JP2017509414A - ヘアクリッピングデバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、以下:ハウジング(14)、ハウジング(14)の末端部(18)上に配置され、固定カッティングエッジ(26)を有する固定カッティングブレード(22)および可動カッティングエッジ(28)を有する可動カッティングブレード(24)を含む、カッティングアセンブリ(16)、およびハウジング(14)に取り付け可能な櫛付属具(12)、を含み、ここで、櫛付属具(12)は、ハウジング(14)の前側(36)に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジ(26、28)を覆うように構成された第1の櫛要素(34)を含み、ここで、前側(36)が、末端部(18)およびカッティングアセンブリ(16)の横方向にあり;ここで、第1の櫛要素(34)が、互いに平行で、第1の櫛要素(34)の長手方向(46)に平行にある複数の第1の櫛のリブ(38)を含み、ここで、長手方向(40)に垂直な側方(44)で測定された2つの第1の櫛のリブ(38)間の距離として定義されるギャップサイズ(42)が、1mmより小さく、ここで、側方(44)で測定された第1の櫛のリブ(38)のうちの1つの幅(46)およびギャップサイズ(42)の合計として定義されたピッチサイズ(48)が、2mmより小さい、ヘアクリッピングデバイスに関する。

Description

本発明の分野
本発明は、ヘアクリッピングデバイスに関し、特に、ヘアクリッピングデバイスのハウジングに取り付け可能な櫛付属具(comb attachment)を有するヘアクリッピングデバイスに関する。本発明は、さらに櫛付属具自体に関する。
本発明の背景
電気ヘアカッティング器具は一般に知られており、主供給電源または電池により給電されるか拘わらず、トリマー、クリッパーおよびシェーバーを含む。かかるデバイスは、通常、体毛、特に顔および頭部の毛をトリミングするために使用され、これにより人は手入れが行き届いている身なりを有することができる。
通常、毛をカットするための従来のデバイスは、前部またはカッティング端部(以下、末端部(distal end)と称される)および反対側のハンドル端部を有する細長いハウジングを形成する本体を含む。カッティングアセンブリは、末端部に配置される。カッティングアセンブリは、通常、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む。可動カッティングブレードは、固定カッティングブレードに対して反復的に動く。カッティングアセンブリは、通常、ヘアクリッパーのハウジングに対して単一の位置に固定され、それにより、カッティングアセンブリの向きは、ヘアクリッピングデバイスのハウジングまたは本体を方向づけるユーザによって決定される。固定カッティングエッジおよび可動カッティングエッジは、それぞれ、固定カッティングブレードおよび可動カッティングブレードの先端部(tip portion)に配置される。これらのカッティングエッジは、通常、ヘアクリッパーハウジングの前側の外に突き出て、それにより、カッティングエッジは、常にユーザに見える。これは、ユーザがどこでちょうど毛がカットされるかを見ることをより容易にし、ヘアクリッピングデバイスを使用して細やかな髪型(fine hair contour)を形成および作り出す場合に、特に有利である。
異なるヘアカット長さ(hair cut length)に使用する可能性を提供するヘアクリッピングデバイスに対して多くのユーザの要求が存在するので、多くの既知のヘアクリッピングデバイスは、別々に、異なるサイズの櫛付属具を使用する。これらの櫛付属具は、通常、ヘアクリッピングデバイスの末端部に取り付けられて皮膚に対してカッティングアセンブリを位置させる。言い換えれば、かかる櫛付属具は、皮膚の上を動き、カッティングアセンブリに向かって毛を案内するガイドとして使用される。典型的に、櫛付属具は、毛が広がって伸びている皮膚の表面から離れて、カッティングアセンブリ上方に取り付けられ、かつ、カッティングブレードの、特に、それらのカッティングエッジ(固定カッティングエッジおよび可動カッティングエッジ)の間隔を空ける。しかしながら、ヘアカット長さが変わると、常に、異なるものによって櫛付属具を交換しなければならないことは、ユーザにとっては煩わしいものであり得、これは、時間がかかるだけでなく、ユーザはまた、複数の異なるサイズの櫛付属具を保管しておかなければならないためである。
したがって、多くの従来のヘアクリッピングデバイスは、ヘアクリッピングデバイスのハウジングに対して異なる位置に調節可能な1つの櫛付属具だけを使用する。よって、ユーザは、異なるヘアカット長さをもたらす異なる位置間で櫛付属具を取り換えることができる。通常、これらの可動可能な櫛付属具は、3mm、5mm、7mm、9mm、通常10mmまでのヘアカット長さ間で調節され得る。
櫛付属具と組み合わせてヘアクリッピングデバイスを使用する場合には、複数の問題が生じ得る。1つの問題は、櫛付属具により、カッティングアセンブリの可視性が減少され得ることである。これはしばしば、ユーザが固定および可動カッティングエッジの位置を観察して、毛がカットされる正確な場所を見ることをより困難にする。櫛のリブは通常カッティングエッジを覆い、よって、使用の間にユーザの皮膚およびカッティングアセンブリ間に位置されるので、櫛付属具はまた、カットされる毛の到達可能性を損なう。櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスを使用する場合のさらなる挑戦は、効率的な毛の持ち上げを保証することである。特に硬いおよび/またはカールした毛をカットする場合には、これらの毛がカッティングアセンブリに到達してカットされ得るように、毛を能動的に捕捉して持ち上げることが困難なことがある。既知の櫛付属具のほとんどは、ヘアカット長さに適合させるための距離要素として機能するのみであるが、それらの自然な向きから毛を持ち上げるための能動的なヘア操作を提供して、それにより特に硬くてカールした毛を意図されたとおりに能動的に捕捉してカッティングエッジに到達させる可能性を増加させない。これにより、櫛付属具のリブにより効率的に全ての毛を持ち上げる前に、多くのストローク(stroke)が必要であり得る。
特許出願文献EP 2105267 A1は、取り付け可能な櫛ユニットを有するヘアクリッパーを開示する。このヘアクリッパーの櫛形状ブレードユニットは、その本体部分の前部長手方向の端部部分に配置されている。櫛ユニットは、クリップされる毛束(hair strand)が通る、複数の毛束通路を有する第1の櫛部分を含む。第1の櫛部分が使用位置にある場合には、第1の櫛部分は、本体部分の前部長手方向側を覆うように配置されている。
特許出願文献US 2011/0016723 A1は、その前側に歯を有する固定されたカッティング要素、その前側に歯を有して固定されたカッティング要素に対して振動可能な移動式カッティング要素を含むヘアトリマーを開示する。歯の間に皮膚が捕捉されるか、または歯が痛みを伴う皮膚の怪我をもたらす、例えば、毛細管(capillary duct)などの皮膚の開口部中へ入り込み得るリスクを減らすために、その前側に歯を有し、固定されたカッティング要素上に配置され、ユーザの皮膚上にヘアトリマーを位置させるのに使用される保護サポートが提供される。
ほとんどのヘアクリッピングデバイスにおけるさらなる一般的な問題は、毛の散らかりの周知の効果である。カットされた毛は通常回収されないので、かかるヘアクリッピングデバイスの使用は、その後にランダムに分布して散らかった、カットされた毛の大きな乱雑さ(mess)を残す。量および広がりの両方においてカットされた毛のこのランダムな分散を減らすことは、多くのユーザにより評価されるであろう。よって、システムの外へランダムに飛び出すカットされた毛の量を減らすことは有利であろう。
よって、なお改善の余地がある。
本発明の要約
本発明の目的は、上記の問題を克服する、ヘアクリッピングデバイスおよびかかるヘアクリッピングデバイスのための櫛付属具を提供することである。特に、カッティングアセンブリの到達可能性および可視性を確実にし、毛の捕捉および持ち上げを改善し、同時にシステムの外へ飛び出すカットされた毛のランダムな分散を防止するかまたは少なくとも減少させる、櫛付属具を有する改善されたヘアクリッピングデバイスを提供することが目的である。
本発明の第1の側面によれば、この問題は、以下:
− ハウジング、
− 前記ハウジングの末端部上に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む、カッティングアセンブリ、および
− ハウジングに取り付け可能な櫛付属具、
を含み、
ここで、櫛付属具は、ハウジングの前側に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジを覆うように構成された第1の櫛要素を含み、ここで、前記前側が、末端部およびカッティングアセンブリの横方向にあり;
ここで、第1の櫛要素が、互いに平行で、第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み、ここで、長手方向に垂直な側方で測定された2つの第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズが、1mmより小さく、ここで、側方で測定された第1の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズが、2mmより小さい、
ヘアクリッピングデバイスにより解決される。
