JP2017215570A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光源ユニットの大型化を抑えつつ、光損失が小さい光源装置を提供する。【解決手段】本発明の光源装置は、第1の発光素子を含む第1の光源ユニットと、第2の発光素子と第3の発光素子とを含む第2の光源ユニットと、第1の光ビーム変換光学系と、光線合成部と、を備える。第1,第2,第3の発光素子はそれぞれ第1,第2,第3の光ビームを射出する。光線合成部は、第1,第2,第3の光ビームがそれぞれ入射する第1,第2,第3の領域を有する。第1,第2,第3の光ビームの一つを特定光ビームとし、第2,第3の領域が並ぶ方向を第3の方向としたとき、第1の光ビーム変換光学系は、特定光ビームが光線合成部に入射したときの特定光ビームの第3の方向の寸法を、特定光ビームが第1の光ビーム変換光学系から射出したときの特定光ビームの第3の方向の寸法よりも小さくするように、特定光ビームを変換する。【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
例えばプロジェクターに用いる光源装置として、レーザー素子を利用した光源装置が提案されている。下記の特許文献1には、複数のレーザー素子を備えた2つのレーザーアレイと、2つのレーザーアレイから射出された光束を合成する光合成素子と、各レーザー素子から射出された光ビームを平行化するコリメーターレンズと、を備えた光源装置が開示されている。この光源装置において、光合成素子は、基板と、基板の一面において一方向に延在し、互いに間隔を空けて設けられた複数の反射膜と、を備える。一方のレーザーアレイから射出された光束が光合成素子の反射膜で反射し、他方のレーザーアレイから射出された光束が光合成素子の反射膜間のスペースを透過することにより、2つの光束が合成される。
米国特許出願公開第2004/0252744号明細書
上記の光合成素子では、複数の光ビームが並ぶ方向において、反射膜の寸法およびスペースの寸法は、光ビームの径以上であることが望ましい。その理由は、光ビームの径が反射膜の寸法およびスペースの寸法よりも大きい場合、光ビームの損失が生じるからである。すなわち、光ビームの径が反射膜の寸法よりも大きい場合、反射膜で反射されるべき光の一部はスペースを透過し、合成光束の射出方向に進まない。また、光ビームの径がスペースの寸法よりも大きい場合、スペースを透過すべき光の一部は反射膜で反射され、合成光束の射出方向に進まない。
ところが、反射膜の寸法およびスペースの寸法を大きくするには、レーザー素子の配列ピッチを大きくする必要がある。そのため、光の損失を低減しようとして反射膜の寸法およびスペースの寸法を大きくすると、レーザー素子の配列ピッチが大きくなり、レーザーアレイが大型化する、という問題がある。原理的には、コリメーターレンズをレーザー素子に充分近付けることによってビーム径を小さくすれば、光の損失を低減することができる。ところが、コリメーターレンズをレーザー素子に近付ける程、コリメーターレンズの焦点距離を短くしなければならない。焦点距離が短いほど、レーザー素子の位置ずれの影響を受けやすいという問題がある。そのため、コリメーターレンズをレーザー素子に充分近付けて配置することは難しい。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、複数の発光素子を含む光源ユニットの大型化を抑えつつ、光の損失が小さい光源装置を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、上記の光源装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、第1の光ビームを射出する第1の発光素子を含み、前記第1の光ビームを含む第1の光線束を第1の方向に射出する第1の光源ユニットと、第2の光ビームを射出する第2の発光素子と第3の光ビームを射出する第3の発光素子とを含み、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとを含む第2の光線束を前記第1の方向と交差する第2の方向に射出する第2の光源ユニットと、前記第1の光ビーム、前記第2の光ビーム、および前記第3の光ビームのうちの一つを特定光ビームとしたとき、前記特定光ビームの寸法を変化させる第1の光ビーム変換光学系と、前記第1の光ビーム変換光学系の下段に設けられ、前記第1の光線束と前記第2の光線束とのうちのいずれか一方の光線束を反射させることにより、前記第1の光線束と前記第2の光線束とを含む合成光線束を生成する光線合成部と、を備える。前記光線合成部は、前記第2の光ビームが入射する第2の領域と、前記第3の光ビームが入射する第3の領域と、前記第2の領域と前記第3の領域との間に位置し、前記第1の光ビームが入射する第1の領域と、を有する。前記第2の領域と前記第3の領域とが並んでいる方向を第3の方向としたとき、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームが前記光線合成部に入射したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法を、前記特定光ビームが前記第1の光ビーム変換光学系から射出したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法よりも小さくするように、前記特定光ビームを変換する。
本明細書において、第1の光ビーム、第2の光ビーム、および第3の光ビームのうちの一つを特定光ビームとする。本発明の一つの態様の光源装置は上記の第1の光ビーム変換光学系を備えているため、特定光ビームの第3の方向の寸法が、第1の光ビーム変換光学系から射出した時点よりも光線合成部に入射した時点で小さくなる。そのため、第2の発光素子と第3の発光素子とのピッチが小さい場合でも、第1の光線束と第2の光線束とを光線合成部で合成するときの特定光ビームの損失を低減することができる。これにより、少なくとも第2の光源ユニットの大型化を抑えつつ、光の損失が小さい光源装置を実現することができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第3の方向は、前記第1の方向と前記第2の方向とに垂直な方向から見た平面視において、前記第1の方向と前記第2の方向との間の方向であり、前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とは、前記第1の方向において互いに異なる位置に配置されており、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームを、前記平面視において収束する収束光ビームに変換して射出し、前記平面視において、前記合成光線束において、前記第1の光ビームは、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとの間に位置していてもよい。
この構成によれば、第1の光線束の射出方向と第2の光線束の射出方向との間の方向に第2の領域と第3の領域とが並べられた光線合成部を備えた光源装置を提供することができ、幅が小さい合成光線束を得ることができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記合成光線束の光路中に設けられ、前記特定光ビームを前記平面視において平行化する第2の光ビーム変換光学系をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第2の光ビーム変換光学系により、前記平面視において特定光ビームを平行化することができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光ビーム、前記第2の光ビーム、および前記第3の光ビームの各々は、前記特定光ビームに相当し、前記第1の光ビーム、前記第2の光ビーム、および前記第3の光ビームが前記第2の光ビーム変換光学系に入射するとき、前記平面視において、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとが並んでいる方向における前記第1の光ビームの寸法が前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとの間の間隔よりも小さくてもよい。
上記の構成によれば、第1の光ビーム、第2の光ビーム、および第3の光ビームの各々が第2の光ビーム変換光学系における各光ビームに対応した領域に入射する。これにより、特定光ビームを良好に平行化することができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光源ユニットは、前記第1の発光素子を含むとともに前記第2の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、前記第2の光源ユニットは、前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とを含むとともに前記第1の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、前記光線合成部は、複数の反射領域と複数の光透過領域とを備え、前記複数の反射領域と前記複数の光透過領域とは、前記平面視において交互に配置されていてもよい。
この構成によれば、光線合成部は、複数の反射領域と複数の光透過領域とを用いて、複数の発光素子を備えた第1の光源ユニットからの第1の光線束と、複数の発光素子を備えた第2の光源ユニットからの第2の光線束と、を容易に合成できる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記第1の光源ユニットから射出された複数の光ビームの各々に対応した複数の第1レンズを備えた第1のレンズアレイと、前記第2の光源ユニットから射出された複数の光ビームの各々に対応した複数の第2レンズを備えた第2のレンズアレイと、を備え、前記第2の光ビーム変換光学系は、複数のコリメーターレンズを備えたコリメーターレンズアレイを備え、前記平面視において、前記複数のコリメーターレンズのピッチは、前記第1の光源ユニットから射出された前記複数の光ビームのピッチの1/2であってもよい。
