JP2017219317A - 周溶接部の検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】周溶接部における欠陥の存在する部位に関わらず、精度良く欠陥の寸法を算出可能な周溶接部の検査方法を提供する。【解決手段】検査方法は、初期位置にあるX線検査機(X線源412a及びX線画像検出器413a)を用いて第1X線画像を生成し、第1欠陥領域FAを抽出し、寸法を算出する。次に、初期位置から所定角度βだけ回転させた後のX線検査機(X線源412b及びX線画像検出器413b)を用いて第2X線画像を生成し、第1欠陥領域に対応する第2欠陥領域FBを抽出する。次に、第1欠陥領域の位置と第2欠陥領域の位置とを比較することで、第1欠陥領域に対応する欠陥Fが、周溶接部のX線源側の部位及びX線画像検出器側の部位のうち何れの部位に存在するかを判定する。最後に、欠陥Fの存在する部位に応じた補正係数を決定し、第1欠陥領域の寸法に対して乗算する。【選択図】図6

Description

本発明は、複数の管の端部同士を接続するために形成された周溶接部の検査方法に関する。特に、本発明は、周溶接部における欠陥の存在する部位に関わらず、精度良く欠陥の寸法を算出可能な周溶接部の検査方法に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、コイルドチュービングと称されるリールに巻き取られた管が知られている。このコイルドチュービングは、例えば、洋上においてリールから巻き出され、海底油田や海底ガス田等の坑井に降下される。コイルドチュービングは、例えば、洋上のホスト設備と海底坑井とを繋ぐ制御ラインとして機能するアンビリカルケーブルとして利用される。アンビリカルケーブルは、電線、高圧油圧ホース、光ケーブル等を内部に含んでいる。
一つのリールに巻き取られるコイルドチュービングは、一般的に3000フィートを超えるような長尺の管であるため、コイルドチュービングとしては、複数の管の端部同士に周溶接を施して形成される長尺管が広く用いられる。
上記のような長尺管に形成された周溶接部の検査項目の一つとして、母材の鋳造時や周溶接の際に生じ得るポロシティと称される空洞状の欠陥を検出することが挙げられる。具体的には、長尺管の肉厚に対して一定以上の割合(例えば、10%以上)の円相当径を有するポロシティが周溶接部に存在すれば、その周溶接部は不良であると判定される。一定以上の大きさのポロシティが存在すれば、周溶接部の機械的特性や耐食性が低下するからである。
ここで、ポロシティのような溶接部の内部に存在する欠陥を検出するには、一般的にX線検査装置が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の方法は、溶接管の長手方向に対して略垂直な方向から該溶接管に向けてX線を放射するX線源と、溶接管を挟んでX線源に対向する位置に配置され、X線源から放射されて溶接管を透過したX線を検出するX線画像検出器とを備えるX線検査機を用いて溶接管の溶接部を検査する方法である。特許文献2に記載の方法を周溶接部の検査に適用すれば、周溶接部に存在する欠陥を可視化できると考えられる。
しかしながら、UO管や電縫管など溶接線が管の長手方向に延びる溶接部を検査する場合には問題とはならないものの、複数の管の端部同士に周溶接を施して製造される長尺管の周溶接部を検査する場合には、長尺管の長手方向に対して略垂直な方向から周溶接部に向けてX線を放射すると、周溶接部のX線源側の部位に存在する欠陥及びX線画像検出器側の部位に存在する欠陥の何れもがX線画像検出器で同時に検出されることになり、検出した欠陥が何れの部位に存在するものであるかを認識できない。
また、検出した欠陥が何れの部位に存在するかによって、X線画像検出器で検出される欠陥の倍率が異なることになる。X線画像検出器で検出される欠陥の倍率は、X線源とX線画像検出器との距離をX線源と欠陥との距離で除算した値で決まるからである(X線源と欠陥との距離が小さければ小さいほど、X線画像検出器で検出される欠陥の倍率が大きくなる)。このため、実際には同じ寸法の欠陥であっても、何れの部位に存在するかによって、X線画像検出器で検出される際には寸法の異なる欠陥として検出されることになる。したがい、前述のように、長尺管の肉厚に対して一定以上の割合の円相当径を有する欠陥が周溶接部に存在するか否かを精度良く判定できず、ひいては周溶接部の良否判定を精度良く行うことができないおそれがある。
上記の問題は、周溶接部のX線源側の部位に存在する欠陥及びX線画像検出器側の部位に存在する欠陥の何れもがX線画像検出器で同時に検出されることに起因しているため、片側の部位に存在する欠陥のみが検出されるように、長尺管の長手方向に垂直な方向に対して傾いた方向から周溶接部に向けてX線を放射する(すなわち、周溶接部のX線源側の部位にのみX線を放射するか、或いは、周溶接部のX線画像検出器側の部位にのみX線を放射する)ことも考えられる。しかしながら、傾いた方向から周溶接部に向けてX線を放射したのでは、欠陥の寸法そのものを精度良く評価できないおそれがある。また、一度に周溶接部の片側の部位しか検査できないため、周溶接部の全体を検査するのに時間を要する。このため、傾いた方向から周溶接部に向けてX線を放射する方法は好ましくない。
国際公開第1998/31499号 特開昭58−117445号公報
本発明は、周溶接部における欠陥の存在する部位に関わらず、精度良く欠陥の寸法を算出可能な周溶接部の検査方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、通常のX線検査機(被検査管の長手方向に対して略垂直な方向から該被検査管に向けてX線を放射するX線源と、被検査管を挟んでX線源に対向する位置に配置され、X線源から放射されて被検査管を透過したX線を検出してX線画像を生成するX線画像検出器とを備えるX線検査機)を用いたとしても、工夫を施すことにより、周溶接部における欠陥の存在する部位を認識可能であることに想到した。具体的には、以下の通りである。
まず初期位置にあるX線検査機を用いてX線画像(第1X線画像)を生成し、この生成したX線画像における欠陥領域(第1欠陥領域)を抽出する。次に、X線検査機を初期位置から被検査管の周方向周りに所定角度だけ回転させた後にX線画像(第2X線画像)を生成し、この生成したX線画像における欠陥領域(第2欠陥領域)を抽出する。第1欠陥領域に対応する欠陥と第2欠陥領域に対応する欠陥とが同じ欠陥であれば、周溶接部における欠陥の存在する部位(X線源側の部位又はX線画像検出器側の部位)に応じて、第1欠陥領域に対する第2欠陥領域の移動方向が異なることになる。したがい、第1X線画像における第1欠陥領域の位置と、第2X線画像における前記第2欠陥領域の位置とを比較することで、上記の移動方向を特定すれば、第1欠陥領域に対応する欠陥が存在する部位がX線源側の部位及びX線画像検出器側の部位の何れであるかを認識可能であることに想到した。
