JP2017506202A - クレーンのための運転台傾け機構 - Google Patents

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Abstract

運転台支持体組立体が操作員運転台を支持し建設機械のフレームに対して動かす。運転台支持体組立体は建設機械のフレームに連結されている運転台支持体を含んでいる。操作員運転台は運転台支持体取付フレームに取り付けられており、当該運転台支持体取付フレームが運転台支持体に枢動可能に連結されている。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体フレームが第1位置にあって当該運転台支持体取付フレームが第1平面を画定している第1作動装置位置と、運転台支持体取付フレームが第2位置にあって当該運転台支持体取付フレームが第1平面に負角で交わる第2平面を画定しているような少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。【選択図】図5

Description

本願は、2014年2月7日に出願されている「クレーンのための運転台傾け機構」と題された米国仮特許出願第61/937,378号に対する優先権及びその恩典を主張し、同仮出願の開示をそのまま参考文献として援用する。
本願は、クレーン、掘削機、などの様な建設機材及び機械に関する。より具体的には、本願は、建設機械の運搬のために位置変更のできる操作員運転台を含んでいる建設機械に関する。
クレーン又は掘削機の様な建設機材は、1つの現場から別の現場へ移動させなくてはならない場合が多い。クレーン又は掘削機を移動させることは、機械が大きく重い場合に厄介な仕事になる。例えば、公道の車両車軸の荷重に関する制限を順守しなくてはならないし、頭上障害物のせいで仕事現場までの長く不便な経路選択を余儀なくされることもある。
クレーンの様な大型建設機械の移動性を改良することに対する1つの解決策は、それらをより小さくより簡単に取り扱える構成要素に分解することである。そうして別々の構成要素を新たな仕事現場へ運搬し、そこでそれらを再度組み立てればよい。
当然ながら、これらの機械を分解し再度組み立てることには時間と費用の両方の要素がある。そのため、分解しなくてはならない構成要素の数を抑えるのが望ましい。代わりに、建設機械が新たな仕事現場へ移転するときの走行する道路に対する寸法/高さ/重量の制限の全てを満たすために、各々の元々の位置から位置変更したり、再梱包したりすることのできる構成要素を提供することが模索されることも往々にしてある。
典型的に扱いにくいと判明している構成要素の1つが、建設機械のための操作員運転台である。操作員運転台は、建設機械が作業している区域を最適に見渡すことのできる場所に配置されているのが典型的である。例えば、クレーン操作員がクレーン回転台の頂部、側部、及び上方や下方への比較的遮る物の無い視界を持てることが重要である。その様な視界についての要件により、結果的に、操作員運転台はクレーンの前方寄りにおそらくは一方の側方部又は他の側方部に対しオフセットして配置されることになるのが典型的である。更に、一部のクレーンは、操作員運転台又は操作員座席の前方部を上向きに傾ける能力を有する操作員運転台及び/又は操作員座席を含んでいる。操作員運転台又は操作員座席を上向きに傾けることが、クレーン操作員に操作中のクレーンのブーム及び/又はフック/荷重の良好な視界を提供する。但し、クレーンが建築基礎の様な何かを穴の中へ降ろしている場合の様に回転台が作業区域に対比して高い位置にある状況では、座席及び/又は運転台を上向きに傾けることは操作員の視認性を改善することにはならない。
また一方で、操作員に改善された視認性を提供する場所に操作員運転台を配置すると、典型的に、多くの公道及び場所にとっては回転台及び操作員運転台が広過ぎる、重過ぎる、及び/又は高過ぎる、ということになりかねない。それらの事例では、操作員運転台を取り外し、それを回転台とは別に輸送することが必要になるであろう。指摘されている様に、これは、特に操作員運転台に一体化されている数多くの電子式、油圧式、及び機械式の制御システムのせいで、分解及び再組立ための時間と費用を増加させる。
他にも、回転台に対して操作位置から積込位置に回転する操作員運転台を、回転台と操作員運転台とを直面すると予想される走行上の制約を満たす単一の貨物としてまとめて輸送できるようにするやり方で提供することによって、輸送問題の解決を図ろうとしたものもある。しかしながら、操作員運転台を回転させるように動作する回転組立体は、典型的には操作員運転台を単一平面内で回転させることしかできない。言い方を変えれば、操作員運転台は、操作位置でも積込位置でも同一の水平平面に維持される。これは、ひいては、走行上の制約をなおも満たすために運転台の高さ、運転台の場所、及び他の梱包要件へ制約を課すことになりかねない。
一部の事例では、操作員運転台の高さは、回転させた後も、走行上の制約に対比してなお高すぎる。これまでの解決策は、操作員運転台全体を回転台に対して上昇及び下降させようとする複雑なマルチバー・マルチリンク機構を伴っている。この機構は、操作員運転台が操作位置から積込位置に枢動/回転の要件のせいで、典型的には枢軸に近接して操作員運転台の一方の側にしか配置させることができなかった。結果として、マルチバー・マルチリンク機構は、典型的に、運転台の重量により生じるトルクを支持するために重量が大きく、加えて製造及び保守するのが複雑である。
従って、少なくとも下向きに、好適には上向きにも、傾くことのできる運転台を含んでいる建設機械の必要性がある。更に、操作員運転台を、操作位置と、操作員運転台及び関連付けられる車両フレーム及び/又は回転台が何れかの必須の走行上の高さ及び幅についての制約を満たす積込位置との間で、位置決めできるようにする必要性がある。
運転台支持体組立体は操作員運転台を支持して建設機械のフレームに対して動かす。運転台支持体組立体は建設機械のフレームに連結されている運転台支持体を含んでいる。操作員運転台は運転台支持体取付フレームに取り付けられており、運転台支持体取付フレームは運転台支持体に枢動可能に連結されている。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体フレームが第1位置にあって運転台支持体取付フレームが第1平面を画定している第1作動装置位置と、運転台支持体取付フレームが第2位置にあって運転台支持体取付フレームが第1平面に負角で交わる第2平面を画定しているような少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。
