JP2017220232A - 読取システム - Google Patents

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順子 田邉
Junko Tanabe
順子 田邉
浅村 直也
Naoya Asamura
直也 浅村
由美子 信國
Yumiko Nobukuni
由美子 信國
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Abstract

【課題】入れ物に収容される物品に付されたタグに記憶されたタグ情報を正確に読み取る読取システムを提供する。【解決手段】アンテナ200は、物品500に付されたタグ510から放射された電波を受信する。読取装置100は、アンテナ200により受信された電波により示されるタグ情報を取得する。板状部材300は、物品500が箱600に収容されるときに、タグ510が、アンテナ200が上記電波を受信可能な領域内に予め定められた時間以上滞在するように、物品500の動きを制限する。【選択図】図2

Description

本発明は、読取システムに関する。
現在、RF(Radio Frequency)タグを用いて、物品を管理する技術が知られている。RFタグは、物品に付され、物品のID(Identifier)を示すタグ情報を記憶する。そして、RFタグに記憶されたタグ情報は、RFリーダにより非接触で読み取られる。
特許文献1には、物品のトレーサビリティを向上させるために、廃棄される物品に付されたRFタグからタグ情報を読み取る技術が開示されている。具体的には、特許文献1には、ゴミ箱の内壁にRFリーダとアンテナとを取り付け、RFタグが付された物品がゴミ箱に投下されたときに、RFリーダがRFタグからタグ情報を読み取る技術が開示されている。
特開2006−248778号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、RFタグが付された物品は、何の制限も受けずにゴミ箱に投下される。従って、特許文献1に開示された技術では、例えば、物品がゴミ箱に高速で投げ入れられた場合、RFタグに記憶されたタグ情報を正確に読み取ることができないことがあった。このため、箱や袋などの入れ物に収容される物品に付されたタグに記憶されたタグ情報を正確に読み取る技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、入れ物に収容される物品に付されたタグに記憶されたタグ情報を正確に読み取る読取システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る読取システムは、
物品に付されたタグから放射された電波を受信するアンテナと、
前記アンテナにより受信された電波により示されるタグ情報を取得する読取装置と、
前記物品が入れ物に収容されるときに、前記タグが、前記アンテナが前記電波を受信可能な領域内に予め定められた時間以上滞在するように、前記物品の動きを制限する制限手段と、を備える。
前記制限手段は、水平面と平行でない傾斜面を有する板状部材であってもよい。
前記板状部材は、前記水平面と前記傾斜面とに平行である回転軸を中心にして回転する複数の回転部材を備えてもよい。
前記アンテナは、細長く、
前記アンテナの長手方向は、前記水平面と前記傾斜面とに平行であってもよい。
前記アンテナは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとは、細長く、
前記第1のアンテナの長手方向は、前記水平面と前記傾斜面とに平行であり、
前記第2のアンテナの長手方向は、前記傾斜面と平行であり、前記第1のアンテナの長手方向と直交し、
前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナの長手方向における中心の近傍から、前記傾斜面を登る方向に延びてもよい。
前記アンテナは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとは、細長く、
前記第1のアンテナの長手方向と前記第2のアンテナの長手方向とは、前記傾斜面と平行であり、
前記第1のアンテナの一端と前記第2のアンテナの一端とは近接し、
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間隔は、前記傾斜面を登る方向に進むほど広がってもよい。
前記板状部材は、前記アンテナであってもよい。
前記入れ物は、前記物品を収容する箱であり、
前記箱には、開孔部が設けられ、
前記開孔部の長手方向における長さは、前記物品の幅方向における長さよりも長く、
前記開孔部の短手方向における長さは、前記物品の厚さ方向における長さよりも長く、前記物品の幅方向における長さよりも短く、
前記制限手段は、前記箱であってもよい。
前記アンテナは、細長く、
前記アンテナの長手方向は、前記開孔部の長手方向と一致し、
前記アンテナは、前記開孔部の近傍に、前記開孔部と並列に配置されてもよい。
前記箱は、複数の板状部材を備え、前記複数の板状部材に囲まれた領域に前記物品を収容し、
前記複数の板状部材のうち特定の板状部材には、前記開孔部が設けられ、
前記制限手段は、前記特定の板状部材であってもよい。
本発明によれば、入れ物に収容される物品に付されたタグに記憶されたタグ情報を正確に読み取る読取システムを提供することができる。
本発明の実施形態1に係る読取システムの斜視図である。 本発明の実施形態1に係る読取システムの正面図である。 本発明の実施形態1に係る読取装置の機能構成図である。 本発明の実施形態1に係るアンテナを示す図であり、(A)は、平面図であり、(B)は、正面図である。 本発明の実施形態1に係るアンテナの断面図であり、(A)は、図4(A)におけるA−A線の断面図であり、(B)は、図4(A)におけるB−B線の断面図である。 タグが付された物品の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る読取装置が実行する読取処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係るアンテナを示す図であり、(A)は、平面図であり、(B)は、C−C線の断面図である。 本発明の実施形態2に係る読取システムの正面図である。 本発明の実施形態3に係る傾斜部を示す図であり、(A)は、平面図であり、(B)は、D−D線の断面図である。 本発明の実施形態3に係る読取システムの正面図である。 本発明の実施形態4に係る読取システムの斜視図である。 本発明の実施形態4に係る読取システムの正面図である。 本発明の実施形態5に係る読取システムの斜視図である。 本発明の実施形態5に係る読取システムの正面図である。 本発明の実施形態6に係るアンテナの配置図である。 本発明の実施形態6に係る読取システムの正面図である。 本発明の実施形態7に係るアンテナの配置図である。 本発明の実施形態8に係るアンテナの配置図である。 本発明の実施形態8に係る読取システムの正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中において、同一又は対応する部分には、同一の符号を付す。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る読取システム1000の斜視図である。また、図2は、本発明の実施形態1に係る読取システム1000の正面図である。本実施形態では、互いに直交するX軸とY軸とZ軸とを用いて、方向を表す。Z軸は、鉛直方向に伸びる軸である。X軸は、水平方向に伸びる軸である。Y軸は、水平方向に伸びる軸であり、X軸と直交する軸である。読取システム1000は、物品500が箱600に収容されるときに、物品500に付されたタグ510からタグ情報を読み取るシステムである。箱600は、物品500を収容する入れ物である。なお、物品500の入れ物として、箱600に代えて袋(図示せず)を採用してもよい。
タグ510からタグ情報を正確に読み取るためには、タグ510を最低読取時間以上の時間、受信可能領域内に滞在させることが望ましい。なお、最低読取時間は、読取装置100が、タグ510からタグ情報を読み取るのに最低限必要な時間である。また、受信可能領域は、タグ510から放射された電波をアンテナ200が受信可能な領域である。受信可能領域は、アンテナ200に対するタグ510の位置や方向、電波の強度などにより推定される。
