JP2017219122A - リンク作動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができ、入力軸と出力軸とが同一軸上にある減速機構を、径方向寸法を大きくすることなく設置可能なリンク作動装置を提供する。
【解決手段】リンク作動装置は、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブが、3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結されている。各リンク機構は、基端側のリンクハブ5、先端側の端部リンク部材、および中央リンク部材を有する。2組以上のリンク機構に、姿勢制御用アクチュエータ50と減速機構51とが設けられる。基端側の端部リンク部材5は、湾曲部30と、湾曲部30の一端に設けられた一対の回転連結体31a,31bとを有する。減速機構51は一対の回転連結体31a,31bの間に配置され、出力軸51aが一方の回転連結体31bに固定され、かつ入力軸51bが他方の回転連結体31aに回転自在に支持される。
【選択図】図5

Description

この発明は、医療機器や産業機器等の高速、高精度で、広範な作動範囲を必要とする機器に用いられるリンク作動装置に関する。
医療機器や産業機器等の各種作業装置に用いられるパラレルリンク機構が、特許文献1、2に提案されている。
特開2000−94245号公報 米国特許第5,893,296号明細書
特許文献1のパラレルリンク機構は、構成が比較的簡単であるが、各リンクの作動角が小さいため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定すると、リンク長が長くなることにより、機構全体の寸法が大きくなって装置の大型化を招くという問題がある。また、機構全体の剛性が低く、トラベリングプレートに搭載されるツールの重量、つまりトラベリングプレートにおける可搬重量が小さいものに制限されるという問題もある。
特許文献2のパラレルリンク機構は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結した構成としたことにより、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
しかし、特許文献2のパラレルリンク機構は、姿勢制御用のモータ、減速機構等を設けてリンク作動装置とする場合、パラレルリンク機構の径方向外側にモータと減速機構が配置されるため、径方向に大きくなるという問題がある。また、減速機構やモータがリンク機構と干渉して作動範囲が制限されるという問題もある。
そこで、パラレルリンク機構の径方向寸法を小さくするために、基端側の端部リンク部材を湾曲部と回転連結部とで構成し、湾曲部の径方向内側縁および径方向外側縁を回転連結部の長さ方向に延長して得られる仮想の2つの平面に挟まれた空間内に、姿勢制御用アクチュエータによる回転運動を基端側の端部リンク部材に伝達する歯車機構の少なくとも一部を配置することが提案されている(特願2015−250939)。しかし、この提案の構成は、減速機構の入力軸と出力軸が交差している場合には適用可能であるが、入力軸と出力軸が同一軸上にある場合には適用できないという問題がある。
この発明の目的は、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができ、入力軸と出力軸とが同一軸上にある減速機構を、径方向寸法を大きくすることなく設置可能なリンク作動装置を提供することである。
この発明のリンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転動力を減速して前記基端側の端部リンク部材に伝達する減速機構とが設けられている。
このリンク作動装置において、前記基端側の端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部と、この湾曲部の一端に設けられ互いに間隔を開けて並ぶ一対の回転連結体からなる回転連結部とを有し、前記減速機構は、入力軸と出力軸とが同一軸上にあり、前記一対の回転連結体の間に、前記入力軸および前記出力軸の各軸心を前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と一致させて配置され、前記減速機構の前記出力軸が、前記一対の回転連結体のうちの一方の回転連結体に固定され、かつ、前記減速機構の前記入力軸が、前記一対の回転連結体のうちの他方の回転連結体に回転自在に支持されていることを特徴とする。
この構成によると、各姿勢制御用アクチュエータを回転駆動すると、その回転動力が減速機構を介して減速して基端側の端部リンク部材に伝達される。それにより、基端側の端部リンク部材の角度が変わり、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの姿勢が変更される。基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブを、4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結したため、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