別の実施形態では、運転台支持体組立体が操作員運転台を支持してクレーンの回転台に対して動かす。運転台支持体組立体は回転台に連結されている運転台支持体を含んでいる。操作員運転台は運転台支持体取付フレームに取り付けられており、そして当該運転台支持体取付フレームが運転台支持体に枢動可能に連結されている。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体フレームが第1位置にあって運転台支持体取付フレームが第1平面を画定している第1作動装置位置と、運転台支持体取付フレームが第2位置にあって運転台支持体取付フレームが第1平面に負角で交わる第2平面を画定しているような少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、操作位置に対比して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。移動式リフトクレーンは、車体と共に、車体に載架されている地面係合部材であって車体を地面から浮かしクレーンが地面の上を動くことを可能にさせる地面係合部材を含んでいる。回転台が車体に回転可能に連結されている。そして運転台支持体が回転台に枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、操作位置に対して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。そして運転台支持体がクレーンの回転台に回転台の枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体は、運転台支持体がその操作位置にあるときは回転台の前方部分に実質的に平行であり、運転台支持体がその積込位置にあるときは回転台の前方部分に実質的に直角である。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分とを有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、操作位置に対して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。そして運転台支持体がクレーンの回転台に回転台の枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。運転台支持体がその積込位置にあるときに、運転台支持体取付フレームの前方部分はその第2位置にある。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、操作位置に対して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。そして運転台支持体がクレーンの回転台に回転台の枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある第2作動装置位置と、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置より高い第3位置にある少なくとも第3作動装置位置と、を含んでいる。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、操作位置に対して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。そして運転台支持体がクレーンの回転台に回転台の枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。ロック機構が、作動装置が運転台支持体取付フレームを第2位置に枢動させることを防止するロック位置と、作動装置が運転台支持体取付フレームを第2位置に枢動させることを許容するロック解除位置と、を含んでいる。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、回転して操作位置に対比して下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。そして運転台支持体がクレーンの回転台に回転台の枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。作動装置は、運転台支持体に枢動可能に接続されている第1端を含んでいる。作動装置の第2端は、第1端から離間されていて運転台支持体取付フレームに枢動可能に接続されている。作動装置取付ブラケットが運転台支持体取付フレームに連結されている。作動装置取付ブラケットは、作動装置の第2端に動作可能に連結されているリンク接続部を含んでいる。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、操作位置と、操作位置に対して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる。そして運転台支持体がクレーンの回転台に回転台の枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある第2作動装置位置と、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置より高い第3位置にある少なくとも第3作動装置位置と、を含んでいる。ロック機構が、作動装置が運転台支持体取付フレームを第2位置に枢動させることを防止するロック位置と、作動装置が運転台支持体取付フレームを第2位置に枢動させることを許容するロック解除位置と、を含んでいる。作動装置は、運転台支持体に枢動可能に接続されている第1端を含んでいる。作動装置の第2端が、第1端から離間されていて運転台支持体取付フレームに枢動可能に接続されている。作動装置取付ブラケットが運転台支持体取付フレームに連結されている。作動装置取付ブラケットは、運転台支持体取付フレームに実質的に直角である支持平面を画定している支持面を含んでいる。作動装置取付ブラケットは、更に、作動装置の第2端へ動作可能に連結されているリンク接続部を含んでいる。作動装置リンクが、作動装置の第2端に枢動可能に連結されている第1端を含んでいる。作動装置リンクは、更に、前記第1端から離間されている第2端であってリンク接続部に枢動可能に接続されている第2端を含んでいる。作動装置が少なくとも第3位置にあるとき、作動装置は作動装置リンクを支持面に押し付ける。作動装置が第1位置から第2位置へ動いてロック機構がロック位置にあるときに、作動装置の第2端は作動装置リンクの第1端周りに枢動し、作動装置リンクの第2端はリンク接続部周りに枢動する。
更に別の実施形態では、移動式リフトクレーンが、下向きに傾くことのできる操作位置を有する操作員運転台を含んでいる。移動式リフトクレーンは、車体と共に、車体に載架されている地面係合部材であって車体を地面から浮かしクレーンが地面の上を動くことを可能にさせる地面係合部材を含んでいる。回転台が車体に回転可能に連結されている。そして運転台支持体が回転台に枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。操作員運転台は、運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームにより支持されていて当該フレームに取り付けられている。運転台支持体取付フレームは後方部分と後方部分から離間されている前方部分を有している。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。作動装置は、運転台支持体取付フレームの前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、当該前方部分が第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる。移動式リフトクレーンは、運転台支持体を回転台に連結している高架構造を更に備えている。高架構造は、運転台支持体取付フレームを回転台の頂部より上に上昇させる。
操作員運転台を位置決めする方法も開示されている。回転台と一体のクレーンがクレーンの車体に回転可能に連結されている。運転台支持体が回転台に枢動可能連結部において枢動可能に連結されている。そして運転台支持体取付フレームが運転台支持体に枢動可能に連結されている。運転台支持体取付フレームは後方部分と当該後方部分から離間されている前方部分を有している。操作員運転台は運転台支持体取付フレームに取り付けられている。作動装置が運転台支持体と運転台支持体取付フレームとに連結されている。移動式リフトクレーンの操作員運転台を操作位置から積込位置へ動かす方法の1つの実施形態は、運転台支持体を、枢動可能連結部により画定されている軸周りに、運転台支持体が回転台の前方部分に少なくとも実質的に平行である操作位置から、運転台支持体が回転台の前方部分に実質的に直角である積込位置へと回転させる段階を含んでいる。本方法は、運転台支持体フレームの前方部分を第1位置から第1位置より低い第2位置へ下降させるように作動装置を操作する段階を更に含んでいる。
