JP2017227302A - 遊星歯車機構を利用したクラッチ - Google Patents

遊星歯車機構を利用したクラッチ Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトな構成でリング歯車(RG)を固定又は空転自在に切り換え可能である、遊星歯車機構を利用したクラッチを提供すること。【解決手段】リング歯車(RG)をリング歯車体(3)の一部として形成し、リング歯車体には、リング歯車と同心の円形空間部(31)を設ける。円形空間部には複数のカム面(66)を有する固定部材(6)を挿入して複数の楔形空間部(7)を形成し、この楔形空間部に転動体(R)を設置して、内周面との距離が減少する方向(噛み込み方向)に向けてばね(S)によって押圧する。楔形空間部は、隣接する空間部において上記距離の周方向の変化が逆となるように設定されて、隣接する楔形空間部が一対の組み合わせ空間部(71)をなす。組み合わせ空間部の各々の中央には、カム(81)を設置して、カムにより転動体を上記距離が増大する方向に移動させて噛み込み解除を行うようにする。【選択図】 図1

Description

本発明は、入力軸と出力軸との間に置かれる動力伝達装置、特に、遊星歯車機構を利用することにより、入出力軸間の動力伝達の遮断が可能であり、さらに、入出力軸間の変速が可能なクラッチに関するものである。
機械部品あるいは作業機器等を回転駆動する動力伝達系統では、駆動する機器の特性に合わせるよう、種々の回転制御を行う動力伝達装置が常套的に使用される。動力伝達装置としては、回転速度やトルクを変更するための変速機、モーター等の駆動源を過大な負荷トルクから保護するトルクリミッタ、動力伝達を遮断する必要があるときに用いられるクラッチ等がある。
最近では様々な分野で動力を用いた自動操作が進展し、自動操作用のロボットにおいては、非常に小型のモーターを駆動源としてアーム等を駆動することが多い。小さいモーターは高速回転、低トルクであるため、こうした場合には、回転速度を減速してトルクを増大する減速機が動力伝達系に介在される。
減速機としては、一般的には歯車式減速機が用いられ、その中には、遊星歯車機構を利用する遊星歯車式減速機がある。遊星歯車機構は、中心に配置した太陽歯車の周りに内歯歯車を形成したリング歯車を設け、太陽歯車とリング歯車との間に、両方の歯車と噛み合う複数の遊星歯車を配置したものである。複数の遊星歯車は、これを担持するキャリアに取り付けられて軸支される。キャリアは、太陽歯車と同心の回転軸を中心として回転可能であって、キャリアが回転したときは、遊星歯車はリング歯車の内側を公転しながら自転する遊星運動を行う。
遊星歯車式減速機は、各歯車や各構成部品等を動力伝達の入出力要素として自由に選定することが可能であって、リング歯車等を空転させて入出力軸間の動力伝達を遮断すること、つまり、クラッチとして作動させることも可能である。また、減速比の設定の自由度が大きく、入力軸と出力軸が同心状に配置されるので、動力伝達装置の配置設計が容易となるという利点もある。
従来から知られている遊星歯車式減速機として、特許文献1に開示された、風力発電設備のターニング装置に用いられる減速機があり、これについて、図7により説明する。ターニング装置は、風力発電設備のメインテナンス等のため、運転停止状態にある風車の軸を低速で回転させるもので、図7(a)は、風車を備えた風力発電設備全体を表す概略図、図7(b)は、遊星歯車式減速機を用いたターニング装置の概略図、また、図7(c)は、遊星歯車機構における各歯車の噛み合い状態を表す要部断面図となっている。
図7(a)に示すとおり、風力発電設備の前端には、風力により回転する大径の風車WWが取り付けられ、風車WWの主軸MSは、発電機GRに連結されている。風車WWの回転速度は、通常、低速であるので、主軸MSと発電機GRとの間には増速用の動力伝達装置を介在させる。主軸MSには、外周に歯車が形成されたターニングディスクTDが固着される。そのターニングディスクTDの外周の歯車には、図7(b)に示すとおり、ターニング装置の駆動歯車DGが噛み合っている。
