JP2017222817A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017222817A
JP2017222817A JP2016120874A JP2016120874A JP2017222817A JP 2017222817 A JP2017222817 A JP 2017222817A JP 2016120874 A JP2016120874 A JP 2016120874A JP 2016120874 A JP2016120874 A JP 2016120874A JP 2017222817 A JP2017222817 A JP 2017222817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
performance
rubber
particles
snow
rubber composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016120874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6911285B2 (ja
Inventor
新 築島
Shin Chikushima
新 築島
三原 諭
Satoshi Mihara
諭 三原
鹿久保 隆志
Takashi Shikakubo
隆志 鹿久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2016120874A priority Critical patent/JP6911285B2/ja
Publication of JP2017222817A publication Critical patent/JP2017222817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6911285B2 publication Critical patent/JP6911285B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】氷上性能、雪上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上するようにしたゴム組成物を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に、平均粒子径が1〜50μmである粒子を1〜20質量部配合してなり、前記粒子を構成する材料の表面自由エネルギーが25dyne/cm以下、ゴム表面の算術平均粗さRaが5〜30μmことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を向上するようにしたゴム組成物に関する。
空気入りタイヤの氷上性能、雪上性能、ウェット性能をなどのタイヤ性能を向上するには、タイヤを構成するゴムの貯蔵弾性率(E′)や損失正接(tanδ)などの物理的特性を改質し摩擦係数を大きくしたり、親水性/撥水性などの化学的特性を改質し水膜除去や排水性を改良したりすることがある。ゴムの化学的特性を改質するため、改質に用いる物質をゴム表面に塗布したり、表面に化学的な処理を施したり、ゴムに添加剤を配合すると行った手法がとられることが多い。
特許文献1は、末端変性スチレンブタジエンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、シリカおよびカーボンブラックを配合したゴム組成物により、雪上性能、ウェット性能および耐摩耗性を改良することを提案している。しかし、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を向上させることに寄せる需要者の期待はより大きく、これら特性を一層改善することが求められている。
特開2015−229701号公報
本発明の目的は、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上するようにしたゴム組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に、平均粒子径が1〜50μmである粒子を1〜20質量部配合してなり、前記粒子を構成する材料の表面自由エネルギーが25dyne/cm以下、ゴム表面の算術平均粗さRaが5〜30μmであることを特徴とする。
本発明のゴム組成物は、平均粒子径が1〜50μmで、構成材料の表面自由エネルギーが25dyne/cm以下である粒子を配合し、ゴム組成物の表面の算術平均粗さRaを5〜30μmにしたので、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上させることができる。
本発明において、更に熱膨張性マイクロカプセルを前記ジエン系ゴム100質量部に対し2.5質量部以上配合することができる。これによりゴム表面の算術平均粗さRaを調節し、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を一層向上することができる。
本発明のゴム組成物からなるトレッド部を有する空気入りタイヤは、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上させることができる。
本発明のゴム組成物において、ゴム成分はジエン系ゴムからなり、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム等を挙げることができる。これらのジエン系ゴムは、単独又は複数のブレンドとして含有することができる。
本発明のゴム組成物は、平均粒子径が1〜50μmで、構成材料の表面自由エネルギーが25dyne/cm以下である粒子を、ジエン系ゴムに配合する。粒子を構成する材料の表面自由エネルギーは25dyne/cm以下、好ましくは15〜22dyne/cmである。表面自由エネルギーを25dyne/cm以下にすることにより粒子の表面を疎水性にし、ゴム組成物に配合することにより疎水性能を高くすることができる。
本発明で配合する粒子を構成する材料は、その表面自由エネルギーが25dyne/cm以下であれば特に制限されるものではないが、例えばポリテトラフルオロエチレンおよびその誘導体、シリコーンおよびその誘導体、等を挙げることができる。本明細書において、表面自由エネルギーはJIS K6788に準拠して測定される値とする。
