JP2001234556A - バックホーの冷却風の流路 - Google Patents
バックホーの冷却風の流路Info
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Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回フレーム上に設けたエンジンルームから
の熱気による作業環境の悪化や、冷却風吸入口及び排出
口からの音漏れなど、作業環境の改善を図る。 【解決手段】 旋回フレーム2の前端に掘削作業機の取
付部を配置し、該旋回フレームの後部上をエンジンルー
ム16としてエンジン15を配置し、該エンジンの前部
上方に座席シート13を配置したバックホーにおいて、
前記旋回フレーム上をエンジンルームと冷却風を導く通
路室32とエンジン前方のステップ19下方に位置する
前室30に分離し、前記通路室と前室との間に連通口2
8aを設け、該前室の連通口と離れた位置に吸込口33
を設けた、前記エンジンルームの一側にラジエタ22及
び冷却ファン21を配置し、他側に排出孔26を開口
し、該排出孔に排風をガイドする風向板41を設け、該
風向板に吸音材43を貼設した。
の熱気による作業環境の悪化や、冷却風吸入口及び排出
口からの音漏れなど、作業環境の改善を図る。 【解決手段】 旋回フレーム2の前端に掘削作業機の取
付部を配置し、該旋回フレームの後部上をエンジンルー
ム16としてエンジン15を配置し、該エンジンの前部
上方に座席シート13を配置したバックホーにおいて、
前記旋回フレーム上をエンジンルームと冷却風を導く通
路室32とエンジン前方のステップ19下方に位置する
前室30に分離し、前記通路室と前室との間に連通口2
8aを設け、該前室の連通口と離れた位置に吸込口33
を設けた、前記エンジンルームの一側にラジエタ22及
び冷却ファン21を配置し、他側に排出孔26を開口
し、該排出孔に排風をガイドする風向板41を設け、該
風向板に吸音材43を貼設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、特に、バッ
クホーのエンジンを冷却するための冷却風の流路を工夫
することによって、吸い込み側や排風側で生じる騒音を
低減する技術に関する。
クホーのエンジンを冷却するための冷却風の流路を工夫
することによって、吸い込み側や排風側で生じる騒音を
低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からバックホーのエンジンは座席後
部に配置され、特に小型のバックホーにおいては、座席
後下方にエンジンが配置され、該エンジン駆動の冷却フ
ァンの回転によって、冷却風を外部から吸引して、ラジ
エタやオイルクーラ等の熱交換器と熱交換するようにし
ており、この冷却風の流れる方式としては、吸込式と吐
き出し方式があり、ヒートバランス上は外気を直接熱交
換器に当てる吸込式が有利である。
部に配置され、特に小型のバックホーにおいては、座席
後下方にエンジンが配置され、該エンジン駆動の冷却フ
ァンの回転によって、冷却風を外部から吸引して、ラジ
エタやオイルクーラ等の熱交換器と熱交換するようにし
ており、この冷却風の流れる方式としては、吸込式と吐
き出し方式があり、ヒートバランス上は外気を直接熱交
換器に当てる吸込式が有利である。
【0003】そして、図14、図15に示すように、旋
回フレーム(旋回台)2内の後部をエンジンルーム16
として、エンジン15を収納し、該エンジン15の出力
軸と反対側に冷却ファン21を設けて駆動することによ
って、冷却風を一側から吸い込んで他側から排出するよ
うにし、吸引側は旋回フレーム2の側面に吸込口23
を、底面に吸込孔24を開口し、排出側も旋回フレーム
2の側面に排出口25を、底面に排出孔26を開口して
いた。
回フレーム(旋回台)2内の後部をエンジンルーム16
として、エンジン15を収納し、該エンジン15の出力
軸と反対側に冷却ファン21を設けて駆動することによ
って、冷却風を一側から吸い込んで他側から排出するよ
うにし、吸引側は旋回フレーム2の側面に吸込口23
を、底面に吸込孔24を開口し、排出側も旋回フレーム
2の側面に排出口25を、底面に排出孔26を開口して
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンを冷
却するための方式が吸込方式であると、旋回フレーム2
内に隔壁27・28を設けて、吸込口23とスイングシ
リンダ17下方の吸込孔24から冷却風を吸い込み、ラ
ジエタ22等を冷却してエンジン部分を通過し、排出口
25と排出孔26から排出していたが、座席シート13
下方の旋回フレーム2内にはコントロールバルブや旋回
油圧モータやスイベルジョイント等の油圧機器が配置さ
れて、空気の流動がなく熱気が溜まり易く、特にキャビ
ン仕様の場合には、エンジンルームとの隙間部分からキ
ャビン内に熱気が入り込み作業環境を悪化させていた。
また、吸い込み側の吸込孔から騒音が放出されていたの
である。そこで、本発明は旋回フレーム上に設けたエン
ジンルームからの熱気による作業環境の悪化や、冷却風
吸入口及び排出口からの音漏れなど、作業環境の改善を
図ろうとするものである。
却するための方式が吸込方式であると、旋回フレーム2
内に隔壁27・28を設けて、吸込口23とスイングシ
リンダ17下方の吸込孔24から冷却風を吸い込み、ラ
ジエタ22等を冷却してエンジン部分を通過し、排出口
25と排出孔26から排出していたが、座席シート13
下方の旋回フレーム2内にはコントロールバルブや旋回
油圧モータやスイベルジョイント等の油圧機器が配置さ
れて、空気の流動がなく熱気が溜まり易く、特にキャビ
ン仕様の場合には、エンジンルームとの隙間部分からキ
ャビン内に熱気が入り込み作業環境を悪化させていた。
また、吸い込み側の吸込孔から騒音が放出されていたの
である。そこで、本発明は旋回フレーム上に設けたエン
ジンルームからの熱気による作業環境の悪化や、冷却風
吸入口及び排出口からの音漏れなど、作業環境の改善を
図ろうとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、請求項1においては、旋回フレ
ームの前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレ
ームの後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置
し、該エンジンの前部上方に座席シートを配置したバッ
クホーにおいて、前記旋回フレーム上をエンジンルーム
と冷却風を導く通路室とエンジン前方のステップ下方に
位置する前室に分離し、前記通路室と前室との間に連通
口を設け、該前室の連通口と離れた位置に吸込口を設け
た。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、請求項1においては、旋回フレ
ームの前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレ
ームの後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置
し、該エンジンの前部上方に座席シートを配置したバッ
クホーにおいて、前記旋回フレーム上をエンジンルーム
と冷却風を導く通路室とエンジン前方のステップ下方に
位置する前室に分離し、前記通路室と前室との間に連通
口を設け、該前室の連通口と離れた位置に吸込口を設け
た。
【0006】また、請求項2においては、旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの前部上に座席シートを配置したバック
ホーにおいて、エンジンルームの上カバーとシートマウ
ントの間に空気通路を形成し、該空気通路の一端を座席
シート後方で開口し、空気通路の他端をヒータ用ファン
を兼用して、その吸入側に連通し、該ヒータ用ファンの
排出側に排風を排気する換気方向とステップ上方向に切
り換える切換部材を設けた。
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの前部上に座席シートを配置したバック
ホーにおいて、エンジンルームの上カバーとシートマウ
ントの間に空気通路を形成し、該空気通路の一端を座席
シート後方で開口し、空気通路の他端をヒータ用ファン
を兼用して、その吸入側に連通し、該ヒータ用ファンの
排出側に排風を排気する換気方向とステップ上方向に切
り換える切換部材を設けた。
【0007】また、請求項3においては、旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの前部上に座席シートを配置し、エンジ
ン前方のステップ下方に油圧機器を収納する前室を設
け、操縦部をキャビンにて覆い、該キャビン内に空気調
節手段を配置したバックホーにおいて、前記空気調節手
段の吸入側に、外気を取り入れる方向と室内循環する方
向に切り換える切換部材を設けると共に、エンジンルー
ムの上カバーとシートマウントの間に空気通路を形成
し、該空気通路の一端を座席シート後方で開口し、空気
通路の他端を換気用連通路に連通した。