この構成によれば、第1の光源ユニットから射出された複数の光ビームの各々が第1のレンズアレイにより平面視において収束する収束光ビームに変換され、第2の光源ユニットから射出された複数の光ビームの各々が第2のレンズアレイにより平面視において収束する収束光ビームに変換される。これにより、第1の光源ユニットおよび第2の光源ユニットの大型化を抑えつつ、光の損失が小さい光源装置を実現することができる。また、複数の光ビームの各々が当該光ビームに対応したコリメーターレンズに入射するため、小さい損失で平行光を得ることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光源ユニットが備える前記複数の発光素子の各々は、前記第2の方向と交差する短手方向を有する光射出領域を備えたレーザーダイオードで構成され、前記第2の光源ユニットが備える前記複数の発光素子の各々は、前記第1の方向と交差する短手方向を有する光射出領域を備えたレーザーダイオードで構成されていてもよい。
この構成によれば、光ビーム変換光学系は、各発光素子から射出された光ビームを、当該光ビームの拡がり角の相対的に小さい方向に収束する収束光ビームに変換して射出する。そのため、屈折力が小さい光ビーム変換光学系を用いることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームを、前記平面視において収束させるとともに、前記第1の方向と前記第2の方向とを含む面と直交する面内においては平行化してもよい。
この構成によれば、第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームを、第1の方向と第2の方向とを含む面と直交する面内においては平行化された収束光ビームに変換することができる。そのため、第1の方向と第2の方向とに垂直な方向における光線合成部の寸法を小さくすることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第3の方向は、前記第1の方向および前記第2の方向と直交しており、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とは、前記第3の方向において互いに異なる位置に配置されており、前記第1の方向から見たとき、前記合成光線束において、前記第1の光ビームは、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとの間に位置していてもよい。
この構成によれば、第1の光線束の射出方向および第2の光線束の射出方向と直交する方向に第2の領域と第3の領域とが並べられた光線合成部を備えた光源装置を提供することができ、幅が小さい合成光線束を得ることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光源ユニットは、前記第1の発光素子を含むとともに前記第3の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、前記第2の光源ユニットは、前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とを含むとともに前記第3の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、前記第1の光源ユニットの前記複数の発光素子と前記第2の光源ユニットの前記複数の発光素子とからの複数の光ビーム各々は、前記特定光ビームに相当し、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームが前記光線合成部に入射したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法を、前記特定光ビームが前記第1の光ビーム変換光学系から射出したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法よりも小さくするように、前記特定光ビームを変換してもよい。
この構成によれば、光源装置の第3の方向の寸法を小さくすることができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記合成光線束の光路中に設けられた第2の光ビーム変換光学系をさらに備えていてもよく、前記第2の光ビーム変換光学系は、前記第1の方向もしくは前記第2の方向から見たとき、前記特定光ビームを平行光として射出してもよい。
この構成によれば、光線合成部に入射する前に収束され、光線合成部から射出された後に発散する光を第2の光ビーム変換光学系によって平行光とすることができる。これにより、第2の光ビーム変換光学系よりも後段の光学系における光の損失を抑えることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第2の光源ユニットが備える前記複数の発光素子は、前記第3の方向に配列された複数の光源列をなすように設けられており、前記複数の光源列のうち、前記第2の発光素子を含む光源列は、前記第1の方向において前記第2の発光素子とは異なる位置に配置されて第4の光ビームを射出する第4の発光素子を含んでいてもよい。この場合、前記光線合成部は、前記第4の光ビームが入射する第4の領域を有する。さらに前記光線合成部は、前記第1の光ビーム変換光学系と前記第2の光ビーム変換光学系との間の前記第2の光ビームの光路中で前記第2の光ビームの前記第3の方向の寸法が最も小さい位置において前記第2の光ビームを受光し、かつ、前記第1の光ビーム変換光学系と前記第2の光ビーム変換光学系との間の前記第4の光ビームの光路中で前記第4の光ビームの前記第3の方向の寸法が最も小さい位置において前記第4の光ビームを受光するように設けられていてもよい。
この構成によれば、第2の光ビームおよび第4の光ビームは、第3の方向の各々の寸法が最も小さい位置において光線合成部に入射するため、光線合成部による光の損失を抑えることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第2の方向に沿った前記第2の発光素子と前記光線合成部との距離は、前記第2の方向に沿った前記第4の発光素子と前記光線合成部との距離と等しくてもよい。
この構成によれば、第1の光ビーム変換光学系の設計が容易である。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームが入射するアナモフィックレンズを備えていてもよい。
この構成によれば、第1の光ビーム変換光学系の構成を簡略化できるとともに、特定光ビームを特定の方向に収束させることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記第3の方向と垂直な面における前記特定光ビームの拡がり角は、前記特定光ビームの主光線と前記第3の方向とを含む面における前記特定光ビームの拡がり角よりも大きく、前記特定光ビームは、前記アナモフィックレンズの前記第3の方向と垂直な面における焦点位置から射出され、前記第3の方向から見たとき、前記アナモフィックレンズは前記特定光ビームを平行化してもよい。
この構成によれば、特定光ビームの拡がり角が相対的に小さい方向において特定光ビームの第3の方向の寸法を小さくするため、特定光ビームの第3の方向の寸法を小さくしやすく、光の損失を確実に抑えることができる。
本発明の一つの態様の光源装置は、前記合成光線束の少なくとも一部を蛍光に変換する蛍光体層をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、光源装置が射出する光の色を調整することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備える。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置を備えているため、光利用効率に優れた小型のプロジェクターを実現することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の照明装置の平面図である。 図2の要部の拡大図である。 発光素子および光ビーム変換光学系の側面図である。 発光素子の斜視図である。 光線合成部を図2の矢印D方向から見た正面図である。 第1実施形態の変形例の照明装置の平面図である。 図7の要部の拡大図である。 第2実施形態の照明装置の平面図である。 発光素子および光ビーム変換光学系の側面図である。 第3実施形態の第1光源装置の要部の平面図である。 第4実施形態の光源装置の斜視図である。 光源装置の平面図である。 光源装置を第2の方向から見た側面図である。 光源装置を第1の方向から見た側面図である。 光線合成部の第1の例を示す正面図である。 光線合成部の第2の例を示す正面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態に係るプロジェクターについて、図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、スクリーン上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクターは、赤色光、緑色光、青色光の各色光に対応した3つの液晶光変調装置を備えている。プロジェクターは、照明装置の光源として、レーザーダイオードを備えている。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す概略図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、色合成光学系5と、投射光学系6と、を備えている。
本実施形態において、照明装置2は、照明光として白色光Wを色分離光学系3に向けて射出する。
色分離光学系3は、白色光Wを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aおよび第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8aと、第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過するとともに、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)を反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置され、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置され、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bにより光変調装置4Gに向けて反射される。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側にはそれぞれ偏光板(図示せず)が配置されている。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。
