JP2017218857A - 回転マスダンパの設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転マスダンパを粘性系減衰要素と容易に組み合わせて使用することが可能であり、しかも構造物に対する回転マスダンパの設置を容易なものにすることが可能な回転マスダンパの設置構造を提供する。【解決手段】粘性流体が注入されたスリット状の収容室を有すると共に下部梁に固定された外壁と、前記外壁の収容室内に挿入されて当該外壁と相まって制振壁を構成すると共に上部梁に対して移動自在に保持された内壁と、付加錘を有すると共に前記上部梁と前記内壁との間に設けられ、前記上部梁と前記内壁との間の相対変位を前記付加錘の回転運動に変換する回転マスダンパと、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物等の構造物の制振装置や免震装置に利用され、付加錘の回転によって生じる慣性質量効果により、下部構造物から上部構造物への振動の伝達を抑制する回転マスダンパの設置構造に関する。
従来、制振装置や免震装置に利用されて、地震動から建物等の構造物を保護する減衰装置としては、オイル等の粘性流体を用いて振動に反力を加えるオイルダンパ等の粘性系減衰要素や、付加錘の慣性質量効果によって振動に反力を加えるマスダンパ等の質量系減衰要素が知られている。
前者の一例としては、特許文献1や非特許文献1に開示された制振壁が知られている。この制振壁は、粘性流体が注入されたスリット状の収容室を有すると共に下部構造物に固定された矩形状の外壁と、上部構造物に対して固定されると共に前記外壁の収容室内に上方から挿入された内壁と、から構成されている。地震動によって下部構造物と上部構造物との間に変位が生じると、前記内壁が前記外壁の収容室内で変位するが、その際に前記内壁に接している粘性流体が当該内壁に対して反力としてのせん断抵抗を及して、構造物の振動エネルギを減衰させるようになっている。
また、後者の一例としては、非特許文献2や特許文献2に開示された回転マスダンパが知られている。具体的には、下部構造物と上部構造物の層間に生じる直線変位を回転運動に変換する機構と、前記変換機構によって回転運動を与えられる付加錘とを有している。地震動によって下部構造物と上部構造物との間に変位が生じると、前記付加錘が回転し、当該付加錘の回転運動によって生じた慣性質量効果を前記下部構造物及び上部構造物へ反力として及ぼし、構造物の固有振動数の長周期化、入力振動に対する変位応答、加速度応答等の低減に効果的である。
特に、特許文献2に示されるように、前記構造物の層間変位を付加錘の回転運動に変換する機構として、ねじ軸及びこれに螺合するナット部材からなるねじ変換機構を用いるタイプでは、前記ねじ変換機構が層間変位を回転運動に変換する際の増幅効果で、前記付加錘の実際の質量の1000倍程度の慣性質量効果を得ることができ、小さな質量の付加錘で大きな反力を得ることが可能である。
また、特許文献3には粘性系減衰要素としても機能する回転マスダンパが開示されている。具体的には、付加錘とその回転を支承する固定筒との間に粘性流体が充填されており、前記付加錘の回転に対して前記粘性流体の剪断抵抗が作用するように構成されている。すなわち、この特許文献3の回転マスダンパは、粘性系減衰要素と質量系減衰要素が並列の関係で組み合わされており、その分だけ大きな減衰力が得られるようになっている。以降の説明ではこのように粘性系減衰要素を内蔵した回転マスダンパを「粘性回転マスダンパ」と記載する。
特開平5−86744号公報 特開2008−196606号公報 特開2012−37005号公報
建築構造物の地震応答制御設計法への研究/第2報制震壁の性能試験(日本建築学会大会学術講演梗概集2441第881〜882頁/昭和62年10月) 慣性接続要素によるモード分離/慣性接続要素による応答制御に関する研究その1(日本建築学会構造系論文集第576号第55〜62頁/2004年2月)