本実施形態では、読取システム1000は、タグ510が最低読取時間以上の時間、受信可能領域内に滞在してから、物品500が箱600に収容されるように、物品500の動きを制限する制限手段を備える。つまり、制限手段は、物品500が箱600に収容されるときに、物品500が自由落下することを抑制する手段である。なお、タグ510は物品500とともに移動する。このため、本実施形態では、適宜、物品500の動きをタグ510の動きとみなし、物品500の位置をタグ510の位置とみなす。
本実施形態では、制限手段は、水平面と平行でない傾斜面を有する板状部材300であるものとする。板状部材300は、ユーザが保持していた物品500を、物品500に働く重力によって、箱600まで搬送する機能を有する。そして、板状部材300があることは、ユーザが物品500を箱600に投げ入れることを抑制する動機付けとなる。ここで、箱600の移動速度は、傾斜面の角度や材質などにより予め定められた速度(以下「速度の閾値」という。)以下に収まるように設計される。また、箱600の搬送経路は、予め定められた長さ(以下「長さの閾値」という。)以上の区間が受信可能領域内に含まれるように設計される。つまり、傾斜面の角度や材質、箱600の搬送経路などは、物品500が、箱600に収容される前に、最低読取時間以上の時間、受信可能領域内に滞在するように設計される。つまり、板状部材300は、タグ510からタグ情報を読み取るのに必要な時間を確保する機能を有する。
図1及び図2に示すように、読取システム1000は、読取装置100と、アンテナ200と、板状部材300と、支持部材410と、支持部材420と、支持部材430とを備える。
読取装置100は、物品500が箱600に収容されるときに、物品500に付されたタグ510からタグ情報を読み取る装置である。読取装置100は、タグ情報を収集する機能を有する。具体的には、読取装置100は、読取装置100の周囲の空間に電波を放射した後、この空間内に存在するタグ510が放射する電波を受信する。読取装置100は、受信した電波により表されるタグ情報を記憶する。なお、タグ510は、読取装置100から放射された電波を受信した場合、図示しない記憶部に記憶されたタグ情報を表す電波を放射する。つまり、タグ510は、パッシブタグである。タグ情報は、例えば、物品500の識別情報である。識別情報は、例えば、物品500を識別するための番号や文字である。
図3を参照して、読取装置100の機能について説明する。図3に示すように、読取装置100は、機能的には、制御部101と、第1通信部102と、第2通信部103と、記憶部104と、操作部105とを備える。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを備え、読取装置100全体の動作を制御する。例えば、制御部101は、タグ情報を収集し、収集したタグ情報を記憶部104に記憶させる。
第1通信部102は、制御部101による制御に従って、アンテナ200を用いて、電波を送受信する。例えば、第1通信部102は、タグ510の電力源となる電波を放射する。また、第1通信部102は、タグ510から放射された、タグ情報を表す電波を受信する。この電波の周波数帯は、例えば、UHF(Ultra High Frequency)帯(特に、865〜930MHz)である。第1通信部102は、ケーブル150の一端と接続され、ケーブル150により、アンテナ200に接続される。第1通信部102は、受信した電波により表されるタグ情報を、制御部101に供給する。
第2通信部103は、制御部101による制御に従って、情報処理装置(図示せず)と通信する。例えば、第2通信部103は、記憶部104に記憶されたタグ情報を、情報処理装置に送信する。記憶部104は、制御部101により収集されたタグ情報を記憶する。記憶部104は、例えば、フラッシュメモリである。操作部105は、ユーザから各種の操作を受け付ける。例えば、操作部105は、ユーザから読取処理の開始を指示する操作を受け付ける。操作部105は、例えば、液晶ディスプレイやタッチスクリーンである。
読取装置100は、固定用部材310により板状部材300の裏面に固定される。板状部材300の表面は、物品500が載せられる面であり、板状部材300が有する2つの面のうち、Z軸の座標が大きい方の面である。板状部材300の裏面は、物品500が載せられない面であり、板状部材300が有する2つの面のうち、Z軸の座標が小さい方の面である。読取装置100は、ケーブル150により、アンテナ200と接続される。読取装置100は、板状部材300ではなく、支持部材410、支持部材420、支持部材430などに固定されてもよい。
アンテナ200は、読取装置100による制御に従って、アンテナ200の周囲の空間に向けて電波を放射する。また、アンテナ200は、タグ情報を表す電波を受信し、受信した電波により表されるタグ情報を、ケーブル150を介して、読取装置100に供給する。本実施形態では、アンテナ200は、細長く薄い、ブレード状のアンテナである。ブレード状のアンテナの詳細な説明は、例えば、特開2015−198372号公報に詳細に開示されている。以下、図4及び図5を参照して、アンテナ200の構成について簡単に説明する。図4(A)は、アンテナ200の平面図である。図4(B)は、アンテナ200の正面図である。図5(A)は、図4(A)におけるA−A線の断面図である。図5(B)は、図4(A)におけるB−B線の断面図である。
アンテナ200は、基板201と、給電部202と、終端抵抗部203と、ストリップライン部204(ストリップライン部204A、ストリップライン部204B)と、無給電電極部(無給電電極部205A、無給電電極部205B、無給電電極部205C、無給電電極部205D)と、金属板206とを備える。また、アンテナ200は、電波を放射する放射面207と、放射面207と対向する対向面208とを備える。基板201は、アンテナ200の基材であり、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とを含むプリント基板である。基板201は、例えば、長さ275mm、幅15mm、厚さ3mmの幅狭な板状に形成される。
給電部202は、アンテナ200が備えるストリップライン部204に電流を供給し、基板201の表面の一端に設けられる。給電部202は、ケーブル150の他端と、ストリップライン部204の一端とに接続される。給電部202は、ケーブル150を介して読取装置100から電磁波を受信し、ストリップライン部204に電流を供給する。終端抵抗部203は、ストリップライン部204を流れた電流の反射が発生することを抑制し、基板201の表面の他端に設けられる。
ストリップライン部204は、給電部202から供給された電流が流れる線路であり、基板201の長さ方向に伸びる態様に形成される。ストリップライン部204の一端は、給電部202に接続され、ストリップライン部204の他端は、終端抵抗部203に接続される。ストリップライン部204は、中間部分が、ストリップライン部204Aとストリップライン部204Bとに分岐している。
無給電電極部(無給電電極部205A、無給電電極部205B、無給電電極部205C、無給電電極部205D)は、基板201の長さ方向に伸びる電極であり、基板201の表面に配置される。無給電電極部(無給電電極部205A、無給電電極部205B、無給電電極部205C、無給電電極部205D)は、ストリップライン部204と電磁的に結合し、ストリップライン部204に電流が流れると、内部に電流が流れて電波を放射する。無給電電極部(無給電電極部205A、無給電電極部205B、無給電電極部205C、無給電電極部205D)は、通信に利用される電波の半波長程度の長さを有する。無給電電極部205Aは、基板201の中央よりも給電部202に近いエリア内に配置される。無給電電極部205B、無給電電極部205C、無給電電極部205Dは、基板201の中央よりも終端抵抗部203に近いエリア内に互いに並列に配置される。