基端側の端部リンク部材が湾曲部で湾曲しているため、リンク作動装置全体の径方向の寸法を小さくすることができ、コンパクトな構成を実現できる。また、減速機構の出力軸を一方の回転連結体に固定し、かつ減速機構の入力軸を他方の回転連結体に回転自在に支持させることにより、一対の回転連結体の間に減速機構を配置することが可能である。これにより、パラレルリンク機構の径方向外側に減速機構を張り出さずに設置することができ、より一層コンパクトな構成を実現できる。つまり、入力軸と出力軸とが同一軸上にある減速機構を、径方向寸法を大きくすることなく設置することが可能である。加えて、一対の回転連結体の間に減速機構を配置すれば、減速機構が一対の回転連結体を連結する構造となり、剛性を向上させるうえで有利である。
この発明において、前記姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸と前記減速機構の前記入力軸とが互いに直交するように、前記姿勢制御用アクチュエータが設けられていても良い。この場合、姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸と減速機構の入力軸とを、例えば傘歯車等を用いて動力伝達可能に連結する。
これにより、基端側のリンクハブと基端側の端部リンク部材の回転対偶の周りに他の部品が配置されない構造となり、パラレルリンク機構が広い動作範囲をとることができる。
前記姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸と前記減速機構の前記入力軸とが互いに直交している場合、前記姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸と前記基端側のリンクハブの中心軸とが平行であっても良い。なお、基端側のリンクハブの中心軸は、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の各回転対偶の中心軸、および前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の各回転対偶の中心軸がそれぞれ交差する点が基端側の球面リンク中心と称される場合に、この基端側の球面リンク中心を通り前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の各回転対偶の中心軸と直角に交わる直線のことである。
この構成であると、姿勢制御用アクチュエータをパラレルリンク機構の中心に近づけて設置することができ、コンパクトな構成を実現できる。
この発明において、前記姿勢制御用アクチュエータの前記回転出力軸と前記減速機構の前記入力軸とが互いに平行となるように、前記姿勢制御用アクチュエータが設けられていても良い。
この構成であると、姿勢制御用アクチュエータをパラレルリンク機構の中心に近づけて設置することができ、コンパクトな構成を実現できる。
この構成である場合、前記姿勢制御用アクチュエータの前記回転出力軸に取り付けられたプーリと、前記減速機構の前記入力軸に取り付けられたプーリとに、動力伝達用のベルトを掛けることにより、姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸から減速機構の入力軸へ動力を伝達することができる。
この発明のリンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転動力を減速して前記基端側の端部リンク部材に伝達する減速機構とが設けられ、前記基端側の端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部と、この湾曲部の一端に設けられ互いに間隔を開けて並ぶ一対の回転連結体からなる回転連結部とを有し、前記減速機構は、入力軸と出力軸とが同一軸上にあり、前記一対の回転連結体の間に、前記入力軸および前記出力軸の各軸心を前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と一致させて配置され、前記減速機構の前記出力軸が、前記一対の回転連結体のうちの一方の回転連結体に固定され、かつ、前記減速機構の前記入力軸が、前記一対の回転連結体のうちの他方の回転連結体に回転自在に支持されているため、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作を行うことができ、入力軸と出力軸とが同一軸上にある減速機構を、径方向寸法を大きくすることなく設置可能である。
この発明の一実施形態にかかるリンク作動装置の一部を省略した正面図である。 同リンク作動装置のパラレルリンク機構の一状態を示す図である。 同パラレルリンク機構の異なる状態を示す図である。 図1のIV−IV断面図である。 図4の一部分の断面図である。 図5のVI−VI断面図である。 図1のVII−VII断面図である。 図7の部分図である。 同パラレルリンク機構の1つのリンク機構を直線で表現した図である。 この発明の異なる実施形態にかかるリンク作動装置の一部を省略した正面図である。 図10のXI−XI断面図である。 同リンク作動装置の歯車機構の周辺部の断面図である。 歯車機構の異なる構成を示す断面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかるリンク作動装置の一部を省略した正面図である。 図14のXV−XV断面図である。 同リンク作動装置の動力伝達機構の周辺部の断面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかるリンク作動装置の一部を省略した正面図である。 図17のXVIII−XVIII断面図である。 同リンク作動装置の動力伝達機構の周辺部の断面図である。