本発明は、本発明者らの上記知見に基づき完成したものである。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、被検査管の長手方向に対して略垂直な方向から該被検査管に向けてX線を放射するX線源と、前記被検査管を挟んで前記X線源に対向する位置に配置され、前記X線源から放射されて前記被検査管を透過したX線を検出してX線画像を生成するX線画像検出器とを備えるX線検査機を用いて被検査管の周溶接部を検査する方法であって、以下の第1〜第4ステップを含むことを特徴とする。
(1)第1ステップ:初期位置にある前記X線検査機を用いて前記周溶接部を含む前記被検査管の第1X線画像を生成し、該生成した第1X線画像に画像処理を施すことで前記周溶接部に相当する画素領域内で第1欠陥領域を抽出し、該第1欠陥領域の寸法を算出する。
(2)第2ステップ:前記X線検査機を前記初期位置から前記被検査管の周方向周りに所定角度だけ回転させた後、該回転後のX線検査機を用いて前記周溶接部を含む前記被検査管の第2X線画像を生成し、該生成した第2X線画像に画像処理を施すことで前記周溶接部に相当する画素領域内で前記第1欠陥領域に対応する第2欠陥領域を抽出する。
(3)第3ステップ:前記第1ステップで生成した前記第1X線画像における前記第1欠陥領域の位置と、前記第2ステップで生成した前記第2X線画像における前記第2欠陥領域の位置とを比較することで、前記第1欠陥領域に対する前記第2欠陥領域の移動方向を判定し、該判定した移動方向に基づき、前記第1欠陥領域に対応する欠陥が、前記周溶接部の前記X線源側の部位及び前記X線画像検出器側の部位のうち何れの部位に存在する欠陥であるかを判定する。
(4)第4ステップ:前記第3ステップの判定結果に基づき、前記第1欠陥領域に対応する欠陥の存在する部位に応じた補正係数を決定し、該決定した補正係数を前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法に対して乗算し、該乗算した結果を前記第1欠陥領域の寸法として確定する。
本発明に係る周溶接部の検査方法によれば、第1〜第3ステップを実行することで、初期位置にあるX線検査機を用いて抽出した第1欠陥領域が、被検査管の周溶接部のX線源側の部位及びX線画像検出器側の部位のうち何れの部位に存在する欠陥であるかを判定可能である。このため、X線源と欠陥との距離、ひいてはX線画像検出器で検出される欠陥の倍率を算出可能である。したがい、第4ステップにおいて、欠陥の存在する部位に応じた(X線源と欠陥との距離に応じた)補正係数を決定することができ、該決定した補正係数を用いて第1欠陥領域の寸法を補正することで、欠陥の存在する部位に関わらず、精度良く欠陥の寸法を算出可能である。そして、例えば、算出した欠陥の寸法(確定した第1欠陥領域の寸法)を予め定めた周溶接部の良否の判定基準と比較し、この周溶接部の良否判定基準以上であれば、周溶接部が不良であると判定し、周溶接部の良否判定基準未満であれば、周溶接部が正常であると判定することが可能である。
なお、本発明において、「初期位置にあるX線検査機」とは、X線検査機が備えるX線源及びX線画像検出器が初期位置にあることを意味する。
また、本発明において、「X線検査機を回転させる」とは、X線検査機が備えるX線源及びX線画像検出器を一体的に(X線源及びX線画像検出器が被検査管を挟んで対向する状態を維持して)回転させることを意味する。
また、本発明において、X線検査機を回転させる「所定角度」は、小さすぎると、第1欠陥領域に対する第2欠陥領域の移動量が小さくなるために、その移動方向を判定することが困難になるおそれがある。逆に、「所定角度」が大きすぎると、第1欠陥領域に対応する欠陥が回転後のX線検査機の視野角の範囲から外れることで、第1欠陥領域に対応する第2欠陥領域を抽出できないおそれがある。このため、「所定角度」の下限は、第1X線画像に対する第2X線画像の移動量(視野の移動量)が検出対象である欠陥の寸法以上となるような角度に設定することが好ましい。また、「所定角度」の上限は、X線検査機の視野角の1/2の角度に設定することが好ましい。
被検査管の周溶接部に存在する欠陥がポロシティである場合、前述のように、一定以上の円相当径を有するポロシティが周溶接部に存在すれば、その周溶接部は不良であると判定される。
したがい、第1ステップにおいては、第1欠陥領域の円相当径を算出することが好ましい。すなわち、前記第1ステップにおいて、前記第1欠陥領域の面積を算出し、該第1欠陥領域の面積に基づき、前記第1欠陥領域の寸法として円相当径を算出することが好ましい。
上記の好ましい方法によれば、第1ステップにおいて、第1欠陥領域の寸法として円相当径が算出され、第4ステップにおいて、この円相当径に補正係数を乗算した結果が第1欠陥領域の寸法として確定されることになる。
ここで、第1ステップで算出した第1欠陥領域の寸法が明らかに大きい場合や小さい場合には、周溶接部の良否判定を行うに際して、第1欠陥領域に対応する欠陥の存在部位に応じた補正は必ずしも必要ではないと考えられる。すなわち、例えば、被検査管の肉厚の10%以上の円相当径を有する欠陥が周溶接部に存在すれば該周溶接部は不良であると判定する場合に、第1ステップで算出した補正前の第1欠陥領域の寸法(円相当径)が被検査管の肉厚の50%である場合には、補正の有無に関わらず、周溶接部が不良であると判定されることは明らかである。また、例えば、第1ステップで算出した補正前の第1欠陥領域の寸法(円相当径)が被検査管の肉厚の1%である場合には、補正の有無に関わらず、周溶接部が正常であると判定されることは明らかである。
上記のような場合であっても、第1欠陥領域に対応する欠陥の存在部位に応じた補正を行うために第2〜第4ステップを実行することは、検査時間が無駄に長くなるため好ましくない。
したがい、前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法に基づく周溶接部の良否判定が、第2〜第4ステップによる補正の有無に応じて、異なる結果となるおそれがありそうな場合にのみ、第2〜第4ステップを実行すればよい。より正確に行うには、前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法が所定の基準範囲(周溶接部の良否判定基準とは別に定める基準)内である場合にのみ、前記第2ステップ、前記第3ステップ及び前記第4ステップを実行し、前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法が前記基準範囲外の場合には、前記第2ステップ、前記第3ステップ及び前記第4ステップを実行せずに、前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法を前記第1欠陥領域の寸法として確定することが好ましい。
