JP2017223317A - ターボチャージャ用軸受機構 - Google Patents

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知之 磯谷
Tomoyuki Isotani
知之 磯谷
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Abstract

【課題】異音の発生防止や運転効率の向上が図られるとともに、製造コストの低減が図られるターボチャージャ用軸受機構を提供すること。【解決手段】ターボチャージャ用軸受機構1は、ロータシャフト10、ボールベアリング20、ハウジング30を備える。ボールベアリング20の内輪21にロータシャフト10が挿通されている。内輪21の内周面25とロータシャフト10の外周面10cとの間にオイルフィルムダンパ50が形成され、内輪21はオイルフィルムダンパ50を介してロータシャフト10と連れ回り可能となっている。内輪21の内周面25とロータシャフト10の外周面10cとの間には、両者が摩耗することを抑制する摩耗抑制部材55が設けられており、例えば、摩耗抑制部材55は内輪21に取り付けることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャ用軸受機構に関する。
従来、内燃機関には、内燃機関から排出された排気ガスのガス流を利用して、吸入空気を圧縮するターボチャージャが備えられたものがある。ターボチャージャは、ロータシャフトと、ロータシャフトの一端に設けられたタービンインペラと、ロータシャフトの他端に設けられたコンプレッサインペラとを備えており、ロータシャフトは軸受機構により軸受けされている。当該軸受機構は軸受ハウジング内に収納されている。そして、特許文献1には、かかる軸受機構として、ロータシャフトに取り付けられたボールベアリングと、ボールベアリングと軸受ハウジングとの間に潤滑油が充填されてなるオイルフィルムダンパとを有する軸受機構を備えたターボチャージャが開示されている。
特許文献1に開示の構成では、ボールベアリングは環状の内輪及び外輪と、両者が互いに滑り回転するように両者の間に介在するボールとを有し、内輪の内側にロータシャフトが嵌装されている。これにより、ロータシャフトとその端部にそれぞれ設けられた両インペラとボールベアリングの内輪とが一体的に回転するように回転体アッシーを形成している。そして、ボールベアリングの外輪と軸受ハウジングとの間にはオイルが充填されてなるオイルフィルムダンパが形成されており、回転体アッシーの振動を抑制するダンピング効果を奏するように構成されている。
特開2012−92934号公報
上記構成では、オイルフィルムダンパは、ボールベアリングの外輪と軸受ハウジングとの間に形成されている。したがって、オイルフィルムダンパの内側に位置する部品全体は、ロータシャフト及び両インペラに加えてボールベアリングを含んでいるため、オイルフィルムダンパ内側の部品全体の質量が比較的大きくなっている。また、ボールベアリングの外輪の外径は、その内輪の内径よりも充分大きいため、オイルフィルムダンパとボールベアリングの外輪との接触面積は比較的大きくなる。そのため、オイルフィルムダンパと外輪との間に生じる粘性力が大きくなりやすく、特に低温時にはかかる粘性の増大が顕著である。
一方、回転体アッシーには少なからず必ず残留アンバランス(不釣合い)が存在することから、回転体アッシーの径方向における質量中心はロータシャフトの軸心(図心)からずれた位置に位置している。そのため、回転体アッシーが軸回転するときは、ロータシャフトの軸心からずれた質量中心を通る軸線を中心とする偏重心回転をしようとする。しかし、オイルフィルムダンパ内側の部品の(慣性)質量が大きく、上記粘性力が高い場合には、回転体アッシーは偏重心回転が阻害されて、図心に近い位置を中心に回転せざるを得なくなる。そして、ロータシャフトの両端に設けられた両インペラは片持ち梁の状態となっているため、かかる場合には、両インペラはロータシャフトの回転に伴って大きく振れ回ることとなる。これにより、回転初期に異音が発生したり、両インペラがハウジングに接触して破損したりするおそれがあり、これらは低温時にはより顕著となる。そして、両インペラの破損を防止するには、両インペラとハウジングとの間隙(チップクリアランス)を大きくする必要がある。しかし、チップクリアランスを大きくすると、ターボチャージャの運転効率の低下を招くこととなる。
このような異音の発生や運転効率の低下を防止するには、回転体アッシーの偏重心回転を阻害しないように、回転体アッシーの質量中心とロータシャフトの軸心とのずれが極めて小さくなるように、回転体アッシーの質量バランスを調整することが考えられる。しかし、かかる質量バランスの調整には高い精度が要求されることとなり、コスト高となる。
