[式中、
RAは、水素、ハロゲン、ペンタフルオロスルファニル、シアノ、ニトロ、(C1−C4)−アルキル、ヒドロキシル、(C1−C4)−アルコキシ、アミノまたは式−NH−C(=O)−R6、−NH−C(=O)−NH−R6もしくは−S(=O)n−R7の基である;
ここで、(C1−C4)−アルキルおよび(C1−C4)−アルコキシはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい;
ここで、
R6は水素、または(C1−C4)−アルコキシであり、これはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい;
R7は(C1−C4)−アルキルであり、これはヒドロキシル、メトキシまたはエトキシにより置換されていてもよく、あるいはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい;ならびに
nは0、1または2の数字である;
DはC−RDまたはNである;
EはC−REまたはNである;
GはC−RGまたはNである;
ここで、環構成要素D、EおよびGの2個以下が同時にNである;
ここで、
RDおよびREは、それぞれ独立して、水素、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシである;ならびに
RGは水素、フッ素、塩素、臭素、メチルまたはトリフルオロメチルである;
ZはOH、または式−NH−R8、−NH−SO2−R9もしくは−NH−SO2−NR10AR10Bの基である;ここで、
R8は水素、または(C1−C4)−アルコキシであり、これはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい;
R9は、フェニル、またはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい(C1−C4)−アルコキシである;ならびに
R10AおよびR10Bは、それぞれ独立して、水素、または(C1−C4)−アルキルであり、これはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい;
R1はハロゲン、トリフルオロメトキシ、(トリフルオロメチル)スルファニル、ペンタフルオロスルファニル、(C1−C4)−アルキル、トリメチルシリル、シクロプロピルまたはシクロブチルである;
ここで、(C1−C4)−アルキルはフッ素による三置換までの置換に付されていてもよい;ならびに
シクロプロピルおよびシクロブチルはフッ素による二置換までの置換に付されていてもよい;
R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、フッ素、塩素、メチルまたはトリフルオロメチルである;
R5は、フッ素による三置換までの置換に付されていてもよい(C1−C4)−アルキルであり、あるいはフッ素、塩素、メトキシまたはシクロプロピルである;ならびに
Arは、フッ素および塩素により同一に又は異なって一置換または二置換されていてもよいフェニルであり、あるいはピリジルまたはチエニルである]の化合物、ならびにそのN−オキシド、塩、溶媒和物、該N−オキシドの塩、および該N−オキシドおよびその塩の溶媒和物を提供する。
本発明の化合物は、式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物、式(I)に含まれる及び後記の式の化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物、ならびに式(I)に含まれる及び実施例として後記に記載されている化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物(式(I)に含まれる及び後記の化合物が既に塩、溶媒和物および該塩の溶媒和物ではない場合)である。
同様に、本発明の化合物は式(I)の化合物のN−オキシドおよびその塩、溶媒和物、およびその塩の溶媒和物である。
本発明の文脈における好ましい塩は本発明の化合物の生理的に許容される塩である。医薬用途にそれ自体は適していないが、例えば本発明の化合物の単離、精製または貯蔵に使用されうる塩も含まれる。
本発明の化合物の生理的に許容される塩には、特に、通常の塩基から誘導される塩、例えば、そして好ましくは、、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウムおよびマグネシウム塩)、亜鉛塩、ならびにアンモニアまたは1〜16個の炭素原子を有する有機アミン、例えば、そして好ましくは、、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、コリン、プロカイン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、アルギニン、リジンおよび1,2−エチレンジアミンから誘導されるアンモニウム塩が含まれる。
また、本発明の化合物の生理的に許容される塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、安息香酸およびエンボン酸の塩が含まれる。
本発明の文脈における溶媒和物は、溶媒分子との配位によって固体または液体状態で錯体を形成する本発明の化合物の形態として記載されている。水和物は、配位が水に対するものである溶媒和物の特定の形態である。本発明の文脈において好ましい溶媒和物は水和物である。
本発明の化合物は、それらの構造に応じて、種々の立体異性体、すなわち、立体配置異性体の形態、あるいは適切な場合にはコンホメーション異性体(エナンチオマーおよび/またはジアステレオマー、例えば、アトロプ異性体の場合のもの)として存在しうる。したがって、本発明はエナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびにそれらのそれぞれの混合物を含む。立体異性体において均質な成分をそのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から公知方法で単離することが可能である。この目的にはクロマトグラフィー法、特に、アキラルまたはキラル分離相上でHPLCクロマトグラフィーを使用することが好ましい。あるいは、中間体または最終生成物としてのカルボン酸の場合には、キラルアミン塩基を使用してジアステレオマー塩を介して分離することが可能である。
本発明の化合物が互変異性形態で存在しうる場合には、本発明は全ての互変異性形態を含む。
本発明はまた、本発明の化合物の全ての適当な同位体変異体を含む。本発明の化合物の同位体変異体は本明細書においては、本発明の化合物における少なくとも1つの原子が、同じ原子番号であるが天然に通常または優勢に存在する原子質量とは異なる原子質量を有する別の原子で置換された化合物を意味すると理解される。本発明の化合物内に取り込まれうる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体、例えば2H(ジュウテリウム)、3H(トリチウム)、13C、14C、15N、17O、18O、32P、33P、33S、34S、35S、36S、18F、36Cl、82Br、123I、124I、129Iおよび131Iが挙げられる。本発明の化合物の特定の同位体変異体、特に、1以上の放射性同位体が取り込まれたものは、例えば、作用メカニズムまたは体内の活性化合物分布の研究に有益でありうる。特に、3Hまたは14C同位体で標識された化合物は比較的容易に製造可能であり検出可能であるため、この目的に好適である。更に、例えばジュウテリウムのような同位体の取り込みは、該化合物の、より大きな代謝安定性の結果として、格別な治療上の利点、例えば体内半減期の延長または要求される活性用量の減少をもたらすことが可能であり、したがってまた、本発明の化合物のそのような修飾は本発明の好ましい実施形態をおそらく構成しうる。本発明の化合物の同位体変異体は、当業者に公知の一般に用いられる方法により、例えば、後記方法および実施例に記載されている方法により、それぞれの試薬および/または出発化合物の対応同位体修飾を用いて製造されうる。
本発明は更に、本発明の化合物のプロドラッグをも含む。「プロドラッグ」なる語は、本明細書においては、それ自体は生物学的に活性または不活性でありうる化合物であって、体内に存在する際に例えば代謝経路または加水分解経路により本発明の化合物に変換される化合物を意味する。
本発明は、プロドラッグとして、特に、式(I)[Z=OHを有するもの]の本発明のカルボン酸の加水分解可能なエステル誘導体を含む。これらは、後記の生物学的試験の条件下、生理的媒体中、そして特に、酵素的または化学的経路によりインビボにおいて、主要生物活性化合物としての遊離カルボン酸へと加水分解されうるエステルを意味すると理解される。アルキル基が直鎖状または分枝状でありうる(C1−C4)−アルキルエステルがそのようなエステルとして好ましい。特に好ましいのはメチル、エチルまたはtert−ブチルエステルである。
本発明の文脈においては、特に示されていない限り、置換基は以下のとおりに定義される。
本発明の文脈においては、(C 1 −C 4 )−アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル基である。例えば、そして好ましくは、、以下のものが挙げられうる:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル。
本発明の文脈における(C 1 −C 4 )−アルコキシは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルコキシ基である。例えば、そして好ましくは、、以下のものが挙げられうる:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシ。
本発明の文脈におけるハロゲンはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。好ましいのは塩素、フッ素または臭素であり、特に好ましいのはフッ素または塩素である。
本発明の文脈においては、2回以上出現する全ての基は互いに独立して定義される。本発明の化合物の基が置換されている場合、特に示されていない限り、該基は一置換(モノ置換)または多置換に付されうる。1つの置換基による又は2つの同一の若しくは異なる置換基による置換が好ましい。特に好ましいのは1つの置換基による置換である。
本発明の特定の実施形態は、
RAが水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、トリフルオロメトキシまたは式−S(=O)n−R7の基である;ここで、
R7がメチルまたはトリフルオロメチルである;および
nが0または2の数字である;
DがC−RDまたはNである;ここで、
RDが水素またはフッ素である;
EがC−Hである;ならびに
GがC−RGまたはNである;ここで、
RGが水素、フッ素または塩素である、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、
RAがフッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシまたは式−S(=O)n−R7の基である;ここで、
R7がメチルまたはトリフルオロメチルである;および
nが0、1または2の数字である;
DがC−Hである;
EがC−Hである;ならびに
GがC−RGまたはNである;ここで、
RGが水素、フッ素または塩素である、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、ZがOHである、式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、
R1が塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(トリフルオロメチル)スルファニル、ペンタフルオロスルファニルまたはトリメチルシリルである;
R2およびR3がそれぞれ水素である;ならびに
R4が水素、フッ素または塩素である、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、
R1が臭素である;ならびに
R2、R3およびR4がそれぞれ水素である、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、
R1およびR4が塩素である;ならびに
R2およびR3がそれぞれ水素である、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、R5がメチルである、式(I)の化合物ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明のもう1つの特定の実施形態は、Arが、ピリジル、またはフッ素により一置換(モノ置換)されていてもよいフェニルである、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物を含む。
本発明の文脈において好ましいのは、
RAが水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシまたは式−S(=O)n−R7の基である;ここで、
R7がメチルまたはトリフルオロメチルである;および
nが0または2の数字である;
DがC−RDまたはNである;ここで、
RDが水素またはフッ素である;
EがC−Hである;
GがC−RGまたはNである;ここで、
RGが水素、フッ素または塩素である;
ZがOHである;
R1が塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(トリフルオロメチル)スルファニル、ペンタフルオロスルファニルまたはトリメチルシリルである;
R2およびR3がそれぞれ水素である;
R4が水素、フッ素または塩素である;
R5がメチル、塩素またはシクロプロピルである;ならびに
Arが、ピリジル、またはフッ素により一置換されていてもよいフェニルである、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物である。
本発明の文脈において特に好ましいのは、
RAがフッ素、塩素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシまたは式−S(=O)n−R7の基である;ここで、
R7がメチルまたはトリフルオロメチルである;および
nが0または2の数字である;
DがC−Hである;
EがC−Hである;
GがC−RGまたはNである;ここで、
RGが水素、フッ素または塩素である;
ZがOHである;
R1が塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチルまたはトリメチルシリルである;
R2およびR3がそれぞれ水素である;
R4が水素または塩素である;
R5がメチルである;ならびに
Arが、4−ピリジル、またはフッ素により一置換されていてもよいフェニルである、式(I)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物およびその塩の溶媒和物である。
基のそれぞれの組合せまたは好ましい組合せにおいて特定されている個々の基の定義は、特定されている基のそれぞれの組合せから独立して、所望により、他の組合せの基の定義によって置き換えられる。
更に特に好ましいのは前記の好ましい範囲の2以上の組合せである。
本発明は更に、本発明の化合物の製造方法を提供し、該製造方法は、カルボン酸機能の活性化を伴う式(II)
の化合物(式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびArは前記と同意義を有する)を式(III)
のアミン化合物[式中、R
A、D、EおよびGは前記と同意義を有し、Tは(C
1−C
4)−アルキルまたはベンジルである]にカップリング(連結)して、式(IV)
の化合物(式中、R
A、D、E、G、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、ArおよびTは前記と同意義を有する)を得、ついでエステル基Tを除去して式(I−A)
(式中、R
A、D、E、G、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびArは前記と同意義を有する)の本発明のカルボン酸を得、必要に応じて、カルボン酸(I−A)を式(V)
(式中、R
A、D、E、G、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびArは前記と同意義を有する)の対応する酸クロリドに変換し、ついで後者を式(VI)
H
2N−R
8 (VI)
(式中、R
8は前記と同意義を有する)の化合物と反応させて、式(I−B)
(式中、RA、D、E、G、R1、R2、R3、R4、R5、R8およびArは前記と同意義を有する)の本発明のカルボキサミドを得、このようにして得られた式(I−A)および(I−B)の化合物を、所望により、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸で、その溶媒和物、塩および/または該塩の溶媒和物に変換することを特徴とする。
カップリング反応(II)+(III)→(IV)[アミド形成]は、縮合剤または活性化剤の補助を伴う直接的な経路により実施可能であり、あるいは(II)から得られうる塩化カルボニルまたはカルボニルイミダゾリドの中間段階を経由して実施可能である。
この種の適当な縮合または活性化剤としては、例えば以下のものが挙げられる:カルボジイミド、例えばN,N’−ジエチル−、N,N’−ジプロピル−、N,N’−ジイソプロピル、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、ホスゲン誘導体、例えばN,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)またはクロロギ酸イソブチル、1,2−オキサゾリウム化合物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム 3−スルファートまたは2−tert−ブチル−5−メチルイソオキサゾリウムペルクロラート、アシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン、α−クロレナミン、例えば1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン、1,3,5−トリアジン誘導体、例えば4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド、リン化合物、例えばn−プロパンホスホン酸無水物(PPA)、ジエチルシアノホスホナート、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファートまたはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、あるいはウロニウム化合物、例えばO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、O−(1H−6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TCTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)または2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TPTU)、所望により、それと、別の補助物質、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)またはN−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)との組合せ、そして塩基としての炭酸アルカリ金属、例えば炭酸ナトリウムまたはカリウム、あるいは第3級アミン塩基、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピペリジン(NMP)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンまたは4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)。使用される好ましい縮合剤または活性化剤としては、ピリジンと組合された1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン、またはN,N−ジイソプロピルエチルアミンと組合されたO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)が挙げられる。
(II)から得られうる塩化カルボニルまたはカルボニルイミダゾリドを経由する2段階反応方式の場合、アミン成分(III)とのカップリングは、通常の塩基、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピペリジン(NMP)、ピリジン、2,6−ジメチルピリジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシドまたはカリウムtert−ブトキシド、あるいは水素化ナトリウムまたは水素化カリウムの存在下で行われる。カップリングに使用される塩基は、塩化カルボニルの場合には、好ましくはピリジンであり、カルボニルイミダゾリドの場合には、好ましくはカリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムである。
記載されているカップリング反応のための不活性溶媒としては、使用される方法に応じて、例えば、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンまたはビス(2−メトキシエチル)エーテル、炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサンまたはシクロヘキサン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレンまたはクロロベンゼン、あるいは極性非プロトン性溶媒、例えばアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトニトリル、ブチロニトリル、ピリジン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素(DMPU)またはN−メチルピロリジノン(NMP)が挙げられる。そのような溶媒の混合物を使用することも可能である。ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドまたはこれらの溶媒の混合物を使用することが好ましい。カップリングは、一般に−20℃〜+60℃、好ましくは0℃〜+40℃の温度範囲内で行われる。
好ましいカップリング方法は、(II)から誘導されたカルボニルイミダゾリドとアミン化合物(III)との反応である。
カルボニルイミダゾリド自体は、対応する比較的高沸点の溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中、高温(+60℃〜+150℃)でN,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)と(II)との反応により、公知方法により得られうる。塩化カルボニルの製造は、不活性溶媒、例えばジクロロメタン中、(II)を塩化チオニルまたは塩化オキサリルで処理することにより、通常の方法で達成される。
処理工程(IV)→(I−A)におけるエステル基Tの除去は、不活性溶媒中、該エステルを酸または塩基で処理することにより、通常の方法により行われ、後者の変法において最初に形成されたカルボン酸の塩の、遊離カルボン酸への変換は、酸での後続処理により行われる。tert−ブチルエステルの場合には、エステルの切断は、好ましくは、酸で行われる。メチルおよびエチルエステルは、好ましくは、塩基を使用して切断される。あるいは、ベンジルエステルは、適当な触媒、例えば活性炭上のパラジウムの存在下での水素化(水素化分解)によっても切断されうる。
これらの反応のための適当な不活性溶媒は水、およびエステル切断に通用使用される有機溶媒である。これらには、特に、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノール、エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたは1,2−ジメトキシエタン、あるいは他の溶媒、例えばジクロロメタン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドが含まれる。これらの溶媒の混合物を使用することも同様に可能である。塩基性エステル加水分解の場合には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メタノールおよび/またはエタノールと水との混合物を使用することが好ましい。トリフルオロ酢酸との反応の場合にはジクロロメタンを、塩化水素との反応の場合には1,4−ジオキサンを、各場合において無水条件下で使用することが好ましい。
加水分解反応のための適当な塩基は通常の無機塩基である。これらには、特に、水酸化アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化バリウム、あるいは炭酸アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸カルシウムが含まれる。水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを使用することが好ましい。
エステル加水分解のための適当な酸は、一般に、硫酸、塩化水素/塩酸、臭化水素/臭化水素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸、あるいはそれらの混合物であり、所望により、これらに水が添加されうる。塩化水素またはトリフルオロ酢酸を使用することが好ましい。
エステル切断は、一般に、−20℃〜+100℃、好ましくは0℃〜+80℃の温度範囲内で行われる。
酸クロリド(V)は、所望により少量のN,N−ジメチルホルムアミドを触媒として使用して、不活性溶媒、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、1,2−ジクロロエタン中、カルボン酸(IA)を塩化オキサリルまたは塩化チオニルで処理することにより、通常の方法で製造される。該反応は、一般に、0℃〜+30℃の温度で行われる。
処理工程(V)+(VI)→(I−B)における後続のアミド形成は、通常、比較的大過剰のアミン成分(VI)の存在下で行われる。あるいは、補助塩基として標準的な第3級アミン塩基、例えばトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピペリジン(NMP)、ピリジン、2,6−ジメチルピリジンまたは4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)を使用することも可能である。
この反応のための不活性溶媒としては、例えば、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンまたはビス(2−メトキシエチル)エーテル、炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサンまたはシクロヘキサン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレンまたはクロロベンゼン、極性非プロトン性溶媒、例えばアセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、アセトニトリル、ブチロニトリル、ピリジン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N’−ジメチルプロピレン尿素(DMPU)またはN−メチルピロリジノン(NMP)、あるいは水が挙げられる。そのような溶媒の混合物を使用することも同様に可能である。水を使用すること、あるいはテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンまたはアセトンと水との混合物を使用することが好ましい。反応は一般に0℃〜+40℃の温度で行われる。
Zが式−NH−SO
2−R
9または−NH−SO
2−NR
10AR
10Bの基である式(I)の本発明化合物は、式(VI−A)または(VI−B)
(式中、R9、R10AおよびR10Bは前記と同意義を有する)の化合物との酸クロリド(V)の塩基介在反応により、前記のアミド形成(V)+(VI)→(I−B)と同様に得られうる。該反応は、好ましくは、不活性溶媒としてのテトラヒドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミド中、塩基としての水素化ナトリウム使用して、0℃〜+50℃の温度で行われる。
式(I)の他の本発明化合物は、適切な場合には、前記方法により得られる式(I)の他の化合物またはその前駆体に続いて、個々の基または置換基(特に、RA、R1およびR5として示されているもの)の官能基の変換により製造されうる。これらの変換は、当業者によく知られた通常の方法により行われることが可能であり、例えば、求核または求電子置換反応、遷移金属介在カップリング反応、金属オルガニル(例えば、グリニャール化合物またはリチウムオルガニル)、酸化および還元反応、水素化、ハロゲン化(例えば、フッ素化、臭素化)、脱ハロゲン化、アミノ化、アルキル化およびアシル化、カルボン酸エステル、カルボキサミドおよびスルホンアミドの形成、エステル切断および加水分解、ならびに一時的な保護基の導入および除去のような反応を含む。
式(II)の化合物は、それらのそれぞれの置換パターンに応じて、文献から公知の方法と同様にして、
[A]式(VII)
(式中、R
1、R
2、R
3およびR
4は前記と同意義を有する)のイサチン誘導体を、酸または塩基介在縮合反応において、式(VIII)
(式中、R
5およびArは前記と同意義を有する)のケトメチレン化合物と反応させて、式(II)
(式中、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5およびArは前記と同意義を有する)の化合物を得、あるいは
[B]式(IX)
(式中、R
1は前記と同意義を有する)のオルト−アミノフェニル酢酸エステルを、酸誘導性縮合反応において、式(X)
(式中、R
5およびArは前記と同意義を有する)のジケト化合物と反応させて、式(II−A)
(式中、R1、R5およびArは前記と同意義を有する)の化合物を得ることにより製造されうる。
変法[A]においてイサチン誘導体(VII)をケトメチレン化合物(VIII)と縮合させてキノリン−4−カルボン酸(II)を得ることは、水性酸、例えば硫酸、もしくは濃塩酸の存在下、または水性塩基、例えば水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム溶液の存在下、それらの反応物を加熱することにより達成されうる。酸を使用する場合には、反応用溶媒として酢酸を使用することが好ましく、塩基性反応法の場合には、アルコール性溶媒、例えばメタノールまたはエタノールを使用することが好ましい。該縮合は、一般には、+70℃〜+120℃の温度範囲内で行われる[例えば、K.LackeyおよびD.D.Sternbach,Synthesis,993−997(1993);A.N.Boaら,Bioorg.Med.Chem.13(6),1945−1967(2005)]。
キノリン−4−カルボン酸(II−A)を得るための変法[B]による縮合反応は、オルト−アミノフェニル酢酸エステル(IX)およびジケトン(X)を水性酸、特に濃塩酸と共に加熱することにより、同様の方法で行われる。該反応に使用される不活性溶媒は、この場合も、好ましくは酢酸である。
オルト−アミノフェニル酢酸エステル(IX)自体は、文献記載の方法に従い、α−クロロ酢酸エステル(XI)
(式中、R
1は前記と同意義を有する)との塩基介在反応により、オルト−ニトロフェニル酢酸エステル(XIII)
(式中、R1は前記と同意義を有する)を得、ついで例えば接触水素添加によりニトロ基を還元することにより得られうる[P.Beierら,J.Org.Chem.76,4781−4786(2011)を参照されたい]。
式(III)の化合物は商業的に入手可能であり、あるいはその製造は文献に記載されており、あるいはそれは、他の商業的に入手可能な化合物から、当業者によく知られた文献公知の方法により製造されうる。これらの例を以下の反応スキームに示す。また、詳細な手順および他の参考文献が実験の部において、出発化合物および中間体の製造の部において見出されうる。
式(VI)、(VI−A)、(VI−B)、(VII)、(VIII)、(X)、(XI)および(XII)の化合物も同様に商業的に入手可能であり、あるいはそれ自体が文献に記載されており、あるいは、それらは、文献から公知の方法と同様にして、他の商業的に入手可能な化合物から簡便な方法で製造されうる。
本発明の化合物の製造は例えば以下の反応スキームにより例示されうる。
本発明の化合物は重要な薬理学的特性を有し、ヒトおよび動物における疾患の予防および治療に使用されうる。
本発明の化合物は強力で化学的かつ代謝的に安定なFP受容体アンタゴニストであり、したがって、特に炎症事象および/または組織もしくは血管再構築にFP受容体が関与している障害および病的過程の治療および/または予防に適している。
本発明の文脈においては、これらには特に、例えば以下のような障害が含まれる:一群の間質性特発性肺炎、例えば特発性肺線維症(IPF)、急性間質性肺炎、非特異性間質性肺炎、リンパ性間質性肺炎、間質性肺疾患を伴う呼吸細気管支炎、特発性器質化肺炎、剥離性間質性肺炎および分類不能特発性間質性肺炎、更に、肉芽腫性間質性肺疾患、既知病因の間質性肺疾患および原因不明の他の間質性肺疾患、肺動脈性高血圧(PAH)および他の形態の肺高血圧(PH)、閉塞性細気管支炎症候群(BOS)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺サルコイドーシス、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、急性肺傷害(ALI)、アルファ−1−抗トリプシン欠乏症(AATD)、肺気腫(例えば、煙草の煙により誘発される肺気腫)、嚢胞性線維症(CF)、腎臓の炎症性および線維性障害、慢性腸炎(IBD、クローン病、潰瘍性大腸炎)、腹膜炎、腹膜線維症、リウマチ様障害、多発性硬化症、炎症性および線維性皮膚障害、鎌状赤血球貧血、ならびに炎症性および線維性眼障害。
本発明の化合物は、更に、断続的または持続的特徴を伴う種々の重症度の喘息性障害(屈折喘息、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、薬剤または粉塵誘発性喘息)、種々の形態の気管支炎(慢性気管支炎、感染性気管支炎、好酸球性気管支炎)、気管支拡張症、肺炎、農民の肺および関連障害、咳および風邪(慢性炎症性咳、医原性咳嗽)、鼻粘膜の炎症(薬剤関連鼻炎、血管運動性鼻炎および季節性アレルギー性鼻炎、例えば枯草熱を含む)およびポリープの治療および/または予防に使用されうる。
また、本発明の化合物は、心血管障害、例えば高血圧(高血圧症)、心不全、冠状動脈性心疾患、安定および不安定狭心症、腎性高血圧、末梢および心血管障害、不整脈、心房性および心室性不整脈、ならびに伝導障害、例えば房室ブロックI〜III度、上室頻脈性不整脈、心房細動、心房粗動、心室細動、心室粗動、心室頻脈性不整脈、トルサード・ド・ポアンツ頻脈、心房性および心室性期外収縮、房室接合部期外収縮、洞不全症候群、失神、房室結節内リエントリー性頻脈、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群、急性冠動脈症候群(ACS)、自己免疫性心臓障害(心膜炎、心内膜炎、弁膜炎、大動脈炎、心筋症)、ボクサー心筋症、動脈瘤、ショック、例えば心原性ショック、敗血症性ショックおよびアナフィラキシーショックの治療および/または予防に使用可能であり、更に、血栓塞栓性障害および虚血、例えば心筋虚血、心筋梗塞、脳卒中、心肥大、一過性および虚血性発作、子癇前症、炎症性心血管障害、冠状動脈および末梢動脈の攣縮、浮腫形成、例えば肺水腫、脳浮腫、腎臓浮腫または心不全により引き起こされる浮腫、末梢循環障害、再灌流障害、動脈および静脈血栓症、微小アルブミン尿症、心筋機能不全、内皮機能障害、微小血管および大血管損傷(脈管炎)の治療および/または予防に使用可能であり、そしてまた、再狭窄、例えば、血栓溶解治療、経皮経管血管形成術(PTA)、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)、心臓移植およびバイパス手術の後の再狭窄を予防するために使用可能である。
本発明の文脈において、「心不全」なる語は、心不全の急性および慢性の両方の形態を含み、そしてまた、その特定の又は関連した疾患型、例えば、急性非代償性心不全、右心不全、左心不全、全身不全、虚血性心筋症、拡張型心筋症、肥大型心筋症、特発性心筋症、糖尿病性心筋症、先天性心臓欠損、心臓弁欠損、心臓弁欠損に関連した心不全、僧帽弁狭窄、僧帽弁不全、大動脈弁狭窄、大動脈弁不全、三尖弁狭窄、三尖弁不全、肺動脈弁狭窄、肺動脈弁不全、複合心臓弁欠損、心筋炎症(心筋炎)、慢性心筋炎、急性心筋炎、ウイルス性心筋炎、糖尿病性心不全、アルコール性心筋症、心臓貯蔵障害、ならびに拡張期および収縮期の心不全を含む。
本発明の化合物は、腎障害、特に腎不全および腎機能不全の治療および/または予防にも適している。本発明の文脈において、「腎不全」および「腎機能不全」なる語はその急性および慢性の両方の発症を含み、そしてまた、基礎となる又は関連した腎障害、例えば腎臓低灌流、透析内低血圧、閉塞性尿路症、糸球体症、糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、糸球体硬化症、尿細管間質性疾患、腎障害、例えば原発性および先天性疾患、腎炎、免疫学的腎障害、例えば腎移植拒絶および免疫複合体誘発性腎障害、毒性物質により誘発される腎症、造影剤により誘発される腎症、糖尿病性および非糖尿病性腎症、腎盂腎炎、腎嚢胞、腎硬化症、高血圧性腎硬化症およびネフローゼ症候群を含み、これは例えば以下のものにより診断的に特徴づけられうる:クレアチニンおよび/または水分排泄の異常な低下、尿素、窒素、カリウムおよび/またはクレアチニンの血中濃度の異常な上昇、腎臓酵素、例えばグルタミルシンテターゼの活性の変化、尿浸透圧または尿体積の変化、上昇したミクロアルブミン尿、マクロアルブミン尿、糸球体および細動脈上の病変、管状拡張、高リン酸血症および/または透析の必要性。本発明はまた、腎不全の続発症、例えば高血圧、肺水腫、心不全、尿毒症、貧血、電解障害(例えば、高カリウム血症、低ナトリウム血症)ならびに骨および炭水化物代謝における障害の治療および/または予防のための、本発明の化合物の使用を含む。
また、本発明の化合物は、泌尿生殖器系の障害、例えば良性前立腺症候群(BPS)、良性前立腺肥大(BPH)、良性前立腺拡大(BPE)、膀胱口閉塞(BOO)、下部尿路症候群(LUTS)、神経性過活動性膀胱(OAB)、失禁、例えば混合尿失禁、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁または溢流性尿失禁(MUI、UUI、SUI、OUI)、骨盤痛、そしてまた、勃起障害および女性性的機能不全の治療および/または予防に適している。
本発明の化合物はまた、女性生殖系の障害、例えば子宮筋腫、子宮内膜症、月経困難症および早期陣痛の治療に使用されうる。また、それは多毛または多毛症の予防または治療に適している。
また、本発明の化合物は抗炎症作用を有し、したがって、敗血症(SIRS)、多臓器不全(MODS、MOF)、腎臓の炎症性障害、慢性腸炎(IBD、クローン病、潰瘍性大腸炎)、膵炎、腹膜炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、睾丸炎、卵巣炎、卵管炎、外陰腟炎、リウマチ様障害、骨関節炎、中枢神経系の炎症性障害、多発性硬化症、炎症性皮膚障害および炎症性眼障害の治療および/または予防のための抗炎症剤として使用されうる。
本発明の化合物はまた、内臓、例えば肺、心臓、腎臓、骨髄、特に肝臓の線維性障害、そしてまた、皮膚線維症および線維性眼障害の治療および/または予防に適している。本発明の文脈においては、「線維性障害」なる語は、特に、肝線維症、肝硬変、肺線維症、心筋線維症、腎症、糸球体腎炎、間質性腎線維症、糖尿病に起因する線維性損傷、骨髄線維症、腹膜線維症および類似した線維性障害、強皮症、限局性強皮症、ケロイド、肥厚性瘢痕、母斑、糖尿病性硝子体網膜症、および結合組織の障害(例えば、サルコイドーシス)を含む。本発明の化合物は創傷治癒の促進のために、および例えば緑内障手術後の術後瘢痕の抑制のために、および美容目的で老化または角質化皮膚に対して同様に使用されうる。
本発明の化合物は、貧血、例えば溶血性貧血、特に異常ヘモグロビン症、例えば鎌状赤血球貧血およびサラセミア、巨赤芽球性貧血、鉄欠乏性貧血、急性失血による貧血、変位貧血および再生不良性貧血の治療および/または予防にも使用されうる。
更に、本発明の化合物は癌、例えば皮膚癌、脳腫瘍、乳癌、骨髄腫瘍、白血病、脂肪肉腫、胃腸管、肝臓、膵臓、肺、腎臓、尿管、前立腺および生殖管の癌腫、そしてまた、リンパ増殖性系の悪性腫瘍、例えばホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫の治療に適している。
また、本発明の化合物は、動脈硬化、脂質代謝異常および脂質異常症(低リポタンパク質血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、混合性高脂血症、高コレステロール血症、無ベータリポタンパク血症、シトステロール血症)、黄色腫症、タンジール病、肥満症、肥満、代謝障害(メタボリックシンドローム、高血糖、インシュリン依存性糖尿病、インスリン非依存性糖尿病、妊娠糖尿病、高インスリン血症、インシュリン抵抗性、耐糖能障害および糖尿病続発症、例えば網膜症、腎症および神経障害)、胃腸管および腹部の障害(舌炎、歯肉炎、歯周炎、食道炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、大腸炎、直腸炎、肛門掻痒症、下痢、セリアック病、肝炎、肝線維症、肝硬変、膵炎および胆嚢炎)、中枢神経系の障害および神経変性障害(脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、認知症、てんかん、鬱病、多発性硬化症)、免疫障害、甲状腺障害(甲状腺機能亢進症)、皮膚障害(乾癬、にきび、湿疹、神経皮膚炎、種々の形態の皮膚炎、例えばアバクロ皮膚炎(dermatitis abacribus)、光線過敏性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アンモニア皮膚炎、人工的皮膚炎、自発性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、熱性皮膚炎、熱傷性皮膚炎、凍傷性皮膚炎、化粧品皮膚炎、焼痂性皮膚炎、剥脱性皮膚炎、壊疽性皮膚炎、鬱血性皮膚炎、疱疹状皮膚炎、苔癬状皮膚炎、線状皮膚炎、悪性皮膚炎、薬剤発疹性皮膚炎、手掌および足底皮膚炎、寄生虫性皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎、光毒性皮膚炎、膿疱性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、日焼け、毒性皮膚炎、メレニー潰瘍、毒物性皮膚炎、感染性皮膚炎、化膿性皮膚炎および酒さ様皮膚炎、そしてまた、角膜炎、気胞症、血管炎(脈管炎)、蜂巣炎、脂肪組織炎、エリテマトーデス、紅斑、リンパ腫、皮膚癌、スイート症候群、ウェーバー・クリスチャン症候群、瘢痕形成、疣贅形成、凍瘡)、炎症性眼疾患(サルコイドーシス、眼瞼炎、結膜炎、虹彩炎、ブドウ膜炎、脈絡膜炎、眼炎)、ウイルス性疾患(インフルエンザ、アデノおよびコロナウイルス、例えばHPV、HCMV、HIV、SARSにより引き起こされるもの)、骨格骨および関節の障害、そしてまた、骨格筋の障害(雑多な形態の関節炎、例えばアルカプトン尿症関節炎、強直性関節炎、赤痢性関節炎、滲出性関節炎、茸状関節炎、淋菌性関節炎、破壊性関節炎、乾癬性関節炎、化膿性関節炎、リウマチ性関節炎、漿膜性関節炎、梅毒性関節炎、結核性関節炎、膨疹性関節炎、絨毛結節性色素性関節炎、非定型関節炎、血友病性関節炎、若年性慢性関節炎、リウマチ性関節炎および転移性関節炎、更に、スティル症候群、フェルティ症候群、シェーグレン症候群、クラットン症候群、ポンセ症候群、ポット症候群およびライター症候群、雑多な形態の関節障害、例えば変形性関節障害、神経障害性関節障害、卵巣性関節障害、乾癬性関節障害および脊髄癆性関節障害、全身性硬化症、雑多な形態の炎症性ミオパシー、例えば流行性ミオパシー、線維性ミオパシー、ミオグロビン尿症ミオパシー、骨化性ミオパシー、神経性骨化性ミオパシー、多発性進行性骨化性ミオパシー、化膿性ミオパシー、リウマチ性ミオパシー、旋毛虫症性ミオパシー、熱帯性ミオパシーおよびチフス性ミオパチー、そしてまた、ギュンター症候群およびミュンヒマイアー症候群)、動脈の炎症性変化(雑多な形態の動脈炎、例えば動脈内膜炎、動脈中膜炎、動脈周囲炎、汎動脈炎、リウマチ性動脈炎、変形性動脈炎、側頭動脈炎、頭蓋動脈炎、巨細胞性動脈炎および肉芽腫性動脈炎、そしてまた、ホートン症候群、チャーグ・ストラウス症候群および高安動脈炎)、マックル・ウェルズ症候群、菊池病、多発性軟骨炎、強皮症、そしてまた、炎症性または免疫性成分を有する他の障害、例えば白内障、悪液質、骨粗鬆症、痛風、失禁、ハンセン病、セザリー症候群および腫瘍随伴症候群の治療および/または予防に、臓器移植後の拒絶反応に、そして、創傷治癒および血管形成(特に慢性創傷の場合)に使用されうる。
本発明による化合物は、生化学的および薬理学的特性のそのプロファイルゆえに、間質性肺疾患、特に特発性肺線維症(IPF)、そしてまた、肺高血圧(PH)、閉塞性細気管支炎症候群(BOS)、炎症性および線維性皮膚および眼障害、ならびに内臓の線維性障害の治療および/または予防に特に適している。
ヒトにおける前記の十分に特徴づけされた疾患は他の哺乳動物においても同等の病因で生じる可能性があり、それらにおいては本発明の化合物で同様に治療されうる。
本発明の文脈においては、「治療」または「治療する」なる語は、疾患、状態、障害、損傷もしくは健康問題またはそのような状態の発生、経過もしくは進行および/またはそのような状態の症状の阻害、遅延、阻止、緩和、減弱、制限、低減、抑制、撃退または治癒を含む。「療法」なる語は本明細書においては「治療」なる語と同義であると理解される。
「予防」、「予防法」および「排除」なる語は本発明の文脈においては同義に用いられ、疾患、状態、障害、損傷もしくは健康問題またはそのような状態の発生もしくは進展および/またはそのような状態の症状に罹患し、それらを経験し、患い、または有するリスクの回避または低減を意味する。
疾患、状態、障害、損傷または健康問題の治療または予防は部分的または完全でありうる。
したがって、本発明は更に、障害、特に前記障害の治療および/または予防のための、本発明の化合物の使用を提供する。
本発明は更に、障害、特に前記障害の治療および/または予防用の医薬を製造するための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明は更に、障害、特に前記障害の治療および/または予防のための、本発明の化合物の少なくとも1つを含む医薬を提供する。
本発明は更に、障害、特に前記障害の治療および/または予防方法における、本発明の化合物の使用を提供する。
本発明は更に、本発明の化合物の少なくとも1つの有効量を使用する、障害、特に前記障害の治療および/または予防方法を提供する。
本発明の化合物は、単独で、または必要に応じて、1以上の他の薬理学的に活性な物質と組合せて使用されうる。ただし、この組合せは、望ましくない及び許容できない副作用をもたらすものであってはならない。したがって、本発明は更に、特に前記障害の治療および/または予防のための、本発明の化合物の少なくとも1つと1以上の他の有効成分とを含む医薬を提供する。この目的に適した有効成分の組合せの好ましい例には以下ものが含まれる:
・有機硝酸塩およびNO供給源、例えば、ニトロプルシド(nitroprusside)ナトリウム、ニトログリセリン、一硝酸イソソルビド、二硝酸イソソルビド、モルシドミン(molsidomine)またはSIN−1、ならびに吸入NO;