これら及び他の利点並びに本発明自体は、添付図面に照らせばより容易に理解されるであろうし、以下に更に十分に説明され主張されている構成及び作動の詳細事項に明らかとなろう。また、本発明の幾つかの態様は、他の型式のクレーン、機械、又は機材と共に使用することもできるものと理解されたい。
操作員運転台及び運転台支持体組立体の或る実施形態を含んでいる移動式リフトクレーンの右側から視た立面図である。 図1のクレーンの回転台の左側から視た立面図であり、明確さを期して幾つかの要素は取り除かれている。 図2の回転台の上から視た立面図であり、操作員運転台は操作位置では実線でそして積込位置では破線で示されており、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 図2の回転台の前から視た立面図であり、操操作員運転台は操作位置では破線でそして積込位置では実線で示されており、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 図2の操作員運転台の上から視た斜視図であり、操作員運転台は操作位置にあり、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 図2の操作員運転台の上から視た立面図であり、操作員運転台は操作位置にあり、明確さを期して幾つかの他の要素が取り除かれている。 図6の運転台支持体組立体の断面A−Aに沿った側面図である。 図6の作動装置リンク及び作動装置取付ブラケットの断面C−Cに沿った側面図である。 図6のロック機構の断面B−Bに沿った側面図である。 図2の操作員運転台の前から視た立面図であり、操作員運転台は積込位置にあることが示されており、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 図2の操作員運転台の上から視た立面図であり、操作員運転台は積込位置にあることが示されており、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 図2の操作員運転台の右側から視た立面図であり、操作員運転台は積込位置にあることが示されており、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 図2の操作員運転台の左側から視た立面図であり、操作員運転台は操作位置にあって運転台支持体取付フレームが第3位置に入った状態で上向きに傾けられていることが示されており、明確さを期して幾つかの他の要素は取り除かれている。 高架構造に連結されている操作員運転台及び運転台支持体組立体の或る実施形態を含んでいる移動式リフトクレーンの別の実施形態の右側から視た立面図である。 操作員運転台及び運転台支持体組立体が下向きに傾けられている、図14のリフトクレーンの右側から視た立面図である。
本発明をこれより更に詳しく説明してゆく。以下においては、本発明の実施形態の異なる態様がより詳細に定義されている。その様に定義されている各態様は、それとは反対の明確な指示の無い限り、何れかの他の単数又は複数の態様と組み合わされてもよい。具体的には、好適又は好都合であると示唆されている何れかの特徴が、好適又は好都合であると示唆されている何れかの他の単数又は複数の特徴と組み合わされてもよい。
明細書及び特許請求の範囲の中に使用されている幾つかの用語は、次の様に定義される意味を持つ。
「回転台」という用語は、クレーンの上部構造物(upper works)の一部分(車体に対して回転する部分)を指すが、ブーム及びいかなる格子マスト構造も含まない。回転台は複数の部品で製作されていてもよい。例えば、本発明の解釈上、米国特許第5,176,267号に開示されているアダプター板は、それを使用しているクレーンの回転台の一部と考えられる、ということになる。更に、クレーンが仕事現場間の運送のために解体されることになり、回転台という用語がここで使用されている場合、それは2つ以上の部片として運送されることもある。
回転台の前方部は、回転台の回転軸と荷が持ち上げられるときの荷の位置との間にある回転台の部分と定義される。回転台の後方部は、回転軸の、回転台の前方部とは反対側の全てのものを含む。回転台の他の部分及びそこへ接続されているもの例えばマストなどに言及しての「前方部」及び「後方部」(又は「後部」の様なそれらの変形)は、回転台の地面係合部材に対する実際の位置にかかわらず、この同じ文脈から考察される。
同様に、操作員運転台及び運転台支持体取付フレームの前方部又は前方部分及び後方部又は後方部分は、操作員運転台が操作位置にあるときに定義される。操作員運転台及び/又は運転台支持体取付フレームの他の部品又はそこへ接続されているものに言及しての「前方部」及び「後方部」(或いは、「後部」の様なそれらの変形)は、操作員運転台及び/又は運転台支持体取付フレームの、地面係合部材及び回転台に対する実際の位置にかかわらず、この同じ文脈から考察される。
可動の地面係合部材は、タイヤ又はクローラーの様な、クレーンが地面の上を動いている間は地面と係合した状態に留まるように設計されている部材と定義されるが、リング支持型クレーンのリング及びトラック搭載型クレーンに一般的に見られるアウトリガーの様な、地面に対して静止しているか又は動かされるときには地面との接触から持ち上げられるように設計されている地面係合部材を含まない。
本発明の実施形態は、クレーン、掘削機、バックホー、などの様な、建設機械のあらゆる型式に適用を見いだしている。便宜上、次に続く説明は移動式リフトクレーンに関係しているが、説明されている操作員運転台は他の型式の建設機械でも使用することができる。
図1及び図2は、クローラー型又は無限軌道型各種の移動式リフトクレーン10を示して示している。クローラークレーン10は、回転台14を有する上部構造物12を含んでいて、当該上部構造物は旋回ベアリング18により下部構造物16に回転可能に接続されている。(当然ながら、図2は、様々な構成要素を支持しているフレーム14を有する建設機械10を示し示しているものと考えてもよいであろう。)
典型的に、上部構造物12及び回転台14は、図2に最も分かり易く示されている様に、旋回ベアリング18において下部構造物16から分離可能である。一部の実施形態では、上部構造物12及び回転台14はアダプター板7において下部構造物16から分離可能であり、アダプター板7は、回転台14と一体に留まる上側部分と、下部構造物16と一体に留まる下側部分とを含んでいる。クレーン10を分離させる厳密な方法及び構造に関係なく、要点はクレーン10を分離するという能力が上部構造物12と下部構造物16を、例えば別々のローボーイトレーラーに載る個別の荷として、別々に輸送することを可能にさせるということである。この分離は、表現上、平面19に沿って生じる。当業者には理解される様に、平面19の厳密な場所はクレーン10を分離させる構造及び方法による。
図1に戻って、下部構造物16は、車体20、カウンターウエイト組立体22と関連付けられている随意のカウンターウエイト、及び地面係合部材24を含んでいる。図1に示されているのはクローラーであるが、地面係合部材という用語は例えばタイヤの様なものも包含する。更に、1つの地面係合部材24しか視認できないが、同一の地面係合部材24がクレーン10の他方側にも存在する。更に、本開示は2つの地面係合部材24のみに限定されない。むしろ、クレーン10は、3つ、4つ、又はそれ以上の様な、複数の地面係合部材を採用していてもよい。
