JP2017222308A - 車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置 - Google Patents

車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017222308A
JP2017222308A JP2016120444A JP2016120444A JP2017222308A JP 2017222308 A JP2017222308 A JP 2017222308A JP 2016120444 A JP2016120444 A JP 2016120444A JP 2016120444 A JP2016120444 A JP 2016120444A JP 2017222308 A JP2017222308 A JP 2017222308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
condition
meter display
driver
reason
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016120444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6729039B2 (ja
Inventor
山田 哲
Satoru Yamada
哲 山田
伸樹 林
Nobuki Hayashi
伸樹 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2016120444A priority Critical patent/JP6729039B2/ja
Publication of JP2017222308A publication Critical patent/JP2017222308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729039B2 publication Critical patent/JP6729039B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】エンジンの燃料消費を抑える第2運転モードへ移行できないとき、システム条件によるメータ表示を優先することで、ドライバーへ与える違和感を防止すること。【解決手段】運転モードとして、「EV通常モード(第1運転モード)」と、「EV通常モード」よりもエンジンの燃料消費を抑える「EV拡大モード(第2運転モード)」と、を有するハイブリッド車両のメータ表示制御方法である。「EV拡大モード」を許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分ける。「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するとき、システム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、燃費向上を目的としてエンジンを停止させる機能を備える車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置に関する。
運転モードとして、予め定められた制御手順に従ってエンジンやモータを制御する「通常走行モード」と、エンジンの運転が停止されると共にモータのみから走行用の動力が出力されるモータ走行を優先的に実行させる「EVモード」と、を備える。このハイブリッド自動車において、運転者の中にはより一層の燃費向上を望む者も含まれることを踏まえて、「EVモード」の選択およびその解除を可能とするEVスイッチを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−173167号公報
上記先行技術にあっては、ドライバーによりアクセルペダルが大きく踏み込まれた状態でEVスイッチにより「EVモード」の選択操作がされたとき、「EVモード」の選択を許可しない際、EVランプを点灯表示から点滅表示に切り替えることで報知している。しかしながら、「EVモード」の選択を許可しない条件には、ドライバー操作による条件以外に、システムによる条件(例えば、バッテリ残容量が少ないなど)がある。このため、「EVモード」の選択を許可しないシステム条件であるときには、ドライバーがアクセルペダル戻し操作という対応行動を取ったとしても、EVランプが点滅表示のままで点灯表示に切り替わらないことになり、ドライバーに違和感を与える、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、エンジンの燃料消費を抑える第2運転モードへ移行できないとき、システム条件によるメータ表示を優先することで、ドライバーへ与える違和感を防止する車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明が適用される車両は、運転モードとして、第1運転モードと、第1運転モードよりもエンジンの燃料消費を抑える第2運転モードと、を有する。
この車両のメータ表示制御方法において、第2運転モードを許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分ける。
第1運転モードから第2運転モードへ移行できない理由をメータ表示するとき、システム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する。
この結果、エンジンの燃料消費を抑える第2運転モードへ移行できないとき、システム条件によるメータ表示を優先することで、ドライバーへ与える違和感を防止することができる。
実施例1のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置が適用されたハイブリッド車両を示す全体システム図である。 実施例1の統合コントローラにて実行されるメータ表示制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の統合コントローラにて実行されるモード遷移制御で用いられるモード遷移特性線A(EV通常モード)とモード遷移特性線B(EV拡大モード)を示すモード遷移マップ図である。 実施例1のメータ表示制御におけるメッセージ表示の優先度とEVモード解除条件とメッセージの内容をまとめた表を示す優先度順メッセージ図である。 実施例1のメータ表示制御におけるEVスイッチへの操作に対するメータアクションをまとめた表を示すスイッチ操作毎メータアクション図である。 実施例1のメータ表示制御においてシステム条件が未成立であることにより「EV拡大モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。 実施例1のメータ表示制御においてドライバー条件が未成立であることにより「EV拡大モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。 実施例1のメータ表示制御においてシステム/ドライバー条件が共に未成立であることにより「EV拡大モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。 実施例1のメータ表示制御において「EV拡大モード」の実行中にシステム条件が未成立になったことにより「EV拡大モード」が解除されたときを示すタイムチャートである。 実施例1のメータ表示制御において「EV拡大モード」の実行中にドライバー条件が未成立になったことにより「EV拡大モード」が解除されたときを示すタイムチャートである。 実施例1のメータ表示制御において「EV拡大モード」の実行中にシステム/ドライバー条件が共に未成立になったことにより「EV拡大モード」が解除されたときを示すタイムチャートである。 実施例2のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置が適用されたエンジン車を示す全体システム図である。 実施例2の統合コントローラにて実行されるメータ表示制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2のメータ表示制御においてシステム条件が未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。 実施例2のメータ表示制御においてドライバー条件が未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。 実施例2のメータ表示制御においてシステム/ドライバー条件が共に未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
以下、本発明の車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるメータ表示制御方法とメータ表示制御装置は、運転モードとして、「EV通常モード」と「EV拡大モード」を有し、EVスイッチへの操作により「EV拡大モード」を積極的に選択することが可能なハイブリッド車両に適用したものである。即ち、実施例1は、ハイブリッド車両において、エンジンを停止するEV領域の拡大要求を「EVスイッチ」への操作により行い、第1運転モードを「EV通常モード」とし、第2運転モードを「EV拡大モード」とする例である。
以下、実施例1のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置の構成を、「全体システム構成」、「メータ表示制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置が適用されたハイブリッド車両の全体システムを示す。以下、図1に基づき、全体システム構成を説明する。
ハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、走行用駆動源としてエンジン1とモータ/ジェネレータ2(MG)とを備えている。ハイブリッド駆動系としては、例えば、エンジン1とモータ/ジェネレータ2との間に第1クラッチを設け、モータ/ジェネレータ2と駆動輪との間に第2クラッチを設けた1モータ・2クラッチ駆動系とされている。1モータ・2クラッチ駆動系において、エンジン1とモータ/ジェネレータ2を走行用駆動源に有する「HEVモード」の選択時に第1クラッチを締結し、モータ/ジェネレータ2のみを走行用駆動源に有する「EVモード」の選択時に第1クラッチを解放する。なお、第2クラッチは、「EVモード」を選択しての走行中にエンジン始動要求があったとき、スリップ締結することによりエンジン始動ショックを防止する。
ハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、走行状態や車両状態などに応じて適切な運転モードを選択し、車両エネルギーを統合的に管理する統合コントローラ3(HCM)を中心に構成される。この統合コントローラ3の周りには、電子コントローラとして、エンジンコントローラ4(ECM)、モータコントローラを内蔵する駆動用インバータ5、バッテリコントローラ6(LBC)、メータ表示コントローラ7(METER)などを有する。そして、各電子コントローラ3,4,5,6,7は、CAN通信線8により接続され、互いの情報交換がCAN通信線8を介して行われる。
前記統合コントローラ3は、高電圧リレー9の接続/遮断を実施し、高電圧システムの起動/停止の安全を維持する。また、運転者の操作(アクセル、ブレーキ、シフトなど)を検知し、高電圧バッテリ状態、車速に応じて、運転者が望む駆動力を実現できる運転モード(「EVモード」、「HEVモード」など)を選択する。そして、駆動用インバータ5に対して目標MGトルク/回転数を指令する。また、エンジンコントローラ4に対して目標エンジントルクを指令する。
前記エンジンコントローラ4は、統合コントローラ3からの目標エンジントルクを実現するように、スロットルバルブ、点火時期を制御する。
前記駆動用インバータ5は、統合コントローラ3からの目標MGトルク/回転数を実現するように、モータ/ジェネレータ2を制御する。なお、駆動用インバータ5の高電圧リレー9側には、平滑用コンデンサ10が並列に接続されている。
前記バッテリコントローラ6は、高電圧バッテリ11を監視し、強電バッテリ容量、入出力電力制限値を演算し、統合コントローラ3に通知する。
前記メータ表示コントローラ7は、「EV通常モード」の選択中にEVスイッチ12を1回押す操作をしたとき、インジゲータ13の点灯表示やディスプレイ14へのメッセージ表示を行うと共に、必要に応じてブザー15を鳴らす。例えば、EVスイッチ12を押し操作したとき、「EV拡大モード」の許可条件が成立するときは、統合コントローラ3からの指令に従って、インジゲータ13に対して「EV拡大モード」の実行中を示すインジケータ点灯表示をする。一方、EVスイッチ12を押し操作したが「EV拡大モード」へ移行を許可する条件が未成立であるとき、統合コントローラ3からの指令に従って、ブザー15を鳴らすと共に、ディスプレイ14に「EV拡大モード」へ移行できない理由をメッセージ表示する。
ここで、「EV拡大モード」へ移行できない理由には、システム条件による理由と、ドライバー条件による理由とがある。ディスプレイ14へのメッセージ表示については、2つの理由のうち、システム条件による理由の表示を、ドライバー条件による理由の表示より優先する。
前記EVスイッチ12は、ドライバーから操作可能なインストルメントパネルの位置に配置され、ドライバー操作によって「EV通常モード」と「EV拡大モード」のうち、いずれかのモードを選択することが可能な押しボタンスイッチである。例えば、「EV通常モード」の選択中、「EV拡大モード」へ移行させたいというドライバー要求があるとき、EVスイッチ12を1回押す操作を行う。このスイッチ操作を行ったとき、システム条件とドライバー条件が成立していると、エンジン1を停止し、モータ/ジェネレータ2を走行用駆動源とする「EVモード」による走行範囲が「EV通常モード」よりも広い「EV拡大モード」へ移行させることができる。
前記インジゲータ13は、EVスイッチ12のスイッチ操作部に内蔵され、点灯することにより「EV」という表記を浮かび上がらせる。ディスプレイ14は、ドライバーから視認可能なEVスイッチ12に隣接するインストルメントパネルの位置に配置される。ブザー15は、例えば、インストルメントパネルのうち、EVスイッチ12やディスプレイ14の近傍位置に内蔵されている。
[メータ表示制御処理構成]
図2は、実施例1の統合コントローラ3(HCM)にて実行されるメータ表示制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、メータ表示制御処理構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。なお、メータ表示制御での演算処理は、一定周期毎(例えば、10msec)に実行される。
ステップS101では、EVスイッチ12が1回押されたか否かが判断される。YES(スイッチ押し操作有り)の場合はステップS102へ進み、NO(スイッチ押し操作無し)の場合はステップS110へ進む。
ステップS102では、ステップS101でのスイッチ押し操作有りとの判断に続き、「EV拡大モード」の実行中であるか否かを判断する。YES(「EV拡大モード」の実行中)の場合は、ドライバーが「EV拡大モード」を解除する意思があると判断してステップS103へ進む。NO(「EV通常モード」の実行中)の場合はステップS104へ進む。
ここで、「EV通常モード」とは、図3のモード遷移特性に示すように、「EVモード」から「HEVモード」へのモード遷移制御で用いる車速VSPとアクセル開度APOによる特性において、アクセル開度APOが低いモード遷移特性線(破線特性A)を用いる運転モードをいう。一方、「EV拡大モード」とは、図3のモード遷移特性に示すように、アクセル開度APOが「EV通常モード」より高い側にオフセットしたモード遷移特性線(実線特性B)を用いる運転モードをいう。つまり、「EV拡大モード」の場合、図3のハッチング領域だけ「EV通常モード」に比べて「EVモード」による運転領域(EV運転領域)が拡大され、エンジン1の停止時間を延ばすことで、燃費向上を期待できるモードである。
ステップS103では、ステップS102での「EV拡大モード」の実行中であるとの判断に続き、実行中である「EV拡大モード」を解除し、「EV通常モード」に移行し、終了へ進む。
ステップS104では、ステップS102での「EV通常モード」の実行中であるとの判断に続き、「EV拡大モード」への移行を許可するEV拡大モード許可条件が成立するか否かを判断する。YES(EV拡大モード許可条件成立)の場合はステップS105へ進み、NO(EV拡大モード許可条件不成立)の場合はステップS106へ進む。
ここで、「EV拡大モード許可条件成立」とは、「EV拡大モード」への移行を許可するシステム条件とドライバー条件のいずれの条件も成立しているときをいう。なお、システム条件とドライバー条件の詳細については後述する。
ステップS105では、ステップS104でのEV拡大モード許可条件成立であるとの判断に続き、「EV」という表記を浮かび上がらせるインジケータ13の点灯表示指令をメータ表示コントローラ7に送信する。そして、点灯表示指令の送信と共に、運転モードを「EV通常モード」から「EV拡大モード」に移行し、終了へ進む。
ステップS106では、ステップS104でのEV拡大モード許可条件不成立であるとの判断に続き、ブザー15を鳴らす指令をメータ表示コントローラ7に送信し、ステップS107へ進む。
即ち、ドライバーによるEVスイッチ12へのスイッチ押し操作にもかかわらず、「EV拡大モード」へ移行できないため、メータ表示コントローラ7にブザー15を鳴らす要求を送信する。
ステップS107では、ステップS106でのブザー15を鳴らす指令送信に続き、「EV拡大モード」を許可するシステム条件が未成立であるか否かを判断する。YES(システム条件が未成立)の場合はステップS108へ進み、NO(ドライバー条件が未成立)の場合はステップS109へ進む。即ち、ステップS107からステップS108へと進む流れは、「EV拡大モード」を許可するシステム条件とドライバー条件が共に未成立の状態でEVスイッチ12が押されたとき、システム条件による禁止メッセージを優先して表示する流れである。なお、「禁止メッセージ」とは、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へのモード移行できないシステム条件による理由を述べたメッセージのことをいう。
ここで、「システム条件」とは、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されない条件をいう。そして、「システム条件が未成立」とは、エンジン1が冷機状態(=エンジン暖機中)のとき、高電圧バッテリ11のバッテリSOCが少ないとき、「EV拡大モード」への作動条件外のときをいう。
「ドライバー条件」とは、ドライバー操作による対応行動によって解消される条件をいう。そして、「ドライバー条件が未成立」とは、車速VSPが高いとき、アクセル踏込量(アクセル開度APO)が大きいとき、O/DスイッチをOFFにしているとき、Lレンジを選択しているときをいう。なお、O/DスイッチをOFFにしているときとは、オーバードライブ変速段への変速を禁止する操作をしているときいう。また、Lレンジを選択しているときとは、変速段をロー変速段に固定する操作をしているときをいう。
ステップS108では、ステップS107でのシステム条件が未成立であるとの判断に続き、「EV拡大モード」へ移行できない理由(システム条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令をメータ表示コントローラ7に送信し、終了へ進む。なお、ディスプレイ14へのメッセージ表示を開始すると、所定時間(例えば、6秒間程度)は、メッセージ表示を継続する。
ここで、システム条件が未成立であるときは、下記のように、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないことを認識させるため、具体的なシステム条件の未成立理由をメッセージ表示する。
エンジン1が冷機状態のときは、図4に示すように、“暖機中のため現在EVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
