JP6110580B1 - ヘアクリッピングデバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、以下:ハウジング(14)、ハウジング(14)の末端部(18)上に配置され、固定カッティングエッジ(26)を有する固定カッティングブレード(26)および可動カッティングエッジ(28)を有する可動カッティングブレード(24)を含む、カッティングアセンブリ(16)、およびハウジング(14)に取り付け可能で、第1の櫛要素(34)および第2の櫛要素(38)を含む櫛付属具(12)、を含み;ここで、第1の櫛要素(34)は、ハウジング(14)の前側(36)に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジ(26、28)を覆うように構成され、ここで、前側(36)が、末端部(18)およびカッティングアセンブリ(16)の横方向にあり、ここで、第1の櫛要素(34)は、互いに平行で、第1の櫛要素(34)の第1の長手方向(44)に平行にある複数の第1の櫛のリブ(40)を含み;ここで、第2の櫛要素(38)は、第1の櫛要素(34)の横方向に配置され、ハウジング(14)の末端部(18)を少なくとも部分的に覆うように構成され、ここで、第2の櫛要素(38)は、互いに平行で、第2の櫛要素(38)の第2の長手方向(46)に平行にある複数の第2の櫛のリブ(42)を含み、ここで、第2の長手方向(46)に垂直な側方(50)で測定された2つの第2の櫛のリブ(42)間の距離として定義されるギャップサイズ(48)が、1mmより小さく、ここで、第2の櫛要素(38)は、それらの自由端部(60)と反対の第2の櫛のリブ(42)の背面端部(58)に配置されて側方(50)に平行にある、連結ビーム(68)を含み;ここで、第1の櫛のリブ(40)の自由端部(64)は、第2の櫛のリブ(42)の自由端部(60)と離れて間隔が空けられて、それにより、第1および第2の櫛要素(34、38)間でギャップが生じる、ヘアクリッピングデバイス(10)に関する。

Description

本発明の分野
本発明は、ヘアクリッピングデバイスに関し、特に、ヘアクリッピングデバイスのハウジングに取り付け可能な櫛付属具(comb attachment)を有するヘアクリッピングデバイスに関する。本発明は、さらに櫛付属具自体に関する。
本発明の背景
電気ヘアカッティング器具は一般に知られており、主供給電源または電池により給電されるか拘わらず、トリマー、クリッパーおよびシェーバーを含む。かかるデバイスは、通常、体毛、特に顔および頭部の毛をトリミングするために使用され、これにより人は手入れが行き届いている身なりを有することができる。
通常、毛をカットするための従来のデバイスは、前部またはカッティング端部(以下、末端部(distal end)と称される)および反対側のハンドル端部を有する細長いハウジングを形成する本体を含む。カッティングアセンブリは、末端部に配置される。カッティングアセンブリは、通常、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む。可動カッティングブレードは、固定カッティングブレードに対して反復的に動く。カッティングアセンブリは、通常、ヘアクリッパーのハウジングに対して単一の位置に固定され、それにより、カッティングアセンブリの向きは、ヘアクリッピングデバイスのハウジングまたは本体を方向づけるユーザによって決定される。固定カッティングエッジおよび可動カッティングエッジは、それぞれ、固定カッティングブレードおよび可動カッティングブレードの先端部(tip portion)に配置される。これらのカッティングエッジは、通常、ヘアクリッパーハウジングの前側の外に突き出て、それにより、カッティングエッジは、常にユーザに見える。これは、ユーザがどこでちょうど毛がカットされるかを見ることをより容易にし、ヘアクリッピングデバイスを使用して細やかな髪型(fine hair contour)を形成および作り出す場合に、特に有利である。
異なるヘアカット長さ(hair cut length)に使用する可能性を提供するヘアクリッピングデバイスに対して多くのユーザの要求が存在するので、多くの既知のヘアクリッピングデバイスは、別々に、異なるサイズの櫛付属具を使用する。これらの櫛付属具は、通常、ヘアクリッピングデバイスの末端部に取り付けられて皮膚に対してカッティングアセンブリを位置させる。言い換えれば、かかる櫛付属具は、皮膚の上を動き、カッティングアセンブリに向かって毛を案内するガイドとして使用される。典型的に、櫛付属具は、毛が広がって伸びている皮膚の表面から離れて、カッティングアセンブリ上方に取り付けられ、かつ、カッティングブレードの、特に、それらのカッティングエッジ(固定カッティングエッジおよび可動カッティングエッジ)の間隔を空ける。しかしながら、ヘアカット長さが変わると、常に、異なるものによって櫛付属具を交換しなければならないことは、ユーザにとっては煩わしいものであり得、これは、時間がかかるだけでなく、ユーザはまた、複数の異なるサイズの櫛付属具を保管しておかなければならないためである。
したがって、多くの従来のヘアクリッピングデバイスは、ヘアクリッピングデバイスのハウジングに対して異なる位置に調節可能な1つの櫛付属具だけを使用する。よって、ユーザは、異なるヘアカット長さをもたらす異なる位置間で櫛付属具を取り換えることができる。通常、これらの可動可能な櫛付属具は、3mm、5mm、7mm、9mm、通常10mmまでのヘアカット長さ間で調節され得る。