金属板206は、基板201の長さ方向に伸びる電極であり、基板201の裏面に配置される。金属板206は、ストリップライン部204とともにストリップラインを構成するためのグランド電極である。金属板206は、通信に利用される電波の1波長程度の長さを有する。アンテナ200には、給電部202に近い部分に無給電電極部205Aが設けられ、終端抵抗部203に近い部分に無給電電極部205B、無給電電極部205C、無給電電極部205Dが設けられる。従って、アンテナ200によれば、電波をバランス良く放射することができる。
アンテナ200は、アンテナ200の厚さ方向と板状部材300の厚さ方向とが一致し、アンテナ200の長手方向が水平となり、アンテナ200の放射面207側をタグ510が通過するように配置される。アンテナ200は、両端が支持部材410に固定される。図4(A)において、アンテナ200の長さ方向はY軸方向であり、アンテナ200の幅方向はX軸方向であり、アンテナ200の厚さ方向はZ軸方向であり、水平はZ軸に直交することを意味する。
なお、本明細書において、「一致」とは、完全に一致することのみならず、概ね一致することも包含する概念である。また、本明細書において、「平行」とは、数学的に完全に平行であることのみならず、概ね平行であることも包含する概念である。「直線」、「長方形」等も同様に、数学的に完全なものである必要はない。例えば、多少曲がっていても概ね特定の方向に伸びていれば「直線」といい、角に多少の丸みを帯びていたり、対向する辺の長さが僅かに異なっていたりしても「長方形」ということがある。
板状部材300は、長手方向の長さや幅方向の長さに対して厚さ方向の長さが十分に短い部材、つまり、平板状の部材である。板状部材300は、金属(導体)でなく、樹脂であることが望ましい。板状部材300は、電波の損失が小さいもの、つまり、誘電正接が低いものが特に望ましい。板状部材300は、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合樹脂)などが望ましい。板状部材300は、例えば、透明なアクリル板である。板状部材300は、板状部材300の厚さ方向と直交する2つの面を有する。2つの面のうち、Z軸方向の座標が大きく、物品500が配置される方の面を表面という。一方、2つの面のうち、Z軸方向の座標が小さく、物品500が配置されない方の面を裏面という。板状部材300の表面は、水平面に対して傾斜した状態に調整されるため、適宜、傾斜面という。板状部材300の表面は、物品500との摩擦係数が小さくなるように、シボ加工が施されていたり、フッ素等の非導電性材料がコーティングされていたりすることが好適である。
支持部材410は、板状部材300を支持する部材である。支持部材420は、支持部材410を支持する部材である。支持部材430は、支持部材420を支持する部材である。支持部材410、支持部材420、支持部材430は、概ね、一本の角材を2箇所(以下「2箇所の曲げ部」という。)において折り曲げることにより形成されるコの字型の形状を有する。
板状部材300は、例えば、ネジ(図示せず)、釘(図示せず)、接着剤(図示せず)、両面テープ(図示せず)などにより、支持部材410に固定される。板状部材300と支持部材410とは、例えば、板状部材300の四隅が、それぞれ、支持部材410の両端部及び2箇所の曲げ部と近接するように、相互に固定される。かかる構成によれば、板状部材300と支持部材410とが一体となって、移動及び回動する。
また、支持部材410の中央部(2箇所の曲げ部の中央部)は、連結用部材440により、支持部材420の中央部と連結される。かかる構成により、支持部材410は、支持部材420に対して回動可能となる。この回動の軸は、Y軸方向に伸びる軸のうち、連結用部材440の中心を通る軸である。また、支持部材420の両端部は、それぞれ、連結用部材450により、支持部材430の2箇所の曲げ部と連結される。かかる構成により、支持部材430は、支持部材420に対して回動可能となる。この回動の軸は、Y軸方向に伸びる軸のうち、連結用部材450の中心を通る軸である。このように、支持部材420に対して、支持部材410と支持部材430とが回動可能に連結されている。このため、支持部材410と支持部材430とは、支持部材420側に折りたたむことができる。また、支持部材420の中央部には、読取システム1000を持ち運ぶために握られる把手460が設けられている。このため、読取システム1000の持ち運びは容易である。
物品500は、箱600に収容される物品であり、タグ510が付された物品である。図6に示すように、物品500は、ほぼ直方体であるものとする。図6に示す例では、物品500の長手方向はY軸と平行な方向であり、物品500の幅方向はX軸と平行な方向であり、物品500の厚さ方向はZ軸と平行な方向である。本実施形態では、物品500が有する6つの面のうち、最も面積が広い2つの面、つまり、物品500の厚さ方向と直交する2つの面のいずれか一方の面に、タグ510が付されているものとする。物品500は、例えば、図書館が保有する書籍である。
タグ510は、RF(Radio Frequency)タグであり、物品500の識別情報であるタグ情報を記憶する。タグ510は、読取装置100から電波が供給されると、供給された電波に基づく電力によって、記憶しているタグ情報を表す電波を放射する。つまり、タグ510は、パッシブタグである。
箱600は、物品500を収容及び回収する箱である。従って、箱600は、物品500が通過する開口部(図示せず)を備える。箱600は、板状部材300の表面から滑り落ちた物品500を回収可能な位置に配置される。
次に、図2を参照して、読取システム1000の配置及び動作について説明する。図2において、領域250は、アンテナ200がタグ510からタグ情報を表す電波を受信可能な領域である受信可能領域である。また、矢印511は、タグ510が通過する経路を示す矢印である。受信可能領域は、アンテナ200からの距離、アンテナ200に対する角度、予測されるタグ510の角度などにより決定される。
ここで、タグ510が受信可能領域内に存在する場合、読取装置100はタグ情報を読み取ることができる。しかしながら、読取装置100は、予め定められた周期(以下「読取周期」という。)で、タグ情報を読み取る。このため、タグ510の受信可能領域内での滞在時間が、読取周期よりも短い場合、読取装置100は、タグ情報を読み取ることができない可能性がある。そこで、本実施形態では、滞在時間が読取周期よりも長くなるように、滞在時間を調整する。
まず、滞在時間は、タグ510が受信可能領域内に突入してから受信可能領域外に抜け出すまでに通る経路の長さ(以下「経路長」という。)と、タグ510の移動速度と、により決定される。そして、滞在時間は、経路長が長い程、また、移動速度が遅い程、長くなる。ここで、経路長が固定である場合、滞在時間を短くするためには、移動速度を遅くする必要がある。移動速度は、物品500の素材や形状、板状部材300の素材、板状部材300の表面と水平面とのなす角度(以下「傾斜角度」という。)などにより決定される。
ここで、物品500の素材や形状、板状部材300の素材が予め定められている場合、傾斜角度により移動速度を調整することが好適である。移動速度は、傾斜角度が大きい程速くなり、傾斜角度が小さい程遅くなる。従って、滞在時間が読取周期よりも長くなるように、傾斜角度を小さくすることが好適である。ただし、傾斜角度を小さくし過ぎると、物品500が板状部材300の表面を滑らず、移動速度が0になる。このため、傾斜角度は、滞在時間が読取周期よりも長くなり、且つ、移動速度が0にならない程度の大きさにすることが好適である。このように、本実施形態では、滞在時間が読取周期よりも長くなるように、傾斜角度が調整される。このため、タグ510が受信可能領域内にいる間に、少なくとも1回はタグ情報が読み取られる。
なお、移動速度が速すぎる場合、滞在時間が読取周期よりも長くても、タグ情報を正確に読み取ることができない可能性がある。そこで、移動速度は、速すぎないことが好適である。例えば、移動速度は、時速数十km程度以下であることが好適である。また、タグ510が付された物品500が自由に回転し、アンテナ200に対するタグ510の角度が急激に変化すると、タグ情報を正確に読み取ることができない可能性がある。しかしながら、本実施形態では、板状部材300と物品500との摩擦により、物品500が自由に回転することが抑制される。このため、アンテナ200に対するタグ510の角度が急激に変化することが抑制され、タグ情報が正確に読み取られる。
