JP2017215067A - 在庫管理装置および在庫管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】実用に適した在庫管理装置を実現する。【解決手段】カメラ(14)を制御して、貯蔵庫(1)開口部の画像を取得する画像取得部(20)と、該画像から入出庫を判定する入出庫判定部(22)とを備え、画像取得部は、品物を運搬する手の通過を検知するセンサ(13)のセンサ値に基づいて、庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像と、庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像とを取得するものであり、入出庫判定部は、第1画像に品物が写っている否かと、第2画像に上記品物が写っているか否かとに基づいて、該品物の入出庫を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、貯蔵庫の在庫を管理する在庫管理装置および在庫管理方法に関する。
例えば、冷蔵庫や冷凍庫などの貯蔵庫において、食品などの品物の在庫管理を行う技術が従来知られている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫の庫内に設置されたカメラが、所定時間間隔で冷蔵庫開口部を通過する対象物を撮影し、これにより得らえた複数の画像に対して画像演算処理を施して、食物の入出庫判定を行う冷蔵庫が開示されている。あるいは、特許文献2には、食品が収納された位置を検出するとともに、該食品の重量を検出し、食品に取り付けられたICタグから該食品の情報を取得して、食品の在庫管理を行う食物貯蔵庫が開示されている。
特開2015−81762号公報(2015年4月27日公開) 特開2003−185326号公報(2003年7月3日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、装置に要求される処理能力またはユーザの利便性という観点から、実用に適さないという問題がある。
なおこの問題は、冷却機能を備えた貯蔵庫に限らず、食物などの品物を常温で貯蔵するパントリー(貯蔵室)、または、保温機能を備えた貯蔵庫などにおいても同様に生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、実用に適した在庫管理装置および在庫管理方法を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る在庫管理装置は、カメラを制御して、貯蔵庫の、品物を入出庫するための開口部の画像を取得する画像取得部と、上記画像に基づいて、品物の入出庫を判定する入出庫判定部とを備え、上記画像取得部は、庫内に設けられた、品物を運搬する手の通過を検知するセンサのセンサ値に基づいて、庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像と、庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像とを取得するものであり、上記入出庫判定部は、上記第1画像に品物が写っている否かと、上記第2画像に上記品物が写っているか否かとに基づいて、該品物の入出庫を判定する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る在庫管理装置は、品物を貯蔵庫に入庫する際にマイクを介して入力された、該品物の名称を発話した音声を認識してテキストデータに変換する音声認識部と、上記貯蔵庫の1以上の貯蔵スペースの床面に設けられた重量センサから出力されるセンサ値に基づいて、上記床面にかかる負荷を測定し、該負荷に変化が生じた場合に該負荷の変化量および変化位置を特定する測定部と、上記負荷に変化が生じた時点と最も近い時点で入力された発話音声のテキストデータと、上記負荷の変化量と、上記変化位置と、上記負荷に変化が生じた時点とを含む、上記品物のレコードを、上記貯蔵庫の在庫を示す在庫表に登録する在庫管理部とを備えている。
本発明の一態様によれば、実用に適した在庫管理装置および在庫管理方法を実現できるという効果を奏する。
本発明の実施形態1および2の冷蔵庫の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1および2の在庫管理システムの概要を示す図である。 (a)は、冷蔵庫の冷蔵室のドア部を開いた状態の正面図であり、(b)は、冷蔵庫1の冷蔵室のドア部を開いた状態の上面図である。 冷蔵庫が備えるカメラの取り付け位置の他の例を示す図である。 画像取得部によって実行される撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。 画像取得部によって実行される撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。 画像取得部によって実行される撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。 画像取得部によって実行される撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。 画像取得部によって実行される撮像制御処理の流れを示すフローチャートである。 画像記憶部に記憶される画像データベースのデータ構造の一例を示す図である。 (a)および(b)は、特徴量抽出部によって実行される画像処理(2値化画像生成処理)の一例を説明する図である。 (a)および(b)は、特徴量抽出部によって実行される画像処理(マスキング画像生成処理)の一例を説明する図である。 入出庫判定部によって実行される入出庫判定処理の流れを示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、在庫表記憶部に記憶される在庫表の具体例を示す図である。 (a)は、実施形態2に係る冷蔵庫のドア部を開いた状態の上面図であり、(b)は、冷蔵室内部の斜視図である。 (a)は、冷蔵室のドア部を除いた部分の概略側面図であり、(b)は、他の例における冷蔵室内部の斜視図である。 実施形態2の画像取得部によって実行される撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す図である。 実施形態2の画像取得部によって実行される撮像制御処理の流れを示すフローチャートである (a)〜(d)は、カメラによって撮像された中間画像の具体例を示す図である。 実施形態2の入出庫判定部によって実行される入庫先判定処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2の在庫表記憶部に記憶される在庫表の具体例を示す図である。 実施形態3の冷蔵庫の冷蔵室のドア部を開いた状態の一部透過斜視図である。 本発明の実施形態3に係る冷蔵庫の要部構成を示すブロック図である。 重量センサにマトリクス状に配置された圧力センサの一例を示す図である。 (a)は、貯蔵スペース床面の四隅に圧力センサを有する重量センサの斜視図であり、(b)は、該重量センサの正面図である。 四隅に圧力センサを有する重量センサを採用した場合に、測定部が重量変化量および変化位置を特定する方法を説明する図である。 実施形態3の在庫管理部によって実行される入庫時の在庫管理処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態3の在庫管理部によって実行される出庫時または再入庫時の在庫管理処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態3の在庫表記憶部に記憶される在庫表の具体例を示す図である。 (a)は、クラウドサーバに記憶される貯蔵期間リストの一例を示す図であり、(b)は、実施形態4の在庫表の一例を示す図である。 在庫管理部によって実行される使用期限管理処理の流れを示すフローチャートである。 食品リストの一例を示す図である。
〔実施形態1〕
(発明が解決しようとする課題および発明の目的)
特許文献1の技術では、ドアの開閉時に連続して撮影された多数の画像に対してベクトル演算を施す必要があるため、冷蔵庫に処理能力の高いプロセッサを搭載しなければならない。画像に対する演算処理をクラウドサーバなどの外部装置に担わせるにしても、冷蔵庫からクラウドサーバに対して短時間に多数の画像を転送する必要がある。このように、冷蔵庫に搭載する装置に対して高い処理能力、あるいは、高性能な通信機能および通信環境が要求されるため、冷蔵庫そのものの製造コスト、または、通信環境を整えるための初期コストが増大し、実用的ではない。実施形態1では、多数の画像を短時間で処理することなく、かつ、ユーザの利便性を損なわずに品物の入出庫を判定することが可能な在庫管理装置または在庫管理システムを実現する。
(在庫管理システムの概要)
図2は、本発明の実施形態1および2に係る在庫管理システム100の概要を示す図である。本発明の一実施形態において、本発明の在庫管理装置は、食品などの品物の貯蔵を行う冷蔵庫の在庫管理を行う在庫管理装置であって、該在庫管理装置は、冷蔵庫1として実現される。なお、本発明の在庫管理装置にて在庫管理の対象となる品物は、食品に限定されず、医薬品、化粧品など、貯蔵庫にて貯蔵され得るあらゆる品物が想定されている。本実施形態では、冷蔵庫1は、在庫管理システム100の一部を構成している。
在庫管理システム100は、食品の貯蔵を行う冷蔵庫1、1a、1b、・・・と、冷蔵庫1と広域通信ネットワーク4を介して通信するクラウドサーバ2とを含む。在庫管理システム100は、必要に応じて、さらに、ユーザが携帯する小型の通信端末3を含んでいてもよい。通信端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話などであり、ユーザによって携帯されている。クラウドサーバ2、通信端末3、および、冷蔵庫1は、広域通信ネットワーク4を介して接続するよう構成されている。なお、冷蔵庫1および通信端末3について、数や種類は限定されず、個別に説明する必要のない場合は、総称として冷蔵庫1と通信端末3とを用いる。また、クラウドサーバ2によって管理されるユーザ宅の数も限定されない。
なお、冷蔵庫1のそれぞれには、図示しない家電アダプタが接続されており、家電アダプタは、通信部の一部を構成し、冷蔵庫1を広域通信ネットワーク4に接続させる。これによって、冷蔵庫1を、いわゆるネットワーク家電にすることができ、冷蔵庫1は、クラウドサーバ2などの外部装置から、必要な情報を受信することができるし、また、ローカルに保存された情報を冷蔵庫1からクラウドサーバ2に送信することもできる。なお、ここでは、広域通信ネットワーク4としてインターネットを含む構成を例示しているが、電話回線網、移動体通信網、CATV(CAble TeleVision)通信網、衛星通信網などを利用することもできる。
また、広域通信ネットワーク4を介して、クラウドサーバ2と通信端末3とが通信可能になっている。通信端末3と広域通信ネットワーク4におけるインターネットとの間は、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)や、宅内あるいは公衆のWi−Fi(登録商標)アクセスポイントなどを利用して接続される。
本実施形態に係る在庫管理システム100において、冷蔵庫1は、品物の入出庫判定機能および在庫管理機能を担い、これを実行する。クラウドサーバ2は、冷蔵庫1が上記各機能を実行する上で必要な情報を適宜冷蔵庫1に提供する。また、クラウドサーバ2は、必要に応じて、冷蔵庫1の情報(在庫の情報など)を収集し、冷蔵庫1のユーザの通信端末3に対して収集した情報を配信する。
なお、本実施形態では、クラウドサーバ2は、クライアント(ユーザ宅)ごとに、冷蔵庫1および通信端末3を個々に登録して管理している。したがって、クラウドサーバ2は、データを受信するときは、どの冷蔵庫1または通信端末3から送信されたデータであるのかを把握することが可能であり、データを送信するときは、どの冷蔵庫1または通信端末3宛てであるかを指定して送信することが可能である。
(冷蔵庫の概観)
図3の(a)は、冷蔵庫1の冷蔵室1cのドア部1dを開いた状態の正面図であり、(b)は、冷蔵庫1の冷蔵室ドア部を開いた状態の上面図である。なお、図3の(b)では、食品の出し入れが容易に理解できるように、冷蔵室1cの天板を除いて示している。また、冷蔵庫1を示した各図は、明瞭化と簡略化のために適宜に変更された模式図である。すなわち、各図に示された冷蔵庫1各部のサイズ(長さ、大きさ、幅)、サイズ比率、および、形状などは、実際の冷蔵庫1のものと異なる。また、各図は、発明と無関係な細部を描写することを省略している。その他の冷蔵庫1または冷蔵庫301の図についても同様である。
図3の(a)に示すとおり、冷蔵庫1は、一例として、3つの貯蔵庫からなり、各庫は、上から順に、冷蔵室1c、冷凍室1f、および、野菜室1vを構成する。冷蔵庫1の各庫の構成は、上記に限定されず、さらに、製氷室またはチルド室を有していてもよいし、冷蔵庫1は、冷蔵室1cのみ、冷凍室1fのみで構成されていてもよい。また、各庫の位置は、上下逆でも構わない。
冷凍室1fおよび野菜室1vは、引き出し型の貯蔵スペースを有し、ユーザは、取っ手を手前に引くことで、冷凍室1fおよび野菜室1vの庫内に手をのばすことができる。一方、冷蔵室1cは、観音開き型の2枚の扉からなるドア部1dを有し、ユーザは、取っ手を手前に引いて片方または両方のドア部1dを開くことで、冷蔵室1cの庫内に手をのばすことができる。なお、冷蔵室1cのドア部1dは、片開き型の1枚の扉によって構成されてもよい。
冷蔵室1cの貯蔵スペースは、さらに、一例として、3枚の棚板1rによって、4つの段に区切られていてもよい。なお、棚板1rの数は、上記に限定されず、0枚であってもよいし、3枚より少なくても、多くてもよい。