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの前部上に座席シートを配置し、エンジ
ン前方のステップ下方に油圧機器を収納する前室を設
け、操縦部をキャビンにて覆い、該キャビン内に空気調
節手段を配置したバックホーにおいて、前記空気調節手
段の吸入側に、外気を取り入れる方向と室内循環する方
向に切り換える切換部材を設けると共に、エンジンルー
ムの上カバーとシートマウントの間に空気通路を形成
し、該空気通路の一端を座席シート後方で開口し、空気
通路の他端を換気用連通路に連通した。
【0008】また、請求項4においては、エンジンの一
側に冷却ファンとシュラウドとラジエタとを配置し、風
下側に位置するエンジンにセルモータやジェネレータ等
からなる電気機器を配置する構成において、ラジエタを
通過せずに冷却ファンに導く吸込風路を構成した。
側に冷却ファンとシュラウドとラジエタとを配置し、風
下側に位置するエンジンにセルモータやジェネレータ等
からなる電気機器を配置する構成において、ラジエタを
通過せずに冷却ファンに導く吸込風路を構成した。
【0009】また、請求項5においては、前記吸込風路
を前記冷却ファンの回転方向に所定角度回転したエンジ
ンの一側面に前記電気機器が位置するように配置した。
を前記冷却ファンの回転方向に所定角度回転したエンジ
ンの一側面に前記電気機器が位置するように配置した。
【0010】また、請求項6においては、旋回フレーム
の前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置
し、他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドす
る風向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向
板をプレートで構成して、開口面と平行に配置した。
の前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置
し、他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドす
る風向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向
板をプレートで構成して、開口面と平行に配置した。
【0011】また、請求項7においては、旋回フレーム
の前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置
し、他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドす
る風向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、該風向板
を、排出孔が位置する面に平行な板材と、該平行な板材
を連結する部材で構成した。
の前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置
し、他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドす
る風向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、該風向板
を、排出孔が位置する面に平行な板材と、該平行な板材
を連結する部材で構成した。
【0012】また、請求項8においては、旋回フレーム
の前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置
し、他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドす
る風向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向
板を、一枚のプレートを折り曲げて構成した。
の前端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレーム
の後部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該
エンジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置
し、他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドす
る風向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向
板を、一枚のプレートを折り曲げて構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の空調装置をバック
ホーに適用した実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。図1はバックホーの全体側面図、図2は旋回フレー
ム内の平面断面図、図3は同じく後面断面図、図4はヒ
ータ用ファンを用いて操縦部の温度上昇を抑える実施例
の側面図、図5は同じくエアコンを用いた実施例の側面
図、図6はエンジン側部に配置した電気機器を冷却する
実施例の斜視図、図7は同じく側面図、図8は排気側騒
音低減構造の第一実施例を示す断面図、図9は同じく第
二実施例を示す断面図、図10は同じく第三実施例を示
す断面図、図11は同じく第四実施例を示す断面図、図
12は同じく第五実施例を示す断面図、図13は同じく
第六実施例を示す断面図、図14は従来の冷却風の流れ
を示す平面断面図、図15は同じく後面断面図である。
ホーに適用した実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。図1はバックホーの全体側面図、図2は旋回フレー
ム内の平面断面図、図3は同じく後面断面図、図4はヒ
ータ用ファンを用いて操縦部の温度上昇を抑える実施例
の側面図、図5は同じくエアコンを用いた実施例の側面
図、図6はエンジン側部に配置した電気機器を冷却する
実施例の斜視図、図7は同じく側面図、図8は排気側騒
音低減構造の第一実施例を示す断面図、図9は同じく第
二実施例を示す断面図、図10は同じく第三実施例を示
す断面図、図11は同じく第四実施例を示す断面図、図
12は同じく第五実施例を示す断面図、図13は同じく
第六実施例を示す断面図、図14は従来の冷却風の流れ
を示す平面断面図、図15は同じく後面断面図である。
【0014】まず、図1においてバックホーの全体構成
から説明する。左右一対のクローラーを装備したクロー
ラー式走行装置1の上部に、旋回可能に旋回フレーム2
を取り付け、前方に排土板3を突出し、前記旋回フレー
ム2の後部上にエンジン15やバッテリや燃料タンク等
を配置してエンジンルーム16としてボンネット14に
よって覆っている。該旋回フレーム2の前後略中央上に
座席シート13を配置して、該座席シート13やその前
部に配置する操向や作業機の操作を行う操作レバー等の
操縦部をキャビン8によって覆っている。
から説明する。左右一対のクローラーを装備したクロー
ラー式走行装置1の上部に、旋回可能に旋回フレーム2
を取り付け、前方に排土板3を突出し、前記旋回フレー
ム2の後部上にエンジン15やバッテリや燃料タンク等
を配置してエンジンルーム16としてボンネット14に
よって覆っている。該旋回フレーム2の前後略中央上に
座席シート13を配置して、該座席シート13やその前
部に配置する操向や作業機の操作を行う操作レバー等の
操縦部をキャビン8によって覆っている。
【0015】前記旋回フレーム2の前部左右中央には取
付部2aを設けて、掘削作業機7の基部が枢支されてお
り、該掘削作業機7は、バケット4とアーム5とブーム
6とこれらを回動駆動するシリンダ等よりなり、該ブー
ム6の基部はブームブラケット12に前後回動自在に枢
支され、該ブームブラケット12は前記旋回フレーム2
の前部左右中央に左右回動自在に支持され、スイングシ
リンダ17によって左右回動可能としている。前記ブー
ム6とブームブラケット12の間にブームシリンダ11
が介装されてブーム6を上下に回動可能としている。該
ブーム6と該ブーム6の先端に回動自在に取り付けられ
たアーム5との間にはアームシリンダ10が介装され、
アーム5を前後に回動可能としている。該アーム5と該
アーム5先端に枢支したバケット4の間にはバケットシ
リンダ9が介装されて、バケット4を掬い込み回動可能
としている。
付部2aを設けて、掘削作業機7の基部が枢支されてお
り、該掘削作業機7は、バケット4とアーム5とブーム
6とこれらを回動駆動するシリンダ等よりなり、該ブー
ム6の基部はブームブラケット12に前後回動自在に枢
支され、該ブームブラケット12は前記旋回フレーム2
の前部左右中央に左右回動自在に支持され、スイングシ
リンダ17によって左右回動可能としている。前記ブー
ム6とブームブラケット12の間にブームシリンダ11
が介装されてブーム6を上下に回動可能としている。該
ブーム6と該ブーム6の先端に回動自在に取り付けられ
たアーム5との間にはアームシリンダ10が介装され、
アーム5を前後に回動可能としている。該アーム5と該
アーム5先端に枢支したバケット4の間にはバケットシ