この発明の一実施形態にかかるリンク作動装置を図1〜図9と共に説明する。
図1はリンク作動装置の一部を省略した正面図である。このリンク作動装置は、パラレルリンク機構1と、このパラレルリンク機構1を作動させる姿勢制御用アクチュエータ50と、減速機構(図1には図示なし)とで構成される。
図2はパラレルリンク機構1の一状態を示す図、図3は同パラレルリンク機構1の異なる状態を示す図である。図2、図3は、図1とは反対方向から見た状態を示している。パラレルリンク機構1は、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3を3組のリンク機構4を介して姿勢変更可能に連結したものである。図1では、1組のリンク機構4のみが示されている。リンク機構4の数は、4組以上であっても良い。
なお、図2、図3はパラレルリンク機構1の基本構成を示しており、姿勢制御用アクチュエータ50および減速機構を取り付けてリンク作動装置として構成する場合、パラレルリンク機構1の一部が図とは異なる構成となる。
図1〜図3において、各リンク機構4は、基端側の端部リンク部材5、先端側の端部リンク部材6、および中央リンク部材7で構成され、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。基端側および先端側の端部リンク部材5,6はL字状をなし、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ2および先端側のリンクハブ3に回転自在に連結されている。中央リンク部材7は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材5,6の他端がそれぞれ回転自在に連結されている。
パラレルリンク機構1は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構造であって、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶、および端部リンク部材5,6と中央リンク部材7の各回転対偶の中心軸が、基端側と先端側においてそれぞれの球面リンク中心PA,PB(図1)で交差している。また、基端側と先端側において、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じであり、端部リンク部材5,6と中央リンク部材7の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じである。端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との各回転対偶の中心軸は、ある交差角γ(図1)を持っていてもよいし、平行であってもよい。
図1のIV−IV断面図である図4に、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の各回転対偶の中心軸O1と、中央リンク部材7と基端側の端部リンク部材5の各回転対偶の中心軸O2と、基端側の球面リンク中心PAとの関係が示されている。つまり、中心軸O1と中心軸O2とが交差する点が基端側の球面リンク中心PAである。
また、図1のVII−VII断面図である図7に、先端側のリンクハブ3と先端側の端部リンク部材6の各回転対偶の中心軸O1と、中央リンク部材7と先端側の端部リンク部材6の各回転対偶の中心軸O2と、先端側の球面リンク中心PBとの関係が示されている。つまり、中心軸O1と中心軸O2とが交差する点が先端側の球面リンク中心PBである。
図4、図7の例では、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6との各回転対偶の中心軸O1と、端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との各回転対偶の中心軸O2とが成す角度αが90°とされているが、前記角度αは90°以外であっても良い。
3組のリンク機構4は、幾何学的に同一形状をなす。幾何学的に同一形状とは、図9のように、各リンク部材5,6,7を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶と、これら回転対偶間を結ぶ直線とで表現したモデルが、中央リンク部材7の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状であることを言う。図9は、一組のリンク機構4を直線で表現した図である。この実施形態のパラレルリンク機構1は回転対称タイプで、基端側のリンクハブ2および基端側の端部リンク部材5と、先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6との位置関係が、中央リンク部材7の中心線Cに対して回転対称となる位置構成になっている。各中央リンク部材7の中央部は、共通の軌道円D上に位置している。