本発明の第2の側面によれば、ハウジング、および前記ハウジングの末端部に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含むカッティングアセンブリを有するヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具が提示される。櫛付属具は、ハウジングの前部に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジを覆うように構成された、第1の櫛要素を含む。言及された前側は、末端部およびカッティングアセンブリの横方向にある。第1の櫛要素は、互いに平行で、第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含む。長手方向に垂直な側方で測定された2つの第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズは、1mmより小さい。側方で測定された第1の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズは、2mmより小さい。
言い換えると、本発明のこの第2の側面は、使用の間、カッティングアセンブリで皮膚上に存在する毛を刈るために皮膚上で移動方向に移動される、ヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具に関する。この櫛付属具は、第1の櫛要素を含み、この第1の櫛要素は、互いに平行で、第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含む。長手方向に垂直な側方で測定された2つの第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズは、1mmより小さく、側方で測定された第1の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズは、2mmより小さい。本発明のこの第2の側面による櫛付属具は、ヘアクリッピングデバイスのハウジングの前側に配置されるように構成される。さらに、櫛付属具がヘアクリッピングデバイスに取り付けられる場合には、第1の櫛要素の長手方向は、使用の間に皮膚から離れる向きに配置され、第1の櫛要素は、ヘアクリッパーカッティングアセンブリの前にある。
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項において定義される。特許請求の範囲に記載された櫛付属具は、特許請求の範囲に記載されたヘアクリッピングデバイスのような、および従属請求項において定義されるとおりの、類似のおよび/または同一の好ましい実施形態を有することが理解されなければならない。
本願において提示される櫛付属具は、従来技術の既知の櫛付属具と比較して、極めて微細なピッチを有する構造を有する櫛要素を有する。前記微細なピッチを有する第1の櫛要素は、末端部の横方向に、すなわち、カッティングアセンブリの下側の横方向にあるハウジングの前側上に配置され、ここで、前記下側は、可動カッティングブレードから離れて対向する固定カッティングブレードの側面を示す。用語「横方向」は、本願において、必ずしも「垂直」としてではなく「非平行」として理解されなければならない。
微細なピッチを有する第1の櫛要素について特徴的である、ギャップサイズおよびピッチサイズについて特許請求の範囲に記載される寸法は、単なる任意の設計選択としてみられず、本出願人の具体的な実験から得られる得ることが留意される。第1の櫛要素の櫛のリブは、「通常の」櫛付属具と比較して、ずっとより小さな幅を有し、互いにずっとより近くに配置される。これによりまた、第1の櫛要素の櫛のリブの部材全体が、「通常の」櫛付属具と比較して増加するという事実がもたらされる。普通の櫛付属具は、通常は、それらの間に比較的大きなギャップサイズを有する、5〜10個までの櫛のリブを有する。提示される第1の櫛要素は、互いに平行にあり、それらの間に比較的小さなギャップサイズを有する、20〜30個までの櫛のリブを有し得る。
ヘアクリッピングデバイスのための櫛付属具の前面セクションを構築し、1mm未満のギャップサイズおよび2mm未満のピッチサイズを有する、第1の櫛要素が、いくつかの利点を提供することが示された:かかる微細なピッチを有する櫛構造により、毛がより良好に捕捉されて、より効率的にカッティングアセンブリ中に持ち上げられることが実施される。櫛のリブが近い間隔を有するという事実により、それらの自然な向きから毛を持ち上げるための能動的な操作が必要である、カールして硬い毛には特に重要である、毛が能動的に捕捉されて持ち上げられる可能性を増加させるであろう。したがって、微細なピッチを有する櫛構造により、改善されたヘアカッティング性能がもたらされ、全ての毛が第1の櫛要素により効率的に持ち上げられてカッティングアセンブリによりカットされる前に必要なストロークの数を減少させ得る。
さらなる利点は、第1の櫛要素の微細なピッチを有する格子の(grating)構造により、多くの毛がカットされた後にシステムの外へ飛び出すことを防止することである。よって、カットされた毛の制御されない分散から通常生じる乱雑さを、本願において提示される櫛付属具により防止し得る。
新規に提示される櫛要素について本願において教示されるとおりの、ギャップサイズおよびピッチサイズの減少が全く自明ではなかったことがまた留意されなければならない。従来技術の櫛付属具はむしろ、比較的大きな幅およびそれらの間の相対的に大きなギャップを有する、数個のみの櫛のリブを有する櫛要素に焦点を当てたものであり、それは、従来技術の櫛付属具のほとんどは、櫛付属具およびカッティングアセンブリ間で捕捉される毛により生じ得る、所望されない妨げ(clogging)効果を防止することを意図したものであるからである。それとは別に、より皮膚にやさしく機械的により安定であると考えられる、それらの間により大きなギャップを有する、より厚い櫛のリブである。
しかしながら、櫛のリブの数全体が増加され、それらの間のギャップが相対的に小さく、それにより本願において提示される第1の櫛要素が不快さを感じさせないので、極めて小さな幅を有する櫛のリブであっても許容可能な皮膚の快適さをもたらし得ることを本出願人の実験は示した。従来技術の櫛付属具の櫛のリブと比較して、櫛のリブは、それとは別によりフレキシブルである。これは、ユーザの快適さに関しても有利であることを示した。
実施形態によれば、ギャップサイズは、0.2mmより大きく、0.8mmより小さい。なおより好ましくは、ギャップサイズは、0.3mm〜0.6mmである。選択された下限は、特に、毛が0.2mmまでの直径を有し得るという事実からもたらされる。
さらなる実施形態によれば、ピッチサイズは、0.7mmより大きく、1.7mmより小さくなるように選択される。本願において言及されるギャップサイズおよびピッチサイズは、好ましくは、全ての第1の櫛のリブおよび全ての第1の櫛のリブ間の、すなわち、単一のもののみではないサイズを指すことが留意されなければならない。0.7mm〜1.7mmの上記のピッチサイズは、毛の均一な分布、皮膚のひっかきなしを保証し、したがって、皮膚の刺激なしまたはわずかな皮膚の刺激のみをもたらす。
さらなる実施形態によれば、第1の櫛のリブの幅は、0.5mmより大きく、1mmより小さい。櫛のリブのかかる小さな幅は、カッティングアセンブリのきちんとした良好な可視性を保証する。
さらなる実施形態によれば、側方および長手方向に垂直に測定された第1の櫛のリブの高さは、1mmより大きく、2mmより小さい。したがって、第1の櫛要素の最上側部(カッティングアセンブリから離れて対向する第1の櫛要素の側)は、相対的に固定および可動カッティングエッジの近くに配置され、これにより、カッティングエッジが、ユーザにきちんと良好に見える。
さらなる実施形態によれば、長手方向に沿って測定された第1の櫛のリブの長さは、25mm以下である。
より長い櫛のリブはフレキシブル過ぎであり、不安定過ぎであることが示されたので、第1の櫛のリブの長さについてのこの上限が選択された。その代わりに、25mm未満の長さにより、比較的硬い櫛のリブがもたらされる。
さらなる実施形態によれば、ヘアクリッピングデバイスは、長手方向に実質的に平行なカッティングアセンブリに対する櫛付属具の位置を調節するための調節機構をさらに含む。
これにより、ヘアクリッピングデバイス上で単一の櫛付属具を有することが可能となり、これは、ユーザのニーズに応じた長さの設定の調節が可能である。調節機構により、好ましくは、例えば1mm〜21mmなどの長さの設定を調節することが可能となる。調節機構は、例えば1mmのステップなどの予め定義されたステップの長さ設定を可能にするように、または例えば1mm〜21mmなどの全範囲にわたるステップなしの設定を可能にするようにのいずれかとなるように構成されてもよい。
調節機構は、櫛付属具上に配置された対応するガイドレールと係合する、ヘアクリッパーハウジング上に提供された、1つまたは2つ以上のガイドレールを含んでもよい。同様に、ラチェットタイプガイドレールを含むこともまた可能である。
好ましい実施形態によれば、調節機構は、異なる調節位置間で櫛付属具を調節するように構成され、ここで、調節機構は、第1の櫛のリブの背面および固定カッティングエッジ間で、2mm未満の、好ましくは1mm未満の実質的に等しい距離を確実にするように構成される。
言い換えると、これは、第1の櫛のリブの背面が、長さの設定とは独立して、固定カッティングエッジに対して2mm未満の一定の距離を有することを意味する。長さの設定を変化させる一方で、第1の櫛のリブの背面は、固定カッティングエッジに対しておよそ前記距離を一定に有する。これは、第1の櫛要素が、長さの設定範囲全体にわたってカッティングアセンブリの近くに接触したままであることを確実にする。2mm未満の、好ましくは1mm未満の距離により、カットされた毛がシステムの外へ落ちて、辺り一面に散らばることを効率的に防止するという利点が提供される。第1の櫛のリブの背面は、使用中にカッティングアセンブリに向かって対向する第1の櫛のリブの側面を示すことを意味することが留意されなければならない。
さらなる実施形態によれば、第1の櫛のリブの自由端部は、丸くなった先端部分を含む。前記自由端部は、言い換えると半径を有する。かかる丸くなった先端部は、特に皮膚の刺激を防止する。