なお、上記の「基準範囲」としては、算出した第1欠陥領域の寸法が、周溶接部の良否の判定基準(例えば、被検査管の肉厚の10%の円相当径)以上であるか未満であるかが補正の有無に関わらず明らかであると考えられる範囲を適宜決定すれば良い。例えば、基準範囲を被検査管の肉厚の3%以上30%以下の円相当径とすれば、第1ステップで算出した第1欠陥領域の寸法(円相当径)がこの基準範囲内である場合(すなわち、第1欠陥領域の円相当径が肉厚の3%以上30%以下である場合)にのみ、第2〜第4ステップを実行し、基準範囲外である場合(すなわち、第1欠陥領域の円相当径が肉厚の3%未満か30%を超える場合)には、第2〜第4ステップを実行せずに、第1ステップで算出した第1欠陥領域の寸法(円相当径)を第1欠陥領域の寸法(円相当径)として確定することになる。
本発明に係る周溶接部の検査方法によれば、周溶接部における欠陥の存在する部位に関わらず、精度良く欠陥の寸法を算出可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法を適用する長尺管の製造設備の概略構成を模式的に示す平面図である。 図2は、図1に示すX線検査装置本体が具備するX線検査機の概略構成を模式的に示す図である。 図3は、図1に示すX線漏洩抑制機構の概略構成を模式的に示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法において、X線検査機の回転前後の状態を模式的に示す図である。 図5は、図1に示す画像処理装置が実行する画像処理の内容を説明する説明図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法の第3ステップの内容を説明する説明図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法の第3ステップの内容を説明する説明図である。 図8は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図9は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図10は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図11は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図12は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図13は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法について、コイルドチュービング等の長尺管の製造設備に適用する場合を例に挙げて説明する。最初に、製造設備の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る周溶接部の検査方法を適用する長尺管の製造設備の概略構成を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る長尺管の製造設備(以下、適宜、単に「製造設備」という)100は、搬送装置1と、溶接装置2と、巻取装置3と、X線検査装置4とを備えている。また、本実施形態に係る製造設備100は、搬送装置1、溶接装置2、巻取装置3及びX線検査装置4の動作を制御する制御装置5を備えている。さらに、本実施形態に係る製造設備100は、複数の管Pが載置された搬入台6を備えている。
本実施形態に係る製造設備100は、好ましい構成として、溶接装置2とX線検査装置4とが、搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされている。すなわち、溶接装置2とX線検査装置4とが、管Pの搬送方向(管Pの長手方向)に沿って互いに別個に移動可能とされている。具体的には、例えば、溶接装置2及びX線検査装置4は、それぞれエアシリンダ等の駆動機器(図示せず)に取り付けられており、下部にはそれぞれ車輪(図示せず)が取り付けられている。また、床面には、管Pの搬送方向に沿ってレール(図示せず)が設けられている。制御装置5によって、前記駆動機器を駆動することにより、溶接装置2及びX線検査装置4は、それぞれの車輪がレール上で転動して、搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされている。このため、後述のように、X線検査装置4によって周溶接部が不良であると判断された場合に、搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動する必要がない。また、例えば、周溶接を施す管Pの長さに応じて、溶接装置2とX線検査装置4との離間距離を調整して管Pの長さに略等しい距離に設定すれば、溶接装置2による周溶接と、X線検査装置4による周溶接部の検査とを並行して行い、製造効率を高めることも可能である。
本実施形態の管Pは、例えば、ステンレス鋼管であり、溶接装置2によって管Pに周溶接が施されることによって形成される長尺管P1がアンビリカルケーブルとして用いられる場合には、好ましくは二相ステンレス鋼管とされる。管Pは、電縫管であっても、継目無管であってもよい。
搬送装置1は、制御装置5によって駆動され、管Pをその長手方向(図1に示すX方向)に一直線上に搬送する装置である。具体的には、本実施形態では、搬入台6に載置された複数の管Pが、搬送装置1に向けて長手方向に直交する方向(図1に示すY方向)に順次搬入され、搬送装置1が、搬入された複数の管Pを長手方向に搬送する。なお、搬入台6は、所定の搬入機構(図示せず)を具備し、制御装置5によって搬入機構が駆動されることで、複数の管Pが順次搬入される。
本実施形態の搬送装置1は、サイドクランプローラ11と、Vローラ12とを具備する。
サイドクランプローラ11は、溶接装置2に対して管Pの搬送方向(X方向)上流側において、管Pを水平方向に挟持するように配置されている。サイドクランプローラ11は、モータ等を駆動源として回転することで、管Pの長手方向に駆動力を付与する。
Vローラは、搬入台6から管Pが搬入される位置から巻取装置3までの間において、管P(長尺管P1を含む)の下方に配置されている。Vローラは、管Pを下方から支持し、管Pの長手方向への搬送に伴って回転する。
以上の構成により、溶接装置2によって周溶接を施される前の管P及び巻取装置3によってリール31に巻き取られる前の長尺管P1は、サイドクランプローラ11によって長手方向の駆動力を付与され、巻取装置3によってリール31に巻き取られた後の長尺管P1は、巻取装置3によって長手方向の駆動力を付与され、それぞれ長手方向に搬送されることになる。
なお、本実施形態では、搬送装置1として、駆動力を付与するサイドクランプローラ11と、駆動力を付与せずに従動するだけのVローラ12とを具備する構成について説明したが、これに限るものではない。搬送装置としては、例えば、サイドクランプローラ11に代えて、管Pを搬送方向上流側から下流側に押すプッシャを採用するなど、複数の管Pを長手方向に搬送できる限りにおいて種々の構成を採用可能である。
