JP2017223173A - 送風機および冷凍サイクル装置の室外機 - Google Patents

送風機および冷凍サイクル装置の室外機 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルマウスで発生する摩擦損失を低減することによって、騒音の低減および効率の向上を実現する送風機および冷凍サイクル装置の室外機を得る。【解決手段】送風機100は、プロペラファン1と、ベルマウス13と、を備え、ベルマウスは、入口部18と、出口部19と、ダクト部17と、を有し、入口縮小率L2/L1が最大値を有する回転角度位置で、他の回転角度位置よりも出口長さHが小さく、かつ、フレア角度Θが最大値よりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、プロペラファンとベルマウスとを備えた送風機およびそれを用いた冷凍サイクル装置の室外機に関する。
プロペラファンを備えた送風機あるいは空気調和装置は、外形が四角形であることが多く、内部を通過する気流の風路も断面四角形になる。この場合には、丸型のファンによって送風すると、風の乱れによる損失が発生する。従来、ファン実装時の消費電力の低減と送風時の騒音を低減するための手段として、たとえば特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された技術では、ベルマウスの出口部の一部をフレア状とし、ファンから吹き出した気流を整流する。
また、特許文献2に開示された技術では、ベルマウスの断面形状がファンの回転方向に非軸対称とされ、吸込および吹出風量分布が考慮されている。
特開平10−68537号公報 特開2015−129504号公報
送風機あるいは空気調和装置の風量を増やすように、ファンの送風量を増やすためには、大きなファンを使うのが好ましい。しかし、ファンを搭載する筐体は、設置制約あるいは効率を考慮して四角形であることが多い。ファンは、丸型である。このため、ファンを囲む風路は、円筒状ではなく、非軸対称の風路になる場合がある。特許文献2に開示された技術のようにベルマウスが非軸対称になると、局所的に流路が狭くなり、摩擦損失が大きくなる。
特許文献1に開示された技術のようなベルマウスの場合には、出口部のフレア角度が非軸対称であり、入口部のアール形状が周方向に同じである。このため、周方向に均一に気流が流れる。フレア角度が小さい箇所は、フレア角度が大きい箇所に比べて流路面積が小さく、風速が高くなる。よって、局所的に摩擦損失が大きい箇所が発生し、送風機全体としての摩擦損失が大きくなる可能性がある。
特許文献2に開示された技術のようなベルマウスの場合には、出口部の形状がほぼ円筒状である。このため、吸い込み風量が多く、風速が高い箇所で摩擦損失が大きくなる可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、ベルマウスで発生する摩擦損失を低減することによって、騒音の低減および効率の向上を実現する送風機および冷凍サイクル装置の室外機を得ることを目的とする。
本発明の送風機は、回転軸に設置されるボスの周りに翼を取り付けたプロペラファンと、前記プロペラファンを囲むベルマウスと、を備え、前記ベルマウスは、流路面積が下流に向かうに従い縮小する入口部と、流路面積が下流に従い拡大するフレア状の出口部と、前記入口部と前記出口部との間を繋ぐダクト部と、を有し、前記回転軸を含む平面で切った前記ベルマウスの断面において、フレア状の前記出口部と前記回転軸の軸方向とがなす角度をフレア角度、前記出口部の前記回転軸の軸方向長さを出口長さ、前記入口部の上流端の流路の開口半径に対する前記入口部の下流端の流路の開口半径の比を入口縮小率としたとき、前記入口縮小率および前記フレア角度は、前記断面の回転角度位置によって変化して、それぞれが最大値と最小値とを有し、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置で、他の回転角度位置よりも出口長さが小さく、かつ、前記フレア角度が最大値よりも小さいものである。
本発明の冷凍サイクル装置の室外機は、上記の送風機を備えたものである。
本発明に係る送風機および冷凍サイクル装置の室外機によれば、回転軸を含む平面で切ったベルマウスの断面において、フレア状の出口部と回転軸の軸方向とがなす角度をフレア角度、出口部の回転軸の軸方向長さを出口長さ、入口部の上流端の流路の開口半径に対する入口部の下流端の流路の開口半径の比を入口縮小率としたとき、入口縮小率およびフレア角度は断面の回転角度位置によって変化して、それぞれが最大値と最小値とを有し、入口縮小率が最大値を有する回転角度位置で、他の回転角度位置よりも出口長さが小さく、かつ、フレア角が最大値よりも小さい。これにより、ベルマウスで発生する摩擦損失が低減される。そして、騒音の低減および効率の向上が実現できる。
本発明の実施の形態1に係るプロペラファンを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機の断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機の第1断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機の第2断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機の第1断面での動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る送風機の第2断面での動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係るベルマウスとプロペラファンとを軸方向の下流側から見た図である。 本発明の実施の形態2に係る送風機の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。 本発明の実施の形態3に係る送風機の特性を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る送風機の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。 本発明の実施の形態5に係る送風機の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。 