基端側のリンクハブ2と先端側のリンクハブ3と3組のリンク機構4とで、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ2に対して先端側のリンクハブ3を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構である。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の可動範囲を広くとれる。
例えば、球面リンク中心PA,PBを通り、リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6の各回転対偶の中心軸O1(図4、図7)と直角に交わる直線をリンクハブ2,3の中心軸QA,QBとした場合、基端側のリンクハブ2の中心軸QAと先端側のリンクハブ3の中心軸QBの折れ角θ(図9)の最大値を約±90°とすることができる。また、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の旋回角φ(図9)を0°〜360°の範囲に設定できる。折れ角θは、基端側のリンクハブ2の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ3の中心軸QBが傾斜した垂直角度のことであり、旋回角φは、基端側のリンクハブ2の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ3の中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。
基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢変更は、基端側のリンクハブ2の中心軸QAと先端側のリンクハブ3の中心軸QBの交点Oを回転中心として行われる。図2は、基端側のリンクハブ2の中心軸QAと先端側のリンクハブ3の中心軸QBが同一線上にある状態を示し、図3は、基端側のリンクハブ2の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ3の中心軸QBが或る作動角をとった状態を示す。姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離L(図9)は変化しない。
各リンク機構4が次の各条件を満たす場合、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ2および基端側の端部リンク部材5と、先端側のリンクハブ3および先端側の端部リンク部材6とは同じに動く。よって、パラレルリンク機構1は、基端側から先端側へ回転伝達を行う場合、基端側と先端側は同じ回転角になって等速で回転する等速自在継手として機能する。
条件1:各リンク機構4におけるリンクハブ2,3と端部リンク部材5,6との回転対偶の中心軸O1の角度および長さが互いに等しい。
条件2:リンクハブ2,3と端部リンク部材5,6との回転対偶の中心軸O1および端部リンク部材5,6と中央リンク部材7との回転対偶の中心軸O2が、基端側および先端側において球面リンク中心PA,PBで交差する。
条件3:基端側の端部リンク部材5と先端側の端部リンク部材6の幾何学的形状が等しい。
条件4:中央リンク部材7における基端側部分と先端側部分の幾何学的形状が等しい。
条件5:中央リンク部材7の対称面に対して、中央リンク部材7と端部リンク部材5,6との角度位置関係が基端側と先端側とで同じである。
図1〜図4に示すように、基端側のリンクハブ2は、平板状の基端部材10と、この基端部材10における円周上に等配で設けられた3組の回転支持部材11とで構成される。3組の回転支持部材11が配置される円周の中心は、基端側のリンクハブ2の中心軸QA上に位置する。各組の回転支持部材11は、径方向の外側に位置するアクチュエータ支持部材11aと、内側に位置する減速機構支持部材11bとからなる。アクチュエータ支持部材11aおよび減速機構支持部材11bは、互いに一定の間隔を開けて並んでいる。
各回転支持部材11には、基端側の端部リンク部材5の一端が回転自在に連結される。また、回転支持部材11のアクチュエータ支持部材11aに姿勢制御用アクチュエータ50(図1、図4)が支持され、かつ減速機構支持部材11bに減速機構51(図4)が支持される。回転支持部材11と基端側の端部リンク部材5との連結構造、並びに回転支持部材11への姿勢制御用アクチュエータ50および減速機構51の支持構造については、後で説明する。
図4の一部分の断面図である図5に示すように、基端側の端部リンク部材5の他端には、回転軸15が取り付けられている。この回転軸15は、中央リンク部材7の一端に2個の軸受16を介して回転自在に支持されている。回転軸15を用いる代わりに、回転軸15を中央リンク部材7の一端に回転自在に接触させることで、回転軸15を回転自在に支持しても良い。
前記軸受16は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受である。この軸受16は、中央リンク部材7に圧入、接着、加締め等の方法で固定してある。他の回転対偶部に設けられる軸受の種類および設置方法も同様である。この例のように軸受16を用いる代わりに、回転軸15を中央リンク部材7に回転自在に接触させることで、回転軸15を回転自在に支持しても良い。