溶接装置2は、搬送装置1に沿って配置されている。溶接装置2は、制御装置5によって駆動され、搬送装置1で搬送される複数の管Pの端部同士に周溶接を施して長尺管P1を形成する装置である。
本実施形態の溶接装置2は、周溶接機(円周溶接機)21と、周溶接機21を挟んで管Pの搬送方向(管Pの長手方向)に沿って配置された一対の把持装置22とを具備する。また、本実施形態の溶接装置2は、冷却装置(図示せず)も具備する。冷却装置の冷却方法としては、例えば強制空冷を例示できる。
制御装置5は、各管Pの端部が周溶接機21の配置位置に到着したタイミングで、搬送装置1及び巻取装置3の動作を停止し、各把持装置22を駆動する。これにより、各把持装置22が、各管Pの端部を把持する。すなわち、管Pの搬送方向上流側に配置された把持装置22で搬送方向上流側に位置する管Pの先端部を把持し、搬送方向下流側に配置された把持装置22で搬送方向下流側に位置する管P(長尺管P1)の後端部を把持する。そして、各把持装置22は、各管Pの軸心が合致するように、各管Pの位置を調整する。次いで、制御装置5は、周溶接機21を駆動し、周溶接機22が、位置調整された各管Pの端部同士に周溶接を施す。最後に、制御装置5は、冷却装置を駆動し、冷却装置が、形成された周溶接部PWを冷却する。周溶接部PWの冷却が終了した後、制御装置5は、各把持装置22による把持を解除し、搬送装置1及び巻取装置3を駆動して、長尺管P1を搬送する。
巻取装置3は、搬送装置1に沿って、溶接装置2に対して管P(長尺管P1)の搬送方向下流側に配置されている。巻取装置3は、制御装置5によって駆動され、搬送装置1で搬送される長尺管P1をリール31に巻き取る装置である。
具体的には、本実施形態の巻取装置3は、リール31をその中心軸周りに回転させる回転機構(図示せず)と、中心軸方向(Y方向)にリール31を移動させる移動機構(図示せず)とを具備する。巻取装置3は、回転機構によってリール31を回転させると共に、移動機構によってリール31を移動させることで、長尺管P1をリール31の外表面上に巻き取る。
X線検査装置4は、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法を実行するための装置である。X線検査装置4は、搬送装置1に沿って、溶接装置2と巻取装置3との間に配置されている。X線検査装置4は、制御装置5によって駆動され、長尺管P1の周溶接部PWを検査する。
制御装置5は、溶接装置2によって形成された長尺管P1の周溶接部PWがX線検査装置4の配置位置(具体的には、後述するX線源412によってX線が放射される位置)に到着したタイミングで、搬送装置1及び巻取装置3の動作を停止することで長尺管P1を停止させ、X線検査装置4を駆動する。
X線検査装置4は、X線検査装置本体41と、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられたX線漏洩抑制機構42とを具備する。X線検査装置本体41は、長尺管P1がX線検査装置本体41の入側(長尺管P1の搬送方向上流側)及び出側(長尺管P1の搬送方向下流側)の開口部から外部に突出した状態で長尺管P1の周溶接部PWを検査する。X線漏洩抑制機構42は、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査されている最中に、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部から外部へのX線の漏洩を抑制する。
以下、適宜、図2及び図3も参照しつつ、X線検査装置4のより具体的な構成について説明する。
図1に示すように、X線検査装置本体41は、筐体41aと、筐体41aの入側及び出側にそれぞれ設けられ、筐体41aと連通する一対のスリーブ41bと、筐体41a内に配置されたX線検査機41cとを具備する。このX線検査機41cが、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法を実行するために用いるX線検査機である。X線検査装置本体41は、長尺管P1が筐体41a内に配置されたX線検査機41c及び各スリーブ41bに挿通された状態で、X線検査機41cによって長尺管P1の周溶接部PWを検査する。
図2は、X線検査装置本体41が具備するX線検査機41cの概略構成を模式的に示す図である。図2(a)は斜視図を、図2(b)は長尺管P1の長手方向から見た正面図を示す。
図2に示すように、X線検査機41cは、回転機構部411と、X線源412と、X線画像検出器413と、画像処理装置414とを具備する。
回転機構部411は、例えば、長尺管P1の周方向周りを囲繞する外環部材411Aと、外環部材411Aに対して回転可能に外環部材411Aの内側に取り付けられた内環部材411Bとを具備する。
X線源412は、被検査管である長尺管P1の長手方向に対して略垂直な方向から長尺管P1に向けてX線を放射する装置である。X線源412は、回転機構部411の内環部材411Bに取り付けられ、内環部材411Bが外環部材411Aに対して回転することにより、長尺管P1の周方向周りに回転する。図2(b)に示すように、X線源412は、回転・停止を繰り返し、予め決められた複数の位置(図2(b)に示す例では、60°ピッチの3箇所)でX線を放射する。
X線画像検出器413は、長尺管P1を挟んでX線源412に対向する位置に配置され、X線源412から放射されて長尺管P1を透過したX線を検出してX線画像を生成する装置であり、例えばフラットパネルディテクター(FPD)が好適に用いられる。X線画像検出器413も回転機構部411の内環部材411Bに取り付けられ、内環部材411Bが外環部材411Aに対して回転することにより、X線源412と一体的に(長尺管P1を挟んでX線源412に対向する状態を維持して)長尺管P1の周方向周りに回転する。
画像処理装置414は、X線画像検出器413で生成したX線画像に画像処理を施して、長尺管P1の周溶接部PWを検査する装置である。画像処理装置414は、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法を実行することで、周溶接部PWに存在するポロシティ等の欠陥を検出し、その寸法を算出し、周溶接部の良否を判定する。この具体的内容については後述する。
図3は、X線漏洩抑制機構42の概略構成を模式的に示す図である。図3(a)はX線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査される際のX線漏洩抑制機構42の状態を示す正面図を、図3(b)は図3(a)のbb矢視断面図を示す。図3(c)はX線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWの検査が終了し、搬送装置1によって長尺管P1を搬送する際のX線漏洩抑制機構42の状態を示す正面図を、図3(d)は図3(c)のdd矢視断面図を示す。
