JP2017510541A - ネフェリン結晶相を含む不透明で色のついたガラスセラミック - Google Patents

ネフェリン結晶相を含む不透明で色のついたガラスセラミック Download PDF

Info

Publication number
JP2017510541A
JP2017510541A JP2017503783A JP2017503783A JP2017510541A JP 2017510541 A JP2017510541 A JP 2017510541A JP 2017503783 A JP2017503783 A JP 2017503783A JP 2017503783 A JP2017503783 A JP 2017503783A JP 2017510541 A JP2017510541 A JP 2017510541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
glass
range
mole
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017503783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6678644B2 (ja
Inventor
ジェイムズ エリソン,アダム
ジェイムズ エリソン,アダム
アン ムーア,リサ
アン ムーア,リサ
リネット ワーナー,タヘイシャ
リネット ワーナー,タヘイシャ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2017510541A publication Critical patent/JP2017510541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6678644B2 publication Critical patent/JP6678644B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C10/00Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
    • C03C10/0018Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition containing SiO2, Al2O3 and monovalent metal oxide as main constituents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B32/00Thermal after-treatment of glass products not provided for in groups C03B19/00, C03B25/00 - C03B31/00 or C03B37/00, e.g. crystallisation, eliminating gas inclusions or other impurities; Hot-pressing vitrified, non-porous, shaped glass products
    • C03B32/02Thermal crystallisation, e.g. for crystallising glass bodies into glass-ceramic articles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
    • C03C21/001Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions
    • C03C21/002Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions to perform ion-exchange between alkali ions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/083Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
    • C03C3/085Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C4/00Compositions for glass with special properties
    • C03C4/02Compositions for glass with special properties for coloured glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2204/00Glasses, glazes or enamels with special properties
    • C03C2204/04Opaque glass, glaze or enamel