粒子の平均粒子径は1〜50μm、好ましくは10〜40μmである。粒子の平均粒子径が1μm未満であると、ゴム組成物の表面を適切に粗くすることができない。また平均粒子径が50μmを超えると、雪上性能およびウェット性能が却って低下する。粒子の平均粒子径は、走査型電子顕微鏡(SEM)により粒子の直径を観察し、それらの算術平均とする。
本発明のゴム組成物において、上述した粒子は、ジエン系ゴム100質量部に対し1〜20質量部、好ましくは2〜15質量部配合する。粒子の配合量が1質量部未満であると、ゴム組成物の表面を適切に粗くすることができない。また粒子の配合量が20質量部を超えると、雪上性能が却って低下する。
ゴム組成物の表面の算術平均粗さRaは5〜30μm、好ましくは7〜25μmである。ゴム表面の算術平均粗さRaが5μm未満であると、雪上性能を改良することができない。またゴム表面の算術平均粗さRaが30μmを超えると、氷上性能、雪上性能およびウェット性能が却って低下する。本明細書において、ゴム表面とはゴム組成物を加硫した加硫ゴムの表面である。また空気入りタイヤを例にすると、接地面に限定されるものではなく、氷面、雪面およびウェット面に存在ある水分と接触するゴム表面であるものとする。ゴム表面の算術平均粗さRaは、後述する熱膨張性マイクロカプセルを配合することおよびその配合量の増減、発泡剤を配合することおよびその量の増減、表面自由エネルギーが25dyne/cm以下である粒子の粒子径およびその量の増減、等により調節することができる。またゴム表面を通常の方法で物理的に荒らすことにより算術平均粗さRaを適当な範囲に調整することもできる。なおゴム表面の算術平均粗さRaは、JIS B 0601に記載された「算術平均粗さRa」である。
本発明において、表面自由エネルギーが25dyne/cm以下である粒子を配合することにより、ゴム組成物に撥水性を付与することができる。しかし粒子を単に配合しただけでは、ゴム組成物の表面の化学的特性を改質する作用は限定的に得られるだけである。このため本発明では、ゴム表面の算術平均粗さRaを特定の範囲内にし、適切な表面積を有するようにしたので表面自由エネルギー25dyne/cm以下の粒子による表面改質作用をより大きくすることができる。このことは、Wenzelの式に代表されるように、材料表面の化学的特性がその材料の表面積に影響を受けることからに裏付けられる。
本発明のゴム組成物は、熱膨張性マイクロカプセルをジエン系ゴム100質量部に対し、好ましくは2.5質量部以上、より好ましくは3.5〜20質量部配合することができる。熱膨張性マイクロカプセルを2.5質量部以上配合することにより、ゴム組成物の表面を適切に粗くすることができる。また熱膨張性マイクロカプセルの配合量が20質量部を超えると氷上性能、雪上性能およびウェット性能が却って低下する虞がある。
熱膨張性マイクロカプセルは、例えばポリアクリロニトリル等の熱可塑性樹脂で形成された殻材中に、熱膨張性物質を内包した構成のものが挙げられる。この熱膨張性マイクロカプセルが加熱されると、殻材に内包された熱膨張性物質が膨張して殻材の粒径を大きくし、トレッドゴム中に多数の樹脂被覆気泡を形成する。このような熱膨張性マイクロカプセルとしては、例えばスェーデン国エクスパンセル社製の商品名「EXPANCEL 091DU−80」又は「EXPANCEL 092DU−120」等、或いは松本油脂製薬社製の商品名「マイクロスフェアー F−85」又は「マイクロスフェアー F−100」等を挙げることができる。
本発明のゴム組成物は、カーボンブラック、シリカ、クレー、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン等から選ばれる充填剤を配合することができる。充填剤を配合することによりゴム強度を高くすることができる。充填剤はジエン系ゴム100質量部に対し好ましくは20〜100質量部、より好ましくは40〜80質量部配合するとよい。充填剤の配合量をこのような範囲にすることにより、ゴム組成物の氷上性能、雪上性能およびウェット性能をより高いレベルでバランスさせることができる。
ゴム組成物には、老化防止剤、可塑剤、加工助剤、液状ポリマー、テルペン系樹脂、熱硬化性樹脂などのゴム組成物に一般的に使用される各種配合剤を配合することができる。このような配合剤は一般的な方法で混練してゴム組成物とし、加硫成形するのに使用することができる。これらの配合剤の配合量は本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。ゴム組成物は、公知のゴム用混練機械、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を使用して、上記各成分を混合することによって製造することができる。
本発明のゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッド部に好適に使用することができる。このゴム組成物をトレッド部に使用した空気入りタイヤは、表面自由エネルギーが25dyne/cm以下の粒子を配合しゴム表面に疎水性を付与すると共に、算術平均粗さRaを5〜30μmにしたので疎水性の作用を最大にし、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を従来レベル以上に向上することができる。
以下、実施例によって本発明を更に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜7
表3に記載した組成物1を共通配合とし、表1〜2に示す配合からなる18種類のゴム組成物(標準例1、実施例1〜7、比較例1〜10)を調製するに当たり、それぞれ硫黄、加硫促進剤、発泡剤および熱膨張性マイクロカプセルを除く成分を秤量し、5L密閉式バンバリーミキサーで5分間混練した後、そのマスターバッチを放出し室温冷却した。このマスターバッチを同5L密閉式バンバリーミキサーに供し、硫黄、加硫促進剤、発泡剤および熱膨張性マイクロカプセルを加え、混合しゴム組成物を得た。表1,2に示す成分の配合量は、表3に示すジエン系ゴム100質量部に対する質量部として記載した。