高電圧バッテリ11のバッテリSOCが少ないときは、図4に示すように、“バッテリ残量が少ないため現在EVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
「EV拡大モード」への作動条件外のときは、図4に示すように、“作動条件外のためEVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
なお、エンジン1が冷機状態のときの優先度が「1」であり、高電圧バッテリ11のバッテリSOCが少ないときの優先度が「2」であり、「EV拡大モード」への作動条件外のときの優先度が「3」である。よって、2以上の「EV拡大モード」へ移行できない理由(システム条件)があるときは、この優先度に従う。例えば、エンジン冷機状態でバッテリSOCが少ないときは、“暖機中のため現在EVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
ステップS109では、ステップS107でのドライバー条件が未成立であるとの判断に続き、「EV拡大モード」へ移行できない理由(ドライバー条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令をメータ表示コントローラ7に送信し、終了へ進む。なお、ディスプレイ14へのメッセージ表示を開始すると、所定時間(例えば、6秒間程度)は、メッセージ表示を継続する。
ここで、ドライバー条件が未成立であるときは、下記のように、ドライバー操作による対応行動の指針を与える具体的なドライバー条件の未成立理由をメッセージ表示する。
車速VSPが高いときは、図4に示すように、“車速が高いためEVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
アクセル踏込量(アクセル開度APO)が大きいときは、図4に示すように、“アクセル踏込量が大きいためEVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
O/DスイッチをOFFにしているときは、図4に示すように、“O/D OFFのためEVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
Lレンジを選択しているときは、図4に示すように、“LレンジのためEVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
なお、車速VSPが高いときの優先度が「4」であり、アクセル開度APOが大きいときの優先度が「5」であり、O/DスイッチOFF時の優先度が「6」であり、Lレンジ選択時の優先度が「7」である。よって、2以上の「EV拡大モード」へ移行できない理由(ドライバー条件)があるときは、この優先度に従う。例えば、車速VSPが高くてアクセル開度APOが大きいときは、“車速が高いためEVモードは使用できません。”とメッセージ表示する。
ステップS110では、ステップS101でのEVスイッチ12へのスイッチ操作無しとの判断に続き、「EV拡大モード」の実行中であるか否かを判断する。YES(「EV拡大モード」の実行中)の場合は、ドライバーが「EV拡大モード」を維持する意思があると判断してステップS111へ進む。NO(「EV通常モード」の実行中)の場合は、ドライバーが「EV通常モード」を維持する意思があると判断して終了へ進む。
ステップS111では、ステップS110での「EV拡大モード」の実行中であるとの判断に続き、「EV拡大モード」の実行を維持するEV拡大モード許可条件が成立するか否かを判断する。YES(EV拡大モード許可条件成立)の場合は終了へ進み、NO(EV拡大モード許可条件不成立)の場合はステップS112へ進む。
ステップS112では、ステップS111でのEV拡大モード許可条件不成立であるとの判断に続き、ステップS107と同様に、「EV拡大モード」を許可するシステム条件が未成立であるか否かを判断する。YES(システム条件が未成立)の場合はステップS113へ進み、NO(ドライバー条件が未成立)の場合はステップS114へ進む。即ち、ステップS112からステップS113へと進む流れは、「EV拡大モード」を許可するシステム条件とドライバー条件が共に未成立の状態のとき、システム条件による禁止メッセージを優先して表示する流れである。なお、「禁止メッセージ」とは、システム条件により「EV拡大モード」を自動解除して「EV通常モード」へ戻す理由を述べたメッセージのことをいう。
ステップS113では、ステップS112でのシステム条件が未成立であるとの判断に続き、「EV拡大モード」を自動解除する理由(システム条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令をメータ表示コントローラ7に送信する。そして、「EV拡大モード」を自動解除する理由(システム条件)を表示すると、「EV拡大モード」を自動解除して「EV通常モード」へ戻し、終了へ進む。なお、メッセージ表示については、ステップS108と同様である。
ステップS114では、ステップS112でのドライバー条件が未成立であるとの判断に続き、「EV拡大モード」を自動解除する理由(ドライバー条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令をメータ表示コントローラ7に送信する。そして、「EV拡大モード」を自動解除する理由(ドライバー条件)を表示すると、「EV拡大モード」を自動解除して「EV通常モード」へ戻し、終了へ進む。なお、メッセージ表示については、ステップS109と同様である。
次に、作用を説明する。
実施例1の作用を、「メータ表示制御処理作用」、「メータ表示制御作用」、「メータ表示制御の特徴作用」に分けて説明する。
[メータ表示制御処理作用]
以下、図2のフローチャートに基づき、メータ表示制御処理作用を説明する。
「EV拡大モード」の実行中に、EVスイッチ12が1回押されると、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS103→終了へと進む。ステップS103では、実行中である「EV拡大モード」がスイッチ操作に基づいて解除され、「EV拡大モード」から「EV通常モード」へ移行される。
「EV通常モード」の実行中に、EVスイッチ12が1回押されたとき、EV拡大モード許可条件が成立していると、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS104→ステップS105→終了へと進む。ステップS105では、インジケータ13の点灯表示指令がメータ表示コントローラ7に送信されると共に、EVスイッチ12への押し操作によるドライバー要求に従って、運転モードが「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行される。つまり、EVスイッチ12への押し操作により「EV拡大モード」へ移行されると、インジケータ13の点灯表示により、EVスイッチ12から「EV」という文字を浮かび上がらせ、「EV拡大モード」の実行中であることをドライバーに視認させる。
「EV通常モード」の実行中に、EVスイッチ12が1回押されたとき、EV拡大モード許可条件が成立していないと、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102→ステップS104→ステップS106へと進む。ステップS106では、ブザー15を鳴らす指令がメータ表示コントローラ7に送信され、ドライバーによるEVスイッチ12へのスイッチ押し操作にもかかわらず、「EV拡大モード」へ移行できないことを、ドライバーの聴覚に訴えることで認識させる。
ステップS106にてブザー15を鳴らす指令送信がなされたとき、「EV拡大モード」への移行を許可するシステム条件が未成立であると、図2のフローチャートにおいて、ステップS106からステップS107→ステップS108→終了へと進む。このステップS108へと進む流れは、「EV拡大モード」を許可するシステム条件とドライバー条件が共に未成立の状態でEVスイッチ12が押されたとき、システム条件による禁止メッセージを優先して表示する流れである。このため、ステップS108では、「EV拡大モード」へ移行できない理由(システム条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令がメータ表示コントローラ7に送信される。つまり、ディスプレイ14には、システム条件による「EV拡大モード」へ移行できない理由のメッセージ表示が、開始から所定時間継続してなされる。このメッセージ表示により、「EV拡大モード」に移行できないシステム条件が何であるかを、ドライバーの視覚に訴えることで認識させる。
ステップS106にてブザー15を鳴らす指令送信がなされたとき、「EV拡大モード」への移行を許可するドライバー条件が未成立であると、図2のフローチャートにおいて、ステップS106からステップS107→ステップS109→終了へと進む。このステップS109へと進む流れは、「EV拡大モード」を許可するドライバー条件のみが未成立の状態でEVスイッチ12が押されたとき、ドライバー条件による禁止メッセージを表示する流れである。このため、ステップS109では、「EV拡大モード」へ移行できない理由(ドライバー条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令がメータ表示コントローラ7に送信される。つまり、ディスプレイ14には、ドライバー条件による「EV拡大モード」へ移行できない理由のメッセージ表示が、開始から所定時間継続してなされる。このメッセージ表示により、「EV拡大モード」に移行できないドライバー条件が何であるかを、ドライバーの視覚に訴えることで認識させる。
EVスイッチ12が押されていないとき、「EV通常モード」の実行中であると、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS110→終了へと進み、「EV通常モード」の実行が継続される。
EVスイッチ12が押されていないとき、「EV拡大モード」の実行中、かつ、EV拡大モード許可条件が成立していると、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS110→ステップS111→終了へと進み、「EV拡大モード」の実行が継続される。