効率的なヘアカッティング性能を保証することは、ほとんどの場合において、ヘアクリッピングデバイスが櫛付属具なしであるかのようにヘアクリッピングデバイスを櫛付属具と使用する場合には、より困難である。かかる櫛付属具がユーザの皮膚へのカッティングエッジの距離を増加させるので、ユーザの皮膚上の毛へ到達することがより困難である。言い換えると、櫛付属具はしばしば、毛がカッティングアセンブリのカッティングエッジへ到達することを妨げる障害物としての役割を果たす。したがって、特にカールしているかまたは硬い毛は、カットするために、適切な方法でユーザの皮膚から持ち上げられることが必要である。しかしながら、効率的な毛の持ち上げは、櫛付属具と使用される多くのヘアクリッピングデバイスにおけるチャレンジである。毛の到達可能性を確実にするために、カッティングエッジの前に配置された櫛付属具の構造は、できるだけ小さいことが必要である。しかしながら、これは、櫛付属具における毛を持ち上げる特徴のための余地を制限する。また、良好な毛の捕捉を可能にするであろう、櫛付属具の前セクションでの鋭利な形状は、これが皮膚へのやさしさ、したがってユーザの快適さに影響を与えるので、一般に許容可能ではない。
既知の櫛付属具のほとんどの毛の持ち上げの効率の上記欠点により、全ての毛を櫛付属具により持ち上げてカッティングアセンブリによりカットする前に、多くのストローク(stroke)が必要である。したがって、毛が櫛に進入してカッティングアセンブリのカッティングエッジへ到達する前にそれらの自然な向きから毛を持ち上げることを可能にするであろう櫛付属具により、毛が的確な長さにカットされるチャンスが増加され、全ての毛をカットするのに必要なストロークの数を減少させるであろう。
よって、なお改善の余地がある。
本発明の要約
本発明の目的は、上記の問題を克服する、ヘアクリッピングデバイスおよびかかるヘアクリッピングデバイスのための櫛付属具を提供することである。特に、到達可能性を確実にし、毛の捕捉および持ち上げを改善する、改善された櫛付属具を提供することが目的であり、それにより、ヘアカッティング性能が改善される。
本発明の第1の側面によれば、以下:
− ハウジング、
− 前記ハウジングの末端部上に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む、カッティングアセンブリ、および
− ハウジングに取り付け可能で、第1の櫛要素および第2の櫛要素を含む櫛付属具、
を含み;
ここで、第1の櫛要素は、ハウジングの前側に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジを覆うように構成され、ここで、前記前側が、末端部およびカッティングアセンブリの横方向にあり、ここで、第1の櫛要素は、互いに平行で、第1の櫛要素の第1の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み;
ここで、第2の櫛要素は、第1の櫛要素の横方向に配置され、ハウジングの末端部を少なくとも部分的に覆うように構成され、ここで、第2の櫛要素は、互いに平行で、第2の櫛要素の第2の長手方向に平行にある複数の第2の櫛のリブを含み、ここで、第2の長手方向に垂直な側方で測定された2つの第2の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズが、1mmより小さく、ここで、第2の櫛要素は、それらの自由端部と反対の第2の櫛のリブの背面端部に配置されて側方に平行にある、連結ビームを含み;
ここで、第1の櫛のリブの自由端部は、第2の櫛のリブの自由端部と離れて間隔が空けられて、それにより、第1および第2の櫛要素間でギャップが生じる、
ヘアクリッピングデバイスが提示される。
本発明の第2の側面によれば、ハウジング、および前記ハウジングの末端部に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含むカッティングアセンブリを有するヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具が提示される。
櫛付属具は、第1の櫛要素および第2の櫛要素を含む。第1の櫛要素は、ハウジングの前側に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジを覆うように構成される。ハウジングの前側は、末端部およびカッティングアセンブリの横方向にある。第1の櫛要素は、互いに平行で、第1の櫛要素の第1の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含む。第2の櫛要素は、第1の櫛要素の横方向に配置され、ハウジングの末端部を少なくとも部分的に覆うように構成される。よって、前記第2の櫛要素は、カッティングアセンブリの下側に、すなわち、可動カッティングブレードから離れて対向する固定カッティングブレードの側に配置される。第2の櫛要素は、互いに平行で、第2の櫛要素の第2の長手方向に平行にある複数の第2の櫛のリブを含む。第2の長手方向に垂直な側方で測定された2つの第2の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズは、1mmより小さい。第2の櫛要素は、それらの自由端部と反対の第2の櫛のリブの背面端部に配置されて側方に平行にある、連結ビームを含む。第1の櫛のリブの自由端部は、第2の櫛のリブの自由端部と離れて間隔が空けられて、それにより、第1および第2の櫛要素間でギャップが生じる。
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項において定義される。特許請求の範囲に記載された櫛付属具は、特許請求の範囲に記載されたヘアクリッピングデバイスのような、および従属請求項において定義されるとおりの、類似のおよび/または同一の好ましい実施形態を有することが理解されなければならない。
本発明の主要な特徴の1つは、第2の櫛要素の技術的設計に関する。この第2の櫛要素は、ヘアクリッパーハウジングの末端部に配置されるように構成され、固定カッティングブレードの背面を覆うように構成され、ここで、前記背面は、可動カッティングブレードから離れて対向する固定カッティングブレードの側を示す。よって、櫛付属具がヘアクリッピングデバイスのハウジングに取り付けられる場合には、第2の櫛要素は、固定カッティングブレードに実質的に平行に配置される。