ターニング装置は、図7(c)にも示すように、遊星歯車機構を備えた遊星歯車式減速機として構成されたものであって、ターニング用モーターTMに連結された太陽歯車SG、太陽歯車SGの周りに置かれ内歯歯車の形成されたリング歯車RG、及び、両方の歯車と噛み合う複数の遊星歯車PGを備えており、遊星歯車PGを回転可能に支持するキャリアCAに駆動歯車DGが連結される。リング歯車RGの外周には外歯歯車が形成してあり、これがディスクブレーキDBに連結されたブレーキ歯車BGと噛み合っている。ディスクブレーキDBは、キャリパに設けた摩擦板でディスクを挟みこむもので、同様のディスクブレーキは、太陽歯車SGに連結されたターニング用モーターTMの軸にも設けてある。
風車WWの運転を停止した状態で行う設備のメインテナンス等において、例えば、ブレードの位置を変更するため、主軸MSを回転させるときは、ターニング用モーターTMに通電して太陽歯車SGを回転すると同時に、ブレーキ歯車BGに連結されたディスクブレーキをONとしてリング歯車RGを固定する。これにより、ターニング装置は、太陽歯車SGを入力(軸)としキャリアCAを出力(軸)とする遊星歯車式減速機として作動し、その減速比に反比例して駆動トルクが増大する。そのため、ターニング用モーターTMが小型のものであっても、大型の風車WWに連なる主軸MSを回転させるに十分な駆動トルクを発生することができる。
風力発電設備の稼働中においては、ターニング用モーターTMを停止するとともに、ブレーキ歯車BGのディスクブレーキをOFFとしてリング歯車RGを開放する。こうすると、風車WWの運転により駆動歯車DGを介してキャリアCAが回転したとしても、リング歯車RGが空転するだけでターニング用モーターTMへの動力伝達は遮断される。つまり、ターニングディスクTDを駆動歯車DGと接続したままで設備の運転が可能であり、両者を切り離すクラッチ等を設置する必要はない。
特許5550781号公報
上述のとおり、図7の遊星歯車式減速機は、比較的単純な構造でありながら、減速比の設定の自由度が大きな減速機として作動するとともに、入出力軸間の動力伝達を遮断するクラッチの機能も備えている。しかし、リング歯車RGを固定するため、リング歯車RGの外周に外歯歯車を形成し、これにディスクブレーキDBに連なるブレーキ歯車BGを噛み合わせている関係上、次のような問題点がある。
まず、遊星歯車式減速機にクラッチの機能を持たせるには、ブレーキ歯車BG及びディスクブレーキDBをリング歯車RGの径方向外方に配置することが必要となり、遊星歯車式減速機の径方向の寸法が増大する。そのため、例えば、遊星歯車式減速機を単独の部品として構成し、種々の装置に汎用品として組み込むときには、コンパクトな部品とするのが困難である。
また、ディスクブレーキDBは、回転軸に固定したブレーキディスクを摩擦板で挟みこむブレーキであるが、リング歯車RGに作用する反トルクに抗して停止状態を保持するよう、ブレーキディスクに十分な制動力を与えるには、油圧等を用いて摩擦板に大きな圧力を加える必要がある。この面からも遊星歯車式減速機をコンパクト化するのが困難であると同時に、摩擦板は、経年変化に伴う摩耗によって性能が劣化する。
本発明の課題は、遊星歯車式減速機のリング歯車等を空転可能として、クラッチとして機能させる動力伝達装置において生じる、こうした問題点を解決することにある。
上記の課題に鑑み、本発明は、遊星歯車機構のリング歯車を固定又は空転自在に切り換え、動力伝達を遮断する機能を持たせた動力伝達装置において、ローラー型の一方向クラッチと同様な、楔形空間に置かれた転動体の噛み込み作用を利用して、リング歯車を固定するようにしたものである。即ち、本発明は、
「入力軸と出力軸の間で変速された動力の伝達及び動力伝達の遮断が可能な動力伝達装置であって、
固定されたハウジング内には、中心に置かれた太陽歯車と、前記太陽歯車を囲むリング歯車が形成されたリング歯車体と、前記太陽歯車及び前記リング歯車と噛み合う遊星歯車と、前記遊星歯車を回転可能に支持するキャリアとを有する遊星歯車機構が設置され、
前記太陽歯車及び前記キャリアは、その一方が入力軸に連結され、他方が出力軸に連結されており、さらに、
前記リング歯車体には、前記リング歯車と同心の円形空間部が設けられ、かつ、前記円形空間部には、前記円形空間部の内周面と対向し、内周面との距離が周方向に変化する複数のカム面を有する固定部材が挿入されて、前記円形空間部の内周面と前記固定部材のカム面との間に複数の楔形空間部が形成され、