上部構造物12は、回転台14に枢動可能に接続されているブーム26を含んでいる。ブーム26は、ブーム先端部28とテーパ形状のブーム根元部30とを備えている。ブーム26は、ブーム26の全体長さを増加させるためにブーム先端部28とブーム根元部30の間に接続されている1つ又はそれ以上のブーム中継ぎ材32を含んでいてもよい。図1は格子様式のブーム26を示しているが、丸形、楕円形、及び/又は伸縮型のブームの様な他の既知の型式のブームも本開示の範囲に入る。随意的なマスト34が回転台14に枢動式に接続されている。ブーム26は、1つ又はそれ以上のブームペンダント36によりマスト34に接続されている。
ブーム26の角度は、上部構造物12とマスト34との間に接続されているブームホイスト索具38により制御されている。図示されてはいないが、ブームホイスト索具38は、マストの上端のシーブ組立体と回転台14の後端のシーブ組立体との周りを渡された(通された)ブームホイストロープを備えている。ブームホイストロープの一端は典型的には回転台14に固定され、他端はブームホイストドラムに固定されその周りに巻き付けられている。
随意的なマスト34は、ブームホイスト索具38とブームペンダント36との間の接続を、ブーム26の軸から距離を空けた場所で、ブームペンダント36とブームホイスト索具38の力を最適化するように支える。この配列は、更に、ブームホイスト索具38が、ブーム26の軸に直角である成分を有する力を付与できるようにする。この力はブームペンダント36によりブーム26の端に伝達される。ブーム26の重量はマスト34及びブームホイスト索具38の重量より遥かに大きいので、ブームホイストロープ及びブームペンダント36はブーム26がクレーン10の正常稼働範囲内にある限り常に引張状態にある。逆に、マスト34は、ブーム26がクレーン10の正常稼働範囲内にある限り常に圧縮状態にある。ブーム26が安全稼働の位置及び/又は角度を超過するのを防止するためにブームバックストップ48が提供されている。
ブームホイストドラムの一方向への(例えば時計回りの)回転は、ブームホイストロープを引き込み、それによりブームホイスト索具38の長さを短縮して、マスト34の上端が回転体の後方部へ向かって引かれるように仕向ける。これがひいてはブーム26の端を上昇させる(即ちブーム角度を増加させる)。同様に、ブームホイストドラムの反対方向への(例えば反時計回りの)回転は、ブームホイストロープを繰り出し、それによりブームホイスト索具38の長さを増加させ、マスト34の上端がブーム26の重量により回転台14の後方部から離れるように引かれるのを許容する。この動作は結果的にブーム26の端を下降させる(即ちブーム角度を減少させる)ことになる。
上部構造物12は、更に、荷を持ち上げるための1つ又はそれ以上の荷吊り上げライン50を含んでいる。各荷吊り上げライン50は、上部構造物12の回転台14上に支持されている荷吊り上げラインドラム(図示せず)の周りを渡され(通されて)いる。荷吊り上げライン50を繰り出すか又は巻き取るかどちらかを行うためには荷吊り上げラインドラムを回転させる。荷吊り上げライン50は、ブーム先端部28の上端に配置されている複数のブーム先端部シーブ54の周りを通されている。ブームは、更に、荷吊り上げライン50がブーム26の格子構造と干渉し合うのを防止するようにブーム26の上面に取着されている1つ又はそれ以上のワイヤロープガイド56を含んでいる。各荷吊り上げライン50には、典型的に、フックブロック(図示せず)が取着されている。
図示されてはいないが、知られている様に、回転台14又は上部構造物12は、更に、ディーゼルエンジンの様な動力装置を含んでおり、(単数又は複数の)カウンターウエイト又はカウンターウエイト組立体22を含んでいるのが典型的である。動力装置は、地面係合部材24の運動、回転台14の回転、荷吊り上げラインドラムの回転、及びブームホイストドラムの回転を含め、クレーン10の様々な機械式及び油圧式の動作のための動力を供給する。クレーン10の様々な機能の動作は操作員運転台60から制御される。
図2は、回転台14、車体20、及び操作員運転台60を示しているが、明確さを期して、ブーム、地面係合部材、及び他の機構を省略している。回転台14は、2つの側方部分9(図2には一方の側しか描かれていない)、後方部分11、前方部分13、及び頂部分15を含んでいる。
操作員運転台又は単に運転台60は、頂部分62、前方部分64、側方部分65(各側に1つあるが図2には一方しか視認できない)、後方部分66、及び底部分68を含んでいる。運転台60は、典型的には、頂部分62、前方部分64、側方部分65、及び後方部分66の1つ又はそれ以上の周りに配置されている、安全ガラス、プレキシガラス、又は他の同様の材料の複数の窓70を含んでいる。ドア72が操作員のための出入り口を提供している。ドア72は運転台60の左側方部に示されているが、それは代わりに運転台60の右側方部に配置されていることもあり得るし、運転台60の右側方部に追加のドアを配置させることもできよう。
当業者には認識される様に、運転台60及び運転台支持体110は回転台にその前左側方部分に近接して連結されているものとして示されているが、各々は回転台の周りのどこか他の場所に配置されていることもあり、例えば前右側方部に近接して、側方部9に直接に、又は回転台14の周りの他の何処かに、配置されていてもよい。
操作員運転台60は運転台支持体組立体100により支持されている。運転台支持体組立体100は、以下に更に詳しく論じられているが、運転台支持体110と運転台支持体取付フレーム120を含んでいる。
回転台14の頂部又は頂部分15は概して平面17を画定している。平面17と平面19の間の距離が、事実上、運送目的についての回転台14の高さ21となる。この高さ21が公道上を走行する積載貨物についての高さ制約より小さいのであれば、典型的には回転台14を単一荷重として運送することに何も問題はないはずである(重量制限の様な他の制約が満たされていることが前提)。
しかしながら、回転台14が運送のために構成及び梱包されたときに回転台の一部分が平面17より上にはみ出して、それによって回転台14の合計高さが高さ制約の限界を超過してしまうとすれば、問題が生じることになる。例えば、図2では、運転台60の頂部分62が回転台の平面17より上にはみ出している。頂部分62が平面17より上にはみ出している距離によって回転台14が公道又は道路走行についての高さ制約を超過するのであれば、運転台60は輸送に先だって回転台14から分解され、おそらくは回転台14とは別けて輸送されなくてはならないだろう。これは、背景技術の中で述べた理由からあまり理想的ではない。
図3は、クレーン10の回転台14の上から視た平面図を示しており、図4は、回転台14の前から視た平面図を示している。操作員運転台60は、運転台支持体110が回転台14の前方部分13に実質的に平行である操作位置80にあることが示されている。実質的に平行であるとは、運転台支持体110が回転台14の側方部9同士を一体に連結している横断部材5に平行±5度内にあることを意味する。図4では、運転台60が操作位置80にあるとき、本図に破線で示されている運転台支持体取付部材120は紙面から飛び出していることになる。