また、オイルフィルムダンパの内側と外側の部品間の共回りのために、ロータシャフトにねじ穴加工などをすると、回転体アッシーの質量バランスの調整に一層の手間がかかり、コスト高となる。また、ロータシャフトにねじ穴加工をすると、当該ねじ穴への応力集中によってロータシャフトの疲労強度の低下を招くおそれがある。この場合には、疲労強度の低下を補うために予めロータシャフトの径を大きくして十分な疲労強度を確保することが考えられる。しかしながら、ロータシャフトの径を大きくするとボールベアリングも大型化するため、オイルフィルムダンパとボールベアリングとの接触面積が大きくなり、両者の間に生じる粘性力が大きくなり、ターボチャージャの運転効率の低下を招くこととなる。また、ロータシャフトは高速回転するため、ロータシャフトに直接締結されたねじにはゆるみが生じやすいという問題もある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、異音の発生防止や運転効率の維持が図られるとともに、製造コストの低減が図られるターボチャージャ用軸受機構を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一端にタービンインペラが取り付けられ、他端にコンプレッサインペラが取り付けられたロータシャフトと、
互いに相対的に回転可能に支持された内輪と外輪とを備えると共に、上記内輪に上記ロータシャフトが挿通されているボールベアリングと、
上記外輪を保持するリテーナと、
上記ロータシャフト、上記ボールベアリング及び上記リテーナを収納するハウジングと、
を備え、
上記内輪の内周面と上記ロータシャフトの外周面との間にはオイルが膜状に介在してオイルフィルムダンパが形成されるとともに、上記内輪が上記オイルフィルムダンパを介して、上記ロータシャフトの回転に伴って連れ回り可能に構成されており、
上記内輪の内周面と上記ロータシャフトの外周面との間には、両者が摩耗することを抑制する摩耗抑制部材が設けられている、ターボチャージャ用軸受機構にある。
上記一の態様のターボチャージャ用軸受機構によれば、オイルフィルムダンパがボールベアリングの内輪とロータシャフトとの間に形成されていることから、オイルフィルムダンパ内側の部品には、ボールベアリングやリテーナが含まれておらず、オイルフィルムダンパ内側の部品の(慣性)質量が比較的小さくなっている。また、ボールベアリングの内輪の内径は、その外輪の外径に比べて充分小さいため、オイルフィルムダンパとロータシャフトの外周面との接触面積が比較的小さくなっている。これらにより、ボールベアリングの内輪とロータシャフトの外周面との間に生じる粘性力を比較的小さくすることができる。
そして、上記粘性力を小さくできることにより、回転体アッシーが質量中心を中心に回転するのを阻害する力が低減されるため、また、オイルフィルムダンパ内側の部品の(慣性)質量が比較的小さくなっているので、回転体アッシーが偏重心回転しやすくなる。その結果、ロータシャフトの回転に際して、ロータシャフトの両端に設けられた両インペラが大きく振れ回ることが抑制されることから、異音の発生が防止されるとともに、各インペラとハウジングとのチップクリアランスが最適化されて運転効率の向上が図られる。また、上述の如く、回転体アッシーが偏重心回転しやすくなっていることから、回転体アッシーの質量バランスの調整にそれほど高い精度を要しないため、当該質量バランスの調整が容易となり、製造コストの低減を図ることができる。
また、上述の如く、オイルフィルムダンパとロータシャフトの外周面との間に生じる粘性力を比較的小さくできることにより、回転体アッシーの回転レスポンスの向上が期待できるため、内燃機関の過渡性能の向上に寄与しうる。
さらに、低温時などのオイルの粘性が高くなりやすい場合には特に、上記粘性力を小さくできることにより、回転体アッシーに対するオイルダンピング効果を充分に発揮させることができる。
そして、上記ターボチャージャ用軸受機構では、内輪が、オイルフィルムダンパを介して、ロータシャフトの回転に伴って連れ回りするように構成されている。具体的には、オイルフィルムダンパにおけるフリクション(すなわち、ボールベアリングの内輪とロータシャフトとの間のフリクション)は、ボールベアリングにおけるフリクション(すなわち、内輪と外輪との間のフリクション)よりも大きい。そのため、ロータシャフトが回転すると、ボールベアリングにおいて内輪と外輪との間に相対回転が生じて、オイルフィルムダンパにおける内輪とロータシャフトとの間の相対回転が抑制されるため、内輪がオイルフィルムダンパのみを介してロータシャフトの回転に伴って連れ回りすることができる。したがって、内輪をロータシャフトと連れ回りさせるために両者を係合させる機構を別途設ける必要がない。例えば、ロータシャフトと内輪とを係合させるためのねじ穴加工をロータシャフトに施したり、内輪の端部とオイルスリンガーとを係合させるための加工を内輪の端部に施したり、内輪の端部とカラーとを係合させるための加工を内輪の端部やカラーに施す必要がない。そのため、加工費用が不要となるとともに、回転体アッシーの質量バランスの調整が容易となり、製造コストを低減できる。