色合成光学系5は、赤色光LR,緑色光LG,および青色光LBに対応した各画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。色合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、色合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。
(照明装置)
次に、上記照明装置2の構成について説明する。
図2は、照明装置2の概略構成を示す図である。
図2に示すように、照明装置2は、第1光源装置11と、第2光源装置12と、均一化照明光学系13と、を備えている。
第1実施形態の第1光源装置11は、特許請求の範囲の光源装置に相当する。
以下、図面において、XYZ直交座標系を用いて説明することもある。
図2において、照明装置2における照明光軸100axと平行な方向がX軸方向である。第1光源装置11の光軸ax1と平行な方向がY軸方向である。X軸方向およびY軸方向にそれぞれ直交する方向がZ軸方向である。
図2に示すように、第1光源装置11は、第1の光源ユニット15と、第2の光源ユニット16と、第1光ビーム変換光学系17と、光線合成部18と、第1コリメート光学系70と、ダイクロイックミラー80と、第1集光光学系90と、回転蛍光板30と、を備える。また、第1光ビーム変換光学系17は、第1の光源ユニット15に対応した第1のレンズアレイ21と、第2の光源ユニット16に対応した第2のレンズアレイ22と、を備える。
本実施形態の第1コリメート光学系70は、特許請求の範囲の第2の光ビーム変換光学系に対応する。
第1の光源ユニット15および第2の光源ユニット16は、複数の発光素子25を備えている。発光素子25は、レーザーダイオードから構成されている。発光素子25は、例えば発光強度のピーク波長が445nmの青色の光ビームLを射出する。
第1の光源ユニット15の発光素子25は第1の発光素子25aを含み、X軸方向(第2の方向)に並んでいる。第1の発光素子25aから射出された光ビームLを第1の光ビームL1と称する。第1の光源ユニット15は、第1の光ビームL1を含む複数の光ビームLからなる第1の光線束LT1をY軸方向(第1の方向)に射出する。
第2の光源ユニット16の発光素子25はY軸方向において互いに異なる位置に配置された第2の発光素子25bと第3の発光素子25cとを含み、Y軸方向(第1の方向)に並んでいる。第2の発光素子25bから射出された光ビームLを第2の光ビームL2と称し、第3の発光素子25cから射出された光ビームLを第3の光ビームL3と称する。第2の光源ユニット16は、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3とを含む複数の光ビームLからなる第2の光線束LT2をX軸方向(第2の方向)に射出する。
第2の発光素子25bと第3の発光素子25cとしては、第2の光源ユニット16の4個の発光素子25のうち互いに隣り合った2つの発光素子25が選択される。本実施形態においては、図2の左から2番目に位置する発光素子25を第2の発光素子25bとし、左から3番目に位置する発光素子25を第3の発光素子25cとする。また、第1の発光素子25aとしては、Z軸方向から見たとき、光線合成部18への入射位置が第2の光ビームL2の入射位置と第3の光ビームL3の入射位置との間となる光ビームLを射出する発光素子25が選択される。したがって、本実施形態においては、第1の発光素子25aとしては、第1の光源ユニット15の4個の発光素子25のうち上から2番目に位置する発光素子25が選択される。
図5は、発光素子25の斜視図である。
図5に示すように、発光素子25は、光ビームLを射出する光射出領域251を有する。光射出領域251の平面形状は、光ビームLの主光線Lcの方向から見て、長手方向W1と短手方向W2とを有する略矩形状である。
本実施形態において、光射出領域251の長手方向W1の幅は、例えば40μmである。光射出領域251の短手方向W2の幅は、例えば1μmである。ただし、光射出領域251の形状および寸法は、これに限定されない。第1の光源ユニット15の発光素子25において、光射出領域251の長手方向W1はX軸方向(第2の方向)と一致し、光射出領域251の短手方向W2はX軸方向と交差するZ軸方向と一致する。第2の光源ユニット16の発光素子25において、光射出領域251の長手方向W1はY軸方向(第1の方向)と一致し、光射出領域251の短手方向W2はY軸方向と交差するZ軸方向と一致する。
発光素子25から射出された光ビームLは、光射出領域251の長手方向W1と平行な偏光方向を有する直線偏光からなる。光射出領域251の短手方向W2における光ビームLの拡がり角は、光射出領域251の長手方向W1における光ビームLの拡がり角よりも大きい。これにより、光ビームLの断面形状LSは、Z軸方向(短手方向W2)を長軸方向とした楕円形状となる。
図4は、第1の光源ユニット15の発光素子および光ビーム変換光学系をX軸方向から見た側面図である。なお、第2の光源ユニット16の構成も第1の光源ユニット15の構成と同様であるため、ここでは第1の光源ユニット15の構成のみを図示する。
第1のレンズアレイ21は、第1の光源ユニット15から射出された複数の光ビームLの各々に対応した複数の第1レンズ41を備えている。複数の第1レンズ41は、X軸方向に並んでいる。第1レンズ41は、アナモフィックレンズで構成されている。図2に示すように、第1レンズ41は、入射した光ビームLを、複数の第1レンズ41の配列方向(X軸方向)と光ビームLの主光線の方向(Y軸方向)とに平行な面(XY平面)内において収束させる。また、図4に示すように、第1レンズ41は、入射した光ビームLを、XY平面と直交する面(YZ平面)内において平行化する。
第2のレンズアレイ22は、第2の光源ユニット16から射出された複数の光ビームLの各々に対応した複数の第2レンズ42を備えている。複数の第2レンズ42は、Y軸方向に並んでいる。第2レンズ42は、アナモフィックレンズで構成されている。第2レンズ42は、入射した光ビームLを、複数の第2レンズ42の配列方向(Y軸方向)と光ビームLの主光線の方向(X軸方向)とに平行な面(XY平面)内において収束させる。また、第2レンズ42は、入射した光ビームLを、XY平面と直交する面(XZ平面)内において平行化する。
図6は、光線合成部18を図2の矢印Dの方向から見た正面図である。矢印Dの方向は、光線合成部18の面法線方向である。図2には、光線合成部18に入射する光ビームLを模式的に示した。
図6に示すように、光線合成部18は、光透過性を有する基板44と、複数の反射部材45と、を備える。複数の反射部材45は、基板44の一面上に所定の間隔をおいて設けられている。反射部材45は、例えば金属膜、誘電体多層膜等からなる反射膜で構成される。基板44の一面のうち、反射部材45が設けられた領域が反射領域18rであり、反射部材45が設けられていない領域が光透過領域18tである。すなわち、光線合成部18は、複数の反射領域18rと、複数の光透過領域18tと、を備える。Z軸方向から見た平面視において、反射領域18rと光透過領域18tとは、交互に配置されている。本明細書において、Z軸方向から見た平面視のことを単に平面視と称する。
図2に示すように、光線合成部18は、第1の光源ユニット15から射出された第1の光線束LT1の中心軸LT1cと、第2の光源ユニット16から射出された第2の光線束LT2の中心軸LT2cと、のそれぞれに対して45°の角度をなすように配置されている。すなわち、光線合成部は、X軸とY軸とのそれぞれに対して45°の角度をなすように配置されている。
図6に示すように、光線合成部18を基板44の面法線方向から見たとき、反射領域18rおよび光透過領域18tの形状は、Z軸方向を長手方向とし、XY面内においてX軸およびY軸と45°の角度をなす方向を短手方向とする長方形状である。第1の光源ユニット15と光線合成部18とは、第1の光源ユニット15の各発光素子25から射出された各光ビームLがそれぞれ対応する光透過領域18tに入射するように配置されている。第2の光源ユニット16と光線合成部18とは、第2の光源ユニット16の各発光素子25から射出された各光ビームLがそれぞれ対応する反射領域18rに入射するように配置されている。光線合成部18は、第1の光線束LT1を透過させ、第2の光線束LT2を反射させることにより、第1の光線束LT1と第2の光線束LT2とを含む合成光線束LT3を生成する。
ここで、第1光ビーム変換光学系17による光ビームLの収束について、さらに詳しく説明する。
図3は、図2の要部の拡大図である。
光線合成部18において、第2の光ビームL2が入射する反射領域18rを第2の領域18r2とし、第3の光ビームL3が入射する反射領域18rを第3の領域18r3とする。また、第2の領域18r2と第3の領域18r3との間に位置し、第1の光ビームL1が入射する光透過領域18tを第1の領域18t1とする。さらに、第2の領域18r2と第3の領域18r3とが並んでいる方向を第3の方向Qとする。このとき、第3の方向Qは、X軸方向(第2の方向)およびY軸方向(第1の方向)のそれぞれに対して45°の角度をなす。
本実施形態では、第1の光ビームL1、第2の光ビームL2、および第3の光ビームL3は、いずれも特定光ビームに相当している。
図3に示すように、第1レンズ41は第1の光ビームL1を、平面視において収束する収束光ビームに変換する。よって、光線合成部18に入射した際の第1の光ビームL1のX軸方向の径は、第1光ビーム変換光学系17から射出された際の当該第1の光ビームL1のX軸方向の径よりも小さくなる。言い換えれば、第1レンズ41は、第1の光ビームL1が光線合成部18に入射したときの第1の光ビームL1の第3の方向Qの寸法w1bを、第1の光ビームL1が第1の光ビーム変換光学系17から射出したときの第1の光ビームL1の第3の方向Qの寸法w1aよりも小さくするように、第1の光ビームL1を平面視において収束する収束光ビームに変換して射出する。以下、収束光ビームは少なくとも平面視において収束する光ビームを意味する。
第2レンズ42は、第2の光ビームL2を収束光ビームに変換する。よって、光線合成部18に入射した際の第2の光ビームL2のY軸方向の径は、第1光ビーム変換光学系17から射出された際の当該第2の光ビームL2のY軸方向の径よりも小さくなる。言い換えれば、第2レンズ42は、第2の光ビームL2が光線合成部18に入射したときの第2の光ビームL2の第3の方向Qの寸法w2bを、第2の光ビームL2が第1の光ビーム変換光学系17から射出したときの第2の光ビームL2の第3の方向Qの寸法w2aよりも小さくするように、第2の光ビームL2を収束光ビームに変換して射出する。