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

少なくとも1のネフェリン結晶相を含むと共に、約30モル%〜約65モル%のSiO2、約15モル%〜約40モル%のAl2O3、約10モル%〜約20モル%の(Na2O+K2O)、および約1モル%〜約10モル%の(ZnO+MgO)を含む不透明ガラスセラミックが開示される。また、少なくとも1のネフェリン結晶相と、遷移金属および希土類元素から選択される少なくとも1の着色剤がドーピングされた少なくとも1つのスピネル構造相とを含む不透明ガラスセラミックが開示される。更に、これらの不透明ガラスセラミックを製造する方法が開示される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、合衆国法典第35巻第119条に基づき、2014年4月4日に出願された米国仮特許出願第61/975322号による優先権を主張するものであり、その内容に依拠すると共に、その全体を参照して本明細書に組み込む。
本開示は、一般的に、少なくとも1のネフェリン結晶相を含む不透明ガラスセラミックに関し、より具体的には、不透明で色のついたネフェリン-ガーナイトガラスセラミック、およびそれを製造する方法に関する。
近年、電子機器のケースや、例えば化粧品のパッケージ等の他のパッケージ用途に用いるための、強度の高い不透明材料が望まれるようになっている。例えば、現在、スマートホンのハウジングには、不透明な白色および黒色のガラスセラミック(例えば白色β−スポデューメンガラスセラミック等)が用いられている。白色および黒色のケースがポピュラーであるが、電子機器のケースおよび他の用途のための改善された強度を有する様々な色の不透明で色のついたガラスセラミックに対する消費者からの要望も大きくなっている。
広いスペクトルの色を有するオパールガラスが市販されている。しかし、オパールガラスは、不透明度と耐久性とのトレードオフを有する。ガラス中における乳濁相の析出は、靱性および滑らかな表面をもたらさない大きな析出物の不均質な分布を有する微細構造を生じ得る。当該技術分野では、例えばリチウムジシリケート(「Fotoceram」(登録商標))、コーディエライト(レイドーム)、ネフェリン(「Centura」(登録商標))、β−スポデューメン(「Corning Ware」(登録商標))、およびβ−クオーツ(「Visions」(登録商標))等の不透明ガラスセラミックも知られている。しかし、これらのガラスセラミックは、現在のところ、それらの色の範囲に関して、特に明るい色を得ることに関して、限界がある。
色は、従来、一般的に、ガラスセラミック上に均一なコーティングを形成するために、低温での一工程において焼結し、流れ、結晶化するよう設計されたフリット材料であるグレーズによって、ガラスセラミックに付与される。グレーズを施すことによって得られる色ではなく、ガラスおよびガラスセラミック内の色は、一般的に、バッチ組成物に遷移金属または希土類酸化物を加えることによって得られる。そのような酸化物を用いて得られる色は、例えば、イオンの酸化状態、イオンの配位、および/または、周囲のイオンの性質等の様々な要因に依存する。ガラスセラミック中において、遷移金属または希土類イオンは、主結晶相と、(開始ガラスとは異なる)残りのガラス相、または二次的な(付帯的な)非晶質または結晶相とに分かれる。このようにして、セラミック化された材料(ガラスセラミック)の色は、セラミック化されていない材料(ガラス)とは異なる場合があり、セラミック化スケジュールに応じて変化し得る。アースカラーの製品(例えば、ベージュ色の「Corning Ware」)を製造するには、β−スポデューメン(不透明)ガラスセラミックに着色剤が組み込まれるが、明るい色の不透明ガラスセラミックを得るのは困難である。
従って、着色剤をドーピングして明るい色を生じることが可能であり、イオン交換によって化学的に強化できる不透明ガラスセラミックを提供するのが有利である。更に、例えば電子機器のケースおよび化粧品のパッケージ等の様々なパッケージ用途で使用可能な、強度が高く、不透明で色のついた製品を製造するために、ネフェリンガラスセラミック中のドーピングされたスピネル型結晶相を提供するのが有利である。
本開示は、様々な実施形態において、不透明ガラスセラミックに関し、この不透明ガラスセラミックは、少なくとも1のネフェリン結晶相を含むと共に、約30モル%〜約65モル%のSiO、約15モル%〜約40モル%のAl、合わせた量(NaO+KO)が約10モル%〜約20モル%の範囲内の量のNaOおよびKO、約0モル%〜約10モル%のZnO、および約0モル%〜約10モル%のMgOを含み、ZnOとMgOとの合計量(ZnO+MgO)は約0.5モル%〜約10モル%の範囲内である。特定の実施形態では、ガラスセラミックは、遷移金属および希土類元素から選択される少なくとも1の着色剤がドーピングされた少なくとも1のスピネル構造相を更に含む。スピネル構造相は、ガーナイト、アルミン酸マグネシウム、およびマグネシウムガーナイト(magnesio-gahnite)を含み得るが、これらに限定されない。様々な実施形態によれば、不透明ガラスセラミックは、イオン交換によって化学的に強化され得る。
また、本開示は、少なくとも1のネフェリン結晶相を含む不透明ガラスセラミックを製造する方法にも関し、本方法は、前駆体ガラスをガラスセラミックに変換するのに十分な温度で十分な時間にわたって前駆体ガラスを加熱する工程を含み、前駆体ガラスは、約約30モル%〜約65モル%のSiO、約15モル%〜約40モル%のAl、合わせた量(NaO+KO)が約10モル%〜約20モル%であるNaOおよびKO、約0モル%〜約10モル%のZnO、並びに約0モル%〜約10モル%のMgOを含み、ZnOとMgOとの合計量(ZnO+MgO)は約0.5モル%〜約10モル%の範囲内である。様々な実施形態において、ガラスセラミックは、少なくとも1のスピネル構造相を更に含み、本方法は、前駆体ガラスに、遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも1の約0.05モル%〜約5モル%の着色剤をドーピングする工程を更に含む。他の実施形態によれば、前駆体ガラスを生成するために、バッチ組成物は、約1400℃〜約1800℃の範囲内の温度で、約1時間〜約20時間の範囲内の時間にわたって溶融され得る。特定の実施形態では、前駆体ガラスは、約700℃〜約1200℃の範囲内の温度で、約4時間〜約20時間の範囲内の時間にわたって加熱され得る。本方法は、不透明ガラスセラミックをイオン交換プロセスによって化学的に強化する工程を更に含み得る。
本開示の更なる特徴および長所は、以下の詳細な説明で述べられると共に、部分的にはその説明から当業者に自明であり、または、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付の図面を含む本明細書に記載される方法を実施することによって認識される。
上記の概要説明および以下の詳細説明は、共に本開示の様々な実施形態を示すものであり、特許請求の範囲の性質および特徴の理解のための概観または枠組みを提供することを意図したものであることを理解されたい。添付の図面は本開示の更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれてその一部をなすものである。図面は本開示の様々な実施形態を示しており、明細書と共に、本開示の原理および作用を説明する役割をするものである。
本開示の一実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミックのXRDパターン 本開示の一実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミックのXRDパターン 従来技術の方法に従って製造された比較例のガラスセラミックのXRDパターン 本開示の様々な実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミック、および従来技術の方法によって製造された比較例のガラスセラミックのa座標およびb座標を示す 本開示の様々な実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミック、および従来技術の方法によって製造された比較例のガラスセラミックのL座標を示す 本開示の様々な実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミック、および従来技術の方法によって製造された比較例のガラスセラミックの拡散反射スペクトル、並びに、それらの前駆体ガラスの透過スペクトルを示す 本開示の様々な実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミック、および従来技術の方法によって製造された比較例のガラスセラミックのレミッション(remission)スペクトルを示す 本開示の一実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミックの後方散乱SEM画像 本開示の一実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミックの後方散乱SEM画像 本開示の一実施形態に従って製造された不透明ガラスセラミックの後方散乱SEM画像 図7CのSEM画像に示されている暗灰色の塊状の相のEDSスペクトル 図7CのSEM画像に示されている明るい丸い相のEDSスペクトル 図7CのSEM画像に示されている明るい長方形の相のEDSスペクトル
以下の詳細な説明は、以下の図面と共に読んだ際に最良に理解することができる。図面中、類似の構造は類似の参照番号で示されている。
本明細書において、不透明ガラスセラミックであって、少なくとも1のネフェリン結晶相を含むと共に、約30モル%〜約65モル%のSiO、約15モル%〜約40モル%のAl、合わせた量(NaO+KO)が約10モル%〜約20モル%であるNaOおよびKO、約0モル%〜約10モル%のZnO、並びに、約0モル%〜約10モル%のMgOを含み、ZnOとMgOとを合わせた量(ZnO+MgO)が約0.5モル%〜約10モル%の範囲内である、不透明ガラスセラミックが開示される。様々な実施形態によれば、このガラスセラミックは、遷移金属および希土類元素から選択される少なくとも1の着色剤がドーピングされた少なくとも1のスピネル構造相を更に含む。また、本明細書において、本開示の不透明ガラスセラミックを製造する方法も開示される。本開示の更なる態様を、以下により詳細に提供する。
ガラスセラミック
本開示に従って製造されるガラスセラミックは、不透明である、即ち、透明ではない。本明細書において用いられる「不透明」という用語は、ガラスセラミックが、約1mmの厚さを有するシート状に形成された際に、スペクトルの可視領域(約400nm〜約700nmの波長範囲)において約85%未満の透過率を有することを示すことが意図される。例えば、例示的な不透明ガラスセラミックは、可視光範囲において、約80%未満の透過率を有し得る(例えば、約75%未満、約70%未満、約65%未満、約60%未満、約55%未満、または約50%未満等の透過率であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)。特定の実施形態では、例示的な不透明ガラスセラミックは、紫外線(UV)領域(350〜400nm)において、約50%未満の透過率を有し得る(例えば約45%未満、約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、または約10%未満等の透過率であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)。