また、ロータシャフトへのねじ穴加工が不要となることにより、ねじ穴加工を施す場合に比べてロータシャフトの疲労強度の向上が図られる。そして、当該疲労強度の向上が図られるため、ロータシャフトの径を大きくする必要がないことから、ボールベアリングを小型化でき、オイルフィルムダンパとボールベアリングとの接触面積を小さくできる。その結果、両者の間に生じる粘性力を小さくすることができ、ターボチャージャの運転効率の向上を図ることができる。また、ロータシャフトの高速回転によるねじのゆるみを考慮する必要がない。
さらに、内輪の内周面とロータシャフトの外周面との間には、両者の摩耗を抑制する摩耗抑制部材が設けられている。これにより、エンジンの運転開始時や冷間運転時においてオイルフィルムダンパへのオイル供給が十分でない場合や急加速させた場合に、ロータシャフトの回転に伴って両インペラの振れ回りが大きくなっても、摩耗抑制部材によりロータシャフトの外周面が内輪の内周面に直接接触することが抑制されて、両者が摩耗することが抑制される。また、万が一、ボールベアリングのボール部に異物が付着して内輪と外輪とが相対回転できなくなり、ロータシャフトがオイルフィルムダンパを介して内輪に対して相対的に回転することとなった場合に、摩耗抑制部材により内輪の内周面とロータシャフトの外周面との直接接触が防止されて、両者が摩耗することが抑制される。
本発明によれば、異音の発生防止や運転効率の向上が図られるとともに、製造コストの低減が図られるターボチャージャ用軸受機構を提供できる。
実施例1における、ターボチャージャ用軸受機構の断面模式図。 図1における、オイルフィルムダンパ近傍の拡大図。 実施例1における、リテーナ、ボールベアリング及び摩耗抑制部材の斜視図。 実施例1における、カラーの斜視図。 実施例2における、オイルフィルムダンパ近傍の拡大図。
上記摩耗抑制部材は、上記内輪及び上記ロータシャフトの少なくとも一方の形成材料と異なる材料からなることが好ましい。この場合には、ロータシャフトの外周面と内輪の内周面とが接触する場合に、両者が融着して再び引き離されて生じる凝着摩耗等を確実に抑制することができる。
上記摩耗抑制部材は、上記内輪及び上記ロータシャフトの一方に圧入されたブッシュからなることとすることができる。この場合には、摩耗抑制部材を簡易な構成で容易に取り付けすることができるため、組み付け作業性を向上させることができる。
上記摩耗抑制部材は、上記内輪の内周面又は上記ロータシャフトの外周面の一方を被覆しているコーティング材からなることとすることができる。この場合には、予め内輪の内周面又はロータシャフトの外周面の一方に摩耗抑制部材を形成しておくことにより、組み付け作業性を一層向上させることができる。また、摩耗抑制部材の厚さを薄くしやすいため、装置の大型化を抑制できる。
(実施例1)
実施例に係るターボチャージャ用軸受機構1につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例のターボチャージャ用軸受機構1は、図1に示すように、ロータシャフト10と、ボールベアリング20と、リテーナ60と、ハウジング30とを備える。
ロータシャフト10は、一端10aにタービンインペラ11が取り付けられ、他端10bにコンプレッサインペラ12が取り付けられている。
ボールベアリング20は、2個備えられ、互いに相対的に回転可能に支持された内輪21と外輪22とを備える。内輪21にはロータシャフト10が挿通されている。
リテーナ60は、外輪22を保持している。
ハウジング30は、ロータシャフト10、ボールベアリング20、及びリテーナ60を収納して、軸受ハウジングを構成している。
内輪21の内周面25とロータシャフト10の外周面10cとの間にはオイルが膜状に介在してオイルフィルムダンパ50が形成されている。
内輪21は、オイルフィルムダンパ50を介して、ロータシャフト10の回転に伴って連れ回り可能に構成されている。
そして、内輪21の内周面25とロータシャフト10の外周面10cとの間には、両者が摩耗することを抑制する摩耗抑制部材55が設けられている。本例では、後述するように、内輪21に摩耗抑制部材55が取り付けられている。
以下、本例のターボチャージャ用軸受機構1につき、詳述する。
図1に示すように、ロータシャフト10の一端10aには、タービンインペラ11が一体的に設けられている。タービンインペラ11はタービンハウジング33内に収納されている。一方、ロータシャフト10の他端10bは、カラー13及びコンプレッサインペラ12に挿通されており、これらは軸端ナット14によって抜け及び回転止めされている。そして、コンプレッサインペラ12はコンプレッサハウジング34に収納されている。タービンハウジング33とコンプレッサハウジング34との間には、ロータシャフト10の軸受ハウジングとしてのハウジング30が設けられている。