さらなる改良によれば、櫛付属具は、ハウジングの末端部を少なくとも部分的に覆うように構成された第2の櫛要素をさらに含み、ここで、第2の櫛要素は、互いに平行で第1の櫛要素の第1の櫛のリブの横方向にある、複数の第2の櫛のリブを含み、ここで、第1の櫛のリブの自由端部は、第2の櫛のリブの自由端部から離れて間隔が空けられ、それにより、第1および第2の櫛要素間にギャップが生じる。
したがってこの改良により、櫛付属具は、第1および第2の櫛要素間では閉じられていないが、好ましくはカッティングアセンブリに平行に、側方に伸びるギャップを含む。よって、第1の櫛要素は、第2の櫛要素には直接連結していないが、ギャップにより分離されている。このギャップにより、ユーザの皮膚により近づけることが可能となる。これにより、カッティングエッジに到達する毛の能力が改善される。よって、ギャップによりヘアカッティング性能が改善される。
さらに、第1および第2の櫛要素間のギャップにより、第2の櫛要素のギャップサイズおよびピッチサイズを、第1の櫛要素のギャップサイズおよびピッチサイズと異ならせることが可能となる。よって、第2の櫛要素は、第1の櫛のリブの寸法とは異なる寸法を有する、より少ない櫛のリブを有してもよい。第2の櫛のリブの幅および高さは、好ましくは第1の櫛のリブの幅および高さより大きくなるように選択される。
さらなる実施形態によれば、第2の櫛のリブは、第2の櫛要素の長手方向に平行にあり、ここで、第1の櫛要素の長手方向および第2の櫛要素の長手方向間の角度は、90°より小さく、好ましくは80°より小さい。第1の櫛要素および第2の櫛要素間で80°未満の角度が、毛が効率的になお捕捉され得ることを確実にすること、およびより大きな角度により第1の櫛要素の上記の有利な持ち上げ機能の減少または損失すらがもたらされるであろうことが示された。
なおさらなる実施形態によれば、ヘアクリッピングデバイスはさらに、カッティングアセンブリおよび櫛付属具間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニットを含んでもよい。かかる吸引ユニットは、カットされた毛を吸引し、それらを回収表面または回収容器に向かってガイドしてもよい。第1の櫛要素の上記の微細なピッチを有する櫛構造と組み合わせると、これは、なおさらに効率的にカットされた毛の所望されない分散を防止し、すなわち、カットされた毛がシステムの外へ落ちることを防止する。
図面の簡単な説明
本発明のこれらのおよび他の側面は、以下で説明される実施形態(単数および複数)を参照して明らかとなり、および説明されるであろう。以下の図面において
図1は、本発明の櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスの実施形態の透視図を示し; 図2は、櫛付属具なしの、図1に示されたヘアクリッピングデバイスの実施形態の透視図を示し; 図3は、上からの本発明のヘアクリッピングデバイスの前面セクションの拡大図を示し; 図4は、下からの本発明のヘアクリッピングデバイスの前面セクションの拡大図を示し; 図5は、本発明のヘアクリッピングデバイスの前面セクションの拡大側面図を示す。
本発明の詳細な説明
図1および2は、櫛付属具ありおよびなしの本発明のヘアクリッピングデバイスの実施形態を示す。その中でヘアクリッピングデバイスは、その全体が参照符号10により示される。
ヘアクリッピングデバイス10は、ヘアクリッパー10に取り外し可能に取り付け可能な櫛付属具12を含む。図1は、櫛付属具12を有するヘアクリッピングデバイス10を示す一方で、図2は、櫛付属具12のないヘアクリッピングデバイス10を示す。
ヘアクリッピングデバイス10は、全ての残りの部分が通常一体化されて櫛付属具12が取り付けられ得るハウジング14を含む。ハウジング14はまた、カッティングアセンブリ16のためのホルダとしての役割を果たす。カッティングアセンブリ16は、ハウジング14の末端部18に取り外し可能に固定されてもよい。しかしながら、カッティングアセンブリ16はまた、ハウジング14の末端部18に永久に固定されてもよい。ハウジング14は通常、その後方端部、すなわち、末端部18の反対の端部でハンドル20を形成する細長い本体として実現される。
カッティングアセンブリ16は、固定カッティングブレード22および可動カッティングブレード24を含む。可動カッティングブレード24は、既知の方法で固定カッティングブレード22の上面上に置き替え可能に取り付けられる。1つまたは2つ以上のスプリング(図示せず)の補助により、可動カッティングブレード24は、固定カッティングブレード22に対して弾力的にバイアスされる(resilient biased)。2つのカッティングブレード22、24を一緒に近づけたままにするために、このスプリングは、ばね力を可動カッティングブレード24に行使する。カッティングブレード22、24の両方は、互いに平行に配置された複数のカッティング歯を有するカッティングエッジ26、28をそれぞれ含む。固定カッティングブレード22のカッティングエッジ26は、本願において、固定カッティングエッジ26として示される。可動カッティングブレード24のカッティングエッジ28は、本願において、可動カッティングエッジ28として示される。
操作の間、固定カッティングブレード22および固定カッティングブレード22上で反復する可動カッティングブレード24の相互作用によりヘアカッティングを行い、これは、他の従来のヘアクリッピングデバイスから知られていることである。
固定カッティングブレード22は、可動カッティングブレード24より厚くなるように通常設計されている。前記固定カッティングブレード22はまた、「ガード」として示される。良好なカッティング性能を受けるために、可動カッティングブレード24は、能動的にガード22の上面上に押し付けられ、いわゆる歯圧(teeth pressure)を受ける。この歯圧は、とりわけ、2つのカッティングブレード22、24を一緒に押す上記のスプリングにより保証される。
モータ(図示せず)を含む駆動配置は、固定カッティングブレード22に対して振動することにより可動カッティングブレード24を駆動するように構成される。モータ自体は、主供給電源または電池駆動のいずれかにより給電される電気モータとして通常実現される。
達成されるべき所望のヘアカット長さに応じて、ヘアクリッピングデバイス10を、櫛付属具12ありまたはなしのいずれかで使用してもよい。特により長いヘアカット長さが所望される場合には、櫛付属具12を、ハウジング14の末端部18に取り付けてもよい。図1に示すとおり、櫛付属具12は、それによりカッティングアセンブリ16の上に取り付けられて、毛が広がって伸びるユーザの皮膚の表面から離れてカッティングブレード22、24と間隔を空ける。それは言わば、ユーザの皮膚およびカッティングアセンブリ16間のスペーサとして作用し、それにより、櫛付属具12のないヘアクリッピングデバイス10の使用と比較して、ヘアカットの得られる長さが増加される。
櫛付属具12は、好ましくはハウジング14に対して置き換え可能となるように設計され、それにより、異なるヘアカット長さを、1つのおよび同一の櫛付属具12により達成し得る。それに加えてヘアクリッピングデバイス10は、ハウジング14に対して櫛付属具12の位置を調節するための調節機構30を含む。調節機構30は、図1および2に示される実施形態によれば、ハンドル20の長手軸についての調節ホイールを変更する(tuning)ことにより櫛付属具12をシフトさせることを可能にする調節ホイールを含む。しかしながら、調節機構30をまた、例えば、シフトバーまたは他のタイプの機械的シフト機構を含むなどの異なった設計にしてもよいことが留意されなければならない。示された実施形態においては、櫛付属具12は、ハウジング14の2つの反対の側方上に配置された2つのガイドレール32a、b、および櫛付属具12の内側上に配置された2つの対応するガイドレール(図示せず)によりガイドされる。これらのガイドレールの代わりに、ラチェットタイプ機構を提供してもよい。
ハウジング14に対して櫛付属具12の位置を調節するための調節機構30を、種々の他の方法で実現し得ることが留意されなければならない。ハウジング14に対する櫛付属具12のステップなしの調節の代わりに、例えば1mmステップなどのある予め定義されたステップでの段階的調節を提供するために、他の調節機構を考えることができる。
本発明の主要な目的の1つは、櫛付属具12の構造上の技術的設計に関する。櫛付属具12がヘアクリッピングデバイス10のハウジング14に取り付けられた場合に、櫛付属具12は、ハウジング14の前側36上に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジ26、28を覆うように構成された第1の櫛要素34を含む。ハウジング14の前側36が、ハウジング14の末端部18に提供された表面の横方向にあるハウジング14の上側を示さなければならないことが留意されなければならない。末端部18における言及された後者の表面は、カッティングアセンブリ16の底側に、すなわち、可動カッティングブレード24から離れて対向する固定カッティングブレード22の側に配置される。本発明の意味において、「横方向」は、必ずしも「垂直」として理解されなければならないものではない。用語「横方向」は、「非平行」として理解されなければならない。
第1の櫛要素34の拡大図が図3に示される。第1の櫛要素34は、複数の第1の櫛のリブ38を含む。これらの第1の櫛のリブ38は、互いに平行に配置され、第1の櫛要素34の長手方向40に平行にある。第1の櫛のリブ38全ては、好ましくは同一の寸法を有する。従来技術の既知の櫛要素とは対照的に、第1の櫛のリブ38の寸法および第1の櫛のリブ38間の距離は、極めて微細なピッチを有する櫛構造をもたらす、比較的小さいものであるように選択される。2つの隣接する櫛のリブ38間の距離42は、好ましくは1mmより小さい。前記距離42は、本願においてギャップサイズとして示される。ギャップサイズ42は、側方44で測定された2つの隣接する櫛のリブ38間の距離として定義され、ここで、側方44は、第1の櫛のリブ38の長手方向40に垂直に配置される。言及されたギャップサイズ42は、好ましくは全ての隣接する櫛のリブ38間で生じることが留意されなければならない。各第1の櫛のリブ38の幅46は、好ましくは0.5mm〜1mmの範囲である。前記幅46は、側方44で測定された各第1の櫛のリブ38の寸法を示す。ギャップサイズ42および幅46の合計として定義されるピッチサイズ48は、好ましくは2mmより小さい。