本明細書に記載されるガラスセラミックは、残りのガラスのマトリックス内に分散された、ランダムに配向されたネフェリン結晶およびスピネル結晶を含み得る。そのようなガラスセラミックは、本明細書においてより詳細に記載されるように、前駆体ガラスの制御された内部核生成および結晶化によって製造され得る。このように、前駆体ガラスおよび最終的なガラスセラミック製品は、様々な無機酸化物を含み得る。
前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、例えば、約30モル%〜約65モル%のSiO、約15モル%〜約40モル%のAl、約10モル%〜約20モル%の(NaO+KO)、約0モル%〜約10モル%のZnO、および約0モル%〜約10モル%のMgOを含んでもよく、(ZnO+MgO)は0.5モル%〜約10モル%の範囲内である。特定の実施形態では、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、約45モル%〜約65モル%のSiO、約20モル%〜約30モル%のAl、約5モル%〜約15モル%のNaO、約1モル%〜約10モル%のKO、約1モル%〜約5モル%のZnO、および約0モル%〜約5モル%のMgOを含んでもよく、(ZnO+MgO)は約1モル%〜約10モル%の範囲内である。例えば、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、約50モル%〜約55モル%のSiO、約20モル%〜約25モル%のAl、約10モル%〜約15モル%のNaO、約1モル%〜約5モル%のKO、および約1モル%〜約3モル%のZnOを含んでもよい。一部の実施形態によれば、Alに対する(NaO+KO)のモル比は、約1未満であり得る(例えば、約0.9未満、約0.8未満、または約0.7未満であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)。
本明細書において開示されるガラスセラミックは、ネフェリン(NaO−KO−Al−SiO)およびスピネル型結晶相を含み得る。特定の実施形態では、スピネル構造相は、ガーナイト(ZnAl)、アルミン酸マグネシウム(MgAl)、および/またはマグネシウムガーナイト((Zn,Mg)Al)を含み得る。従って、NaO、KO、Al、およびSiOは、ネフェリン結晶相を生じるための塩基性酸化物成分であり得、一方、Al、並びにZnOおよび/またはMgOは、スピネル相を生じるための塩基性酸化物成分であり得る。ネフェリン−ガーナイトガラスセラミックの場合には、MgOを含まない前駆体ガラスが用いられ得る。同様に、ネフェリン−アルミン酸マグネシウムガラスセラミックの場合には、ZnOを含まない前駆体ガラスが用いられ得る。他の実施形態では、前駆体ガラスは、ZnOおよびMgOの両方を含んでもよく、この場合、ガラスセラミックは、ネフェリン、並びにガーナイト、アルミン酸マグネシウム、および/またはマグネシウムガーナイト相を含み得る。幾つかのガラスセラミックにおいては、例えばガーナイト、アルミン酸マグネシウム、およびマグネシウムガーナイト等のスピネル構造結晶は、一次的または二次的な相として析出し得る。
スピネル構造相には、少なくとも部分的に、少なくとも1の着色剤イオンがドーピングされ得る。様々な実施形態によれば、ドーパントは、主にスピネル構造相に組み込まれ得る。他の実施形態では、ドーパントは、スピネル構造相のみに組み込まれ得る。更なる実施形態では、ドーパントは、部分的に、スピネル構造相およびガラスセラミック内の他の相(例えば残りのガラス相等)の両方に組み込まれ得る。適切なドーパントとしては、例えば、遷移金属および希土類元素が挙げられる。例えば、スピネル構造相には、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、バナジウム、クロム、イットリウム、およびランタンから選択される少なくとも1の着色剤イオンがドーピングされ得る。4面体(A)、8面体(B)、またはAB立方格子の両側に、異なる遷移金属または希土類イオンを置換すると、明るい色を生じることができる。従って、特定の実施形態では、明るい色(例えば、赤、ピンク、黄、緑、青、紫等)を設けるために、スピネル型相が用いられ得る。
以下により詳細に述べるように、例示的なガラスセラミックは、イオン交換によって化学的に強化され得る。ガラスシート中またはガラスシートの表面付近のイオンが、例えば溶融塩槽からのより大きな金属イオンと交換される。より大きなイオンをガラスに組み込むことで、表面領域付近に圧縮応力を生じさせることによってシートを強化できる。圧縮応力とバランスさせるために、ガラスシートの中心領域内に、対応する引張応力を生じさせることができる。
従って、特定の実施形態では、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも1の約0.05モル%〜約5モル%の酸化物を含み得る。例えば、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、約0.05モル%〜約3モル%(例えば約0.1モル%〜約2モル%、または約0.5モル%〜約1モル%等であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)の少なくとも1つの遷移金属酸化物および/または希土類酸化物を含み得る。従って、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、バナジウム、クロム、イットリウム、ランタンの酸化物、およびそれらの組合せから選択される、少なくとも1の酸化物を含み得る。
様々な実施形態によれば、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミック中に、核形成剤(例えばTiOおよびZrO等)が存在し得る。例えば、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミック中に、約4モル%〜約12モル%の合計量(TiO+ZrO)のTiOおよびZrOが存在し得る。スピネル結晶相の核形成のために、チタニアのみ、ジルコニアのみ、または両者の混合物が用いられ得る。従って、一部の実施形態では、TiOは、約0モル%〜約12モル%の量で存在し得る。一部の実施形態では、合計量(TiO+ZrO)が約4モル%〜約12モル%の範囲内である限り、ZrOは約0モル%〜約12モル%の量で存在し得る。様々な実施形態によれば、スピネル結晶相の核形成のために、約4モル%〜約12モル%の範囲内(例えば約6モル%〜約10モル%等)の量のチタニアのみが用いられ得る。チタニアは、核形成剤として、およびスピネル結晶の不可欠な構成要素としての両方の役割をし得る。
様々な実施形態によれば、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミック中には、仕上げ剤(例えばAs、SnO、またはSb等)も存在し得る。所望であれば、そのような酸化物は、一般的に、約1モル%未満(例えば、約0.5モル%未満)の量で存在する。前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミック中には、高々約5モル%までの量で、CsO、RbO、WO、CaO、SrO、Nb、AlF、B、およびPを含むがそれらに限定されない他の酸化物および/またはフッ化物も含まれ得る。他の実施形態では、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミック中には、BaO、Bi、Ta、Ga、およびPbOから選択される高々約10モル%までの酸化物が含まれ得る。特定の実施形態によれば、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、リチウムを実質的に含まない(例えば、酸化リチウム(LiO)を実質的に含まない)ものであり得る。イオン交換によって化学的に強化され得るガラスセラミックには、しばしばLiOが用いられるが、リチウムイオンはイオン交換槽を汚染し得るので、本明細書において開示されるガラスセラミックの特定の実施形態では、望ましくない場合がある。従って、前駆体ガラスおよび/またはガラスセラミックは、リチウムを含まない、またはリチウムを実質的に含まない(例えば、約0.01モル%未満)ものであり得る。
本明細書において開示されるように製造されたガラスセラミックは、ピンク、赤、黄、緑、青、および紫を含むがそれらに限定されない様々な色を示し得る。従来技術のグレージング法または染色法とは異なり、本開示の方法に従って製造されるガラスセラミックは、全体にわたる色を有する。例えば、着色剤は、外面だけでなく、ガラスセラミック全体に配分される。更なる利点としては、イオン交換中の色の変化に対するより高い保護、より良好な色の制御、および/または、残りのガラス相に(同じまたはそれぞれ異なる)着色剤イオンを組み込むことにより、二次的な色または色の混合を生じる能力が含まれ得る。更に、ネフェリン結晶相中のアルカリイオンの存在に起因して、本明細書において開示されるガラスセラミックは、イオン交換によって化学的に強化可能である。
方法
更に、本明細書において、少なくとも1のネフェリン結晶相を含む不透明ガラスセラミックを製造する方法が開示され、本方法は、前駆体ガラスをガラスセラミックに変換するのに十分な温度で十分な時間にわたって前駆体ガラスを加熱する工程を含み、前駆体ガラスは、約30モル%〜約65モル%のSiO、約15モル%〜約40モル%のAl、約10モル%〜約20モル%の(NaO+KO)、約0モル%〜約10モル%のZnO、および約0モル%〜約10モル%のMgOを含み、(ZnO+MgO)は約0.5モル%〜約10モル%の範囲内である。様々な実施形態において、ガラスセラミックは、少なくとも1のスピネル構造相を更に含んでもよく、本方法は、前駆体ガラスに、遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも1の着色剤をドーピングする工程を更に含んでもよい。ドーピング後、前駆体ガラス中には、約0.05モル%〜約5モル%の範囲内の量の着色剤が存在し得る。
本明細書において開示される方法によれば、前駆体ガラスは、適切なバッチ材料を溶融させることによって設けられ、または製造され得る。例えば、炭酸塩、硝酸塩、および/または水酸化物等の原材料を、前駆体ガラス中に存在する酸化物の供給源として用いてもよく、或いは、酸化物自体をバッチ材料に加えてもよい。適切なバッチ材料の限定しない例としては、シリカ(SiO)、アルミナ、アルミナ水和物、および水酸化アルミニウム(Al)、炭酸ナトリウム(NaO)、炭酸カリウム(KO)、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化スズ(IV)(SnO)、様々な遷移金属酸化物(例えば、MnO、Fe、Co、NiO、およびCuO)、並びにそれらの組合せが挙げられる。当然ながら、所望に応じて、バッチ組成物には、他の原材料および酸化物が含まれ得る。