一方、EVスイッチ12が押されていないとき、「EV拡大モード」の実行中であるが、EV拡大モード許可条件が成立していなく、「EV拡大モード」を許可するシステム条件が未成立であるとする。このとき、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS110→ステップS111→ステップS112→ステップS113→終了へと進む。このステップS113へと進む流れは、「EV拡大モード」を許可するシステム条件とドライバー条件が共に未成立の状態のとき、システム条件による禁止メッセージを優先して表示する流れである。このため、ステップS113では、「EV拡大モード」を自動解除する理由(システム条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令がメータ表示コントローラ7に送信される。「EV拡大モード」を自動解除する理由(システム条件)がメッセージ表示されると、実行されている「EV拡大モード」が自動解除され、「EV通常モード」へ戻される。
また、EVスイッチ12が押されていないとき、「EV拡大モード」の実行中であるが、EV拡大モード許可条件が成立していなく、「EV拡大モード」への移行を許可するドライバー条件が未成立であるとする。このとき、図2のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS110→ステップS111→ステップS112→ステップS114→終了へと進む。このステップS114へと進む流れは、「EV拡大モード」を許可するドライバー条件のみが未成立の状態のとき、ドライバー条件による禁止メッセージを表示する流れである。このため、ステップS114では、「EV拡大モード」を自動解除する理由(ドライバー条件)を、ディスプレイ14にメッセージ表示する指令がメータ表示コントローラ7に送信される。「EV拡大モード」を自動解除する理由(ドライバー条件)がメッセージ表示されると、実行されている「EV拡大モード」が自動解除され、「EV通常モード」へ戻される。
上記EVスイッチ12への操作に対するメータアクションをまとめると、図5に示すようになる。即ち、前条件が「EVモードOFF(「EV通常モード」)」の状態でEVスイッチ12を1回押したとき、「EVモードON(操作期待値通り)」であると、インジケータ13が点灯表示され、「EV拡大モード」へ切り替えられる(ステップS105)。
前条件が「EVモードOFF(「EV通常モード」)」の状態でEVスイッチ12を1回押したとき、「EVモードOFF(切り替わらない)」であると、インジケータ13は消灯のままである。しかし、ディスプレイ14にメッセージ表示有り(図4の7種類から1つ選択)、ブザー15の鳴らし有りとされる(ステップS108、ステップS109)。
前条件が「EVモードON(「EV拡大モード」)」の状態でEVスイッチ12を1回押したとき、「EVモードOFF(操作期待値通り)」であると、インジケータ13が点灯表示から消灯表示とされ、「EV通常モード」へ切り替えられる(ステップS103)。
前条件が「EVモードON(「EV拡大モード」)」の状態でEVスイッチ12の押し操作無しのとき、「EVモードOFF(自動解除)」であると、インジケータ13は消灯のままである。しかし、ディスプレイ14にメッセージ表示有り(図4の7種類から1つ選択)とされる(ステップS113、ステップS114)。なお、「EV拡大モード」を自動解除するときは、ブザー15の鳴らしは無い。
[メータ表示制御作用]
まず、実施例1のメータ表示制御において、EVスイッチ12の押し操作をしたものの「EV拡大モード」へ移行できないときのメータ表示制御作用を、図6〜図8に基づいて説明する。
図6は、実施例1のメータ表示制御においてシステム条件が未成立であることにより「EV拡大モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
時刻T1で「EV拡大モード」への移行許可条件(システム条件)が禁止状態でEVスイッチ12が押されたので、メータ表示コントローラ7に対して禁止メッセージ出力要求(システム条件)とブザー要求を送信する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(システム条件)を所定時間送信したので、EV拡大モード禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
図7は、実施例1のメータ表示制御においてドライバー条件が未成立であることにより「EV拡大モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
時刻T1でEV拡大モード移行許可条件(ドライバー条件)が禁止状態でEVスイッチ12が押されたので、メータ表示コントローラ7に対して禁止メッセージ出力要求(ドライバー条件)とブザー要求を送信する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(ドライバー条件)を所定時間送信したので、EV拡大モード禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
図8は、実施例1のメータ表示制御においてシステム/ドライバー条件が共に未成立であることにより「EV拡大モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
時刻T1でEV拡大モード移行許可条件(システム条件)とEV拡大モード移行許可条件(ドライバー条件)が共に禁止状態でEVスイッチ12が押されたので、メータ表示コントローラ7に対して禁止メッセージ出力要求(システム条件)とブザー要求を送信する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(システム条件)を所定時間送信したので、EV拡大モード禁止メッセージ出力要求を取り下げる。つまり、システム条件とドライバー条件が共に禁止状態でEVスイッチ12が押されたときには、システム条件による禁止メッセージが優先して表示される。
次に、実施例1のメータ表示制御において、「EV拡大モード」の実行中に「EV拡大モード」を自動解除するときのメータ表示制御作用を、図9〜図11に基づいて説明する。
図9は、実施例1のメータ表示制御において「EV拡大モード」の実行中にシステム条件が未成立になったことにより「EV拡大モード」が解除されたときを示すタイムチャートである。
時刻T1でEV拡大モード移行許可条件(システム条件)とEV拡大モード移行許可条件(ドライバー)が共に許可状態でEVスイッチ12が押されたので、「EV拡大モード」に移行する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(システム条件)が禁止になったので、「EV拡大モード」を解除する。また、メータ表示コントローラ7に対して禁止メッセージ出力要求(システム条件)を送信する。時刻T3で禁止メッセージ出力要求(システム条件)を所定時間送信したので、EV拡大モード禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
図10は、実施例1のメータ表示制御において「EV拡大モード」の実行中にドライバー条件が未成立になったことにより「EV拡大モード」が解除されたときを示すタイムチャートである。
時刻T1でEV拡大モード移行許可条件(システム条件)とEV拡大モード移行許可条件(ドライバー条件)が共に許可状態でEVスイッチ12が押されたので、「EV拡大モード」に移行する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(ドライバ条件)が禁止になったので、「EV拡大モード」を解除する。また、メータ表示コントローラ7に対して禁止メッセージ出力要求(ドライバ条件)を送信する。時刻T3で禁止メッセージ出力要求(ドライバ条件)を所定時間送信したので、EV拡大モード禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
図11は、実施例1のメータ表示制御において「EV拡大モード」の実行中にシステム/ドライバー条件が共に未成立になったことにより「EV拡大モード」が解除されたときを示すタイムチャートである。
時刻T1でEV拡大モード移行許可条件(システム条件)とEV拡大モード移行許可条件(ドライバー条件)が共に許可状態でEVスイッチ12が押されたので、「EV拡大モード」を実行する。時刻T2でEV拡大モード移行許可条件(システム条件)と禁止メッセージ出力要求(ドライバー条件)が共に禁止になったので、「EV拡大モード」を解除する。また、メータ表示コントローラ7に対して禁止メッセージ出力要求(システム条件)を送信する。時刻T3で禁止メッセージ出力要求(システム条件)を所定時間送信したので、EV拡大モード禁止メッセージ出力要求を取り下げる。つまり、システム条件とドライバー条件が共に禁止状態になったことで「EV拡大モード」を自動解除するときには、システム条件による禁止メッセージが優先して表示される。
[メータ表示制御の特徴作用]
実施例1では、ハイブリッド車両のメータ表示制御において、「EV拡大モード」を許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分ける。「EV通常モード」からEV拡大モードへ移行できない理由をメータ表示するとき、システム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する。
例えば、EVスイッチを押し操作したとき、「EV拡大モード」への移行を許可できない条件が成立すると、「EV拡大モード」へ移行できないことをランプの点滅表示により告知するものを比較例とする。この比較例の場合には、「EV拡大モード」への移行を許可できない条件がシステム条件であるときは、点滅表示に従ってアクセル戻し操作などによる対応行動を取ったとしても「EV拡大モード」へ移行しない。このため、点滅表示に従ってアクセル戻し操作などによる対応行動を取ったドライバーに違和感を与える。さらに、対応行動を取ったにもかかわらず「EV拡大モード」へ移行しないと、「EV拡大モード」へ移行しない理由を認識することができないドライバーは、「EV拡大モード」へ移行しないことに不満を覚えることになる。
