JP2017214267A - 二酸化塩素発生剤 - Google Patents

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秀樹 山本
経隆 仁木
Tsunetaka Niki
経隆 仁木
稔 河田
Minoru Kawada
稔 河田
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Abstract

【課題】亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量を増大できると共に、二酸化塩素ガスを長期間安定して継続的に発生させることのできる二酸化塩素発生剤を提供する。【解決手段】本発明に係る二酸化塩素発生剤は、亜塩素酸塩と、炭酸金属塩と、を含有する構成とする。亜塩素酸塩としては亜塩素酸ナトリウムを用いるのが好ましい。また、炭酸金属塩としては炭酸カルシウムを用いるのが好ましい。また、亜塩素酸塩100質量部あたり炭酸金属塩を2質量部〜18質量部含有する構成とするのが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、除菌、ウイルスの不活化等に効果があることが知られている二酸化塩素を発生させることのできる二酸化塩素発生剤に関する。
二酸化塩素は、除菌、ウイルスの不活化等に効果があることが知られており、このような二酸化塩素は、例えば、亜塩素酸ナトリウムに対して使用時に酸性化剤を添加することにより発生させることができる(特許文献1参照)。前記酸性化剤としては、疎水性ワックスにより分散処理された酸性物質及びゲル化剤を用いることが提案されている(特許文献1参照)。
また、亜塩素酸塩固体と乾燥剤を主剤とし、酸性水を活性化剤とする二酸化塩素発生剤も知られている(特許文献2参照)。
特開2013−177282号公報 特開2012−36072号公報
ところで、この種の二酸化塩素発生剤としては、発生剤が少ない量でも二酸化塩素ガス発生量が大きくて十分な効果が得られるものであるのが望ましい。また、数日程度で二酸化塩素ガスの発生量が僅かなものとなってしまっては長期的な効果が期待できない。
従って、二酸化塩素発生剤としては、亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量を増大できると共に、二酸化塩素ガスを長期間安定して継続的に発生させることのできるものであることが求められるが、特に携行タイプとしてはこれに応えうるものは未だ上市されていないのが実状である。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量を増大できると共に、二酸化塩素ガスを長期間安定して継続的に発生させることのできる二酸化塩素発生剤を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]亜塩素酸塩と、炭酸金属塩と、を含有することを特徴とする二酸化塩素発生剤。
[2]前記亜塩素酸塩が、亜塩素酸ナトリウムである前項1に記載の二酸化塩素発生剤。
[3]前記炭酸金属塩が、炭酸カルシウムである前項1または2に記載の二酸化塩素発生剤。
[4]前記亜塩素酸塩100質量部あたり前記炭酸金属塩を2質量部〜18質量部含有する前項1〜3のいずれか1項に記載の二酸化塩素発生剤。
[5]前記亜塩素酸塩が、多孔質担体に担持された亜塩素酸塩である前項1〜4のいずれか1項に記載の二酸化塩素発生剤。
[6]前項1〜5のいずれか1項に記載の二酸化塩素発生剤と、袋内部が真空の状態で前記二酸化塩素発生剤が収納されている密封袋体と、を備えることを特徴とする二酸化塩素発生剤収容袋。
[1]の発明では、亜塩素酸塩とともに炭酸金属塩を含有するので、亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量を増大できる。また、二酸化塩素ガスを長期間安定して継続的に発生させることができる。
[2]の発明では、亜塩素酸塩として亜塩素酸ナトリウムを用いているから、二酸化塩素ガス発生量を長期間にわたってより安定化させることができる。
[3]の発明では、炭酸金属塩として炭酸カルシウムを用いているから、二酸化塩素ガス発生反応を促進できる。
[4]の発明では、亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量をより増大できる。