図1に示すように、ハウジング30内には、リテーナ60が設けられている。図1、図3に示すように、リテーナ60は略円筒状を成しており、その内側にロータシャフト10が挿通配置されている。リテーナ60の軸方向Xの両端にはそれぞれ凹部68が形成されている。凹部68は、ボールベアリング20の外輪22に沿っており、図1、図3に示すように、ボールベアリング20が嵌入されている。これにより、リテーナ60に2個のボールベアリング20が保持されている。
ボールベアリング20は、本例では、図2、図3に示すように、単列であって、内輪21、外輪22、回転子23、保持器24を有しており、アンギュラ玉軸受を形成している。内輪21及び外輪22は環状を成している。内輪21と外輪22との間には、保持器24を介してボール状の回転子23が介設されている。これにより、内輪21と外輪22とは回転子23を介して相対的に回転可能に構成されている。そして、外輪22は、ボールベアリング20がリテーナ60の凹部68に嵌入されることによりリテーナ60に固定されている。そして、図1に示すように、外輪22は、外輪22に当接するようにハウジング30に形成された外輪当接部35と、ハウジング30に取り付けられたプレート70とによってリテーナ60を介して軸方向Xに挟持されている。
図1に示すように、ボールベアリング20は2個備えられており、軸方向Xにおいて互いに反対向きに嵌入されている。すなわち、タービンインペラ11側のボールベアリング20は、タービンインペラ11側からコンプレッサインペラ12側に向かうアキシャル荷重を支持できるように構成されている。一方、図1、図2に示すように、コンプレッサインペラ12側のボールベアリング20は、コンプレッサインペラ12側からタービンインペラ11側に向かうアキシャル荷重を支持できるように構成されている。これらにより、2個のボールベアリング20により、ラジアル荷重とともに、両方向のアキシャル荷重を支持できるようなっている。
図1、図2に示すように、内輪21の内側には、摩耗抑制部材55が設けられている。本例では、図3に示すように、摩耗抑制部材55は筒状を成したブッシュからなる。摩耗抑制部材55の外径は、内輪21の内径とほぼ一致している。そして、図2、図3に示すように、摩耗抑制部材55は、内輪21の内側に嵌入されている。摩耗抑制部材55の軸方向Xの長さは、内輪21の軸方向Xの長さと同一であることが好ましい。そして、摩耗抑制部材55は、内輪21及びロータシャフト10の両方の形成材料と異なる材料からなっている。本例では、内輪21は鉄合金からなり、後述のロータシャフト10はクロム鋼やモリブデン鋼等からなり、摩耗抑制部材55は青銅、黄銅などの銅系合金からなっている。なお、摩耗抑制部材55は、例えば、ポリイミド樹脂などの樹脂材料からなっていてもよい。
図1、2に示すように、摩耗抑制部材55及びリテーナ60の内側には、ロータシャフト10が挿通配置されている。ロータシャフト10は、一端10a側に大径部10eを有し、他端10b側に小径部10fを有する。小径部10fは大径部10eの直径よりも小さい直径を有しており、大径部10eと小径部10fとの間には、段差部10gが形成されている。コンプレッサインペラ12は小径部10fに設けられており、コンプレッサインペラ12と段差部10gとの間には環状部材としてのカラー13が設けられている。カラー13は、コンプレッサインペラ12とともに軸端ナット14により小径部10fに固定されている。
図1に示すように、ロータシャフト10の一端10aには拡径部111が設けられている。拡径部111はロータシャフト10の一端10aに溶接されて固定されている。拡径部111には、タービンインペラ11が接合されている。拡径部111には、オイルスリンガー8が形成されている。なお、拡径部111をロータシャフト10と一体的に形成するとともに、拡径部111にタービンインペラ11を溶接により接合してもよい。
図1、図2に示すように、ロータシャフト10の大径部10eと対向する位置にリテーナ60及び2個のボールベアリング20が位置している。内輪21に圧入された摩耗抑制部材55の内径は、ロータシャフト10の大径部10eの外径よりも0.05〜0.1mm程度大きくなっている。2個のボールベアリング20の間におけるリテーナ60の内周面65の内径は、ロータシャフト10の大径部10eの外径よりも0.2〜0.3mm程度以上大きくなっている。したがって、リテーナ60の内周面65とロータシャフト10の大径部10eの外周面10cとの間の隙間Qは、摩耗抑制部材55と外周面10cとの間の隙間Pの2倍以上となっている。両間隙P、Qは、内輪21の中心とロータシャフト10の中心とを合わせた静止状態において、周方向に一定の大きさとなっている。
摩耗抑制部材55とロータシャフト10との間に形成された隙間Pにはオイルが膜状に介在して、オイルフィルムダンパ50がそれぞれ形成されている。図2に示すように、オイルフィルムダンパ50は、リテーナ60に形成されたオイル供給路61から供給されたオイルが、内側面取り部211を介して摩耗抑制部材55とロータシャフト10との間に入り込んで、隙間Pに到達することにより形成される。