図1〜図3、および図7に示すように、先端側のリンクハブ3は、平板状の先端部材20と、この先端部材20における円周上に等配で設けられた3個の回転支持部材21とで構成される。3個の回転支持部材21が配置される円周の中心は、先端側のリンクハブ3の中心軸QB上に位置する。図3、図7に図示されているように、先端側のリンクハブ3は、3組の回転支持部材21の内側に円形の貫通孔20aを有する。各回転支持部材21に、先端側のリンクハブ3の中心軸QB(図1)と交差する回転軸22が軸受23を介してそれぞれ回転自在に支持されている。回転軸22は、先端側の端部リンク部材6の一端に取り付けられている。
先端側の端部リンク部材6の他端には、回転軸25が取り付けられている。この回転軸25は、中央リンク部材7の他端に2個の軸受26を介して回転自在に支持されている。回転軸25を用いる代わりに、回転軸25を中央リンク部材7の他端に回転自在に接触させることで、回転軸25を回転自在に支持しても良い。
次に、図4の一部分の断面図である図5、および図7の部分図である図8と共に、端部リンク部材5,6の構成について説明する。基端側および先端側の端部リンク部材5,6は一部を除いて同じ構成であるので、ここでは代表して基端側の端部リンク部材5について説明し、先端側の端部リンク6については対応する箇所の符号を括弧内に記す。基端側および先端側の端部リンク部材5,6で構成が異なる箇所については、随時説明する。
図5(図8)に示すように、端部リンク部材5(6)は、1つの湾曲部30と、この湾曲部30の両端にそれぞれ位置するリンクハブ側および中央リンク側の各回転連結部31A,31Bとで構成される。この実施形態では、回転連結部31A,31Bは、湾曲部30の端部の外側面および内側面にそれぞれ固定された一対の回転連結体31a,31bからなる。
湾曲部30は、例えば金属材料の鋳造品であり、所定の角度α(図4参照;この例では90°)に湾曲した形状をしている。湾曲角度αは任意に決めることができる。湾曲部30の両端には、外側面と内側面間を貫通する1つのボルト用ねじ孔32と、このボルト用ねじ孔32の両側に位置する2つの位置決め孔33とがそれぞれ設けられている。
回転連結部31A,31Bの回転連結体31a,31bは、金属板等の厚さが一定の板状の部材に対して板金加工等の加工をすることで所定の形状に作られる。基端側の端部リンク部材5におけるリンクハブ側の回転連結部31Aを回転連結体31a,31b(図5)は、後で説明するように屈曲形状であり、他の回転連結体31a,31bは平板状である。各回転連結体31a,31bには、湾曲部30の前記ボルト用ねじ孔32に対応する1つのボルト挿通孔34と、湾曲部30の前記位置決め孔33に対応する2つの位置決め孔35とが設けられている。また、基端側の端部リンク部材5のリンクハブ側の回転連結部31A以外の回転連結部31A,31Bに用いられる回転連結体31a,31bには、前記回転軸15,22,25のいずれかが挿通される貫通孔36が設けられている。
回転連結体31a,31bの素材として、単純な形状であり厚さが一定の板状の部材を用いると、安価に製作することができ、かつ量産性に優れる。特に、素材を金属板とすると、輪郭形状や前記各孔34,35,36の加工が容易である。
湾曲部30と回転連結体31a,31bとの固定に際しては、湾曲部30の位置決め孔33と、外側および内側の各回転連結体31a,31bの位置決め孔35とに位置決めピン37を挿通して位置決めする。その状態で、外側と内側からそれぞれボルト38を各回転連結体31a,31bのボルト挿通孔34に挿通し、そのボルト38のねじ部を湾曲部30のボルト用ねじ孔32に螺合させる。つまり、外側および内側の回転連結体31a,31bは、共通の位置決めピン37で位置決めされた状態で、互いに異なるボルト38によりそれぞれ個別に湾曲部30に固定される。
このように位置決めピン37を用いることで、組立てが容易となり、作業者による組立て精度のばらつきが少なくなる。また、湾曲部30と回転連結体31a,31bの位置関係の精度が向上するため、パラレルリンク機構1のスムーズな動作を実現できる。
図5に示すように、基端側の端部リンク部材5におけるリンクハブ側の回転連結部31Aは、外側および内側の一対の回転連結体31a,31bが、曲げ加工により屈曲形状とされていて、湾曲部30に固定される部分の相互間隔よりも回転支持部材11に連結される部分の相互間隔の方が広くなっている。外側の回転連結体31aは、回転支持部材11のアクチュエータ支持部材11aの内側に配置される。内側の回転連結体31bは、回転支持部材11の減速機構支持部材11bの内側に配置される。そして、回転支持部材11に、基端側の端部リンク部材5の回転連結部31Aが、姿勢制御用アクチュエータ50および減速機構51と共に組み付けられる。具体的には、次のように組み付けられる。
回転支持部材11のアクチュエータ支持部材11aの外側面に、姿勢制御用アクチュエータ50が固定される。姿勢制御用アクチュエータ50は、例えば回転モータである。姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aは、アクチュエータ支持部材11aと外側の回転連結体31aを貫通して、回転連結体31aよりも内側に延びている。回転出力軸50aは、回転連結体31aに設けられた軸受61により回転自在に支持されている。