図3の(a)および(b)に示すとおり、冷蔵室1c内の天井面には、センサ13およびカメラ14が備えられている。センサ13は、ユーザの手(および、手が品物を把持している場合はその品物も)が、冷蔵室1cの所定の場所を通過したか否かを検知するためのものである。センサ13の数および設置位置は、センサ13の種類、性能、および、通過を検知したい場所に応じて適宜決定される。センサ13としては、例えば、赤外線センサ、温度センサ、(ドア部1dの)開閉センサ、または、照度センサなどが採用される。
例えば、センサ13が赤外線センサであって、冷蔵室1cの開口部を手が通過したか否かを検知したい場合、センサ13は、図3の(a)および(b)に示すとおり、冷蔵室1cの天井面の開口側端部に所定の間隔で配置される。とりわけ、各センサ13は、開口部または開口部によって形成される開口領域に障害物がない場合に、冷蔵室1cの底面の開口側端部にまで赤外線が届くように配置される。このように天井面の開口側端部に配置されたセンサ13を以下では、フロントセンサ13f(第1センサ)と称する。また、開口部よりさらに奥、棚板1rにまで手がのばされたか否かを検知したい場合、センサ13は、図3の(b)に示すとおり、棚板1rの開口側端部と対向する、冷蔵室1cの天井面の領域に所定の間隔で配置される。とりわけ、各センサ13は、最下段の貯蔵スペースにまで赤外線が届くように配置される。このように棚板1rの開口側端部と対向する天井面に配置されたセンサ13を以下では、バックセンサ13b(第2センサ)と称する。
カメラ14は、ユーザの手が冷蔵室1cの庫内に出入りする様子を静止画として撮像するためのものである。カメラ14の設置位置は、カメラ14(またはカメラ14のレンズ)の種類または性能に応じて適宜決定される。カメラ14は、少なくとも、冷蔵室1cの開口部および棚板1rの開口側端部が撮像範囲に含まれるように配置される。本実施形態では、カメラ14は、一例として、天井面の開口側端部の中央付近(または、中央のフロントセンサ13fと設置位置が重なる場合は、それより少し奥)に設置される。その結果、本実施形態では、撮像範囲は、図3の(b)に示す破線枠のとおりとなる(撮像範囲14a)。
さらに、図4に示すとおり、カメラ14は、冷凍室1fまたは野菜室1vに設けられてもよい。この場合、カメラ14は、冷凍室1fまたは野菜室1vの貯蔵スペースの内面の最上部(一例として、取っ手が付いている部分の裏側あたり)に、冷凍室1fまたは野菜室1vの開口部全体を撮像範囲14aとするように設置される。これにより、上記開口部によって形成される開口領域全体を撮像範囲14aに収めることができる。
(冷蔵庫の構成)
図1は、本発明の実施形態1および2に係る冷蔵庫1の要部構成を示すブロック図である。該ブロック図は、冷蔵庫1のブロック図ではあるが、本図において、本発明に直接関係の無い部分、例えば、冷却または冷凍機能を実現する部分などの記載を省略した。冷蔵庫1は、図1に示すように、少なくとも、制御部10、記憶部11、センサ13およびカメラ14を備えている構成であり、必要に応じてさらに、通信部12、マイク15、スピーカ16およびディスプレイ17を備えていてもよい。通信部12は、上述の家電アダプタを含み、広域通信ネットワーク4を介してクラウドサーバ2と相互通信を行う。マイク15は、ユーザが制御部10に対して入力する音声を取得する。マイク15によって取得された音声は、図示しない音声制御部によって入力音声データとして処理される。スピーカ16は、上記音声制御部によって処理された出力音声データを、ユーザが聴取する音声として出力する。ディスプレイ17は、記憶部11に記憶されている各種データをユーザが視認可能なように表示するものであり、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELD(エレクトロルミネセンスディスプレイ)などの表示装置で構成される。
センサ13は、上述したとおり、手の通過を検知するためのフロントセンサ13fおよびバックセンサ13bを含む。さらに好ましくは、センサ13は、ドア部1dの開閉を検知するための開閉センサ13dを含む。開閉センサ13dは、ドアが開けられたこと(開ドア)、または、閉じられたこと(閉ドア)を検知し、検知結果を画像取得部20に出力する。なお、開閉センサ13dは、照度センサ、接触センサなど適宜のセンサで実現される。
制御部10は、冷蔵庫1の各部の動作を統括的に制御する。制御部10は、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部10は、機能ブロックとして、少なくとも、画像取得部20および入出庫判定部22を含み、より好ましくは、必要に応じて、特徴量抽出部21、品物識別部23および在庫管理部24を含んでいる。
記憶部11は、冷蔵庫1が処理する各種データを記憶する。例えば、記憶部11は、撮像された画像のパターンマッチングに使用するパターン画像(予め学習した画像)を記憶するためのパターン記憶部30を含む。また、記憶部11は、カメラ14によって撮像された画像、および、特徴量抽出部21によって画像処理された処理結果のデータを記憶するための画像記憶部31を含む。また、記憶部11は、冷蔵庫1の各庫内に貯蔵されている品物の一覧表である在庫表を記憶する在庫表記憶部32を含む。
画像取得部20は、カメラ14を制御して画像を取得するものである。具体的には、画像取得部20は、センサ13から供給されるセンサ値に基づいて、静止画を得るべき撮像タイミングを特定し、その撮像タイミングで撮像を実行するようにカメラ14を制御する。これにより、入出庫判定に必要なシーンを写した画像が取得される。こうして画像取得部20によって取得された画像は、記憶部11の画像記憶部31に記憶される。
特徴量抽出部21は、撮像された画像(以下、原画像)を処理して、該画像の特徴量を抽出する。抽出された特徴量は、原画像と紐付けて、画像記憶部31に格納される。
入出庫判定部22は、原画像または原画像から抽出された特徴量に基づいて、品物の入出庫判定を行う。本実施形態において、入出庫判定とは、原画像が捉えた1回の手の出し入れにつき、品物が入庫されたのか、品物が出庫されたのか、品物の入庫および出庫が両方なされたのか、または、品物は移動せず手の出し入れのみなされたのかを判定することである。入出庫判定部22は、判定結果を記憶部11に記憶してもよいし、下流の機能ブロック(品物識別部23または在庫管理部24)に通知してもよい。
品物識別部23は、入庫または出庫されたと判定された品物を特定し、特定した品物を識別するための品物識別情報を生成する。品物識別情報は、品物の名称を表すテキストデータであってもよいし、品物に一意に割り当てられている意味内容を持たない文字の羅列であってもよいし、一目みてその品物と分かるイラストの画像データまたはアイコンデータあってもよいし、単に原画像から品物の領域をトリミングした画像データであってもよいし、原画像そのものであってもよい。品物識別部23によって生成された品物識別情報は、在庫管理部24に引き渡される。
在庫管理部24は、品物の入出庫判定結果および品物の品物識別情報に基づいて、在庫表を更新し、冷蔵庫1の在庫を管理する。具体的には、入庫された品物のレコードを在庫表に登録したり、出庫された品物のレコードを在庫表から削除したり、その他状態に変化があった品物のレコードを更新したりする。上述の各機能ブロックによって実行される各種処理について、図を参照して後に詳述する。
(画像取得部20による撮像制御処理)
画像取得部20は、1回の手の出し入れにつき、少なくとも、2枚の静止画を取得することを特徴とする。2枚の静止画を、1回の手の出し入れのどのタイミングで取得するのかについて説明する。
図5に、ユーザによって品物(例えば、りんご)が入庫されたケース1において見られる複数のシーンと、シーンごとの画像取得部20の撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。ユーザは、りんごを冷蔵庫1に入れるために、まず、ドア部1dを開ける。シーンSC1−1は、この時の様子を示す。開閉センサ13dによって、ドア部1dが開けられたこと(以下、「開ドア」と記載)が検知されると、その後に、手の出し入れが発生する可能性が高いので、画像取得部20は、カメラ14を起動する。このように、冷蔵庫1に開閉センサ13dが設けられている場合、冷蔵庫1のドア部1dが開けられている間だけ、カメラ14の電源を入れておくことができ、閉じられており手の出し入れが起こり得ない(カメラ14の電源を入れておく必要がない)期間に、カメラ14が無駄に電力を消費することを回避できる。
さらに、開ドアが検知されたタイミングで、画像取得部20は、シーンSC1−1をカメラ14に撮像させることが好ましい。シーンSC1−1のように、まだ手の出し入れが起こる前の状態(手も品物も写らない状態)を写した画像を、以下では参照画像と称する。この参照画像を撮像することの利点は、後に詳述する。参照画像は、ドア部1dの開閉1回につき1枚撮像されればよく、手の出し入れごとに撮影する必要はない。
次に、ユーザは、りんごを冷蔵庫1に入れようと、りんごを手に持って冷蔵室1c内に手を差し入れる。手は必ず冷蔵室1cの開口部を通過する。シーンSC1−2は、この時の様子を示す。ここで、フロントセンサ13fは、手が冷蔵庫1の開口部にさしかかったことを検知する。具体的には、フロントセンサ13fは、手が入れられたことによって、フロントセンサ13fの赤外線照射部から照射される赤外線が遮られ、フロントセンサ13fの赤外線受光部にて受光されなくなったことに基づいて、オンの信号からオフの信号に切り替えて、該信号を画像取得部20に出力する。画像取得部20は、バックセンサ13bがオン(通過非検知)のままである一方で、フロントセンサ13fがオン(通過非検知)からオフ(通過検知)に切り替わったタイミングで、カメラ14に第1画像を撮像させる。このタイミングでは、冷蔵室1cの貯蔵スペースに手を入れる前のユーザの手がちょうど撮像範囲14aに収まり、冷蔵庫1内に入れる前のユーザの手の様子が写っている第1画像が得られる。
次に、ユーザは、りんごを所望の段の所望の位置に置くために、りんごを持った手をさらに奥に差し入れる。手は必ずいずれかの棚板1rの最前列(開口側端部)か、最前列を通過してそれよりも奥に入る。シーンSC1−3は、この時の様子を示す。ここで、バックセンサ13bは、ユーザの手が棚板1rの最前列より奥に到達し、赤外線が遮断されたことに基づいて、オンからオフに切り替えて信号を出力する。フロントセンサ13fは、当然、オフを保っている。画像取得部20は、フロントセンサ13fがオフ(通過検知)のままである一方で、バックセンサ13bがオン(通過非検知)からオフ(通過検知)に切り替わったタイミングでは、撮像対象の手が冷蔵室1c庫内にあって、撮像範囲14aにないと判断し、カメラ14に撮像を実行させずに待機させる。画像取得部20は、再び、撮像対象が撮像範囲14aに入るまでこの待機状態を維持させる。
次に、ユーザは、りんごを所望の位置に置いた後、手ぶらの状態の手を引き抜く。この場合、手は、必ず、開口部を通過する前に、棚板1rの最前列を通過する。シーンSC1−4は、この時の様子を示す。ここで、バックセンサ13bは、ユーザの手が棚板1rの最前列を通過し終わって、赤外線が再び受光されたことに基づいてオフからオンに信号を切り替えて出力する。手は開口部をまだ通過していないので、フロントセンサ13fは、オフを保っている。画像取得部20は、フロントセンサ13fがオフ(通過検知)のままである一方で、バックセンサ13bがオフ(通過検知)からオン(通過非検知)に切り替わったタイミングで、カメラ14に第2画像を撮像させる。このタイミングでは、冷蔵室1cの貯蔵スペースから引き抜かれようとする手がちょうど撮像範囲14aに収まり、冷蔵庫1内に入れた後に戻ってくるユーザの手の様子が写っている第2画像が得られる。
ユーザは、手を引き抜いた後、特に用事がなければ、最後にドア部1dを閉める。シーンSC1−5は、この時の様子を示す。開閉センサ13dによって、ドア部1dが閉められたこと(以下、「閉ドア」と記載)が検知されると、画像取得部20は、カメラ14を停止する。
図6に、ユーザによって品物(例えば、りんご)が出庫されたケース2において見られる複数のシーンと、シーンごとの画像取得部20の撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。ユーザは、りんごを冷蔵庫1から取り出すために、まず、ドア部1dを開ける。シーンSC2−1は、この時の様子を示す。入庫時と同様に、画像取得部20は、開ドアが開閉センサ13dによって検知されたタイミングでカメラ14を起動し、より好ましくは参照画像を撮像させる。
次に、ユーザは、りんごを取り出すために、何も持たない手を冷蔵室1c内に差し入れる。手は必ず冷蔵室1cの開口部を通過する。シーンSC2−2は、この時の様子を示す。画像取得部20は、入庫時と同様に、バックセンサ13bがオンのままである一方で、フロントセンサ13fがオンからオフに切り替わったタイミングで、カメラ14に第1画像を撮像させる。このタイミングでは、入庫時と同様に、冷蔵庫1内に入れる前のユーザの手の様子が写っている第1画像が得られる。
次に、ユーザは、目的のりんごが置かれている位置まで、手をさらに奥に差し入れる。手は必ずいずれかの棚板1rの最前列か、最前列を通過してそれよりも奥に入る。シーンSC2−3は、この時の様子を示す。画像取得部20は、入庫時と同様に、フロントセンサ13fがオフのままである一方で、バックセンサ13bがオンからオフに切り替わったタイミングでは、カメラ14に撮像を実行させずに待機させる。画像取得部20は、再び、撮像対象が撮像範囲14aに入るまでこの待機状態を維持させる。