建物等の構造物の制震又は免震を検討する場合、一棟毎に異なる建物構造への適応の必要性から、各種の減衰装置の長所を引き出すように組み合わせて使用する場合が多く、例えば、一棟の構造物のある場所には前記制振壁を設け、別のある場所には前記回転マスダンパを設けるといったことが行われている。
減衰装置を建物に対して実際に施工する際、前記制振壁については、前記外壁及び内壁を下部構造物及び上部構造物の梁に対して直接固定することが可能である。しかし、前記回転マスダンパを構造物に施工する場合、当該回転マスダンパは前記下部構造物及び上部構造物との間で水平方向に沿って、又は水平方向に対して傾斜した状態で設置することが必要とされ、前記下部構造物及び前記上部構造物には回転マスダンパを接続するためのブレース等の支持構造を設ける必要があった。
また、前記回転マスダンパが発揮する反力(以下、「ダンパ反力」という)は、構造物に対する入力振動の加速度に敏感に反応するため、特に特許文献2に示されるような増幅効果を有する回転マスダンパを構造物に設置すると、例えば巨大地震等の際には当該回転マスダンパから構造物に対して作用するダンパ反力が過大なものになってしまう懸念がある。前記下部構造物及び前記上部構造物に設ける回転マスダンパの支持構造の設計にはこの点を考慮する必要があり、当該設計が困難なものになっていた。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、回転マスダンパを粘性系減衰要素と容易に組み合わせて使用することが可能であり、しかも構造物に対する回転マスダンパの設置を容易なものにすることが可能な回転マスダンパの設置構造を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の回転マスダンパの設置構造は、前記制振壁を回転マスダンパの支持構造として利用して、当該回転マスダンパを構造物に設置することを主眼とするものである。
そして、第一の設置構造は、粘性流体が注入されたスリット状の収容室を有すると共に下部梁に固定された外壁と、前記外壁の収容室内に挿入されて当該外壁と相まって制振壁を構成すると共に上部梁に対して移動自在に保持された内壁と、付加錘を有すると共に前記上部梁と前記内壁との間に設けられ、前記上部梁と前記内壁との間の相対変位を前記付加錘の回転運動に変換する回転マスダンパと、を備えている。
また、第二の設置構造は、粘性流体が注入されたスリット状の収容室を有すると共に下部梁に固定された外壁と、前記外壁の収容室内に挿入されて当該外壁と相まって制振壁を構成すると共に上部梁に固定された内壁と、付加錘を有すると共に前記上部梁と前記外壁との間に設けられ、前記上部梁と前記外壁との間の相対変位を前記付加錘の回転運動に変換する回転マスダンパと、を備えている。
前記第一の設置構造又は第二の設置構造のいずれにおいても、前記回転マスダンパの一端は前記制振壁の内壁又は外壁に接続されており、当該回転マスダンパは粘性系減衰要素である制振壁の一部を支持構造として建物等の構造物に設置することができる。従って、当該構造物に対して回転マスダンパを接続するための支持構造をわざわざ設ける必要がなく、また、粘性系減衰要素である制振壁と質量系減衰要素である回転マスダンパをコンパクトに組み合わせて構造物内に配置することが可能となる。
また、前記第一の設置構造によれば、回転マスダンパは上部梁と内壁との間に設けられており、当該回転マスダンパは粘性系減衰要素である前記制振壁と直列に配置されていることになる。一方、前記第二の設置構造によれば、回転マスダンパは上部梁と外壁との間に設けられており、前記上部梁と前記下部梁との間において、当該回転マスダンパは粘性系減衰要素である前記制振壁と並列に配置されていることになる。すなわち、制振壁を利用して回転マスダンパを設置する本発明によれば、粘性系減衰要素と質量系減衰要素を組み合わせて使用するにあたり、これら減衰要素の直列又は並列の配置を容易に選択することが可能であり、各減衰要素の長所を引き出しつつ、建物毎に異なる制振装置及び免震装置の設計に対して柔軟に適応することが可能となる。
