分間超音波処理し、その後ブフナー漏斗上で濾過した。2つの濾液を合わせ、ブライン(250mL)で洗浄した。水層を、EtOAc(200mL+100mL)で逆抽出した。3つの合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色の固体として1.44gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、(E)−N−((6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.44g、3.45mmol、47.8%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.20(s,1H),8.74(s,1H),8.62(d,J=4.10Hz,1H),8.60(s,1H),8.13(s,1H),7.90(ddd,J=7.80,7.80,1.80Hz,1H),7.58(d,J=7.92Hz,1H),7.40(dd,J=7.18,4.54Hz,1H),7.06(s,1H),5.36(s,2H),1.19(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 418[M+H]+。
ステップ6:N−(1−(6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
(E)−N−((6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.44g、3.45mmol)を、窒素雰囲気下で250mL丸底フラスコ内に定置した。DCM(27mL)を添加し、懸濁液をドライアイス/クロロホルム浴上で(およそ−60℃に)冷却した。臭化メチルマグネシウム(MeMgBr)(エーテル中3M、3.50mL、10.50mmol)を滴加した。冷浴を室温に一晩加温し、オレンジ色の懸濁液を生じさせた。LCMSが反応の完了を示したら、懸濁液を氷浴上で冷却し、水(10mL)で滴下処理し、乳化を生じさせた。乳濁液をEtOAc(400mL)で希釈し、水(400mL)で洗浄した。シリカゲルを有機層に添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(DCM中0から6%MeOHで溶離、ピーク溶離時に定組成溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色の脆性発泡体として1.17gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、N−(1−(6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.17g、2.70mmol、78%収率)と一致する。NMRは、ジアステレオマーの混合物を示した。LCMS(方法1):m/z 434[M+H]+。
ステップ7:3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−9)
MeOH(3.5mL)中N−(1−(6−クロロ−2−オキソ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(167.3mg、0.386mmol)の溶液を氷浴上で冷却し、1,4−ジオキサン(2mL)中4MのHClで滴下処理した。反応物を20分間撹拌し、5分以内に沈殿物が形成し始めた。溶媒を減圧下で室温にて蒸発させた。残渣を、10mLのエチルエーテルで粉砕し、ハーシュ漏斗上で収集し、さらなるエチルエーテルで洗浄して、淡黄色の固体として145.8mgの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(145.8mg、0.398mmol、103%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 8.91−8.95(m,1H),8.68(ddd,J=7.90,7.90,1.50Hz,1H),8.29(d,J=7.62Hz,1H),8.04−8.11(m,1H),8.00(s,1H),7.90(s,1H),7.17(s,1H),5.66(s,2H),4.53(q,J=6.84Hz,1H),1.69(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1): m/z 352 [M+Na]+。
実施例12−−中間体II−10:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン
ステップ1:1−(2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−イル)エタノン
CH2Cl2(40mL)中2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド(1.0g、3.0mmol)(スキーム4に示されるステップ1〜に関して説明される同一の手順で調製)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(MeMgBr)(ジエチルエーテル1.5mL中3M溶液、4.50mmol)を0℃で滴加した。結果として生じた混合物を、その後、周囲温度で1.5時間撹拌した。反応の完了直後、混合物を水(3mL)でゆっくりとクエンチし、CH2Cl2(50mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4上で乾燥させた。溶媒を蒸発乾固させた。結果として生じた残渣を、CH2Cl2(25mL)中に溶解し、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.54g、6.00mmol)で処理した。混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。その後、混合物を20%NaHCO3及び20%Na2S2O3の共水溶液(aqueous co−solution)(10mL)でクエンチし、室温で5分間撹拌した。溶液をCH2Cl2(40mL)で抽出し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。結果として生じた残渣を、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(SiO2カラム、CH2Cl2/MeOH、0から10%で溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(800mg、79%)を得た。
ステップ2:(R,E)−N−(1−(2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF:トルエン(40mL:180mL)中1−(2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−イル)エタノン(2.18g、6.56mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.19g、9.84mmol)の混合物に、チタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)4)(3.96mL、13.30mmol)を添加した。結果として生じた混合物を、Dean−Stark装置で7時間還流した。その後、混合物を室温に冷却し、水でクエンチし、EtOAc(300mL)で希釈した。有機層を水(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。結果として生じた残渣を、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(SiO2カラム、Hex/EtOAc、0から100%で溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体として表題化合物(1.4g、50%収率)を得た。出発物質ケトンもまた、回収した(250mg、11%収率)。
ステップ3:(R)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
−40〜−50℃のTHF(25mL)中(R,E)−N−(1−(2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(900mg、1.99mmol)の溶液に、L−Selectride(THF中1M、1.98mL、2.59mmol)を滴加した。結果として生じた混合物を、−40〜−50℃で2時間撹拌した。反応の完了直後、混合物を−50℃にて氷でクエンチし、EtOAc(100mL)で抽出し、乾燥させ、蒸発させた。結果として生じた残渣を、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(SiO2カラム、Hex/EtOAc、0から100%)上でカラムクロマトグラフィーにより精製した後、ヘキサン−塩化メチレンで粉砕して、表題化合物(266mg、30%収率)を得た。
ステップ4:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−2(1H)−オンTFA塩(II−10)
1,4−ジオキサン(6.6mL)中(R)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロ−7−(ピリジン−2−イルメトキシ)キノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.1g、2.43mmol)の混合物に、1Nの水性HCl(6.6mL)を室温で添加した。結果として生じた混合物を、120℃に一晩加熱した。TLC及びMSが反応の完了を示した後、溶媒をロータリーエバポレーター上で除去し、凍結乾燥させて、黄色の固形物を得た。粗固形物を、ISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム(C18カラム、H2O/MeCN/0.1% CF3CO2H、0から100%で溶離)上で逆相クロマトグラフィーにより精製し、画分をLCMSによりモニタリングした。純粋な画分を合わせ、凍結乾燥させて、TFA塩として表題化合物II−10(920mg、86%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.17(br s,1H),8.62(d,J=4.95Hz,1H),8.09(br s,2H),7.96−7.85(m,3H),7.59(d,J=7.9Hz,1H),7.42−7.37(m,1H),7.08(d,J=2.5Hz,1H),5.33(s,2H),4.39−4.38(m,1H),1.51(d,J=6.8Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間3.3分間、m/z 329.1[M+H]+。
実施例13−−中間体II−11:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
ステップ1:3−アセチル−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
キシレン(10mL)中2−アミノ−5−クロロニコチンアルデヒド(1g、6.39mmol)及び2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン(1.362g、9.58mmol)の混合物を、3時間加熱して還流し、その後室温に冷却し、濾過し、キシレンで2回洗浄して、914mgの3−アセチル−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(64.3%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.68(br,1H),8.63(s,1H),8.49(s,1H),8.39(s,1H),2.48(s,3H)。LCMS(方法1):保持時間1.60分間、m/z 223.03[M+H]+。
ステップ2:(S)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
THF(15mL)中テトラエトキシチタン(512mg、2.25mmol)、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(163mg、1.35mmol)、及び3−アセチル−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(200mg、0.898mmol)の混合物を、80℃に一晩加熱し、その後室温に冷却した。混合物に、NaBH4(170mg、4.49mmol)を添加し、混合物を室温に一晩ゆっくりと加温した。その後、MeOHを添加して、過剰なNaBH4をクエンチした後、水を添加した。混合物を濾過して、固形物を除去し、その後、EtOAcで2回抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、勾配溶離(初めに20%から100%EtOAc/ヘキサン、その後0〜5%MeOH/DCM)による25gSiO2カラムを使用してBiotage(登録商標)クロマトグラフィーシステム上で精製して、(S)−N−((S)−1−(2,6−ジクロロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(123mg、42%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 8.40(s,1H),7.74(s,1H),7.75(s,1H),7.24(s,1H),5.24(d,J=9.45Hz,1H),4.42(m,3H),1.54(d,J=6.93Hz,3H),1.20(s,9H)。LCMS(方法1):保持時間2.07分間、m/z 328.98[M+H]+。
ステップ3:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(II−11)
MeOH(5mL)中((S)−N−((S)−1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(123mg、0.375mmol)の溶液に、HCl(2mL、8.00mmol、1,4−ジオキサン中4M)を添加した。その後、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物に6mLのエチルエーテルを添加し、結果として生じた沈殿物を濾過し、エチルエーテルで洗浄(2回)し、乾燥させ、濃縮して、(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン,HCl(96mg、98%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.75(br s,1H),8.60−8.35(s,1H),8.26(br,1H) 8.07(s,1H),4.40−4.50(m,1H),1.51(d,J=6.78Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間0.87分間、m/z 224.99[M+H]+。
実施例14−−中間体II−12:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノキサリン−2(1H)−オン
ステップ1:3−((4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ)−3−オキソプロピオン酸エチル
