JP2017227158A - エンジン装置 - Google Patents

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【課題】ファンの低騒音化を図ることができるエンジン装置を提供する。【解決手段】エンジン装置は、エンジン11と、ラジエータ13と、ラジエータファン12とをボンネットに収納している。ラジエータファン12を通ってラジエータ13に至る通風経路に沿う方向を流路方向Xとし、流路方向Xと直交する方向を幅方向Wとしたとき、ラジエータファン12の軸心12aと交差する鉛直面に対して、通風経路を幅方向Wで2つの領域に分けた際、通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされている。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンと、熱交換器と、熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置に関する。
従来、油圧ショベル等の掘削機(建設機械)では、ファンを用いた換気によって、エンジンを冷却していた。そして、水冷式のエンジンを適用した建設機械では、ラジエータが搭載されており、ラジエータの冷却効率の向上を図ることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3386652号公報
特許文献1に記載の建設機械のラジエータ装置では、エンジンを覆う機体カバーに形成された排気部からラジエータからの通過風を吐き出す構成とされている。ラジエータの近傍には、前方側に拡開された風案内壁部を設けて、通過風を円滑に案内する構成とされている。
ところで、上述したラジエータ装置では、通過風の流れが阻害されることで生じた乱気流に対処しているだけで、通過風が通過する面内での風量、風速の偏りが考慮されておらず、これによって生じる騒音に対しては、有効な対策とされていない可能性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ファンを通る風の速度分布を均一にし、ファンの低騒音化を図ることができるエンジン装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエンジン装置は、エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、前記エンジンによって駆動される油圧装置と、前記油圧装置の作動オイルを冷却する冷却部とを備え、前記冷却部は、前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域の側に偏心配置されていることを特徴とする。
本発明に係るエンジン装置は、エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、前記熱交換器の前記流路方向での厚さは、前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域の側で厚く形成されていることを特徴とする。
本発明に係るエンジン装置は、エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の大きい領域に面する位置に補助吸気口が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るエンジン装置では、前記補助吸気口は、前記ボンネットに設けられた開口部と、前記通風経路に面して設けられた供給口と、前記開口部から前記供給口まで延伸された吸気側壁とを備えた構成としてもよい。
本発明に係るエンジン装置では、前記供給口に対向して立設された防音壁が設けられている構成としてもよい。
本発明に係るエンジン装置では、前記吸気側壁は、前記開口部が開口している方向に対し、屈曲して形成されている構成としてもよい。
本発明に係るエンジン装置は、エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域の側から他方の領域の側へ導風する導風経路が設けられていることを特徴とする。
本発明によると、風が流路抵抗の大きい方へ流れるように導くことで、熱交換ファンを通る風の速度分布を均一にし、熱交換ファンの低騒音化を図ることができる。
エンジン装置を備えた掘削機の概略構成を示す側面図である。 図1に示す掘削機の上面図である。 ボンネットの内部を示す概略断面図である。 従来のラジエータファン近傍の通風経路を説明する拡大説明図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。 本発明の第4実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。 本発明の第5実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。 従来のラジエータファン近傍とブーム側吸気口からの流路とを示す説明図である。 本発明の第6実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係るエンジン装置について、図面を参照して説明する。
図1は、エンジン装置を備えた掘削機の概略構成を示す側面図であって、図2は、図1に示す掘削機の上面図である。
掘削機1は、バックホーとも呼ばれる建設機械であって、クローラ2、ボンネット3、旋回軸4、座席5、ブーム6、および排土板7を備えた構成とされている。掘削機1は、クローラ2によって移動する構成とされており、クローラ2の上に設けられたボンネット3は、旋回軸4を中心に旋回可能に軸支されている。2つ並べて設けられたクローラ2の間には、排土板7が設けられている。座席5は、ボンネット3の上面に設けられ、ユーザがボンネット3の一側面側(図1では、左方)を向いて着席し、操縦するように構成されている。なお、以下では説明のため、座席5が向けられている方向を前方側(図2では、上方)と呼び、反対側を後方側(図2では、下方)と呼ぶことがある。図1では、排土板7がボンネット3の後方側に向いているが、ボンネット3を旋回させることで、排土板7をボンネット3の前方側に向けることができる。