本発明を適用した回転マスダンパの第一実施形態を示す概略図である。 制振壁の構造の概略を示す断面図である。 第一実施形態の回転マスダンパの設置構造の解析モデルを示す図である。 制振壁の速度−荷重特性を示すグラフ図である。 第一実施形態の回転マスダンパを粘性回転マスダンパに置き換えた解析モデルを示す図である。 本発明を適用した回転マスダンパの第二実施形態を示す概略図である。 第二実施形態における接続支持部の詳細を示す断面図である。 第二実施形態の回転マスダンパの設置構造の解析モデルを示す図である。 本発明を適用した回転マスダンパの第三実施形態を示す概略図である。 第三実施形態の回転マスダンパの設置構造の解析モデルを示す図である。 本発明を適用した回転マスダンパの第四実施形態を示す概略図である。 第四実施形態の回転マスダンパの設置構造の解析モデルを示す図である。 本発明を適用した回転マスダンパの第五実施形態を示す概略図である。 第五実施形態の回転マスダンパの設置構造の解析モデルを示す図である。 第五実施形態において制振壁に粘弾性体を充填した場合の解析モデルを示す図である。 第五実施形態において粘弾性体を使用した場合の各減衰要素の変位−荷重の履歴特性を示す図である。 本発明を適用した回転マスダンパの第六実施形態を示す概略図である。 第一実施形態の変形例を示す図である。 上部梁及び下部梁から突出した支持構造の間に本発明の設置構造を適用した例を示す図である。
以下、添付図面を用いながら本発明の回転マスダンパの設置構造について具体的に説明する。
図1は本発明を適用した回転マスダンパの設置構造の第一実施形態を示すものであり、上部構造物の梁1(以下、「上部梁」という)と下部構造物の梁2(以下、「下部梁」という)の間に、回転マスダンパ3と制振壁4を直列に配置しており、本発明の第一の設置構造に該当する。
前記制振壁4は、前記下部梁2に固定された外壁40と、前記上部梁1に対して移動自在に設けられた内壁41とから構成されている。図2は前記制振壁を示す断面図である。分図(a)に示すように、前記外壁40は内部にスリット状空間を有する箱型をなしており、前記スリット状空間の上部は開放されている。前記スリット状空間は粘性流体42の収容室となっており、シリコンオイルやポリイソブチレン等の粘性流体42が満たされている。前記内壁41は平板状に形成されており、前記外壁40のスリット状空間に対して上部開口から挿入されている。前記内壁41を前記外壁40のスリット状空間に挿入した状態では、平板状に形成された内壁41の表裏両面と外壁40の内側面とが形成する隙間に、前記粘性流体42が満たされた状態にある。
この制振壁4が発揮する減衰力は、前記内壁41の表裏面積、粘性流体42の粘度、内壁41と外壁40の隙間の大きさで変化し、これらの値を任意に設定することによって、必要とする減衰力を制振壁4に与えることができる。また、図2の分図(b)に示すように、前記外壁40に複数のスリット状空間を設けて、各スリット状空間のそれぞれに対して内壁41を挿入し、それによって大きな減衰力を得るように構成してもよい。
前記制振壁4の内壁41は前記上部梁1に対して直接固定されておらず、ガイド部材5を介して前記上部梁1に保持され、当該上部梁1に対して移動自在に設けられている。但し、前記上部梁1に対する前記内壁41の移動方向は、図1中の矢線X方向、すなわち当該内壁41の表裏面と平行な方向に設定されている。これにより、前記内壁41は前記外壁40との隙間を略一定に維持した状態で当該外壁40のスリット状空間の内部を移動自在であり、前記内壁41が前記スリット状空間内を移動すると、その移動に対して粘性流体42から剪断抵抗が作用する。前記ガイド部材は前記上部梁に固定された軌道レール50及び当該軌道レール50に沿って移動自在なスライダ51とから構成されており、前記内壁は前記スライダによって保持されている。前記ガイド部材5としては、市販のリニアガイド等の転がり軸受を用いることができる。