CH2Cl2(1L)中4−クロロ−2−ニトロアニリン(42.3g、245mmol)の溶液に3−クロロ−3−オキソプロピオン酸エチル(48g、319mmol)を滴加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去し、結果として生じた残渣を、最少量のMTBE(200mL)、及びゆっくりと添加したヘキサン(800mL)中に溶解した。溶液から沈殿したすべての生成物を濾過し、濾液を濃縮し、ヘキサン/酢酸エチル勾配溶離によるカラムクロマトグラフィーISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステムにより精製し、さらなる所望の生成物を得た。表題化合物は、98%収率(69.85g)で得られた。
ステップ2:7−クロロ−2−(エトキシカルボニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン1−オキシド(A)及び7−クロロ−2−(メトキシカルボニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン1−オキシド(B)
0℃の無水DMF(500mL)中エチル3−((4−クロロ−2−ニトロフェニル)アミノ)−3−オキソプロパノエート(68g、238mmol)及び安息香酸メチル(150mL)の溶液に、KOtBu(THF中1M溶液、500mL、500mmol)を滴加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、その後飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物を、CH2Cl2(300mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、SiO2フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、CH2Cl2/MeOHで溶離して、固体としてA/B(42.54g、67%収率、A/B比1:2)の混合物を得た。これを、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。
ステップ3:7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸エチル(D)及び7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸メチル(C)
DMF(200mL)中化合物A及びB(42.54g、159mmol)の混合物に、PBr3(85.9g、318mmol)を室温で滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、その後氷水でクエンチし、CH2Cl2(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、CH2Cl2/MeOH(9:1)を溶離剤として使用してフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、固体としてC/D(36.6g、91%収率)を得た。これを、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。
ステップ4:3,7−ジクロロキノキサリン−2−カルボン酸エチル(E)及び3,7−ジクロロキノキサリン−2−カルボン酸メチル(F)
1Lフラスコ中の化合物C/D(36.6g、145mmol)の混合物に、POCl3(150mL)を一度に添加し、結果として生じた混合物を3時間還流した。その後、混合物を室温に冷却し、NaHCO3水溶液で慎重にクエンチした。混合物を、CH2Cl2(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、溶離剤としてヘキサン/酢酸エチル(9:1)を使用してSiO2フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、固体としてE/F(23.7g、61%収率)を得た。混合物を、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。
ステップ5:7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−カルボン酸メチル
THF/MeOH(9:1、300mL)中化合物E/F(22.11g、81.9mmol)の混合物に、NaOMe(0.5M、360mL)を0℃で滴加した。結果として生じた混合物を、室温で3時間撹拌し、固体NH4Cl(20g)でクエンチした。溶媒を真空下で除去し、水を添加した(200mL)。混合物をCH2Cl2(150mL×3)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチル(9:1)を溶離剤として使用してSiO2フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、固体として表題化合物(19.1g、88%収率)を得た。
ステップ6:7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−カルバルデヒド(G)及びオキシビス((7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)メタノール)(H)
CH2Cl2(250mL)中7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−カルボン酸メチル(5.3g、20mmol)に、水素化ジイソブチルアルミニウム(1M、30mL)を−78℃で滴加した。結果として生じた混合物を−78℃で3時間撹拌し、その後MeOH(−78℃、20mL)でクエンチした。0.5時間撹拌した後、混合物を室温に加温し、L−酒石酸カリウムナトリウム水溶液(100mL)を添加した。その後、有機層を分離し、水層をCH2Cl2(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)を溶離剤として使用してSiO2フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、G(1.02g、23 %収率)及びH(2.24g、50%収率)を得た。Hの構造は、MS及び1H NMRに基づいて割り当てられた。
ステップ7:(R,E)−N−((7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
室温のDCE(300mL)中化合物H(2.24g、5.1mmol)に、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.44g、20.1mmol)及びCuSO4(4.85g、30.3mmol)を添加した。反応物を60℃に加熱し、4時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、50mLの飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。10分間撹拌した後、反応混合物を、Celiteパッド(登録商標)を通して濾過した。濾液をCH2Cl2(50mL×3)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として使用してISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.21g、67%収率)を得た。
ステップ8:(R)−N−((R)−1−(7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
CH2Cl2(150mL)中(R,E)−N−((7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.21g、6.8mmol)に、塩化メチルマグネシウム(MeMgCl)(THF中3M、3.4mL)を−78℃で滴加した。結果として生じた混合物を−78℃で2時間撹拌し、その後NH4Cl水溶液(20mL)でクエンチした。10分間撹拌した後、有機層を分離し、水層をCH2Cl2(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として使用してISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.18g、51%収率)を得た。
ステップ9:(R)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノキサリン−2(1H)−オン(II−12)
CH3CN(100mL)中化合物(R)−N−((R)−1−(7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.29g、3.46mmol)に、ヨードトリメチルシラン(3.46g、17.3mmol)を0℃で滴加した。その後、混合物を2時間還流し、室温に冷却し、MeOH(10mL)でクエンチした。溶媒を真空下で除去し、残渣を、水(0.1%TFA)/CH3CN(0.1%TFA)を溶離剤として使用してISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム上で逆C−18クロマトグラフィーにより精製して、TFA塩として化合物II−12(1.22g、95%収率)を得た。
実施例15−−中間体II−13:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノキサリン−2(1H)−オン
ステップ1:(S,E)−N−((7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
室温のDCE(300mL)中化合物H(2.31g、5.2mmol)に、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.52g、20.8mmol)及びCuSO4(5.0g、31.2mmol)を添加した。結果として生じた反応混合物を60℃に加熱し、4時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、50mLの飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。10分間撹拌した後、混合物を、Celiteパッド(登録商標)を通して濾過した。濾液をCH2Cl2(50mL×3)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として使用してISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.62g、78%収率)を得た。
ステップ2:(S)−N−((S)−1−(7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
CH2Cl2(150mL)中化合物(S,E)−N−((7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.62g、8.0mmol)に、塩化メチルマグネシウム(MeMgCl)(THF中3M、4.0mL)を−78℃で滴加した。結果として生じた混合物を−78℃で2時間撹拌し、その後NH4Cl水溶液(20mL)でクエンチした。10分間撹拌した後、有機層を分離し、水層をCH2Cl2(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/酢酸エチルを溶離剤として使用してISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.69g、62%)を得た。
ステップ14:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノキサリン−2(1H)−オン(II−13)
CH3CN(40mL)中化合物(S)−N−((S)−1−(7−クロロ−3−メトキシキノキサリン−2−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(350mg、1.03mmol)に、ヨードトリメチルシラン(1.03g、5.15mmol)を0℃で滴加した。その後、混合物を2時間還流した。これを室温に冷却した後、反応をMeOH(2mL)でクエンチした。溶媒を真空下で除去し、残渣を、水(0.1%TFA)/CH3CN(0.1%TFA)を溶離剤として使用してISCO(登録商標)クロマトグラフィーシステム上で逆C−18クロマトグラフィーにより精製して、TFA塩として表題化合物(267mg、79%収率)を得た。
実施例16−−中間体II−14:(3−((S)−1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)キノリン−2(1H)−オン
ステップ1:tert−ブチル(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−クロロフェニル)カルバメート
THF(350mL)中5−アミノ−2−クロロフェノール(10.00g、69.7mmol)の溶液を、二炭酸ジ−tert−ブチル(20mL、86mmol)で処理し、一晩還流撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて、茶色の油を得た。その後、油をEtOAc(300mL)中に溶解し、水、飽和水性NaHCO3、及びブライン(各300mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、茶色の油として21.01gの不純tert−ブチル(4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)カルバメートを得た(LCMS:m/z244[M+H]+)。この物質をDMF(130mL)中に溶解し、氷浴上で冷却した。その後、イミダゾール(11.74g、172mmol)を(約10分間にわたって)ゆっくりと添加した。DMF(45mL)中TBDMS−Cl(14.98g、99mmol)の溶液を(約2分間にわたって)添加した。氷浴を除去し、溶液を室温で一晩撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、溶液をEtOAc(1L)で希釈し、水(2×600mL)、半飽和水性NaHCO3(600mL)、半飽和水性NH4Cl(600mL)、飽和NaHCO3(600mL)、及びブライン(600mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、28.00gの茶色の固形物を得た。試料をEtOAc中に溶解し、シリカゲル(33g)を添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。材料を2つのバッチに分け、その各々を、ヘキサン中0から5%EtOAcで溶離、及び生成物の溶離時に4.5%または5%EtOAc定組成溶離による330gシリカゲルカラムを使用して、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を収集し、桃色の固体として21.76gのtert−ブチル(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−クロロフェニル)カルバメート(21.76g、60.8mmol、88%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 9.43(s,1H),7.23−7.28(m,1H),7.22(d,J=2.35Hz,1H),7.09−7.16(m,1H),1.46(s,9H),0.99(s,9H),0.21(s,6H)。LCMS(方法1):m/z 358[M+H]+。