・環状グアノシン一リン酸(cGMP)および/または環状アデノシン一リン酸(cAMP)の分解を抑制する化合物、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE)1、2、3、4および/または5のインヒビター、特にPDE5インヒビター、例えば、シルデナフィル(sildenafil)、バルデナフィル(vardenafil)、タダラフィル(tadalafil)、ウデナフィル(udenafil)、ダサンタフィル(dasantafil)、アバナフィル(avanafil)、ミロデナフィル(mirodenafil)またはロデナフィル(lodenafil);
・可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)のNO非依存性およびヘム非依存性アクチベーター、例えば、特に、WO01/19355、WO01/19776、WO01/19778、WO01/19780、WO02/070462およびWO02/070510に記載されている化合物;
・NO非依存性であるがヘム依存性である、可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激物質、例えば、特に、リオシグアト(riociguat)、ネロシグアト(nelociguat)およびベリシグアト(vericiguat)、ならびにWO 00/06568、WO 00/06569、WO 02/42301、WO 03/095451、WO 2011/147809、WO 2012/004258、WO 2012/028647およびWO 2012/059549に記載されている化合物;
・プロスタサイクリン類似体およびIP受容体アゴニスト、例えば、そして好ましくは、イロプロスト(iloprost)、ベラプロスト(beraprost)、トレプロスチニル(treprostinil)、エポプロステノール(epoprostenol)またはセレキシパグ(selexipag);
・エンドセリン受容体アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ボセンタン(bosentan)、ダルセンタン(darusentan)、アンブリセンタン(ambrisentan)またはシタクスセンタン(sitaxsentan);
・ヒト好中球エラスターゼ(HNE)を抑制する化合物、例えば、そして好ましくは、シベレスタット(sivelestat)またはDX−890(レルトラン(reltran));
・シグナル伝達カスケードを抑制する化合物、例えば、そして好ましくは、キナーゼインヒビターの群、特に、チロシンキナーゼおよび/またはセリン/トレオニンキナーゼインヒビターの群の化合物、例えば、そして好ましくは、ニンテダニブ(nintedanib)、ダサチニブ(dasatinib)、ニロチニブ(nilotinib)、ボスチニブ(bosutinib)、レゴラフェニブ(regorafenib)、ソラフェニブ(sorafenib)、スニチニブ(sunitinib)、セジラニブ(cediranib)、アキシチニブ(axitinib)、テラチニブ(telatinib)、イマチニブ(imatinib)、ブリバニブ(brivanib)、パゾパニブ(pazopanib)、バタラニブ(vatalanib)、ゲフィチニブ(gefitinib)、エルロチニブ(erlotinib)、ラパチニブ(lapatinib)、カネルチニブ(canertinib)、レスタウルチニブ(lestaurtinib)、ペリチニブ(pelitinib)、セマキサニブ(semaxanib)またはタンドゥチニブ(tandutinib);
・細胞外マトリックスの分解および変化を抑制する化合物、例えば、そして好ましくは、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)のインヒビター、特に、ストロメライシン、コラゲナーゼ、ゼラチナーゼおよびアグレカナーゼのインヒビター(この場合には特に、MMP−1、MMP−3、MMP−8、MMP−9、MMP−10、MMP−11およびMMP−13のインヒビター)、ならびにメタロエラスターゼ(MMP−12)のインヒビター;
・セロトニンのその受容体への結合を遮断する化合物、例えば、そして好ましくは、5−HT2B受容体のアンタゴニスト、例えばPRX−08066;
・増殖因子、サイトカインおよびケモカインのアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、TGF−β、CTGF、IL−1、IL−4、IL−5、IL−6、IL−8、IL−13およびインテグリン;
・Rhoキナーゼ抑制性化合物、例えば、そして好ましくは、ファスジル(fasudil)、Y−27632、SLx−2119、BF−66851、BF−66852、BF−66853、KI−23095またはBA−1049;
・可溶性エポキシドヒドロラーゼ(sEH)を抑制する化合物、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルウレア、12−(3−アダマンタン−1−イルウレイド)ドデカン酸または1−アダマンタン−1−イル−3−{5−[2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ]ペンチル}ウレア;
・心臓のエネルギー代謝に影響を及ぼす化合物、例えば、そして好ましくは、エトモキシル(etomoxir)、ジクロロ酢酸、ラノラジン(ranolazine)またはトリメタジジン(trimetazidine);
・例えば慢性閉塞性肺疾患(COPD)または気管支喘息の治療に使用される抗閉塞剤、例えば、そして好ましくは、β−アドレナリン受容体の、吸入または全身投与されるアゴニスト(β−模倣体)、および吸入投与される抗ムスカリン性物質の群の物質;
・抗炎症、免疫調節、免疫抑制および/または細胞毒性剤、例えば、そして好ましくは、全身または吸入投与されるコルチコステロイドの群、そしてまた、アセチルシステイン、モンテルカスト(montelukast)、アザチオプリン(azathioprine)、シクロホスファミド(cyclophosphamide)、ヒドロキシカルバミド(hydroxycarbamide)、アジスロマイシン(azithromycin)、ピルフェニドン(pirfenidone)またはエタネルセプト(etanercept);
・抗線維化剤、例えば、そして好ましくは、A2b受容体アンタゴニスト、スフィンゴシン−1−リン酸受容体3(S1P3)アンタゴニスト、オートタキシンインヒビター、リゾホスファチジン酸受容体1(LPA−1)およびリゾホスファチジン酸受容体2(LPA−2)アンタゴニスト、リジルオキシダーゼ様2インヒビター、CTGFインヒビター、IL−4アンタゴニスト、IL−13アンタゴニスト、αVβ6−インテグリンアンタゴニスト、TGF−βアンタゴニスト、Wntシグナル伝達経路のインヒビターまたはCCR2アンタゴニスト;
・抗血栓剤、例えば、そして好ましくは、血小板凝集インヒビター、抗凝固物質、および線維素溶解促進性物質の群からの抗血栓剤;
・降圧有効成分、例えば、そして好ましくは、カルシウムアンタゴニスト、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACEインヒビター、バソペプチダーゼインヒビター、エンドセリンアンタゴニスト、レニンインヒビター、α受容体ブロッカー、β受容体ブロッカー、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、そしてまた、利尿剤;
・脂質代謝調節剤、例えば、そして好ましくは、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成インヒビター、例えば、そして好ましくは、HMG−CoAレダクターゼまたはスクアレン合成インヒビター、ACATインヒビター、CETPインヒビター、MTPインヒビター、PPAR−α、PPAR−γおよび/またはPPAR−δアゴニスト、コレステロール吸収インヒビター、リパーゼインヒビター、ポリマー性胆汁酸吸着物質、胆汁酸再吸収インヒビターおよびリポタンパク質(a)アンタゴニスト;および/または
・例えば肺または他の器官における腫瘍の治療に使用される化学療法剤。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、β−アドレナリン受容体アゴニスト、例えば、そして好ましくは、アルブテロール(albuterol)、イソプロテレノール(isoproterenol)、メタプロテレノール(metaproterenol)、テルブタリン(terbutalin)、フェノテロール(fenoterol)、フォルモテロール(formoterol)、レプロテロール(reproterol)、サルブタモール(salbutamol)またはサルメテロール(salmeterol)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、抗ムスカリン物質、例えば、そして好ましくは、臭化イプラトロピウム(ipratropium)、臭化チオトロピウム(tiotropium)または臭化オキシトロピウム(oxitropium)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、コルチコステロイド、例えば、そして好ましくは、プレドニゾン(prednisone)、プレドニゾロン(prednisolone)、メチルプレドニゾロン(methylprednisolone)、トリアムシノロン(triamcinolone)、デキサメタゾン(dexamethasone)、ベクロメタゾン(beclomethasone)、ベタメタゾン(betamethasone)、フルニソリド(flunisolide)、ブデソニド(budesonide)またはフルチカゾン(fluticasone)と組合せて投与される。
抗血栓剤は、好ましくは、血小板凝集インヒビター、抗凝固物質および繊維素溶解促進性物質の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、血小板凝集インヒビター、例えば、そして好ましくは、アスピリン(aspirin)、クロピドグレル(clopidogrel)、チクロピジン(ticlopidine)またはジピリダモール(dipyridamole)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、トロンビンインヒビター、例えば、そして好ましくは、キメラガトラン(ximelagatran)、メラガトラン(melagatran)、ダビガトラン(dabigatran)、ビバリルジン(bivalirudin)またはクレキサン(clexane)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、GPIIb/IIIaアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、チロフィバン(tirofiban)またはアブシキシマブ(abciximab)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、Xa因子インヒビター、例えば、そして好ましくは、リバロキサバン(rivaroxaban)、アピキサバン(apixaban)、フィデキサバン(fidexaban)、ラザキサバン(razaxaban)、フォンダパリヌクス(fondaparinux)、イドラパリヌクス(idraparinux)、DU−176b、PMD−3112、YM−150、KFA−1982、EMD−503982、MCM−17、MLN−1021、DX 9065a、DPC 906、JTV 803、SSR−126512またはSSR−128428と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、ヘパリンまたは低分子量(LMW)ヘパリン誘導体と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、ビタミンKアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、クマリンと組合せて投与される。
降圧剤は、好ましくは、カルシウムアンタゴニスト、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACEインヒビター、エンドセリンアンタゴニスト、レニンインヒビター、α受容体ブロッカー、β受容体ブロッカー、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニストおよび利尿剤の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、カルシウムアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ニフェジピン(nifedipine)、アムロジピン(amlodipine)、ベラパミル(verapamil)またはジルチアゼム(diltiazem)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、α1受容体ブロッカー、例えば、そして好ましくは、プラゾシン(prazosin)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、β受容体ブロッカー、例えば、そして好ましくは、プロプラノロール(propranolol)、アテノロール(atenolol)、チモロール(timolol)、ピンドロール(pindolol)、アルプレノロール(alprenolol)、オクスプレノロール(oxprenolol)、ペンブトロール(penbutolol)、ブプラノロール(bupranolol)、メチプラノロール(metipranolol)、ナドロール(nadolol)、メピンドロール(mepindolol)、カラザロール(carazalol)、ソタロール(sotalol)、メトプロロール(metoprolol)、ベタキソロール(betaxolol)、セリプロロール(celiprolol)、ビソプロロール(bisoprolol)、カルテオロール(carteolol)、エスモロール(esmolol)、ラベタロール(labetalol)、カルベジロール(carvedilol)、アダプロロール(adaprolol)、ランジオロール(landiolol)、ネビボロール(nebivolol)、エポラノール(epanolol)またはブシンドロール(bucindolol)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ロサルタン(losartan)、カンデサルタン(candesartan)、バルサルタン(valsartan)、テルミサルタン(telmisartan)またはエムブルサタン(embursatan)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、ACEインヒビター、例えば、そして好ましくは、エナラプリル(enalapril)、カプトプリル(captopril)、リシノプリル(lisinopril)、ラミプリル(ramipril)、デラプリル(delapril)、ホシノプリル(fosinopril)、キノプリル(quinopril)、ペリンドプリル(perindopril)またはトランドプリル(trandopril)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、エンドセリンアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ボセンタン(bosentan)、ダルセンタン(darusentan)、アンブリセンタン(ambrisentan)またはシタクスセンタン(sitaxsentan)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、レニンインヒビター、例えば、そして好ましくは、アリスキレン(aliskiren)、SPP−600またはSPP−800と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、スピロノラクトン(spironolactone)、エプレレノン(eplerenone)またはフィネレノン(finerenone)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、利尿剤、例えば、そして好ましくは、フロセミド(furosemide)、ブメタニド(bumetanide)、トルセミド(torsemide)、ベンドロフルメチアジド(bendroflumethiazide)、クロロチアジド(chlorothiazide)、ヒドロクロロチアジド(hydrochlorothiazide)、ヒドロフルメチアジド(hydroflumethiazide)、メチクロチアジド(methyclothiazide)、ポリチアジド(polythiazide)、トリクロルメチアジド(trichlormethiazide)、クロルタリドン(chlorthalidone)、インダパミド(indapamide)、メトラゾン(metolazone)、キネタゾン(quinethazone)、アセタゾラミド(acetazolamide)、ジクロロフェナミド(dichlorphenamide)、メタゾラミド(methazolamide)、グリセロール(glycerol)、イソソルビド(isosorbide)、マンニトール(mannitol)、アミロリド(amiloride)またはトリアムテレン(triamterene)と組合せて投与される。
脂質代謝調節剤は、好ましくは、CETPインヒビター、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成インヒビター、例えばHMG−CoAレダクターゼインヒビターまたはスクアレン合成インヒビター、ACATインヒビター、MTPインヒビター、PPAR−α、PPAR−γおよび/またはPPAR−δアゴニスト、コレステロール吸収インヒビター、ポリマー性胆汁酸吸着物質、胆汁酸再吸収インヒビターおよびリポタンパク質(a)アンタゴニストを意味すると理解される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、CETPインヒビター、例えば、そして好ましくは、トルセトラピブ(torcetrapib)(CP−529414)、JJT−705またはCETPワクチン(Avant)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、甲状腺受容体アゴニスト、例えば、そして好ましくは、D−チロキシン、3,5,3’−トリヨードサイロニン(T3)、CGS23425またはアキシチロム(axitirome)(CGS26214)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、スタチンのクラスからのHMG−CoAレダクターゼインヒビター、例えば、そして好ましくは、ロバスタチン(lovastatin)、シンバスタチン(simvastatin)、プラバスタチン(pravastatin)、フルバスタチン(fluvastatin)、アトルバスタチン(atorvastatin)、ロスバスタチン(rosuvastatin)またはピタバスタチン(pitavastatin)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、スクアレン合成インヒビター、例えば、そして好ましくは、BMS−188494またはTAK−475と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、ACATインヒビター、例えば、そして好ましくは、アバシミブ(avasimibe)、メリナミド(melinamide)、パクチミブ(pactimibe)、エフルシミブ(eflucimibe)またはSMP−797と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、MTPインヒビター、例えば、そして好ましくは、インプリタピド(implitapide)、BMS−201038、R−103757またはJTT−130と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、PPAR−γアゴニスト、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾン(pioglitazone)またはロシグリタゾン(rosiglitazone)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、PPAR−δアゴニスト、例えば、そして好ましくは、GW−501516またはBAY68−5042と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、コレステロール吸収インヒビター、例えば、そして好ましくは、エゼチミブ(ezetimibe)、チクエシド(tiqueside)またはパマクエシド(pamaqueside)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、リパーゼインヒビター、例えば、そして好ましくは、オーリスタット(orlistat)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、ポリマー性胆汁酸吸着剤、例えば、そして好ましくは、コレスチラミン(cholestyramine)、コレスチポール(colestipol)、コレソルバム(colesolvam)、コレスタゲル(CholestaGel)またはコレスチミド(colestimide)と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、胆汁酸再吸収インヒビター、例えば、そして好ましくは、ASBT(=IBAT)インヒビター、例えばAZD−7806、S−8921、AK−105、BARI−1741、SC−435またはSC−635と組合せて投与される。
本発明の好ましい実施形態においては、本発明の化合物は、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ゲンカベン(gemcabene)カルシウム(CI−1027)またはニコチン酸と組合せて投与される。
特に好ましいのは、本発明の化合物と、PDE5インヒビター、sGCアクチベーター、sGC刺激物質、プロスタサイクリン類似体、IP受容体アゴニスト、エンドセリンアンタゴニスト、シグナル伝達カスケードを抑制する化合物およびピルフェニドン(pirfenidone)からなる群から選択される1以上の他の有効成分との組合せである。
本発明は更に、少なくとも1つの本発明の化合物を、医薬上適切な1以上の不活性無毒性賦形剤と共に典型的に含む医薬、および、前記目的のためのそれらの使用を提供する。
本発明による化合物は全身的および/または局所的に作用しうる。この目的には、それらは、適切な方法で、例えば、経口、非経腸、肺、鼻腔内、舌下、舌、頬側、直腸、皮膚、経皮、結膜もしくは耳経路で、またはインプラントもしくはステントとして投与されうる。
本発明の化合物は、これらの投与経路に適した投与形態で投与されうる。
経口投与のための適切な投与形態は、先行技術に準じて働き、本発明の化合物を迅速に、かつ/または、修飾された様態で放出し、本発明の化合物を結晶形態および/または非結晶形態および/または溶解形態で含有するものであり、例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば、本発明の化合物の放出を制御する胃液耐性または遅延溶解性または不溶性被覆を有する錠剤)、口腔内で迅速に崩壊する錠剤またはフィルム/オブラート、フィルム/凍結乾燥物、カプセル剤(例えば、硬または軟ゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、散剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤または液剤である。
非経口投与は吸収段階を回避することが可能であり(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内に行われる)、あるいは吸収を含むことが可能である(例えば、吸入、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内に行われる)。非経口投与に適した投与形態には、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥物または無菌散剤の形態の注射および注入用の製剤が含まれる。
その他の投与経路の場合、適当な例としては、吸入可能医薬形態(粉末吸入器、ネブライザー、定量エアロゾルを含む)、点鼻剤、溶液またはスプレー剤、スプレー、舌、舌下または頬側投与用の錠剤、フィルム/オブラートまたはカプセル剤、坐剤、耳および眼用製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振とう混合物)、親油性懸濁剤、軟膏剤、クリーム剤、経皮治療系(例えば、パッチ)、ミルク、ペースト、フォーム、散布用粉末剤、インプラントまたはステントが挙げられる。
経口または非経口投与が好ましく、特に、経口、静脈内および肺内(吸入)投与が好ましい。
本発明の化合物は前記の投与形態に変換されうる。これは、医薬上適切な不活性無毒性賦形剤と混合することにより、自体公知の方法で達成されうる。これらの賦形剤には、担体(例えば、微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレアート)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えば、アルブミン)、安定化剤(例えば、抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸)、着色剤(例えば、無機色素、例えば、酸化鉄)ならびに香味剤および/または矯臭剤が含まれる。
一般に、非経口投与の場合には、有効な結果を得るためには約0.001〜1mg/kg、好ましくは約0.01〜0.5mg/kg体重の量を投与するのが有利であることが判明している。経口投与の場合には、投与量は約0.01〜100mg/kg、好ましくは約0.01〜20mg/kg、最も好ましくは0.1〜10mg/kg体重である。肺内投与の場合には、該量は一般に約0.1〜50mg/吸入である。
それでも、幾つかの場合には、特に、体重、投与経路、有効成分に対する個体の応答、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に応じて、前記の量から逸脱することを要しうる。したがって、前記の最小量より少なくても十分な場合もありうるが、前記の上限を超えることを要する場合もある。比較的大量に投与する場合には、それらを1日にわたる複数の個別用量に分割するのが望ましいかもしれない。
以下の実施例は本発明を例示するものである。本発明はこれらの実施例に限定されない。
A.実施例
略語および頭字語
abs.:絶対
Ac:アセチル
AIBN:2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、アゾビスイソブチロニトリル
aq.:水性、水溶液
br.:ブロード(NMRシグナルにおけるもの)
Ex.:実施例
Bu:ブチル
c:濃度
approx.:約、およそ
cat.:触媒
CDI:N,N’−カルボニルジイミダゾール
CI:化学的イオン化(MSにおけるもの)
d:ダブレット(NMRにおけるもの)
d:日(日数)
DAST:N,N−ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド
TLC:薄層クロマトグラフィー
DCI:直接化学的イオン化(MSにおけるもの)
dd:ダブレットのダブレット(NMRにおけるもの)
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
dt:トリプレットのダブレット(NMRにおけるもの)
ΔT:加熱、温度上昇(反応スキームにおけるもの)
of th.:理論上(化学収率におけるもの)
EI:電子衝撃イオン化(MSにおけるもの)
eq.:同等
ESI:エレクトロスプレーイオン化(MSにおけるもの)
Et:エチル
h:時間
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
HOAc:酢酸
HPLC:高圧、高速液体クロマトグラフィー
iPr:イソプロピル
conc.(濃):濃縮された(溶液の場合)
LC:液体クロマトグラフィー
LC/MS:液体クロマトグラフィー共役質量分析
lit.:文献(参考文献)
m:マルチプレット(NMRにおけるもの)
MCPBA:メタ−クロロ過安息香酸、3−クロロ過安息香酸
Me:メチル
min.:分
MS:質量分析
NBS:N−ブロモスクシンイミド
NMR:核磁気共鳴分光法
Pd/C:活性炭上のパラジウム
Pr:プロピル
q(またはquart):カルテット(NMRにおけるもの)
qd:ダブレットのカルテット(NMRにおけるもの)
quant.:定量的(化学収率におけるもの)
quint:クインテット(NMRにおけるもの)
Rf:保持指標(TLCにおけるもの)
RP:逆相(HPLCにおけるもの)
RT:室温
Rt:保持時間(HPLC、LC/MSにおけるもの)
s:シングレット(NMRにおけるもの)
sept:セプテット(NMRにおけるもの)
t:トリプレット(NMRにおけるもの)
tBu:tert−ブチル
td:ダブレットのトリプレット(NMRにおけるもの)
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
UV:紫外線分光分析
v/v:(溶液の)体積対体積比
tog.:一緒に
HPLCおよびLC−MS法:
方法1(LC/MS):
装置:Waters Acquity SQD UPLC System;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50×1mm;溶離液A:1 l 水 + 0.25ml 99% ギ酸,溶離液B:1 l アセトニトリル + 0.25ml 99% ギ酸;勾配:0.0分 90% A → 1.2分 5% A → 2.0分 5% A;オーブン:50℃;流速:0.40ml/分;UV検出:208−400nm。
方法2(LC/MS):
MS装置:Watersmicromass QM;HPLC装置:Agilent 1100シリーズ;カラム:Agilent ZORBAX Extend−C18 3.0mm×50mm 3.5μ;溶離液A:1 l 水 + 0.01mol 炭酸アンモニウム,溶離液B:1 l アセトニトリル;勾配:0.0分 98% A → 0.2分 98% A → 3.0分 5% A→ 4.5分 5% A;オーブン:40℃;流速:1.75ml/分;UV検出:210nm。
方法3(LC/MS):
MS装置:AgilentmS Quad 6150;HPLC装置:Agilent 1290;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50×2.1mm;溶離液A:1 l 水 + 0.25ml 99% ギ酸,溶離液B:1 l アセトニトリル + 0.25ml 99% ギ酸;勾配:0.0分 90% A → 0.3分 90% A → 1.7分 5% A → 3.0分 5% A;オーブン:50℃;流速:1.20ml/分;UV検出:205〜305nm。
方法4(LC/MS):
MS装置:Agilent 6130;HPLC装置:Agilent 1200;UV DAD;カラム:Waters XBridge BEH XP 2.5μm,2.1×50mm;溶離液A:酢酸アンモニウム(10mM) + 水/メタノール/アセトニトリル(9.0:0.6:0.4),溶離液B:酢酸アンモニウム(10mM) + 水/メタノール/アセトニトリル(1.0:5.4:3.6);勾配 A/B:80/20(0.0分) → 80/20(1.5分) → 0/100(2.5分);流速:0.6ml/分;温度:35℃;UV検出:215および238nm。
方法5(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,125×30mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);勾配:0〜5.00分 10:90,3.00分におけるサンプル注入,5.00〜23.00分 95:5へ,23.00〜30.00分 95:5,30.00〜30.50分 10:90へ,30.50〜31.20分 10:90。
方法6(分取HPLC):
カラム:Chromatorex C18,125×40mm;溶離液A:水 + 0.05% TFA,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.0分 20% B → 4.0分 20% B → 30分 95% B → 35分 95% B → 36分 20% B;流速:50ml/分。
方法7(分取HPLC):
カラム:Chromatorex C18,250×30mm;溶離液A:水,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.0分 60% B → 4.5分 80% B → 11.5分 100% B → 12分 100% B → 14.75分 60% B;流速:50ml/分。
方法8(分取HPLC):
カラム:Chromatorex C18,250×30mm;溶離液A:水,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.0分 40% B → 4.5分 60% B → 11.5分 80% B → 12分 100% B → 14.75分 40% B;流速:50ml/分。
方法9(分取HPLC):
カラム:Chromatorex C18,250×30mm;溶離液A:水 + 0.1% TFA,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.0分 40% B → 4.5分 60% B → 11.5分 80% B → 12分 100% B → 14.75分 40% B;流速:50ml/分。
方法10(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,250×30mm;流速:50ml/分;実行時間:18分;検出:210nm;溶離液:水 + 0.1% ギ酸/メタノール;勾配:20%メタノール(4.25分) → 40%メタノール(4.5分) → 60%メタノール(11.5分) → 100%メタノール(12分) → 100%メタノール(14.5分) → 20%メタノール(14.75分) → 20%メタノール(18分)。
方法11(分取HPLC):
カラム:GromSil C18,250×30mm,10μm;流速:50ml/分;溶離液A:水,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0分 30% B → 4.25分 30% B → 4.5分 50% B → 11.5分 70% B → 12分 100% B → 14.5分 100% B → 14.75分 30% B → 18分 30% B;検出:210nm。
方法12(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,125×30mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);勾配:0〜5.00分 10:90,3.00分におけるサンプル注入,5.00〜23.00分 95:5へ,23.00〜30.00分 95:5,30.00〜30.50分 10:90へ,30.50〜31.20分 10:90。
方法13(分取HPLC):
カラム:Chromatorex C18,250×30mm;溶離液A:水,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.0分 30% B → 4.5分 50% B → 11.5分 70% B → 12分 100% B → 14.75分 30% B;流速:50ml/分。
方法14(分取HPLC):
カラム:Kinetex 5μm C18 100 A,150×21.2mm;溶離液A:水 + 0.2% ギ酸,溶離液B:アセトニトリル;勾配:70% A,30% B,アイソクラチック;流速:25ml/分。
方法15(分取HPLC):
カラム:Chromatorex C18,125×30mm;溶離液A:水 + 0.05% TFA,溶離液B:アセトニトリル;勾配:0.0分 20% B → 3.2分 20% B → 18分 95% B → 23分 95% B → 24分 20% B;流速:50ml/分。
方法16(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,125×30mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);勾配:0〜6.00分 5:95,3.00分におけるサンプル注入;6.00〜27.00分 35:65へ;27.00〜30.00分 95:5,30.00〜33.00分 5:95へ。
方法17(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,250×30mm;流速:50ml/分;実行時間:18分;検出:210nm;溶離液:水 + 0.1% ギ酸/メタノール;勾配:20%メタノール(4.25分) → 40%メタノール(4.5分) → 60%メタノール(11.5分) → 100%メタノール(12分) → 100%メタノール(14.5分) → 20%メタノール(14.75分) → 20%メタノール(18分)。
方法18(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,125×30mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);流速:75ml/分;勾配:0〜5.50分 10:90,3.00分におけるサンプル注入,5.50〜17.65分 95:5へ,17.65〜19.48分 95:5,19.48〜19.66分 10:90へ,19.66〜20.72分 10:90。
方法19(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,125×30mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);勾配:0〜6.00分 35:65,3.00分におけるサンプル注入;6.00〜27.00分 80:20へ;27.00〜30.00分 95:5,30.00〜33.00分 35:65へ。
方法20(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,125×30mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);勾配:0〜6.00分 35:65,3.00分におけるサンプル注入;6.00〜27.00分 80:20へ;27.00〜51.00分 95:5,51.00〜53.00分 35:65へ。
方法21(LC/MS):
装置:AgilentmS Quad 6150とHPLC Agilent 1290との組合せ;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μm 50mm×2.1mm;溶離液A:1 l 水 + 0.25ml 99% ギ酸,溶離液B:1 l アセトニトリル + 0.25ml 99% ギ酸;勾配:0.0分 90% A → 0.3分 90% A → 1.7分 5% A → 3.0分 5% A;流速:1.20ml/分;温度:50℃;UV検出:205−305nm。
方法22(LC/MS):
装置:Micromass Quattro PremierとWaters UPLC Acquityとの組合せ;カラム:Thermo Hypersil GOLD 1.9μ 50×1mm;溶離液A:1 l 水 + 0.5ml 50% ギ酸,溶離液B:1 l アセトニトリル + 0.5ml 50% ギ酸;勾配:0.0分 97% A → 0.5分 97% A → 3.2分 5% A → 4.0分 5% A;オーブン:50℃;流速:0.30ml/分;UV検出:210nm。
方法23(LC/MS):
装置:Waters Acquity SQD UPLC System;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ 50×1mm;溶離液A:1 l 水 + 0.25ml 99% ギ酸,溶離液B:1 l アセトニトリル + 0.25ml 99% ギ酸;勾配:0.0分 95% A → 6.0分 5% A → 7.5分 5% A;オーブン:50℃;流速:0.35ml/分;UV検出:210−400nm。
方法24(分取HPLC):
カラム:Reprosil C18,10μm,250×40mm;溶離液:アセトニトリル/水(0.1% TFA含有);勾配:0〜6.00分 10:90,3.00分におけるサンプル注入,6.00〜27.00分 95:5へ,27.00〜38.00分 95:5,38.00〜39.00分 10:90へ,39.00〜40.20分 10:90。
更なる詳細:
以下の実施例および試験の説明における百分率(%)は、特に示されていない限り、重量%であり、部は重量部である。液体/液体溶液に関する溶媒比、希釈比および濃度データは各場合において体積に基づく。
純度の数字は、一般に、LC/MSクロマトグラムにおける対応ピーク積分に基づくが、更に、1H NMRスペクトルの助けをかりて決定された可能性がある。純度が示されていない場合には、純度は、一般に、LC/MSクロマトグラムにおける自動ピーク積分に基づいて100%であり、あるいは純度は実験的に決定されていない。
示されている理論収率(%)は、100%未満の純度が示されている場合には、一般に、純度に関して補正されている。溶媒含有または混入バッチにおいては、表面上の収率が「>100%」となっているかもしれないが、これらの場合、収率は溶媒または純度に関して補正されていない。
それに続く1H NMRシグナルのカップリングパターンの記載は、幾つかの場合には、ACD SpecManager(ACD/Labs Release 12.00,Product version 12.5)の示唆から直接採用されたものであり、必ずしも厳密に精査されているわけではない。幾つかの場合には、SpecManagerの示唆が手動で補正された。手動で補正された又は帰属された記載は、一般に、問題のシグナルの光学的外観に基づいており、厳密な物理的に正しい解釈に必ずしも対応していない。一般に、示されている化学シフトは問題のシグナルの中心を意味する。ブロード(幅広)なマルチプレット(多重線)の場合には、間隔が示されている。溶媒または水により不明瞭なシグナルは仮のものとして帰属されており、あるいは挙げられていない。有意に幅広になったシグナル(例えば、分子部分の急速な回転により引き起こされるもの、またはプロトン交換によるもの)も同様に仮のものとして帰属されており(ブロードマルチプレットまたはブロードシングレットと称されることが多い)、あるいは挙げられていない。
融点および融点範囲は、示されている場合には、未補正のものである。
製造が後記に明示的に記載されていない全ての反応物または試薬は、一般的に利用可能な入手元から商業的に購入した。一般的に利用可能でない入手元から入手されたか、商業的に入手可能でないか、または製造が同様に記載されていない全ての他の反応物または試薬に関しては、それらの製造が記載されている公開文献が示されている。
後記の本発明の実施例および合成中間体の場合、対応塩基または酸の塩の形態で特定されているいずれの化合物も、一般には、それぞれの製造および/または精製法により得られた、未知の厳密な化学量論的組成の塩である。したがって、より詳細に特に示されていない限り、名称および構造式に対する付加部分、例えば「塩酸塩」、「ホルマート」、「アセタート」、「トリフルオロアセタート」、「ナトリウム塩」または「x HCl」、「x HCOOH」、「x CH3COOH」、「x CF3COOH」、「x Na」はそのような塩の場合には化学量論的な意味では理解されるべきではなく、存在する塩形成成分に関する記述的な性格のものであるに過ぎない。
出発化合物および中間体: 実施例1A
6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン 100.0g(398.16mmol、純度90%)および1−フェニルプロパン−1−オン 59.4g(442.41mmol)に酢酸1.2Lを加え、混合物を75℃で20分間撹拌した。その後、400mlの濃塩酸を反応混合物に加え、該混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。ついで反応溶液を10リットルの1N塩酸、9.2リットルの水および840mlの濃塩酸の混合物に、撹拌しながら加えた。1リットルの氷水を該混合物に加え、沈殿物を、フリットを用いて濾別した。濾過残渣を500mlの水で2回洗浄し、次いでtert−ブチルメチルエーテルとアセトンとの3:1混合物の各回150mlと共に2回撹拌することにより抽出し、再度濾過した。残渣を、各回100mlのtert−ブチルメチルエーテルで更に3回に撹拌することにより抽出し、最後に減圧下で乾燥させた。117.96g(理論値の78%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.39(br.s,1H),8.01(d,1H),7.94−7.90(m,2H),7.63−7.61(m,2H),7.56−7.49(m,3H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.76分,m/z=343[M+H]+。
実施例2A
(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
実施例1Aの化合物100.0g(292.23mmol)を1.5LのDMFに懸濁させ、95.0g(584.45mmol)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを室温で加えた。反応混合物を最初に60℃で4時間、次いで室温で一晩撹拌した。氷浴で冷却しながら、1.5リットルの氷水を徐々に加えた、ついで混合物を3日間冷蔵庫に入れた。沈殿した固体をフリットにより濾別し、水250mlで3回洗浄し、減圧下で乾燥させた。103.41g(理論値の85%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.6−8.0(br.m,1H),8.09(d,1H),8.0−7.5(br.m,1H),7.97(dd,1H),7.82(s,1H),7.72−7.66(m,2H),7.59−7.48(m,3H),7.22(br.s,1H),2.25(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.16分,m/z=392/394[M+H]+。
実施例3A
6−フルオロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−フルオロ−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(6.06mmol)を最初に酢酸16.5mlに入れ、1−フェニルプロパン−1−オン813mg(6.06mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。その後、5.5mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で3時間続けた。室温に冷却後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を吸引濾過した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。670mg(純度35%、理論値の14%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.64分,m/z=282[M+H]+。
実施例4A
(6−フルオロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF23ml中の実施例3Aからの化合物1.50g(5.33mmol)の溶液に、室温で951mg(5.87mmol)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを加え、混合物を60℃で3時間撹拌した。ついでN,N’−カルボニルジイミダゾール300mg(1.07mmol)を更に加え、混合物を60℃で更に15時間攪拌した。室温に冷却後、混合物を撹拌しながら100mlの水に導入し、少量の氷を加えた。生じたた固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。標記化合物1.57g(理論値の89%、純度100%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−8.0(br.m,1H),8.22(dd,1H),8.0−7.5(br.m,1H),7.76(td,1H),7.69(dd,2H),7.59−7.47(m,3H),7.41(dd,1H),7.21(br.s,1H),2.25(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=332[M+H]+。
