JP3198628U - 皮膚を準備するための装置を有する除毛装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な剃毛結果をもたらすことが可能な除毛装置を提供する。【解決手段】除毛装置2は、毛12.1、12.2を除去するための剃毛又は切断装置4を有し、剃毛又は切断装置4は、前部作用線を有し、それに沿って毛12.1、12.2が剃毛又は切断装置4によって除去される。剃毛又は切断装置4の前部にスペーサー6が、前部作用線とスペーサー6との間に明確な皮膚の起伏14を生じさせるために位置しており、スペーサー6は、前部作用線から離れて位置している。【選択図】図2

Description

本考案は、除毛用の剃毛又は切断装置を有する除毛装置に関する。剃毛又は切断装置は、剃毛結果を改善する目的で皮膚を準備するための装置を有する。
上述の種類の除毛装置は従来技術で公知である。異なる動作原理によって設計された多くの異なる除毛装置がある。
最も広く流通しているのは、通常は剃毛フォイルとして形成された上刃、及び剃毛ヘッドとして形成され剃毛フォイルに対して振動する下刃の、上下刃で作動する電気かみそりである。無精ひげが、剃毛フォイルの開口部を通って剃毛フォイルの下部の空隙の中に入り、そこで下刃によって係合され剃り落とされる。更に、同じ原理で作動するが、回転する下刃を使用する回転式の剃毛システムがある。
非常に多くの場合、剃毛時間及び剃毛結果を改善するために、上述の切断システムを使用する前に、のびすぎたあごひげの毛は、長毛用カッター、即ちいわゆる予備カッターを使用して短くされる。これらの装置は、あごひげ用予備カッター、あごひげ用トリマーなどとも呼ばれる。全身除毛装置、又は女性用かみそりも、概して同じ原理によって作動する。
上述の種類の装置では、例えば、あごひげの毛を持ち上げるために、剃られる皮膚を機械的に準備することにより剃毛結果を改善することができることが知られている。
米国特許第2001/0027608 A1号から、切断ユニットの前部に位置した皮膚を支持するための縁部を有する剃毛装置が公知である。縁部は、比較的鋭い縁部で終端する広い接触面を有する。
WO 2007/105138 A2号で開示された装置は、同じ原理によって作動する。
これらのシステムの欠点は、かみそりが皮膚に沿って前進するとき、皮膚の起伏が縁部の手前に形成され、かみそりが前進する際に皮膚に張力が生じて、一方で皮膚を刺激させる可能性があり、他方で毛の根元が皮膚の下層で固定されながら皮膚が毛の先端に向けてふくれ上がる原因となり、毛が皮膚に事実上引き戻されることになり、完全な剃毛に望ましい毛の根元の近くを切断することに不利に働く。かみそりが皮膚にしっかりと圧接されればされるほど、そして、例えば喉又は体の他の領域など、皮膚が柔らかければ柔らかいほど、この作用が増大する。更に、皮膚上の機械的応力により、より大きい皮膚の起伏がかみそりの前に押されて、ますます皮膚が刺激されることが示された。
GB 519,367号から、毛の起こしを引き起こす目的で、更にかみそりが動く方向に対して横方向に配向される皮膚の張力の分配を生じさせる目的で、前部に位置決めされたスロット又は櫛タイプの保護装置を有するかみそりが公知である。かみそりが動く方向では、皮膚保護装置は、皮膚保護装置及び剃毛フォイルを介して、皮膚が弧の形状で引っ張られるように配置されている。切断される毛を起こすことは、動く方向に対して横方向に皮膚の張力の分配を生じさせる要素を介して達成される。
上述のシステムの欠点は、皮膚が特定のゾーンのみで対応して引っ張られ、他のゾーンでは皮膚が押し縮められるので、かみそりの幅全体で均一の剃毛の質が生じないことである。
最後に、DE 25 13 748号から、曲線状の長方形の剃毛刃及び皮膚を引っ張るための装置を有する乾式かみそりが公知であり、その装置は少なくとも1本のワイヤーを有し、そのワイヤーは曲線状の剃毛刃の前部に、剃毛刃の曲線状の縁部とほぼ平行に、剃毛刃のほぼ中心に位置決めされ、剃毛ヘッドのハウジング内に糸のようにピンと張られて伸ばされる。ワイヤーは、剃毛刃に直接位置することができ、又は距離を置いて位置することができる。