本発明の実施の形態6に係る送風機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態6に係る送風機の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。 本発明の実施の形態6に係る送風機の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。 本発明の実施の形態7に係る送風機の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。 本発明の実施の形態8に係る空気調和装置の室外機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態8に係る空気調和装置の室外機の断面を示す説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るプロペラファン1を示す斜視図である。
図1に示すプロペラファン1は、送風機100に用いられる。プロペラファン1は、中央に円筒状のボス2を有している。ボス2は、回転軸14に設置されている。ボス2は、図示しないファンモータなどの駆動装置のシャフトに接続される。
プロペラファン1は、ボス2の周りに複数の翼3を取り付けている。翼3は、回転方向5に向いた前縁6と、前縁6に向かい合う後縁7と、翼3の外周側の端部である外周端8と、翼3の内周側の端部でありボス2に接続される内周端9と、に囲まれている。翼3は、気流方向10に対して、翼面のうち下流側に面する側を圧力面11と称し、上流側に面する側を負圧面12と称する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る送風機100を示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る送風機100の断面を示す説明図である。
図2に示すように、送風機100は、プロペラファン1と、プロペラファン1を囲むベルマウス13と、を備えている。送風機100は、後述する図17に示す四角形の筐体102から突出し、ベルマウス13で囲まれた非軸対称の風路を実装している。
図3には、図2に示す回転軸14を含む平面で切った径方向の片側の断面が示されている。図3に示す翼3には、プロペラファン1を回転させたときに断面に現れる軌跡である回転投影した状態が示されている。プロペラファン1の外周端8が断面に作る軌跡を外周縁15と称し、プロペラファン1の内周端9が断面に作る軌跡を内周縁16と称する。
プロペラファン1の外周縁15の外側には、翼3を囲むベルマウス13が設置されている。ベルマウス13は、ダクト部17と、入口部18と、出口部19と、の3つから構成されている。
翼3の回転によって形成される外周縁15は、概ね円柱状となる。ダクト部17は、外周縁15の円柱状の軌跡に接近して翼3を囲む円筒状の部分である。また、ダクト部17は、入口部18と出口部19との間を繋いでいる。ダクト部17と入口部18とを接続する接続点をPと称する。ダクト部17と出口部19とを接続する接続点をQと称する。
入口部18は、ダクト部17よりも上流側に位置し、流路面積が上流から下流に向かうに従い縮小する部分である。
なお、図3では、入口部18は、断面形状が曲面で構成されるが、部分的に直線状に縮小する部分があってもよい。また、入口部18は、途中で連続して面積が縮小しないものでもよい。
出口部19は、ダクト部17よりも下流側に位置し、流路面積が上流から下流に向かうに従い拡大するフレア状の部分である。
なお、図3では、出口部19は、断面形状が直線的に広がるテーパー形状としているが入口部18と同様に滑らかな曲面形状に拡大するものでもよい。また、出口部19は、途中で連続して面積が拡大しないものでもよい。
ダクト部17は、翼3によって昇圧した上流側と下流側との圧力差を確保する働きがある。このため、ダクト部17の内径は、風が漏れないように隙間の大きさが一般にファン径の0%より大きく3%程度までの範囲で設定される。ダクト部17は、金属のプレス加工で製造される場合に、内径がほぼ一定の円筒で構成される。ダクト部17は、樹脂で製造される場合に、成形後に型を抜くために抜き方向に数%の抜き勾配が付けられ、内径が回転軸14の軸方向において変化する。
入口部18の上流端18aの内壁と回転軸14との回転軸14の直交方向の距離をL1と定義する。入口部18の下流端18bの内壁と回転軸14との回転軸14の直交方向の距離をL2と定義する。L1は入口部18の上流端18aにおける開口半径、L2は入口部18の下流端18bにおける開口半径である。なお、L2は入口部18の下流端18bにおける開口半径はダクト部17の内半径と同じである。L1とL2との比(L2/L1)によって上流から下流に至る流路断面の縮小度合いを定義し、入口縮小率とする。すなわち、入口縮小率は、入口部18の上流端18aの流路の開口半径に対する入口部18の下流端18bの流路の開口半径の比を示す。入口縮小率L2/L1が小さい方が、上流から下流にかけて流路面積がより小さくなる。
出口部19のフレア状の傾斜部と回転軸14とのなす角度をフレア角度θと定義する。すなわち、フレア角度θは、フレア状の出口部19と回転軸14の軸方向とがなす角度である。フレア角度θは出口部19が円筒に近くなるほどゼロに近づき、フレアの広がりが急になるほどフレア角度θは大きくなる。
また、ベルマウス13の出口部19の上流端19aから下流端19bまでの回転軸14の軸方向長さを出口長さHと定義する。
今、図2に示すように、ベルマウス13の片側の2箇所の第1断面Aと第2断面Bとを考える。ベルマウス13の片側の断面は、第1断面Aと第2断面Bとを有している。第1断面Aは、回転軸14を含む第1平面で切った断面である。第2断面Bは、回転軸14を含み第1平面に直交する第2平面で切った断面である。
なお、ベルマウス13が設置される筐体102は、ベルマウス13の設置面を有する天板106が長方形である。第2断面Bは、天板106の長辺に垂直な第2平面で切断した断面である。第1断面Aは、天板106の短辺に垂直な第1平面で切断した断面である。ここで、天板106の形状である長方形とは、厳密な長方形だけでなく、ごく一部に凹凸を設けたり、角を落としたりしても全体として長方形と見て取れる形状も含むものとする。
