JP2017522535A - 間接的な音響乾燥システム及び方法 - Google Patents

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エモリー、グレン・ジョンソン
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Abstract

素材を間接的に乾燥させる音響ヘッドが示されており、音響ヘッドは、素材と向き合う少なくとも一つの超音波変換器を具え、素材は第1面及び第2面を具え、第2面は第1面の反対側で、第2面は被乾燥面を画定し、超音波変換器が第1面に対向して位置し、空気送込みユニットが素材の第1面に対向して位置する。

Description

本発明は全体として加熱及び乾燥技術に関し、特に、超音波を用いた加熱及び乾燥に関する。
多くのエネルギー集約型プロセスが熱及び物質移動(mass transfer)の割合(rate)によって促進させられることが分かっている。素材(material)を乾燥させるか、又は基質(substrate)にコーティングを施すことに関与する化学現象(例えば、ラベル印刷、枚葉連続印刷、印刷物加工、パッケージング、マス・メーリング)、基質とコーティングの両方の厚みを含む基質とコーティング両方の温度並びに特定の性質、応用方法、特定のコーティングを乾燥させるための滞留時間、周囲の条件、及び結果として生じる水分、すなわち、溶媒の蒸発率のような、特定の応用の具体的な内容は、乾燥、及び/又は加熱プロセスのいずれかの結果の要因である。これらの要因は、しばしば乾燥装置の特性及び大きさを規定する。
流体が沿って移動する面の隣に形成された境界層の特性によって、表面の熱伝達率、故に前述の基質にコーティングを施す、及びより一般的な、コーティングせずに素材を乾燥させるための乾燥速度が規定される。熱伝達率に対する境界層の効果の結果として、インクロペラとデウィットが彼らの著書「熱及び物質移動の基本」で論じたように、熱伝達率は、表面の層流よりも表面の乱流の方が高く、より多くの乱流を作り出す、故により多くの熱伝達を生じさせるために、現在行われている加熱及び乾燥において、境界層を乱すいくつかの方法がある、ということを論じることができる。
熱伝達率を上げるために、又は他の目的、故に湿潤面の乾燥率を上げるために、境界層を乱す一つの方法は、参照することによってここに引用された2010年12月12日公開の米国特許公開公報2010-0199510号に示されるように、音響の音波、すなわち、音響の振動、例えば、超音波、すなわち、超音波振動、及び任意ではあるが加熱された空気を乾燥される素材又はコーティングの表面に集中させる(focus)ことである。
例えば、超音波のような音響音波、熱、光、強制的に送り出された空気、又はこれらの要素の組合せが、被乾燥コーティングに向けられ、同時に、それ自身がコーティングと向き合ういくつかの例、特に、コーティングが比較的厚い例では、表面は乾燥プロセスの前後のいずれかで傷を付けられ、又はさもなければ本プロセスによって望ましくない影響を受ける。コーティング、及び/又は基質の表面はひびを大きくする、又は表皮を形成することがあり、これによりコーティングのより深くの水分、すなわち、溶媒が出て行くのを妨げる。また、このことは、全体としてコーティング並びに基質、又は素材の性能に影響を及ぼし得る。望ましくない効果のいくつかを避けるために、場合によっては、プロセス自体がかなり遅らせられる。しかしながら、上述したように、空気の流れを用いて固体の基質上のコーティングを乾燥させる場合、空気はそれでもなお典型的に、被乾燥湿潤面に向けられる。
間接的に素材を乾燥させるための音響ヘッドが示されており、音響ヘッドが素材に対向する少なくとも1つの超音波変換器を具え、素材が第1面、及び第2面を具え、第2面が第1面の反対側で、第2面が被乾燥面を画定し、超音波変換器が第1面に対向して位置し、空気送込みユニットが素材の第1面に対向して位置する。
同様に、間接的に素材を乾燥させるためのシステムが示されており、システムは素材、音響ヘッド、及び空気送込みユニットを具え、素材が、基質、被乾燥コーティング、第1面、及び第2面を具え、第2面が第1面の反対側で、被乾燥コーティングが少なくとも部分的に第2面を覆い、音響ヘッドが素材の第1面に対向する少なくとも1つの超音波変換器を具え、空気送込みユニットもまた素材の第1面に対向して位置する。
さらに、間接的に素材を乾燥させる方法が示されており、その方法は素材を形成するための基質に被乾燥コーティングを施すことを含み、素材が第1面、及び第2面を具え、第2面が第1面の反対側で、被乾燥コーティングが少なくとも部分的に第2面を覆い、音響ヘッド及び空気送込みユニットが素材の第1面に対向して位置し、その方法は音響ヘッド及び空気送込みユニットに対して横方向に素材を移動させることを含み、音響ヘッドが少なくとも1つの超音波変換器を具え、超音波変換器が素材の第1面に対向して位置し、空気送込みユニットもまた素材の第1面に対向して位置する、少なくとも1つの超音波変換器によって生じる音波を用いて素材を乾燥させることを含む。
本発明で示された種々の実施例には、システム、方法、特徴、及び有利な点が追加され得る。そして、それはここでは必ずしも明確に示されていないが、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討すれば、当業者には明らかなことである。このようなシステム、方法、特徴及び有利な点の全てが本発明に含まれ、添付の請求項によって保護される。
以下の図の特徴及び構成要素は本発明の全体的な原理を明確にするために示されている。一貫性と明確性のため、図中の対応する特徴及び構成要素は、参照符号を合わせることによって示され得る。
図1は素材を間接的に乾燥させるためのシステムの1つの実施例の側面図。
図2は発熱器を具えた図1のシステムの概略図。
図3はエア・ダクトとモータ素子がつながれた図1のシステムの乾燥機組立体の1つの実施例の側面図。
図4は図3の乾燥機組立体の端面図。
図5は図3の乾燥機組立体の側面図。
図6は図3の乾燥機組立体の底面図。
図7は図3の乾燥機組立体の音響ヘッドの端面図。
図8は図3の乾燥機組立体の音響ヘッドの側面図。
図9は図3の乾燥機組立体の音響ヘッドの底面図。
図10は 図7の音響ヘッドの超音波変換器の斜視図。
図11は図1のシステムのホルダフレームの斜視図。
図12は素材を覆って乾燥させるシステムの1つの実施例の側面図。
図13は図12の13の部分と同一な図12の乾燥システムの詳細図。
音響乾燥システム、並びに関連する方法、システム、装置及び種々の機器が示されている。示されたシステムは、多数の実施例のうちのほんの少しの典型的な実施例にしか記載されていないということを、当業者は理解するであろう。いずれの特定の専門用語又は説明によっても、開示内容、又はクレームの範囲が限定されることはない。
示された技術のうち使用される可能性がある用途のリストの一部には、それだけには限られないが、印刷、住宅及び商業向けの調理機器、食品加工装置、織物、カーペット、コンバーティング業界、ファブリック染色、などが含まれる。特に、示されたシステムと方法は、壁紙、贈り物用包装紙、波状の容器、折畳箱、大型紙袋、ビニル袋、牛乳パック及び飲料パック、あめ及び食品包装紙、使い捨てコップ、ラベル、接着剤、封筒、新聞、雑誌、グリーティングカード並びに広告片のフレキソ印刷及びグラビア印刷のために構成されてもよい。示された技術のうちさらに使用される可能性がある用途は、製紙及びモータ付き乗物及びそれらの構成要素のコーティングである。示された技術は、これら、並びに他の多くの一括及び連続加熱及び乾燥プロセスに用いられてもよい。
本発明の構成及び方法の種々の実施例に用いられた粘着性のものには、粘着テープ、ダクトテープ、接着性留め具、接着性メモに使用される接着剤のような着け外し可能な接着性留め具、バンドエイド包帯製品に用いられるような傷ケアの接着剤、衣服に吸収性パッドを固定するために用いられる接着剤、固体物を固定するための自己接着シート、並びに食品包装及び郵便封筒のコールドシール接着剤、又はその一部として用いられるこれらの接着剤のような感圧性接着剤の多くのタイプが含まれる。