そのような装置の欠点は、かみそりを最も自然な位置、即ち、剃毛刃の中心でほぼ垂直に当てることができないので、かみそりの使用を非常に困難にすることである。更に、より自然な剃毛の動きである引かれる方向ではなく、前に押される方向に動かされたときだけ、かみそりが機能する。
従来技術から公知の装置はすべて、皮膚の起伏が大きければ大きいほど、毛の根元を含む皮膚の下層が一緒に押されることが、皮膚の上層に比べて著しく少ないという、もう一つの欠点がある。一緒に押されると、皮膚の上層が皮膚に小さい折り目、即ち起伏を形成するので、一方で、切断される毛がこれらの起伏の「凹部」に沈み込む可能性があるか、又は起伏が剃られる毛を覆う可能性があるので、毛が通されずにかみそりに係合されない。他方で、これらの起伏の「ピーク」では、皮膚が毛管の上に巻かれるので、毛が更に皮膚内に沈み込み、最大限可能な長さで切断することができない。かみそりを取り除くと、皮膚の起伏はもはや存在せず、毛が再度現れる。これは低品質の剃毛結果をもたらす。
更に、従来技術から公知の装置は比較的突き出ている傾向があり、かみそりを取り扱う難しさ、及び、例えば、あごの上又は鼻の下のような強く湾曲した身体部位での使用の難しさが増大する、という欠点がある。
これを背景にして、本考案は、皮膚を刺激から守ると同時に、より良好な剃毛結果を得ることができるような方法で上述の種類の除毛装置を開発する目的に基づく。そのような装置は、更に、強く湾曲した領域でも有効に使用できるべきである。
この目的は、請求項1に記載の除毛装置によって達成される。有利な実施形態が従属請求項の主題である。
本考案による除毛装置は剃毛又は切断装置を有する。剃毛又は切断装置は、従来技術で開示された設計によって形成されることができる。
剃毛及び切断装置は、特に、のこ引きの動き、若しくは切取りの動きに誘導されることができ、又は回転することもできる。のこ引きの動きの場合には、剃毛システム又は刃は、剃毛及び切断装置が前進する方向に対して実質的に垂直に動き、切取りの動きの場合には、剃毛及び切断装置が前進する方向に実質的に動く。
剃毛又は切断装置は、前部作用線を有し、それに沿って毛が剃毛又は切断装置によって除去される。櫛を有する剃毛又は切断装置の場合には、作用線は櫛の前縁部によって決まる。
多くの装置では、作用線に沿ってだけでなく、例えば、上下刃を有し、上刃が剃毛フォイルとして形成されたかみそり等では、接触面でも、毛が除去される。しかしながら、これらの装置は前部境界線を更に有し、それに沿って、毛が最先時点で除去される。以下で、最先接触線は、前部作用線と呼ばれる。
したがって、本考案は、表面に沿って毛を除去する除毛装置と共に使用することができる。
下刃が回転する場合は、前部作用線は、剃毛部品の径方向外側端部によって決まる。振動する下刃を利用して作動する剃毛フォイルかみそりの場合には、前部作用線は、剃毛フォイルの頂点の線によって決まる。
2つの剃毛ヘッドを有するかみそりの場合には、剃毛ヘッドの前部作用線は、それぞれの剃毛フォイルの頂点の線によって決まる。
はさみの原理によって作動する長髪用カッター、あごひげ用トリマー等では、前部作用線は、剃毛櫛の前縁部によって決まる。
剃毛又は切断装置は、前部作用線とスペーサーとの間に明確な皮膚の起伏を生じさせるために、前部に位置するスペーサーを有する。スペーサーは、前部作用線から離れて位置している。本考案によるスペーサーによって、スペーサーと剃毛フォイルとの間に明確な皮膚の起伏の形成が可能になる。