回転支持部材11の減速機構支持部材11bの外側面に、減速機構51が固定される。減速機構51は、入力軸51aと出力軸51bとが同一軸上にある形態である。入力軸51aおよび出力軸51bは、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5の回転対偶の中心軸O1と同一軸上にある。この実施形態の場合、減速機構51の入力軸51aは姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aと同一軸である。入力軸51aおよび出力軸51bは、軸受62,63によって、それぞれ減速機構51のハウジングに回転自在に支持されている。減速機構51とアクチュエータ支持部材11aとの間には、スペーサ64が介在している。
減速機構51の出力軸51bの先端にフランジ65が固定され、このフランジ65の外周に円筒状部材66が固定されている。円筒状部材66は、減速機構支持部材11bの内径孔67を貫通して内側へ延びており、その先端面が複数のボルト68によって、内側の回転連結体31bに結合されている。
この実施形態の場合、減速機構51は遊星歯車機構とされる。図5のVI−VI断面図である図6に示すように、遊星歯車機構からなる減速機構51は、太陽歯車70と、複数の遊星歯車71と、キャリア72と、内歯歯車73とを有する。例えば、太陽歯車70を入力軸51aに結合し、キャリア72を出力軸51bに結合することで、入力軸51aの回転が同方向回転で減速して出力軸51bに出力される。
図8に示すように、先端側の端部リンク部材6におけるリンクハブ側の回転連結部31Aは、外側および内側の一対の回転連結体31a,31b間に、前記回転支持部材21が配置される。そして、前記回転軸22を介して、端部リンク部材6と回転支持部材21とが互いに回転自在に連結される。具体的には、次のように連結する。
回転軸22は、外径端に他の部分よりも径が大きい頭部22aを有し、内径端に雄ねじ部22bを有する。この回転軸22を雄ねじ部22bの側から、外側の回転連結体31a、スペーサ45、2つの軸受23の内輪、スペーサ46、および内側の回転連結体31bの各貫通孔に順に挿通し、雄ねじ部22bにナット47を螺着する。これにより、回転軸22の頭部22aとナット47とで、一対の回転連結体31a,31b、2つの軸受23の内輪、および2つのスペーサ45,46を挟み付けることで、軸受23に予圧を付与した状態で、端部リンク部材6と回転支持部材21とを互いに回転自在に連結する。
図5(図8)に示すように、端部リンク部材5(6)における中央リンク側の回転連結部31Bは、外側および内側の一対の回転連結体31a,31b間に、中央リンク部材7の一端(他端)が配置される。そして、前記回転軸15(25)を介して、端部リンク部材5(6)と中央リンク部材7とが互いに回転自在に連結される。具体的には、次のように連結する。
回転軸15(25)は、外径端に他の部分よりも径が大きい頭部15a(25a)を有し、内径端に雄ねじ部15b(25b)を有する。この回転軸15(25)を雄ねじ部15b(25b)の側から、外側の回転連結体31a、スペーサ45、2つの軸受16(26)の内輪、スペーサ46、および内側の回転連結体31bの各貫通孔に順に挿通し、雄ねじ部15b(25b)にナット47を螺着する。これにより、回転軸15(25)の頭部15a(25a)とナット47とで、一対の回転連結体31a,31b、2つの軸受16(26)の内輪、および2つのスペーサ45,46を挟み付けることで、軸受16(26)に予圧を付与した状態で、端部リンク部材5(6)と中央リンク部材7とを互いに回転自在に連結する。
このリンク作動装置は、各姿勢制御用アクチュエータ50を回転駆動することで、パラレルリンク機構1を作動させる。詳しくは、姿勢制御用アクチュエータ50を回転駆動すると、その回転が減速機構51を介して減速して、基端側の端部リンク部材5のリンクハブ側の回転連結部31Aにおける内側の回転連結体31bに伝達される。これにより、基端側の端部リンク部材5の角度が変わり、基端側のリンクハブ2に対する先端側のリンクハブ3の姿勢が変更される。パラレルリンク機構1は、基端側のリンクハブ2に対し先端側のリンクハブ3を、4節連鎖の3組のリンク機構4を介して姿勢を変更可能に連結した構成であるたため、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
端部リンク部材5,6が湾曲部30で湾曲しているため、リンク作動装置全体の径方向の寸法を小さくすることができ、コンパクトな構成を実現できる。端部リンク部材5,6の回転連結部31A,31Bはいずれも一対の回転連結体31a,31bからなる。回転連結体31a,31bは、湾曲部30に対して着脱自在に取り付けられた金属板からなっているため、板金加工によって回転連結体31a,31bを安価にかつ量産性良く製作することができる。素材となる金属板の大きさを変更するだけで、リンク作動装置のサイズの違いに回転連結体31a,31bを対応させることができる。このため、リンク作動装置のサイズの変更を容易に実現できる。
また、端部リンク部材5,6を湾曲部30および回転連結部31A,31Bの2種類の部位に分割すると、各部位を単純な形状とすることが可能となり、加工費を抑制でき、量産性が向上する。回転連結部31A,31Bの回転連結体31a,31bを互いに同一の形状とすると、部品の共通化を図れ、安価で量産性が良い。ただし、回転連結体31a,31bが用いられる箇所や求められる強度に応じて、回転連結体31a,31bの厚さや形状を異ならせても良い。