X線漏洩抑制機構42は、前述のように、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられている。具体的には、X線漏洩抑制機構42は、X線検査装置本体41が具備する一対のスリーブ41bが有する略円形の開口部410の近傍に取り付けられている。より具体的には、X線漏洩抑制機構42は、一対のスリーブ41bのうち、長尺管P1の搬送方向上流側に設けられたスリーブ41bに対してはその上流側の開口部410の近傍に取り付けられ、長尺管P1の搬送方向下流側に設けられたスリーブ41bに対してはその下流側の開口部410の近傍に取り付けられている。X線検査装置本体41の入側及び出側に取り付けられた各X線漏洩抑制機構42は、同様の構成を有するため、ここでは一つのX線漏洩抑制機構42についてのみ説明する。
X線漏洩抑制機構42は、閉塞部材421を具備する。閉塞部材421は、径方向(長尺管P1の径方向)に開閉可能な複数の部材(図3に示す例では、半分割された2つの部材42a、42b)から構成され、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき(図3(a)、(b)の状態)、内側に長尺管P1が挿通する略円形の開口部421aが形成される。具体的には、各部材42a、42bは、エアシリンダ等の駆動機器(図示せず)に取り付けられており、この駆動機器を駆動することにより、各部材42a、42bは、径方向(図3に示す例では上下方向)に開閉可能(進退動可能)とされている。閉塞部材421を構成する部材42a、42bは、例えばステンレス鋼から形成されている。
なお、図3に示す例では、各部材42a、42bは、上下方向に開閉可能とされているが、これに限るものではなく、長尺管P1の径方向(長尺管P1の長手方向に直交する方向)である限りにおいて、水平方向など他の方向に開閉可能な部材とすることも可能である。また、図3に示す例では、閉塞部材421は、2つの部材42a、42bから構成されているが、これに限るものではなく、径方向に開閉可能な複数の部材である限りにおいて、3つ以上の部材から構成することも可能である。
制御装置5は、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査される際(すなわち、X線源412からX線が放射される際)、図3(a)、(b)に示すように、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置となるようにX線漏洩抑制機構42を駆動する。すなわち、制御装置5からの制御信号によってX線漏洩抑制機構42が具備するエアシリンダ等の駆動機器が駆動することで、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置となる。そして、図3(a)、(b)に示すように、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき、閉塞部材421の開口部421aの径方向寸法L1は、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部の径方向寸法L2(スリーブ41bの開口部410の径方向寸法、図3(c)参照)よりも小さくなっている。したがい、X線検査装置本体41の開口部の一部(スリーブ41bの開口部410の一部)が閉塞部材421(複数の部材42a、42b)によって閉塞されることになる。また、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき、閉塞部材421の開口部421aの径方向寸法L1は、長尺管P1の周溶接部PW以外の径方向寸法と略同一である。したがい、閉塞部材421の開口部421aと長尺管P1との隙間が無くなるか又は極微小となる。このため、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置に到達した後に、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWを検査すれば、X線検査装置本体41の開口部(スリーブ41bの開口部410)から外部へのX線の漏洩を抑制することが可能である。
一方、制御装置5は、X線検査装置本体41による長尺管P1の周溶接部P1の検査が終了(すなわち、X線源412からのX線の放射が停止し)し、搬送装置1によって長尺管P1を搬送する際に、図3(c)、(d)に示すように、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが径方向に開いた位置となるようにX線漏洩抑制機構32を駆動する。そして、図3(c)、(d)に示すように、複数の部材42a、42bが径方向に開いた位置にあるとき、閉塞部材421は、長尺管P1の周溶接部PWに干渉しない位置となっている。本実施形態では、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが、スリーブ41bよりも径方向外方の位置となる。このため、X線検査装置本体41でのX線検査が終了した後に、長尺管P1を搬送しても、長尺管P1の周溶接部PWが閉塞部材421に干渉するおそれがなく、搬送に支障が生じない。
なお、X線の漏洩をより一層抑制するには、図1に示すように、X線漏洩抑制機構42と同様の構成を有する一対のX線漏洩抑制機構42Aを筐体41a内に取り付けることが好ましい。X線漏洩抑制機構42Aは、一対のスリーブ41bのうち、長尺管P1の搬送方向上流側に設けられたスリーブ41bに対してはその下流側の開口部410の近傍に取り付けられ、長尺管P1の搬送方向下流側に設けられたスリーブ41bに対してはその上流側の開口部410の近傍に取り付けられる。
以上に説明したX線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが検査され、周溶接部PWが正常であると判定された場合、制御装置5が搬送装置1及び巻取装置3を駆動することで、長尺管P1は搬送され、リール31に巻き取られる。
一方、X線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判定された場合、前述のように、溶接装置2とX線検査装置4とが搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされているため、制御装置5は搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動することなく(長尺管P1を逆方向に搬送することなく)、溶接装置2で長尺管P1に再び周溶接部PWを形成し、X線検査装置4で再び形成された周溶接部PWを検査することが可能である。長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判定された場合の制御装置5の具体的な動作例については後述する。