明確な皮膚の起伏は、最初に、スペーサーと前部作用線との間の領域で皮膚をわずかにふくれ上がらせる。ふくれ上がりは十分に小さいので、折り目の間に毛が隠れてしまうような、又は毛が皮膚の下層に根元によって保持される間、毛の先端に向かって毛管で曲がってしまうような折り目は生じない。剃毛中にかみそりが皮膚に所要の圧力をかけるため、皮膚の柔らかい上部が皮膚の下層に対して付加的に圧縮され、そのため、毛の根元が皮膚の最上層より標準で3mm〜4mm下に位置しているので毛が更に立ち上る。したがって、毛は剃毛又は切断装置によって、特に深い箇所で係合し切断されることができるので、とりわけ良好な剃毛結果をもたらす。明確な皮膚の起伏は、このようにスペーサーの前部に作り出されたより大きな皮膚の起伏の作用を更に補う。
更なる効果は、前部作用線とスペーサーとの間に明確な皮膚の起伏が形成されることによって、より大きい皮膚の張力の発生、及びそれによって生じる皮膚の刺激を防ぐことができることである。除毛装置の使用中に、皮膚はスペーサーを取り囲み、スペーサーと一緒に滑動する。除毛装置が皮膚上を前進するとき、皮膚は前もってわずかに引っ張られるだけなので、明確な皮膚の起伏が形成されることで、皮膚の張力が限られたものになり得る。
更に、前部作用線とスペーサーとの間に明確な皮膚の起伏が生じることにより、皮膚に対する除毛装置の異なるレベルの圧力に対して高い耐性を達成することができる。
除毛装置が櫛を有する場合で、剃毛中に標準圧力が用いられたとして、明確な皮膚の起伏は、櫛の前部の厚みの少なくとも半分、及び厚みのせいぜい2倍に相当する拡大を有する。剃毛ヘッド等の場合には、明確な皮膚の起伏は、約0.3mm〜2mm、好ましくは0.6mm〜1.5mm、とりわけ好ましくは0.8mm〜1.2mm、特に1mmの長さ及び/又は高さを有する。
本考案の第1の有利な実施形態では、スペーサーが前部作用線に対して固定された状態であるように形成されることが提供される。この方法で、スペーサーと前部作用線との間の皮膚の起伏は、特によく画定されることができる。更に、これは、固定スペーサーをとりわけ単純でとりわけ小型に組み立てることを可能にする。
他の実施形態では、スペーサーは、振動を励起する手段を介して取り付けられるので、除毛装置の作動中にスペーサーが前部作用線に対して振動する。この方法で、除毛装置が皮膚に沿ってより良好に滑動し、その上、振動を通して皮膚の上層を振動させ始めるので、皮膚の上層がより強く圧縮され、毛が皮膚から更に突き出るという利点を達成することができる。振動は、特に皮膚の面内で、又はそれに対して垂直に、又は楕円形に、様々な方向に直線状に発生することができる。
スペーサーの位置決めに関して、スペーサーの距離は前部作用線に対して使用面の方向に0.7mm〜1.5mm、特に0.8mm〜1.3mmが有効であることが分かった。
とりわけ好ましくは、前部作用線からスペーサーの距離は0.9mm〜1.1mmであり、特に、好ましくは1mmである。
使用面は、作用線を通って、即ち、例えば、あごひげ用トリマーの上側又は剃毛フォイルの上側を通って、剃毛又は切断装置に正接する面によって決まる。例えば誘導板の形態で、剃毛又は切断装置に対して置かれた誘導装置が存在する場合には、使用面は誘導装置によって決まる誘導面によって決まる。使用面は、作用線の領域の皮膚の局部的な面と一致する仮想面である。
使用面の方向の距離は、使用面に対して、作用線からスペーサーの封体部の頂点までを測定する。
更に、スペーサーは、前部作用線から0.7mm〜1.2mm、好ましくは0.9mm〜1.1mm、特に好ましくは1.0mmの距離だけ、記述の使用面に対して垂直に低く、即ち、剃毛又は切断装置の前部作用線より更に皮膚から遠ざけて、設定されることが好ましい。有利な実施形態では、スペーサーは皮膚に対して後部に置くことが好ましい。
上述の2つの有利な実施形態に関して、距離が示された距離より大きい場合は、より大きな皮膚の起伏が生じ、より大きな皮膚の拡張又は皮膚の変形を引き起こし、更に、皮膚の起伏に不十分な湾曲を生じさせるので、切断される毛が皮膚から十分離れて突き出ないことが示された。それにもかかわらず係合されたより長い毛は、次に最大限可能な限り短く切断されることができない。距離がより小さい場合は、起伏が生じないので、本考案の利点が達成されない。スペーサーを使用面に対して垂直に低すぎて、又は高すぎて配置した場合は、剃毛システムと皮膚との間で接触が得られないか、又はスペーサーと皮膚との間で接触が得られないかのどちらかである。
