JP2017218308A - エレベーター保守点検システム - Google Patents

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Tetsuro Hoshizaki
哲郎 星崎
才明 高橋
Toshiaki Takahashi
才明 高橋
光弘 城賀本
Mitsuhiro Kigamoto
光弘 城賀本
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Abstract

【課題】特殊な装置を要することなく、釣り合いおもりの付近に保守作業員や障害物が存在しないことが確認された後に突き上げ運転の実施が許可されるようにする。【解決手段】本発明に係るエレベーター保守点検システムは、乗りかご2を昇降させる主索4を移動させる駆動装置5の制動装置5aの分解清掃作業を行う保守作業員13が所持し、作業の進捗状況を送信可能な保守端末15と、保守作業員13に装着されたウェアラブルカメラ14とを備え、エレベーター1と遠隔的に接続された遠隔監視施設12が、保守端末15から送信された作業の進捗状況と、ウェアラブルカメラ14で撮影された映像とに基づいて、分解清掃作業が可能か否か判定する作業判定サーバー12aと、この作業判定サーバー12aの判定に応じて制御装置8に突き上げ運転の許可信号を出力する保全支援サーバー12bとを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、主索を移動させる駆動装置に設けられた制動装置の分解作業時に、突き上げ運転を実施させるエレベーター保守点検システムに関する。
エレベーターの保守点検作業の際に活用される従来技術として、乗りかごを走行させる主索を移動させる駆動装置に設けられた制動装置を、強制的に解放して乗りかごを最上階まで自走させる電磁ブレーキ強制解放手段を有するかご移動システムが特許文献1に開示されている。
特開平7−215609号公報
前述した特許文献1に開示された従来技術を、最上階からさらに上昇させる突き上げ運転を行い、釣り合いおもりを緩衝器に接触させた状態で制動装置を分解する作業に採用することを考えた場合、従来技術にあっては電磁ブレーキ強制解放手段という特殊な装置を、乗りかごの運行を制御する制御装置に取り付ける準備作業が必要になることから、制動装置の分解作業に時間がかかってしまう虞がある。また、この従来技術では、釣り合いおもりの下方に保守作業員が存在していたり、あるいは釣り合いおもりと緩衝器の間に障害物が存在しているような場合でも、電磁ブレーキ強制解放手段の作動によって釣り合い重りが下降する懸念があることから、制動装置の分解作業時の安全性への対応が問題となる。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、特殊な装置を要することなく、釣り合いおもりの付近に保守作業員や障害物が存在しないことが確認された後に突き上げ運転の実施を許可するエレベーター保守点検システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るエレベーター保守点検システムは、乗りかご及び釣り合いおもりと、前記乗りかごと前記釣り合いおもりを連結する主索と、前記主索を移動させる駆動装置と、前記駆動装置に設けられて当該駆動装置を制動する制動装置と、前記乗りかごの運行を制御する制御装置と、前記制御装置に接続された監視装置とを有するエレベーターと、前記エレベーターの前記監視装置と通信回線を介して接続されており、前記エレベーターを遠隔操作可能な遠隔監視施設とを備え、前記乗りかごを最上階からさらに上方位置まで突き上げ運転させて前記制動装置の分解作業を実施可能とするエレベーター保守点検システムであって、前記制動装置の分解作業を行う保守作業員が所持し作業の進捗状況を送信可能な保守端末と、前記保守作業員に装着されたウェアラブルカメラとを備え、前記遠隔監視施設は、前記保守端末から送信された作業の進捗状況と、前記ウェアラブルカメラで撮影された映像とに基づいて、前記制動装置の分解作業の実施が可能か否か判定する作業判定サーバーと、前記作業判定サーバーで分解作業の実施が可能と判定されたとき前記エレベーターの前記制御装置に、前記突き上げ運転の許可信号を出力する保全支援サーバーとを備えることを特徴としている。