次に、図7を参照して、読取装置100が実行する読取処理について説明する。図7に示す読取処理は、例えば、読取処理の開始を指示する操作が操作部105により受け付けられたことに応答して、制御部101が実行する処理である。
まず、制御部101は、予め定められた期間(以下「監視対象期間」という。)の間、受信対象でない電波を監視する(ステップS101)。本実施形態では、受信対象とする電波は、タグ情報を表す電波であり、タグ510から放射される電波である。言い換えれば、受信対象でない電波とは、タグ510から放射される電波以外の電波である。制御部101は、受信対象でない電波が放射されている間、読取装置100がタグ510に電波を放射しないように、監視対象期間の間に、受信対象でない電波が存在していないことを確認する。制御部101は、第1通信部102から供給される信号を監視して、監視対象期間の間に、アンテナ200により受信対象でない電波が受信されていないことを確認する。監視対象期間の長さは、例えば、60msecである。従って、読取周期は、少なくとも、監視対象期間の長さ(60msec)以上の時間となる。
制御部101は、ステップS101の処理を完了すると、受信対象でない電波を受信したか否かを判別する(ステップS102)。つまり、制御部101は、監視対象期間内に、アンテナ200により受信対象でない電波が受信されたか否かを判別する。制御部101は、受信対象でない電波を受信したと判別すると(ステップS102:YES)、ステップS101に処理を戻す。一方、制御部101は、受信対象でない電波を受信していないと判別すると(ステップS102:NO)、タグ510に向けて電波を送信する(ステップS103)。つまり、制御部101は、第1通信部102を制御して、アンテナ200から電波を放射させる。
制御部101は、ステップS103の処理を完了すると、受信対象の電波を受信したか否かを判別する(ステップS104)。つまり、制御部101は、第1通信部102から供給される信号を監視して、タグ510から放射された電波がアンテナ200により受信されたか否かを判別する。制御部101は、受信対象の電波を受信していないと判別すると(ステップS104:NO)、ステップS101に処理を戻す。
一方、制御部101は、受信対象の電波を受信したと判別すると(ステップS104:YES)、受信した電波により表されるタグ情報が、新規のタグ情報であるか否かを判別する(ステップS105)。例えば、制御部101は、受信した電波により表されるタグ情報が、記憶部104に記憶済みのタグ情報のいずれかと一致するか否かを判別する。制御部101は、受信した電波により表されるタグ情報が、新規のタグ情報でないと判別すると(ステップS105:NO)、ステップS101に処理を戻す。
一方、制御部101は、受信した電波により表されるタグ情報が、新規のタグ情報であると判別すると(ステップS105:YES)、受信した電波により表されるタグ情報を保存する(ステップS106)。制御部101は、受信した電波により表されるタグ情報を、記憶部104に記憶させる。制御部101は、ステップS106の処理を完了すると、ステップS101に処理を戻す。
本実施形態では、タグ510の受信可能領域内での滞在時間がタグ情報の読取周期よりも長くなるように、板状部材300が物品500の動きを制限する。従って、本実施形態によれば、入れ物に収容される物品500に付されたタグ510からタグ情報を正確に読み取ることが可能となる。
なお、タグ510の受信可能領域内での滞在時間を長くする方法として、物品500の移動速度を遅くする代わりに、読取装置100が放射する電波の強度を高くする方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、箱600の外部に存在する物品500に付されたタグ510からタグ情報を誤って収集する可能性がある。
また、本実施形態では、傾斜面の傾斜角度が調整可能である。このため、仮に、回収する物品500の種類が変更され、物品500と傾斜面との摩擦係数が変更されても、容易に物品500の移動速度を調整することができる。
また、本実施形態では、支持部材410や支持部材430を折りたたむことができ、支持部材420には把手460が設けられている。このため、読取システム1000の保管や持ち運びが容易である。
また、本実施形態では、細長く薄いブレード状のアンテナであるアンテナ200が採用されている。このため、アンテナ200の取り付け位置の自由度が高い。また、板状部材300は、透明な素材で構成されている。従って、箱600の内部の視認性が高まる。
(実施形態2)
実施形態1では、制限手段として機能する板状部材300が、アンテナ200とは別に設けられる例について説明した。本発明において、制限手段として機能する板状部材が、アンテナにより構成されてもよい。本実施形態では、平板状であるアンテナ210が、タグ510から放射される電波を受信するとともに、制限手段として機能する板状部材を構成する例について説明する。
図8(A)及び図8(B)に示すように、アンテナ210は、平板状のアンテナである。平板状とは、厚さ方向における長さが、長手方向における長さや幅方向における長さに対して、十分に短い形状である。アンテナ210は、内部のアンテナパターンが渦巻型であり、電波の伝搬方向が円偏波である。アンテナ210の厚さ方向における長さは、使用する電波の波長に比べて十分に短い。
アンテナ210は、筐体211と、導体線212と、コネクタ213と、金属箔214と、誘電体215と、導体線216とを備える。筐体211は、導体線212により構成される第1の層と、誘電体215から構成される第2の層と、金属箔214により構成される第3の層とを含む3つの層をケーシングする筐体である。筐体211は、例えば、プラスチックにより構成される。導体線212は、渦巻状のアンテナパターンを構成する導体である。導体線212は、給電の始点となる給電点212Aと、インピーダンスの調整用の終端抵抗212Bとを備える。コネクタ213は、給電に用いられるケーブル150を接続するためのコネクタである。導体線212と金属箔214とは、アルミ、銅、銀、ニッケルなどの金属により構成される。誘電体215は、例えば、発泡ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ガラスエポキシ、空気などにより構成される。
導体線216は、コネクタ213と給電点212Aとを結ぶ給電線である。導体線216は、絶縁体により被覆され、その絶縁体が金属箔214と接触する。金属箔214は、接地され、終端抵抗212Bは、金属箔214と接続されて接地される。アンテナ210は、電波を放射する放射面217と、放射面217と対向する対向面218とを備える。
図9に示すように、アンテナ210は、実施形態1におけるアンテナ200及び板状部材300として機能する。つまり、アンテナ210は、ケーブル150により読取装置100に接続される。また、アンテナ210は、連結用部材440により、支持部材420に接続される。従って、アンテナ210は、連結用部材440の回転軸を中心にして、回動可能である。つまり、アンテナ210は、放射面217の水平面に対する角度である傾斜角度を調整することができる。
領域251は、アンテナ210がタグ510からタグ情報を表す電波を受信可能な領域である受信可能領域である。また、矢印512は、タグ510が通過する経路を示す矢印である。受信可能領域は、アンテナ210からの距離、アンテナ210に対する角度、予測されるタグ510の角度などにより決定される。ここで、傾斜角度は、実施形態1と同様に、滞在時間が読取周期よりも長くなるように調整される。
本実施形態では、平板状であるアンテナ210が、タグ510から放射される電波を受信するとともに、制限手段として機能する板状部材を構成する。従って、本実施形態によれば、部品点数を減らしつつ、入れ物に収容される物品500に付されたタグ510からタグ情報を正確に読み取ることが可能となる。