スペーサーが前部作用線と平行に位置している場合、とりわけ均一な剃毛結果が得られる。作用線が曲線状である場合、スペーサーもまた曲線状であると有利であることが分かった。作用線が実質的に直線状である場合、スペーサーもまた直線状であることが好ましい。そのような平行であるスペーサーを用いて、全幅にわたってとりわけ均一の剃毛結果が得られる。
スペーサーは0.5〜1.2mm、好ましくは0.7mm〜0.9mm、特に好ましくは0.8mmの断面拡張を有することが好ましい。そのような断面拡大を有するスペーサーにより、スペーサーが皮膚に沿ってとりわけ快適に摺動する結果となる。そのような断面拡大である場合、皮膚はあまり強く圧縮されず、スペーサーは皮膚に食い込まれない。
具体的には、スペーサーがより薄く作られた場合、そのような不快な食い込む感覚を生じさせる可能性があり、皮膚はより強く刺激を受ける可能性がある。断面がより厚い場合、皮膚がスペーサーの前部の領域で強く圧縮されすぎて、またもや、大きすぎる前進張力が皮膚に生じるので、皮膚に刺激を引き起こす。
使用面の方向に対して垂直である距離は、使用面に対して作用線からスペーサーの頂点までが測定される。即ち、使用面に対して垂直に見た場合、それはスペーサーと作用線との間の最小空間である。
スペーサーが円形の断面を有することが特に好ましい。そのような円形の断面は、特に有効な方法で皮膚の刺激を防ぐことができる。更に、円形の断面を有するスペーサーは皮膚に沿って特に良好に滑動する。
更に、スペーサーが、ワイヤー又はワイヤークリップとして形成されることが好ましい。そのような構成は、とりわけ経済的な方法で実現することができる。
更に、スペーサーはローラ、ブラシ、又は櫛として形成されてもよく、それによって血液循環を促進する皮膚のマッサージ等の追加の有用な機能をスペーサーに組み込むことができる。
更に、スペーサーは、剃毛結果に好ましい影響を与え、皮膚の鎮静化及び消毒につながる可能性があるローション、クリーム等のような物質を皮膚に分注するための手段を好ましくは有することができる。
更に、スペーサーの周辺領域を空いた状態にしておく場合が特に好ましい。この部分は、長半軸が0.5mm〜2mm、又は好ましくは1.5mm、及び短半軸が0.25〜1.5mm、又は好ましくは0.75mmを有する少なくとも4分の3の楕円であることが好ましい。長半軸は使用面の方向に向いていることが好ましい。この方法で、空いた部分のサイズを有する別の皮膚の起伏がスペーサーの前部に形成されることが可能であり、皮膚を前もって引っ張ることに役立つ。
更に、剃毛又は切断装置が調整可能な方法で除毛装置に保持される場合、特にこの剃毛又は切断装置が、剃毛ヘッドかみそりの前刃又は中央刃として形成される場合、除毛装置の融通性を増すことができる。
除毛装置は切断装置として形成されることが特に好ましい。そのような切断装置は、非常によく画定されることができる前部作用線を通常有するので、装置は非常に有効に使用することができる。
あるいは、剃毛又は切断装置が剃毛装置として形成される場合、そのような剃毛装置は主として、乾式又は電気かみそり、並びにクリッパーの原理によって作動する予備カッターに用いられるので、本考案による設計はとりわけ効果的に適用することができる。
除毛装置の別の顕著な実施形態は、中央カッター、あごひげ用予備カッター、又はあごひげ用トリマーとしての設計である。中央カッターは、2つの剃毛ヘッド間に位置している切断装置である。
更に、複数のスペーサーが装置に有利に設けられてもよく、例えば、剃毛ヘッドかみそりでは、頂点の両側に設けられてもよく、二重剃毛ヘッドシステムでは、左右の剃毛ヘッドに設けられる、又は2つのスペーサーがそれぞれ左右の剃毛ヘッドに設けられてもよく、又はあごひげ用トリマーを有する剃毛ヘッドかみそりでは、剃毛ヘッド(単数又は複数)及びあごひげ用トリマーの両方に設けられてもよい。相応して、回転式の剃毛システムについても同じことが当てはまる。
