JP7133455B2 - パラレルリンク機構 - Google Patents

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Description

この発明は、パラレルリンク機構に関する。
従来、医療機器や産業機器などの各種装置に用いられるパラレルリンク機構が知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2000-94245号公報 米国特許第5,893,296号明細書
特許文献1のパラレルリンク機構は、構成が比較的簡単であるが、各リンクの作動角が小さい。このため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定すると、リンク長が長くなることにより、機構全体の寸法が大きくなって装置の大型化を招くという問題がある。
特許文献2のパラレルリンク機構は、基端部材としての基端側のリンクハブと先端部材としての先端側のリンクハブとを、4節連鎖の3組以上のリンク機構を介して連結した構成としている。特許文献2のパラレルリンク機構では、基端部材に対し先端部材の姿勢が変更可能になっている。特許文献2のパラレルリンク機構は、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。
しかし、特許文献2のパラレルリンク機構は、先端部材の位置により当該先端部材の移動経路の回転半径が変化するとともに、当該先端部材の回転移動における回転中心の位置を固定できない。すなわち、基端部材から見て、先端部材は固定された回転中心から一定の半径を有する球面上を移動できないため、先端部材の動作をイメージしにくいという課題があった。さらに、先端部材は基端部材に対して回転2自由度で動作するため、先端部材の回転移動と独立して当該先端部材の回転半径を制御することができないという課題もあった。
さらに、特許文献1および特許文献2では、いずれもリンク機構を構成するリンク部材が単一の部材により構成されている。また、単一のリンク部材の形状は複雑である。このような複雑な形状のリンク部材の一部のみを設計変更したい場合においても、リンク部材の全体を取り換える必要があり、部材の交換作業および組立作業の効率を向上させる余地があった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものである。その目的は、部材の交換作業および組立作業の効率を向上させるとともに、先端部材の回転移動と独立して当該先端部材の回転半径を制御可能なパラレルリンク機構を提供することである。
本開示に従ったパラレルリンク機構は、基端部材と、3つ以上のリンク機構とを備える。3つ以上のリンク機構は、基端部材と先端部材とを接続するように構成される。3つ以上のリンク機構は、先端部材の基端部材に対する姿勢を変更可能である。3つ以上のリンク機構のそれぞれは、第1~第4リンク部材を含む。第1リンク部材は、基端部材に第1回転対偶部において回転可能に接続される。第2リンク部材は、第1リンク部材に第2回転対偶部において回転可能に接続される。第3リンク部材は、第2リンク部材に第3回転対偶部において回転可能に接続される。第4リンク部材は、第3リンク部材に第4回転対偶部において回転可能に接続される。第4リンク部材は、さらに、先端部材に第5回転対偶部において回転可能に接続されるように構成される。3つ以上のリンク機構において、第1回転対偶部の第1中心軸と、第2回転対偶部の第2中心軸とは球面リンク中心点で交わる。3つ以上のリンク機構のそれぞれにおける第5回転対偶部の第5中心軸は重なるとともに、前記球面リンク中心点と交わる。第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つは、固定部材と、回転部支持部材とを含む。回転部支持部材は、固定部材の延びる方向についての一方側および他方側の少なくともいずれかに固定される。回転部支持部材は、第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つの上記一方側および上記他方側の少なくともいずれかに隣接する1つの部材に対して回転可能に連結される。
上記によれば、部材の交換作業および組立作業の効率を向上させるとともに、当該先端部材の回転半径を回転移動とは独立して制御可能なパラレルリンク機構およびリンク作動装置が得られる。
実施の形態1に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。 図1に示したパラレルリンク機構の第3リンク部材の断面模式図である。 図1の線分III-IIIにおける断面模式図である。 図3の線分IV-IVにおける断面模式図である。 図1に示したパラレルリンク機構において先端部材の姿勢を変更した状態を示す斜視模式図である。 実施の形態1の第1変形例に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。 実施の形態1の第2変形例に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。 実施の形態2に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。 図8の線分IX-IXにおける断面模式図である。 実施の形態3に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。 図10の線分XI-XIにおける断面模式図である。 図11中の点線で囲まれた領域XIIの拡大断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
<パラレルリンク機構の構成>
図1は、実施の形態1に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。図2は、図1に示したパラレルリンク機構の第3リンク部材の断面模式図である。図3は、図1の線分III-IIIにおける断面模式図である。図4は、図3の線分IV-IVにおける断面模式図である。
図1~図4に示したパラレルリンク機構10は、基端部材1と、先端部材8と、3つのリンク機構11とを備える。基端部材1は平面形状が円形状の板状体である。なお、基端部材1の形状は任意の形状とすることができる。たとえば基端部材1の平面形状を四角形状、三角形状などの多角形状、あるいは楕円形状、半円形状などとしてもよい。また、リンク機構11の数は3以上であればよく、たとえば4または5としてもよい。
3つのリンク機構11は、先端部材8の基端部材1に対する姿勢を変更可能な状態で、基端部材1と先端部材8とを接続する。3つのリンク機構11のそれぞれは、第1リンク部材4a、4b、4c、第2リンク部材6a、6b、6c、第3リンク部材7a、7b、7cおよび第4リンク部材8a、8b、8cを含む。
本実施の形態のパラレルリンク機構10は、特に第3リンク部材7a~7cに、次の特徴を有する。特に図2を参照して、図1の第3リンク部材7aは、固定部材7a1と、回転部支持部材7a2とを含んでいる。パラレルリンク機構10においては、第3リンク部材7aは、先端部材8に含まれる第4リンク部材8aと、第2リンク部材6aとを結ぶ方向に直線状に延びる部材である。このため第3リンク部材7aは、図1の先端部材8から第2リンク部材6aへ円錐状に向かう方向、および図2の左右方向に延びる部材である。このため固定部材7a1および回転部支持部材7a2は上記と同様に直線状に延びる部材である。
第3リンク部材7aは、その延びる方向の中央に固定部材7a1が配置される。固定部材7a1の延びる方向についての一方側(図2の右側)および他方側(図2の左側)の双方に回転部支持部材7a2が固定されている。このように回転部支持部材7a2は、固定部材7a1の延びる方向についての一方側および他方側の双方に固定されることが好ましい。言い換えればこの場合、1対の回転部支持部材7a2のそれぞれが、当該1対の回転部支持部材7a2に挟まれる固定部材7a1により固定されることで、第3リンク部材7aが形成される。ただし本実施の形態においては、回転部支持部材7a2は、固定部材7a1の延びる方向についての一方側および他方側のいずれかのみに固定されてもよい。