また、本実施形態では、タグ510が付された物品500が、平板状であるアンテナ210が備える放射面217上を滑り落ちる構成となる。このため、本実施形態では、タグ510とアンテナ210との距離が短い期間を長く維持でき、読取可能時間を長くすることができる。従って、本実施形態によれば、タグ510からタグ情報を更に正確に読み取ることが可能となる。
(実施形態3)
実施形態1では、制限手段として機能する板状部材300が、真っ平らな傾斜面を有する例について説明した。本発明において、制限手段として機能する板状部材が、真っ平らでない傾斜面を有していてもよい。本実施形態では、物品500を搬送するためのコロを有する板状部材320を制限手段として採用する例について説明する。
図10(A)及び図10(B)に示すように、板状部材320は、枠型部材321と、複数の軸部材322と、複数の回転部材323とを備える。板状部材320は、全体としては、板状の部材である。つまり、板状部材320の厚さ方向における長さは、板状部材320の長手方向における長さや板状部材320の幅方向における長さよりも十分に短い。
枠型部材321は、複数の軸部材322を支持するためのロの字型の部材である。軸部材322は、回転部材323の回転軸となり、細長い円筒状の部材である。軸部材322の長手方向における両端部は、枠型部材321に固定される。回転部材323は、軸部材322を回転軸として回転する部材である。回転部材323は、細長い円筒状の部材であり、軸部材322が挿通される細長い円筒状の開孔を有する。回転部材323は、コロとしての役割を有する。
図11に示すように、板状部材320は、連結用部材440により、支持部材420に接続される。従って、板状部材320は、連結用部材440の回転軸を中心にして、回動可能である。つまり、板状部材320は、複数の回転部材323により構成される傾斜面の水平面に対する角度である傾斜角度を調整することができる。ここで、タグ510が付された物品500は、板状部材320が備える複数の回転部材323上を移動する。
領域250は、アンテナ200がタグ510からタグ情報を表す電波を受信可能な領域である受信可能領域である。また、矢印513は、タグ510が通過する経路を示す矢印である。受信可能領域は、アンテナ200からの距離、アンテナ200に対する角度、予測されるタグ510の角度などにより決定される。ここで、傾斜角度は、実施形態1と同様に、滞在時間が読取周期よりも長くなるように調整される。
本実施形態では、制限手段として機能する板状部材320が複数の回転部材323を備え、タブ510が付された物品500が、複数の回転部材323により構成される傾斜面上を移動する。このため、本実施形態では、物品500の移動速度が安定し、傾斜角度の調整が容易になる。従って、本実施形態によれば、入れ物に収容される物品500に付されたタグ510からタグ情報を更に正確に読み取ることが可能となる。
(実施形態4)
実施形態1−3では、タブ510が付された物品500の動きを制限する制限手段として、傾斜面を有する板状部材を用いる例について説明した。本発明において、制限手段として、開孔を有する部材を採用してもよい。本実施形態では、開孔部611を有する箱610を制限手段として採用する例について説明する。
図12に示すように、本実施形態に係る読取システム1300は、読取装置100と、アンテナ200と、箱610とを備える。読取装置100は、箱610に固定される。アンテナ200は、実施形態1と同様に、細長い形状のアンテナである。読取装置100とアンテナ200とは、ケーブル150により相互に接続される。アンテナ200は、箱610に固定される。
箱610は、物品500を収容及び回収する箱である。箱610は、物品500が通過する開孔部611を備える。箱610は、外観が直方体であり、6つの板状部材により構成される。具体的には、箱610は、板状部材610Aと、板状部材610Bと、板状部材610Cと、板状部材610Dと、板状部材610Eと、板状部材610Fとを備える。
板状部材610Aは、箱610の天井部分を構成する板状部材である。板状部材610Bは、板状部材610Aと対向するように設けられた、箱610の床部分を構成する板状部材である。板状部材610C、板状部材610D、板状部材610E、板状部材610Fは、箱610の側壁を構成する板状部材である。板状部材610Cと板状部材610Eとは互いに対向するように設けられ、また、板状部材610Dと板状部材610Fとは互いに対向するように設けられる。
ここで、板状部材610Aには、開孔部611が設けられている。開孔部611の形状は、物品500の形状に応じた長方形である。開孔部611の長手方向における長さは、物品500の長手方向における長さよりも長い。開孔部611の短手方向における長さは、物品500の厚さ方向における長さよりも長く、物品500の幅方向における長さや物品500の長手方向における長さよりも短い。また、開孔部611の長手方向における長さは、アンテナ200の長手方向における長さと同程度である。アンテナ200は、アンテナ200の長手方向と開孔部611の長手方向とが一致し、アンテナ200と開孔部611とが近接するように、板状部材610Aに固定される。
ここで、アンテナ200は、放射面207から放射面207に直交する方向に最も強く電波を放射する。従って、開孔部611の開孔面とアンテナ200の放射面207とが直交し、アンテナ200の放射面207の方がアンテナ200の対向面208よりも開孔部611寄りに配置されることが好適である。かかる構成によれば、放射面207から開孔部611の周囲に向けて電波が放射され、領域250により示される受信可能領域に開孔部611が含まれる。
物品500が箱610に収容されるとき、図13に示すような角度を維持した状態となる。つまり、物品500が箱610に収容されるとき、物品500の厚さ方向が開孔部611の短手方向と一致する状態となる。つまり、アンテナ200に対するタグ510の位置や方向は、ある程度定められる。このため、受信可能領域を容易に推定することが可能となる。さらに、ユーザは、物品500を箱610に入れるとき、物品500の厚さ方向と開孔部611の短手方向とを一致させる必要がある。このため、ユーザが物品500を箱610に投げ入れることを抑制することが可能となる。つまり、本実施形態によれば、物品500を箱610に入れるときの物品500の移動速度を制限することができる。
領域250は、アンテナ200がタグ510からタグ情報を表す電波を受信可能な領域である受信可能領域である。また、矢印514は、タグ510が通過する経路を示す矢印である。ここで、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、滞在時間が読取周期よりも長くなるように調整される。ただし、本実施形態では、アンテナ200と開孔部611との距離、アンテナ200が放射する電波の強度などにより受信可能領域を調整することにより滞在時間を調整する。
本実施形態では、タグ510の受信可能領域内での滞在時間がタグ情報の読取周期よりも長くなるように、開孔部611を有する箱610が物品500の動きを制限する。従って、本実施形態によれば、入れ物に収容される物品500に付されたタグ510からタグ情報を正確に読み取ることが可能となる。
なお、ユーザは、物品500を箱610に入れようとして物品500を開孔部611の近傍に近づけた後、物品500を箱610に入れることを止める可能性がある。この場合、この物品500に付されたタグ510が記憶するタグ情報が、読取装置100により読み取られる可能性がある。つまり、箱610に収容されない物品500のタグ情報が収集される可能性はある。しかしながら、箱610に収容される物品500のタグ情報は、少なくとも収集される。つまり、本実施形態によれば、回収予定の物品500のタグ情報が収集されていない場合には、回収予定の物品500が回収されていないと断定することが可能となる。
(実施形態5)
実施形態4では、箱610の天井部分を構成する板状部材610Aに、箱610に物品500を入れるための開孔部611を設ける例について説明した。本発明において、箱に物品500を入れるための開孔部を設ける場所は、この例に限定されない。本実施形態では、箱620の側壁を構成する板状部材620Dに、箱620に物品500を入れるための開孔部621を設ける例について説明する。