[5]の発明では、亜塩素酸塩として、多孔質担体に担持された亜塩素酸塩(多孔質担体担持亜塩素酸塩)を用いているから、ハンドリング性を向上できる利点がある。
[6]の発明では、亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量を増大させることのできる二酸化塩素発生剤を、使用開始時までは反応しない状態で保持できる二酸化塩素発生剤収容袋を提供できる。使用開始時に密封袋体を開封して発生剤を空気と接触させることにより二酸化塩素の発生を開始させることができる。
本発明に係る二酸化塩素発生剤収容袋を示す概略斜視図である。
本発明に係る二酸化塩素発生剤は、亜塩素酸塩と、炭酸金属塩と、を含有する。このように亜塩素酸塩とともに炭酸金属塩を含有することで、亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量を増大させることができる。また、二酸化塩素ガスを長期間安定して継続的に発生させることのできる。
前記亜塩素酸塩としては、特に限定されるものではないが、例えば、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸バリウム等の亜塩素酸金属塩などが挙げられる。中でも、二酸化塩素ガス発生量を長期間にわたってより安定化できると共に、反応後には無害な炭酸ナトリウムに変化する点で、亜塩素酸ナトリウムを用いるのが好ましい。
前記亜塩素酸塩としては、特に限定されるものではないが、多孔質担体に担持された亜塩素酸塩(多孔質担体担持亜塩素酸塩)を用いるのが好ましい。前記多孔質担体としては、特に限定されるものではないが、例えば、ゼオライト、セピオライト、シリカゲル、珪藻土等が挙げられる。
前記炭酸金属塩としては、特に限定されるものではないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。中でも、二酸化塩素ガス発生反応を促進できると共に、反応後には無害な塩化カルシウムに変化する点で、炭酸カルシウムを用いるのが好ましい。
本発明において、前記亜塩素酸塩100質量部あたり前記炭酸金属塩を2質量部〜18質量部含有する構成とするのが好ましい。2質量部以上とすることで亜塩素酸塩の単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量をより増大できるし、18質量部を超えても二酸化塩素ガス発生量の更なる増大は殆どなく徒に重量増、コスト増大を招来するので18質量部以下に設定するのが好ましい。中でも、前記亜塩素酸塩100質量部あたり前記炭酸金属塩を4質量部〜16質量部含有する構成とするのがより好ましく、さらには6質量部〜14質量部含有する構成とするのが特に好ましい。
前記亜塩素酸塩の平均粒子径は、特に限定されないものの、0.2μm〜20μmの範囲であるのが好ましく、中でも1μm〜5μmの範囲が特に好ましい。また、前記炭酸金属塩の平均粒子径は、特に限定されないものの、10nm〜500nmの範囲であるのが好ましく、中でも50nm〜100nmの範囲が特に好ましい。
本発明の二酸化塩素発生剤収容袋1は、上記構成の二酸化塩素発生剤2と、袋内部が真空の状態で前記二酸化塩素発生剤が袋内部に収納された密封袋体3と、を備える構成である(図1参照)。真空状態の密封袋体3内に前記二酸化塩素発生剤2が収容されているので、この状態では、反応しない状態で長期にわたって保持できる。
一方、使用を開始する時に前記密封袋体を開封して前記二酸化塩素発生剤を空気と接触させることにより二酸化塩素の発生を開始させることができる。
例えば、人の胸の前等に首からぶら下げて携行タイプとして使用する場合には、使用を開始する時に前記密封袋体を開封して密封袋体内の二酸化塩素発生剤(亜塩素酸塩および炭酸金属塩)を、人の胸の前等に首からぶら下げて携行するためのケース(一部が開放されていて空気の出入りが可能なもの)内に入れて、これを首からぶら下げて携行する。
なお、前記密封袋体は、合成樹脂層と、金属層とを含む構成であるのが好ましい。このような金属層を備えていることにより、密封状態の袋体内への酸素や水分の侵入を十分に阻止できる。前記金属層としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着層等が挙げられる。