同様に、被膜(coatings)、様々な金属の薄片、様々な金属及びガラス、又はセラミックシートへの装飾的又は機能的ないずれかを有するコーティングを含む多くのタイプのコーティングとラッカーに本発明の構成及び方法が応用可能である。多くの実施例では、これらのコーティングは、反射性、断熱性、電気絶縁性、無線周波数吸収性、若しくは機械的な衝撃吸収性であり、又はこれらのコーティングは組合せによるこれらの特徴のいくつかを共有してもよい。多くの実施例では、本発明の構成及び方法はまた、フロントガラス、翼のような航空宇宙産業の構成要素、前述のモータ付乗物及びその構成要素への印刷のような他の用途に用いられた使用済み素材又は合成物のように、ともに合成物を形成する様々な素材の接合シートのために薄片素材を覆う。さらに、多くの実施例では、典型的に、水ベースの紫外線(UV)硬化性コーティングは、UVライトを用いて硬化する前に乾燥する。
示された構成及び方法の用途はまた、同じく高分子溶液から生成される薄膜を乾燥させるのに用いられてもよい。このような用途では、高分子溶液は金属トレイ、すなわち、キャリアシートに注がれ、乾燥薄膜を生成するため、溶媒を蒸発させる。以下のリストには、このような重合体-溶媒システムの例が含まれる:
・カルボキシメチル セルロース − 水
・ハイドロキシプロピルセルロース − 水
・2−ハイドロキシエチルセルロース − 水
・セルロース アセテート − アセトン
・エチルセルロース − テトラハイドロフラン
・ポリ(ビニルアルコール)(〜96%加水分解された) − 水
・ポリ(アクリルアシッド) − 水
・ポリ(ビニル ピロリドン) − 水
・ポリ(スチレン) − アセトン
・ポリ(メチルメタクリレート) − アセトン
・ポリ(スチレン − アクリリック アシッド)ブロック共重合体 − 水
・ポリ(スチレン − ブタジエン)ブロック共重合体 − キシレン
示された構成及び方法の用途は、同様に、高分子分散体(polymer dispersions)及びキャストフィルムにも応用され得る。高分子分散体はフィルム形成性ポリマーであり、このようなポリマーは連続液体からの蒸発プロセスによって薄膜に換えられることが多い。例えば、水中に分散した自然のゴムラテックス、ポリ(ビニルアセテート)、又はポリ(ウレタン)は、乾燥の結果、薄膜を残す。水又は連続液体培体が蒸発によって取り除かれると、ポリマーの球体は薄膜を形成するように凝集する。高分子分散体から薄膜への凝集を促すために、可塑剤が加えられることもある。フィルム形成プロセスの間に、溶媒(又はポリマーが分散体の形態であるなら連続相)は、ポリマー状の薄膜を残すために、音響空気の間接的な作用によって蒸発させられる。音響エネルギーは、キャリアー媒体を通じて伝達され、コーティングと大体は空気である周囲のガス媒体との間の境界面の熱伝達及び物質移動が速められる。
溶液又は分散体から生成されたこのような薄膜の例としては、以前はニュージャージー州のノバルティス社から入手可能だったトリアミニック・シン・ストリプス(TRIAMINIC THIN STRIPS)及び現在同社から入手可能なガス-エックス・シン・ストリプス(GAS-X THIN STRIPS)のような、投薬具を含む、可食薄膜がある。このような薄膜の他の例としては、皿洗い機、洋服洗濯機、染色機で使用するための、水溶性のポリ袋、及び洗剤・染料・界面活性剤等を含む水溶性の容器、又はこれらを組合せたものがある。
ここに提示した具体的プロセス、製品、システム等を超える、広い範囲の製品、及びプロセスは開示内容に基づいて可能にされる、又は改善されることができるのであるから、ここに開示されたプロセス、製品、システム等は、開示を限定するものと考えられるべきではない。
前に示唆、又は以下に更に詳述するように、被乾燥コーティング又は被乾燥素材上のスキン(skin)の形成は、しばしば特に問題となる。それは単に微視的、又は肉眼で見えるクラックが表面に形成され得るということだけでなく、表面にスキンのあるコーティングは、しばしば乾燥させることが非常に難しい。表面にスキンがなければ、溶媒又は水の分子はコーティングの液体部分を介してより容易に表面に拡散され得、そして周囲の空気へ蒸発する。コーティングの表面にスキンができてしまうと、多くの実施例では、水又は溶媒分子がコーティングから蒸発し得る前に、これらの分子は固体のスキンを介して拡散されなければならない。コーティングのスキンを介して拡散されるこのプロセスは、液体のコーティングを介する拡散のプロセスよりずっと遅いプロセスであり、コーティングの乾燥が完了する前にスキンがコーティングの表面に形成された場合、一般的に、残留溶媒、又は残留水分は、コーティングの下層に残存する。この残留水分、又は残留溶媒は、コーティングの特性に有害な影響を与える可能性がある。例えば、表面のスキン層の下に閉じ込められた残留水分、又は残留溶媒は、残りの乾燥プロセスの間に膨れ(blisters)、気泡、又はクラックを形成する可能性がある。仮に薄膜が後に暖められた場合、膨れ、気泡、又はクラックが更に進行する恐れがある。コーティングが金属の表面にあると、閉じ込められた残留水分、又は残留溶媒によって金属が腐食される可能性がある。残留溶媒、又は残留水分によってコーティングににおいがつくこともある。
コーティングされた側と反対側の基質を加熱することは、同様に、時に「スキニング」と呼ばれる固体スキンだけでなく、気泡や膨れの形成を導くこともある。コーティングされる側と反対側の基質に非音響的にエネルギーを与えられた空気を吹き付けることは、送り込まれる空気が基質の反対側のコーティングと相互作用することができないため、コーティングの乾燥を速めることに対する影響をわずかしか、又は全く与えない。
図1には、素材1300(図2参照)を間接的に乾燥させる音響乾燥システム100の1つの実施例の側面図が示されている。音響乾燥システム100は乾燥機組立体110と素材搬送ユニット150を具える。乾燥機組立体110は音響ヘッド120、及び支持兼位置合わせ機構220を具える。音響ヘッド120は音響ヘッド120の一端に位置する吸気口130、及び音響ヘッド120の上部に位置する排気口145を具える。本実施例では、吸気口130は給気システムに連結され(図3参照)、そして排気口145は還気システムに連結される(図3参照)。図1では支持兼位置合わせ機構220のほんの一端しか示されていないが、種々の実施例において、支持兼位置合わせ機構220は、音響ヘッド120全体を支持する。
素材搬送ユニット150はコンベアサイドフレーム200a、b(200bは示されず。)、一対の下サイドフレーム210a、b(210bは示されず。)、4つで一組の脚フレーム235a、b、c、d(235c、dは示されず。)、及びそれぞれが各脚フレームの下端に位置する4つで一組のキャスター組立体240a、b、c、d(240c、dは示されず。)を具える。コンベアフレーム200、駆動兼制御モジュール155、及びコンベアベルト160も開示されている。コンベアサイドフレーム200aは、上端201a、下端202a、第1末端203a、及び第2末端204aを具える。コンベアサイドフレーム200b(示されず。)は上端201b、下端202b、第1末端203b、及び第2末端204bを具える。
駆動兼制御モジュール155は駆動モジュールフレーム156、コントローラ157、モータ190、及びドライブトレイン165を具える。コンベアサイドフレーム200aの第1末端203aに最も近くに位置するドライブトレイン165は、駆動プーリ166、駆動ベルト180、従動プーリ168、及びコンベアプーリ170を具える。ドライブトレイン165はまた、駆動プーリ軸(示されず。)と従動プーリ軸(示されず。)を具える。駆動プーリ166は駆動プーリ軸に連結及び支持され、駆動プーリ軸の周りを回転する。従動プーリ168とコンベアプーリ170は、従動プーリ軸に連結及び支持され、従動プーリ軸の周りを回転する。駆動プーリ166、従動プーリ168、及びコンベアプーリ170は、駆動ベルト180と整合させるべく、溝が切られていても、平坦でも、ギアのような歯を具えてもよい。プーリは、金属、プラスチック又は必要な特性を有する他のいかなる素材から作られていてもよい。駆動ベルト180は、ベルト、鎖、又はゴム、金属、プラスチック、若しくは必要な特性を有する他のいかなる素材から作られた他のいかなる可撓性連鎖でもよい。モータ190及び各プーリの直径はコンベアベルト160の所望のコンベア速度に基づいて選ばれる。多くの乾燥過程が、毎分5フィートから毎分250フィートの範囲のコンベア速度で行われたが、種々の実施例においては、他の速度が用いられてもよい。コンベアベルト160を音響ヘッド120を通過するように動かすために、コンベアベルト160はコンベアプーリ170に対して水平に位置する張りプーリ230の周りを通り、プーリ調節機構231によって調節される。