前記制振壁4の内壁41と前記上部梁1の間には回転マスダンパ3が接続されている。この回転マスダンパ3は、前記上部梁1に対する内壁41の変位を回転運動に変換するねじ変換機構と、前記ねじ変換機構によって回転を与えられる付加錘と、を備えている。この回転マスダンパ3としては、例えば、特開2008−196606号公報、特開2010−255752号公報、特開2011−144831号公報、特開2011-106519号公報等に開示されたものを使用することが可能である。回転マスダンパ3は前記上部梁1に設けられた取付け支持部10と前記内壁41に設けられた接続支持部43の間に固定される。
尚、図1では前記内壁41の両側に一対の回転マスダンパ3が設けられているが、当該内壁41の片側にのみ回転マスダンパ3を設けるようにしてもよい。
図3は第一実施形態における回転マスダンパ3の設置構造をモデル化して示した図である。図中のmdは付加錘を回転させてその慣性質量効果を利用する質量系減衰要素としての回転マスダンパ3を、cvは粘性系減衰要素としての制振壁4を示している。この第一実施形態の設置構造では、前記制振壁4の内壁41が前記上部梁1に対して移動自在に保持されており、下部梁2に対する上部梁1の矢線X方向への変位が前記回転マスダンパ3の発揮する反力に応じて当該回転マスダンパ3と粘性系減衰要素である前記制振壁4とに按分されるようになっている。すなわち、この設置構造は回転マスダンパ3と制振壁4を直列に接続した関係に相当する。
また、前記制振壁4は前記粘性流体42が前記内壁41及び前記外壁40に対して及ぼす剪断抵抗に基づいてダンパ反力を発揮しており、図4のグラフに示すように、前記外壁40に対する前記内壁41の変位速度が増加するにつれ、負荷可能な荷重(ダンパ反力)は頭打ちになる非線形特性を有している。また、前記内壁41と前記外壁40との間に所定以上の荷重が作用すると、粘性流体そのものが不連続となる破断面を生じ、前記内壁41が前記外壁40に対して滑りを生じる傾向にある。ダンパ反力が頭打ちになる非線形特性は、前記粘性流体42の粘度、前記粘性流体42の剪断抵抗が作用している内壁41及び外壁40の表面積、前記内壁41と前記外壁40の隙間量を変化させることにより、任意に設定することが可能である。また、前記内壁41が前記外壁40に対して滑りを生じる荷重は、粘性流体そのものが不連続となる破断面を積極的に生じさせるような機能を設けて設定してもよい。
例えば巨大地震などによって過大な加速度の振動が前記回転マスダンパ3に入力され、その結果として当該回転マスダンパ3が過大なダンパ反力を発揮したとしても、前記回転マスダンパ3を前記制振壁4と直列に設置しておけば、前記制振壁4が有する減衰力の非線形特性に起因して、ダンパ反力が大きくなるほど、前記外壁40に対する前記内壁41の変位や速度が上昇し、構造物に及ぼすダンパ反力を抑制することが可能となる。また、前述の如く、ダンパ反力が所定以上の大きさになると、内壁41はそれ以上の荷重を負荷することなく外壁40に対して滑りを生じるので、前記制振壁4が構造物に及ぼすダンパ反力の制限機構として作用することになる。
従って、この第一実施形態の設置構造によれば、前記制振壁4の内壁41を支持構造の一部として前記回転マスダンパ3を構造物に設置することが可能となり、当該回転マスダンパ3を設置が容易なものになる他、質量系減衰要素と粘性系減衰要素をコンパクトに組み合わせて構造物に設置することが可能となる。また、前記制振壁4が前記回転マスダンパ3の発揮するダンパ反力の制限機構として機能するので、当該回転マスダンパ3の発揮する過大なダンパ力を考慮することなく構造物の設計を行うことが可能となる。