第2の櫛要素の技術的設計は、主に以下の3つの特徴を組み入れるものである:
1.微細なピッチを有する櫛構造であって、ここで、隣接する2つの第2の櫛のリブ間のギャップは、当該技術分野において既知の櫛付属具と比較して比較的小さいものであるように設計される、微細なピッチを有する櫛構造。
2.第1および第2の櫛要素間に配置されるギャップ。したがって、第1および第2の櫛要素の自由端部は、互いに直接連結しない。ギャップは、好ましくは側方に平行にあり、側方で測定された櫛付属具のほぼ完全な幅にわたって伸びる。
3.第2の櫛要素は、第2の櫛のリブの背面端部に、すなわち、第2の櫛のリブの自由端部と反対の端部に配置される連結ビームをさらに含む。連結ビームは、各第2の櫛のリブの背面端部を互いに連結させ、第2の櫛のリブに垂直に、すなわち、第2の長手方向に垂直にある。
櫛付属具の上記の3つの特徴は、ヘアカッティング性能を順に改善する、改善された毛の持ち上げのために一緒に協働する。かかる第2の櫛のリブ(固定カッティングブレードの背面を覆う櫛のリブ)がユーザの皮膚上で櫛付属具を滑らせるために使用される支持表面としてのみの役割を果たす、従来技術における既知の櫛付属具と比較して、本願において提供される第2の櫛のリブはここで、能動的ヘア操作としての役割も果たす。これは以下のように作用する:第2の櫛のリブの自由端部の前に提供されたギャップにより、未カットの毛が容易に、第2の櫛のリブ間のギャップへ進入し得る。微細なピッチを有する櫛構造(1mmより小さいギャップサイズ)が、未カットの毛をすいて持ち上げるのを改善する。これは、カールしたまたは硬い毛がカットされるべき場合に特に有利である。毛の流れ(hair grain)方向に対して、すなわち、毛のラインまたは成長方向に対してユーザの皮膚上で櫛付属具をストロークすることにより、毛は第2の櫛のリブ間のギャップ中でガイドされて、最終的には連結ビームに到達するであろう。第2の櫛のリブ間の小さなギャップにより、通常の仕込み(stocking)動作の間に毛は既に持ち上げられる。次いで、毛は、第2の櫛のリブの背面で連結ビームに当たるであろう。次いで、連結ビームは毛を通過し、それによりそれらを曲げる。よって、連結ビームは、流れ方向に対して毛を完全に曲げることを確実にし、ここで、毛が第2の櫛のリブにより持ち上げられた後によりまっすぐ立って連結ビームにより曲げられるチャンスが増加する。これらのよりまっすぐに立った毛を、櫛付属具により同一の皮膚の領域上で再びストロークする場合には、より容易に捕捉し得る。
未カットの毛が櫛付属具によりそれらを持ち上げることなく意図せず平らになり得る傾向が上記の方法で減少されるので、本出願人の実験はヘアカッティング性能が顕著に改善されることを示した。櫛付属具がカッティングアセンブリへの相対的に長い距離を有することが必要である、比較的長いヘアカット長さが所望される場合であっても、均一に分布されたヘアカット長さが保証され得る。したがって、上記の3つの特徴の協働により提供されるヘア操作が有利であることが示された。
好ましい実施形態によれば、背面がヘアクリッピングデバイスの末端部から離れて対向する連結ビームの背面は、使用の間、ユーザの皮膚に触れるように構成され、ここで、前記背面は、第2の櫛のリブの対応する背面と実質的に同一平面に配置される。
言い換えると、使用の間、固定カッティングブレードの背面から離れて対向する第2の櫛のリブの背面は、好ましくは実質的に連結ビームの背面と同じ面に配置される。用語「実質的」は、本願において、+/−数ミリメーターのより小さな面偏差(plane deviation)であり得ることを意味しなければならない。しかしながら、特に好ましい実施形態において、連結ビームの背面は、第2の櫛のリブの背面と全くの同一平面に配置される。連結ビームのかかる配置は、第2の櫛のリブおよび連結ビームの協働により行われる、毛の上記の曲げ作用を改善するであろう。連結ビームの背面が、次いでユーザの皮膚と接触する一方で、櫛付属具を前後にストロークしてもよい。よって、連結ビームは、毛根に近い極めて低い位置で流れ方向に対して毛を曲げてもよい。
毛の持ち上げ効率およびヘアカッティング性能を、第2の櫛要素の第2の櫛のリブを適切な大きさにすることによりさらに改善し得る。以下で言及される寸法は、単なる任意の設計選択としてみられず、本出願人の具体的な実験から得られる得ることが留意される。
実施形態によれば、側方および第2の長手方向に垂直に測定された第2の櫛のリブの高さは、第2の櫛のリブの自由端部で2mmより小さい。
第2の櫛のリブの自由端部でのかかる小さな高さは、第2の櫛要素で毛を捕捉して、それらを第2の櫛のリブ間のギャップ中でガイドすることを促進する。櫛のリブの背面での高さは、それとは対照的に、より大きくてもよく、それにより、第2の櫛のリブの十分な機械的安定性をなお保証する。第2の櫛のリブの背面での高さは、好ましくは1mm〜5mmまでの範囲であるように選択される。
さらなる実施形態によれば、第2の櫛のリブの自由端部は、丸くなった先端部分を含む。
この丸くなった先端部分は、皮膚の刺激を防止し、ユーザの快適さを増加させる。したがって、上記の高さ寸法と組み合わせて、解決の良好なトレード(trade)が見出される。一方では、自由端部は、上記の方法で毛を持ち上げるために、毛を効率的に捕捉するのに十分に鋭利である。他方では、各第2の櫛のリブの自由端部で丸くなった先端部は、ユーザが怪我をするのを防止する。
さらなる実施形態によれば、側方で測定された前記第2の櫛のリブのうちの1つの幅およびギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズは、2mmより小さい。なおより好ましいのは、0.7mm〜1.7mmのピッチサイズである。