リンダ9が介装されて、バケット4を掬い込み回動可能
としている。
【0016】次に本発明の冷却構成について説明する。
図2、図3において、旋回フレーム2は平面視で略円形
とし、掘削作業機7の取付部2aが位置する部分を半円
状に切り欠いて、この旋回フレーム2の直径を走行装置
の幅よりも短く構成して、所謂、後方小旋回型バックホ
ーとしている。該旋回フレーム2は略円筒状として、内
部を隔壁27によって前部の油圧機器等を収納した前室
30と、後部のエンジンルーム16とに分離し、更に、
隔壁28と仕切り部材29によってシリンダ室31と通
路室32を形成している。なお、前記仕切り部材29は
板材だけでなく、作動油タンクや燃料タンク等によって
仕切られる場合もある。つまり、隔壁28は後部のみと
し、シリンダ室31上に作動油タンクまたは燃料タンク
を配置する構成となる。
図2、図3において、旋回フレーム2は平面視で略円形
とし、掘削作業機7の取付部2aが位置する部分を半円
状に切り欠いて、この旋回フレーム2の直径を走行装置
の幅よりも短く構成して、所謂、後方小旋回型バックホ
ーとしている。該旋回フレーム2は略円筒状として、内
部を隔壁27によって前部の油圧機器等を収納した前室
30と、後部のエンジンルーム16とに分離し、更に、
隔壁28と仕切り部材29によってシリンダ室31と通
路室32を形成している。なお、前記仕切り部材29は
板材だけでなく、作動油タンクや燃料タンク等によって
仕切られる場合もある。つまり、隔壁28は後部のみと
し、シリンダ室31上に作動油タンクまたは燃料タンク
を配置する構成となる。
【0017】そして、前記前室30内に図示しないコン
トロールバルブ、マルチバルブ、スイベルジョイント、
旋回油圧モータ等を配置し、前記エンジンルーム16内
にエンジン15や油圧ポンプ等を配置し、前記シリンダ
室31内にスイングシリンダ17を配置している。そし
て、前記シリンダ室31はエンジンルーム16と前室3
0と通路室32とは連通しないように分離され、前室3
0と機体外との間には開口を設けて吸込口33を配置
し、該前室30と前記通路室32との間の隔壁28には
連通口28aを設けている。前記吸込口33は連通口2
8aからできるだけ離れた位置に設けられ、冷却風の流
路が長くなるようにしており、本実施例では対角位置と
なる旋回フレーム2の前面に配置しており、旋回フレー
ム2の側面に配置することも可能である。
トロールバルブ、マルチバルブ、スイベルジョイント、
旋回油圧モータ等を配置し、前記エンジンルーム16内
にエンジン15や油圧ポンプ等を配置し、前記シリンダ
室31内にスイングシリンダ17を配置している。そし
て、前記シリンダ室31はエンジンルーム16と前室3
0と通路室32とは連通しないように分離され、前室3
0と機体外との間には開口を設けて吸込口33を配置
し、該前室30と前記通路室32との間の隔壁28には
連通口28aを設けている。前記吸込口33は連通口2
8aからできるだけ離れた位置に設けられ、冷却風の流
路が長くなるようにしており、本実施例では対角位置と
なる旋回フレーム2の前面に配置しており、旋回フレー
ム2の側面に配置することも可能である。
【0018】また、前記通路室32と機体外の間の旋回
フレーム2には開口部を設けて吸込口23を配置し、該
通路室32とエンジンルーム16の間の隔壁28には開
口を設けてラジエタ22を配置して冷却風をエンジンル
ーム16側へ流れるようにしている。但し、吸込口23
は設けなくてもよい。該エンジンルーム16と機体外間
には排出口が設けられ、該排出口として、旋回フレーム
2の側面には排出口25、底面には排出孔26がそれぞ
れ設けられている。
フレーム2には開口部を設けて吸込口23を配置し、該
通路室32とエンジンルーム16の間の隔壁28には開
口を設けてラジエタ22を配置して冷却風をエンジンル
ーム16側へ流れるようにしている。但し、吸込口23
は設けなくてもよい。該エンジンルーム16と機体外間
には排出口が設けられ、該排出口として、旋回フレーム
2の側面には排出口25、底面には排出孔26がそれぞ
れ設けられている。
【0019】このように構成することによって、従来は
シリンダ室から直接エンジンルーム16に冷却風が入っ
てきていたので、風路が短くファンによる吸入音が大き
くエンジン騒音の放出が大きくなっていた。しかし、本
発明では、通路室32と前室30を通過するので、風路
が長くなり、騒音を低下することができると共に、前室
30も冷却することが可能となり、作動油の油温を低下
させることができて、作動油の劣化を防止し、ステップ
下方から伝わる温度を低下して、キャビン8内の温度上
昇を防止して、キャビン内の環境悪化を抑えることがで
きたのである。
シリンダ室から直接エンジンルーム16に冷却風が入っ
てきていたので、風路が短くファンによる吸入音が大き
くエンジン騒音の放出が大きくなっていた。しかし、本
発明では、通路室32と前室30を通過するので、風路
が長くなり、騒音を低下することができると共に、前室
30も冷却することが可能となり、作動油の油温を低下
させることができて、作動油の劣化を防止し、ステップ
下方から伝わる温度を低下して、キャビン8内の温度上
昇を防止して、キャビン内の環境悪化を抑えることがで
きたのである。
【0020】また、エンジンルーム16から座席シート
13回りの操縦部に伝わる熱を抑えるために、図4に示
すように、座席シート13を載置固定するシートマウン
ト34はエンジンルーム16の上面を直接覆う構成とは
せずに、エンジンルーム16の上カバー35とシートマ
ウント34との間に空気通路36を形成し、つまり、二
重構造として、該空気通路36の一端はキャビン8内に
開口し、他端はヒータ用ファン37の吸引側に連通して
いる。該空気通路36は空気層を形成するので、断熱層
として作用する。
13回りの操縦部に伝わる熱を抑えるために、図4に示
すように、座席シート13を載置固定するシートマウン
ト34はエンジンルーム16の上面を直接覆う構成とは
せずに、エンジンルーム16の上カバー35とシートマ
ウント34との間に空気通路36を形成し、つまり、二
重構造として、該空気通路36の一端はキャビン8内に
開口し、他端はヒータ用ファン37の吸引側に連通して
いる。該空気通路36は空気層を形成するので、断熱層
として作用する。
【0021】前記ヒータ用ファン37の吐出側にはヒー
タコア38が配置され、該ヒータコア38はエンジン1
5とホース52を介して連結している。そして、ヒータ
コア38の前方に切換部材39が配置され、該切換部材
39はキャビン8内(室内)と、ステップ19下方を通
過して機外と連通する換気用の連通路50との間に配置
されて、該切換部材39を回動することによって、ヒー
タ用ファン37からの風がキャビン8内への流入するこ
とを止めて連通路50を介して機外へ排出したり、機外
への排出を止めてキャビン8内に入るようにしたりする
ことができるようにしている。また、キャビン8の任意
の位置、本実施例ではキャビン8の後上部に換気口51
を配置している。
タコア38が配置され、該ヒータコア38はエンジン1
5とホース52を介して連結している。そして、ヒータ
コア38の前方に切換部材39が配置され、該切換部材
39はキャビン8内(室内)と、ステップ19下方を通
過して機外と連通する換気用の連通路50との間に配置
されて、該切換部材39を回動することによって、ヒー
タ用ファン37からの風がキャビン8内への流入するこ
とを止めて連通路50を介して機外へ排出したり、機外
への排出を止めてキャビン8内に入るようにしたりする
ことができるようにしている。また、キャビン8の任意
の位置、本実施例ではキャビン8の後上部に換気口51
を配置している。
【0022】このような構成において、冬季において
は、ホース52に設けた図示しないバルブを開けてヒー
タコア38に温水を送り、切換部材39は下方へ回動し
てキャビン8内を空気が循環するように切り換える。そ
して、ヒータ用ファン37を作動させることによって、
ヒータコア38からの熱とエンジンルーム16の上カバ
ー35で温められた空気がキャビン8内に送られてキャ
ビン8内を温めるのである。
は、ホース52に設けた図示しないバルブを開けてヒー
タコア38に温水を送り、切換部材39は下方へ回動し
てキャビン8内を空気が循環するように切り換える。そ
して、ヒータ用ファン37を作動させることによって、
ヒータコア38からの熱とエンジンルーム16の上カバ
ー35で温められた空気がキャビン8内に送られてキャ
ビン8内を温めるのである。
【0023】また、夏季においては、換気口51を開け
て、ホース52に設けたバルブを閉じて熱がヒータコア
38に至らないようにし、切換部材39を上方に回動し
ておく、そして、ヒータ用ファン37を作動させること
によって、連通路50より空気が排出されることによっ
て、キャビン8内は負圧となり、空気通路36よりキャ
ビン8内を空気を吸って機外に排出する。このとき、エ
ンジン15によって温められた上カバー35とシートマ
ウント34の間の温かい空気は連通路50より機外に排
出される。この連通路50を座席シート13下部に設け
ることによって、座席シート13下部が温められること
を防止でき、ステップ19の温度上昇も抑えられる。そ