尚、前記回転マスダンパ3としては、特開平10−184757号公報や特開2012−37005号公報、特開2011−106519号公報に開示される粘性回転マスダンパを使用してもよい。図5は、粘性回転マスダンパと前記制振壁を直列に配置した場合を示すモデル図であり、質量系減衰要素mdと粘性系減衰要素cdとが並列に組み合わさって粘性回転マスダンパを構成しており、かかる粘性回転マスダンパと前記制振壁4(cv)が直列に配置されている。
図6は本発明を適用した回転マスダンパの設置構造の第二実施形態を示すものである。この第二実施形態の設置構造では、前記下部梁2と前記上部梁1の間に粘性回転マスダンパ3Aと制振壁4を直列に配置している。
この第二実施形態の制振壁4の構成は前述の第一実施形態の制振壁4と共通なので、ここではその詳細な説明は省略する。また、ガイド部材5によって前記制振壁4の内壁41を前記上部梁1に対して移動自在に保持している点も前述の第一実施形態と共通である。一方、前記粘性回転マスダンパ3Aとしては、特開平10−184757号公報や特開2012−37005号公報、特開2011−106519号公報に開示される粘性回転マスダンパを使用する。当該粘性回転マスダンパ3Aは、内部に粘性流体の収容室を有し、付加錘の回転に対して当該粘性流体の剪断抵抗が作用するものであり、質量系減衰要素と粘性系減衰要素が並列的に存在している。
また、図7に示すように、前記粘性回転マスダンパ3Aを前記制振壁4の内壁41に接続する接続支持部43と当該内壁41との間には、天然ゴム等の弾性体44が設けられている。この弾性体44と前記粘性回転マスダンパ3Aを直列に接続することにより、建物の主振動系に対する付加振動系が構成される。
図8は図6に示した粘性回転マスダンパの設置構造をモデル化して示した図である。図中のcdは前記粘性回転マスダンパ3Aに内蔵された粘性系減衰要素を示しており、当該粘性回転マスダンパ3Aでは付加錘による質量系減衰要素mdと前記粘性系減衰要素cdとが並列に設けられていることになる。また、図中のkbはバネ要素であり、前記内壁41と前記接続支持部43との間に設けられた弾性体44がこれに相当し、当該弾性体44は前記粘性回転マスダンパ3Aと直列に配置されている。更に、cvは粘性系減衰要素としての前記制振壁4を示しており、当該制振壁4は前記弾性体44及び前記粘性回転マスダンパ3Aと直列に配置されている。
この第二実施形態の設置構造では、前記粘性回転マスダンパ3Aと前記弾性体44を直列に配置することによって付加振動系を構成しており、前記粘性回転マススダンパ3Aの付加錘や前記弾性体44のバネ係数を調整することにより、当該付加振動系の固有振動数を主振動系である建物の固有振動数に同調させることができる。前記付加振動系の固有振動数が主振動系である建物の固有振動数に同調すると、主振動系の振動変位に対して付加振動系の振動変位が増幅されるので、粘性回転マスダンパ3Aの粘性系減衰要素によって主振動系の振動エネルギを効率的に吸収することが可能となる。
この際、前記第一実施形態と同様に、前記制振壁4は前記粘性回転マスダンパ3Aの発揮するダンパ反力の制限機構として機能する。例えば、特開2012−37005号公報に開示される従来の粘性回転マスダンパ3Aでは、加速度の大きな振動入力に対して過大なダンパ反力が発生するのを抑制するため、所定以上の回転角加速度に対して付加錘がスリップを生じるようにトルクリミッタを設けていた。しかし、この第二実施形態の設置構造では前記制振壁4がダンパ反力の制限機構として機能するので、粘性回転マスダンパ3Aにトルクリミッタを設ける必要はなく、当該粘性回転マスダンパ3Aの機構を簡易なものにすることが可能となる。