図1、図2に示すように、オイル供給路61は、リテーナ60の鉛直方向の上部に凹状に形成されたオイル貯留部62と、リテーナ60の内側(すなわち、ロータシャフト10が位置する貫通部)とを連通している。そして、本例では、オイル供給路61はリテーナ60を直線状に貫通しており、ロータシャフト10に近づくほどオイルフィルムダンパ50に近づくように傾斜して形成されている。オイル供給路61の出口(オイル供給路61におけるロータシャフト10側の端部)は、オイル供給路61を流通するオイルをオイルフィルムダンパ50に向けて吐出するように開口したオイル吐出口611を形成している。なお、リテーナ60のオイル貯留部62はハウジング30の上側孔31と連通しており、該上側孔31を介してオイルが供給されるように構成されている。上側孔31は栓64により、閉じられている。なお、栓64は着脱可能となっている。
図1、図2に示すように、リテーナ60の内周面65が直接ロータシャフト10の外周面10cに対向している。これにより、内周面65に開口しているオイル供給路61のオイル吐出口611から吐出されるオイルが、直接ロータシャフト10の外周面10cに吐出されて、クサビ効果によってオイルフィルムダンパ50に積極的に供給される。
本例では、図1に示すように、オイル供給路61は、軸方向Xの両端に形成されたオイルフィルムダンパ50のそれぞれにオイルを供給するように、2か所に設けられている。リテーナ60の鉛直方向の下部には、ボールベアリング20回りからオイルを排出するオイル排出路63が形成されている。オイル排出路63の下方には、ハウジング30の下側孔32及びハウジング30の外部に開口するオイル排出口63bが形成されている。なお、2か所のオイル供給路61の間に、軸方向Xに垂直に延びる補助オイル供給路を形成してもよい。
図1に示すように、2か所のオイル供給路61はいずれも、オイル貯留部62からそれぞれのオイルフィルムダンパ50に向かって直線状に形成されている。そして、2か所のオイル供給路61のうち、図2に示すように、コンプレッサインペラ12側のオイルフィルムダンパ50に向かうオイル供給路61において、その貫通方向に平行な仮想線である中心線Lは直線状となっている。そして、中心線Lはロータシャフト10の軸心10dに対して傾斜している。中心線Lと軸心10dとのなす角αは45°以下とすることが好ましく、30°以下とすることがより好ましく、本例では、αは30°である。なお、タービンインペラ11側のオイルフィルムダンパ50に向かうオイル供給路61も同様に形成されている。
図2に示すように、コンプレッサインペラ12側のボールベアリング20において、内輪21には、オイル供給路61の吐出口611に近い側の軸方向Xの端部に、内輪21の内側角部を面取りしてなる内側面取り部211が形成されている。内側面取り部211は内輪21の内側角部の全域に形成されている。そして、内輪21における吐出口611に近い側の軸方向Xの端面21dと、当該ボールベアリング20が配置される凹部68の軸方向Xにおいて端面21dと対向する壁面68aとの間には若干のクリアランスが設けられている。さらに、図2に示すように、凹部68における内周面65側の角部68bは、径方向において、内輪21の端面21dよりも径方向内側に位置している。すなわち、角部68bは、径方向において、内側面取り部211の外周端よりも径方向内側に位置している。そのため、上述のように、内輪21の端面21dと対向する壁面68aとの間には若干のクリアランスが設けられているが、吐出口611から吐出されたオイルは、内側面取り部211に沿ってオイルフィルムダンパ50に積極的に供給される。なお、タービンインペラ11側のボールベアリング20も同様に構成されている。
図2に示すように、コンプレッサインペラ12側において、オイルフィルムダンパ50に供給されたオイルは、オイルフィルムダンパ50におけるコンプレッサインペラ12側の端部52から排出され、カラー13に形成されたオイル排出溝131を介してロータシャフト10の径方向外側に飛散される。これにより、オイルフィルムダンパ50から積極的にオイルが排出されることとなる。オイル排出溝131は、図4に示すように、カラー13におけるボールベアリング20との対向部を凹状に切り欠いて形成されている。本例では、4個のオイル排出溝131が、カラー13の直径方向に沿うとともに周方向に等間隔に形成されている。なお、コンプレッサインペラ12側において、カラー13におけるオイル排出溝131に替えて、カラー13に対向するボールベアリング20の内輪21の軸方向端部21bにオイル排出溝131と同様のオイル排出溝を形成してもよい。