これに対し、「EV拡大モード」を許可できない条件が、ドライバー条件以外にシステム条件がある点に着目し、「EV拡大モード」を許可できない条件として同等に取り扱われていた複数の条件を、まず、ドライバー条件とシステム条件とに分けた。そして、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するとき、分けられたシステム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示するようにした。
このため、「EV拡大モード」を許可できない条件がドライバー条件であるときは、メータ表示に従ってドライバー操作による対応行動を取ることによって解消されることを、ドライバーが認識することができる。また、「EV拡大モード」を許可できない条件がシステム条件であるときは、ドライバー操作による対応行動を取ったとしても「EV拡大モード」へ移行できない理由が解消されないことを、ドライバーが認識することができる。
このように、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できないとき、システム条件によるメータ表示をドライバー条件によるメータ表示より優先することで、ドライバーへ与える違和感が防止される。そして、「EV通常モード」から「EV拡大モード」への移行が許可されない理由がシステム条件による場合、「EV拡大モード」へ移行しないことに不満を覚えることも無い。
実施例1では、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するとき、「EV拡大モード」を許可するシステム条件が未成立であるかどうかを判断する。システム条件が未成立であると判断されると、システム条件による理由をメータ表示する。
例えば、EVスイッチ12へ押し操作をしたとき、システム条件とドライバー条件が共に未成立であると、図8に示すように、システム条件が未成立であるかどうかを判断するだけで、システム条件による理由がメータ表示される。
従って、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するとき、予め分けられたシステム条件が未成立であることを判断するだけで、システム条件によるメータ表示が、ドライバー条件によるメータ表示に優先される。
実施例1では、運転モードとして、「EV通常モード」と「EV拡大モード」を有するハイブリッド車両であり、「EV通常モード」の選択中、スイッチ操作により「EV拡大モード」に切り替えることが可能なEVスイッチ12を備える。「EV通常モード」の選択中、EVスイッチ12がスイッチ操作されたとき、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できない理由があると、ブザー15を鳴らすと共に、「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示する。
例えば、EVスイッチ12をスイッチ操作したにもかかわらず、「EV通常モード」から「EV拡大モード」へ移行できない理由があるとき、その理由をメータ表示するだけとする。この場合、運転中であって自車前方に存在する他車等を注視しているドライバーの場合、「EV拡大モード」へ移行しない理由の表示を見逃すことがある。
これに対し、「EV拡大モード」へ移行できない理由のメータ表示に加え、ブザー15を鳴らしてドライバーの聴覚に訴えることで、ドライバーの認識性が向上する。
実施例1では、「EV拡大モード」の実行中、「EV拡大モード」を許可する条件が成立しなくなると、ブザー15を鳴らすことなく、「EV拡大モード」を自動解除する理由をメータ表示し、「EV拡大モード」を自動解除して「EV通常モード」へ移行する。
即ち、「EV拡大モード」が解除された場合には、「EV通常モード」への移行に伴ってエンジン1を始動することで、エンジン始動音により、ドライバーは「EV拡大モード」が解除されたことを認識することが可能である。
従って、「EV拡大モード」の実行中、「EV拡大モード」を許可する条件が成立しなくなると、ブザー15が鳴ることによる煩わしさをドライバーに与えない。
実施例1では、「EV拡大モード」へ移行できない理由と「EV拡大モード」を解除する理由をメータ表示するとき、具体的な理由によるメッセージ表示とし、メッセージ表示を表示開始から所定時間継続する。
例えば、メータ表示としては、単にシステム条件やドライバー条件が不成立であることを示すことも可能である。しかし、この場合、ドライバーは、「EV拡大モード」へ移行できない理由や「EV拡大モード」を解除する理由を、具体的に認識できない。また、表示時間についても瞬間的な表示とすることも可能である。しかし、この場合、ドライバーが瞬間的に表示された理由を見逃すと、「EV拡大モード」へ移行できない理由や「EV拡大モード」を解除する理由が何であるのか認識できない。
これに対し、メータ表示を、具体的な理由によるメッセージ表示とし、メッセージ表示を表示開始から所定時間継続することで、ドライバーに対する具体的な理由の認識性が確保される。
次に、効果を説明する。
実施例1におけるハイブリッド車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1)駆動源にエンジン1を備え、運転モードとして、第1運転モード(EV通常モード)と、第1運転モードよりもエンジン1の燃料消費を抑える第2運転モード(EV拡大モード)と、を有する車両(ハイブリッド車両)のメータ表示制御方法である。
第2運転モード(EV拡大モード)を許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分ける。
第1運転モード(EV通常モード)から第2運転モード(EV拡大モード)へ移行できない理由をメータ表示するとき、システム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する(図2)。
このため、エンジンの燃料消費を抑える第2運転モード(EV拡大モード)へ移行できないとき、システム条件によるメータ表示を優先することで、ドライバーへ与える違和感を防止する車両(ハイブリッド車両)のメータ表示制御方法を提供することができる。
(2) 第1運転モード(EV通常モード)から第2運転モード(EV拡大モード)へ移行できない理由をメータ表示するとき、第2運転モード(EV拡大モード)への移行を許可するシステム条件が未成立であるかどうかを判断する。システム条件が未成立であると判断されると、システム条件による理由をメータ表示する(図2)。
このため、(1)の効果に加え、エンジン停止モード(EV拡大モード)へ移行できない理由をメータ表示するとき、予め分けられたシステム条件が未成立であることを判断するだけで、システム条件によるメータ表示を優先することができる。
(3) 車両は、運転モードとして、第1運転モードである「EV通常モード」と、「EV通常モード」よりもEV運転領域を拡大した「EV拡大モード」と、を有するハイブリッド車両である。
「EV通常モード」の選択中、スイッチ操作により「EV拡大モード」に切り替えることが可能なEVスイッチ12を備える。
「EV通常モード」の選択中、EVスイッチ12がスイッチ操作されたとき、「EV拡大モード」へ移行できない理由があると、ブザー15を鳴らすと共に、「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示する(図2)。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、ハイブリッド車両において、「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するとき、メータ表示に加え、ブザー15を鳴らしてドライバーの聴覚に訴えることで、ドライバーへの認識性を向上させることができる。
(4) 「EV拡大モード」の実行中、「EV拡大モード」を許可する条件が成立しなくなると、ブザー15を鳴らすことなく、「EV拡大モード」を解除する理由をメータ表示し、「EV拡大モード」を解除して「EV通常モード」へ移行する(図2)。
このため、(3)の効果に加え、「EV拡大モード」の実行中、「EV拡大モード」を許可する条件が成立しなくなって「EV拡大モード」を解除するとき、ブザー15が鳴ることによりドライバーに与える煩わしさを解消することができる。
(5) 「EV拡大モード」へ移行できない理由と「EV拡大モード」を解除する理由をメータ表示するとき、具体的な理由によるメッセージ表示とし、メッセージ表示を表示開始から所定時間継続する(図2)。
このため、(3)又は(4)の効果に加え、メータ表示を、具体的な理由によるメッセージ表示とし、メッセージ表示を表示開始から所定時間継続することで、ドライバーに対する具体的な理由の認識性を確保することができる。
(6) 駆動源にエンジン1を備え、運転モードとして、第1運転モード(EV通常モード)と、第1運転モードよりもエンジン1の燃料消費を抑える第2運転モード(EV拡大モード)と、を有する車両(ハイブリッド車両)である。
この車両(ハイブリッド車両)において、第2運転モード(EV拡大モード)を許可できない情報をメータ表示する制御を行うメータ表示コントローラ7を設ける。
メータ表示コントローラ7は、第2運転モード(EV拡大モード)を許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分ける。
第1運転モード(EV通常モード)から第2運転モード(EV拡大モード)へ移行できない理由をメータ表示するとき、システム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する制御処理を実行する(図1)。
このため、エンジンの燃料消費を抑える第2運転モード(EV拡大モード)へ移行できないとき、システム条件によるメータ表示を優先することで、ドライバーへ与える違和感を防止する車両(ハイブリッド車両)のメータ表示制御装置を提供することができる。