して、キャビン8内が負圧となるので換気口51から外
気が取り入れられ、キャビン8内は温められないように
し、快適にオペレーターは操作できるようにしている。
て、ホース52に設けたバルブを閉じて熱がヒータコア
38に至らないようにし、切換部材39を上方に回動し
ておく、そして、ヒータ用ファン37を作動させること
によって、連通路50より空気が排出されることによっ
て、キャビン8内は負圧となり、空気通路36よりキャ
ビン8内を空気を吸って機外に排出する。このとき、エ
ンジン15によって温められた上カバー35とシートマ
ウント34の間の温かい空気は連通路50より機外に排
出される。この連通路50を座席シート13下部に設け
ることによって、座席シート13下部が温められること
を防止でき、ステップ19の温度上昇も抑えられる。そ
して、キャビン8内が負圧となるので換気口51から外
気が取り入れられ、キャビン8内は温められないように
し、快適にオペレーターは操作できるようにしている。
【0024】また、この構成の場合、キャノピー仕様の
場合も適用でき、夏季において、ヒータコア38を温め
ず、ヒータ用ファン37を作動させることによって、座
席シート13周囲、及び、ステップ19下方が温められ
ることを防止することができる。こうして、キャビン8
内の温かい空気を排出するために新たに電動ファン等を
取り付ける必要がなく、コストアップがなく、スペース
を新たに設けることもないのである。また、従来ラジエ
タファンを利用してキャビン内を負圧とする技術もあっ
たが、負圧が小さく風量も小さく温度を下げる効果は小
さかった。
場合も適用でき、夏季において、ヒータコア38を温め
ず、ヒータ用ファン37を作動させることによって、座
席シート13周囲、及び、ステップ19下方が温められ
ることを防止することができる。こうして、キャビン8
内の温かい空気を排出するために新たに電動ファン等を
取り付ける必要がなく、コストアップがなく、スペース
を新たに設けることもないのである。また、従来ラジエ
タファンを利用してキャビン内を負圧とする技術もあっ
たが、負圧が小さく風量も小さく温度を下げる効果は小
さかった。
【0025】また、前記ヒータ用ファン37を用いる代
わりに、キャビン8内にエアコンやクーラやヒータまた
は換気ファン等からなる空気調節手段53を設ける構成
とすることもできる。即ち、図5に示すように、空気調
節手段としてのエアコン53はクーラーコア54、ファ
ン55等よりなり、エアコン53の吸入側に換気口51
を配置し、該換気口51と吸込口の間に切換部材39を
配置して、該切換部材39を切り換えることによって、
エアコンの吸入側において、外気を取り入れる方向と室
内循環する方向に切り換えられるようにしている。そし
て、座席シート13は前記同様にシートマウント34上
に載置され、該シートマウント34と上カバー35の間
には空気通路36が形成されて、該空気通路36の一端
はキャビン8内と連通され、他端は連通路50を介して
機外と連通されている。
わりに、キャビン8内にエアコンやクーラやヒータまた
は換気ファン等からなる空気調節手段53を設ける構成
とすることもできる。即ち、図5に示すように、空気調
節手段としてのエアコン53はクーラーコア54、ファ
ン55等よりなり、エアコン53の吸入側に換気口51
を配置し、該換気口51と吸込口の間に切換部材39を
配置して、該切換部材39を切り換えることによって、
エアコンの吸入側において、外気を取り入れる方向と室
内循環する方向に切り換えられるようにしている。そし
て、座席シート13は前記同様にシートマウント34上
に載置され、該シートマウント34と上カバー35の間
には空気通路36が形成されて、該空気通路36の一端
はキャビン8内と連通され、他端は連通路50を介して
機外と連通されている。
【0026】このように構成することによって、前述の
ようにキャビン8内の空気を吸出し式とすると、換気口
51からの空気流入量が十分でない場合には、キャビン
8内が負圧となって、エンジンルーム16等から隙間を
通じてキャビン8内に温かい空気が入ることがある。そ
こで、切換部材39を外気を取り入れる方向に切り換え
てエアコン53のファン55によって換気口51から吸
ってキャビン8内に押し込みキャビン8内を正圧とし、
空気通路36、連通路50を介してキャビン8内の空気
を押し出すことによって、クーラを使用しない時期でも
換気のみで熱気がキャビン8内に充満することがなく、
作業環境を向上することができるのである。また、冬季
においては、切換部材39を室内循環する方向の上方に
回動して換気口51を閉じ、エアコン53を暖房側に切
り換えて作動させることによって、、温かい空気がキャ
ビン8内を循環し、キャビン8内は正圧とはならないの
で、空気通路36、連通路50を介して温かい空気が機
外に出ることはなく、空気通路36は空気の移動がない
ので、ステップ19からは熱気が上がり、座席シート1
3回りを温めることもできる。
ようにキャビン8内の空気を吸出し式とすると、換気口
51からの空気流入量が十分でない場合には、キャビン
8内が負圧となって、エンジンルーム16等から隙間を
通じてキャビン8内に温かい空気が入ることがある。そ
こで、切換部材39を外気を取り入れる方向に切り換え
てエアコン53のファン55によって換気口51から吸
ってキャビン8内に押し込みキャビン8内を正圧とし、
空気通路36、連通路50を介してキャビン8内の空気
を押し出すことによって、クーラを使用しない時期でも
換気のみで熱気がキャビン8内に充満することがなく、
作業環境を向上することができるのである。また、冬季
においては、切換部材39を室内循環する方向の上方に
回動して換気口51を閉じ、エアコン53を暖房側に切
り換えて作動させることによって、、温かい空気がキャ
ビン8内を循環し、キャビン8内は正圧とはならないの
で、空気通路36、連通路50を介して温かい空気が機
外に出ることはなく、空気通路36は空気の移動がない
ので、ステップ19からは熱気が上がり、座席シート1
3回りを温めることもできる。
【0027】また、エンジン15にはセルモータ60や
ジェネレータ61等が付設されており、該セルモータ6
0やジェネレータ61はエンジン15の燃焼爆発により
発生する熱にさらされて高温となり、故障の原因となっ
ていた。そこで、従来では、ラジエタ22の冷却ファン
21による空気量を増加したり、専用のファンを設けて
冷却したりしていた。しかし、空気量を増加するとエン
ジン損失馬力が増えて騒音も大きくなり、新たにファン
を設けるとコスト高となっていた。
ジェネレータ61等が付設されており、該セルモータ6
0やジェネレータ61はエンジン15の燃焼爆発により
発生する熱にさらされて高温となり、故障の原因となっ
ていた。そこで、従来では、ラジエタ22の冷却ファン
21による空気量を増加したり、専用のファンを設けて
冷却したりしていた。しかし、空気量を増加するとエン
ジン損失馬力が増えて騒音も大きくなり、新たにファン
を設けるとコスト高となっていた。
【0028】そこで、本発明はセルモータ60やジェネ
レータ61が位置する部分を他よりも低温の空気が流れ
るようにすることによって、セルモータ60やジェネレ
ータ61を冷却しようとするのである。即ち、図6に示
すように、セルモータ60やジェネレータ61等の電気
機器をエンジン15の一側面に集中して配置しておく。
一方、ラジエタ22のエンジン15側に冷却ファン21
が配置され、該冷却ファン21の外周はシュラウド62
によって覆われて冷却風が効率良く流れるようにガイド
している。
レータ61が位置する部分を他よりも低温の空気が流れ
るようにすることによって、セルモータ60やジェネレ
ータ61を冷却しようとするのである。即ち、図6に示
すように、セルモータ60やジェネレータ61等の電気
機器をエンジン15の一側面に集中して配置しておく。
一方、ラジエタ22のエンジン15側に冷却ファン21
が配置され、該冷却ファン21の外周はシュラウド62
によって覆われて冷却風が効率良く流れるようにガイド
している。
【0029】そして、該シュラウド62の周囲の面(上
下左右面)において、セルモータ60やジェネレータ6
1が配置された面から、冷却ファン21の回転方向に対
して逆方向に回転した面に吸込口62aが開口されてい
る。つまり、図7に示すように、吸込口62aは冷却フ
ァン21の中心を通る回転軸21aに対して直角方向面
Pよりも風上側のシュラウド62に配置して、該吸込口
62aのシュラウド62周囲上の位置を冷却ファン21
の回転方向に設定角度回転した所にエンジン15側面の
セルモータ60やジェネレータ61等の電気機器が位置
する構成としているのである。この回転させる角度は本
実施例では約90度としている。そして、前記吸込口6
2aにダクト63が連通され、該ダクト63の他端の吸
込口はラジエタ22よりも風上側(エンジン15と反対
方向)に配置している。このようにしてラジエタ61を
通過せずに冷却ファン21に導く吸込風路を構成してい
る。但し、この吸込風路は図6に示すようにダクトをラ
ジエタの前方へ設ける以外に、ボンネットの上方または
側方、または、機体下方等のエンジンルーム16外にダ
クトを延設することも可能であり、また、前記ダクトを