図9は本発明を適用した回転マスダンパの設置構造の第三実施形態を示すものであり、前述の第二実施形態における設置構造の変形例を示すものである。
前述の第二実施形態では前記制振壁4の内壁41と前記接続支持部43との間に弾性体44を設けて、前記粘性回転マスダンパ3Aによる付加振動系を構成した。しかし、この第三実施形態では前記上部梁1から垂下する弾性取付部11を設け、この弾性取付部11と前記接続支持部43との間に粘性回転マスダンパ3Aを配置し、前記接続支持部43は前記内壁41に対して弾性体44を設けることなく直接固定した。前記弾性取付部11は剛性を低く設定してバネ性を与えたものであり、前記粘性回転マスダンパ3Aを固定した下端が矢線X方向へ振動するようになっている。また、前記ガイド部材5は上部梁1に設けられたブレース12に対して取り付けられている。
図10は図9に示した粘性回転マスダンパ3Aの設置構造をモデル化して示した図である。図8に示した第二実施形態のモデル図と比較し、バネ要素kbと粘性回転マスダンパ3Aの位置関係が逆転しているが、前記粘性回転マスダンパ3Aと前記弾性取付部11が付加振動系を構成し、当該付加振動系の固有振動数を主振動系である建物の固有振動数に同調させることで、粘性回転マスダンパ3Aの粘性系減衰要素によって主振動系の振動エネルギを効率的に吸収することができる点は、前記第二実施形態と同じである。また、前記制振壁4がダンパ反力の制限機構として機能する点も、前記第二実施形態と同じである。
尚、この第二実施形態では前記上部梁1にのみブレース12を設けて、前記ガイド部材5を介して当該ブレース12と前記内壁41とを接続したが、前記下部梁2にもブレースを設けて、前記下部梁2から立ち上がったブレースの上端に前記外壁40を固定するように設計してもよい。
図11は本発明を適用した回転マスダンパの設置構造の第四実施形態を示すものであリ、前記第一実施形態の設置構造の変形例を示している。
この第四実施形態の設置構造は前述の第一実施形態と略同一であるが、制振壁4を構成する内壁41aが上下に細長い長方形状に形成されており、前記回転マスダンパ3の接続支持部43と前記外壁40との距離が前記第一実施形態よりも大きく設定されている。前記上部梁1と前記下部梁2との間に矢線X方向の層間変位が生じると、前記内壁41aの上部は前記回転マスダンパ3によって矢線X方向へ押圧される。その一方、前記内壁41aが矢線X方向へ変位しようとすると、前記外壁40のスリット状空間内に挿入された前記内壁41aの下端には、当該変位を妨げるせん断抵抗が粘性流体から作用する。このため、前記上部梁1と前記下部梁2との間に層間変位が生じると、前記内壁41aが弾性体のごとく撓むことになる。
図12は第四実施形態の設置構造をモデル化して示した図である。前述のように、制振壁の内壁41aは弾性体として機能するので、この第四実施形態では、質量系減衰要素mdとしての回転マスダンパ3とスリップ特性を発揮する粘性系減衰要素crとしての制振壁4の間に、バネ要素kbとしての内壁41aが挿入されていることになる。すなわち、この第四実施形態のモデルにおいては、前記回転マスダンパ3と前記内壁41aが付加振動系を構成していることになる。
そして、前記付加振動系の固有振動数を主振動系である建物の固有振動数に同調させることで、前記制振壁4においては前記外壁40に対する前記内壁41aの振幅が増加するので、当該制振壁4によって主振動系の振動エネルギを効率的に吸収することが可能となる。また、前記制振壁4は前記回転マスダンパ3のダンパ反力の制限機構としても機能する。
前述した第一実施形態乃至第四実施形態では、前記制振壁4の内壁41を移動自在に保持するガイド部材として、前述の転がり軸受に替えて、低摩擦皮膜を形成した滑り軸受などを使用することも可能である。但し、前記外壁40のスリット状空間内における前記内壁41の傾きを防止するため、前記矢線X方向以外には前記内壁41の動きを拘束していることが必要である。また、前記ガイド部材5の簡易な構成として、例えば、前記内壁41の移動方向に沿って長孔を形成し、当該長孔に対してピンを挿入し、前記長孔に対するピンのスライドによって前記内壁41を移動自在に保持してもよい。