原材料を混合してバッチ組成物を構成し、このバッチ組成物を適切な温度で溶融させて、前駆体ガラスが形成され得る。限定しない例として、バッチ組成物は、約1400℃〜約1800℃の範囲内の温度で溶融され得る(例えば約1500℃〜約1750℃、または約1600℃〜約1650℃等であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)。バッチ組成物は、例えば、約1時間〜約20時間の範囲内の時間(例えば約2時間〜約12時間、約4時間〜約10時間、または約6時間〜8時間等であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)の適切な時間にわたって、この温度に保持され得る。特定の実施形態では、バッチ組成物は、炉(例えば電気炉等)内に配置されたるつぼ(例えば白金るつぼ等)内で溶融され得るが、当該技術分野で知られている他の任意の適切な溶融プロセスさせるが用いられてもよい。
様々な実施形態によれば、溶融後、溶融ガラスは、必要に応じて、例えば水槽を用いてドリゲージ(drigage:溶融ガラスを冷水に注ぎ急冷してガラスにする)され得る。ドリゲージにより、溶融ガラスは砕けて小片になり、これは、必要に応じて、所望の粒子サイズになるよう粉砕され得る。或いは、ドリゲージ粒子を再び溶融させて注いで、扁平なガラスシリンダまたは他の任意の適切な形状を形成してもよい。必要に応じて、溶融ガラスは、例えば、約500℃〜約700℃の範囲内の温度(例えば約600℃または約650℃等であり、全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)でアニールされ得る。その代わりに、またはそれに加えて、溶融ガラスは、更なる処理の前に、室温まで冷却され得る。
次に、前駆体ガラスは、ガラスセラミックを形成するのに適したセラミック化スケジュールに従って熱処理され得る。セラミック化スケジュールは当該技術分野で知られており、前駆体ガラスの特性および/またはガラスセラミックの所望の特性の応じて様々であり得る。特定の用途の必要性に応じて、必要な処理パラメータ(例えば、温度変化率、温度、時間)を制御することは、当業者の能力の範囲内である。様々な実施形態によれば、前駆体ガラスは、約700℃〜約1200℃の範囲内の温度に、約4時間〜約20時間の範囲内の時間にわたって加熱され得る。
一部の実施形態では、前駆体ガラスは、二段階処理または多段階処理において加熱され得る。二段階処理は、典型的には、ガラス中に結晶が生じ始める核形成段階と、結晶が成長してガラス中に複数の相を生じる成長段階とを含む。限定しない例として、核形成工程は、炉を、約1〜約10℃/分(例えば約5℃/分等)の範囲内の温度変化率で、約700℃〜約850℃の範囲内(例えば約760℃〜約820℃等)の第1の温度まで加熱することと、炉を、約0.5〜約4時間の範囲内(例えば約2〜約4時間等)の時間にわたって第1の温度に保つこととを含み得る(全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)。特定の実施形態では、成長段階は、炉を、約1〜約10℃/分の範囲内(例えば約5℃/分等)の温度変化率で、約900℃〜約1200℃の範囲内(例えば約950℃〜約1050℃等)の第2の温度まで加熱することと、炉を、約4〜約16時間の範囲内(例えば約8〜約12時間等)の時間にわたって、第2の温度に保つこととを含み得る(全ての範囲およびそれらの間の部分的な範囲を含む)。他のセラミック化スケジュールは当該技術分野で知られており、本開示に従って、前駆体ガラスをガラスセラミックに変換するために用いられ得る。
熱処理後、ガラスセラミックは、当該技術分野で知られている任意の従来の方法(例えば、室温への冷却、急冷、研磨、粉砕等)によって更に処理され得る。ガラスセラミックは、必要に応じて、グレージングまたはイオン交換によって化学的に強化され得る。イオン交換による強化の場合には、例示的なガラスセラミックは、所定の時間にわたって溶融塩槽に浸漬され得る。例示的な溶融塩槽としては、KNO、LiNO、NaNO、RbNO、およびそれらの組合せが挙げられるが、それらに限定されない。溶融塩槽の温度および処理時間は様々であり得る。所望の用途に従って時間および温度を決定することは、当業者の能力の範囲内である。限定しない例として、溶融塩槽の温度は約400℃〜約800℃の範囲内であり得、所定の時間は約4〜約8時間の範囲内であり得るが、他の温度および時間の組合せも想定される。限定しない例として、ガラスセラミックを、約450℃で約6時間にわたって、例えばKNO槽に浸漬し、表面圧縮応力を付与するK強化層を得てもよい。更に、ネフェリンガラスセラミックは、表面に高い表面圧縮応力を生じるカルシライト(KAlSiO)結晶層を生じるために、より高温(例えば、約600〜750℃)でカリウムイオン交換されている。
なお、開示された様々な実施形態は、各特定の実施形態に関して説明された特定の特徴、要素、または工程を含み得る。また、1つの特定の実施形態に関して説明された特定の特徴、要素、または工程は、説明されていない様々な組合せまたは順序で、別の実施形態と入れ替えられ、または組み合わされ得る。
また、本明細書において用いられる「the」、「a」、または「an」という用語は、「少なくとも1つ」を意味するものであり、特に明記しない限り、「1つのみ」に限定されないべきであることを理解されたい。従って、例えば、「an oxide」という場合には、特に明記しない限り、そのような酸化物を2以上有する例を含む。
本明細書において、範囲は、「約」1つの特定の値から、および/または、「約」別の特定の値までと表され得る。そのような範囲が表現された場合には、例は、その1つの特定の値から、および/または、その別の特定の値までを含む。例えば、「約1〜5%」は、約1%〜約5%、約1%〜5%、1%〜約5%、または1%〜5%を示すことが意図される。同様に、値が、「約」を用いて概数で表現される場合には、その特定の値が別の態様を構成すると理解される。更に、各範囲の端点は、他の端点との関係において、および他の端点から独立して、意味があると理解される。
特に明記しない限り、本明細書において述べられたいずれの方法も、その工程が特定の順序で行われる必要があると解釈されることは意図しない。従って、或る方法の請求項が、その工程が従うべき順序を実際に記載していない場合、または、請求項もしくは明細書に、その工程が特定の順序に限定されると明記されていない場合には、任意の特定の順序が推論されることは意図しない。
特定の実施形態の様々な特徴、要素、または工程は、「comprising(含む)」という移行句を用いて開示され得るが、「consisting(構成される)」または「consisting essentially of(実質的に構成される)」という移行句を用いて記載され得る別の実施形態も暗示されることを理解されたい。従って、例えば、A+B+Cを含む前駆体ガラスについて暗示される別の実施形態は、前駆体ガラスがA+B+Cで構成される実施形態、および前駆体ガラスがA+B+Cで実質的に構成される実施形態を含む。
本開示には、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変形および変更が行われ得ることが当業者には自明である。当業者は、本開示の趣旨および実質を組み込んだ本開示の実施形態の変形の組合せ、部分的な組合せ、および変更を想到し得るため、本開示は、添付の特許請求の範囲の範囲内およびそれらの等価物の全てを包含すると解釈されるべきである。
以下の実施例は、限定するものではなく、説明のみを目的とすることが意図され、本発明の範囲は特許請求の範囲によって定義される。
ガラスセラミックの調製
原材料(シリカ、アルミナ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化スズ(IV)、および様々な遷移金属酸化物(Mn、Fe、Co、Ni、Cu))を1回分にまとめて混合することにより、ガラスセラミックを調製した。各バッチ組成物を、電気炉内のPtるつぼ内で、1650℃で20時間にわたって溶融させ、鋼板上に注いだ。得られたガラスを650℃でアニールした。得られた前駆体ガラスの組成(モル%で表す)および得られた色を、表Iに示す。
電気箱形炉内で、空気中で、用いられたセラミック化スケジュールに応じた750℃〜1100℃の範囲内の温度で4〜20時間の範囲内の時間にわたって熱処理することによって、前駆体ガラスをガラスセラミックに変換した。炉が、まず約5℃/分の温度変化率で760℃〜820℃の範囲内の第1の温度まで加熱されて、0.5〜4時間の範囲内の時間にわたって第1の温度に保たれ(核形成段階)、次に、約5℃/分の温度変化率で950℃〜1050℃の範囲内の第2の温度まで加熱されて、4時間〜16時間の範囲内の時間にわたって第2の温度に保たれる(成長段階)、二段階スケジュールを用いた。次に、炉を室温まで冷却した。得られたガラスセラミックの具体的なセラミック化スケジュール、(X線回折(XRD)によって決定された)相群、および色(0.8mm厚、研磨後)を、表IIに示す。
表IIからわかるように、本発明の(ZnOを含む)前駆体ガラス1〜7は、黄、緑、青、および紫を含む明るい色を示す、ネフェリン結晶相およびガーナイト結晶相の両方を含むガラスセラミックを生じた。一方、(ZnOを含まない)比較例の前駆体ガラス1は、アースカラー(セージ)を示す、ガーナイト結晶相を含まないガラスセラミックを生じた。具体的には、共にNi+2がドーピングされた本発明の実施例1と比較例1とを比較すると、本発明のガラスセラミックは、(より低いセラミック化温度における)青緑から、(より高いセラミック化温度における)薄空色までの範囲内の色を有し、一方、比較例のガラスセラミックは、青ではなくセージ(灰緑)色のみを示したことが観察された。
粉末状にした試料を用いて、様々なガラスセラミックのX線回折(XRD)スペクトルを得た。図1は、本発明の実施例1(760℃で2時間+1050℃で4時間)のXRDスペクトルである。図2は、本発明の実施例2(820℃で2時間+1025℃で16時間)のXRDスペクトルである。これらのガラスセラミックは、残りのガラス相に分散されたネフェリン((Na,K)AlSiO)結晶相、ガーナイト(ZnAl)結晶相、およびルチル(TiO)結晶相を含んだ。図3は、比較例1(780℃で2時間+1050℃で4時間)のXRDスペクトルである。このガラスセラミックは、ネフェリン結晶相およびTiNiO結晶相を含む。比較例のガラスセラミックには、ガーナイトは存在しない。
アルカリイオンを含有する残りのガラス相の存在は、本発明のガラスセラミックが、例えばカリウムイオン交換等のイオン交換プロセスによって化学的に強化され得ることを示す。
反射率/透過率/吸収率
ガラスセラミックからくり抜かれ、約0.8mmの厚さまで研磨された試料に対して、全反射率および拡散反射率の測定を行った。測定は、紫外可視近赤外分光光度計を積分球と共に用いて行った。反射率測定は、試料を球体の出口穴の面に直接載置して行った。全反射率データは、光線が8度で入射するよう試料を載置して収集された。拡散反射率データは、試料を光線に対して垂直にして、球体の入口を開いて、収集された。拡散反射率データを、D65光源、F02光源、およびA光源、並びに10度の標準観察器について、L色座標に変換した。
図4A〜図4Bは、本発明の実施例1(円で表されている)、本発明の実施例2(菱形で表されている)、本発明の実施例3(四角で表されている)、および比較例1(三角で表されている)に従って製造されたガラスセラミックのa、b、およびL座標をそれぞれ示す。これらの図は、ネフェリン−ガーナイトガラスセラミック(本発明)とネフェリンガラスセラミック(比較例)とが異なる色空間を占めていることを示している。