設けずに、ファンシュラウド62の前面をずらせて隙間
を形成したり、または、開口等を設けて、ファンシュラ
ウド62の前面とラジエタ22側面との間に吸込風路を
構成することも可能であり、吸込風路の構成は限定する
ものではない。
下左右面)において、セルモータ60やジェネレータ6
1が配置された面から、冷却ファン21の回転方向に対
して逆方向に回転した面に吸込口62aが開口されてい
る。つまり、図7に示すように、吸込口62aは冷却フ
ァン21の中心を通る回転軸21aに対して直角方向面
Pよりも風上側のシュラウド62に配置して、該吸込口
62aのシュラウド62周囲上の位置を冷却ファン21
の回転方向に設定角度回転した所にエンジン15側面の
セルモータ60やジェネレータ61等の電気機器が位置
する構成としているのである。この回転させる角度は本
実施例では約90度としている。そして、前記吸込口6
2aにダクト63が連通され、該ダクト63の他端の吸
込口はラジエタ22よりも風上側(エンジン15と反対
方向)に配置している。このようにしてラジエタ61を
通過せずに冷却ファン21に導く吸込風路を構成してい
る。但し、この吸込風路は図6に示すようにダクトをラ
ジエタの前方へ設ける以外に、ボンネットの上方または
側方、または、機体下方等のエンジンルーム16外にダ
クトを延設することも可能であり、また、前記ダクトを
設けずに、ファンシュラウド62の前面をずらせて隙間
を形成したり、または、開口等を設けて、ファンシュラ
ウド62の前面とラジエタ22側面との間に吸込風路を
構成することも可能であり、吸込風路の構成は限定する
ものではない。
【0030】このように構成することによって、冷却フ
ァン21の回転によって、吸込口62a(吸込風路)は
負圧となって新気(冷却前の低温の空気)が吸引され、
その空気は冷却ファン21の回転によって約90度回転
した位置から後方に流れ出ることになる。そして、この
流れ出た風下側にセルモータ60やジェネレータ61等
の電気機器が位置しており、ラジエタ22を通過した周
囲の空気よりも低い温度で電気機器を冷却することがで
きるのである。即ち、積極的に冷却したい機器がエンジ
ン15に付設されている場合、冷却ファン21の吸引
側、または、シュラウド62の外周に吸込口62aを設
け、ラジエタ22を通過しない空気入口を形成し、この
空気入口は所定角度冷却ファン21の回転方向に回転し
た位置に冷却したい機器がくるように配置され、その機
器が配置された雰囲気温度をその他の周囲の温度より下
げるようにしているのである。なお、この回転させる所
定角度は冷却ファン21の羽根形状や枚数、ピッチ、取
付角度等によって決まるものである。
ァン21の回転によって、吸込口62a(吸込風路)は
負圧となって新気(冷却前の低温の空気)が吸引され、
その空気は冷却ファン21の回転によって約90度回転
した位置から後方に流れ出ることになる。そして、この
流れ出た風下側にセルモータ60やジェネレータ61等
の電気機器が位置しており、ラジエタ22を通過した周
囲の空気よりも低い温度で電気機器を冷却することがで
きるのである。即ち、積極的に冷却したい機器がエンジ
ン15に付設されている場合、冷却ファン21の吸引
側、または、シュラウド62の外周に吸込口62aを設
け、ラジエタ22を通過しない空気入口を形成し、この
空気入口は所定角度冷却ファン21の回転方向に回転し
た位置に冷却したい機器がくるように配置され、その機
器が配置された雰囲気温度をその他の周囲の温度より下
げるようにしているのである。なお、この回転させる所
定角度は冷却ファン21の羽根形状や枚数、ピッチ、取
付角度等によって決まるものである。
【0031】また、エンジンルーム16から冷却風が排
出される時に発生する騒音や排出口(排出孔)から出る
エンジン15の騒音等は排出口の構造を改良することに
よって低下させるようにしている。即ち、第一実施例と
して図8に示すように、前記排出孔26の周囲の旋回フ
レーム2の底板2bからボス40・40・・・を垂設し
て、該ボス40・40・・・下端に風向板41を旋回フ
レーム2の底板2bと平行に固定し、つまり、プレート
状の風向板41を排出孔26の開口面と平行に配置し
て、排出孔26と底板2bとの間に空間を開けて閉じる
ようにし、該風向板41の上面(排出孔側)にスポンジ
等より構成した吸音材43を貼設している。このように
構成することによって、エンジン15等から発生する騒
音が排出孔26より出る時に吸音材43に当たり騒音を
低下し、また、開口部から出る時に発生する騒音も低減
することができるのである。なお、この風向板41は外
すことによって排出孔26を通して、エンジン15や該
エンジンに付設した油圧ポンプ等をメンテナンスできる
ようにしている。
出される時に発生する騒音や排出口(排出孔)から出る
エンジン15の騒音等は排出口の構造を改良することに
よって低下させるようにしている。即ち、第一実施例と
して図8に示すように、前記排出孔26の周囲の旋回フ
レーム2の底板2bからボス40・40・・・を垂設し
て、該ボス40・40・・・下端に風向板41を旋回フ
レーム2の底板2bと平行に固定し、つまり、プレート
状の風向板41を排出孔26の開口面と平行に配置し
て、排出孔26と底板2bとの間に空間を開けて閉じる
ようにし、該風向板41の上面(排出孔側)にスポンジ
等より構成した吸音材43を貼設している。このように
構成することによって、エンジン15等から発生する騒
音が排出孔26より出る時に吸音材43に当たり騒音を
低下し、また、開口部から出る時に発生する騒音も低減
することができるのである。なお、この風向板41は外
すことによって排出孔26を通して、エンジン15や該
エンジンに付設した油圧ポンプ等をメンテナンスできる
ようにしている。
【0032】また、排気側騒音低減構造の第二実施例と
して、図9に示すように、風向板41と吸音材43を底
板2bに対して対称、つまり、旋回フレーム2の底板2
b上方、即ち、旋回フレーム2の内側に配置することも
できる。この場合、旋回フレーム2より下方への突出部
がなくなり、障害物に当接して損傷を受けることがなく
なる。なお、前記排出孔26は長方形または楕円の如く
構成されて、風向板41をボス40から外した後に左右
方向に回転して方向を変更することで抜き出すことがで
き、着脱は簡単に行える。
して、図9に示すように、風向板41と吸音材43を底
板2bに対して対称、つまり、旋回フレーム2の底板2
b上方、即ち、旋回フレーム2の内側に配置することも
できる。この場合、旋回フレーム2より下方への突出部
がなくなり、障害物に当接して損傷を受けることがなく
なる。なお、前記排出孔26は長方形または楕円の如く
構成されて、風向板41をボス40から外した後に左右
方向に回転して方向を変更することで抜き出すことがで
き、着脱は簡単に行える。
【0033】また、排気側騒音低減構造の第三実施例と
して、排出孔26が位置する面に平行な板材と、該平行
な板材を連結する部材で構成することもできる。つま
り、図10に示すように、風向板41の本体41aを排
出孔26の下方に開口面と平行に配置し、該本体41a
と平行に開口面の上方にガイド板41bを配置し、該本
体41aとガイド板41bを連結部材で連結して、断面
視で「エ」字状に構成する。但し、連結部材は板材で構
成する。そして、該本体41aをボス40・40・・・
を介して底板2bの下面に水平方向に固設し、ガイド板
41bを本体41a上に固設して排出孔26から一部が
旋回フレーム2内に入るように構成し、その内面側に吸
音材43を貼設している。このように構成することによ
って、斜め方向に出ていくエンジン15からの騒音も吸
音材43に当てることができて前記よりも更に騒音を低
減することが可能となる。
して、排出孔26が位置する面に平行な板材と、該平行
な板材を連結する部材で構成することもできる。つま
り、図10に示すように、風向板41の本体41aを排
出孔26の下方に開口面と平行に配置し、該本体41a
と平行に開口面の上方にガイド板41bを配置し、該本
体41aとガイド板41bを連結部材で連結して、断面
視で「エ」字状に構成する。但し、連結部材は板材で構
成する。そして、該本体41aをボス40・40・・・
を介して底板2bの下面に水平方向に固設し、ガイド板
41bを本体41a上に固設して排出孔26から一部が
旋回フレーム2内に入るように構成し、その内面側に吸
音材43を貼設している。このように構成することによ
って、斜め方向に出ていくエンジン15からの騒音も吸
音材43に当てることができて前記よりも更に騒音を低
減することが可能となる。
【0034】また、排気側騒音低減構造の第四実施例と
して、図11に示すように、連結部材を二枚平行に配置
して、その間の本体41a及びガイド板41bに開口を
設ける構成であり、風向板41の本体41aの上面に断
面視Π字状のガイド板41cを付設して、断面視で梯子
型状に構成して、本体41aをボス40・40・・・を
介して底板2bの下面に水平方向に固設し、ガイド板4
1cを本体41a上に固設して排出孔26から一部が旋
回フレーム2内に入るように構成し、更に、本体41a
及びガイド板41cの中央部に開口を設けて、つまり、
前記第三実施例の「エ」字状に構成したガイド板を略並