コンベアベルト160は、コンベアプーリ170と張りプーリ230の周りを通るだけでなく、補助プーリ232、233、及び234の周りも通る。補助プーリ232、233、及び234によって、コンベアベルト160の位置と張りが保たれる。多くの実施例では音響ヘッド120が被乾燥固定材1300を通過させられる、又は素材1300と音響ヘッド120の両方が乾燥過程の一部又は全ての間中動かされるが、種々の実施例においては、素材搬送ユニット150はコンベアシステム159を具え、コンベアシステム159は、乾燥を容易にするために素材1300が音響ヘッド120を通過するように搬送するコンベアベルト160を具える。他の多くの実施例では、コンベアシステム159はコンベアベルト160を具えておらず、コンベアベルト160の存在は必須ではない。多くの実施例において、コンベアシステム159はコンベアベルト160が音響ヘッド120を通過するように素材1300を送る、すなわち、運ぶためのコンベアベルト160を必要としない。
多くの実施例において、音響ヘッド120とコンベアベルト160(図2参照)の間の離隔距離Dは、乾燥過程における音波250(多くの実施例では超音波)の効果を最適化するように選ばれる。この離隔距離Dは超音波変換器1000の出口(図4で示された)と被乾燥素材又は被乾燥コーティングの表面の間の距離とほぼ等しく、他の離隔距離が採用される場合もあるが、多くの実施例において4mmから100mmの間である。
図1の実施例、及び他の多くの実施例において、支持兼位置合わせ機構220はコンベアベルト160上に乾燥機組立体110の音響ヘッド120を調節可能に支持する。支持兼位置合わせ機構220は、音響乾燥システム100の本実施例に示されるように別途組立てられた構成要素から造られてもよいし、単一の構成要素から造られてもよい。本実施例の支持兼位置合わせ機構220は、コンベアプーリ170と張りプーリ230の間で、コンベアサイドフレーム200aの上端201aとコンベアサイドフレーム200bの上端201bに取付けられる。支持兼位置合わせ機構220は、音響ヘッド120とコンベアベルト160の間の離隔距離を調節できるように構成される。
多くの実施例において、被乾燥素材1300は第1面1310と第2面1320、及び少なくとも2つの異なる構成要素である基質1305(図3参照)とコーティング1330(図3参照)を具える。コーティング1330は部分的又は完全に素材1300の第2面1320を覆う。多くの実施例では、素材1300の第2面1320の一部のみをコーティング1330で覆うことが望まれ、その場合、第2面1320の全てを覆うことがない特定の模様が望まれる。多くの実施例において、この模様には文字の有無にかかわらず1つ以上の色を含む図形が含まれる。
多くの実施例において、素材1300の基質1305には、物理的にコーティングが施され得る1以上の多くのいずれの素材も含まれる。多くの実施例では、素材1300は、基質1305のみを具え、コーティング1330を具えないにもかかわらず、片面又は両面の乾燥が必要である。基質1305の原料には、それらに限定されないが、金属板、金属の薄片、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ビニリデンクロライド(PVDC)、ポリビニルクロライド(PVC)、及びポリビニルブチラール(PVB)が含まれる。多くの実施例において、使用された素材は薄膜として記載される一方で、他の多くの実施例では、素材は薄膜として記載されない。多くの実施例では、基質1305は10μmから2,000μm(0.010mmから2mm)の範囲の厚みであるが、しかし他の多くの実施例では、厚みは10μmから2,000μmの範囲にはなく、10μmから2,000μmの厚みの基質1305の開示によって本発明は限定されない。
他の多くの実施例では、コーティングは素材の第1面1310上にもある。換言すれば、第2面1320上の一方のコーティングと第1面1310上のもう一方のコーティングを乾燥させることは有益であり、一方のコーティング又は両方のコーティングのいずれかが、被乾燥面の反対側の面と面した装置を用いて乾燥され得る。この両面乾燥は、同じ時間、同じ場所で、直線的に素材に施すことが可能であり、又は異なる時間、若しくは異なる場所で、同じ素材搬送システムで施すことが可能である。
他の多くの実施例において、コーティングは両面ともに存在せず、少なくとも乾燥が行なわれるはずである時点において、第1面1310と第2面1320の両面上に、二つ以上の異なる材料から成るコーティングのない素材が露出する。これらの例においては、乾燥を必要とするのは基質1305だけである。様々な実施例において、素材は、例えば、クリーニングプロセスにおいて、片面だけ濡らされ、その後、乾燥されることになる。様々な実施例における特定の素材又は複合的素材の特性のために、素材全体に亘って濡れることはないであろう。多くの実施例において、素材は部分的に、又は完全に乾燥の妨げとなるスキンを第1面1310に有する、すなわち、素材は、素材の第1面1310に対向する装置による乾燥を望ましくなくするスキンを第1面1310に有しているであろう。多くの実施例において、素材は、コーティングのない、異種材料の複合材であり得るが、それでも、ここに明らかにされたプロセスを1つ以上用いた間接的な乾燥から素材は利益を得るであろう。限定の意味ではないが、本願発明の実施例には、カーペットや繊維製品のクリーニングや乾燥を含む。クリーニングされた素材の場合、いくつかの実施例においては、第1面に対向する装置を用いて素材の第2面の水分を取除くことが望ましい。コーティングではなく、化学薬品で処理された素材の場合は、いくつかの実施例においては、化学薬品の痕跡を取除く、すなわち、素材の第2面から化学薬品を部分的に、又は全面的に取除く素材の第1面に対向する装置を用いて素材上の化学薬品の量を減らすことが有益であろう。当該化学薬品は、実施例によっては、水ベースであったり、水ベースでなかったりすることもあるであろう。多くの実施例では、化学薬品は(例えば化学的な染めのプロセスの間に)、ベース材の特性を変えることがあるであろう。しかしながら、次に続く乾燥プロセスの間に、化学薬品を素材から取除くであろう。多くの他の実施例では、化学薬品は(例えばクリーニングのプロセスの間に)ベース材の特性を変えないであろうが、それでも、塵埃を除去するという利益をプロセスにもたらすであろう。
多くの実施例において、コーティング1330の厚みは5μm(0.005mm)以上であるが、他の多くの実施例では厚みは5μm以上ではないであろうし、5μm以上の厚みのコーティング1330の開示によって本発明は限定されない。多くの実施例において、コーティング1330の厚みは10μmから4,000μm(0.010mmから4mm)の範囲であるが、他の多くの実施例では厚みは10μmから4,000μmの範囲ではないであろうし、10μmから4,000μmの厚みのコーティング1330の開示によって本発明は限定されない。
音響乾燥システム100が作動している間、素材1300にコーティング1330が施され湿ったままで、又はコーティングがない場合は、素材1300が湿っており乾燥される準備ができると、素材1300はホルダ1100(図11参照)に入れられてコンベアベルト160上に置かれる。以下により詳細に説明されるが、ホルダ1100は素材1300が直接コンベアベルト160に触れるのを防ぐために用いられ、素材1300をぴんと張った状態に保つためにも用いられる。素材1300の実質的部分である基質1305又はコーティング1330がコンベアベルト160に触れると、多くの実施例において、コーティング1330に傷が付くか、乾燥過程の効果が減るが、他の多くの実施例では、コンベアベルト160に素材1300が接触することが望ましいであろう。