基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5との回転対偶部に関しては、以下の作用・効果がある。
減速機構51の出力軸51bを内側の回転連結体31bに固定し、かつ減速機構51の入力軸51aを外側の回転連結体31aに回転自在に支持させることにより、一対の回転連結体31a,31bの間に減速機構51を配置することが可能である。これにより、パラレルリンク機構1の径方向外側に減速機構51を張り出さずに設置することができ、より一層コンパクトな構成を実現できる。つまり、入力軸51aと出力軸51bとが同一軸上にある減速機構51を、径方向寸法を大きくすることなく設置することが可能である。加えて、一対の回転連結体31a,31bの間に減速機構51を配置すれば、減速機構51が一対の回転連結体31a,31bを連結する構造となり、剛性を向上させる上で有利である。
図10〜図12はこの発明の異なる実施形態を示す。このリンク作動装置は、図1、図4、図5に示す前記実施形態に対して、姿勢制御用アクチュエータ50の配置が異なっている。すなわち、前記実施形態は、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aが減速機構51の入力軸51aと同軸であるのに対し、この実施形態では、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aと減速機構51の入力軸51aとが別軸で、互いに対して直交した配置となっている。
図10に示すように、この実施形態のリンク作動装置は、ベース板80に設けられた複数の支柱81の上端に基端部材10が支持されている。図12に示すように、姿勢制御用アクチュエータ50は基端部材10の底面に固定して設けられ、その回転出力軸50aが基端部材10の開口10aを貫通して上方に突出している。上下方向の回転出力軸50aは、歯車機構82を介して、減速機構51の水平方向の入力軸51aと連結されている。歯車機構82は、回転出力軸50aに取り付けられた駆動側の傘歯車83と、入力軸51aに取り付けられた従動側の傘歯車84とでなる。
このように姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aと減速機構51の入力軸51aとが互いに直交するように姿勢制御用アクチュエータ50が設けられていると、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5との回転対偶の周りに他の部品が配置されない構造となり、パラレルリンク機構1が広い動作範囲をとることができる。
他は、前記実施形態と同じである。
図12に示す歯車機構82は、駆動側の傘歯車83の内側に従動側の傘歯車84が位置する構成であるが、図13に示す歯車機構82のように、駆動側の傘歯車83の外側に従動側の傘歯車84が位置する構成としても良い。図13の構成は、図12の構成よりも、姿勢制御用アクチュエータ50を径方向の中心側に配置することができ、パラレルリンク機構1をコンパクトにできる。
図14〜図16はこの発明のさらに異なる実施形態を示す。このリンク作動装置は、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aが減速機構51の入力軸51aと平行になるように、姿勢制御用アクチュエータ50が配置されている。回転出力軸50aから入力軸51aへは、ベルト式の動力伝達機構91によって回転が伝達される。
詳しくは、図14の全体図に示すように、ベース板80に設けられた複数の支柱81の上端に基端部材10が支持されている。そして、図14のXVI−XVI断面図である図16に示すように、基端部材10の底面に固定されたアクチュエータ支持部材90に、回転出力軸50aが水平となる姿勢で姿勢制御用アクチュエータ50が設けられている。前記動力伝達機構91は、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aに取り付けられた駆動側のタイミングプーリ92と、減速機構51の入力軸51aに取り付けられた従動側のタイミングプーリ93と、両タイミングプーリ92,93に掛けられたタイミングベルト94とで構成される。タイミングベルト94は、基端部材10の開口10aを通っている。
基端部材10の底面に回転出力軸支持部材95が垂下姿勢で設けられ、この回転出力軸支持部材95に設けられた軸受96によって姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aが回転自在に支持されている。軸受96は、軸受96の内輪(図示せず)と駆動側のタイミングプーリ92との間に介在するスペーサ97と、回転出力軸50aの先端ねじ部に螺着させたナット98とによって、軸方向に位置決めされている。
このように姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aと減速機構51の入力軸51aとが互いに平行になるように姿勢制御用アクチュエータ50が設けられていても、基端側のリンクハブ2と基端側の端部リンク部材5との回転対偶の周りに他の部品が配置されない構造となり、パラレルリンク機構1が広い動作範囲をとることができる。なお、動力伝達機構91は必ずしもタイミングベルト94を用いた構成でなくても良い。
他は、前記実施形態と同じである。