第3の光ビームL3は、第2の光ビームL2と同様に、第2レンズ42によって収束光ビームに変換される。
このように、第1の光ビーム変換光学系17は、特定光ビームが光線合成部18に入射したときの特定光ビームの第3の方向Qの寸法を、特定光ビームが第1の光ビーム変換光学系17から射出したときの特定光ビームの第3の方向Qの寸法よりも小さくするように、特定光ビームを収束光ビームに変換して射出する。
図2に示すように、第1コリメート光学系70は、光線合成部18の下段に設けられている。第1コリメート光学系70は、第1光ビーム変換光学系17から射出された特定光ビームを、平面視において平行化する。第1コリメート光学系70は、複数のコリメーターレンズ47を備えたコリメーターレンズアレイを備える。平面視において、複数のコリメーターレンズ47のピッチP1は、第1の光源ユニット15から射出された複数の光ビームLのピッチP2の1/2である。
第1の光ビームL1、第2の光ビームL2、および第3の光ビームL3のそれぞれが第1コリメート光学系70に入射するとき、平面視において、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3とが並んでいる方向(X軸方向)における第1の光ビームL1の寸法は、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3との間の間隔よりも小さい。
回転蛍光板30は、モーター31により回転可能な基板32上に環状の蛍光体層33を備える。基板32は、例えば、アルミニウム、銅等の放熱性に優れた金属板から構成されている。
蛍光体層33は、青色の励起光Eによって励起され、赤色光および緑色光を含む蛍光光Yを射出する。蛍光体層33は、例えばYAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する。
誘電体多層膜34は、蛍光体層33と基板32との間に設けられている。誘電体多層膜34は、入射した蛍光光Yの大部分を基板32とは反対側に向けて反射する。つまり、回転蛍光板30は、励起光Eが入射する側と同じ側に向けて蛍光光Yを射出する。
第1コリメート光学系70からは、第1の光線束LT1と第2の光線束LT2とからなる合成光線束LT3が射出される。合成光線束LT3はダイクロイックミラー80に入射する。合成光線束LT3は、励起光Eを構成する。
本実施形態において、ダイクロイックミラー80は、第1コリメート光学系70から第1集光光学系90までの光路中に、第1光源装置11の光軸ax1および照明装置2の照明光軸100axのそれぞれに対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー80は、励起光Eを第1集光光学系90に向けて反射する。
第1集光光学系90は、励起光Eを回転蛍光板30の蛍光体層33に向かって集光させるとともに、回転蛍光板30から射出された蛍光光Yを略平行化する。第1集光光学系90は、第1凸レンズ92と、第2凸レンズ94と、を備える。
第2光源装置12は、第2光源710と、第2集光光学系760と、散乱板732と、第2コリメート光学系770と、を備える。
第2光源710は、複数の発光素子711を備える。複数の発光素子711は、それぞれレーザーダイオードから構成されている。発光素子711は、例えば発光強度のピーク波長が445nmの青色の光ビームを射出するが、ピーク波長は445nmに限定されない。
第2集光光学系760は、第1凸レンズ762と、第2凸レンズ764と、を備える。第2集光光学系760は、第2光源710から射出された青色光Bを散乱板732付近に集光する。
散乱板732は、第2光源710から射出された青色光Bを散乱することにより、回転蛍光板30から射出された蛍光光Yの配光分布に類似した配光分布を青色光Bに与える。散乱板732としては、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
第2コリメート光学系770は、第1凸レンズ772と、第2凸レンズ774と、を備える。第2コリメート光学系770は、散乱板732から射出された青色光Bを略平行化する。
第2光源装置12から射出された青色光Bは、ダイクロイックミラー80で反射され、回転蛍光板30から射出されてダイクロイックミラー80を透過した蛍光光Yと合成され、白色光Wとなる。白色光Wは、均一化照明光学系13に入射する。
均一化照明光学系13は、第1レンズアレイ125と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備える。
第1レンズアレイ125は、ダイクロイックミラー80から射出された白色光Wを複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズ125aを有する。複数の第1小レンズ125aは、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ125の複数の第1小レンズ125aに対応する複数の第2小レンズ132を備える。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ125の各第1小レンズ125aの像を光変調装置4R,4G,4Bの画像形成領域の近傍に結像させる。複数の第2小レンズ132は、照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、白色光Wの偏光方向を揃える。偏光変換素子140は、例えば偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。偏光変換素子140は、非偏光である蛍光光Yを直線偏光に変換する。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140から射出された各部分光束を集光して光変調装置4R、光変調装置4G、光変調装置4Bの画像形成領域の近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ125、第2レンズアレイ130、および重畳レンズ150は、画像形成領域上での白色光Wの面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
従来の光源装置においては、コリメーターレンズにより平行化された光が光線合成部に入射するため、光線合成部に入射した際の光ビームの径は、コリメーターレンズから射出された際の光ビームの径と略同じである。そのため、光源装置を小型化するために複数の発光素子の配列ピッチを小さくすると、光線合成部において光のけられが生じ、損失が生じるという問題があった。
これに対して、本実施形態の第1光源装置11は、第1のレンズアレイ21と第2のレンズアレイ22とを有する第1光ビーム変換光学系17を備えている。第1の光源ユニット15から射出された複数の光ビームLの各々は、第1のレンズアレイ21によってXY平面内において収束させられる。また、第2の光源ユニット16から射出された複数の光ビームLの各々は、第2のレンズアレイ22によってXY平面内において収束させられる。前述したように、光線合成部18に入射した際の第1の光ビームL1のX軸方向の径は、第1光ビーム変換光学系17から射出された際の第1の光ビームL1のX軸方向の径よりも小さくなる。また、光線合成部18に入射した際の第2の光ビームL2のY軸方向の径は、第1光ビーム変換光学系17から射出された際の第2の光ビームL2のY軸方向の径よりも小さくなる。
そのため、複数の発光素子25の配列ピッチを小さくしても、光のけられが生じにくく、光の損失を低減することができる。また、複数の発光素子25の配列ピッチを小さくすることによって、第1の光源ユニット15、第2の光源ユニット16、および光線合成部18を小さくできるため、第1光源装置11の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の第1光源装置11では、第1の光源ユニット15からの第1の光線束LT1と第2の光源ユニット16からの第2の光線束LT2とを合成するため、第1光源装置11の高輝度化を図ることができる。また、光線合成部18に偏光分離素子を利用しないため、第1の光線束LT1の偏光方向と第2の光線束LT2の偏光方向とを互いに一致させることができる。そのため、第1光源装置11の後段の光学系において、偏光方向の違いによる明るさの違い、色付きの違い等の光学特性への影響を低減することができる。
また、本実施形態の第1光源装置11が備えている第1コリメート光学系70は、収束光ビームに変換された特定光ビームを平行光に変換することができる。
また、本実施形態の第1光源装置11において、第1の光ビームL1、第2の光ビームL2、および第3の光ビームL3が第1コリメート光学系70に入射するとき、平面視において、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3とが並んでいる方向における第1の光ビームL1の寸法は、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3との間の間隔よりも小さくなっている。これにより、各光ビームが当該光ビームに対応したコリメーターレンズ47に入射するため、光利用効率の低下を低減することができる。
また、本実施形態の第1光源装置11において、第1の光源ユニット15は、X軸方向に配列された複数の発光素子25を備え、第2の光源ユニット16は、Y軸方向に配列された複数の発光素子25を備え、光線合成部18は、平面視において、複数の反射領域18rと複数の光透過領域18tとが交互に配置されている。これにより、光線合成部18は、第1の光線束LT1と第2の光線束LT2とを容易に合成できる。
また、本実施形態の第1光源装置11において、第1の光源ユニット15が備える複数の発光素子25の各々は、X軸方向と交差する短手方向を有する光射出領域251を備えたレーザーダイオードで構成され、第2の光源ユニット16が備える複数の発光素子25の各々は、Y軸方向と交差する短手方向を有する光射出領域251を備えたレーザーダイオードで構成されている。そのため、各発光素子25から射出された光ビームLの断面の長手方向は、反射領域18rもしくは光透過領域18tの長手方向(Z軸方向)と一致する。各発光素子25から射出された光ビームLの断面の短手方向は、反射領域18rもしくは光透過領域18tの短手方向と一致する。言い換えれば、光ビームLの断面の短手方向は、XY平面と平行である。これにより、光ビームLの断面の短手方向が反射領域18rもしくは光透過領域18tの長手方向と一致する場合と比較して、屈折力が小さい第1光ビーム変換光学系17を用いることができる。