図5は、本発明の実施例1および比較例1の前駆体ガラス(0.8mm厚)の透過スペクトルを示す。プロット(1)は、作られたままの本発明の実施例1のガラスに対応し、(5)は、作られたままの比較例1のガラスに対応する。また、本発明の実施例1〜3および比較例1のガラスセラミックの拡散反射スペクトルも示されている。プロット(2)は本発明の実施例1(760℃で2時間+1050℃で4時間)のガラスセラミックに対応し、(3)は本発明の実施例2(820℃で2時間+1025℃で16時間)に対応し、(4)は本発明の実施例3(820℃で2時間+1000℃で4時間)に対応し、(6)は比較例1(780℃で2時間+1050℃で4時間)に対応する。スペクトルは、前駆体ガラスからガラスセラミックになる際に、Ni+2着色剤イオンが複数の異なる相へと結晶化して分かれることに起因して、顕著に変化する。更に、本発明のガラスセラミックのスペクトルは、比較例のガラスセラミックとは大きく異なる。本発明のガラスセラミックは、青(約475nm)および緑(約510nm)の波長において高い反射率を示し、より長い波長では反射率は減少する。比較例のガラスセラミックは、緑および黄(約570nm)の波長で上昇するより均一な反射率を示す。
本発明の実施例1〜3および比較例1のガラスセラミックの拡散反射率データを、レミッション関数:f(R)=(1−R)/2R〜K/Sを用いて変換した。式中、Rは拡散反射率であり、Kは吸収係数であり、Sは拡散係数である。次に、レミッションスペクトルを再プロットし、それを図6に示す。図6中、(1)は本発明の実施例1(760℃で2時間+1050℃で4時間)であり、(2)は本発明の実施例2(820℃で2時間+1025℃で16時間)であり、(3)は本発明の実施例3(820℃で2時間+1000℃で4時間)であり、(4)は比較例1(780℃で2時間+1050℃で4時間)である。これらのスペクトルは、材料の吸収スペクトルに比例する。本発明のガラスセラミックのレミッションスペクトルを観察したところ、文献(S. Khonthon, et. al, J. Ceram. Soc. Japan, 114 [9]: 791-794 (2006))で報告されている透明な青いNi添加スピネルガラスセラミックの吸収スペクトルと類似しており、一方、比較例のガラスセラミックのレミッションスペクトルは類似していなかった。本発明のガラスセラミックは、約385nm、約595nm、および約635nmの吸収帯域を示し、これは、ガーナイト結晶およびスピネル結晶の4面体位置にあるNi+2カチオンと相関している。更に、セラミック化温度の上昇に伴う、430nm前後における吸収率の減少は、ガラス中の結晶相に分かれるNi+2カチオンを示すと考えられる。
結晶学/組成
走査型電子顕微鏡法(SEM)を用いて、本発明および比較例のガラスセラミックの異なる相の画像を得た。図7Aは、本発明の実施例1(760℃で2時間+1050℃で4時間)のガラスセラミックに従って調製された研磨後のガラスセラミックの後方散乱SEM画像である。図7Bは、本発明の実施例1(760℃で2時間+1050℃で4時間)に従って調製され、ネフェリン結晶のサイズを示すために酸エッチングされたガラスセラミックの後方散乱SEM画像である。図7Cは、本発明の実施例2(780℃で2時間+1025℃で16時間)に従って調製された研磨後のガラスセラミックの後方散乱SEM画像である。(A)2〜5マイクロメートルのサイズの暗灰色の塊状の結晶、(B)明るい丸い/六角形の結晶、(C)明るい長方形/針状形状の結晶、および(D)薄灰色の相の4つの相が識別可能である(図7C参照)。
図8Aは、暗灰色の塊状の相(A)のEDSスペクトルであり(解析領域は約2マイクロメートル)、図8Bは、明るい丸い相(B)のEDSスペクトルであり、図8Cは、明るい長方形の相(C)のEDSスペクトルである。これらのEDSスペクトルから、相(A)はネフェリンであり、相(B)はガーナイトであり、相(C)はチタネート相であり、相(D)は残りのガラスであることが確認される。Ni、Zn、およびAlは、ガーナイト相(B)中により集中していることが認められた。
また、透過型電子顕微鏡法(TEM)を用いて、本発明の実施例2(780℃で2時間+1025℃で16時間)に従って調製されたガラスセラミックの微細構造の画像、および、構成元素(Ni、Zn、Ti、Si)のEDS組成マップを得た。Ni、Zn、Al、Ti、およびSiの濃度のEDSマップ(図示せず)は、NiがZnおよびAl含有結晶(ガーナイト)中に集中しており、チタネート結晶またはシリケート(ネフェリン、残りのガラス)相中には集中していないことを示した。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
少なくとも1のネフェリン結晶相と、
組成物であって、
約30モル%〜約65モル%の範囲内の量のSiO
約15モル%〜約40モル%の範囲内の量のAl
NaOとKOとの合計量(NaO+KO)が約10モル%〜約20モル%の範囲内となる量で存在するNaOおよびKO、並びに、
ZnOとMgOとを合わせた量(ZnO+MgO)が約1モル%〜約10モル%の範囲内である、約0モル%〜約10モル%の範囲内の量のZnOおよび約0モル%〜約10モル%の範囲内の量のMgO
を含む組成物と、
を含むことを特徴とする不透明ガラスセラミック。
実施形態2
遷移金属および希土類金属元素から選択される少なくとも1の着色剤がドーピングされたスピネル構造相を更に含む、実施形態1記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態3
前記スピネル構造相が、ガーナイト、マグネシウムガーナイト、アルミン酸マグネシウム、およびそれらの組合せを含む、実施形態2記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態4
前記組成物が、約45モル%〜約65モル%の範囲内の量のSiO、約20モル%〜約30モル%の範囲内の量のAl、約5モル%〜約15モル%の範囲内の量のNaO、約1モル%〜約10モル%の範囲内の量のKO、約1モル%〜約5モル%の範囲内の量のZnO、約0モル%〜約5モル%の範囲内の量のMgOを含むと共に、遷移金属および希土類元素から選択される少なくとも1の着色剤を含む、実施形態1〜3のいずれか一つに記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態5
Alに対する(NaO+KO)のモル比が約1未満である、実施形態1〜4のいずれか一つに記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態6
約0モル%〜約12モル%の範囲内の量のTiO、および約0モル%〜約12モル%の範囲内の量のZrOの一方または両方を更に含み、
TiOおよびZrOの合計量(TiO+ZrO)が、約4モル%〜約12モル%の範囲内である、実施形態1〜5のいずれか一つに記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態7
前記ガラスセラミックが、遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも約1の酸化物を含み、該酸化物が、約0.05モル%〜約5モル%の範囲内の量で存在する、実施形態1〜6のいずれか一つに記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態8
前記遷移金属酸化物が、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、バナジウム、クロムの酸化物、およびそれらの組合せから選択される、実施形態7記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態9
前記ガラスセラミックがリチウムを含まない、実施形態1〜8のいずれか一つに記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態10
前記ガラスセラミックがイオン交換によって化学的に強化された、実施形態1〜9のいずれか一つに記載の不透明ガラスセラミック。
実施形態11
少なくとも1のネフェリン結晶相を含む不透明ガラスセラミックを製造する方法であって、
前駆体ガラスをガラスセラミックに変換するのに十分な温度で十分な時間にわたって前駆体ガラスを加熱する工程を含み、前記前駆体ガラスが、約30モル%〜約65モル%のSiO、約15モル%〜約40モル%のAl、約10モル%〜約20モル%の(NaO+KO)、約0モル%〜約10モル%のZnO、および約0モル%〜約10モル%のMgOを含み、ZnOとMgOとの合計量(ZnO+MgO)が約1モル%〜約10モル%の範囲内であることを特徴とする方法。
実施形態12
前記ガラスセラミックが、少なくとも1のスピネル構造相を更に含み、前記方法が、前記前駆体ガラスに遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも1の着色剤をドーピングする工程を更に含み、前記着色剤が、約0.05モル%〜約5モル%の範囲内の量で存在する、実施形態11に記載の方法。
実施形態13
前記スピネル構造相が、ガーナイト、マグネシウムガーナイト、アルミン酸マグネシウム、およびそれらの組合せを含む、実施形態12に記載の方法。
実施形態14
前記前駆体ガラスが、約45モル%〜約65モル%のSiO、約20モル%〜約30モル%のAl、約5モル%〜約15モル%のNaO、約1モル%〜約10モル%のKO、約1モル%〜約5モル%のZnO、約0モル%〜約5モル%のMgO、並びに、約0.1モル%〜約2モル%の遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも1の酸化物を含む、実施形態11〜13のいずれか一つに記載の方法。
実施形態15
前記前駆体ガラスが、約0モル%〜約12%のTiO、および約0モル%〜約12%のZrOの一方または両方を更に含み、TiOおよびZrOの合計量(TiO+ZrO)が約4モル%〜約12モル%の範囲内である、実施形態11〜14のいずれか一つに記載の方法。
実施形態16
前記遷移金属酸化物が、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、バナジウム、クロムの酸化物、およびそれらの組合せから選択される、実施形態12に記載の方法。
実施形態17
前記前駆体ガラスを生成するために、約1400℃〜約1800℃の範囲内の温度で約1時間〜約12時間の範囲内の時間にわたってバッチ組成物を溶融させる工程を更に含む、実施形態11〜16のいずれか一つに記載の方法。
実施形態18
前記前駆体ガラスが、約700℃〜約1200℃の範囲内の温度で加熱される、実施形態11〜17のいずれか一つに記載の方法。
実施形態19
前記前駆体ガラスが、約4時間〜約20時間の範囲内の時間にわたって加熱される、実施形態11〜18のいずれか一つに記載の方法。
実施形態20
前記前駆体ガラスが、炉内で、
(a)前記炉を、約1〜約10℃/分の範囲内の温度変化率で、約760℃〜約820℃の範囲内の第1の温度まで加熱し、前記炉を、約0.5〜約4時間の範囲内の時間にわたって前記第1の温度に保つ段階、および
(b)前記炉を、約1〜約10℃/分の範囲内の温度変化率で、約950℃〜約1050℃の範囲内の第2の温度まで加熱し、前記炉を、約4〜約16時間の範囲内の時間にわたって前記第2の温度に保つ段階
を含む二段階処理によって加熱される、実施形態11〜19のいずれか一つに記載の方法。
実施形態21
前記ガラスセラミックをイオン交換によって化学的に強化する工程を更に含む、実施形態11〜20のいずれか一つに記載の方法。