図4は、本発明の実施の形態1に係る送風機100の第1断面Aを示す説明図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る送風機100の第2断面Bを示す説明図である。
図4に示す第1断面Aの出口部19のフレア角度αは、図5に示す第2断面Bのフレア角度βより大きく、ベルマウス13の全周において最もフレア角度が大きい。また、第2断面Bのフレア角度βが最小のフレア角度となる。
また、図4に示す第1断面Aの出口部19の出口長さH1は、図5に示す第2断面Bの出口部19の出口長さH2より長い。
ここで、第2断面Bの出口部19の出口長さH2は、ゼロ、つまり、第2断面Bにおいてフレアが無くてもよい。なお、その場合には、ダクト部17が下流端となり、フレア角度βはゼロとなる。なお、プロペラファン1の外周縁15の下流端の位置とダクト部17の下流端の位置とは、軸方向に同じ、または、ダクト部17の下流端をわずかに下流側となるようにするとよい。このようにすれば、出口長さH2をゼロとして第2断面Bにおいてフレアが無い場合も、プロペラファン1の外周縁15がベルマウス13の側方に露出しない。
さらに、図4に示す第1断面Aの入口部18における入口縮小率L2a/L1aは、図5に示す第2断面Bの入口部18における入口縮小率L2b/L1bより小さい。第2断面Bにおいて入口縮小率L2b/L1bが最も大きい。この第2断面Bは、他の回転角度位置よりも出口長さH2が小さく、かつ、フレア角度βが最大値よりも小さい。しかし、第1断面Aの位置で入口縮小率L2a/L1aが最も小さくなる必要はない。たとえば、回転軸14を含み、設置面である天板106の四角形の角を通る断面で入口縮小率L2/L1が最も小さくなるようにしてもよい。
以上のように、入口縮小率L2/L1、フレア角度θ、出口長さHは断面の回転角度位置によって変化する。したがって、それらの値が最大値と最小値となる回転角度位置がある。最大値と最小値となる回転角度位置は1点でなく、ある角度範囲で連続して同じ最大値または最小値を有するようにしてもよい。
ベルマウス13を軸の回転方向に沿って見たとき、第1断面Aから第2断面Bまでの間で、出口長さH、フレア角度θ、入口縮小率L2/L1は、連続的、または段階的に変化させることができる。図2に示す第2断面Bのように出口長さHが短い部分は、局所的である。この局所的部分は、第2断面Bを含む前後の回転角度設定幅に設けられ、たとえば、回転角度で5〜20度程度の範囲内にある。出口長さHが短い部分は、出口部19を側方から見てU字、V字のように下流側に拡がる形状が望ましい。出口長さHが短い部分以外の回転角度範囲は、第1断面Aと同じ出口長さHとするとよい。また、第1断面Aよりフレア角度θを小さく、また入口縮小率L2/L1を大きくする範囲は出口長さHが短い部分よりも広い回転角度範囲としてしてもよい。フレア角度θ、入口縮小率L2/L1は、回転方向に沿って連続的に変化して、出口部19と入口部18とが滑らかな曲面で構成されることが望ましい。第1断面Aのフレア角度αを最大として、それらを第2断面Bまで連続的に変化させるようにしてもよい。ベルマウス13を回転方向にみたときに、入口縮小率L2/L1が最大となる回転角度位置(第2断面B)で、出口長さH、フレア角度θが最小であることが望ましい。
次に、実施の形態1に係る動作について説明する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る送風機100の第1断面Aでの動作を示す模式図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る送風機100の第2断面Bでの動作を示す模式図である。
図6、図7に示すように、ファンモータなどのプロペラファン1を駆動する駆動装置によって、プロペラファン1が回転すると、翼3が気流を下流側へ押し出すと共に、翼3の上流から風が流入する。
ベルマウス13の入口部18における気流について説明する。
入口縮小率L2/L1が大きい第2断面Bでは、入口部18が円筒状になるため、送風機100に吸い込まれる気流10b1は、回転軸14の軸方向から吸い込まれる。
一方、入口縮小率L2/L1が小さい第1断面Aでは、入口部18が上流側にラッパ状に広がるため、送風機100に吸い込まれる気流10a1は、回転軸14の軸方向成分に加えて径方向外側成分も有して吸い込み易くなる。このため、入口部18を通過する流量は、第1断面Aが第2断面Bよりも多くなる。
ベルマウス13の出口部19における気流について説明する。
第1断面Aは、大きく傾斜したフレア状の出口部19で流路面積が拡大するため、フレア状の出口部19に沿う気流10a2の風速が低減する。
一方、第2断面Bは、第2断面Bの流路面積が第1断面Aの流路面積に比べて小さいため、入口部18の通過風量を低減して風速を低減する必要がある。実施の形態1では、上述のように第2断面Bでは、入口部18の入口縮小率L2/L1を大きくすることによって、吸い込む気流10b1の風量を低減している。そのため、吸い込む気流10b1の流量が大きくなっても、風速増加を抑えることができる。
さらに、第2断面Bでは、出口部19の出口長さH2が第1断面Aの出口長さH1よりも短く、フレア角度βが第1断面Aのフレア角度αより小さいことで、出口部19と気流10b2との接触面積を狭くして摩擦増加を抑制する。
第2断面Bでは、入口部18の入口縮小率L2b/L1bを第1断面Aでの入口縮小率L2a/L1aよりも大きくすることと、出口部19の出口長さH2が第1断面Aの出口長さH1よりも短く、フレア角度βが第1断面Aのフレア角度αよりも小さいことと、による第1断面Aに対する形状の差異が存在する。第2断面Bでは、この形状の差異によって、風速の2乗で比例する摩擦損失を低減することができる。
以上のように、第1断面Aでは、入口部18の入口縮小率L2a/L1aを小さくすることによって、気流10a1の吸い込み流量を増加している。一方、第2断面Bでは、上記のような形状の差異によって、摩擦損失を低減している。つまり、入口縮小率L2/L1が回転方向で変化するベルマウス13において、入口縮小率L2/L1が最大となる回転角度の位置に、入口縮小率L2/L1が小さい他の部分に比べて出口部19の軸方向の長さを短くして、接触長さを短くしている。これによって、送風機100の風量の増加とエネルギー損失の低減とを図ることができる。