実施例5A
6−ヨード−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ヨード−1H−インドール−2,3−ジオン20.0g(73.25mmol)を最初に200mlの酢酸に入れ、1−フェニルプロパン−1−オン9.83g(73.25mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。その後、66mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。ついで反応液を、攪拌しながら水中に注意深く導入した。生じた沈殿物を濾別し、水で2回、少量のtert−ブチルメチルエーテルで2回洗浄した。減圧下で一晩乾燥させた後、11.10g(理論値の32%、純度82%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.36(br.s,1H),8.13(d,1H),8.05(dd,1H),7.84(d,1H),7.66−7.57(m,2H),7.57−7.41(m,3H),2.39(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.78分,m/z=390[M+H]+。
実施例6A
(1H−イミダゾール−1−イル)(6−ヨード−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)メタノン
実施例5Aからの化合物600mg(1.23mmol、純度80%)を5.5mlのDMFに溶解し、400mg(2.47mmol)のN、N’−カルボニルジイミダゾールを室温で加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌し、ついで室温に冷却した後、水および酢酸エチルを加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1、Biotage)を用いて精製した。溶媒を減圧下で除去した後、残渣を減圧下で一晩乾燥させた。568mg(理論値の98%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=9.50−6.00(br.m,2H),8.10(dd,1H),7.95(s,1H),7.91(d,1H),7.72−7.65(m,2H),7.60−7.42(m,3H),7.22(br.s,1H),2.24(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.13分,m/z=440[M+H]+。
実施例7A
3,6−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−メチル−1H−インドール−2,3−ジオン2.00g(12.41mmol)を最初に33.7mlの酢酸に入れ、1−フェニルプロパン−1−オン1.66g(12.41mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。その後、11.3mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を400mlの1M塩酸に加え、ついでこの混合物を室温で3日間放置した。沈殿した固体を濾別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。700mg(理論値の20%、純度100%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.53分,m/z=278[M+H]+。
実施例8A
(3,6−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF7ml中の実施例7Aからの化合物464mg(1.68mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール299mg(1.84mmol)を加え、混合物を60℃で4時間攪拌した。ついでN,N’−カルボニルジイミダゾール30mg(0.18mmol)を加え、混合物を60℃で更に1時間攪拌した。室温に冷却後、水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、再度濃縮し、減圧下で乾燥させた。標記化合物505mg(理論値の92%、純度100%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−8.0(br.m,1H),8.04(d,1H),8.0−7.5(br.m,1H),7.98−7.59(m,3H),7.57−7.45(m,3H),7.34(s,1H),7.26−7.09(m,1H),2.46(s,3H),2.23(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=328[M+H]+。
実施例9A
6−エチル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−エチル−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(5.71mmol)を最初に15.5mlの酢酸に入れ、1−フェニルプロパン−1−オン766mg(5.71mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸5.2mlを加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。780mg(理論値の46%、純度99%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.63分,m/z=292[M+H]+。
実施例10A
(6−エチル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF 10ml中の実施例9Aからの化合物640mg(2.20mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール392mg(2.42mmol)を加え、混合物を60℃で3.5時間攪拌した。ついで混合物を室温に冷却し、水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)により精製した。362mg(理論値の46%、純度95%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−8.0(br.m,1H),8.07(d,1H),8.0−7.5(br.m,1H),7.73(dd,1H),7.70−7.65(m,2H),7.57−7.47(m,3H),7.32(br.s,1H),7.22(br.s,1H),2.76(q,2H),2.24(s,3H),1.19(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.18分,m/z=342[M+H]+。
実施例11A
6−イソプロピル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−イソプロピル−1H−インドール−2,3−ジオン2.50g(13.21mmol)を酢酸36mlおよび1−フェニルプロパン−1−オン1.77g(13.21mmol)と共に最初に仕込み、反応混合物75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸12mlを加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を500mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。2.04g(理論値の31%、純度62%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.66分,m/z=306[M+H]+。
実施例12A
3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−カルボン酸
1.00g(4.65mmol)の5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−2,3−ジオンを最初に12.6mlの酢酸および1−フェニルプロパン−1−オン624mg(4.65mmol)と共に仕込み、反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで4.2mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。標記化合物1.17g(理論値の75%、純度100%)を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.91分,m/z=332[M+H]+。
実施例13A
3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメトキシ)キノリン−4−カルボン酸
酢酸25ml中の5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−2,3−ジオン2.5g(10.82mmol)の混合物に、1−フェニルプロパン−1−オン1.45g(10.82mmol)を加えた。75℃で5分間攪拌した後、8mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を110℃で5時間続けた。室温に冷却し、一晩放置した後、混合物を500mlの1M塩酸に、攪拌しながら導入した。数分後、生じた固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。標記化合物3.16g(理論値の77%、純度92%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.41(br.s,1H),8.21(d,1H),7.80(dd,1H),7.69(d,1H),7.66−7.58(m,2H),7.57−7.47(m,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.97分,m/z=348[M+H]+。
実施例14A
(1H−イミダゾール−1−イル)[3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメトキシ)キノリン−4−イル]メタノン
DMF15ml中の実施例13Aからの化合物1.50g(3.97mmol、92%純度)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール709mg(4.37mmol)を加え、混合物を60℃で3時間撹拌した。ついで更に709mg(4.37mmol)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを加え、混合物を60℃で更に4時間撹拌した。室温で一晩放置した後、混合物を最初に80℃で更に1時間撹拌した。その後、N,N’−カルボニルジイミダゾール709mg(4.37mmol)を加え、混合物を100℃で更に4時間攪拌した。室温で一晩放置した後、混合物を、撹拌しながら氷水中に導入し、10%クエン酸水溶液でpH4に調整した。ついで混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(100gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)により予備精製した。このようにして得られた生成物をペンタン中で撹拌し、存在する固体を濾過し、減圧下で乾燥させた。1.28g(理論値の81%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−8.0(br.m,1H),8.30(d,1H),8.0−7.5(br.m,1H),7.84(dd,1H),7.72−7.66(m,2H),7.59−7.50(m,4H),7.21(br.s,1H),2.26(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=398[M+H]+。
実施例15A
6−ブロモ−3−エチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(4.42mmol)を最初に酢酸12.0ml中に仕込み、1−フェニルブタン−1−オン656mg(4.42mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで4.0mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を吸引濾過した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。標記化合物1.20g(理論値の55%、純度72%)を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.88分,m/z=357[M+H]+。
実施例16A
(6−ブロモ−3−エチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF6ml中の実施例15Aからの化合物500mg(1.40mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール250mg(1.54mmol)を加え、混合物を浴温60℃で5時間撹拌した。ついで水および酢酸エチルの各100mlを混合物に加えた。相分離後、水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)を用いて精製した。259mg(理論値の45%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−7.5(br.m,2H),8.08(d,1H),7.97(dd,1H),7.77(br.s,1H),7.69−7.60(m,2H),7.59−7.47(m,3H),7.22(br.s,1H),2.82−2.69(m,1H),2.53−2.44(m,1H,partially hidden),0.81(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.16分,m/z=406/408[M+H]+。
実施例17A
6−ブロモ−2−フェニル−3−プロピルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン300mg(1.33mmol)を最初に3.6mlの酢酸中に仕込み、1−フェニルペンタン−1−オン237mg(1.46mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで1.2mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を吸引濾過した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。246mg(理論値の35%、純度70%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.97分,m/z=371[M+H]+。
実施例18A
(6−ブロモ−2−フェニル−3−プロピルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF6ml中の実施例17Aからの化合物500mg(1.35mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール241mg(1.49mmol)を加え、混合物を浴温60℃で5時間撹拌した。ついで水および酢酸エチルの各100mlを混合物に加えた。相分離後、水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)を用いて精製した。355mg(理論値の62%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−7.5(br.m,2H),8.08(d,1H),7.97(dd,1H),7.77(br.s,1H),7.68−7.62(m,2H),7.58−7.48(m,3H),7.22(br.s,1H),2.81−2.70(m,1H),2.47−2.36(m,1H),1.30−1.08(m,2H),0.55(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=420/422[M+H]+。
実施例19A
6−ブロモ−7−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
酢酸4.5ml中の5−ブロモ−6−クロロ−1H−インドール−2,3−ジオン521mg(2.00mmol)の混合物にプロピオフェノン268mg(2.00mmol)を加えた。75℃で5分間撹拌した後、1.5mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を110℃で6時間続けた。室温に冷却し、一晩放置した後、混合物を110℃で更に6時間撹拌した。その後、混合物を、攪拌しながら1N塩酸100ml中に導入した。数分後、生じた固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。612mg(理論値の58%、純度71%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.45(br.s,1H),8.35(s,1H),8.15(s,1H),7.64−7.58(m,2H),7.57−7.48(m,3H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=376/378[M+H]+。
実施例20A
(6−ブロモ−7−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF3ml中の実施例19Aからの化合物608mg(1.15mmol、純度71%)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール204mg(1.26mmol)を加え、混合物を60℃で8時間撹拌した。ついで水および酢酸エチルの各100mlを混合物に加えた。相分離後、水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)を用いて精製した。446mg(理論値の86%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−7.7(br.m,2H),8.44(s,1H),8.09(s,1H),7.72−7.65(m,2H),7.60−7.50(m,3H),7.21(br.s,1H),2.24(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.21分,m/z=426/428[M+H]+。
実施例21A
6,7−ジクロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
4,5−ジクロロ−1H−インドール−2,3−ジオンおよび5,6−ジクロロ−1H−インドール−2,3−ジオンの位置異性体混合物10.0g(46.29mmol)[約1:1;製造はJ.Med.Chem.2004,47(4),935−946に記載されている]を最初に136mlの酢酸中に仕込み、1−フェニルプロパン−1−オン6.21g(46.29mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで42mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。ついで反応溶液を、攪拌しながら水中に注意深く導入した。生じた沈殿物を濾別し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:酢酸エチル/メタノール 10:1)により予備精製した。このようにして得られた生成物混合物をアセトニトリル/メタノール/水/トリフルオロ酢酸混合物120mlに加熱しながら溶解させ、分取HPLC[カラム:Kinetix C18,5μm、100×21.2mm;流速:25ml/分;検出:210nm;注入体積:1.0ml;温度:35℃;溶離液:45% 水/50% アセトニトリル/5% ギ酸(水中の1%)、アイソクラチック;実行時間:4.3分]により位置異性体へと分離した。標記化合物380mg(理論値の2.2%、純度90%)、および実施例23Aからの位置異性体化合物300mg(理論値の1.9%、純度100%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.54(br.s,1H),8.37(s,1H),8.00(s,1H),7.68−7.58(m,2H),7.58−7.47(m,3H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.99分,m/z=332[M+H]+。
実施例22A
(6,7−ジクロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF4.4ml中の実施例21Aからの化合物328mg(0.99mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール320mg(1.98mmol)を加え、混合物を60℃で一晩撹拌した。ついで水および酢酸エチルを混合物に加えた。相分離後、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1、Biotage)により精製した。このようにして標題化合物295mg(理論値の70%、純度90%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=9.25−6.25(br.m,2H),8.46(s,1H),7.97(s,1H),7.75−7.63(m,2H),7.63−7.38(m,3H),7.21(br.s,1H),2.24(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.19分,m/z=382[M+H]+。
実施例23A
5,6−ジクロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
実施例21Aに記載されているとおり、4,5−ジクロロ−1H−インドール−2,3−ジオンおよび5,6−ジクロロ−1H−インドール−2,3−ジオンの位置異性体混合物10.0g(46.29mmol)(約1:1)使用して、300mg(理論値の1.9%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=7.92(d,1H),7.82(d,1H),7.58−7.43(m,5H),2.29(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.95分,m/z=332[M+H]+。
実施例24A
(5,6−ジクロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF3.7ml中の実施例23Aからの化合物274mg(0.83mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール268mg(1.65mmol)を加え、混合物を60℃で一晩撹拌した。ついで混合物をマイクロ波装置内で150℃で3時間撹拌した。更に268mg(1.65mmol)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを加えた後、混合物をマイクロ波において150℃で更に1時間攪拌した。室温に冷却した後、水および酢酸エチルを混合物に加え、相を分離し、ついで水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル80g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1 → 酢酸エチル/メタノール 10:1、Biotage)により精製した。108mg(理論値の32%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=9.0−7.0(br.m,2H),8.19(d,1H),8.07(d,1H),7.72−7.65(m,2H),7.59−7.50(m,3H),7.28(br.s,1H),2.25(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.17分,m/z=382[M+H]+。
実施例25A
6−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(4.42mmol)を酢酸12.0ml中に仕込み、1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オン673mg(4.42mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで4.0mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。1.29g(理論値の73%、純度90%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.88分,m/z=360[M+H]+。
実施例26A
[6−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル](1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF6ml中の実施例25Aの化合物500mg(1.39mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール248mg(1.53mmol)を加え、混合物を最初に浴温60℃で5時間、ついで室温で14時間撹拌した。ついで更に124mg(0.76mmol)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを加え、混合物を浴温60℃で更に7時間撹拌した。ついで水および酢酸エチルの各100mlを加え、相を分離し、ついで水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)を用いて精製した。402mg(理論値の71%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−7.5(br.m,2H),8.09(d,1H),7.97(dd,1H),7.82(br.s,1H),7.79−7.72(m,2H),7.37(t,2H),7.21(br.s,1H),2.25(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.13分,m/z=410/412[M+H]+。
実施例27A
6−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(4.42mmol)を酢酸12.0ml中に仕込み、1−(3−フルオロフェニル)プロパン−1−オン673mg(4.42mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで4.0mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。1.20g(理論値の63%、純度83%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.94分,m/z=360[M+H]+。
実施例28A
[6−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル](1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF6ml中の実施例27Aからの化合物500mg(1.39mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール248mg(1.53mmol)を加え、混合物を浴温60℃で7時間撹拌した。ついで水および酢酸エチルの各100mlを加え、相を分離し、ついで水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)を用いて精製した。344mg(理論値の60%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−8.0(br.m,1H),8.10(d,1H),8.0−7.5(br.m,1H),7.98(dd,1H),7.84(br.s,1H),7.64−7.49(m,3H),7.41−7.32(m,1H),7.22(br.s,1H),2.27−2.22(m,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.16分,m/z=410/412[M+H]+。
実施例29A
6−ブロモ−2−(2−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(4.42mmol)を最初に酢酸12.0ml中に仕込み、1−(2−フルオロフェニル)プロパン−1−オン673mg(4.42mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで4.0mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を200mlの1M塩酸に加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥し、ついでジクロロメタンと共に撹拌した。溶媒を吸引除去し、残渣を減圧下で乾燥させた。649mg(理論値の37%、純度90%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.90分,m/z=360[M+H]+。
実施例30A
[6−ブロモ−2−(2−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル](1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF6ml中の実施例29Aからの化合物500mg(1.39mmol)の溶液に、室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール248mg(1.53mmol)を加えた。混合物を浴温60℃で5時間撹拌し、ついで室温で14時間放置した。その後、更にN,N’−カルボニルジイミダゾール124mg(0.77mmol)を加え、混合物を浴温80℃で8時間撹拌し、ついで室温で14時間放置した。その後、更にN,N’−カルボニルジイミダゾール162mg(1.00mmol)を加え、混合物を浴温100℃で更に7時間撹拌し、ついで室温で14時間放置した。その後、更にN,N’−カルボニルジイミダゾール162mg(1.00mmol)を加え、混合物を浴温145℃で更に7時間攪拌し、ついで室温で14時間放置した。その後、更にN,N’−カルボニルジイミダゾール162mg(1.00mmol)を加え、混合物を浴温145℃で更に7時間攪拌し、ついで室温で14時間放置した。その後、再び更にN,N’−カルボニルジイミダゾール162mg(1.00mmol)を加え、混合物を浴温145℃で更に7時間攪拌し、ついで室温で14時間放置した。その後、最後に酢酸エチルおよび飽和塩化ナトリウム水溶液の各25mlを混合物に加え、相を分離し、ついで水相を酢酸エチル50mlずつで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、カラムクロマトグラフィー(100gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)により精製した。405mg(理論値の71%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.5−7.5(br.m,2H),8.11(d,1H),8.00(dd,1H),7.87(br.s,1H),7.67−7.56(m,2H),7.45−7.36(m,2H),7.21(br.s,1H),2.14(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.10分,m/z=410/412[M+H]+。
実施例31A
6−ブロモ−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)キノリン−4−カルボン酸
方法A:
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.00g(4.42mmol)を最初に酢酸12.0ml中に仕込み、1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン598mg(4.42mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで4.0mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で16時間続けた。室温に冷却した後、反応混合物を200mlの水に加え、沈殿した固体を濾別した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(方法17)により精製した。200mg(理論値の13%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.56(br.s,1H),8.79−8.70(m,2H),8.08−8.01(m,1H),7.98−7.92(m,2H),7.66(d,2H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.45分,m/z=343/345[M+H]+。
方法B(一般的実験手順):
適切なイサチン(1H−インドール−2,3−ジオン)のエタノール溶液(0.5〜0.75Mの濃度)に6当量の8.5M 水酸化カリウム水溶液を滴下した。ついで1当量の1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オンを加え、混合物を還流下で一晩撹拌した。室温に冷却し、減圧下で溶媒を除去した後、残渣を水に取り、水相を酢酸エチルで抽出した。ついで塩酸を加えることにより水相をpH4〜5に調整した。生じた固体を濾別し、少量の水および酢酸エチルで洗浄し、減圧下で乾燥した。問題の標的化合物を35〜70%の理論収率で得た。
実施例32A
エチル 6−アミノ−2−クロロ−5−フルオロニコチナート
5.00g(21.00mmol)のエチル 2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチナート[US2008/0171732の実施例44(b)に記載]および105ml(210mmol)の2M アンモニアのエタノール溶液の混合物を5つのマイクロ波容器に分割し、マイクロ波装置内で120℃に1.5時間加熱した。室温に冷却した後、溶媒を除去し、酢酸エチルを残渣に加えた。混合物を水で1回洗浄し、ついで水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。このようにして得られた粗生成物を、同様に行った実験からの粗生成物と合わせた[使用したエチル 2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチナートの量:1.00g(4.20mmol)]。ついで、この物質を分取HPLC[カラム:Daicel C18 Bio Spring Column、10μm、300×100mm;流速:250ml/分;検出:210nm;注入体積:20ml;温度:22℃;溶離液:アセトニトリル/水勾配]。2.60gの標記化合物を得た(純度100%、合計6.0gのエチル 2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチナートに基づいて、理論値の47%)。また、290mgの異性体化合物エチル 2−アミノ−6−クロロ−5−フルオロニコチナート(100%純度、合計6.0gのエチル 2,6−ジクロロ−5−フルオロニコチナートに基づいて、理論値の5%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):[ppm]=7.80(d,1H),7.49(br.s,2H),4.23(q,2H),1.28(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.82分,m/z=219[M+H]+。
実施例33A
エチル 6−アミノ−5−フルオロニコチナート トリフルオロ酢酸塩
実施例32Aからの化合物500mg(2.29mmol)、活性炭担持パラジウム(10% Pd)100mg(94mmol)およびトリエチルアミン324mg(3.20mmol)の、エタノール20ml中の、アルゴン下で調製された混合物を、標準圧下で室温で6時間水素化した。ついで更に活性炭担持パラジウム(10% Pd)100mg(94mmol)およびトリエチルアミン324mg(3.20mmol)を加え、室温で更に16時間、水素化を行った。ついで更に100mg(94mmol)のパラジウム担持活性炭(10% Pd)および324mg(3.20mmol)のトリエチルアミンを加え、室温で更に6時間、水素化を行った。ついで混合物を珪藻土で濾過し、濾過残渣をエタノールおよび酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、残渣を水で撹拌した。存在する固体を濾別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。得られた粗生成物を分取HPLC(方法16)により精製した。合わせた生成物画分を濃縮し、残渣をジクロロメタンに取り、再度濃縮し、最後に減圧下で乾燥させた。555mg(理論値の81%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.37−8.35(m,1H),7.69(dd,1H),7.4−5.5(br.m,2H),4.25(q,2H),1.29(t,3H)。
LC/MS(方法2,ESIpos):Rt=1.83分,m/z=185[M+H]+。
実施例34A
エチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
実施例1Aからの化合物300mg(0.88mmol)に16mlのジクロロメタン、ついで0.19ml(1.40mmol)の1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミンを加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、ついで、ジクロロメタン4mlに溶解されたピリジン0.21ml(2.63mmol)およびエチル 4−アミノベンゾアート145mg(0.88mmol)を加えた。ついで反応混合物を50℃で30分間、ついで70℃で90分間攪拌した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、更なる後処理を行わずに分取HPLC(方法7)により精製した。177mg(理論値の41%、純度100%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.31分,m/z=489/491[M+H]+。
実施例35A
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾイルクロリド
ジクロロメタン5ml中の実施例1からの化合物200mg(0.43mmol)の懸濁液に、順次、DMF1滴を加え、そして塩化オキサリル110mg(0.87mmol)を徐々に加えた。室温で1時間撹拌した後、更に塩化オキサリル59mg(0.46mmol)を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。ついで混合物を濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。標記化合物をLC/MSにより98%の純度で得た(分析サンプルをメタノールでクエンチした)。
LC/MS(方法3,ESIpos):Rt=1.52分,m/z=475/477[M−Cl+OCH3+H]+。
実施例36A
メチル 5−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ピリミジン−2−カルボキシラート
実施例2Aからの化合物150mg(0.38mmol)およびメチル 5−アミノピリミジン−2−カルボキシラート59mg(0.38mmol)をDMF 3mlに溶解した。混合物を室温で15分間撹拌した。ついでカリウムtert−ブトキシド64mg(0.57mmol)を加え、反応混合物の撹拌を室温で一晩続けた。ついで、更に後処理することなく、混合物を分取HPLC(方法6)により精製した。溶媒−水混合物を除去した後、混合物を減圧下で一晩乾燥させた。23mg(理論値の12%、純度95%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.63(s,1H),9.32(s,2H),8.11(d,1H),8.05(d,1H),7.95(dd,1H),7.70−7.59(m,2H),7.59−7.49(m,3H),3.92(s,3H),2.42(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=477/479[M+H]+。
実施例37A
エチル 6−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−5−フルオロニコチナート
DMF2ml中の実施例2Aからの化合物200mg(0.51mmol)および実施例33Aからの化合物152mg(0.51mmol)の溶液に、室温で少量ずつ114mg(1.02mmol)のカリウムtert−ブトキシドを加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド29mg(0.26mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間撹拌した。ついで、更に後処理することなく、混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。195mg(理論値の74%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.66(s,1H),8.89(br.s,1H),8.35(d,1H),8.09−7.91(m,3H),7.67−7.49(m,5H),4.39(q,2H),2.47(s,3H),1.36(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.18分,m/z=508/510[M+H]+。
実施例38A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
実施例2Aからの化合物1.00g(2.55mmol)を10mlのDMFに溶解した。この溶液にメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート474mg(2.80mmol)およびカリウムtert−ブトキシド429mg(3.82mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、ついで50mlの氷水、50mlの塩化アンモニウム溶液および100mlの酢酸エチルの混合物中に撹拌した。有機相を除去し、水で1回、そして飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:5% 酢酸エチル/95% シクロヘキサン → 15% 酢酸エチル/85% シクロヘキサン → 45% 酢酸エチル/55% シクロヘキサン、Biotage)により精製した。生成物含有画分を濃縮し、残留物を10mlのtert−ブチルメチルエーテル中で撹拌した。固体を濾別し、5mlのtert−ブチルメチルエーテルで2回洗浄し、ついで酢酸エチル4ml中で3日間撹拌した。ついで固体を再び濾別し、減圧下で乾燥させた。810mg(理論値の64%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.10(s,1H),8.27(t,1H),8.05(d,1H),7.99(d,1H),7.95−7.90(m,2H),7.85(dd,1H),7.64−7.62(m,2H),7.58−7.51(m,3H),3.89(s,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.27分,m/z=493/495[M+H]+。
実施例39A
tert−ブチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
THF50ml中の実施例7からの化合物1.00g(2.09mmol)の混合物にtert−ブチル トリクロロアセトイミダート912mg(4.17mmol)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体59mg(0.42mmol)を加え、混合物を室温で更に1時間撹拌した。ついで更にtert−ブチル トリクロロアセトイミダート912mg(4.17mmol)を加え、混合物を還流下で更に1時間撹拌した。ジクロロメタンを加えた後、混合物を水で洗浄し、水相をジクロロメタンで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)により精製した。939mg(理論値の84%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.06(s,1H),8.22(t,1H),8.05(d,1H),7.98(d,1H),7.94(dd,1H),7.85(dd,1H),7.78(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),2.43(s,3H),1.57(s,9H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.41分,m/z=535/537[M+H]+。
実施例40A
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾイルクロリド
ジクロロメタン2.5ml中の実施例7からの化合物250mg(0.52mmol)の懸濁液に、順次、DMF1滴を加え、そして塩化オキサリル110mg(0.87mmol)を徐々に加えた。更に2.5mlのジクロロメタンで希釈し、室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。標記化合物をLC/MSにより94%の純度で得た(分析サンプルをメタノールでクエンチした)。
LC/MS(方法3,ESIpos):Rt=1.55分,m/z=493/495[M−Cl+OCH3+H]+。
実施例41A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−2−フルオロベンゾアート
実施例1Aからの化合物300mg(0.88mmol)にジクロロメタン3mlを加え、ついで1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン0.19ml(1.40mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、ついでピリジン0.21ml(2.63mmol)およびメチル 4−アミノ−2−フルオロベンゾアート148mg(0.88mmol)を加えた。ついで反応混合物を70℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、更なる後処理を行わずに分取HPLC(方法7)により精製した。124mg(理論値の23%、純度81%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.27分,m/z=493/495[M+H]+。