Claims (5)

  1. 少なくとも1のネフェリン結晶相と、
    遷移金属および希土類金属元素から選択される少なくとも1の着色剤がドーピングされたスピネル構造相であって、該スピネル構造相が、ガーナイト、マグネシウムガーナイト、アルミン酸マグネシウム、およびそれらの組合せを含む、スピネル構造相と、
    組成物であって、
    約30モル%〜約65モル%の範囲内の量のSiO
    約15モル%〜約40モル%の範囲内の量のAl
    NaOとKOとの合計量(NaO+KO)が約10モル%〜約20モル%の範囲内となる量で存在するNaOおよびKO、並びに、
    ZnOとMgOとを合わせた量(ZnO+MgO)が約1モル%〜約10モル%の範囲内である、約0モル%〜約10モル%の範囲内の量のZnOおよび約0モル%〜約10モル%の範囲内の量のMgO
    を含む組成物と、
    を含むことを特徴とする不透明ガラスセラミック。
  2. 前記組成物が、約45モル%〜約65モル%の範囲内の量のSiO、約20モル%〜約30モル%の範囲内の量のAl、約5モル%〜約15モル%の範囲内の量のNaO、約1モル%〜約10モル%の範囲内の量のKO、約1モル%〜約5モル%の範囲内の量のZnO、約0モル%〜約5モル%の範囲内の量のMgO、並びに、遷移金属および希土類元素から選択される少なくとも1の着色剤を含む、請求項1記載の不透明ガラスセラミック。
  3. Alに対する(NaO+KO)のモル比が約1未満である、請求項1記載の不透明ガラスセラミック。
  4. 前記ガラスセラミックが、遷移金属酸化物および希土類酸化物から選択される少なくとも約1の酸化物を含み、該酸化物が、約0.05モル%〜約5モル%の範囲内の量で存在する、請求項1記載の不透明ガラスセラミック。
  5. 前記ガラスセラミックがイオン交換によって化学的に強化された、請求項1記載の不透明ガラスセラミック。
JP2017503783A 2014-04-04 2015-04-02 ネフェリン結晶相を含む不透明で色のついたガラスセラミック Expired - Fee Related JP6678644B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201461975322P 2014-04-04 2014-04-04
US61/975,322 2014-04-04
PCT/US2015/023978 WO2015153829A1 (en) 2014-04-04 2015-04-02 Opaque colored glass-ceramics comprising nepheline crystal phases