随意的には、ロック部材112が運転台支持体110を回転台14に、例えば側方部9の第1点113と第2点115(図6及び図11)において連結しているが、回転台14の他の場所においてそうしていてもよい。ロック部材112は、調節可能なねじの切られたロッド、油圧式シリンダ、鋼梁、又は運転台支持体110及び回転台14の各々と連結するように及びそれらから連結解除するように構成されている如何なる他の構造であってもよい。ロック部材112の目的は、確実に、運転台60が所望されていない時点又は状況においてその操作位置80及びその積込位置82から回転することのないようにすることである。
操作員運転台60は、運転台支持体110を回転台又はフレーム14に連結している回転可能又は枢動可能な連結部114周りに回転することができる。運転台60は操作位置80から積込位置82へ回転する。積込位置82では、運転台支持体110は回転台14の前方部分13に実質的に直角である。(図4では、運転台が積込位置82にあるとき、運転台支持体110は紙面から飛び出していることになる。)実質的に直角であるとは、運転台支持体110が回転台14の横断部材5に直角±5度内にあることを意味する。
以下に更に詳しく論じられている様に、運転台60がその積込位置82にあるときに、運転台60は随意的にその操作位置80での運転台60の位置に比べて下向きに傾けられている。
運転台支持体組立体100の実施形態を、これより図5−図13に関して、先に定義されている要素番号を使用ながら説明してゆく。図5は、操作位置80にある運転台60の上から視た斜視図を示している。運転台60は、運転台60に連結されている歩行用通路84を含んでおり、歩行用通路は、操作員が運転台60のドア72にアクセスするための経路を提供する。歩行用通路84は、歩行用通路84に連結されている手すり86により、少なくとも部分的に取り囲まれている。
先に指摘されている様に、運転台支持体組立体100はクレーン/建設機械10のフレーム又は回転台14に枢動可能連結部114において連結されている運転台支持体110を含んでいる。枢動可能連結部114は軸116を画定していて、当該軸周りに運転台支持体110及び運転台60が操作位置80から少なくとも積込位置82にまで回転する。
運転台支持体組立体100は、更に操作員運転台60が載架されている運転台支持体取付フレーム120を含んでいる。運転台支持体取付フレーム120は、少なくとも後方部材122を備えた少なくとも後方部分121(図7及び図9)と後方部分121から離間されている前方部分123とを含んでいる。後方部分121、より具体的には後方部材122は、運転台支持体110に枢動可能に連結されている。後方部材122に取着されているブラケット130は、運転台支持体110に取着されている別のブラケット132と連結していて、運転台支持体110と運転台支持体取付フレーム120の間に枢動接続を提供している。
運転台支持体取付フレーム120は、更に、後方部材から離間されている前方部材124と、第1側方部材126及び当該第1側方部材126から離間されている第2側方部材128の様な複数の側方部材と、を含んでいる。第1側方部材126及び第2側方部材128は後方部材122を前方部材124と接続している。
運転台支持体組立体100は、更に、第1端142と当該第1端142から離間されている第2端144を含む作動装置140を含んでいる。図5及び図6では、保護カバー145が第2端144を覆っている(従って、第2端144は図5及び図6に描かれていない)が、図7及び図8は第2端144を隠すカバー145無しに第2端144を示している。作動装置140はロッド147と一体の油圧シリンダ146であるのが望ましいが、駆動ねじなどの様な、直線運動を提供することのできる他の装置を作動装置140として使用することもできる。ロッド147は作動装置140の第2端144にあるものとして示されているが、油圧シリンダ146は、ロッド147が作動装置140の第1端142として指し示されている場所に位置するような具合に反対方向に向きを定めることもできる。
作動装置140の第1端142は運転台支持体110に枢動可能に連結され、第2端144は運転台支持体取付フレーム120に枢動可能に連結されている。示されている実施形態では、第2端144は運転台支持体取付フレーム120の側方部材126に枢動可能に連結されているが、それは運転台支持体取付フレーム120の部材の何れに連結されていてもよい。
図7及び図8に最も分かり易く示されている様に、運転台支持体組立体100は、更に、運転台支持体取付フレーム120に溶接、ボルト締め、リベット、ねじ、及び他の取着方法によって連結されている作動装置取付ブラケット150を含んでいる。作動装置取付ブラケット150は、支持平面154を画定している支持面152を含んでいる。
作動装置取付ブラケット150は、更に、作動装置140の第2端144に動作可能に連結されているリンク接続部156を含んでいる。より厳密には、作動装置リンク160の第1端162は作動装置140の第2端144に枢動可能に連結されている。同様に、作動装置リンク160の第1端162から離間されている第2端164は作動装置取付ブラケット150のリンク接続部156に枢動可能に連結されている。
識別されている構造と共に、運転台支持体組立体の使用における実例を論じる。作動装置140は、運転台支持体取付フレーム120が第1位置173にあって第1平面172を画定している第1作動装置位置170(図7)を含んでいる。示されている様に、第1平面172(図7、図10、及び図13)は、クレーン10が水平面上にあるときは地面に実質的に平行となるはずの平面であるが、平面172は必ずしも水平地面に平行であるとは限らない。加えて、作動装置140は、運転台支持体取付フレーム120が第2位置175にあって第1平面172に負角178で交わる第2平面176を画定している少なくとも第2作動装置位置174(例えば、図10)を含んでいる。
理解される様に、第1平面172と第2平面176は2つの平面の相対位置を識別している。従って、第1平面172と第2平面176は、第1平面172がゼロ度(即ちクレーン10が水平面上にあるとき地面に平行)に固定されていて第2平面176が一定の負角178に固定されている、ということに限定されない。そうではなく、負角178は、ゼロ(ゼロを含まず)からマイナス30(−30)度(マイナス30度を含む)までの範囲内、更に望ましくはゼロ(ゼロを含まず)からマイナス20(−20)度(マイナス20度を含む)までの範囲内に入る。
上述のように、操作員がブーム及びフック/荷重のより良好な視界を持てるように上向きに傾く運転台を提供することが有益な場合もある。従って、随意的に、作動装置140は、運転台支持体取付フレーム120が第3位置177にあって第1平面172に正角184で交わる第3平面182を画定している、少なくとも第3作動装置位置180(図13)を含んでいる。第1平面172及び第2平面176と同じく、第3平面182は単一の一定した正角184であることに限定されない。そうではなく、正角184は、ゼロ(ゼロを含まず)からプラス30(+30)度(プラス30度を含む)までの範囲内、更に望ましくはゼロ(ゼロを含まず)からプラス20(+20)度(プラス20度を含む)までの範囲内に入る。
作動装置140の使用の実例が上記実施形態を説明するのに役立つ。油圧シリンダ146の形態をしている作動装置140は第1位置170を有している。操作員が、運転台支持体取付フレーム120の前方部分123を下向きに傾けたいと望む。操作員又は制御システムは、油圧シリンダが第2位置174となるように、油圧シリンダ146を作動させてロッド147を引っ込ませる。このやり方で油圧シリンダ146の位置を調節することによって、運転台支持体取付フレーム120が油圧シリンダ146の第1端142に向かって引かれる。上述のように、運転台支持体取付フレーム120の後方部分121は、運転台支持体110に枢動可能に接続されている。必然の結果として運転台支持体取付フレーム120は下向きに枢動し、その結果、運転台支持体取付フレーム120の前方部分123は、作動装置140又は油圧シリンダ146が第2位置174となったときに、作動装置140/油圧シリンダ146が第1位置170にあるときの前方部分123の位置より相対的に低くなる。