多くの実施例では、ぴんと張った状態の素材1300は、特により薄い素材の場合、例えば、ぴんと張った状態ではない素材1300とは違って、音波250(超音波)に応答するので、素材1300をぴんと張った状態に保つことは有益である。ぴんと張った状態の素材1300は、音波250(例えば超音波)の効果として、素材1300自身を動かすことがあるであろう。以下に説明されるように、素材1300の移動範囲と素材1300の表面の境界層の破壊の度合いは、支持されていない素材の長さ、素材1300の伸縮力すなわち張力、及び素材1300の1ユニット長当たりの質量を含む多くの要因に依存するであろう。特に、システムは、ある間隔で位置するアイドラローラを有する本実施例において特別に設計されており、これにより、音響学的に乾燥させられる薄膜の領域、巻出しローラと巻取りローラの間の張力によってコントロールされる薄膜の表面張力(S)、及びある特定の薄膜では一定である薄膜の単位面積当たりの質量密度(σ)をコントロールすることができる。
間接的な乾燥処理の多くの実施例では、乾燥段階において素材1300が前述の張り状態を保つことができるように、素材1300は引っ張られる。乾燥装置が素材1300の被乾燥面の反対側の面に対向して位置する場合に、このことは特に有益になり得る。いくつかの実施例では、基質若しくは素材1300の厚みのため、又は単に簡略化のため、張力はウェブ(web)幅の単位直線インチ毎に働く力のポンドで表され、コーティングが望ましい水分含有量レベルに達するまで張力が掛けられる。この望ましい水分含有量レベルは場合によって異なり、乾燥プロセスがいつ完了するかを決定するであろう。異なる量の張力が他の多くの実施例で存在するが、効果的にコーティング1330又はコーティングがない素材1300を乾燥するために、多くの実施例において、張力はウェブ幅の単位直線インチ毎に働く力が0.5ポンドから4ポンドの範囲で維持されるであろう。
超音波を含む音波と素材の応答の関係は次の「分散関係式」によって表すことができる。
Figure 2017522535
ここで、ωは基本振動時間(基本周波数に反比例する。)であり、kx及びkyは薄膜の長さと幅に関係する定数である。
この等式は、弦の長さの基本周波数を以下とするメルセンヌの法則に類似する。
a)弦の長さに反比例する
b)張力の平方根に比例する
c)1ユニット当たりの質量の平方根に反比例する
理論によって制限されない一方で、基本振動数、又は基本振動数の高周波において、音場と共鳴するために、本発明には薄膜、又は素材1300を調整することが含まれる。これはより、表面の境界層がより大きく乱され、熱伝達率が上がり、それ故、乾燥速度も上がるという効果が生じる。
素材1300が基質1305と濡れ(wet)コーティング1330両方を具える場合、第1面1310が音響ヘッド120に対向し、コーティング1330が塗布された第2面1320が音響ヘッド120とは反対の方向を向くように、素材1300は位置する。
次の段階には、音響ヘッド120と空気送込みシステム265(図2参照)に対して横方向に素材1300を移動させることが含まれる。音響ヘッド120は少なくとも1つの超音波変換器1000を具え、超音波変換器1000は音響ヘッド120の一部であり、素材1300の第1面1310に対向して位置し、空気送込みユニット265も素材1300の第1面に対向して位置する。
最終段階には、少なくとも1つの超音波変換器1000によって生成された音波250(図2参照)、及び空気送込みユニット265によって素材1300に向けられた気流1355の組合せによって素材1300を乾燥させることが含まれる。本実施例では、音響ヘッド120と素材1300の離隔距離Dは、(上述及び図3で示されるように)被乾燥素材1300の当該部分に打ち当たる音波250の振幅を最大にする離隔距離Dに基づいて調整可能であるが、多くの他の実施例では、他の理由によっても離隔距離Dが規定される。図3に示されるように、音響ヘッド120からそれぞれ離れたL1又はL2までの離隔距離をあけて音波250が素材1300に打ち当たるので、D1及びD2は、本実施例において音波250の振幅を最大にする離隔距離Dに対して2つの異なる値を示す。
他の多くの実施例では異なる装置及び方法が用いられ、以下の装置及び方法の開示によって本発明は限定されるものではないが、図1のシステムの多くの実施例では、以下の装置及び方法が、塗布、乾燥、及び塗布の前若しくは後、又は塗布前後のコーティング1330の特性を評価するために用いられた。
・基質:約15cm四方の(きれいな)料理用アルミフォイル
・コーティング:重さ約1gのTOYO PR-X0974 PROTECH RESIST OPV FD(ニュージャージー州 サウス・プレインフィールドにある東洋インクアメリカから入手可能。以下、オーバープリントワニスと言う。)
・炉: VULCAN ET4 Electric Half Size Convection Oven(メリーランド州 21222、ボルティモア、ノース・ポイント・ボウルヴァード 3600にあるヴァルカン・ハート・コーポレーションから入手可能。)
・乾燥時間:250度(華氏)において20分
・固体(solids)%の測定法:下の式に基づいて
固体(%)=(フォイル上の乾燥コーティング−フォイル上の重量)/(フォイル上の濡れコーティング−フォイル重量)・100%
・コンベア速度(コンベアベルト速度あるいはベルト速度とも呼ばれる):毎分25フィート
・コンベア速度測定:CEN-TECH Digital Contact Tachometer (Item No. 66400 カナダ国 カマリロにある正規代理店である、ハーバー・フレイト・トゥールズから入手可能。)。
・コーティング重量測定法:コーティング重量は、縦51mm横61mmの(0.0033平方メートルの表面積)アルミニウムテンプレートによって、薄膜からある既知の表面領域を切取って、それを一度乾燥して重さを測ることで測定された。これは同様に切り取られたコーティングのない薄膜サンプルの重量と比較された。
・濡れコーティング重量は次の式に従って決定された:
濡れコーティング重量(g/m)=(乾燥コーティング付き薄膜-コーティングなし薄膜)/(表面積×固形分)
・コーティングなし薄膜重量は、薄膜のサンプルを上述されたサイズに切取って、化学天秤を用いて小数点4ケタまで正確にそれの重さを測ることで決定された。
・薄膜重量測定: PRESICA 40SM-200A chemical top pan balance(Type 290-9842/K 40SM-200A, Max. 41g/204g, No. 11598 ディーティコン、チューリッヒにある、プレジカ・インストゥルメンツ、アーゲーから入手可能)。
・コーティング付き薄膜の乾燥重量は、当該コーティング付き薄膜のサンプルを上述されたサイズに切取って、化学天秤を用いて小数点4ケタまで正確にそれの重さを測ることで決定された。
・乾燥システムと組立: 26インチ幅の3音響スロットの音響乾燥システム(HTI Spectra HE Ultra、ジョージア州、アトランタにある、ヒート・テクノロジーズ、インコーポレイテッド(HTI)から入手可能)が、音響変換器がメッシュ生地ベルトに向かって下向き且つ垂直になるように、24インチ幅のコンベアベルトの上部に設置された。
・コンベア及びコンベア駆動:以下のモータコントロールとともに、Model No. 4Z302B, Ref. No. 200647HD901, 直径5.5インチのドラム、幅24インチ×長さ90インチ(シカゴ、60648にあるデイトン・エレクトリック・マニュファクチュアリング、コーポレイテッドから入手可能)。
・コンベア速度のコントロール:コンベア速度は、可変ドライブ(DC Motor Control、フィンコー、インカム・インターナショナル、インコーポレイテッド)によってコントロールされた。
・送風機:音響乾燥ヘッドと同様に、音響乾燥システムもまた再生可能な送風機から構成された。