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017510541A true JP2017510541A (ja) 2017-04-13
JP6678644B2 JP6678644B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=52946811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017503783A Expired - Fee Related JP6678644B2 (ja) 2014-04-04 2015-04-02 ネフェリン結晶相を含む不透明で色のついたガラスセラミック

Country Status (7)

Country Link
US (3) US9409815B2 (ja)
EP (1) EP3126301A1 (ja)
JP (1) JP6678644B2 (ja)
KR (1) KR102375268B1 (ja)
CN (1) CN106414355B (ja)
TW (1) TWI657061B (ja)
WO (1) WO2015153829A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019182718A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 株式会社オハラ 強化結晶化ガラス
JPWO2020031340A1 (ja) * 2018-08-09 2021-08-02 株式会社オハラ 結晶化ガラス基板
JPWO2020031341A1 (ja) * 2018-08-09 2021-08-02 株式会社オハラ 結晶化ガラス基板

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130136909A1 (en) 2011-11-30 2013-05-30 John Christopher Mauro Colored alkali aluminosilicate glass articles
US9409815B2 (en) * 2014-04-04 2016-08-09 Corning Incorporated Opaque colored glass-ceramics comprising nepheline crystal phases
US9359243B2 (en) * 2014-05-13 2016-06-07 Corning Incorporated Transparent glass-ceramic articles, glass-ceramic precursor glasses and methods for forming the same
KR102618609B1 (ko) * 2014-12-11 2023-12-27 코닝 인코포레이티드 유리 또는 유리-세라믹 제품에서 x-선 유도된 색상
WO2016187181A1 (en) * 2015-05-18 2016-11-24 Corning Incorporated Photoformable glass-ceramics comprising nepheline crystal phases
US10110042B2 (en) 2015-09-01 2018-10-23 Dell Products, Lp Cart for wirelessly recharging mobile computing devices
US9954388B2 (en) * 2015-09-01 2018-04-24 Dell Products, Lp Cover system for wireless power pad
US9859728B2 (en) 2015-09-01 2018-01-02 Dell Products, Lp System for securing a wireless power pad
US10148115B2 (en) 2015-09-01 2018-12-04 Dell Products, Lp Wireless charging pad with natural draft cooling and method therefor
US9954387B2 (en) 2015-09-01 2018-04-24 Dell Products, Lp Wireless charging pad with interdependent temperature control and method therefor
US9912187B2 (en) 2015-09-01 2018-03-06 Dell Products, Lp Wireless power transmission antenna with thermally conductive magnetic shield and method therefor
US9887555B2 (en) 2015-09-01 2018-02-06 Dell Products, Lp Articulating receiver for wireless power delivery system
US9905359B2 (en) 2015-09-01 2018-02-27 Dell Products, Lp Wireless power antenna winding including heat pipe and method therefor
US9973027B2 (en) 2015-09-01 2018-05-15 Dell Products, Lp Wireless power charging device with rear side magneto isolation marking
US9876382B2 (en) 2015-09-01 2018-01-23 Dell Products, Lp Peak power caching in a wireless power system
CN108883975A (zh) * 2016-01-13 2018-11-23 康宁股份有限公司 超薄、非易碎性玻璃及其制造方法
RU2619570C1 (ru) * 2016-02-05 2017-05-16 Акционерное общество "Обнинское научно-производственное предприятие "Технология" им. А.Г. Ромашина" Способ изготовления стеклокерамического материала кордиеритового состава
KR101813488B1 (ko) * 2016-04-06 2017-12-29 주식회사 하스 나노 크기의 결정상을 갖는 리튬 디실리케이트 결정화 유리 제조 방법
JP6685597B2 (ja) * 2016-04-14 2020-04-22 株式会社オハラ 曲面形状を有する結晶化ガラス部材の製造方法
US10476307B2 (en) 2017-03-13 2019-11-12 Dell Products, Lp Wireless power system with foreign object detection and method therefor
US10523037B2 (en) 2017-03-13 2019-12-31 Dell Products, Lp Thermal management at a wireless power system
US10361590B2 (en) 2017-03-13 2019-07-23 Dell Products, Lp Wireless power system with device specific power configuration and method therefor
WO2019051148A1 (en) * 2017-09-07 2019-03-14 Peiser Mark C GLASS COMPOSITIONS AND ASSOCIATED METHODS
CN107698166B (zh) * 2017-09-13 2020-07-28 承德新通源新型环保材料有限公司 带有金油滴样式花纹的微晶石及其制备方法
US11192818B2 (en) * 2017-11-30 2021-12-07 Corning Incorporated Ion exchangeable, transparent gahnite-spinel glass ceramics with high hardness and modulus
US10829408B2 (en) * 2017-12-13 2020-11-10 Corning Incorporated Glass-ceramics and methods of making the same
CN111153603B (zh) * 2018-11-08 2021-10-26 华为机器有限公司 玻璃材料、玻璃材料的制造方法、电子设备
CN109180000B (zh) * 2018-11-09 2022-05-17 广东省清远市质量计量监督检测所 高温熔块釉粉料及其与耐磨防滑陶瓷釉面砖的制备方法
JP2022509838A (ja) 2018-11-30 2022-01-24 コーニング インコーポレイテッド 高い硬度およびヤング率を有するイオン交換可能な不透明なガーナイト-スピネルガラスセラミック
CN111018354B (zh) * 2020-01-06 2021-04-02 武汉理工大学 一种具有较低熔制温度的尖晶石透明微晶玻璃及其制备和性能增强方法
CN111517645B (zh) * 2020-04-10 2023-04-07 广东健诚高科玻璃制品股份有限公司 一种玉玻璃、用于玉玻璃的低熔点浓缩着色剂及染色方法
CN114426398A (zh) * 2020-10-29 2022-05-03 华为技术有限公司 微晶玻璃、微晶玻璃的制备方法及电子设备
CN113149444A (zh) * 2021-04-30 2021-07-23 武汉理工大学 一种一步法化学强化钠霞石微晶玻璃的方法及化学强化钠霞石微晶玻璃