ステップ2:tert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)カルバメート(J)
炉乾燥させた3口500mL丸底フラスコに、tert−ブチル(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−クロロフェニル)カルバメート(10g、27.9mmol)を充填した。炉乾燥させた添加漏斗を取り付け、系を窒素で洗い流した。エチルエーテル(113mL)をシリンジにより添加した。結果として生じた黄色の溶液を、アセトニトリル/ドライアイス浴上で(およそ−40℃に)冷却した。その後、t−BuLi(ペンタン中1.7M、40mL、68.0mmol)をカニューレにより添加漏斗に添加した。t−BuLi溶液をエーテル溶液に(約10分間にわたって)滴加し、その間にエーテル溶液は沈殿物で徐々に濁った。混合物を約−40℃で2.5時間撹拌し、その後DMF(11mL)をシリンジにより約10分間にわたって滴加し、その間に固形物は溶液の状態に戻った。アセトニトリル/ドライアイス浴を氷浴と交換し、黄色の溶液を0℃で1.75時間撹拌した。その後、反応を水(25mL)の滴加によってクエンチし、オレンジ色の沈殿物の形成を生じさせた。氷浴を除去し、試料を水(125mL)で希釈し、沈殿物の溶解を生じさせた。混合物を振盪し、層を分離した。水層を、AcOHでpH約4〜5に酸性化した。結果として生じた沈殿物を、EtOAc(200mL)で抽出し、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色の固体としてtert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)カルバメート(4.79g、17.63mmol、63%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 11.72(s,1H),10.50(s,1H),9.68(br s,1H),7.99(s,1H),7.88−7.91(m,1H),1.48(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 216(M−56、t−Bu損失)。
ステップ3:(R)−tert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−(1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)フェニル)カルバメート
(S)−1−(ピリジン−2−イル)エタノール(454.3mg、3.69mmol)、tert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)カルバメート(1g、3.68mmol)、及びトリフェニルホスフィン(1.158g、4.42mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で100mL丸底フラスコ内に定置した。THF(40mL)をシリンジにより添加した。結果として生じた黄色の溶液を氷浴上で冷却し、その後DIAD(0.86mL、4.42mmol)を滴加した。氷浴を除去し、溶液を室温で一晩撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。試料を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(50gシリカゲルカラムを使用、ヘキサン中0から13%EtOAcで溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、473.7mgの白色の固形物を得た。LCMS及びNMRは、フェノール性出発物質で汚染された(R)−tert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−(1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)フェニル)カルバメート(NMRにより約5:1の生成物対出発物質)と一致する。物質は、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.42(s,1H),9.73(s,1H),8.54−8.60(m,1H),7.98(s,1H),7.92(s,1H),7.82(ddd,J=7.80,7.80,1.80Hz,1H),7.44(br d,J=7.90Hz,1H),7.30−7.36(m,1H),5.64(q,J=6.35Hz,1H),1.67(d,J=6.45Hz,3H),1.46(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 377[M+H]+。
ステップ4:(S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノエート(K)
EtOH(27.5mL)中(S)−3−アミノブタン酸(6.25g、60.6mmol)の懸濁液を、氷浴上で冷却したその後、塩化チオニル(7.5mL、103mmol)を40分間にわたって滴加し、その間にアミノ酸は溶液となった。氷浴を融解させ、溶液を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、残渣をさらにEtOH(60mL)と混合し、再び減圧下で蒸発させて、油を得た。油をDCM(55mL)中に溶解し、氷浴上で冷却した。TEA(25mL、179mmol)を、撹拌しながら15分間にわたって滴加し、乳状の混合物を生じさせた。その後、二炭酸ジ−tert−ブチル(17mL、73.2mmol)を添加した。氷浴を融解させ、混合物を室温で5日間撹拌した。結果として生じた混合物を、Celite(登録商標)545を通してブフナー漏斗上で濾過し、濾過ケーキをDCM(50mL)で洗浄した。濾液を、飽和水性クエン酸(20mL)及び水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、透明な油として表題化合物を得た。1H NMRは、(S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノエート(13.47g、58.2mmol、96%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,CDCl3):δ ppm 4.95(br s,1H),4.15(q,J=7.13,2H),3.98−4.10(m,1H),2.40−2.57(m,2H),1.44(s,9H),1.27(t,J=7.18,3H),1.22(d,J=6.74,Hz,3H)。
ステップ5及び6:3−((S)−1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−14)
炉乾燥させた25mL丸底フラスコ及び撹拌棒を、窒素雰囲気下に置いた。その後、THF(2.25mL)及びジイソプロピルアミン(0.27mL、1.894mmol)を、シリンジにより添加した。この溶液をドライアイス/アセトン浴(−78℃)を使用して冷却し、n−BuLi(ヘキサン中1.6 M、1.15mL、1.84mmol)を5分間にわたって滴加した。10分間撹拌した後、THF(0.5mL)中(S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノエートK(115.3mg、0.499mmol)の溶液を5分間にわたって滴加した。この溶液を−78℃で75分間撹拌し、その後THF(1.0mL)中(R)−tert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−(1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)フェニル)カルバメート(188.7mg、0.501mmol)の溶液をシリンジによって滴加した。アルデヒドを添加すると、反応溶液は黄色になった。反応物を−78℃で13分間撹拌し、その後飽和NH4Cl水溶液(2.5mL)の添加によってクエンチした。混合物を、EtOAcと水(各10mL)とに分割した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色の油として(3S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−クロロ−4−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)ブタノエートの異性体の不純混合物(344.8mg、LCMS:m/z+608[M+H]+)を得た。粗物質(334 mg)を1,4−ジオキサン(5mL)中に溶解し、12Mの水性HCl(0.125mL)で処理し、110℃で90分間撹拌し、その間に赤色の材料が沈殿した。混合物を冷却し、上清をデカントし、廃棄した。ヘプタン(約4mL)を、丸底に残っている赤色の沈殿物に添加し、その後減圧下で蒸発させて、161.8mgの赤色の固形物を得た。物質をiPrOH(5mL)で粉砕し、結果として生じた沈殿物をハーシュ漏斗上で収集し、iPrOH(1mL)及びエチルエーテル(約20mL)で洗浄して、不純ではあるが、そのまま使用するには好適である赤色の固体として、3−((S)−1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(104.2mg、0.274mmol、55%収率)を得た。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 8.81−8.87(m,1H),8.55−8.64(m,1H),8.18(d,J=7.92Hz,1H),7.96−8.04(m,1H),7.95(s,1H),7.85(s,1H),6.99(s,1H),5.98(q,J=6.84Hz,1H),4.48(q,J=6.84Hz,1H),1.86(d,J=6.45Hz,3H),1.64(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1): m/z 344[M+H]+。
実施例17−−中間体II−15:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(シクロプロピルメトキシ)キノリン−2(1H)オン
ステップ1:tert−ブチル(4−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−2−ホルミルフェニル)カルバメート
シクロプロピルメタノール(0.145mL、1.838mmol)、tert−ブチル(4−クロロ−2−ホルミル−5−ヒドロキシフェニル)カルバメートJ(499.4mg、1.838mmol)、及びトリフェニルホスフィン(579.4mg、2.209mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で100mL丸底フラスコ内に定置し、その後THF(20mL)をシリンジにより添加した。結果として生じたオレンジ色の溶液を氷浴上で冷却し、DIAD(0.43mL、2.184mmol)を滴加した。氷浴を除去し、溶液を室温で48時間撹拌した。LCMSが反応の完了を示したら、シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。試料を、ヘキサン中0から3%EtOAcで溶離された25gシリカゲルカラムを使用してBiotage(登録商標)MPLC クロマトグラフィーシステム上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色がかった固体としてtert−ブチル(4−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−2−ホルミルフェニル)カルバメート(410.6mg、1.260mmol、68.6%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.57(s,1H),9.75(s,1H),7.95−8.00(m,2H),4.02(d,J=7.04Hz,2H),1.49(s,9H),1.23−1.31(m,1H),0.57−0.66(m,2H),0.38−0.46(m,2H)。LCMS(方法1):m/z 270(t−Bu損失)。
ステップ2及び3:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(シクロプロピルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−15)
炉乾燥させた25mL丸底フラスコ及び撹拌棒を窒素雰囲気下に置き、THF(5.6mL)及びジイソプロピルアミン(0.53mL、3.72mmol)をシリンジにより添加した。溶液をドライアイス/アセトン浴上で(−78℃に)冷却し、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、2.35mL、3.76mmol)を5分間の期間にわたり滴加した。15分間撹拌した後、THF(1.25mL)中(S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノエートK(286mg、1.238mmol)の溶液を5分間にわたって滴加した。溶液を−78℃で80分間撹拌し、THF(2.5mL)中tert−ブチル(4−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−2−ホルミルフェニル)カルバメート(403.2mg、1.238mmol)の溶液をシリンジにより滴加した。アルデヒドを添加すると、反応溶液は黄色になった。反応物を−78℃で12分間撹拌し、その後飽和NH4Cl水溶液(6mL)の添加によってクエンチした。混合物をEtOAcと水(各25mL)とに分割し、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、724.5gの黄色がかった油を得た。物質を1,4−ジオキサン(12.5mL)中に溶解し、12MのHCl(水溶液、0.32mL)で処理し、110℃で70分間撹拌し、その間に溶液はピンク色の沈殿物で濃くなった。試料を冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させて、1.13gの繊維状の赤色の固形物を得た。物質をi−PrOH(15mL)で粉砕し、結果として生じた沈殿物をブフナー漏斗上で収集し、i−PrOH(20mL)及びエチルエーテル(約60mL)で洗浄して、紙のような白色の固体として(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(シクロプロピルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(146.1mg、0.444mmol、36%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.13(br s,1H),8.21(br s,3H),7.98(s,1H),7.86(s,1H),6.98(s,1H),4.32−4.46(m,1H),3.96(d,J=6.40Hz,2H),1.51(d,J=6.70Hz,3H),1.21−1.35(m,1H),0.55−0.68(m,2H),0.35−0.46(m,2H)。LCMS(方法1):m/z 293[M+H]+。
実施例18−−中間体II−16:3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−2(1H)−オン
ステップ1:N−(4−クロロ−3−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)フェニル)アセトアミド