・送風機速度調整: 送風機の速度は HTI製の電気操作パネル、温度調節器と熱電対によってコントロールされた温度調節器を持っているHTIによって設計された直列の16キロワットのエアーヒーターの中に組込まれた可変周波数(VFD)を使ってコントロールされる。
・超音波変換器:前述した HTI Spectra HE Ultraで使われる超音波変換器は、すでに引用された前述の米国特許公開公報2010/0199501に文書化されている。
・他の構成要素:乾燥システムの他の構成要素は、すでに引用された前述の米国特許公開公報2010/0199501に文書化されている。
多くの実施例では、スカイロール(登録商標)SH−76、300ゲージ、厚さ0.050mm(50μm)のポリエチレンテレフタレート(PET)薄膜(ジョージア州 コビントンのエスケイシー、インコーポレイテッドから入手可能)の残片を、長さ12インチごとに幅およそ8インチに切り、平らなコーティングパッド表面にしっかり留める。マイヤーロッドがドロー・ダウンコーティングを施すために用いられる。コーティングされた基質片は、ちょうつがいで取付けられたホルダ1100の中に置かれ、画材店及びホームセンターで一般的に入手可能な2インチ幅のマスキングテープを用いてホルダ1100に固定される。それから薄膜は、ほぼ平坦な表面でぴんと引っ張られるように、固定プロセスの間中引き伸ばされる。
図2には、ヒーター280をさらに具えた音響乾燥システム100’の第2実施例の概略図が示されている。ヒーター280以外では、音響乾燥システム100’は、音響乾燥システム100と略同じである。左上では、コントロールパネル260が、電圧源Vである電気機械力(「EMF」)と連結される。多くの実施例では、回路内の電気負荷の結果としてもたらされるこの電圧と電流は、交流(「AC」)電源として供給される。多くの他の実施例においては、電圧と電流(数学的にP=VIで表され、電力Pが電圧Vと電流Iの積に正比例するオームの法則によって表される電力)は、直流(「DC」)として供給される。ブロアモータ270とヒーター280はコントロールパネル260から電力295を受ける。ブロアモータ270は、ブロアファン275に接続され、ブロアファン275を回転させる。音響ヘッド120に入る前に、ブロアファン275からの空気が、気温291でヒーター280に入って、気温292でヒーター280から離れることが示されている。いくつかの実施例では音響ヘッド120からの送出し気流1355は不要又は望まれていない一方で、本実施例では音響ヘッド120が気流1355及び音波250を素材1300の第1面1310に伝えることが示されている。本実施例では、コーティングを具えた素材1300の第2面1320、又は被乾燥素材表面が、コンベアシステム159のレジスター(register)面161によって支持され、コンベアシステム159のレジスター面161と対向し、音響ヘッド120の反対側に向いていることが示されている。この場合、レジスター面161は、音響ヘッド120に対向する素材搬送ユニット150のコンベアベルト160の表面によって画定される。使用場面において、レジスター面161は音響ヘッド120と所望の距離を隔てて素材1300を支持する面である。
コントロールパネル260への入力は、ブロアファン275の出口の圧力285、及びヒーター280の温度290である。素材1300の表面の気圧、気温292、及び音波250の波長、又はシステムの他の特性値は、被乾燥素材1300及び/又はコーティング1330に基づいて、コントロールパネル260で制御され得る。ブロアモータ270、ブロアファン275、ヒーター280、吸気ダクト266、及び音響ヘッド120の吸気口130は空気送込みユニット265を構成する。
図3には、空気送込みユニット265及び音響ヘッド120を含む図1のシステムの乾燥機組立体110の実施例の側面図が示されている。ブロアファン275を具える本実施例に不可欠なブロアモータ270は、気流1351が気流1352として吸気口130に入るまで、吸気ダクト266を介して気流1351を押す。音波250及び気流1355は、空気送込み筐体420(図4参照)から音響ヘッド120を出ることが示されている。乾燥機組立体110を取囲む周囲空気と混ざらない空気が素材1300の第1面1310に当たると、当該空気は、排気ダクト267の負圧、すなわち、排気筐体410と空気送込み筐体420の間の空洞に気流1356を引込むのに十分低い排気ダクト267の気圧により、音響ヘッド120の排気筐体410に吸込まれ、排気口145及び排気ダクト267を通過する。そこでは、気流1357になり、それから排気ダクト267に入るとすぐ気流1358になる。幅「A」を持った音響波形255が図3の乾燥機組立体110に書き添えられている。前述したとおり、音響ヘッド120と素材1300(図2参照)の間の離隔距離Dは、音波250が被乾燥素材1300の当該部分に当たるように(前述、及び 図3に示されるように)、音波250の振幅を最大にするであろうことに基づいて調整可能である。また前述したとおり、音波250が、音響ヘッド120からそれぞれ離れたL1又はL2までの距離をあけて置かれた素材1300に届くように、D1とD2は、音波250の振幅「A」を最大にするDに対して2つの異なる値を表す。本実施例においては、素材1300は距離L2のところで示されている。
図4には、乾燥機組立体110の音響ヘッド120の1つの実施例の端面図が示されている。吸気口130は還気筐体410の一端を貫通して延び、それは音響ヘッド120の最外殻を画定する。吸気口130は、丸い断面を有するものとして示されているが、限定するものではないが、正方形、長方形、及び多角形の断面を含む他の形も本発明の一部とみなされる。還気筐体410の上面には排気口145が取付けられている。下側スペーサ430a乃至d(430b乃至cは図6に示される。)及び上側スペーサ435a乃至f(435b乃至eは図6に示される。)によって還気筐体410の中に支持された排気筐体420が図4の点線で示されている。3つの超音波変換器1000と垂直スペーサ445a乃至d(445bは図5に示され、445cはどこにも示されていない。)が、同様に音響ヘッド120の底で隠れ線によって示されている。多数の留め金具450、460及び470によって、下側スペーサ430a乃至d、上側スペーサ435a乃至f、及び垂直スペーサa乃至dが排気筐体420及び還気筐体410に取付けられる。図4に示された数以外にも様々な数の超音波変換器1000、下側スペーサ430、上側スペーサ435、及び垂直スペーサ445が、種々の実施例において存在する。
図5には上記と同じ乾燥機組立体110の音響ヘッド120の実施例の側面図が示されている。還気筐体410の中に入れ子にされた排気筐体420(隠れ線によって示されている。)が示されている。垂直スペーサ445a乃至dは排気筐体420の底部を支えている。これらのスペーサによって、排気筐体420の底部の平坦性が保たれる。隠れ線で示されているが、この同じ底部はまた同様に3つの超音波変換器1000及び上側スペーサ435a、b、cを具える。
図6には乾燥機組立体110の音響ヘッド120の底面図が示されている。還気筐体410の内側に入れ子にされた(この図の真ん中に置かれた)排気筐体420が示されている。垂直スペーサ445a乃至d、上側スペーサ435a乃至f、下側スペーサ430a乃至d、及び端部スペーサ440a乃至dによって、還気筐体410の中の排気筐体420の位置が決められている。これらの各スペーサによって、排気筐体420は、還気筐体410内で支持された状態を保つことができる。同様に3つの超音波変換器1000が示されている。各超音波変換器1000は細長で、底パネル422に画定される音響スロットに取付けられている。各音響スロットは、対応する超音波変換器1000からの超音波250との間に隙間ができるように大きさが定められている。本実施例では、音響ヘッド120の排気筐体420と還気筐体410の両方とも、略長方形であるが、種々の実施例では、音響ヘッド120の排気筐体420若しくは還気筐体410のいずれか、又はその両方とも、実質的に長方形ではないこともあり、略長方形であるという開示によって、本発明は限定されない。