次に、ユーザは、りんごを手に取ってその手を引き抜く。この場合、手は、必ず、開口部を通過する前に、棚板1rの最前列を通過する。シーンSC2−4は、この時の様子を示す。画像取得部20は、フロントセンサ13fがオフのままである一方で、バックセンサ13bがオフからオンに切り替わったタイミングで、カメラ14に第2画像を撮像させる。このタイミングでは、入庫時と同様に、冷蔵庫1内に入れた後に戻ってくるユーザの手の様子が写っている第2画像が得られる。
ユーザは、手を引き抜いた後、特に用事がなければ、最後にドア部1dを閉める。シーンSC2−5は、この時の様子を示す。閉ドアが検知されると、画像取得部20は、カメラ14を停止する。
図7に、1回の手の出し入れで入庫と出庫とが同時に行われるケース3において見られる複数のシーンと、シーンごとの画像取得部20の撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。ユーザは、りんごを冷蔵庫1に入れて、牛乳を冷蔵庫1から取り出すために、まず、ドア部1dを開ける。シーンSC3−1は、この時の様子を示す。上述と同様に、画像取得部20は、開ドアが検知されたタイミングでカメラ14を起動し、より好ましくは参照画像を撮像させる。
次に、ユーザは、まずはりんごを入れるために、りんごを持った手を冷蔵室1c内に差し入れる。手は必ず冷蔵室1cの開口部を通過する。シーンSC3−2は、この時の様子を示す。画像取得部20は、上述と同様に、バックセンサ13bがオンのままである一方で、フロントセンサ13fがオンからオフに切り替わったタイミングで、カメラ14に第1画像を撮像させる。このタイミングでは、上述と同様に、冷蔵庫1内に入れる前のユーザの手の様子が写っている第1画像が得られる。
次に、ユーザは、りんごを所望の位置に置いて、牛乳を手にするために手をさらに奥に差し入れる。手は必ずいずれかの棚板1rの最前列か、最前列を通過してそれよりも奥に入る。シーンSC3−3は、この時の様子を示す。画像取得部20は、上述と同様に、フロントセンサ13fがオフのままである一方で、バックセンサ13bがオンからオフに切り替わったタイミングでは、カメラ14に撮像を実行させずに待機させる。画像取得部20は、再び、撮像対象が撮像範囲14aに入るまでこの待機状態を維持させる。
次に、ユーザは、牛乳を手に取ってその手を引き抜く。この場合、手は、必ず、開口部を通過する前に、棚板1rの最前列を通過する。シーンSC3−4は、この時の様子を示す。画像取得部20は、フロントセンサ13fがオフのままである一方で、バックセンサ13bがオフからオンに切り替わったタイミングで、カメラ14に第2画像を撮像させる。このタイミングでは、上述と同様に、冷蔵庫1内に入れた後に戻ってくるユーザの手の様子が写っている第2画像が得られる。
ユーザは、手を引き抜いた後、特に用事がなければ、最後にドア部1dを閉める。シーンSC3−5は、この時の様子を示す。閉ドアが検知されると、画像取得部20は、カメラ14を停止する。
図8に、手の出し入れは起こったが、品物の入出庫が起こらなかったケース4において見られる複数のシーンと、シーンごとの画像取得部20の撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。画像取得部20による撮像制御処理は、上述と同様に、実行される。
すなわち、シーンSC4−1において、「開ドア」が検知されると、画像取得部20は、カメラ14を起動して、参照画像を撮像させる。シーンSC4−2において、バックセンサ13bがオンのまま、フロントセンサ13fがオンからオフに切り替わると、カメラ14に第1画像を撮像させる。シーンSC4−3において、フロントセンサ13fがオフのまま、バックセンサ13bがオンからオフに切り替わった後、次に、バックセンサ13bがオンに切り替わるまでの間、カメラ14を待機させる。シーンSC4−4において、フロントセンサ13fがオフのまま、バックセンサ13bがオンに切り替わると、カメラ14に第2画像を撮像させる。シーンSC4−5において、「閉ドア」が検知されると、画像取得部20は、カメラ14を停止する。
以上のとおり、画像取得部20がセンサ13が出力するセンサ値に基づいて、カメラ14の撮像タイミングを制御することにより、少なくとも、第1画像および第2画像の2枚の静止画が取得される。上述のとおり、第1画像には、冷蔵庫1内に入れる前のユーザの手の様子が写っており、第2画像には、冷蔵庫1内に入れた後に戻ってくるユーザの手の様子が写っている。
図9は、画像取得部20によって実行される撮像制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、フローチャートを参照して以下に開示された方法において、特定の順序で実行される特定のステップが示されているが、これは、単なる例示の目的であって、本発明に係る処理の方法を限定する意図はない。フローチャートにおいて連続的に記載された各ステップは、本発明の方法と等価な方法を達成するために、実施形態が開示または示唆する内容から逸脱しない範囲で、組み合わせて1つのステップを実現してもよいし、さらに、さらに詳細なステップに分割されてもよいし、各ステップは並行して実行されてもよいし、開示されたものと異なる順序で実行されてもよいし、必須でないステップは省略されてもよい。すなわち、各ステップに付されたステップ番号は、処理が実行される実際の順番を示しているのではない。その他のフローチャートにおいても同様である。
開閉センサ13dによって開ドアが検知されると(S101でYES)、画像取得部20は、カメラ14を起動し、参照画像を撮像させる(S102)。画像取得部20は、ドア部1dの開閉1回につき1つの参照画像を取得する。画像取得部20は、ドア開閉回数をカウントし、取得した参照画像を、ドアの開閉1回分(例えば、ドア開閉回ID)に紐付けて画像記憶部31に格納する。これ以後、画像取得部20は、閉ドアが検知されるまでの間、手の出し入れ回数をカウントし、手の出し入れ1回ごとに、2枚の画像(手の入りの画像、および、手の出しの画像)を取得する。ドア開閉回数IDと、手の出し入れ回数IDと、手の入りか出しかの2値とを組み合わせて、これを画像の識別情報とし、画像のファイル名に採用することが好ましい。
フロントセンサ13fのみがオンからオフになると(S103でYES)、画像取得部20は、カメラ14に第1画像を撮像させる(S104)。その後、バックセンサ13bもオンからオフになり(S105でYES)、そこからさらに、バックセンサ13bのみがオフからオンに戻ると(S107でYES)、画像取得部20は、カメラ14に第2画像を撮像させる(S108)。最後に、フロントセンサ13fもオフからオンに戻ると(S109でYES)、これで、1回の手の出し入れが確定し、画像取得部20は、その回の手の出し入れに紐付けて、取得した第1画像および第2画像を対にして、画像記憶部31に記憶する(S110)。
一方、S109において、フロントセンサ13fがオフからオンに戻らないうちに、バックセンサ13bが再びオンからオフに戻ると(S109でNO)、これは、ユーザの手が出きらずに再び冷蔵室1cの奥に差し入れられたことになる。この場合において、さらに、再び、バックセンサ13bのみがオフからオンに戻ると(S107でYES)、このタイミングが、当該1回の手の出し入れにおける、最新の「手の出し」であると認識し、画像取得部20は、当該最新の「手の出し」を写す第2画像を撮像する。ここで、先のS108において撮像された第2画像は、破棄されるか、上記最新の第2画像に上書きされる。そして、S109でYESの場合に、1回の手の出し入れが確定し、画像取得部20は、上述したのと同様に、第1画像および最新の第2画像を対にして、画像記憶部31に保存する(S110)。
一方、S104の後、S105において、バックセンサ13bもオンからオフにならないうちに(S105でNO)、フロントセンサ13fがオンからオフになった場合(S111でYES)、これは、ユーザの手が、開口部まで差し入れられたものの、冷蔵室1cの奥に入ることなく、すなわち、品物が置かれたり取り出されたりすることのないまま、引き抜かれたことを意味する。この場合、手が差し入れられたときの第1画像は撮像されるが、その対となる第2画像が撮像されぬまま、1回の手の出し入れが終了してしまう。そこで、画像取得部20は、S110にて、当該手の出し入れ回数に紐付けて、第1画像のみを画像記憶部31に記憶してもよい。あるいは、第1画像を第2画像として複製して、内容が同じ第1画像および第2画像を対にして画像記憶部31に記憶してもよい。いずれの記憶方法であっても、入出庫判定部22において、当該手の出し入れにおいて品物の入出庫は起こらなかった(在庫変動なし)と正しく判定できるように入出庫判定部22を構成する。
1回の手の出し入れが確定(終了)し、撮像された画像を画像記憶部31に保存すると、画像取得部20は、閉ドアが検知されないうちは(S112でNO)、手の出し入れ回数を1つインクリメントし、S103以降の処理を繰り返す。
(画像データベースについて)
図10は、画像記憶部31に記憶される画像データベースのデータ構造の一例を示す図である。なお、図10において、画像のデータベースをデータ構造をテーブル形式にて示したことは一例であって、当該データ構造を、テーブル形式に限定する意図はない。以降、データ構造を説明するためのその他の図においても同様である。
本実施形態では、一例として、カメラ14によって撮像された画像は、ドア開閉回数IDと、手の出し入れ回数IDと、手の入れ時の画像か手の出し時の画像かを示す2値の符号との組み合わせによって一意に識別される。なお、参照画像については、ドア開閉回数IDによって一意に識別される。
図10に示すとおり、1回のドア開閉の1回の手の出し入れに紐付けて、2枚の画像が格納される(「第1画像」のカラムおよび「第2画像」のカラム)。画像取得部20は、画像のファイル名として、「ドア開閉回数ID_手の出し入れ回数ID_手の入りか出しかを示す2値.jpg」を設定する。例えば、ファイル名「01_01_0.jpg」は、1回目のドア開閉時の1回目の手の出し入れの、手の入り時の画像であることを意味する。なお、5行目のレコードにおいて、第2画像のカラムに示されている「null」は、第2画像が撮像されていないことを意味する。これにより、5回目の手の出し入れでは、手が冷蔵室1c庫内に入れられることなく引き抜かれたことが分かる。
画像データベースは、さらに、第1画像および第2画像のそれぞれに対して、特徴量抽出部21が画像処理を施した結果得られた特徴量を格納するためのカラムを有していてもよい(「第1画像の特徴量」のカラムおよび「第2画像の特徴量」のカラム)。画像データベースは、必要に応じて、さらに、中間画像を格納するためのカラムを有していてもよい(「中間画像」のカラム)。中間画像については、実施形態2にて詳述する。
手の出し入れ1回ごとに、「第1画像」のカラムおよび「第2画像」のカラムのそれぞれに格納された画像対、または、該画像対のそれぞれの特徴量は、入出庫判定部22によって読み出され、入出庫判定処理を実行するために利用される。
(特徴量抽出部21による画像処理)
図11および図12は、特徴量抽出部21によって実行される画像処理の一例を説明する図である。まず、特徴量抽出部21は、処理対象のドア開閉回の参照画像(例えば、図10に示す「ref01.jpg」)と、処理対象の手の出し入れ回の第1画像および第2画像を画像記憶部31から読み出す。そして、特徴量抽出部21は、参照画像と第1画像との差分、および、参照画像と第2画像との差分を抽出する。これにより、参照画像に写っていなかった前景(ユーザの手および手に把持された品物)領域が特定される。
図11の(a)および(b)に示すとおり、特徴量抽出部21は、第1画像および第2画像のそれぞれについて、前景領域か、それ以外の非前景領域(すなわち背景領域)かを2値で表現した2値化画像を生成する。図11の(a)は、品物を何も持たない手のシーンを写した原画像に基づいて、特徴量抽出部21が生成した、2値化画像の一例を示す図である。図11の(b)は、りんごを手に持ったシーンを写した原画像に基づいて、特徴量抽出部21が生成した、2値化画像の一例を示す図である。同図に示す例では、前景領域(りんごおよび手)の各ピクセルは、「1(黒色)」で表現されている。特徴量抽出部21は、このようにして生成した第1画像および第2画像の2値化画像を図10に示す画像データベースに格納する(「第1画像の特徴量」のカラムおよび「第2画像の特徴量」のカラム)。入出庫判定部22および品物識別部23は、2値化画像を参照することにより、冷蔵庫1の所定の場所を通過した撮像対象物の形状を把握することが可能となる。
あるいは、特徴量抽出部21は、図11の(c)および(d)に示すとおり、第1画像および第2画像のそれぞれの前景領域について、画像ヒストグラムを作成してもよい。図11の(c)は、りんごを手に持ったシーンの前景領域について、特徴量抽出部21が生成した、画像ヒストグラムの一例を示す図である。図11の(b)は、品物を何も持たない手のシーンの前景領域について、特徴量抽出部21が生成した、画像ヒストグラムの一例を示す図である。ヒストグラムの横軸は、所定の分類方式によって区分された色成分の区間を示し、縦軸はその区間に属する色を持つ画素の度数を示す。特徴量抽出部21は、第1画像の前景領域の画像ヒストグラムを、図10に示す画像データベースの「第1画像の特徴量」のカラムに、第2画像の前景領域の画像ヒストグラムを、「第2画像の特徴量」のカラムにそれぞれ格納する。入出庫判定部22および品物識別部23は、画像ヒストグラムを参照することにより、冷蔵庫1の所定の場所を通過した撮像対象物の色成分を把握することが可能となる。