前記楔形空間部の各々には、前記距離が減少する方向にばねにより押圧された転動体が設置されるとともに、前記複数の楔形空間部は、隣接する楔形空間部において前記距離の周方向の変化が逆となるように設定されて、隣接する楔形空間部が一対の組み合わせ空間部をなし、
前記組み合わせ空間部が、複数、前記円形空間部の内周面に配置され、かつ、前記組み合わせ空間部の各々の中央には、前記転動体を前記距離が増大する方向に移動させるカムを有する切り換え部が設置されており、
前記転動体を前記距離が増大する方向に移動させたときは、前記転動体の噛み込みが解除されて前記リング歯車体の自由回転が可能となり、入力軸と出力軸の間の動力伝達が遮断される」
ことを特徴とする動力伝達装置となっている。
前記複数の組み合わせ空間部は、前記円形空間部の内周面に均等な間隔で配置されているのが好ましい。また、前記リング歯車体に設けられる前記円形空間部は、前記リング歯車と軸方向に並列に配置され、かつ、前記円形空間部の内周面の径が前記リング歯車の歯先円の径よりも小さいように設定するのが好ましい。
前記転動体を距離が増大する方向に移動させるには、前記切り換え部に設けられる前記カムの各々に回動用歯車を固着するとともに、前記回動用歯車の全てと噛み合い、前記リング歯車と同心の駆動歯車を有する変更部材を設け、前記変更部材の回転操作によって前記カムの姿勢が変更して行うことができる。この場合には、前記入力軸又は前記出力軸を、前記変更部材の中心を貫通して設置するのが好ましい。
本発明の動力伝達装置においては、太陽歯車、リング歯車、及びキャリアに支持された複数の遊星歯車を有する遊星歯車機構が、固定されたハウジング内に設置されており、太陽歯車及びキャリアは、その一方が入力軸に連結され、他方が出力軸に連結される。太陽歯車を入力軸に連結するとともにキャリアを出力軸に連結し、リング歯車を固定したときは、図7に示す遊星歯車式減速機と同様に、本発明の動力伝達装置は、入力軸の回転が減速して出力軸に伝達される減速機を構成し、入力軸と出力軸とを逆に連結すると、入力軸の回転が増速して出力軸に伝達される増速機を構成することとなる。ちなみに、本発明の動力伝達装置を減速機としたときの変速比(出力軸回転数/入力軸回転数)は、
γ/(1+γ) :γ=太陽歯車の歯数/リング歯車の歯数
であり、増速機としたときはその逆数となる。
そして、リング歯車の固定を解除して自由な回転を許容する状態としたときは、太陽歯車及びキャリアの一方が回転したとしても、リング歯車が空転するだけであって、他方の回転要素には動力が伝達しない。本発明の動力伝達装置は、リング歯車の自由な回転を許容することにより、入力軸から出力軸への動力伝達、又は逆方向の動力伝達を遮断するクラッチとして作動させることができる。
リング歯車を固定するため、本発明の動力伝達装置では、リング歯車(内歯歯車)がリング歯車体の一部として形成され、リング歯車体には、リング歯車と同心の円形空間部が設けられている。円形空間部には複数のカム面を有する固定部材を挿入して複数の楔形空間部を形成し、この楔形空間部に転動体(ローラー)を設置して、内周面との距離が減少する方向(噛み込み方向)に向けてばねによって押圧する。この状態は、ローラー型の一方向クラッチにおいてローラーが噛み込み方向に押されて、一方向の回転を阻止している状態と同様である。
楔形空間部は、隣接する空間部において前記距離の周方向の変化が逆となるように設定されて、隣接する楔形空間部が一対の組み合わせ空間部をなしており、さらに、組み合わせ空間部の各々の中央には、カムを設置して、カムにより転動体を前記距離が増大する方向に移動させて噛み込み解除を行う(後述の図3参照)。そのため、転動体の噛み込みでリング歯車の正転・逆転の両方向の回転を停止できるとともに、カムの切り換えにより、リング歯車の自由な回転が許容される。
つまり、本願発明の動力伝達装置では、転動体(ローラー)の噛み込み作用とその解除によって、遊星歯車機構のリング歯車を、固定した状態と自由回転が可能な状態とに切り換える。図7におけるディスクブレーキのように、摩擦板を用いて回転を停止するものではないので、リング歯車(体)が小径の部品であったとしても、十分に大きな制動力をリング歯車に作用させることが可能である。また、摩擦板のように摩耗の問題が生じるわけではなく、経年変化で性能が劣化することもない。