図2に示すように、固定部材7a1は、その延びる方向の長さがL1aである。回転部支持部材7a2は、その延びる方向の長さがL2aである。回転部支持部材7a2は、固定部材7a1の延びる一方側および他方側の双方に1対ずつ、合計4つ配置されている。すなわち回転部支持部材7a2は、固定部材7a1を図2の上下方向から挟むように1対、配置されている。それぞれの回転部支持部材7a2は固定部材7a1の延びる方向の一方側および他方側の端部に隣接する領域にて、部分的に固定部材7a1と重なっている。
回転部支持部材7a2は、図2の上下方向の厚みが一定である、たとえば金属製の板材であることが好ましい。なおここで厚みが一定とは、厳密にその全体において厚みが完全に等しい場合に限られない。すなわちここで厚みが一定とは、同一工程で作製される場合に生じる許容値以内の誤差を有する場合を含めることとする。
固定部材7a1および回転部支持部材7a2のそれぞれには、これらを図2の上下方向に貫通する貫通孔103aが形成されている。貫通孔103aは、固定部材7a1と回転部支持部材7a2とが重なる領域において、固定部材7a1とこれを挟む1対の回転部支持部材7a2との間を一続きに貫通するように、すべて同じ大きさおよび形状のものが形成されている。言い換えれば、固定部材7a1とこれを図2の上下側から挟む1対の回転部支持部材7a2との双方を貫通するように、貫通孔103aが形成されている。すなわち貫通孔103aは、固定部材7a1において、その延びる方向の一方側と他方側との双方に、互いに間隔をあけて形成されている。
貫通孔103aを図2の上下方向に貫通するように、位置決めピン101aが配置されている。位置決めピン101aは、固定部材7a1に対する回転部支持部材7a2の位置を決めつつ固定部材7a1に対して回転部支持部材7a2を固定する。位置決めピン101aまた貫通孔103a内には、たとえば1対のボルト102aが配置されている。1対のボルト102aは、たとえばそのうち一方が図2の上側の回転部支持部材7a2の上にその頭部が配置され、そのうち他方が図2の下側の回転部支持部材7a2の下にその頭部が配置される態様とすることが好ましい。図示されないが、1対のボルト102aはねじにより貫通孔103a内に締結されてもよい。
貫通孔103a内に挿入された位置決めピン101aおよび1対のボルト102aにより、固定部材7a1の延びる方向の一方側および他方側に1対ずつの回転部支持部材7a2が固定される。そして固定部材7a1と合計4つの回転部支持部材7a2とが互いに固定された構成の第3リンク部材7aとして形成されている。
また1対の回転部支持部材7a2のそれぞれには上記貫通孔103aの他に、その延びる方向についての固定部材7a1と重なる領域の外側に、貫通孔73または貫通孔74が形成されている。
具体的には、固定部材7a1の延びる方向の一方側(図2の右側)の1対の回転部支持部材7a2のそれぞれには貫通孔73が形成されている。貫通孔73が形成されているのは、第3リンク部材7a全体の一方端部に相当する領域である。貫通孔73を含む第3リンク部材7aの一方端部にて、第3リンク部材7aは第2リンク部材6aと連結される。これについては後述する。
また、固定部材7a1の延びる方向の他方側(図2の左側)の1対の回転部支持部材7a2のそれぞれには貫通孔74が形成されている。貫通孔74が形成されているのは、第3リンク部材7a全体の他方端部に相当する領域である。貫通孔74を含む第3リンク部材7aの一方端部にて、第3リンク部材7aは第4リンク部材8aと連結される。これについては後述する。
なお以上は第3リンク部材7aについて説明したが、第3リンク部材7bについても同様である。すなわち第3リンク部材7bは固定部材7b1および回転部支持部材7b2を有し、これらは第3リンク部材7aの固定部材7a1および回転部支持部材7a2に対応する。また図示されないが、第3リンク部材7cは固定部材7c1および回転部支持部材7c2を有し、これらは第3リンク部材7aの固定部材7a1および回転部支持部材7a2に対応する。
次に以上の特徴を有する第3リンク部材7a~7cを含む各リンク部材間の接続態様について説明する。
第1リンク部材4a、4b、4cは、基端部材1に第1回転対偶部R1において回転可能に接続される。具体的には、基端部材1の内周部に基端接続部2a、2b、2cが設置されている。基端接続部2a、2b、2cは、それぞれ基端部材1の表面に固定されたベース部21と、当該ベース部21から内周側に突出するように形成された軸部22とを含む。当該軸部22は第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43に挿入されている。貫通孔43の内周面と軸部22との間には、軸受25が設置されている。第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43から突出した軸部22の先端部には固定部材の一例であるナット3a、3b、3cが固定されている。第1リンク部材4a、4b、4cは軸部22を中心に回転可能になっている。
図1に示すパラレルリンク機構10では、基端部材1には開口部45が形成されている。基端部材1を先端部材8側から平面視したときに、第1回転対偶部R1および第2回転対偶部R2は開口部45の内部に位置している。また、基端接続部2a、2b、2cは、基端部材1に接続されるとともに、第1リンク部材4a、4b、4cより外周側に配置されている。
基端接続部2a、2b、2cの軸部22と第1リンク部材4a、4b、4cの貫通孔43との間には、回転抵抗低減手段としての上述した軸受25が配置されている。軸受25としては、たとえば玉軸受などの任意の構成の転がり軸受を用いることができる。たとえば、第1リンク部材4a、4b、4c側に軸受25の外輪を固定してもよい。また、軸部22に接続された軸受25の内輪は、ナット3a、3b、3cとベース部21との間で挟まれた状態で固定されてもよい。軸部22と軸受25と、当該軸部22および軸受25が挿入された貫通孔43が形成された第1リンク部材4a、4b、4cの部分とにより第1回転対偶部R1が構成される。
第1リンク部材4a、4b、4cは円弧状にのびる棒状の部材である。第1リンク部材4a、4b、4cの一方端部に上記貫通孔43が形成されている。図3に示すように、基端部材1の表面に垂直な方向から見た平面視において、第1リンク部材4a、4b、4cの内周側表面は曲面状になっている。上記平面視における当該内周側表面の曲率半径は、基端部材1の外周の曲率半径より小さい。なお、上記内周側表面の曲率半径は、基端部材1の外周の曲率半径と同じでもよく、当該外周の曲率半径より大きくてもよい。また、第1リンク部材4a、4b、4cの形状は円弧状以外の形状でもよい。たとえば、第1リンク部材4a、4b、4cの形状は直線状に延びる棒状であってもよいし、屈曲部を含む棒状であってもよい。図3に示すように、第1リンク部材4a、4b、4cは基端部材1の外周より内側に配置されている。
第1リンク部材4a、4b、4cにおいて貫通孔43が形成された一方端部と反対側に位置する他方端部41には、軸部42が形成されている。軸部42は基端部材1の外周から外側に向けて延びるように形成されている。軸部42は第1リンク部材4a,4b,4cの基端部材1に面する外周側側面に形成されている。軸部42は第2リンク部材6a、6b、6cの貫通孔63に挿入されている。第2リンク部材6a、6b、6cの貫通孔63から突出した軸部42の先端部には固定部材の一例であるナット5a、5b、5cが固定されている。第2リンク部材6a、6b、6cは軸部42を中心に回転可能になっている。