一方、タービンインペラ11側では、図示しないが、オイルフィルムダンパ50に供給されたオイルは、オイルフィルムダンパ50におけるタービンインペラ11側の端部から排出され、内輪21に形成されたオイル排出溝219(図1、図3参照)を介してロータシャフト10の径方向外側に飛散される。これにより、オイルフィルムダンパ50から積極的にオイルが排出されることとなる。オイル排出溝219は、図3に示すように、内輪21におけるタービンインペラ11側の軸方向端部21cを凹状に切り欠いて形成されている。本例では、4個のオイル排出溝219が、内輪21の直径方向に沿うとともに周方向に等間隔に形成されている。なお、内輪21におけるオイル排出溝219に替えて、内輪21に対向する拡径部111にオイル排出溝219と同様のオイル排出溝を形成してもよい。
ロータシャフト10は以下のようにハウジング30に組み付けられる。まず、図3に示すように、ボールベアリング20における内輪21の内側に摩耗抑制部材55を圧入し、リテーナ60の両端に上述の如く互いに逆向きにボールベアリング20を嵌入する。そして、ボールベアリング20を取り付けたリテーナ60をハウジング30に挿入する。図1に示すように、タービンインペラ11側のボールベアリング20の外輪22はリテーナ60の先端66よりも軸方向Xに若干突出しており、外輪22がハウジング30の底部である外輪当接部35に当接した状態となる。コンプレッサインペラ12側のボールベアリング20の外輪22もリテーナ60の先端67よりも軸方向Xに若干突出しており、プレート70がボルト71でハウジング30に取り付けられることにより、外輪22がプレート70に当接した状態となる。これにより、2個のボールベアリング20及びリテーナ60がプレート70とハウジング30で挟み込まれ、位置決めされて固定される。
その後、タービンインペラ11が取り付けられたロータシャフト10を、タービンハウジング33側からハウジング30に挿入する。そして、カラー13及びコンプレッサインペラ12を軸端ナット14で締め付け固定する。
図2に示すように、コンプレッサインペラ12側のボールベアリング20において、外輪22がリテーナ60の先端67よりも軸方向Xに若干突出しているため、内輪21とカラー13との間には若干のクリアランスが設けられている。同様に、図1に示すように、タービンインペラ11側のボールベアリング20においても、外輪22がリテーナ60の先端66よりも軸方向Xに若干突出しているため、内輪21と拡径部111との間に若干のクリアランスが設けられている。そして、上述のごとく、両方のボールベアリング20において、内輪21における吐出口611に近い側の軸方向Xの端面21dと、当該ボールベアリング20が配置される凹部68における端面21dに対向する壁面68aとの間にも若干のクリアランスが設けられている。
上述のように2個のボールベアリング20の内輪21に対して、それぞれ上記クリアランスが設けられていることにより、両内輪21がスラスト方向に若干動くことができる。そのため、2個のボールベアリング20がアキシャル荷重を確実に支持することができるようになっている。
次に本例のターボチャージャ用軸受機構1の作用効果を詳述する。
本例のターボチャージャ用軸受機構1によれば、オイルフィルムダンパ50がボールベアリング20の内輪21とロータシャフト10との間(隙間P)に形成されているため、オイルフィルムダンパ50内側の部品はロータシャフト10とロータシャフト10に取り付けられたタービンインペラ11及びコンプレッサインペラ12とからなり、オイルフィルムダンパ50内側の部品にボールベアリング20(内輪21、外輪22、回転子23、保持器24等)は含まれていない。そのため、オイルフィルムダンパ50内側の部品の(慣性)質量が比較的小さくなっている。また、ボールベアリング20の内輪21の内径は、外輪22の外径に比べて充分小さいため、オイルフィルムダンパ50とロータシャフト10の外周面10cとの接触面積が比較的小さくなっている。これらにより、内輪21とロータシャフト10との間に生じる粘性力を比較的小さくできる。
そして、上記粘性力を小さくできることにより、オイルフィルムダンパ50内側の部品により構成される回転体アッシー100が質量中心を中心に回転するのを阻害する力が低減されるので、また、オイルフィルムダンパ50内側の部品の(慣性)質量が比較的小さくなっているので、小さいエネルギーでも回転体アッシー100が偏重心回転しやすくなる。その結果、ロータシャフト10の回転に際して、ロータシャフト10の両端にそれぞれ設けられた両インペラ11、12が大きく振れ回ることが抑制される。その結果、異音の発生が防止されるとともに、各インペラ11、12とそれぞれのハウジング33、34とのチップクリアランスを大きくとる必要がないため、運転効率の向上を図ることができる。また、コンプレッサハウジング34にアブレーダブルシールが備えられる場合には、コンプレッサインペラ12が当該アブレーダブルシールに対して過度に接触することが防止されるため、コンプレッサインペラ12の破損やアブレーダブルシールの過度な摩耗が防止される。また、上述の如く、回転体アッシー100が偏重心回転しやすくなっていることから、回転体アッシー100の質量バランスの調整にそれほど高い精度を要しないため、当該質量バランスの調整が容易となり、製造コストの低減を図ることができる。