また、本実施形態の第1光源装置11において、第1光ビーム変換光学系17は、Z軸方向においては光を平行化するアナモフィックレンズで構成されている。これにより、光線合成部18のZ軸方向における寸法を小さくすることができる。
(第1実施形態の変形例)
以下、第1実施形態の変形例について、図7および図8を用いて説明する。
本変形例の照明装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、第1光源装置の第1の光源ユニットの構成が第1実施形態と異なる。そのため、第1光源装置全体の説明は省略し、第1の光源ユニットについてのみ説明する。
図7は、第1実施形態の変形例の照明装置の平面図である。図8は、図7の要部の拡大図である。
図7および図8において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本変形例の第1光源装置51において、第1の光源ユニット52は、第1の光ビームL1を射出する第1の発光素子25aを含む複数の発光素子25と、複数のミラー53と、を備える。複数のミラー53の各々は、複数の発光素子25から射出された複数の光ビームLの各々の光路上に設けられている。各ミラー53は、各発光素子25から射出された各光ビームLの光路を90°折り曲げ、各光ビームLを光線合成部18に導く。
本変形例において、第1の光源ユニット52を構成する複数の発光素子25は、第2の光源ユニット16を構成する複数の発光素子25に隣り合う位置に設けられている。第1の光源ユニット52および第2の光源ユニット16を構成する全ての発光素子25は、光ビームLを第2の方向(X軸方向)に向けて射出する。
ミラーは、第1の方向(Y軸方向)および第2の方向(X軸方向)のそれぞれに対して45°の角度をなすように設けられている。そのため、光ビームLは、第1の光源ユニット52の発光素子25から第2の方向(X軸方向)に向けて射出された後、ミラー53で反射して第1の方向(Y軸方向)に向けて進み、光線合成部18に入射する。上記実施形態では、複数の発光素子25から光線合成部18までの光ビームLの光路が直線状に延びていたのに対し、本変形例では、複数の発光素子25から光線合成部18までの光ビームLの光路が90°折れ曲がっている。なお、光ビームLの光路が折れ曲がる角度は必ずしも90°でなくてもよい。
本変形例においても、第1の光ビーム変換光学系17は、特定光ビームが光線合成部18に入射したときの特定光ビームの第3の方向の寸法を、特定光ビームが第1の光ビーム変換光学系17から射出したときの特定光ビームの第3の方向の寸法よりも小さくするように、特定光ビームを収束光ビームに変換する。
ただし、本変形例のように、複数の発光素子25から光線合成部18までの光路が折れ曲がっている場合、第3の方向の寸法を以下のように考える。
図8は、図7における1個の発光素子25aから光線合成部18までの光路の拡大図である。
発光素子25aから射出された光ビームLが折れ曲がっている場合は、図8に示すように、発光素子25aから射出された光ビームLの主光線LCを直線状に延ばした仮想的な配置を考える。仮想的な配置において、第1レンズ41は、第1の光ビームL1が光線合成部18に入射したときの第1の光ビームL1の第3の方向の寸法w1dを、第1の光ビームL1が第1レンズ41から射出したときの第1の光ビームL1の第3の方向の寸法w1cよりも小さくするように、第1の光ビームL1を収束光ビームに変換する。光ビームLが90°以外の角度に折れ曲がっている場合も同様である。
本変形例においても、大型化を抑えつつ、光の損失が小さい第1光源装置51を実現できる、といった第1実施形態の同様の効果が得られる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図9および図10を用いて説明する。
第2実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光ビーム変換光学系の構成が第1実施形態と異なる。そのため、光源装置全体の説明は省略し、光ビーム変換光学系についてのみ説明する。
図9は、第2実施形態の照明装置の平面図である。図10は、発光素子および光ビーム変換光学系の側面図である。
図9および図10において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様、第1光源装置61が特許請求の範囲の光源装置に相当する。
図9に示すように、第1光源装置61が備えている光ビーム変換光学系62は、第1の光源ユニット15に対応した第1のシリンドリカルレンズ63および第1のレンズアレイ64と、第2の光源ユニット16に対応した第2のシリンドリカルレンズ65および第2のレンズアレイ66と、を備える。
第1のシリンドリカルレンズ63は、第1の光源ユニット15を構成する複数の発光素子25に対して共通に設けられている。複数の発光素子25から射出された複数の光ビームLは、第1のシリンドリカルレンズ63に入射する。第1のシリンドリカルレンズ63は、平面視において、曲率を有していない。また、図10に示すように、第1のシリンドリカルレンズ63は、X軸方向から見た側面視において、曲率を有している。第1のシリンドリカルレンズ63は、入射した各光ビームLをYZ平面において平行化する。
図9に示すように、第1のレンズアレイ64は、第1の光源ユニット15から射出された複数の光ビームLの各々に対応した複数の第1シリンドリカルレンズ67を備えている。複数の第1シリンドリカルレンズ67は、X軸方向に並んでいる。第1シリンドリカルレンズ67は、平面視において、曲率を有している。また、図10に示すように、第1シリンドリカルレンズ67は、X軸方向から見た側面視において、曲率を有していない。第1シリンドリカルレンズ67は、入射した光ビームLを複数の第1シリンドリカルレンズ67の配列方向と光ビームLの主光線の方向(Y軸方向)とに平行な面(XY平面)内において収束させる。
図9に示すように、第2のシリンドリカルレンズ65は、第2の光源ユニット16を構成する複数の発光素子25に対して共通に設けられている。複数の発光素子25から射出された複数の光ビームLは、第2のシリンドリカルレンズ65に入射する。第2のシリンドリカルレンズ65は、平面視において、曲率を有していない。第2のシリンドリカルレンズ65は、Y軸方向から見た側面視において、曲率を有している。第2のシリンドリカルレンズ65は、入射した各光ビームLをXZ平面において平行化する。
第2のレンズアレイ66は、第2の光源ユニット16から射出された複数の光ビームLの各々に対応した複数の第2シリンドリカルレンズ68を備えている。複数の第2シリンドリカルレンズ68は、Y軸方向に並んでいる。第2シリンドリカルレンズ68は、平面視において、曲率を有している。また、第2シリンドリカルレンズ68は、Y軸方向から見た側面視において、曲率を有していない。第2シリンドリカルレンズ68は、入射した各光ビームLを、複数の第2シリンドリカルレンズ68の配列方向と光ビームLの主光線の方向(X軸方向)とに平行な面(XY平面)内において収束させる。
その他の構成は第1実施形態と同じである。
第2実施形態においても、大型化を抑えつつ、光の損失が小さい第1光源装置61を実現できる、といった第1実施形態の同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図11を用いて説明する。
図11は、第3実施形態の第1光源装置の要部の平面図である。
第3実施形態の第1光源装置の基本構成は第1実施形態と共通であり、第1コリメート光学系よりも下段側の構成が第1実施形態と異なる。よって、図11では、第1実施形態と共通な部分の図示を省略する。
図11において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図11に示すように、第3実施形態の第1光源装置101は、第1の光源ユニット15と、第2の光源ユニット16と、第1光ビーム変換光学系17と、第1光線合成部18と、第1コリメート光学系70と、第3の光源ユニット102と、第4の光源ユニット103と、第3光ビーム変換光学系104と、第2光線合成部105と、第2コリメート光学系106と、位相差板107と、偏光分離素子108と、を備える。第1光ビーム変換光学系17は、第1のレンズアレイ21と、第2のレンズアレイ22と、を備える。第3光ビーム変換光学系104は、第3のレンズアレイ111と、第4のレンズアレイ112と、を備える。
すなわち、第3実施形態の第1光源装置101は、第1実施形態の第1光源装置11における第1の光源ユニット15、第2の光源ユニット16、光ビーム変換光学系17、および光線合成部18と同じ構成の光源部を2組備える。したがって、第1の光源ユニット15、第2の光源ユニット16、第1光ビーム変換光学系17、および第1光線合成部18からなる第1光源部115と、第3の光源ユニット102、第4の光源ユニット103、第3光ビーム変換光学系104、および第2光線合成部105からなる第2光源部116と、は、各構成要素の配置と光の進行方向とが互いに異なるだけであって、構成は同じである。
第1光源部115においては、光線合成部18が第1の光源ユニット15から射出された第1の光線束LT1を透過させ、第2の光源ユニット16から射出された第2の光線束LT2を反射させることによって、合成光線束LT5を生成する。同様に、第2光源部116においては、第2光線合成部105が第3の光源ユニット102から射出された第1の光線束LT1を反射させ、第4の光源ユニット103から射出された第2の光線束LT2を透過させることによって、合成光線束LT6を生成する。第1光源部115と第2光源部116とは、第1コリメート光学系70から射出される光線束LT5の射出方向と第2コリメート光学系106から射出される光線束LT6の射出方向とが90°の角度をなすように配置されている。
第2光源部116と偏光分離素子108との間に、位相差板107が設けられている。位相差板107は、例えば1/2波長板で構成されている。一方、第1光源部115と偏光分離素子108との間に、位相差板は設けられていない。そのため、各光源ユニットから射出された光ビームLの偏光方向が全て同じであったとしても、第1光源部115から偏光分離素子108に入射する光ビームLの偏光方向と、第2光源部116から位相差板107を経て偏光分離素子108に入射する光ビームLの偏光方向と、は互いに異なる。なお、位相差板107は、第1光源部115と偏光分離素子108との間に設けられ、第2光源部116と偏光分離素子108との間に設けられていなくてもよい。