第1リンク部材4a、4b、4cの軸部42と第2リンク部材6a、6b、6cとの間に軸受26が配置されている。たとえば、第2リンク部材6a、6b、6c側に軸受26の外輪を固定してもよい。また、軸部42に接続された軸受26の内輪は、ナット5a、5b、5cと第1リンク部材4a、4b、4cとの間で挟まれた状態で固定されてもよい。軸部42と軸受26と、当該軸部42および軸受26が挿入された貫通孔63が形成されている第2リンク部材6a、6b、6cの部分とにより第2回転対偶部R2が構成される。つまり、第2リンク部材6a、6b、6cは、第1リンク部材4a、4b、4cに第2回転対偶部R2において回転可能に接続される。
基端接続部2a、2b、2cにおける軸部22の中心軸15a、15b、15cは第1回転対偶部R1の中心軸に相当する。第1リンク部材4a、4b、4cの他方端部41における軸部42の中心軸16a、16b、16cは第2回転対偶部R2の中心軸に相当する。図1および図3に示すように、上記軸部22の中心軸15a、15b、15cと軸部42の中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30において交差する。この交差は必要条件であり、球面リンク中心点30に、上記第1回転対偶部R1の中心軸15a、15b、15cと第2回転対偶部R2の中心軸16a、16b、16cが交差するならば、第1回転対偶部R1および第2回転対偶部R2の配置は任意に変更可能である。
第2リンク部材6a、6b、6cは直線状に延びる棒状の部材である。第2リンク部材6a、6b、6cの一方端部に上記貫通孔63が形成されている。第2リンク部材6a、6b、6cの形状は直線状に延びる棒状以外の任意の形状としてもよい。たとえば、第2リンク部材6a、6b、6cを円弧状に延びる棒状体などとしてもよい。図1および図3に示すように、第1リンク部材4a、4b、4cが基端部材1の表面に沿って延びるように配置された状態で、第2リンク部材6a、6b、6cは基端部材1の開口部45の外周より内側に配置される。なお、第2リンク部材6a、6b、6cは基端部材1の外周と重なる位置に配置されてもよく、基端部材1の外周より外側に配置されてもよい。
第2リンク部材6a、6b、6cにおいて貫通孔63が形成された一方端部と反対側に位置する他方端部において、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部を受け入れられる凸部が形成されている。なお第3リンク部材7cは図1~図4に示されない。しかし第3リンク部材7cは、第2リンク部材6aから見た第3リンク部材7aの位置に対応する、第2リンク部材6cから見た位置に配置される。
第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部には、凸部に貫通孔64(図2参照)が形成されている。第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部にも貫通孔73(図2、図4参照)が形成されている。第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部における貫通孔64と、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73とは直線状に並ぶように配置される。第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部における貫通孔64の内部の軸受27の内輪の開口部と、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73とには連結部材13a、13b、13c(図示なし)の一部である後述の連結部材ボルト13a1などが挿入されている。連結部材13a、13b、13cは第2リンク部材6a、6b、6cと第3リンク部材7a、7b、7cとを相対的に回転可能な状態で連結する。連結部材13a、13b、13cはたとえばボルトおよびナットを含む部材である。すなわち図2に示すように、たとえば連結部材13aは、連結部材ボルト13a1と、連結部材ナット13a2と、ワッシャWとにより構成されている。
この貫通孔73内には、第3リンク部材7aに隣接する部材としての第2リンク部材6aに対して1対の回転部支持部材7a2が回転する軸となる回転軸部材としての連結部材ボルト13a1が配置されている。第2リンク部材6aと第3リンク部材7aとは、軸受27と連結部材13aとを介して連結されている。軸受27を介するため、回転部支持部材7a2は、第3リンク部材7aの一方側に配置される部材としての第2リンク部材6aに対して回転可能に連結されている。つまり回転部支持部材7a2は、その一方側に隣接する、第3リンク部材7a以外の1つの部材としての第2リンク部材6aに対して回転可能に連結される。
連結部材13a、13b、13cと第2リンク部材6a,6b,6cとの間に図2および図4に示すように軸受27が配置されている。たとえば、第2リンク部材6a、6b、6c側に軸受27の外輪を固定してもよい。軸受27の外輪を第2リンク部材6a、6b、6cに固定する方法は任意の方法を用いることができる。たとえば、第2リンク部材6a、6b、6cに外輪を挿入するための穴である貫通孔64を形成し、当該貫通孔64に外輪を圧入することで外輪を貫通孔64に固定してもよい。また、連結部材13a、13b、13cへの軸受27の内輪の固定方法は任意の方法を用いることができる。たとえば、連結部材13a、13b、13cとして、棒状体である上記の連結部材ボルト13a1(図2参照)と、当該棒状体の両端に配置された一組のワッシャWおよび連結部材ナット13a2(図2参照)とを用いる場合を考える。この場合、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73(図2、図4参照)と、第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部における貫通孔64(図2参照)の内部に配置された軸受27の内輪の開口部とを通るように、連結部材ボルト13a1(図2参照)が配置されている。当該連結部材ボルト13a1にワッシャWおよび図2の連結部材ナット13a2を配置する。連結部材ナット13a2を締め付けることにより、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部を軸受27の内輪に押圧して当該内輪へ予圧を付与する。この結果、軸受27の内輪が連結部材13a、13b、13cを介して第3リンク部材7a、7b、7cに固定される。
連結部材13a、13b、13cと第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部と第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部と、貫通孔64内に挿入される軸受27とにより第3回転対偶部R3が構成される。つまり、第2リンク部材6a、6b、6cと第3リンク部材7a、7b、7cとは第3回転対偶部R3において回転可能に接続される。
連結部材13a、13b、13cの中心軸17a、17b、17cは第3回転対偶部R3における中心軸に相当する。中心軸17a、17b、17cはそれぞれ中心軸16a、16b、16cと直交する方向に延びる。なお中心軸17cは図1~図4に示されない。しかし中心軸17cは、連結部材13cにおいて、連結部材13aの中心軸17aと同様に配置される。
第3リンク部材7a、7b、7cは直線状に延びる棒状の部材である。第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部に上記貫通孔73(図2、図4参照)が形成されている。第3リンク部材7a、7b、7cの形状は直線状に延びる棒状以外の任意の形状としてもよい。たとえば、第3リンク部材7a、7b、7cを円弧状に延びる棒状体などとしてもよい。