図13は本発明を適用した回転マスダンパの設置構造の第五実施形態を示すものであリ、上部梁1と下部梁2の間に、回転マスダンパ3と制振壁4を並列に配置しており、本発明の第二の設置構造に該当する。
前記制振壁4そのものの構成は前述した第一実施形態と同じである。但し、第一実施形態では前記内壁41が前記ガイド部材5を介して前記上部梁1に保持されていたが、この第四実施形態では前記内壁41が前記上部梁1に対して直接固定されており、前記下部梁2と前記上部梁1との間に層間変位が生じると、当該変位量に基づいて前記内壁41が前記外壁42のスリット状空間内を矢線X方向へ変位し、前記内壁41の変位に対して粘性流体42から剪断抵抗が作用する。
前記回転マスダンパ3は前記制振壁4の外壁40と前記上部梁1の間に設けられている。従って、前記下部梁2と前記上部梁1との間に矢線X方向の層間変位が生じると、当該変位が前記回転マスダンパ3に備えられた付加錘の回転に変換され、当該付加錘の回転によって生じたダンパ反力が前記上部梁1と前記下部梁2に対して作用する。
図14は第五実施形態における回転マスダンパ3の設置構造をモデル化して示した図である。この第五実施形態の設置構造では、質量系減衰要素mdとしての回転マスダンパ3と粘性系減衰要素cvとしての制振壁4が、前記上部梁1と前記下部梁2との間に並列的に配置されていることになる。
そして、この第五実施形態の設置構造によれば、前記制振壁4の外壁40を支持構造の一部として前記回転マスダンパ3を構造物に設置することが可能となり、当該回転マスダンパ3を設置が容易なものになる他、質量系減衰要素と粘性系減衰要素をコンパクトに組み合わせて構造物に設置することが可能となる。
また、前記外壁40のスリット状空間に充填する粘性流体は粘弾性体とすることも可能である。スリット状空間に粘弾性体を充填した場合、前記制振壁4はバネ要素kbと粘性系減衰要素cvを並列に配列した解析モデルとして認識することができ、第五実施形態の回転マスダンパ3の設置構造の全体をモデル化すると、図15に示すように、バネ要素kb、粘性系減衰要素cv、質量系減衰要素mdの三者の並列配置として表現することができる。
このとき、横軸を変位、縦軸をダンパ反力(荷重)として表現した履歴特性は、バネ要素kb、粘性系減衰要素cv、質量系減衰要素mdのそれぞれについて図16に示すようになり、バネ要素kbのバネ剛性と質量系減衰要素mdの発揮する慣性力が相反するように設定することで、これらの発揮するダンパ反力が互いに相殺される。従って、粘性系減衰要素cvの発揮するダンパ力のみが建物に対して及ぶ状態となり、理想的な粘性減衰を構造物に対して付与することが可能となる。
図17は本発明を適用した回転マスダンパの設置構造の第六実施形態を示すものであリ、前述の第二実施形態の設置構造と第五実施形態の設置構造を併用した例を示している。
前記制振壁4の内壁41と上部梁1との間には粘性回転マスダンパ3Aが設けられ、当該粘性回転マスダンパ3Aは接続支持部43を介して前記内壁41と連結されている。また、前記接続支持部43と内壁41の間には弾性体44が介装されており、前記粘性回転マスダンパ3Aと前記弾性体44は直列に配置されて付加振動系を構成している。また、前記内壁41は前記ガイド部材5によって前記上部梁1に対して移動自在に保持されている。一方、前記制振壁4の外壁40と上部梁1の間には回転マスダンパ3が設けられている。