本願において言及されるギャップサイズおよびピッチサイズは、好ましくは全ての第2の櫛のリブのサイズおよび隣接する2つの第2の櫛のリブ間の全てのギャップのサイズを指すことが留意されなければならない。0.7mm〜1.7mmの上記のピッチサイズは、毛の均一な分布、皮膚のひっかきなしを保証し、したがって、皮膚の刺激なしまたはわずかな皮膚の刺激のみをもたらす。かかる櫛付属具が通常およそ30〜50mmの(側方で測定された)幅全体を有するという事実を考慮すると、上記の比較的小さなピッチサイズにより、互いに平行にある20〜30個までの第2の櫛のリブの数全体がもたらされる。これは、本発明の櫛付属具が、従来技術の「通常の」櫛付属具よりずっとより多くの櫛のリブを含むことを意味する。普通の櫛付属具は、通常、それらの間に比較的大きなギャップを有する5〜10個までの櫛のリブを有する。
さらなる実施形態によれば、ギャップサイズは、0.2mmより大きく、0.8mmより小さい。なおより好ましくは、ギャップサイズは、0.3mm〜0.6mmである。選択された下限は、特に、毛が0.2mmまでの直径を有し得るという事実からもたらされる。
新規に提示される櫛付属具の第2の櫛要素について本願において教示されるとおりの、ギャップサイズおよびピッチサイズの減少が全く自明ではなかったことが留意されなければならない。従来技術の櫛付属具はむしろ、比較的大きな幅およびそれらの間の相対的に大きなギャップを有する、数個のみの櫛のリブを有する櫛要素に焦点を当てたものであり、それは、従来技術の櫛付属具のほとんどは、櫛付属具およびカッティングアセンブリ間で毛が捕捉されることにより生じ得る、所望されない妨げ(clogging)効果を防止することを意図するものであるからである。それとは別に、より皮膚にやさしく機械的により安定であると考えられる、それらの間により大きなギャップを有する、より厚い櫛のリブである。しかしながら、第2の櫛のリブの数全体が増加され、それらの間のギャップが相対的に小さく、それにより櫛付属具の第2の櫛要素が不快さを感じさせないので、極めて小さな幅を有する櫛のリブであっても許容可能な皮膚の快適さをもたらし得ることを本出願人の実験は示した。従来技術の櫛付属具の櫛のリブと比較して、第2の櫛のリブは、それとは別によりフレキシブルである。これは、ユーザの快適さに関しても有利であることを示した。
さらなる実施形態によれば、第2の櫛のリブの幅は、0.5mmより大きく、1mmより小さい。第2の櫛のリブのかかる小さな幅は、カッティングアセンブリのきちんとした良好な可視性を保証する。
さらなる実施形態によれば、第2の長手方向に沿って測定された第2の櫛のリブの長さは、20mm以下である。
より長い櫛のリブはフレキシブル過ぎであり、不安定過ぎであることが示されたので、第2の櫛のリブの長さについてのこの上限が選択された。その代わりに、20mm未満の長さにより、比較的硬い櫛のリブがもたらされる。
さらなる実施形態によれば、ヘアクリッピングデバイスは、カッティングアセンブリに対する櫛付属具の位置を調節するための調節機構をさらに含む。
これにより、ヘアクリッピングデバイス上で単一の櫛付属具を有することが可能となり、これは、ユーザのニーズに応じた長さの設定の調節が可能である。調節機構により、好ましくは、例えば1mm〜21mmなどの長さの設定を調節することが可能となる。調節機構は、例えば1mmのステップなどの予め定義されたステップの長さ設定を可能にするように、または例えば1mm〜21mmなどの全範囲にわたるステップなしの設定を可能にするようにのいずれかとなるように構成されてもよい。
調節機構は、櫛付属具上に配置された2つの対応するガイドレールと係合する、ヘアクリッパーハウジング上に提供された、2つのガイドレールにより実現されてもよい。同様に、剛性タイプガイドレールとして調節機構を実現することもまた可能である。
さらなる実施形態によれば、第1の櫛要素の第1の櫛のリブのギャップサイズおよびピッチサイズは、第2の櫛要素のギャップサイズおよびピッチサイズと異なる。よって、第1の櫛要素は、第2の櫛のリブの寸法とは異なる寸法を有する、より少ない櫛のリブを有してもよい。第1の櫛のリブの幅および高さは、好ましくは第2の櫛のリブの幅および高さより大きくなるように選択される。
さらなる実施形態によれば、第1の櫛要素の第1の長手方向および第2の櫛要素の第2の長手方向間の角度は、好ましくは90°より小さく、より好ましくは80°より小さい。第1の櫛要素および第2の櫛要素間で80°未満の角度が、毛が効率的になお捕捉され得ることを確実にすること、およびより大きな角度により第2の櫛要素の上記の有利な持ち上げ機能の減少または損失すらがもたらされるであろうことが示された。
なおさらなる実施形態によれば、ヘアクリッピングデバイスはさらに、カッティングアセンブリおよび櫛付属具間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニットを含んでもよい。かかる吸引ユニットは、カットされた毛を吸引し、それらを回収表面または回収チャンバに向かってガイドしてもよい。第2の櫛要素の上記の微細なピッチを有する櫛構造と組み合わせると、これは、カットされた毛の所望されない処分を効率的に提示し、すなわち、カットされた毛がシステムの外へ落ちることを防止する。
図面の簡単な説明
本発明のこれらのおよび他の側面は、以下で説明される実施形態(単数および複数)を参照して明らかとなり、および説明されるであろう。以下の図面において
図1は、本発明の櫛付属具を有するヘアクリッピングデバイスの実施形態の透視図を示し; 図2は、櫛付属具なしの、図1に示されたヘアクリッピングデバイスの実施形態の透視図を示し; 図3は、全体図(図3A)および拡大図(図3B)におけるその背面からの櫛付属具を示し; 図4は、透視図(図4A)および断面図(図4B)における本発明の櫛付属具の機能原理を例示し; 図5は、透視図(図5A)および断面図(図5B)における従来技術の櫛付属具の機能原理を例示する。