図14に示すように、本実施形態に係る読取システム1400は、読取装置100と、アンテナ200と、箱620とを備える。読取装置100は、箱620に固定される。アンテナ200は、実施形態4と同様に、細長い形状のアンテナである。読取装置100とアンテナ200とは、ケーブル150により相互に接続される。アンテナ200は、箱620に固定される。
箱620は、物品500を収容及び回収する箱である。箱620は、物品500が通過する開孔部621を備える。箱620は、外観が直方体であり、6つの板状部材により構成される。具体的には、箱620は、板状部材620Aと、板状部材620Bと、板状部材620Cと、板状部材620Dと、板状部材620Eと、板状部材620Fとを備える。
板状部材620Aは、箱620の天井部分を構成する板状部材である。板状部材620Bは、板状部材620Aと対向するように設けられた、箱620の床部分を構成する板状部材である。板状部材620C、板状部材620D、板状部材620E、板状部材620Fは、箱620の側壁を構成する板状部材である。板状部材620Cと板状部材620Eとは互いに対向するように設けられ、また、板状部材620Dと板状部材620Fとは互いに対向するように設けられる。
ここで、板状部材620Dには、開孔部621が設けられている。開孔部621の形状は、物品500の形状に応じた長方形である。開孔部621の長手方向における長さは、物品500の長手方向における長さよりも長い。開孔部621の短手方向における長さは、物品500の厚さ方向における長さよりも長く、物品500の幅方向における長さや物品500の長手方向における長さよりも短い。また、開孔部621の長手方向における長さは、アンテナ200の長手方向における長さと同程度である。アンテナ200は、アンテナ200の長手方向と開孔部621の長手方向とが一致し、アンテナ200と開孔部621とが近接するように、板状部材620Dに固定される。
ここで、アンテナ200は、放射面207から放射面207に直交する方向に最も強く電波を放射する。従って、開孔部621の開孔面とアンテナ200の放射面207とが直交し、アンテナ200の放射面207の方がアンテナ200の対向面208よりも開孔部621寄りに配置されることが好適である。かかる構成によれば、放射面207から開孔部621の周囲に向けて電波が放射され、領域250により示される受信可能領域に開孔部621が含まれる。
物品500が箱620に収容されるとき、図15に示すような角度を維持した状態となる。つまり、物品500が箱620に収容されるとき、物品500の厚さ方向が開孔部621の短手方向と一致する状態となる。つまり、アンテナ200に対するタグ510の位置や方向は、ある程度定められる。このため、受信可能領域を容易に推定することが可能となる。さらに、ユーザは、物品500を箱620に入れるとき、物品500の厚さ方向と開孔部621の短手方向とを一致させる必要がある。このため、ユーザが物品500を箱620に投げ入れることを抑制することが可能となる。つまり、本実施形態によれば、物品500を箱620に入れるときの物品500の移動速度を制限することができる。
領域250は、アンテナ200がタグ510からタグ情報を表す電波を受信可能な領域である受信可能領域である。また、矢印515は、タグ510が通過する経路を示す矢印である。本実施形態においても、第4実施形態と同様に、滞在時間が読取周期よりも長くなるように調整される。本実施形態では、アンテナ200と開孔部621との距離、アンテナ200が放射する電波の強度などにより受信可能領域を調整することにより滞在時間を調整する。
本実施形態では、タグ510の受信可能領域内での滞在時間がタグ情報の読取周期よりも長くなるように、開孔部621を有する箱620が物品500の動きを制限する。従って、本実施形態によれば、入れ物に収容される物品500に付されたタグ510からタグ情報を正確に読み取ることが可能となる。
(実施形態6)
実施形態1では、タグ情報の読み取りに用いるアンテナ200が1つである例について説明した。本発明において、アンテナ200は、2個以上であってもよい。本実施形態では、2個のアンテナ(アンテナ200、アンテナ220)を用いてタグ情報を読み取る例について説明する。アンテナ200は、実施形態1で説明したブレード状のアンテナである。アンテナ220は、アンテナ200と同様の構成及び機能を有する。ただし、アンテナ220は、アンテナ200よりも短くてもよいし長くてもよい。
本実施形態では、2個のアンテナから同じ電波を同時に放射し、2個のアンテナのうち少なくとも1個のアンテナからタグ情報を表す電波の受信を試みる。つまり、本実施形態では、2個のアンテナには読取装置100から同じ電気信号が供給され、2個のアンテナからの電気信号が重畳されて読取装置100に供給される。従って、本実施形態では、読取装置100が備える複数のポート(ポート106、ポート107)のうち1個のポートに、2個のアンテナが接続される。
例えば、図16に示すように、アンテナ200の一端にケーブル150の一端が接続され、アンテナ220の一端にケーブル151の一端が接続されているものとする。この場合、分岐コネクタ108を介して、ケーブル150の他端とケーブル151の他端とが、ポート106に接続される。分岐コネクタ108は、統合端子(図示せず)と、第1の分岐端子(図示せず)と、第2の分岐端子(図示せず)と、を備える。統合端子はポート106に装着され、第1の分岐端子はケーブル150の他端に接続され、第2の分岐端子はケーブル151の他端に接続される。
ポート106とポート107とは、読取装置100が備える第1通信部102に設けられる。読取装置100は、時分割でポートを切り替えながら、タグ情報を読み取る機能を有する。ただし、本実施形態では、ポート106とポート107とのうちポート106だけをタグ情報の読み取りに用いればよく、ポートの切り替えは不要である。従って、本実施形態では、アンテナから電波(電力源となる電波)を放射させるための電気信号をポート106から送信し、このアンテナにより受信された電波(タグ情報を表す電波)に対応する電気信号をポート106に受信させる処理を繰り返すだけでよい。
ここで、アンテナ200とアンテナ220とは、タグ510からタグ情報の読取可能時間がなるべく長くなるように、板状部材300に設置される。なお、タグ情報の読取可能時間を長くすることは、タグ情報を表す電波の受信可能領域内におけるタグ510の滞在時間を長くすることを意味する。図16に、アンテナ200とアンテナ220との板状部材300への配置例を示す。なお、図16は、板状部材300の傾斜角を0度としたとき(板状部材300を水平にしたとき)の板状部材300の平面図である。
図16に示すように、アンテナ200とアンテナ220とは、略T字型を構成するように板状部材300の裏面(物品500が滑り落ちる傾斜面とは異なる面)に配置される。つまり、アンテナ200は、実施形態1と同様に、板状部材300に配置される。具体的には、アンテナ200は、アンテナ200の長手方向が水平面と傾斜面とに平行になるように、板状部材300に配置される。
アンテナ220は、アンテナ220の長手方向が傾斜面と平行且つアンテナ200の長手方向と直交し、アンテナ200の長手方向におけるアンテナ200の中心の近傍から、傾斜面を登る方向に延びるように、板状部材300に配置される。なお、アンテナ220の他端は、アンテナ200の幅方向における一端と接していてもよいし、アンテナ200の幅方向における一端から数mm〜数cm程度離れていてもよい。また、アンテナ200の放射面207とアンテナ220の放射面227とは、傾斜面と平行である。また、図17の矢印511により示される方向(タグ510が傾斜面に沿って滑り落ちる方向)と逆の方向が、傾斜面を登る方向である。
次に、図17を参照して、本実施形態におけるタグ情報の受信可能領域について説明する。図17は、本実施形態に係る読取システム1500の正面図である。図17において、領域250はアンテナ200の受信可能領域であり、領域252はアンテナ220の受信可能領域である。なお、領域252は、Y軸の座標がアンテナ220の幅方向の中心である面におけるアンテナ220の受信可能領域、つまり、図16に示すC−C断面におけるアンテナ220の受信可能領域を示している。