ブーム6は、ボンネット3の前面側に取り付けられ、アーム6aの先端にバケット6bが設けられている。アーム6aは、複数の節部に分割されており、シリンダーおよびピストンによって、節部を揺動させることで、バケット6bを上下に移動させたり、回動させたりすることができる。すなわち、掘削機1では、ブーム6を前方に向かって伸ばし、バケット6bを回動させることで地面の土等をバケット6bに掻き入れることができる。
座席5とブーム6とは、それぞれ異なる側面寄りに配置されており、図2に示すように、座席5が左側面寄り(図2では、左方)に設けられ、ブーム6が右側面寄り(図2では、右方)に設けられている。
図3は、ボンネットの内部を示す概略断面図である。
図3は、ボンネット3の内部を上面視した状態であって、水平方向に平行な面でのボンネット3の断面を示しており、ボンネット3の前面は、図面の上方を向いている。ボンネット3の内部には、エンジン11、ラジエータファン12(熱交換ファンの一例)、ラジエータ13(熱交換器の一例)、オイルクーラ14(冷却部の一例)、油圧装置10、およびコントロールバルブ17などが収納されている。
ボンネット3の中心には、旋回軸4が位置しており、旋回軸4を囲むように設けられた筐体壁3dが前面から延伸されている。つまり、ボンネット3の内部の空間は、前方側が筐体壁3dによって左右に分断されており、後方側に設けられたエンジン11近傍で繋がっている。ボンネット3の前面には、2つの開口部が設けられており、筐体壁3dよりも左側面寄りに配置されたキャビン側吸気口3aと、筐体壁3dよりも右側面寄りに配置されたブーム側吸気口3bとを備えている。
また、ボンネット3の右後方側面には、開口部(排気口3c)が設けられている。排気口3cの近傍には、排気口3cに向かって風を吐き出すラジエータファン12が設けられ、ラジエータファン12と排気口3cとの間には、ラジエータ13とオイルクーラ14とが配置されている。エンジン11は、ボンネット3内の後部中央に配置されている。ラジエータファン12は、エンジン11の右側方に配置され、油圧装置10は、エンジン11の左側方に配置されている。コントロールバルブ17は、キャビン側吸気口3aに面し、筐体壁3dの左側方に配置されている。なお、ボンネット3内の前部右方には、ブーム6の駆動源などの構造物が適宜収納されている。
上述した構成では、ラジエータファン12によって、ボンネット3の内部を通る風を生じさせており、キャビン側吸気口3aおよびブーム側吸気口3bから空気を取りこみ、排気口3cから空気を排気している。ここで、ラジエータファン12までの流路を比較すると、キャビン側吸気口3aからラジエータファン12までの流路では、コントロールバルブ17、油圧装置10、およびエンジン11といった障害物が存在し、距離が長いので、風が通り辛い。これに対し、ブーム側吸気口3bからラジエータファン12までの流路では、障害が少ないので、キャビン側よりも風量が多くなる。その結果、ボンネット3内での配置によって、ラジエータファン12を通る風には、偏りが生じているので、図4を参照して詳細に説明する。
なお、本実施の形態では、エンジン11などを冷却するために、熱交換器であるラジエータ13を用いたり、冷却部であるオイルクーラ14を用いたりしたが、これに限定されず、エアコンコンデンサやインタークーラを用いてもよい。
図4は、従来のラジエータファン近傍の通風経路を説明する拡大説明図である。
図4は、図3のラジエータファン12近傍を拡大して示している。ラジエータファン12は、エンジン11の出力軸11aに軸心12aが繋がっており、エンジン11の出力によって直接駆動される。ラジエータ13およびオイルクーラ14は、開口部にラジエータファン12が設けられたシュラウド15によって覆われている。つまり、ラジエータファン12から吐き出された風は、シュラウド15によって、ラジエータ13およびオイルクーラ14へ向かうように導かれる構成とされている。以下では説明のため、ラジエータファン12を通ってラジエータ13に至る流路を通風経路とし、通風経路に沿う方向を流路方向Xと呼び、流路方向Xと直交する方向を幅方向Wと呼ぶ。また、幅方向Wのうち、ラジエータファン12を基準として、ブーム側吸気口3bに近い側(前方側)を第1幅方向W1と呼び、反対側(後方側)を第2幅方向W2と呼ぶことがある。
上述したように、ラジエータファン12の軸心12aと交差する鉛直面に対して、通風経路を幅方向Wで2つの領域に分けた際、通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされている。以下では説明のため、通風経路のうち、軸心12aよりも第1幅方向W1の側を第1領域TK1と呼び、軸心12aよりも第2幅方向W2の側を第2領域TK2と呼ぶことがある。具体的に、通風経路においては、ブーム側吸気口3bからの風を取りこみやすい第1領域TK1の風量が多くなり、第2領域TK2では、エンジン11を回り込んでから風を取り込むので、風量が少なくなる。図4に示す矢符F1は、風の流れを示しており、矢符が長くなるほど、風量や風速が大きいことを表している。すなわち、ラジエータファン12近傍での配置や、流路の構成などによって流路抵抗が決定されており、流路抵抗の違いで風量に差が生じている。図4に示す構造では、第1領域TK1の流路抵抗が小さく、第2領域TK2の流路抵抗が大きい。このように、ラジエータファン12入口での速度分布が不均一になることで、騒音などを生じさせる要因となっていた。こうした騒音を抑制する構成について、図面を参照して説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。