設した形状として、各内側の面に吸音部材43を貼設し
た構成としている。こうして、吸音面積を大きくして騒
音を低減できるようにしている。
して、図11に示すように、連結部材を二枚平行に配置
して、その間の本体41a及びガイド板41bに開口を
設ける構成であり、風向板41の本体41aの上面に断
面視Π字状のガイド板41cを付設して、断面視で梯子
型状に構成して、本体41aをボス40・40・・・を
介して底板2bの下面に水平方向に固設し、ガイド板4
1cを本体41a上に固設して排出孔26から一部が旋
回フレーム2内に入るように構成し、更に、本体41a
及びガイド板41cの中央部に開口を設けて、つまり、
前記第三実施例の「エ」字状に構成したガイド板を略並
設した形状として、各内側の面に吸音部材43を貼設し
た構成としている。こうして、吸音面積を大きくして騒
音を低減できるようにしている。
【0035】また、排気側騒音低減構造の第五実施例と
して、図12に示すように、風向板41を複数平行に開
口部を設けて、その開口部ごとに庇状のガイド片41d
・41d・・・を設けたり、または、複数のスリットの
部分をプレス加工等によってルーバー状に加工したりし
て、そのガイド片41dの開口側に吸音材43を貼設し
ている。但し、吸音材はガイド片41dの両面に貼設し
てさらに吸音効果を高めることもできる。このように構
成して、エンジンからの騒音や冷却風の出口において、
斜め方向に出るときに吸音材に当たって騒音が低減され
るのである。
して、図12に示すように、風向板41を複数平行に開
口部を設けて、その開口部ごとに庇状のガイド片41d
・41d・・・を設けたり、または、複数のスリットの
部分をプレス加工等によってルーバー状に加工したりし
て、そのガイド片41dの開口側に吸音材43を貼設し
ている。但し、吸音材はガイド片41dの両面に貼設し
てさらに吸音効果を高めることもできる。このように構
成して、エンジンからの騒音や冷却風の出口において、
斜め方向に出るときに吸音材に当たって騒音が低減され
るのである。
【0036】また、排気側騒音低減構造の第六実施例と
して、一枚のプレートを折り曲げて構成してコストを低
減することもできる。即ち、図13に示すように、風向
板41を側面視台形状に折り曲げて、台形の上辺と斜辺
を構成するガイド部41eを排出孔26に挿入して、縁
部41fを底板2bに固定し、ガイド部41eの内側に
吸音材43を貼設する構成とする。但し、ガイド部41
eは下向きに取り付けてもよい。また、断面視の形状は
台形に限定するものではなく、平行四辺形、三角形、或
いは、その他の多角形等限定するものではない。このよ
うに構成することによって、エンジンからの騒音や冷却
風は風向板41の側面から排出孔26を通過して出るこ
とになり、この出口の部分において吸音材43によって
騒音が低減されるのである。但し、第一実施例から第六
実施例において、図示しないが排出孔26の周囲に吸音
材43を配置して更に騒音を低下するように構成するこ
ともできる。
して、一枚のプレートを折り曲げて構成してコストを低
減することもできる。即ち、図13に示すように、風向
板41を側面視台形状に折り曲げて、台形の上辺と斜辺
を構成するガイド部41eを排出孔26に挿入して、縁
部41fを底板2bに固定し、ガイド部41eの内側に
吸音材43を貼設する構成とする。但し、ガイド部41
eは下向きに取り付けてもよい。また、断面視の形状は
台形に限定するものではなく、平行四辺形、三角形、或
いは、その他の多角形等限定するものではない。このよ
うに構成することによって、エンジンからの騒音や冷却
風は風向板41の側面から排出孔26を通過して出るこ
とになり、この出口の部分において吸音材43によって
騒音が低減されるのである。但し、第一実施例から第六
実施例において、図示しないが排出孔26の周囲に吸音
材43を配置して更に騒音を低下するように構成するこ
ともできる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
旋回フレームの前端に掘削作業機の取付部を配置し、該
旋回フレームの後部上をエンジンルームとしてエンジン
を配置し、該エンジンの前部上方に座席シートを配置し
たバックホーにおいて、前記旋回フレーム上をエンジン
ルームと冷却風を導く通路室とエンジン前方のステップ
下方に位置する前室に分離し、前記通路室と前室との間
に連通口を設け、該前室の連通口と離れた位置に吸込口
を設けたので、冷却風の吸込口から冷却ファンまでの間
の距離が長くなり、しかも、複数の室を通過するので、
吸込口で発生する騒音を低下させることができたのであ
る。また、前室内にはそのスペースを利用して油圧機器
等が配設されるので、油圧機器も冷却することができ、
ステップ下方が空気流通することによってステップの温
度上昇も抑えられて、夏季等において操縦環境の悪化を
低減できる。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
旋回フレームの前端に掘削作業機の取付部を配置し、該
旋回フレームの後部上をエンジンルームとしてエンジン
を配置し、該エンジンの前部上方に座席シートを配置し
たバックホーにおいて、前記旋回フレーム上をエンジン
ルームと冷却風を導く通路室とエンジン前方のステップ
下方に位置する前室に分離し、前記通路室と前室との間
に連通口を設け、該前室の連通口と離れた位置に吸込口
を設けたので、冷却風の吸込口から冷却ファンまでの間
の距離が長くなり、しかも、複数の室を通過するので、
吸込口で発生する騒音を低下させることができたのであ
る。また、前室内にはそのスペースを利用して油圧機器
等が配設されるので、油圧機器も冷却することができ、
ステップ下方が空気流通することによってステップの温
度上昇も抑えられて、夏季等において操縦環境の悪化を
低減できる。
【0038】また、請求項2の如く、旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの前部上に座席シートを配置したバックホー
において、エンジンルームの上カバーとシートマウント
の間に空気通路を形成し、該空気通路の一端を座席シー
ト後方で開口し、空気通路の他端をヒータ用ファンの吸
入側に連通し、該ヒータ用ファンの排出側に排風を排気
する換気方向とステップ上方向に切り換える切換部材を
設けたので、キャビンやキャノピーの有無に関係なく、
夏季においては切換部材を換気方向に回動して切り換
え、ヒータは作動させず、ヒータ用ファンのみ作動させ
ることによって、エンジンルームと座席シートとの間の
空気通路に空気が流れて、座席シート側が温かくなるこ
とがなく、作業環境を悪化させることがなく、また、排
風をステップ下方を通過させることでステップから熱が
上昇して座席シート周囲の環境も悪化させることがな
い。また、冬季においては、切換部材を排風がステップ
上方に流れるように切り換えることによって、エンジン
ルームの熱及びヒータコアからの熱によってステップ上
を温めることができる。そして、キャビンで覆う場合に
は、温かい空気を座席シート下部を循環させるので、そ
の周囲を温めることができ、作業環境を向上できる。更
に、新たにファンを設けることなく、ヒータ用ファンを
利用するので、スペースを新たに設けてキャビン内を狭
めることがなく、コストアップも抑えることができる。
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの前部上に座席シートを配置したバックホー
において、エンジンルームの上カバーとシートマウント
の間に空気通路を形成し、該空気通路の一端を座席シー
ト後方で開口し、空気通路の他端をヒータ用ファンの吸
入側に連通し、該ヒータ用ファンの排出側に排風を排気
する換気方向とステップ上方向に切り換える切換部材を
設けたので、キャビンやキャノピーの有無に関係なく、
夏季においては切換部材を換気方向に回動して切り換
え、ヒータは作動させず、ヒータ用ファンのみ作動させ
ることによって、エンジンルームと座席シートとの間の
空気通路に空気が流れて、座席シート側が温かくなるこ
とがなく、作業環境を悪化させることがなく、また、排
風をステップ下方を通過させることでステップから熱が
上昇して座席シート周囲の環境も悪化させることがな
い。また、冬季においては、切換部材を排風がステップ
上方に流れるように切り換えることによって、エンジン
ルームの熱及びヒータコアからの熱によってステップ上
を温めることができる。そして、キャビンで覆う場合に
は、温かい空気を座席シート下部を循環させるので、そ
の周囲を温めることができ、作業環境を向上できる。更
に、新たにファンを設けることなく、ヒータ用ファンを
利用するので、スペースを新たに設けてキャビン内を狭
めることがなく、コストアップも抑えることができる。
【0039】また、請求項3の如く、旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの前部上に座席シートを配置し、エンジン前
方のステップ下方に油圧機器を収納する前室を設け、操
縦部をキャビンにて覆い、該キャビン内に空気調節手段
を配置したバックホーにおいて、前記空気調節手段の吸