本考案の更なる目標、利点、特徴、及び可能な用途は、図面に基づく例示的な実施形態の以下の説明から得られる。この場合、説明された及び/又は図示された特徴はすべて、単独で、又は任意の合理的な組み合わせで、請求項又は参照で要約されることに関係なく、本考案の主題を表す。
本考案による毛切断システムのセグメント。 使用中の図1の本考案による毛切断システム。 従来技術による毛切断システム。 本考案による毛切断システムの他の実施形態。 本考案による毛切断システムの様々な実施形態。 本考案による毛切断システムの様々な実施形態。
図1は、前部作用線Wを有する剃毛及び切断装置4を有する、本考案による毛切断システム2を示す。
前部作用線Wから離れて、Δx=1mmだけ使用面Aの前部に位置し、Δy=1mmだけ使用面Aに対して低く設定されたスペーサー6が設けられる。Δxはスペーサー6の中心点に対する。使用面に垂直な距離Δyは、使用面に対して、作用線からスペーサーの頂点までが測定される。
スペーサーは、直径0.8mmの円形の断面を有する。
図2は、あごひげ毛12.1及び12.2を除去する目的で使用者の皮膚表面10に使用中の、本考案による除毛装置2を示す。
スペーサー6は、皮膚10に2つの皮膚の起伏14及び16を作り出し、皮膚の起伏14は、スペーサー6と剃毛又は切断装置4との間に生じ、第2の皮膚の起伏16は、スペーサー6の前部に動きVの方向に生じる。第1の皮膚の起伏14は半径およそ1mmであり、あごひげ毛12.1を起こして皮膚10内に沈み込ませない結果になる。第2の皮膚の起伏16に位置している更なるあごひげ毛12.2は、対照的に、皮膚10内により深く位置している。
皮膚10に及ぼす前進張力が、スペーサー6を備えない場合又は著しくより大きい寸法を有するスペーサーを備えた場合よりも著しく小さいので、除毛装置2が前進方向Vに前進するとき、スペーサー6のために、皮膚の起伏が大きくふくれ上がる(図3)ことなしに除毛装置2が皮膚10に沿って滑り、したがって除毛装置のためにとりわけ軽度な皮膚10の刺激を生じさせる。
図3は、従来技術から公知である、スペーサーを備えない除毛装置102を示す。これは著しくより大きな皮膚の起伏116を皮膚110上に形成することになり、その結果、あごひげ毛112が皮膚110の表面下に引っ込む。更に、大きな皮膚の起伏116により、大きい前進張力が皮膚に及ぼされ、皮膚が過大に伸張する結果となり、したがって皮膚に小さな割れ目を引き起こす可能性があり、それが皮膚の刺激として感知される。
図4は、図1の剃毛及び切断装置4のように形成される、剃毛及び切断装置24を有する除毛装置22の他の実施形態を示す。
スペーサー26は、スペーサー6と同様の寸法で位置しているが、使用面Aの方向に振動するように、剃毛及び切断装置24に対して懸下される。
図5及び6は、第1の剃毛ヘッド32及び第2の剃毛ヘッド34を有する二重剃毛ヘッドに対する、スペーサー6、並びに剃毛及び切断装置4の様々な可能な構成を示す。
本考案によるシステムは、図5では、中央の毛トリマーとして形成され、図6では、前部に位置したトリマーとして形成される。
スペーサー6は、剃毛又は切断装置4に留めることができるので、剃毛及び切断装置4の置換能力、又は拡張能力、及び格納能力をとりわけ単純な方法で実現することができる。
スペーサー6により予備カッターが使用者の皮膚に食い込むのを防ぎ、スペーサー6により順応性のある予備カッターの位置づけを可能するので、スペーサー6を用いると、長毛用の予備カッターのいっそう順応性のある使用が可能であり、図6に示されるように、剃毛ヘッド32の前部に位置付けすることが可能である。

Claims (14)