第3実施形態の場合、各光源ユニットから射出された全ての光ビームLの偏光方向は、偏光分離素子108に対するP偏光である。この場合、光線束LT5は偏光分離素子108に対してP偏光として入射する。一方、光線束LT6は位相差板107を透過するため、偏光分離素子108に対してS偏光として入射する。偏光分離素子108がP偏光の光線束LT5を透過させ、S偏光の光線束LT6を反射させることによって、光線束LT5と光線束LT6が合成される。
第3実施形態においても、大型化を抑えつつ、光の損失が小さい第1光源装置101を実現できる、といった第1実施形態の同様の効果が得られる。また、第3実施形態の第1光源装置101は、第1〜第4の光源ユニットを備えているため、合成光線束の強度を高めることができる。
なお、第1光源部115から射出された光ビームLの偏光方向を第2光源部116から射出された光ビームLの偏光方向と異ならせてもよい。例えば第1光源部115から射出される光ビームLの偏光方向を偏光分離素子108に対するP偏光とし、第2光源部116から射出される光ビームLの偏光方向を偏光分離素子108に対するS偏光としてもよい。第1光源部115と第2光源部116とで射出光線束の偏光方向を異ならせるためには、図11の構成から、例えば第1光源部115、第2光源部116のいずれか一方を射出光線束の中心軸周りに90°回転させた配置とすればよい。この構成によれば、位相差板107が不要となる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図12〜図15を用いて説明する。
第4実施形態の第1光源装置の基本構成は第1実施形態と概略同じであり、ダイクロイックミラー80よりも下段側の構成は第1実施形態と共通である。よって、ダイクロイックミラー80よりも下段側の部材の図示を省略する。
図12は、第4実施形態の第1光源装置の斜視図である。図13は、第1光源装置の平面図である。図14は、第1光源装置を第2の方向(X軸方向)から見た側面図である。図15は、第1光源装置を第1の方向(Y軸方向)から見た側面図である。
図12〜図15において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図12〜図15に示すように、第1光源装置160は、第1の光源ユニット161と、第2の光源ユニット162と、第1光ビーム変換光学系163と、光線合成部164と、第1コリメート光学系165と、ダイクロイックミラー80(図2参照)と、第1集光光学系90(図2参照)と、回転蛍光板30(図2参照)と、を備える。また、第1光ビーム変換光学系163は、第1の光源ユニット161に対応した第1のレンズアレイ166と、第2の光源ユニット162に対応した第2のレンズアレイ167と、を備える。
本実施形態の第1コリメート光学系165は、特許請求の範囲の第2の光ビーム変換光学系に対応する。
図14に示すように、第1の光源ユニット161は、第1の光ビームL1を射出する第1の発光素子25aを含む複数の発光素子25を備える。複数の発光素子25は、Z軸方向に配列された複数の光源列25Fをなすように設けられている。本実施形態において、複数の発光素子25は、Z軸方向に配列された4列の光源列25Fをなしている。各光源列25Fは、3個の発光素子25で構成されている。図13に示すように、一つの光源列25Fを構成する3個の発光素子25は、X軸方向(第2の方向)およびY軸方向(第1の方向)において互いに異なる位置に配置されている。第1の光源ユニット161は、第1の光ビームL1を含む複数の光ビームLからなる第1の光線束LT1をY軸方向(第1の方向)に射出する。なお、後述するように、Z軸方向は第3の方向に相当する。
図15に示すように、第2の光源ユニット162は、第2の光ビームL2を射出する第2の発光素子25bと第3の光ビームL3を射出する第3の発光素子25cとを含む複数の発光素子25を備える。複数の発光素子25は、Z軸方向に配列された複数の光源列25Fをなすように設けられている。本実施形態において、複数の発光素子25は、Z軸方向に配列された4列の光源列25Fをなしている。各光源列25Fは、3個の発光素子25で構成されている。図13に示すように、一つの光源列25Fを構成する3個の発光素子25は、X軸方向(第2の方向)およびY軸方向(第1の方向)において互いに異なる位置に配置されている。第2の光源ユニット162は、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3とを含む複数の光ビームLからなる第2の光線束LT2をX軸方向(第2の方向)に射出する。第1の光源ユニット161および第2の光源ユニット162を構成する複数の発光素子25は、図示しない基板上にそれぞれ実装されている。
図15に示すように、第2の発光素子25bと第3の発光素子25cとしては、第2の光源ユニット162の12個の発光素子25のうち、Z軸方向において互いに隣り合う2つの発光素子25が選択される。本実施形態においては、図15の最上段の光源列25Fの左端に位置する発光素子25を第2の発光素子25bとし、上から2段目の光源列25Fの左端に位置する発光素子25を第3の発光素子25cとする。また、図12に示すように、第1の発光素子25aとしては、光線合成部164において、第2の光ビームL2と第3の光ビームL3との間に位置する光ビームLを射出する発光素子25が選択される。したがって、本実施形態においては、第1の発光素子25aとして、図14に示す第1の光源ユニット161の12個の発光素子25のうち、図14の最上段の光源列の右端に位置する発光素子25が選択される。
また、図15に示すように、第2の光源ユニット162において、第2の発光素子25bを含む光源列25Fのうち、X軸方向(第2の方向)およびY軸方向(第1の方向)において第2の発光素子25bとは異なる位置に配置された発光素子25を第4の発光素子25dとする。第4の発光素子25dは、第4の光ビームL4を射出する。
第1のレンズアレイ166は、第1の光源ユニット161の複数の発光素子25から射出された複数の光ビームLの各々に対応した複数の第1レンズ168を備えている。複数の第1レンズ168は、全てが同一のパワーのアナモフィックレンズで構成されている。図14に示すように、第1レンズ168は、入射した光ビームLを、Z軸方向と光ビームLの主光線の方向(Y軸方向)とに平行な面(YZ平面)内において収束させる。また、図13に示すように、第1レンズ168は、入射した光ビームLを、XY平面内において平行化する。
第2のレンズアレイ167は、第2の光源ユニット162の複数の発光素子25から射出された複数の光ビームLの各々に対応した複数の第2レンズ169を備えている。複数の第2レンズ169は、全てが同一のパワーのアナモフィックレンズで構成されている。図15に示すように、第2レンズ169は、入射した光ビームLを、Z軸方向と光ビームLの主光線の方向(X軸方向)とに平行な面(XZ平面)内において収束させる。また、図13に示すように、第2レンズ169は、入射した光ビームLを、XY平面内において平行化する。
図12に示すように、光線合成部164は、複数の反射領域164rと、複数の光透過領域164tと、を備える。反射領域164rの構成と光透過領域164tの構成とは第1実施形態と同様であるが、反射領域164rおよび光透過領域164tの配置は第1実施形態と異なる。本実施形態では、光線合成部164をZ軸方向と垂直な方向から見たとき、反射領域164rと光透過領域164tとは交互に配置されている。
第2の光ビームL2および第4の光ビームL4が入射する反射領域164rを第2の領域164r2とし、第3の光ビームL3が入射する反射領域164rを第3の領域164r3とする。また、第2の領域164r2と第3の領域164r3との間に位置し、第1の光ビームL1が入射する光透過領域164tを第1の領域164t1とする。さらに、第2の領域164r2と第3の領域164r3とが並んでいる方向を第3の方向とする。本実施例の場合、第3の方向は、X軸方向(第2の方向)およびY軸方向(第1の方向)と直交するZ軸方向である。上述したように、第4の光ビームL4は、第2の光ビームL2が入射する第2の領域164r2に入射する。したがって、本実施形態の第2の領域164r2は、特許請求の範囲の第2の領域に相当し、第4の領域にも相当する。
図14および図15に示すように、第1の光ビーム変換光学系163は、特定光ビームが光線合成部164に入射したときの特定光ビームの第3の方向(Z軸方向)の寸法を、特定光ビームが第1の光ビーム変換光学系163から射出したときの特定光ビームの第3の方向(Z軸方向)の寸法よりも小さくするように、特定光ビームを収束光ビームに変換する。
具体的には、図14に示すように、第1の光ビーム変換光学系163の第1レンズ168は、第1の光ビームL1が光線合成部164に入射したときの第1の光ビームL1の第3の方向(Z軸方向)の寸法w1bを、第1の光ビームL1が第1の光ビーム変換光学系163から射出したときの第1の光ビームL1の第3の方向(Z軸方向)の寸法w1aよりも小さくするように、第1の光ビームL1を収束光ビームに変換する。
また、図15に示すように、第1の光ビーム変換光学系163の第2レンズ169は、第2の光ビームL2が光線合成部164に入射したときの第2の光ビームL2の第3の方向(Z軸方向)の寸法w2bを、第2の光ビームL2が第1の光ビーム変換光学系163から射出したときの第2の光ビームL2の第3の方向(Z軸方向)の寸法w2aよりも小さくするように、第2の光ビームL2を収束光ビームに変換する。第3の光ビームL3は、第2の光ビームL2と同様に収束光ビームに変換される。
第1コリメート光学系165は、光線合成部164の下段に設けられている。第1コリメート光学系165は、合成光線束を構成する複数の光ビームLの各々に対応して設けられた複数のシリンドリカルレンズ170で構成されている。本実施形態の場合、第1の光源ユニット161の12個の発光素子25から射出された12本の光ビームLと、第2の光源ユニット162の12個の発光素子25から射出された12本の光ビームLと、が合成されて合成光線束LT3が形成される。したがって、図14および図15に示すように、第1コリメート光学系165は、24個のシリンドリカルレンズ170で構成されている。
図12および図13に示すように、各シリンドリカルレンズ170は、シリンドリカルレンズ170の母線方向をX軸方向に向けて配置されている。したがって、各シリンドリカルレンズ170は、XY平面においては屈折力を有しておらず、YZ平面において屈折力を有している。第1コリメート光学系165は、Z軸と直交する方向(X軸方向)から見たとき、特定光ビームを平行光として射出する。