入側に、外気を取り入れる方向と室内循環する方向に切
り換える切換部材を設けると共に、エンジンルームの上
カバーとシートマウントの間に空気通路を形成し、該空
気通路の一端を座席シート後方で開口し、空気通路の他
端を換気用連通路に連通したので、クーラを使用しない
時期でも、切換部材を外気を取り入れる方向に回動して
切り換え、ファンのみ作動させることによって、エンジ
ンルームと座席シートとの間の空気通路に空気が流れて
機外に排出されて、座席シート側が温かくなることがな
く、作業環境を悪化させることがなく、また、排風をス
テップ下方を通過させることでステップから熱が上昇し
て座席シート周囲の環境も悪化させることもない。ま
た、冬季においては、切換部材を室内循環する方向に切
り換えることによって、キャビン内外の圧は略等しくな
り、空気の出入りがなくなり、エンジンルームの熱及び
ステップ下方の油圧機器によって座席シート周辺やステ
ップ上が温かくなり、作業環境を向上でき、空気調節手
段によるエネルギーの消費も抑えることができる。更
に、新たにファンを設けることなく、空気調節手段のフ
ァンを利用するので、スペースを新たに設けてキャビン
内を狭めることがなく、コストアップも抑えることがで
きる。
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの前部上に座席シートを配置し、エンジン前
方のステップ下方に油圧機器を収納する前室を設け、操
縦部をキャビンにて覆い、該キャビン内に空気調節手段
を配置したバックホーにおいて、前記空気調節手段の吸
入側に、外気を取り入れる方向と室内循環する方向に切
り換える切換部材を設けると共に、エンジンルームの上
カバーとシートマウントの間に空気通路を形成し、該空
気通路の一端を座席シート後方で開口し、空気通路の他
端を換気用連通路に連通したので、クーラを使用しない
時期でも、切換部材を外気を取り入れる方向に回動して
切り換え、ファンのみ作動させることによって、エンジ
ンルームと座席シートとの間の空気通路に空気が流れて
機外に排出されて、座席シート側が温かくなることがな
く、作業環境を悪化させることがなく、また、排風をス
テップ下方を通過させることでステップから熱が上昇し
て座席シート周囲の環境も悪化させることもない。ま
た、冬季においては、切換部材を室内循環する方向に切
り換えることによって、キャビン内外の圧は略等しくな
り、空気の出入りがなくなり、エンジンルームの熱及び
ステップ下方の油圧機器によって座席シート周辺やステ
ップ上が温かくなり、作業環境を向上でき、空気調節手
段によるエネルギーの消費も抑えることができる。更
に、新たにファンを設けることなく、空気調節手段のフ
ァンを利用するので、スペースを新たに設けてキャビン
内を狭めることがなく、コストアップも抑えることがで
きる。
【0040】また、請求項4の如く、エンジンの一側に
冷却ファンとシュラウドとラジエタとを配置し、風下側
に位置するエンジンにセルモータやジェネレータ等から
なる電気機器を配置する構成において、ラジエタを通過
せずに冷却ファンに導く吸込風路を構成したので、ラジ
エタによって温められない低い温度の風をエンジン側に
送風することが可能となり、この低い温度の風をエンジ
ンに付設した電気機器等の熱に比較的弱い部品や機器等
に集中して当てて冷却することができるようになった。
冷却ファンとシュラウドとラジエタとを配置し、風下側
に位置するエンジンにセルモータやジェネレータ等から
なる電気機器を配置する構成において、ラジエタを通過
せずに冷却ファンに導く吸込風路を構成したので、ラジ
エタによって温められない低い温度の風をエンジン側に
送風することが可能となり、この低い温度の風をエンジ
ンに付設した電気機器等の熱に比較的弱い部品や機器等
に集中して当てて冷却することができるようになった。
【0041】また、請求項5の如く、前記吸込風路を前
記冷却ファンの回転方向に所定角度回転したエンジンの
一側面に前記電気機器が位置するように配置したので、
ラジエタによって温められない低い温度の風を電気機器
に当てることができて、電気機器の温度上昇を抑えて破
損することを防止でき、誤動作等もなくすことができ
る。
記冷却ファンの回転方向に所定角度回転したエンジンの
一側面に前記電気機器が位置するように配置したので、
ラジエタによって温められない低い温度の風を電気機器
に当てることができて、電気機器の温度上昇を抑えて破
損することを防止でき、誤動作等もなくすことができ
る。
【0042】また、請求項6の如く、旋回フレームの前
端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置し、
他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドする風
向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向板を
プレートで構成して、開口面と平行に配置したので、大
幅な設計変更を行うことなく、簡単で安価な構成で吸音
構造を構成でき、冷却風が排出される時やエンジンから
の音が排出孔から出るときに、音は吸音材に当たり、吸
音材によって吸音され、方向を変えられてから出ること
になり、機外に於ける騒音を大幅に低減することができ
たのである。
端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置し、
他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドする風
向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向板を
プレートで構成して、開口面と平行に配置したので、大
幅な設計変更を行うことなく、簡単で安価な構成で吸音
構造を構成でき、冷却風が排出される時やエンジンから
の音が排出孔から出るときに、音は吸音材に当たり、吸
音材によって吸音され、方向を変えられてから出ること
になり、機外に於ける騒音を大幅に低減することができ
たのである。
【0043】また、請求項7の如く、旋回フレームの前
端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置し、
他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドする風
向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、該風向板を、
排出孔が位置する面に平行な板材と、該平行な板材を連
結する部材で構成したので、排出孔から排風や騒音が出
る時に、必ず風向板の吸音材に当たるようになり、確実
に吸音でき、騒音低減効果を高めることができる。
端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置し、
他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドする風
向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、該風向板を、
排出孔が位置する面に平行な板材と、該平行な板材を連
結する部材で構成したので、排出孔から排風や騒音が出
る時に、必ず風向板の吸音材に当たるようになり、確実
に吸音でき、騒音低減効果を高めることができる。
【0044】また、請求項8の如く、旋回フレームの前
端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置し、
他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドする風
向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向板
を、一枚のプレートを折り曲げて構成したので、排出孔
から排風や騒音が出る時に、吸音材に当たるようにな
り、確実に吸音でき、騒音低減効果を高めることがで
き、ボス等が不要で風向板を簡単な構成とすることがで
き、安価に風向板を構成できる。
端に掘削作業機の取付部を配置し、該旋回フレームの後
部上をエンジンルームとしてエンジンを配置し、該エン
ジンルームの一側にラジエタ及び冷却ファンを配置し、
他側に排出孔を開口し、該排出孔に排風をガイドする風
向板を設け、該風向板に吸音材を貼設し、前記風向板
を、一枚のプレートを折り曲げて構成したので、排出孔
から排風や騒音が出る時に、吸音材に当たるようにな
り、確実に吸音でき、騒音低減効果を高めることがで
き、ボス等が不要で風向板を簡単な構成とすることがで
き、安価に風向板を構成できる。
【図1】バックホーの全体側面図である。
【図2】旋回フレーム内の平面断面図である。
【図3】同じく後面断面図である。
【図4】ヒータ用ファンを用いて操縦部の温度上昇を抑
える実施例の側面図である。
える実施例の側面図である。
【図5】同じくエアコンを用いた実施例の側面図であ
る。
る。
【図6】エンジン側部に配置した電気機器を冷却する実
施例の斜視図である。
施例の斜視図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】排気側騒音低減構造の第一実施例を示す断面図