特許文献1の事例によると、ベルマウスの入口部の形状が同一であるため、気流の吸い込み風量が周方向で均一化されている。また、ベルマウスの出口部の通過風速も均一化され、径方向に拡大しない出口部では摩擦抵抗が大きくなるおそれがある。これにより、送風機のエネルギー損失が大きくなる。
一方、実施の形態1では、ベルマウス13の断面は、第1断面Aと第2断面Bとを有している。これにより、入口部18と出口部19との両方で摩擦損失を改善することによって、より低騒音で高効率な送風機100を実現することができる。
また、実施の形態1では、特許文献2の事例に比べ、風速が速い箇所の壁面を削減したため、これによっても摩擦損失を低減することができる。
図8は、本発明の実施の形態1に係るベルマウス13とプロペラファン1とを軸方向の下流側から見た図である。図8は、略長方形の設置面である天板106に設置するベルマウス13の形状を示している。
設置面である天板106の長辺の中央位置で、出口部19のフレア角度θが小さく、また、出口長さHが小さい。このため、出口部19の外側への張り出しは他の部分の張り出しに比べて小さくなる。また、この回転角位置で入口部18の入口縮小率L2/L1が大きいので、ダクト部17の径から張り出しが小さくなる。したがって、出口部19の最大径を設置面の短辺間の距離300よりも少し大きくしても、筐体の側面から張り出す量を低減、または、側面より張り出さないようにすることができる。図8では軸方向の下流側から見て、設置面である天板106から出口部19がはみ出さない場合を示している。設置面である天板106の短辺方向のサイズを小さくしながら、ベルマウス13の内径202を大きくしてプロペラファン1の送風音を小さくすることができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る送風機100の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。実施の形態2では、実施の形態1と異なる特徴部分を中心に説明する。
ここで、実施の形態1と同様に、第1断面Aのフレア角度αは、第2断面Bのフレア角度βより大きい。また、第1断面Aの出口部19の出口長さH1は、第2断面Bの出口部19の出口長さH2より長い。さらに、第1断面Aの入口部18の入口縮小率L2a/L1aは、第2断面Bの入口部18の入口縮小率L2b/L1bより小さい。
ベルマウス13の出口部19は、第1断面Aからほぼ同じ高さの断面の端A1と第2断面Bとの間で出口長さHが出口長さH1よりも小さく変化するように構成された凹部20を有している。図9に示すように、凹部20は、出口部19の円周のうち一部にのみ形成されている。出口部19の円周のうち、大半は第1断面Aとほぼ同じ高さの断面を有し、それらに比べて凹部20の形成された領域は小さい。つまり、出口部19の円周のうち凹部20の形成された円弧領域は、他の部分の円弧領域よりも小さい。凹部20は、出口長さHが最も短い出口長さH1となる第2断面Bの下流端Boと、そのBoの両側に出口長さHが連続的に出口長さH1まで増加する部分とで構成される。凹部20のすぐ脇となる端A1での断面で、出口長さはH1である。なお、凹部20の端A1での断面は第1断面Aと同じでも良いし、または、フレア角、入口縮小率が第1断面Aと異なり、これらの値が第1断面Aの値から第2断面Bの間の値となるような断面であってもよい。
凹部20は、ベルマウス13の中心対称となる2つの位置に設けられる。ベルマウス13の設置面である天板106は、長方形であり、凹部20の最も短い出口長さH2の位置が設置面である天板106の長辺に最も近接し、2つの凹部20の最も短い出口長さH2の位置を結ぶ線は短辺と平行である。ここでは、ベルマウス13の中心と設置面である天板106の長方形の中心とおおむね一致するので、凹部20の最も短い出口長さH2の位置は長辺中央部分に最も接近する。このように、2つの凹部20は設置面である天板106の中で最も距離が短い対向する2辺に最近接して配置される。また、ベルマウス13上流側にある筐体102の天板106の設置面を天面、設置面である天面に対向する面を底面、天面と底面とを接続する面を側面とすると、凹部20の最も短い出口長さH2の位置が筐体の側面に最も接近する。
凹部20は、第2断面Bの下流端Boから凹部20の端A1と第2断面Bとの出口長さHの差Gの半分G/2だけ下流側の点Pb1と、その点Pb1から回転軸14の直交方向にずれた位置にある凹部20の端A1と第2断面Bとの間の下流端の点Qa1と、の距離M1が、第2断面Bから凹部20の端A1までの回転軸14の直交方向の距離M2よりも短いように構成される。距離M2は、第2断面Bの下流端Boから凹部20の端A1の出口長さHの差Gだけ下流側の点Pb2と、その点Pb2から回転軸14の直交方向にずれた位置にある凹部20の端A1の下流端の点Qa2と、の距離である。
なお、ベルマウス13はプロペラファン1の回転方向5に丸型あるいは楕円に類似した曲面で構成される。実施の形態2の凹部20の構成である距離M1、M2は、これらのベルマウス13の凹部20の曲面から導かれる点を結ぶ直線として問題はない。以降の記載についても同様である。
出口部19の下流端では、プロペラファン1に昇圧されて圧力が高くなる。ベルマウス13の外側と内側との圧力差が高いため、凹部20による開口部を大きくすると強い漏れ流れが発生し、摩擦損失が大きくなる。このため、出口部19の円周のうち凹部20の形成された円弧領域が第1断面Aと同じ断面で形成された円弧領域よりも小さく構成し、プロペラファン1の下流部の凹部20の開口部の幅方向は、小さくする。これにより、凹部20での漏れ流れが抑制され、摩擦損失を低減することができる。
一方、プロペラファン1から吹き出した気流は、周囲に拡散するため、凹部20を下流に向けて拡大するように構成すると、ベルマウス13と気流との接触面積を削減することができる。実施の形態2によれば、距離M1が距離M2よりも短く、ベルマウス13と気流との接触面積が削減されて気流の乱れが抑制され、摩擦損失を低減する送風機100を実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態3における送風機100は、図9に示す実施の形態2と同じ構成である。実施の形態3では、実施の形態2と異なる特徴部分を中心に説明する。