THF(375mL)中5−アミノ−2−クロロフェノール(3g、20.90mmol)(3,3−ジフルオロシクロブチル)メタノール(2.66g、21.78mmol)の溶液を窒素雰囲気下に置き、DEAD(3.90mL、24.63mmol)で処理した。溶液を室温で48時間撹拌した。LCMSが反応の適切な進行を示した後、シリカゲルを溶液に添加し、減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(340gシリカゲルカラムを使用、ヘキサン中0から100%EtOAcで溶離、ピーク溶離時に定組成溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製し、茶色の液体として3.89gの表題化合物を得た。LCMSは、不純4−クロロ−3−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)アニリン(m/z248[M+H]+)と一致した。試料をEtOAc(80mL)中に溶解し、DIEA(3.00mL、17.18mmol)及びAc2O(1.60mL、16.96mmol)で処理した。溶液を室温で一晩撹拌した。その後、溶液を水及びブライン(各50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(50gシリカゲルカラムを使用、ヘキサン中0から50%EtOAcで溶離、ピーク溶離時に定組成溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄茶色の油として3.16gの表題化合物を得て、これは静置時にゆっくりと結晶化した。LCMS及び1H NMRは、N−(4−クロロ−3−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)フェニル)アセトアミド(3.16g、10.91mmol、52%収率)と一致する。NMRにおいて、1つのプロトンが溶媒シグナルにより不明瞭である。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 11.91(s,1H),8.54−8.67(m,1H),7.80−7.95(m,2H),7.68(s,1H),7.56(d,J=7.30Hz,1H),7.34−7.44(m,1H),7.29(d,J=9.10Hz,1H),7.13−7.22(m,1H),7.03(s,1H),6.31(br s,1H),6.22(d,J=7.90Hz,1H),5.30(s,2H),4.10−4.26(m,2H),3.78(s,3H)。LCMS(方法1):m/z 290[M+H]+。
ステップ2:2,6−ジクロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド
管にセプタムで蓋をし、窒素雰囲気下に置いた。その後、DMF(2.15mL、27.8mmol)をシリンジにより添加し、結果として生じた反応混合物を氷浴上で冷却した。POCl3(8.40mL、90mmol)をシリンジにより滴加し(10分間)、その間に白色の物質が沈殿した。その後、溶液を室温に10分間にわたって加温し、混合物をN−(4−クロロ−3−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)フェニル)アセトアミド(2.44g、8.42mmol)で処理した。混合物を80℃で2日間撹拌した。結果として生じた濃赤色の溶液を氷上に移し、黄色の沈殿物を生じさせた。沈殿物をブフナー漏斗上で収集し、水(約500mL)で洗浄し、乾燥させて、淡黄色の固体として2.38gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、2,6−ジクロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド(2.38g、6.88mmol、82%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.31−10.36(m,1H),8.88(s,1H),8.48(s,1H),7.65(s,1H),4.37(d,J=4.69Hz,2H),2.53−2.84(m,5H)。LCMS(方法1):m/z 346[M+H]+。
ステップ3:6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド
濃縮HCl(75mL)中2,6−ジクロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−3−カルバルデヒド(2.66g、7.68mmol)の溶液を、100℃で1日間撹拌し、その間に赤色のクラストがフラスコの表面に生じた。混合物を水(800mL)で希釈し、赤色の沈殿物の形成を生じさせた。混合物を室温で4日間静置させた。その後、沈殿物をブフナー漏斗上に収集し、水(1L)で洗浄し、真空下で50℃にて乾燥させて、赤色の固体として2.16gの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(2.16g、6.59mmol、86%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.21(s,1H),10.16−10.18(m,1H),8.43(s,1H),8.09(s,1H),6.94(s,1H),4.20(d,J=4.10Hz,2H),2.54−2.80(m,5H)。LCMS(方法1):m/z +328[M+H]+。
ステップ4:(E)−N−((6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(499.6mg、1.525mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(222.1mg、1.832mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で25mL丸底フラスコ内に定置した。THF(3.0mL)及びチタン(IV)イソプロポキシド(Ti(OiPr)4)(0.90mL、3.07mmol)をシリンジにより添加し、懸濁液を室温で一晩撹拌した。LCMSが、反応が完了間近であることを示したら、反応を飽和NH4Cl水溶液(2mL)の滴加によってクエンチした。その後、物質をEtOAc(100mL)で粉砕し、結果として生じた沈殿物を、Celite(登録商標)を通して濾過した。濾過ケーキをEtOAc(50mL)で洗浄し、EtOAc中で15分間超音波処理し、ブフナー漏斗を使用して濾過した。濾液を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色の固体として413mgの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、(E)−N−((6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(413mg、0.958mmol、62.9%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.21(s,1H),8.74(s,1H),8.59(s,1H),8.09(s,1H),6.95(s,1H),4.19(d,J=4.40Hz,2H),2.55−2.79(m,5H),1.19(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 431[M+H]+。
ステップ5:N−(1−(6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
(E)−N−((6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(411.3mg、0.955mmol)を、窒素雰囲気下で100mL丸底フラスコ内に定置した。DCM(7.6mL)を添加し、懸濁液をドライアイス/クロロホルム浴上で(およそ−60℃に)冷却した。臭化メチルマグネシウム(MeMgBr、エーテル中3M)(0.95mL、2.85mmol)を滴加した。その後、冷浴を室温に一晩加温し、オレンジ色の溶液を生じさせた。LCMSが反応の完了を示したら、溶液を氷浴上で冷却し、水(5mL)で滴下処理し、沈殿を生じさせた。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。シリカゲルを有機層に添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage(登録商標)MPLCクロマトグラフィーシステム(DCM中0から5%MeOHで溶離、3.2%MeOHで定組成溶離)上でカラムクロマトグラフィーにより精製して、茶色の脆性発泡体として345.5mgの表題化合物を得た。LCMS及び1H NMRは、N−(1−(6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(345.5mg、0.773mmol、81%収率)と一致する。NMRは、ジアステレオマーの約1:1混合物を示す。LCMS(方法1):m/z447[M+H]+。
ステップ6:3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−16)
MeOH(7.0mL)中N−(1−(6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(342.7mg、0.767mmol)の溶液を氷浴上で冷却し、1,4−ジオキサン(4mL)中4MのHClで滴下処理した。その後、溶液を25分間撹拌した。溶媒を減圧下で室温にて蒸発させた。残渣を20mLのエチルエーテルで粉砕し、結果として生じた沈殿物をハーシュ漏斗上で収集し、さらなるエチルエーテルで洗浄して、271.4mgのピンク色の固形物を得た。LCMS及び1H NMRは、3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩(271.4mg、0.716mmol、93%収率)と一致する。1H NMR(300MHz,メタノール−d4):δ ppm 7.95(s,1H),7.79(s,1H),6.96(s,1H),4.48−4.55(m,1H),4.20(d,J=4.10Hz,2H),2.56 − 2.79(m,5H),1.68(d,J=7.04Hz,3H)。LCMS(方法1):m/z 343[M+H]+。
実施例19−−中間体II−17:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−8−フルオロキノリン−2(1H)−オン
ステップ1:tert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロフェニル)カルバメート
1,4−ジオキサン(50mL)中4−クロロ−2−フルオロアニリン(2g、13.74mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(6.4mL、27.6mmol)の溶液を、2日間還流撹拌した。その後、溶媒を蒸発させた。結果として生じた油を、MeOH、水、及び水酸化アンモニウム水溶液(各10mL)で希釈し、45分間激しく撹拌した。有機下部層を分離した。有機材料をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)、3.6%HCl水溶液(2×50mL)、飽和NaHCO3水溶液(50mL)、及びその後水(2×50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、赤色がかった液体としてtert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロフェニル)カルバメート(3.0011g、12.22mmol、89%収率)を得て、これは静置時に固体化した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 9.12(s,1H),7.63(t,J=8.65Hz,1H),7.42(dd,J=10.85,2.35Hz,1H),7.18−7.24(m,1H),1.45(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 246[M+H]+。
ステップ2:tert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)カルバメート
炉乾燥させた3口500mL丸底フラスコに炉乾燥させた添加漏斗を取着し、窒素雰囲気下に置いた。tert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロフェニル)カルバメート(5.44g、22.14mmol)及びエチルエーテル(91mL)をシリンジにより添加した。透明な溶液をアセトニトリル/ドライアイス浴上で(およそ−40℃に)冷却した。tert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、33mL、22.14mmol)を、カニューレによって添加漏斗に添加した。t−BuLi溶液をエーテル溶液に(約10分間にわたって)滴加し、その間にエーテル溶液はオレンジ色に変わり始めた。この溶液を約−40℃で2時間撹拌し、その間にそれは次第によりオレンジ色になった。DMF(8.7mL、112mmol)を(約10分間にわたって)滴加し、黄色の固体の沈殿を生じさせた。MeCN/ドライアイス浴を氷浴と交換し、混合物をさらに2時間撹拌した。その後、反応を水(20mL)の滴加によってクエンチし、茶色の混合物を生じさせ、氷浴を除去した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、5.45gの油状の黒色の固形物を得た。物質をヘキサン(50mL)で粉砕し、ブフナー漏斗上で収集し、さらなるヘキサンで洗浄して、黄色の粉末として2.73gのtert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)カルバメートを得た。濾液を減圧下で蒸発させ、残渣をヘキサン(約15mL)中で粉砕し、結果として生じた黄色の固形物をハーシュ漏斗上で収集して、表題化合物の第2の収穫物(second crop)(0.66g)を得た。合計3.39g(12.4mmol、56%収率)のtert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)カルバメートを回収した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 9.93(d,J=0.88Hz,1H),9.47(s,1H),7.81−7.90(m,1H),7.55−7.61(m,1H),1.44(s,9H)。LCMS(方法1):m/z 296 [M+Na]。
ステップ3及び4:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−8−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−17)