第3リンク部材7a、7b、7cにおいて貫通孔73が形成された一方端部と反対側に位置する他方端部には、貫通孔74(図2、図4参照)が形成されている。第4リンク部材8a、8b、8cには、第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部に受け入れられる凸部83が形成されている。第4リンク部材8a、8b、8cの上記凸部83には、貫通孔84(図2参照)が形成されている。第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部における貫通孔74と、第4リンク部材8a、8b、8cの凸部83に形成された貫通孔84とは直線状に並ぶように配置される。第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部における貫通孔74と、第4リンク部材8a、8b、8cの凸部83における貫通孔84の内部の軸受28の内輪の開口部とには連結部材14a、14b、14c(図示なし)の一部である連結部材ボルト14a1などが挿入されている。連結部材14a、14b、14cは第3リンク部材7a、7b、7cと第4リンク部材8a、8b、8cとを相対的に回転可能な状態で連結する。連結部材14a、14b、14cはたとえばボルトおよびナットを含む部材である。すなわち図2に示すように、たとえば連結部材14aは、連結部材ボルト14a1と、連結部材ナット14a2と、ワッシャWとにより構成されている。
この貫通孔74内には、第3リンク部材7aに隣接する部材としての第4リンク部材8aに対して1対の回転部支持部材7a2が回転する軸となる回転軸部材としての連結部材ボルト14a1が配置されている。第3リンク部材7aと第4リンク部材8aとは、軸受28と連結部材14aとを介して連結されている。軸受28を介するため、回転部支持部材7a2は、第3リンク部材7aの他方側に配置される部材としての第4リンク部材8aに対して回転可能に連結されている。つまり回転部支持部材7a2は、その他方側に隣接する、第3リンク部材7a以外の1つの部材としての第4リンク部材8aに対して回転可能に連結される。
このように本実施の形態では回転部支持部材7a2は第3リンク部材7aの一方側の第2リンク部材6aと他方側の第4リンク部材8aとの双方に対して回転可能に連結されている。しかし回転部支持部材7a2は、上記一方側の第2リンク部材6aと他方側の第4リンク部材8aとのいずれかのみに対して回転可能に連結されてもよい。
連結部材14a、14b、14cと第4リンク部材8a、8b(図1参照)、第4リンク部材8cとの間に図4に示すように軸受28が配置されている。たとえば、第4リンク部材8a、8b、8c側に軸受28の外輪を固定してもよい。また、連結部材14a、14b、14cへの軸受28の内輪の固定方法は任意の方法を用いることができるが、第3回転対偶部R3における軸受27の内輪の固定方法と同様の方法を用いてもよい。
連結部材14a、14b、14cと第3リンク部材7a、7b、7cの他方端部と第4リンク部材8a、8b、8cの凸部83と、貫通孔84内に挿入される軸受28とにより第4回転対偶部R4が構成される。つまり、第3リンク部材7a、7b、7cと第4リンク部材8a、8b、8cとは第4回転対偶部R4において回転可能に接続される。
その他、本実施の形態のパラレルリンク機構10は以下の構成を有する。連結部材14a、14b(図1参照)、連結部材14cの中心軸18a、18b、18cは第4回転対偶部R4における中心軸に相当する。中心軸18a、18b、18cはそれぞれ中心軸17a、17b、17cと平行な方向に延びる。
第4リンク部材8a、8b、8cは、それぞれ凸部83に接続されたベース部材81a~81cを含む。したがって第4リンク部材8aは、ベース部材81aと、第3リンク部材7aに連結される凸部83とを含む。第4リンク部材8bは、ベース部材81bと、第3リンク部材7bに連結される凸部83とにより形成されている。第4リンク部材8cは、ベース部材81cと、第3リンク部材7cに連結される凸部83とにより形成されている。
ベース部材81a~81cの平面形状は円形状である。ベース部材81aの中央には図4に示すように中心軸82が設けられている。このため第4リンク部材8aは、ベース部材81aと凸部83とに加え、中心軸82を含んでいる。第4リンク部材8bのベース部材81bはベース部材81aに重なるように配置される。ベース部材81bの中央には貫通孔が形成されている。第4リンク部材8cのベース部材81cはベース部材81b上に重なるように配置されている。ベース部材81cの中央には貫通孔が形成されている。ベース部材81b、81cは、それぞれの貫通孔に中心軸82が挿入された状態で、ベース部材81a上に積層されている。中心軸82の先端部には固定部材としてのナット9が設置されている。第4リンク部材8a、8b、8cは、中心軸82を中心とし互いに独立に回転可能になっている。図1~図4に示したパラレルリンク機構10では、積層配置された第4リンク部材8a、8b、8cの中心軸82またはベース部材81a~81cを先端部材8とみることができる。なお、先端部材として、別の部材を中心軸82またはベース部材81a~81cのいずれかと接続してもよい。
中心軸82とベース部材81b、81cとの間に軸受29が配置されている。たとえば、ベース部材81b、81c側に軸受29の外輪を固定してもよい。また、中心軸82に接続された軸受29の内輪は、ナット9とベース部材81aとの間で挟まれた状態で固定されてもよい。なお、図2~図4では回転抵抗低減手段として軸受25~29を用いたが、回転抵抗を低減できれば軸受とは異なる部材を適用してもよい。
上記のような構成において、ベース部材81a~81cと中心軸82とナット9と軸受29とから第5回転対偶部R5が構成される。図1からわかるように、3つのリンク機構11の第5回転対偶部R5の第5中心軸19は重なるように配置される。つまり、複数のリンク機構11の第5回転対偶部R5は1カ所に重なるように配置されている。なお、中心軸82としてはベース部材81aと別部材であるボルトなどを用いてもよい。この場合、ベース部材81aの中央部に当該ボルトを挿入する貫通孔が形成される。
以上のように、本実施の形態のパラレルリンク機構は、第1回転対偶部R1~第5回転対偶部R5のそれぞれに回転抵抗低減手段としての軸受25~29が設置されている。なお図2~図4では、すべての回転対偶部に軸受25~29を設置している。これにより各回転対偶部での回転動作を滑らかにすることができ、先端部材8の位置決め精度を向上させることができる。また、当該軸受25~29を設置することにより、軸受が設置された回転対偶部の摩擦トルクを低減することで当該回転対偶部の発熱を抑制でき、結果的に当該回転対偶部の寿命を延ばすことができる。さらに、軸受25~29を設置することにより、当該軸受25~29を用いない場合より回転対偶部の動作時のガタツキを抑制できる。しかし第1回転対偶部R1~第5回転対偶部R5の少なくともいずれか1つにおいて軸受を設置するようにしてもよい。また第1回転対偶部R1~第5回転対偶部R5のいずれにも軸受が設置されず、たとえば図3の貫通孔43には軸部22のみが挿入され、貫通孔63には軸部42のみが挿入されてもよい。
第4リンク部材8a、8b、8cにおいては、第4回転対偶部R4の第4中心軸18a、18b、18cと、第5回転対偶部R5の第5中心軸19とがねじれた配置になっている。より具体的には、第4回転対偶部R4の第4中心軸18a、18b、18cと、第5回転対偶部R5の第5中心軸19とは互いに直交する方向に延びている。
図1および図3に示すように、第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cと、第2回転対偶部R2の第2中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30で交わる。また、図4に示すように、リンク機構11のそれぞれにおける第5回転対偶部R5の第5中心軸19は重なるとともに、球面リンク中心点30と交わる。なお、上記の関係を満たせば各対偶部の配置は任意に設定できる。
<パラレルリンク機構の動作>