同様に、操作員が運転台支持体取付フレーム120の前方部分123を上向きに傾けたいと望めば、操作員又は制御システムは、油圧シリンダ146が第3位置180となるように、油圧シリンダ146を作動させてロッド147を伸展させようとする。このやり方で油圧シリンダ146の位置を調節することによって、運転台支持体取付フレーム120が油圧シリンダ146の第1端142から離れるように押される。必然的に運転台支持体取付フレーム120は上向きに枢動し、その結果、運転台支持体取付フレーム120の前方部分123は、作動装置140又は油圧シリンダ146が第3位置180となったときに、作動装置140/油圧シリンダ146が第1位置170にあるときの前方部分123の位置より相対的に高くなる。
随意的に、運転台支持体組立体100は、図9の断面図に最も分かり易く示されているように、運転台支持体取付フレーム120が下向きに枢動するのを防止するロック位置191を含むロック機構190を含んでいる。言い換えると、ロック機構190は、運転台支持体取付フレーム120が、機械故障の場合の様な望まれない時又は場所において意図せず下向きに枢動することを防止する。ロック機構190はこの実施例では運転台支持体取付フレーム120の下向き回転を防止するが、他の実施形態ではロック機構は代替的又は追加的に運転台支持体取付フレーム120の上向き回転を防止する。
言うまでもなく、ロック機構190は、更に、作動装置140がその第2位置174に枢動する又は動くことを許容し、ひいては運転台支持体取付フレーム120が下向きに傾くことを許容する、ロック解除位置197(図10)も含んでいる。
ロック機構は、様々な実施形態において、単純に、孔に挿入されるピン、ラッチ、ストラップ、及び他の型式のロック機構であってもよい。ロック機構190の或る実施形態は、ねじの切られたボルト194及びナット196と作用し合う孔193付きピン192を含んでいる。上述されている様に、図9は、そのロック位置191にあるロック機構190を示している。ロック機構190をそのロック解除位置197(図10)へ動かすためにはピン192を上げて90度回転させ、作動装置140を作動させたときに運転台支持体取付フレーム120が運転台支持体110周りに下向きに枢動するのを許容するような具合にねじの切られたボルト194及びナット196を置く。
但し、操作員が、最初にロック機構190を外すことを行わずに又はそれ以外にロック機構190をそのロック解除位置197へ動かすこと無しに作動装置140を作動させることも起こり得るものと理解しておきたい。例えば、操作員が作動装置140を意図的に作動させてその第1位置170からその第2位置174へ動かそうとしても、運転台支持体フレーム120が動くのをロック機構190が物理的に防止するはずである。当該事象では、作動装置140が生成することのできる力にも依るが、作動装置140は、例えば作動装置自身、ロック機構190、及び/又は運転台支持体取付フレーム120に損傷を生じさせる恐れがある。
その様な状況を回避するために、様々な構成要素を、何らかの起こり得る害をより十分に食い止めるためのより大きく及び/又はより強度のある材料で作るようにしてもよい。言うまでもなく、その様な手法の欠点は、それが重量を増加させ、他の隣接する構成要素の構成及び位置決めに影響を及ぼす可能性があるということである。
代わりに、図7及び図8を参照して、作動装置取付ブラケット150及び作動装置リンク160の特異的な設計上の特徴がこの問題の画期的な解決策を提供している。作動装置140がその第1位置170からその第2位置174へ動かされるときにロック機構190がロック解除位置197にあることを前提とすると、重力が単独で及び/又は作動装置140の力と組み合わされて運転台支持体取付フレーム120を上述のように下向きに傾ける。作動装置リンク160の第1端162は、第2端164とリンク接続部156の間の接続部周りに少なくとも部分的に枢動しても良いし、またはしなくても良い。
他方で、ロック機構190がそのロック位置191にあり、而して運転台支持体フレーム120が下向きに傾くのを防止している場合、作動装置リンク160の第1端162は、確実に、第2端164とリンク接続部156の間の接続部周りに枢動するはずである。作動装置リンク160の枢動動作は、各種構成要素の何れかへの害の恐れなしに、作動装置140が第1位置170から第2位置174へ動けるようにする。言うまでもなく、この事例では、ロック機構190は、運転台支持体取付フレーム120を、平面172と一致しているその操作位置/第1位置に引き留める。
当然ながら、可動式の作動装置リンク160を使用することは、それが自由に枢動可能であることを前提として、作動装置140が運転台支持体取付フレーム120の前方部分123を上昇させるためにその第1位置170からその第3位置180へ有効に動く能力を制限してしまう。それ故、上述のように、作動装置取付ブラケット150は支持平面154を画定している支持面152を含んでいる。支持平面154は、何れの特定の向きにあってもよいが、示されている実施形態は、運転台支持体取付フレーム120と作動装置140がその第1位置170にあるときに支持平面154は第1平面172に実質的に直角(即ち、直角±5度)であることを示している。
作動装置140をその第1位置170からその第3位置180へ作動させることによって、作動装置140の第2端144が作動装置リンク160を支持面152に押し付けるようする。このやり方では、作動装置140により生成される力は作動装置140に沿った方向に作用し、支持面152に直角の有意な力の成分を提供する。
図14及び図15は、別の実施形態に係るクレーン210を示しており、以上に説明されている運転台支持体組立体が、運転台支持体(描かれてはいないが運転台支持体10に対応)をフレーム又は回転台214に連結している高架構造200を含んでいる実施形態を示している。高架構造200は、運転台支持体組立体を、フレーム又は回転台214の頂部又は頂部分215より上に上昇させる。運転台支持体組立体は、運転台260が以上に説明されている様に下向きに傾く能力を、以上に説明されている他の特徴及び要素と併せて提供している。一部の実施形態では、高架構造200は、運送前に運転台と共に取り外すことが必要なほど大きい。それらの場合に、運転台260は、以上に回転台に関して全体的に説明されている様に、高架構造200に対して積込位置へ回転するようになっている。代替的に、一部の実施形態では、運転台260は、高架構造200から完全に分解され、別々に輸送される。
簡単にいうと、説明されている構造及び動作に関し、図5−図7は、その操作位置80にある運転台支持体110を示している。図5及び図6では、作動装置140は、その第1位置170にあって、運転台支持体取付フレームの前方部分123が平面172と一致する第1位置にある状態である。描かれてはいないが、運転台支持体110は、作動装置140がその第2位置174にある状態、即ち運転台が下向きに傾いている状態で、その操作位置80となることも実施可能である。