本実施形態では、領域250と領域252との和の領域が受信可能領域となる。つまり、アンテナ200の受信可能領域とアンテナ220の受信可能領域とのいずれにおいてもタグ情報の読み取りが可能となる。従って、実施形態1においてタグ情報の読み取りが可能でないアンテナ220の受信可能領域においても、タグ情報の読み取りが可能となる。例えば、物品500が板状部材300のY軸方向における中央部に落とされた場合、少なくともアンテナ220によりタグ情報が読み取られる。一方、仮に、物品500が板状部材300のY軸方向における端部に落とされた場合でも、アンテナ200によりタグ情報が読み取られる。
このように、本実施形態によれば、受信可能領域を大きくすることができ、タグ情報の読み取り漏れを減らすことが期待できる。特に、本実施形態では、板状部材300の中央に物品500が落とされた場合、アンテナ220の受信可能領域にタグ510が長い時間滞在することになる。従って、本実施形態によれば、板状部材300の中央に物品500が落とされる場合において、タグ情報の読み取り漏れを格段に減らすことが期待できる。
(実施形態7)
実施形態6では、アンテナ200とアンテナ220とから同じタイミングでタグ情報の読み取りを試みる例について説明した。本発明において、アンテナ200からタグ情報の読み取りを試みるタイミングとアンテナ220からタグ情報の読み取りを試みるタイミングとが異なっていてもよい。
この場合、例えば、図18に示すように、アンテナ200がケーブル150を介してポート106に接続され、アンテナ220がケーブル151を介してポート107に接続される。つまり、アンテナ200の一端にケーブル150の一端が接続され、アンテナ200の他端にポート106が接続される。また、アンテナ220の一端にケーブル151の一端が接続され、アンテナ220の他端にポート107が接続される。
ここで、読取装置100は、時分割でポートを切り替えながら、タグ情報を読み取る。例えば、読取装置100は、第1の期間(例えば、200msec)において、アンテナ200から電波(電力源となる電波)を放射させるための電気信号をポート106から送信し、このアンテナ200により受信された電波(タグ情報を表す電波)に対応する電気信号をポート106に受信させる。また、読取装置100は、第1の期間と重複しない第2の期間(例えば、200msec)において、アンテナ220から電波(電力源となる電波)を放射させるための電気信号をポート107から送信し、このアンテナ220により受信された電波(タグ情報を表す電波)に対応する電気信号をポート107に受信させる。
アンテナ200とアンテナ220との板状部材300への配置は、実施形態6と同様である。つまり、本実施形態では、図18に示すように、アンテナ200とアンテナ220とは、略T字型を構成するように板状部材300の裏面に配置される。本実施形態においても、図17に示すように、アンテナ200の受信可能領域は領域250であり、アンテナ220の受信可能領域は領域252とである。
ただし、本実施形態では、受信可能領域は、時分割で切り替えられる。つまり、第1の期間は、領域250が受信可能領域となり、第2の期間は、領域252が受信可能領域となる。本実施形態においても、ポートの切り替え周期を物品500の移動速度に応じて適切に調整することにより、実質的に受信可能領域を大きくすることが期待できる。つまり、本実施形態では、実施形態1においてタグ情報の読み取りが可能であるアンテナ200の受信可能領域におけるタグ情報の読み取りが維持されつつ、実施形態1においてタグ情報の読み取りが可能でないアンテナ220の受信可能領域においてもタグ情報の読み取りが可能となる。
本実施形態によれば、実施形態6と同様に、板状部材300の中央に物品500が落とされる場合において、タグ情報の読み取り漏れを格段に減らすことが期待できる。また、本実施形態では、アンテナ200によるタグ情報の読み取りとアンテナ220によるタグ情報の読み取りとが同時に実行されない。従って、アンテナ200が放射する電波とアンテナ220が放射する電波との干渉によるタグ情報の読み取り漏れを減らすことが期待できる。
(実施形態8)
実施形態7では、アンテナ200とアンテナ220とが略T字型を構成するように板状部材300の裏面に配置される例について説明した。本発明において、アンテナ200とアンテナ220との板状部材300への配置はこの例に限定されない。本実施形態では、アンテナ200とアンテナ220とが略V字型を構成するように板状部材300に配置される例について説明する。
なお、本実施形態では、実施形態7と同様に、読取装置100は、時分割でポートを切り替えながら、タグ情報を読み取るものとする。つまり、読取装置100は、第1の期間においてアンテナ200によるタグ情報の読み取りを試み、第2の期間においてアンテナ220によるタグ情報の読み取りを試みる。従って、アンテナ200はケーブル150を介してポート106に接続され、アンテナ220はケーブル151を介してポート107に接続される。
図19に示すように、アンテナ200とアンテナ220とは、略V字型を構成するように板状部材300の裏面に配置される。つまり、アンテナ200とアンテナ220とは、アンテナ200の長手方向とアンテナ220の長手方向とが傾斜面と平行であり、アンテナ200の一端とアンテナ220の一端とが近接し、アンテナ200とアンテナ220とが傾斜面を登る方向に進むに従って広がるように、板状部材300に配置される。なお、アンテナ200の放射面207とアンテナ220の放射面227とは、傾斜面と平行である。また、図20の矢印511により示される方向(タグ510が傾斜面に沿って滑り落ちる方向)と逆の方向が、傾斜面を登る方向である。
また、アンテナ200の長手方向とアンテナ220の長手方向とのなす角度をD1とする。この場合、D1は、例えば、60度程度であることが好適である。ただし、D1は、60度に限定されず、板状部材300の寸法に応じて適切に調整される。また、アンテナ200の一端とアンテナ220の一端とが重なっていてもよい。また、アンテナ200の長さとアンテナ220の長さとは、同じでなくてもよい。
次に、図20を参照して、本実施形態におけるタグ情報の受信可能領域について説明する。図20は、本実施形態に係る読取システム1600の正面図である。図20において、領域253はアンテナ220の受信可能領域である。なお、領域253は、Y軸の座標がアンテナ220と重なる面におけるアンテナ220の受信可能領域、つまり、図19に示すD−D断面におけるアンテナ220の受信可能領域を示している。なお、アンテナ200とアンテナ220とは、Y軸と直交する面であって、板状部材300のY軸方向における中心を通る面を基準として対称に配置される。このため、アンテナ200の受信可能領域とアンテナ220の受信可能領域とは、この面を基準として対称の領域となる。
本実施形態では、実施形態1とは異なり、アンテナ200の長手方向はY軸と平行ではない。このため、本実施形態におけるアンテナ200の受信可能領域は、実施形態1におけるアンテナ200の受信可能領域よりも、傾斜面を登る方向に長く延びた領域となる。同様に、本実施形態におけるアンテナ220の受信可能領域は、実施形態1におけるアンテナ200の受信可能領域よりも、傾斜面を登る方向に長く延びた領域となる。つまり、本実施形態によれば、実質的に、タグ510が受信可能領域に滞在する時間を長くすることができ、タグ情報の読み取り漏れを減らすことが期待できる。なお、アンテナ200やアンテナ220の受信可能領域は、板状部材300のY軸方向における中心から離れるほど、傾斜面を登る方向にシフトする。しかしながら、アンテナ200やアンテナ220の受信可能領域の傾斜面を登る方向における長さは変わらない。