図10は、本発明の実施の形態3に係る送風機100の特性を示す図である。すなわち、図10に示す特性は、M1とGの比(G/M)と、消費電力の比と、の関係を表したものであり、消費電力の比がある範囲でピークを示すことが分かる。
G/Mが0.5よりも小さい場合は、Gが小さくM1が大きい場合であり、フレア角度θが小さい領域で出口長さHが長く、気流方向に沿った壁面長さが長く摩擦損失が大きくなる。このため、消費電力の比が低くならないと考えられる。
G/Mが1.8よりも大きすぎる場合は、Gが大きくM1が小さい場合であり、フレア角度θが小さい領域であり、プロペラファン1に近い領域に凹部20を設けている。これによって、気流の漏れが大きくなることや、幅方向面積が狭く摩擦損失が大きくなる。このため、消費電力の比が低くならないと考えられる。
したがって、実験の誤差なども考えて、実用上効果があると考えられるのは、G/Mが0.5以上、1.8以下が良い。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る送風機100の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。実施の形態4では、実施の形態1と異なる特徴部分を中心に説明する。
ここで、実施の形態1と同様に、第1断面Aのフレア角度αは、第2断面Bのフレア角度βより大きい。また、第1断面Aの出口部19の出口長さH1は、第2断面Bの出口部19の出口長さH2より長い。さらに、第1断面Aの入口部18の入口縮小率L2a/L1aは、第2断面Bの入口部の入口縮小率L2b/L1bより小さい。
ベルマウス13の出口部19は、第1断面Aとほぼ同じ高さの断面の端A1と第2断面Bとの間で出口長さHが連続的に変化するように構成された凹部20を有している。凹部20は、1箇所の出口長さHが最も短い第2断面Bを挟む2箇所の出口長さHが最も長い凹部20の端A1の間で出口部19の出口長さHが連続的に変化するように構成されている。凹部20は、第2断面Bを境に対称である。また、図2に示すように、出口部19の円周のうち凹部20の形成された円弧領域が第1断面Aと同じ断面で形成された円弧領域よりも小さい。すなわち、凹部20は、出口部19の円周のうち一部にのみ形成されている。凹部20以外の出口部19の円弧領域は、多くの領域が第1断面Aと同じ断面を有している。
凹部20は、凹部20の回転方向の端A1と第2断面Bとを結ぶ下流端を連続させた2つの縁に変曲点21を含んでいる。変曲点21と第2断面Bの回転軸14の直交方向にずれた2つの距離M1a、M1bは、等しい。凹部20は、第2断面Bの下流端Boから変曲点21までの縁が上流側に凸となる曲線で構成されている。凹部20は、変曲点21から凹部20の端A1の下流端の点Qa2、Qb2までの縁が下流側に凸となる曲線で構成されている。
変曲点21より上流側のベルマウス13の出口部19の流れ場は、プロペラファン1からの吹き出し直後であり、壁面との摩擦が大きくなる。このため、ベルマウス13の凹部20の開口部を幅方向に拡大するのがよい。したがって、第2断面Bの下流端Boから変曲点21までの縁が上流側に凸となる曲線に構成する。
一方、変曲点21より下流側のベルマウス13の出口部19の流れ場は、速度が低下し、拡散が弱まる。このため、上流側に比べて凹部20の開口部の幅方向を拡大する必要はない。第2断面Bから凹部20の端A1に向かって周方向に離れるに従いフレア角度θが大きくなる。このため、壁面をディフューザとして速度のエネルギーを圧力のエネルギーに変換する方がよい。このことからも、凹部20の開口部の幅方向の拡大を緩やかにする方がよい。したがって、変曲点21から凹部20の端A1の下流端の点Qa2、Qb2までの縁が下流側に凸となる曲面になるよう構成する。
以上の構成であると、摩擦の寄与が高い領域は、壁面を削減して摩擦損失を低減することができる。また、摩擦の寄与が低い領域は、壁面を増大させてディフューザとしてエネルギーを効率向上することができる。
実施の形態5.
図12は、本発明の実施の形態5に係る送風機100の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。実施の形態5では、実施の形態1と異なる特徴部分を中心に説明する。
ここで、実施の形態1と同様に、第1断面Aのフレア角度αは、第2断面Bのフレア角度βより大きい。また、第1断面Aの出口部19の出口長さH1は、第2断面Bの出口部19の出口長さH2より長い。さらに、第1断面Aの入口部18の入口縮小率L2a/L1aは、第2断面Bの入口部18の入口縮小率L2b/L1bより小さい。
ベルマウス13の出口部19は、第1断面Aとほぼ同じ高さの断面の端A1、A2と第2断面Bとの間で出口長さHが連続的に変化するように構成された凹部20を有している。凹部20は、1箇所の出口長さHが最も短い第2断面Bを挟む2箇所の出口長さHが最も長い凹部20の両端A1、A2の間で出口部19の出口長さHが連続的に変化するように構成されている。凹部20は、第2断面Bを境に非対称である。また、図2に示すように、出口部19の円周のうち凹部20の形成された円弧領域が第1断面Aと同じ断面で形成された円弧領域よりも小さい。すなわち、凹部20は、出口部19の円周のうち一部にのみ形成されている。凹部20以外の出口部19の円弧領域は、多くの領域が第1断面Aと同じ断面を有している。
凹部20は、第2断面Bの下流端Boから凹部20の回転方向の端A1、A2と第2断面Bとの出口長さHの差Gの半分G/2だけ下流側の点Pb1と、その点Pb1から回転軸14の直交方向にずれた位置にある凹部20の端A1、A2と第2断面Bとの間の2つの下流端の点Qa1、Qc1と、の2つの距離M1a、M1cが異なる長さである。翼3の回転方向5の下流側である距離M1cは、翼3の回転方向5の上流側である距離M1aよりも長い。
プロペラファン1から吹き出す気流は、翼3の回転方向5に傾斜して吹き出す。そのため、第2断面Bを境界としてプロペラファン1の翼3の回転方向5の壁面の風速が大きくなる。
そこで、実施の形態5では、プロペラファン1の翼3の回転方向5の上流側に相当する第2断面Bから凹部20の端A2にかけて凹部20の開口部が大きくなるように構成している。これにより、風速が高い部分において摩擦損失を低減することができる。よって、送風機100を高効率にすることができる。
実施の形態6.