第1の櫛要素34のかかる微細なピッチを有する櫛構造により、カールして硬い毛が能動的に捕捉されて持ち上げられる可能性が増加される。言い換えると、第1の櫛要素34はまた、それらの自然な向きからカールして硬い毛を持ち上げるための能動的な操作を提供し、それにより、より大きな櫛のリブを有する、顕著により大きなギャップサイズを普通は有する、従来技術の「通常の」櫛付属具とは対照的に、ヘアカッティング性能が顕著に改善される。
比較的小さなピッチサイズ48により、互いに平行に配置された第1の櫛のリブ38の数全体はまた、当該技術分野において既知の「通常の」櫛付属具と比較して増加される。かかる櫛付属具は、通常幅全体がおよそ20〜50mmを有する。よって、本願において提示されるとおりの2mm未満のピッチサイズにより、20またはそれより多い第1の櫛のリブ38の数全体がもたらされる。
微細なピッチを有する格子の構造により、カットされた毛がシステムの外へ飛び出して、浴室中での辺り一面への分散を防止するという利点がさらに提供される。これとは対照的に、カットされた毛は、第1の櫛要素34およびハウジング14間で回収されるであろう。
本出願人の実験は、以下の好ましいサイズ寸法を導き出した。ギャップサイズ42は、好ましくは0.2mm〜0.8mmであるように選択される。ピッチサイズ48は、好ましくは0.7mm〜1.7mmであるように選択される。第1の櫛のリブ38の幅46は、好ましくは0.5mm〜1mmであるように選択される。第1の櫛のリブ38の高さ50(図5を参照)は、好ましくは1mm〜2mmであるように選択される。前記高さ50は、長手方向および側方40、44に垂直に測定された第1の櫛のリブ38の寸法を示す。かかる小さな高さにより、カッティングアセンブリ16の増加された可視性の利点が提供され、それにより、カッティングアセンブリ16は、特にカッティングエッジ26、28は、使用の間ユーザに常にはっきりと見える。これは、ユーザにとってヘアクリッピングデバイス10の取り扱いを楽にする。
第1の櫛のリブ38が(極めて小さな幅46および高さ50を有して)極めて薄く設計されていても、第1の櫛要素34がユーザにとって大変快適であることが示され、それにより皮膚の刺激が生じないことが留意されなければならない。これは特に、ピッチサイズ48/ギャップサイズ42の比較的小さなものが選択されたという事実によるものである。さらに、第1の櫛のリブ38の自由端部または末端部52は、好ましくはユーザのための快適さをさらに増加させるために丸くなった先端部分を含む。
長手方向40に沿って測定された第1の櫛のリブ38の長さ54は、好ましくは25mm以下である。より長い長さ54は、フレキシブル過ぎで弱過ぎる櫛のリブ38をもたらすであろう。
上記の機能および第1の櫛要素34の利点を保証するために、使用の間、カッティングエッジ26、28に対向する第1の櫛要素の背面を、カッティングエッジ26、28に近接して配置しなければならない。これはまた、異なる長さの設定を確実にしなければならない。したがって、上記の調節機構30は、好ましくは異なる調節位置間で櫛付属具12を調節するように構成され、ここで、調節機構30は、第1の櫛のリブ38の背面56および固定カッティングエッジ28間の実質的に等しい距離を確実にする(図5を参照)。言及された後者の距離は、好ましくは2mmより小さく、より好ましくは1mmより小さい。かかる近接さは、第1の櫛要素34の上記機能を保証し、すなわち、カットされた毛がシステムの外へ飛び出すことを防止する。ヘアクリッピングデバイス10が、カッティングアセンブリ16および櫛付属具12間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニット(図示せず)をさらに含む場合には、この機能はなお改善され得る。かかる吸引ユニットは、カットされた毛を吸引し、ハウジング14の内部内の空間的区画でそれらを回収することを可能にし得る。
櫛付属具12のさらなる特徴が、図4に示される。図4は、下からの櫛付属具12を示す。その中に示される実施形態によれば、櫛付属具12は、第2の櫛要素58をさらに含む。この第2の櫛要素58は、第1の櫛要素34の横方向に配置され、ヘアクリッパーハウジング14の末端部18、すなわち、カッティングアセンブリ16の底側を覆うように構成される。カッティングアセンブリ16の底側は、可動カッティングブレード24から離れて対向する固定カッティングブレード22の側である。第2の櫛要素58は、互いに平行にある複数の第2の櫛のリブ60を含む。第2の櫛のリブ60は、好ましくは第2の櫛要素58の長手方向62に平行に配置される。
図4において読み取ることができるとおり、第2の櫛要素58の寸法、特に第2の櫛のリブ60のギャップサイズ、幅、ピッチサイズおよび厚さは、第1の櫛要素34の寸法とは異なる。第2の櫛要素58は、好ましくはそれらの間でより大きなギャップを有するより数の少ない櫛のリブ60を含む。櫛のリブ60はまた、第1の櫛要素34の櫛のリブ38より厚く、より広い幅であるように選択される。
第2の櫛のリブ60の自由端部64は、第1の櫛のリブ38の自由端部52から離れて間隔が空けられる。したがって、第1の櫛要素34は、櫛付属具12の前面セクションで第2の櫛要素58に連結されていない。ギャップ66が第1および第2の櫛要素34、58間で生じ、そのギャップ66は、側方44に実質的に平行にある。このギャップ66により、ユーザが彼/彼女の皮膚をカッティングアセンブリ16のカッティングエッジ26、28により近づけることが可能となり、これにより、より良好なヘアカッティング性能が確実となる。
本発明は要約すると、毛の持ち上げを改善してシステムの外へカットされた毛が飛び出すことを防止するために、微細なピッチを有する格子の構造を有する、改善された櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスを提供する。
本発明が、図面及び上記説明において、例示されて詳細に説明されてきた一方で、かかる例示及び説明は、例示的なものまたは例であって、限定的なものではないと解釈されるべきであり;本発明は、開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態への他の変形が、特許請求の範囲に記載の発明を実施する際、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の検討から、当業者によって、理解されて実現され得る。
特許請求の範囲において、用語「含む(comprising)」は、他の要素またはステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」または「an」は、複数形を排除するものではない。単一の要素又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載されるいくつかのアイテムの機能を満たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実が、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。
特許請求の範囲におけるあらゆる参照符号は、本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。
本発明の分野
本発明は、ヘアクリッピングデバイスに関し、特に、ヘアクリッピングデバイスのハウジングに取り付け可能な櫛付属具(comb attachment)を有するヘアクリッピングデバイスに関する。本発明は、さらに櫛付属具自体に関する。
本発明の背景
電気ヘアカッティング器具は一般に知られており、主供給電源または電池により給電されるか拘わらず、トリマー、クリッパーおよびシェーバーを含む。かかるデバイスは、通常、体毛、特に顔および頭部の毛をトリミングするために使用され、これにより人は手入れが行き届いている身なりを有することができる。
通常、毛をカットするための従来のデバイスは、前部またはカッティング端部(以下、末端部(distal end)と称される)および反対側のハンドル端部を有する細長いハウジングを形成する本体を含む。カッティングアセンブリは、末端部に配置される。カッティングアセンブリは、通常、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む。可動カッティングブレードは、固定カッティングブレードに対して反復的に動く。カッティングアセンブリは、通常、ヘアクリッパーのハウジングに対して単一の位置に固定され、それにより、カッティングアセンブリの向きは、ヘアクリッピングデバイスのハウジングまたは本体を方向づけるユーザによって決定される。固定カッティングエッジおよび可動カッティングエッジは、それぞれ、固定カッティングブレードおよび可動カッティングブレードの先端部(tip portion)に配置される。これらのカッティングエッジは、通常、ヘアクリッパーハウジングの前側の外に突き出て、それにより、カッティングエッジは、常にユーザに見える。これは、ユーザがどこでちょうど毛がカットされるかを見ることをより容易にし、ヘアクリッピングデバイスを使用して細やかな髪型(fine hair contour)を形成および作り出す場合に、特に有利である。
異なるヘアカット長さ(hair cut length)に使用する可能性を提供するヘアクリッピングデバイスに対して多くのユーザの要求が存在するので、多くの既知のヘアクリッピングデバイスは、別々に、異なるサイズの櫛付属具を使用する。これらの櫛付属具は、通常、ヘアクリッピングデバイスの末端部に取り付けられて皮膚に対してカッティングアセンブリを位置させる。言い換えれば、かかる櫛付属具は、皮膚の上を動き、カッティングアセンブリに向かって毛を案内するガイドとして使用される。典型的に、櫛付属具は、毛が広がって伸びている皮膚の表面から離れて、カッティングアセンブリ上方に取り付けられ、かつ、カッティングブレードの、特に、それらのカッティングエッジ(固定カッティングエッジおよび可動カッティングエッジ)の間隔を空ける。しかしながら、ヘアカット長さが変わると、常に、異なるものによって櫛付属具を交換しなければならないことは、ユーザにとっては煩わしいものであり得、これは、時間がかかるだけでなく、ユーザはまた、複数の異なるサイズの櫛付属具を保管しておかなければならないためである。
