JP2017219056A - 管体保持部材 - Google Patents

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元司 矢後
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Abstract

【課題】隣接する管体間にスペーサ部材を安定して介在させることができ、組み付けの作業性が良好で、かつ管体の外径変更に対応可能な管体保持部材を提供する
【解決手段】管体保持部材10は、導電路を構成する管体80A、80Bを保持して車体90に固定される。この管体保持部材10は、隣接する管体80A、80B間に介在して両管体80A、80Bを互いに離間させるスペーサ部材20と、スペーサ部材20と一体化またはスペーサ部材20の受け溝24に受けられて、スペーサ部材20から延出する形状をなし、隣接する管体80A、80Bの外周を一括して包囲して締め付け状態を保持するロック部(係止部31及び係止受け部33)を有するバンド部材21と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、管体保持部材に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車においては、車両の床下に導電路としての金属パイプが配索される。金属パイプの内部には複数本の電線が挿通されている。特許文献1の場合、隣接する金属パイプ同士は、スペーサを介して、一定間隔を隔てて車体に取り付けられる。両金属パイプは、スペーサの介在によって回路間でノイズが発生するのを防止することが可能となっている。スペーサは、金属パイプが嵌り込む円弧状凹面を有している。
特開2009−135240号公報
ところで、金属パイプの外径が変更されると、金属パイプがスペーサの円弧状凹面に適合しないため、該スペーサを実質的に利用することができない。これに対し、スペーサから金属パイプの支持機能を無くし、隣接する金属パイプ間に単にスペーサを介在させるのみとし、その状態で両金属パイプの外周をテープ巻きして一括して保持するような構造にすることもできる。これによれば、金属パイプの外径の変更に柔軟に対応することができ、汎用性が高められる。しかし、テープ巻きの作業負担が大きいのに加え、金属パイプ間からスペーサが脱落する可能性があり、さらなる改良が求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、隣接する管体間にスペーサ部材を安定して介在させることができるとともに、組み付けの作業性が良好で、かつ管体の外径変更に対応することができる管体保持部材を提供することを目的とする。
本発明は、導電路の管体を保持して車体側に固定される管体保持部材であって、隣接する管体間に介在して両管体を互いに離間させるスペーサ部材と、前記スペーサ部材と一体化または前記スペーサ部材の受け部に受けられて、前記スペーサ部材から延出する形状をなし、前記隣接する管体の外周を一括して包囲して締め付け状態を保持するロック部を有するバンド部材と、を備えているところに特徴を有する。
スペーサ部材が隣接する管体間に介在することにより、隣接する管体が電気的に干渉するのを防止することができる。また、隣接する管体の外周がバンド部によって一括して包囲され、ロック部によって締め付け状態が保持されるため、管体の外径が変更されてもそれに柔軟に対応することできる。さらに、ロック部のロック位置を適宜に選択可能なバンド部材であれば、テープ巻きに比べて作業負担を少なくすることができる。さらにまた、バンド部材がスペーサ部材と一体化または受け部に受けられてスペーサ部材から延出する形状をなすため、スペーサ部材がバンド部材から脱落するのを防止することができる。
本発明の実施例1に係る管体保持部材の、スペーサ部材の斜視図である。 スペーサ部材の正面図である。 スペーサ部材の側面図である。 両管体が管体保持部材に保持された状態を示す一部破断正面図である。 管体保持部材がブラケットに取り付けられた状態を示す正面図である。 本発明の実施例2に係る管体保持部材の図4相当図である。 本発明の実施例3に係る管体保持部材において、スペーサ部材にクリップが取り付けられる前の状態を示す一部破断正面図である。 本発明の実施例3に係る管体保持部材の図5相当図である。 本発明の実施例4に係る管体保持部材の図7相当図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記ロック部のロック位置が前記隣接する管体間に設定されているとよい。これによれば、ロック部のロック位置に形成された係止箇所が管体の径方向外側にはみ出ることがない。また、ロック位置における係止作業を容易に行うことができる。