図5は、図1に示したパラレルリンク機構において先端部材の姿勢を変更した状態を示す斜視模式図である。なお図5では簡略化のために第3リンク部材7aは固定部材7a1および回転部支持部材7a2に分かれた構成とはなっていない。また図5においては基端部材1として開口部45が形成されていない円盤状の部材が用いられている。図5に示すように、第1リンク部材4a、4b、4cの第1回転対偶部R1における第1中心軸15a、15b、15cまわりの回転角度をそれぞれ変更することにより、先端部材8の位置を任意に変更することができる。図5では、第1リンク部材4bの第1中心軸15bまわりの回転角度を相対的に大きくすることで、先端部材8において第4リンク部材8b側が上方に持上げられるとともに、先端部材中心31から見て第4リンク部材8bが位置する側と反対側に先端部材8全体が移動している。
図1~図5に示したパラレルリンク機構10では、上述のような構成とすることにより、球面リンク中心点30を中心とした球面上を先端部材8が動作する。すなわち、先端部材8の姿勢は、図5に示すように球面リンク中心点30を原点とした3次元の極座標(r,θ,φ)で表すことができる。ここでいう折れ角θとは、先端部材中心31から垂直方向に降ろした線が、基端部材1と第1リンク部材4a、4b、4cとの接続部である第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cを含む平面と交わる点と球面リンク中心点30とを通る直線と、先端部材中心軸である第5中心軸19とが成す角度である。旋回角φとは、先端部材中心31から垂直方向に降ろした線が、第1中心軸15a、15b、15cを含む平面と交わる点と球面リンク中心点30とを通る直線と、第1のリンク機構11に第1回転対偶部R1の第1中心軸15aとが成す角度である。また、中心間距離rとは、球面リンク中心点30と先端部材中心31との距離である。
またパラレルリンク機構10は、先端部材8の基端部材1に対する距離rが増加および減少するように、第5中心軸19に沿う方向すなわちほぼ上下方向に移動可能である。
<作用効果>
本開示に従ったパラレルリンク機構10は、基端部材1と、3つ以上のリンク機構11とを備える。3つ以上のリンク機構11は、基端部材1と先端部材8とを接続するように構成される。3つ以上のリンク機構11は、先端部材8の基端部材1に対する姿勢を変更可能である。3つ以上のリンク機構11のそれぞれは、第1~第4リンク部材を含む。第1リンク部材4a、4b、4cは、基端部材1に第1回転対偶部R1において回転可能に接続される。第2リンク部材6a、6b、6cは、第1リンク部材4a、4b、4cに第2回転対偶部R2において回転可能に接続される。第3リンク部材7a、7b、7cは、第2リンク部材6a、6b、6cに第3回転対偶部R3において回転可能に接続される。第4リンク部材8a、8b、8cは、第3リンク部材7a、7b、7cに第4回転対偶部R4において回転可能に接続される。第4リンク部材8a、8b、8cは、さらに、先端部材8に第5回転対偶部R5において回転可能に接続されるように構成される。3つ以上のリンク機構11において、第1回転対偶部R1の第1中心軸15a、15b、15cと、第2回転対偶部R2の第2中心軸16a、16b、16cとは球面リンク中心点30で交わる。3つ以上のリンク機構11のそれぞれにおける第5回転対偶部R5の第5中心軸19は重なるとともに、球面リンク中心点30と交わる。第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つは、固定部材と、固定部材の延びる方向についての一方側および他方側の少なくともいずれかに固定される回転部支持部材とを含む。回転部支持部材は、第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つの一方側および他方側の少なくともいずれかに隣接する1つの部材に対して回転可能に連結される。
このようにすれば、3つ以上のリンク機構11のそれぞれが第1回転対偶部R1~第5回転対偶部R5を有する5節連鎖構造となっているので、基端部材1に対して先端部材8を、球面リンク中心点30を中心とした回転2自由度と、第5中心軸19に沿った方向の1自由度という合計3自由度で移動させることができる。このため、基端部材1に対して先端部材8を、上記球面リンク中心点30を中心とした球面に沿って移動させることができるとともに、当該球面に沿った移動とは独立して第5中心軸19に沿った方向にも移動させることができる。この結果、先端部材8を上記球面に沿って移動させるとともに、先端部材8が沿って移動する球面の半径を調整できるので、先端部材8が一定半径の球面に沿ってしか移動できない場合よりも先端部材8の可動範囲を大きくできる。なお、ここで第4リンク部材8a、8b、8cが、先端部材8に第5回転対偶部R5において回転可能に接続されるように構成される、とは、第4リンク部材8a、8b、8cにおいて別部材としての先端部材を接続可能な部分が存在していることを意味し、第4リンク部材8a、8b、8cの一部が先端部材として機能する場合も含む。第5中心軸19に沿った方向の先端部材8の移動を利用して、たとえばコネクタを所望の箇所に抜き差しするなどの動作が容易になされる。
第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つが、固定部材と、回転部支持部材とを有する。このようにリンク部材が複数の部材に分割されるため、各部材をより単純な形状とすることができる。このため、たとえば各リンク部材が一体である場合に比べ、加工のタクトタイムを短縮させ、加工費を低減でき、その量産性を向上できる。また複数の部材を有する構成とすれば、一体の部材に比べて、パラレルリンク機構10の組立て工程が容易になる。これは複数の部材を有する構成とすれば、たとえば図2の上側のみなど一方向のみからボルトなどを挿通することができるためである。一方向から部材を挿入することにより、複数の方向から部材を挿入しなければならない場合に比べ、その工程を簡素化できる。
さらに本実施の形態によれば、たとえばリンク部材の一部のみに不具合が生じた場合、リンク部材の全体を交換しなくとも、不具合のある1つの部材のみを交換すればよい。このためリンク部材が一体である場合に比べて部材の交換作業の費用も削減できる。
以上より、本実施の形態によれば、部材の交換作業および組立作業の効率を向上させるとともに、先端部材8の回転移動と独立して先端部材8を第5中心軸19に沿う上下方向に移動可能なパラレルリンク機構10を提供できる。
本実施の形態では、第3リンク部材7a~7cは、固定部材7a1,7b1,7c1と、固定部材7a1,7b1,7c1の延びる方向について第3リンク部材7a~7cの一方側および他方側に配置される第2リンク部材6a~6cおよび第4リンク部材8a~8cの少なくともいずれかに対して回転可能に連結された回転部支持部材7a2,7b2,7c2とを含む。
このようにすれば、先端部材8を第5中心軸19に沿う上下方向に移動することにより先端部材8の上下方向の位置を変更するのみならず、第3リンク部材7a~7cの固定部材7a1~7c1または回転部支持部材7a2~7c2の延びる方向の長さを変更するだけで、容易に先端部材8の上下方向の位置を変更できる。すなわち先端部材8の上下方向の位置は、上下方向のストローク量、および第3リンク部材7aの長さの変更のいずれによっても制御できる。このことについて以下の図6および図7を用いて説明する。
図6は実施の形態1の第1変形例に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。図6のパラレルリンク機構10Aは、図1のパラレルリンク機構10と同一の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図6においては、第3リンク部材7aを構成する固定部材7a1の延びる方向の長さが、図2における長さL1aよりもたとえば長い長さL1bとなっている。ただし回転部支持部材7a2の延びる方向の長さは図2と同じ長さL2aである。これにより、球面リンク中心点30と先端部材中心31との第5中心軸19に沿う高さは、図1において高さH1であるのに対し、図6においてはたとえば高さH1よりも高い高さH2となっている。なおこのことは、第3リンク部材7bを構成する固定部材7b1および回転部支持部材7b2についても、第3リンク部材7cについても、同様である。