あるいは、特徴量抽出部21は、図12の(a)および(b)に示すとおり、第1画像および第2画像のそれぞれの前景領域について、事前に学習しておいた手(肌)の色に近い成分領域をマスキングしてもよい。図12の(a)は、品物を何も持たない手のシーンを写した前景領域に基づいて、特徴量抽出部21が生成した、マスキング画像の一例を示す図である。図12の(b)は、りんごを手に持ったシーンを写した前景領域に基づいて、特徴量抽出部21が生成した、マスキング画像の一例を示す図である。マスキング画像では、手の領域がマスクされ、手以外の領域(すなわち、品物の領域)が特定される。特徴量抽出部21は、第1画像および第2画像それぞれの前景領域のマスキング画像を、図10に示す画像データベースの「第1画像の特徴量」のカラムおよび「第2画像の特徴量」のカラムにそれぞれ格納する。入出庫判定部22および品物識別部23は、マスキング画像を参照することにより、冷蔵庫1の所定の場所を通過した撮像対象物について、手以外(品物)の領域がある場合に、それを把握することが可能となる。
あるいは、特徴量抽出部21は、パターン記憶部30において事前に学習されている手のパターン画像と、前景領域とのマッチングを行い、手のパターン画像とマッチする領域を取り除くことにより、手の領域と品物の領域とを区別してもよい。または、パターン記憶部30において、冷蔵庫1に貯蔵することが想定されているあらゆる品物のパターン画像を学習しておき、パターン画像と前景領域とのマッチングを行って、いずれかの品物のパターン画像とマッチする領域を特定してもよい。なお、パターン記憶部30は、マッチング精度を高めるために膨大な量のパターン画像を学習しておくことが想定される。そこで、パターン記憶部30を、クラウドサーバ2に設けて、冷蔵庫1は、第1画像および第2画像をクラウドサーバ2に送信してマッチング結果を要求する構成としてもよい。冷蔵庫1は、クラウドサーバ2からマッチング結果を含む応答を受信し、特徴量抽出部21が、マッチング結果に基づいて、前景領域の品物の領域を検出する。
あるいは、冷蔵庫1に、さらにサーモカメラを、撮像範囲14aを写すように取り付ける。そして、画像取得部20が、該サーモカメラを制御して、撮像範囲14aの表面温度分布画像を、カメラ14が撮像するのとほぼ同様のタイミングで取得する。そして、特徴量抽出部21は、表面温度分布画像から人の体温と同じ領域を特定して、その領域を第1画像および第2画像の前景領域から取り除くことにより、手の領域と品物の領域とを区別してもよい。
以上の説明から、参照画像を用いることの利点は明らかになった。すなわち、参照画像を用いることにより、背景領域(手および品物以外の領域)を事前に省くことができるので、特徴量抽出部21は、画像処理の対象を前景領域に限定することができる。これにより、特徴量抽出部21は、手の領域と品物の領域を区別するための上述の各種処理を効率よく実施することが可能となる。
(入出庫判定部22による入出庫判定処理)
画像取得部20によって取得された画像対(第1画像および第2画像)、または、特徴量抽出部21によって抽出された各画像の特徴量に基づいて、入出庫判定部22は、入出庫判定処理を実行する。図13は、入出庫判定部22によって実行される入出庫判定処理の流れを示すフローチャートである。なお、本フローチャートには、品物識別部23によって実行される品物識別処理、および、在庫管理部24によって実行される在庫管理処理も含まれている。
まず、入出庫判定部22は、処理対象の手の出し入れ回における画像対、または、該画像対の特徴量を画像記憶部31(図10の画像データベース)から読み出す(S201)。ここで、処理対象レコードの第2画像またはその特徴量がnullで読み出せない場合(S202でNO)、手が冷蔵室1cの奥まで入らなかったので、品物の入出庫は行われず、したがって、入出庫判定部22は、在庫に変動はないと判定する(S216)。
一方、画像を対で読み出した場合には(S202でYES)、まず、入出庫判定部22は、第1画像に品物が写っているか否かを判定する。画像における品物の有無は、特徴量抽出部21によって抽出された画像の特徴量を参照することにより判定することができる。例えば、入出庫判定部22は、画像に含まれる前景領域の形状が、手以外の何かを含んだ形状である場合(図11の(b))に、品物ありと判定し、手の形状のみである場合(図11の(a))に、品物なしと判定する。
入出庫判定部22は、第1画像に品物が写っていると判定した場合(S203でYES)、次に、入出庫判定部22は、第2画像の品物の有無を判定する。なお、制御部10が品物識別部23を有している場合、品物識別部23は、S203でYESと判定された後の任意のタイミングで、S203にてありと判定された品物を識別してもよい。具体的には、該品物を識別するための品物識別情報を生成する(S204)。第1画像に写っている品物を以下では、仮に「品物1」と称する。
入出庫判定部22が、第2画像に品物が写っていると判定した場合(S205でYES)、品物識別部23は、第2画像に写る品物(以下、「品物2」)を識別する(S206)。ここで、入出庫判定部22は、品物1が入庫され、品物2が出庫されたと判定する(S207)。
そこで、在庫管理部24は、品物1の入庫に対応するように、品物1の新規レコードを在庫表記憶部32に記憶されている在庫表に登録する(S208)。在庫表に入庫日時を格納する場合、在庫管理部24は、例えば、品物1が写っている第1画像の撮像日時を、入庫日時として扱ってもよい。併せて、在庫管理部24は、品物2の出庫に対応するように、品物2のレコードを上記在庫表から削除する(S209)。これで、処理対象の手の出し入れ1回につき、一連の在庫管理が完了する。
上記方法によれば、2枚の画像から、1回の手の出し入れにおいて、品物1の入庫と品物2の出庫が行われたことが把握される。そして、その事実と整合するように、在庫表が更新される。
一方、S205において、入出庫判定部22が、第2画像に品物が写っていないと判定した場合(S205でNO)、入出庫判定部22は、品物1が入庫されたと判定する(S210)。そこで、在庫管理部24は、S208と同様に、品物1の新規レコードを上記在庫表に登録する(S211)。これで、処理対象の手の出し入れ1回につき、一連の在庫管理が完了する。上記方法によれば、2枚の画像から、1回の手の出し入れにおいて、品物1の入庫が行われたことが把握される。そして、その事実と整合するように、在庫表が更新される。
一方、S203において、入出庫判定部22が、第1画像に品物が写っていないと判定した場合(S203でNO)、次に、入出庫判定部22は、第2画像の品物の有無を判定する。ここで、入出庫判定部22は、第2画像に品物が写っていると判定した場合(S212でYES)、品物識別部23は、第2画像に写る品物2を識別する(S213)。ここで、入出庫判定部22は、品物2が出庫されたと判定する(S214)。そこで、在庫管理部24は、S209と同様に、品物2のレコードを上記在庫表から削除する(S215)。これで、処理対象の手の出し入れ1回につき、一連の在庫管理が完了する。上記方法によれば、2枚の画像から、1回の手の出し入れにおいて、品物2の出庫が行われたことが把握される。そして、その事実と整合するように、在庫表が更新される。
一方、S212において、入出庫判定部22が、第2画像に品物が写っていないと判定した場合(S212でNO)、いずれの画像にも品物が写っていないため、品物の入出庫は行われていないと判定する。すなわち、入出庫判定部22は、在庫に変動はないと判定する(S216)。これで、処理対象の手の出し入れ1回につき、一連の在庫管理が完了する。上記方法によれば、2枚の画像から、1回の手の出し入れにおいて、品物の入出庫が行われなかったことが把握される。この場合、在庫管理部24によって、在庫表の更新は実施されない。
(品物識別部23による品物識別処理)
品物識別部23は、入出庫判定部22によって品物ありと判定された画像について、該画像に含まれる品物を識別するものである。具体的には、ありと判定された上記品物を在庫管理するために、該品物を識別するための品物識別情報を生成する。
品物ありと判定された画像については、特徴量抽出部21によって、あらかじめ抽出されている特徴量に基づいて、品物の領域が特定されている。したがって、品物識別部23は、上記品物の領域の特徴量とマッチする、品物のパターン画像をパターン記憶部30から検索することができる。そして、品物識別部23は、検索したパターン画像に対応付けられている品物の名称を読み出して、これを上記品物の品物識別情報として採用する。例えば、図12の(b)に示すりんごの領域と、パターン画像とを比較し、りんごのパターン画像を検索することができた場合、品物識別部23は、該パターン画像に関連付けられているテキストデータ「りんご」を、上記品物ありと判定された画像に対応付けて、在庫管理部24に対して通知する。
あるいは、品物識別部23は、品物の領域のみを抽出した品物のトリミング画像を、品物識別情報として取り扱い、上記品物ありと判定された画像と、上記トリミング画像との対応付けを在庫管理部24に対して通知する。あるいは、品物識別部23は、パターンマッチングや、品物の領域のトリミングがうまくいかなかった場合に、上記品物ありと判定された画像そのものを品物識別情報として採用してもよい。この場合、上記品物ありと判定された画像を品物識別情報として扱うように、在庫管理部24に対して通知する。
(在庫管理部24による在庫管理処理)
図14(a)〜(c)は、在庫表記憶部32に記憶される在庫表の具体例を示す図である。在庫表は、少なくとも、品物識別情報のカラムと入庫日時のカラムとを含む。後述するが、在庫表は、さらに、出庫日時のカラムを含んでいてもよい。
在庫管理部24は、入出庫判定部22によって入庫と判定された場合に、品物が写っている画像と、該画像に写る品物について品物識別部23から通知された品物識別情報とに基づいて、該品物の新規レコードを作成し、在庫表に登録する。
例えば、品物識別部23によって品物の名称のテキストデータが提供された場合、在庫管理部24は、図14の(a)に示すとおり、該テキストデータを品物識別情報のカラムに格納し、入庫判定された上記画像の撮像日時を入庫日時のカラムに格納する。あるいは、品物識別部23から、品物の領域のトリミング画像が提供された場合には、在庫管理部24は、図14の(b)に示すとおり、上記トリミング画像を品物識別情報のカラムに格納する。あるいは、品物識別部23から、入庫判定された画像をそのまま品物識別情報として扱うように通知を受けた場合には、在庫管理部24は、図14の(c)に示すとおり、入庫判定された画像を品物識別情報のカラムに格納する。
一方、在庫管理部24は、入出庫判定部22によって出庫と判定された場合には、品物が写っている画像と、該画像に写る品物について品物識別部23から通知された品物識別情報とに基づいて、出庫された品物のレコードを在庫表から特定し、該レコードを削除する。例えば、品物識別部23からテキストデータ「りんご」が通知された場合、在庫管理部24は、品物識別情報が「りんご」であるレコードを在庫表から特定し、該レコードを削除する。
上記構成および方法によれば、1回の手の出し入れについて取得された2枚の画像を処理するだけで、入出庫の判定を正しく行うことができる。さらに、入出庫された品物を上記画像から特定して、判定した入出庫の事実と整合するように、在庫表を管理することが可能である。しかも、ユーザは、品物の出し入れに伴って特別な動作や操作を行うことを強いられない。結果として、高性能のプロセッサを必要とすることなく、かつ、ユーザの利便性を損なわずに品物の入出庫を判定することが可能な在庫管理装置または在庫管理システムを実現することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図15〜図21に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態1では、手を入れたときおよび出したときの2枚の画像によって、品物の入出庫を判定する冷蔵庫1について説明した。実施形態2では、冷蔵庫1は、手を入れてから出すまでの間に3枚目の画像(中間画像)を撮像する。これによって、品物が入出庫された場所(棚の段数)をさらに特定することができる。
(冷蔵庫の概観)
図15の(a)は、実施形態2に係る冷蔵庫1の、ドア部1dを開いた状態の上面図であり、(b)は、冷蔵室1c内部の斜視図である。図16の(a)は、冷蔵室1cのドア部1dを除いた部分の概略側面図であり、(b)は、他の例における冷蔵室1c内部の斜視図である。
なお、図15の(a)では、食品の出し入れが容易に理解できるように、冷蔵室1cの天板を除いて示している。また、図15の(b)および図16の(b)では、3枚の棚板1rの位置関係が容易に理解できるように、冷蔵室cのドア部1d、天板、および右側壁を除いて示している。また、図16の(a)では、3枚の棚板1rの位置関係が容易に理解できるように、冷蔵室cのドア部1dおよび右側壁を除いて示している。
図15の(a)および(b)に示すとおり、実施形態2では、3枚の棚板1r−1、棚板1r−2および棚板1r−3が設けられる。これらの3枚の棚板1rは、色、形状、サイズ、質感または模様など、外観デザインが互いに異なるように設けられる。これは、撮像範囲14aに収まる3枚の棚板1rの一部が、それぞれどの棚板であるのかを静止画から識別可能なようにするためである。例えば、図15の(a)に示すとおり、棚板1rの奥行を上の板ほど短くすると、カメラ14の位置から(真上から)3枚の棚板1rを見た時に、棚板1rの縁がずれる。これにより、カメラ14が撮像範囲14aを捉えた時、その画像に写る棚板1rの一部が、どの棚板1rであるのかを識別することができる。
さらに、図15の(b)に示すとおり、それぞれの棚板1rの縁に、参照線Lを付すことが好ましい。これにより、カメラ14によって撮像された画像に写る3枚の棚板1rを、より明確に識別することが可能となる。
さらに、棚板1rを透明の素材を用いて構成することにより、下の様子を透過するので、棚板1rのデザインの自由度が向上する。例えば、図16の(a)に示すとおり、上の棚板1rの奥行を、下の棚板1rの奥行よりも長くしても、棚板1rが透明であれば、下の棚板1rの縁を透過するので、撮像された画像において、3枚の棚板1rを識別することが可能となる。