また、ユーザは、板状部材300のY軸方向における中心位置付近にいない場合、板状部材300のY軸方向における外側から板状部材300のY軸方向における内側に向けて物品500を落とす可能性が高いと考えられる。この場合、物品500は、板状部材300を滑り落ちる過程において、板状部材300のY軸方向における中心に近づくと考えられる。このため、タグ510は、アンテナ200の上部をアンテナ200の長手方向に沿って移動する、或いは、アンテナ220の上部をアンテナ220の長手方向に沿って移動する可能性が高いと考えられる。この場合、タグ510は、アンテナ200の読取可能領域又はアンテナ220の読取可能領域に長い時間滞在することになる。従って、本実施形態によれば、板状部材300の中央に向けて物品500を落とす場合において、タグ情報の読み取り漏れを格段に減らすことが期待できる。
また、本実施形態では、アンテナ200によるタグ情報の読み取りとアンテナ220によるタグ情報の読み取りとが同時に実行されない。従って、アンテナ200が放射する電波とアンテナ220が放射する電波との干渉によるタグ情報の読み取り漏れを減らすことが期待できる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上述した実施形態は、適宜、自由に組み合わせることができる。また、本発明において採用可能な素材、サイズ、電気的特性などが、上記実施形態において示したものに限定されないことは勿論である。
読取装置100やアンテナ200が配置される位置は、実施形態1,3−8において説明した位置に限定されない。特に、読取装置100が配置される位置は、自由に調整することができる。実施形態1−3では、物品500が置かれる傾斜面の角度である傾斜角度が調整可能である例について説明した。本発明において、傾斜角度は調整可能でなくてもよい。
実施形態1では、板状部材300が透明である例について説明した。本発明において、板状部材300は透明でなくてもよい。実施形態1−3では、板状部材420に把手460が設けられる例について説明した。本発明において、板状部材420に把手460が設けられていなくてもよい。
実施形態1,3−8では、細長い形状であるアンテナ200を採用する例について説明した。本発明において、他の形状のアンテナを採用することができる。また、採用するアンテナの個数は、2個以上であってもよい。実施形態1では、タグ510がパッシブタグである例について説明した。本発明において、タグ510は、アクティブタグであってもよい。
実施形態1では、物品500が、書籍である例について説明した。物品500は、書籍でなくてもよい。例えば、物品500は、医療廃棄物であってもよい。医療廃棄物は、ゴミ箱に捨てられる使用済みの医療品である。医療廃棄物は、感染症防止の観点から、厳格に管理される必要がある。そこで、医療廃棄物にタグ510を付し、医療廃棄物がゴミ箱に廃棄されたことを確実に検知することが望まれる。
実施形態4では、箱610の外側にアンテナ200が配置される例について説明した。本発明において、箱610の内側にアンテナ200が配置されてもよい。この場合、箱610が備える板状部材610Aが有する2つの面のうち内側の面(Z軸方向における座標が小さい面)にアンテナ200が配置される。同様に、実施形態5において、箱620の内側にアンテナ200が配置されてもよい。この場合、箱620が備える板状部材620Dが有する2つの面のうち内側の面(Y軸方向における座標が大きい面)にアンテナ200が配置される。
実施形態1では、物品500が、直方体である例について説明した。物品500は、直方体でなくてもよい。物品500は、厚さ方向における長さが、長手方向における長さや幅方向における長さよりも十分に短い形状の物品を採用することができる。例えば、物品500の形状は、底面の面積に対して高さが相対的に短い円柱や角柱であってもよい。
100 読取装置、101 制御部、102 第1通信部、103 第2通信部、104 記憶部、105 操作部、106,107 ポート、108 分岐コネクタ、150,151 ケーブル、200,210,220 アンテナ、201 基板、202 給電部、203 終端抵抗部、204,204A,204B ストリップライン部、205A,205B,205C,205D 無給電電極部、206 金属板、207,217,227 放射面、208,218 対向面、211 筐体、212,216 導体線、212A 給電点、212B 終端抵抗、213 コネクタ、214 金属箔、215 誘電体、250,251,252,253 領域、300,320,610A,610B,610C,610D,610E,610F,620A,620B,620C,620D,620E,620F 板状部材、310 固定用部材、321 枠型部材、322 軸部材、323 回転部材、410,420,430 支持部材、440,450 連結用部材、460 把手、500 物品、510 タグ、511,512,513,514,515 矢印、600,610,620 箱、611,621 開孔部、1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600 読取システム

Claims (10)

  1. 物品に付されたタグから放射された電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナにより受信された電波により示されるタグ情報を取得する読取装置と、
    前記物品が入れ物に収容されるときに、前記タグが、前記アンテナが前記電波を受信可能な領域内に予め定められた時間以上滞在するように、前記物品の動きを制限する制限手段と、を備える、
    読取システム。
  2. 前記制限手段は、水平面と平行でない傾斜面を有する板状部材である、
    請求項1に記載の読取システム。
  3. 前記板状部材は、前記水平面と前記傾斜面とに平行である回転軸を中心にして回転する複数の回転部材を備える、
    請求項2に記載の読取システム。
  4. 前記アンテナは、細長く、
    前記アンテナの長手方向は、前記水平面と前記傾斜面とに平行である、
    請求項2又は3に記載の読取システム。
  5. 前記アンテナは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとは、細長く、
    前記第1のアンテナの長手方向は、前記水平面と前記傾斜面とに平行であり、
    前記第2のアンテナの長手方向は、前記傾斜面と平行であり、前記第1のアンテナの長手方向と直交し、
    前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナの長手方向における中心の近傍から、前記傾斜面を登る方向に延びる、
    請求項2又は3に記載の読取システム。
  6. 前記アンテナは、第1のアンテナと第2のアンテナとを含み、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとは、細長く、
    前記第1のアンテナの長手方向と前記第2のアンテナの長手方向とは、前記傾斜面と平行であり、
    前記第1のアンテナの一端と前記第2のアンテナの一端とは近接し、
    前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間隔は、前記傾斜面を登る方向に進むほど広がる、
    請求項2又は3に記載の読取システム。
  7. 前記板状部材は、前記アンテナである、
    請求項2に記載の読取システム。
  8. 前記入れ物は、前記物品を収容する箱であり、
    前記箱には、開孔部が設けられ、
    前記開孔部の長手方向における長さは、前記物品の幅方向における長さよりも長く、
    前記開孔部の短手方向における長さは、前記物品の厚さ方向における長さよりも長く、前記物品の幅方向における長さよりも短く、
    前記制限手段は、前記箱である、
    請求項1に記載の読取システム。
  9. 前記アンテナは、細長く、
    前記アンテナの長手方向は、前記開孔部の長手方向と一致し、
    前記アンテナは、前記開孔部の近傍に、前記開孔部と並列に配置される、
    請求項8に記載の読取システム。
  10. 前記箱は、複数の板状部材を備え、前記複数の板状部材に囲まれた領域に前記物品を収容し、
    前記複数の板状部材のうち特定の板状部材には、前記開孔部が設けられ、
    前記制限手段は、前記特定の板状部材である、
    請求項8又は9に記載の読取システム。
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