なお、本発明の二酸化塩素発生剤が、空気と接触することにより、二酸化塩素を発生する反応については、例えば、亜塩素酸塩として亜塩素酸ナトリウムを用い、炭酸金属塩として炭酸カルシウムを用いた場合には、次のような反応により進行しているものと推定しているが、現時点で定かではない。
4NaClO2+2CO2+O2 → 2Na2CO3+4ClO2 (主反応)
CaCO3 → CaO+CO2 (副反応)
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)5gおよび炭酸カルシウム(CaCO3)0.3gを混合して本発明の二酸化塩素発生剤を得た。
<実施例2>
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)5gおよび炭酸カルシウム(CaCO3)0.5gを混合して本発明の二酸化塩素発生剤を得た。
<実施例3>
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)5gおよび炭酸カルシウム(CaCO3)0.7gを混合して本発明の二酸化塩素発生剤を得た。
<実施例4>
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)5gおよび炭酸カルシウム(CaCO3)1.0gを混合して本発明の二酸化塩素発生剤を得た。
<比較例1>
亜塩素酸ナトリウム(NaClO2)5gからなる二酸化塩素発生剤(炭酸カルシウムは含有しない)を得た。
上記のようにして得た各二酸化塩素発生剤について、下記試験法により、発生する二酸化塩素の濃度を調べた(評価した)。その結果を表1に示す。
<二酸化塩素濃度(亜塩素酸イオン濃度)試験法>
作成した二酸化塩素発生剤を速やかに袋体(ポリ塩化ビニリデン製の3L容量の口付きテドラーバッグ)内に入れ、次いで袋体内を袋体の口を介して真空ポンプで10秒間真空吸引して真空状態にした後、前記袋体の口からキャリアガス(空気)を1500mL袋体内に入れて30分間静置した(袋体内のキャリアガス中に二酸化塩素を発生させた)。次いで、容器に入れられた50mLのpH調整液(純水100mL+pH6.5のリン酸緩衝液4mL+1質量%の亜硝酸ナトリウム水溶液2mLの混合液)中に、前記袋体の口(開口部)を浸漬した状態で袋体を圧縮することにより該袋体中のキャリアガス(発生した二酸化塩素を含有)の全部を前記pH調整液中に溶解せしめた。この状態で60分間静置した後、pH調整液を採取してイオンクロマト(日本ダイオネクス社製「ICS−1000」、カラム;IonPac AS23)を用いて該pH調整液中の亜塩素酸イオン濃度(ppm)を測定した。イオンクロマトは、温度:室温(約25℃)、圧力:大気圧、湿度:40〜70%の条件で使用した。
Figure 2017214267
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜4の二酸化塩素発生剤は、炭酸カルシウムが配合されていない比較例1の二酸化塩素発生剤と比較して、発生する二酸化塩素濃度が大きかった(亜塩素酸ナトリウムの単位質量当たりの二酸化塩素ガス発生量が多かった)。
本発明に係る二酸化塩素発生剤は、特に限定されるものではないが、例えば、人の胸の前等に首からぶら下げて使用する携行タイプとして使用できる他、部屋空間全体の除菌等を行うために部屋に置く据置タイプ等としても使用できる。
1…二酸化塩素発生剤収容袋
2…二酸化塩素発生剤
3…密封袋体

Claims (6)

  1. 亜塩素酸塩と、炭酸金属塩と、を含有することを特徴とする二酸化塩素発生剤。
  2. 前記亜塩素酸塩が、亜塩素酸ナトリウムである請求項1に記載の二酸化塩素発生剤。
  3. 前記炭酸金属塩が、炭酸カルシウムである請求項1または2に記載の二酸化塩素発生剤。
  4. 前記亜塩素酸塩100質量部あたり前記炭酸金属塩を2質量部〜18質量部含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の二酸化塩素発生剤。
  5. 前記亜塩素酸塩が、多孔質担体に担持された亜塩素酸塩である請求項1〜4のいずれか1項に記載の二酸化塩素発生剤。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の二酸化塩素発生剤と、袋内部が真空の状態で前記二酸化塩素発生剤が収納されている密封袋体と、を備えることを特徴とする二酸化塩素発生剤収容袋。
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