JP2006207576A - 建設機械の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気室を拡張せずに、しかも吸気側の防音性能を向上させる。
【解決手段】エンジンルーム12内における熱交換器15の吸気側に吸気室16を形成し、この吸気室16の上面部に第1吸気口17を形成する。また、遮蔽板18を、吸気口16を二室16a,16bに仕切るとともに熱交換器15のコア面から外部に直接抜ける直接音を遮断する状態で設け、この遮蔽板18に水平方向に開口する第2吸気口19を設けることにより、第1吸気口17から吸い込んだ空気をL字形に屈折した吸気通路を通して熱交換器コア面15aに導くように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は外部から取り込んだ冷却空気を熱交換器に導く吸気側の防音性能を改良した建設機械の冷却構造に関するものである。
たとえば油圧ショベルにおいては、図13,14に示すように上部旋回体1の後部にエンジンルーム2が設けられ、このエンジンルーム2内にエンジン3と、このエンジン3によって駆動される油圧ポンプ4が収容されている。
また、油圧ポンプ4と反対側に、エンジン冷却用のラジエータをはじめ、オイルクーラ、インタークーラー等の複数の熱交換器(ここでは一つのものとして示す)5と、エンジン3で駆動される冷却ファン6とが設けられ、この冷却ファン6の回転により、図中矢印で示すように外部からエンジンルーム2に吸い込まれた空気が熱交換器5を通過した後、図示しない排気口から外部に排出される。
エンジンルーム2は、エンジンガードと称されるパネル材や、カウンタウェイトの一部、燃料タンクの上面等を利用するカバー材7で囲われて形成され、このカバー材7に、外気を取り込む吸気口8が設けられている。
この吸気口8は、エンジンルーム2における熱交換器5が配置された側においてカバー材7の側面(熱交換器5と対面する面)または上面に設けられている。図8中、9はキャビンである。
しかし、この構造では、ファンの回転音、風切り音、熱交換器5の吸い込み音等の吸気騒音に対して何の規制もないため、騒音の大半が吸気口8を通して直接外部に漏出し、吸気側の防音性能が低くなるという問題があった。
この点の対策として、特許文献1に示されているように、エンジンルームの吸気側の空間(吸気室)を機械前側に延長し、その先端を吸気口として機械幅方向の中心側に開口させることにより、平面視でコの字形の屈折形状に形成した技術が提案されている。
特開平08−218869号公報
上記公知技術によると、図13,14に示す従来技術と比較して、熱交換器のコア面から吸気口に至る直接音を室壁で遮断して減音する効果が得られるとともに、吸気経路が長くかつ屈折していることで音の反射・減衰効果が高くなるという利点がある。
しかし、この構造では、吸気室の室壁(カバー材)のみによる減音作用しか得られないため、基本的に防音効果が低い。また、室壁には隙間があり、その気密性は必ずしも高くないため、吸気室からの音の漏れが大きい。これらの点で、吸気側での防音性能はなお不十分であった。
また、吸気室を前側に延ばすため、この延ばした分、上部旋回体の他の設備(たとえば図13のキャビン9)の設置スペースが侵食され、とくに後方小旋回型等と称される小型ショベルのように元々スペースの余裕のない機械において不利となるという弊害が生じる。
そこで本発明は、吸気室を拡張せずに、しかも吸気側の防音性能を向上させることができる建設機械の冷却構造を提供するものである。
請求項1の発明は、カバー材で覆われたエンジンルーム内に、エンジンと熱交換器と冷却ファンが設けられ、上記冷却ファンの回転により外気をエンジンルーム内に吸い込んで上記熱交換器に通すように構成された建設機械の冷却構造において、上記エンジンルーム内における上記熱交換器の吸気側に、吸気室をエンジンルーム内の他の空間に対し独立して形成し、上記カバー材で形成されるこの吸気室の室壁に外部に開口する第1吸気口を形成するとともに、上記吸気室内における熱交換器のコア面の前面側に、コア面と対向する面を備えた遮蔽板を、コア面と第1吸気口との間を吸気室全幅に亘り遮断して吸気室内を二つの空間に仕切る状態で設け、この遮蔽板における上記コア面と対向する面に第2吸気口を設けたものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、第1吸気口から吸い込まれた空気が第2吸気口で方向転換して熱交換器のコア面に至るように、第2吸気口を、第1吸気口と熱交換器のコア面との間に屈折した吸気通路を形成する状態で設けたものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、吸気通路がL字形に形成される状態で第1及び第2両吸気口を設けたものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、第1吸気口を、少なくとも一部が吸気室の室壁の側面部に位置する状態で、かつ、その下端が第2吸気口の上端よりも上方に位置する状態で設けたものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、第1吸気口から吸い込まれた空気を第2吸気口に導く案内板を、吸気室内における遮蔽板と第1吸気口との間に設けたものである。
請求項6の発明は、請求項5の構成において、案内板を、第2吸気口の入口部分に、吸い込み空気を同吸気口に向けて方向転換させる状態で設けたものである。
請求項7の発明は、請求項6の構成において、案内板を第2吸気口の下縁部に向かって先下がりに傾斜させたものである。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかの構成において、熱交換器のコア面が外部から直視されない状態で遮蔽板を設けたものである。
請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれかの構成において、遮蔽板を、熱交換器のコア面の一部が第1及び第2両吸気口を通して外部から直視される状態で設ける一方、第1吸気口から吸い込まれた空気を第2吸気口に導く幕板を、上記外部から直視されるコア面部分を外部に対して遮断する状態で、吸気室内における遮蔽板と第1吸気口との間に設けたものである。
請求項10の発明は、請求項9の構成において、幕板を、第1吸気口から吸い込んだ空気を第2吸気口に案内する案内板を兼ねる状態で設けたものである。
請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれかの構成において、第1吸気口に、上向きに突出する吸気筒を設けたものである。
請求項12の発明は、請求項11の構成において、吸気筒の内面に吸音材を設けたものである。
請求項13の発明は、請求項1乃至12のいずれかの構成において、第2吸気口を熱交換器のコア面よりも小面積としたものである。
請求項14の発明は、請求項1乃至13のいずれかの構成において、第2吸気口を覆う状態でフィルタを設けたものである。
請求項15の発明は、請求項1乃至14のいずれかの構成において、遮蔽板は第1吸気口と対向する壁面を備え、この壁面を、第1吸気口との間隔が熱交換器コア面から遠い側で大きくなる方向に傾斜させたものである。
請求項16の発明は、請求項1乃至15のいずれかの構成において、遮蔽板の下部を熱交換器側に向かって先下がりに傾斜させたものである。
請求項17の発明は、請求項1乃至16のいずれかの構成において、エンジンルームの後方にカバー材を兼ねるカウンタウェイトを、左右両サイド部分がエンジンルームの側方に回り込む状態で設置し、このカウンタウェイトの上記左右両サイド部分のうち吸気室に臨むサイド部分の内面を、吸い込み空気を第2吸気口に導く導風面として傾斜させたものである。
請求項18の発明は、請求項1乃至17のいずれかの構成において、吸気室内の壁面に吸音材を設けたものである。
請求項19の発明は、請求項1乃至18のいずれかの構成において、エンジンの吸気を濾過するエアクリーナを、吸気室内における遮蔽板と熱交換器コア面との間に設けたものである。
請求項20の発明は、請求項19の構成において、少なくともエアクリーナのメンテナンスを外部から行うためのメンテナンス口と、これを開閉する扉を、吸気室を形成するカバー材に設けたものである。
本発明によると、
(イ) 遮蔽板により、熱交換器のコア面から外部に直接抜ける直接音を規制し、その拡散を抑えることができる。
(ロ) 吸気室の室壁(カバー材)と遮蔽板の双方によって音の反射・減衰効果を得ることができる。
(ハ) 遮蔽板により吸気室内を二つに仕切った二重構造であるため、室壁の隙間からの音漏れ防止効果が高くなる。
(ニ) 遮蔽板で音を絞ることによる減音効果を得ることができる。
これらの点により、図13,14に示す従来構造はもとより、特許文献1に記載された公知技術と比較して、吸気側での防音効果を格段に高めることができる。
しかも、吸気室内に遮蔽板を設けることによって上記効果を得る構成であるため、公知技術のように吸気室を拡張する必要がない。従って、他の設備の設置スペースが侵食されるという弊害が生じないとともに、既存の機械にも容易に適用することができる。
また、請求項2,3の発明によると、コア面と外部とを結ぶ吸気通路を屈折させるため、屈折した吸気通路での音の反射・減衰による減音効果を得ることができる。
この場合、請求項3の発明によると、吸気通路をL字形に形成するため、特許文献1のようにコの字形に屈折させた場合と比較して、空気の流れに対する抵抗が小さくてすむ。
ところで、第1吸気口は、とくに機械のそばにいる人が感じる『機側騒音』を抑えるうえで上向きに逃がすのが望ましいことから、吸気室の上面部に設けるのが望ましい。
ただし、レイアウトの都合や外気の流入量を増やしたい要請等から、同吸気口を少なくとも一部が側面部に位置する状態で設ける場合もある。
この場合でも、請求項4の発明のように、第1吸気口の下端を第2吸気口の上端よりも上方に位置させることによって『機側騒音』を抑えることができる。
請求項5〜7の発明によると、吸い込み空気を案内板によって第2吸気口に誘導し、抵抗の少ない良好な吸気性能を得ることができる。
この場合、請求項6,7の発明では、第2吸気口の入口部分に、吸い込み空気を方向転換させて第2吸気口に導く案内板を設けたから、吸い込み空気が第2吸気口の入口部分で滞留したり乱流を起こしたりすることを防止し、スムーズな空気の流れを作ることができる。
請求項8の発明によると、熱交換器のコア面から外部に直接抜けようとする直接音を遮蔽板で完全に遮断できるため、この点で減音効果をさらに高めることができる。
ところで、コア面の一部が外部から直視されないことを条件とすると、第2吸気口の位置や大きさが制限され、場合によっては空気の流れが悪くなって風量が減少したり、熱交換器コア面全域に均等に行き渡りにくくなったりする等、吸気性能が低下するおそれがある。
この点、請求項9,10の発明によると、コア面の一部が外部から直視される状態で設けたから、いいかえれば第2吸気口の位置や大きさを、風量や空気の流れを優先して設定することができるため、吸気性能を高めることができる。
しかも、外部から直視されるコア面部分を外部に対して遮断する状態で幕板を設けたから、上記のような条件下でも直接音の漏出を確実に防止することができる。
また、請求項10の発明によると、幕板が、吸い込み空気を第2吸気口に案内する案内板を兼ねる状態で設けたから、吸気性能をさらに高めることができる。
請求項11,12の発明によると、第1吸気口に上向きに突出する吸気筒を設けたから、第1吸気口そのものが高位置にあるか低位置にあるかにかかわらず、騒音がこの吸気筒によって上方かつ高い位置に抜けることで『機側騒音』を大幅に低減することができる。
とくに請求項12の発明によると、吸気筒の内面に吸音材を設けたから、音のエネルギーを吸音材で吸収できることで『機側騒音』の低減効果を一層高めることができる。
請求項13の発明によると、第2吸気口を熱交換器コア面よりも小面積としているため、コア面から出る吸気騒音が第2吸気口で絞られた後、拡散することにより、高い減音効果を得ることができる。
請求項14の発明によると、吸い込まれた外気の全量が通過する第2吸気口にフィルタを設けたから、外気に含まれた粉塵等の除去効率が高くなる。
請求項15の発明によると、第1吸気口と対向する遮蔽板の壁面を、第1吸気口との間隔がコア面から遠い側で大きくなる方向に傾斜させたから、第1吸気口の一部が遮蔽板によって塞がれてしまうことがなく、同吸気口の開口面積をフルに生かした十分な吸気量を確保することができる。
一方、請求項16の発明によると、遮蔽板の下部を熱交換器側に向かって先下がりに傾斜させたから、傾斜させない場合と比較して、下部での空気の澱みや乱流が発生しにくくなり、空気の流れが良くなる。
また、この遮蔽板下部の傾斜によって吸気室下方に空間を形成できるため、この空間をバッテリ等の機器類の収容スペースや工具箱の設置スペース等として有効利用することができる。この場合、上記空間が遮蔽板下部で覆われ、雨水が直接かからないため、機器類等を設置する上で有利となる。
請求項17の発明によると、カウンタウェイトがエンジンルーム後方のカバー材として兼用され、かつ、左右両サイド部分がエンジンルームの側方に回り込む状態で設置される所謂後方小旋回型(後方超小旋回型を含む)の機械において、カウンタウェイトの左右両サイド部分のうち吸気室に臨むサイド部分の内面を、吸い込み空気を第2吸気口に導く導風面として傾斜させたから、第2吸気口の入口部分での空気の流れを良くすることができる。すなわち、別の案内板を追加しないでも良好な吸気性能を得ることができる。
この場合、サイド部分内面の傾斜は、先下がりの階段状の傾斜としてもよいし、直線状の傾斜としてもよい。
請求項18の発明によると、吸気室内の壁面(吸気室を形成するカバー材の内面と遮蔽板、それに案内板を設ける場合はさらに案内板)に吸音材を設けたから、吸気室内での音の反射・減衰による減音効果に吸音材による吸音効果が加わって防音効果をさらに高めることができる。
一方、請求項19,20の発明によると、吸気室内におけるエアクリーナを遮蔽板と熱交換器コア面との間に設けたから、エアクリーナの吸気音の漏出も防止することができる。また、第2吸気口にフィルタを設けた場合に、フィルタで濾過された清浄空気をエアクリーナに送ることができる。さらにエアクリーナを雨水等から保護することができる。
なお、フィルタとして粗塵用の目の粗いもの(金網等)を用いた場合でも、エアクリーナへの粗塵の吸い込みを防止できるという効果が得られる。
さらに、エアクリーナを遮蔽板により雨水等から保護することができる。また、雨水等からエアクリーナを保護するための別カバーが不要となるため、構成をシンプルにし、かつコストダウンすることができる。
また、請求項20の発明によると、少なくともエアクリーナのメンテナンス(エレメントの点検、清掃、交換等)を扉付きのメンテナンス口によって外部から容易に行うことができる。
本発明の実施形態を図1〜図12によって説明する。
第1実施形態(図1〜図3参照)
上部旋回体の後部に、エンジンガードやカウンタウェイトの一部、燃料タンクの上面等のカバー材11で覆われたエンジンルーム12が設けられ、このエンジンルーム12に、エンジン13、油圧ポンプ(図示しない)、冷却ファン14、ラジエータ等の熱交換器(一つのものとして示す)15が設けられている。
エンジンルーム12内における熱交換器15の吸気側に吸気室16が形成され、この吸気室16の上面(カバー材11の上面部)に、外部から冷却空気を取り込む第1吸気口17が設けられている。
吸気室16は、エンジンルーム12におけるエンジン13等が収容された空間に対して、熱交換器15、適宜の仕切り材及びシール材により独立して(空気の流通を遮断した状態で)形成され、この吸気室16内に四角板状の遮蔽板18が設けられている。
この遮蔽板18は、周縁部が四周のカバー材11の内面に接し、吸気室16内を吸気室全幅に亘って熱交換器15側の室(以下、第1室という)16aとこれと反対側の室(同、第2室という)16bとに仕切る状態で熱交換器コア面15aと対向して垂直に(つまりコア面15aと平行に)設けられている。
なお、吸気室16の幅とは、図3の平面図の上下方向で機械の前後方向の領域をさす。
また、この遮蔽板18に水平方向に開口する第2吸気口19が設けられ、防塵用のフィルタ20が、この第2吸気口19を覆い、かつ、熱交換器コア面15aと平行となる状態で設けられている。
なお、フィルタ20(第2吸気口19)をコア面15aと平行に配置することにより、空気の流れが良いものとなる。
この遮蔽板18により、図1中に矢印で示すように第1吸気口17から下向きに取り込まれた外気を第2吸気口19で横向きに方向転換して熱交換器コア面15aに至らせるL字形の屈折した吸気通路が形成される。
このように、遮蔽板18によって熱交換器コア面15aと外部とを結ぶ吸気通路をL字形に屈折させているため、コア面15aから外部に直接抜けようとする直接音を遮蔽板18で遮断することができる。
この場合、熱交換器コア面15aの全域が第1及び第2両吸気口17,19を通して外部から直視されないように、両吸気口17,19の位置関係が設定されている。
具体的には、第2吸気口19の上端が、熱交換器コア面15aの下端と、第1吸気口17の最も外側の端とを結ぶ直線A上かこれよりも下側にくるように設定されている。
これにより、コア面15aから直接外部に抜けようとする直線音を遮蔽板18で確実に遮断することができる。
また、このレイアウトによると、必然的に第2吸気口19の上端が第1吸気口17の下端(図例の場合は図左端の側面部にかかる部分)よりも下方に位置するため、音が機械側面側に直接抜けるおそれがない。つまり、『機側騒音』を大幅に軽減することができる。
図1中には、第2吸気口上端を直線A上に一致させた第1のパターンを示しているが、図2(a)に示すように直線A近くでわずかだけ下側に設定する第2のパターン、または図2(b)に示すように直線Aよりも明らかに下側に設定する第3のパターンをとってもよい。
第1または第2のパターンをとれば、空気の流れを必要以上に曲げないで騒音の漏れを効果的に防止することができ、第3のパターンをとれば遮音効果の点でベストとなる。
なお、第2吸気口上端を直線Aよりもわずか上側に位置させてもよい。この場合でも、上記第1〜第3各パターンの場合に近い効果を得ることができる。
一方、コア面15aから出る吸気音は、吸気室16内において第1室16aと第2室16bとで反射・減衰を繰り返すため、高い減音効果を得ることができる。
さらに、吸気室16内に遮蔽板18を設けることによって吸気室16が水平方向に二重壁構造となるため、吸気室16のみの一重壁構造とした場合と比較して、吸気室16を形成するカバー材11と遮蔽板18で二重に音をブロックすることで音漏れ防止効果を高めることができる。
また、第2吸気口19で音を絞ることによる減音効果を得ることができる。
これらの点により、図13,14に示す従来構造はもとより、特許文献1に記載された公知技術と比較して、吸気側での防音効果を格段に高めることができる。
なお、第2吸気口19は、熱交換器コア面15aよりも小面積とされている。こうすれば、コア面15aから出る吸気騒音が第2吸気口19で絞られた後、第2室16bで拡散するため、より高い減音効果を得ることができる。
しかも、吸気室16内に遮蔽板18を設けることによって上記効果を得る構成であるため、公知技術のように吸気室を拡張する必要がない。従って、他の設備の設置スペースが侵食されるという弊害が生じないとともに、既存の機械にも容易に適用することができる。
一方、遮蔽板18の第2吸気口19にフィルタ20を設けているため、第1吸気口17から吸い込まれた外気の全量がこのフィルタ20を通って熱交換器コア面15aに流入する。このため、外気に含まれた粉塵等の除去効率が高くなる。
しかも、フィルタ20は、上記のように濾過作用を確保しながら、コア面15a全体に設ける場合よりも大幅に小さくできるため、コストダウンとなる。
また、吸気室16内の壁面、すなわち吸気室16を形成するカバー材11の内面、及び遮蔽板18の両面にはそれぞれ吸音材21が設けられ、この吸音材21による吸音効果によって吸気騒音をさらに低減することができる。
第2実施形態(図4参照)
第1実施形態との相違点のみを説明する。
第1吸気口17は、とくに機械のそばにいる人が感じる『機側騒音』を抑えるうえで上向きに逃がすのが望ましいことから、吸気室16の上面部、または側面部まで跨るにしても第1実施形態のように側面部の上端部までの浅い範囲に設けるのが望ましい。
ただし、レイアウトの都合や外気の流入量を増やしたい要請等から、図4に示すように同吸気口17を側面部に大きく食い込む状態で設けたい場合、あるいは側面部のみに設けたい場合がある。
一方、第1実施形態では、前記のように第2吸気口19の上端が、熱交換器コア面15aの下端と第1吸気口17の最も外側の端とを結ぶ直線A上か、これよりも下側に設定される結果、第2吸気口19の上下寸法が小さく抑えられて面積が小さくなるため、第2吸気口19の空気の流入流量が減少する可能性がある。
また、第2吸気口19が下方に位置するため、同吸気口19を通ってダクト内室16aに流入する空気が熱交換器コア面15aの上部まで行き渡りにくくなるおそれがある。
そこで、この点の対策として第2吸気口19の上下寸法を大きくとりたいという要請がある。
第2実施形態においては、このような要請に応える構成として、第1に、第2吸気口19の上端が直線Aよりも上側にくるように同吸気口19の位置とサイズが設定されている。具体的には、図示のように第2吸気口19が遮蔽板18の下端近傍から上部までの広い範囲で形成されている。
一方、第1吸気口17は、下端が第2吸気口19の上端よりも上方に位置することを条件として、吸気室上面部から側面部に大きく食い込む広い範囲で設けられている。図4中のαは第1吸気口下端と第2吸気口上端の位置ずれ寸法を示す。
この第2実施形態の構成をとることにより、第1吸気口17を側面部に大きく食い込む状態で設け、かつ、第2吸気口19を上下に広い範囲で設けながら、熱交換器コア面15aから出た騒音のうち機械側面部に向かう水平分はカバー材11の側面部で遮断され、上向きの成分のみが第1吸気口17から上方に放散されるため、機械のそばの作業員βが感じる『機側騒音』を減少させることができる。
また、この場合でも、遮蔽板18を熱交換器コア面15aの前面側に設けたことの基本的効果、すなわち、
(イ) 遮蔽板18により、熱交換器コア面15aから外部に直接抜ける直接音を規制し、その拡散を抑えることができる点、
(ロ) 吸気室16の室壁(カバー材11)と遮蔽板18の双方によって音の反射・減衰効果を得ることができる点、
(ハ) 遮蔽板18により吸気室内を二つに仕切った二重構造であるため、室壁の隙間からの音漏れ防止効果が高くなる点、
(ニ) 遮蔽板18で音を絞ることによる減音効果を得ることができる点
の効果は確保することができる。
第3実施形態(図5参照)
以下の第3、第4両実施形態においては第1実施形態の構成を前提としている。第1実施形態との相違点のみを説明する。
第3実施形態においては、第1吸気口17の開口面積を広くとるために、第1実施形態と比較して同吸気口17が熱交換器15側に拡張して設けられている。
一方、遮蔽板18は、第1吸気口17と対向する天板部18aと、熱交換器コア面15aと平行となる垂直板部18bとから成り、垂直板部18bに第2吸気口19が設けられている。
ここで、遮蔽板18の天板部18aは、拡張された第1吸気口17を塞ぐことのないように、先下がり(第1吸気口17との間隔が熱交換器コア面15aから遠い側で大きくなる方向)に傾斜して形成されている。これにより、第1吸気口17の開口面積をフルに生かした十分な吸気量を確保することができる。
なお、熱交換器コア面15aが外部から直視されることのないように、第2吸気口19の上端を直線A上に一致させ、またはできるだけ接近させる点は第1実施形態と同じである。
また、第1〜第3各実施形態、それに次に説明する第4〜第7各実施形態の遮蔽板18は、金属板材によって形成してもよいし、全体をプラスチックによって形成してもよい。
この第3実施形態によっても、基本的に第1実施形態と同等の防音効果を得ることができる。
第4実施形態(図6〜図8参照)
ここでは遮蔽板18を天板部18aと垂直板部18bによって形成する第3実施形態の構成を前提としている。
また、第1〜第3各実施形態と異なり、図7に示すように遮蔽板18の垂直板部18bが熱交換器コア面15aに対して傾斜するように遮蔽板18の形状等が設定されている。この場合でも、基本的に第1〜第3各実施形態と同じ防音効果を得ることができる。ただし、以下の構成は、垂直板部18bをコア面15aと平行に配置した場合にも適用することができる。
図4に示す第2実施形態のように第2吸気口19を広い範囲に設けると、熱交換器コア面15aに、両吸気口17,19を通して外部から直視される部分(以下、直視部分という)Cが生じるため、この直視部分Cからの直接音を遮蔽板18によって遮断できなくなる。
そこで、第4実施形態では、第2吸気口19を広い範囲に設けることを前提として、吸気室16内における第1吸気口17と第2吸気口19(遮蔽板18)との間に、空気ガイド作用と直接音遮断作用を兼備する幕板22が設けられている。
この幕板22は、遮蔽板18の天板部18aと同じ方向に傾斜する傾斜部22aと、その下端から垂下する垂直部22bとから成るくの字形に形成され、少なくとも、図8中の直線Aと、熱交換器コア面15aの下端と第2吸気口19の上端とを結ぶ直線Bとの間の領域Dをカバーする状態、つまり、少なくともコア面15aの直視部分Cを外部に対して遮断する状態で取付けられている。
幕板22をこのような状態で設けることにより、次の効果が得られる。
(イ) 第1吸気口17から吸い込まれた空気が、幕板22によって第2吸気口19の上半部と下半部とに向けて誘導されるため、第2吸気口19の全域、つまり熱交換器コア面15aの全域に対して空気を流通させることができる。
(ロ) コア面15aの直視部分Cが幕板22により外部に対して遮断されるため、熱交換器コア面15aから第1吸気口17に抜けようとする直接音を完全に遮断することができる。
ここで、第1及び第3両実施形態における第2吸気口19の上端の位置と同様に、空気の流れを必要以上に曲げないで騒音の漏れを効果的に防止する観点から、幕板22の下端を上記直線A上に一致させ、またはできるだけ接近させるのが望ましい。
なお、図では幕板22を、図8の直線A,B間の領域をはみ出して設けた場合を示しているが、領域Dをカバーするに足る最小範囲のみに設けてもよい。
また、この幕板22にも表裏両面に吸音材21が設けられている。
この場合、幕板22をくの字形に形成しているため、狭い第2室16b内で幕板22の表面積を大きくとることができ、それだけ多くの吸音材21を設けることができるため、高い吸音効果を得ることができる。
一方、この第4実施形態においては、エンジン13に供給される空気を濾過するためのエアクリーナ23が、吸気室16内における遮蔽板18と熱交換器コア面15aとの間、つまり第1室16aの上部(中間部または下部でもよい)に設置されている。
こうすれば、エアクリーナ23の吸気音の漏出も防止することができるとともに、フィルタ20で濾過された清浄空気をエアクリーナ23に送ることができる。
なお、フィルタ20として粗塵用の目の粗いもの(金網等)が用いられる場合がある。この場合でも、エアクリーナ23への粗塵の吸い込みを防止できるという効果が得られる。
さらに、エアクリーナ23を遮蔽板18により雨水等から保護することができる。また、雨水等からエアクリーナ23を保護するための別カバーが不要となるため、構成をシンプルにし、かつコストダウンすることができる。
また、このエアクリーナ23のエレメント及びフィルタ20の点検や清掃、交換等のメンテナンスを外部から簡単にできるように、図6に示すようにカバー材11におけるエアクリーナ23のエレメント及びフィルタ20が挿脱される方向の面(背面部)に、メンテナンス口24と、これを開閉する扉25が設けられている。
なお、メンテナンス口24は、熱交換器コア面15a及びフィルタ20のメンテナンスもできるように図示のように広い範囲で設けるのが望ましい。
この場合、後方小旋回型と称されるショベルでは、吸気室16を形成するカバー材11の背面側が図示のように平面視で円弧状に形成されるため、この部分にメンテナンス口24を設けることにより、エアクリーナ23のエレメントやフィルタ20を斜め外向き、つまり障害物のない方向に出し入れすることが可能となる。このため、エアクリーナ23のエレメントやフィルタ20の清掃等のための出し入れが簡単となる。
また、熱交換器コア面15aにフィルタを設けた従来の機械では、フィルタの出し入れをボンネット上からしか行えなかったのに対し、フィルタ20を地上から出し入れできるため、フィルタ20のメンテナンスが格段に容易となる。
なお、第3、第4両実施形態において、遮蔽板天板部18aと第1吸気口17との間隔が十分大きくて、第1吸気口17の開口面積をフルに生かした十分な吸気量を確保することができる場合には、遮蔽板天板部18aを水平に形成してもよい。
第5実施形態(図9参照)
ここでは第4実施形態の構成を前提とした場合を例示している。
第5実施形態では、遮蔽板18の下部(垂直板部18bの下端部)18cが熱交換器側に向かって先下がりの傾斜状に形成されている。
こうすれば、第1〜第4各実施形態のように遮蔽板下部を垂直とした場合と比較して、第2室16bの下部での空気の澱みや乱流が発生しにくくなり、空気の流れが良くなる。
また、遮蔽板下部18cの下方に空間を形成できるため、この空間をバッテリ等の機器類や工具箱(機器類等という)26の設置スペース等として有効利用することができる。この場合、上記空間が遮蔽板下部18cによって上から覆われ、雨水が直接かからないため、機器類等26を設置する上で有利となる。
また、第5実施形態においては、第2室16bの下方における第2吸気口19の入口部分に案内板27が設けられている。
しかも、この案内板27は、図示のように第2吸気口19の下縁部に向かって先下がりに傾斜して設けられている。
この構成によると、上から吸い込んだ空気を第2吸気口19の入口部分で案内板27により90°方向転換させて第2吸気口19に確実に誘導することができる。
しかも、案内板27を傾斜させたから、第2吸気口19の入口部分での空気の滞留や乱流の発生を抑えることができる。
なお、この第5実施形態の構成は第1及び第3両実施形態の構成を前提としても成立する。
第6実施形態(図10,11参照)
第6実施形態においては、カウンタウェイト28がエンジンルーム後方のカバー材として兼用され、かつ、左右両サイド部分(左側部分のみ図示)28aがエンジンルーム12の側方に回り込む状態で設置される所謂後方小旋回型(後方超小旋回型を含む)の機械において、カウンタウェイト28の左右両サイド部分のうち吸気室16に臨む左サイド部分28aの内面下部に、吸い込み空気を第2吸気口19に導く導風面29が第2吸気口側に向かって先下がりの階段状に傾斜して形成されている。
こうすれば、導風面29によって第2吸気口19の入口部分での空気の流れを良くすることができる。すなわち、別の案内板を追加しないでも良好な吸気性能を得ることができる。このため、コストが安くてすむ。
なお、この実施形態では、カウンタウェイト28の成形上の制限等から導風面29を階段状に形成しているが、制限等がない場合には、導風面29を図10中に二点鎖線で示す先下がりの直線状の傾斜面とするのが望ましい。
なお、ここでは第1実施形態の構成を前提としているが、この第6実施形態の構成は第2〜第5各実施形態の構成をとる場合にも上記同様に適用することができる。
第7実施形態(図12参照)
ここでは図5に示す第3実施形態の構成を前提とした場合を例にとっているが、この第7実施形態の構成は他の実施形態の構成に対しても以下同様に適用することができる。
第7実施形態においては、第1吸気口17に、上向きに煙突状に突出する吸気筒30が設けられ、この吸気筒30の内面に吸音材21が設けられている。
こうすれば、エンジン音、ファン音、ラジエータの風切り音等の騒音が吸気筒30から上方に抜けることで、機械のそばにいる人が感じる『機側騒音』を大幅に低減することができる。
また、この吸気筒30の内面にも吸音材21を設けることで、音のエネルギーを吸収できるため、『機側騒音』の低減効果を一層高めることができる。
他の実施形態
(1) 図6〜図8に示す第4実施形態では、第2吸気口19の上下寸法を大きくとる一方で、熱交換器コア面15aの直視部分Cを幕板22で遮断する構成をとったが、この幕板22は必要に応じて設ければよい。この幕板22がない場合でも、前記した遮蔽板18を設けたことによる基本的な防音効果は確保することができる。
(2) 第1吸気口17を、吸気室16の前後方向または左右方向の側面部(上面部にかからないか、一部のみがかかる範囲)に設けてもよい。
この場合、同吸気口17を、第2吸気口19と対向しない室壁に設けるのが望ましい。対向する室壁に設ける場合には、第1吸気口17の下端が第2吸気口19の上端よりも上方に位置することを条件とする。
(3) 上記各実施形態では、遮蔽板18を下端がカバー材11の底面部にまで達する状態で設け、この遮蔽板18そのものに第2吸気口19を設けたが、遮蔽板18を、下端がカバー材11の底面部にまで達しない状態で設け、この遮蔽板18の下端とカバー材11の底面部との間に形成される開口部を第2吸気口19としてもよい。
この場合、フィルタ20は、上縁部が遮蔽板18に接し、前後縁部がカバー材11の前後両側面部に、下縁部が同底面部にそれぞれ接する状態で設ければよい。
本発明の第1実施形態を示す概略断面図である。 (a)(b)は第2吸気口の上端の位置に関する他の2例を示す部分断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 本発明の第2実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第3実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第4実施形態を示す概略断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図6の一部拡大図である。 本発明の第5実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第6実施形態を示す図3相当図である。 図10のXI−XI線断面図である。 本発明の第7実施形態を示す概略断面図である。 従来構造を示す油圧ショベルの上部旋回体の全体平面図である。 同背面図である。
符号の説明
11 カバー材
12 エンジンルーム
13 エンジン
14 冷却ファン
15 熱交換器
15a 熱交換器のコア面
16 吸気室
16a 遮蔽板で仕切られた吸気口室の第1室
16b 同第2室
17 第1吸気口
18 遮蔽板
18a 遮蔽板の天板部
18b 同垂直板部
19 第2吸気口
20 フィルタ
21 吸音材
22 幕板
22a 幕板の傾斜部
22b 同垂直部
23 エアクリーナ
24 カバー材のメンテナンス口
25 扉
27 案内板
28 カウンタウェイト
28a カウンタウェイトのサイド部分
29 サイド部分の内面に形成した導風面

Claims (20)

  1. カバー材で覆われたエンジンルーム内に、エンジンと熱交換器と冷却ファンが設けられ、上記冷却ファンの回転により外気をエンジンルーム内に吸い込んで上記熱交換器に通すように構成された建設機械の冷却構造において、上記エンジンルーム内における上記熱交換器の吸気側に、吸気室をエンジンルーム内の他の空間に対し独立して形成し、上記カバー材で形成されるこの吸気室の室壁に外部に開口する第1吸気口を形成するとともに、上記吸気室内における熱交換器のコア面の前面側に、コア面と対向する面を備えた遮蔽板を、コア面と第1吸気口との間を吸気室全幅に亘り遮断して吸気室内を二つの空間に仕切る状態で設け、この遮蔽板における上記コア面と対向する面に第2吸気口を設けたことを特徴とする建設機械の冷却構造。
  2. 第1吸気口から吸い込まれた空気が第2吸気口で方向転換して熱交換器のコア面に至るように、第2吸気口を、第1吸気口と熱交換器のコア面との間に屈折した吸気通路を形成する状態で設けたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の冷却構造。
  3. 吸気通路がL字形に形成される状態で第1及び第2両吸気口を設けたことを特徴とする請求項2記載の建設機械の冷却構造。
  4. 第1吸気口を、少なくとも一部が吸気室の室壁の側面部に位置する状態で、かつ、その下端が第2吸気口の上端よりも上方に位置する状態で設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  5. 第1吸気口から吸い込まれた空気を第2吸気口に導く案内板を、吸気室内における遮蔽板と第1吸気口との間に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  6. 案内板を、第2吸気口の入口部分に、吸い込み空気を同吸気口に向けて方向転換させる状態で設けたことを特徴とする請求項5記載の建設機械の冷却構造。
  7. 案内板を第2吸気口の下縁部に向かって先下がりに傾斜させたことを特徴とする請求項6記載の建設機械の冷却構造。
  8. 熱交換器のコア面が外部から直視されない状態で遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  9. 遮蔽板を、熱交換器のコア面の一部が第1及び第2両吸気口を通して外部から直視される状態で設ける一方、第1吸気口から吸い込まれた空気を第2吸気口に導く幕板を、上記外部から直視されるコア面部分を外部に対して遮断する状態で、吸気室内における遮蔽板と第1吸気口との間に設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  10. 幕板を、第1吸気口から吸い込んだ空気を第2吸気口に案内する案内板を兼ねる状態で設けたことを特徴とする請求項9記載の建設機械の冷却構造。
  11. 第1吸気口に、上向きに突出する吸気筒を設けたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  12. 吸気筒の内面に吸音材を設けたことを特徴とする請求項11記載の建設機械の冷却構造。
  13. 第2吸気口を熱交換器のコア面よりも小面積としたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  14. 第2吸気口を覆う状態でフィルタを設けたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  15. 遮蔽板は第1吸気口と対向する壁面を備え、この壁面を、第1吸気口との間隔が熱交換器コア面から遠い側で大きくなる方向に傾斜させたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  16. 遮蔽板の下部を熱交換器側に向かって先下がりに傾斜させたことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  17. エンジンルームの後方にカバー材を兼ねるカウンタウェイトを、左右両サイド部分がエンジンルームの側方に回り込む状態で設置し、このカウンタウェイトの上記左右両サイド部分のうち吸気室に臨むサイド部分の内面を、吸い込み空気を第2吸気口に導く導風面として傾斜させたことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  18. 吸気室内の壁面に吸音材を設けたことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  19. エンジンの吸気を濾過するエアクリーナを、吸気室内における遮蔽板と熱交換器コア面との間に設けたことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の建設機械の冷却構造。
  20. 少なくともエアクリーナのメンテナンスを外部から行うためのメンテナンス口と、これを開閉する扉を、吸気室を形成するカバー材に設けたことを特徴とする請求項19記載の建設機械の冷却構造。
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