図7には乾燥機組立体110の音響ヘッド120の排気筐体420の端面図が示されている。吸気口130は排気筐体420の中に延びる。垂直スペーサ445a、dと端部スペーサ440a、dによって、排気筐体420の底パネル422が固定される。同様に隠れ線で示されるが、この同じ底部分もまた、3つの超音波変換器1000を具える。
図8には乾燥機組立体110の音響ヘッド120の排気筐体420の側面図示されている。吸気口130が排気筐体420の左に取付けられている。垂直スペーサ445a、bが排気筐体420の底パネル422を固定する。
図9には乾燥機組立体110の音響ヘッド120の排気筐体420の底面図が示されている。排気筐体420の底パネル422と3つの超音波変換器1000が再び示されている。
図10には超音波変換器1000の1つの実施例が示されている。この超音波変換器1000もまた、2010年12月12日に公開された前述の米国特許公開公報2010-0199510号に示されている。超音波変換器1000は、2つの壁1036、及びスロット、すなわち通気道1040を形成するためにお互い離れて位置する壁1036を固定するための2つのエンドキャップ1038を具える。超音波変換器1000は、各エンドキャップ1038の幅よりもエンドキャップ1038間の長さの方が長いので、超音波変換器1000は本実施例では細長い。多くの実施例では、各壁1036は、壁1036の全長に亘って延びる2つの溝1044を具える内面1042を画定する。一方の壁1036の溝1044は、もう一方の壁1036の溝1044に対向している。気流1353が通気道1040に送られると、溝1044によって、超音波変換器1000を通過する気流1354と超音波変換器1000を出る気流1355の中に音波250が誘発される。図示された超音波変換器1000は、後述されるように、省コストで特定の所望のデシベルレベルを作り出せるように設計されている。本実施例では、音波250は超音波であるが、種々の実施例では、音波250は超音波ではなく、超音波の開示によって、本発明は限定されるものではない。
様々な実施例において、超音波変換器1000は、より多くの若しくはより少ない溝1044を具え、より深い若しくは浅い溝1044を具え、異なる形の溝1044を具え、壁1036の全長に亘って延びていない溝1044を具え、同一壁1036上の溝1044の間隔がより広く、又は壁1036間の間隔がより広い場合がある。他の様々な実施例では、超音波変換器1000は音波250を誘発するU字型の通気道1040を具える。またさらなる他の様々な実施例では、超音波変換器1000は、別の空気作用による変換器の設計によって及び/又は電動超音波変換器によってもたらされる。
種々の実施例では他の範囲のデシベルが存在し得るであろうが、多くの実施例では、超音波変換器1000は、被処理素材1300の境界面において、約120dBから約190dBの範囲の超音波音圧で、固定の周波数を有する音波250を作り出すことが可能である。多くの実施例では、超音波変換器1000は、被処理素材1300の境界面において、約130dBから約185dBの範囲の超音波音圧、好ましくは約160dBから約185dBの範囲、また他の種々の実施例では、約170dBから約180dBの範囲で音波250を作り出せるように設計される。これらは、素材1300の境界面でのデシベルレベルであって、必ずしも超音波変換器1000の出力デシベルレベルではない。典型的な商業的な実施例では、高デシベル変換器又は低デシベル変換器が用いられてもよいが、超音波変換器1000は、最高約170dBから約190dBまでが作り出せるように選ばれる。
音響強度(超音波の強度も含む。)は距離の二乗で減衰するので、超音波変換器1000が素材1300に近づくほど、変換器によって作り出され得るデシベルレベルが低くなる。様々な実施例において他の離隔距離をとることもあるが、多くの適用では、プロセスの性質上、前述したとおり、約4mmから約100mmの離隔距離Dを変換器と素材の間に必要とする。離隔距離Dが大きくなると、素材1300の境界面において必要なデシベルレベルを得るために、超音波変換器によって一般的に生成されるべきデシベルレベルが高くなる。さらに、デシベル範囲の高端より上のデシベルレベルがいくつかの適用で用いられ得るが、一般的に、必要とされるより大きな変換器は経済的ではなく、人が安全にいられない程、又は少なくとも快適に作業領域に存在できない程、音響レベルが非常に高い。
図3に示されるように、超音波変換器1000を具える音響ヘッド120の底は、離隔距離Dによって被乾燥素材1300の境界面から離された(音波250が発せられる)排気口1046とともに位置する。離隔距離Dはほぼλ×n/4で、「λ」は音波250の波長のことで、「n」は好ましくは奇数である(1、3、5、7等)。このようにして、音波250が素材1300の境界面に達すると、音波250はほぼ最大振幅Aであり、それは境界層の崩壊を最大にして、水/溶媒の蒸発率を増やす。比較的低い周波数の振動、すなわち、波にとって、離隔距離Dは、好ましくは「n」が1又は3のいずれかであり、最も好ましくは、「n」が1であり、その結果、離隔距離Dは最も短くなる。比較的高い周波数の振動、すなわち、波にとって、「n」はより大きい奇数でもよい。多くの実施例では、離隔距離Dは「n」が奇数からプラス又はマイナス0.5の範囲である(0.5から1.5、2.5から3.5、4.5から5.5、6.5から7.5等)。言い換えると、振動、すなわち、波は、45°から135°、225°から315°等の範囲にある。他の多くの実施例では、離隔距離Dは「n」が奇数のプラス又はマイナス0.25の範囲である(例えば、0.75から1.25、2.75から3.25、4.75から5.25、6.75から7.25等)。言い換えると、振動、すなわち、波は、67.5°から157.5°、247.5°から337.5°等の範囲にある。このようにして、音波250が素材1300の境界面に達すると、音波250は音響波形255の最大振幅Aではないが、音波250は、境界層の破壊を受容できる程、素材1300にまだ十分に近い(そして実行可能な及び/又は望ましいデシベル範囲以内である。)。
超音波変換器1000がこのようにして素材1300から間隔を置くために、音響ヘッド120は、離隔距離Dを定めるためのレジスター面161とともに設けられてもよい。多くの実施例では、レジスター面161は平板によって設けられてもよく、素材1300は、平板の前後の駆動ローラによって駆動されたコンベアベルト160上のレジスター面を横切って搬送されてもよい。多くの他の実施例では、レジスター面161は、素材1300を直接支持する1つ以上のローラによって、素材1300を支持するコンベアベルト160によって、又は当業者が知る他の面によって設けられてもよい。いずれにしても、レジスター面161は、超音波変換器1000から離隔距離D離されている(又は素材1300とコンベアベルト160の厚さを考慮して超音波変換器1000から離隔距離Dよりも少し離されて位置する。)。素材1300が、巻取式、自己支持、又は従来の張力付与機構によって引っ張られる場合、レジスター面161を具えていない実施例がしばしば用いられる。多くの実施例において、素材1300は、ホルダ1100の中の素材1300がぴんと張った状態に保たれるのと同じ方法で、レジスター面161を横切って引っ張られる。他の多くの実施例では、張力付与機構は、乾燥プロセスの間中素材1300’(図12参照、及び巻出しロール1210から送られる)の張りを維持する従動プーリを具え、又は巻出しロール1210(図12参照)の回転とスピード及び巻戻しロール1230(図12参照)の回転とスピードをこれらの因子及び他の因子の組合せをコントロールすることによって制御することを具える。レジスター面161が用いられない多くの実施例において、張力付与機構は従動プーリを具え、それによって乾燥プロセスの間中素材1300の張りが維持され、又は巻出しロール1210及び巻取りロール1230の回転とスピードをこれらの因子及び他の因子の組合せをコントロールすることによって制御することを具える。