本発明に係るエレベーター保守点検システムによれば、制動装置の分解作業を従来技術から考えられるものに比べて短時間で能率良く行うことができる。また、制動装置の分解作業時の安全性に優れたエレベーター保守点検システムを実現させることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るエレベーター保守点検システムの一実施形態の構成を示す図である。 本実施形態で実施される突き上げ運転の開始時の状態を示す図である。 本実施形態で実施される突き上げ復帰運転の開始時の状態を示す図である。 本実施形態で実施される突き上げ運転の実施手順を示すフローチャートである。 本実施形態で実施される突き上げ復帰運転の実施手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベーター保守点検システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態の構成]
図1に示すように、本実施形態に係るエレベーター保守点検システムは、エレベーター1と、このエレベーター1に通信回線11を介して接続されており、エレベーター1の稼動状態を監視し、エレベーター1の遠隔操作が可能な遠隔監視施設12とを備えている。
エレベーター1は、機械室レスエレベーターから成っており、昇降路1a内を昇降する乗りかご2と、この乗りかご2との重量バランスを確保する釣り合いおもり3と、これらの乗りかご2と釣り合いおもり3とに連結された主索4とを備えている。乗客が存在しない状態の乗りかご2の荷重が釣り合いおもり3の荷重よりも小さくなるように、これらの乗りかご2の荷重と釣り合いおもり3の荷重が予め設定されている。
また、エレベーター1は、主索4を移動させる駆動装置5と、釣り合いおもり3が落下した際の衝撃を緩和させる緩衝器6とを備えている。これらの駆動装置5と緩衝器6は、最下階の乗り場10の近傍に位置する昇降路1aのピット内に配置されている。
駆動装置5は、当該駆動装置5の制動が可能な制動装置5aを有している。本実施形態は、この制動装置5aの分解清掃作業の実施に際して活用されるものである。
また、エレベーター1は、乗りかご2がドアの開閉が可能な着床レベルに至ったか否かを検出し信号を出力するかご位置検出装置7を備えている。また、乗りかご2の運行を制御する制御装置8と、この制御装置8に接続されており、エレベーター1の稼動状況を監視し、通信回線11を介して遠隔監視施設12に信号を出力可能な監視装置9とを備えている。
また、本実施形態は、制動装置5aの分解清掃作業を行う保守作業員13が所持し遠隔監視施設12に通信回線11を介して接続されており、作業の進捗状況を送信可能な保守端末15を備えている。
また、遠隔監視施設12に通信回線11を介して接続されており、保守作業員13に装着されたウェアラブルカメラ14を備えている。このウェアラブルカメラ14は、保守作業員13が被るヘルメットに装着されている。
遠隔監視施設12は、保守端末15から送信された作業の進捗状況と、ウェアラブルカメラ14で撮影された映像とに基づいて、制動装置5aの分解清掃作業の実施が可能か否か判定する作業判定サーバー12aと、この作業判定サーバー12aで分解清掃作業の実施が可能と判定されたとき、エレベーター1の制御装置8に突き上げ運転の許可信号を出力する保全支援サーバー12bとを有している。
また、遠隔監視施設12の作業判定サーバー12aは、保守端末15から送信された作業の進捗状況と、ウェアラブルカメラ14で撮影された映像とに基づいて、突き上げ運転された乗りかご2を最上階まで下降させる突き上げ復帰運転が可能か否か判定する処理を行い、保全支援サーバー12bは、作業判定サーバー12aで突き上げ復帰運転が可能と判定されたとき、突き上げ復帰運転の許可信号を出力する処理を行う。
以下、本実施形態における制動装置5aの分解清掃作業時の処理動作について図2〜図5に基づいて説明する。
[突き上げ運転の実施手順]
図2及び図4に基づいて突き上げ運転の実施手順について説明する。
[ステップS1] 保守作業員13は、最下階の乗り場10でエレベーター1の乗りかご2の運転モードを保守専用モードに切り替える。
[ステップS2] 次に、保守作業員13は、最下階の乗り場10において保守端末15を制御装置8に接続する。
[ステップS3] 次に、保守作業員13は、保守端末15を操作して、駆動装置5に設けられた制動装置5aの分解清掃作業の開始信号を送信する。
[ステップS4] 保守端末15からの分解清掃作業の開始信号が通信回線11を介して遠隔監視施設12の作業判定サーバー12aに送信され、作業判定サーバー12aは、保全支援サーバー12bにエレベーター1の制動装置5aの分解清掃作業の作業計画が記憶されているかどうか確認する。
[ステップS5] 作業判定サーバー12aで制動装置5aの分解清掃作業に対する作業計画の有無が判定され、保全支援サーバー12bに作業計画が記憶されていると判定されたときにはステップS6に移り、作業計画が記憶されていないと判定されたときにはステップS15に移る。なお、ステップS15では、作業判定サーバー12aの判定に応じて保全支援サーバー12bは、保守端末15に突き上げ運転の不許可信号を送信する。したがって、制動装置5aの分解清掃作業の作業計画が無いことに伴って突き上げ運転は中止される。