また、上述の如く、オイルフィルムダンパ50と回転体アッシー100との間に生じる粘性力を比較的小さくできることにより、回転体アッシー100の回転レスポンスの向上が期待できるため、内燃機関の過渡性能の向上に寄与しうる。
さらに、低温時などのオイルの粘性が高くなりやすい場合には特に、上記粘性力を小さくできることにより、回転体アッシー100に対するオイルダンピング効果を有効に奏することができる。
そして、内輪21が、オイルフィルムダンパ50を介して、ロータシャフト10の回転に伴って連れ回り可能に構成されている。具体的には、オイルフィルムダンパ50におけるフリクション(すなわち、内輪21とロータシャフト10との間のフリクション)は、ボールベアリング20におけるフリクション(すなわち、内輪21と外輪22との間のフリクション)よりも大きい。そのため、ロータシャフト10が回転すると、ボールベアリング20において内輪21と外輪22との間に相対回転が生じて、オイルフィルムダンパ50における内輪21とロータシャフト10との間に相対回転が抑制されるため、内輪21がオイルフィルムダンパ50のみを介してロータシャフト10の回転に伴って連れ回りすることができる。したがって、内輪21をロータシャフト10と連れ回りさせるために両者を係合させる機構を別途設ける必要がない。例えば、ロータシャフト10と内輪21とを係合させるためのねじ穴加工をロータシャフト10に施したり、内輪21の端部とオイルスリンガー8とを係合させるための加工を内輪21の端部に施したり、内輪21の端部とカラー13とを係合させるための加工を内輪21の端部やカラー13に施す必要がない。そのため、加工費用が不要となるとともに、回転体アッシー100の質量バランスの調整が容易となり、製造コストを低減できる。
また、ロータシャフト10へのねじ穴加工が不要となるため、ねじ穴加工を施す場合に比べてロータシャフト10の疲労強度の向上が図られる。そして、当該疲労強度の向上が図られるため、ロータシャフト10の径を大きくする必要がないことから、ボールベアリング20を小型化でき、オイルフィルムダンパ50とボールベアリング20との接触面積を小さくできる。その結果、両者の間に生じる粘性力を小さくすることができ、ターボチャージャ1の運転効率の向上を図ることができる。また、ロータシャフト10の高速回転によるねじのゆるみを考慮する必要がない。
さらに、内輪21の内周面25とロータシャフト10の外表面10cとの間には、両者の摩耗を抑制する摩耗抑制部材55が設けられている。これにより、エンジンの運転開始時や冷間運転時においてオイルフィルムダンパ50へのオイル供給が十分でない場合や急加速させた場合に、ロータシャフト10の回転に伴って両インペラ11、12の振れ回りが大きくなっても、摩耗抑制部材55によりロータシャフト10の外表面10cが内輪21に直接接触することが防止されて、ロータシャフト10の外表面10c及び内輪21の両者が摩耗することが抑制される。また、万が一、ボールベアリング20の回転子23に異物が付着して内輪21と外輪22とが相対回転できなくなり、ロータシャフト10がオイルフィルムダンパ50を介して内輪21に対して相対的に回転することとなった場合に、摩耗抑制部材55により内輪21の内周面25とロータシャフト10の外表面10cとの直接接触が防止されて、両者が摩耗することが抑制される。
また、本例では、摩耗抑制部材55は、ロータシャフト10の形成材料と異なる材料からなっている。これにより、ロータシャフト10の外周面10cと内輪21の内周面25とが接触することにより両者が融着して再び引き離されて生じる凝着摩耗を確実に抑制することができる。
また、本例では、摩耗抑制部材55は、内輪21に圧入されたブッシュからなる。これにより、摩耗抑制部材55を簡易な構成で容易に取り付けすることができるため、組み付け作業性を向上させることができる。なお、摩耗抑制部材55をロータシャフト10に圧入されたブッシュからなることとしてもよい。この場合も、本例と同様の作用効果を奏する。
また、本例では、リテーナ60は、ロータシャフト10が挿通配置される貫通孔を有する円筒状をなしており、2個のボールベアリング20は、リテーナ60の軸方向Xの両端にそれぞれ位置している。これにより、2個のボールベアリング20によってリテーナ60の両端でロータシャフト10が軸受けされるため、ロータシャフト10の回転の安定性が向上する。
また、本例では、リテーナ60は、オイルフィルムダンパ50に向けてオイルを吐出してオイルフィルムダンパ50を流通するオイルを供給するオイル供給路61を有する。これにより、オイル供給路61から吐出されたオイルが内輪21の内側のオイルフィルムダンパ50に積極的に注入されるクサビ効果が奏されるため、オイルフィルムダンパ50におけるオイルの潤滑性が向上する。
また、本例では、内輪21は、オイル供給路61の吐出口611に近い側の軸方向Xの端部に、内輪21の内側角部を面取りしてなる内側面取り部211を有する。これによりは、オイル供給路61から吐出されたオイルが内輪21の内側のオイルフィルムダンパ50に注入されやすくなるため、上記クサビ効果によってオイルフィルムダンパ50におけるオイルの潤滑性が一層向上する。