本発明の詳細な説明
図1および2は、櫛付属具ありおよびなしの本発明のヘアクリッピングデバイスの実施形態を示す。その中でヘアクリッピングデバイスは、その全体が参照符号10により示される。
ヘアクリッピングデバイス10は、ヘアクリッピングデバイス10に取り外し可能に取り付け可能な櫛付属具12を含む。図1は、櫛付属具12を有するヘアクリッピングデバイスを示す一方で、図2は、櫛付属具12のないヘアクリッピングデバイス10を示す。
ヘアクリッピングデバイス10は、全ての残りの部分が通常一体化されて櫛付属具12が取り付けられ得るハウジング14を含む。ハウジング14はまた、カッティングアセンブリ16のためのホルダとしての役割を果たす。カッティングアセンブリ16は、ハウジング14の末端部18に取り外し可能に固定されてもよい。しかしながら、カッティングアセンブリ16はまた、ハウジング14の末端部18に永久に固定されてもよい。ハウジング14は通常、その後方端部、すなわち、末端部18の反対の端部でハンドル20を形成する細長い本体として実現される。
カッティングアセンブリ16は、固定カッティングブレード22および可動カッティングブレード24を含む。可動カッティングブレード24は、既知の方法で固定カッティングブレード22の上面上に置き替え可能に取り付けられる。1つまたは2つ以上のスプリング(図示せず)の補助により、可動カッティングブレード24は、固定カッティングブレード22に対して弾力的にバイアスされる(biased)。2つのカッティングブレード22、24を一緒に近づけたままにするために、スプリングは、ばね力を可動カッティングブレード24に行使する。カッティングブレード22、24の両方は、互いに平行に配置された複数のカッティング歯を有するカッティングエッジ26、28をそれぞれ含む。固定カッティングブレード22のカッティングエッジ26は、本願において、固定カッティングエッジ26として示される。可動カッティングブレード24のカッティングエッジ28は、本願において、可動カッティングエッジ28として示される。
操作の間、固定カッティングブレード22および固定カッティングブレード22上で反復する可動カッティングブレード24の相互作用によりヘアカッティングを行い、これは、他の従来のヘアクリッピングデバイスにより知られていることである。
固定カッティングブレード22は、可動カッティングブレード24より厚くなるように通常設計されている。前記固定カッティングブレード22はまた、「ガード」として示される。良好なカッティング性能を受けるために、可動カッティングブレード24は、能動的にガード22の上面上に押し付けられ、いわゆる歯圧(teeth pressure)を受ける。この歯圧は、とりわけ、2つのカッティングブレード22、24を一緒に押す上記のスプリングにより保証される。
モータ(図示せず)を含む駆動配置は、固定カッティングブレード22に対して振動することにより可動カッティングブレード24を駆動するように構成される。モータ自体は、主供給電源または電池駆動のいずれかにより給電される電気モータとして通常実現される。
達成されるべき所望のヘアカット長さに応じて、ヘアクリッピングデバイス10を、櫛付属具12ありまたはなしのいずれかで使用してもよい。特により長いヘアカット長さが所望される場合には、櫛付属具12を、ハウジング14の末端部18に取り付けてもよい。図1に示すとおり、櫛付属具12は、それによりカッティングアセンブリ16の上に取り付けられて、毛が広がって伸びるユーザの皮膚の表面から離れてカッティングブレード22、24と間隔を空ける。それは言わば、ユーザの皮膚およびカッティングアセンブリ16間のスペーサとして作用し、それにより、櫛付属具12のないヘアクリッピングデバイスの使用と比較して、ヘアカットの得られる長さが増加される。
櫛付属具12は、好ましくはハウジング14に対して置き換え可能となるように設計され、それにより、異なるヘアカット長さを、1つのおよび同一の櫛付属具12により達成し得る。それに加えてヘアクリッピングデバイス10は、ハウジング14に対して櫛付属具12の位置を調節するための調節機構30を含む。調節機構30は、図1および2に示される実施形態によれば、ハンドル20の長手軸についての調節ホイールを変更する(tuning)ことにより櫛付属具12をシフトさせることを可能にする調節ホイールを含む。しかしながら、調節機構30をまた、例えば、シフトバーまたは他のタイプの機械的シフト機構を含むことなどにより異なった設計にしてもよいことが留意されなければならない。示された実施形態においては、櫛付属具12は、ハウジング14の2つの反対の側方上に配置された2つのガイドレール32、および櫛付属具12の内側上に配置された2つの対応するガイドレール(図示せず)によりガイドされる。これらのガイドレール32の代わりに、ラチェットタイプ機構を提供してもよい。
ハウジング14に対して櫛付属具12の位置を調節するための調節機構30を、種々の他の方法で実現し得ることが留意されなければならない。櫛付属具12のステップなしの調節の代わりに、例えば1ミリメーターステップなどのある予め定義されたステップでの段階的調節を提供するために、他の調節機構を考えることができる。
本発明の主要な目的の1つは、櫛付属具12の構造上の設計に関する。櫛付属具12がヘアクリッピングデバイス10のハウジング14に取り付けられた場合に、櫛付属具12は、ハウジング14の前側36上に配置されるように構成され、固定および可動カッティングエッジ26、28を覆うように構成された第1の櫛要素34を含む。ハウジング14の前側36が、ハウジング14の末端部18に提供された表面の横方向にあるハウジング14の上側を示さなければならないことが留意されなければならない。末端部18における言及された後者の表面は、カッティングアセンブリ16の底側に、すなわち、可動カッティングブレード24から離れて対向する固定カッティングブレード22の側に配置される。本発明の意味において、「横方向」は、必ずしも「垂直」としてではなく、むしろ「非平行」として理解されなければならない。