図7は実施の形態1の第2変形例に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。図7のパラレルリンク機構10Bは、図1のパラレルリンク機構10と同一の構成を有するため、同一の構成要素には同一の符号を付しその説明を繰り返さない。ただし図7においては、第3リンク部材7aを構成する回転部支持部材7a2の延びる方向の長さが、図2における長さL2aよりもたとえば長い長さL2bとなっている。ただし固定部材7a1の延びる方向の長さは図2と同じL1aである。これにより、球面リンク中心点30と先端部材中心31との第5中心軸19に沿う高さは、図1において高さH1であるのに対し、図7においてはたとえば高さH1よりも高い高さH3となっている。なおこのことは、第3リンク部材7bを構成する固定部材7b1および回転部支持部材7b2についても、第3リンク部材7cについても、同様である。
このように、第3リンク部材7a~7c全体を交換しなくても、固定部材7a1および回転部支持部材7a2のいずれかのみを交換するだけで、球面リンク中心点30と先端部材中心31との距離を容易に変更することができる。
上記パラレルリンク機構10において、回転部支持部材7a2,7b2,7c2は、固定部材7a1,7b1,7c1の延びる方向についての一方側および他方側の双方に固定されてもよい。このようにすれば、たとえば固定部材7a1の延びる方向についての一方側および他方側のいずれかのみに回転部支持部材7a2が固定される例に比べて、第3リンク部材7aを他のリンク部材と接続する工程を容易に実施できる。
上記パラレルリンク機構10において、回転部支持部材7a2~7c2には貫通孔73,74が形成される。貫通孔73,74内には第3のリンク部材7aの一方側および他方側の少なくともいずれかに隣接するように配置される他の部材としての第2リンク部材6aまたは第4リンク部材8aに対して回転部支持部材7a2~7c2が回転する軸となる回転軸部材としての連結部材ボルト13a1,14a1が配置されている。回転部支持部材7a2~7c2は厚みが一定である。厚みが一定である単純な形状の板状部材の回転部支持部材7a2~7c2は、プレス加工などを適用して、安価に高い量産性で加工できる。
上記パラレルリンク機構10において、回転部支持部材7a2,7b2,7c2は固定部材7a1,7b1,7c1に対して位置決めピン101aにより固定されてもよい。このようにすれば、固定部材7a1と回転部支持部材7a2との組立て作業がより容易になる。また異なる作業者間での組立て後の第3リンク部材7a~7cの位置精度のばらつきを抑制できる。また固定部材7a1~7c1と回転部支持部材7a2~7c2との位置精度が向上するため、パラレルリンク機構10の動作をよりスムーズにできる。
(実施の形態2)
<パラレルリンク機構の構成>
図8は、実施の形態2に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。図9は、図8の線分IX-IXにおける断面模式図である。なお、図8は図1に対応し、図9は図2に対応する。
図8および図9に示すパラレルリンク機構10Cは、基本的には図1~図4に示したパラレルリンク機構10と同様の構成を備える。このため図1~図4と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を繰り返さない。パラレルリンク機構10Cは、第3リンク部材7a~7cの代わりに、第2リンク部材6a~6c(たとえば第2リンク部材6a)において、固定部材6a1と、実施の形態1と同様に板状の回転部支持部材6a2とを含んでいる点において、パラレルリンク機構10とは異なっている。パラレルリンク機構10Cにおいては、第2リンク部材6aは、第1リンク部材4aと、第3リンク部材7aとを結ぶように図8の第5中心軸19に沿う鉛直方向に沿って直線状に延びる部材である。つまり第2リンク部材6aは、図8の上下方向に延びる部材である。このため固定部材6a1および回転部支持部材6a2は上記と同様に直線状に延びる部材である。
図9に示すように、第2リンク部材6aは、その延びる上下方向の下側に固定部材6a1が配置される。固定部材6a1の延びる方向についての他方側(図9の上側)に回転部支持部材6a2が固定されている。より詳しくは、固定部材6a1の延びる方向についての一方側(図9の下側)には貫通孔63が形成されており、貫通孔63内に軸受26が配置されている。軸受26により、第1リンク部材4aの軸部42と固定部材6a1とが回転可能に連結されている。固定部材6a1の軸受26が配置される領域よりも上方の領域において、固定部材6a1は1対の回転部支持部材6a2に挟まれる。
上記のように、パラレルリンク機構10Cにおいては、第2リンク部材6aの固定部材6a1の他方側(図9の上側)のみに回転部支持部材6a2が連結されている。しかし固定部材6a1の延びる方向についての一方側(図9の下側)および他方側(図9の上側)の双方に回転部支持部材6a2が固定されてもよい。
回転部支持部材6a2は、固定部材6a1を図9の左右方向から挟むように1対、配置されている。各回転部支持部材6a2は固定部材6a1の延びる方向の一方側の端部に隣接する領域にて、部分的に固定部材6a1と重なっている。これらの重なる部分を図9の左右方向に貫通する貫通孔103a内には、位置決めピン101aと、1本のボルト102aとが配置されている。図9において、貫通孔103aは、第2リンク部材6a全体の一方端部に相当する領域に形成される。1本のボルト102aは、ナット102bにより貫通孔103a内に固定される。位置決めピン101aおよびボルト102aにより、固定部材6a1に回転部支持部材6a2が固定された第2リンク部材6aが構成される。なお図9では回転軸支持部材6a2は固定部材6a1を挟み込むように1対配置されているが、必ずしも1対で挟み込む必要はない。つまり、単一の回転軸支持部材6a2を固定部材6a1の、図9の左右いずれか一方側のみに配置する構成であってもよい。
1対の回転部支持部材6a2のそれぞれには貫通孔64が形成されている。これは第2リンク部材6a全体の他方端部に相当する領域である。以上の第2リンク部材6aについての説明は、第2リンク部材6b,6cについても同様である。
図9に示すように、貫通孔64内には、第2リンク部材6aに隣接する部材としての第3リンク部材7aに対して1対の回転部支持部材6a2が回転する軸となる回転軸部材としての連結部材ボルト13a1が配置されている。軸受27により、回転部支持部材6a2は、第2リンク部材6aの他方側に配置される部材としての第3リンク部材7aに対して回転可能に連結されている。つまり回転部支持部材6a2は、その他方側に隣接する、第2リンク部材6a以外の1つの部材としての第3リンク部材7aに対して回転可能に連結される。
連結部材13a、13b、13cと第3リンク部材7a、7b、7cとの間に図9に示すように軸受27が配置されている。たとえば、第3リンク部材7a、7b、7c側に軸受27の外輪を固定してもよい。第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部における貫通孔64と、第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部における貫通孔73の内部の軸受27の内輪の開口部とには連結部材13a、13b、13c(図示なし)の一部である連結部材ボルト13a1などが挿入されている。連結部材13a、13b、13cと第2リンク部材6a、6b、6cの他方端部と第3リンク部材7a、7b、7cの一方端部と、貫通孔73内に挿入される軸受27とにより第3回転対偶部R3が構成される。