得られた18種類のゴム組成物をキャップトレッドに用いたサイズ(195/65R15)の空気入りタイヤを加硫成形した。なお実施例4の空気入りタイヤは、下記の条件で摩耗試験を行った。それぞれの空気入りタイヤを用いて、ゴム表面の算術平均粗さRa、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を下記に示す方法により評価した。
摩耗試験
上記で得られた実施例4の空気入りタイヤを、リムサイズ15×6Jのホイールのホイールに組付け、国産2.0リットルクラスの試験車両に装着し、空気圧210kPaの条件で、散水した半径30mのアスファルト周回円上を、左回り右回りともに10周ずつ周回することにより、ゴム表面を荒らした、実施例4の空気入りタイヤを得た。
ゴム表面の算術平均粗さRa
各空気入りタイヤのトレッド部を構成するゴム表面について、JIS B 0601に準拠し、レーザー顕微鏡を用いて算術平均粗さRa(μm)を測定した。得られた結果を表1,2の「算術平均粗さRa」の欄に記載する。
氷上性能
得られた空気入りタイヤをリムサイズ15×6Jのホイールのホイールに組付け、国産2.0リットルクラスの試験車両に装着し、空気圧210kPaの条件で気温−6℃〜−10℃、氷温−7℃〜−9℃の氷上試験路を速度40km/時で走行している状態からブレーキをかけて制動(ロック状態)したとき、制動距離(停止するまでの走行距離)を5回測定しその平均を求めた。得られた結果は、標準例の制動距離の逆数を100とする指数として表わし、表1,2の「氷上性能」の欄に示した。この指数が大きいほど制動距離が短く氷上性能が優れることを意味する。
雪上性能
得られた空気入りタイヤをリムサイズ15×6Jのホイールのホイールに組付け、国産2.0リットルクラスの試験車両に装着し、空気圧210kPaの条件でテストコース上の雪上路面を速度40km/時で走行している状態からブレーキをかけて制動(ロック状態)したとき、制動距離(停止するまでの走行距離)を5回測定しその平均を求めた。得られた結果は、標準例の制動距離の逆数を100とする指数として表わし、表1,2の「雪上性能」の欄に示した。この指数が大きいほど制動距離が短く雪上性能が優れることを意味する。
ウェット性能
得られた空気入りタイヤをリムサイズ15×6Jのホイールのホイールに組付け、国産2.0リットルクラスの試験車両に装着し、空気圧210kPaの条件で水深10mmの水膜を有する路面上を速度100km/時の速度からフルブレーキ状態で制動したときの制動距離を5回測定し、その平均を求めた。得られた結果は、標準例の制動距離の逆数を100とする指数として表わし、表1,2の「ウェット性能」の欄に示した。この指数が大きいほど制動距離が短く、ウェット性能が優れることを意味する。
Figure 2017222817
Figure 2017222817
なお、表1〜2において使用した原材料の種類を下記に示す。
・PTEF−1:ポリテトラフルオロエチレン粒子、平均粒子径が5μm、表面自由エネルギーが19dyne/cm、スリーエムジャパン社製。
・PTEF−2:ポリテトラフルオロエチレン粒子、平均粒子径が25μm、表面自由エネルギーが19dyne/cm、スリーエムジャパン社製。
・PTEF−3:ポリテトラフルオロエチレン粒子、平均粒子径が100μm、表面自由エネルギーが19dyne/cm、スリーエムジャパン社製。
・PTEF−4:ポリテトラフルオロエチレン粒子、平均粒子径が約2mm、表面自由エネルギーが19dyne/cm、スリーエムジャパン社製。
・シリコーン粒子:平均粒子径が30μm、表面自由エネルギーが20dyne/cm、信越化学工業社製 KMP−602。
・PE粒子:ポリエチレン粒子、平均粒子径が25μm、表面自由エネルギーが31dyne/cm、三井化学社製。
・PS粒子:ポリスチレン粒子、平均粒子径が30μm、表面自由エネルギーが33dyne/cm、標準ポリスチレン粒子。
・熱膨張性カプセル:熱膨張性マイクロカプセル、松本油脂製薬社製マツモトマイクロスフェアF−100。
・発泡剤:アゾジカルボンアミド(ADCA)を主成分とした化学発泡剤、永和化成工業社製。
Figure 2017222817
なお、表3において使用した原材料の種類を下記に示す。
・NR:天然ゴム、SIR20
・BR:ブタジエンゴム、宇部興産社製UBEPOL BR150
・SBR:スチレンブタジエンゴム、日本ゼオン社製 NIPOL1502、非油展品
・カーボンブラック:キャボットジャパン社製 N339
・シリカ:エボニック社製 VN3
・シランカップリング剤:エボニック社製 Si69
・プロセスオイル:昭和シェル石油社製エキストラクト4号S
・酸化亜鉛:正同化学工業社製酸化亜鉛3種
・ステアリン酸:日油社製ビーズステアリン酸
・老化防止剤:フレキシス社製6PPD
・硫黄:鶴見化学工業社製金華印油入微粉硫黄(硫黄の含有量95.24質量%)
・加硫促進剤1:加硫促進剤CBS、大内新興化学工業社製ノクセラーCZ−G
・加硫促進剤2:加硫促進剤DPG、大内新興化学工業社製ノクセラーD−G
表1,2から明らかなように実施例1〜7の空気入りタイヤは、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を標準例のレベル以上に向上させることが確認された。
比較例1の空気入りタイヤは、熱膨張性マイクロカプセルを配合したが、特定の粒子を配合していないので、雪上性能およびウェット性能が劣る。
比較例2,3の空気入りタイヤは、ゴム表面の算術平均粗さRaが5μm未満であるので、雪上性能が劣る。
比較例4の空気入りタイヤは、ゴム表面の算術平均粗さRaが30μmを超えるので、氷上性能、雪上性能およびウェット性能が劣る。
比較例5の空気入りタイヤは、特定の粒子の配合量が1質量部未満なので、雪上性能およびウェット性能が劣る。
比較例6の空気入りタイヤは、特定の粒子の配合量が20質量部を超えるので、雪上性能が劣る。
比較例7,8の空気入りタイヤは、粒子PTFE−3,PTFE−4の平均粒子径が50μmを超えるので、雪上性能およびウェット性能が劣る。また比較例8の空気入りタイヤは、氷上性能も劣る。
比較例9,10の空気入りタイヤは、PE粒子、PS粒子の表面自由エネルギーが25dyne/cmを超えるので、氷上性能、雪上性能およびウェット性能が劣る。
実施例8〜10