図13は、本発明の実施の形態6に係る送風機100を示す斜視図である。図14は、本発明の実施の形態6に係る送風機100の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。実施の形態6では、実施の形態1と異なる特徴部分を中心に説明する。
図13に示すように、ベルマウス13の出口部19の下流端に、気流を通過させる隙間を形成した防護ガード22が取り付けられている。防護ガード22は、縦および横にわたる複数の桟23で格子状に配置されている。防護ガード22は、回転する翼3と指あるいは異物とが接触することを防止するために取り付けられている。防護ガード22は、凹部20にも気流を通過させる隙間を形成して取り付けられている。
実施の形態6では、第1断面Aとほぼ同じ高さの断面の端A1と第2断面Bとの出口長さHの差Gによる凹部20が形成される。このため、凹部20に防護ガード22を設けている。
図14に示すように、防護ガード22の桟23の格子の配置間隔は、第2断面B側の位置の領域RBにおいて広く疎になり、第2断面Bから離れた凹部20の端A1側の位置の領域RAにおいて狭く密になるように配置される。格子の粗密の境界は、凹部20の端A1と第2断面Bの出口長さHの差Gの半分G/2あたりとする。
第2断面B付近の格子の間隔を広く疎にすることで、防護ガード22と気流との接触面積を低減することができる。このため、摩擦損失を低減することができる。
一方、凹部20の端A1付近で格子の間隔を狭く密にすることで、摩擦損失の増加を抑制して格子の変形に対する強度を保つことができる。
このような粗密の格子の防護ガード22を設ける結果、安全性を高めながらエネルギー損失が小さくなり、高効率な送風機100を実現できる。
なお、防護ガード22は、上記に示した桟23を用いた格子に限らない。
図15は、本発明の実施の形態6に係る送風機100の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。
図14に示すように、たとえば、パンチングメタルのような穴空き板によって、第2断面B付近は大きな穴に形成し、凹部20の端A1付近は小さな穴に形成し、第2断面B付近で防護ガード22と気流との接触面積を低減することによって同じ効果が得られる。
また、第2断面B側において、凹部20における防護ガード22は、第2断面Bの下流端Boからフレア角度β方向に延長した線よりも回転方向外側にはみ出さないことが望ましい。これにより、ダクト部17の径を大きくしたまま、防護ガード22を含めたベルマウス13のサイズを小さくすることができる。
実施の形態7.
図16は、本発明の実施の形態7に係る送風機100の側面の一部の展開状態を示す部分展開図である。実施の形態7では、実施の形態6と異なる特徴部分を中心に説明する。
ベルマウス13の出口部19の下流端には、防護ガード22が取り付けられている。実施の形態7では、第1断面Aとほぼ同じ高さの断面の端A1と第2断面Bとの出口長さHの差Gによる凹部20が形成されている。防護ガード22は、凹部20にも設けられている。
防護ガード22は、縦および横にわたる格子状に配置された桟23で構成されている。防護ガード22の格子数は、回転軸14の軸方向に沿って配置される縦格子の数が、回転軸14の直交方向に沿って配置される横格子の数よりも多い。
プロペラファン1の吹き出し気流は、旋回を含みつつも、大まかには回転軸14の軸方向に流れる。このため、回転軸14に垂直な横格子では、気流が格子の角ではく離するなど、エネルギー損失を発生し易い。そのため、回転軸14の軸方向に沿って配置される縦格子の数を多くするように桟23を用いて構成している。したがって、回転軸14の直交方向に沿って配置される横格子の数が少なく、はく離によるエネルギー損失を小さくすることができる。
実施の形態8.
図17は、本発明の実施の形態8に係る空気調和装置の室外機101を示す斜視図である。図18は、本発明の実施の形態8に係る空気調和装置の室外機101の断面を示す説明図である。実施の形態8は、実施の形態1〜7の送風機100を空気調和装置の室外機101に適用した例である。
空気調和装置は、室内機と、図17に示す室外機101と、で冷媒を循環させることによって、冷凍サイクルを構成する。なお、本発明は、空気調和装置に限られず、冷凍サイクルを構成する冷凍サイクル装置に適用できればよい。
室外機101は、筐体102と、筐体102内に収容されているユニット内機器103と、を有している。
筐体102の側面には、冷媒と空気とを熱交換する熱交換器105が搭載される。熱交換器105の上端は、天板106で覆われている。天板106は、送風機100を設置する設置面である天面を有している。筐体102の下端には、底板107が取り付けられている。底板107の下面は、天面に対向する底面である。
天板106には、吹き出し口を囲むベルマウス13が取り付けられている。ベルマウス13の下流端には防護ガード22が設けられている。
図18に示すように、図17の回転軸14を通る平面で切った断面Cの室外機101では、筐体102の側面に熱交換器105が向かい合うように配置されている。プロペラファン1の下側には、プロペラファン1を駆動するファンモータ108が取り付けられている。ファンモータ108の上側にプロペラファン1が気流を下側から上側に流すように水平方向に翼3を延ばして配置されている。ベルマウス13は、上下方向に貫通した円筒状に形成されてプロペラファン1を囲む。
室外機101は、できるだけ設置面積を小さくすることが設置場所の自由度が高まるため好ましい。一方、プロペラファン1の送風音を小さくするためには径を大きくすることが好ましく、ユニット幅がほぼファン径に近くなり、ベルマウス13が非軸対称となる。ベルマウス13の入口部18の上流端の対向間距離109は、筐体102の側面に向かい合った熱交換器105の対向間距離110よりも長くなる。
空気調和装置の室外機101では、気流201は、熱交換器105の取り付けられた筐体102の側面から水平方向に流入し、筐体102内でプロペラファン1の吸い込みによって上方へ曲がり、送風機100を通過して上方に放出される。
実施の形態1〜7の送風機100を適用すると、送風機100の消費電力が低減し、空気調和装置の室外機101を効率良く運転することができる。