櫛付属具12は、第1の櫛要素34の横方向に配置された第2の櫛要素38をさらに含む。この第2の櫛要素38は、ハウジング14の末端部18を少なくとも部分的に覆うように、すなわち、固定カッティングブレード22の底側を少なくとも部分的に覆うように構成される。
第1および第2の櫛要素34、38のそれぞれは、互いに平行にある複数の櫛のリブ40、42を含む。第1の櫛要素34の櫛のリブ40は、本願において、第1の櫛のリブ40として示される。第2の櫛要素38の櫛のリブ42は、本願において、第2の櫛のリブ42として示される。第1の櫛のリブ40は、第1の長手方向44に平行に配置される。第2の櫛のリブ42は、第2の長手方向46に平行に配置される。図1に示されるとおり、第1の長手方向44は、第2の長手方向46の横方向に配置される。
図から、特に図3Aおよび3Bからさらに観察され得るように、第1の櫛のリブ40は、第2の櫛のリブ42とは異なる寸法を有する。第1の櫛要素34の第1の櫛のリブ40は、好ましくは第2の櫛要素38の第2の櫛のリブ42より厚くなるように設計される。2つの隣接する第1の櫛のリブ40間の空間はまた、好ましくは2つの隣接する第2の櫛のリブ42間の空間より大きい。言い換えると、第2の櫛要素38は、互いにより近い間隔が空けられた、第1の櫛要素34より多い櫛のリブを含む。第2の櫛要素38は、極めて微細なピッチを有する櫛構造を含む一方で、第1の櫛要素34は、従来技術の多くの櫛付属具により既知であるとおり、「通常の」櫛構造を含んでもよい。しかしながら、第1の櫛要素34はまた、第2の櫛要素38と類似のまたはむしろ同一の微細なピッチを有する櫛構造を含んでもよいことが留意されなければならない。
第2の櫛のリブ42全ては、好ましくは同一の寸法を有する。従来技術の既知の櫛要素とは対照的に、第2の櫛のリブ42の寸法および第2の櫛のリブ42間の距離は、比較的小さいものであるように選択される。2つの隣接する第2の櫛のリブ42間の距離48は、好ましくは1mmより小さい。前記距離48は、本願においてギャップサイズとして示される。ギャップサイズ48は、側方50で測定された2つの隣接する第2の櫛のリブ42間の距離として定義され、ここで、側方50は、第1および第2長手方向44、46に垂直に配置される。言及されたギャップサイズ48は、好ましくは全ての隣接する第2の櫛のリブ42間で生じることが留意されなければならない。
各第2の櫛のリブ42の幅52は、好ましくは0.5mm〜1mmの範囲である。前記幅52は、側方50で測定された第2の櫛のリブ42の寸法を示す。
1つの第2の櫛のリブ42の幅50およびギャップサイズ48の合計として定義されるピッチサイズ54は、好ましくは2mmより小さい。
第2の櫛要素38のかかる微細なピッチを有する櫛構造により、櫛付属具12がユーザの皮膚上でストロークされる場合には、カールして硬い毛が能動的に捕捉されて持ち上げられる可能性が増加される。言い換えると、第2の櫛要素38はまた、それらの自然な向きからカールして硬い毛を持ち上げるための能動的な操作を提供し、それにより、より大きな櫛のリブを有する、顕著により大きなギャップサイズを普通は有する、従来技術の「通常の」櫛付属具とは対照的に、ヘアカッティング性能が顕著に改善される。
本願において提示される櫛付属具12の第2の櫛要素38と同一の位置に配置された既知の櫛付属具の櫛要素は、通常、ユーザの皮膚の上で櫛付属具を滑らせるかまたはストロークすることを可能にする滑り要素として使用されるのみである。しかしながら、本願において提示される微細なピッチを有する第2の櫛要素38は、滑り要素として使用されるのみでなく、能動的なヘア操作も提供する。この構造は、未カットの毛が可能な限り持ち上げられて、同一の領域上でのヘアクリッピングデバイスの第2のストロークの間に毛を効率的にカットするであろうチャンスを増加させることを実施できる。その次に、平坦に方向づけられて部分的に伸びきっていない(ingrown)毛はまた、よりまっすぐな向きに予めすかれるであろう。それらの近い間隔により微細なピッチを有する第2の櫛のリブ42によりなお、皮膚に効率的に沿い、皮膚にやさしい接触表面を提供することを可能にする。
本出願人の実験は、第2の櫛のリブ42の以下の好ましいサイズ寸法を導き出した:
ギャップサイズ48は、好ましくは0.2mm〜0.8mmである。ピッチサイズ54は、好ましくは0.7mm〜1.7mmである。第2の櫛のリブ42の幅は、好ましくは0.5mm〜1mmである。
第2の櫛のリブ42の高さ56(図4Aを参照)は、少なくとも櫛のリブ42の自由端部60の反対にある背面端部58において好ましくは1mm〜5mmである。前記高さ56は、第2の長手方向46および側方50に垂直に測定された第2の櫛のリブ42の寸法を示す。かかる小さな高さ56により、カッティングアセンブリ16の増加された可視性の利点が提供され、それにより、カッティングアセンブリ16は、使用の間ユーザに常にはっきりと見える。これは、ユーザにとってヘアクリッピングデバイス10の取り扱いを楽にする。しかしながら、各第2の櫛のリブ42の高さ56は、好ましくは櫛のリブ42の前記自由端部60において先端部におけるおよび先端部の周辺での領域で上記の範囲よりなお小さいことが留意されなければならない。第2の櫛のリブ42の自由端部60における高さ56は、好ましくは2mmよりなお小さい。毛が、通常第2の櫛のリブ42のこれらの自由端部60で第2の櫛要素38に進入するので、これは毛の捕捉をさらに改善する。皮膚へのやさしさをさらに改善するために、第2の櫛のリブ42の自由端部60は、好ましくは丸くなった先端部を夫々さらに含む。
第2の長手方向46に沿って測定された第2の櫛のリブ42の長さ62は、好ましくは20mm以下である。そうでない場合には、より長い長さ62は、フレキシブル過ぎで弱過ぎる櫛のリブ42をもたらすであろう。