したがって、多くの従来のヘアクリッピングデバイスは、ヘアクリッピングデバイスのハウジングに対して異なる位置に調節可能な1つの櫛付属具だけを使用する。よって、ユーザは、異なるヘアカット長さをもたらす異なる位置間で櫛付属具を取り換えることができる。通常、これらの可動可能な櫛付属具は、3mm、5mm、7mm、9mm、通常10mmまでのヘアカット長さ間で調節され得る。
櫛付属具と組み合わせてヘアクリッピングデバイスを使用する場合には、複数の問題が生じ得る。1つの問題は、櫛付属具により、カッティングアセンブリの可視性が減少され得ることである。これはしばしば、ユーザが固定および可動カッティングエッジの位置を観察して、毛がカットされる正確な場所を見ることをより困難にする。櫛のリブは通常カッティングエッジを覆い、よって、使用の間にユーザの皮膚およびカッティングアセンブリ間に位置されるので、櫛付属具はまた、カットされる毛の到達可能性を損なう。櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスを使用する場合のさらなる挑戦は、効率的な毛の持ち上げを保証することである。特に硬いおよび/またはカールした毛をカットする場合には、これらの毛がカッティングアセンブリに到達してカットされ得るように、毛を能動的に捕捉して持ち上げることが困難なことがある。既知の櫛付属具のほとんどは、ヘアカット長さに適合させるための距離要素として機能するのみであるが、それらの自然な向きから毛を持ち上げるための能動的なヘア操作を提供して、それにより特に硬くてカールした毛を意図されたとおりに能動的に捕捉してカッティングエッジに到達させる可能性を増加させない。これにより、櫛付属具のリブにより効率的に全ての毛を持ち上げる前に、多くのストローク(stroke)が必要であり得る。
特許出願文献EP 2105267 A1は、取り付け可能な櫛ユニットを有するヘアクリッパーを開示する。このヘアクリッパーの櫛形状ブレードユニットは、その本体部分の前部長手方向の端部部分に配置されている。櫛ユニットは、クリップされる毛束(hair strand)が通る、複数の毛束通路を有する第1の櫛部分を含む。第1の櫛部分が使用位置にある場合には、第1の櫛部分は、本体部分の前部長手方向側を覆うように配置されている。
特許出願文献US 2011/0016723 A1は、その前側に歯を有する固定されたカッティング要素、その前側に歯を有して固定されたカッティング要素に対して振動可能な移動式カッティング要素を含むヘアトリマーを開示する。歯の間に皮膚が捕捉されるか、または歯が痛みを伴う皮膚の怪我をもたらす、例えば、毛細管(capillary duct)などの皮膚の開口部中へ入り込み得るリスクを減らすために、その前側に歯を有し、固定されたカッティング要素上に配置され、ユーザの皮膚上にヘアトリマーを位置させるのに使用される保護サポートが提供される。
ほとんどのヘアクリッピングデバイスにおけるさらなる一般的な問題は、毛の散らかりの周知の効果である。カットされた毛は通常回収されないので、かかるヘアクリッピングデバイスの使用は、その後にランダムに分布して散らかった、カットされた毛の大きな乱雑さ(mess)を残す。量および広がりの両方においてカットされた毛のこのランダムな分散を減らすことは、多くのユーザにより評価されるであろう。よって、システムの外へランダムに飛び出すカットされた毛の量を減らすことは有利であろう。
よって、なお改善の余地がある。
本発明の要約
本発明の目的は、上記の問題を克服する、ヘアクリッピングデバイスおよびかかるヘアクリッピングデバイスのための櫛付属具を提供することである。特に、カッティングアセンブリの到達可能性および可視性を確実にし、毛の捕捉および持ち上げを改善し、同時にシステムの外へ飛び出すカットされた毛のランダムな分散を防止するかまたは少なくとも減少させる、櫛付属具を有する改善されたヘアクリッピングデバイスを提供することが目的である。
本発明の第1の側面によれば、この問題は、以下:
− ハウジング、
− 前記ハウジングの末端部上に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む、カッティングアセンブリ、および
− ハウジングに取り付け可能な櫛付属具、
を含み、
ここで、櫛付属具は、ハウジングの前側に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジを覆うように構成された第1の櫛要素を含み、ここで、前記前側が、末端部およびカッティングアセンブリの横方向にあり;
ここで、第1の櫛要素が、互いに平行で、第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み、ここで、長手方向に垂直な側方で測定された2つの第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズが、1mmより小さく、ここで、側方で測定された第1の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズが、2mmより小さい、
ヘアクリッピングデバイスにより解決される。
本発明の第2の側面によれば、ハウジング、および前記ハウジングの末端部に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含むカッティングアセンブリを有するヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具が提示される。櫛付属具は、ハウジングの前部に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジを覆うように構成された、第1の櫛要素を含む。言及された前側は、末端部およびカッティングアセンブリの横方向にある。第1の櫛要素は、互いに平行で、第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含む。長手方向に垂直な側方で測定された2つの第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズは、1mmより小さい。側方で測定された第1の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズは、2mmより小さい。
言い換えると、本発明のこの第2の側面は、使用の間、カッティングアセンブリで皮膚上に存在する毛を刈るために皮膚上で移動方向に移動される、ヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具に関する。この櫛付属具は、第1の櫛要素を含み、この第1の櫛要素は、互いに平行で、第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含む。長手方向に垂直な側方で測定された2つの第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズは、1mmより小さく、側方で測定された第1の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズは、2mmより小さい。本発明のこの第2の側面による櫛付属具は、ヘアクリッピングデバイスのハウジングの前側に配置されるように構成される。さらに、櫛付属具がヘアクリッピングデバイスに取り付けられる場合には、第1の櫛要素の長手方向は、使用の間に皮膚から離れる向きに配置され、第1の櫛要素は、ヘアクリッパーカッティングアセンブリの前にある。本発明の第2の側面の櫛付属具は、第2の櫛要素をさらに含み、第2の櫛要素は、第1の櫛要素の横方向に配置され、使用の間、ヘアクリッパーハウジングの末端部を覆うように構成される。第2の櫛要素は、互いに平行にある、複数の第2の櫛のリブを含む。これらの第2の櫛のリブは、好ましくは第2の櫛要素の長手方向に平行に配置される。第2の櫛のリブの自由端部は、第1の櫛のリブの自由端部と離れて間隔が空けられ、これにより、第1および第2の櫛要素間でギャップが生じ、前記ギャップは、側方に実質的に平行にある。
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項において定義される。特許請求の範囲に記載された櫛付属具は、特許請求の範囲に記載されたヘアクリッピングデバイスのような、および従属請求項において定義されるとおりの、類似のおよび/または同一の好ましい実施形態を有することが理解されなければならない。
本願において提示される櫛付属具は、従来技術の既知の櫛付属具と比較して、極めて微細なピッチを有する構造を有する櫛要素を有する。前記微細なピッチを有する第1の櫛要素は、末端部の横方向に、すなわち、カッティングアセンブリの下側の横方向にあるハウジングの前側上に配置され、ここで、前記下側は、可動カッティングブレードから離れて対向する固定カッティングブレードの側面を示す。用語「横方向」は、本願において、必ずしも「垂直」としてではなく「非平行」として理解されなければならない。
微細なピッチを有する第1の櫛要素について特徴的である、ギャップサイズおよびピッチサイズについて特許請求の範囲に記載される寸法は、単なる任意の設計選択としてみられず、本出願人の具体的な実験から得られる得ることが留意される。第1の櫛要素の櫛のリブは、「通常の」櫛付属具と比較して、ずっとより小さな幅を有し、互いにずっとより近くに配置される。これによりまた、第1の櫛要素の櫛のリブの部材全体が、「通常の」櫛付属具と比較して増加するという事実がもたらされる。普通の櫛付属具は、通常は、それらの間に比較的大きなギャップサイズを有する、5〜10個までの櫛のリブを有する。提示される第1の櫛要素は、互いに平行にあり、それらの間に比較的小さなギャップサイズを有する、20〜30個までの櫛のリブを有し得る。