以下、図4〜図7を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法について説明する。本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法は、前述のように、X線源412と、X線画像検出器413とを備えるX線検査機41cを用いて被検査管である長尺管P1の周溶接部PWを検査する方法であり、以下の第1〜第4ステップを実行する。ただし、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法では、常に第1〜第4ステップの全てを実行する必要はなく、後述のように第1ステップのみを実行する場合もある。
<第1ステップ>
図4は、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法において、X線検査機41cの回転前後の状態を模式的に示す図である。回転前後のX線検査機41cを区別するため、図4において、回転前のX線検査機41cが備えるX線源412には符号412aを付し、X線画像検出器413には符号413aを付している。また、回転後のX線検査機41cが備えるX線源412には符号412bを付し、X線画像検出器413には符号413bを付している。後述の図6及び図7についても同様である。
第1ステップでは、図4に示す初期位置(回転前の位置)にあるX線検査機41c(X線源412a及びX線画像検出器413a)を用いて周溶接部PWを含む長尺管P1の第1X線画像を生成する。初期位置にあるX線源412a及びX線画像検出器413aは、図2(b)において実線で示すX線源412及びX線画像検出器413にそれぞれ相当する。そして、画像処理装置414によって、生成した第1X線画像に画像処理を施すことで周溶接部PWに相当する画素領域内で第1欠陥領域を抽出し、第1欠陥領域の寸法を算出する。
図5は、画像処理装置414が実行する画像処理の内容を説明する説明図である。図5(a)は第1X線画像の例を模式的に示す図であり、図5(b)は第1欠陥領域FAを抽出する元になる欠陥Fに対応する画素領域(以下、候補領域という)の例を模式的に示す拡大図であり、図5(c)は第1欠陥領域FAの例を模式的に示す拡大図である。図5に示すX方向は長尺管P1の長手方向に相当する方向を示す。Y方向は長尺管P1の径方向に相当する方向を示す。後述の図6に示すX方向及びY方向についても同様である。
図5に示すように、画像処理装置414は、図5(a)に示す第1X線画像に対して画像処理を施すことで、図5(b)に示すように、周溶接部PWに相当する画素領域内で、周辺の画素領域よりも濃度の大きい(明るい)画素領域を候補領域として抽出する。図5(b)に示す例では、画素領域F1、F2及びF3からなる候補領域が抽出されている。次に、画像処理装置414は、図5(c)に示すように、抽出した候補領域(図5(b))のうち、候補領域を構成する画素の濃度ピーク値の例えば1/2以上の濃度を有する画素領域を第1欠陥領域FAとして抽出する。図5(b)、(c)に示す例では、画素領域F1が濃度ピーク値を有し、画素領域F2が濃度ピーク値の1/2以上の濃度を有し、画素領域F3が濃度ピーク値の1/2未満の濃度を有するため、画素領域F1、F2が第1欠陥領域FAとして抽出されている。そして、画像処理装置414は、抽出した第1欠陥領域FAの面積を算出し、第1欠陥領域FAの面積に基づき、第1欠陥領域FAの寸法として円相当径を算出する。すなわち、第1欠陥領域FAの面積をSとすると、第1欠陥領域FAの円相当径Rは以下の式(1)で算出される。
R=(4S/π)1/2 ・・・(1)
なお、円相当径Rは、画素単位で算出してもよいし、画素と実寸との対応関係を予め求めて画像処理装置414に記憶しておくことにより、実寸で算出することも可能である。
また、この第1ステップは、前述のように、予め決められた複数の位置(図2(b)に示す例では、60°ピッチの3箇所)で実行する。
なお、本実施形態では、好ましい構成として、第1ステップで算出した第1欠陥領域FAの円相当径Rが所定の基準範囲内である場合にのみ、後述の第2〜第4ステップを実行する。一方、第1ステップで算出した第1欠陥領域FAの円相当径Rが前記基準範囲外である場合には、後述の第2〜第4ステップを実行せずに、第1ステップで算出した第1欠陥領域FAの円相当径Rを第1欠陥領域FAの円相当径Rとして確定する。
上記の「基準範囲」としては、算出した第1欠陥領域FAの円相当径Rが、予め定めた周溶接部PWの良否の判定基準(例えば、長尺管P1の肉厚の10%の円相当径)以上であるか未満であるかが補正の有無に関わらず明らかである範囲(例えば、長尺管P1の肉厚の3%以上30%以下の円相当径)を適宜決定すれば良い。
具体的には、例えば、画像処理装置414に上記の決定した基準範囲を予め記憶しておき、画像処理装置414によって算出した第1欠陥領域FAの円相当径Rが基準範囲内であるか否かを画像処理装置414が自動判定して、第2〜第4ステップを実行するか否かを画像処理装置414が自動的に決定する構成を採用することが可能である。
或いは、第1ステップを実行した後、いったん画像処理装置414の動作を停止させる構成を採用することも可能である。そして、画像処理装置414が具備するモニタに図5(a)に示すような第1X線画像を表示し、表示された第1X線画像を作業者が見ることで、画像処理装置414によって算出した第1欠陥領域FAの円相当径Rが基準範囲内であるか否かを目視判定することも可能である。そして、第1欠陥領域FAの円相当径Rが基準範囲内であると作業者が目視判定した場合に、例えば、第2〜第4ステップを実行するためのボタン操作を作業者が行うことで、画像処理装置414が動作を再開して第2〜第4ステップを実行する構成とすることも可能である。
<第2ステップ>
第2ステップでは、図4に示すように、X線検査機41cを初期位置から長尺管P1の周方向周りに所定角度βだけ回転させた後、該回転後のX線検査機41c(X線源412b及びX線画像検出器413b)を用いて周溶接部PWを含む長尺管P1の第2X線画像を生成する。なお、角度βの下限は、第1X線画像に対する第2X線画像の移動量(視野の移動量)が検出対象である欠陥Fの寸法以上となるような角度に設定することが好ましい。また、角度βの上限は、X線検査機41cの視野角αの1/2の角度(本実施形態では、視野角αが60°程度であるため、30°)に設定することが好ましい。
そして、画像処理装置414によって、生成した第2X線画像に画像処理を施すことで周溶接部PWに相当する画素領域内で第1欠陥領域FAに対応する第2欠陥領域FBを抽出する。第2欠陥領域FBを抽出するために第2X線画像に施す画像処理の内容は、図5を参照して前述した第1X線画像に施す画像処理の内容と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
<第3ステップ>