このように、本願発明の動力伝達装置では、遊星歯車機構のリング歯車の内側にそれを固定するための装置を収容することが可能であり、部品として非常にコンパクトな構成となる。特に、リング歯車体に設けられる円形空間部を、リング歯車と軸方向に並列に配置して、その内周面の径がリング歯車の歯先円の径よりも小さいように設定すると、より一層の小型化が達成できる。
本発明のクラッチの実施例の全体的な構造を示す図である。 図1に示すクラッチにおいて、楔形空間部内で転動体が噛み込んだ状態で入力軸側に回転トルクを付与したときの作動を示す図である。 図1に示すクラッチにおいて、楔形空間部内での転動体の噛み込みが解除された状態で入力軸に回転トルクを付与したときの作動を示す図である。 図1に示すクラッチにおいて、楔形空間部内での転動体の噛み込みが解除された状態で出力軸に回転トルクを付与したときの作動を示す図である。 図1に示すクラッチにおいて、遊星歯車機構を構成する部品の一部の単体図である。 図1に示すクラッチにおいて、遊星歯車機構を構成する部品の一部の単体図である。 図1に示すクラッチにおいて、リング歯車体の動きを制御するための各部品の単体図である。 従来のクラッチの構造を説明するための図である。
以下、図面に基づいて、本発明のクラッチについて説明する。図1には、本発明の実施例のクラッチの全体図を示し、その作動の説明図を図2乃至図4に示す。また、図5及び図6は、図1に示す実施例のクラッチを構成する主要な部品の単体図をそれぞれ示す。
図1に示すように、本発明のクラッチには、固定されたハウジング1内において、中心に置かれ、入力軸2に連結された太陽歯車SGと、太陽歯車SGを囲むリング歯車RGが形成されたリング歯車体3と、太陽歯車SG及びリング歯車RGと噛み合う遊星歯車PGが形成された遊星歯車体4と、出力軸5に連結され、遊星歯車体4(遊星歯車PG)を回転可能に支持するキャリアCAとを有する遊星歯車機構が設置されている。太陽歯車SG及び遊星歯車PGは外歯歯車であるが、リング歯車RGは内歯歯車である。
図1と共に図5−1を参照して説明を続けると、ハウジング1は略正方形の端板11と端板11の周縁から軸方向に延びる略角筒の外周壁12とを有するカップ状部材である(図5−1(a))。ハウジング1の内側には略円柱形状の空洞部13があり、この空洞部13の外周面(即ち外周壁12の内周面)には、端板11とは軸方向反対側に形成された開口から端板11に向かって軸方向に延びる溝14が周方向に等角度間隔をおいて4個形成されている。端板11の中央には出力軸5が挿通されこれを軸受するための中央孔15が形成されている。また、上記開口は図5−1(b)に示す蓋部材16によってシールドされ、蓋部材16の中央には入力軸2が挿通されこれを軸受するための中央孔17が形成されている。
入力軸2は、太陽歯車SGの軸方向片側端面に連結されている(図5−1(c))。入力軸2の延出端には、回転駆動源である図示しない電動モーターなどのシャフトが接続される、断面D字形状の受け孔21が形成されている。太陽歯車SGの軸方向他端面には、円板状の入力支持部22が形成されている。
キャリアCAは円板部材51を有し、この円板部材51の外周縁部には軸方向片側に延びるキャリア軸52が固着されている(図5−2(e))。キャリア軸52は断面円形の棒状部材であって、図示の実施例においては、4個のキャリア軸52が周方向に等角度間隔をおいて設けられている。円板部材51の軸方向片側面には、断面円形の中央凹部53が形成されている。中央凹部53には入力軸2の入力支持部22が挿入され(図1の中央縦断面図)、入力軸2及び出力軸5の回転の芯ぶれが抑制される。出力軸5は、円板部材51の軸方向他側に連結されている。出力軸5には、ロボットのアーム等の図示しない従動部材が接続される、断面D字形状の受け孔54が形成されている。
リング歯車体3には、リング歯車RGと同心の円形空間部31が設けられている(図5−2(d))。円形空間部31が形成された部位におけるリング歯車体3の内周面には歯車は形成されておらず、かかる部位は、軸方向において平坦な円環状面となっている。円形空間部31は、リング歯車RGと軸方向に並列に配置され、かつ、円形空間部31の内周面の径はリング歯車RGの歯先円の径よりも小さい。