ヘアクリッピングデバイスのための櫛付属具の前面セクションを構築し、1mm未満のギャップサイズおよび2mm未満のピッチサイズを有する、第1の櫛要素が、いくつかの利点を提供することが示された:かかる微細なピッチを有する櫛構造により、毛がより良好に捕捉されて、より効率的にカッティングアセンブリ中に持ち上げられることが実施される。櫛のリブが近い間隔を有するという事実により、それらの自然な向きから毛を持ち上げるための能動的な操作が必要である、カールして硬い毛には特に重要である、毛が能動的に捕捉されて持ち上げられる可能性を増加させるであろう。したがって、微細なピッチを有する櫛構造により、改善されたヘアカッティング性能がもたらされ、全ての毛が第1の櫛要素により効率的に持ち上げられてカッティングアセンブリによりカットされる前に必要なストロークの数を減少させ得る。
さらなる利点は、第1の櫛要素の微細なピッチを有する格子の(grating)構造により、多くの毛がカットされた後にシステムの外へ飛び出すことを防止することである。よって、カットされた毛の制御されない分散から通常生じる乱雑さを、本願において提示される櫛付属具により防止し得る。
新規に提示される櫛要素について本願において教示されるとおりの、ギャップサイズおよびピッチサイズの減少が全く自明ではなかったことがまた留意されなければならない。従来技術の櫛付属具はむしろ、比較的大きな幅およびそれらの間の相対的に大きなギャップを有する、数個のみの櫛のリブを有する櫛要素に焦点を当てたものであり、それは、従来技術の櫛付属具のほとんどは、櫛付属具およびカッティングアセンブリ間で捕捉される毛により生じ得る、所望されない妨げ(clogging)効果を防止することを意図したものであるからである。それとは別に、より皮膚にやさしく機械的により安定であると考えられる、それらの間により大きなギャップを有する、より厚い櫛のリブである。
しかしながら、櫛のリブの数全体が増加され、それらの間のギャップが相対的に小さく、それにより本願において提示される第1の櫛要素が不快さを感じさせないので、極めて小さな幅を有する櫛のリブであっても許容可能な皮膚の快適さをもたらし得ることを本出願人の実験は示した。従来技術の櫛付属具の櫛のリブと比較して、櫛のリブは、それとは別によりフレキシブルである。これは、ユーザの快適さに関しても有利であることを示した。
実施形態によれば、ギャップサイズは、0.2mmより大きく、0.8mmより小さい。なおより好ましくは、ギャップサイズは、0.3mm〜0.6mmである。選択された下限は、特に、毛が0.2mmまでの直径を有し得るという事実からもたらされる。
さらなる実施形態によれば、ピッチサイズは、0.7mmより大きく、1.7mmより小さくなるように選択される。本願において言及されるギャップサイズおよびピッチサイズは、好ましくは、全ての第1の櫛のリブおよび全ての第1の櫛のリブ間の、すなわち、単一のもののみではないサイズを指すことが留意されなければならない。0.7mm〜1.7mmの上記のピッチサイズは、毛の均一な分布、皮膚のひっかきなしを保証し、したがって、皮膚の刺激なしまたはわずかな皮膚の刺激のみをもたらす。
さらなる実施形態によれば、第1の櫛のリブの幅は、0.5mmより大きく、1mmより小さい。櫛のリブのかかる小さな幅は、カッティングアセンブリのきちんとした良好な可視性を保証する。
さらなる実施形態によれば、側方および長手方向に垂直に測定された第1の櫛のリブの高さは、1mmより大きく、2mmより小さい。したがって、第1の櫛要素の最上側部(カッティングアセンブリから離れて対向する第1の櫛要素の側)は、相対的に固定および可動カッティングエッジの近くに配置され、これにより、カッティングエッジが、ユーザにきちんと良好に見える。
さらなる実施形態によれば、長手方向に沿って測定された第1の櫛のリブの長さは、25mm以下である。
より長い櫛のリブはフレキシブル過ぎであり、不安定過ぎであることが示されたので、第1の櫛のリブの長さについてのこの上限が選択された。その代わりに、25mm未満の長さにより、比較的硬い櫛のリブがもたらされる。
さらなる実施形態によれば、ヘアクリッピングデバイスは、長手方向に実質的に平行なカッティングアセンブリに対する櫛付属具の位置を調節するための調節機構をさらに含む。
これにより、ヘアクリッピングデバイス上で単一の櫛付属具を有することが可能となり、これは、ユーザのニーズに応じた長さの設定の調節が可能である。調節機構により、好ましくは、例えば1mm〜21mmなどの長さの設定を調節することが可能となる。調節機構は、例えば1mmのステップなどの予め定義されたステップの長さ設定を可能にするように、または例えば1mm〜21mmなどの全範囲にわたるステップなしの設定を可能にするようにのいずれかとなるように構成されてもよい。
調節機構は、櫛付属具上に配置された対応するガイドレールと係合する、ヘアクリッパーハウジング上に提供された、1つまたは2つ以上のガイドレールを含んでもよい。同様に、ラチェットタイプガイドレールを含むこともまた可能である。
好ましい実施形態によれば、調節機構は、異なる調節位置間で櫛付属具を調節するように構成され、ここで、調節機構は、第1の櫛のリブの背面および固定カッティングエッジ間で、2mm未満の、好ましくは1mm未満の実質的に等しい距離を確実にするように構成される。
言い換えると、これは、第1の櫛のリブの背面が、長さの設定とは独立して、固定カッティングエッジに対して2mm未満の一定の距離を有することを意味する。長さの設定を変化させる一方で、第1の櫛のリブの背面は、固定カッティングエッジに対しておよそ前記距離を一定に有する。これは、第1の櫛要素が、長さの設定範囲全体にわたってカッティングアセンブリの近くに接触したままであることを確実にする。2mm未満の、好ましくは1mm未満の距離により、カットされた毛がシステムの外へ落ちて、辺り一面に散らばることを効率的に防止するという利点が提供される。第1の櫛のリブの背面は、使用中にカッティングアセンブリに向かって対向する第1の櫛のリブの側面を示すことを意味することが留意されなければならない。
さらなる実施形態によれば、第1の櫛のリブの自由端部は、丸くなった先端部分を含む。前記自由端部は、言い換えると半径を有する。かかる丸くなった先端部は、特に皮膚の刺激を防止する。
さらなる改良によれば、櫛付属具は、ハウジングの末端部を少なくとも部分的に覆うように構成された第2の櫛要素をさらに含み、ここで、第2の櫛要素は、互いに平行で第1の櫛要素の第1の櫛のリブの横方向にある、複数の第2の櫛のリブを含み、ここで、第1の櫛のリブの自由端部は、第2の櫛のリブの自由端部から離れて間隔が空けられ、それにより、第1および第2の櫛要素間にギャップが生じる。
したがってこの改良により、櫛付属具は、第1および第2の櫛要素間では閉じられていないが、好ましくはカッティングアセンブリに平行に、側方に伸びるギャップを含む。よって、第1の櫛要素は、第2の櫛要素には直接連結していないが、ギャップにより分離されている。このギャップにより、ユーザの皮膚により近づけることが可能となる。これにより、カッティングエッジに到達する毛の能力が改善される。よって、ギャップによりヘアカッティング性能が改善される。
さらに、第1および第2の櫛要素間のギャップにより、第2の櫛要素のギャップサイズおよびピッチサイズを、第1の櫛要素のギャップサイズおよびピッチサイズと異ならせることが可能となる。よって、第2の櫛要素は、第1の櫛のリブの寸法とは異なる寸法を有する、より少ない櫛のリブを有してもよい。第2の櫛のリブの幅および高さは、好ましくは第1の櫛のリブの幅および高さより大きくなるように選択される。
さらなる実施形態によれば、第2の櫛のリブは、第2の櫛要素の長手方向に平行にあり、ここで、第1の櫛要素の長手方向および第2の櫛要素の長手方向間の角度は、90°より小さく、好ましくは80°より小さい。第1の櫛要素および第2の櫛要素間で80°未満の角度が、毛が効率的になお捕捉され得ることを確実にすること、およびより大きな角度により第1の櫛要素の上記の有利な持ち上げ機能の減少または損失すらがもたらされるであろうことが示された。
なおさらなる実施形態によれば、ヘアクリッピングデバイスはさらに、カッティングアセンブリおよび櫛付属具間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニットを含んでもよい。かかる吸引ユニットは、カットされた毛を吸引し、それらを回収表面または回収容器に向かってガイドしてもよい。第1の櫛要素の上記の微細なピッチを有する櫛構造と組み合わせると、これは、なおさらに効率的にカットされた毛の所望されない分散を防止し、すなわち、カットされた毛がシステムの外へ落ちることを防止する。
図面の簡単な説明
本発明のこれらのおよび他の側面は、以下で説明される実施形態(単数および複数)を参照して明らかとなり、および説明されるであろう。以下の図面において
図1は、本発明の櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスの実施形態の透視図を示し; 図2は、櫛付属具なしの、図1に示されたヘアクリッピングデバイスの実施形態の透視図を示し; 図3は、上からの本発明のヘアクリッピングデバイスの前面セクションの拡大図を示し; 図4は、下からの本発明のヘアクリッピングデバイスの前面セクションの拡大図を示し; 図5は、本発明のヘアクリッピングデバイスの前面セクションの拡大側面図を示す。
本発明の詳細な説明
図1および2は、櫛付属具ありおよびなしの本発明のヘアクリッピングデバイスの実施形態を示す。その中でヘアクリッピングデバイスは、その全体が参照符号10により示される。
ヘアクリッピングデバイス10は、ヘアクリッパー10に取り外し可能に取り付け可能な櫛付属具12を含む。図1は、櫛付属具12を有するヘアクリッピングデバイス10を示す一方で、図2は、櫛付属具12のないヘアクリッピングデバイス10を示す。