図10−図12では、運転台支持体110はその積込位置82にある。運転台支持体110を積込位置とする際に運転台60を下向きに傾けるという要求があるわけではないが、そうすることは実施可能であり、何らかの走行上の制約を満たすうえで必要な場合にはそうするのが望ましい。而して、示されている積込位置82では、作動装置140はその第2位置174にあって前方部分123をその第2位置とするように仕向けている。
図13は、操作位置にある運転台支持体110と、第3位置180にある作動装置140を示している。必然的に、運転台支持体取付フレーム120の前方部分123は、平面182と一致する第3位置にある。
以上に説明されている構造及び動作に加え、移動式リフトクレーン10の操作員運転台60を操作位置80から積込位置82へ動かす方法が、運転台支持体110を、枢動可能連結部114により画定されている軸116周りに、運転台支持体110が回転台14の前方部分13に少なくとも実質的に平行である操作位置80から、運転台支持体110が回転台14の前方部分13に実質的に直角である積込位置82へ回転させる段階を含んでいる。方法は、作動装置140を稼働させて運転台支持体取付フレーム120の前方部分123を第1位置170から当該第1位置170より低い第2位置176へ下降させる段階を更に含んでいる。
理解しておくべきこととして、ここに説明されている現時点で好適とされる実施形態への様々な変更及び修正が当業者には自明であろう。その様な変更及び修正は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、またその意図されている利点を損なうことなく、行われてもよい。従って、その様な変更及び修正は付随の特許請求の範囲によって包含されるものとする。
5 回転台の横断部材
7 アダプター板
9 回転台の側方部分
10 移動式リフトクレーン
11 回転台の後方部分
12 上部構造物
13 回転台の前方部分
14 回転台
15 回転台の頂部分
16 下部構造物
17、19 平面
18 旋回ベアリング
20 車体
21 回転台の高さ
22 カウンターウエイト
24 地面係合部材
26 ブーム
28 ブーム先端部
30 ブーム根元部
32 ブーム中継ぎ材
34 マスト
36 ブームペンダント
38 ブームホイスト索具
48 ブームバックストップ
50 荷吊り上げライン
54 シーブ
56 ワイヤロープガイド
60 運転台
62 運転台の頂部分
64 運転台の前方部分
65 運転台の側方部分
66 運転台の後方部分
68 運転台の底部分
70 窓
72 ドア
80 運転台操作位置
82 運転台積込位置
84 歩行用通路
86 手すり
100 運転台支持体組立体
110 運転台支持体
112 ロック部材
113、115 運転台支持体と回転台の連結点
114 枢動可能連結部
116 枢動可能連結部の軸
120 運転台支持体取付フレーム
121 運転台支持体取付フレームの後方部分
122 運転台支持体取付フレームの後方部材
123 運転台支持体取付フレームの前方部分
124 運転台支持体取付フレームの前方部材
126、128 運転台支持体取付フレームの側方部材
130、132 ブラケット
140 作動装置
142 作動装置の第1端
144 作動装置の第2端
145 保護カバー
146 油圧シリンダ
147 ロッド
150 作動装置取付ブラケット
152 支持面
154 支持平面
156 リンク接続部
160 作動装置リンク
162 作動装置リンクの第1端
164 作動装置リンクの第2端
170 第1作動装置位置
172 第1平面
173 運転台支持体取付フレームの第1位置
174 第2作動装置位置
175 運転台支持体取付フレームの第2位置
176 第2平面
177 運転台支持体取付フレームの第3位置
178 第2平面が第1平面に交わる負角
180 第3作動装置位置
182 第3平面
184 第3平面が第1平面に交わる正角
190 ロック機構
191 ロック位置
192 ピン
193 孔
194 ねじの切られたボルト
196 ナット
197 ロック解除位置
200 高架構造
210 クレーン
214 フレーム又は回転台
215 フレーム又は回転台の頂部又は頂部分
260 運転台

Claims (28)

  1. 操作員運転台を支持し建設機械のフレームに対して動かすための運転台支持体組立体において、前記フレームは前記建設機械の車体に載架されており、前記建設機械は前記車体に載架されている可動の地面係合部材によって地面の上を動くことが可能とされている、運転台支持台組立体であって、
    a)前記建設機械の前記フレームに連結されている運転台支持体と、
    b)前記運転台支持体に枢動可能に連結され、前記操作員運転台が取り付けられている運転台支持体取付フレームと、
    c)前記運転台支持体と前記運転台支持体取付フレームとに連結されている作動装置であって、前記運転台支持体フレームが第1位置にあって当該運転台支持体取付フレームが第1平面を画定している第1作動装置位置と、前記運転台支持体取付フレームが第2位置にあって当該運転台支持体取付フレームが前記第1平面に負角で交わる第2平面を画定している少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる作動装置と、
    を備えている運転台支持体組立体。
  2. 前記建設機械は移動式リフトクレーンであり、前記建設機械の前記フレームは前記車体に回転可能に連結されている回転台である、請求項1に記載の運転台支持体組立体。
  3. 前記作動装置は、前記運転台支持体取付フレームが第3位置にあって当該運転台支持体取付フレームが前記第1平面に正角で交わる第3平面を画定している少なくとも第3作動装置位置を含んでいる、請求項1又は2に記載の運転台支持体組立体。
  4. 前記運転台支持体は前記建設機械の前記フレームに枢動可能連結部において連結されており、前記枢動可能連結部は前記運転台支持体が操作位置から少なくとも積込位置にまでその周りを回転する軸を画定している、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  5. 前記運転台支持体取付フレームは、少なくとも、後方部材、前記後方部材から離間されている前方部材、第1側方部材、及び前記第1側方部材から離間されている第2側方部材を含んでおり、前記第1側方部材と前記第2側方部材の各々は前記後方部材を前記前方部材に接続しており、前記運転台支持体取付フレームの前記後方部材は前記運転台支持体に枢動可能に連結されている、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  6. 前記作動装置が前記運転台支持体取付フレームを前記第2位置に枢動させることを防止するロック位置と、前記作動装置が前記運転台支持体取付フレームを前記第2位置に枢動させることを許容するロック解除位置と、を含んでいるロック機構を更に備えている、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  7. 前記作動装置は、前記運転台支持体に枢動可能に接続されている第1端と、前記第1端から離間されている第2端であって前記運転台支持体取付フレームに枢動可能に接続されている第2端と、を含んでいる、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  8. 前記運転台支持体取付フレームに連結されている作動装置取付ブラケットであって、前記第1平面に実質的に直角である支持平面を画定している支持面と、前記作動装置の前記第2端に連結されているリンク接続部と、を含んでいる作動装置取付ブラケットを更に備えている、請求項1から請求項7の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  9. 前記作動装置の前記第2端に枢動可能に連結されている第1端と、前記第1端から離間されている第2端であって前記リンク接続部に枢動可能に接続されている第2端と、を含んでいる作動装置リンクを更に備えている、請求項8に記載の運転台支持体組立体。