である。
である。
【図9】同じく第二実施例を示す断面図である。
【図10】同じく第三実施例を示す断面図である。
【図11】同じく第四実施例を示す断面図である。
【図12】同じく第五実施例を示す断面図である。
【図13】同じく第六実施例を示す断面図である。
【図14】従来の冷却風の流れを示す平面断面図であ
る。
る。
【図15】同じく後面断面図である。
2 旋回フレーム 13 座席シート 15 エンジン 16 エンジンルーム 19 ステップ 21 冷却ファン 22 ラジエタ 26 排出孔 28a 連通口 30 前室 32 通路室 33 吸込口 41 風向板 43 吸音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01P 5/06 511 F01P 5/06 511H
Claims (8)
- 【請求項1】 旋回フレームの前端に掘削作業機の取付
部を配置し、該旋回フレームの後部上をエンジンルーム
としてエンジンを配置し、該エンジンの前部上方に座席
シートを配置したバックホーにおいて、前記旋回フレー
ム上をエンジンルームと冷却風を導く通路室とエンジン
前方のステップ下方に位置する前室に分離し、前記通路
室と前室との間に連通口を設け、該前室の連通口と離れ
た位置に吸込口を設けたことを特徴とするバックホーの
冷却風の流路。 - 【請求項2】 旋回フレームの後部上をエンジンルーム
としてエンジンを配置し、該エンジンルームの前部上に
座席シートを配置したバックホーにおいて、エンジンル
ームの上カバーとシートマウントの間に空気通路を形成
し、該空気通路の一端を座席シート後方で開口し、空気
通路の他端をヒーター用ファンの吸入側に連通し、該ヒ
ーター用ファンの排出側に排風を排気する換気方向とス
テップ上方向に切り換える切換部材を設けたことを特徴
とするバックホーの冷却風の流路。 - 【請求項3】 旋回フレームの後部上をエンジンルーム
としてエンジンを配置し、該エンジンルームの前部上に
座席シートを配置し、エンジン前方のステップ下方に油
圧機器を収納する前室を設け、操縦部をキャビンにて覆
い、該キャビン内に空気調節手段を配置したバックホー
において、前記空気調節手段の吸入側に、外気を取り入
れる方向と室内循環する方向に切り換える切換部材を設
けると共に、エンジンルームの上カバーとシートマウン
トの間に空気通路を形成し、該空気通路の一端を座席シ
ート後方で開口し、空気通路の他端を換気用連通路に連
通したことを特徴とするバックホーの冷却風の流路。 - 【請求項4】 エンジンの一側に冷却ファンとシュラウ
ドとラジエタとを配置し、風下側に位置するエンジンに
セルモータやジェネレータ等からなる電気機器を配置す
る構成において、ラジエタを通過せずに冷却ファンに導
く吸込風路を構成したことを特徴とするバックホーの冷
却風の流路。 - 【請求項5】 前記吸込風路を前記冷却ファンの回転方
向に所定角度回転したエンジンの一側面に前記電気機器
が位置するように配置したことを特徴とする請求項4記
載のバックホーの冷却風の流路。 - 【請求項6】 旋回フレームの前端に掘削作業機の取付
部を配置し、該旋回フレームの後部上をエンジンルーム
としてエンジンを配置し、該エンジンルームの一側にラ
ジエタ及び冷却ファンを配置し、他側に排出孔を開口
し、該排出孔に排風をガイドする風向板を設け、該風向
板に吸音材を貼設し、前記風向板をプレートで構成し
て、開口面と平行に配置したことを特徴とするバックホ
ーの冷却風の流路。 - 【請求項7】 旋回フレームの前端に掘削作業機の取付
部を配置し、該旋回フレームの後部上をエンジンルーム
としてエンジンを配置し、該エンジンルームの一側にラ
ジエタ及び冷却ファンを配置し、他側に排出孔を開口
し、該排出孔に排風をガイドする風向板を設け、該風向
板に吸音材を貼設し、該風向板を、排出孔が位置する面
に平行な板材と、該平行な板材を連結する部材で構成し
たことを特徴とするバックホーの冷却風の流路。 - 【請求項8】 旋回フレームの前端に掘削作業機の取付
部を配置し、該旋回フレームの後部上をエンジンルーム
としてエンジンを配置し、該エンジンルームの一側にラ
ジエタ及び冷却ファンを配置し、他側に排出孔を開口
し、該排出孔に排風をガイドする風向板を設け、該風向
板に吸音材を貼設し、前記風向板を、一枚のプレートを
折り曲げて構成したことを特徴とするバックホーの冷却
風の流路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000043862A JP2001234556A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | バックホーの冷却風の流路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000043862A JP2001234556A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | バックホーの冷却風の流路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001234556A true JP2001234556A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18566709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000043862A Pending JP2001234556A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | バックホーの冷却風の流路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001234556A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032478A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 乗物 |
JP2007032477A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 車両 |
JP2007039936A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械の吸気構造 |
JP2008045297A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Kobelco Contstruction Machinery Ltd | 建設機械 |
JP2015086565A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械の排気構造 |
EP2902549A1 (en) * | 2014-01-30 | 2015-08-05 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine with a cooling means for an electrical component |
JP2017227158A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
JP2018163114A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | 株式会社新技術総研 | 計測装置、計測システム |
-
2000
- 2000-02-22 JP JP2000043862A patent/JP2001234556A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032478A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 乗物 |
JP2007032477A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 車両 |
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US9212465B2 (en) | 2014-01-30 | 2015-12-15 | Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. | Construction machine having electrical component |
JP2017227158A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | ヤンマー株式会社 | エンジン装置 |
JP2018163114A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | 株式会社新技術総研 | 計測装置、計測システム |
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