あるいは、参照線Lは、線である必要はなく、一定の間隔が配列された点の集合であってもよい。あるいは、参照線Lは、直線以外にも、破線、波線、二重線などであってもよい。さらに、図16の(b)に示すとおり、棚板1rごとに、参照線Lのデザインを異ならせてもよい。カメラ14がカラー画像を撮像する場合には、棚板1rごとに参照線Lの色を変えてもよいし、棚板1r自体の色を変えてもよい。
(画像取得部20による撮像制御処理)
図17に、実施形態2の冷蔵庫1に対してユーザが手を出し入れするケース5において見られる複数のシーンと、シーンごとの画像取得部20の撮像制御処理の内容およびそのトリガを示す。実施形態1に係る撮像制御処理と異なる点は、冷蔵庫1は、手を入れてから出すまでの間のシーンSC5−3において、3枚目の画像を撮像する点である。具体的には、シーンSC5−2において、ユーザが冷蔵室1c開口部に手を差し入れた後、シーンSC5−4において、ユーザが手を引き抜くまでの間に、ユーザが手を冷蔵室1c庫内に手をのばすシーンSC5−3が起こることが想定される。画像取得部20は、シーンSC5−3の発生を、フロントセンサ13fがオフのまま、バックセンサ13bがオフからオンに切り替わったことによって、検知することができる。画像取得部20は、このタイミングでカメラ14を制御して画像を撮像させる。以下では、ユーザが手を入れて出すまでの間の中間のシーンSC5−3で撮像された画像を中間画像と称する。中間画像には、ユーザが手を冷蔵室1cの奥まで差し入れたときの様子が写っており、該中画像により、ユーザの手が、どの棚板1rの下または上に差し入れられたのかが判別できる。
画像取得部20は、撮像した中間画像を、第1画像および第2画像と同様に、図10に示す画像データベースに格納する。より具体的には、画像取得部20は、ドア開閉回数IDおよび手の出し入れ回数IDに対応付けて、「中間画像」のカラムに、上記中間画像を格納する。なお、画像取得部20は、中間画像のファイル名として、「ドア開閉回数ID_手の出し入れ回数ID_中間画像であることを示す値.jpg」を設定することが好ましい。例えば、ファイル名「01_01_m.jpg」は、1回目のドア開閉時の1回目の手の出し入れの、中間画像であることを意味する。さらに、特徴量抽出部21は、上記中間画像の特徴量を抽出して、これを、図10に示す画像データベースに格納してもよい。
図18は、実施形態2に係る画像取得部20によって実行される撮像制御処理の流れを示すフローチャートである。図18に示す、実施形態2の撮像制御処理において、図9に示す実施形態1の撮像制御処理と異なる点は、S106のステップが含まれている点である。具体的には、S105にて、フロントセンサ13fがオフのまま、バックセンサ13bがオンからオフに切り替わったとき(S105でYES)、画像取得部20は、カメラ14を制御して、中間画像を撮像させる(S106)。そして、実施形態1と同様にS110まで処理が進み、画像取得部20は、撮像した画像(第1画像、第2画像および中間画像)を、ドア開閉回数IDおよび手の出し入れ回数IDに紐付けて、画像記憶部31に格納する(S110)。
(入出庫判定部22による入庫先判定処理)
入出庫判定部22は、図13の入出庫判定処理において品物が入庫されたことを判定した場合(S207またはS210)、さらに、中間画像を分析して、上記品物の入庫先を判定する。なお、図15の(b)に示す例では、冷蔵室1cの空間を仕切る棚板1rは、3枚設けられているので、冷蔵室1cには、貯蔵スペースが合計4つ、すなわち、入庫先が計4段、形成される。以下では、仕切られた4つの入庫先を上から順に、1段目(または最上段)、2段目(または上から2段目)、3段目(または下から2段目)、4段目(または最下段)と称する。
図19(a)〜(d)は、カメラ14によって撮像された中間画像のいくつかの具体例を示す図である。図19の(a)に示す中間画像において、すべての棚板1rの参照線Lが部分的に前景領域(手)に隠れている。したがって、一番上の棚板1r−1よりも上に手があることが分かるので、入庫先が最上段であると特定できる。図19の(b)に示す中間画像において、一番上に写っている棚板1r−1の参照線Lは手に隠れず、2番目の棚板1r−2および3番目の棚板1r−3の参照線Lは手に隠れている。したがって、棚板1r−1と棚板1r−2との間に手があることが分かるので、入庫先が上から2段目であると特定できる。図19の(c)に示す中間画像において、一番上に写っている棚板1r−1、および、2番目の棚板1r−2の参照線Lは手に隠れず、3番目の棚板1r−3の参照線Lは手に隠れている。したがって、棚板1r−2と棚板1r−3との間に手があることが分かるので、入庫先が下から2段目であると特定できる。図19の(d)に示す中間画像において、すべての棚板1rの参照線Lが手に隠れていない。したがって、3番目の棚板1r−3よりも下に手があることが分かるので、入庫先が最下段であると特定できる。
図20は、実施形態2に係る入出庫判定部22によって実行される入庫先判定処理の流れを示すフローチャートである。まず、入出庫判定部22は、処理対象の手の出し入れ回における中間画像、または、該画像の特徴量を画像記憶部31(図10の画像データベース)から読み出す(S301)。
一部が前景領域に隠れている参照線が1本もない場合(S302でNO)、入出庫判定部22は、品物の入庫先は、最下段であると判定する(S303)。一方、一部が前景領域に隠れている参照線がある場合(S302でYES)、入出庫判定部22は、手に隠れている参照線の本数によって入庫先を判定する。具体的には、手に隠れている参照線が、一番下の棚板1r−3の参照線1本のみである場合(S304でYES)、入出庫判定部22は、品物の入庫先は、下から2段目と判定する(S305)。次に、手に隠れている参照線が、一番下の棚板1r−3の参照線と、2番目の棚板1r−2の参照線との2本のみである場合(S304でNO、S306でNO)、入出庫判定部22は、品物の入庫先は、上から2段目と判定する(S307)。次に、手に隠れている参照線が、一番下の棚板1r−3の参照線と、2番目の棚板1r−2の参照線と、3番目の棚板1r−3の参照線とである場合、すなわち、すべての参照線が手に隠れている場合(S306でYES)、入出庫判定部22は、品物の入庫先は、最上段と判定する(S308)。
なお、入出庫判定部22は、品物が出庫されたときにも、中間画像を分析して出庫元を判定してもよい。これにより、在庫管理部24は、判定された出庫元が入庫先となっているレコードを抽出し、出庫された品物のレコード検索をより効率良く実施することが可能となる。
(在庫管理部24による在庫管理処理)
図21は、実施形態2に係る在庫表記憶部32に記憶される在庫表の具体例を示す図である。実施形態2の在庫表の、実施形態1の在庫表(図14の(a)〜(d))と異なる点は、さらに、在庫表がさらに入庫先のカラムを含んでいる点である。在庫管理部24は、入庫先のカラムに、入出庫判定部22によって判定された、品物の入庫先を格納する。なお、品物識別情報は、実施形態1と同様に、テキストデータであってもよいし、品物の領域のトリミング画像であってもよいし、第1画像そのものであってもよい。
上記構成および方法によれば、1回の手の出し入れについて取得された2枚の画像を処理するだけで、入出庫の判定を正しく行うことができ、さらに、手の出し入れの中間のタイミングで撮像したもう1枚の画像を処理することにより、入庫先(貯蔵場所)を把握することが可能である。結果として、高性能のプロセッサを必要とすることなく、かつ、ユーザの利便性を損なわずに品物の入出庫を判定し、その貯蔵位置を把握することが可能な在庫管理装置または在庫管理システムを実現することができる。
(実施形態1および実施形態2の変形例)
なお、図14および図21に例示されたように、実施形態1および2において、在庫表は、出庫日時のカラムを含んでいてもよい。この場合、在庫管理部24は、入出庫判定部22によって出庫と判定された品物のレコードをすぐに削除しない。その代わりに、在庫管理部24は、出庫された品物のレコードの出庫日時のカラムに、第2画像、すなわち、品物が取り出されるときの様子が写っている画像の撮像日時を出庫日時として格納する。
そして、在庫管理部24は、同一の品物の入庫判定がなされないまま、上記出庫日時から一定時間が経過した場合に、該品物のレコードを削除する。また、在庫管理部24は、一定時間以内に同一の品物の入庫判定がなされた場合に、該品物のレコードにおいて、出庫日時をクリアし、レコード自体は在庫表に維持する。なお、入庫日時を再入庫時の日時に更新してしまうと、正確に鮮度管理ができないことから、当該レコードにおいて、一番初めの入庫日時の記録を残しておくことが好ましい。
上記構成によれば、ユーザが冷蔵庫1から取り出した品物の一部を消費して残りをすぐに元に戻す場合に、在庫表のレコードの削除および新規登録を無駄に実施することを回避し効率的な在庫管理を行うことができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図22〜図29に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1および2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(発明が解決しようとする課題および発明の目的)
特許文献2の技術では、ユーザが、食物情報を定義してICタグを製作し、該ICタグを食物に取り付ける必要がある。冷蔵庫に食物を収納する際に、このような煩わしい作業をユーザに行わせることは、実用的ではない。実施形態3では、入出庫時にユーザに煩わしい作業を強いることなく品物の在庫管理を実施する在庫管理装置または在庫管理システムを実現する。
(在庫管理システムの概要)
図2は、本発明の実施形態3に係る在庫管理システム300の概要を示す図である。本発明の一実施形態において、本発明の在庫管理装置は、食品などの品物の貯蔵を行う冷蔵庫の在庫管理を行う在庫管理装置であって、該在庫管理装置は、冷蔵庫301として実現される。なお、本発明の在庫管理装置にて在庫管理の対象となる品物は、食品に限定されず、医薬品、化粧品など、貯蔵庫にて貯蔵され得るあらゆる品物が想定されている。本実施形態では、冷蔵庫301は、在庫管理システム300の一部を構成している。
在庫管理システム300は、食品の貯蔵を行う冷蔵庫301、301a、301b、・・・と、冷蔵庫301と広域通信ネットワーク4を介して通信するクラウドサーバ302とを含む。在庫管理システム300は、必要に応じて、さらに、ユーザが携帯する小型の通信端末3を含んでいてもよい。通信端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話などであり、ユーザによって携帯されている。クラウドサーバ302、通信端末3、および、冷蔵庫301は、広域通信ネットワーク4を介して接続するよう構成されている。なお、冷蔵庫301および通信端末3について、数や種類は限定されず、個別に説明する必要のない場合は、総称として冷蔵庫301と通信端末3とを用いる。また、クラウドサーバ302によって管理されるユーザ宅の数も限定されない。在庫管理システム300に係るその他の説明は、実施形態1および2に係る在庫管理システム100とほぼ同様であるので説明を省略する。
(冷蔵庫の概観)
図22は、冷蔵庫301の冷蔵室301cのドア部301dを開いた状態の一部透過斜視図である。図22に示すとおり、冷蔵庫301は、一例として、3つの貯蔵庫からなり、各庫は、上から順に、冷蔵室301c、冷凍室301f、および、野菜室301vを構成する。冷蔵庫301の各庫の構成は、上記に限定されず、さらに、製氷室またはチルド室を有していてもよいし、冷蔵庫301は、冷蔵室301cのみ、冷凍室301fのみで構成されていてもよい。また、各庫の位置は、上下逆でも構わない。
冷凍室301fおよび野菜室301vは、引き出し型の貯蔵スペースを有し、ユーザは、取っ手を手前に引くことで、冷凍室301fおよび野菜室301vの庫内に手をのばすことができる。一方、冷蔵室301cは、片開き型の1枚の扉によって構成されるドア部301dを有し、ユーザは、取っ手を手前に引いてドア部301dを開くことで、冷蔵室301cの庫内に手をのばすことができる。なお、冷蔵室301cのドア部301dは、観音開き型の2枚の扉によって構成されてもよい。
冷蔵室301cの貯蔵スペースは、さらに、一例として、1枚の棚板301rによって、2段に区切られていてもよい。なお、棚板301rの数は、上記に限定されず、0枚であってもよいし、1枚より少なくても、多くてもよい。
図22に示すとおり、冷蔵庫301内の各貯蔵スペースの床面には、該貯蔵スペース内に置かれた品物の重量を測定する1以上の重量センサ314が設けられる。図22に示す例では、重量センサ314は、一例としてマトリクス状に配列された圧力センサの集合で実現されており、個々の圧力センサは、マトリクス状に一定の間隔で、床面一面に敷き詰められる。この圧力センサの集合は、1つのグループを形成し、これが、1つの重量センサ314に対応する。重量センサ314には、圧力センサの個々のグループを識別するために、番地が割り当てられており、貯蔵スペースには、1以上の重量センサ314が設けられる。
図22に示す例では、冷蔵室301cの貯蔵スペース1段につき、2個の重量センサ314が設けられている。具体的には、上段の床面には、番地Aおよび番地Bが割り当てられた重量センサ314が、下段の床面には、番地Cおよび番地Dが割り当てられた重量センサ314が、それぞれ設けられている。冷凍室301fの床面には、番地Eが割り当てられた重量センサ314が設けられ、野菜室301vの床面には、番地Fが割り当てられた重量センサ314が設けられている。また、ドア部301dのドアポケット上段には、番地Gが割り当てられた重量センサ314が設けられ、ドアポケット下段には、番地Hが割り当てられた重量センサ314が設けられている。冷蔵室301cの各段のように、各貯蔵スペースの床面における重量センサ314の数は、1より多い任意の数で構わない。また、棚板301rを複数設けて貯蔵スペースが増える場合には、各段の床面に重量センサ314を設ける。すなわち、品物を置くことが可能なすべての床面における重量を把握するために、適宜の数および位置にて重量センサ314を設ける。