本実施の形態では回転部支持部材6a2は第2リンク部材6aの他方側の第3リンク部材7aのみに対して回転可能に連結されている。しかし回転部支持部材6a2は、上記一方側の第1リンク部材4aと他方側の第3リンク部材7aとの双方に対して回転可能に連結されてもよい。
<作用効果>
本実施の形態では、第2リンク部材6a~6cは、固定部材6a1,6b1,6c1と、固定部材6a1,6b1,6c1の延びる方向について第2リンク部材6a~6cの一方側および他方側に配置される第1リンク部材4a~4cおよび第3リンク部材7a~7cの少なくともいずれかに対して回転可能に連結された回転部支持部材6a2,6b2,6c2とを含む。この場合も、実施の形態1と同様に、部材の交換作業および組立作業の効率を向上させるとともに、先端部材8の回転移動と独立して先端部材8を第5中心軸19に沿う上下方向に移動可能なパラレルリンク機構10を提供できる。
(実施の形態3)
<パラレルリンク機構の構成>
図10は、実施の形態3に係るパラレルリンク機構の構成を示す斜視模式図である。図11は、図10の線分XI-XIにおける断面模式図である。図12は、図11中の点線で囲まれた領域XIIの拡大断面模式図である。なお、図10は図1に対応し、図9は図2に対応する。
図10~図12に示すパラレルリンク機構10Dは、基本的には図1~図4に示したパラレルリンク機構10と同様の構成を備える。このため図1~図4と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を繰り返さない。パラレルリンク機構10Cは、第3リンク部材7a~7cに加えて、第1リンク部材4a~4cにおいて、固定部材4a1,4b1,4c1と、実施の形態1と同様に板状の回転部支持部材4a2,4b2,4c2とを含んでいる点において、パラレルリンク機構10とは異なっている。パラレルリンク機構10Dにおいては、第1リンク部材4a~4cは、基端部材1と、第2リンク部材6a~6cとに連結するように、平面視にて湾曲形状を有するように延びる部材である。なお、図10および図11においては固定部材4a1~4c1の湾曲部が基端部材1の上に乗り上げるように模式的に示される。しかし先端部材8が開口部45の下側へ移動できる構成においては、固定部材4a1~4c1の湾曲部が基端部材1の上に乗り上げないことが好ましい。
固定部材4a1,4b1,4c1は、平面視にて湾曲するように延びるような外観態様を有する部材である。これにより第1リンク部材4a~4cの全体が、実施の形態1の第1リンク部材4a~4cと同様にたとえば円弧状などに湾曲するように延びている。一方、回転部支持部材4a2,4b2,4c2は上記実施の形態と同様に直線状(板状)に延びる部材である。
第1リンク部材4a,4b,4cは、その延びる方向の中央に固定部材4a1,4b1,4c1が配置される。固定部材4a1~4c1の延びる方向についての一方側および他方側の双方に回転部支持部材4a2~4c2が固定されている。ここでの一方側とは基端部材1の一部である基端部材一部1a側(図11および図12参照)を意味し、他方側とはそれと反対側の第2リンク部材6a~6c側(図11参照)を意味する。ただし回転部支持部材4a2~4c2は、固定部材4a1~4c1の延びる方向についての一方側および他方側のいずれかのみに固定されてもよい。
回転部支持部材4a2~4c2は、固定部材4a1~4c1を図11の湾曲形状の外側および内側から挟むように1対配置されている。これが固定部材4a1の上記一方側と他方側との端部に隣接する領域において、部分的に固定部材4a1~4c1と重なっている。この重なった領域において、実施の形態1と同様に、固定部材4a1~4c1および回転部支持部材4a2~4c2の双方を一続きに、図11の外側から内側まで貫通する貫通孔103aが形成されている。貫通孔103a内での固定態様については実施の形態1と同様である。なお図11では回転軸支持部材4a2は固定部材4a1を挟み込むように1対配置されているが、必ずしも1対で挟み込む必要はない。つまり、単一の回転軸支持部材4a2を固定部材4a1の、図11の湾曲形状の外側および内側のいずれか一方側のみに配置する構成であってもよい。回転軸支持部材4b2,4c2についても同様である。
また1対の回転部支持部材4a2~4c2のそれぞれには上記貫通孔103aの他に、その延びる方向についての固定部材4a1~4c1と重なる領域の外側に、貫通孔43または貫通孔44が形成されている。特に図12に示すように、固定部材4a1の基端部材一部1a側の回転部支持部材4a2~4c2の一方端部には貫通孔43が形成されている。固定部材4a1の第2リンク部材6a~6c側の回転部支持部材4a2~4c2の他方端部には貫通孔44が形成されている。
図12に示すように、基端部材一部1aには貫通孔23が形成されている。第1リンク部材4aの一方端部には貫通孔43が形成されている。貫通孔23と貫通孔43とは直線状に並ぶように配置されている。第1リンク部材4aの回転部支持部材4a2の一方端部における貫通孔43と、基端部材一部1aの貫通孔23の内部の軸受25の内輪の開口部とには連結部材20a(の一部である連結部材ボルト20a1)が挿入されている。これにより連結部材20aは第1リンク部材4aと基端部材1とを相対的に回転可能な状態で連結する。連結部材20aは連結部材ボルト20a1と、連結部材ナット20a2と、ワッシャWとにより構成されている。連結部材ボルト20a1は図3の軸部22に対応し、連結部材ナット20a2は図3のナット3aに対応する。連結部材ボルト20a1は第1中心軸15aに沿うように延びる。連結部材ボルト20aは軸受25を介して、基端部材一部1aと第1リンク部材4a(回転部支持部材4a2)とを連結させる。連結部材20aと軸受25と、当該連結部材20aおよび軸受25が挿入された基端部材一部1aと、貫通孔43が形成された回転部支持部材4a2の部分とにより第1回転対偶部R1が構成される。
この貫通孔43内には、第1リンク部材4aに隣接する部材としての基端部材一部1aに対して1対の回転部支持部材4a2が回転する軸となる回転軸部材としての連結部材ボルト20a1が配置されている。軸受25により、回転部支持部材4a2は、第1リンク部材4aの一方側に配置される部材としての基端部材一部1aに対して回転可能に連結されている。つまり回転部支持部材4a2は、その一方側に隣接する、第1リンク部材4a以外の1つの部材としての基端部材一部1aに対して回転可能に連結される。
図12に示すように、第2リンク部材6aの一方端部には貫通孔63が形成されている。第1リンク部材4aの他方端部には貫通孔44が形成されている。貫通孔63と貫通孔44とは直線状に並ぶように配置されている。第1リンク部材4aの回転部支持部材4a2の他方端部における貫通孔44と、第2リンク部材6aの貫通孔63の内部の軸受26の内輪の開口部とには連結部材50a(の一部である連結部材ボルト50a1)が挿入されている。これにより連結部材50aは第1リンク部材4aと第2リンク部材6aとを相対的に回転可能な状態で連結する。連結部材50aは連結部材ボルト50a1と、連結部材ナット50a2と、ワッシャWとにより構成されている。連結部材ボルト50a1は図3の軸部42に対応し、連結部材ナット50a2は図3のナット5aに対応する。連結部材ボルト50a1は第2中心軸16aに沿うように延びる。連結部材ボルト50aは軸受26を介して、第1リンク部材4a(回転部支持部材4a2)と第2リンク部材6aとを連結させる。連結部材50aと軸受26と、当該連結部材50aと軸受26が挿入された貫通孔63が形成されている第2リンク部材6aの部分と、貫通孔44が形成されている回転部支持部材4a2の部分とにより第2回転対偶部R2が構成される。
この貫通孔44内には、第1リンク部材4aに隣接する部材としての第2リンク部材6aに対して1対の回転部支持部材4a2が回転する軸となる回転軸部材としての連結部材ボルト50a1が配置されている。軸受26により、回転部支持部材4a2は、第1リンク部材4aの他方側に配置される部材としての第2リンク部材6aに対して回転可能に連結されている。つまり回転部支持部材4a2は、その他方側に隣接する、第1リンク部材4a以外の1つの部材としての第2リンク部材6aに対して回転可能に連結される。