前述したとおり、超音波変換器1000と素材1300の間の離隔距離Dを維持又は調節するために、音響ヘッド120は、前述の支持兼位置合わせ機構220とともに設けられてもよい。支持兼位置合わせ機構220は、それらに限定されるものではないが、ラックアンドピニオン歯車装置、ねじ歯車装置、又はメカニカルファスナーを具える従来の装置によって設けられてもよい。音響ヘッド120、素材1300、又はその両方を動かすことによって、音響ヘッド120の排気筐体420、還気筐体410及び1つ以上の超音波変換器1000を素材1300に近づけたり離したりすることできるように、支持兼位置合わせ機構220は設計される。
素材1300の境界面において一貫して正確なデシベルレベルを作り出すために、音響ヘッド120を製造、及び/又は取付ける方法が示されている。この方法には、所望のデシベルレベルのために音響ヘッド120を調整することが含まれる。第1に、離隔距離Dを選択された超音波変換器1000の周期数に基づいて計算する。例えば、33,000Hzの動作周波数を有する超音波変換器1000は、或る定温度でおよそ0.33インチの波長を有するので、式D=λ×n/4に基づいて、離隔距離Dは、0.33×3/4=0.25インチ及び0.33×5/4=0.41インチを含む。同様に、33kHzの動作周波数を有する超音波変換器1000は約0.41インチの波長を有し、離隔距離Dは、0.41×3/4=0.31インチ及び0.41×5/4=0.51インチを含む。
それから、超音波変換器1000は素材1300の第1面1310から(又は素材1300を運ぶコンベアベルト160から、又はレジスター面161から)計算された離隔距離D離して置かれる。次に、音声入力装置(例えば、示されていないが、マイクロホン)が素材1300(又は素材1300を運ぶコンベアベルト160、又はレジスター面161、又は超音波変換器1000からの離隔距離D離れて)に置かれる。音声入力装置は、信号調整装置に接続される(示されず。)。音声入力装置及び信号調整装置は、重量ポンド毎平方センチ(psig)で空気気圧波(すなわち、音波250)を測定し、それをデシベル(dB)に換算するために使用される。一例として、華氏120度、流速35フィート/秒において、5psigと測定された音波は、換算すると185デシベルである。適当なマイクロホン及び信号調整装置は、エンデブコ、コーポレーション(カリフォルニア州 サン・ファン・キャピストラーノ)、及びブリュエル・ケアー(スイス)から市販されている。
ベースラインのデシベルレベルが決まると、音響ヘッド120は最大の効果が発揮できるように調整される。一例として、離隔距離Dを変更した際にデシベルレベルが上がるのか下がるのかが分かるように、支持兼位置合わせ機構220は予め設定された離隔距離Dを変更するために調節され得る。仮にデシベルレベルが下がった場合、予め設定された離隔距離Dは最大振幅Aを作り出すのに丁度よく、この離隔距離Dが用いられる。しかし仮にデシベルレベルが上がった場合、変更された離隔距離Dが新しいベースラインとして用いられ、離隔距離Dは再び調整される。この微調整プロセスは、所望の範囲内の最大振幅Aが見つかるまで繰り返される。支持兼位置合わせ機構220による離隔距離Dの調整は、支持兼位置合わせ機構220の直接操作によって、又はそれらに限られるものではないが、コンベアスピード、コーティングシステムの種類、ロッドコート方式の場合はロッドの直径、素材の仕様、素材の厚さ、コーティングの仕様、コーティングの厚さ、音波の波長、気圧、空気速度、及び気温を含む1以上の様々な入力に基づいて自動電子制御によってなされてもよい。
さらに、示された実施例には、空気圧タイプの超音波変換器1000が含まれるため、流入気流1350の流速を調節することによって、所望のデシベルレベルを作り出すことが可能である。そのため、仮にベースラインデシベルレベルが所望の範囲にない場合でも、気流1355のデシベルレベルが所望の範囲になるまで、流入気流1350の流速は(例えば、ファン、すなわち、送風器の速度を上げることによって)調節されうる。同じ手順が、電動超音波変換器に適用されてもよい。電気作用に基づく超音波変換器が用いられた場合、同様な調整が単一の増幅器でなされてもよい。
図11には、音響乾燥システム100の一部として素材1300を固定するために用いられるホルダ1100が示されている。ホルダ1100の上半分は、上前フレーム1120、上左フレーム1121、上右フレーム1123、及び上後フレーム1122を具え、それらによって中央にある開口部が画定される。ホルダ1100の下半分は、下前フレーム1110、下左フレーム1111、下後フレーム1112、及び下右フレーム1113を具え、それらによってまた中央にある開口部が画定される。ホルダ1100の上半分と下半分は示されるように蝶番でつながれるかもしれないし、又はそれらに限定されるものではないが、テープ、ねじ、及びクリップを含む、限りなくある他の留め具によってつながれてもよい。このようなホルダ1100を利用する実施例では(例えば、音響乾燥システム100)、素材1300は、ホルダ1100の上半分及び下半分に、テープ、又はそれらに限定されるものではないが、クリップ、スナップ、ねじ、及び磁石を含む1つ以上の他の留め具で、素材1300の両側を固定することによって、引っ張られた状態で固定される(その重要性は本明細書において先に説明した。)。多くの実施例では、これによりホルダ1100の上半分及び下半分で画定された開口部から素材1300が晒されることになる。ホルダ1100は、サンプル、すなわち、素材1300の1ロール全てにコーティング、乾燥を施したくない素材1300の小片を乾燥させるために、多くの実施例で用いられる。
図12には、音響乾燥システム1200の第2実施例が示されている。巻出しロール1210から出ると、素材1300’はコーティングシステム1240によってコーティングされる。コーティングシステム1240は、グラビアコーター、スロット・ダイコ―ター、ローラコーター、カーテンコーター、ビードコ―ター、又はマイヤーコ―ターロッドを利用している多くのロールからロールへのコーティング方法のいずれの方法であってもよい。ケーラー・マシナリー・コーポレーションのハーバート・B・ケーラーによって書かれた、「Modern Rod Coaters」と題する論文では、初めに1900年代初期にチャールズ・W・マイヤーによって発展させられた典型的なマイヤー・ロッド・コーティングプロセスは、一様なコーティングを基質、すなわち、「ウェブ(web)」に次のようにして塗布する:
1.ロールの下に位置する塗りパンからコーティング素材を拾い上げるように変速装置で駆動される塗りロールによって、丸いコーティング用ロッドが、過剰(最終的なコーティング重量の3乃至10倍)なコーティング素材をウェブに塗り付ける。
2.塗りロールの上の1セットのエッジ用ワイパー、すなわち、「デクル(deckles)」が、過剰のコーティング素材をウェブの端でウェブ表面からぬぐい取る。
3.ウェブは、表面張力が維持されて、ワイヤが巻かれたロッドの上を通過するが、そのワイヤサイズが最終的なコーティング重量を規定し、通常、ウェブの運動方向と逆に独立して駆動される。
4.ワイヤが巻かれたロッドのワイヤ間の溝によって、予め決定された量のコーティング素材がウェブに残る。一方、過剰のコーティング素材は収集パンに落ちるようになっていて、ここで、過剰のコーティング素材は通常、塗りパンに戻される前に、空気が抜かれ、汚染物質が除去される。
5.コーティング素材の表面張力によって、コーティング素材はウェブ表面に一様に広がり、乾燥に先行してコーティング(coating)が形成される。
これらのステップは少し変化したり、又は種々の実施例においては、使用される設備、及び適用によって存在しないこともあり得る。プロセスに加えられた追加のステップもあり得る。他のコーティング方法のために、ステップは完全に異なることもある。上述のロールからロールへのコーティングプロセスに加えて、他のコーティングプロセスが、種々の実施例で用いられるであろう。その例には、これらに限定されるものではないが、蒸着、コンヴァージョンコーティング、めっき、塗装、及び上述のロールからロールへのコーティング法以外の同様のコーティング法がある。