炉乾燥させた200mL丸底フラスコ及び撹拌棒を、窒素雰囲気下に置いた。THF(17mL)及びジイソプロピルアミン(1.59mL、11.16mmol)を、シリンジにより添加した。結果として生じた溶液をドライアイス/アセトン浴上で(およそ−78℃に)冷却し、その後、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、7.1mL、11.36mmol)を5分間にわたって滴加した。15分間撹拌した後、THF(3.75mL)中(S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタノエートK(860.7mg、3.72mmol)の溶液を5分間にわたって滴加した。この溶液を−78℃で80分間撹拌し、その後、THF(7.5mL)中tert−ブチル(4−クロロ−2−フルオロ−6−ホルミルフェニル)カルバメート(1016.4mg、3.71mmol)の溶液をシリンジにより滴加した。反応物を−78℃でさらに22分間撹拌し、その後、飽和NH4Cl水溶液(17mL)の添加によってクエンチした。混合物をEtOAc及び水(各100mL)に分割した。有機層を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、オレンジ色のゴム状物質として1.88gの表題化合物を得た。物質を1,4−ジオキサン(38mL)中に溶解し、12M水性HCl(0.96mL)で処理し、110℃で50分間撹拌した。その後、試料を冷却した。溶媒を減圧下で蒸発させて、1.24gの赤色の固形物を得た。材料をIPA(25mL)中で粉砕し、ハーシュ漏斗上で収集し、IPA(5mL)及びエチルエーテル(約20mL)で順次洗浄して、赤色の固体として(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−8−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(370.4mg、1.337mmol、36%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.41(s,1H),8.33(br s,3H),8.10(s,1H),7.67−7.76(m,2H),4.38−4.53(m,1H),1.52(d,J=7.04Hz,3H)。LCMS(方法1):m/z 241[M+H]+。
実施例20−−中間体II−18:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−イソプロポキシキノリン−2(1H)−オン
ステップ1:4−クロロ−3−イソプロポキシアニリン
CH3CN(300mL)中5−アミノ−2−クロロフェノール(20g、139mmol)及び2−ブロモプロパン(26mL、278mmol)及びK2CO3(38.4g、278mmol)の混合物を、24時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、固形物を酢酸エチル(150mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をISCO(SiO2、Hex/EtOAc0から40%)により精製して、表題化合物、4−クロロ−3−イソプロポキシアニリン(22.6g、87%)を得た。
ステップ2:N−(4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)アセトアミド
CH2Cl2(200mL)中4−クロロ−3−イソプロポキシアニリン(22.5g、121mmol)の混合物に、DIPEA(42mL、242mmol)を添加し、その後、無水酢酸(17mL、181mmol)を添加した。結果として生じた混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の完了後、水(100mL)を添加し、10分間撹拌した。有機層を分離し、1NのHCl(水溶液、200mL)、塩水(150mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、濃縮した。粗残渣をCH2Cl2/ヘキサンから再結晶化させて、所望の化合物N−(4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)アセトアミド(19.6g、71%)を得た。
ステップ3:2,6−ジクロロ−7−イソプロポキシキノリン−3−カルバルデヒド
DMF(15mL、193.6mmol)を350mL封止管に添加し、0℃に冷却した。この溶液に、オキシ塩化リン(60.1mL、645.6mmol)を40〜50分間滴加した。結果として生じた混合物を室温にした後、N−(4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)アセトアミド(14.7g、64.5mmol)を部分に分けて添加し、80℃に一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、砕いた氷の上に慎重に注いだ。黄色の沈殿物を濾過し、水で洗浄し、P2O5上で一晩乾燥させて、黄色の固体として2,6−ジクロロ−7−イソプロポキシキノリン−3−カルバルデヒド(17.5g、95%)を得た。
ステップ4:6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド
MeOH:THF(1:1、100mL)の共溶媒中2,6−ジクロロ−7−イソプロポキシキノリン−3−カルバルデヒド(5.8g、20.4mmol)に、NaOMe(2.2g、40.8mmol)を部分に分けて室温で添加した。反応混合物を3時間還流した。室温に冷却した後、反応をNH4Cl水溶液(20mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EA(3:1)によるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体として6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド(5.07g、89%)を得た。
ステップ5:1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エタノール
−78℃のTHF(100mL)中6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−カルバルデヒド(5.07g、18.17mmol)に、THF(3M、9.1mL、27.2mmol)中MeMgClの溶液を滴加した。反応物を室温(rt)で3時間撹拌し、その後NH4Cl水溶液(50mL)でクエンチした。有機層を分離し、水層をEtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EA(3:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、化合物1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エタノール(4.06g、76%)を得た。
ステップ6:1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エタノン
室温のCH2Cl2(50mL)中1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エタノール(4.06g、13.8mmol)に、DMP(7.0g、16.5mmol)を部分に分けて添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、その後NaHCO3及びNa2S2O3の水溶液でクエンチした。15分間撹拌した後、両層は透明になった。有機層を分離し、水層をCH2Cl2(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EA(4:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体として1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エタノン(3.67g、72%)を得た。
ステップ7:(R,E)−N−(1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
室温のTHF/トルエン(20mL:400mL)中1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エタノン(3.67g、12.5mmol)に、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.03g、25mmol,)及びTi(OiPr)4(11mL、37.5mmol,)を添加した。反応物をDean−Stark装置で還流した。反応物を4時間還流し、150mLの溶媒を除去した後、反応物を室温に冷却した。溶媒を真空下で除去し、50mLのEtOAcを残渣に添加し、その後20mLの飽和NaHCO3水溶液を添加した。10分間撹拌した後、固形物を、Celiteパッドを通して除去した。濾液をEtOAc(200mL×2)で抽出し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EA(1:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.32g、87%)を得た。
ステップ8:(R)−N−((S)−1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
−78℃のTHF(100mL)中(R,E)−N−(1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(4.32g、10.9mmol)に、THF中1M L−selectride(14.2mL、14.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温に加温し、3時間撹拌した。反応を飽和NH4Cl(30mL)水溶液でクエンチし、その後EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、ヘキサン/EA(1:1)によるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(3.58g、82%)を得た。
ステップ9:(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−イソプロポキシキノリン−2(1H)−オン塩酸塩(II−18)
ジオキサン(50mL)中(R)−N−((S)−1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−メトキシキノリン−3−イル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.58g、8.99mmol)に、2NのHCl(50mL)を室温で添加した。反応物を3時間還流した。溶媒を真空下で除去し、残渣を真空下で乾燥させて、粗II−18を得て、これを粉砕(CH2Cl2/MeOH/ヘキサン)によりさらに精製して、白色の固体として純粋な化合物II−18(2.44g、86%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.10(s,1H),8.29(br,s,3H),7.98(s,1H),7.83(s,1H),7.08(s,1H),4.66(m,1H),4.38(m,1H),3.91(s,3H),1.52(d,J=6.87Hz,3H),1.37(d,J=6.03Hz,6H)。
LCMS(方法3、APCI):RT=8.06分間、m/z=281.1[M+H]+。
実施例21−−中間体III−1:5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル
ステップ1:2−シアノ−5−フルオロピリジン1−オキシド
CHCl3(60mL)中5−フルオロピコリノニトリル(7.27g、59.5mmol)の溶液を、添加漏斗によりCHCl3(160mL)中m−CPBA(<77%、22.00g、98mmol)の溶液に滴加した。溶液を4日間還流撹拌し、その時、LCMSは約85%の変換を示した。試料を冷却し、その後亜硫酸ナトリウム(12.4g、98mmol)を添加し、試料を室温で3時間撹拌し、その間に溶液は白色の沈殿物で濃くなった。試料をDCM(300mL)で希釈し、ブフナー漏斗上で濾過し、濾過ケーキをDCM(約400mL)で洗浄した。白色の物質が濾液中に沈殿した。濾液混合物を飽和水性NaHCO3(400mL)で洗浄し、その間に固形物は溶液の状態になった。有機層を水(300mL)で洗浄し、その後乾燥させ(MgSO4)、濾過した。シリカゲルを添加し、混合物を減圧下で蒸発させた。物質を、ヘキサン中0から100%EtOAc、ピーク落下時に定組成溶離によるBiotage MPLC(340gシリカゲルカラム)によりクロマトグラフィーにかけ、白色の固体として2−シアノ−5−フルオロピリジン1−オキシド(4.28g、31.0mmol、52%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 8.85−8.93(m,1H),8.23(dd,J=9.09,6.74Hz,1H),7.53−7.64(m,1H)。LCMS(方法1):保持時間0.57分間、m/z 138.9[M+H]+。
ステップ2:6−シアノ−3−フルオロピリジン−2−イルアセテート
無水酢酸(40ml、424mmol)中2−シアノ−5−フルオロピリジン1−オキシド(4.28g、31.0mmol)の溶液を、3日間還流加熱し(150℃浴)、その間に透明な溶液の色が濃くなった。試料を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(30mL)中に溶解し、1時間撹拌した。シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。物質を、ヘキサン中0から23%EtOAcによるBiotage MPLC(100gシリカゲルカラム)によりクロマトグラフィーにかけ、冷却時に固体化した透明な液体として6−シアノ−3−フルオロピリジン−2−イルアセテート(3.32g、18.43mmol、60%収率)を得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d):δ ppm 7.65−7.75(m,2H),2.42(s,3H)。LCMS(方法1):保持時間1.54分間、m/z 138.8(アセテート塩損失) 。
ステップ3:5−フルオロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル
MeOH(40ml)中6−シアノ−3−フルオロピリジン−2−イルアセテート(3.32g、18.43mmol)の溶液を、炭酸カリウム(5.10g、36.9mmol)で処理し、室温で4時間撹拌した。2時間におけるLCMSは、反応が完了したことを示した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(100mL)中に溶解し、1MのHClでpH≦1に酸性化した。溶液をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、白色の固体として5−フルオロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(2.34g、16.94mmol、92%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.92(br s,1H),7.73(br s,1H),7.43(br s,1H)。LCMS(方法1):保持時間0.70分間、m/z 138.9[M+H]+。
ステップ4:5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(III−1)