図6は、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法の第3ステップの内容を説明する説明図である。図6(a)は欠陥Fが周溶接部PWのX線源側(図6(a)に示す例では上側)の部位に存在する状態を模式的に示す図であり、図6(b)は図6(a)に示す状態のときに生成される第1X線画像の例を模式的に示す図であり、図6(c)は図6(a)に示す状態のときに生成される第2X線画像の例を模式的に示す図である。また、図6(d)は欠陥Fが周溶接部PWのX線画像検出器側(図6(d)に示す例では下側)の部位に存在する状態を模式的に示す図であり、図6(e)は図6(d)に示す状態のときに生成される第1X線画像の例を模式的に示す図であり、図6(f)は図6(d)に示す状態のときに生成される第2X線画像の例を模式的に示す図である。
第3ステップでは、画像処理装置414によって、第1ステップで生成した第1X線画像における第1欠陥領域FAの位置と、第2ステップで生成した第2X線画像における第2欠陥領域FBの位置とを比較することで、第1欠陥領域FAに対する第2欠陥領域FBの移動方向を判定する。具体的には、欠陥Fが周溶接部PWの上側の部位に存在する場合には、図6(b)に示す第1X線画像における第1欠陥領域FAの位置と、図6(c)に示す第2X線画像における第2欠陥領域FBの位置とを比較することで、第1欠陥領域FAに対する第2欠陥領域FBの移動方向が図の左方向であることが判定される。また、欠陥Fが周溶接部PWの下側の部位に存在する場合には、図6(e)に示す第1X線画像における第1欠陥領域FAの位置と、図6(f)に示す第2X線画像における第2欠陥領域FBの位置とを比較することで、第1欠陥領域FAに対する第2欠陥領域FBの移動方向が図の右方向であることが判定される。
上記のようにして判定した移動方向に基づき、画像処理装置414は、第1欠陥領域FAに対応する欠陥Fが、周溶接部PWの上側(X線源側)の部位及び下側(X線画像検出器側)の部位のうち何れの部位に存在する欠陥であるかを判定することが可能である。
なお、例えば、周溶接部PWに複数の欠陥Fが存在することにより、第1欠陥領域FA及び第2欠陥領域FBがそれぞれ複数抽出される場合も考えられる。この場合、いずれの第2欠陥領域FBがいずれの第1欠陥領域FAに対応するのかについての判断は、例えば、第1欠陥領域FA及び第2欠陥領域FBの形状や濃度等の特徴量に基づくパターンマッチングを行い、マッチングスコアの最も高い第1欠陥領域FA及び第2欠陥領域FBの組み合わせが互いに対応する欠陥領域であると判断することが可能である。
<第4ステップ>
図7は、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法の第4ステップの内容を説明する説明図である。
X線画像検出器413で検出される欠陥Fの倍率は、X線源412とX線画像検出器413との距離をX線源412と欠陥Fとの距離で除算した値で決まる。図7に示すように、X線源412と長尺管P1の下面との距離をH1とし、長尺管P1の下面とX線画像検出器413との距離をH2とし、長尺管P1の外径をODとすれば、欠陥Fが周溶接部PWの下側(X線画像検出器413側)の部位に存在する場合には、欠陥Fの倍率は、おおよそ(H1+H2)/H1で表される。一方、欠陥Fが周溶接部PWの上側(X線源412側)の部位に存在する場合には、欠陥Fの倍率は、おおよそ(H1+H2)/(H1−OD)で表される。このため、実際には同じ寸法(円相当径)の欠陥Fであっても、周溶接部PWの上側の部位に存在する場合には、下側の部位に存在する場合に比べて、X線画像検出器413で検出される寸法(第1X線画像における円相当径R)が、H1/(H1−OD)倍だけ大きくなる。
したがい、仮に欠陥Fが周溶接部PWの下側の部位に存在する場合に第1欠陥領域FAの円相当径Rを補正しない(補正係数=1)とするならば、欠陥Fが周溶接部PWの上側の部位に存在する場合には補正係数を(H1−OD)/H1として第1欠陥領域FAの円相当径Rに乗算することにより、欠陥Fの存在する部位に関わらず、同等に欠陥Fの寸法を算出可能である。
このため、第4ステップでは、第3ステップの判定結果に基づき、第1欠陥領域FAに対応する欠陥Fの存在する部位に応じた補正係数を決定する。図7に示す例では、第3ステップにおいて第1欠陥領域FAに対応する欠陥Fが周溶接部PWの下側の部位に存在すると判定された場合、補正係数=1に決定される。また、第3ステップにおいて第1欠陥領域FAに対応する欠陥Fが周溶接部PWの上側の部位に存在すると判定された場合、補正係数=(H1−OD)/H1に決定される。
そして、決定した補正係数を第1欠陥領域FAの円相当径Rに対して乗算し、該乗算した結果を第1欠陥領域FAの円相当径Rとして確定する。
本実施形態の画像処理装置414は、上記のようにして確定した円相当径Rが予め定めた周溶接部の良否の判定基準(例えば、長尺管P1の肉厚の10%)以上であれば、周溶接部PWが不良であると判定し、判定基準未満であれば、周溶接部PWが正常であると判定する。
以上に説明したように、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法によれば、第1〜第3ステップを実行することで、初期位置にあるX線検査機41cを用いて抽出した第1欠陥領域FAが、長尺管P1の周溶接部PWのX線源412側の部位及びX線画像検出器413側の部位のうち何れの部位に存在する欠陥Fであるかを判定可能である。このため、X線源412と欠陥Fとの距離(H1、又は、H1−OD)、ひいてはX線画像検出器413で検出される欠陥Fの倍率を算出可能である。したがい、第4ステップにおいて、欠陥Fの存在する部位に応じた(X線源412と欠陥Fとの距離に応じた)補正係数を決定することができ、該決定した補正係数を用いて第1欠陥領域FAの円相当径Rを補正することで、欠陥Fの存在する部位に関わらず、精度良く欠陥Fの寸法である円相当径Rを算出可能である。
なお、本実施形態では、X線検査機41cの初期位置が図2(b)の実線で示す位置にある場合を例に挙げて説明したが、X線検出機41cの初期位置が図2(b)に示す60°ピッチの3箇所の何れであっても同様である。
以上に説明した本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判断された場合、前述のように、溶接装置2とX線検査装置4とが搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされているため、制御装置5は、好ましい態様として、以下の第1手順〜第6手順を実行可能である。以下、図8〜図13を適宜参照しつつ、制御装置5が実行する第1手順〜第6手順について説明する。なお、図8〜図14は、制御装置が実行する第1手順〜第6手順による溶接装置2及びX線検査装置4の動きを説明する平面図であり、便宜上、搬送装置1の図示は省略している。
<第1手順>
図8に破線で示す初期位置にあるX線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判断された場合、制御装置5は、X線検査装置4を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させる。X線検査装置4の移動量は、不良であると判断された周溶接部PWの切断作業の邪魔にならず、なお且つ、後述の第2手順において溶接装置2を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させた際に、溶接装置2がX線検査装置4と干渉しないように設定することが好ましい。