しかしながら、上記の有利な毛の持ち上げ効果は、第2の櫛要素38の微細なピッチを有する格子の構造のみによりもたらされるものではなく、本発明にまた本質的な以下の特徴によってももたらされる:
第1の櫛要素34の第1の櫛のリブ40は、第2の櫛要素38の第2の櫛のリブ42に直接連結していない。したがって、各第2の櫛のリブ42が自由端部60を含むのみならず、各第1の櫛のリブ40も自由端部64を含む。これにより、第1の櫛のリブ40および第2の櫛のリブ42間に、特に第1の櫛のリブ40の自由端部64および第2の櫛のリブ42の自由端部60間に生じるギャップ66がもたらされる。このギャップ66は、側方50と平行に伸びる。ギャップ66は、未カットの毛が進入する空間としての役割を果たす。
第2の櫛のリブ38のなおさらなる重要な特徴は、また側方50に平行に伸びて第2の櫛のリブ42の後ろに局所的に配置される連結ビーム68である。この連結ビーム68は、各第2の櫛のリブ42の背面端部58を互いに連結させる。櫛付属具12の使用の間に連結ビーム68の背面70は、末端部18と離れて対向し、ユーザの皮膚上で櫛付属具12をストロークする場合には、ユーザの皮膚に触れるように構成される。言い換えると、前記背面70は、固定カッティングブレード22の底側から離れて対向する。背面70は、好ましくは第2の櫛のリブの対応する背面72と同一平面に、すなわち、1つのおよび同一の面に配置され、ここで、使用の間、背面72はまた、固定カッティングブレード22の底側から離れて対向する。
未カットの毛を捕捉してそれらを効率的な方法で持ち上げるために、第2の櫛のリブ38、ギャップ66および後に言及された連結ビーム68の微細なピッチを有する格子の構造は、一緒に協働する。これらの3つの特徴の協働の技術的原理は図4Aおよび4Bに示される図の例示を参照して以下で説明される。
図4Aおよび4Bは、第2の櫛要素38により、未カットの毛74がどのようにすかれて持ち上げられるかを図示する。未カットの毛74は、第1および第2の櫛要素34、38間のギャップ66で第2の櫛要素38に進入する。ユーザの皮膚上で第2の櫛要素38をストロークすることにより、それらが第2の櫛のリブ42の背面端部58に配置される連結ビーム68に当たるまで、これらの未カットの毛が次いで、第2の櫛のリブ42間を移動するであろう。第2の櫛要素38は、それに加えて好ましくは毛の流れに対して動く。第2の櫛のリブ42間を移動する場合には、未カットの毛は、既に持ち上げられているであろう。しかしながら、それらが連結ビーム68に当たるとすぐに、毛は曲げられるであろう。毛74上で連結ビーム68をストロークすることにより、各毛は次いでその流れ方向に対して完全に曲がり、それにより、櫛付属具12を通過した毛74’は、櫛付属具12をまだ通過していない毛74と比較して、よりまっすぐに配置される。2回目にまっすぐな毛74’をストロークすることにより、ほとんど全ての毛74’は、カッティングアセンブリ16により所望のヘアカット長さまでカットされる。当然、多くの毛74は既に1回目のストロークの中で所望の長さにカットされていることが留意されなければならない。
上記の効果は通常、従来技術の櫛要素によっては達成されない。図5Aおよび5Bは、かかる従来技術の櫛要素の例を示す。この従来技術の櫛要素38’は、多かれ少なかれ、ユーザの皮膚上で櫛付属具を滑らせることを可能にする滑り要素としての役割を果たすのみである。しかしながら、これは、本発明の第2の櫛要素38ほど効率的に毛を持ち上げない。まず第1に、通常これは、櫛のリブ間にずっとより大きなギャップサイズを含む。第2に、連結ビーム68’は、ユーザの皮膚に触れず、それにより、上記の方法で毛が曲げられるように構成されていない。これとは対照的に、連結ビーム68’は、通常櫛のリブの背面との距離があり、それにより、曲げられて再度方向づけられることなく、毛は連結ビーム68’の下を単に通過する。
よって、本発明のヘアクリッピングデバイス10の櫛付属具12は、このタイプの従来の櫛付属具と比較して、再度を改善されたヘアカッティング性能をもたらす、顕著に改善された毛の持ち上げを提供する。
本発明が、図面及び上記説明において、例示されて詳細に説明されてきた一方で、かかる例示及び説明は、例示的なものまたは例であって、限定的なものではないと解釈されるべきであり;本発明は、開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態への他の変形が、特許請求の範囲に記載の発明を実施する際、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の検討から、当業者によって、理解されて実現され得る。
特許請求の範囲において、用語「含む(comprising)」は、他の要素またはステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」または「an」は、複数形を排除するものではない。単一の要素又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載されるいくつかのアイテムの機能を満たしてもよい。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実が、これらの手段の組み合わせを有利に使用することができないことを示すものではない。
特許請求の範囲におけるあらゆる参照符号は、本発明の範囲を限定するものと解釈されてはならない。

Claims (14)

  1. 以下:
    − ハウジング、
    − 前記ハウジングの末端部上に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含む、カッティングアセンブリ、および
    − 前記ハウジングに取り付け可能で、第1の櫛要素および第2の櫛要素を含む櫛付属具、