図5は、ラジエータファン12近傍を拡大して示している。本発明の第1実施形態に係るエンジン装置は、エンジン11と、ラジエータ13と、エンジン11の出力軸11aによって駆動されるラジエータファン12とをボンネット3に収納した構成とされている。図5に示す構造では、オイルクーラ14が、幅方向Wでラジエータファン12の軸心12aを中心とした位置に配置されていたが、本実施の形態において、オイルクーラ14は、第1幅方向W1側に偏って配置されている。すなわち、オイルクーラ14は、通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域(第1領域TK1)の側に偏心配置されている。その結果、第1領域TK1の流路抵抗が大きくなるので、ラジエータファン12を通る風は、矢符F2に示すように、第1領域TK1と第2領域TK2とで略均一とされる。このように、オイルクーラ14を偏心配置することで、第1領域TK1よりも第2領域TK2に風が流れ込みやすくなり、流路抵抗の偏りを緩和することができる。したがって、風が流路抵抗の大きい方へ流れるように導くことで、ラジエータファン12を通る風の速度分布を均一にし、ラジエータファン12の低騒音化を図ることができる。
図6は、本発明の第2実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。なお、第1実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、ラジエータファン12近傍を拡大して示している。第2実施形態は、図4に示す構成に対して、ラジエータ13の構造が異なっている。具体的に、ラジエータ13の流路方向Xでの厚さは、通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域(第1領域TK1)の側で厚く形成されている。つまり、ラジエータ13は、第1領域TK1に対応する部分に厚く形成された抵抗部13aが設けられている。抵抗部13aを設けることで、第1領域TK1の流路抵抗を調整し、風量の偏りを緩和することができる。その結果、ラジエータファン12を通る風は、矢符F3に示すように、第1領域TK1と第2領域TK2とで略均一とされる。
図7は、本発明の第3実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。なお、第1実施形態および第2実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、ラジエータファン12近傍とボンネット3の一部とを拡大して示している。第3実施形態は、図4に示す構成に対して、ボンネット3に補助吸気口18が設けられている点で異なる。補助吸気口18は、ボンネット3後部のラジエータファン12近傍に設けられ、第2領域TK2に面しており、ボンネット3外部の空気を取り込んで、ラジエータファン12に導く。具体的に、補助吸気口18は、ボンネット3に設けられた開口部18aと、通風経路に面して設けられた供給口18bと、開口部18aから供給口18bまで延伸された吸気側壁18cとを備えた構成とされている。このように、補助吸気口18を設けることで、ボンネット3の外部から内部へ風を取り込み、確実に通風経路に導くことができる。また、矢符F4に示すように、特に、第2領域TK2への風量を増やすことで、流路抵抗の偏りを緩和することができる。
図8は、本発明の第4実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。なお、第1実施形態ないし第3実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、ラジエータファン12近傍とボンネット3の一部とを拡大して示している。第4実施形態は、第3実施形態に対して、供給口18bに対向して立設された防音壁19が設けられている点で異なる。防音壁19は、供給口18bから離間して設けられており、供給口18bとの間に隙間ができている。本実施の形態において、補助吸気口18から取り込まれた風は、矢符F5に示すように、防音壁19で一旦遮られた後、防音壁19を回り込んでからラジエータファン12へ向かう。したがって、防音壁19を設けてボンネット3を間接的に開口させることで、補助吸気口18を通じてボンネット3の外部に漏れる音を、抑制することができる。
図9は、本発明の第5実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。なお、第1実施形態ないし第4実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、ラジエータファン12近傍とボンネット3の一部とを拡大して示している。第5実施形態は、第3実施形態に対して、吸気側壁18cが屈曲して形成されている点で異なる。本実施の形態において、吸気側壁18cは、開口部18aが開口している方向に対し、屈曲して形成されている。図9に示す構造では、開口部18aが後方に向かって開口しており、吸気側壁18cが流路方向Xに沿って延伸され、供給口18bが前方に向かって開口している。つまり、開口部18aと供給口18bとがオフセットされた構造として、矢符F6に示すように、吸気側壁18cを通る際に、風の向きが変わるようにしている。そして、補助吸気口18を直線的に開口させずに屈曲させることで、吸気側壁18cによって音波を遮り、補助吸気口18を通じてボンネット3の外部に漏れる音を、抑制することができる。
図10は、従来のラジエータファン近傍とブーム側吸気口からの流路とを示す説明図である。