ヘアクリッピングデバイス10は、全ての残りの部分が通常一体化されて櫛付属具12が取り付けられ得るハウジング14を含む。ハウジング14はまた、カッティングアセンブリ16のためのホルダとしての役割を果たす。カッティングアセンブリ16は、ハウジング14の末端部18に取り外し可能に固定されてもよい。しかしながら、カッティングアセンブリ16はまた、ハウジング14の末端部18に永久に固定されてもよい。ハウジング14は通常、その後方端部、すなわち、末端部18の反対の端部でハンドル20を形成する細長い本体として実現される。
カッティングアセンブリ16は、固定カッティングブレード22および可動カッティングブレード24を含む。可動カッティングブレード24は、既知の方法で固定カッティングブレード22の上面上に置き替え可能に取り付けられる。1つまたは2つ以上のスプリング(図示せず)の補助により、可動カッティングブレード24は、固定カッティングブレード22に対して弾力的にバイアスされる(resilient biased)。2つのカッティングブレード22、24を一緒に近づけたままにするために、このスプリングは、ばね力を可動カッティングブレード24に行使する。カッティングブレード22、24の両方は、互いに平行に配置された複数のカッティング歯を有するカッティングエッジ26、28をそれぞれ含む。固定カッティングブレード22のカッティングエッジ26は、本願において、固定カッティングエッジ26として示される。可動カッティングブレード24のカッティングエッジ28は、本願において、可動カッティングエッジ28として示される。
操作の間、固定カッティングブレード22および固定カッティングブレード22上で反復する可動カッティングブレード24の相互作用によりヘアカッティングを行い、これは、他の従来のヘアクリッピングデバイスから知られていることである。
固定カッティングブレード22は、可動カッティングブレード24より厚くなるように通常設計されている。前記固定カッティングブレード22はまた、「ガード」として示される。良好なカッティング性能を受けるために、可動カッティングブレード24は、能動的にガード22の上面上に押し付けられ、いわゆる歯圧(teeth pressure)を受ける。この歯圧は、とりわけ、2つのカッティングブレード22、24を一緒に押す上記のスプリングにより保証される。
モータ(図示せず)を含む駆動配置は、固定カッティングブレード22に対して振動することにより可動カッティングブレード24を駆動するように構成される。モータ自体は、主供給電源または電池駆動のいずれかにより給電される電気モータとして通常実現される。
達成されるべき所望のヘアカット長さに応じて、ヘアクリッピングデバイス10を、櫛付属具12ありまたはなしのいずれかで使用してもよい。特により長いヘアカット長さが所望される場合には、櫛付属具12を、ハウジング14の末端部18に取り付けてもよい。図1に示すとおり、櫛付属具12は、それによりカッティングアセンブリ16の上に取り付けられて、毛が広がって伸びるユーザの皮膚の表面から離れてカッティングブレード22、24と間隔を空ける。それは言わば、ユーザの皮膚およびカッティングアセンブリ16間のスペーサとして作用し、それにより、櫛付属具12のないヘアクリッピングデバイス10の使用と比較して、ヘアカットの得られる長さが増加される。
櫛付属具12は、好ましくはハウジング14に対して置き換え可能となるように設計され、それにより、異なるヘアカット長さを、1つのおよび同一の櫛付属具12により達成し得る。それに加えてヘアクリッピングデバイス10は、ハウジング14に対して櫛付属具12の位置を調節するための調節機構30を含む。調節機構30は、図1および2に示される実施形態によれば、ハンドル20の長手軸についての調節ホイールを変更する(tuning)ことにより櫛付属具12をシフトさせることを可能にする調節ホイールを含む。しかしながら、調節機構30をまた、例えば、シフトバーまたは他のタイプの機械的シフト機構を含むなどの異なった設計にしてもよいことが留意されなければならない。示された実施形態においては、櫛付属具12は、ハウジング14の2つの反対の側方上に配置された2つのガイドレール32a、b、および櫛付属具12の内側上に配置された2つの対応するガイドレール(図示せず)によりガイドされる。これらのガイドレールの代わりに、ラチェットタイプ機構を提供してもよい。
ハウジング14に対して櫛付属具12の位置を調節するための調節機構30を、種々の他の方法で実現し得ることが留意されなければならない。ハウジング14に対する櫛付属具12のステップなしの調節の代わりに、例えば1mmステップなどのある予め定義されたステップでの段階的調節を提供するために、他の調節機構を考えることができる。
本発明の主要な目的の1つは、櫛付属具12の構造上の技術的設計に関する。櫛付属具12がヘアクリッピングデバイス10のハウジング14に取り付けられた場合に、櫛付属具12は、ハウジング14の前側36上に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジ26、28を覆うように構成された第1の櫛要素34を含む。ハウジング14の前側36が、ハウジング14の末端部18に提供された表面の横方向にあるハウジング14の上側を示さなければならないことが留意されなければならない。末端部18における言及された後者の表面は、カッティングアセンブリ16の底側に、すなわち、可動カッティングブレード24から離れて対向する固定カッティングブレード22の側に配置される。本発明の意味において、「横方向」は、必ずしも「垂直」として理解されなければならないものではない。用語「横方向」は、「非平行」として理解されなければならない。
第1の櫛要素34の拡大図が図3に示される。第1の櫛要素34は、複数の第1の櫛のリブ38を含む。これらの第1の櫛のリブ38は、互いに平行に配置され、第1の櫛要素34の長手方向40に平行にある。第1の櫛のリブ38全ては、好ましくは同一の寸法を有する。従来技術の既知の櫛要素とは対照的に、第1の櫛のリブ38の寸法および第1の櫛のリブ38間の距離は、極めて微細なピッチを有する櫛構造をもたらす、比較的小さいものであるように選択される。2つの隣接する櫛のリブ38間の距離42は、好ましくは1mmより小さい。前記距離42は、本願においてギャップサイズとして示される。ギャップサイズ42は、側方44で測定された2つの隣接する櫛のリブ38間の距離として定義され、ここで、側方44は、第1の櫛のリブ38の長手方向40に垂直に配置される。言及されたギャップサイズ42は、好ましくは全ての隣接する櫛のリブ38間で生じることが留意されなければならない。各第1の櫛のリブ38の幅46は、好ましくは0.5mm〜1mmの範囲である。前記幅46は、側方44で測定された各第1の櫛のリブ38の寸法を示す。ギャップサイズ42および幅46の合計として定義されるピッチサイズ48は、好ましくは2mmより小さい。
第1の櫛要素34のかかる微細なピッチを有する櫛構造により、カールして硬い毛が能動的に捕捉されて持ち上げられる可能性が増加される。言い換えると、第1の櫛要素34はまた、それらの自然な向きからカールして硬い毛を持ち上げるための能動的な操作を提供し、それにより、より大きな櫛のリブを有する、顕著により大きなギャップサイズを普通は有する、従来技術の「通常の」櫛付属具とは対照的に、ヘアカッティング性能が顕著に改善される。
比較的小さなピッチサイズ48により、互いに平行に配置された第1の櫛のリブ38の数全体はまた、当該技術分野において既知の「通常の」櫛付属具と比較して増加される。かかる櫛付属具は、通常幅全体がおよそ20〜50mmを有する。よって、本願において提示されるとおりの2mm未満のピッチサイズにより、20またはそれより多い第1の櫛のリブ38の数全体がもたらされる。
微細なピッチを有する格子の構造により、カットされた毛がシステムの外へ飛び出して、浴室中での辺り一面への分散を防止するという利点がさらに提供される。これとは対照的に、カットされた毛は、第1の櫛要素34およびハウジング14間で回収されるであろう。
本出願人の実験は、以下の好ましいサイズ寸法を導き出した。ギャップサイズ42は、好ましくは0.2mm〜0.8mmであるように選択される。ピッチサイズ48は、好ましくは0.7mm〜1.7mmであるように選択される。第1の櫛のリブ38の幅46は、好ましくは0.5mm〜1mmであるように選択される。第1の櫛のリブ38の高さ50(図5を参照)は、好ましくは1mm〜2mmであるように選択される。前記高さ50は、長手方向および側方40、44に垂直に測定された第1の櫛のリブ38の寸法を示す。かかる小さな高さにより、カッティングアセンブリ16の増加された可視性の利点が提供され、それにより、カッティングアセンブリ16は、特にカッティングエッジ26、28は、使用の間ユーザに常にはっきりと見える。これは、ユーザにとってヘアクリッピングデバイス10の取り扱いを楽にする。
第1の櫛のリブ38が(極めて小さな幅46および高さ50を有して)極めて薄く設計されていても、第1の櫛要素34がユーザにとって大変快適であることが示され、それにより皮膚の刺激が生じないことが留意されなければならない。これは特に、ピッチサイズ48/ギャップサイズ42の比較的小さなものが選択されたという事実によるものである。さらに、第1の櫛のリブ38の自由端部または末端部52は、好ましくはユーザのための快適さをさらに増加させるために丸くなった先端部分を含む。
長手方向40に沿って測定された第1の櫛のリブ38の長さ54は、好ましくは25mm以下である。より長い長さ54は、フレキシブル過ぎで弱過ぎる櫛のリブ38をもたらすであろう。