[ステップS6] 作業判定サーバー12aの判定に応じて保全支援サーバー12bから通信回線11、監視装置9を介して、制御装置8に突き上げ運転の第1段階許可信号が送信される。同時に保全支援サーバー12bから保守端末15にも突き上げ運転の第1段階許可信号が送信される。これにより制御装置8は、乗りかご2を保守専用運転で最上階まで走行させ、最上階で乗りかご2のドアを閉状態に保ったまま停止させる。
[ステップS7] 次に、最下階の乗り場10に待機している保守作業員13は、保守端末15に送信された第1段階許可信号に基づいて、最下階のハッチドアを開く。
[ステップS8] 次に、保守作業員13は、図2に示すように最下階のハッチドアから昇降路1aのピット内を覗き込む。これにより、保守作業員13が装着しているウェアラブルカメラ14によって撮影された釣り合いおもり3と緩衝器6付近の映像が、作業判定サーバー12aに送信される。
[ステップS9] 作業判定サーバー12aは、保守端末15から送信された作業の進捗状況と、ウェアラブルカメラ14で撮影された映像とに基づいて、突き上げ運転が可能かどうか判定する。
ここで、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に突き上げ運転の実施を可能とする所定の間隔が存在するか否かは、ウェアラブルカメラ14の映像に基づく画像処理において、画像上の釣り合いおもり3と緩衝器6の間隔を計測することにより行われる。計測された値が突き上げ運転を可能とする閾値以内であれば、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に突き上げ運転の実施を可能とする所定の間隔が存在すると判定される。
また、釣り合いおもり3及び緩衝器6の付近に人が存在するか否かは、ウェアラブルカメラ14の映像に基づく画像処理において、画像上の人体認証により行われる。人体が認証されない場合に、釣り合いおもり3及び緩衝器6の付近に人が存在しないと判定される。
また、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に障害物が存在するか否かは、ウェアラブルカメラ14の映像に基づく画像処理において、撮影に基づく画像と、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に障害物が存在しないときの基準画像とが対比され、撮影に基づく画像が基準画像に一致した場合に、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に障害物が存在しないと判定される。
このようにして、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に突き上げ運転が可能な間隔が存在すると判定され、釣り合いおもり3と緩衝器6の付近に人が存在しないと判定され、また、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に障害物が存在しないと判定されたとき、作業判定サーバー12aから保全支援サーバー12bに制動装置5aの分解清掃作業が可能な状態にある旨が送信される。
[ステップS10] これに応じて、保全支援サーバー12bからエレベーター1の制御装置8と、保守端末15に、突き上げ運転の第2段階許可信号が送信される。制御装置8は、エレベーター1の運転モードを突き上げ運転が可能なモードに切り替える。
なお、釣り合いおもり3と緩衝器6との間に突き上げ運転が可能な間隔が存在していないとき、または釣り合いおもり3及び緩衝器6の付近に人が存在するとき、または釣り合いおもり3と緩衝器6との間に障害物が存在するときには、前述した突き上げ運転の第2段階許可信号は送信されない。
[ステップS11] 保守作業員13は、最下階の乗り場10に設置された図2に示す呼びボタン16を押し下げ操作する。
[ステップS12] 呼びボタン16が押し下げ操作されている間、制御装置8の制御により制動装置5aは強制的に解放されて制動解除状態となる。これにより、釣り合いおもり3の荷重と乗りかご2の荷重との差によって釣り合いおもり3は下降し、乗りかご2は最上階からさらに上昇して突き上げ運転が実施される。
[ステップS13] 昇降路1aのピット内を覗き込んでいる保守作業員13が釣り合いおもり3と緩衝器6との接触を確認したとき、保守作業員13は呼びボタン16の押し下げ操作を停止する。また、保守作業員13は保守端末15から制御装置8に突き上げ運転の終了信号を発信する。これにより突き上げ運転は終了し、制御装置8における突き上げ運転のモードは解消される。