コーティング方法及びコーティングの厚みの選別において時々重要なことは、当該コーティング1330の審美的、且つ、機能的な必要条件を満たすであろうような方法で、所望のコーティング厚をもたらすコーティング方法を選ぶことである。審美的な必要条件としては、多数の製品及び多数の生産に亘って常に基質1305に適用される1以上の色、模様、テキスト、又は限定されるものではないが、光沢、サティン、マットとして説明される幾多の仕上がりが、時間とともに広がることが必要とされる。機能的な必要条件もあり、コーティングが十分に乾燥した後、コーティング1330又はコーティング1330なしの素材1300が、乾燥後であっても、特定の粘着性、濡れ度、耐腐食性、摩耗抵抗、導電性、電気絶縁、又は他の物理的性質を常に示すことが可能であることが必要とされる。
多くの実施例において、素材1300’はアイドラローラ1250a乃至fにわたって搬送され、ぴんと張られた状態を保たれる。レリースペーパーロール1220からのレリースペーパー1225に素材1300’が出会うポイントまで、アイドラローラ1250a乃至fの間で、一連の4つの音響のヘッド120’は次々に、今やコーティング1330’を具えた素材1300’を乾燥させる。巻戻しロール1230は、巻出しロール1210からの素材1300’、及びレリースペーパーロール1220からのレリースペーパーをロール1260a乃至cを通して巻取る。多くの実施例では、レリースペーパー1225は省略されるか、又は類似の目的を達成する、レリースペーパー1225と類似の構成の素材から作られる。レリースペーパー1225が素材1300’と組合せられる前に、アイドラローラ1250gによって、レリースペーパー1225に表面張力がもたらされる。
音響乾燥システム1200での音響ヘッド120’の詳細図が図13で示される。音響ヘッド120’が素材1300’の第1面1310’に面していることが示される。コーティング1330の被乾燥部分は、反対方向を向いていて、それによって音響ヘッド120’によって間接的に乾かされる位置にある。
条件付きの用語、中でも、「でもよい」、「可能である」、「であろう」、又は「あり得る」のような用語には、特別に明記、又は文脈から理解されない限り、或る実施例が、他の実施例には含まれない特定の特徴、構成要素、及び/又はステップ等を含むということを全体として伝える意図があるということに注意されたい。そのため、多少なりとも1以上の特定の実施例には、特徴、構成要素、及び/又はステップが必要であって、これらの特徴、構成要素、及び/又はステップが、使用者の入力又は促しが有る又は無い状態で、如何なる特定の実施例に含まれるか、又は如何なる特定の実施例で実行されるかどうかの決定のための論理が1以上の特定の実施例には必ず含まれる、ということをこのような条件付き用語が、全体として含むという意図はない。
上述された実施例は、単にこの開示の原理を明確に理解させるために示された、実施可能なものの例に過ぎないことが強調されるべきである。流れ図における如何なるプロセスの説明、又はブロックも、プロセスにおける特定の論理機能、又はステップを実施するための1以上の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表すものとして理解されたい。また、本開示の当業者によって理解されるように、代替の実施には、機能が含まれなくても、又は全く実行されなくても、示され又は議論された機能から、略同時又は逆順で、含まれる機能性に依存して、ずれて実行されてもよいということが含まれている。この開示の趣旨及び原理から逸脱することなく、種々の変形と修正が、上述の実施例にされるであろう。さらに、上述されたすべての構成要素、特徴、態様のあらゆる全ての組合せ、及び部分的組合せが本開示の範囲の対象であることが意図されている。このような修正及び変形の全てが本開示の範囲に含まれていることが意図され、そして、個々の態様、又は構成要素若しくはステップの組合せに対する全可能なクレームがこの開示によって支持されることが意図されている。

Claims (20)

  1. 間接的に素材を乾燥させるための音響ヘッドであって、該音響ヘッドは、
    前記素材に対向する少なくとも一つの超音波変換器を具え、前記素材は第1面と該第1面と反対側の第2面とを有し、該第2面が被乾燥表面を画定し、前記超音波変換器は前記第1面に対向して位置し、
    前記素材の第1面に対向して位置する空気送込みユニットとを有する、
    音響ヘッド。
  2. 前記音響ヘッドが一つ以上の音響スロットを画定する、請求項1の音響ヘッド。
  3. 前記空気送込みユニットが少なくとも一つの前記超音波変換器を通じて空気を送込む、請求項1の音響ユニット。
  4. 素材を間接的に乾燥させるためのシステムであって、該システムは、
    基質と、被乾燥コーティングと、第1面と、該第1面の反対側の第2面を具える素材を有し、前記被乾燥コーティングは前記第2面を少なくとも部分的に覆い、さらに、
    前記素材の第1面に対向する少なくとも一つの超音波変換機を具えた音響ヘッドと、
    前記素材の第1面に対向して位置する空気送込みユニットとを有する、
    システム。
  5. 前記基質が10乃至2000μmの厚さを有する、請求項4のシステム。
  6. 前記基質がシートメタル、フォイル、ポリエチレンテレフタレート、ポリビリニデンクロライド、ポリビニルクロライド、ポリプロピレン、ポリビニルブチラルからなる、請求項4のシステム。
  7. 前記コーティングが少なくとも5μmの厚さを有する、請求項4のシステム。
  8. 前記コーティングが10乃至4000μmの厚さを有する、請求項7のシステム。
  9. 前記超音波変換器と前記素材の第1面との間隔が4乃至100mmである、請求項4のシステム。
  10. コンベアシステムを含む素材送出しユニットを有し、前記コンベアシステムは前記音響ヘッドを通過して前記素材を送るようになっていて、前記音響ヘッドに対して前記素材を或る離隔距離をもって保持するようになっている、請求項4のシステム。
  11. 前記コンベアシステムがコンベアベルトと、前記基質における張力を維持するための張力機構を有する、請求項10のシステム。
  12. 前記音響ヘッドと素材間の離隔距離が調整可能である、請求項10のシステム。
  13. 前記音響ヘッドと素材の離隔距離が、コンベア速度、コーティングシステムの種類、コーティングロッドの直径、基質の性状、基質の厚さ、コーティングの性状、コーティングの厚さ、音波強度、空気圧、空気速度、又は空気温度を定める入力に基づく自動電子制御によって調整可能である、請求項12のシステム。
  14. 前記基質の上にコーティングを施すためのコーティングシステムをさらに有する、請求項4のシステム。
  15. 前記コーティングシステムがグラビアコーター、スロット・ダイコ―ター、ローラコーター、カーテンコ―ター、ビードコ―ター、又はマイヤー・コーティング・ロッドを含む、請求項14のシステム。
  16. 前記空気送込みユニットが周囲空気を前記素材の第1面に送込む、請求項4のシステム。
  17. 間接的に素材を乾燥させる方法であって、該方法は、
    前記素材を形成するように基質に被乾燥コーティングを施し、前記素材は第1面と該第1面と反対側の第2面とを有し、前記被乾燥コーティングは前記第2面を少なくとも部分的に覆い、さらに、音響ヘッドと前空気送出しユニットが前記素材の第1面に対向して位置し、
    前記音響ヘッドと空気送出しユニットに対して横方向に前記素材を動かし、前記音響ヘッドは少なくとも一つの超音波変換器を具え、該超音波変換器は前記素材の第1面に対向して位置し、前記空気送出しユニットも前記素材の第1面に対向して位置し、
    前記少なくとも一つの超音波変換器からの音波によって前記素材を乾燥させる、
    方法。
  18. 乾燥の間に前記素材に張力を維持させるため前記素材に張力が作用させられ、前記素材はウェブ幅を有し、前記張力は前記コーティングが所望の水分含有量レベルに達するまで掛けられ、前記張力はウェブ幅の単位直線インチ毎に働く力が0.5ポンドから4ポンドの範囲にある、請求項17の方法。
  19. 前記空気送出しユニットから前記素材の第1面に対して空気が強制的に送り出されるステップを有する、請求項17の方法。
  20. 前記強制的に送り出された空気が周囲空気である、請求項17の方法。
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