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3146114A (en) * 1958-12-30 1964-08-25 Corning Glass Works Method of making semicrystalline ceramic bodies and the composition thereof
US3528828A (en) * 1964-05-28 1970-09-15 Owens Illinois Inc Glass,ceramics,and method
US3720526A (en) * 1965-04-30 1973-03-13 Corning Glass Works Glass-ceramic body
US4022627A (en) * 1965-01-27 1977-05-10 Owens-Illinois, Inc. Crystallizable glasses and nephetine glass-ceramics containing ZrO2 and ZnO
JP2002265234A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Asahi Glass Co Ltd 光フィルタ基板用結晶化ガラスおよび光フィルタ
US20130224491A1 (en) * 2012-02-29 2013-08-29 Morten Mattrup Smedskjaer Aluminosilicate glasses for ion exchange

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US352638A (en) 1886-11-16 Martin m
BE585655A (ja) 1958-12-15
NL106626C (ja) 1958-12-30
US3313609A (en) 1963-06-18 1967-04-11 Corning Glass Works Method of making high strength nepheline crystalline glass
US3573072A (en) * 1964-05-05 1971-03-30 David A Duke Glass-ceramic article and method
NL132232C (ja) 1964-05-05
US3650720A (en) 1969-11-14 1972-03-21 Corning Glass Works Decorating glass-ceramic articles
US4341544A (en) * 1980-10-31 1982-07-27 Corning Glass Works Method of making peraluminous nepheline/kalsilite glass-ceramics
US4310595A (en) * 1980-10-31 1982-01-12 Corning Glass Works Peraluminious nepheline/kalsilite glass-ceramics
US4341872A (en) 1981-06-05 1982-07-27 Corning Glass Works Microwave-compatible nepheline glass-ceramics
US5275978A (en) 1987-12-11 1994-01-04 Nippon Electric Glass Company, Limited Colored crystallized glass article and method for producing the same
US5422318A (en) 1994-06-10 1995-06-06 Corning Incorporated Glass-ceramics and color package
ES2171316T3 (es) 1999-07-05 2002-09-01 Ferro Corp Sistema de esmalte cristalizable.
JP4704585B2 (ja) * 2000-07-07 2011-06-15 株式会社オハラ 低膨張透明結晶化ガラス、結晶化ガラス基板及び光導波路素子
WO2002096818A1 (fr) * 2001-05-29 2002-12-05 Asahi Glass Company, Limited Verre cristallise pour substrat de filtre optique et filtre optique
US8048816B2 (en) 2008-05-01 2011-11-01 Corning Incorporated Colored machinable glass-ceramics
CN102795779A (zh) 2011-05-27 2012-11-28 淄博钰晶新型材料科技有限公司 一种陶瓷基微晶复合板的生产工艺
DE102012105572B4 (de) * 2012-06-26 2019-05-29 Schott Ag Verfahren zur Herstellung einer Glaskeramik mit vorbestimmter Transmission
US9409815B2 (en) * 2014-04-04 2016-08-09 Corning Incorporated Opaque colored glass-ceramics comprising nepheline crystal phases

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3146114A (en) * 1958-12-30 1964-08-25 Corning Glass Works Method of making semicrystalline ceramic bodies and the composition thereof
US3528828A (en) * 1964-05-28 1970-09-15 Owens Illinois Inc Glass,ceramics,and method
US4022627A (en) * 1965-01-27 1977-05-10 Owens-Illinois, Inc. Crystallizable glasses and nephetine glass-ceramics containing ZrO2 and ZnO
US3720526A (en) * 1965-04-30 1973-03-13 Corning Glass Works Glass-ceramic body
JP2002265234A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Asahi Glass Co Ltd 光フィルタ基板用結晶化ガラスおよび光フィルタ
US20130224491A1 (en) * 2012-02-29 2013-08-29 Morten Mattrup Smedskjaer Aluminosilicate glasses for ion exchange

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019182718A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 株式会社オハラ 強化結晶化ガラス
JP7046688B2 (ja) 2018-04-13 2022-04-04 株式会社オハラ 強化結晶化ガラス
JPWO2020031340A1 (ja) * 2018-08-09 2021-08-02 株式会社オハラ 結晶化ガラス基板
JPWO2020031341A1 (ja) * 2018-08-09 2021-08-02 株式会社オハラ 結晶化ガラス基板
JP7183275B2 (ja) 2018-08-09 2022-12-05 株式会社オハラ 結晶化ガラス基板
JP7386790B2 (ja) 2018-08-09 2023-11-27 株式会社オハラ 結晶化ガラス基板

Also Published As

Publication number Publication date
TW201542482A (zh) 2015-11-16
US9409815B2 (en) 2016-08-09
TWI657061B (zh) 2019-04-21
US20160236969A1 (en) 2016-08-18
US9718725B2 (en) 2017-08-01
EP3126301A1 (en) 2017-02-08
US20150284288A1 (en) 2015-10-08
KR20160141828A (ko) 2016-12-09
US20170327411A1 (en) 2017-11-16
JP6678644B2 (ja) 2020-04-08
KR102375268B1 (ko) 2022-03-17
US10150694B2 (en) 2018-12-11
WO2015153829A1 (en) 2015-10-08
CN106414355A (zh) 2017-02-15
CN106414355B (zh) 2020-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6678644B2 (ja) ネフェリン結晶相を含む不透明で色のついたガラスセラミック
TWI811252B (zh) 玻璃陶瓷與玻璃
CN105120705B (zh) 耐热合成珠宝材料
JP5367952B2 (ja) 短時間のグレージングを伴うアルミノケイ酸リチウムガラス
TWI796316B (zh) 結晶化玻璃
TWI558681B (zh) 熔合形成及離子交換的玻璃陶瓷
JP5848258B2 (ja) ベータ石英ガラスセラミックおよび関連する前駆体ガラス
CN109476532A (zh) 经氧化锆韧化的玻璃陶瓷
CN107810167B (zh) 包含霞石结晶相的光可形成玻璃陶瓷
RU2645687C1 (ru) Прозрачный ситалл и способ его получения
CN1974456B (zh) 一种微晶玻璃毛板的生产方法
JP2006327882A (ja) 結晶化ガラス、結晶化ガラス建築材料及び結晶化ガラス物品の製造方法
Kang et al. Structural states of Co (II) in β-eucryptite-based glass-ceramics nucleated with ZrO2
CN109661380B (zh) 斜锰辉石玻璃陶瓷
TANG et al. Effect of Zinc Oxide on Structure and Transmission Property of MgO–Al 2O 3–SiO 2 Glass-Ceramics
TW202342383A (zh) 玻璃陶瓷及其製造方法和元件
TW202100483A (zh) Li2O-Al2O3-SiO2系結晶化玻璃

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6678644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees