JP2017226386A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スモールオーバーラップ衝突時にフロントサイドフレームに衝突荷重を早期に伝達することができる車体前部構造を提供する。【解決手段】車体前部構造は、車両前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレーム11,11と、フロントサイドフレーム11の前端部11aに連結されたフロントバルクヘッド20とを備える。フロントバルクヘッド20は、左右方向に延在する上下一対の横部材30,30と、横部材30,30の車幅方向外側の端部同士を繋ぐように上下方向に延在する左右一対の縦部材40,40とを有する。縦部材40の下端部には、車両前方へ向けて延出する前方延出部46が設けられる。前方延出部46には、フロントサイドフレーム11よりも車幅方向外側に位置する第1荷重伝達部材70が固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、車体前部構造に関するものである。
従来、対向車等の衝突物がフロントサイドフレームよりも車幅方向外側の位置で衝突するスモールオーバーラップ衝突の際に、車体の骨格となるフロントサイドフレームに衝突荷重を伝達して、衝突エネルギを吸収する技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、フロントサイドフレームの外側面に車幅方向外側に突出する突設部を設けた発明が開示されている。特許文献1の発明によれば、スモールオーバーラップ衝突の際に、突設部からフロントサイドフレームに衝突荷重を伝達し、フロントサイドフレームの変形を誘発することで衝突エネルギを吸収することができる。
特開2013−212757公報
フロントサイドフレームに衝突荷重を早期に伝達するためには、荷重伝達部材をできる限り車両前方に配置することが望ましい。しかし、特許文献1の発明は、車両の前突時に衝突エネルギを吸収するクラッシュカンをフロントサイドフレームの前面に配置しているため、フロントサイドフレームよりも前方に荷重伝達部材を配置することが困難であった。
このような観点から、本発明は、スモールオーバーラップ衝突時にフロントサイドフレームに衝突荷重を早期に伝達することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、車両前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの前端部に連結されたフロントバルクヘッドと、を備えた車体前部構造であって、前記フロントバルクヘッドは、左右方向に延在する上下一対の横部材と、前記横部材の車幅方向外側の端部同士を繋ぐように上下方向に延在する左右一対の縦部材と、を有している。前記縦部材の下端部には、車両前方へ向けて延出する前方延出部が設けられている。前記前方延出部には、前記フロントサイドフレームよりも車幅方向外側に位置する荷重伝達部材が固定されている。
本発明によれば、フロントサイドフレームの前端部に連結されたフロントバルクヘッドの縦部材の下端部には車両前方へ向けて延出する前方延出部が設けられると共に、前方延出部には荷重伝達部材が固定されているため、フロントサイドフレームよりも前方に荷重伝達部材が配置される。このため、スモールオーバーラップ衝突時には、フロントサイドフレームと荷重伝達部材が車両前後方向で同じ位置にある従来技術よりも、衝突物が荷重伝達部材に早く当たり、縦部材を介してフロントサイドフレームに衝突荷重を早期に伝達することができる。この結果、フロントサイドフレームを早期に変形させることが可能となり、衝突エネルギを迅速に吸収することができる。
また、前記荷重伝達部材は、前端部と、前記前端部の車幅方向外側に連続し、車両前方から後方へ向かうにつれて車幅方向外側へ傾斜する傾斜面と、を有していることが好ましい。
このようにすると、前端部と傾斜面の2面に衝突物を当接させることが可能となり、当接面積を増大させることができるため、フロントサイドフレームに衝突荷重を好適に伝達することができる。
また、本発明は、前記フロントサイドフレームよりも下方に配置されると共に、前記荷重伝達部材よりも車両後方に配置されたフロントサブフレームをさらに備えており、前記フロントサブフレームは、車両前後方向に延設された前後フレームを左右一対有していることが好ましい。この場合、前記荷重伝達部材は、前記前後フレームの前端部の車幅方向外側に位置する係止部を有していることが好ましい。
このようにすると、荷重伝達部材の係止部が前後フレームの前端部の車幅方向外側に位置するため、フルフラット衝突時に前後フレームの前端部が車幅方向外側に開くことを抑制することができる。
また、前記荷重伝達部材には、前記縦部材の車幅方向外側の側壁に固定される第1接合フランジが形成されており、前記横部材の車幅方向外側の端部には、前記縦部材の車幅方向内側の側壁に固定される第2接合フランジが形成されていることが好ましい。
このようにすると、縦部材の外側面と内側面が共に2枚合わせとなるため、外側面と内側面の剛性バランスが均等になる。これにより、スモールオーバーラップ衝突時に縦部材が潰れ難くなり、フロントサイドフレームに衝突荷重を好適に伝達することができる。
また、前記縦部材の下端部は、前記横部材の車幅方向外側の端部の内部に挿入されて固定されていることが好ましい。
このようにすると、縦部材の下端部が横部材の車幅方向外側の端部の内部に挿入されて固定されるため、荷重伝達部材の固定部となる縦部材の下端部の剛性を高めることができる。これにより、スモールオーバーラップ衝突時に縦部材が潰れ難くなり、フロントサイドフレームに衝突荷重を好適に伝達することができる。
また、本発明は、前記フロントサイドフレームの前端部の下面に対して前記フロントサブフレームの前端部を支持し、前記前方延出部の車両後方に位置する支持部材をさらに備えていることが好ましい。この場合、前記支持部材の前壁には、車両前方に膨出し、前記前方延出部の後面に沿った膨出部が形成されていることが好ましい。
このようにすると、縦部材の下端部の前面又は下方の横部材の前面に歩行者脚部の足払い部材を設置した場合、足払い部材からの荷重を速やかに支持することができる。
また、前記縦部材は、上下方向に連続する中空部を有しており、前記中空部の上下方向の中央部は、車幅方向内側に偏って配置されていることが好ましい。この場合、前記中央部の車幅方向外側には、前記フロントサイドフレームの前端部に取り付けられる車体取付座が形成されていることが好ましい。
このようにすると、縦部材は上下方向に連続する中空部を有するため、縦部材の強度・剛性を高めることができる。中空部の上下方向の中央部を車幅方向内側に偏って車体取付座を形成することにより、車体取付座を間に挟んでフロントサイドフレームの前端部にクラッシュカン(バンパビームエクステンション)を設置することができる。これにより、クラッシュカンの設置スペースを確保しつつ、フロントサイドフレームよりも車幅方向外側に荷重伝達部材を配置してスモールオーバーラップ衝突に対応することができる。また、フロントサイドフレームに対して車両前方からフロントバルクヘッドを組み付けることが可能となり、組付作業性が向上する。
また、本発明は、下方の前記横部材に固定されるインタークーラ取付ブラケットをさらに備えており、下方の前記横部材は、上向きに開口する断面ハット状の本体材と、前記本体材の上部開口を閉塞する蓋部材とを有する中空部材であることが好ましい。この場合、インタークーラ取付ブラケットは、前記本体材の鍔部と前記鍔部に隣接する垂直部とにそれぞれ固定されていることが好ましい。
このようにすると、インタークーラ取付ブラケットが本体材の鍔部と鍔部に隣接する垂直部とにそれぞれ固定されているため、鍔部と垂直部との結合を高めることができると共に、鍔部と垂直部とに固定可能なブラケット形状にすることでブラケット自体の剛性をも高めることができる。このため、インタークーラを経由して伝達されるアイドリング振動を抑制することができる。
本発明に係る車体前部構造によれば、スモールオーバーラップ衝突時にフロントサイドフレームに衝突荷重を早期に伝達することができる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造が適用された車両の車体前部の斜視図である。 フロントバルクヘッドの左側を示す左斜め前方から見下ろした斜視図である。 縦部材の第1板体、第2板体及び第3板体を示す斜視図である。 図3に示す縦部材に第4板体、第5板体及び第6板体を組み付けた状態を示す斜視図である。 (a)は図4のVa−Va線断面図であり、(b)は図4のVb−Vb線断面図である。 縦部材と取付プレートと補強部材を示す分解斜視図である。 車体前部の左側面図である。 図2のVIII−VIII線断面図である。 第1荷重伝達部材及びインタークーラ取付ブラケットの拡大斜視図である。 図9のX-X線断面図である。 図9のXI-XI線断面図である。 第2荷重伝達部材の拡大斜視図である。 図12のXIII-XIII線断面図である。 図12のXIV-XIV線断面図である。 図2の矢印Y方向から見た斜視図である。 電柱に対してスモールオーバーラップ衝突したときの状態を示す底面図である。 スモールオーバーラップ衝突したときの衝突荷重の伝達経路を模式的に示す左側面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中に矢印で示される、「前後」及び「上下」は、車体前後方向及び車体上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。また、本実施形態において、縦断面とは、鉛直断面のことをいい、横断面とは、水平断面のことをいう。
はじめに、本発明の車体前部構造が適用された車両10の全体構成について説明する。
図1に示すように、車両10は、車両前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレーム11,11と、左右のフロントサイドフレーム11,11の前端部に取付プレート17,17を介してそれぞれ設置されたバンパビームエクステンション12,12とを備えている。車両10は、左右のバンパビームエクステンション12,12に架設されたフロントバンパビーム13と、フロントサイドフレーム11,11よりも下方に配置されるフロントサブフレーム14とを備えている。
また、車両10は、左右のバンパビームエクステンション12,12の内側に設置されたフロントバルクヘッド20と、フロントバルクヘッド20の上端部を支える左右のアッパメンバ15,15と、フロントサイドフレーム11の車外側でバンパビームエクステンション12の後端部に連結された左右のロアメンバ16,16とを備えている。
フロントサイドフレーム11やフロントバルクヘッド20等に囲まれた空間は、エンジンやトランスミッション等を含むパワーユニット140(図16参照)が配置される動力搭載室18となる。フロントサイドフレーム11の前端部の外側面には、車幅方向外側に張り出すガセット19(図16参照)が設置されている。ガセット19は、フロントサイドフレーム11とバンパビームエクステンション12とを繋いでいる。ガセット19は、底面視三角形状を呈しており、車両前方へ向かうほど車幅方向外側に広がる形状となっている。
次に、フロントバルクヘッド20の構成について詳しく説明する。
フロントバルクヘッド20は、正面視矩形枠状を呈する金属製部材である。フロントバルクヘッド20は、左右方向に延在する上下一対の横部材30,30と、横部材30,30の車幅方向外側の端部同士を繋ぐように上下方向に延在する左右一対の縦部材40,40とを有している。
図2に示すように、縦部材40の後端部には、補強部材50及び支持部材60が付設され、縦部材40の下端部には、第1荷重伝達部材70及びインタークーラ取付ブラケット80が付設される。縦部材40の上半部には、第2荷重伝達部材90、衝突検知センサ100及びプロテクタ110が付設されている。各部材については後に詳しく説明する。
図3に示すように、横部材30は、金属板を各々プレス加工して成形された本体材31と蓋部材32とを溶接で接合することによって構成された部材である。本体材31は、車両前後方向に沿った縦断面視で上向きに開口するハット状を呈する。本体材31の車幅方向外側部位には、蓋部材32に閉塞されることなく上方に開口する開断面部33が形成されている。
本体材31は、車両前後方向及び車幅方向に延在する本体底壁31aと、本体底壁31aの前縁から上方へ延出する本体前壁31bと、本体底壁31aの後縁から上方へ延出する本体後壁31cとを備えている。また、本体材31は、本体前壁31bの上縁から車両前方へ延出する本体前鍔部31dと、本体後壁31cの上縁から車両後方へ延出する本体後鍔部31eとを備えている。本体前壁31bは、特許請求の範囲の垂直部を構成している。
蓋部材32は、本体材31の上部開口の一部を上方から閉塞する部材である。蓋部材32は、上向きに開口するハット状を呈しており、本体材31の形状に適合する形状となっている。すなわち、蓋部材32は、車両前後方向及び車幅方向に延在する蓋底壁32aと、蓋底壁32aの前縁から上方へ延出する蓋前壁32bと、蓋底壁32aの後縁から上方へ延出する蓋後壁32cと、蓋前壁32bの上縁から車両前方へ延出する蓋前鍔部32dと、蓋後壁32cの上縁から車両後方へ延出する蓋後鍔部32eとを備えている。
蓋前鍔部32dは、本体前鍔部31dの上面に溶接で接合されている。蓋後鍔部32eは、本体後鍔部31eの上面に溶接で接合されている。蓋部材32の車幅方向外側の端部には、上方へ延出する接合フランジ32fが形成されている。接合フランジ32fは、縦部材40の車内側壁42に溶接で接合されている。接合フランジ32fは、特許請求の範囲の第2接合フランジを構成している。
図3及び図4に示すように、縦部材40は、金属板を各々プレス加工して成形された複数(本実施形態では6つ)の第1板体49a〜第6板体49fを溶接で接合することによって構成された中空部材である。各板体49a〜49fは、横断面視略L字状を呈する。各板体49a〜49fは、互いの壁部や縁部同士を接合して組み付けられている。縦部材40は、後側壁41と、車内側壁42と、底壁43と、前側壁44と、車外側壁45と、前方延出部46と、車体取付座47と、中空部48とを備えている。
図3に示すように、後側壁41は、主として第1板体49aと第2板体49bで構成されており、車幅方向及び上下方向に延在する壁状部位である。後側壁41の上端部は、車内側壁42よりも上方位置まで延びており、上方の横部材30に溶接で接合されている。後側壁41の下端部は、開断面部33の内部まで延びている。後側壁41には、複数(本実施形態では3つ)の貫通孔41a〜41cが形成されている。貫通孔41a〜41cは、上下方向に間隔を空けて配置されている。
車内側壁42は、主として第1板体49aと第2板体49bで構成されており、車両前後方向及び上下方向に延在する壁状部位である。車内側壁42の下端部は、接合フランジ32fと車幅方向で重なる位置まで延びている。
底壁43は、主として第3板体49cで構成されており、車両前後方向及び車幅方向に延在する壁状部位である。底壁43は、開断面部33の内部に配置されている。底壁43は、本体底壁31aの上面に溶接で接合されている。底壁43の前縁及び後縁には、上方に起立する前フランジ43a及び後フランジ43bがそれぞれ形成されている。前フランジ43aは、本体前壁31bの後面に溶接で接合されている。後フランジ43bは、後側壁41を介して、本体後壁31cの前面に溶接で接合されている。
図4に示すように、前側壁44は、主として第4板体49dと第5板体49eと第6板体49fで構成されており、車幅方向及び上下方向に延在する壁状部位である。前側壁44の下端部には、車両前方へ延出する前フランジ44aが形成されている。前フランジ44aは、本体前鍔部31dの上面に溶接で接合されている。
車外側壁45は、主として第4板体49dと第5板体49eと第6板体49fで構成されており、車両前後方向及び上下方向に延在する壁状部位である。車外側壁45の下端部は、開断面部33の内部まで延びている。車外側壁45の下端部には、車幅方向外側へ延出する外フランジ45aが形成されている。外フランジ45aは、底壁43を介して、本体底壁31aの上面に溶接で接合されている。車外側壁45の下端部には、複数(本実施形態では2つ)の貫通孔45b,45cが形成されている。貫通孔45b,45cは、上下方向に間隔を空けて配置されている。
前方延出部46は、縦部材40の下端部に設けられ、車両前方へ向けて延出するように湾曲(屈曲)する部位である。前方延出部46は、前側壁44、車外側壁45及び後側壁41の下端部を全体的に上方から下方へ向かうにつれて車両前方に屈曲(湾曲)することで形成されている。前方延出部46は、縦部材40の中で最も車両前方へ延出している。
車体取付座47は、後側壁41の車外側部位に設けられ、フロントサイドフレーム11が取り付けられる部位である。車体取付座47には、後側壁41に形成された貫通孔41a〜41cのうち2つの貫通孔41a,41bが配置されている。
車体取付座47についてより詳しく説明する。後側壁41の上下方向の中央部(取付プレート17と前後で重なる部位)は、略一定の幅で上下方向に延在している。前側壁44及び車外側壁45の上下方向の中央部(取付プレート17と前後で重なる部位)は、下方から上方へ向かうにつれて車幅方向内側に位置するように傾斜した後、略直線状に上方へ延びている。これにより、後側壁41の車外側部位には車外側壁45(中空部48)よりも車外側に延在して露呈する車体取付座47が形成される。また、中空部48の上下方向の中央部は、取付プレート17と前後で重なる位置において、車幅方向内側に偏って配置される。
ここで、図2及び図5を参照して、縦部材40についてさらに詳しく説明する。
図2に示すように、縦部材40は、衝突荷重に対する剛性の強弱差から、下側に配置される下側縦部材40Aと、下側縦部材40Aの上側に配置される上側縦部材40Bとに分けられる。すなわち、縦部材40は、フロントサイドフレーム11に車両後方から支持されることで衝突荷重に対する剛性が高い下側縦部材40Aと、フロントサイドフレーム11に支持されておらず衝突荷重に対する剛性が低い上側縦部材40Bと、を互いに連結して構成されている。
下側縦部材40Aは、フロントサイドフレーム11に直に固定された第2板体49bと、第2板体49bと上下方向で略同位置に配置された第5板体49eと、第2板体49bよりも下方位置に配置された第3板体49c及び第6板体49fとからなる。上側縦部材40Bは、第2板体49bよりも上方位置に配置された第1板体49aと第4板体49dとからなる。下側縦部材40Aと上側縦部材40Bとの境界部40Cは、車両10の前突時に折れ部(脆弱部)として機能する。
図5(a),(b)に示すように、縦部材40は、上下方向に連続する中空部48を有している。中空部48の形状は、四角筒状に形成されている。図5(a)に示す下側縦部材40A側の中空部48は、第2板体49bと第5板体49eとによって囲まれて形成されている。下側縦部材40A側の中空部48の車両前後方向に沿う寸法La1は、車幅方向に亘って略一定である。下側縦部材40A側の中空部48の車幅方向に沿う寸法La2は、車両前後方向に亘って略一定である。
図5(b)に示す上側縦部材40B側の中空部48は、第1板体49aと第4板体49dとによって囲まれて形成されている。上側縦部材40B側の中空部48の車両前後方向に沿う寸法Lb1は、車幅方向に亘って略一定である。上側縦部材40B側の中空部48の車幅方向に沿う寸法Lb2は、車両前後方向に亘って略一定である。
上側縦部材40B側の中空部48の車両前後方向に沿う寸法Lb1は、下側縦部材40A側の中空部48の車両前後方向に沿う寸法La1と同等乃至略同等に形成されている。 上側縦部材40B側の中空部48の車幅方向に沿う寸法Lb2は、下側縦部材40A側の中空部48の車幅方向に沿う寸法La2よりも小さく形成されている。このため、上側縦部材40Bの延在方向に直交する中空断面積は、下側縦部材40Aの延在方向に直交する中空断面積よりも小さく形成されている。なお、車両前後方向に沿う寸法La1,Lb1及び車幅方向に沿う寸法La2,Lb2のうち少なくとも一方を調整することで上側縦部材40Bの中空断面積を小さくしてもよい。
次に、図6を参照して、取付プレート17及び補強部材50について詳しく説明する。
取付プレート17は、フロントサイドフレーム11の前端部11aに設けられた板状部材である。取付プレート17は、金属板に折曲形状や切欠形状を施すことで所定の複雑形状に形成されている。取付プレート17には、車体取付座47の貫通孔41a,41bに連通する貫通孔17a,17bが形成されている。
補強部材50は、取付プレート17と車体取付座47との間に介在する板状部材である。補強部材50は、金属板に折曲形状や切欠形状を施すことで所定の複雑形状に形成されている。補強部材50は、車体取付座47の貫通孔41bと取付プレート17の貫通孔17bとの周囲(周縁)に重ねて配置されている。補強部材50は、貫通孔41b,17bの周囲を補強する機能を備えている。
補強部材50には、貫通孔41b,17bに連通する貫通孔51が形成されている。貫通孔41b,51,17bには、車体取付座47と補強部材50と取付プレート17とを結合するためのボルトBが挿入される。三者の固定部は、境界部40Cよりも下方位置であって、前方延出部46よりも上方位置に配置されている。固定部は、下側縦部材40Aの上下方向の中間部付近に配置されている。
次に、図7及び図8を参照して、フロントサブフレーム14及び支持部材60について詳しく説明する。
図7に示すように、フロントサブフレーム14は、車両前後方向に延設された前後フレーム14aを左右一対有している(図7では一方のみ図示)。前後フレーム14aは、前方延出部46及び開断面部33の車両後方に配置されている。前後フレーム14aは、フロントサイドフレーム11に対して下方に離間配置されている。
支持部材60は、前後フレーム14aとフロントサイドフレーム11との間に介設された中空部材である。支持部材60は、フロントサイドフレーム11の前端部11aの下面に対して前後フレーム14aの前端部14bを支持する役割を果たしている。図示は省略するが、支持部材60は、金属板を各々プレス加工して成形された複数の板体を溶接で接合することによって構成されている。支持部材60は、縦部材40の車両後方に配置されている。
図8に示すように、縦部材40に臨む支持部材60の前壁61には、車両前方に膨出する膨出部62が形成されている。膨出部62は、前方延出部46の後面(後側壁41)の形状に沿ったテーパ形状に形成されている。すなわち、膨出部62の膨出量は、上方から下方へ向かうにつれて漸増している。膨出部62は、前方延出部46の後面に当接している。
支持部材60の前壁61には、後側壁41の貫通孔41cに連通する貫通孔61aが形成されている。貫通孔61a,41cには、支持部材60と後側壁41とを結合するためのボルトBが挿入される。支持部材60の底壁63は、前後フレーム14aにボルトBで結合されている。
次に、図9乃至図11を参照して、第1荷重伝達部材70及びインタークーラ取付ブラケット80について詳しく説明する。
図9に示すように、第1荷重伝達部材70は、フロントサイドフレーム11(図2等参照)よりも車幅方向外側に位置し、スモールオーバーラップ衝突の際に入力される衝突荷重を縦部材40を介してフロントサイドフレーム11に伝達するための部材である。第1荷重伝達部材70は、金属板に折曲形状や切欠形状が施されることで所定の複雑形状に形成されている。第1荷重伝達部材70は、前方延出部46の外側面(車外側壁45)に固定されている。
第1荷重伝達部材70は、車両前後方向及び車幅方向に延在する上面71と、上面71の車外縁から下方へ延出する傾斜面72と、傾斜面72の下縁から車幅方向内側へ延出する下面73と、上面71と傾斜面72と下面73の前縁から構成されコ字状を呈する前端部74とを備えている。また、第1荷重伝達部材70は、上面71の車内縁から上方へ延出する上フランジ75と、下面73の車内縁から下方へ延出する下フランジ76(図11参照)と、傾斜面72及び下面73の後縁から車両後方へ延出する係止部77とを備えている。なお、前端部74の形状は特段限定されるものではなく、例えば上面71と傾斜面72と下面73の前縁開口を覆う矩形面状に形成されてもよい。
図10に示すように、傾斜面72は、前端部74の車幅方向外側に連続し車両前方から後方へ向かうにつれて車幅方向外側へ傾斜している。前端部74と傾斜面72は、スモールオーバーラップ衝突時に衝突荷重を受ける当接面(荷重受け面)となる。係止部77は、傾斜面72及び下面73の後縁に亘って形成されており、車幅方向に沿った縦断面視L字状を呈する。係止部77は、前後フレーム14aの前端部14bの車幅方向外側に位置している。
図11に示すように、上フランジ75には、車外側壁45の貫通孔45bに連通する貫通孔75aが形成されている。下フランジ76には、車外側壁45の貫通孔45cに連通する貫通孔76aが形成されている。上フランジ75及び下フランジ76は、車外側壁45にボルトB,Bでそれぞれ固定されている。上フランジ75及び下フランジ76は、特許請求の範囲の第1接合フランジを構成している。
図9に示すように、インタークーラ取付ブラケット80は、図示せぬインタークーラを取り付けるための部材であって、横部材30の車幅方向外側の端部に固定されている。インタークーラ取付ブラケット80は、金属板に折曲形状や凹凸形状が施されることで所定の複雑形状に形成されている。インタークーラ取付ブラケット80は、車両前後方向及び車幅方向に延在しインタークーラが載置される載置面81と、載置面81の後縁から下方へ延出する後フランジ82とを備えている。
載置面81の後方部位は、本体前鍔部31dの下面に溶接で接合されている(図8参照も併せて参照)。後フランジ82は、本体前壁31bの前面に溶接で接合されている。すなわち、インタークーラ取付ブラケット80は、本体前鍔部31dと、本体前鍔部31dに隣接する本体前壁31bとにそれぞれ固定されている。
次に、図12乃至図14を参照して、第2荷重伝達部材90について詳しく説明する。
図12に示すように、第2荷重伝達部材90は、車両10の衝突の際に入力される衝突荷重を上側縦部材40Bに伝達するための部材である。第2荷重伝達部材90は、金属板に折曲形状や切欠形状が施されることで所定の複雑形状に形成されている。第2荷重伝達部材90は、上側縦部材40Bの下端部(境界部40C付近)に設置されている。第2荷重伝達部材90は、上側縦部材40Bよりも車両前方へ突出している。第2荷重伝達部材90は、フロントバンパビーム13の車両後方に配置されている(図7参照)。すなわち、第2荷重伝達部材90は、衝突時に後退したフロントバンパビーム13によって車両後方に押圧される位置に配置されている。
第2荷重伝達部材90は、車両前後方向及び上下方向に延在するハット断面部91と、ハット断面部91の前縁から車幅方向内側へ延出する取付座面92とを備えており、平面視略L字状を呈する。
図13に示すように、ハット断面部91は、車幅方向に沿った縦断面視でハット状を呈する。ハット断面部91は、上側縦部材40Bに固定される上下一対の上鍔部91a及び下鍔部91bと、上鍔部91aと下鍔部91bとの間に配置され上側縦部材40Bに対して車外側に離間する頂部91cとを有している。頂部91cは、車内側に開口する溝状を呈する。
図14に示すように、ハット断面部91は、頂部91cが中空部48の中心C側を向くように配置されている。頂部91cは、中心Cを通る車両前後方向に沿う仮想平面上と車両前後方向で重なる位置に配置されている。上鍔部91a及び下鍔部91bは、車内側壁42に溶接でそれぞれ接合されている。
取付座面92は、図示せぬラジエータを取り付けるための部位である。取付座面92は、車幅方向及び上下方向に延在する略鉛直状に形成されている。取付座面92は、ハット断面部91に対して交差(本実施形態では直交)している。
次に、図15を参照して、衝突検知センサ100及びプロテクタ110について詳しく説明する。
図15に示すように、衝突検知センサ100は、例えば、車両後方に移動して加速度を検知することにより、車両10の衝突を検知する加速度センサからなる。図示せぬ車室内のエアバッグは、衝突検知センサ100が検知した加速度に基づいて展開されるように構成されている。衝突検知センサ100は、上側縦部材40B側の車内側壁42にブラケット120を介して固定されている。衝突検知センサ100は、第2荷重伝達部材90よりも上方に配置されている。
プロテクタ110は、衝突検知センサ100の下方近傍位置において、上側縦部材40B側の車内側壁42に固定されている。プロテクタ110は、金属板に折曲形状が施されることで所定の複雑形状に形成されている。プロテクタ110は、側面視L字状を呈する。プロテクタ110は、衝突検知センサ100よりも車両前方に位置している。プロテクタ110は、衝突時に破損した車体前部に衝突検知センサ100よりも先に当接可能に構成されている。
プロテクタ110は、車両前後方向及び上下方向に延在するプロテクタ縦壁111と、プロテクタ縦壁111の上縁から車両後方へ延出し前後方向及び上下方向に延在するプロテクタ横壁112とを備えている。プロテクタ横壁112は、前後に並ぶ複数本(本実施形態では2本)のボルトB,Bで上側縦部材40B側の車内側壁42に結合されている。プロテクタ縦壁111の前縁及びプロテクタ横壁112の上縁には、剛性を高めるための折返部113が折曲形成されている。折返部113は、プロテクタ縦壁111の前縁及びプロテクタ横壁112に直交する方向(車幅方向内側)に延在している。なお、プロテクタ110は、衝突検知センサ100の上方近傍位置に設置されてもよい。
本実施形態に係る車体前部構造が適用された車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
図16は、本発明の実施形態に係る車体前部構造が適用された車両10が、電柱130に対してスモールオーバーラップ衝突したときの状態を示す底面図である。図17は、スモールオーバーラップ衝突したときの衝突荷重の伝達経路を模式的に示す側面図である。
図16に示すように、本実施形態に係る車両10が衝突物である電柱130とスモールオーバーラップ衝突した場合、電柱130は、第1荷重伝達部材70に衝突し、第1荷重伝達部材70が電柱130によって後方に押圧される。このとき、第1荷重伝達部材70の前端部74と傾斜面72の2面に電柱130が当接する。
続いて、図17に示すように、第1荷重伝達部材70が結合された前方延出部46を通じて縦部材40に衝突荷重が伝達される。縦部材40に伝達された衝突荷重は、フロントサイドフレーム11に伝達される。
また、縦部材40に結合された支持部材60にも衝突荷重が伝達される。支持部材60に伝達された衝突荷重は、上方に位置するフロントサイドフレーム11と下方に位置するフロントサブフレーム14にそれぞれ伝達される。
そして、フロントサイドフレーム11は、衝突荷重によって変形(曲げ変形又は軸圧壊)し、この変形によって衝突エネルギが吸収される。
以上説明した本実施形態によれば、フロントバルクヘッド20の縦部材40はフロントサイドフレーム11の前端部11aに連結され、縦部材40の下端部には車両前方へ向けて延出する前方延出部46が設けられると共に、前方延出部46には第1荷重伝達部材70が固定されるため、フロントサイドフレーム11よりも車両前方に第1荷重伝達部材70が配置される。このため、スモールオーバーラップ衝突時には、フロントサイドフレーム11と第1荷重伝達部材70が車両前後方向で同じ位置にある従来技術よりも、衝突物が第1荷重伝達部材70に早く当たり、縦部材40を介してフロントサイドフレーム11に衝突荷重を早期に伝達することができる。この結果、フロントサイドフレーム11を早期に変形させることが可能となり、衝突エネルギを迅速に吸収することができる。
また、本実施形態によれば、第1荷重伝達部材70は、前端部74と、前端部74の車幅方向外側に連続し車両前方から後方へ向かうにつれて車幅方向外側へ傾斜する傾斜面72とを有していることにより、前端部74と傾斜面72の2面に衝突物を当接させることが可能となる。これにより、当接面積を増大させることができるため、フロントサイドフレーム11に衝突荷重を好適に伝達することができる。
また、本実施形態によれば、第1荷重伝達部材70の係止部77が前後フレーム14aの前端部14bの車幅方向外側に位置するため、フルフラット衝突時に前後フレーム14aの前端部14bが車幅方向外側に開くことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、縦部材40の下端部の車外側壁45には、第1荷重伝達部材70の上フランジ75及び下フランジ76が固定されており、縦部材40の下端部の車内側壁42には、横部材30の接合フランジ32fが固定されていることにより、縦部材40の外側面と内側面が共に2枚合わせとなるため、外側面と内側面の剛性バランスが均等になる。これにより、スモールオーバーラップ衝突時に縦部材40が潰れ難くなり、フロントサイドフレーム11に衝突荷重を好適に伝達することができる。
また、本実施形態によれば、縦部材40の下端部が横部材30の開断面部33の内部に挿入されて固定されるため、第1荷重伝達部材70の固定部となる縦部材40の下端部の剛性を高めることができる。これにより、スモールオーバーラップ衝突時に縦部材40が潰れ難くなり、フロントサイドフレーム11に衝突荷重を好適に伝達することができる。
また、本実施形態によれば、前方延出部46の車両後方に位置する支持部材60の前壁61には、車両前方に膨出し、前方延出部46の後面に沿った膨出部62が形成されていることにより、縦部材40の下端部の前面又は下方の横部材30の前面に歩行者脚部の足払い部材を設置した場合、足払い部材からの荷重を速やかに支持することができる。
また、本実施形態によれば、縦部材40は上下方向に連続する中空部48を有するため、縦部材40の強度・剛性を高めることができる。
中空部48の上下方向の中央部を車幅方向内側に偏って車体取付座47を形成することにより、車体取付座47を間に挟んでフロントサイドフレーム11の前端部11aにバンパビームエクステンション12を設置することができる。
これにより、バンパビームエクステンション12の設置スペースを確保しつつ、フロントサイドフレーム11よりも車幅方向外側に第1荷重伝達部材70を配置してスモールオーバーラップ衝突に対応することができる。また、フロントサイドフレーム11に対して車両前方からフロントバルクヘッド20を組み付けることが可能となり、組付作業性が向上する。
また、本実施形態によれば、インタークーラ取付ブラケット80が本体前鍔部31dと本体前鍔部31dに隣接する本体前壁31bとにそれぞれ固定されているため、本体前鍔部31dと本体前壁31bとの結合を高めることができると共に、本体前鍔部31dと本体前壁31bとに固定可能なブラケット形状にすることでインタークーラ取付ブラケット80自体の剛性をも高めることができる。このため、インタークーラを経由して伝達されるアイドリング振動を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、縦部材40を6つの板体49a〜49fで構成したが、縦部材40を構成する板体の数は適宜増減してもよい。
本実施形態では、中空部48の形状を四角筒状に形成したが、例えば円筒状、四角筒状以外の多角筒状に形成してもよい。
10 車両(車体前部構造)
1 フロントサイドフレーム
11 フロントサイドフレーム
11a 前端部
14 フロントサブフレーム
14a 前後フレーム
20 フロントバルクヘッド
30 横部材
31 本体材
31b 本体前壁(垂直部)
31d 本体前鍔部
32 蓋部材
32f 接合フランジ(第2接合フランジ)
33 開断面部
40 縦部材
46 前方延出部
47 車体取付座
48 中空部
60 支持部材
61 前壁
62 膨出部
70 第1荷重伝達部材
72 傾斜面
74 前端部
75 上フランジ(第1接合フランジ)
76 下フランジ(第1接合フランジ)
77 係止部
80 インタークーラ取付ブラケット

Claims (8)

  1. 車両前後方向に延設された左右一対のフロントサイドフレームと、
    前記フロントサイドフレームの前端部に連結されたフロントバルクヘッドと、を備えた車体前部構造であって、
    前記フロントバルクヘッドは、左右方向に延在する上下一対の横部材と、前記横部材の車幅方向外側の端部同士を繋ぐように上下方向に延在する左右一対の縦部材と、を有しており、
    前記縦部材の下端部には、車両前方へ向けて延出する前方延出部が設けられており、
    前記前方延出部には、前記フロントサイドフレームよりも車幅方向外側に位置する荷重伝達部材が固定されていることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記荷重伝達部材は、前端部と、前記前端部の車幅方向外側に連続し、車両前方から後方へ向かうにつれて車幅方向外側へ傾斜する傾斜面と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記フロントサイドフレームよりも下方に配置されると共に、前記荷重伝達部材よりも車両後方に配置されたフロントサブフレームをさらに備えており、
    前記フロントサブフレームは、車両前後方向に延設された前後フレームを左右一対有しており、
    前記荷重伝達部材は、前記前後フレームの前端部の車幅方向外側に位置する係止部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記荷重伝達部材には、前記縦部材の車幅方向外側の側壁に固定される第1接合フランジが形成されており、
    前記横部材の車幅方向外側の端部には、前記縦部材の車幅方向内側の側壁に固定される第2接合フランジが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車体前部構造。
  5. 前記縦部材の下端部は、前記横部材の車幅方向外側の端部の内部に挿入されて固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車体前部構造。
  6. 前記フロントサイドフレームの前端部の下面に対して前記フロントサブフレームの前端部を支持し、前記前方延出部の車両後方に位置する支持部材をさらに備えており、
    前記支持部材の前壁には、車両前方に膨出し、前記前方延出部の後面に沿った膨出部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
  7. 前記縦部材は、上下方向に連続する中空部を有しており、
    前記中空部の上下方向の中央部は、車幅方向内側に偏って配置されており、
    前記中央部の車幅方向外側には、前記フロントサイドフレームの前端部に取り付けられる車体取付座が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の車体前部構造。
  8. 下方の前記横部材に固定されるインタークーラ取付ブラケットをさらに備えており、
    下方の前記横部材は、上向きに開口する断面ハット状の本体材と、前記本体材の上部開口を閉塞する蓋部材とを有する中空部材であり、
    インタークーラ取付ブラケットは、前記本体材の鍔部と前記鍔部に隣接する垂直部とにそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の車体前部構造。
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