以上説明した実施の形態1〜8によれば、送風機100は、回転軸14に設置されるボス2の周りに翼3を取り付けたプロペラファン1を備えている。送風機100は、プロペラファン1を囲むベルマウス13を備えている。ベルマウス13は、流路面積が下流に向かうに従い縮小する入口部18を有している。ベルマウス13は、流路面積が下流に従い拡大するフレア状の出口部19を有している。ベルマウス13は、入口部18と出口部19との間を繋ぐダクト部17を有している。回転軸14を含む平面で切ったベルマウス13の断面において、フレア状の出口部19と回転軸14の軸方向とがなす角度をフレア角度θとする。出口部19の回転軸14の軸方向長さを出口長さHとする。入口部18の上流端の流路の開口半径に対する入口部18の下流端の流路の開口半径の比を入口縮小率L2/L1とする。入口縮小率L2/L1およびフレア角度θは、断面の回転角度位置によって変化して、それぞれが最大値と最小値とを有する。入口縮小率L2/L1が最大値を有する回転角度位置で、他の回転角度位置よりも出口長さHが小さく、かつ、フレア角度θが最大値よりも小さい。
この構成によれば、第1断面Aでは、入口部18の入口縮小率L2a/L1aを小さくすることによって、気流10a1の吸い込み流量を増加している。一方、第2断面Bでは、入口部18の入口縮小率L2b/L1bを大きくすることと、出口部19の出口長さH2が短く、フレア角度βが小さいという形状の差異によって、摩擦損失を低減している。これによって、送風機100の風量の増加とエネルギー損失の低減とを図ることができる。
出口部19は、入口縮小率L2/L1が最大値を有する回転角度位置を含む回転角度設定幅の円弧領域で、出口長さHが最大値よりも小さく変化するように構成された凹部20を有している。
この構成によれば、凹部20を有することで、ベルマウス13と気流との接触面積が削減されて気流の乱れが抑制され、摩擦損失を低減することができる。
出口部19の円周のうち凹部20の形成された円弧領域は、他の部分の円弧領域よりも小さい。
この構成によれば、凹部20での漏れ流れが抑制され、摩擦損失を低減することができる。
凹部20は、第2断面Bの下流端Boから第1断面Aと第2断面Bとの出口長さHの差Gの半分G/2だけ下流側の点Pb1と、その点Pb1から回転軸14の直交方向にずれた位置にある第1断面Aと第2断面Bとの間の下流端の点Qa1と、の距離M1が、第2断面Bから第1断面Aまでの回転軸14の直交方向の距離M2よりも短い。
この構成によれば、距離M1が距離M2よりも短く、ベルマウス13と気流との接触面積が削減されて気流の乱れが抑制され、摩擦損失を低減することができる。
凹部20は、第2断面の下流端Boから第1断面Aと第2断面Bとの出口長さHの差Gの半分G/2だけ下流側の点Pb1と、その点Pb1から回転軸14の直交方向にずれた位置にある第1断面Aと第2断面Bとの間の下流端の点Qa1と、の距離をMとし、第1断面Aと第2断面Bとの出口長さHの差の距離をGとすると、G/Mが0.5以上、1.8以下となる。
この構成によれば、摩擦損失を低減する効果が大きく、消費電力の比が低くなる。
凹部20は、第1断面Aと第2断面Bとを結ぶ下流端を連続させた縁に変曲点21を含んでいる。第2断面Bの下流端Boから変曲点21までの縁が上流側に凸となる曲線で構成されている。変曲点21から第1断面Aまでの縁が下流側に凸となる曲線で構成されている。
この構成によれば、第2断面Bの下流端Boから変曲点21までの摩擦の寄与が高い領域は、壁面を削減して摩擦損失を低減することができる。また、変曲点21から第1断面Aまでの摩擦の寄与が低い領域は、壁面を増大させてディフューザとしてエネルギー効率を向上することができる。
凹部20は、第2断面Bを境に非対称である。
この構成によれば、翼3の回転方向5の上流側に相当する第2断面Bから凹部20の端A2にかけて凹部20の開口部が大きくなるように構成することができる。これにより、風速が高い部分において摩擦損失を低減することができる。よって、送風機100を高効率にすることができる。
凹部20は、第2断面Bの下流端Boから凹部20の端A1、A2と第2断面Bとの出口長さHの差Gの半分G/2だけ下流側の点Pb1と、その点Pb1から回転軸14の直交方向にずれた位置にある凹部20の端A1、A2と第2断面Bとの間の2つの下流端Qa1、Qc1と、の2つの距離M1a、M1cが異なる長さである。
この構成によれば、翼3の回転方向5の上流側に相当する距離M1cが距離M1aより長くなるように構成することができる。これにより、風速が高い部分において摩擦損失を低減することができる。よって、送風機100を高効率にすることができる。
凹部20には、気流を通過させる隙間を形成した防護ガード22が設けられている。
この構成によれば、凹部20にて回転する翼3と指あるいは異物とが接触することを防止できる。
防護ガード22は、第2断面B側の位置で疎になり、凹部20の端A1側の位置で密になるように格子を有している。
この構成によれば、第2断面B付近の格子の間隔を広く疎にすることで、防護ガード22と気流との接触面積を低減することができる。このため、摩擦損失を低減することができる。一方、凹部20の端A1付近で格子の間隔を狭く密にすることで、摩擦損失の増加を抑制して格子の変形に対する強度を保つことができる。このような粗密の格子の防護ガード22を設ける結果、安全性を高めながらエネルギー損失が小さくなり、高効率な送風機100を実現できる。
防護ガード22は、桟を縦および横にわたって配置し、回転軸14の軸方向に沿った縦格子の数が回転軸14の直交方向に沿った横格子の数よりも多い。
この構成によれば、回転軸14の直交方向に沿って配置される横格子の数が少なく、はく離によるエネルギー損失を小さくすることができる。
空気調和装置の室外機101は、上記の送風機100を備えている。
この構成によれば、送風機100の消費電力が低減し、空気調和装置の室外機101を効率良く運転することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
たとえば、上記の実施の形態ではベルマウス13の軸対称の位置に凹部20を2つ設けたのでサイズ縮小の効果が高いが、入口縮小率L2/L1が最大となる位置が1箇所であれば、その回転角度位置にのみに凹部20を設けるようにしてもよい。フレア角度αが最大、入口縮小率La2/La1が小さい第1断面Aの位置を、ベルマウス13の周状で凹部20から最も離れた位置としてもよい。また、ベルマウス13の設置面である天板106が略長方形であるとしたが、略正方形である場合に、各辺の中央付近に凹部20を設け、すなわち、4つの凹部20を設けるようにしてもよい。回転方向に複数の凹部20を有する場合は、隣接する2つの凹部20の中間の回転角度位置を第1断面Aの位置としてもよい。