以上のように、本例によれば、異音の発生防止や運転効率の向上が図られるとともに、製造コストの低減が図られるターボチャージャ用軸受機構1を提供できる。
なお、本例では、ボールベアリング20は2個備えられていることとしたが、これに替えて、本例におけるそれぞれの内輪21が互いに連結してなる筒状の内輪を備え、当該内輪がリテーナ60の内側に挿通されて配置されているとともに、本例と同様の外輪22が備えられており、リテーナ60の軸方向X両端にオイルフィルムダンパ50が形成された構成を採用してもよい。この場合においても本例と同等の作用効果を奏する。
(実施例2)
本例では、ブッシュからなる摩耗抑制部材55(図1参照)に替えて、図5に示すように、内輪21の内周面25を被覆するコーティング材からなる摩耗抑制部材550を採用してもよい。本例では、摩耗抑制部材550は、内輪21の内周面25に固体潤滑処理を施して形成されている。固体潤滑処理は、二硫化モリブデン、黒鉛(グラファイト)、フッ素樹脂(四フッ化エチレン等)、二硫化タングステン、金属酸化物などの固体潤滑剤を所定の有機樹脂に分散させて得られた溶液を塗布して乾燥させることにより行うことができる。なお、固体潤滑処理は、複数種類の固体潤滑剤を所定の有機樹脂に分散させたものを用いて行ってもよい。
本例のターボチャージャ用軸受機構1によっても、摩耗抑制部材55がブッシュからなることによる作用効果を除いて、実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。さらに、本例では、摩耗抑制部材550が、内輪21の内周面25を被覆しているコーティング材からなるため、予め内輪21の内周面25に摩耗抑制部材を形成しておくことにより、組み付け作業性を一層向上させることができる。また、摩耗抑制部材550の厚さを薄くしやすいため、装置の大型化を抑制できる。なお、内輪21の内周面25を被覆するコーティング材からなる摩耗抑制部材550に替えて、ロータシャフト10の外周面10cを被覆するコーティング材からなる摩耗抑制部材を採用してもよい。これらの場合も、本例と同等の作用効果を奏する。
また、本例では、摩耗抑制部材550は、固体潤滑処理により形成されている。これにより、摩耗抑制部材550の寿命が長く、耐荷重が大きく、摩擦係数が高く、耐食性が良く、使用温度範囲が広く、オイルによる汚染に強いという効果を奏する。また、摩耗抑制部材550は内輪21の内周面25又はロータシャフト10の外周面10cに金属メッキを施すことにより形成してもよい。この場合には、摩耗抑制部材550を安価に形成することができる。
1 ターボチャージャ用軸受機構
10 ロータシャフト
10c 外周面
100 回転体アッシー
11 タービンインペラ
12 コンプレッサインペラ
13 カラー
131、219 オイル排出路
20 ボールベアリング
21 内輪
211 内側面取り部
22 外輪
25 内周面
30 ハウジング
50 オイルフィルムダンパ
55、550 摩耗抑制部材
60 リテーナ

Claims (4)

  1. 一端にタービンインペラが取り付けられ、他端にコンプレッサインペラが取り付けられたロータシャフトと、
    互いに相対的に回転可能に支持された内輪と外輪とを備えると共に、上記内輪に上記ロータシャフトが挿通されているボールベアリングと、
    上記外輪を保持するリテーナと、
    上記ロータシャフト、上記ボールベアリング及び上記リテーナを収納するハウジングと、
    を備え、
    上記内輪の内周面と上記ロータシャフトの外周面との間にはオイルが膜状に介在してオイルフィルムダンパが形成されるとともに、上記内輪が上記オイルフィルムダンパを介して、上記ロータシャフトの回転に伴って連れ回り可能に構成されており、
    上記内輪の内周面と上記ロータシャフトの外周面との間には、両者が摩耗することを抑制する摩耗抑制部材が設けられている、ターボチャージャ用軸受機構。
  2. 上記摩耗抑制部材は、上記内輪及び上記ロータシャフトの少なくとも一方の形成材料と異なる材料からなる、請求項1に記載のターボチャージャ用軸受機構。
  3. 上記摩耗抑制部材は、上記内輪及び上記ロータシャフトの一方に圧入されたブッシュからなる、請求項1又は2に記載のターボチャージャ用軸受機構。
  4. 上記摩耗抑制部材は、上記内輪の内周面又は上記ロータシャフトの外周面の一方を被覆しているコーティング材からなる、請求項1又は2に記載のターボチャージャ用軸受機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7490366B2 (ja) 2020-01-06 2024-05-27 住友重機械工業株式会社 アクチュエータ

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