実施例42A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−クロロベンゾアート
DMF15ml中の実施例2Aからの化合物1.50g(3.82mmol)およびメチル 4−アミノ−3−クロロベンゾアート710mg(3.82mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド430mg(3.82mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついでカリウムtert−ブトキシド215mg(1.91mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に2時間撹拌した。その後、混合物を10%クエン酸水溶液40ml中に攪拌しながら導入し、その際に固体が沈殿した。水で希釈した後、固体を濾別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。このようにして得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)により精製した。1.60g(理論値の80%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.96(s,1H),8.14−8.08(m,3H),8.07−8.02(m,2H),7.94(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.50(m,3H),3.90(s,3H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.32分,m/z=509/511[M+H]+。
実施例43A
メチル 3−ブロモ−4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
DMF2ml中の実施例2Aからの化合物200mg(0.51mmol)およびメチル 4−アミノ−3−ブロモベンゾアート129mg(0.56mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド57mg(0.51mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド29mg(0.26mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)により予備精製し、分取HPLC(方法5)により更に精製した。145mg(理論値の51%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.91(s,1H),8.25(d,1H),8.14(d,1H),8.10−8.07(m,1H),8.07−8.02(m,2H),7.94(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.50(m,3H),3.90(s,3H),2.50(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.33分,m/z=553/555/557[M+H]+。
実施例44A
エチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3,5−ジクロロベンゾアート
DMF2ml中の実施例2Aからの化合物200mg(0.51mmol)およびエチル 4−アミノ−3,5−ジクロロベンゾアート119mg(0.51mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド57mg(0.51mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド29mg(0.26mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間撹拌した。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により直接精製した。合わせた生成物含有画分を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、水相の残渣体積へと濃縮した。生じた固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。76mg(理論値の24%、純度90%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.26(s,1H),8.43−8.37(m,1H),8.13(s,1H),8.09−8.02(m,1H),7.99−7.92(m,1H),7.73(s,1H),7.68−7.48(m,5H),4.38(q,2H),2.58(s,3H,partially hidden),1.36(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.41分,m/z=557/559/561[M+H]+。
実施例45A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−メチルベンゾアート
実施例1Aからの化合物300mg(0.88mmol)にジクロロメタン3mlを加え、ついで1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン0.19ml(1.40mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、ピリジン0.21ml(2.63mmol)およびメチル 4−アミノ−3−メチルベンゾアート145mg(0.88mmol)を加えた。ついで反応混合物を70℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、更なる後処理を行わずに分取HPLC(方法7)により精製した。128mg(理論値の25%、純度84%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.27分,m/z=489/491[M+H]+。
実施例46A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−メトキシベンゾアート
DMF8ml中の実施例2Aからの化合物820mg(2.09mmol)およびメチル 4−アミノ−3−メトキシベンゾアート379mg(2.09mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド235mg(2.09mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド117mg(1.05mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に2時間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液20ml中に攪拌しながら導入し、その際に固体が沈殿した。水で希釈した後、固体を濾別し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。このようにして得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)により精製した。709mg(理論値の67%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.53(s,1H),8.17(d,1H),8.06−8.00(m,2H),7.92(dd,1H),7.69(dd,1H),7.65−7.60(m,3H),7.59−7.47(m,3H),3.94(s,3H),3.89(s,3H),2.42(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=505/507[M+H]+。
実施例47A
エチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾアート
実施例2Aからの化合物150mg(0.38mmol)およびエチル 4−アミノ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾアート95mg(0.38mmol)をDMF 3mlに溶解した。カリウムtert−ブトキシド86mg(0.76mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド22mg(0.19mmol)を徐々に加えた。反応混合物の撹拌を室温で一晩続け。ついでそれを、更に後処理することなく分取HPLC(方法6)により精製した。溶媒−水混合物を除去した後、残渣を減圧下で一晩乾燥させた。75mg(理論値の34%、純度100%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.38分,m/z=573/575[M+H]+。
実施例48A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(メチルスルファニル)ベンゾアート
DMF5ml中の実施例2Aからの化合物500mg(1.28mmol)およびメチル 4−アミノ−3−(メチルスルファニル)ベンゾアート267mg(1.28mmol、純度94%)[Org.Prep.Proced.Int.2003,35(5),520−524に記載されている]の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド144mg(1.28mmol)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド72mg(0.64mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液10mlを混合し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)を用いて精製した。418mg(理論値の61%、純度96%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.73(s,1H),8.26(d,1H),8.04(d,1H),7.96−7.91(m,2H),7.88(dd,1H),7.74(d,1H),7.65−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.90(s,3H),2.57(s,3H),2.52−2.50(m,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.27分,m/z=521/523[M+H]+。
実施例49A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(メチルスルフィニル)ベンゾアート
ジクロロメタン3ml中の実施例48Aからの化合物150mg(0.29mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸71mg(0.29ml、純度70%)を加え、混合物を室温で5分間撹拌した。ついで更に3−クロロ過安息香酸20mg(0.08mmol)を加え、混合物を室温で更に5分間撹拌した。ついで更に3−クロロ過安息香酸20mg(0.08mmol)を加え、混合物を室温で更に5分間攪拌した。ついで溶媒を除去した。残渣をアセトニトリル中に取り、分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、再度濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。150mg(理論値の97%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.24(s,1H),8.54(d,1H),8.22(dd,1H),8.09−8.04(m,2H),8.01−7.93(m,1H),7.86(d,1H),7.67−7.62(m,2H),7.61−7.49(m,3H),3.93(s,3H),2.92(s,3H),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.13分,m/z=537/539[M+H]+。
実施例50A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(メチルスルホニル)ベンゾアート
方法A:
ジクロロメタン3ml中の実施例48Aからの化合物150mg(0.29mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸141mg(0.58mmol、純度70%)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。ついで混合物を1M水酸化ナトリウム溶液5mlと混合し、水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、106mg(理論値の61%、純度92%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.76(s,1H),8.55(d,1H),8.42−8.32(m,2H),8.26(d,1H),8.04(d,1H),7.94(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.59−7.49(m,3H),3.94(s,3H),3.42(s,3H),2.50−2.48(m,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.23分,m/z=553/555[M+H]+。
方法B:
ジクロロメタン20ml中の実施例49Aからの化合物1.00g(1.86mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸917mg(3.72mmol、純度70%)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。ついで混合物を1M水酸化ナトリウム溶液35mlと混合し、水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、881mg(理論値の67%、純度78%)の標記化合物を得た。
実施例51A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−5−(エチルスルホニル)−2−メトキシベンゾアート
DMF2ml中の実施例2Aからの化合物200mg(0.51mmol)およびメチル 4−アミノ−5−(エチルスルホニル)−2−メトキシベンゾアート139mg(0.51mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド57mg(0.51mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついでカリウムtert−ブトキシド29mg(0.26mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間撹拌した。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、水相の残渣体積へと濃縮した。生じた固体を濾過し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。235mg(理論値の77%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.61(s,1H),8.25(br.s,2H),8.18(br.s,1H),8.08−8.01(m,1H),7.98−7.90(m,1H),7.68−7.60(m,2H),7.54(s,3H),4.03(s,3H),3.85(s,3H),3.44(q,2H),2.50(s,3H,隠れている),1.14(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.32分,m/z=597/599[M+H]+。
実施例52A
ジメチル 3,3’−ジスルファンジイルビス(4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート)
アセトニトリル18.5ml中の実施例49Aからの化合物2.24g(4.17mmol)および2,6−ジメチルピリジン1.38g(12.92mmol)の混合物に、−20℃でトリフルオロ酢酸無水物2.63g(12.50mmol)を滴下した。混合物を−10℃〜0℃で1時間撹拌した。ついで混合物を減圧下で濃縮し、脱気され0℃に冷却されたメタノールおよびトリエチルアミン(1:1)の混合物14mlと残渣を0℃で混合した。ついで混合物を室温で30分間撹拌し、ついで揮発性成分を減圧下で除去した。残渣をメタノールと6M塩酸との混合物4mlと混合し、50℃で20分間攪拌した。ついで混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル中に取り、混合物を水で1回洗浄した。水相を酢酸エチルで1回再抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、10gの中性アルミナに適用し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage、プレカラムを使用)で精製した。反応の副生成物としての実施例72Aとして挙げられている化合物を含有する他の画分と共に、標記化合物を含有する画分を得た。標記化合物を含有する画分を濃縮し、残渣をアセトニトリル中で撹拌した。存在する固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。このようにして、608mg(理論値の13%、約90%の純度)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.59分,m/z=1011/1013/1015[M+H]+。
実施例72Aとして挙げられている化合物を含有する画分を濃縮し、分取HPLC(カラム:Sunfire C18,5μm,100mm×30mm;溶離液:水/アセトニトリル/2% ギ酸(水中)水;勾配:50:30:20 → 5:90:5,10分;注入体積:1.0ml;流速:75ml/分;温度:40℃;検出:210nm)により更に精製した。210mg(理論値の9%、純度100%)の副生成物を得た(分析に関しては実施例72Aを参照されたい)。
実施例53A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンゾアート
DMF3ml中の実施例52Aからの化合物300mg(0.30mmol、純度90%)の混合物にヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム(Rongalit(商標))105mg(0.89mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで3,3−ジメチル−1−(トリフルオロメチル)−1,2−ベンゾジオキソール196mg(0.59mmol)を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。ついで、更に後処理することなく、混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。140mg(理論値の91%、純度100%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.40分,m/z=575/577[M+H]+。
同様に行った実験は標記化合物の以下の1H NMRを示した(使用した実施例52Aからの化合物の量:100mg(0.10mmol))。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.37(s,1H),8.36(s,1H),8.28(dd,1H),8.16(d,1H),8.06(d,1H),8.00−7.92(m,2H),7.67−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.92(s,3H),2.47(s,3H)。
実施例54A
メチル 3−フルオロ−4−{[(6−フルオロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
DMF2.5ml中の実施例4Aからの化合物200mg(0.60mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート102mg(0.60mmol)の溶液に、室温で少量ずつ、カリウムtert−ブトキシド68mg(0.60mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド34mg(0.31mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)により精製した。198mg(理論値の76%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.07(s,1H),8.28(t,1H),8.17(dd,1H),7.91(d,1H),7.84(dd,1H),7.73(td,1H),7.65−7.59(m,2H),7.59−7.47(m,4H),3.89(s,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.16分,m/z=433[M+H]+。
実施例55A
メチル 4−{[(3,6−ジメチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF2.4ml中の実施例8Aからの化合物200mg(0.61mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート103mg(0.61mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド69mg(0.61mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド34mg(0.30mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間攪拌した。ついでメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート21mg(0.12mmol)およびカリウムtert−ブトキシド14mg(0.12mmol)を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。134mg(理論値の47%、純度92%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.06(s,1H),8.31(t,1H),8.00(d,1H),7.91(dd,1H),7.84(dd,1H),7.67(dd,1H),7.65−7.60(m,3H),7.59−7.48(m,3H),3.89(s,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.16分,m/z=429[M+H]+。
実施例56A
メチル 4−{[(6−エチル−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF2ml中の実施例10Aからの化合物200mg(0.59mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート99mg(0.59mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド66mg(0.59mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド29mg(0.26mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間攪拌した。ついで実施例10Aからの化合物40mg(0.12mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート20mg(0.12mmol)を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。195mg(理論値の69%、純度91%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.06(s,1H),8.26(t,1H),8.03(d,1H),7.92(dd,1H),7.85(dd,1H),7.72(dd,1H),7.66−7.60(m,3H),7.59−7.48(m,3H),3.92−3.87(m,3H),2.84(q,2H),2.41(s,3H),1.26(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=443[M+H]+。
実施例57A
メチル 3−フルオロ−4−{[(6−イソプロピル−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート
実施例11Aからの化合物670mg(2.19mmol)にジクロロメタン3mlを加え、ついで1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン0.46ml(3.51mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、ついでピリジン0.53ml(6.55mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート371mg(2.19mmol)を加えた。反応混合物を60℃で10時間撹拌した。室温に冷却後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、更に後処理することなく分取HPLC(方法8)により精製した。108mg(理論値の10%、純度96%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.32分,m/z=457[M+H]+。
実施例58A
メチル 3−フルオロ−4−({[3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾアート
実施例12Aからの化合物300mg(0.91mmol)にジクロロメタン2mlを加え、ついで1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン0.19ml(1.45mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、ついでピリジン0.22ml(2.72mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート153mg(0.91mmol)を加えた。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。室温に冷却後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を、更に後処理することなく分取HPLC(方法7)により精製した。105mg(理論値の20%、純度83%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.91分,m/z=483[M+H]+。
実施例59A
メチル 3−フルオロ−4−({[3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメトキシ)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾアート
DMF2ml中の実施例14Aからの化合物200mg(0.50mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート85mg(0.50mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド56mg(0.50mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド28mg(0.26mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間攪拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 85:15、Biotage)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。166mg(理論値の60%、純度91%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.11(s,1H),8.27−8.17(m,2H),7.92(dd,1H),7.86(dd,1H),7.82(dd,1H),7.75−7.73(m,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.44(m,4H),6.77(t,1H),3.89(s,3H),2.45(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.26分,m/z=499[M+H]+。
実施例60A
tert−ブチル 3−フルオロ−4−({[3−メチル−2−フェニル−6−(トリメチルシリル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾアート
トルエン1mlと水1mlとの混合物中の実施例39Aからの化合物214mg(0.40mmol)およびヘキサメチルジシラン64mg(0.44mmol)の混合物にアリルパラジウムクロリド二量体7mg(0.02mmol)、(2−ヒドロキシフェニル)ジフェニルホスフィン11mg(0.04mmol)、水酸化ナトリウム19mg(0.48mmol)および臭化テトラブチルアンモニウム14mg(0.044mmol)を加えた。混合物を100℃で5時間撹拌し、ついで室温で14時間放置した。ついでヘキサメチルジシラン64mg(0.44mmol)、アリルパラジウムクロリド二量体7mg(0.02mmol)および(2−ヒドロキシフェニル)ジフェニルホスフィン11mg(0.04mmol)を加え、混合物を100℃で更に7時間撹拌した。混合物を室温で3日間放置した後、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水相を酢酸エチルで1回再抽出し、合わせた有機相を、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。このようにして39mg(理論値の18%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.03(s,1H),8.10−7.99(m,3H),7.94(dd,1H),7.85(dd,1H),7.80(dd,1H),7.66−7.60(m,2H),7.59−7.48(m,3H),2.43(s,3H),1.57(s,9H),0.32(s,9H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.51分,m/z=529[M+H]+。
実施例61A
メチル 4−({[6−ブロモ−3−(ブロモメチル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のアセトニトリル10ml中の実施例38Aからの化合物1.07g(2.17mmol)の溶液に、室温でN−ブロモスクシンイミド(NBS)463mg(2.60mmol)および2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)36mg(0.22mmol)を加え、混合物を浴温80℃に加熱した。ついで四塩化炭素10mlを加え、混合物を浴温80℃で1時間撹拌した。ついで更にN−ブロモスクシンイミド(NBS)232mg(1.30mmol)および2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN)21mg(0.13mmol)を加え、混合物を浴温80℃で更に8時間攪拌した。室温に冷却後、存在する固体を濾別し、アセトニトリル2mlで2回洗浄した。固体を減圧下で乾燥させた後、標記化合物の第1バッチ656mg(理論値の44%、純度84%)を得た。濾液を濃縮し、前実験から同様に得られた残渣と共に[使用した実施例38Aからの化合物の量:100mg(0.20mmol)]、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1)により精製した。このようにして、標記化合物の第2バッチ260mg[純度90%、理論値の17%(使用した実施例38Aからの化合物の量の合計1.17g(2.37mmol)に基づく)]を得た。更に、反応の副生成物として、実施例62A(それを参照されたい)からの化合物194mg(理論値の10%、純度70%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.23(s,1H),8.25(t,1H),8.10−8.01(m,3H),7.93(dd,1H),7.87(dd,1H),7.72−7.66(m,2H),7.64−7.56(m,3H),4.73(dd,2H),3.90(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.27分,m/z=571/573/575[M+H]+。
実施例62A
メチル 4−({[6−ブロモ−3−(ジブロモメチル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
実施例61Aに記載されている反応の副生成物として標記化合物(194mg、純度70%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.26(s,1H),8.38(t,1H),8.14−8.07(m,3H),7.94(dd,1H),7.87(dd,1H),7.65−7.59(m,5H),7.03(s,1H),3.90(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.32分,m/z=649/651/653/655[M+H]+。
実施例63A
メチル 4−({[6−ブロモ−3−(フルオロメチル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のアセトニトリル18ml中の実施例61Aからの化合物232mgの(0.37mmol、純度90%)の混合物にフッ化銀130mg(1.02mmol)を加え、混合物を浴温80℃で1.5時間加熱した。室温に冷却後、混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の各100mlと混合した。相分離後、水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1、Biotage)により精製した。このようにして、77mg(理論値の41%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.19(s,1H),8.28(t,1H),8.15−8.10(m,2H),8.07(dd,1H),7.93(dd,1H),7.86(dd,1H),7.70−7.64(m,2H),7.62−7.54(m,3H),5.63(s,1H),5.51(s,1H),3.89(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.22分,m/z=511/513[M+H]+。
実施例64A
メチル 4−({[6−ブロモ−3−(ジフルオロメチル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のアセトニトリル6ml中の実施例62Aからの化合物170mg(0.18mmol、純度70%)の混合物にフッ化銀93mg(0.73mmol)を加え、混合物を浴温80℃で1時間加熱した。室温に冷却後、混合物を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の各50mlと混合した。相分離後、水相を酢酸エチル50mlで1回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1、Biotage)により精製した。このようにして、28mg(理論値の27%、純度95%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.16(s,1H),8.34−8.28(m,1H),8.17−8.11(m,3H),7.92(dd,1H),7.85(dd,1H),7.65−7.55(m,5H),7.08(t,1H),3.89(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.22分,m/z=529/531[M+H]+。
実施例65A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−エチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF2.3ml中の実施例16Aからの化合物238mg(0.59mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート99mg(0.59mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.88ml(0.88mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、各回20mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液40mlで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1、Biotage)により精製した。206mg(理論値の69%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.13(s,1H),8.22(t,1H),8.06−7.89(m,4H),7.85(dd,1H),7.60−7.49(m,5H),3.89(s,3H),2.91−2.76(m,2H),0.98(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.27分,m/z=507/509[M+H]+。
実施例66A
メチル 4−{[(6−ブロモ−2−フェニル−3−プロピルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF2ml中の実施例18Aからの化合物170mg(0.40mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート68mg(0.40mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.61ml(0.61mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、各回20mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液40mlで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1、Biotage)により精製した。151mg(理論値の72%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.11(s,1H),8.18(t,1H),8.03(d,1H),7.99(d,1H),7.97−7.90(m,2H),7.86(dd,1H),7.59−7.50(m,5H),3.89(s,3H),2.79(t,2H),1.47−1.30(m,2H),0.67(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.31分,m/z=521/523[M+H]+。
実施例67A
メチル 4−{[(6−ブロモ−7−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF1ml中の実施例20Aからの化合物200mg(0.47mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート87mg(0.52mmol)の溶液に、室温で少量ずつカリウムtert−ブトキシド53mg(0.47mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ついで更にカリウムtert−ブトキシド26mg(0.24mmol)を少量ずつ加え、混合物を室温で更に15分間攪拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水6mlで希釈した。生じた固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。固体をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1、Biotage)により精製した。74mg(理論値の30%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.11(s,1H),8.39(s,1H),8.28(t,1H),8.20(s,1H),7.92(dd,1H),7.85(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.89(s,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.32分,m/z=527/529[M+H]+。
実施例68A
メチル 4−({[6−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF2ml中の実施例26Aからの化合物200mg(0.49mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート82mg(0.49mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.73ml(0.73mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、各回20mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液40mlで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1、Biotage)により精製した。193mg(理論値の77%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.08(s,1H),8.27(t,1H),8.05(d,1H),8.00−7.97(m,1H),7.96−7.88(m,2H),7.85(dd,1H),7.73−7.65(m,2H),7.38(t,2H),3.89(s,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=511/513[M+H]+。
実施例69A
メチル 4−({[6−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF2ml中の実施例28Aからの化合物170mg(0.41mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート70mg(0.41mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.62ml(0.62mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、各回20mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1、Biotage)により精製した。108mg(理論値の51%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.09(s,1H),8.27(t,1H),8.06(d,1H),8.01−7.90(m,3H),7.85(dd,1H),7.66−7.55(m,1H),7.51−7.44(m,2H),7.41−7.33(m,1H),3.89(s,3H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=511/513[M+H]+。
実施例70A
メチル 4−({[6−ブロモ−2−(2−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF2.4ml中の実施例30Aからの化合物200mg(0.49mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート82mg(0.49mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.73ml(0.73mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液4mlと混合し、水で希釈し、各回20mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をアセトニトリル4mlと混合し、混合物を超音波浴内で処理し、それに際して固体の沈殿が生じた。固体を濾別し、アセトニトリル4mlで洗浄し、減圧下で乾燥させた。164mg(理論値の63%、純度96%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.18(s,1H),8.25(t,1H),8.09−8.04(m,1H),8.02(d,1H),7.99−7.94(m,1H),7.91(dd,1H),7.85(dd,1H),7.66−7.57(m,1H),7.57−7.50(m,1H),7.45−7.37(m,2H),3.89(s,3H),2.32(s,3H)。
LC/MS(方法3,ESIpos):Rt=1.54分,m/z=511/513[M+H]+。
実施例71A
エチル 4−({[6−ブロモ−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
ジクロロメタン50ml中の実施例31Aからの化合物500mg(1.46mmol)の懸濁液に数滴のDMFを加え、ついで塩化オキサリル0.57ml(6.56mmol)を加えた。室温で15分間撹拌した後、溶媒を除去し、残渣をピリジン15ml中に取った。ついでエチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート321mg(1.75mmol)を加え、混合物を80℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、溶媒を減圧下で除去し、残渣をジクロロメタン25mlに取った。溶液を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:ジクロロメタン/メタノール 97:3)により精製した。90mg(理論値の12%)の標記化合物を得、後続段階で直接使用した。
実施例72A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(メトキシメチル)スルファニル]ベンゾアート
実施例52Aからの化合物の製造における副生成物として標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.78(s,1H),8.25(dd,2H),8.04(d,1H),7.95(td,2H),7.83(d,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.51(m,3H),5.10(s,2H),3.88(s,3H),3.36(s,3H),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法21,ESIpos):Rt=1.40分,m/z=551/553[M+H]+。
実施例73A
メチル 4−アミノ−3−[(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンゾアート
DMF10ml中のジメチル 3,3’−ジスルファンジイルビス(4−アミノベンゾアート)[Org.Prep.Proc.Int.2003,35(5),520−524に記載されている]400mg(1.10mmol)の混合物にナトリウムヒドロキシメタンスルフィナート(Rongalit(商標))389mg(3.29mmol)を加え、反応混合物を室温で15分間撹拌した。ついで3,3−ジメチル−1−(トリフルオロメチル)−1,2−ベンゾジオキソール725mg(2.20mmol)を加えた。室温で30分間撹拌した後、混合物を分取HPLC(方法5)により直接精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、減圧下で乾燥させた。残渣をジクロロメタン中に取り、溶液を再び濃縮し、残渣を再び減圧下で乾燥させた。185mg(理論値の67%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=7.94(d,1H),7.77(dd,1H),6.83(d,1H),6.71(s,2H),3.77(s,3H)。
LC/MS(方法22,ESIpos):Rt=2.16分,m/z=252[M+H]+。
実施例74A
メチル 4−アミノ−3−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ベンゾアート
アセトニトリル5ml中の実施例73Aからの化合物200mg(0.80mmol)の混合物に塩化ルテニウム(III)3.3mg(0.016mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム511mg(2.39mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で15分間撹拌し、ついで室温で一晩撹拌した。ついで更に塩化ルテニウム(III)3.3mg(0.016mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム511mg(2.39mmol)を加え、混合物を室温で更に2時間撹拌した。ついで混合物を酢酸エチルと混合し、水で1回洗浄した。水相を酢酸エチルで1回再抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法18)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、減圧下で乾燥させた。残渣をジクロロメタン中に取り、溶液を再び濃縮し、残渣を減圧下で再び乾燥させた。50mg(理論値の21%、純度96%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=8.11(d,1H),7.98(dd,1H),7.34(br.s,2H),7.03(d,1H),3.81(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.94分,m/z=284[M+H]+。
実施例75A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ベンゾアート
アルゴン下のDMF0.65ml中の実施例2Aからの化合物62mg(0.16mmol)および実施例74Aからの化合物45mg(0.16mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.24ml(0.24mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。ついで混合物をTFA0.018ml(0.24mmol)で希釈し、分取HPLC(方法18)により直接精製した。45mg(理論値の46%、純度96%)標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.03(s,1H),8.62(dd,1H),8.57(s,1H),8.41(d,1H),8.09−8.02(m,2H),7.95(dd,1H),7.67−7.60(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.96(s,3H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.42分,m/z=607/609[M+H]+。
実施例76A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−1−オキシド−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(トリフルオロメチル)スルファニル]ベンゾアート
ジクロロメタン5ml中の実施例53Aからの化合物90mg(0.16mmol)の溶液に3−クロロ過安息香酸58mg(0.24ml、純度70%)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。ついで更に3−クロロ過安息香酸39mg(0.16mmol、純度70%)を加え、混合物を室温で更に2.5時間攪拌した。ついで更に3−クロロ過安息香酸20mg(0.08mmol、純度70%)を加え、混合物を室温で更に1時間撹拌した。ついで混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mlと混合し、数分間攪拌し、ついで10%チオ硫酸ナトリウム溶液1mlを加えた。室温で約80時間放置した後、混合物をジクロロメタンおよび水で希釈し、相を分離し、ついで水相をジクロロメタンで1回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法5)により精製した。減圧下での乾燥により48mg(理論値の52%、純度100%)標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.28(s,1H),8.52(d,1H),8.34(s,1H),8.26(dd,1H),8.22(d,1H),8.01(dd,1H),7.98(d,1H),7.62−7.56(m,2H),7.56−7.50(m,1H),7.44(d,2H),3.92(s,3H),2.19(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.21分,m/z=591/593[M+H]+。
実施例77A
6−ブロモ−5−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−4−クロロ−1H−インドール−2,3−ジオン2.50gの(9.60mmol)を最初に酢酸21.6ml中に仕込み、1−フェニルプロパン−1−オン1.29g(9.60mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸7.2mlを加え、混合物を105℃で28時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を1M塩酸100mlに加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で2回洗浄し、酢酸エチルに懸濁させ、懸濁液を1M水酸化ナトリウム溶液75mlで3回抽出した。ついで、合わせた水酸化ナトリウム溶液相を濃塩酸でpH4に調整した。沈殿した固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させて、目的化合物の第1中間体バッチを得た。既に得た酢酸エチル相を水100mlで2回抽出し、それらの2つの水相を濃塩酸でpH1に調整し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。合わせた酢酸エチル相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を乾燥させて、目的化合物の第2中間体バッチを得た。ついでそれらの2つの中間体バッチを合わせ、1M水酸化ナトリウム溶液100ml中に再び取り、酢酸エチル50mlで2回抽出した。水相を濃塩酸でpH4に調整し、生じた固体を濾別し、水10mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。このようにして2.23g(理論値の53%、純度86%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=14.17(br.s,1H),8.11(d,1H),7.98(d,1H),7.66−7.59(m,2H),7.58−7.50(m,3H),2.39(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.97分,m/z=376/378[M+H]+。
実施例78A
(6−ブロモ−5−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF12ml中の実施例77Aからの化合物2.20g(5.02mmol、純度86%)の溶液にN,N’−カルボニルジイミダゾール1.42g(8.74mmol)を室温で加え、混合物を浴温120℃で6時間撹拌した。ついで更にN,N’−カルボニルジイミダゾール552mg(3.40mmol)を加え、混合物を浴温120℃で更に4時間撹拌した。ついで更にN,N’−カルボニルジイミダゾール552mg(3.40mmol)を加え、混合物を浴温140℃で更に5時間撹拌した。ついで水および酢酸エチルの各100mlを混合物に加え、相を分離し、ついで水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:3、Biotage)により精製した。362mg(理論値の17%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=8.5−7.5(br.m,2H),8.18(d,1H),8.09(d,1H),7.71−7.66(m,2H),7.59−7.49(m,3H),7.27(br.s,1H),2.25(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=426/428[M+H]+。
実施例79A
メチル 4−{[(6−ブロモ−5−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF1.0ml中の実施例78Aからの化合物357mg(0.84mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート156mg(0.92mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.84ml(0.84mmol)を加えた。混合物を室温で2.5時間撹拌した。ついでTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.84ml(0.84mmol)を更に加え、混合物の撹拌を室温で一晩続けた。ついで混合物を10%クエン酸水溶液30mlおよび水30mlと混合した。生じた沈殿物を濾別し、水10mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。289mgの生成物バッチを得た。これにおいては、LC/MS分析によると標記化合物が純度4%(理論値の3%)で存在していた。この物質を、更に精製することなく後続反応において使用した。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=4.16分,m/z=527/529[M+H]+。
実施例80A
メチル 4−[({6−ブロモ−3−[ブロモ(ジフルオロ)メチル]−2−フェニルキノリン−4−イル}カルボニル)アミノ]−3−フルオロベンゾアート
テトラクロロメタン4ml中の実施例64Aからの化合物133mg(0.25mmol)の混合物にN−ブロモスクシンイミド103mg(0.58mmol)および2,2’−アゾビス−2−メチルプロパンニトリル2.1mg(0.013mmol)を加えた。混合物を300WのUVランプでの24時間の照射に付した。この経過中に内部温度が80〜90℃に上昇した。この時間の後、N−ブロモスクシンイミド103mg(0.58mmol)および2,2’−アゾビス−2−メチルプロパンニトリル2.1mg(0.013mmol)を更に加え、混合物を300WのUVランプでの照射および80〜90℃の内部温度に更に48時間付した。ついでN−ブロモスクシンイミド103mg(0.58mmol)および2,2’−アゾビス−2−メチルプロパンニトリル2.1mg(0.013mmol)を更に加え、混合物を300WのUVランプでの照射および80〜90℃の内部温度に更に24時間付した。ついで溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(方法20)により精製した。35mg(理論値の18%、純度76%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.31分,m/z=607/609/611[M+H]+。
実施例81A
メチル 4−({[6−ブロモ−2−フェニル−3−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のアセトニトリル1.6ml中の実施例80Aからの化合物32mg(0.04mmol、純度76%)の溶液にフッ化銀27mg(0.21mmol)を加え、混合物を80℃で30分間攪拌した。室温に冷却後、固体成分を濾別し、濾液を分取HPLC(方法19)により精製した。4.5mg(理論値の18%、純度90%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=4.22分,m/z=547/549[M+H]+。
実施例82A
メチル 4−{[(6−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF5ml中の6−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸210mg(0.71mmol)の溶液にメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート239mg(1.41mmol)、HATU 402mg(1.06mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン182mg(1.41mmol)を室温で加えた。混合物を60℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を10%クエン酸水溶液中に導入し、生じた沈殿物を濾別し、水で3回洗浄し、減圧下で乾燥させた。このようにして得た物質をDMF4.5mlに懸濁させ、メチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート117mg(0.69mmol)およびTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.94ml(0.94mmol)を懸濁液に室温で加え、混合物を室温で30分間撹拌した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液30ml中に導入し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をDMSO、水およびアセトニトリルの混合物中に取り、幾らかの懸濁物質を濾別した後、残渣を分取HPLC(方法19)により精製した。合わせた生成物含有画分を水相の残渣体積まで濃縮し、水性残渣を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた。78mg(理論値の25%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.10(s,1H),8.28(t,1H),8.15−8.07(m,1H),7.91(d,1H),7.88−7.79(m,3H),7.66−7.60(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.89(s,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.19分,m/z=449[M+H]+。
実施例83A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(メトキシメチル)スルホニル]ベンゾアート
ジクロロメタン3.5ml中の実施例72Aからの化合物134mg(0.24mmol)の溶液に3−クロロ過安息香酸120mg(0.49mmol、純度70%)を加えた。混合物を室温で15分間撹拌した。ついで混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。水相をジクロロメタンで1回再抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法18)により精製した。減圧下で乾燥して77mg(理論値の54%、純度100%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.24分,m/z=583/585[M+H]+。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.63(s,1H),8.51−8.46(m,2H),8.43(dd,1H),8.20(d,1H),8.05(d,1H),7.95(dd,1H),7.67−7.62(m,2H),7.59−7.49(m,3H),5.03(s,2H),3.94(s,3H),3.41(s,3H)。
実施例84A
6−tert−ブチル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−tert−ブチル−1H−インドール−2,3−ジオン5.00g(24.60mmol)を最初に酢酸50ml中に仕込み、1−フェニルプロパン−1−オン3.30g(24.60mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸18mlを加え、混合物を105℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を1M塩酸1リットルに加え、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、空気下で乾燥させ、ついでアセトニトリル50mlと共に撹拌した。固体を再び濾別し、空気下で乾燥させ、最後に減圧下で乾燥させた。4.85g(理論値の61%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=14.09(br.s,1H),7.99(d,1H),7.92(dd,1H),7.66(d,1H),7.62−7.57(m,2H),7.55−7.45(m,3H),2.37(s,3H),1.39(s,9H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.69分,m/z=320[M+H]+。
実施例85A
メチル 4−{[(6−tert−ブチル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
アルゴン下のDMF5.0ml中の実施例84Aからの化合物200mg(0.63mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート127mg(0.75mmol)の溶液にHATU357mg(0.94mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン162mg(1.25mmol)を加えた。混合物を60℃で一晩撹拌した。ついで更にメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート127mg(0.51mmol)を加え、混合物を60℃で更に7.5時間撹拌し、ついで室温で約80時間放置した。ついでTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.94ml(0.94mmol)を加え、混合物をしばらく撹拌し、ついで室温で更に一晩放置した。THF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.94ml(0.94mmol)を更に加え、混合物を最初に室温で8時間撹拌し、ついで室温で更に一晩放置した。ついで混合物を5%クエン酸水溶液約40ml中に導入し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法18)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。86mg(理論値の28%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.07(s,1H),8.10(t,1H),8.05(d,1H),7.96(dd,1H),7.92(dd,1H),7.87(dd,1H),7.77(d,1H),7.65−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,3H),3.89(s,3H),2.42(s,3H),1.38(s,9H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.28分,m/z=471[M+H]+。
実施例86A
tert−ブチル[2−ニトロ−5−(ペンタフルオロ−λ
6−スルファニル)フェニル]アセタート
1−ニトロ−4−(ペンタフルオロ−λ6−スルファニル)ベンゼン24.90g(99.94mmol)を最初にアルゴン下の無水DMF200ml中に仕込んだ。この溶液を−30℃に冷却し、tert−ブチルクロロアセタート15.05g(14.30ml、99.94mmol)を加えた。ついで無水DMF400ml中のカリウムtert−ブトキシド44.86グラム(339.74mmol)の溶液をゆっくり滴下した。紺青色溶液が生じた。反応混合物を一晩撹拌した。その経過中に、それは徐々に室温に温まった。ついで反応溶液を、攪拌しながらtert−ブチルメチルエーテル/水混合物に注意深く加えた。相を分離し、有機相を水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)。溶媒を除去した後、残渣をペンタン中で撹拌した。固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。13.67g(理論値の38%、>99%純度)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=8.28(d,1H),8.26(d,1H),8.14(dd,1H),4.12(s,2H),1.39(s,9H)。
LC/MS(方法22,ESIneg):Rt=2.64分,m/z=362[M−H]−。
実施例87A
tert−ブチル[2−アミノ−5−(ペンタフルオロ−λ
6−スルファニル)フェニル]アセタート
実施例86Aからの化合物13.67g(37.63mmol)を最初にエタノール500ml中の活性炭担持パラジウム(10%)1.98g(1.88mmol)と共に仕込んだ。反応混合物を標準圧力下、室温で3時間水素化した。反応が終了した後、パラジウム触媒をセライトで濾去し、濾液を濃縮した。残渣をペンタン/tert−ブチルメチルエーテルの混合物と共に撹拌し、固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。10g(理論値の80%、>99%純度)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=7.49−7.36(m,2H),6.68(d,1H),5.75(s,2H),3.50(s,2H),1.40(s,9H)。
LC/MS(方法22,ESIpos):Rt=2.53分,m/z=278[M−C4H8+H]+。
実施例88A
3−メチル−6−(ペンタフルオロ−λ
6−スルファニル)−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
実施例87Aからの化合物4.79g(14.38mmol)を最初に酢酸71.4ml中に仕込んだ。1−フェニルプロパン−1,2−ジオン2.13gの(1.94ml、14.38mmol)を加え、反応混合物を75℃で5分間撹拌した。ついで濃塩酸23.8mlを加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。ついで反応混合物を、攪拌しながら、酢酸エチル/水混合物に注意深く加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去した。残渣をペンタン/tert−ブチルメチルエーテル混合物と共に撹拌した。固体を濾別し、ついでカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:酢酸エチル/メタノール 10:1)により精製した。溶媒を除去した後、固体を減圧下で乾燥させた。980mg(理論値の17%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=15.02(br.s,1H),8.31(d,1H),8.26−8.14(m,2H),7.67−7.58(m,2H),7.58−7.48(m,3H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.00分,m/z=390[M+H]+。
実施例89A
1H−イミダゾール−1−イル[3−メチル−6−(ペンタフルオロ−λ
6−スルファニル)−2−フェニルキノリン−4−イル]メタノン
実施例88Aからの化合物838mg(2.15mmol)をDMF5mlに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール698mg(4.30mmol)を室温で加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌した。ついで更にN,N’−カルボニルジイミダゾール174mg(1.08mmol)を加え、混合物を60℃で更に1時間撹拌した。更にN,N’−カルボニルジイミダゾール349mg(2.15mmol)を加え、混合物を60℃で更に3時間撹拌した。ついで反応混合物を水およびtert−ブチルメチルエーテルと混合した。相を分離し、水相をtert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後、残渣を減圧下で一晩乾燥させた。520mg(理論値の52%、純度95%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=8.90−7.37(br.m,2H),8.36(d,1H),8.28(dd,1H),8.04(br.s,1H),7.78−7.67(m,2H),7.63−7.49(m,3H),7.23(br.s,1H),2.28(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.18分,m/z=440[M+H]+。
実施例90A
メチル 3−フルオロ−4−({[3−メチル−6−(ペンタフルオロ−λ
6−スルファニル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾアート
実施例89Aからの化合物100mg(0.23mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート39mg(0.23mmol)をDMF2mlに溶解した。THF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.57ml(0.57mmol)を加え、混合物の撹拌を室温で1時間続けた。この後、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をペンタン/tert−ブチルメチルエーテルの混合物中で攪拌した。固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。117mg(理論値の87%、純度91%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.17(s,1H),8.35−8.22(m,3H),8.15(t,1H),7.96−7.84(m,2H),7.71−7.63(m,2H),7.63−7.44(m,3H),3.89(s,3H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.33分,m/z=541[M+H]+。
実施例91A
メチル 6−ヨード−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキシラート
実施例5Aからの化合物22.4g(57.5mmol)をアルゴン下でアセトニトリル224ml中の炭酸セシウム28.1g(86.23mmol)と共に最初に仕込んだ。ヨードメタン3.6ml(57.5mmol)を室温で加えた。反応混合物を40℃に加熱し、1時間攪拌した。ついで更にヨードメタン3.6ml(57.5mmol)を加え、混合物を40℃で更に2時間撹拌した。ついで反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、有機相を飽和炭酸ナトリウム溶液で1回洗浄した。沈殿物が生じた。これを珪藻土で濾過した。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤 シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製した。減圧下で乾燥させて12.7g(理論値の55%、純度96%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=8.12(d,1H),8.06(dd,1H),7.84(d,1H),7.64−7.59(m,2H),7.57−7.47(m,3H),4.07(s,3H),2.35(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.26分,m/z=404[M+H]+。
実施例92A
メチル 6−ホルミル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキシラート
実施例91Aからの化合物5.0g(12.4mmol)をアルゴン下で無水THF98mLに溶解し、混合物を−50℃に冷却した。この後、THF中の塩化イソプロピルマグネシウム/塩化リチウム錯体の1.05M溶液35.4ml(37.2mmol)および1,4−ジオキサン3.2ml(37.2mmol)の連続滴下を行った。反応混合物を−50℃で1時間撹拌し、ついで−78℃に冷却した。ついで無水DMF9.5ml(124mmol)を滴下した。反応混合物を一晩撹拌しながら室温になるまで放置し、ついで酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、有機相を水で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 6:1)により残渣を精製する試みにおいて、生成物がカラム上に析出した。ついでクロマトグラフィー精製を停止し、シリカゲルを酢酸エチルと共に撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残渣をメタノール中で撹拌し、固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。2.29g(理論値の59%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.24(s,1H),8.44(d,1H),8.24−8.12(m,2H),7.71−7.60(m,2H),7.59−7.47(m,3H),4.12(s,3H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.06分,m/z=306[M+H]+。
実施例93A
メチル 6−(ジフルオロメチル)−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキシラート
実施例92Aからの化合物1.0g(3.2mmol)をジクロロメタン40mlに溶解した。混合物を−78℃に冷却し、N−エチル−N−(トリフルオロ−λ4−スルファニル)エタンアミン(DAST)1.4g(7.86mmol、純度90%)を徐々に加えた。反応混合物を一晩撹拌した。その経過において、それは室温まで温まった。ついで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤 シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製した。溶媒を除去した後、残渣を減圧下で乾燥させた。737mg(理論値の69%、>99%純度)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=8.21(d,1H),8.02(br.s,1H),7.95(d,1H),7.69−7.61(m,2H),7.59−7.48(m,3H),7.28(t,1H),4.09(s,3H),2.38(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=328[M+H]+。
実施例94A
6−(ジフルオロメチル)−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
実施例93Aからの化合物100mg(0.31mmol)をTHF/メタノール混合物(5:1)5mlに溶解し、水中の水酸化リチウムの1M溶液1.53ml(1.53mmol)を加えた。反応混合物を50℃で7時間撹拌し、ついで室温に冷却し、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、水相を1M塩酸でpH1〜2に調整し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をペンタン/tert−ブチルメチルエーテル混合物中で攪拌し、固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。61mg(理論値の96%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=14.37(br.s,1H),8.20(d,1H),8.02(d,1H),7.92(dd,1H),7.67−7.61(m,2H),7.59−7.49(m,3H),7.33(t,1H),2.42(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.72分,m/z=314[M+H]+。
実施例95A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−2,3−ジフルオロベンゾアート
実施例2Aからの化合物150mg(0.38mmol)およびメチル 4−アミノ−2,3−ジフルオロベンゾアート72mg(0.38mmol)をDMF3.4mlに溶解した。THF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.96ml(0.96mmol)を加え、混合物の撹拌を室温で1時間続けた。この後、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を減圧下で乾燥させた。110mg(理論値の50%、純度89%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.29(s,1H),8.12−8.00(m,2H),7.98(d,1H),7.93(dd,1H),7.87−7.77(m,1H),7.66−7.60(m,2H),7.60−7.48(m,3H),3.90(s,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=4.00分,m/z=511/513[M+H]+。
実施例96A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−2,5−ジフルオロベンゾアート
実施例2Aからの化合物150mg(0.38mmol)およびメチル 4−アミノ−2,5−ジフルオロベンゾアート72mg(0.38mmol)をDMF3.4mlに溶解した。THF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.96ml(0.96mmol)を加え、混合物の撹拌を室温で1時間続けた。この後、酢酸エチルおよび水を加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1、Biotage Isolera(商標)One)により精製した。溶媒を除去した後、残渣を減圧下で乾燥させた。102mg(理論値の44%、純度85%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.27(s,1H),8.31(dd,1H),8.04(d,1H),8.01(d,1H),7.93(dd,1H),7.81(dd,1H),7.65−7.59(m,2H),7.59−7.49(m,3H),3.88(s,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.23分,m/z=511/513[M+H]+。
実施例97A
6−ブロモ−3−フルオロ−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.75g(6.97mmol、純度90%)を最初に酢酸15ml中に仕込み、2−フルオロ−1−フェニルエタノン0.96g(6.97mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸5mlを加え、混合物の撹拌を115℃で一晩続けた。室温に冷却後、反応混合物を1M塩酸100mlに加えた。沈殿した固体を濾別し、水10mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。残渣を分取HPLC(方法18)により精製した。501mg(理論値の20%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=14.66(br.s,1H),8.21(d,1H),8.11(d,1H),8.04−7.96(m,3H),7.62−7.56(m,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.98分,m/z=346/348[M+H]+。
実施例98A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−フルオロ−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF4.1ml中の実施例97Aからの化合物200mg(0.58mmol)の溶液にメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート195mg(1.16mmol)、HATU330mg(0.87mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン149mg(1.16mmol)を室温で加えた。混合物を最初に60℃で4.5時間撹拌し、ついで室温で2日間放置した。ついで混合物を10%クエン酸水溶液中に導入し、酢酸エチル30mlで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液60mlで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をDMSO3mlおよびアセトニトリル3ml中に取り、分取HPLC(方法18)により精製した。51mg(理論値の16%、純度91%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.25(s,1H),8.39(t,1H),8.17−8.12(m,2H),8.09−8.03(m,2H),8.00(dd,1H),7.92(dd,1H),7.85(dd,1H),7.65−7.57(m,3H),3.89(s,3H)。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=4.30分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例99A
3−クロロ−6−ヨード−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ヨード−1H−インドール−2,3−ジオン10.00g(36.63mmol)を最初に酢酸100ml中に仕込み、2−クロロ−1−フェニルエタノン5.66g(36.63mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸5mlを加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却後、反応混合物を1M塩酸200mlに加えた。沈殿した固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。ついで固体をアセトニトリル50ml中で撹拌し、再び濾別し、減圧下で再び乾燥させた。4.45g(理論値の16%、純度54%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.94分,m/z=409[M+H]+。
実施例100A
(3−クロロ−6−ヨード−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF6ml中の実施例99Aからの化合物700mg(0.92mmol、純度54%)の溶液にN,N’−カルボニルジイミダゾール165mg(1.02mmol)を室温で加え、混合物を60℃で2時間撹拌した。ついで更にN,N’−カルボニルジイミダゾール165mg(1.02mmol)を加え、混合物を60℃で更に4時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を、撹拌しながら水50ml中に導入した。生じた固体を濾別し、各回2mlの水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。699mg(理論値の「>100%」;尚も溶媒を含有する;純度81%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.17分,m/z=460[M+H]+。
実施例101A
メチル 4−{[(3−クロロ−6−ヨード−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF2ml中の実施例100Aからの化合物110mg(0.23mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート61mg(0.36mmol)の溶液にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.36ml(0.36mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を分取HPLC(方法24)により直接精製した。46mg(理論値の31%、純度90%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=4.26分,m/z=561[M+H]+。
実施例102A
6−ブロモ−3−クロロ−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン10.00g(44.24mmol)を最初に酢酸120ml中に仕込み、2−クロロ−1−フェニルエタノン6.84g(44.24mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで5mlの濃塩酸を加え、混合物の撹拌を105℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を1M塩酸200mlに加えた。沈殿した固体を濾別し、水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。ついで固体をアセトニトリル50ml中で撹拌し、再び濾別し、減圧下で再び乾燥させた。5.60g(理論値の29%、純度82%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.88分,m/z=362/364[M+H]+。
実施例103A
(6−ブロモ−3−クロロ−2−フェニルキノリン−4−イル)(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン
DMF5ml中の実施例102Aからの化合物500mg(1.13mmol、純度82%)の溶液をN,N’−カルボニルジイミダゾール202mg(1.24mmol)を室温で加え、混合物を60℃で2時間撹拌した。ついで更にN,N’−カルボニルジイミダゾール202mg(1.24mmol)を加え、混合物を60℃で更に4時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物をクエン酸水溶液50mlと混合した。生じた固体を濾別し、各回2mlの水で2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。553mg(理論値の95%、純度80%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.14分,m/z=412/414[M+H]+。
実施例104A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−クロロ−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF2ml中の実施例103Aからの化合物80mg(0.19mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート49mg(0.29mmol)の混合物にTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.29ml(0.29mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を分取HPLC(方法24)により直接精製した。45mg(理論値の38%、純度85%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=4.19分,m/z=513/515[M+H]+。
実施例105A
6−ブロモ−3−シクロプロピル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
方法A:
5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン1.75g(6.97mmol、純度90%)を最初に酢酸15ml中に仕込み、2−シクロプロピル−1−フェニルエタノン1.12g(6.97mmol)[製造はWO 2009/143049−A1,p.182,化合物99Aに記載されている]を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸5mlを加え、混合物の撹拌を110℃で2.5時間続け、ついで室温で一晩続けた。ついで反応混合物を1M塩酸100mlに加えた。沈殿した固体を濾別し、水10mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。粗生成物2.23gを得た。この粗生成物200mgを分取HPLC(方法4)により精製した。これを使用して43mg(反応物6.97mmolに基づいて理論値の1.5%、純度93%)の標記化合物を得た。
方法B:
エタノール20ml中の5−ブロモ−1H−インドール−2,3−ジオン2.03g(8.12mmol、純度90%)の溶液に2−シクロプロピル−1−フェニルエタノン1.95g(12.18mmol)[製造はWO 2009/143049−A1,p.182,化合物99Aに記載されている]および水酸化カリウム2.05g(36.56mmol)を室温で加えた。反応混合物を浴温度100℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を水300mlと混合し、濃塩酸でpH2に調整した。混合物を各回20mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をのDMSO30mlとアセトニトリル10mlとの混合物に懸濁させ、残留固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。このようにして107mg(理論値の4%、純度100%)の第1バッチの標記化合物を得た。濾液を濃縮し、残渣を分取HPLC(方法3)により精製して、750mg(理論値の25%、純度100%)の第2バッチの標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.22(br.s,1H),8.01(d,1H),7.97(d,1H),7.93(dd,1H),7.76−7.71(m,2H),7.54−7.46(m,3H),2.38−2.28(m,1H),0.76−0.66(m,2H),0.33−0.25(m,2H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.91分,m/z=368/370[M+H]+。