  10. 前記作動装置は、前記第1位置から少なくとも前記第3位置へ動くときに、前記作動装置リンクを前記支持面に押し付けるように構成されている、請求項9に記載の運転台支持体組立体。
  11. 前記作動装置が前記第1位置から前記第2位置へ動き且つ前記ロック機構が前記ロック位置にあるときに、前記作動装置の前記第2端は前記作動装置リンクの前記第1端周りに枢動するように構成され、前記作動装置リンクの前記第2端は前記リンク接続部周りに枢動するように構成されている、請求項9又は請求項10の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  12. 前記作動装置は油圧シリンダを備えている、請求項1から請求項11の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  13. 前記運転台支持体を前記建設機械の前記フレームに連結するように構成されている高架構造であって、前記運転台支持体組立体を前記建設機械の前記フレームの頂部より上に上昇させるように構成されている高架構造を更に備えている、請求項1から請求項12の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  14. 前記運転台支持体は前記建設機械の前記フレームの前方部分に連結されている、請求項1から請求項13の何れか一項に記載の運転台支持体組立体。
  15. 前記運転台支持体は、前記操作位置にあるときに前記建設機械の前記フレームの前方部分に対して実質的に平行、及び前記積込位置にあるときに前記建設機械の前記フレームの前記前方部分に対して実質的に直角、のうちの少なくとも一方となる、請求項5に記載の運転台支持体組立体。
  16. 操作位置と、前記操作位置に対して回転し且つ下向きに傾けられた積込位置と、を有する操作員運転台を含んでいる移動式リフトクレーンであって、
    a)車体と、
    b)前記車体を地面から浮かし前記クレーンが前記地面の上を動くことを可能にさせる、前記車体に載架されている可動の地面係合部材と、
    c)前記車体に回転可能に連結されている回転台と、
    d)前記回転台に枢動可能連結部において枢動可能に連結されている運転台支持体であって、前記枢動可能連結部は当該運転台支持体が前記操作位置から少なくとも前記積込位置にその周りに回転する軸を画定している、運転台支持体と、
    e)前記運転台支持体に枢動可能に連結されている運転台支持体取付フレームであって、前記操作員運転台が取り付けられていて、後方部分と前記後方部分から離間されている前方部分とを有している、運転台支持体取付フレームと、
    f)前記運転台支持体と前記運転台支持体取付フレームとに連結されている作動装置であって、前記運転台支持体取付フレームの前記前方部分が第1位置にある第1作動装置位置と、前記前方部分が前記第1位置より低い第2位置にある少なくとも第2作動装置位置と、を含んでいる作動装置と、
    を備えている移動式リフトクレーン。
  17. 前記運転台支持体は、前記操作位置にあるときに前記回転台の前方部分に実質的に平行、及び前記積込位置にあるときに前記回転台の前記前方部分に実質的に直角、のうちの少なくとも一方となる、請求項16に記載の移動式リフトクレーン。
  18. 前記運転台支持体が前記積込位置にあるときに、前記運転台支持体取付フレームの前記前方部分は前記第2位置にある、請求項16又は17に記載の移動式リフトクレーン。
  19. 前記作動装置は、前記運転台支持体取付フレームの前記前方部分が前記第1位置より高い第3位置にある第3作動装置位置を少なくとも含んでいる、請求項16から請求項18の何れか一項に記載の移動式リフトクレーン。
  20. 前記作動装置が前記運転台支持体取付フレームを前記第2位置に枢動させることを防止するロック位置と、前記作動装置が前記運転台支持体取付フレームを前記第2位置に枢動させることを許容するロック解除位置と、を含んでいるロック機構を更に備えている、請求項16から請求項19の何れか一項に記載の移動式リフトクレーン。
  21. 前記作動装置は、前記運転台支持体に枢動可能に接続されている第1端と、前記第1端から離間されている第2端であって前記運転台支持体取付フレームに枢動可能に接続されている第2端と、を含んでいる、請求項16から請求項20の何れか一項に記載の移動式リフトクレーン。
  22. 前記運転台支持体取付フレームに連結されている作動装置取付ブラケットであって、当該運転台支持体取付フレームに実質的に直角である支持平面を画定している支持面と、前記作動装置の前記第2端に連結されているリンク接続部と、を含んでいる作動装置取付ブラケットを更に備えている、請求項16から請求項21の何れか一項に記載の移動式リフトクレーン。
  23. 前記作動装置の前記第2端に枢動可能に連結されている第1端と、前記第1端から離間されている第2端であって前記リンク接続部に枢動可能に接続されている第2端と、を含んでいる作動装置リンクを更に備えている、請求項22に記載の移動式リフトクレーン。
  24. 前記作動装置は、前記第1位置から少なくとも前記第3位置へ動くときに、前記作動装置リンクを前記支持面に押し付けるように構成されている、請求項23に記載の移動式リフトクレーン。
  25. 前記作動装置が前記第1位置から前記第2位置へ動き且つ前記ロック機構が前記ロック位置にあるときに、前記作動装置の前記第2端は前記作動装置リンクの前記第1端周りに枢動するように構成され、前記作動装置リンクの前記第2端は前記リンク接続部周りに枢動するように構成されている、請求項23又は24に記載の移動式リフトクレーン。
  26. 前記作動装置は油圧シリンダを備えている、請求項16から請求項25の何れか一項に記載の移動式リフトクレーン。
  27. 前記運転台支持体は前記回転台の前方部分に連結されている、請求項16から請求項26の何れか一項に記載の移動式リフトクレーン。
  28. 移動式リフトクレーンの操作員運転台を操作位置から積込位置へ動かす方法において、当該移動式リフトクレーンは、車体と、前記車体に載架され前記車体を地面から浮かして前記クレーンが前記地面の上を動くことを可能にさせる可動の地面係合部材と、前記車体に回転可能に連結されている回転台と、前記回転台に枢動可能連結部において枢動可能に連結されている運転台支持体と、前記運転台支持体に枢動可能に連結され、前記操作員運転台が取り付けられ、後方部分と前記後方部分から離間されている前方部分とを有している運転台支持体取付フレームと、前記運転台支持体と前記運転台支持体取付フレームとに連結されている作動装置と、を含んでいる、移動式リフトクレーンの操作員運転台を操作位置から積込位置へ動かす方法であって、
    a)前記運転台支持体を、前記枢動可能連結部によって画定されている軸の周りに、前記運転台支持体が前記回転台の前方部分に少なくとも実質的に平行である前記操作位置から、前記運転台支持体が前記回転台の前記前方部分に実質的に直角である前記積込位置へ回転させる段階と、
    b)前記運転台支持体取付フレームの前記前方部分を第1位置から前記第1位置より低い第2位置へ下降させるように前記作動装置を操作する段階と、
    を備えている方法。
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