実施例2は、エンジン車において、停車中に所定の条件が成立するとエンジンを自動停止し、第1運転モードを「エンジン運転モード」とし、第2運転モードを「アイドルストップ制御モード(エンジンストップ制御モード)」とする例である。
実施例2におけるメータ表示制御方法とメータ表示制御装置は、停車中にエンジンを自動停止するアイドルストップ制御機能を備えたエンジン車に適用したものである。以下、実施例2のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置の構成を、「全体システム構成」、「メータ表示制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図12は、実施例2のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置が適用されたエンジン車の全体システムを示す。以下、図12に基づき、全体システム構成を説明する。
エンジン車の駆動系は、図12に示すように、走行用駆動源としてエンジン21が搭載され、このエンジン21には、モータ/ジェネレータ22(MG)が連結されている。モータ/ジェネレータ22は、エンジン21を再始動するスタータモータ機能と、車載バッテリである再始動用12Vバッテリ23と電装部品用12Vバッテリ24を充電する発電機機能と、を兼用する。エンジン駆動系としては、例えば、エンジン21と駆動輪との間に変速機を備えた駆動系構成とされている。
エンジン車の制御系は、図12に示すように、エンジンコントローラ25(ECM)、モータ/ジェネレータコントローラを内蔵するインバータ26、メータ表示コントローラ27(METER)などを有する。そして、エンジンコントローラ25とメータ表示コントローラ27は、CAN通信線28により接続され、互いの情報交換がCAN通信線28を介して行われる。
前記エンジンコントローラ25は、運転者の操作(アクセル、ブレーキ、シフトなど)を検知し、車両の目標駆動力を実現するようにエンジン21を制御する。また、停車中の燃料消費を抑えるため、所定の条件が成立するとエンジン21を停止させる「アイドルストップ制御モード(エンジンストップ制御モード)」を有している。尚、「アイドルストップ制御モード」は、停車中に、システム条件(エンジン暖気状態、12Vバッテリ23,24の充電/温度状態など)と、ドライバー条件(ブレーキ状態、ドア状態、シートベルト状態など)と、の全ての条件が成立しているときに「エンジン運転モード」からの移行が許可される。
前記エンジン21を再始動するときは、モータ/ジェネレータ22を用いてクランキングされる。また、クランキング時の車両電装部品29の電圧低下防止を目的とし、再始動用12Vバッテリ23を設け、クランキング時は再始動用リレー30を遮断する。エンジン始動後は、再始動用リレー30を接続し、再始動用12Vバッテリ23と電装部品用12Vバッテリ24の充電をモータ/ジェネレータ22にて実施する。
前記モータ/ジェネレータ22は、モータ/ジェネレータコントローラを内蔵するインバータ26によって制御され、インバータ26はエンジンコントローラ25からの目標トルク/回転数に従って動作する。なお、インバータ26の再始動用リレー30側には、平滑用コンデンサ31が並列に接続されている。
再始動用12Vバッテリ23には、再始動用12Vバッテリ23の充電/温度状態を検知するためにバッテリセンサ32を設定している。電装部品用12Vバッテリ24には、電装部品用12Vバッテリ24の充電/温度状態を検知するためにバッテリセンサ33を設定している。ドライバー操作を検知するため、運転席ドアの開閉状態を検知できるドアスイッチ34と、シートベルトの脱着状態を検知できるシートベルトバックルスイッチ35と、ブレーキ操作を検知できるブレーキスイッチ36と、を設けている。そして、バッテリセンサ32,33からのセンサ信号と、各スイッチ34,35,36からのスイッチ信号は、エンジンコントローラ25に入力される。
前記メータ表示コントローラ27は、「エンジン運転モード」から「アイドルストップ制御モード」への移行を許可しない理由があるとき、エンジンコントローラ25からの指令に従って、ディスプレイ37に「アイドルストップ制御モード」へ移行しない理由をメッセージ表示する。ここで、「アイドルストップ制御モード」への移行を許可しない理由には、システム条件による理由と、ドライバー条件による理由とがあるが、ディスプレイ37へのメッセージ表示については、システム条件による理由の表示を、ドライバー条件による理由の表示より優先する。
[メータ表示制御処理構成]
図13は、実施例2のエンジンコントローラ25(ECM)にて実行されるメータ表示制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、メータ表示制御処理構成をあらわす図13の各ステップについて説明する。なお、メータ表示制御での演算処理は、一定周期毎(例えば、10msec)に実行される。
ステップS201では、アイドルストップ制御実行中であるか否かを判断する。YES(アイドルストップ制御実行中)のときは終了に進み、NO(エンジン運転中)のときはステップS202へ進む。
ステップS202では、ステップS201でのエンジン運転中であるとの判断に続き、「アイドルストップ制御モード」を許可するシステム条件が未成立であるか否かを判断する。YES(システム条件未成立)のときはステップS203へ進み、NO(システム条件成立)のときはステップS204へ進む。即ち、ステップS202からステップS203へと進む流れは、「アイドルストップ制御モード」を許可するシステム条件とドライバー条件が共に未成立状態のとき、システム条件による禁止メッセージを優先して表示する流れである。
ステップS203では、ステップS202でのシステム条件未成立であるとの判断に続き、「アイドルストップ制御モード」へ移行できないシステム条件(冷機/バッテリ容量など)による理由をメッセージ表示する指令をメータ表示コントローラ27に送信し、終了へ進む。なお、ディスプレイ37へのメッセージ表示を開始すると、所定時間(例えば、6秒間程度)は、メッセージ表示を継続する。
ステップS204では、ステップS202でのシステム条件成立であるとの判断に続き、「アイドルストップ制御モード」へ移行できないドライバー条件(ブレーキ操作/シートベルト操作/ドア状態など)による理由をメッセージ表示する指令をメータ表示コントローラ27に送信し、終了へ進む。なお、ディスプレイ37へのメッセージ表示を開始すると、所定時間(例えば、6秒間程度)は、メッセージ表示を継続する。
次に、作用を説明する。
実施例2の作用を、「メータ表示制御処理作用」、「メータ表示制御作用」、「メータ表示制御の特徴作用」に分けて説明する。
[メータ表示制御処理作用]
以下、図13のフローチャートに基づき、メータ表示制御処理作用を説明する。
アイドルストップ制御実行中は、図13のフローチャートにおいて、ステップS201→終了へと進む流れが繰り返され、エンジン21を停止する「アイドルストップ制御モード」が維持される。
「エンジン運転モード」の選択中であって、「アイドルストップ制御モード」を許可するシステム条件が未成立であると、図13のフローチャートにおいて、ステップS201→ステップS202→ステップS203→終了へと進む。このステップS203へと進む流れは、「アイドルストップ制御モード」を許可するシステム条件とドライバー条件が共に未成立の状態のとき、システム条件による禁止メッセージを優先して表示する流れである。このため、ステップS203では、「アイドルストップ制御モード」へ移行できない理由(システム条件)を、ディスプレイ37にメッセージ表示する指令がメータ表示コントローラ27に送信される。つまり、ディスプレイ37には、システム条件による「アイドルストップ制御モード」へ移行できない理由のメッセージ表示が、開始から所定時間継続してなされる。このメッセージ表示により、「アイドルストップ制御モード」に移行できないシステム条件が何であるかを、ドライバーの視覚に訴えることで認識させる。
「エンジン運転モード」の選択中であって、「アイドルストップ制御モード」への移行を許可するドライバー条件が未成立であると、図13のフローチャートにおいて、ステップS201→ステップS202→ステップS204→終了へと進む。このステップS204へと進む流れは、「アイドルストップ制御モード」を許可するドライバー条件のみが未成立の状態のとき、ドライバー条件による禁止メッセージを表示する流れである。このため、ステップS204では、「アイドルストップ制御モード」へ移行できない理由(ドライバー条件)を、ディスプレイ37にメッセージ表示する指令がメータ表示コントローラ27に送信される。つまり、ディスプレイ37には、ドライバー条件による「アイドルストップ制御モード」へ移行できない理由のメッセージ表示が、開始から所定時間継続してなされる。このメッセージ表示により、「アイドルストップ制御モード」へ移行できないドライバー条件が何であるかを、ドライバーの視覚に訴えることで認識させる。
[メータ表示制御作用]
実施例2のメータ表示制御において、システム条件とドライバー条件の少なくとも一方の条件が未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときのメータ表示制御作用を、図14〜図16に基づいて説明する。
図14は、実施例2のメータ表示制御においてシステム条件が未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
時刻T1でアイドルストップ移行許可条件(システム)が禁止になったので、「アイドルストップ制御モード」を解除する。METERに対して禁止メッセージ出力要求(システム条件)を送信する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(システム条件)を所定時間送信したので、禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
図15は、実施例2のメータ表示制御においてドライバー条件が未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