(冷蔵庫の構成)
図23は、本発明の実施形態3に係る冷蔵庫301の要部構成を示すブロック図である。該ブロック図は、冷蔵庫301のブロック図ではあるが、本図において、本発明に直接関係の無い部分、例えば、冷却または冷凍機能を実現する部分などの記載を省略した。冷蔵庫301は、図23に示すように、少なくとも、制御部310、記憶部311、重量センサ314およびマイク315を備えている構成であり、必要に応じてさらに、通信部312、センサ313、スピーカ316およびディスプレイ317を備えていてもよい。通信部312は、上述の家電アダプタを含み、広域通信ネットワーク4を介してクラウドサーバ302と相互通信を行う。マイク315は、ユーザが制御部310に対して入力する音声を取得する。マイク315によって取得された音声は、図示しない音声制御部によって入力音声データに変換され、音声認識部320によって、音声認識処理される。スピーカ316は、上記音声制御部によって処理された出力音声データを、ユーザが聴取する音声として出力する。ディスプレイ317は、記憶部311に記憶されている各種データをユーザが視認可能なように表示するものであり、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELD(エレクトロルミネセンスディスプレイ)などの表示装置で構成される。
センサ313は、ドア部301dの開閉を検知するための開閉センサである。開閉センサとしてのセンサ313は、ドアが開けられたこと、または、閉じられたことを検知し、検知結果を音声認識部320および測定部321に出力する。なお、センサ313は、照度センサ、接触センサなど適宜のセンサで実現される。重量センサ314は、上述したとおり、貯蔵スペースに置かれた品物の重量を検知するものである。重量センサ314が取得したセンサ値(重量値)は、測定部321に供給される。
制御部310は、冷蔵庫301の各部の動作を統括的に制御する。制御部310は、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部310は、機能ブロックとして、少なくとも、音声認識部320、測定部321および在庫管理部324を含み、より好ましくは、必要に応じて、入出庫判定部322および品物識別部323を含んでいる。
記憶部311は、冷蔵庫301が処理する各種データを記憶する。例えば、記憶部311は、音声認識部320によって認識された音声の認識結果を記憶するための認識結果記憶部330を含む。また、記憶部311は、重量センサ314が検知したセンサ値(重量値)および該センサ値から得られた測定結果を記憶するための測定結果記憶部331を含む。また、記憶部311は、冷蔵庫301の各庫内に貯蔵されている品物の一覧表である在庫表を記憶する在庫表記憶部332を含む。
音声認識部320は、マイク315を制御して、ユーザが発した音声を認識する。より好ましくは、音声認識部320は、センサ313によって開ドアが検知されてから閉ドアが検知されるまでの間、マイク315を起動する。そして、ユーザが品物を入庫するタイミングで発した音声を、テキストデータに変換し、該テキストデータを音声取得日時とともに、認識結果記憶部330に記憶する。ここで、ユーザは、品物を入庫するタイミングで品物の名称を発するだけである。これにより、入庫された品物名が認識結果記憶部330に記憶され、在庫管理部324が在庫管理を実施する際に利用することができる。
測定部321は、重量センサ314(各圧力センサ)からのセンサ値に基づいて、重量変化量(貯蔵スペース床面における負荷の変化量)および重量(負荷)が変化した位置(以下、変化位置)を測定する。貯蔵スペースに品物が入庫されたり、出庫されたりして、重量に変化があれば、測定部321が、変化前後のセンサ値の差分から重量変化量を求める。また、センサ値が変化した重量センサ314の番地および圧力センサの座標に基づいて、重量変化が起きた変化位置を特定する。
在庫管理部324は、音声認識部320による音声認識結果および測定部321による測定結果に基づいて、在庫表を更新し、冷蔵庫301の在庫を管理する。具体的には、入庫された品物のレコードを在庫表に登録したり、出庫された品物のレコードを在庫表から削除したり、その他状態に変化があった品物のレコードを更新したりする。
入出庫判定部322は、測定部321が測定する重量変化量に応じて、入出庫判定を行う。入出庫判定部322は、重量が増加したことによって品物が入庫されたと判定し、重量が減少したことによって品物が出庫されたと判定する。とりわけ、入出庫判定部322は、品物が出庫されてから所定時間以内に、出庫時と同じ位置に、上記出庫された品物の重量以下の品物が入庫された場合に、入庫された品物が、出庫された品物と同一であると判定し、品物が再入庫されたことを在庫管理部324に通知する。
なお、入出庫判定部322は、さらに、出入庫された品物の異同の判定精度を高めるために、ユーザに品物の異同を確認する構成であってもよい。具体的には、入出庫判定部322は、「先ほど取り出した○○ですか?」という確認メッセージを生成し、図示しない発話制御部を利用して、該メッセージの出力音声データをスピーカ316から出力させるか、あるいは該メッセージのテキストデータをディスプレイ317に表示させる。なお、メッセージ内の「○○」の部分には、出庫された品物のレコードから品物識別情報を読み出して挿入すればよい。上記メッセージに対して同一である旨の回答が、ユーザによって制御部310に入力された場合に、入出庫判定部322は、品物が再入庫されたと判定する。なお、ユーザは、同一である旨の回答を入力するために、図示しない操作部を操作して、ディスプレイ317に表示された「はい」のボタンを押下してもよいし、マイク315に向かって「はい」と発話してもよい。
なお、重量が増加したことによって入庫を判定し、重量が減少したことによって出庫を判定する簡易な処理のみを実行する入出庫判定部322は、制御部310の構成から省略されても構わない。この場合、在庫管理部324を、重量が増加した場合に新規レコードを登録し、重量が減少した場合に該当レコードを削除するように構成する。
品物識別部323は、重量変化が起こったタイミング(負荷に変化が生じた時点)で、音声が入力されなかった場合、または、音声の認識に失敗した場合などに、その重量変化に関与している品物について、仮の品物識別情報を作成してもよい。仮の品物識別情報は、任意の意味を持たない文字列であってよいし、重量変化量、変化位置、変化日時などの意味がある文字列であってもよい。このようにして作成された仮の品物識別情報は、在庫管理部324によって利用される。上述の各機能ブロックによって実行される各種処理について、図を参照して後に詳述する。
(測定部321による測定処理)
図24は、1つの重量センサ314にマトリクス状に配置された圧力センサの一例を示す図である。同図に示す例では、重量センサ314は、計64個の圧力センサからなり、圧力センサは、x軸方向に8列、y軸方向に8列でマトリクス状に配置されている。
この重量センサ314に、ある品物(例えば、りんご)が置かれると、重量値が増加する方向に変化する。図24には、説明の目的で、重量の増加を検知した圧力センサのセル内に、「+数字」の記号を付す。数字は、重量増加前の重量との比較で相対的な増加量を表しており、実際の増加重量を表しているわけではない。
測定部321は、1以上の圧力センサのセンサ値が変動し、変化後のセンサ値で安定すると、変化前に安定していたセンサ値と比較してセンサ値の差分が生じた圧力センサを特定する。図24に示す例では、「+数字」の記号が付された圧力センサを特定する。そして、測定部321は、特定したすべての圧力センサのセンサ値の差分を合計し、これを、重量変化量として出力する。この重量変化量が、すなわち、入庫されたりんごの重量として扱われる。
さらに、測定部321は、センサ値が変化した位置である変化位置を特定する。位置の特定精度は特に限定されない。例えば、測定部321は、センサ値が変化した重量センサ314に割り当てられている番地(A〜H)を、そのまま、変化位置として採用してもよい。例えば、図24に示す重量センサ314の番地が「A」であれば、測定部321は、変化位置「A」を出力する。変化位置「A」は、入庫されたりんごの貯蔵位置(貯蔵スペース)として扱われる。
あるいは、測定部321は、センサ値が変化した圧力センサをすべて含む外接矩形314kを定義し、外接矩形314kの座標情報を変化位置として採用してもよい。例えば、図24に示す外接矩形314kに基づく変化位置は、外接矩形314kの最左下の圧力センサ314sの座標情報と、最右上の圧力センサ314eの座標情報との組み合わせにより、表現される。例えば、重量センサ314の番地が「A」であり、圧力センサ314sの座標情報が「x1、y1」であり、圧力センサ314eの座標情報が「x2、y2」である場合、変化位置は、「A、(x1、y1)、(x2、y2)」と表現され得る。変化位置「A、(x1、y1)、(x2、y2)」は、入庫されたりんごの貯蔵位置として扱われる。
なお、重量センサ314の構成は、上記に限定されない。例えば、重量センサ314は、貯蔵スペースの床面の四隅に配置された4つの圧力センサの組み合わせによって実現されてもよい。図25の(a)は、床面(例えば、棚板301r)の四隅に圧力センサ314aを持つ重量センサ314の斜視図であり、図25の(b)は、該重量センサ314の正面図である。図25に示すとおり、棚板301rと、該棚板301rを支持する棚受け1rrとの間に、4つの圧力センサ314aを配置する。4つの圧力センサ314aは、棚板301rのおよそ四隅に接触する位置に設けられて、その四隅から棚板301rを支持する。棚板301rにかかる負荷は、4つの圧力センサ314aに分散して伝達され、それぞれの圧力センサ314aのセンサ値に基づいて、棚板301rにかかる負荷、すなわち、重量が計測される。
4つの圧力センサ314aからなる重量センサ314を採用した場合、測定部321は、重量変化量および変化位置を、例えば、以下のようにして特定する。図26を参照して、棚板301rのサイズを、幅Lx*奥行Lyとし、品物Obの重量をWとし、品物Obの貯蔵位置を(x、y)とする。この場合、四隅に配置された各圧力センサ314aにかかる負荷(センサ値)W1、W2、W3およびW4は、それぞれ、以下のように計測される。
W1=W * (Lx−x)/Lx * (Ly−y)/Ly
W2=W * x/Lx * (Ly−y)/Ly
W3=W * (Lx−x)/Lx * y/Ly
W4=W * x/Lx * y/Ly
したがって、各圧力センサ314aから、センサ値W1〜W4が得られた場合、測定部321は、品物Obの重量W(品物Obが置かれたときの重量変化量W)を以下のようにして求める。
W=W1+W2+W3+W4
Wが正の値であれば、入庫と判断され、Wが負の値であれば出庫と判断される。
さらに、測定部321は、重量の変化位置(品物Obの貯蔵位置)を以下のようにして求める。
x=Lx * (W2+W4)/W
y=Ly * (W3+W4)/W
すなわち、ここでは、変化位置は、棚板301rの最左下端を原点とし、棚板301rの幅をx軸、奥行きをy軸とする座標系におけるx座標およびy座標(変化位置(x、y))によって表される。
(在庫管理部24による在庫管理処理)
図27は、在庫管理部324によって実行される入庫時の在庫管理処理の流れを示すフローチャートである。図28は、在庫管理部324によって実行される出庫時または再入庫時の在庫管理処理の流れを示すフローチャートである。なお、上述の各フローチャートには、入出庫判定部322によって実行される入出庫判定処理も含まれている。
センサ313によって開ドアが検知されると(S401でYES)、音声認識部320は、マイク315を起動する。そして、マイク315を介して音声が入力されると(S402でYES)、音声認識部320は、入力された音声を認識し、その認識結果(品物名のテキストデータ)を、音声入力日時とともに認識結果記憶部330に記憶する(S403)。
測定部321は、重量センサ314から供給されるセンサ値の変動を監視し、センサ値に変化があれば(S404でYES)、センサ値が変化した変化日時、重量変化量、および、変化位置を特定する(S405)。測定部321は、これらの特定した内容を、測定結果記憶部331に記憶する。
上記重量変化量が正の値である、すなわち、センサ値(重量値)が変化前と比較して増加している場合(S406でYES)、次に、入出庫判定部322は、既出の品物の再入庫の可能性を判断する。すなわち、入出庫判定部322は、上記変化位置が、先に出庫された品物の貯蔵位置とほぼ同一で、かつ、上記重量変化量(増加量)は、上記出庫された品物の重量以下である場合に(S407でYES)、品物が再入庫された可能性があると判断し、図28に示すS417のステップに移行する。
一方、重量が増加した変化位置が上記貯蔵位置とは異なっていたり、または、増加量が上記品物の重量を超えている場合は(S407でNO)、在庫管理部324は、新規の品物が入庫されたと判断し、該品物の新規レコードを在庫表に登録する(S408)。具体的には、在庫管理部324は、入庫された品物の品物識別情報、入庫日時、貯蔵位置および重量を、上記在庫表のそれぞれのカラムに格納する。在庫管理部324は、S405にて特定された変化日時に最も近い音声入力日時が対応付けられているテキストデータを、上記品物の品物識別情報として認識結果記憶部330から取得する。在庫管理部324は、上記変化日時を入庫日時として測定結果記憶部331から取得する。在庫管理部324は、S405にて特定された変化位置を貯蔵位置として測定結果記憶部331から取得する。在庫管理部324は、上記重量変化量を、上記品物の重量として測定結果記憶部331から取得する。