このように突き上げ運転によって乗りかご2を最上階からさらに上昇させた位置に停止させた状態で、最下階の乗り場10に位置で制動装置5aの分解作業、及び清掃作業が実施される。清掃完了後には、再び制動装置5aが当初の形態に組み立てられる。
[突き上げ復帰運転の実施手順]
図3及び図5に基づいて突き上げ復帰運転の実施手順について説明する。
[ステップS21] 保守作業員13は、制動装置5aの分解清掃作業が終了したか否か確認する。
[ステップS22] 次に、保守作業員13は保守端末15を制御装置8に接続する。
[ステップS23] 次に、保守作業員13は、保守端末15を操作して突き上げ復帰運転の開始信号を通信回線11を介して遠隔監視施設12の作業判定サーバー12aに送信する。
[ステップS24] 保守端末15からの開始信号に応じて、作業判定サーバー12aは保全支援サーバー12bに記憶されている突き上げ復帰運転の作業手順を確認し、確認した突き上げ復帰運転の作業手順が保全支援サーバー12bから保守端末15に送信される。保守作業員13は、送信されてきた突き上げ復帰運転の作業手順を確認する。
[ステップS25] 作業判定サーバー12aは、昇降路1a内の制動装置5aの状態を確認している保守作業員13のウェアラブルカメラ14の映像に基づいて、制動装置5aの分解清掃作業が完了し突き上げ復帰運転が可能な状態か否か判定する。突き上げ復帰運転が可能な状態と判定されたときには、ステップS26に移り、突き上げ復帰運転が不可能な状態と判定されたときにはステップS35に移る。なお、ステップS35では、作業判定サーバー12aの判定に応じて保全支援サーバー12bは、保守端末15に突き上げ復帰運転不許可信号を送信する。したがって、突き上げ復帰運転は中止される。
[ステップS26] 作業判定サーバー12aの判定に応じて保全支援サーバー12bから通信回線11、監視装置9を介して制御装置8に、突き上げ復帰運転の第1段階許可信号が送信される。同時に保全支援サーバー12bから保守端末15にも突き上げ復帰運転の第1段階許可信号が送信される。
[ステップS27] 保守端末15に送信された第1段階許可信号に基づいて、最下階の乗り場10に待機している保守作業員13は、乗り場10のハッチドアを開く。
[ステップS28] 次に、保守作業員13は図3に示すように昇降路1aのピット内を覗き込み、ウェアラブルカメラ14で釣り合いおもり3及び緩衝器6付近を撮影する。ウェアラブルカメラ14で撮影された映像は、作業判定サーバー12aに送信される。
[ステップS29] 作業判定サーバー12aにおいて、ウェアラブルカメラ14の映像に基づく画像処理により、突き上げ復帰運転が可能か否か判定される。このときの判定処理は、前述した突き上げ運転のステップS9における処理と同様である。
[ステップS30] 作業判定サーバー12aで突き上げ復帰運転が可能と判定されたとき、保全支援サーバー12bからエレベーター1の制御装置8と保守端末15に、突き上げ復帰運転の第2段階許可信号が送信される。これにより制御装置8は、エレベーター1の運転モードを突き上げ復帰運転が可能なモードに切り替える。
[ステップS31] 保守作業員13は、最下階の乗り場10に設置された図3に示す呼びボタン16を押し下げ操作する。
[ステップS32] 呼びボタン16が押し下げ操作されている間、制御装置8の制御により乗りかご2の強制下降運転が実施される。これより乗りかご2は最上階に向って下降し、釣り合いおもり3は上昇して突き上げ復帰運転が実施される。
[ステップS33] かご位置検出装置7により乗りかご2が最上階の階床レベルまで下降したことが検出されたとき、制御装置8の制御により乗りかご2は最上階の階床に停止する。
[ステップS34] 制御装置8から保守端末15に、突き上げ復帰運転終了信号が送信され、制動装置5aの分解清掃作業に伴う突き上げ復帰運転が終了する。
本実施形態に係るエレベーター保守点検システムによれば、特殊な装置を要することなく、釣り合いおもり3の付近に保守作業員13や障害物が存在しないことが確認された後に突き上げ運転の実施が許可される。これにより本実施形態は、制動装置5aの分解清掃作業を短時間で能率良く行うことができる。
また本実施形態は、特殊な装置を要することなく、釣り合いおもり3の付近に保守作業員13や障害物が存在しないことが確認された後に突き上げ復帰運転の実施が許可される。これにより本実施形態は、制動装置5aの分解清掃作業の終了後に、速やかにエレベーター1を通常運転が可能な状態とすることができる。
