JP2010231523A - Icタグの読み取り/書き込み方法及びicタグリーダ - Google Patents
Icタグの読み取り/書き込み方法及びicタグリーダ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明のICタグの読み取り/書き込み方法は、コンクリート供試体11に埋め込まれたICタグ12の情報の読み取り/書き込みを行う方法であり、ループ型アンテナ3、4それぞれのアンテナ面3a、4aが互いに近接した状態で角度θにて互いに交差するICタグリーダ1を用い、ICタグリーダ1のアンテナ面3a、4aをコンクリート供試体11に挿通することにより、ICタグ12の情報の読み取り/書き込みを行う。
【選択図】図2
Description
ICタグに書き込まれた情報の読み取りは、ICタグリーダに備えられたアンテナ部と、ICタグのアンテナ部との間で電波による交信を行うことにより行なわれている。また、ICタグへの情報の書き込みも、上記のICタグリーダに備えられたアンテナ部と、ICタグのアンテナ部との間で電波による交信を行うことにより行なわれている。
このコンクリート試験は、コンクリートの建築物や構造体を建造する際に、打設されたコンクリートの品質を確認するために、このコンクリートと同一組成のコンクリート供試体を用いて行うものである。
このコンクリート試験では、生コンクリートから所定の出荷間隔あるいは打設間隔でその一部を抜き取り、この抜き取られた生コンクリートを用いて所定の規格及び基準に基づきコンクリート供試体を作製し、このコンクリート供試体に所定の養生を施した後、所定の検査機関にて強度試験等の各種試験を行っている。
これらの方法では、コンクリート供試体中に備えられた非接触通信媒体により、コンクリート供試体を作製する際に用いたコンクリートに関する情報と、コンクリート供試体とを対応させることにより、煩雑かつ多忙な作業を無くすとともに、コンクリート供試体及びそれに用いられるコンクリート等の情報を、簡易に、かつ間違いなく正確に管理することができる。
しかしながら、この方法では、ICタグの読み取り/書き込みを行う際に、このICタグリーダのアンテナ部のアンテナ面と、ICタグのアンテナ部のアンテナ面とが、概ね平行に相対するように用いる必要があり、これらのアンテナ面の互いの向き(角度)が一定以上ずれてしまうと、ICタグリーダにてICタグを検出することができず、ICタグからの情報の読み取りや、ICタグへの情報の書き込みができなくなるという問題点があった。
したがって、ICタグのアンテナ面がICタグリーダのアンテナ面の向きと異なった向きで物品等に取り付けられていた場合には、ICタグを検出することができず、そこで、ICタグリーダのアンテナ面を物品の近傍で当該物品に向けながら、このICタグリーダを物品等に沿って動かしたり、あるいはICタグリーダのアンテナの向きを変えたりして、ICタグの位置を見つけ出す必要があった。
このように、従来のICタグリーダを用いてICタグの読み取り/書き込みを行う場合、読み取り/書き込みを行うための作業が煩雑になるために、作業の効率化、情報管理の正確さを達成することが難しかった。
なお、本形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態のICタグリーダを示す斜視図であり、図において、1はICタグリーダであり、物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを行う制御回路及びICメモリ等の記憶回路等を内蔵したリーダ本体2と、このリーダ本体2の側面2aから突出する複数のループ型アンテナ3、4(図1では、2つ)とにより構成されている。
これらのループ型アンテナ3、4は、物品をアンテナ面3a、4aのうち少なくともいずれか一方に挿通することにより、この物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを十分に行うことができればよく、これらのアンテナ面3a、4aのなす角度θについても特に制限は無いが、ICタグの情報の読み取り/書き込みの精度や物品の挿通し易さ等を考慮すると、この角度θは、5°〜90°の範囲が好ましく、より好ましくは5°〜45°の範囲である。
また、このICタグリーダ1は複数のループ型アンテナ3、4を備えているが、用途や仕様等によっては、ICタグリーダ1は1つのループ型アンテナ3(4)のみを備えた構成としてもよい。
また、上記のICタグとは、RFID等の電波により情報を交信する非接触通信媒体のことである。
まず、コンクリート供試体用の型枠内に生コンクリートを打設し、次いで、この生コンクリートを硬化し、その後脱型して、図2に示す所定の大きさ、所定の形状のコンクリート供試体11を作製する。コンクリート供試体11中にはICタグ12が埋め込まれている。作製されるコンクリート供試体11の数は、コンクリート1配合につき3本である。
このICタグ12のアンテナ面の埋め込み位置を、型枠の内面から3cm以内の領域とすることにより、このICタグ12のアンテナ面が型枠の内面に対して3次元のいずれの方向に傾斜した場合であっても、ICタグ12の情報の読み取り/書き込みを行う際の感度及び安定性が良好となる。
このICタグ12への情報の書き込みは、コンクリート供試体への埋め込み前でも埋め込み後でもよい。
(1)コンクリート供試体の作製日、生コンクリートを製造した工場名、製造ロット番号等
(2)生コンクリートの品質(スランプ、空気量、塩化物イオン量、練りあがり温度等)
(3)生コンクリートの原材料(骨材の産地、種類、密度等)
(4)生コンクリートの組成(材料の種類、配合比)
(5)生コンクリートの納入先、納入時間、荷下ろし時間
(6)圧縮強度(試験日、試験データ等)
(7)その他、仕様等で定められた項目
等がある。
特に、水中養生を行う際、同一配合のコンクリート供試体を一箇所に集めて養生槽中に静置するためには、コンクリート供試体の識別が必要となる。さらに、所定期間養生したコンクリート供試体は、強度試験が行われるが、この時に、試験日の確認、コンクリート供試体に使用されたコンクリートに関する情報と試験結果を対応させるためにコンクリート供試体の識別が必要となる。