図13に示すように、光線合成部164は、X軸方向およびY軸方向のそれぞれに対して45°の角度をなしている。また、第1の光源ユニット161の各光源列25Fを構成する3個の発光素子25は、Y軸方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。これにより、Y軸方向に沿った各発光素子25と光線合成部164との距離は互いに等しい。
同様に、第2の光源ユニット162の各光源列25Fを構成する3個の発光素子25は、X軸方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。これにより、X軸方向に沿った各発光素子25と光線合成部164との距離は互いに等しい。例えば一つの光源列25Fにおいて、X軸方向(第2の方向)に沿った第2の発光素子25bと光線合成部164との距離は、X軸方向(第2の方向)に沿った第4の発光素子25dと光線合成部164との距離と等しい。
上述したように、複数の第1レンズ168の全てが同一のパワーのアナモフィックレンズで構成され、第1の光源ユニット161の各発光素子25と光線合成部164との距離が互いに等しく設定されている。よって、図14に示すように、第1の光源ユニット161の全ての発光素子25から射出された光ビームLを容易に光線合成部164の各光透過領域164tにおいて結像させることができる。ただし、本明細書において、光ビームLがある位置において結像する、ということは、Z軸と垂直な方向から見たとき、光ビームLの第3の方向の寸法がその位置において、第1の光ビーム変換光学系163と第1コリメート光学系165との間の光路中で最も小さい寸法となることを意味する。
同様に、複数の第2レンズ169の全てが同一のパワーのアナモフィックレンズで構成され、第2の光源ユニット162の各発光素子25と光線合成部164との距離が互いに等しく設定されている。よって、図15に示すように、第2の光源ユニット162の全ての発光素子25から射出された光ビームLを容易に光線合成部164の各反射領域164rにおいて結像させることができる。
すなわち、光線合成部164は、第1の光ビーム変換光学系163と第1コリメート光学系165との間の複数の光ビームLの各々の光路中で当該光ビームLの第3の方向(Z軸方向)の寸法が最も小さい位置において当該光ビームLを受光する。例えば、光線合成部164は、第2の光ビームL2が結像する位置において第2の光ビームL2を受光し、かつ、第4の光ビームL4が結像する位置において第4の光ビームL4を受光する。
第3の方向(Z軸方向)と垂直な面における特定光ビームの拡がり角は、特定光ビームの主光線と第3の方向とを含む面における特定光ビームの拡がり角よりも大きい。図13に示すように、各発光素子25は、アナモフィックレンズからなる第1レンズ168および第2レンズ169の第3の方向と垂直な面における焦点位置に配置されている。すなわち、特定光ビームは、アナモフィックレンズの第3の方向と垂直な面における焦点位置から射出される。この構成により、第3の方向から見たとき、アナモフィックレンズは、特定光ビームを平行化する。
第4実施形態においても、大型化を抑えつつ、光の損失が小さい第1光源装置160を実現できる、といった第1実施形態の同様の効果が得られる。
特に本実施形態の場合、光源ユニット161から射出された複数の光ビームLの各々は対応する光透過領域164tにおいて結像し,光源ユニット162から射出された複数の光ビームLの各々は対応する反射領域164rにおいて結像する。これにより、光の損失をより十分に抑えつつ、第1光源装置160のZ軸方向の寸法をより小さくすることができる。
例えば、第1の光源ユニット161において、X軸方向に沿った複数の発光素子25と光線合成部164との距離は互いに等しいため、同一のパワーの複数の第1レンズ168を備えた第1の光ビーム変換光学系163によって、複数の光ビームLの各々が光線合成部164において結像している構成を容易に実現することができる。第2の光源ユニット162についても同様である。
さらに、光線合成部164に入射するときの光ビームLの寸法が各光透過領域164tもしくは各反射領域164rの寸法よりも小さかったとしても、発光素子25の実装位置のばらつきによって、光透過領域164tを通過すべき光ビームLの一部が反射領域で反射したり、反射領域164rで反射すべき光ビームLの一部が光透過領域164tを通過したりして、光の損失が生じる場合がある。この問題に対して、本実施形態の第1光源装置160では、光ビームLの第3の方向の寸法が最も小さくなった位置で光線合成部164に入射するため、発光素子25の実装誤差のマージンを大きくすることができる。
また、第1光源装置160は第1コリメート光学系165を備えているため、光線合成部164に入射する前に収束され、光線合成部164から射出された後に発散する光ビームLは、X軸方向から見たとき、第1コリメート光学系165によって平行化される。これにより、第1コリメート光学系165よりも後段の光学系における光の損失を抑えることができる。
また、第1の光ビーム変換光学系163は複数のアナモフィックレンズで構成されているため、第1の光ビーム変換光学系163の構成を簡略化できるとともに、特定の光ビームLを特定の方向に収束させることができる。また、特定光ビームのZ軸方向の寸法を小さくしやすく、光の損失を確実に抑えることができる。
なお、上記第1〜第4実施形態の第1光源装置には、例えば、以下に示す光線合成部を用いることができる。
図16は、光線合成部の第1の例を示す正面図である。図17は、光線合成部の第2の例を示す正面図である。
図16に示すように、第1の例の光線合成部181は、複数の短冊状ミラー182と、支持部材183と、を備える。複数の短冊状ミラー182の各々は、両端で支持部材183に支持されている。隣り合う短冊状ミラー182は、間隔をおいて配置されている。短冊状ミラー182が設けられた領域が反射領域181rであり、隣り合う短冊状ミラー182間の間隙が光透過領域181tである。
図17に示すように、第2の例の光線合成部191は、透明基板192と、複数の開口部193hが形成された反射膜193と、を備える。反射膜193の開口部193hには反射防止膜194が設けられている。反射膜193が設けられた領域が反射領域191rであり、反射膜193の開口部193hにあたる領域が光透過領域191tである。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
(変形例1)
上記実施形態の光源装置は、第1の光源ユニットの複数の発光素子から射出された全ての光ビームと、第2の光源ユニットの複数の発光素子から射出された全ての光ビームと、を収束光ビームに変換する光ビーム変換光学系を備えていた。この構成に代えて、本発明の光源装置は、第1のレンズアレイ21と第2のレンズアレイ22のうち一方のみを備えた光ビーム変換光学系を備えてもよい。
例えば、光源装置が第1のレンズアレイ21のみを備えている場合、第2のレンズアレイ22に代えて、第2の光源ユニットから射出された複数の光ビーム各々を平行化する光学系を用いればよい。
(変形例2)
光ビーム変換光学系は、一つの光源ユニットの複数の発光素子から射出された複数の光ビームのうち、一部の光ビームのみを収束光ビームに変換してもよい。例えば、第1の発光素子から射出された第1の光ビーム、第2の発光素子から射出された第2の光ビーム、および第3の発光素子から射出された第3の光ビームのうち、第2の光ビームのみを収束光ビームに変換する光ビーム変換光学系を備えていてもよい。この構成によれば、第2の発光素子と第3の発光素子とのピッチが小さかったとしても、第2の光ビームのけられを低減できるので、光ビームの損失を低減できるとともに、装置の大型化を回避できる光源装置を実現することができる。
変形例1,2では、光線合成部から射出された合成光線束に収束光ビームと非収束光ビームとが混在するため、合成光線束を第1コリメート光学系で一括して平行化することは難しい。そのため、収束光ビームが光線合成部の反射領域に入射するのであれば、当該反射領域の反射面に曲率を持たせて収束光ビームを平行化することが好ましい。収束光ビームが光線合成部の光透過領域に入射するのであれば、当該光透過領域の構成部材に屈折力を付与して収束光ビームを平行化することが好ましい。このように、光線合成部によって収束光ビームを平行化する場合、第1コリメート光学系を省略することができる。
他の変形例として、第1の光源ユニットは少なくとも1つの発光素子を備えていればよく、第2の光源ユニットは少なくとも2つの発光素子を備えていればよい。
また、光ビーム変換光学系は、レンズ以外の光学部材で構成されていてもよい。例えば、各発光素子に対応した複数の凹面ミラーで光ビーム変換光学系を構成してもよい。
また、光ビーム変換光学系は、光線合成部の反射領域もしくは光透過領域の短手方向だけでなく、長手方向にも光ビームを収束させてもよい。
また、第2実施形態において、光ビーム変換光学系が単体のシリンドリカルレンズとシリンドリカルレンズアレイとの組合せで構成されている例を示したが、例えば球面レンズもしくは非球面レンズからなるコリメーターレンズとシリンドリカルレンズアレイとの組合せで構成されていてもよい。
また、光透過領域が第2の光線束を透過させ、反射領域が第1の光線束を反射させる構成でもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置を備えるプロジェクターを例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。さらに、光変調装置としては、上述した液晶パネルに限らず、例えばデジタルミラーデバイスなどを用いることもできる。
その他、照明装置およびプロジェクターの各種構成要素の形状、数、配置、材料等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…照明装置、4R,4G,4B…光変調装置、6…投射光学系、11,51,101,160…第1光源装置(光源装置)、15,52,161…第1の光源ユニット、16,162…第2の光源ユニット、17,163…第1光ビーム変換光学系、18,164,181,191…光線合成部、18r,164r,181r,191r…反射領域、18r2,164r2…第2の領域、18r3,164r3…第3の領域、18t,164t,181t,191t…光透過領域、18t1,164t1…第1の領域、21…第1のレンズアレイ、22…第2のレンズアレイ、25…発光素子、25a…第1の発光素子、25b…第2の発光素子、25c…第3の発光素子、25d…第4の発光素子、47…コリメーターレンズ、70,165…第1コリメート光学系(第2の光ビーム変換光学系)、L1…第1の光ビーム、L2…第2の光ビーム、L3…第3の光ビーム、L4…第4の光ビーム、LT1…第1の光線束、LT2…第2の光線束。