200mL丸底フラスコ内の5−フルオロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(2.31g、16.73mmol)及び炭酸カリウム(4.86g、35.2mmol)の混合物を、DMF(46ml)で処理し、15分間撹拌した。MeI(1.2ml、19.19mmol)を添加し、混合物を室温で45分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(150mL)と混合し、DCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、シリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させ、その後、高真空下で60℃にてさらに蒸発させた。物質を、ヘキサン中0から35%EtOAc、16%EtOAcにて定組成溶離、ピーク落下時に35%EtOAcによるBiotage MPLCによりクロマトグラフィーに付した。16%EtOAcで落下したピークは、O−メチル化物質であり、廃棄した。35%EtOAcで落下したピークは、固体として表題化合物III−1(1.70g、11.17mmol、67%収率)を提供した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 7.53(dd,J=9.38,7.62Hz,1H),7.18(dd,J=7.77,4.84Hz,1H),3.60(s,3H)。LCMS(方法1):保持時間0.94分間、m/z 152.9[M+H]+。
実施例22−−中間体V−2:5−アミノ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル
ステップ1:N−(6−シアノピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
300mLのDCM中5−アミノピコリノニトリル(5.50g、46mmol、1当量)の溶液を0℃に冷却し、その後TEA(20mL、144mmol、3.1当量)で処理した後、トリフルオロ無水酢酸(20mL、144mmol、3.1当量)を滴加した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を氷上に注ぎ、DCMで抽出した。シリカゲルプラグ(ヘキサン/EtOAc、75/25)を通過させて精製して、白色の固体としてN−(6−シアノピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(7.24g、73%)を得た。TLC:ヘキサン/EtOAc、8/2。
ステップ2:N−(6−シアノピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド−N−オキシド
270mLのCHCl3中N−(6−シアノピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(7.24g、33.7mmol、1当量)の溶液を、氷浴内で冷却し、その後65mLのCHCl3中mCPBA(7.68g、39mmol、1.15当量)の溶液で滴下処理した。反応混合物を24時間還流し、その後H2O中に注いだ。10%水性NaHSO3及びNaHCO3と共に撹拌した後、固形物を収集し、H2Oですすぎ、その後CHCl3ですすいだ。これにより、白色の固体として1.86g(24%)の表題化合物を得た。未反応のN−(6−シアノピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(4.70g、65%)を、濾液の抽出及びシリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc、75/25)による精製によって回収した。
ステップ3:5−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル
10.5mLのTHF中N−(6−シアノピリジン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド−N−オキシド(0.81g、3.5mmol、1当量)の懸濁液を、TEA(0.75mL、5.3mmol、1.5当量)で処理し、その後トリフルオロ無水酢酸(1.74mL、12.5mmol、3.5当量)を滴加した。室温で一晩撹拌した後、氷片及び12mLの10%NaOHを添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物をHOAcでpH約4に酸性化し、沈殿した固形物を収集して、ベージュ色の固体として0.31gの5−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(64%)を得た。TLC:DCM/MeOH、97/3。
ステップ4:5−アミノ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(V−2)
18mLのDMF中5−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(500mg、3.7mmol、1当量)の溶液を、無水K
2CO
3(1.0g、7.26mmol、2当量)及びCH
3I(0.175mL、4.0mmol、1.1当量)で処理し、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に水を添加した後、EtOAcで抽出(2回)し、抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、蒸発させて、黄褐色の固形物を得た。NMRによる粗生成物の分析は、約8/2の所望の生成物/O−メチル化異性体の比を示した。固形物をEt
2Oで粉砕して、160mgの所望の生成物(29%)を得た。C18 ISCO分取クロマトグラフィーによるEt
2O 洗浄液の精製により、TFA塩(15%)としてさらなる82mgの表題化合物V−1を得た。
TLC:ヘキサン/EtOAc、1/1。1H−NMR(300MHz,d6DMSO) δ:6.94(d,J=7.68),6.42(ブロードs,2H),6.33(d,J=7.68),3.55(s,3H)。LC/MS(方法3):保持時間3.0分間、m/z 150[M+H]+。
実施例23−5−(((6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−1)
100mL丸瓶フラスコに、6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒドIV−1(69.6mg、0.335mmol)、5−アミノ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルV−2(50mg、0.335mmol)、及びDCM(10ml)中酢酸(0.096ml、1.676mmol)を添加した。最後に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(107mg、0.503mmol)を充填し、N2流下で一晩室温にて激しく撹拌した。反応混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、その後飽和NaHCO3、水(2回)、及びブラインで洗浄した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗物質を得て、これをGilson上で逆相分取HPLCにより精製して、生成物と未知の副生成物との混合物を得た(約32mg、28%収率、81%HPLC純度)。混合物を第2のHPLC精製に供して、純粋な所望の生成物(4mg、3.5%収率)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ ppm 7.97(s,1H),7.56(br s,1H),7.45(br d,J=11.43Hz,2H),7.36(br d,J=8.79Hz,1H),7.12−7.20(m,1H),6.66−6.78(m,1H),6.00(br d,J=7.92Hz,1H),3.68(s,2H),3.31(br s,3H)。LCMS(方法1):保持時間2.37分間、m/z 340.97[M+H]+。
実施例24−6−クロロ−3−((1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)メチル)キノリン−2(1H)−オン(I−2)
ステップ1:1−エチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン
DMF(30ml)中3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(1.00g、7.14mmol)及びK2CO3(3.00g、21.71mmol)の混合物を、ヨウ化エチル(0.60ml、7.42mmol)で処理し、50℃で一晩撹拌した。LCMSは、生成物及び出発物質の4:1の混合物を示した。さらなるヨウ化エチル(0.25mL)を添加し、反応物を60℃で5時間撹拌した。黄色の混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で蒸発させて、1.08gの黄色の固形物を得た。物質を数mLのDCM中に溶解し、Biotage MPLC(25gシリカゲルカラム、DCM中0から10%MeOH、3%MeOHにて定組成溶離)によりクロマトグラフィーに付して、黄色の固体として1−エチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン898.9mg、5.35mmol、74.9%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 8.38(dd,J=7.92,2.05Hz,1H),8.24(dd,J=6.60,2.20Hz,1H),6.44(dd,J=7.62,6.45Hz,1H),4.05(q,J=7.04Hz,2H),1.26(t,J=7.18Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間0.96分間、m/z 169.0[M+H]+。
ステップ2:3−アミノ−1−エチルピリジン−2(1H)−オン
200mL丸底フラスコ内のEtOAc(30ml)中1−エチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(891.2mg、5.30mmol)及び塩化スズ(II)二水和物(5.03g、22.29mmol)の溶液を、80℃で2時間撹拌した。1.5時間におけるLCMSは、反応がきれいに完了したことを示した。溶液を冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、その後NaHCO3(8g)を少量ずつ添加し、混合物を20分間撹拌し、それまでに僅かな泡立ちが生じ、混合物は依然として強酸性であった(pH約1)。水(50mL)を、初めに磁気的に、その後手で撹拌しながら複数部に分けて添加し、沈殿物が生じ、pH約8の紺青色の混合物を生じさせた。混合物をブフナー漏斗上で濾過し、濾過ケーキを複数部分のEtOAc(合計約100mL)で洗浄した。濾液層を分離した。水相をEtOAc(3×50mL)で抽出し、すべての有機物を合わせ、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で蒸発させた。結果として生じた青色がかった固体(0.64g)を数mLのDCM中に溶解し、Biotage MPLC(25gシリカゲルスナップカラム、DCM中0から9%MeOH、3.8%MeOHにて定組成溶離)によりクロマトグラフィーに付した。このように得られた青色の固形物を、DCM中に溶解し、シリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage MPLC(25gシリカゲルカラム、ヘキサン中0から100%EtOAc、67%EtOAcにて定組成溶離)により再びクロマトグラフィーに付して、僅かに青色の固体として3−アミノ−1−エチルピリジン−2(1H)−オン(517.7mg、3.75mmol、70.7%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 6.88(dd,J=6.89,1.91Hz,1H),6.41(dd,J=7.04,1.76Hz,1H),6.03(dd,J=6.90,6.90Hz,1H),5.06(s,2H),3.89(q,J=7.13Hz,2H),1.19(t,J=7.18Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間0.76分間、m/z 139.0[M+H]+。
ステップ3:6−クロロ−3−((1−エチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルアミノ)メチル)キノリン−2(1H)−オン(I−2)
MeOH(1.5mL)及びトルエン(1.5mL)中6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド(100.1mg、0.482mmol)及び3−アミノ−1−エチルピリジン−2(1H)−オン(67.1mg、0.486mmol)の懸濁液を、AcOH(27.6μL)で処理し、50℃で5.5時間振盪し、その間にピリジノン出発物質の青色が流出した。溶媒を減圧下で蒸発させた。赤色の残渣を、2アリコートのトルエン(各3mL)で逐次的に処理し、減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(3mL)中に懸濁し、AcOH(135.4μL)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(164.3mg、0.775mmol)で処理し、その後窒素下に置き、室温で一晩撹拌した。数分以内に物質は溶液の状態になり、1時間以内に物質は沈殿した。試料をDCM/MeOH/EtOAcで希釈し、シリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage MPLC(ヘキサン中0から100%EtOAc)によりクロマトグラフィーに付して、緑色がかった固体として表題化合物(I−2)(25.7mg、0.078mmol、16.16%収率、220nmにてHPLC純度100%)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ ppm 12.02(s,1H),7.79(d,J=2.05Hz,1H),7.65(s,1H),7.49(dd,J=8.65,2.20Hz,1H),7.30(d,J=8.79Hz,1H),6.90(dd,J=4.30,4.30Hz,1H),5.95−6.11(m,3H),4.16(d,J=5.90Hz,2H),3.93(q,J=6.84Hz,2H),1.22(t,J=7.04Hz,3H)。LCMS(方法4):保持時間1.15分間、m/z 330.0[M+H]
+。
実施例25−−(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−13)