実施例106A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3−シクロプロピル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF6ml中の実施例105Aからの化合物400mg(1.09mmol)の溶液にメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート367mg(2.17mmol)、HATU620mg(1.63mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン281mg(2.17mmol)を室温で加えた。混合物を60℃で5時間撹拌した。ついで更にのN,N−ジイソプロピルエチルアミン140mg(1.09mmol)を加え、混合物を60℃で更に2時間攪拌した。室温に冷却した後、THF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液2.17ml(2.17mmol)を加え、混合物の撹拌を室温で18時間続けた。ついでTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液2.17ml(2.17mmol)を加え、混合物の攪拌を室温で更に2時間続けた。ついで混合物を10%クエン酸水溶液80ml中に導入し、各回50mlの酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をDMSOと水との混合物中に取り、分取HPLC(方法18)により精製した。3.4mg(理論値の0.6%、純度100%)の第1バッチの標記化合物および33mg(理論値の5%、純度77%)の第2バッチの標記化合物を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.04(s,1H),8.31(t,1H),8.07−8.03(m,2H),7.96−7.91(m,2H),7.86(dd,1H),7.76(dd,2H),7.56−7.48(m,3H),3.90(s,3H),2.43−2.32(m,1H),0.68(d,2H),0.32(d,2H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.31分,m/z=519/521[M+H]+。
実施例107A
6−ブロモ−3,8−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−カルボン酸
5−ブロモ−7−メチル−1H−インドール−2,3−ジオン3.00g(12.50mmol)を最初に酢酸34ml中に仕込み、1−フェニルプロパン−1−オン1.68g(12.50mmol)を加えた。反応混合物を75℃で5分間攪拌した。ついで濃塩酸11mlを加え、混合物の撹拌を115℃で一晩続けた。室温に冷却した後、反応混合物を1M塩酸200mlに加えた。沈殿した固体を濾別し、水10mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。3.02g(理論値の64%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=14.31(br.s,1H),7.83(s,1H),7.77−7.63(m,3H),7.57−7.49(m,3H),2.70(s,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=356/358[M+H]+。
実施例108A
メチル 4−{[(6−ブロモ−3,8−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
DMF9ml中の実施例107Aからの化合物500mg(1.32mmol、純度94%)の溶液にメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート448mg(2.65mmol)、HATU755mg(1.98mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン342mg(2.65mmol)を室温で加えた。混合物を60℃で2時間撹拌した。ついで更にN,N−ジイソプロピルエチルアミン171mg(1.32mmol)を加え、混合物を60℃で更に7時間撹拌した。室温に冷却した後、THF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液2.65ml(2.65mmol)を加え、混合物の撹拌を室温で2時間続けた。ついでTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液2.65ml(2.65mmol)を更に加え、混合物の撹拌を室温で2日間続けた。ついで混合物を10%クエン酸水溶液200ml中に導入した。生じた沈殿物を濾別し、減圧下で乾燥させた。651mg(理論値の78%、純度80%)の標記化合物を得た。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.35分,m/z=507/509[M+H]+。
実施例: 実施例1
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
実施例34Aからの化合物177mg(0.36mmol)に最初にTHF4.5mlを加え、ついで水1.5ml中の水酸化リチウム13mg(0.54mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で8日間撹拌し、ついで2M塩酸でpH1〜2に調整した。沈殿した固体を濾別し、水で洗浄し、減圧下で60℃で一晩乾燥させた。109mg(理論値の65%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.25(s,1H),8.06(d,1H),8.01−7.99(m,2H),7.95(dd,1H),7.92−7.87(m,3H),7.65−7.63(m,2H),7.58−7.51(m,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=461/463[M+H]+。
実施例2
6−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ニコチン酸イミダゾール塩
実施例2Aからの化合物100mg(0.26mmol)にTHF2ml、メチル 6−アミノニコチナート47mg(0.31mmol)および水素化ナトリウム(鉱油中の60%)22mg(0.56mmol)を順次加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、ついでそれを、更に後処理することなく分取HPLC(方法8)により精製した。15mg(理論値の11%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=12.54(br.s,1H),11.65(s,1H),8.85(d,1H),8.43(d,1H),8.36(dd,1H),8.03(d,1H),7.93−7.90(m,2H),7.64−7.61(m,4H),7.58−7.49(m,4H),7.01(s,1H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=462/464[M+H]+。
実施例3
5−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ピラジン−2−カルボン酸
実施例2Aからの化合物100mg(0.26mmol)およびエチル 5−アミノピラジン−2−カルボキシラート43mg(0.26mmol)をDMF2mlに溶解した。カリウムtert−ブトキシド72mg(0.64mmol)を分割して溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、ついで1M水酸化ナトリウム溶液1.3ml(1.3mmol)を加えた。80℃で1時間撹拌し、室温に冷却した後、混合物を1M塩酸でpH1〜2に調整した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を除去し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した後、残渣を少量のDMF中に取り、分取HPLC(方法6)により精製した。溶媒−水混合物を除去した後、残渣を少量のアセトニトリル中に取り、水を加え、ついで混合物を凍結乾燥させた。溶媒残渣が尚も存在したため、凍結乾燥物をジクロロメタンおよび酢酸エチルに再溶解し、水を再び加え、混合物を再び凍結乾燥させた。得られた凍結乾燥物を再びジクロロメタンおよびtert−ブタノールに再溶解し、水を加え、混合物を再び凍結乾燥させた。このようにして得られた凍結乾燥物を高真空下、100℃で合計9時間にわたって乾燥させた。このようにして39mg(理論値の29%、純度90%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(600MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.54(br.s,1H),12.03(s,1H),9.71(s,1H),9.01(s,1H),8.10(d,1H),8.04(d,1H),7.93(dd,1H),7.66−7.60(m,2H),7.58−7.50(m,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.96分,m/z=463/465[M+H]+。
実施例4
5−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ピリミジン−2−カルボン酸
THF/メタノール混合物(5:1)0.7ml中の実施例36Aからの化合物23mg(0.05mmol)の溶液を1M水酸化ナトリウム溶液0.24ml(0.24mmol)と混合し、還流下で1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法15)により精製した。アセトニトリル−水混合物をロータリーエバポレーターで除去し、残渣を減圧下で一晩乾燥させた。10mg(理論値の22%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,CD3OD):[ppm]=9.41(br.s,2H),8.12(s,1H),8.05(d,1H),7.95(d,1H),7.71−7.51(m,5H),2.50(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.90分,m/z=463/465[M+H]+。
実施例5
5−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−6−メチルピリジン−2−カルボン酸
実施例2Aからの化合物250mg(0.64mmol)にTHF10ml、メチル 5−アミノ−6−メチルピリジン−2−カルボキシラート127mg(0.77mmol)および水素化ナトリウム56mg(1.40mmol)(鉱油中の60%)を加えた。反応混合物を室温で2日間撹拌し、ついで水を加え、混合物を塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を分取HPLC(方法11)により精製した。41mg(理論値の13%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.76(s,1H),8.43(d,1H),8.07−8.02(m,3H),7.97−7.94(m,1H),7.66−7.64(m,2H),7.59−7.49(m,3H),2.58(s,3H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.96分,m/z=476/478[M+H]+。
実施例6
6−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−5−フルオロニコチン酸
THF3.9mlおよびメタノール0.8ml中の実施例37Aからの化合物156mg(0.31mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.54ml(1.54mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、有機溶媒を除去した。残留残渣を水で希釈し、混合物を、攪拌しながら1M塩酸で酸性化した。生じた固体を濾別し、水で2回洗浄した。減圧下の乾燥により131mg(理論値の89%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.67(br.s,1H),11.60(s,1H),8.86(br.s,1H),8.30(d,1H),8.10−7.89(m,3H),7.67−7.60(m,2H),7.58−7.49(m,3H),2.47(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.99分,m/z=480/482[M+H]+。
実施例7
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
実施例38Aからの化合物100mg(0.20mmol)をTHF2.5mlおよびメタノール0.5mlに溶解した。1M水酸化ナトリウム溶液0.61ml(0.61mmol)を溶液に加えた。反応混合物を還流下で1時間撹拌した。ついでロータリーエバポレーターで溶液の体積を減少させ、濃縮した溶液を1M塩酸0.6mlでpH3に調整した。混合物を水5mlで希釈し、沈殿した固体を濾別した。固体を水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。94mg(理論値の97%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.27(br.s,1H),11.04(s,1H),8.17(t,1H),8.05(d,1H),7.99(d,1H),7.94(dd,1H),7.88(dd,1H),7.80(dd,1H),7.65−7.61(m,2H),7.58−7.50(m,3H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例8
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−2−フルオロ安息香酸
実施例41Aからの化合物95mg(0.19mmol)にTHF2mlおよび4M水酸化ナトリウム溶液1.9mlを加えた。反応混合物を80℃で一晩撹拌した。ついで有機相を除去し、更に後処理することなく分取HPLC(方法9)により精製した。16mg(理論値の17%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.38(s,1H),8.07−8.04(m,1H),7.96−7.92(m,3H),7.85(dd,1H),7.65−7.62(m,2H),7.58−7.50(m,4H),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.11分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例9
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−クロロ安息香酸
THF38mlおよびメタノール8ml中の実施例42Aからの化合物1.53g(3.00mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液15ml(15mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、有機溶媒を除去した。残留残渣を水で希釈し、混合物を、攪拌しながら1M塩酸で酸性化した。存在する固体を濾別し、水で2回、そしてtert−ブチルメチルエーテルで1回洗浄した。減圧下の乾燥により1.40g(理論値の94%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.34(br.s,1H),10.93(s,1H),8.13−7.99(m,5H),7.94(dd,1H),7.68−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,3H),2.48(s,3H,部分的に隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.11分,m/z=495/497[M+H]+。
実施例10
3−ブロモ−4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
THF2.5mlおよびメタノール0.5ml中の実施例43Aからの化合物120mg(0.22mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.0ml(1.0mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水30ml中に導入し、ついで攪拌しながら1M塩酸で酸性化した。存在する固体を濾別し、水で2回、そしてtert−ブチルメチルエーテルで1回洗浄した。減圧下の乾燥により113mg(理論値の95%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.35(s,1H),10.88(s,1H),8.23(d,1H),8.14(d,1H),8.09−8.02(m,2H),8.01−7.97(m,1H),7.94(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.59−7.49(m,3H),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.13分,m/z=539/541/543[M+H]+。
実施例11
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−ヨード安息香酸
実施例2Aからの化合物100mg(0.26mmol)およびメチル 4−アミノ−3−ヨードベンゾアート71mg(0.26mmol)をDMF2mlに溶解した。ついでカリウムtert−ブトキシド72mg(0.64mmol)を分割して加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。ついで混合物を1M水酸化ナトリウム溶液1.3ml(1.3mmol)と混合し、80℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。溶媒−水混合物を除去した後、混合物を減圧下で一晩乾燥させた。81mg(理論値の53%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.30(br.s,1H),10.77(s,1H),8.45(d,1H),8.17(d,1H),8.10−8.01(m,2H),7.94(dd,1H),7.86(d,1H),7.68−7.60(m,2H),7.60−7.49(m,3H),2.53(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.11分,m/z=586/588[M+H]+。
実施例12
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3,5−ジフルオロ安息香酸
実施例2Aからの化合物500mg(1.28mmol)およびメチル 4−アミノ−3,5−ジフルオロベンゾアート286mg(1.53mmol)をTHF10mlに溶解し、水素化ナトリウム(鉱油中の60%)112mg(2.80mmol)を室温で加えた。一晩攪拌した後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法13)により精製した。このようにして得られた生成物をアセトニトリルと共に撹拌し、得られた固体を濾別し、アセトニトリルで洗浄した。減圧下の乾燥により124mg(理論値の18%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.69(s,1H),8.08(d,1H),8.06−8.03(d,1H),7.96−7.94(dd,1H),7.65−7.63(m,2H),7.58−7.50(m,5H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例13
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3,5−ジクロロ安息香酸
THF1.4mlおよびメタノール0.3ml中の実施例44Aからの化合物62mg(0.11mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.56ml(0.56mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、有機溶媒を除去した。残留残渣を水で希釈し、混合物を、攪拌しながら1M塩酸で酸性化した。生じた固体を濾別し、水で2回洗浄した。空気下で乾燥させた後、固体をDMSO中に取り、分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン/メタノール中に取り、混合物を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、20mg(理論値の34%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.68(br.s,1H),11.22(s,1H),8.42(d,1H),8.16−8.01(m,3H),7.95(dd,1H),7.67−7.61(m,2H),7.59−7.48(m,3H),2.58(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.10分,m/z=529/531/533[M+H]+。
実施例14
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−メチル安息香酸
実施例45Aからの化合物128mg(0.26mmol)にTHF3.3ml、ついで水1.1ml中の水酸化リチウム9mg(0.39mmol)の溶液を加えた。反応混合物を最初に室温で2日間撹拌し、ついで4M水酸化ナトリウム溶液2.6mlを加え、混合物を室温で更に24時間撹拌した。ついで反応混合物を100℃に3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を塩酸でpH1〜2に調整した。沈殿した固体を吸引濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。70mg(理論値の56%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.57(s,1H),8.06(d,1H),8.02(d,1H),7.95(dd,1H),7.92−7.87(m,3H),7.66−7.64(m,2H),7.59−7.51(m,3H),2.54(s,3H),2.38(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.09分,m/z=475/477[M+H]+。
実施例15
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
DMF3ml中の実施例1Aからの化合物300mg(0.87mmol)の溶液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド267mg(0.96mmol)およびメチル 4−アミノ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾアート211mg(0.96mmol)を室温で加えた。混合物を室温で20時間撹拌した。ついで約100mg(約2.63mmol)の水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散液)を分割して徐々に加え、混合物を最初に室温で1時間撹拌し、ついで室温で2日間放置した。ついで混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水相を酢酸エチルで1回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を水相の残渣体積まで濃縮し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで再び乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をメタノール/ジクロロメタン混合物中に取り、再び濃縮し、最後に減圧下で乾燥させた。153mg(理論値の33%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.54(br.s,1H),10.95(s,1H),8.35(dd,1H),8.31−8.29(m,1H),8.08−8.00(m,3H),7.95(dd,1H),7.67−7.61(m,2H),7.60−7.50(m,3H),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.17分,m/z=529/531[M+H]+。
実施例16
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−シアノ安息香酸
実施例2Aの化合物250mg(0.64mmol)およびエチル 4−アミノ−3−シアノベンゾアート133mg(0.70mmol)にTHF2mlおよび水素化ナトリウム56mg(1.40mmol)(鉱物中の60%)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ついで混合物を水と混合し、2M塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相を取り出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去した後、残渣をアセトニトリルと共に撹拌した。固体を濾別し、アセトニトリルで洗浄し、ついで分取HPLC(方法8)により精製した。102mg(理論値の31%、純度96%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.54(br.s,1H),11.54(s,1H),8.39(d,1H),8.32(dd,1H),8.17(d,1H),8.06(d,1H),7.96(dd,1H),7.91(d,1H),7.65−7.63(m,2H),7.59−7.51(m,3H),2.49(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=486/488[M+H]+。
実施例17
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−ニトロ安息香酸
実施例2Aからの化合物100mg(0.26mmol)およびメチル 4−アミノ−3−ニトロベンゾアート60mg(0.31mmol)にTHF2mlを加えた。ついで水素化ナトリウム(鉱油中の60%)22mg(0.56mmol)を室温で加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を数滴の水と混合し、更に後処理することなく分取HPLC(方法8)により精製した。110mg(理論値の85%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.62(br.s,1H),11.65(s,1H),8.45(d,1H),8.32−8.29(dd,1H),8.12(d,1H),8.06(d,1H),7.96(dd,1H),7.81(d,1H),7.65−7.61(m,2H),7.59−7.51(m,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=507[M+H]+。
実施例18
3−アミノ−4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
実施例17からの化合物282mg(0.56mmol)に酢酸1.6ml、エタノール2.5ml、水2.5mlおよび塩化スズ(II)628mg(2.79mmol)を加えた。反応混合物を80℃で3時間撹拌し、ついで、更なる後処理を行わずに、分取HPLC(方法13)により精製した。211mg(理論値の80%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=12.69(br.s,1H),10.30(s,1H),8.05(d,1H),8.01(d,1H),7.94(dd,1H),7.74(d,1H),7.65−7.63(m,2H),7.58−7.50(m,3H),7.47(d,1H),7.28(dd,1H),5.25(br.s,2H),2.46(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.97分,m/z=476/478[M+H]+。
実施例19
3−アセトアミド−4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
実施例18からの化合物100mg(0.21mmol)にDMF1mlおよびトリエチルアミン0.12ml(0.84mmol)を加えた。0℃で塩化アセチル0.02ml(0.25mmol)を滴下した。5分後、氷浴を除去し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。ついで混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法8)により精製した。アセトニトリル−水混合物をロータリーエバポレーターで除去し、得られた残渣を更に分取HPLC(方法13)により精製した。14mg(理論値の13%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.07(br.s,1H),10.60(s,1H),9.64(s,1H),8.04−7.99(m,4H),7.93(dd,1H),7.82(d,1H),7.63−7.61(m,2H),7.57−7.50(m,3H),2.45(s,3H),2.04(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.99分,m/z=518/520[M+H]+。
実施例20
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(エチルカルバモイル)アミノ]安息香酸
実施例18からの化合物100mg(0.21mmol)にDMF1mlおよびトリエチルアミン0.12ml(0.84mmol)を加えた。0℃でエチルイソシアネート0.02ml(0.25mmol)を滴下した。5分後、氷浴を除去し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。ついで沈殿固体を濾別し、アセトニトリルで洗浄し、減圧下で乾燥させ、ついで分取HPLC(方法14)により精製した。38mg(理論値の33%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.72(s,1H),8.12(s,1H),8.06−8.01(m,3H),7.93(dd,1H),7.83(d,1H),7.70(d,1H),7.63−7.61(m,2H),7.58−7.45(m,3H),6.76(m,1H),3.06(m,2H),2.46(s,3H),0.98(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.03分,m/z=547/549[M+H]+。
実施例21
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−メトキシ安息香酸
THF16.5mlおよびメタノール3.5ml中の実施例46Aからの化合物660mg(1.31mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液6.6ml(6.6mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、有機溶媒を除去した。残留残渣を水で希釈し、混合物を、攪拌しながら1M塩酸で酸性化した。存在する固体を濾別し、水で2回、そしてtert−ブチルメチルエーテルで1回洗浄した。減圧下の乾燥により599mg(理論値の93%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.02(br.s,1H),10.50(br.s,1H),8.17−7.84(m,4H),7.75−7.43(m,7H),3.93(s,3H),2.43(s,3H,部分的に隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.09分,m/z=491/493[M+H]+。
実施例22
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシ安息香酸
ジクロロメタン2ml中の実施例21からの化合物90mg(0.18mmol)の懸濁液をジクロロメタン中の三臭化ホウ素の1M溶液0.55ml(0.55mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。ついで、このようにして得られた反応混合物を、前記実験からの同様に得られた反応混合物[使用した実施例21からの化合物の量:10mg(0.02mmol)]と合わせた。溶媒を除去した後、残渣をDMSO中に取り、分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。減圧下の乾燥の後、86mg(純度100%;実施例21からの化合物の合計100mg(0.20mmol)に基づいた場合、理論値の89%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=12.79(br.s,1H),10.37(s,1H),10.35(s,1H),8.09−7.99(m,3H),7.91(dd,1H),7.66−7.59(m,2H),7.59−7.46(m,5H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.99分,m/z=477/479[M+H]+。
実施例23
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(トリフルオロメトキシ)安息香酸
THF/メタノール混合物(5:1)2ml中の実施例47Aの化合物75mg(0.13mmol)の溶液を1M水酸化ナトリウム溶液0.65ml(0.65mmol)と混合し、還流下で1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。ロータリーエバポレーターでアセトニトリル−水混合物を除去し、残渣を減圧下で一晩乾燥させた。49mg(理論値の69%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.42(br.s,1H),11.14(s,1H),8.29(d,1H),8.12−8.01(m,2H),7.98−7.91(m,3H),7.68−7.60(m,2H),7.60−7.49(m,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=545/547[M+H]+。
実施例24
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(メチルスルファニル)安息香酸
THF2.5mlおよびメタノール0.5ml中の実施例48Aからの化合物100mg(0.19mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.50ml(0.50mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を除去した。残留残渣を水で希釈し、混合物を、攪拌しながら混合物を1M塩酸で酸性化した。数分間攪拌した後、存在する固体を濾別し、水で2回洗浄した。減圧下の乾燥により88mg(理論値の86%、純度95%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.17(br.s,1H),10.70(s,1H),8.27(d,1H),8.04(d,1H),7.96−7.90(m,2H),7.86(dd,1H),7.69(d,1H),7.66−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,3H),2.56(s,3H,部分的に隠れている),2.50(s,3H,部分的に隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.09分,m/z=507/509[M+H]+。
実施例25
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(メチルスルフィニル)安息香酸
THF3.5mlおよびメタノール0.7ml中の実施例49Aからの化合物140mg(0.26mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.31ml(1.31mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.10ml(1.31mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、126mg(理論値の93%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.39(br.s,1H),11.22(s,1H),8.53(d,1H),8.20(dd,1H),8.11−8.03(m,2H),7.97(dd,1H),7.81(d,1H),7.67−7.61(m,2H),7.61−7.50(m,3H),2.92(s,3H),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.97分,m/z=523/525[M+H]+。
実施例26
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−(メチルスルホニル)安息香酸
THF2.5mlおよびメタノール0.5ml中の実施例50Aからの化合物100mg(0.18mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.91ml(0.91mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.07ml(0.91mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、83mg(理論値の85%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.55(br.s,1H),10.75(s,1H),8.54(d,1H),8.37(dd,1H),8.32−8.24(m,2H),8.04(d,1H),7.94(dd,1H),7.67−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.41(s,3H),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=539/541[M+H]+。
実施例27
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−5−(エチルスルホニル)−2−メトキシ安息香酸
THF4.7mlおよびメタノール1.0ml中の実施例51Aからの化合物221mgの(0.37mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.86ml(1.86mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を除去した。残留残渣を水で希釈し、混合物を、撹拌しながら1M塩酸で酸性化した。生じた固体を濾別し、水で2回洗浄した。減圧下の乾燥により180mg(理論値の84%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.03(br.s,1H),10.61(s,1H),8.27−8.22(m,2H),8.12(s,1H),8.08−8.01(m,1H),7.95(dd,1H),7.68−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),4.02(s,3H),3.47−3.36(m,2H,部分的に隠れている),2.49(s,3H,隠れている),1.14(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.12分,m/z=583/585[M+H]+。
実施例28
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(トリフルオロメチル)スルファニル]安息香酸
THF1.6mlおよびメタノール0.3ml中の実施例53Aからの化合物50mg(0.09mmol)の混合物を1M水酸化ナトリウム溶液0.32ml(0.32mmol)と混合し、ついで還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を約0.03mlのトリフルオロ酢酸でpH4に調整し、更に後処理することなく、分取HPLC(方法5)により精製した。溶媒−水混合物を除去した後、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。35mg(理論値の72%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.46(br.s,1H),11.34(br.s,1H),8.50−7.80(m,6H),7.73−7.33(m,5H),2.47(s,3H,部分的に隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.19分,m/z=561/563[M+H]+。
実施例29
3−フルオロ−4−{[(6−フルオロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
THF5.5mlおよびメタノール1.1ml中の実施例54Aからの化合物184mg(0.43mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液2.14ml(2.14mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を除去した。残留水溶液を、攪拌しながら、1M塩酸20ml中に導入した。数分間の攪拌後、生じた固体を濾別し、水で2回、そしてペンタンで1回洗浄した。減圧下の乾燥により148mg(理論値の83%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.24(br.s,1H),11.03(s,1H),8.22(t,1H),8.17(dd,1H),7.88(dd,1H),7.80(dd,1H),7.73(td,1H),7.64−7.59(m,2H),7.59−7.49(m,4H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.99分,m/z=419[M+H]+。
実施例30
3−フルオロ−4−{[(6−ヨード−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
実施例6Aからの化合物100mg(0.23mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート39mg(0.23mmol)をDMF1.7mlに溶解した。カリウムtert−ブトキシド64mg(0.57mmol)を分割しての溶液に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、ついで1M水酸化ナトリウム溶液1.3ml(1.3mmol)を加えた。ついで混合物を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。溶媒−水混合物を除去し、残渣を減圧下で乾燥させた後、76mg(理論値の62%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(br.s,1H),11.04(s,1H),8.19(t,1H),8.18(d,1H),8.06(dd,1H),7.93−7.84(m,2H),7.82(dd,1H),7.66−7.59(m,2H),7.59−7.47(m,3H),2.42(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=527[M+H]+。
実施例31
4−{[(3,6−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF3.5mlおよびメタノール0.7ml中の実施例55Aからの化合物124mg(0.27mmol、純度93%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.35ml(1.35mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.10ml(1.35mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。減圧下の乾燥により83mg(理論値の75%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.17(br.s,1H),10.99(s,1H),8.24(t,1H),7.98(d,1H),7.88(dd,1H),7.80(dd,1H),7.68−7.58(m,4H),7.58−7.47(m,3H),2.53(s,3H,部分的に隠れている),2.40(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.01分,m/z=415[M+H]+。
実施例32
4−{[(6−エチル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF5.0mlおよびメタノール1.0ml中の実施例56Aからの化合物186mg(0.38mmol、純度91%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.92ml(1.92mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.15ml(2.00mmol)を加えた。一晩放置した後、混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。減圧下の乾燥により139mg(理論値の85%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.30(br.s,1H),11.25−10.78(m,1H),8.20(t,1H),8.03(d,1H),7.89(dd,1H),7.81(dd,1H),7.72(dd,1H),7.66−7.60(m,3H),7.59−7.49(m,3H),2.84(q,2H),2.41(s,3H),1.27(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.06分,m/z=429[M+H]+。
実施例33
3−フルオロ−4−{[(6−イソプロピル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