図17〜図19はこの発明のさらに異なる実施形態を示す。このリンク作動装置も、図14〜図16の実施形態と同様に、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aが減速機構51の入力軸51aと平行になるように、姿勢制御用アクチュエータ50が配置されている。図14〜図16の実施形態と異なる点は、回転出力軸50aから入力軸51aへ、歯車式の動力伝達機構101によって回転が伝達されることである。
姿勢制御用アクチュエータ50は、図14〜図16の実施形態と同様に、アクチュエータ支持部材90に、回転出力軸50aが水平となる姿勢で姿勢制御用アクチュエータ50が設けられている。歯車式の動力伝達機構101は、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aに取り付けられた駆動歯車102と、基端部材10の開口10a内に設けられたカウンタ歯車103と、減速機構51の入力軸51aに取り付けられた従動歯車104とで構成される。各歯車102,103,104はいずれも平歯車である。
このように動力伝達機構101が歯車式である場合も、ベルト式の場合と同様の作用および効果が得られる。図の動力伝達機構101は歯車の数が3枚であるが、3枚以外であってもよい。また、図の動力伝達機構101は、姿勢制御用アクチュエータ50の回転出力軸50aから減速機構51の入力軸51aへ回転が同方向に伝達されるが、逆方向に伝達しても良い。
他は、前記実施形態と同じである。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…パラレルリンク機構
2…基端側のリンクハブ
3…先端側のリンクハブ
4…リンク機構
5…基端側の端部リンク部材
6…先端側の端部リンク部材
7…中央リンク部材
30…湾曲部
31A,31B…回転連結部
31a,31b…回転連結体
50…姿勢制御用アクチュエータ
50a…回転出力軸
51…減速機構
51a…入力軸
51b…出力軸
92,93…タイミングプーリ
94…タイミングベルト
O1…基端側のリンクハブと基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸
PA…基端側の球面リンク中心
QA…基端側のリンクハブの中心軸

Claims (5)

  1. 基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有し、前記3組以上のリンク機構のうちの2組以上のリンク機構に、前記基端側のリンクハブに対する前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に変更させる姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転動力を減速して前記基端側の端部リンク部材に伝達する減速機構とが設けられたリンク作動装置において、
    前記基端側の端部リンク部材は、任意の角度に湾曲した湾曲部と、この湾曲部の一端に設けられ互いに間隔を開けて並ぶ一対の回転連結体からなる回転連結部とを有し、
    前記減速機構は、入力軸と出力軸とが同一軸上にあり、前記一対の回転連結体の間に、前記入力軸および前記出力軸の各軸心を前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の回転対偶の中心軸と一致させて配置され、
    前記減速機構の前記出力軸が、前記一対の回転連結体のうちの一方の回転連結体に固定され、かつ、前記減速機構の前記入力軸が、前記一対の回転連結体のうちの他方の回転連結体に回転自在に支持されていることを特徴とするリンク作動装置。
  2. 請求項1に記載のリンク作動装置において、前記姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸と前記減速機構の前記入力軸とが互いに直交するように、前記姿勢制御用アクチュエータが設けられているリンク作動装置。
  3. 請求項2に記載のリンク作動装置において、前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の各回転対偶の中心軸、および前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材の各回転対偶の中心軸がそれぞれ交差する点が基端側の球面リンク中心と称され、この基端側の球面リンク中心を通り前記基端側のリンクハブと前記基端側の端部リンク部材の各回転対偶の中心軸と直角に交わる直線が基端側のリンクハブの中心軸と称される場合、
    前記姿勢制御用アクチュエータの回転出力軸と前記基端側のリンクハブの中心軸とが平行であるリンク作動装置。
  4. 請求項1に記載のリンク作動装置において、前記姿勢制御用アクチュエータの前記回転出力軸と前記減速機構の前記入力軸とが互いに平行となるように、前記姿勢制御用アクチュエータが設けられているリンク作動装置。
  5. 請求項4に記載のリンク作動装置において、前記姿勢制御用アクチュエータの前記回転出力軸に取り付けられたプーリと、前記減速機構の前記入力軸に取り付けられたプーリとに、動力伝達用のベルトが掛けられているリンク作動装置。
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