1 プロペラファン、2 ボス、3 翼、5 回転方向、6 前縁、7 後縁、8 外周端、9 内周端、10 気流方向、10a1 気流、10a2 気流、10b1 気流、10b2 気流、11 圧力面、12 負圧面、13 ベルマウス、14 回転軸、15 外周縁、16 内周縁、17 ダクト部、18 入口部、18a 上流端、18b 下流端、19 出口部、19a 上流端、19b 下流端、20 凹部、21 変曲点、22 防護ガード、23 桟、100 送風機、101 室外機、102 筐体、103 ユニット内機器、105 熱交換器、106 天板、107 底板、108 ファンモータ、109 対向間距離、110 対向間距離、201 気流、300 距離。

Claims (12)

  1. 回転軸に設置されるボスの周りに翼を取り付けたプロペラファンと、
    前記プロペラファンを囲むベルマウスと、
    を備え、
    前記ベルマウスは、流路面積が下流に向かうに従い縮小する入口部と、流路面積が下流に従い拡大するフレア状の出口部と、前記入口部と前記出口部との間を繋ぐダクト部と、を有し、
    前記回転軸を含む平面で切った前記ベルマウスの断面において、フレア状の前記出口部と前記回転軸の軸方向とがなす角度をフレア角度、前記出口部の前記回転軸の軸方向長さを出口長さ、前記入口部の上流端の流路の開口半径に対する前記入口部の下流端の流路の開口半径の比を入口縮小率としたとき、
    前記入口縮小率および前記フレア角度は、前記断面の回転角度位置によって変化して、それぞれが最大値と最小値とを有し、
    前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置で、他の回転角度位置よりも出口長さが小さく、かつ、前記フレア角度が最大値よりも小さい送風機。
  2. 前記出口部は、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置を含む回転角度設定幅の円弧領域で、出口長さが最大値よりも小さく変化するように構成された凹部を有する請求項1に記載の送風機。
  3. 前記出口部の円周のうち前記凹部の形成された円弧領域は、他の部分の円弧領域よりも小さい請求項2に記載の送風機。
  4. 前記凹部は、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置の下流端から前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との出口長さの差の半分だけ下流側の点と、その点から前記回転軸の直交方向にずれた位置にある前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との間の下流端の点と、の距離が、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置から前記凹部の端までの前記回転軸の直交方向の距離よりも短い請求項2または3に記載の送風機。
  5. 前記凹部は、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置の下流端から前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との出口長さの差の半分だけ下流側の点と、その点から前記回転軸の直交方向にずれた位置にある前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との間の下流端の点と、の距離をMとし、前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との出口長さの差の距離をGとすると、G/Mが0.5以上、1.8以下となる請求項2〜4のいずれか1項に記載の送風機。
  6. 前記凹部は、前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置とを結ぶ下流端を連続させた縁に変曲点を含み、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置の下流端から前記変曲点までの前記縁が上流側に凸となる曲線で構成され、前記変曲点から前記凹部の端までの前記縁が下流側に凸となる曲線で構成される請求項2〜5のいずれか1項に記載の送風機。
  7. 前記凹部は、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置を境に非対称である請求項2〜6のいずれか1項に記載の送風機。
  8. 前記凹部は、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置の下流端から前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との出口長さの差の半分だけ下流側の点と、その点から前記回転軸の直交方向にずれた位置にある前記凹部の端と前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置との間の2つの下流端と、の2つの距離が異なる長さである請求項7に記載の送風機。
  9. 前記凹部には、気流を通過させる隙間を形成した防護ガードが設けられた請求項2〜8のいずれか1項に記載の送風機。
  10. 前記防護ガードは、前記入口縮小率が最大値を有する回転角度位置側の位置で疎になり、前記凹部の端側の位置で密になるように格子を有する請求項9に記載の送風機。
  11. 前記防護ガードは、桟を縦および横にわたって配置し、前記回転軸の軸方向に沿った縦格子の数が前記回転軸の直交方向に沿った横格子の数よりも多い請求項9に記載の送風機。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の送風機を備えた冷凍サイクル装置の室外機。
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