上記の機能および第1の櫛要素34の利点を保証するために、使用の間、カッティングエッジ26、28に対向する第1の櫛要素の背面を、カッティングエッジ26、28に近接して配置しなければならない。これはまた、異なる長さの設定を確実にしなければならない。したがって、上記の調節機構30は、好ましくは異なる調節位置間で櫛付属具12を調節するように構成され、ここで、調節機構30は、第1の櫛のリブ38の背面56および固定カッティングエッジ28間の実質的に等しい距離を確実にする(図5を参照)。言及された後者の距離は、好ましくは2mmより小さく、より好ましくは1mmより小さい。かかる近接さは、第1の櫛要素34の上記機能を保証し、すなわち、カットされた毛がシステムの外へ飛び出すことを防止する。ヘアクリッピングデバイス10が、カッティングアセンブリ16および櫛付属具12間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニット(図示せず)をさらに含む場合には、この機能はなお改善され得る。かかる吸引ユニットは、カットされた毛を吸引し、ハウジング14の内部内の空間的区画でそれらを回収することを可能にし得る。
櫛付属具12のさらなる特徴が、図4に示される。図4は、下からの櫛付属具12を示す。その中に示される実施形態によれば、櫛付属具12は、第2の櫛要素58をさらに含む。この第2の櫛要素58は、第1の櫛要素34の横方向に配置され、ヘアクリッパーハウジング14の末端部18、すなわち、カッティングアセンブリ16の底側を覆うように構成される。カッティングアセンブリ16の底側は、可動カッティングブレード24から離れて対向する固定カッティングブレード22の側である。第2の櫛要素58は、互いに平行にある複数の第2の櫛のリブ60を含む。第2の櫛のリブ60は、好ましくは第2の櫛要素58の長手方向62に平行に配置される。
図4において読み取ることができるとおり、第2の櫛要素58の寸法、特に第2の櫛のリブ60のギャップサイズ、幅、ピッチサイズおよび厚さは、第1の櫛要素34の寸法とは異なる。第2の櫛要素58は、好ましくはそれらの間でより大きなギャップを有するより数の少ない櫛のリブ60を含む。櫛のリブ60はまた、第1の櫛要素34の櫛のリブ38より厚く、より広い幅であるように選択される。
第2の櫛のリブ60の自由端部64は、第1の櫛のリブ38の自由端部52から離れて間隔が空けられる。したがって、第1の櫛要素34は、櫛付属具12の前面セクションで第2の櫛要素58に連結されていない。ギャップ66が第1および第2の櫛要素34、58間で生じ、そのギャップ66は、側方44に実質的に平行にある。このギャップ66により、ユーザが彼/彼女の皮膚をカッティングアセンブリ16のカッティングエッジ26、28により近づけることが可能となり、これにより、より良好なヘアカッティング性能が確実となる。
本発明は要約すると、毛の持ち上げを改善してシステムの外へカットされた毛が飛び出すことを防止するために、微細なピッチを有する格子の構造を有する、改善された櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスを提供する。
本発明が、図面及び上記説明において、例示されて詳細に説明されてきた一方で、かかる例示及び説明は、例示的なものまたは例であって、限定的なものではないと解釈されるべきであり;本発明は、開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態への他の変形が、特許請求の範囲に記載の発明を実施する際、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の検討から、当業者によって、理解されて実現され得る。
特許請求の範囲において、用語「含む(comprising)」は、他の要素またはステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」または「an」は、複数形を排除するものではない。単一の要素又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載されるいくつかのアイテムの機能を満たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実が、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。
特許請求の範囲におけるあらゆる参照符号は、本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。

Claims (14)

  1. 以下:
    − ハウジング、
    − 前記ハウジングの末端部上に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む、カッティングアセンブリ、および
    − 前記ハウジングに取り付け可能な櫛付属具、
    を含み、
    ここで、前記櫛付属具は、前記ハウジングの前側に配置されるように構成され、前記固定および前記可動カッティングエッジを覆うように構成された第1の櫛要素を含み、ここで、前記前側が、前記末端部および前記カッティングアセンブリの横方向にあり;
    ここで、前記第1の櫛要素が、互いに平行で、前記第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み、ここで、前記長手方向に垂直な側方で測定された2つの前記第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズが、1mmより小さく、ここで、前記側方で測定された前記第1の櫛のリブのうちの1つの幅および前記ギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズが、2mmより小さい、
    ヘアクリッピングデバイス。
  2. 前記ギャップサイズが、0.2mmより大きく、0.8mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  3. 前記ピッチサイズが、0.7mmより大きく、1.7mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  4. 前記第1の櫛のリブの前記幅が、0.5mmより大きく、1mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  5. 前記側方および前記長手方向に垂直に測定された前記第1の櫛のリブの高さが、1mmより大きく、2mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  6. 前記長手方向に沿って測定された前記第1の櫛のリブの長さが、25mm以下である、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  7. 前記長手方向に実質的に平行な前記カッティングアセンブリに対する前記櫛付属具の位置を調節するための調節機構をさらに含む、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  8. 前記調節機構が、異なる調節位置間で前記櫛付属具を調節するように構成され、前記調節機構が、前記第1の櫛のリブの背面および前記固定カッティングエッジ間で、2mm未満の、好ましくは1mm未満の実質的に等しい距離を確実にするように構成される、請求項7に記載のヘアクリッピングデバイス。
  9. 前記第1の櫛のリブの自由端部が、丸くなった先端部分を含む、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  10. 前記櫛付属具が、前記ハウジングの前記末端部を少なくとも部分的に覆うように構成された第2の櫛要素をさらに含み、前記第2の櫛要素が、互いに平行で前記第1の櫛要素の前記第1の櫛のリブの横方向にある、複数の第2の櫛のリブを含み、前記第1の櫛のリブの自由端部が、前記第2の櫛のリブの自由端部から離れて間隔が空けられ、それにより、前記第1および前記第2の櫛要素間にギャップが生じている、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  11. 前記第2の櫛要素のギャップサイズおよびピッチサイズが、前記第1の櫛要素の前記ギャップサイズおよびピッチサイズと異なる、請求項10に記載のヘアクリッピングデバイス。
  12. 前記第2の櫛のリブが、前記第2の櫛要素の長手方向に平行にあり、前記第1の櫛要素の前記長手方向および前記第2の櫛要素の前記長手方向間の角度が、90°より小さく、好ましくは80°より小さい、請求項10に記載のヘアクリッピングデバイス。
  13. 前記カッティングアセンブリおよび前記櫛付属具間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニットをさらに含む、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  14. 使用の間、カッティングアセンブリで皮膚上に存在する毛を刈るために前記皮膚上で移動方向に移動される、ヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具であって、
    ここで、前記櫛付属具は、第1の櫛要素を含み、前記第1の櫛要素は、互いに平行で、前記第1の櫛要素の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み、ここで、前記長手方向に垂直な側方で測定された2つの前記第1の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズは、1mmより小さく、ここで、前記側方で測定された前記第1の櫛のリブのうちの1つの幅および前記ギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズは、2mmより小さく、
    ここで、前記櫛付属具は、前記ヘアクリッピングデバイスのハウジングの前側に配置されるように構成され、
    ここで、前記櫛付属具が前記ヘアクリッピングデバイスに取り付けられる場合には、前記第1の櫛要素の前記長手方向は、使用の間に前記皮膚から離れる向きに配置され、前記第1の櫛要素は、ヘアクリッパーカッティングアセンブリの前にある、
    櫛付属具。
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