X線検査装置4が移動した後、図9に示すように、不良であると判断された周溶接部PWを切断すればよい。周溶接部PWの切断は、例えば、溶接装置2の下流側に設置された可搬式の切断機を用いて、作業者が手動で行うことが可能である。
なお、切断後の長尺管P1の端面は、バリ取りや研磨等を施し、後述の第3手順において周溶接を施し易くすることが好ましい。長尺管P1の端面のバリ取りや研磨は、例えば、溶接装置2の下流側に設置された可搬式の開先・面取り機を用いて、作業者が手動で行うことが可能である。
<第2手順>
次に、制御装置5は、図10に示すように、不良であると判断された周溶接部PWが切断された後の長尺管P1の切断箇所まで、破線で示す初期位置にある溶接装置2を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させる。
<第3手順>
次に、制御装置5は、図11に示すように、溶接装置2を駆動して、溶接装置2によって長尺管P1の切断箇所に再び周溶接を施し、周溶接部PWを形成する。
以上に説明した第1手順〜第3手順によれば、搬送装置1及び巻取装置3(図1参照)を逆方向に駆動して長尺管P1を逆方向(上流側)に搬送する必要がない。長尺管P1を逆方向に搬送する代わりに、X線検査装置4及び溶接装置2を長尺管P1の通常の搬送方向に移動させている。
<第4手順>
次に、制御装置5は、図12に示すように、溶接装置2を長尺管P1の搬送方向上流側に移動させる。この際、溶接装置2を初期位置(図8に示す位置)まで移動させることが好ましい。これにより、後述の第5手順においてX線検査装置4を移動させても、溶接装置2がX線検査装置4に干渉しない。
<第5手順>
次に、制御装置5は、図13に示すように、長尺管P1の再び形成された周溶接部PWまで、X線検査装置4を長尺管P1の搬送方向上流側に移動させる。すなわち、X線検査装置4を初期位置(図8に破線で示す位置)まで移動させる。
なお、第4手順及び第5手順は、X線検査装置4の移動速度の方が大きくて溶接装置2とX線検査装置4とが干渉するというような支障が無い限り、同時に実行することも可能である。
<第6手順>
最後に、制御装置5は、X線検査装置4を駆動して、X線検査装置4によって長尺管P1の再び形成された周溶接部PWを検査する。
以上に説明した第4手順〜第6手順においても、長尺管P1を搬送する必要がない。
すなわち、上記の第1手順〜第6手順を実行することにより、搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動することなく(長尺管P1を逆方向に搬送することなく)、溶接装置2で長尺管P1に再び周溶接部PWを形成し、X線検査装置4で再び形成された周溶接部PWを検査することが可能である。このため、長尺管P1を逆方向に搬送することに起因する外面疵の発生や強度の劣化を抑制可能である。
上記の第1手順〜第6手順を実行した結果、再び形成された周溶接部PWが正常であると判断された場合、制御装置5が搬送装置2及び巻取装置3を駆動することで、長尺管P1は搬送され、リール31に巻き取られる。一方、再び形成された周溶接部PWが不良であると判断された場合、上記の第1手順〜第6手順が繰り返し実行されることになる。
1・・・搬送装置
2・・・溶接装置
3・・・巻取装置
4・・・X線検査装置
5・・・制御装置
31・・・リール
41・・・X線検査装置本体
41c・・・X線検査機
412、412a、412b・・・X線源
413、413a、413b・・・X線画像検出器
42・・・X線漏洩抑制機構
100・・・長尺管の製造設備
P・・・管
P1・・・被検査管(長尺管)
PW・・・周溶接部
F・・・欠陥
FA・・・第1欠陥領域
FB・・・第2欠陥領域

Claims (3)

  1. 被検査管の長手方向に対して略垂直な方向から該被検査管に向けてX線を放射するX線源と、前記被検査管を挟んで前記X線源に対向する位置に配置され、前記X線源から放射されて前記被検査管を透過したX線を検出してX線画像を生成するX線画像検出器とを備えるX線検査機を用いて被検査管の周溶接部を検査する方法であって、
    初期位置にある前記X線検査機を用いて前記周溶接部を含む前記被検査管の第1X線画像を生成し、該生成した第1X線画像に画像処理を施すことで前記周溶接部に相当する画素領域内で第1欠陥領域を抽出し、該第1欠陥領域の寸法を算出する第1ステップと、
    前記X線検査機を前記初期位置から前記被検査管の周方向周りに所定角度だけ回転させた後、該回転後のX線検査機を用いて前記周溶接部を含む前記被検査管の第2X線画像を生成し、該生成した第2X線画像に画像処理を施すことで前記周溶接部に相当する画素領域内で前記第1欠陥領域に対応する第2欠陥領域を抽出する第2ステップと、
    前記第1ステップで生成した前記第1X線画像における前記第1欠陥領域の位置と、前記第2ステップで生成した前記第2X線画像における前記第2欠陥領域の位置とを比較することで、前記第1欠陥領域に対する前記第2欠陥領域の移動方向を判定し、該判定した移動方向に基づき、前記第1欠陥領域に対応する欠陥が、前記周溶接部の前記X線源側の部位及び前記X線画像検出器側の部位のうち何れの部位に存在する欠陥であるかを判定する第3ステップと、
    前記第3ステップの判定結果に基づき、前記第1欠陥領域に対応する欠陥の存在する部位に応じた補正係数を決定し、該決定した補正係数を前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法に対して乗算し、該乗算した結果を前記第1欠陥領域の寸法として確定する第4ステップと、
    を含むことを特徴とする周溶接部の検査方法。
  2. 前記第1ステップにおいて、前記第1欠陥領域の面積を算出し、該第1欠陥領域の面積に基づき、前記第1欠陥領域の寸法として円相当径を算出することを特徴とする請求項1に記載の周溶接部の検査方法。
  3. 前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法が所定の基準範囲内である場合にのみ、前記第2ステップ、前記第3ステップ及び前記第4ステップを実行し、
    前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法が前記基準範囲外である場合には、前記第2ステップ、前記第3ステップ及び前記第4ステップを実行せずに、前記第1ステップで算出した前記第1欠陥領域の寸法を前記第1欠陥領域の寸法として確定することを特徴とする請求項1又は2に記載の周溶接部の検査方法。

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