実施例57Aからの化合物108mg(0.24mmol)にTHF2.4mlおよび4M水酸化ナトリウム溶液2.4mlを加えた。反応混合物を60℃で10時間撹拌した。ついで有機相を取り出し、更に後処理することなく、分取HPLC(方法9)により精製した。アセトニトリル−水混合物をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をアセトニトリルと共に撹拌した。固体を濾別し、減圧下で乾燥させた。45mg(理論値の43%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.26(br.s,1H),11.01(s,1H),8.14(t,1H),8.02(d,1H),7.92−7.71(m,3H),7.67−7.44(m,6H),3.20−3.04(m,1H),2.41(s,3H),1.29(d,6H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.10分,m/z=443[M+H]+。
実施例34
3−フルオロ−4−({[3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)安息香酸
実施例58Aからの化合物105mg(0.22mol)をTHF2.2mlおよび4M水酸化ナトリウム溶液2.2mlに加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌した。ついで有機相を取り出し、更に後処理することなく、分取HPLC(方法9)により精製した。溶媒−水混合物を除去した後、混合物を減圧下、60℃で一晩乾燥させた。97mg(理論値の95%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.30(br.s,1H),11.13(s,1H),8.32(d,1H),8.18−8.14(m,2H),8.08(dd,1H),7.90(dd,1H),7.83(dd,1H),7.68−7.66(m,2H),7.61−7.53(m,3H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.13分,m/z=469[M+H]+。
実施例35
3−フルオロ−4−({[3−メチル−2−フェニル−6−(トリフルオロメトキシ)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)安息香酸
THF3.5mlおよびメタノール0.7ml中の実施例59Aからの化合物150mg(0.27mmol、純度91%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.38ml(1.38mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.11ml(1.38mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。減圧下の乾燥により115mg(理論値の87%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(br.s,1H),11.07(s,1H),8.24(d,1H),8.16(t,1H),7.89(dd,1H),7.82(dd,2H),7.74(s,1H),7.68−7.61(m,2H),7.60−7.48(m,3H),2.45(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=485[M+H]+。
実施例36
3−フルオロ−4−({[3−メチル−2−フェニル−6−(トリメチルシリル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)安息香酸
ジクロロメタン1ml中の実施例60Aからの化合物34mg(0.06mmol)の混合物にトリフルオロ酢酸0.5ml(6.49mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を濃縮した。残渣をDMSO中に取り、分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。減圧下の乾燥により25mg(理論値の81%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.19(br.s,1H),11.03(s,1H),8.11−7.99(m,3H),7.97−7.87(m,2H),7.83(d,1H),7.67−7.61(m,2H),7.60−7.47(m,3H),2.44(s,3H),0.32(s,9H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.19分,m/z=473[M+H]+。
実施例37
4−({[6−ブロモ−3−(フルオロメチル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
THF1.5mlおよびメタノール0.3ml中の実施例63Aからの化合物60mg(0.12mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.59ml(0.59mmol)を室温で加え、混合物を還流下で30分間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.05ml(0.60mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法12)により精製した。39mg(理論値の66%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.23(br.s,1H),11.16(s,1H),8.23(t,1H),8.15−8.10(m,2H),8.07(dd,1H),7.90(dd,1H),7.82(dd,1H),7.70−7.64(m,2H),7.63−7.54(m,3H),5.57(dd,2H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例38
4−({[6−ブロモ−3−(ジフルオロメチル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
THF0.6mlおよびメタノール0.13ml中の実施例64Aからの化合物20mg(0.04mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.19ml(0.19mmol)を室温で加え、混合物を還流下で30分間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.015ml(0.19mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタン中に取り、混合物を再び濃縮した。減圧下の乾燥により11mg(理論値の54%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.24(br.s,1H),11.13(s,1H),8.26(t,1H),8.18−8.09(m,3H),7.90(dd,1H),7.81(dd,1H),7.65−7.54(m,5H),7.09(t,1H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=515/517[M+H]+。
実施例39
4−{[(6−ブロモ−3−エチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF5.8mlおよびメタノール1.2ml中の実施例65Aからの化合物187mg(0.37mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.86ml(1.86mmol)を室温で加え、混合物を還流下で30分間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を蒸留により除去し、残った水相にトリフルオロ酢酸0.14ml(1.86mmol)を加えた。生じた固体を濾別し、水1mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。178mg(理論値の98%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.99(s,1H),8.05−7.97(m,3H),7.94(dd,1H),7.84(dd,1H),7.76(dd,1H),7.60−7.48(m,5H),2.83(d,2H),0.99(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=493/495[M+H]+。
実施例40
4−{[(6−ブロモ−2−フェニル−3−プロピルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF4.2mlおよびメタノール0.9ml中の実施例66Aからの化合物139mg(0.27mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.34ml(1.34mmol)を室温で加え、混合物を還流下で3時間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を蒸留により除去し、残った水相にトリフルオロ酢酸0.10ml(1.34mmol)を加えた。生じた固体を濾別し、水1mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。86mg(理論値の64%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.74(s,1H),8.04−7.99(m,2H),7.94(dd,1H),7.74(dd,1H),7.70−7.62(m,2H),7.59−7.48(m,5H),2.88−2.74(m,2H),1.40(br.s,2H),0.69(t,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.14分,m/z=507/509[M+H]+。
実施例41
4−{[(6−ブロモ−7−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF1.3mlおよびメタノール0.25ml中の実施例67Aからの化合物52mg(0.10mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.49ml(0.49mmol)を室温で加え、混合物を還流下で30分間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.04ml(0.50mmol)を加えた。生じた固体を濾別し、THF1mlで2回洗浄した。減圧下で乾燥させた後、13mg(理論値の26%、純度100%)の第1バッチの標記化合物を得た。濾液を濃縮し、残渣をDMSO、THFおよび水の混合物中に取り、分取HPLC(方法12)により精製した。このようにして30mg(理論値の60%、純度100%)の第2バッチの標記化合物を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(br.s,1H),11.08(s,1H),8.39(s,1H),8.23(t,1H),8.20(s,1H),7.89(dd,1H),7.82(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.50(m,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.16分,m/z=513/515[M+H]+。
実施例42
4−{[(6,7−ジクロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
実施例22Aからの化合物100mg(0.26mmol)およびメチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート44.4mg(0.26mmol)をDMF2mlに溶解した。カリウムtert−ブトキシド73mg(0.65mmol)を分割して溶液に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、ついで1M水酸化ナトリウム溶液1.3ml(1.3mmol)を加えた。ついで混合物を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。溶媒−水混合物を除去し、残渣を減圧下で乾燥させた後、78mg(理論値の59%、純度93%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(br.s,1H),11.07(s,1H),8.41(s,1H),8.24(t,1H),8.06(s,1H),7.89(dd,1H),7.81(dd,1H),7.69−7.60(m,2H),7.60−7.48(m,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=469/471[M+H]+。
実施例43
4−({[6−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
THF5.4mlおよびメタノール1.1ml中の実施例68Aからの化合物173mg(0.34mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液1.71ml(1.71mmol)を室温で加え、混合物を還流下で30分間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を蒸留により除去し、残った水相にトリフルオロ酢酸0.13ml(1.71mmol)を加えた。生じた固体を濾別し、水1mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。166mg(理論値の99%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.20(br.s,1H),11.04(s,1H),8.19(t,1H),8.05(d,1H),7.99(d,1H),7.94(dd,1H),7.88(dd,1H),7.81(dd,1H),7.73−7.65(m,2H),7.42−7.33(m,2H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.06分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例44
4−({[6−ブロモ−2−(3−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
THF3.0mlおよびメタノール0.6ml中の実施例69Aからの化合物96mg(0.19mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.95ml(0.95mmol)を室温で加え、混合物を還流下で3時間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を蒸留により除去し、残った水相にトリフルオロ酢酸0.07ml(0.95mmol)を加えた。生じた固体を濾別し、水1mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。ついで固体をDMSO中に取り、分取用HPLC(方法12)により精製した。68mg(理論値の72%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(s,1H),11.05(s,1H),8.21(t,1H),8.06(d,1H),8.00(d,1H),7.95(dd,1H),7.89(dd,1H),7.82(dd,1H),7.64−7.57(m,1H),7.51−7.44(m,2H),7.42−7.33(m,1H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.09分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例45
4−({[6−ブロモ−2−(2−フルオロフェニル)−3−メチルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
THF3mlおよびメタノール0.6ml中の実施例70Aからの化合物95mg(0.19mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.94ml(0.94mmol)を室温で加え、混合物を還流下で3時間撹拌した。室温に冷却した後、有機溶媒を蒸留により除去し、残った水相にトリフルオロ酢酸0.07ml(0.94mmol)を加えた。生じた固体を濾別し、水1mlで2回洗浄し、減圧下で乾燥させた。83mg(理論値の86%、純度96%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(br.s,1H),11.14(s,1H),8.19(t,1H),8.06(d,1H),8.02(d,1H),7.96(dd,1H),7.89(dd,1H),7.82(dd,1H),7.65−7.50(m,2H),7.45−7.37(m,2H),2.32(s,3H)。
LC/MS(方法3,ESIpos):Rt=1.34分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例46
4−({[6−ブロモ−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
1M水酸化ナトリウム溶液1ml(1mmol)、メタノール1mlおよびTHF1ml中の実施例71Aからの化合物90mg(0.18mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。ついで混合物を、数滴の1M塩酸を加えることによりpH7に調整し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を分取RP−HPLC(溶離液:アセトニトリル/10mM水性炭酸アンモニウム勾配)により精製した。55mg(理論値の63%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d6):[ppm]=8.79(d,2H),8.14(m,2H),8.05(d,1H),7.92(m,2H),7.82(m,1H),7.72(m,2H),2.55(s,3H)。
LC/MS(方法4,ESIpos):Rt=1.36分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例47
6−ブロモ−N−(4−カルバモイルフェニル)−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキサミド
実施例35Aからの化合物208mg(0.43mmol)にアンモニア溶液(水中の33%)3.5ml(30mmol)を徐々に加え、混合物を室温で1時間撹拌した。ついで混合物を水で希釈し、生じた固体を濾別し、水で2回洗浄し、空気下で乾燥させた。粗生成物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタンとメタノールとの混合物中に取り、混合物を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、113mg(理論値の57%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.10(s,1H),8.05(d,1H),7.97−7.89(m,5H),7.84(d,2H),7.66−7.60(m,2H),7.59−7.47(m,3H),7.31(br.s,1H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.92分,m/z=460/462[M+H]+。
実施例48
6−ブロモ−N−(4−カルバモイル−2−フルオロフェニル)−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキサミド
実施例40Aからの化合物260mg(0.52mmol)にアンモニア溶液(水中の33%)4.0ml(33.9mmol)を徐々に加え、混合物を室温で30分間撹拌した。ついで、生じた固体を濾別し、水で2回洗浄し、空気下で乾燥させた。粗生成物を分取HPLC(方法5)により精製した。合わせた生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタンとメタノールとの混合物中に取り、混合物を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、181mg(理論値の73%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.96(s,1H),8.12−8.02(m,3H),8.00(d,1H),7.94(dd,1H),7.87−7.80(m,2H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.48(m,4H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.98分,m/z=478/480[M+H]+。
実施例49
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−1−オキシド−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
ジクロロメタン3ml中の実施例7からの化合物100mg(0.21mmol)の懸濁液に、ジクロロメタン1mlに懸濁された3−クロロ過安息香酸113mg(0.46mmol、70%の含量、残りは水)を室温で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。ついでTHF0.5mlを加え、混合物を室温で3日間放置した。ついで、ジクロロメタン1mlに懸濁された3−クロロ過安息香酸113mg(0.46mmol、70%の含量)を更に加え、混合物を室温で更に1日間撹拌した。ついで、ジクロロメタン0.5mlに懸濁された3−クロロ過安息香酸57mg(0.23mmol、70%の含量)を更に加え、混合物を室温で更に1日間撹拌した。ついで混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液およびジクロロメタンの各20mLと混合し、相を分離し、ついで水相をジクロロメタン20mlで1回抽出した。水相を濃塩酸の添加によりpH1に調節し、各回30mlのジクロロメタンで更に2回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をDMSO中に取り、分取用HPLC(方法12)により精製した。このようにして67mg(理論値の65%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.24(br.s,1H),10.98(s,1H),8.51(d,1H),8.23(t,1H),8.07(d,1H),7.99(dd,1H),7.88(dd,1H),7.80(dd,1H),7.63−7.48(m,3H),7.43(d,2H),2.16(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=0.87分,m/z=495/497[M+H]+。
実施例50
ナトリウム 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
方法A:
実施例7からの化合物50mg(0.10mmol)をTHF1.5mlに溶解し、pHが8に達するまで1M水酸化ナトリウム溶液を滴下した。ついで混合物をロータリーエバポレーターで濃縮乾固した。残渣を少量のアセトニトリルおよびメタノールに溶解し、一晩凍結乾燥させた。50mg(理論値の95%、純度99%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=10.73(s,1H),8.03−8.01(m,2H),7.93−7.91(d,1H),7.71(s,2H),7.66−7.62(m,3H),7.57−7.50(m,3H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=479/481[M+H]+。
方法B:
実施例7からの化合物2.0g(4.18mmol)に1,4−ジオキサン100mlを加え、混合物を沸騰するまで短時間加熱した。その加熱溶液に水20ml中の水酸化ナトリウム167mg(4.18mmol)の溶液を加えた。室温に冷却後、溶媒が蒸発するまで、混合物を空気下、室温で放置した。デカントした後、2.3gの標記化合物を得た(定量的、純度100%;尚も水を含有する)。
実施例51
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸L−アルギニン塩
実施例7からの化合物1.1g(2.30mmol)にメタノール200mlおよびDMF5mlを加え、混合物を、沸騰するまで短時間加熱した。その加熱溶液に水30ml中のL−(+)−アルギニン401mg(2.30mmol)の溶液を加えた。室温に冷却後、溶媒が蒸発するまで混合物を空気下、室温で放置した。残った残渣を水40mlに懸濁させ、室温で1日間攪拌した。ついで懸濁液を濾過し、固体を空気下、室温で乾燥させた。1.0g(理論値の73%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.76(br.s,1H),8.04(d,1H),8.00(d,1H),8.0−7.7(br.m,2H),7.93(dd,1H),7.89−7.82(m,1H),7.77(dd,1H),7.69(dd,1H),7.65−7.60(m,2H),7.55(d,3H),3.30−3.03(m,2H,部分的に隠れている),2.44(s,3H),1.81−1.53(m,4H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例52
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(メトキシメチル)スルファニル]安息香酸
THF1.5mlおよびメタノール0.4ml中の実施例72Aからの化合物50mg(0.09mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.46ml(0.46mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.035ml(0.46mmol)と混合し、分取HPLC(方法18)により精製した。溶媒を除去した後、残渣をジクロロメタン/メタノール混合物中に取り、溶液を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、42mg(理論値の87%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.14(br.s,1H),10.75(s,1H),8.25(dd,2H),8.04(d,1H),7.97−7.89(m,2H),7.78(d,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.49(m,3H),5.09(s,2H),3.34(s,3H,隠れている),2.50(s,3H,隠れている)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.12分,m/z=537/539[M+H]+。
実施例53
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニル−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(トリフルオロメチル)スルホニル]安息香酸
THF1.2mlおよびメタノール0.3ml中の実施例75Aからの化合物45mg(0.07mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.37ml(0.37mmol)を室温で加え、混合物を還流下で2時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.029ml(0.37mmol)と混合し、分取HPLC(方法18)により精製した。溶媒を除去した後、残渣をジクロロメタン/メタノール混合物中に取り、溶液を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、41mg(理論値の94%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.91(br.s,1H),11.01(s,1H),8.60(dd,1H),8.58−8.55(m,1H),8.37(d,1H),8.07−8.04(m,2H),7.95(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.50(m,3H),2.48(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.25分,m/z=593/595[M+H]+。
実施例54
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−1−オキシド−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(トリフルオロメチル)スルファニル]安息香酸
THF1.5mlおよびメタノール0.3ml中の実施例76Aからの化合物43mg(0.07mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.37ml(0.37mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.028ml(0.37mmol)と混合し、分取HPLC(方法5)により精製した。溶媒を除去した後、残渣をジクロロメタン中に取り、溶液を再び濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させた後、33mg(理論値の78%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.45(br.s,1H),11.27(s,1H),8.53(d,1H),8.33(s,1H),8.25−8.21(m,2H),8.01(dd,1H),7.93(d,1H),7.62−7.57(m,2H),7.56−7.50(m,1H),7.45(d,2H),2.19(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.00分,m/z=577/579[M+H]+。
実施例55
4−{[(6−ブロモ−5−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF7mlおよびメタノール1.5ml中の実施例79Aからの化合物285mg(0.02mmol、純度4%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.09ml(0.09mmol)に室温で加え、混合物を還流下で2時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.008ml(0.11mmol)と混合し、室温で約80時間放置した。ついで、生じた沈殿物を濾別し、THF0.5mlで2回洗浄した。濾液中で新たに生じた沈殿物を同様に濾別した。濾液を濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(方法19)により予備精製した。このようにして得られた生成物を分取HPLC[カラム:Sunfire C18,5μm,100mm×30mm;流速:75ml/分;検出:210nm;注入体積:2.0ml;温度:40℃;溶離液:水/アセトニトリル/(アセトニトリル/2% ギ酸(水中)80:20);勾配:70:10:20 → 5:90:5,10分]によりもう一度精製した。このようにして6.1mg(理論値の55%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.16(br.s,1H),10.99(s,1H),8.33(t,1H),8.13(d,1H),8.02(d,1H),7.88(dd,1H),7.77(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.53(m,3H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.10分,m/z=513/515[M+H]+。
実施例56
6−ブロモ−N−[2−フルオロ−4−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキサミド
THF3ml中の実施例40Aからの化合物298mg(0.60mmol)をTHF中のメチルアミンの2M溶液1.90ml(3.80mmol)を0℃で徐々に加え、混合物を室温で2時間撹拌した。ついでTHF3mlおよびメチルアミン溶液1ml(1.90mmol)を更に加え、混合物をマイクロ波装置内で70℃まで30分間加熱した。室温に冷却後、メチルアミン溶液1ml(1.90mmol)を更に加え、混合物をマイクロ波において100℃で更に15分間加熱した。室温に冷却後、混合物を飽和塩化ナトリウム溶液、水および1M塩酸と混合し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を1M水酸化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(方法12)により精製した。43mg(理論値の15%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.96(s,1H),8.55(q,1H),8.09(t,1H),8.04(d,1H),8.00(d,1H),7.94(dd,1H),7.82−7.76(m,2H),7.65−7.61(m,2H),7.59−7.50(m,3H),2.81(d,3H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.00分,m/z=492/494[M+H]+。
実施例57
4−({[6−ブロモ−2−フェニル−3−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
THF1mlおよびメタノール0.5ml中の実施例81Aからの化合物4.5mg(0.008mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.03ml(0.03mmol)を室温で加え、混合物を還流下で14時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.003ml(0.035mmol)と混合し、濃縮した。残渣を分取HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18,5μm,100mm×21.2mm;流速:25ml/分;溶離液:1% ギ酸を含有する水/アセトニトリル;勾配:95:5 → 5:95,16分)により精製した。このようにして4.5mg(理論値の92%、純度90%)の標記化合物を得た。また、実施例62として挙げられている化合物の0.5mg(理論値の9%、純度92%)を第2成分として単離した。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.27(s,1H),8.28−8.10(m,4H),7.91(dd,1H),7.83(dd,1H),7.56−7.54(m,5H)。
LC/MS(方法23,ESIpos):Rt=3.54分,m/z=533/535[M+H]+。
実施例58
4−{[(6−ブロモ−3,8−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}安息香酸
THF1.5mlおよびメタノール0.3ml中のメチル 4−{[(6−ブロモ−3,8−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}ベンゾアート(商業的に入手可能)42mg(0.08mmol、純度96%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.4ml(0.4mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.03ml(0.4mmol)と混合し、分取HPLC(方法5)により精製した。このようにして30mg(理論値の78%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=12.83(br.s,1H),11.16(s,1H),8.00(d,2H),7.89(d,2H),7.86−7.84(m,1H),7.73(d,1H),7.70−7.64(m,2H),7.60−7.49(m,3H),2.73(s,3H),2.42(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.23分,m/z=475/477[M+H]+。
実施例59
4−{[(6−クロロ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF2.7mlおよびメタノール0.5ml中の実施例82Aからの化合物60mg(0.13mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.39ml(0.39mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.045ml(0.59mmol)と混合し、DMSO2mlで希釈し、ついで分取HPLC(方法18)により精製した。51mg(理論値の88%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.22(br.s,1H),11.06(s,1H),8.22(t,1H),8.15−8.09(m,1H),7.89(dd,1H),7.86−7.78(m,3H),7.66−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.06分,m/z=435[M+H]+。
実施例60
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−[(メトキシメチル)スルホニル]安息香酸
THF2.6mlおよびメタノール0.5ml中の実施例83Aからの化合物70mg(0.12mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.60ml(0.60mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.047ml(0.61mmol)と混合し、分取HPLC(方法18)により精製した。64mg(理論値の91%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.50(br.s,1H),10.62(s,1H),8.49(d,1H),8.46−8.37(m,2H),8.21(d,1H),8.05(d,1H),7.95(dd,1H),7.67−7.61(m,2H),7.59−7.50(m,3H),5.02(s,2H),3.42(s,3H),2.49(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=569/571[M+H]+。
実施例61
4−{[(6−tert−ブチル−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF3.5mlおよびメタノール0.7ml中の実施例85Aからの化合物80mg(0.17mmol)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.86ml(0.86mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸0.066ml(0.86mmol)と混合し、分取HPLC(方法5)により精製した。61mg(理論値の77%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.24(br.s,1H),11.01(s,1H),8.07−8.00(m,2H),7.94(dd,1H),7.89(d,1H),7.83(dd,1H),7.77(d,1H),7.64−7.59(m,2H),7.59−7.48(m,3H),2.42(s,3H),1.38(s,9H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.09分,m/z=457[M+H]+。
実施例62
3−ブロモ−4−({[6−ブロモ−2−フェニル−3−(トリフルオロメチル)キノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−5−フルオロ安息香酸
実施例57からの化合物の製造および精製における第2成分として標記化合物を得た(説明は実施例57を参照されたい)。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.28(s,1H),8.49(d,1H),8.23(dd,1H),8.18(d,1H),8.13−8.10(m,1H),7.94(dd,1H),7.57−7.52(m,5H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.14分,m/z=611/613/615[M+H]+。
実施例63
3−フルオロ−4−({[3−メチル−6−(ペンタフルオロ−λ
6−スルファニル)−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)安息香酸
実施例90Aからの化合物110mg(0.20mmol)をTHF/メタノール混合物(5:1)4mlに溶解し、水中の水酸化リチウムの1M溶液1.02ml(1.02mmol)を加えた。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。ついで混合物を室温に冷却し、4M塩酸でpH1〜2に調整し、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。生成物画分を濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。85mg(理論値の79%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.28(br.s,1H),11.14(s,1H),8.35−8.22(m,3H),8.09(t,1H),7.90(dd,1H),7.84(dd,1H),7.73−7.63(m,2H),7.63−7.50(m,3H),2.49(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.14分,m/z=527[M+H]+。
実施例64
4−({[6−(ジフルオロメチル)−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル]カルボニル}アミノ)−3−フルオロ安息香酸
実施例94Aからの化合物55mg(0.18mmol)をアルゴン下のDMF2mlに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール57mg(0.35mmol)を室温で加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌し、ついで水および酢酸エチルを加えた。相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタン1.55mlに溶解し、メチル 4−アミノ−3−フルオロベンゾアート29.8mg(0.26mmol)を加えた。ついでTHF中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液0.44ml(0.44mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、ついで水中の水酸化リチウムの1M溶液0.88ml(0.88mmol)を加えた。ついで反応混合物を50℃で3時間撹拌した。ついで混合物を室温に冷却し、4M塩酸でpH1〜2に調整し、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。生成物画分を濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。このようにして20mg(理論値の23%、純度90%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.24(br.s,1H),11.08(s,1H),8.35−8.17(m,2H),8.09(s,1H),7.98−7.87(m,2H),7.82(dd,1H),7.67−7.62(m,2H),7.60−7.51(m,3H),7.31(t,1H),2.45(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.03分,m/z=451[M+H]+。
実施例65
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−2,3−ジフルオロ安息香酸
実施例95Aからの化合物105mg(0.21mmol)をTHF/メタノール混合物(5:1)5mlに溶解し、水中の水酸化リチウムの1M溶液1.03ml(1.03mmol)を加えた。ついで反応混合物を50℃で3時間撹拌し、室温に冷却し、4M塩酸でpH1〜2に調整した。ついで混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。生成物画分を濃縮し、残渣を凍結乾燥させ、ついで水から再結晶した。減圧下の乾燥により69mg(理論値の68%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.51(br.s,1H),11.24(s,1H),8.08−8.03(m,1H),8.03−7.96(m,2H),7.93(dd,1H),7.85−7.74(m,1H),7.66−7.60(m,2H),7.60−7.48(m,3H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.03分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例66
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−2,5−ジフルオロ安息香酸
実施例96Aからの化合物99mg(0.17mmol、純度85%)をTHF/メタノール混合物(5:1)5mlに溶解し、水中の水酸化リチウムの1M溶液0.82ml(0.82mmol)を加えた。反応混合物を50℃で3時間撹拌し、室温に冷却し、4M塩酸でpH1〜2に調整した。ついで混合物を、更に後処理することなく、分取HPLC(方法6)により精製した。生成物画分を濃縮し、残渣を減圧下で乾燥させた。81mg(理論値の99%、>99%純度)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.47(br.s,1H),11.23(s,1H),8.25(dd,1H),8.04(d,1H),8.01(d,1H),7.93(dd,1H),7.77(dd,1H),7.66−7.60(m,2H),7.60−7.48(m,3H),2.41(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=497/499[M+H]+。
実施例67
6−ブロモ−N−(2−フルオロ−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]カルバモイル}フェニル)−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキサミド
THF2.5ml中の水素化ナトリウム(鉱油中の60%)20mg(0.50mmol)の懸濁液にトリフルオロメタンスルホンアミド75mg(0.50mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。ついで実施例40Aからの化合物124mg(0.25mmol)を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。ついで混合物を濃縮した。残渣をDMSO中に取り、分取用HPLC(方法18)により精製した。生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタンとメタノールとの混合物中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。77mg(理論値の50%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.90(s,1H),8.07−7.98(m,3H),7.95(dd,1H),7.85(dd,1H),7.75(dd,1H),7.66−7.61(m,2H),7.60−7.50(m,3H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.10分,m/z=610/612[M+H]+。
実施例68
6−ブロモ−N−{4−[(ジメチルスルファモイル)カルバモイル]−2−フルオロフェニル}−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−カルボキサミド
THF2.5ml中の水素化ナトリウム(鉱油中の60%)20mg(0.50mmol)の懸濁液にN,N−ジメチルスルホンアミド62mg(0.50mmol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。ついでDMF1mlを加え、混合物を50℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、実施例40Aからの化合物124mg(0.25mmol)を加え、混合物を室温で更に30分間撹拌した。ついで混合物を濃縮した。残渣をDMSO中に取り、分取用HPLC(方法18)により精製した。生成物含有画分を濃縮し、残渣をジクロロメタンとメタノールとの混合物中に取り、再び濃縮し、ついで減圧下で乾燥させた。40mg(理論値の27%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=11.92(s,1H),11.08(s,1H),8.22(t,1H),8.05(d,1H),7.99(d,1H),7.95(d,1H),7.94−7.87(m,2H),7.66−7.61(m,2H),7.59−7.48(m,3H),2.91(s,6H),2.43(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.11分,m/z=585/587[M+H]+。
実施例69
カリウム 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
実施例7からの化合物1.10g(2.30mmol)にメタノール200mlおよびDMF5mlを加え、混合物を沸騰するまで短時間加熱した。その加熱溶液に水30ml中の水酸化カリウム129mg(2.30mmol)の溶液を加えた。室温に冷却後、溶媒が蒸発するまで、混合物を空気下、室温で放置した。残渣の一部を200℃で1〜1.5時間の熱処理に付した。室温に冷却し、デカントした後、0.50g(理論値の42%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.72(br.s,1H),8.05−8.00(m,2H),7.95−7.90(m,1H),7.76−7.68(m,2H),7.67−7.60(m,3H),7.59−7.49(m,3H),2.45(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例70
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸L−リシン塩
実施例7からの化合物2.0g(4.18mmol)に1,4−ジオキサン100mlを加え、混合物を沸騰するまで短時間加熱した。その加熱溶液に水20ml中のL−リジン610mg(4.18mmol)の溶液を加えた。室温に冷却後、溶媒が蒸発するまで、混合物を空気下、室温で放置した。残渣をエタノール/水混合物(1:1)20mlに懸濁させ、室温で1週間で攪拌した。ついで固体を濾別し、空気下、室温で乾燥させた。2.2g(理論値の84%、純度100%純度;尚も溶媒を含有する)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.70(br.s,1H),8.03(d,1H),8.00(d,1H),7.93(dd,1H),7.82(t,1H),7.75(dd,1H),7.68(dd,1H),7.65−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,3H),3.16(t,1H),2.75(t,2H),2.44(s,3H),1.79−1.29(m,6H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.05分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例71
2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム 4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロベンゾアート
実施例7からの化合物2.0g(4.18mmol)に1,4−ジオキサン100mlを加え、混合物を沸騰するまで短時間加熱した。その加熱溶液に2−ヒドロキシ−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムヒドロキシド(水酸化コリン)の50重量%水溶液1.23g(5.09mmol)と水20mlとの混合物を加えた。室温に冷却後、溶媒が蒸発するまで混合物を空気下、室温で放置した。2.5gの標記化合物を得た(定量的、純度100%;尚も水を含有する)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.62(br.s,1H),8.07−7.98(m,2H),7.96−7.87(m,1H),7.74−7.65(m,2H),7.65−7.59(m,3H),7.59−7.47(m,3H),3.87−3.82(m,2H),3.43−3.38(m,2H),3.11(s,9H),2.44(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.06分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例72
4−{[(6−ブロモ−3−メチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩
実施例7からの化合物2.0g(4.18mmol)に1,4−ジオキサン100mlを加え、混合物を沸騰するまで短時間加熱した。その加熱溶液に水20ml中の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール(TRIS)507mg(4.18mmol)の溶液を加えた。室温に冷却後、溶媒が蒸発するまで混合物を空気下、室温で放置した。デカント後、2.5gの標記化合物を得た(定量的、純度100%;尚も水を含有する)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=10.89(br.s,1H),8.04(d,1H),8.01(d,1H),7.97−7.90(m,2H),7.80(dd,1H),7.72(dd,1H),7.66−7.60(m,2H),7.60−7.49(m,3H),3.44(s,6H),2.45(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.07分,m/z=479/481[M+H]+。
実施例73
4−{[(6−ブロモ−3−フルオロ−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF1.0mlおよびメタノール0.2ml中の実施例98Aからの化合物45mg(0.06mmol、純度69%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.31ml(0.31mmol)を室温で加え、混合物を還流下で1.5時間撹拌した。室温に冷却後、トリフルオロ酢酸0.03ml(0.37mmol)を加えた。ついで混合物を分取HPLC(方法18)により直接精製した。5mg(理論値の16%、純度94%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.22(br.s,1H),11.21(s,1H),8.33(t,1H),8.17−8.12(m,2H),8.09−8.04(m,2H),8.00(dd,1H),7.89(dd,1H),7.81(dd,1H),7.65−7.57(m,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.14分,m/z=483/485[M+H]+。
実施例74
4−{[(6−ブロモ−3−メトキシ−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
実施例73に記載されている反応のもう1つの生成物として標記化合物を得た。方法18による分取HPLCによる反応混合物の精製において(実施例73を参照されたい)、もう1つの生成物画分を得、これを更に別のHPLC[カラム:Kinetix C18,5μm,100×21.2mm;流速:60ml/分;検出:210nm;注入体積:1.0ml;温度:40℃;溶離液:勾配 95% 水/0% アセトニトリル/5%(アセトニトリル/水 80:20 + 2% ギ酸) → 30% 水/65% アセトニトリル/5%(アセトニトリル/水 80:20 + 2% ギ酸);実行時間:10.8分]により精製した。このようにして9mg(理論値の29%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=11.03(s,1H),8.23(t,1H),8.07(d,1H),8.02−7.98(m,3H),7.91(dd,1H),7.88(d,1H),7.80(d,1H),7.61−7.53(m,3H),3.65(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.08分,m/z=495/497[M+H]+。
実施例75
4−{[(3−クロロ−6−ヨード−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF2.3mlおよびメタノール0.5ml中の実施例101Aからの化合物46mg(0.07mmol、純度90%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.44ml(0.44mmol)を室温で加え、混合物を室温で20時間撹拌した。ついで混合物をトリフルオロ酢酸でpH3に酸性化し、分取HPLC(方法18)により精製した。32mg(理論値の77%、純度98%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.24(br.s,1H),11.20(s,1H),8.31(t,1H),8.21(d,1H),8.17(dd,1H),7.94(d,1H),7.90(dd,1H),7.82(dd,1H),7.78−7.73(m,2H),7.61−7.52(m,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.11分,m/z=547[M+H]+。
実施例76
4−{[(6−ブロモ−3−クロロ−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF2.3mlおよびメタノール0.5ml中の実施例104Aからの化合物45mg(0.07mmol、純度85%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.44ml(0.44mmol)に室温で加え、混合物を室温で20時間撹拌した。ついで混合物をトリフルオロ酢酸でpH3に酸性化し、分取HPLC(方法18)により予備精製した。このようにして得られた生成物を、加熱しながらアセトニトリル/メタノール/DMSO/ギ酸混合物10mlに溶解し、更に別の分取HPLC[カラム:Kinetix C18,5μm,100×21.2mm;流速:25ml/分;検出:210nm;注入体積:2.75ml;温度:35℃;溶離液:勾配 50% 水/45% アセトニトリル/5% ギ酸(水中の1%) → 20% 水/75% アセトニトリル/5% ギ酸(水中の1%);実行時間:6.0分]により精製した。このようにして22mg(理論値の56%、純度95%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ[ppm]=13.24(br.s,1H),11.21(s,1H),8.32(t,1H),8.14−8.09(m,1H),8.07−8.02(m,2H),7.92−7.87(m,1H),7.81(dd,1H),7.78−7.73(m,2H),7.61−7.54(m,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.09分,m/z=499/501[M+H]+。
実施例77
4−{[(6−ブロモ−3−シクロプロピル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF1.5mlおよびメタノール0.3ml中の実施例106Aからの化合物33mg(0.05mmol、純度77%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液0.073ml(0.073mmol)を室温で加え、混合物を室温で2時間放置した。ついで混合物を60℃で5時間撹拌し、ついで再び室温で2日間放置した。更に1M水酸化ナトリウム溶液0.15ml(0.15mmol)を加えた後、混合物をもう一度60℃で1日間撹拌した。ついで混合物をトリフルオロ酢酸でpH3に酸性化し、分取HPLC(方法18)により精製した。19mg(理論値の75%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.24(br.s,1H),11.00(s,1H),8.25(t,1H),8.07−8.02(m,2H),7.94(dd,1H),7.90(dd,1H),7.82(dd,1H),7.76(dd,2H),7.57−7.46(m,3H),2.46−2.30(m,1H),0.68(d,2H),0.33(d,2H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.15分,m/z=505/507[M+H]+。
実施例78
4−{[(6−ブロモ−3,8−ジメチル−2−フェニルキノリン−4−イル)カルボニル]アミノ}−3−フルオロ安息香酸
THF13mlおよびメタノール2.6ml中の実施例108Aからの化合物649mg(1.02mmol、純度80%)の溶液に1M水酸化ナトリウム溶液4.3ml(4.3mmol)を加え、混合物を還流下で1.5時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をトリフルオロ酢酸でpH3に酸性化し、ついで分取HPLC[カラム:Kinetix C18,5μm,100×21.2mm;流速:60ml/分;検出:210nm;注入体積:1.0ml;温度:40℃;溶離液:勾配 50% 水/30% アセトニトリル/20%(アセトニトリル/水 80:20 + 2% ギ酸) → 30% 水/65% アセトニトリル/5%(アセトニトリル/水 80:20 + 2% ギ酸);実行時間:5.7分]により精製した。419mg(理論値の83%、純度100%)の標記化合物を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):[ppm]=13.25(br.s,1H),11.02(s,1H),8.19(t,1H),7.89(dd,1H),7.86−7.83(m,1H),7.81(td,2H),7.70−7.64(m,2H),7.60−7.49(m,3H),2.73(s,3H),2.45(s,3H)。
LC/MS(方法1,ESIpos):Rt=1.19分,m/z=493/495[M+H]+。
B.薬効の評価
本発明の化合物の薬理学的活性は、当業者に公知のインビトロ研究およびインビボ研究により実証されうる。以下の用途実施例は本発明の化合物の生物学的作用を記載するものであり、本発明をこれらの実施例に限定するものではない。
略語および頭字語
BSA:ウシ血清アルブミン
CRTH2:Tヘルパー2型細胞上に発現される化学誘引物質受容体相同分子
DMEM:ダルベッコ改変イーグル培地
DMSO:ジメチルスルホキシド
DP:PGD2受容体
EC50:半最大有効濃度
em.:発光、放射
EP:PGE2受容体
ex.:励起
FCS:ウシ胎児血清
FP:PGF2α受容体
HEPES:2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]エタンスルホン酸
IC50:半最大阻害濃度
IP:PGI2受容体
MES:2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸
Pen/Step:ペニシリン/ストレプトマイシン
PGD2:プロスタグランジンD2
PGE2:プロスタグランジンE2
PGF2α:プロスタグランジンF2α
PGI2:プロスタグランジンI2
TC:組織培養
TP:トロンボキサンA2受容体
Tris(トリス):トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
v/v:(溶液の)体積対体積比
w/w:(溶液の)重量対重量比
B−1.ヒトFP受容体活性の抑制のインビトロ試験
変異体B−1A:
FPアンタゴニズム(拮抗作用)に関する試験物質の特徴づけのために、FP発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS093C)におけるPGF2α誘発性カルシウムフラックスを用いた。
25μlの完全培地[DMEM F12,10% FCS,1.35mM ピルビン酸ナトリウム,20mM HEPES,4mM GlutaMAX(商標),2% 炭酸水素ナトリウム,1% Pen/Strep,1% 100×非必須アミノ酸]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのFluo−8 AMローディングバッファー[カルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4),2mM CaCl2,1×SmartBlock(CANDOR Bioscience GmbHからのもの),4.5mM Probenecid,5μM Fluo−8 AM,0.016% Pluronic(登録商標),0.04% ブリリアントブラック]と交換し、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、カルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。10μlの予備希釈物質溶液をFluo−8負荷細胞に加え、37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。カルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2/0.04% ブリリアントブラック中の20μlの3nM(最終濃度)PGF2αを加えることにより、FP受容体を活性化し、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。
以下の表1Aは本発明の個々の実施例に関するこのアッセイからのIC
50値を示す(幾つかは、複数の独立した個々の決定からの平均値として示されている)。
変異体B−1B:
FPアンタゴニズム(拮抗作用)に関する試験物質の特徴づけのために、Ca2+センサータンパク質GCaMP6を更に発現する組換えFP発現性CHO細胞におけるPGF2α誘発性カルシウムフラックスを用いた。
25μlの完全培地[DMEM F12,10% FCS,1.35mM ピルビン酸ナトリウム,20mM HEPES,4mM GlutaMAX(商標),2% 炭酸水素ナトリウム,1% Pen/Strep,1% 100×非必須アミノ酸]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃、5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのバッファー[カルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4),2mM CaCl2,0.01% BSA]と交換し、37℃、5% CO2で30分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、カルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2/0.01% BSAで1:50で予備希釈する。10μlの予備希釈物質溶液を該細胞に加え、37℃、5% CO2で10分間インキュベートする。カルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの3nM(最終濃度)PGF2αを加えることにより、FP受容体を活性化し、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。
以下の表1Bは本発明の個々の実施例に関するこのアッセイからのIC
50値を示す(幾つかは、複数の独立した個々の決定からの平均値として示されている)。
B−2.インビトロFP受容体結合抑制試験
FP受容体結合試験には、修飾MESバッファー(pH6.0)において、HEK293細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドFP受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268510)。80μgの膜を1nM[3H]−PGF2αと共に25℃で60分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を1μM クロプロステノールの存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGF2αの特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Abramovitzら,J.Biol.Chem.1994,269(4):2632]。
B−3.インビトロCRTH2受容体結合抑制試験
この試験には、修飾Tris−HClバッファー(pH7.4)において、CHO−K1細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドCRTH2受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268030)。4μgの膜を1nM[3H]−PGD2と共に25℃で120分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を1μM PGD2の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGD2の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Sugimotoら,J.Pharmacol.Exp.Ther.2003,305(1):347]。
B−4.インビトロDP受容体結合抑制試験
この試験には、修飾HEPESバッファー(pH7.4)において、Chem−1細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドDP受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268060)。10μgの膜を2nM[3H]−PGD2と共に25℃で120分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を1μM PGD2の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGD2の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Wrightら,Br.J.Pharmacol.1998,123(7):1317;Sharifら,Br.J.Pharmacol.2000,131(6):1025]。
B−5.インビトロEP1受容体結合抑制試験
この試験には、修飾MESバッファー(pH6.0)において、HEK293細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドEP1受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268110)。14μgの膜を1nM[3H]−PGE2と共に25℃で60分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を10μM PGE2の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGE2の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Abramovitzら,Biochim.Biophys.Acta 2000,1483(2):285;Funkら,J.Biol.Chem.1993,268(35):26767]。
B−6.インビトロEP2受容体結合抑制試験
この試験には、修飾MES/KOHバッファー(pH6.0)において、HEK293細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドEP2受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268200)。25mg/mlの膜を4nM[3H]−PGE2と共に25℃で120分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を10μM PGE2の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGE2の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Bastienら,J.Biol.Chem.1994,269(16):11873;Boieら,Eur.J.Pharmacol.1997,340(2−3):227]。
B−7.インビトロEP3受容体結合抑制試験
この試験には、修飾MESバッファー(pH6.0)において、HEK293細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドEP3受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268310)。3μgの膜を0.5nM[3H]−PGE2と共に25℃で120分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を10μM PGE2の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGE2の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Schmidtら,Eur.J.Biochem.1995,228(1):23]。
B−8.インビトロEP4受容体結合抑制試験
この試験には、修飾MESバッファー(pH6.0)において、Chem−1細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドEP4受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268420)。3μgの膜を1nM[3H]−PGE2と共に25℃で120分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を10μM PGE2の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−PGE2の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Davisら,Br.J.Pharmacol.2000,130(8):1919]。
B−9.インビトロIP受容体結合抑制試験
この試験には、修飾HEPESバッファー(pH6.0)において、HEK293細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドIP受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号268600)。15μgの膜を5nM[3H]−イロプロスト(iloprost)と共に25℃で60分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を10μM イロプロストの存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−イロプロストの特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Armstrongら,Br.J.Pharmacol.1989,97(3):657;Boieら,J.Biol.Chem.1994,269(16):12173]。
B−10.インビトロTP受容体結合抑制試験
この試験には、修飾Tris/HClバッファー(pH7.4)において、HEK−293 EBNA細胞において発現されるヒト組換えプロスタノイドTP受容体を使用する。この試験は商業的に行われる(Eurofins Panlabsにおいて;カタログ番号285510)。18.4μgの膜を5nM[3H]−SQ−29 548と共に25℃で30分間インキュベートする。膜タンパク質の量はバッチによって異なることがあり、必要に応じて調整する。非特異的結合を1μM SQ−29 548の存在下で決定する。膜を濾過し、洗浄し、ついで分析して、[3H]−SQ−29 548の特異的結合を決定する。物質を10μMの濃度で又は用量反応曲線の形態で抑制活性に関して試験する[文献:Saussy Jr.ら,J.Biol.Chem.1986,261:3025;Hedbergら,J.Pharmacol.Exp.Ther.1988,245:786]。
B−11.DPアゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
DPアゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、DP発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS091C)におけるPGD2誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlの完全培地[DMEM,4.5g/l グルコース,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,0.25mg/ml ジェネテシン(G418),100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。DPのアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。DPアンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜76nM(2×EC50、最終濃度)PGD2を加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてDP受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:T.Matsuokaら(2000)Science 287:2013−2017;S.NarumiyaおよびG.A.Fitzgerald(2001)J.Clin.Invest.108:25−30]。
B−12.EP1アゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
EP1アゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、EP1発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS099C)におけるPGE2誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlの完全培地[DMEM,4.5g/l グルコース,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,0.25mg/ml ジェネテシン(G418),100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。EP1のアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。EP1アンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜6nM(2×EC50、最終濃度)PGE2を加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてEP1受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:Y.Matsuokaら(2005)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 102:16066−16071;S.NarumiyaおよびG.A.Fitzgerald(2001)J.Clin.Invest.108:25−30;K.Watanabeら(1999)Cancer Res.59:5093−5096]。
B−13.EP2アゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
EP2アゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、EP2発現性CHEM9細胞(Millipore,HTS185C)におけるPGE2誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlのプレーティング培地[DMEM,4.5g/l グルコース,4mM グルタミン,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。EP2のアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。EP2アンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜22nM(2×EC50、最終濃度)PGE2を加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてEP2受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:C.R.Kennedyら(1999)Nat.Med.5:217−220;S.NarumiyaおよびG.A.Fitzgerald(2001)J.Clin.Invest.108:25−30;N.Yangら(2003)J.Clin.Invest.111:727−735]。
B−14.EP3アゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
EP3アゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、EP3(スプライス変異体6)発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS092C)におけるPGE2誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlのプレーティング培地[DMEM,4.5g/l グルコース,4mM グルタミン,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。EP3のアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。EP3アンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜2nM(2×EC50、最終濃度)PGE2を加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてEP3受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:M.Kotaniら(1995)Mol.Pharmacol.48:869−879;M.Kotaniら(1997)Genomics 40:425−434;T.Kunikataら(2005)Nat.Immunol.6:524−531;S.NarumiyaおよびG.A.Fitzgerald(2001)J.Clin.Invest.108:25−30;F.Ushikubiら(1998)Nature 395:281−284]。
B−15.EP4アゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
EP4アゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、EP4発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS142C)におけるPGE2誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlのプレーティング培地[DMEM,4.5g/l グルコース,4mM グルタミン,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。EP4のアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。EP4アンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜26nM(2×EC50、最終濃度)PGE2を加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてEP4受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:S.NarumiyaおよびG.A.Fitzgerald(2001)J.Clin.Invest.108:25−30;M.Nguyenら(1997)Nature 390:78−81;K.Yoshidaら(2002)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 99:4580−4585]。
B−16.IPアゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
IPアゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、IP発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS131C)におけるイロプロスト誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlのプレーティング培地[DMEM,4.5g/l グルコース,4mM グルタミン,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。IPのアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。IPアンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜106nM(2×EC50、最終濃度)イロプロストを加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてIP受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:S.Narumiyaら(1999)Physiol.Rev.79:1193−1226;T.Murataら(1997)Nature 388:678−682;Y.Chengら(2002)Science 296:539−541;C.H.Xiaoら(2001)Circulation 104:2210−2215;G.A.Fitzgerald(2004)N.Engl.J.Med.351:1709−1711]。
B−17.TPアゴニズムおよびアンタゴニズムに関するインビトロ試験
TPアゴニズムおよびアンタゴニズムに関する試験物質の特徴づけのために、TP発現性CHEM1細胞(Millipore,HTS081C)におけるU46619誘発性カルシウムフラックスを用いた。25μlのプレーティング培地[DMEM,10% 熱不活性化FCS,10% 熱不活性化FCS,1% 100×非必須アミノ酸,10mM HEPES,0.25mg/ml ジェネテシン(G418),100 U/ml ペニシリンおよびストレプトマイシン]内の3000個の細胞を384マルチタイタープレート(Greinerからのもの,TCプレート、黒色であり、透明基部を有する)のウェル当たりに播き、37℃/5% CO2で24時間インキュベートする。測定前に、培地を30μlのカルシウム色素ローディングバッファー(FLIPR Calcium Assay,Molecular Devices)と交換し、37℃/5% CO2で60分間インキュベートする。該試験物質を用量反応曲線(10mMの濃度から始まり、希釈因子は3.16)としての種々の濃度でDMSO中で調製し、例えばカルシウム非含有Tyrode(130mM NaCl,5mM KCl,20mM HEPES,1mM MgCl2,4.8mM NaHCO3,pH7.4)/2mM CaCl2で1:50で予備希釈する。TPのアゴニズムの測定のために、蛍光測定装置(FLIPR Tetra(登録商標),Molecular Devices)において、10μlの予備希釈物質溶液をカルシウム色素負荷細胞に加え、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する。ついで該細胞を37℃/5% CO2で10分間インキュベートする。TPアンタゴニズムの測定のために、例えばカルシウム非含有Tyrode/2mM CaCl2中の20μlの〜88nM(2×EC50、最終濃度)U46619を加えることにより、FLIPR Tetra(登録商標)においてTP受容体を活性化し、励起470nm/発光525nmの蛍光を120秒間測定することにより、カルシウムフラックスを決定する[文献:S.Aliら(1993)J.Biol.Chem.268:17397−17403;K.Hanasakiら(1989)Biochem.Pharmacol.38:2967−2976;M.Hirataら(1991)Nature 349:617−620]。
B−18.ブレオマイシン誘発性肺線維症の動物モデル
マウスまたはラットにおけるブレオマイシン誘発性肺線維症は、肺線維症の広く使用されている動物モデルである。ブレオマイシンは、精巣腫瘍ならびにホジキンおよび非ホジキン腫瘍の治療のために腫瘍学において用いられる糖ペプチド抗生物質である。それは腎臓で排除され、約3時間の半減期を有し、細胞分裂抑制物質として分裂周期の種々の段階に影響を及ぼす[Lazoら,Cancer Chemother.15,44−50(1994)]。その抗腫瘍作用はDNAに対する酸化的損傷作用に基づく[Hayら,Arch.65,81−94(1991)]。肺組織は、ブレオマイシンにさらされると、特に危険である。なぜなら、それは、他の組織においてはブレオマイシンの不活性化をもたらすシステイン加水分解酵素を少数しか含有していないからである。ブレオマイシンの投与後、動物は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に罹患し、ついで肺線維症を発生する。
ブレオマイシンの投与は1回の又は反復的な気管内、吸入、静脈内または腹腔内投与でありうる。試験物質での動物の治療(胃管栄養法、飼料または飲料水への添加、浸透圧ミニポンプの使用、皮下または腹腔内注射あるいは吸入によるもの)を最初のブレオマイシン投与の日に開始し、または治療用に3〜14日後に行い、2〜6週間継続する。研究の終了時に、細胞含有量ならびに炎症促進性および線維化促進性マーカーならびに肺線維症の組織学的評価を決定するために、気管支肺胞洗浄を行う。
B−19.DQ12石英誘発性肺線維症の動物モデル
マウスまたはラットにおけるDQ12石英誘発性肺線維症は、肺線維症の広く使用されている動物モデルである[Shimboriら,Exp.Lung Res.36,292−301(2010)]。DQ12石英は、破損や粉砕によって非常に活性である石英である。マウスおよびラットにおいては、DQ12石英の気管内または吸入投与は肺胞タンパク症を招き、ついで間質性肺線維症を招く。動物にDQ12石英の1回の又は反復的な気管内または吸入注入を行う。試験物質による動物の治療(胃管栄養法、飼料または飲料水への添加、浸透圧ミニポンプの使用、皮下または腹腔内注射あるいは吸入によるもの)は最初のシリカート滴下注入の日に開始し、または治療用に3〜14日後に行い、3〜12週間継続する。研究の終了時に、細胞含有量ならびに炎症促進性および線維化促進性マーカーならびに肺線維症の組織学的評価を決定するために、気管支肺胞洗浄を行う。
B−20.DQ12石英またはFITC誘発性肺炎症の動物モデル
マウスおよびラットにおいて、DQ12石英またはフルオレセインイソチオシアナート(FITC)の気管内投与は肺における炎症を引き起こす[Shimboriら,Exp.Lung Res.36,292−301(2010)]。DQ12石英またはFITCの滴下注入の日に、または1日後、動物を試験物質で24時間〜7日間治療する(胃管栄養法、飼料または飲料水への添加、浸透圧ミニポンプの使用、皮下または腹腔内注射あるいは吸入によるもの)。実験の終了時に、細胞含有量ならびに炎症促進性および線維化促進性マーカーを決定するために、気管支肺胞洗浄を行う。
C.医薬組成物の実施例
本発明の化合物は以下のとおりに医薬製剤に変換されうる。
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF,Ludwigshafen,Germany)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびデンプンの混合物を、PVPの5%(w/w)水溶液で顆粒化する。顆粒を乾燥させ、ついでステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を、通常の錠剤成形機を使用して圧縮する(錠剤の形態に関しては前記を参照されたい)。圧縮に用いられるガイド値は15kNの押圧力である。
経口投与用の懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標)(FMCのキサンタンガム、Pennsylvania,USA)400mgおよび水99g。
経口懸濁剤10mlは本発明の化合物100mgの1回量に相当する。
製造:
Rhodigelをエタノールに懸濁し、本発明の化合物を懸濁液に加える。撹拌しながら水を加える。Rhodigelの膨潤が完了するまで、混合物を約6時間撹拌する。
経口投与用の液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口液剤20gは本発明の化合物100mgの1回量に相当する。
製造:
本発明の化合物をポリエチレングリコールとポリソルベートとの混合物に、撹拌しながら懸濁させる。本発明の化合物の溶解が完了するまで、撹拌操作を継続する。
i.v.液剤:
本発明の化合物を、生理的に許容される溶媒(例えば、等張生理食塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に、飽和溶解度より低い濃度で溶解する。溶液を濾過滅菌に付し、発熱物質非含有無菌注射容器に分注する。