表3に記載した組成物2を共通配合とし、表4に示す配合からなる8種類のゴム組成物(標準例2、実施例8〜10、比較例11〜14)を実施例1と同様にして調製した。得られたゴム組成物をキャップトレッドに用いた空気入りタイヤを実施例1と同様に加硫成形した。その空気入りタイヤを用いて、ゴム表面の算術平均粗さRa、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を上述した方法により評価した。なお氷上性能、雪上性能およびウェット性能の評価は、標準例2の逆数を100とする指数として、表4に記載する。
Figure 2017222817
表4から明らかなように実施例8〜10の空気入りタイヤは、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を標準例のレベル以上に向上させることが確認された。
比較例11の空気入りタイヤは、熱膨張性マイクロカプセルを配合したが、特定の粒子を配合していないので、雪上性能およびウェット性能が劣る。
比較例12,13の空気入りタイヤは、ゴム表面の算術平均粗さRaが5μm未満であるので、雪上性能が劣る。
比較例14の空気入りタイヤは、ゴム表面の算術平均粗さRaが30μmを超えるので、氷上性能、雪上性能およびウェット性能が劣る。
実施例11〜14
表3に記載した組成物3を共通配合とし、表5に示す配合からなる18種類のゴム組成物(標準例3、実施例11〜13、比較例15〜18)を実施例1と同様にして調製した。得られたゴム組成物をキャップトレッドに用いた空気入りタイヤを実施例1と同様に加硫成形した。その空気入りタイヤを用いて、ゴム表面の算術平均粗さRa、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を上述した方法により評価した。なお氷上性能、雪上性能およびウェット性能の評価は、標準例3の逆数を100とする指数として、表5に記載する。
Figure 2017222817
表5から明らかなように実施例11〜13の空気入りタイヤは、氷上性能、雪上性能およびウェット性能を標準例のレベル以上に向上させることが確認された。
比較例15の空気入りタイヤは、熱膨張性マイクロカプセルを配合したが、特定の粒子を配合していないので、雪上性能およびウェット性能が劣る。
比較例16,17の空気入りタイヤは、ゴム表面の算術平均粗さRaが5μm未満であるので、雪上性能が劣る。
比較例18の空気入りタイヤは、ゴム表面の算術平均粗さRaが30μmを超えるので、氷上性能、雪上性能およびウェット性能が劣る。

Claims (3)

  1. ジエン系ゴム100質量部に、平均粒子径が1〜50μmである粒子を1〜20質量部配合してなり、前記粒子を構成する材料の表面自由エネルギーが25dyne/cm以下、ゴム表面の算術平均粗さRaが5〜30μmであることを特徴とするゴム組成物。
  2. 更に熱膨張性マイクロカプセルを前記ジエン系ゴム100質量部に対し2.5質量部以上配合してなることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
  3. 請求項1または2に記載のゴム組成物からなるトレッドを有する空気入りタイヤ。
JP2016120874A 2016-06-17 2016-06-17 空気入りタイヤ Active JP6911285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016120874A JP6911285B2 (ja) 2016-06-17 2016-06-17 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016120874A JP6911285B2 (ja) 2016-06-17 2016-06-17 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017222817A true JP2017222817A (ja) 2017-12-21
JP6911285B2 JP6911285B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=60687687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016120874A Active JP6911285B2 (ja) 2016-06-17 2016-06-17 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6911285B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156951A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09241427A (ja) * 1996-03-13 1997-09-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物
JP2002037931A (ja) * 2000-07-28 2002-02-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物
JP2003192844A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2011046775A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Bridgestone Corp タイヤトレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2011201968A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物
JP2012131920A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2014055230A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ
JP2016023213A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 横浜ゴム株式会社 スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09241427A (ja) * 1996-03-13 1997-09-16 Sumitomo Rubber Ind Ltd スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物