  1. 毛(12)を除去するための剃毛又は切断装置(4、24)を有し、前記剃毛又は切断装置(4、24)が、前部作用線(W)を有し、当該前部作用線(W)に沿って毛(12)が前記剃毛又は切断装置(4、24)によって除去される、除毛装置であって、前記剃毛又は切断装置(4、24)の前部にスペーサー(6、26)が、前記前部作用線(W)と前記スペーサー(6、26)との間に明確な皮膚の起伏(14)を生じさせるために位置しており、前記スペーサー(6、26)は、前記前部作用線(W)から離れて位置し、前記前部作用線(W)の領域の皮膚の局部的な面と一致する仮想面である前記除毛装置(2)の使用面(A)に対して、前記スペーサー(6、26)が、前記前部作用線(W)から使用面(A)の方向に0.5mm〜2mmの距離を有し、前記除毛装置(2)の使用面(A)に対して、前記スペーサー(6、26)が、使用面(A)に対して垂直に、前記前部作用線(W)から0.5〜1.5mmの距離を有することを特徴とする、除毛装置。
  2. 前記スペーサー(6、26)が、前記前部作用線(W)に対して固定された状態で保持されることを特徴とする、請求項1に記載の除毛装置。
  3. 前記スペーサー(6、26)が、振動を励起する手段を介して取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の除毛装置。
  4. 前記スペーサー(6、26)が、前記前部作用線(W)と平行に位置していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の除毛装置。
  5. 前記スペーサー(6、26)が、0.5〜1.2mmの断面拡大部を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の除毛装置。
  6. 前記スペーサー(6、26)が、円形の断面を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の除毛装置。
  7. 前記スペーサー(6、26)が、ワイヤー又はワイヤークリップとして形成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の除毛装置。
  8. 前記スペーサー(6、26)が、ローラ、ブラシ、又は櫛として形成されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の除毛装置。
  9. 前記スペーサー(6、26)が、皮膚(10)に物質を分注するための手段を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の除毛装置。
  10. 前記スペーサー(6、26)の周辺領域が空いており、前記領域は0.5mm〜2mmの長半軸、及び0.25〜1.5mmの短半軸を有する少なくとも4分の3の楕円であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の除毛装置。
  11. 前記剃毛又は切断装置(4、24)が、調整できるように前記除毛装置(2)に保持されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の除毛装置。
  12. 前記剃毛又は切断装置(4、24)が切断装置(4、24)であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の除毛装置。
  13. 前記剃毛又は切断装置(4、24)が剃毛装置であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の除毛装置。
  14. 前記剃毛又は切断装置(4、24)が、中央カッター、あごひげ用予備カッター、又はあごひげ用トリマーであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の除毛装置。
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