前記ロック部のロック位置が前記車体側を向く位置に設定されているとよい。これによれば、車両走行時に飛び石などの異物がロック部のロック位置に形成された係止箇所と干渉するのを回避することができ、ロック部が不用意に係止解除される事態を防止することができる。
前記ロック部が、前記バンド部材における前記スペーサ部材からの延出部分に複数並んで設置される係止部と、前記ロック位置にて前記複数の係止部のいずれかと係止するように前記バンド部材に設置される係止受け部とからなるとよい。これによれば、係止受け部と係止部との選択的な係止によって、バンド部材が管体の外径に対応した締め付け径のループを形成することができる。
前記スペーサ部材が前記バンド部材の延出部分の嵌合溝または嵌合孔を有している。これによれば、バンド部材の延出部分がスペーサ部材に対して位置ずれするのを防止することができる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1を図1〜図5に基づいて説明する。実施例1は、導電路の外装部材となる管体80A、80Bを保持して車体90側に取り付けられる管体保持部材10であって、スペーサ部材20と、バンド部材21とを備えている。
管体80A、80Bは、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車においてワイヤハーネスをシールドする機能と保護する機能とを兼備する金属製のパイプからなる。本実施例1の場合、管体80A、80Bは、車体90の床下に沿って2本並列に配置され、内部に複数本の電線60が挿通される。2本の管体80A、80Bは、例えば、強電用の導電路となる中径管体80Bと弱電用の導電路となる小径管体80Aとからなる。
スペーサ部材20は合成樹脂製またはゴム製であって、図1及び図2に示すように、上下方向中央部が括れた所定厚みのブロック形状をなしている。スペーサ部材20の左右の両側面は、上下方向中央部に配置された小径円弧面22と、小径円弧面22の上下両側に連接され、曲率半径が小径円弧面22より大きい中径円弧面23と、中径円弧面23の上下両側に連接され、曲率半径が中径円弧面23より大きい大径円弧面39とを有している。小径円弧面22は、小径管体80Aの外径とほぼ同一の曲率半径を有し、中径円弧面23は、中径管体80Bの外径とほぼ同一の曲率半径を有している。
スペーサ部材20の下面には、受け溝24(受け部)が設けられている。受け溝24は、左右方向に延出してスペーサ部材20の両側面の下部に開口する一定幅及び一定深さのストレート溝として構成される。図2に示すように、受け溝24の溝奥面は、小径円弧面22と中径円弧面23とが交差する境界部分とほぼ同じ高さ位置に配置されている。受け溝24の内部には、バンド部材21の後述する基部25が配置される。スペーサ部材20の下面における受け溝24の溝幅方向両側には、一対の規制壁26が起立して設けられている。バンド部材21の基部25は、両規制壁26によって溝幅方向への動きが規制される。なお、図3に示すように、中径円弧面23及び大径円弧面39は、両規制壁26の左右の両側端面に配置されている。
スペーサ部材20の上面には、嵌合溝27が設けられている。嵌合溝27は、左右方向に延出してスペーサ部材20の両側面の上端部に開口する一定幅及び一定深さのストレート溝として構成される。嵌合溝27の溝底は、大径円弧面39より上方の高さ位置に配置されている。嵌合溝27の内部には、バンド部材21の後述する延出部28が配置される。
スペーサ部材20の上面における嵌合溝27の溝幅方向両側には、一対のガイド壁29が起立して設けられている。ガイド壁29の高さ(嵌合溝27の深さ)は、規制壁26の高さ(受け溝24の深さ)よりも小さくされている。バンド部材21の延出部28は、両ガイド壁29によって溝幅方向への動きが規制された状態でガイドされる。
図4に示すように、バンド部材21は、略角ブロック状の基部25と、基部25の一側面から延出する可撓帯状の延出部28とを有している。詳細は図示しないが、延出部28の片面または両面には、多数の係止部31が延出方向に並んで設けられている。係止部31は、延出部28の帯幅方向に沿った筋状突起とされている。
基部25は、スペーサ部材20の受け溝24に嵌合可能なサイズで構成されている。基部25には、延出部28を挿通可能なスリット状の係止孔32が左右方向に貫通して設けられている。詳細は図示しないが、基部25の係止孔32の孔面には、複数の係止部31のうちの一部が弾性的に引っ掛け係止される撓み変形可能な係止受け部33が設けられている。