このように本実施の形態では回転部支持部材4a2は第1リンク部材4aの一方側の基端部材1と他方側の第2リンク部材6aとの双方に対して回転可能に連結されている。しかし回転部支持部材4a2は、上記一方側の基端部材1と他方側の第2リンク部材6aとのいずれかのみに対して回転可能に連結されてもよい。
以上については図12を用いて主に第1リンク部材4aについて説明したが、図11に示すように第1リンク部材4b,4cについても同様である。第1リンク部材4aの連結部材20aは第1リンク部材4b,4cの連結部材20b,20cに相当する。これらの連結部材20b,20cに含まれる各部品についても上記と同様に、連結部材20aに含まれる各部品がそのまま連結部材20b,20cにも対応する。同様に、第1リンク部材4aの連結部材50aは第1リンク部材4b,4cの連結部材50b,50cに相当する。
<作用効果>
本実施の形態では、第1リンク部材4a~4cは、固定部材4a1,4b1,4c1と、固定部材4a1,4b1,4c1の延びる方向について第1リンク部材4a~4cの一方側および他方側に配置される基端部材1(基端部材一部1a)および第2リンク部材6a~6cの少なくともいずれかに対して回転可能に連結された回転部支持部材4a2,4b2,4c2とを含む。この場合も、実施の形態1と同様に、部材の交換作業および組立作業の効率を向上させるとともに、先端部材8の回転移動と独立して先端部材8を第5中心軸19に沿う上下方向に移動可能なパラレルリンク機構10を提供できる。
なお、本開示のパラレルリンク機構は、上記の各実施の形態の特徴を適宜組み合わせてもよい。たとえば実施の形態1の第3リンク部材7a~7cと実施の形態2の第2リンク部材6a~6cとがともに固定部材と回転部支持部材とを含む構成となってもよい。あるいはたとえば実施の形態3の第1リンク部材4a~4cのみが固定部材と回転部支持部材とを含む構成となってもよい。さらに、たとえば上記の第1リンク部材4a~4c、第2リンク部材6a~6c、第3リンク部材7a~7cのすべてが固定部材と回転部支持部材とを含む構成となってもよい。あるいはさらにたとえば第1リンク部材4a~4c、第2リンク部材6a~6c、第3リンク部材7a~7cおよび第4リンク部材8a~8cのすべてが固定部材と回転部支持部材とを含む構成となってもよいし、第4リンク部材8a~8cのみに当該構成が適用されてもよい。また各実施の形態においてリンク機構11の数が3の場合を示しているが、リンク機構11の数は4以上の任意の数、たとえば5、6、8などであってもよい。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 基端部材、2a,2b,2c 基端接続部、3a,3b,3c,5a,5b,5c,9 ナット、4a,4b,4c 第1リンク部材、4a1,6a1,7a1 固定部材、4a2,6a2,7a2 回転部支持部材、6a,6b,6c 第2リンク部材、7a,7b,7c 第3リンク部材、8 先端部材、8a,8b,8c 第4リンク部材、10,10A,10B,10C,10D パラレルリンク機構、11 リンク機構、13a,13b,13c,14a,14b,14c 連結部材、13a1,14a1 連結部材ボルト、13a2,14a2 連結部材ナット、15a,15b,15c 第1中心軸、16a,16b,16c 第2中心軸、17a,17b,17c 第3中心軸、18a,18b,18c 第4中心軸、19 第5中心軸、21 ベース部、22,42 軸部、25,26,27,28,29 軸受、30 球面リンク中心点、31 先端部材中心、35a,35b,35c 姿勢制御用駆動源、36a,36b,36c 固定部、37 回転軸、38,39 歯車、41 他方端部、23,43,44,63,64,73,74,84,103a 貫通孔、45 開口部、81a,81b,81c ベース部材、82 中心軸、83 凸部、101a 位置決めピン、102a ボルト、102b ナット、R1 第1回転対偶部、R2 第2回転対偶部、R3 第3回転対偶部、R4 第4回転対偶部、R5 第5回転対偶部、W ワッシャ。

Claims (7)

  1. 基端部材と、
    3つ以上のリンク機構とを備え、
    前記3つ以上のリンク機構は、前記基端部材と先端部材とを接続するように構成され、
    前記3つ以上のリンク機構は、前記先端部材の前記基端部材に対する姿勢を変更可能であり、
    前記3つ以上のリンク機構のそれぞれは、
    前記基端部材に第1回転対偶部において回転可能に接続された第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材に第2回転対偶部において回転可能に接続された第2リンク部材と、
    前記第2リンク部材に第3回転対偶部において回転可能に接続された第3リンク部材と、
    前記第3リンク部材に第4回転対偶部において回転可能に接続された第4リンク部材とを含み、
    前記第4リンク部材は、前記先端部材に第5回転対偶部において回転可能に接続されるように構成され、
    前記3つ以上のリンク機構において、前記第1回転対偶部の第1中心軸と、前記第2回転対偶部の第2中心軸とは球面リンク中心点で交わり、
    前記3つ以上のリンク機構のそれぞれにおける前記第5回転対偶部の第5中心軸は重なるとともに、前記球面リンク中心点と交わり、
    前記第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つは、固定部材と、前記固定部材の延びる方向についての一方側および他方側の少なくともいずれかに固定される回転部支持部材とを含み、
    前記回転部支持部材は、前記第1~第4リンク部材のうち少なくとも1つの前記一方側および前記他方側の少なくともいずれかに隣接する1つの部材に対して回転可能に連結される、パラレルリンク機構。
  2. 前記第3リンク部材は、前記固定部材と、前記固定部材の延びる方向について前記第3リンク部材の前記一方側および前記他方側に配置される前記第2リンク部材および前記第4リンク部材の少なくともいずれかに対して回転可能に連結された前記回転部支持部材とを含む、請求項1に記載のパラレルリンク機構。
  3. 前記第2リンク部材は、前記固定部材と、前記固定部材の延びる方向について前記第2リンク部材の前記一方側および前記他方側に配置される前記第1リンク部材および前記第3リンク部材の少なくともいずれかに対して回転可能に連結された前記回転部支持部材とを含む、請求項1または2に記載のパラレルリンク機構。
  4. 前記第1リンク部材は、前記固定部材と、前記固定部材の延びる方向について前記第1リンク部材の前記一方側および前記他方側に配置される前記基端部材および前記第2リンク部材の少なくともいずれかに対して回転可能に連結された前記回転部支持部材とを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構。
  5. 前記回転部支持部材は、前記固定部材の延びる方向についての前記一方側および前記他方側の双方に固定される、請求項1~4のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構。
  6. 前記回転部支持部材には貫通孔が形成され、
    前記貫通孔内には前記部材に対して前記回転部支持部材が回転する軸となる回転軸部材が配置され、
    前記回転部支持部材は厚みが一定である、請求項1~5のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構。
  7. 前記回転部支持部材は前記固定部材に対して位置決めピンにより固定されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構。
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