JP2017222287A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アウタコラムの車両後方側部分にインナコラムを締付け固定する締付部が形成されており、ガイド溝部の一部は締付部と同じ軸方向位置にあり、締付部と同じ軸方向位置にあるガイド溝部の部分において、ガイド部材よりも径方向外側で、ガイド溝部の車幅方向両側に架け渡された補強部が形成されており、突出部は、その車両後方側端がガイド部材の車両後方側端よりも車両前方側に配置されており、インナコラムが車両後方側の所定位置まで移動したときに補強部に当接するものとする。
【選択図】 図5
Description
操舵力を伝達するステアリングシャフトと、
軸方向に延びるガイド溝部を備え、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するアウタコラムと、
軸方向の相対移動を可能に、車両前方側部分が前記アウタコラムに内嵌し、前記アウタコラムと共に前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するインナコラムと、
前記ガイド溝部内に収容され、前記インナコラムに取り付けられたガイド部材と、
前記ガイド部材よりも径方向外側に突出した突出部を備え、前記ガイド部材と共に前記インナコラムに取り付けられた位置規制部材と、を有し、
前記アウタコラムの車両後方側部分には、前記インナコラムを締付け固定する締付部が形成されており、
前記ガイド溝部の一部は前記締付部と同じ軸方向位置にあり、
前記締付部と同じ軸方向位置にある前記ガイド溝部の部分において、前記ガイド部材よりも径方向外側で、前記ガイド溝部の車幅方向両側に架け渡された補強部が形成されており、
前記突出部は、その車両後方側端が前記ガイド部材の車両後方側端よりも車両前方側に配置されており、前記インナコラムが車両後方側の所定位置まで移動したときに前記補強部に当接することを特徴とするステアリング装置を提供する。
これにより、テレスコピック位置の調整可能範囲を広く取りながら、インナコラムの締付保持力の低下を防ぐことができる。
前記突出部は、前記基部の車両前方側部分から、軸方向に垂直な平面状に延びている。
これにより、簡易な構造として、製造コストの増加を抑えながら、車両後方側へのテレスコピック調整の範囲を長く取ることができる。
これにより、位置規制部材およびガイド部材を容易に取り付けることができる。
前記底板部の外周縁から立ち上がった側板部と、を有し、
前記側板部の車両前方側部分が、他の部分よりも高く立ち上がって車両前方側に凸のU字型に湾曲した板状の前記突出部を形成している。
これにより、突出部の強度を高めることができる。
これにより、位置規制部材およびガイド部材を容易に取り付けることができる。
これにより、インナコラムの軸方向の移動をスムーズにし、また、アウタコラムとストッパーとの摩擦および衝突による異音の発生を防ぐことができる。
図1は本願の第1実施形態に係るステアリング装置2を用いたステアリング機構1を斜め前方から見た斜視図である。図1に示すように、本実施形態のステアリング装置2は、ステアリングホイール101の操作に要する力を軽減するために、ステアリングコラムに回転可能に支持されたステアリングシャフト3および中間シャフト102からステアリングギヤ103に伝達された操舵力を電動アシスト機構104でアシストし、図示しないラック軸を左右に往復運動させることでラック軸に連結した左右のタイロッド105を介して前輪を転舵する。
図3は本願の第1実施形態に係るステアリング装置2の縦断面図である。ステアリングコラムは、前方側に配置されたアウタコラム10と後方側に配置されたインナコラム11とから構成されている。アウタコラム10にはインナコラム11の外径よりも僅かに大きい内径を有する保持筒孔13が軸方向に沿って形成されており、この保持筒孔13にインナコラム11が嵌合している。
図5は本願の第1実施形態に係るステアリング装置2のアウタコラム10とインナコラム11との嵌合部を示す拡大断面図である。図5に示すように、インナコラム11の前方側の上面にはアウタコラム10のガイド溝部25内に収容されたストッパー30が装着されている。このガイド溝部25とストッパー30との係合により、アウタコラム10とインナコラム11との相対回転が阻止される。
図6に示すように、チルトブラケット12は、左右方向に延びる上板71と、この上板71の下面に溶接された左右側板72、73とを有している。上板71は、ボルト穴71aを通したボルト74によって車体100に締結される。左右側板72、73の間隔は、自由状態でアウタコラム10の左右方向の幅よりも若干大きく設定されている。左右側板72、73には、チルト調整用長孔72a、73aが形成されている。チルト調整用長孔72a、73aは、前述したピボットボス22を中心とする円弧状に形成されている(図2参照)。
図10は本願の第1実施形態に係るステアリング装置2の拡大下面図である。図5、図9および図10に示すように、インナコラム11の前方側部分の下面には、アウタコラム10のスリット部26に遊嵌するアルミ合金ダイキャスト成型品のロアストッパ50が装着されている。図5に示すように、ロアストッパ50の前端には断面略L字形状のバッファ保持部52が下方に向けて突出して形成されており、このバッファ保持部52にゴム製のバッファブロック53が取り付けられている。
図3に示すように、ステアリングシャフト3は、テレスコピック調整を可能とすべく、ステアリングコラム内でスプライン結合されたロアステアリングシャフト61とアッパーステアリングシャフト62とによって構成されている。ステアリングシャフト3は、アウタコラム10の前端に嵌挿されたボールベアリング27と、インナコラム11の後端に嵌挿されたボールベアリング29とによって回転自在に支持されている。
図6に示すように、運転者が操作レバー82を締め付け側に回動させると、固定カム84の傾斜カム面の山に可動カム83の傾斜カム面の山が乗り上げ、締付ボルト81を左側に引っ張る一方で固定カム84を右側に押圧する。これにより、左右側板72、73がアウタコラム10の下部を左右から締め付け、ステアリングコラムのチルト方向の移動を制限するのと同時に、アウタコラム10がインナコラム11を締め付ける締付摩擦力と摩擦板85に生じる摩擦力とによってインナコラム11の軸方向の移動が制限される。
次に、本願の第2実施形態について、図13ないし図17を参照しながら説明する。本第2実施形態に係るステアリング装置は、上記第1実施形態に係るステアリング装置とはストッパーのみが異なり、その他は上記第1実施形態と同様である。したがって、本第2実施形態の説明においては、第1実施形態に係るステアリング装置と対応する部分に「200」を足した数字を用いた参照符号を付し、上記第1実施形態の説明と重複する説明は省略する。例えば、第1実施形態のアウタコラム10に対応する第2実施形態のアウタコラムには符号「210」を付する。
2、202 ステアリング装置
3、203 ステアリングシャフト
10、210 アウタコラム
10a、210a クランプ部
10b、210b 補強部
10c、210c 変形抑制部
10d、10e 突起部
10f 締付部
11、211 インナコラム
11a 貫通孔
12、212 チルトブラケット
13 保持筒孔
21、221 カラー
22、222 ピボットボス
22a ボス孔
23、223 ガイド壁
24、224 ガイド壁
25、225 ガイド溝部
25a、25b 内壁
26 スリット部
27、227 ボールベアリング
28、228 貫通孔
29、229 ボールベアリング
30、230 ストッパー
31 ガイド部材
31a 左側縁
31b 右側縁
31c 凹部
32 位置規制部材
32a 貫通孔
32b 基部
32c 突出部
35 段付低頭ボルト
36 ナットプレート
36a ボス部
36b 上面
36c ねじ孔
50 ロアストッパ
51 樹脂ピン
52、252 バッファ保持部
53 バッファブロック
54 係止腕
61、261 ロアステアリングシャフト
61a、261a 雄スプライン
61b セレーション
62、262 アッパーステアリングシャフト
62a、262a 雌スプライン
62b セレーション
71、271 上板
71a ボルト穴
71b 係止孔
72 左側板
72a チルト調整用長孔
73 右側板
73a チルト調整用長孔
74 ボルト
80 チルト・テレスコピック調整機構
81 締付ボルト
81a 雄ねじ
82 操作レバー
83 可動カム
84 固定カム
85 摩擦板
85a、285a 長孔
86 中間摩擦板
86a 左端板部
86b 右端板部
86c 連結板部
87 押圧板
88 スラスト軸受
89 ナット
91、92 フック部
93 コイルスプリング
95 コイルスプリング
100 車体
101 ステアリングホイール
101a ボス部
102 中間シャフト
103 ステアリングギヤ
104 電動アシスト機構
105 タイロッド
106 ピボットボルト
237 位置規制部材
237a 底板部
237b 側板部
237c 突出部
238 リベット
239 ガイド部材
Claims (6)
- 操舵力を伝達するステアリングシャフトと、
軸方向に延びるガイド溝部を備え、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するアウタコラムと、
軸方向の相対移動を可能に、車両前方側部分が前記アウタコラムに内嵌し、前記アウタコラムと共に前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するインナコラムと、
前記ガイド溝部内に収容され、前記インナコラムに取り付けられたガイド部材と、
前記ガイド部材よりも径方向外側に突出した突出部を備え、前記ガイド部材と共に前記インナコラムに取り付けられた位置規制部材と、を有し、
前記アウタコラムの車両後方側部分には、前記インナコラムを締付け固定する締付部が形成されており、
前記ガイド溝部の一部は前記締付部と同じ軸方向位置にあり、
前記締付部と同じ軸方向位置にある前記ガイド溝部の部分において、前記ガイド部材よりも径方向外側で、前記ガイド溝部の車幅方向両側に架け渡された補強部が形成されており、
前記突出部は、その車両後方側端が前記ガイド部材の車両後方側端よりも車両前方側に配置されており、前記インナコラムが車両後方側の所定位置まで移動したときに前記補強部に当接することを特徴とするステアリング装置。 - 前記位置規制部材は、前記ガイド部材と前記インナコラムの間に介在する基部を有し、
前記突出部は、前記基部の車両前方側部分から、軸方向に垂直な平面状に延びていることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記位置規制部材および前記ガイド部材は、ボルトによって前記インナコラムに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
- 前記位置規制部材は、軸方向に長い長円状の底板部と、
前記底板部の外周縁から立ち上がった側板部と、を有し、
前記側板部の車両前方側部分が、他の部分よりも高く立ち上がって車両前方側に凸のU字型に湾曲した板状の前記突出部を形成していることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記位置規制部材および前記ガイド部材は、軸方向に並べて配置された2つのブラインドリベットによって前記インナコラムに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のステアリング装置。
- 前記ガイド部材は樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のステアリング装置。
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