基部25の下面には、円柱状の脚部34が垂下して設けられている。また、脚部34の下端には鍔部35が張り出して設けられ、さらに鍔部35の下方には弾性ロック部36が一体に連設されている。弾性ロック部36は、脚部34の径方向に撓み変形可能な複数の爪によって構成されている。
ここで、管体保持部材10は、バンド部材21の基部25を介して、ブラケット50に取り付けられる。図5に示すように、ブラケット50は、金属板を略直角に屈曲して形成されるものであって、上下方向に沿った垂直部51と、垂直部51の上端から図示左側へ水平に突出する上辺部52と、垂直部51の下端から図示右側へ水平に突出する下辺部53とからなる。上辺部52は、ボルトなどの固着具54を介して下方から車体90に固定される。下辺部53には、バンド部材21の基部25が上方から取り付けられる。このため、管体保持部材10は、ブラケット50の下辺部53と車体90との間の空間部70に配置されることになる。
次に、本実施例1に係る管体保持部材10による管体80A、80Bの保持方法及び保持構造を説明する。
まず、バンド部材21の基部25がブラケット50の下辺部53の孔(図示せず)に上方から差し込まれる。弾性ロック部36が縮径方向に弾性変形して孔を通過し、弾性ロック部36の各爪が下辺部53の下面に弾性的に係止されて、基部25の上方への抜け出しが規制される。また、鍔部35が下辺部53の上面に当接することで、基部25のそれ以上の差し込みが規制される。
続いて、スペーサ部材20が基部25に被られ、基部25がスペーサ部材20の受け溝24に嵌合状態で挿入される。スペーサ部材20は、両規制壁26の下端が下辺部53の上面に当接することでブラケット50に支持される。このとき、バンド部材21の延出部28がスペーサ部材20の受け溝24の一側開口端(図4及び図5の左側の開口縁)から延出して配置される。
次いで、小径管体80Aがスペーサ部材20の小径円弧面22に沿うように配置され、中径管体80Bがスペーサ部材20の中径円弧面23に沿うように配置される。その状態で、延出部28が、小径管体80Aの外周面、嵌合溝27の溝奥面及び中径管体80Bの外周面に順次またがって回し掛けられる。さらに、延出部28の先端部が係止孔32に挿通され、延出部28の係止孔32から抜け出た先端部分が引っ張られる。こうして延出部28が所定の締め付け径になったところで係止受け部33が対応する係止部31に係止され、小径管体80Aがスペーサ部材20の小径円弧面22に押し付けられて保持されるとともに、中径管体80Bがスペーサ部材20の中径円弧面23に押し付けられて保持される(図5を参照)。
上記により、隣接する2本の管体80A、80Bがスペーサ部材20を介して一定間隔をあけて保持される。このため、両管体80A、80B内の回路同士が電気的に干渉するのを回避することができ、ノイズが発生するのを防止することができる。
また、バンド部材21の基部25がスペーサ部材20の受け溝24に受けられ、その状態でバンド部材21の延出部28がスペーサ部材20を間に挟んで両管体80A、80Bに巻き付けられるため、スペーサ部材20とバンド部材21とが分離規制状態に一体的に保持される。その結果、スペーサ部材20がバンド部材21から脱落するのを防止することができる。
ところで、本実施例1の場合、上記とは逆に、中径管体80Bが図示左側に位置してスペーサ部材20の左側の中径円弧面23に沿って配置され、小径管体80Aが図示右側に位置してスペーサ部材20の右側の小径円弧面22に沿って配置され、その状態で、両管体80A、80Bが締結保持されるものであってもよい。また、2本の小径管体80Aがスペーサ部材20の左右両側の小径円弧面22にそれぞれ沿って配置されて締結保持されるものであってよく、さらに、2本の中径管体80Bがスペーサ部材20の左右両側の中径円弧面23にそれぞれ沿って配置されて締結保持されるものであってもよい。さらにまた、後述する実施例2の大径管体80C(図6を参照)がスペーサ部材20の左右両側の大径円弧面39の少なくとも1つに沿って配置されて締結保持されるものであってもよい。管体80A、80B、80Cの外径が変更されても、バンド部材21の延出部28が管体80A、80B、80Cの外径に応じた締め付け径のループを形成し、係止受け部33が対応する係止部31に選択的に係止されるため、管体80A、80B、80Cが確実に締結保持されることになる。
本実施例1の場合、バンド部材21が締め付けられると、小径管体80Aがスペーサ部材20の小径円弧面22に沿って長く当接するように配置され、中径管体80Bがスペーサ部材20の中径円弧面23に沿って長く当接するように配置されるため、管体80A、80Bがスペーサ部材20に位置ずれすることなく安定に保持される。