時刻T1でアイドルストップ移行許可条件(ドライバー)が禁止になったので、「アイドルストップ制御モード」を解除する。METERに対して禁止メッセージ出力要求(ドライバ条件)を送信する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(ドライバ条件)を所定時間送信したので、禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
図16は、実施例2のメータ表示制御においてシステム/ドライバー条件が共に未成立であることにより「アイドルストップ制御モード」へ移行できないときを示すタイムチャートである。
時刻T1でアイドルストップ移行許可条件(システム)、アイドルストップ移行許可条件(ドライバー)が禁止になったので、「アイドルストップ制御モード」を解除する。METERに対しては優先度の高い禁止メッセージ出力要求(システム条件)を送信する。時刻T2で禁止メッセージ出力要求(システム条件)を所定時間送信したので、禁止メッセージ出力要求を取り下げる。
[メータ表示制御の特徴作用]
実施例2では、車両は、第1運転モードを「エンジン運転モード」とし、第2運転モードを、所定の条件が成立するとエンジン21を自動停止させる「アイドルストップ制御モード」とするエンジン車である。
「エンジン運転モード」の選択中、「アイドルストップ制御モード」への移行を許可できないシステム条件による理由があると、システム条件による理由をメータ表示する。
例えば、アイドルストップ制御機能を備えたエンジン車の場合、通常通りのブレーキ操作などにより停車したとき、エンジン21がアイドルストップにより自動停止しないと、ドライバーに違和感を与える。つまり、通常通りのブレーキ操作などにより停車したとき、アイドルストップへの移行を許可できないシステム条件による理由がないと、エンジン21がアイドルストップにより自動停止する。しかし、アイドルストップへの移行を許可できないシステム条件による理由があると、停車してもエンジン21が停止することなく、運転状態のままになる。
これに対し、「エンジン運転モード」の選択中、「アイドルストップ制御モード」への移行を許可できないシステム条件による理由があると、「アイドルストップ制御モード」へ移行できない理由がメータ表示される。このため、ドライバーは、次に停車するときにエンジン21がアイドルストップにより自動停止しないシステム条件による理由を、予め認識することができる。
従って、「アイドルストップ制御モード」への移行を許可できないシステム条件による理由を予めドライバーに認識させることで、通常通りの操作による停車シーンにおいて、エンジン21が自動停止しなくても、ドライバーに与える違和感が解消される。
次に、効果を説明する。
実施例2におけるエンジン車のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置にあっては、実施例1の(1),(2),(6)の効果に加え、下記の効果が得られる。
(7) 車両は、運転モードとして、第1運転モードである「エンジン運転モード」と、第2運転モードであり、所定の条件が成立するとエンジン21を自動停止させるエンジンストップ制御モード(アイドルストップ制御モード)と、を有するエンジン搭載車(エンジン車)である。
「エンジン運転モード」の選択中、エンジンストップ制御モード(アイドルストップ制御モード)への移行を許可できないシステム条件による理由があると、システム条件による理由をメータ表示する(図13)。
このため、エンジンストップ制御モード(アイドルストップ制御モード)へ移行する所定の条件が成立するシーンにおいて、システム条件によりエンジン21が自動停止しなくても、ドライバーに与える違和感を解消することができる。
以上、本発明の車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加などは許容される。
実施例1では、「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するとき、「EV拡大モード」への移行を許可するシステム条件が未成立であると判断されると、システム条件による理由だけをメータ表示する例を示した。しかし、「EV拡大モード」へ移行できない理由をメータ表示するときであって、システム条件とドライバー条件が未成立であるときは、システム条件による理由をディスプレイの画面の上側にメータ表示し、ドライバー条件による理由をディスプレイの画面の下側にメータ表示する例としても良い。また、システム条件による理由を、ドライバー条件による理由よりも拡大してメータ表示する例としても良い。即ち、システム条件によるメータ表示を、ドライバー条件によるメータ表示よりもドライバーによる視認性が高い優先表示であることが明らかな表示形態であれば具体的な表示形態は実施例1に限られない。
実施例1では、「EV拡大モード」へ移行できない理由と「EV拡大モード」を解除する理由をメータ表示するとき、具体的な理由によるメッセージ表示とし、メッセージ表示を表示開始から所定時間継続する例を示した。しかし、メータ表示としては、少なくとも、システム条件が未成立であるかドライバー条件が未成立であるかを区分してメータ表示する形態であれば、文字表記によるメッセージ表示に限られない。また、メッセージ表示の表示開始からの継続時間については、予め定めた一定時間とするのではなく、例えば、理由の優先度に従って異なる継続時間とする例としても良い。さらに、システム条件が未成立であるとき、システム条件が未成立から成立となるまでの間、メッセージ表示を継続する例としても良い。
実施例2では、エンジンストップ制御モードとして、停車中のアイドルストップ制御モードとする例を示した。しかし、エンジンストップ制御モードとしては、アクセル足離し操作による減速域と停車域でエンジンを停止するコーストストップ制御モードの例であっても良い。また、エンジンストップ制御モードとしては、アクセル足離し操作による惰性走行域でエンジンを停止するセーリングストップ制御モードの例であっても良い。
実施例1では、本発明のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置をハイブリッド車両に適用する例を示した。実施例2では、本発明のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置をエンジン車に適用する例を示した。しかし、本発明のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置は、運転モードとして、第1運転モードと、第1運転モードよりもエンジンの燃料消費を抑える第2運転モードと、を有するエンジン搭載車であれば、実施例1,2以外の車両に適用することができる。
1 エンジン
2 モータ/ジェネレータ(MG)
3 統合コントローラ(HCM)
4 エンジンコントローラ(ECM)
5 駆動用インバータ
6 バッテリコントローラ(LBC)
7 メータ表示コントローラ(METER)
8 CAN通信線
9 高電圧リレー
10 平滑用コンデンサ
11 高電圧バッテリ
12 EVスイッチ
13 インジゲータ
14 ディスプレイ
15 ブザー
21 エンジン
22 モータ/ジェネレータ(MG)
23 再始動用12Vバッテリ
24 電装部品用12Vバッテリ
25 エンジンコントローラ(ECM)
26 インバータ
27 メータ表示コントローラ(METER)
28 CAN通信線
29 車両電装部品
30 再始動用リレー
31 平滑用コンデンサ
32 バッテリセンサ
33 バッテリセンサ
34 ドアスイッチ
35 シートベルトバックルスイッチ
36 ブレーキスイッチ
37 ディスプレイ

Claims (7)

  1. 駆動源にエンジンを備え、運転モードとして、第1運転モードと、前記第1運転モードよりも前記エンジンの燃料消費を抑える第2運転モードと、を有する車両のメータ表示制御方法において、
    前記第2運転モードを許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分け、
    前記第1運転モードから前記第2運転モードへ移行できない理由をメータ表示するとき、前記システム条件によるメータ表示を、前記ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御方法。
  2. 請求項1に記載された車両のメータ表示制御方法において、
    前記第1運転モードから前記第2運転モードへ移行できない理由をメータ表示するとき、前記第2運転モードへの移行を許可するシステム条件が未成立であるかどうかを判断し、システム条件が未成立であると判断されると、システム条件による理由をメータ表示する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両のメータ表示制御方法において、
    前記車両は、運転モードとして、前記第1運転モードであるEV通常モードと、前記第2運転モードであり、前記EV通常モードよりもEV運転領域を拡大したEV拡大モードと、を有するハイブリッド車両であり、
    前記EV通常モードの選択中、スイッチ操作により前記EV拡大モードに切り替えることが可能なEVスイッチを備え、
    前記EV通常モードの選択中、前記EVスイッチがスイッチ操作されたとき、前記EV拡大モードへ移行できない理由があると、ブザーを鳴らすと共に、前記EV拡大モードへ移行できない理由をメータ表示する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御方法。
  4. 請求項3に記載された車両のメータ表示制御方法において、
    前記EV拡大モードの実行中、前記EV拡大モードを許可する条件が成立しなくなると、前記ブザーを鳴らすことなく、前記EV拡大モードを解除する理由をメータ表示し、前記EV拡大モードを解除して前記EV通常モードへ移行する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載された車両のメータ表示制御方法において、
    前記EV拡大モードへ移行できない理由と前記EV拡大モードを解除する理由をメータ表示するとき、具体的な理由によるメッセージ表示とし、前記メッセージ表示を表示開始から所定時間継続する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御方法。