なお、在庫管理部324は、品物の名称を認識結果記憶部330から取得できなかった場合には、「先ほど入れたものは何ですか?」などの確認メッセージを生成し、上記発話制御部を利用して、該メッセージの音声をスピーカ316から出力してもよい。センサ313によって閉ドアが検知されないうちは(S409でNO)、冷蔵庫301の制御部310は、S402に戻り以降の処理を繰り返す。
一方、S406にて、センサ値が変化前と比較して減少している場合(S406でNO)、図28を参照して、在庫管理部324は、品物が出庫されたと判断し(S411)(S411では、あるいは、入出庫判定部322が品物が出庫されたと判定してもよい)、出庫された品物のレコードを在庫表から検索する(S412)。具体的には、在庫管理部324は、貯蔵位置がセンサ値の変化位置にほぼ合致するレコード、かつ、重量変化量(減少量)が、重量にほぼ合致するレコードを特定する。
在庫管理部324は、特定した上記レコードにおいて、出庫された品物の出庫日時を記録する(S413)。出庫日時は、S405にて特定された変化日時とする。ここで、図示しないタイマ部により、出庫日時からの経過時間が計測されてもよい。
その後、出庫された品物と同じ貯蔵位置、かつ、該出庫された品物の重量以下で、センサ値が増加した場合(S414でYES)、入出庫判定部322は、再入庫の可能性がある判断し、S414にて入庫された品物が、S411にて出庫された品物と同一か否かを確認するメッセージを出力する(S417)。
上記メッセージに対して、ユーザより、品物が同一である旨の回答が入力されると(S418でYES)、入出庫判定部322は、出庫された品物が再入庫されたと判定する(S419)。この場合、在庫管理部324は、再入庫と判定された品物のレコードにおいて、重量を、S414にて計測されたものに更新する(S420)。一方、記メッセージに対して、ユーザより、品物が同一でない旨の回答が入力されると(S418でNO)、在庫管理部324は、「じゃあ、何を入れたの?教えて」など、品物名の入力を促すメッセージを出力し、ユーザの入力を受け付ける(S421)。該メッセージに対してユーザが、音声またはキーボード操作によって品物名を入力する。
在庫管理部324は、出庫された品物の貯蔵位置に別の品物が入庫されたことに伴い、該貯蔵位置から出庫されたとしてこれまで管理されていた品物のレコードを削除する(S422)。そして、上記別の品物について、在庫表に新規レコードを登録する(S423)。なお、在庫管理部324は、品物識別情報として、S421にてユーザから入力された品物名を採用することができる。
一方、S414の条件に合致するセンサ値の増加がないまま、S413にて記録された出庫日時から所定時間が経過した場合(S414でNO、かつ、S415でYES)、出庫された品物が再入庫される可能性は低いとして、在庫管理部324は、出庫された品物のレコード(出庫日時から所定時間が経過したレコード)を在庫表から削除する(S416)。上述の一連の在庫管理が完了すると、冷蔵庫301の制御部310は、S409に戻り、センサ313によって閉ドアが検知されないうちは(S409でNO)、S402に戻り以降の処理を繰り返す。
図29は、実施形態3に係る在庫表記憶部332に記憶される在庫表の具体例を示す図である。実施形態3の在庫表において、実施形態1および2の在庫表と異なる点は、在庫表が、貯蔵位置、重量および出庫日時のカラムを含んでいる点である。在庫管理部324は、品物が入庫されたときに、品物識別情報、入庫日時、貯蔵場所および重量のカラムにそれぞれ適切な値を入れてレコードを作成する。そして、品物が出庫されたときに、出庫日時のカラムに、重量が減少したときの日時を格納してレコードを更新する。そして、出庫日時から所定時間以内に同一の品物が再入庫された場合には、在庫管理部324は、出庫日時の値をクリアして、上記品物のレコードを維持する。一方、再入庫されずに、出庫日時から所定時間が経過した場合には、上記レコードを在庫表から削除する。なお、品物識別情報は、実施形態1と同様に、テキストデータであってもよいし、冷蔵庫301がカメラ14にて品物の画像を撮像している場合には、品物識別情報は、品物の領域のトリミング画像であってもよいし、第1画像そのものであってもよい。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図30〜図32に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜3にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、上述の各実施形態における冷蔵庫1(または、冷蔵庫301)が、貯蔵されている品物の使用期限を管理し、使用期限が迫っている品物が貯蔵されていることについて、適切にユーザに通知する。
本実施形態では、クラウドサーバ2(または、クラウドサーバ302)は、貯蔵期間リストを保持している。貯蔵期間リストとは、冷蔵庫において品質を保ちつつ貯蔵が可能な期間を品物ごとに対応付けてリストにしたものである。貯蔵期間リストの一例を図30の(a)に示す。貯蔵期間リストは、例えば、品物識別情報のカラムと、貯蔵期間のカラムとを有する。貯蔵期間のカラムには、その品物が冷蔵室において品質を保ちつつ貯蔵が可能な期間が格納される。貯蔵期間の値は、冷蔵室における貯蔵可能期間と、冷凍室における貯蔵可能期間との2種類が格納されていてもよい。
在庫管理部24(または、在庫管理部324)は、入庫された品物について新規レコードを在庫表に登録すると、該品物の品物識別情報をクラウドサーバ2に送信して、該品物の貯蔵期間を問い合わせる。クラウドサーバ2は、送信された品物識別情報に対応付けられた貯蔵期間を、冷蔵庫1に返信する。
在庫管理部24は、上記品物の入庫日時に、クラウドサーバ2から受信した貯蔵期間を足した日時(または、日だけでもよい)を、使用期限として算出する。そして、算出した使用期限を、上記品物のレコードにおける使用期限のカラムに格納する。図30の(b)は、実施形態4における在庫表の一例を示す図である。同図に示すとおり、実施形態1〜3に係る在庫表と比較して、実施形態4の在庫表は、さらに、使用期限のカラムを含む。
在庫管理部24は、現在日時から所定日(例えば、1日)後に上記使用期限が迫っているレコードが在庫表に存在する場合に、当該レコードの品物の使用期限が迫っていることを通知するための使用期限警告メッセージを、ユーザに対して出力する。使用期限警告メッセージの出力方法は、特に限定されない。例えば、冷蔵庫1(または冷蔵庫301)が、音声出力機能(スピーカ16またはスピーカ316)を備えている場合には、在庫管理部24は、スピーカ16から、「〇〇の使用期限が迫っているよ、在庫を確認してね!」などの音声メッセージを出力してもよい。あるいは、冷蔵庫1が情報表示機能(ディスプレイ17またはディスプレイ317)を備えている場合には、在庫管理部24は、使用期限が迫っている品物の一覧をディスプレイ17に表示してもよい。あるいは、冷蔵庫1が通信機能(通信部12または通信部312)を備えている場合には、在庫管理部24は、使用期限警告メッセージを、ユーザの通信端末3に送信してもよい。
図31は、在庫管理部24または在庫管理部324によって実行される使用期限管理処理の流れを示すフローチャートである。在庫管理部24は、在庫表にレコードが新規登録された品物の貯蔵期間を、クラウドサーバ2から取得する(S501)。在庫管理部24は、上記品物の入庫日時と、取得した上記貯蔵期間とに基づいて使用期限を算出し、上記在庫表の使用期限のカラムに格納する(S502)。
在庫管理部24は、現在日時から所定日数後に、使用期限が迫っているレコードが在庫表にある場合に(S503でYES)、使用期限警告メッセージをユーザに対して出力する(S504)。
〔変形例〕
(実施形態1および2について)
冷蔵庫1に適用された、本発明に係る在庫管理装置は、クラウドサーバ2によって実現されてもよい。すなわち、特徴量抽出部21、入出庫判定部22、品物識別部23および在庫管理部24を、クラウドサーバ2が備え、クラウドサーバ2は、冷蔵庫1のカメラ14が撮像した画像を冷蔵庫1から取得して、入出庫判定処理および在庫管理処理を実行すればよい。あるいは、特徴量抽出部21、入出庫判定部22、品物識別部23および在庫管理部24の各機能を、冷蔵庫1とクラウドサーバ2とに分散して設けることにより、本発明の在庫管理装置を実現してもよい。
(実施形態3について)
冷蔵庫301に適用された、本発明に係る在庫管理装置は、クラウドサーバ302によって実現されてもよい。すなわち、音声認識部320、測定部321、入出庫判定部322、品物識別部323および在庫管理部324を、クラウドサーバ302が備えてもよい。この場合、クラウドサーバ302は、冷蔵庫301のマイク315が取得した入力音声データ(品物名を発話したユーザの音声)と、冷蔵庫301の重量センサ314が検知したセンサ値とを冷蔵庫301から取得して、入出庫判定処理および在庫管理処理を実行すればよい。あるいは、音声認識部320、測定部321、入出庫判定部322、品物識別部323および在庫管理部324の各機能を、冷蔵庫301とクラウドサーバ302とに分散して設けることにより、本発明の在庫管理装置を実現してもよい。
(実施形態3と、実施形態1または2との組み合わせについて)
実施形態1に係る冷蔵庫1の各種機能を、実施形態3に係る冷蔵庫301に搭載することが可能である。上記構成によれば、入庫時の品物の識別は、カメラ14によって撮像された画像を処理することによって行われる。これにより、ユーザは、入庫時に品物の名前を発話することすら不要になり、さらに、ユーザの利便性が向上する。あるいは、音声入力と組み合わせて、音声認識または画像認識における誤認識をカバーし合い、品物の識別精度を向上させることも可能である。
さらに、在庫表における品物識別情報として、カメラ14によって撮像された画像または品物の領域がトリミングされた画像を採用してもよい。そして、在庫管理部24は、図32に示すように、上記画像に、入庫日時からの経過時間と、貯蔵位置とを関連付けた食品リストを作成しておき、該食品リストを、ディスプレイ17に表示したり、ユーザの通信端末3に送信したりしてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
冷蔵庫1の制御ブロック(特に、画像取得部20、特徴量抽出部21、入出庫判定部22、品物識別部23および在庫管理部24)、ならびに、冷蔵庫301の制御ブロック(特に、音声認識部320、測定部321、入出庫判定部322、品物識別部323および在庫管理部324)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、冷蔵庫1および冷蔵庫301は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る在庫管理装置(冷蔵庫1、クラウドサーバ2)は、カメラ(14)を制御して、貯蔵庫(冷蔵庫1)の、品物を入出庫するための開口部の画像を取得する画像取得部(20)と、上記画像に基づいて、品物の入出庫を判定する入出庫判定部(22)とを備え、上記画像取得部は、庫内に設けられた、品物を運搬する手の通過を検知するセンサ(センサ13、フロントセンサ13f、バックセンサ13b)のセンサ値に基づいて、庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像と、庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像とを取得するものであり、上記入出庫判定部は、上記第1画像に品物が写っている否かと、上記第2画像に上記品物が写っているか否かとに基づいて、該品物の入出庫を判定する。
上記の構成によれば、画像取得部が、手の通過を検知するセンサのセンサ値に基づいて、カメラの撮像タイミングを制御することによって、(i)庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像、および、(ii)庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像の2枚の画像が取得される。入出庫判定部は、この2枚の画像を分析するのみで、品物が入庫されたのか、出庫されたのかを判定することができる。入庫の場合には、第1画像にのみ手と一緒に品物が写っているはずであり、出庫の場合には、第2画像にのみ手と一緒に品物が写っているはずだからである。
このように、本発明の在庫管理装置は、画像取得部が、センサ値にしたがってカメラの撮像タイミングを制御することにより、入出庫の判定に必要な最低限の2枚の画像を取得することができる。これにより、リアルビュー画像などを画像分析して撮像対象をトラッキングせずとも、2枚の静止画を処理するのみで、品物の入出庫を判定することが可能である。つまり、高負荷な演算処理を回避することができる。よって、在庫管理装置において、処理能力の高いプロセッサを搭載する必要がない。在庫管理装置を冷蔵庫などの貯蔵庫に直接に搭載する際には、該貯蔵庫そのものの製造コストを抑えることができる。また、在庫管理装置を貯蔵庫通信する外部装置に搭載する場合には、貯蔵庫と在庫管理装置との間の通信に関し、高性能な通信機能および通信環境が要求されないため、通信環境を整えるための初期コストを抑えることができる。結果として、多数の画像を短時間で処理することなく、かつ、ユーザの利便性を損なわずに品物の入出庫を判定することが可能な在庫管理装置または在庫管理システムを実現することができる。