なお、ICタグリーダ21の場合も同様に、このICタグリーダ21のループ型アンテナ3、4のアンテナ面3a、4aを、コンクリート供試体11に対して上から挿通すればよいが、ICタグリーダ31の場合には、ループ型アンテナ3、4が互いに離間しているので、これらのループ型アンテナ3、4のアンテナ面3a、4aのうち少なくともいずれか一方を、コンクリート供試体11に対して上から挿通することとすればよい。
また、ICタグリーダ1が1つのループ型アンテナ3(4)しか備えていない場合には、このICタグリーダ1のループ型アンテナ3(4)のアンテナ面3a(4a)を、コンクリート供試体11に対して上から挿通すればよい。
さらに、このICタグリーダ1では、ループ型アンテナ3、4間の干渉が問題となる場合には、ループ型アンテナ3、4に交互に信号を送ることもできる。
また、ループ型アンテナ3、4を動かす距離を短くすることができ、作業性及び作業効率を向上させることができる。
図5は、本発明の第2の実施形態のICタグリーダを示す斜視図であり、本実施形態のICタグリーダ41が第1の実施形態のICタグリーダ1と異なる点は、第1の実施形態のICタグリーダ1では、リーダ本体2の側面2aから略垂直に突出するループ型アンテナ3、4のアンテナ面3a、4aを、そのアンテナ面3a、4a内にて角度θにて互いに交差するようにしたのに対し、本実施形態のICタグリーダ41では、1本のアンテナ線42を複数回巻回(図5では2回)して円環状に曲げられたループアンテナ部43、44とし、これらのループアンテナ部43、44のそれぞれのアンテナ面43a、44aを、側面2aから略垂直に突出する直線45を軸に回転させることにより角度θにて互いに交差するようにした点であり、それ以外の点については、第1の実施形態のICタグリーダ1と同様である。
本実施形態においても、コンクリート供試体11に埋め込まれたICタグ12のアンテナ面がどのような方向を向いていた場合においても、アンテナ面43a、44aの向きが異なるループアンテナ部43、44のうち少なくともいずれか一方が、必要とされるお互いのアンテナ面の向き(角度)の条件を満たすことにより、ICタグ12を検出することができる。
2 リーダ本体
2a 側面
3、4 ループ型アンテナ
3a、4a アンテナ面
5 直線
11 コンクリート供試体
12 ICタグ
21 ICタグリーダ
22 直線
31 ICタグリーダ
32、33 直線
34 交点
41 ICタグリーダ
42 アンテナ線
43、44 ループ型アンテナ
43a、44a アンテナ面
45 直線
Claims (6)
- 物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを行うICタグの読み取り/書き込み方法であって、
ループ型アンテナを備えたICタグリーダを用い、
前記物品、前記ICタグリーダのいずれか一方または双方を動かすことにより、前記物品を前記ループ型アンテナに挿通させて前記物品に取り付けられた前記ICタグの情報の読み取り/書き込みを行うことを特徴とするICタグの読み取り/書き込み方法。 - 物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを行うICタグの読み取り/書き込み方法であって、
複数のループ型アンテナを備え、これらのループ型アンテナのそれぞれのアンテナ面を、これらのアンテナ面にて互いに交差させるか、または、これらのアンテナ面の延長上にて互いに交差させたICタグリーダを用い、
前記物品、前記ICタグリーダのいずれか一方または双方を動かすことにより、前記物品を前記複数のループ型アンテナのうち1つ以上に挿通させて前記物品に取り付けられた前記ICタグの情報の読み取り/書き込みを行うことを特徴とするICタグの読み取り/書き込み方法。 - 物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを行うICタグの読み取り/書き込み方法であって、
アンテナ線を複数回巻回して複数のループアンテナ部とし、これらのループアンテナ部のそれぞれのアンテナ面を互いに交差させたループ型アンテナを備えたICタグリーダを用い、
前記物品、前記ICタグリーダのいずれか一方または双方を動かすことにより、前記物品を前記複数のループアンテナ部のうち1つ以上に挿通させて前記物品に取り付けられた前記ICタグの情報の読み取り/書き込みを行うことを特徴とするICタグの読み取り/書き込み方法。 - 前記物品は、コンクリート供試体であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のICタグの読み取り/書き込み方法。
- 物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを行うICタグリーダであって、
複数のループ型アンテナを備え、
これらのループ型アンテナのそれぞれのアンテナ面を、これらのアンテナ面にて互いに交差させるか、または、これらのアンテナ面の延長上にて互いに交差させたことを特徴とするICタグリーダ。 - 物品に取り付けられたICタグの情報の読み取り/書き込みを行うICタグリーダであって、
アンテナ線を複数回巻回して複数のループアンテナ部とし、これらのループアンテナ部のそれぞれのアンテナ面を互いに交差させたループ型アンテナを備えてなることを特徴とするICタグリーダ。
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JP2009078603A JP2010231523A (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | Icタグの読み取り/書き込み方法及びicタグリーダ |
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- 2009-03-27 JP JP2009078603A patent/JP2010231523A/ja active Pending
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