  6. 請求項1又は請求項2に記載された車両のメータ表示制御方法において、
    前記車両は、運転モードとして、前記第1運転モードであるエンジン運転モードと、前記第2運転モードであり、所定の条件が成立すると前記エンジンを自動停止させるエンジンストップ制御モードと、を有するエンジン搭載車であり、
    前記エンジン運転モードの選択中、前記エンジンストップ制御モードへの移行を許可できないシステム条件による理由があると、システム条件による理由をメータ表示する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御方法。
  7. 駆動源にエンジンを備え、運転モードとして、第1運転モードと、前記第1運転モードよりも前記エンジンの燃料消費を抑える第2運転モードと、を有する車両において、
    前記第2運転モードへの移行を許可できない情報をメータ表示する制御を行うメータ表示コントローラを設け、
    前記メータ表示コントローラは、前記第2運転モードを許可できない条件を、ドライバー操作による対応行動によって解消されるドライバー条件と、ドライバー操作による対応行動を取っても解消されないシステム条件と、に分け、
    前記第1運転モードから前記第2運転モードへ移行できない理由をメータ表示するとき、前記システム条件によるメータ表示を、前記ドライバー条件によるメータ表示よりも優先して表示する制御処理を実行する
    ことを特徴とする車両のメータ表示制御装置。
JP2016120444A 2016-06-17 2016-06-17 車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置 Active JP6729039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016120444A JP6729039B2 (ja) 2016-06-17 2016-06-17 車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016120444A JP6729039B2 (ja) 2016-06-17 2016-06-17 車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017222308A true JP2017222308A (ja) 2017-12-21
JP6729039B2 JP6729039B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=60687694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016120444A Active JP6729039B2 (ja) 2016-06-17 2016-06-17 車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6729039B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111045448A (zh) * 2019-11-22 2020-04-21 北京青云航空仪表有限公司 多模态复杂自动飞行控制系统的人机交互方法
US20220314991A1 (en) * 2021-03-31 2022-10-06 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle control system and vehicle control method
WO2023162308A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 いすゞ自動車株式会社 電力供給制御装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137543A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Toyota Motor Corp 車両およびその制御方法
JP2008267266A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Fujitsu Ten Ltd エコランシステム、制御プログラム及びエコラン状態報知装置
JP2011057115A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Toyota Motor Corp 表示装置およびそれを備えるハイブリッド車両

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137543A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Toyota Motor Corp 車両およびその制御方法
JP2008267266A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Fujitsu Ten Ltd エコランシステム、制御プログラム及びエコラン状態報知装置
JP2011057115A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Toyota Motor Corp 表示装置およびそれを備えるハイブリッド車両

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111045448A (zh) * 2019-11-22 2020-04-21 北京青云航空仪表有限公司 多模态复杂自动飞行控制系统的人机交互方法
CN111045448B (zh) * 2019-11-22 2023-11-14 北京青云航空仪表有限公司 多模态复杂自动飞行控制系统的人机交互方法
US20220314991A1 (en) * 2021-03-31 2022-10-06 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle control system and vehicle control method
US12043260B2 (en) * 2021-03-31 2024-07-23 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle control system and vehicle control method
WO2023162308A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 いすゞ自動車株式会社 電力供給制御装置
JP2023125325A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 いすゞ自動車株式会社 電力供給制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6729039B2 (ja) 2020-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103661402B (zh) 用于自动起停系统的用户界面和控制用户界面的方法
WO2015040729A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置及び制御方法
CN104044591B (zh) 用于优化车辆节能模式可用性的系统和方法
RU2714698C2 (ru) Система и контроллер для обеспечения медленного передвижения на электрической тяге в транспортном средстве с ручной коробкой передач
US9884619B2 (en) Selective electric mode for electric vehicle
JP5590153B2 (ja) 車両制御装置
US9376970B2 (en) Vehicle control device
JP5298960B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
WO2010103686A1 (ja) 車両用の電源制御装置
JP5360298B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2008137543A (ja) 車両およびその制御方法
CN106256646B (zh) 具有停止-起动效益度量的用户界面
JP5973710B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5804725B2 (ja) アイドルストップ車の制御装置
CN103429480A (zh) 用于禁用停/启技术的司机可选择的低速模式
JP6729039B2 (ja) 車両のメータ表示制御方法とメータ表示制御装置
JP2007230431A (ja) 車両の駆動制御装置
WO2012127677A1 (ja) 車両および車両用制御方法
JP2009002236A (ja) 車両用制御装置
JP2006141156A (ja) ハイブリッド車両
JP6947051B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP4462044B2 (ja) 車両の表示装置
JP2011089506A (ja) エンジン制御装置
JP2019131151A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2005120878A (ja) アイドルストップ車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200615

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6729039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151