Claims (17)

  1. 第1の光ビームを射出する第1の発光素子を含み、前記第1の光ビームを含む第1の光線束を第1の方向に射出する第1の光源ユニットと、
    第2の光ビームを射出する第2の発光素子と第3の光ビームを射出する第3の発光素子とを含み、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとを含む第2の光線束を前記第1の方向と交差する第2の方向に射出する第2の光源ユニットと、
    前記第1の光ビーム、前記第2の光ビーム、および前記第3の光ビームのうちの一つを特定光ビームとしたとき、前記特定光ビームの寸法を変化させる第1の光ビーム変換光学系と、
    前記第1の光ビーム変換光学系の下段に設けられ、前記第1の光線束と前記第2の光線束とのうちのいずれか一方の光線束を反射させることにより、前記第1の光線束と前記第2の光線束とを含む合成光線束を生成する光線合成部と、を備え、
    前記光線合成部は、前記第2の光ビームが入射する第2の領域と、前記第3の光ビームが入射する第3の領域と、前記第2の領域と前記第3の領域との間に位置し、前記第1の光ビームが入射する第1の領域と、を有し、
    前記第2の領域と前記第3の領域とが並んでいる方向を第3の方向としたとき、前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームが前記光線合成部に入射したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法を、前記特定光ビームが前記第1の光ビーム変換光学系から射出したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法よりも小さくするように、前記特定光ビームを変換する、光源装置。
  2. 前記第3の方向は、前記第1の方向と前記第2の方向とに垂直な方向から見た平面視において、前記第1の方向と前記第2の方向との間の方向であり、
    前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とは、前記第1の方向において互いに異なる位置に配置されており、
    前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームを、前記平面視において収束する収束光ビームに変換して射出し、
    前記平面視において、前記合成光線束において、前記第1の光ビームは、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとの間に位置している、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記合成光線束の光路中に設けられ、前記特定光ビームを前記平面視において平行化する第2の光ビーム変換光学系をさらに備えた、請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1の光ビーム、前記第2の光ビーム、および前記第3の光ビームの各々は、前記特定光ビームに相当し、
    前記第1の光ビーム、前記第2の光ビーム、および前記第3の光ビームが前記第2の光ビーム変換光学系に入射するとき、前記平面視において、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとが並んでいる方向における前記第1の光ビームの寸法が前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとの間の間隔よりも小さい、請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記第1の光源ユニットは、前記第1の発光素子を含むとともに前記第2の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、
    前記第2の光源ユニットは、前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とを含むとともに前記第1の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、
    前記光線合成部は、複数の反射領域と複数の光透過領域とを備え、
    前記複数の反射領域と前記複数の光透過領域とは、前記平面視において交互に配置されている、請求項3または請求項4に記載の光源装置。
  6. 前記第1の光ビーム変換光学系は、前記第1の光源ユニットから射出された複数の光ビームの各々に対応した複数の第1レンズを備えた第1のレンズアレイと、前記第2の光源ユニットから射出された複数の光ビームの各々に対応した複数の第2レンズを備えた第2のレンズアレイと、を備え、
    前記第2の光ビーム変換光学系は、複数のコリメーターレンズを備えたコリメーターレンズアレイを備え、
    前記平面視において、前記複数のコリメーターレンズのピッチは、前記第1の光源ユニットから射出された前記複数の光ビームのピッチの1/2である、請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記第1の光源ユニットが備える前記複数の発光素子の各々は、前記第2の方向と交差する短手方向を有する光射出領域を備えたレーザーダイオードで構成され、
    前記第2の光源ユニットが備える前記複数の発光素子の各々は、前記第1の方向と交差する短手方向を有する光射出領域を備えたレーザーダイオードで構成された、請求項5または請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームを、前記平面視において収束させるとともに、前記第1の方向と前記第2の方向とを含む面と直交する面内においては平行化する、請求項2から請求項7までのいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 前記第3の方向は、前記第1の方向および前記第2の方向と直交しており、
    前記第1の発光素子と前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とは、前記第3の方向において互いに異なる位置に配置されており、
    前記第1の方向から見たとき、前記合成光線束において、前記第1の光ビームは、前記第2の光ビームと前記第3の光ビームとの間に位置している、請求項1に記載の光源装置。
  10. 前記第1の光源ユニットは、前記第1の発光素子を含むとともに前記第3の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、
    前記第2の光源ユニットは、前記第2の発光素子と前記第3の発光素子とを含むとともに前記第3の方向において互いに異なる位置に配置された複数の発光素子を備え、
    前記第1の光源ユニットの前記複数の発光素子と前記第2の光源ユニットの前記複数の発光素子とからの複数の光ビーム各々は、前記特定光ビームに相当し、
    前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームが前記光線合成部に入射したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法を、前記特定光ビームが前記第1の光ビーム変換光学系から射出したときの前記特定光ビームの前記第3の方向の寸法よりも小さくするように、前記特定光ビームを変換する、請求項9に記載の光源装置。
  11. 前記合成光線束の光路中に設けられた第2の光ビーム変換光学系をさらに備え、
    前記第2の光ビーム変換光学系は、前記第3の方向と直交する方向から見たとき、前記特定光ビームを平行光として射出する、請求項9または請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記第2の光源ユニットが備える前記複数の発光素子は、前記第3の方向に配列された複数の光源列をなすように設けられており、
    前記複数の光源列のうち、前記第2の発光素子を含む光源列は、前記第1の方向において前記第2の発光素子とは異なる位置に配置されて第4の光ビームを射出する第4の発光素子を含み、
    前記光線合成部は、前記第4の光ビームが入射する第4の領域をさらに有し、
    前記光線合成部は、前記第1の光ビーム変換光学系と前記第2の光ビーム変換光学系との間の前記第2の光ビームの光路中で前記第2の光ビームの前記第3の方向の寸法が最も小さい位置において前記第2の光ビームを受光し、かつ、前記第1の光ビーム変換光学系と前記第2の光ビーム変換光学系との間の前記第4の光ビームの光路中で前記第4の光ビームの前記第3の方向の寸法が最も小さい位置において前記第4の光ビームを受光するように設けられている、請求項11に記載の光源装置。
  13. 前記第2の方向に沿った前記第2の発光素子と前記光線合成部との距離は、前記第2の方向に沿った前記第4の発光素子と前記光線合成部との距離と等しい、請求項12に記載の光源装置。
  14. 前記第1の光ビーム変換光学系は、前記特定光ビームが入射するアナモフィックレンズを備える、請求項9から請求項13までのいずれか一項に記載の光源装置。
  15. 前記第3の方向と垂直な面における前記特定光ビームの拡がり角は、前記特定光ビームの主光線と前記第3の方向とを含む面における前記特定光ビームの拡がり角よりも大きく、
    前記特定光ビームは、前記アナモフィックレンズの前記第3の方向と垂直な面における焦点位置から射出され、
    前記第3の方向から見たとき、前記アナモフィックレンズは前記特定光ビームを平行化する、請求項14に記載の光源装置。
  16. 前記合成光線束の少なくとも一部を蛍光に変換する蛍光体層をさらに備えた、請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載の光源装置。
  17. 請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えた、プロジェクター。
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