    を含み;
    ここで、前記第1の櫛要素は、前記ハウジングの前側に配置されるように構成され、前記固定および前記可動カッティングエッジを覆うように構成され、ここで、前記前側が、前記末端部および前記カッティングアセンブリの横方向にあり、ここで、前記第1の櫛要素は、互いに平行で、前記第1の櫛要素の第1の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み;
    ここで、前記第2の櫛要素は、前記第1の櫛要素の横方向に配置され、前記ハウジングの前記末端部を少なくとも部分的に覆うように構成され、ここで、前記第2の櫛要素は、互いに平行で、前記第2の櫛要素の第2の長手方向に平行にある複数の第2の櫛のリブを含み、ここで、前記第2の長手方向に垂直な側方で測定された2つの前記第2の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズが、1mmより小さく、ここで、前記第2の櫛要素は、それらの自由端部と反対の前記第2の櫛のリブの背面端部に配置されて前記側方に平行にある、連結ビームを含み;
    ここで、前記第1の櫛のリブの自由端部は、前記第2の櫛のリブの自由端部と離れて間隔が空けられて、それにより、前記第1および前記第2の櫛要素間でギャップが生じる、
    ヘアクリッピングデバイス。
  2. 前記末端部から離れて対向する前記連結ビームの背面が、使用の間、ユーザの皮膚に触れるように構成され、前記背面が、第2の櫛のリブの対応する背面と実質的に同一平面に配置される、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  3. 前記側方および前記第2の長手方向に垂直に測定された第2の櫛のリブの高さが、前記第2の櫛のリブの自由端部で2mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  4. 前記側方および前記第2の長手方向に垂直に測定された第2の櫛のリブの高さが、前記第2の櫛のリブの前記背面端部で1mmより大きく、5mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  5. 前記第2の櫛のリブの前記自由端部が、丸くなった先端部分を含む、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  6. 前記側方で測定された前記第2の櫛のリブのうちの1つの幅および前記ギャップサイズの合計として定義されたピッチサイズが、2mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  7. 前記第2の櫛のリブの前記ピッチサイズが、0.7mmより大きく、1.7mmより小さい、請求項6に記載のヘアクリッピングデバイス。
  8. 前記第2の櫛のリブの前記ギャップサイズが、0.2mmより大きく、0.8mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  9. 前記第2の櫛のリブの幅が、0.5mmより大きく、1mmより小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  10. 前記第2の長手方向に沿って測定された前記第2の櫛のリブの長さが、20mm以下である、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  11. 前記カッティングアセンブリに対する前記櫛付属具の位置を調節するための調節機構をさらに含む、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  12. 前記第1の櫛要素の前記第1の長手方向および前記第2の櫛要素の前記第2の長手方向間の角度が、90°より小さく、好ましくは80°より小さい、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  13. 前記カッティングアセンブリおよび前記櫛付属具間の領域において加圧を発生させるための吸引ユニットをさらに含む、請求項1に記載のヘアクリッピングデバイス。
  14. ハウジング、および前記ハウジングの末端部に配置され、固定カッティングエッジを有する固定カッティングブレードおよび可動カッティングエッジを有する可動カッティングブレードを含むカッティングアセンブリを有するヘアクリッピングデバイスへの取り付けのための櫛付属具であって、
    ここで、前記櫛付属具は、第1の櫛要素および第2の櫛要素を含み;
    ここで、前記第1の櫛要素は、前記ハウジングの前側に配置されるように構成され、前記固定および前記可動カッティングエッジを覆うように構成され、ここで、前記前側が、前記末端部および前記カッティングアセンブリの横方向にあり、ここで、前記第1の櫛要素は、互いに平行で、前記第1の櫛要素の第1の長手方向に平行にある複数の第1の櫛のリブを含み;
    ここで、前記第2の櫛要素は、前記第1の櫛要素の横方向に配置され、前記ハウジングの前記末端部を少なくとも部分的に覆うように構成され、ここで、前記第2の櫛要素は、互いに平行で、前記第2の櫛要素の第2の長手方向に平行にある複数の第2の櫛のリブを含み、ここで、前記第2の長手方向に垂直な側方で測定された2つの前記第2の櫛のリブ間の距離として定義されるギャップサイズが、1mmより小さく、ここで、前記第2の櫛要素は、それらの自由端部と反対の前記第2の櫛のリブの背面端部に配置されて前記側方に平行にある、連結ビームを含み;
    ここで、前記第1の櫛のリブの自由端部は、前記第2の櫛のリブの自由端部と離れて間隔が空けられて、それにより、前記第1および前記第2の櫛要素間でギャップが生じる、
    櫛付属具。
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