ボンネット3の内部には、取り込んだ空気を導くための隔壁20が設けられている。図10に示す構造において、ブーム側吸気口3bに繋がる隔壁20は、第1領域TK1に面したラジエータファン12近傍で開口している。その結果、ブーム側吸気口3bから取り込まれた空気は、矢符F7に示すように、第1領域TK1に多く流れ込み、第2領域TK2に供給される風量が少なくなる。なお、図10に示す構成では、オイルクーラ14および油圧装置10を備えていないが、エンジン装置にオイルクーラ14および油圧装置10を取り入れるかどうかは、適宜設定することができる。
図11は、本発明の第6実施形態に係るエンジン装置を示す拡大説明図である。なお、第1実施形態ないし第5実施形態と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
第6実施形態は、図10に示す構成に対して、隔壁20の換わりに、導風経路21を備えている点で異なる。導風経路21は、第1領域TK1から第2領域TK2へ風を導いている。具体的に、導風経路21は、隔壁20と同様にブーム側吸気口3bに繋がっており、第1領域TK1に面する先端が、流路方向Xの上流側へ傾斜している。その結果、ブーム側吸気口3bから取り込まれた空気は、矢符F8に示すように、ラジエータファン12から離間する方向へ、一旦排気される。その後、ラジエータファン12に吸引されることで、一部がエンジン11を回り込むように導かれ、図10に示す構成よりも第2領域TK2に供給される風量が多くなる。このように、導風経路21を設けて風を送り込むことで、流路抵抗の偏りを緩和することができる。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 掘削機
3 ボンネット
3a キャビン側吸気口
3b ブーム側吸気口
3c 排気口
3d 筐体壁
10 油圧装置
11 エンジン
11a 出力軸
12 ラジエータファン(熱交換ファンの一例)
12a 軸心
13 ラジエータ(熱交換器の一例)
14 オイルクーラ(冷却部の一例)
15 シュラウド
17 コントロールバルブ
18 補助吸気口
19 防音壁
21 導風経路
TK1 第1領域(通風経路の一部)
TK2 第2領域(通風経路の一部)
W 幅方向
X 流路方向

Claims (7)

  1. エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、
    前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、
    前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、
    前記エンジンによって駆動される油圧装置と、
    前記油圧装置の作動オイルを冷却する冷却部とを備え、
    前記冷却部は、前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域の側に偏心配置されていること
    を特徴とするエンジン装置。
  2. エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、
    前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、
    前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、
    前記熱交換器の前記流路方向での厚さは、前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域の側で厚く形成されていること
    を特徴とするエンジン装置。
  3. エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、
    前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、
    前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、
    前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の大きい領域に面する位置に補助吸気口が設けられていること
    を特徴とするエンジン装置。
  4. 請求項3に記載のエンジン装置であって、
    前記補助吸気口は、前記ボンネットに設けられた開口部と、前記通風経路に面して設けられた供給口と、前記開口部から前記供給口まで延伸された吸気側壁とを備えた構成とされていること
    を特徴とするエンジン装置。
  5. 請求項4に記載のエンジン装置であって、
    前記供給口に対向して立設された防音壁が設けられていること
    を特徴とするエンジン装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のエンジン装置であって、
    前記吸気側壁は、前記開口部が開口している方向に対し、屈曲して形成されていること
    を特徴とするエンジン装置。
  7. エンジンと、熱交換器と、前記エンジンの出力軸によって駆動される熱交換ファンとをボンネットに収納したエンジン装置であって、
    前記熱交換ファンを通って前記熱交換器に至る通風経路に沿う方向を流路方向とし、前記流路方向と直交する方向を幅方向としたとき、
    前記熱交換ファンの軸心と交差する鉛直面に対して、前記通風経路を前記幅方向で2つの領域に分けた際、前記通風経路の2つの領域は、互いに流路抵抗が異なる構成とされ、
    前記通風経路の2つの領域のうち、流路抵抗の小さい領域の側から他方の領域の側へ導風する導風経路が設けられていること
    を特徴とするエンジン装置。
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