さらに、バンド部材21が締め付けられると、延出部28が嵌合溝27に沿って配置されてスペーサ部材20に対して位置ずれするのを防止することができる。
<実施例2>
図6は、本発明の実施例2を示す。実施例2に係る管体保持部材10Aは、スペーサ部材20Aの上面に、嵌合溝27に代えて嵌合孔37が設けられており、その点で実施例1とは異なる。その他の構造は、実施例1と同様である。
嵌合孔37は、スペーサ部材20Aの上端部において左右方向に貫通するスリット孔とされ、バンド部材21の延出部28の断面形状と対応する開口形状を有している。
2本の管体80A、80Cは、スペーサ部材20Aの小径円弧面22の曲率半径とほぼ同一の外径を有し、小径円弧面22に沿って配置される小径管体80Aと、スペーサ部材20Aの大径円弧面39の曲率半径とほぼ同一の外径を有し、大径円弧面39に沿って配置される大径管体80Cとからなる。
バンド部材21の延出部28は、小径管体80Aの外周側から嵌合孔37に差し込まれ、嵌合孔37を貫通したあと大径管体80Cの外周面を周回して締め付けられる。延出部28は、嵌合孔37の壁面によって上下方向の動きが規制され、嵌合孔37を貫通する位置ではその嵌合孔37と同じ高さ位置に規定される。このため、延出部28は、バンド部材21の締め付け時に、小径管体80Aの外周面に半周以上の領域にわたって密着するとともに、大径管体80Cの外周面に半周以上の領域にわたって密着することになる。したがって、実施例2によれば、両管体80A、80Cがスペーサ部材20Aを介してバンド部材21にいっそう安定確実に保持される。
<実施例3>
図7及び図8は、本発明の実施例3を示す。実施例3に係る管体保持部材10Bは、バンド部材21Bとスペーサ部材20Bとが分離不能に一体化して構成されており、その点で、実施例2と大きく異なる。
スペーサ部材20Bは、角ブロック状をなし、下面に、取付凹部41が開口して設けられている。取付凹部41は、後述するクリップ42の軸部43を嵌合状態で受ける形態をなし、壁面に軸部43を係止する係止手段49を有している。クリップ42は、軸部43と、軸部43の下端に一体に連設された弾性係止部44とからなる。弾性係止部44は、軸部43の径方向に撓み変形可能な複数の爪によって構成されている。
バンド部材21Bは、スペーサ部材20Bの下端から相反する左右2方向に延出する第1延出部28Aと第2延出部28Bとから一体に構成される。第1延出部28Aと第2延出部28Bとは、いずれも可撓帯状をなし、互いにほぼ同一の長さ寸法を有している。
第1延出部28Aは、管体80A、80Bの外周面を周回する状態で外側を向く外面に、複数の係止部31Bが長さ方向に一定間隔をあけて並設されている。係止部31Bは、第1延出部28Aの外面から起立する円柱状をなし、先端部に、掛止縁45が径方向外側に張り出して設けられている。第2延出部28Bには、複数の係止受け部33Bが係止部31B間のピッチと同じ間隔をあけて並設されている。係止受け部33Bは、第2延出部28Bを貫通する孔であって、係止部31Bの基端部の外径と同一または基端部の外径よりやや大きく、掛止縁45の外径より小さい孔径を有している。管体保持部材10Bが取り付けられるブラケット50の構造は実施例1と同様である。
組み付けに際し、クリップ42の軸部43がスペーサ部材20Bの取付凹部41に嵌め込まれて係止される。続いて、クリップ42がブラケット50の下辺部53の孔(図示せず)に上方から差し込まれ、弾性係止部44が縮径方向に弾性変形して孔を通過し、弾性係止部44の各爪が下辺部53の下面に弾性的に係止されて、クリップ42の上方への抜け出しが規制される。また、スペーサ部材20Bが下辺部53の上面に当接することで、クリップ42のそれ以上の差し込みが規制される。これにより、管体保持部材10Bがクリップ42を介してブラケット50に取り付けられる(図8を参照)。
次いで、スペーサ部材20Bの左右両側に、小径管体80Aと中径管体80Bとがそれぞれ配置され、第1延出部28Aが中径管体80Bの外周面に沿って周回されるとともに、第2延出部28Bが小径管体80Aの外周面に沿って周回される。