円形空間部31には、この内周面と対向する後述するとおりのカム面を有する固定部材6が挿入される(図1乃至図4においてはわかりやすいように固定部材6にはハッチングを施して示している)。
図1と共に図6を参照して説明を続けると、固定部材6は、略円板形状の支持部61と、この支持部61の中央領域において軸方向他側に突出する膨出部62とを有する(図6(a))。支持部61の外周縁部には周方向に等角度間隔をおいて4個の小穴63が形成されており、小穴63には、後述するカム体の中間軸が挿通される。支持部61の外周面には、周方向に等角度間隔をおいて4個の弧状の突条64が形成されている。各々の突条64は支持部61の軸方向片側端縁から他側端縁まで軸線方向に延在している。突条64はハウジング1における外周壁12の内周面に形成された溝14に挿入され、固定部材6をハウジング1に固定させる。膨出部62は丸みを帯びた略正方形であり、その外周面には周方向に等角度間隔を置いて4個の扇形形状の突出部65が固着されている(図6(a)の左図)。断面における膨出部62の角部の各々は、支持部61に形成された小穴63と周方向において合致し、半径方向内側に凹んでいる(図1のD部拡大図)。各々の突出部65の周方向両側面には、金属薄板を適宜加工した板ばねであるばねSが設置される。そして、周方向に隣接する突出部65の間における膨出部62の外周面には、カム面66が2個ずつ規定される(従って、カム面66は膨出部62の外周面に全部で8個規定される)。各々のカム面66は、リング歯車体3の円形空間部31の内周面と対向した際に、この内周面との距離Xが周方向に変化するように設定されている。このとき、突出部65の外周面はリング歯車体3の内周面(即ち円形空間部31の内周面)と摺動可能に対向する。
固定部材6の中心には軸線方向に支持部61及び膨出部62を貫通する中央孔67が形成されており、中央孔67には入力軸2が挿通される。膨出部62の端面は太陽歯車SGの軸方向片側端面と面接触し(図1の中央の縦断面図)、太陽歯車SGの抜けを防止すると共に太陽歯車SGの回転ぶれを抑制する。
円形空間部31の内周面と固定部材6のカム面66との間には、複数の楔形空間部7が形成され、隣接する楔形空間部7において距離Xの周方向の変化が逆となるように設定されて、隣接する楔形空間部7が一対の組み合わせ空間部71をなす。図示の実施例においては、楔形空間部7は周方向に8個形成されており、組み合わせ空間部71は、周方向に隣接する突出部65の間に位置する一対の楔形空間7により構成されている。そして、組み合わせ空間部71は円形空間部31の内周面に均等な間隔で4個配置されている。楔形空間部7の各々には、距離Xが減少する方向にばねSにより押圧された転動体Rが設置される。図示の実施例においては、転動体Rは断面円形の中実円筒部材であるが、所望ならば、転動体Rは球形状のものであってもよい。
組み合わせ空間部71の各々の中央には、カム体8のカム81が設置されている(図1の断面矢視B−B)。カム体8は、カム81と、回動用歯車82と、カム81と回動用歯車82とを固着する中間軸83とを有する(図6(b))。カム81は、その断面が長円形である棒状部材である。回動用歯車82は、外歯歯車である。中間軸83は、その断面が円形である棒状部材である。
各々のカム81に固着された回動用歯車82は、変更部材9に形成された駆動歯車91と噛み合う(図1の断面矢視C−C)。駆動歯車91は外歯歯車である。変更部材9は、駆動歯車91と、駆動歯車91に固着され、使用者が操作する際に把持する円筒形状の把持部92とを有する(図6(c))。変更部材9には、駆動歯車91及び把持部92を貫通する中央孔93が形成されており、中央孔93には入力軸2が貫通される。
続いて、図1の実施例のクラッチの作動について説明する。
先ず、転動体Rを距離Xが増大する方向に移動させる前の状態について図2を参照して説明する。かかる状態にあっては、変更部材9は一方向に回動されており、全てのカム81はその短径が周方向と合致している(図2の断面矢視B−B)。従って、全ての転動体Rは、ばねSによって距離Xが減少する方向(噛み込み方向)に押圧され、夫々の楔形空間部7内において噛み込み状態にある。そのため、リング歯車体3は固定部材6に対して固定となっている。