本発明の態様2に係る在庫管理装置では、上記態様1において、上記センサは、手が上記開口部(および開口部によって形成される開口領域)を通過したことを検知する第1センサ(フロントセンサ13f)と、手が上記開口部より奥の庫内の所定場所を通過したことを検知する第2センサ(バックセンサ13b)とを含み、上記画像取得部は、第2センサが通過非検知(オン)であって、第1センサが通過非検知から通過検知(オフ)に切り替わった時に、上記第1画像を取得するとともに、第1センサが通過検知であって、第2センサが通過検知から通過非検知に切り替わった時に、上記第2画像を取得することが好ましい。
上記の構成によれば、画像取得部は、貯蔵庫の開口部に設けられた第1センサと貯蔵庫の庫内奥に設けられた第2センサのセンサ値の組み合わせによって、カメラの撮像範囲に収まっている手のシーンが、これから庫内に入れようとしている手のシーンなのか、庫内から庫外に出そうとしている手のシーンなのかを判別することができる。したがって、この判別に基づいて取得された、第1画像が庫外から庫内へ移動する手を写していることが保証され、第2画像が庫内から庫外に移動する手を写していることが保証される。結果として、これら2枚の画像に基づいて、入出庫判定部が正確に入出庫を判定することが可能となる。
本発明の態様3に係る在庫管理装置では、上記態様1または2において、上記貯蔵庫は、1以上の棚板(棚板1r、棚板1r−1、棚板1r−2、棚板1r−3)で仕切られる複数の貯蔵スペース(段)を有し、上記画像取得部は、上記第1画像を撮像してから上記第2画像を撮像するまでの間に、手がいずれかの貯蔵スペースにある時に、上記棚板の少なくとも一部と上記手の少なくとも一部とが写る中間画像を取得し、上記入出庫判定部は、上記中間画像に写る手と棚板との位置関係に基づいて、品物が入出庫された貯蔵スペースを特定してもよい。
上記の構成によれば、入出庫判定部は、中間画像に写る手と棚板との位置関係に基づいて、手がどこに入っているのか、すなわち、品物が置かれたり、取り出されたりした貯蔵スペースはどこであるのかを特定することが可能となる。例えば、上下に重なる棚板を上からカメラで撮像している場合には、棚板よりも上に手が写っている場合には、その棚板の段の貯蔵スペースにて入出庫が行われていると判定でき、棚板よりも下に手が写っている場合には、その棚板の段の下の貯蔵スペースにて入出庫が行われていると判定できる。
結果として、処理対象の画像を単に1枚増やすだけで、品物の入庫先、出庫元の場所を特定することが可能となる。これにより、より詳細なあるいは高精度な在庫管理を実現することが可能となる。
本発明の態様4に係る在庫管理装置(冷蔵庫301、クラウドサーバ302)は、品物を貯蔵庫(冷蔵庫301)に入庫する際にマイク(315)を介して入力された、該品物の名称を発話した音声をテキストデータに変換する音声認識部(320)と、上記貯蔵庫の1以上の貯蔵スペースの床面に設けられた重量センサ(314)から出力されるセンサ値(重量値)に基づいて、上記床面にかかる負荷を測定し、該負荷に変化が生じた場合に該負荷の変化量(重量変化量)および変化位置を特定する測定部(321)と、上記負荷に変化が生じた時点と最も近い時点で入力された発話音声のテキストデータと、上記負荷の変化量と、上記変化位置と、上記負荷に変化が生じた時点とを含む、上記品物のレコードを、上記貯蔵庫の在庫を示す在庫表に登録する在庫管理部(324)とを備えている。
上記の構成によれば、ユーザが品物入庫時に該品物の名称を発話して貯蔵庫に貯蔵するだけで、簡易に貯蔵庫内の在庫を管理することができる。品物の名称の発話とほぼ同じタイミングで、品物が貯蔵庫内に置かれるので、品物が置かれた貯蔵スペースの床面の負荷が変化(増加)する。測定部は、負荷が増加した場合、負荷の変化量(増加量)と、変化位置(増加位置)とを特定する。在庫管理部は、測定部によって負荷の増加が認められた場合に、ユーザによって入庫された品物のレコードを在庫表に登録する。例えば、一例として、重量センサによって検知されたセンサ値(重量値)が変化したのとほぼ同じタイミングで入力されたテキストデータを品物の名称とし、負荷の変化量(増加量)を該品物の重量として、変化位置(負荷が増加した位置)を該品物の貯蔵位置とし、上記負荷の変化(増加)タイミングを、入庫日時として、在庫を管理することができる。
これにより、ユーザは、品物にタグを付与したり、タグに記憶させる情報を作成するなどの煩わしい作業から解放され、品物名を発話するという簡易な動作を入庫時に行うだけで済む。ユーザによって発話された品物名は、入力タイミングに基づいて、重量とそれが置かれた貯蔵場所に紐付けられるので、品物の在庫管理が正確に行える。結果として、入出庫時にユーザに煩わしい作業を強いることなく品物の在庫管理を実施する在庫管理装置または在庫管理システムを実現することが可能となる。
本発明の態様5に係る在庫管理装置では、上記態様4において、上記在庫管理部は、上記負荷が減少した場合に、上記負荷の減少量および減少位置に基づいて、出庫された品物のレコードを上記在庫表から特定するとともに、上記負荷が減少した時点を出庫日時として該レコードに記録し、上記出庫日時から所定時間以内に、負荷の増加が、上記減少量以下の増加量で、上記減少位置にて計測された場合に、上記品物のレコードの上記出庫日時をクリアして該レコードを維持する一方、負荷の増加が計測されることなく上記出庫日時から所定時間が経過した場合に、上記品物のレコードを削除する。
上記の構成によれば、品物の出庫は、負荷の減少によって判定され、しかも、負荷の減少量と、その減少位置とによって、出庫された品物の重量とその貯蔵位置とが明らかになる。出庫時の品物は、在庫表において、重量とその貯蔵位置とによって特定することが可能であるので、出庫時には、ユーザは、取り出した品物が何であるのかについて発話する必要すらなくなる。これにより、ユーザの利便性はより一層向上する。
さらに、同じ品物がすぐに同じ貯蔵位置に戻されたり、一部使用してすぐに同じ貯蔵位置に戻されたりした場合に、入出庫判定部は、同じ品物が再入庫されたと判定することができる。したがって、同じ品物が戻されたにもかかわらず、新たな別の品物が入庫されたとする誤判定を回避することができる。
本発明の態様6に係る在庫管理方法は、カメラを制御して、貯蔵庫の、品物を入出庫するための開口部の画像を取得する画像取得ステップと、上記画像に基づいて、品物の入出庫を判定する入出庫判定ステップとを含み、上記画像取得ステップでは、庫内に設けられた、品物を運搬する手の通過を検知するセンサのセンサ値に基づいて、庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像と、庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像とを取得し、上記入出庫判定ステップでは、上記第1画像に品物が写っている否かと、上記第2画像に上記品物が写っているか否かとに基づいて、該品物の入出庫を判定する。上記の方法によれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様7に係る在庫管理方法は、品物を貯蔵庫に入庫する際にマイクを介して入力された、該品物の名称を発話した音声をテキストデータに変換する音声認識ステップと、上記貯蔵庫の1以上の貯蔵スペースの床面に設けられた重量センサから出力されるセンサ値に基づいて、上記床面にかかる負荷を測定し、該負荷に変化が生じた場合に該負荷の変化量および変化位置を特定する測定ステップと、上記負荷に変化が生じた時点と最も近い時点で入力された発話音声のテキストデータと、上記負荷の変化量と、上記変化位置と、上記負荷に変化が生じた時点とを含む、上記品物のレコードを、上記貯蔵庫の在庫を示す在庫表に登録する在庫管理ステップとを含む。上記の方法によれば、上記態様4と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る在庫管理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記在庫管理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記在庫管理装置をコンピュータにて実現させる在庫管理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、301 冷蔵庫(貯蔵庫)
1c、301c 冷蔵室(貯蔵庫/貯蔵スペース)
1d、301d ドア部
1f、301f 冷凍室(貯蔵庫/貯蔵スペース)
1r、1r−1、1r−2、1r−3、301r 棚板
1v、301v 野菜室(貯蔵庫/貯蔵スペース)
2、302 クラウドサーバ
3 通信端末
10、310 制御部
11、311 記憶部
12、312 通信部
13、313 センサ
13b バックセンサ(第2センサ)
13d 開閉センサ
13f フロントセンサ(第1センサ)
14 カメラ
15、315 マイク
16、316 スピーカ
17、317 ディスプレイ
20 画像取得部
21 特徴量抽出部
22 入出庫判定部
23 品物識別部
24 在庫管理部
30 パターン記憶部
31 画像記憶部
32 在庫表記憶部
100、300 在庫管理システム
314 重量センサ
314a 圧力センサ
314e 圧力センサ
314s 圧力センサ
320 音声認識部
321 測定部
322 入出庫判定部
323 品物識別部
324 在庫管理部
330 認識結果記憶部
331 測定結果記憶部
332 在庫表記憶部

Claims (7)

  1. カメラを制御して、貯蔵庫の、品物を入出庫するための開口部の画像を取得する画像取得部と、
    上記画像に基づいて、品物の入出庫を判定する入出庫判定部とを備え、
    上記画像取得部は、庫内に設けられた、品物を運搬する手の通過を検知するセンサのセンサ値に基づいて、庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像と、庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像とを取得するものであり、
    上記入出庫判定部は、上記第1画像に品物が写っている否かと、上記第2画像に上記品物が写っているか否かとに基づいて、該品物の入出庫を判定することを特徴とする在庫管理装置。
  2. 上記センサは、手が上記開口部を通過したことを検知する第1センサと、手が上記開口部より奥の庫内の所定場所を通過したことを検知する第2センサとを含み、
    上記画像取得部は、第2センサが通過非検知であって、第1センサが通過非検知から通過検知に切り替わった時に、上記第1画像を取得するとともに、第1センサが通過検知であって、第2センサが通過検知から通過非検知に切り替わった時に、上記第2画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の在庫管理装置。
  3. 上記貯蔵庫は、1以上の棚板で仕切られる複数の貯蔵スペースを有し、
    上記画像取得部は、上記第1画像を撮像してから上記第2画像を撮像するまでの間に、手がいずれかの貯蔵スペースにある時に、上記棚板の少なくとも一部と上記手の少なくとも一部とが写る中間画像を取得し、
    上記入出庫判定部は、上記中間画像に写る手と棚板との位置関係に基づいて、品物が入出庫された貯蔵スペースを特定することを特徴とする請求項1または2に記載の在庫管理装置。
  4. 品物を貯蔵庫に入庫する際にマイクを介して入力された、該品物の名称を発話した音声をテキストデータに変換する音声認識部と、
    上記貯蔵庫の1以上の貯蔵スペースの床面に設けられた重量センサから出力されるセンサ値に基づいて、上記床面にかかる負荷を測定し、該負荷に変化が生じた場合に該負荷の変化量および変化位置を特定する測定部と、
    上記負荷に変化が生じた時点と最も近い時点で入力された発話音声のテキストデータと、上記負荷の変化量と、上記変化位置と、上記負荷に変化が生じた時点とを含む、上記品物のレコードを、上記貯蔵庫の在庫を示す在庫表に登録する在庫管理部とを備えていることを特徴とする在庫管理装置。
  5. 上記在庫管理部は、上記負荷が減少した場合に、上記負荷の減少量および減少位置に基づいて、出庫された品物のレコードを上記在庫表から特定するとともに、上記負荷が減少した時点を出庫日時として該レコードに記録し、
    上記出庫日時から所定時間以内に、負荷の増加が、上記減少量以下の増加量で、上記減少位置にて計測された場合に、上記品物のレコードの上記出庫日時をクリアして該レコードを維持する一方、負荷の増加が計測されることなく上記出庫日時から所定時間が経過した場合に、上記品物のレコードを削除することを特徴とする請求項4に記載の在庫管理装置。
  6. カメラを制御して、貯蔵庫の、品物を入出庫するための開口部の画像を取得する画像取得ステップと、
    上記画像に基づいて、品物の入出庫を判定する入出庫判定ステップとを含み、
    上記画像取得ステップでは、庫内に設けられた、品物を運搬する手の通過を検知するセンサのセンサ値に基づいて、庫外から庫内へ移動する手が写る第1画像と、庫内から庫外へ移動する手が写る第2画像とを取得し、
    上記入出庫判定ステップでは、上記第1画像に品物が写っている否かと、上記第2画像に上記品物が写っているか否かとに基づいて、該品物の入出庫を判定することを特徴とする在庫管理方法。
  7. 品物を貯蔵庫に入庫する際にマイクを介して入力された、該品物の名称を発話した音声を認識してテキストデータに変換する音声認識ステップと、
    上記貯蔵庫の1以上の貯蔵スペースの床面に設けられた重量センサから出力されるセンサ値に基づいて、上記床面にかかる負荷を測定し、該負荷に変化が生じた場合に該負荷の変化量および変化位置を特定する測定ステップと、
    上記負荷に変化が生じた時点と最も近い時点で入力された発話音声のテキストデータと、上記負荷の変化量と、上記変化位置と、上記負荷に変化が生じた時点とを含む、上記品物のレコードを、上記貯蔵庫の在庫を示す在庫表に登録する在庫管理ステップとを含むことを特徴とする在庫管理方法。
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