第1延出部28A及び第2延出部28Bがそれぞれ引っ張られ、スペーサ部材20Bの左右の両側面にそれぞれ中径管体80B及び小径管体80Aが押し付けられた状態で、係止部31Bが対応する係止受け部33Bに挿入係止され、バンド部材21Bが締め付け状態に保持される。この場合に、係止部31Bと係止受け部33Bとの係止箇所に対応するロック位置が、スペーサ部材20Bの上方における車体90側を向く外面側の位置で、かつ両管体80A、80B間における架橋部分の中間位置に設定されている。このため、車両走行時に飛び石などの異物が係止部31Bと係止受け部33Bとの係止箇所に干渉するのを回避することができ、係止部31Bと係止受け部33Bとの係止が偶発的に外れる事態を防止することができる。また、係止部31Bと係止受け部33Bとの係止箇所が管体80A、80Bの外周面からはみ出ることが無く、美観を損ねることもない。さらに、係止部31Bと係止受け部33Bとの係止作業を上方から行うことができ、作業性が良好となる。なお、管体80A、80Bの外径が変更されても、第1延出部28Aと第2延出部28Bの締め付け径を調整することによって対応することができ、この点は実施例1と同様である。
<実施例4>
図9は、本発明の実施例4を示す。実施例4に係る管体保持部材10Cは、スペーサ部材20Cの取付凹部41Cの形態が実施例3と異なるが、その他は実施例3と同様である。
取付凹部41Cは、スペーサ部材20Cの下面にスリット状に開口し、上方に深く切り込まれた形態になっている。この取付凹部41Cには、ブラケット50に設けられた板片状の係止片55が嵌合される。取付凹部41Cの壁面には、係止片55の孔部56に嵌まり込んで係止される係止手段(図示せず)が設けられている。
実施例4によれば、管体保持部材10Cがスペーサ部材20Cの取付凹部41Cに係止される係止片55を介してブラケット50に取り付けられるため、取り付けのための専用のクリップ部材を無くすことができ、部品点数を削減することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)実施例1及び実施例2の場合、スペーサ部材の左右の両側面に、曲率半径を異にする大小2種類の円弧面で構成されるだけでもよい。
(2)実施例1及び実施例2の場合、受け溝に代えてバンド部材の基部が嵌合係止される受け孔が設けられていてもよい。
(3)実施例3及び実施例4の場合、スペーサ部材の取付凹部に挿入係止されるものは、クリップ及び係止片以外の外部の取付部材であってもよい。
(4)管体の内部に電線が挿通されず、金属パイプを構成する管体自体が導電部材として構成されるものであってもよい。
(5)管体は、蛇腹管状のコルゲートチューブで構成されるものであってもよい。
(6)管体が3本以上並んで配置され、隣接する管体間にスペーサ部材が介在する構成であってもよい。
(7)管体は、金属層と樹脂層とが一体に積層配置された複合型であってもよい。
10、10A、10B、10C…管体保持部材
20、20A、20B、20C…スペーサ部材
21、21B…バンド部材
24…受け溝(受け部)
27…嵌合溝
28…延出部(延出部分)
28A…第1延出部(延出部分)
28B…第2延出部(延出部分)
31、31B…係止部
33、33B…係止受け部
37…嵌合孔
80A…中径管体(管体)
80B…小径管体(管体)
80C…大径管体(管体)

Claims (5)

  1. 導電路の管体を保持して車体側に固定される管体保持部材であって、
    隣接する管体間に介在して両管体を互いに離間させるスペーサ部材と、
    前記スペーサ部材と一体化または前記スペーサ部材の受け部に受けられて、前記スペーサ部材から延出する形状をなし、前記隣接する管体の外周を一括して包囲して締め付け状態を保持するロック部を有するバンド部材と、を備えていることを特徴とする管体保持部材。
  2. 前記ロック部のロック位置が前記隣接する管体間に設定されている請求項1記載の管体保持部材。
  3. 前記ロック部のロック位置が前記車体側を向く位置に設定されている請求項1又は2記載の管体保持部材。
  4. 前記ロック部が、前記バンド部材における前記スペーサ部材からの延出部分に複数並んで設置される係止部と、前記ロック位置にて前記複数の係止部のいずれかと係止するように前記バンド部材に設置される係止受け部とからなる請求項1ないし3のいずれか1項記載の管体保持部材。
  5. 前記スペーサ部材が前記バンド部材の延出部分の嵌合溝または嵌合孔を有している請求項1ないし4のいずれか1項記載の管体保持部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113635734A (zh) * 2021-08-20 2021-11-12 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种暖风水管固定装置

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