かかる状態で、例えば入力軸2に時計方向(図2における中央縦断面図の軸方向右側から見て)の回転トルクが付加された場合には、図2の断面矢視A−Aに示すとおり、入力軸2に固着された太陽歯車SGは時計方向に回転され、太陽歯車SGの回転により、これと噛み合う遊星歯車PGが形成された遊星歯車体4は、反時計方向に自転すると共にリング歯車RGの内周に沿って時計方向に公転する。そうすると、遊星歯車体4を回転可能に支持するキャリアCAは遊星歯車体4の公転によって時計方向に回転させられ、これにより、キャリアCAに連結された出力軸5も同方向に回転させられる。図示の実施例においては、太陽歯車SGの歯数は32、遊星歯車PGの歯数は16、リング歯車RGの歯数は64であるため、入力軸2から出力軸5への回転は1/3に減速して伝達される。
入力軸2に反時計方向(図2における中央縦断面図の軸方向右側から見て)の回転トルクが付加された場合には、出力軸5は、1/3の減速比で反時計方向に回転させられる。
次に、図2に示す状態から変更部材9の把持部92を他方向に90度回動させ、転動体Rを距離Xが増大させる方向に移動させた状態について図3及び図4を参照して説明する。図2に示す状態から把持部92を90度回転させると、変更部材9の駆動歯車91と噛み合う回動用歯車部82の回転によって全てのカム81の姿勢が同時に変更され(90度回転され)、全てのカム81はその長径が周方向と合致することとなる(図3及び図4の断面矢視B−B)。従って、全ての転動体Rは、各々のカム81によってばねSの押圧に抗して距離Xが増加する方向(開放方向)に移動させられる。これにより、転動体Rの噛み込みは解除され、リング歯車体3は固定部材6に対して自由に回転可能な状態となる。
かかる状態で、例えば入力軸2に時計方向(図3における中央縦断面図の軸方向右側から見て)の回転トルクが付加された場合には、図3の断面矢視A−Aにおける実線の矢印で示すとおり、入力軸2に連結された太陽歯車SGは時計方向に回転され、太陽歯車SGの回転により、これと噛み合う遊星歯車PGが形成された遊星歯車体4は反時計方向に自転する。このとき、遊星歯車体4の自転により、これと噛み合うリング歯車RGが形成されたリング歯車体3を反時計方向に自転させ、遊星歯車体4は公転しない。従って、遊星歯車体4を回転可能に支持するキャリアCAは回転せず、入力軸2から出力軸5への回転の伝達は、入力軸2が空転し、遮断される。
入力軸2に反時計方向(図3における中央縦断面図の軸方向右側から見て)の回転トルクが付加された場合も同様に、入力軸2が空転し、入力軸2から出力軸5への回転の伝達が遮断される。
また、出力軸5に時計方向(図4における中央縦断面図の軸方向右側から見て)の回転トルクが付加された場合には、図4の断面矢視A−Aにおける実線の矢印で示すとおり、キャリアCAのキャリア軸52は遊星歯車体4を時計方向に公転させる。遊星歯車体4に形成された遊星歯車PGはリング歯車RG及び太陽歯車SGと噛み合い、リング歯車RGが設けられたリング歯車体3は回転可能な状態であるものの、太陽歯車SGは駆動源であるモーターに接続され拘束されていることから、上記回転トルクにより遊星歯車PGが形成された遊星歯車体4は、太陽歯車SGの外周に沿って時計方向に自転及び公転すると共に、リング歯車RGは時計方向に回転する。つまり、太陽歯車SGに固着された入力軸2が回転することなく、キャリアCAに連結された出力軸5が回転することが可能となる。換言すると、出力軸5から入力軸2への回転の伝達は、出力軸5が空転し、遮断される。
出力軸5に反時計方向(図4における中央縦断面図の軸方向右側から見て)の回転トルクが付加された場合も同様に、出力軸5から入力軸2への回転の伝達は、出力軸5が空転し、遮断される。
このように、本発明のクラッチにおいては、転動体の噛み込み作用とその解除によって、遊星歯車機構のリング歯車を、固定した状態と自由回転が可能な状態とに切り換える。そのため、図7におけるディスクブレーキのように、摩擦板を用いて停止するものではないので、リング歯車が小径の部品であったとしても、十分に大きな制動力をリング歯車に作用させることが可能である。また、摩擦板のように摩耗の問題が生じるわけではなく、経年変化で性能が劣化することもない。本発明のクラッチにおいては更に、遊星歯車機構のリング歯車の内側にそれを固定するための装置を収容することが可能であり、部品として非常にコンパクトな構成となる。特に、本実施例のように、リング歯車体に設けられる円形空間部をリング歯車と軸方向に並列に配置して、その内周面の径がリング歯車の歯先円の径よりも小さいように設定すると、より一層の小型化が達成される。