N2下の無水ジメチルスルホキシド(57mL)中5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(1.23g、8.09mmol)、(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−1(1.91g、7.37mmol)、及びN,N−ジイソピロピルエチルアミン(3.8mL、21.8mmol)の混合物を、110℃に加熱し、6時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をEtOAc/H2O(750mL/750mL)に分割した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、真空で濃縮した。残渣を、ISCO上で2回精製した(40gシリカゲルカラム、EtOAc/ヘキサン0〜100%、80gシリカゲルカラム、MeOH/ジクロロメタン0〜5%)。無色の画分を合わせ、大量の白色の固形物が沈殿するまで、ジクロロメタンをロータリーエバポレーター上にて減圧下で除去した。白色の固形物を濾過により収集し、冷MeOHで洗浄した。その後、これをMeCN/H2O(10mL/25mL)と混合し、凍結乾燥させて、白色の固体として表題化合物I−13(790mg)を得た。融点:262〜264℃。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ:12.07(s,1H),7.75(s,1H),7.73(d,J=2.2Hz,1H),7.51(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.31(d,J=8.8Hz,1H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),6.93(d,J=7.7Hz,1H),5.95(d,J=8.0Hz,1H),4.68(m,1H),3.58(s,3H),1.50(d,J=6.6Hz,3H)。LCMS(方法3):254nmで100%純粋、保持時間10.78分間、m/z 355、357[M+H]+。第2のISCOからの濾液及び着色画分(TLC純粋)を合わせ、活性炭で処理し、(濾液が無色になるまで)濾過した。その後、濾液をロータリーエバポレーター上にて減圧下で濃縮して、大量の白色の固形物が沈殿するまでジクロロメタンを除去した。白色の固形物を濾過により収集し、冷MeOHで洗浄した。その後、これをMeCN/H2O(10mL/25mL)と混合し、凍結乾燥させて、白色の固体として表題化合物I−13(970mg)を得た。融点:262〜264℃。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ:12.06(s,1H),7.75(s,1H),7.73(d,J=2.5Hz,1H),7.51(dd,J=8.6,2.3Hz,1H),7.31(d,J=8.8Hz,1H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),6.92(d,J=8.0Hz,1H),5.95(d,J=8.0Hz,1H),4.68(m,1H),3.58(s,3H),1.50(d,J=6.9Hz,3H)。LCMS(方法3):254nmで100%純粋、m/z 355、357[M+H]+。合わせた2つのバッチの総収率は、67%である。
実施例26−−(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−14)
DMSO(1ml)中DIEA(0.165ml、0.943mmol)、(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オンII−1(70mg、0.314mmol)、及び5−フルオロ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(52.1mg、0.377mmol)の混合物を、110℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、その後EtOAcで処理し、水で2回洗浄し、乾燥させ、濃縮した。10gカラム上の0から10%MeOH/DCMによるbiotage精製により、(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(12.1mg、11.3%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.03(s,1H),7.72(s,2H),7.47(m,1H),7.28(m,1H),6.84(m,1H),6.68(m,1H),5.93(m,1H),4.66(m,1H),1.45(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間2.35分間、m/z 361.05[M+Na]+。
実施例27−−(S)−5−((1−(6−クロロ−7−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−16)
DMSO(15mL)中(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−4(1.00g、3.61mmol)、5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(604mg、3.97mmol)、N,N−ジイソピロピルエチルアミン(1.9mL、10.8mmol)の混合物を、封止管内で110℃に16時間加熱した。MS及びTLCは、完全な変換を示した。反応混合物を、激しく撹拌しながら水(300mL)中に注いだ。固形物を濾過し、水で洗浄し、その後EtOAc中に溶解し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、溶液をシリカゲルで濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO2、ジクロロメタン/EtOAc0から50%)により精製して、淡黄色の固体として標的化合物I−16(1.20g、89%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 12.12(s,1H),7.95(d,J=7.9Hz,1H),7.74(s,1H),7.21(d,J=10.4Hz,1H),6.94(d,J=7.9Hz,1H),6.92(d,J=7.4Hz,1H),5.94(d,J=8.2Hz,1H),4.69−4.62(m,1H),3.58(s,3H),1.49(d,J=6.6Hz,3H);LCMS(方法3):保持時間5.00分間、m/z 373.1、375.1[M + H]+。
実施例28−−(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピラジン−2−カルボニトリル(I−17)
ステップ1:6−ブロモ−3−クロロ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン
200mL丸底フラスコ内の6−ブロモ−3−クロロピラジン−2(1H)−オン(2g、9.55mmol)及び炭酸カリウム(2.77g、20.04mmol)の混合物を、DMF(25ml)で処理し、15分間撹拌した。MeI(0.69ml、11.04mmol)を添加し、混合物を室温で45分間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を水(75mL)と混合し、DCM(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、シリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させ、その後、高真空下で60℃にてさらに蒸発させた。物質を、Biotage MPLC(シリカゲル、ヘキサン中0から35%EtOAc)により、16%EtOAcにて定組成溶離、所望の質量のピーク落下時に30%EtOAcでクロマトグラフィーに付した。30%EtOAcで落下したピークは、白色の固体として6−ブロモ−3−クロロ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(1.30g、5.82mmol、61%収率)を提供した。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 7.50(s,1H),3.63(s,3H)。LCMS(方法1):保持時間1.44分間、m/z 222.9,224.9[M+H]+。
ステップ2:(S)−3−(1−((5−ブロモ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−イル)アミノ)エチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン
DMSO(5ml)中(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−1(200mg、0.772mmol)及び6−ブロモ−3−クロロ−1−メチルピラジン−2(1H)−オン(189.2mg、0.847mmol)の混合物を、DIEA(400μL、2.290mmol)で処理し、110℃で5時間撹拌した。試料を水(75mL)と混合し、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。試料を、Biotage MPLC(25gシリカゲルカラム、ヘキサン中0から100%EtOAc、ピーク落下時に定組成溶離)によりクロマトグラフィーに付して、オレンジ色の固体として(S)−3−(1−((5−ブロモ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−イル)アミノ)エチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン(32.9mg、0.080mmol、10%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 11.99(s,1H),7.70−7.75(m,2H),7.56(d,J=7.92Hz,1H),7.46−7.52(m,1H),7.30(d,J=8.79Hz,1H),6.88−6.96(m,1H),5.02−5.17(m,1H),3.50−3.60(m,3H),1.44(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間2.55分間、m/z 410.8[M+H]+。
ステップ3:(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピラジン−2−カルボニトリル(I−17)
(S)−3−(1−((5−ブロモ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロピラジン−2−イル)アミノ)エチル)−6−クロロキノリン−2(1H)−オン(31.0mg、0.076mmol)、Pd2(dba)3(7.4mg、8.08μmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(8.7mg、0.016mmol)、及びジシアノ亜鉛(18.1mg、0.154mmol)の混合物を、2ドラムバイアル内に窒素下に置いた。DMF(1.4ml)をシリンジにより添加した。雰囲気を排気し、窒素と3回交換した。混合物を、室温で一晩撹拌した。LCMSは、反応がきれいに完了したことを示した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、水(15mL)及びDCM(2×15mL)に分割した。合わせた有機抽出物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage MPLC(ヘキサン中0から65%EtOAc、ピーク落下時に定組成溶離)によりクロマトグラフィーに付して、オレンジ色の固体として表題化合物I−17(20.1mg、0.055mmol、72.0%収率、220nmにてHPLC純度96.5%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.03(s,1H),8.59(d,J=8.50Hz,1H),7.77(s,1H),7.72(d,J=2.35Hz,1H),7.47−7.55(m,2H),7.31(d,J=8.79Hz,1H),5.18−5.31(m,1H),3.48(s,3H),1.48(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法4):保持時間1.25分間、m/z 356.1[M+H]+。
実施例29−−(S)−5−((1−(6−クロロ−7−メトキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−20)
n−BuOH(3mL)中5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(58mg、0.38mmol)、(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−メトキシキノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−7(100mg、0.35mmol)、及びN,N−ジイソピロピルエチルアミン(180μL、1.04mmol)の混合物を、封止した管内にてN2下で110℃に加熱し、一晩撹拌した。その後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣をISCO(20gシリカゲルカラム、EtOAc/ヘキサン0〜100%)上で精製した。得られたオフホワイトの固形物をEtOAc/ヘキサンで粉砕し、濾過し、熱いMeCN/H2O(10mL/10mL)中に溶解し、その後凍結乾燥させて、白色の固体として表題化合物I−20(78mg、58%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ:11.90(s,1H),7.74(s,1H),7.68(s,1H),6.98(d,J=7.7Hz,1H),6.95(s,1H),6.90(d,J=7.9Hz,1H),5.95(d,J=7.9Hz,1H),4.65(m,1H),3.88(s,3H),3.58(s,3H),1.48(d,J=6.9Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間4.98分間、m/z 385[M+H]+。
実施例30−−5−(((S)−1−(6−クロロ−2−オキソ−7−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−26)
5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(35.2mg、0.231mmol)及び3−((S)−1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((R)−1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−14(80mg、0.210mmol)II−8の混合物を、DMSO(1.5ml)及びDIEA(111μL、0.636mmol)で処理した。溶液を110℃で5時間撹拌した。試料を水(20mL)と混合し、DCM(2×15mL)で抽出した。抽出物を水(2×20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。物質を、ヘキサン中0から3.4%MeOHによるBiotage MPLC(10gシリカゲルカラム)によりクロマトグラフィーに付した。このように得られた物質を、MeCN(2mL)中に溶解し、水(1mL)で処理し、ドライアイス/アセトン浴上で冷凍し、凍結乾燥させて、白色の固体として表題化合物(I−26)(32.7mg、0.069mmol、33%収率、220nmにてHPLC純度100%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 11.75(s,1H),8.55−8.62(m,1H),7.80(dd,J=7.50,7.50Hz,1H),7.74(s,1H),7.64(s,1H),7.39(d,J=7.62Hz,1H),7.32(dd,J=7.48,4.84Hz,1H),6.96(d,J=7.62Hz,1H),6.82−6.89(m,2H),5.93(d,J=7.92Hz,1H),5.50(q,J=6.16Hz,1H),4.61(s,1H),3.57(s,3H),1.66(d,J=6.16Hz,3H),1.44(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間2.61分間、m/z 475.9[M+H]+。