また、本実施形態は、ウェアラブルカメラ14で撮影された映像に基づいて突き上げ運転、及び突き上げ復帰運転の実施が可能か否か判定することから、分解清掃作業時の安全性に優れたエレベーター保守点検システムを実現させることができる。
なお、前述した実施形態にあってはウェアラブルカメラ14が、保守作業員13が被るヘルメットに装着されているが、ヘルメットに代えて保守作業員13の胸部分に装着されていてもよい。このようにウェアラブルカメラ14を保守作業員13の胸部分に装着したものでは、ウェアラブルカメラ14によって撮影された映像のブレを抑えることができ、作業判定サーバー12aにおける判定精度を高めることができる。
また、前述した実施形態は、制動装置5aの分解清掃作業に際しての突き上げ運転、突き上げ復帰運転を実施するものであるが、制動装置5aを分解して部品を交換するような制動装置5aの分解作業時にも本発明は有効である。
さらに前述した実施形態では、機械室レスエレベーターに適用したものであるが、本発明は、昇降路1aの天井部に機械室を有し、この機械室内に制動装置5aを有する駆動装置5を配置したエレベーターにも適用可能である。
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前述した実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1・・エレベーター、1a・・昇降路、2・・乗りかご、3・・釣り合いおもり、4・・主索、5・・駆動装置、5a・・制動装置、6・・緩衝器、7・・かご位置検出装置、8・・制御装置、9・・監視装置、10・・乗り場、11・・通信回線、12・・遠隔監視施設、12a・・作業判定サーバー、12b・・保全支援サーバー、13・・保守作業員、14・・ウェアラブルカメラ、15・・保守端末、16・・呼びボタン

Claims (6)

  1. 乗りかご及び釣り合いおもりと、前記乗りかごと前記釣り合いおもりを連結する主索と、前記主索を移動させる駆動装置と、前記駆動装置に設けられて当該駆動装置を制動する制動装置と、前記乗りかごの運行を制御する制御装置と、前記制御装置に接続された監視装置とを有するエレベーターと、
    前記エレベーターの前記監視装置と通信回線を介して接続されており、前記エレベーターを遠隔操作可能な遠隔監視施設とを備え、
    前記乗りかごを最上階からさらに上方位置まで突き上げ運転させて前記制動装置の分解作業を実施可能とするエレベーター保守点検システムであって、
    前記制動装置の分解作業を行う保守作業員が所持し作業の進捗状況を送信可能な保守端末と、
    前記保守作業員に装着されたウェアラブルカメラとを備え、
    前記遠隔監視施設は、前記保守端末から送信された作業の進捗状況と、前記ウェアラブルカメラで撮影された映像とに基づいて、前記制動装置の分解作業の実施が可能か否か判定する作業判定サーバーと、前記作業判定サーバーで分解作業の実施が可能と判定されたとき前記エレベーターの前記制御装置に、前記突き上げ運転の許可信号を出力する保全支援サーバーとを備えることを特徴とするエレベーター保守点検システム。
  2. 請求項1に記載のエレベーター保守点検システムであって、
    前記作業判定サーバーは、前記保守端末から送信された作業の進捗状況と、前記ウェアラブルカメラで撮影された映像とに基づいて、前記突き上げ運転された前記乗りかごを最上階まで下降させる突き上げ復帰運転が可能か否か判定する処理を行い、前記保全支援サーバーは、前記作業判定サーバーで前記突き上げ復帰運転が可能と判定されたとき前記突き上げ復帰運転の許可信号を出力する処理を行うことを特徴とするエレベーター保守点検システム。
  3. 請求項2に記載のエレベーター保守点検システムであって、
    前記ウェアラブルカメラは、前記保守作業員が被るヘルメットに装着されていることを特徴とするエレベーター保守点検システム。
  4. 請求項2に記載のエレベーター保守点検システムであって、
    前記ウェアラブルカメラは、前記保守作業員の胸部分に装着されていることを特徴とするエレベーター保守点検システム。
  5. 請求項2に記載のエレベーター保守点検システムであって、
    前記エレベーターは、機械室レスエレベーターから成り、前記制動装置を有する前記駆動装置は、前記乗りかごが昇降する昇降路のピット内に配置されていることを特徴とするエレベーター保守点検システム。
  6. 請求項2に記載のエレベーター保守点検システムであって、
    前記制動装置の分解作業は、前記制動装置を分解して清掃する分解清掃作業から成ることを特徴とするエレベーター保守点検システム。
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