以上詳述したとおり、本発明のクラッチは、太陽歯車、リング歯車、及びキャリアに支持された複数の遊星歯車を有する遊星歯車機構が、固定されたハウジング内に設置されており、太陽歯車及びキャリアは、その一方が入力軸に連結され、他方が出力軸に連結され、転動体の噛み込み作用とその解除によって、遊星歯車機構のリング歯車を、固定した状態と自由回転が可能な状態とに切り換えるようにしたものである。上記の実施例では、入力軸が太陽歯車に、出力軸がキャリアに夫々連結されるようにし、入力軸から出力軸への回転の伝達が減速して行われるようにしたが、入力軸をキャリアに、出力軸を太陽歯車に夫々連結されるようにし、入力軸から出力軸への回転の伝達が増速して行われるようにしてもよい。
1:ハウジング
2:入力軸
3:リング歯車体
31:円形空間部
4:遊星歯車体
5:出力軸
6:固定部材
66:カム面
7:楔形空間部
71:組み合わせ空間部
8:カム体
81:カム
82:回動用歯車
9:変更部材
91:駆動歯車
SG:太陽歯車
RG:リング歯車
PG:遊星歯車
CA:キャリア
S:ばね
R:転動体

Claims (5)

  1. 入力軸と出力軸の間で変速された動力の伝達及び動力伝達の遮断が可能な動力伝達装置であって、
    固定されたハウジング内には、中心に置かれた太陽歯車と、前記太陽歯車を囲むリング歯車が形成されたリング歯車体と、前記太陽歯車及び前記リング歯車と噛み合う遊星歯車と、前記遊星歯車を回転可能に支持するキャリアとを有する遊星歯車機構が設置され、
    前記太陽歯車及び前記キャリアは、その一方が入力軸に連結され、他方が出力軸に連結されており、さらに、
    前記リング歯車体には、前記リング歯車と同心の円形空間部が設けられ、かつ、前記円形空間部には、前記円形空間部の内周面と対向し、内周面との距離が周方向に変化する複数のカム面を有する固定部材が挿入されて、前記円形空間部の内周面と前記固定部材のカム面との間に複数の楔形空間部が形成され、
    前記楔形空間部の各々には、前記距離が減少する方向にばねにより押圧された転動体が設置されるとともに、前記複数の楔形空間部は、隣接する楔形空間部において前記距離の周方向の変化が逆となるように設定されて、隣接する楔形空間部が一対の組み合わせ空間部をなし、
    前記組み合わせ空間部が、複数、前記円形空間部の内周面に配置され、かつ、前記組み合わせ空間部の各々の中央には、前記転動体を前記距離が増大する方向に移動させるカムが設置されており、
    前記転動体を前記距離が増大する方向に移動させたときは、前記転動体の噛み込みが解除されて前記リング歯車体の自由回転が可能となり、前記入力軸と前記出力軸の間の動力伝達が遮断されることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記複数の組み合わせ空間部が、前記円形空間部の内周面に均等な間隔で配置されている請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記リング歯車体に設けられる前記円形空間部は、前記リング歯車と軸方向に並列に配置され、かつ、前記円形空間部の内周面の径が前記リング歯車の歯先円の径よりも小さい請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記組み合わせ空間部の中央に設けられる前記カムの各々には回動用歯車が固着されるとともに、前記回動用歯車の全てと噛み合い、前記リング歯車と同心の駆動歯車を有する変更部材が設けられており、
    前記変更部材の回転操作によって前記カムの姿勢が変更される請求項1乃至請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 前記入力軸又は前記出力軸が、前記変更部材の中心を貫通している請求項4に記載の動力伝達装置。
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