実施例31−−(S)−5−((1−(6−クロロ−7−(シクロプロピルメトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−27)
5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(18.3mg、0.120mmol)及び(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−(シクロプロピルメトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−15(35mg、0.106mmol)の溶液を、DMSO(0.8ml)及びDIEA(57μL、0.326mmol)で処理した。溶液を110℃で3.5時間撹拌した。試料を水(20mL)と混合し、DCM(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(2×20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、シリカゲルを添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。物質を、ヘキサン中0から70%EtOAcによるBiotage MPLC(10gシリカゲルカラム)によりクロマトグラフィーに付した。このように得られた物質を、MeCN(0.8mL)中に溶解し、水(0.4mL)で処理し、ドライアイス/アセトン浴上で冷凍し、凍結乾燥させて、白色の固体として表題化合物(I−27)(23.9mg、0.056mmol、52.9%収率、220nmにてHPLC純度>99%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 11.83(s,1H),7.73(s,1H),7.67(s,1H),6.97(d,J=7.92Hz,1H),6.92(s,1H),6.89(d,J=7.92Hz,1H),5.95(d,J=7.92Hz,1H),4.61−4.70(m,1H),3.92(d,J=6.74Hz,2H),3.58(s,3H),1.48(d,J=6.74Hz,3H),1.21−1.33(m,1H),0.56−0.65(m,2H),0.34−0.44(m,2H)。LCMS(方法1):保持時間2.61分間、m/z 424.9[M+H]+。
実施例32−−5−((1−(6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−28)
5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(26.7mg、0.176mmol)及び3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)キノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−16(59.7mg、0.157mmol)の混合物を、DMSO(1ml)及びDIEA(84μL、0.481mmol)で処理した。溶液を110℃で8時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。試料を水(15mL)と混合し、DCM(3×10mL)で抽出した。抽出物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、シリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させた。物質を、Biotage MPLC(10gシリカゲルカラム、ヘキサン中EtOAc中0から75%)によりクロマトグラフィーに付して、オフホワイトの固体として表題化合物I−28(40.5mg、0.085mmol、54.2%収率、220nmにてHPLC純度100%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 11.90(s,1H),7.76(s,1H),7.68(s,1H),6.97(d,J=7.62Hz,1H),6.94(s,1H),6.91(d,J=7.62Hz,1H),5.95(d,J=7.62Hz,1H),4.65(五重線,J=6.82Hz,1H),4.12(d,J=4.10Hz,2H),3.58(s,3H),2.52−2.80(m,5H),1.48(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法4):保持時間1.51分間、m/z 475.1[M+H]+。
実施例33−(S)−5−((1−(6−クロロ−7−イソプロポキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−29)
4mLのDMSO中(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−7−イソプロポキシキノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−18(128mg、0.4mmol、1当量)、5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(67mg、0.44mmol、1.1当量)、及びDIPEA(148mg、1.2mmol、3当量)の混合物を、130〜135℃で80分間加熱した。その後、反応混合物を水中に注ぎ、結果として生じた固形物を収集し、水ですすいだ。DCMからDCM/EtOH(98/2)勾配を使用した3.5gシリカゲル上でのクロマトグラフィーの後、H2O/MeOHで粉砕して、オフホワイトの固体としてI−29(93mg、56%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6) δ:11.80(ブロードs,0.7H),7.72(s,1H),7.66(s,1H),6.98(s,1H),6.96(s,1H),6.89(d,J=7.41,1H),5.93(d,J=7.68,1H),4.62(m,2H),3.57(s,3H),1.47(d,J=7.41,3H),1.33(d,J=6.03,6H)。LC/MS(方法3)、保持時間5.5分間、m/z 413[M+H]+。
実施例34−−(S)−5−((1−(6−クロロ−8−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−30)
DMSO(2.0ml)中(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−8−フルオロキノリン−2(1H)−オン塩酸塩II−17(91.7mg、0.331mmol)及び5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(56.8mg、0.373mmol)の溶液を、DIEA(172μl、0.985mmol)で処理し、110℃で4時間撹拌した。試料を水(30mL)に添加し、結果として生じた沈殿物を、DCM(2×20mL)及びEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた 有機抽出物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、シリカゲルで処理し、減圧下で蒸発させた。物質を、ヘキサン中0から45%EtOAc、ピーク落下時に定組成溶離によるBiotage MPLC(10gシリカゲルカラム)によりクロマトグラフィーに付した。生成物画分を合わせ、水(2×30mL)で洗浄し、減圧下で蒸発させた。残渣をMeCN(4mL)及び水(2mL)中に溶解し、冷凍し(ドライアイス及びアセトン浴)、凍結乾燥させて、灰色がかった黄色の固体として表題化合物I−30(62.0mg、0.166mmol、50.3%収率、220nmにてHPLC純度100%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ ppm 12.15(s,1H),7.77(s,1H),7.56−7.65(m,2H),6.97(d,J=7.92Hz,1H),6.93(d,J=7.62Hz,1H),5.94(d,J=7.92Hz,1H),4.61−4.75(m,1H),3.58(s,3H),1.50(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間2.39分間、m/z 373.0[M+H]+。
実施例35−−(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−31)
DMSO(1ml)中(S)−3−(1−アミノエチル)−6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンII−11(100mg、0.447mmol)、5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(82mg、0.537mmol)、及びDIEA(0.234ml、1.341mmol)の混合物を、110℃に2時間加熱した。LC−MSは、生成物の形成を示した。その後、反応混合物を室温に冷却した後、水を添加し、濾過した。25gカラム上の0〜10%MeOH/DCMによる粗物質のBiotage精製により、(S)−5−((1−(6−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルI−31(53.8mg、33.8%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.52(s,1H),8.49(d,J=2.64Hz,1H),8.24(d,J=2.64Hz,1H),7.72(s,1H),6.71−7.07(m,2H),5.91(d,J=8.21Hz,1H),4.52−4.85(m,1H),3.46−3.74(s,3H),1.48(d,J=6.74Hz,3H)。LCMS(方法1):保持時間2.22分間、m/z 356.01[M+H]+。
実施例36−−(S)−5−((1−(7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)エチル)アミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリル(I−33)
封止した管内のDMSO(5mL)中化合物II−13(59mg、0.175mmol)に、5−フルオロ−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボニトリルIII−1(35mg、0.23mmol)及びDIEA(0.5mL)を添加した。反応混合物を最大110℃に加熱し、3時間撹拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(50mL×4)で抽出した。合わせた有機層を、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、水(0.1%TFA)からCH
3CN(0.1%TFA)による逆C−18 ISCOにより精製して、白色の固体として表題化合物(I−33)(22mg、34%)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ 12.71(s,1H),7.82(d,J=6.57Hz,1H),7.90(s,1H),7.81(s,1H),7.59(d,J=2.19Hz,1H),7.59(dd,J=9.06Hz,2.19Hz,1H),7.32(d,J=8.79 Hz,1H),7.05(d,J=7.71Hz,1H),6.93(d,J=7.98Hz,1H),6.31(d,J=7.98Hz,1H),5.00(m,1H),3.59(s,3H),1.49(d,J=6.60Hz,3H)。LCMS(方法3):保持時間5.30分間、m/z 357.1[M+H]
+。
実施例37−−IDH1−R132H及びIDH1−R132C酵素アッセイ
アッセイを、384ウェル黒色プレート内で実施した。250nLのアリコートの化合物を、各ウェルにおいて、アッセイ緩衝液(50mM Tris pH=7.5、150mM NaCl、5mM MgCl2、0.1%(重量/体積)ウシ血清アルブミン、及び0.01%Triton X−100)中で、10μLの30nM IDH1−R132Hまたは10nM IDH1−R132C 組み換えタンパク質と共に25℃で15分間インキュベートした。プレートを短時間遠心分離した後、次にアッセイ緩衝液中で調製した2mM α−ケトグルタレートの10μLのアリコート及び20μMのNADPH溶液を各ウェルに添加し、反応を25℃で45分間維持した。10μLのジアフォラーゼ 溶液のアリコート(アッセイ緩衝液中0.15U/mLジアフォラーゼ及び30μMレザズリン)を、各ウェルに添加した。プレートを25℃で15分間維持し、その後、励起及び発光波長がそれぞれ535nm及び590nmの状態で、プレートリーダ上で読み取った。所与の化合物のIC50を、所与の濃度におけるNADPH消費の阻害の用量応答曲線を4パラメータロジスティック方程式に適合することによって算出した。
実施例38−−HCT116変異IDH1細胞を使用した細胞2−HGアッセイ
HCT116同質遺伝子IDH1−R132H及びIDH1−R132C変異細胞を、37℃のインキュベーター内、5%CO2中で、増殖培地(McCoyの5A、10%ウシ胎仔血清、1X抗生−抗真菌性溶液、及び0.3mg/mLのG418) 内で培養した。アッセイを調製するために、細胞をトリプシン処理し、アッセイ培地(L−グルタミンを含まないMcCoyの5A、10%ウシ胎仔血清、1X抗生−抗真菌性溶液、及び0.3mg/mLのG418)内で再懸濁した。10,000細胞/100μLのアリコートを、透明な96ウェル組織培養プレートの各ウェルに移動させた。細胞を、インキュベーター内で一晩、37℃、5%CO2中でインキュベートして、適切な細胞付着を可能にした。その後、アッセイ培地を含有する50μLの化合物のアリコートを各ウェルに添加し、アッセイプレートをインキュベーター内で24時間、37℃、5%CO2中で維持した。その後、培地を各ウェルから除去し、150μLのメタノール/水混合物(80/20体積/体積)を各ウェルに添加した。プレートを−80℃の冷凍庫に一晩維持して、完全な細胞溶解を可能にした。125μLの抽出した上清のアリコートを、RapidFireハイスループット質量分析(Agilent)によって分析して、細胞2−HGレベルを決定した。所与の化合物のIC50を、所与の濃度における細胞2−HG阻害の用量応答曲線を4パラメータロジスティック方程式に適合することによって算出した。
下の表6は、酵素IDH1 R132H、HCT116 IDH1 R132H、及びHCT116 IDH1 R132Cに関して、「++++」は、濃度0.01μM未満における阻害を示し、「+++」は、開示される化合物の濃度0.01μM〜0.1μMにおける阻害を示し、「++」は、開示される化合物の濃度0.1μM〜1μMにおける阻害を示し、また「+」は、濃度1μM超における阻害を示すという凡例に従い、各化合物の活性を提供する。
酵素IDH1 R132Cに関し、「++++」は、濃度0.1μM未満における阻害を示し、「+++」は、開示される化合物の濃度0.1μM〜1μMにおける阻害を示し、「++」は、開示される化合物の濃度1μM〜10μMにおける阻害を示し、また「+」は、濃度10μM超における阻害を示す。
均等物
当業者は、単なる日常的な実験を用いて、本明細書に具体的に説明される特定の実施形態に対する多数の均等物を認識し、または確認することができるであろう。かかる均等物は、以下の特許請求の範囲の範囲内に包含されることを意図される。