従って、この第六実施形態の設置構造では、前記上部梁と前記下部梁との層間変位が生じると、上部梁と外壁との間に設けられた回転マスダンパは付加錘の回転運動によって生じた慣性質量効果をダンパ反力として前記下部梁及び上部梁に及ぼし、構造物の固有振動数を長周期化すると共に、入力振動に対する変位応答、加速度応答等を低減する。一方、前記上部梁と内壁の間に設けられた前記粘性回転マスダンパ3Aは前記弾性体44と相まって付加振動系を構成しており、当該付加振動系の固有振動数を主振動系である建物の固有振動数に同調させることで、粘性回転マスダンパ3Aの粘性系減衰要素によって主振動系の振動エネルギを効率的に吸収することが可能となる。
そして、この第六実施形態の設置構造は、制振壁4の内壁41及び外壁40を利用して一対の回転マスダンパ3及び粘性回転マスダンパ3Aを設置することができ、これらダンパをコンパクトに組み合わせて構造物に設置し、振動エネルギの効率的な吸収、入力振動に対する変位応答、加速度応答等の低減を両立化することが可能となる。
以上説明してきた各実施形態では、前記回転マスダンパ3を前記上部梁1と前記制振壁4の内壁41の間、あるいは前記上部梁1と前記制振壁4の外壁40の間に設けた例を説明してきたが、前記回転マスダンパの配置はこれらに限られるものではない。例えば、前記回転マスダンパ3を前記下部梁2と前記制振壁4の内壁41の間、あるいは前記下部梁2と前記制振壁4の外壁40の間に設けてもよい。具体的には、前記第一実施形態の変形例として、図18に示すように、前記下部梁2に対して前記ガイド部材5を介して制振壁4の外壁40を移動自在に設ける一方、前記制振壁4の内壁41は前記上部梁1に固定し、当該外壁40と前記下部梁2との間に回転マスダンパ3を設けるようにしてもよい。
また、図19に示すように、構造物の上部梁1及び下部梁2から間柱の如き支持構造100を突出させ、これら支持構造100の間に前記制振壁4、前記ガイド部材5及び前記回転マスダンパ3からなる本発明の構造を設けるようにしてもよい。
1…上部梁、2…下部梁、3…回転マスダンパ、3A…粘性回転マスダンパ、4…制振壁、5…ガイド部材、40…外壁、41…内壁、42…粘性流体

Claims (6)

  1. 粘性流体が注入されたスリット状の収容室を有すると共に下部梁に固定された外壁と、
    前記外壁の収容室内に挿入されて当該外壁と相まって制振壁を構成すると共に上部梁に対して当該上部梁の延伸方向へ移動自在に保持された内壁と、
    付加錘を有すると共に前記上部梁と前記内壁との間に設けられ、前記上部梁と前記内壁との間の相対変位を前記付加錘の回転運動に変換する回転マスダンパと、
    を備えていることを特徴とする回転マスダンパの設置構造。
  2. 前記回転マスダンパは内部に粘性流体の収容室を有し、前記付加錘の回転に対して当該粘性流体の剪断抵抗が作用する粘性回転マスダンパであることを特徴とする請求項1記載の回転マスダンパの設置構造。
  3. 前記回転マスダンパは弾性体を介して前記内壁に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転マスダンパの設置構造。
  4. 前記回転マスダンパは弾性体を介して前記上部梁に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転マスダンパの設置構造。
  5. 粘性流体が注入されたスリット状の収容室を有すると共に下部梁に固定された外壁と、
    前記外壁の収容室内に挿入されて当該外壁と相まって制振壁を構成すると共に上部梁に固定された内壁と、
    付加錘を有すると共に前記上部梁と前記外壁との間に設けられ、前記上部梁と前記外壁との間の相対変位を前記付加錘の回転運動に変換する回転マスダンパと、
    を備えていることを特徴とする回転マスダンパの設置構造。
  6. 前記粘性流体は粘弾性体であるとこを特徴とする請求項5記載の回転マスダンパの設置構造。
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