JP2002037931A (ja) * 2000-07-28 2002-02-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd トレッド用ゴム組成物
JP2003192844A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2011046775A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Bridgestone Corp タイヤトレッド用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP2011201968A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物
JP2012131920A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2014055230A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ
JP2016023213A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 横浜ゴム株式会社 スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156951A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ
WO2019176854A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ
CN111868160A (zh) * 2018-03-12 2020-10-30 横滨橡胶株式会社 轮胎用橡胶组合物及无钉轮胎
RU2767516C1 (ru) * 2018-03-12 2022-03-17 Дзе Йокогама Раббер Ко., Лтд. Каучуковая композиция для шины и нешипованная шина
US11845866B2 (en) 2018-03-12 2023-12-19 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition for tire and studless tire

Also Published As

Publication number Publication date
JP6911285B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007039499A (ja) タイヤ用ゴム組成物
US10086652B2 (en) Tire tread rubber composition
JP2010265413A (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物
JP2011012248A (ja) タイヤ用ゴム組成物
US10472501B2 (en) Rubber composition for tire tread and method for producing the same
JP5380962B2 (ja) 空気入りスタッドレスタイヤ
JP2013213129A (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP6863527B2 (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
JP2006249324A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2011201968A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP5569226B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2012201879A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2020019862A (ja) ゴム組成物、加硫ゴム及び空気入りタイヤ
JP5861730B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2017222817A (ja) ゴム組成物
JP6863060B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP6180948B2 (ja) タイヤ用加硫ゴム組成物
WO2016151841A1 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP6420206B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2015067747A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2020015776A (ja) タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
JP7172279B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP6562061B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008266498A (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2017095560A (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6911285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350